JP2002257636A - 瓶用液体温度計 - Google Patents

瓶用液体温度計

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JP2002257636A
JP2002257636A JP2001052327A JP2001052327A JP2002257636A JP 2002257636 A JP2002257636 A JP 2002257636A JP 2001052327 A JP2001052327 A JP 2001052327A JP 2001052327 A JP2001052327 A JP 2001052327A JP 2002257636 A JP2002257636 A JP 2002257636A
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temperature display
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Ryoichi Kaneko
良一 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボトル内のワインのこぼれを確実に防止しな
がら、当該ワインの温度を測定できるとともに、表示部
などの変形デザインへの交換を容易とする。 【解決手段】 内部にバイメタルを備える温度表示ユニ
ット20が本体ボディ部2に嵌め込まれる。本体ボディ
部に設けたシリコン材の栓部13から熱検出部15が延
び、熱検出部の内端は、本体ボディ部2に温度表示ユニ
ット20を嵌め込む際に、該ユニットから突出するバイ
メタルの先端と接続するようになっている。熱検出部1
5をボトルに差し込み栓部で開口を封栓してワインの温
度を測定する。温度表示ユニット20は背面の小孔9か
ら押すことにより簡単に外せる一方、嵌め込み時に自動
的に熱検出部15がバイメタルと接続するので、変形デ
ザインの種々の温度表示ユニットに交換できる。本体ボ
ディ部2の上部にはハンドル5が取り付けられているの
で栓部13のボトルからの引き抜きも容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワインボトルなど
の瓶内の液体の温度を測定する瓶用液体温度計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、瓶内の液体の温度を簡便に測定す
る液体温度計として、例えば図15に示すようなものが
ある。この液体温度計60は、外観が金属製で、指針6
2を備えて平面形が円形の表示部61と、この表示部6
1の裏面に溶接等で一体に固定され表示部に対して垂直
に延びる細管状の熱検出部63とからなっており、バイ
メタル等を用いてその温度変化による変形を指針62の
回転変化に変換している。表示部61には測定範囲の温
度値が所定間隔で表示されている。
【0003】この液体温度計60の使用に当たっては、
栓を外した瓶をその開口を上端にして静置し、上記細管
状の熱検出部63を開口から差し込んで内部の液体に所
定時間浸す。そして表示部61の指針62の動きが落ち
着いたところで指針62が指し示す温度を読み取る。こ
れにより、熱検出部63を測定対象の液体に浸し、表示
部61の指針62の指示を読むだけで簡便に温度を測定
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の液体温度計は表示部61とこれから垂直に延びる細
管状の熱検出部63のみからなっているため、測定中は
栓が外されたままとなり、瓶が倒れて内部液体がこぼれ
ることがないように注意が必要である。また、例えば、
ワインの飲み頃温度を確認するために測定を常時継続し
たいという要求もあるが、熱検出部63を差し込んだま
まで栓が外されている状態ではいわゆる気が抜けてしま
うという問題が生じる。
【0005】さらに、とくに趣味嗜好性の強いテーブル
ウェアとしてワインの温度測定などの用途を考慮すると
きは、その外観に変化がなく、表示部61と熱検出部6
3が一体のため変形デザインを提供することも困難であ
る。したがって本発明は、上記従来の問題点に鑑み、内
部液体のこぼれを確実に防止でき、さらには変形デザイ
