JP2002257637A - 棒状体温計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いの際、手から滑り落とす事のない棒
状体温計を提供する事を課題とする。 【解決手段】 上記課題を解決するため棒状体温計本体
１の上端部に滑り止めの突起５を付けた摘みカバー４を
設けることである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は測温部を口腔に入れ
たり、脇の下に挟んで体温を測定するための体温計に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近は電気方式の体温計が開発されて普
及されているが、旧来の棒状体温計は図２に示す形態の
ガラス製のもので、測温部を口腔に入れたり、脇の下に
挟んで体温を測定する、この旧来体温計は測定に時間を
要する欠点を有しているが、安価である事と測定が正確
であるため、病院等にて現今も多用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで上記の従来棒
状体温計は全体が、ガラス製である、そのため滑り易く
落として破損することが多い、又この体温計は水銀或い
はアルコールを封入してその膨脹を目盛りにて検知する
ものなるため、使用毎に上昇したものを振り下げねばな
らない、この振り下げ作業時に指から体温計が脱落する
ことが多発する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は図１に示すように棒状体温計の測温部の無い
側の端部に摘みカバーを設けることにより、指先と体温
計との滑りを無くして脱落による破損を防止するもので
ある。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下本発明を図面に基づき詳細に
説明する、図１は本発明の棒状体温計の斜視図であり、
１は棒状体温計の本体である、２は本体１の先端に設け
られた測温部にして口腔や脇の下の体温を検出するもの
であり内部には水銀或いは着色されたアルコール等が封
入されており、人体の体温により膨脹させ体温を検知す
る。この方式は簡素なるため製作も容易であり、ために
安価に製造ができ且つ検温精度が正確なるため、旧方式
の体温計であるが、現今にても病院等では多用されてい
る。棒状体温計は安価、正確で良い体温計であるが、検
温の都度に指示を振り下げねばならない、この振り下げ
作業は簡単容易なものであるが、この棒状体温計はガラ
ス製なるため手から滑り易く、落として破損させる欠点
を有する。

【０００６】本発明は上記欠点を改善すべくなされたも
ので、棒状体温計本体１の検知要素の無い端部に滑り止
め用の摘みカバー４を装着する、この摘みカバー４の外
周面には、手指との掛かり合いを強くするため突起５が
付けられている。滑り止めとして突起５でなく条溝にて
も可能なことは勿論である、また摘みカバー４はゴム或
いは軟性の合成樹脂が適材であるが、硬質部材にても代
用し得ることは勿論である。

【０００７】図３は摘みカバー４を切欠し本体１との結
合状態を示した図面である、３は本体１の上端部であ
る、この上端部３の凹部を利用して摘みカバー４は係止
されている。

【０００８】図２は従来の棒状体温計を示した図面であ
る、本発明はこの従来体温計の上端部３に滑り止めの部
材として摘みカバー４を装着したものである。本発明は
このような実施例に何等限定されるものでなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得
るは勿論である。

【０００９】

【発明の効果】以上詳記したように本発明により、ガラ
ス製の棒状体温計を取り扱う際の滑りによる、取り落と
し破損を大幅に減少させることができる、また検温後に
おける指示を遠心作用により振り下げるリセット作業に
おいて、体温計を振り飛ばす事が多発したが、本発明に
よって体温計を確実に保持する事ができるため破損を防
止する事ができ実用上まことに有益な発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の棒状体温計の斜視図である。

【図２】従来の棒状体温計の正面図である。

【図３】本発明の棒状体温計の一部を切欠した正面図で
ある。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 測温部 ３ 上端部 ４ 摘みカバー ５ 突起

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 棒状体温計の測温部を有しない端部に、
   摘みカバーを装着したることを特徴とする棒状体温計。
2. 【請求項２】 請求項１記載の棒状体温計において、摘
   みカバーの外周面に突起を設けたことを特徴とする棒状
   体温計。