ンが容易な瓶用液体温度計を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の本
発明は、瓶内の液体の温度を測定する液体温度計であっ
て、本体ボディ部と、該本体ボディ部に支持され、測定
温度値を示す温度表示ユニットと、本体ボディ部に設け
られ、温度表示ユニットに接続される熱検出部と、該熱
検出部を液密に貫通させた栓部とからなるものとした。
栓部で瓶の開口を封栓することにより、液体のこぼれや
成分の蒸発が防止される。
【0007】請求項2の発明は、温度表示ユニットが温
度値を示す表示板と指針を備え、表示板を囲む外周には
周方向に回動可能の設定リングが設けられているものと
した。設定リングで所望の温度値を示すことができる。
【0008】請求項3の発明は、温度表示ユニットが本
体ボディ部に形成された凹部からなる温度表示ユニット
取り付け部への嵌め込みにより支持されて着脱可能とさ
れ、温度表示ユニットと熱検出部は嵌め込みにしたがっ
て連結する連結手段を介して接続されて、熱検出部の検
出出力が温度表示ユニットへ伝達されるものとした。温
度表示ユニットの温度表示ユニット取り付け部への嵌め
込みに伴って同時に温度表示ユニットと熱検出部が接続
される。
【0009】請求項4の発明は、温度表示ユニット取り
付け部の底壁に小孔を設けたものである。小孔から適宜
の押出し具で温度表示ユニットの背面を押すことができ
る。
【0010】請求項5の発明は、連結手段が、温度表示
ユニットと本体ボディ部の一方から突出し嵌め込み方向
に平行な面を有する連結部と他方に設けられて連結部を
挟む連結片とからなるものとした。連結部が嵌め込みと
ともに連結片に挟まれ、熱検出部の検出出力が温度表示
ユニットへ伝達される。
【0011】請求項6の発明は、温度表示ユニットがバ
イメタルを内蔵して、該バイメタルの熱変形により指針
を駆動し、バイメタルの端を温度表示ユニットのケーシ
ングから突出させて連結部とし、連結片は熱検出部と一
体に結合されたブロックに形成されているものとした。
熱検出部の熱がバイメタルに伝達され、バイメタルの熱
変形で指針が駆動される。
【0012】請求項7の発明は、温度表示ユニット取り
付け部が本体ボディ部に形成された貫通穴とされ、該貫
通穴に温度表示ユニットと背中合わせにさらに湿度計が
嵌め込まれているものとした。温度のみならず、周囲雰
囲気の湿度まで簡単に測定できる。請求項8の発明は、
本体ボディ部の、温度表示ユニットの支持部を挟んで栓
部と反対側に、ハンドルが設けられているものである。
上部に位置するハンドルにより、瓶との着脱が容易とな
る。そして、請求項9の発明は、上記の瓶用液体温度計
の熱検出部を瓶内に位置させ、栓部を瓶の開口に挿入し
て液密に封栓した液体温度計付き瓶としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明をワインボトルのワ
イン温度測定用に適用した実施の形態を実施例により説
明する。図1は第1の実施例の外観を示し、(a)は正
面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。液体温
度計1は、本体ボディ部2に温度表示ユニット20を着
脱可能に取り付けるとともに、本体ボディ部2にはシリ
コン材の栓部13が固定されている。栓部13は、ワイ
ンボトルの開口径よりわずかに太く設定され、開口を液
密に封栓可能となっている。栓部13からはアルミニウ
ム材の細棒状の熱検出部15が延びている。
【0014】また、本体ボディ部2は温度表示ユニット
取り付け部3を挟んで栓部13と反対側にハンドル取り
付け部4を有し、ここに左右に分割されたハンドル5、
5がそれぞれねじ込みにより固定され、熱検出部15の
延び方向と直角方向に延びている。温度表示ユニット取
り付け部3の背面側には後述する小孔9が設けられてい
る。
【0015】図2は図1の(a)におけるA−A部の拡
大断面図、図3は温度表示ユニット20を取り外して示
す本体ボディ部2まわりの拡大正面図、図4は図1の
(b)におけるB−B部の同じく温度表示ユニット20
を取り外して示す拡大断面図である。また、図5は熱検
出部と温度表示ユニット20の連結部分を示し、(a)
は図3におけるD矢視図、(b)は(a)におけるE−
E部断面図である。本体ボディ部2の温度表示ユニット
取り付け部3は、円形形状の凹部となっており、底壁7
を有している。底壁7の中央には小孔9が設けられてい
る。
【0016】温度表示ユニット取り付け部3の側壁8の
最下面には、熱検出部15と同材のアルミニウムからな
り2股の連結片11、11を有するブロック10が臨ん
でおり、熱検出部15は栓部13を液密に貫通してその
内端がブロック10に結合している。栓部13は温度表
示ユニット取り付け部3の側壁8に達するまで熱検出部
15とブロック10を本体ボディ部2から遮断し、熱絶
縁している。連結片11、11間に形成される溝12の
溝幅は後述するバイメタルの連結部30の板厚に整合し
ている。栓部13には、溝12を温度表示ユニット取り
付け部3の端面Sまで延ばした形でガイド部14が形成
されている。
【0017】図6は温度表示ユニットの構成を拡大して
示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は断面
図、(d)は後面図である。図7は図6の(c)におけ
るF部をさらに拡大して示す図である。温度表示ユニッ
ト20はケーシング21の外周に設定リング40を備
え、設定リング40は周方向に回動可能となっている。
温度表示ユニット20のケーシング21は硬質樹脂で形
成され、温度表示ユニット取り付け部3に整合する外径
を有する嵌め込み部22と、この嵌め込み部22に続く
リング保持部23とからなる。ケーシング21のリング
保持部23の内径側には段差部36が形成されて窓ガラ
ス25が接着され、開口をカバーしている。
【0018】窓ガラス25の裏面近傍には、温度値目盛
を示した表示板24がケーシング21内に設けられてい
る。嵌め込み部22には表示板24の裏面側に渦巻形状
のバイメタル26が配置され、バイメタル26の中心端
に設けた指針軸28が表示板24を貫通して、この指針
軸28に表示板24と窓ガラス25の間に配した指針2
9が固定されている。嵌め込み部22の後端は裏蓋37
でカバーされている。
【0019】バイメタル26の外周端27は嵌め込み部
22の最下部において当該嵌め込み部の側壁を貫通し、
下方に突出して連結部30となっている。側壁のバイメ
タル貫通部には支持部38が形成されてバイメタル26
を一定の姿勢に支持している。連結部30の両面は、温
度表示ユニット20の嵌め込み方向に平行になってお
り、温度表示ユニットの嵌め込み部22を温度表示ユニ
ット取り付け部3に嵌め込むときに、ブロック10の2
股になった連結片11、11の間に進入して挟まれる。
【0020】リング保持部23の外周には、全周にわた
って溝35が形成されている。設定リング40はその前
端面をケーシングの前端から突出した窓ガラス25の表
面と面一とされるとともに、窓ガラス25の周縁に略整
合する内径を有する。設定リング40はさらにリング保
持部23の溝35に係合する内方突起42を有してお
り、ケーシング21に対して相対回転可能となってい
る。設定リング40にはマーキング44が施され、設定
リング40を回すことによりマーキング44を所望の温
度値の位置に移動させることができる。設定リングの外
周面には刻み43が形成され、回しやすいようになって
いる。
【0021】内方突起42は周方向不等間隔に複数個設
けられ、リング保持部23の前端から溝35まで内方突
起42に対応して形成された図示しない軸方向溝にそっ
て設定リング40を差し込むことにより溝35へ導かれ
る。なお、上記の軸方向溝はマーキング44を温度値目
盛の範囲外に位置させたときの内方突起42に対応させ
て形成してあり、設定リング40の回転範囲をマーキン
グ44が温度値目盛の範囲内となるよう制限すること
で、設定リング40が抜けて脱落することはない。
【0022】本液体温度計1を使用の際は、熱検出部1
5からワインボトル47に差し込み、さらに図8に示す
ように、栓部13を押し込んでワインボトル47の開口
48を封じた状態とする。これにより、本液体温度計1
はキャップ状にセットされ、熱伝導率の高いアルミニウ
ム製の熱検出部15がワインの温度をブロック部10の
連結片11、11を介して温度表示ユニット20のバイ
メタル26に伝達する。そして、バイメタル26は熱検
出部15からの検出出力として伝達された温度に応じて
変形し、指針29を回転させて表示板24の対応する温
度値を指示させる。
【0023】本実施例は以上のように構成され、本体ボ
ディ部2に熱検出部15が貫通する栓部13を設けてい
るので、図8のように、栓部13でワインボトル47の
開口48を封じることにより、熱検出部15をワインボ
トル47に差し込んだ測定中に気が抜けることがなく、
またワインボトル47が倒れてもこぼれる心配がない。
なお、ワインボトル47に対して一般に用いられている
コルク栓の代わりに、図8に示したように、熱検出部1
5を内部のワインに浸した本液体温度計1で封栓して、
「温度計付きワイン」として、店頭陳列や販売品とする
ことができる。栓部13により封栓されているから、ワ
インの長期間保存に好ましい横置きにして置くこともで
きる。
【0024】そして、設定リング40を回して好みの飲
み頃温度にマーキング44を設定しておくことにより、
離れた位置からでも指針29が当該マーキング44方向
に向いていることを確認するだけで、ワインが所望の温
度になっていることを容易に知ることができる。ハンド
ル5、5を備えているのでワインボトル47との着脱が
楽で、ワインを飲みたいときはハンドル5、5をもって
ひねり、あるいは引き抜くことにより簡単に液体温度計
1をワインボトル47から取り外すことができる。とく
に、温度表示ユニット20の表示面(表示板24)を横
向きとすることにより、温度表示ユニット20より上方
にハンドル5、5を設置することができ、ハンドルの操
作も特段に容易である。
【0025】さらに、温度表示ユニット20は温度表示
ユニット取り付け部3に嵌め込む構成で、その嵌め込む
過程でバイメタル26の連結部27と熱検出部15につ
ながるブロック10の連結片11、11とが接続するよ
うになっており、温度表示ユニット20の着脱が可能で
あるから、温度表示ユニット20全体の色や、あるいは
表示板24のデザインを異ならせたものを多数準備し
て、任意に組合せ、あるいは随意に取り替えることがで
き、商品性が格段に向上する。
【0026】とくに、本体ボディ部2から温度表示ユニ
ット20を取り外しの際は、温度表示ユニット取り付け
部3の底壁7の小孔9から適宜の押出し具で温度表示ユ
ニット20の背面を押すことにより、作業が容易とな
る。また、ハンドル5もハンドル取り付け部4にねじ込
みにより固定するようになっているので、デザインを異
ならせたハンドルに取り替えることも容易である。
【0027】なお、上記実施例では、栓部13により熱
検出部15とブロック10を栓部13で本体ボディ部2
から熱絶縁しているが、本体ボディ部2からの熱影響が
小さい場合にはブロック10や熱検出部15を直接本体
ボディ部2に接触させることもできる。また、ケーシン
グ21を硬質樹脂としているが、金属製とすることもで
きる。この場合、バイメタル26の支持部(38)のみ
を樹脂製などとして嵌め込み部22の貫通部でケーシン
グと熱絶縁すればよいが、上記と同様に熱影響が小さい
場合にはバイメタル26とケーシング21を接触させる
こともできる。
【0028】つぎに、本発明の第2の実施例について説
明する。これは、前実施例が温度測定にバイメタルを用
いるものであるに対して、電子回路によるものとしたも
のである。図9は第2の実施例の構成を示す正面図、図
10の(a)は図4に対応する本体ボディ部側の連結部
分を示す図、(b)は(a)におけるG矢視図である。
また図11は温度表示ユニットの連結部分を示し、
(a)は後面図、(b)は下面図である。本体ボディ部
2’の温度表示ユニット取り付け部3の側壁8の最下面
には、非導電樹脂材からなり2股の連結片11’、1
1’を有するブロック10’が設けられている。連結片
11’、11’の間には溝12’が形成されている。
【0029】とくに図9、図10に示すように、熱検出
部15’は栓部13’を貫通してその内端が本体ボディ
部2’に結合している。熱検出部15’は先端が閉じら
れたステンレス材の細管16内に測温抵抗17が設置さ
れ、測温抵抗17の抵抗値が検出出力となる。測温抵抗
17からのリード線18はブロック10’の連結片1
1’、11’に互いに対向して設けられた接片31、3
1に接続されている。
【0030】温度表示ユニット20’は、その硬質樹脂
のケーシング21’内部に、測温抵抗17の出力に基づ
き温度を演算する図示しない演算回路と、演算温度に応
じて指針29を駆動する図示しない指針駆動機構とを備
えている。温度表示ユニット20’の嵌め込み部22’
からは連結部30’が下方に突出し、連結部30’の左
右両面には、内部の演算回路につながる接点32、32
が設けられている。
【0031】連結部30’は、温度表示ユニット20’
の嵌め込み部22’を温度表示ユニット取り付け部3に
嵌め込んだとき、ブロック10’の2股になった連結片
11’、11’の間に挟まれ、両面の接点32、32と
ブロック10’の連結片11’、11’に設けられた接
片31、31とが接触する。これにより、熱検出部1
5’の測温抵抗17と温度表示ユニット20’の演算回
路とが電気的に接続される。その他の構成は、設定リン
グを含めて前実施例と同じである。
【0032】本実施例は以上のように構成され、熱検出
部15’に測温抵抗17を用いた場合にも、全実施例と
同じ効果を得られる。とくに、温度表示ユニット20’
を温度表示ユニット取り付け部3に嵌め込む構成とさ
れ、その嵌め込む過程で内部の演算回路と熱検出部1
5’の測温抵抗17が連結部30’と連結片11’、1
1’とで電気的に接続するようになっているから、温度
表示ユニット20’を随意に取り替えて本体ボディ部
2’との組合せを変化させることができる。
【0033】なお、この実施例では熱検出部15’に測
温抵抗17を用いたものについて説明したが、これに限
定されず、測温抵抗17の代わりに熱電対その他も用い
ることができ、それに応じた演算回路を選択すればよ
い。また、本実施例でも温度表示ユニット20’のケー
シング21’は硬質樹脂としているが、金属製とするこ
ともでき、この場合には連結部30’を樹脂材で形成
し、接点(32、32)をケーシング21’から絶縁す
る。
【0034】次に第3の実施例について説明する。これ
は、温度表示ユニットに加えて湿度計を本体ボディ部に
設けたものである。図12は第3の実施例を示し、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図であ
る。図13は図12の(a)におけるH−H部の拡大断
面図である。本体ボディ部2”の温度表示ユニット取り
付け部3”は、円形形状の穴となっている。温度表示ユ
ニット20がその嵌め込み部を温度表示ユニット取り付
け部3”に一側から嵌め込んで取り付けられている。温
度表示ユニット取り付け部3”にはさらに他側から湿度
計50が嵌め込まれている。
【0035】図14に示すように、湿度計50は嵌め込
み部52とそれより大径のリング部53とからなるケー
シング51を有し、嵌め込み部52を温度表示ユニット
取り付け部3”に嵌め込んで取り付けられている。リン
グ部53の内径側には当該リング部53の端面と面一に
ガラス窓54を備え、その裏面近傍に目盛を付した表示
板55と指針56を有している。湿度計50の他の内部
機構は周知のものを採用すればよく、詳細は省略する。
その他の構成は、熱検出部15と温度表示ユニット20
の接続(連結)構造を含めて、第1の実施例と同じであ
る。
【0036】本実施例によれば、本体ボディ部2”に温
度表示ユニット20と背中合わせに湿度計50も備えて
いるので、瓶内のワインの温度を測定することができる
とともに、周囲雰囲気の湿度も測定できるから、利便性
がさらに向上する。
【0037】なお、上述した各実施例では、ワインボト
ル47内のワインの温度測定用として説明したが、本発
明はワインに限定されず、種々の瓶入り液体の温度測定
に適用することができる。また、実施例では熱検出部1
5、15’を外観細棒状に栓部13、13’から長く延
びるものとしたが、液体温度計を放射温度計方式に構成
することにより、栓部13(13’)の下端部に熱検出
部として赤外線感知素子を臨ませ、その検出出力を第2
の実施例と同様にリード線で温度表示ユニットへ接続す
るようにしてもよい。これにより、栓部から長く延びる
細棒状部分が不要となり、全体がコンパクトになる。
【0038】また栓部13、13’をシリコン材とした
が、これも測定対象の液体に応じて適宜の材質を選択す
ることができ、種々の樹脂材やコルクなども使用でき
る。さらに、開口径が異なる複数の瓶に対応可能とする
ため、栓部の径を下端から上方へ向かって小径から大径
へ変化するようにしてもよい。
【0039】さらに、ハンドル5、5は左右に分割した
ものをハンドル取り付け部4にそれぞれねじ込んでいる
が、左右にわたる長さの1本のハンドルをハンドル取り
付け部に圧入貫通させてもよく、あるいは、本体ボディ
部に一体に形成してもよい。また温度表示ユニットの設
定リングには、適宜のクリック機構を設けることができ
る。さらにまた、温度表示ユニットや湿度計の開口部に
は窓ガラスを設けたが、ガラスの限らず透明樹脂製でも
よい。
【0040】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の瓶用液体温度計
は、熱検出部を設けた本体ボディ部に、測定温度値を示
す温度表示ユニットを支持するとともに、さらに、熱検
出部を液密に貫通させた栓部を備えるので、この栓部で
瓶の開口を封栓することにより、液体のこぼれや成分の
蒸発が防止されるという効果を有し、例えばワインの温
度を測定する場合など、ワインボトルの口が開いたまま
で気が抜けることもない。
【0041】また、温度表示ユニットが温度値を示す表
示板と指針を備え、外周に設定リングを設けることによ
り、所望の温度値を示すことができ、当該温度に達した
ことを一瞥して容易に認識することができる。
【0042】とくに、温度表示ユニットを嵌め込みによ
り本体ボディ部に着脱可能とするとともに、連結手段に
より嵌め込みにしたがって温度表示ユニットと熱検出部
が接続して、熱検出部の検出出力が温度表示ユニットへ
伝達されるものとすることにより、デザインを異ならせ
た複数の温度表示ユニットを随意に取り替えて本体ボデ
ィ部との組合せを変化させることができ、商品性が格段
に向上する。
【0043】また、温度表示ユニット取り付け部の底壁
に小孔を設けることにより、小孔から適宜の押出し具で
温度表示ユニットの背面を押すことができるので、温度
表示ユニット取り外しの作業が容易となる。
【0044】また、連結手段を温度表示ユニットと本体
ボディ部の一方から突出し嵌め込み方向に平行な面を有
する連結部と他方に設けられて連結部を挟む連結片とか
らなるものとすることにより、連結部が嵌め込みととも
に連結片に挟まれ、なんら特別の接続作業をしなくても
自動的に温度表示ユニットと熱検出部が接続される。と
くに、温度表示ユニットがバイメタルを内蔵してその熱
変形で指針を駆動するものでは、バイメタルの端をケー
シングから突出させて連結部とし、連結片は熱検出部と
一体のブロックに形成されているものとすることによ
り、熱検出部の熱がバイメタルに効率良く伝達される。
【0045】さらに、温度表示ユニットと背中合わせに
さらに湿度計が嵌め込まれているものとすることによ
り、温度のみならず、周囲雰囲気の湿度まで簡単に測定
できる。さらにまた、本体ボディ部の温度表示ユニット
の支持部を挟んで栓部と反対側に、ハンドルを設けるこ
とにより、瓶との着脱が容易となり、しかも当該ハンド
ルは上部に位置することとなるので、操作が一層楽であ
る。
【0046】さらに、上記瓶用液体温度計の熱検出部を
瓶内に位置させ、栓部を瓶の開口に挿入して液密に封栓
した液体温度計付き瓶とすることにより、単なる栓ある
いはキャップに代えて内容物液体の温度を常時監視可能
の瓶が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の外観を示す図である。
【図2】図1におけるA−A部の拡大断面図である。
【図3】温度表示ユニットを取り外して示す本体ボディ
部の拡大正面図である。
【図4】図1におけるB−B部の拡大断面図である。
【図5】図3におけるD矢視図である。
【図6】温度表示ユニットの構成を示す拡大図である。
【図7】図6におけるF部の詳細図である。
【図8】ワインボトルに取り付けた状態を示す図であ
る。
【図9】第2の実施例の構成を示す一部破断正面図であ
る。
【図10】第2の実施例における図4相当図である。
【図11】第2の実施例における温度表示ユニットの連
結部を示す図である。
【図12】第3の実施例の外観を示す図である。
【図13】図12におけるH−H部の拡大断面図であ
る。
【図14】湿度計の構成を示す拡大図である。
【図15】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 液体温度計 2、2’、2” 本体ボディ部 3、3” 温度表示ユニット取り付け部 4 ハンドル取り付け部 5 ハンドル 7 底壁 8 側壁 9 小孔 10、10’ ブロック 11、11’ 連結片 12 溝 13、13’ 栓部 14 ガイド部 15、15’ 熱検出部 16 細管 17 測温抵抗 18 リード線 20、20’ 温度表示ユニット 21、21’ ケーシング 22、22’ 嵌め込み部 23 リング保持部 24 表示板 25 窓ガラス 26 バイメタル 27 外周端 28 指針軸 29 指針 30、30’ 連結部 31 接片 32 接点 35 溝 36 段差部 37 裏蓋 38 支持部 40 設定リング 42 内方突起 43 刻み 44 マーキング 47 ワインボトル 48 開口 50 湿度計 51 ケーシング 52 嵌め込み部 53 リング部 54 ガラス窓 55 表示板 56 指針

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓶内の液体の温度を測定する液体温度計
    であって、本体ボディ部と、該本体ボディ部に支持さ
    れ、測定温度値を示す温度表示ユニットと、前記本体ボ
    ディ部に設けられ、前記温度表示ユニットに接続される
    熱検出部と、該熱検出部を液密に貫通させた栓部とから
    なることを特徴とする瓶用液体温度計。
  2. 【請求項2】 前記温度表示ユニットは温度値を示す表
    示板と指針を備え、前記表示板を囲む外周には周方向に
    回動可能の設定リングが設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の瓶用液体温度計。
  3. 【請求項3】 前記温度表示ユニットは前記本体ボディ
    部に形成された凹部からなる温度表示ユニット取り付け
    部への嵌め込みにより支持されて着脱可能とされ、温度
    表示ユニットと熱検出部は前記嵌め込みにしたがって連
    結する連結手段を介して接続され、熱検出部の検出出力
    が温度表示ユニットへ伝達されることを特徴とする請求
    項1または2記載の瓶用液体温度計。
  4. 【請求項4】 前記温度表示ユニット取り付け部の底壁
    には、小孔が設けられていることを特徴とする請求項3
    記載の瓶用液体温度計。
  5. 【請求項5】 前記連結手段は、前記温度表示ユニット
    と本体ボディ部の一方から突出し嵌め込み方向に平行な
    面を有する連結部と他方に設けられて前記連結部を挟む
    連結片とからなることを特徴とする請求項3または4記
    載の瓶用液体温度計。
  6. 【請求項6】 前記温度表示ユニットはバイメタルを内
    蔵して、該バイメタルの熱変形により前記指針を駆動
    し、前記バイメタルの端を温度表示ユニットのケーシン
    グから突出させて前記連結部とし、前記連結片は前記熱
    検出部と一体に結合されたブロックに形成されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の瓶用液体温度計。
  7. 【請求項7】 前記温度表示ユニット取り付け部が前記
    本体ボディ部に形成された貫通穴とされ、該貫通穴に前
    記温度表示ユニットと背中合わせに湿度計が嵌め込まれ
    ていることを特徴とする請求項1、2または3記載の瓶
    用液体温度計。
  8. 【請求項8】 前記本体ボディ部には、前記温度表示ユ
    ニットの支持部を挟んで前記栓部と反対側にハンドルが
    設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6または7記載の瓶用液体温度計。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載の瓶用
    液体温度計の前記熱検出部を瓶内に位置させ、前記栓部
    を前記瓶の開口に挿入して液密に封栓したことを特徴と
    する液体温度計付き瓶。
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