JP2002257030A - スケール成長予測装置、方法、及びそのプログラムとプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

スケール成長予測装置、方法、及びそのプログラムとプログラムを記録した記録媒体

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JP2002257030A
JP2002257030A JP2001055550A JP2001055550A JP2002257030A JP 2002257030 A JP2002257030 A JP 2002257030A JP 2001055550 A JP2001055550 A JP 2001055550A JP 2001055550 A JP2001055550 A JP 2001055550A JP 2002257030 A JP2002257030 A JP 2002257030A
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JP2001055550A
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Hisatoo Kato
久遠 加藤
Junko Kamei
淳子 亀井
Koji Kitao
浩治 北尾
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 井坑内の流体の速度から、井坑内に生成する
スケールの厚さを予測するスケール成長予測装置、方
法、及びそのプログラムとプログラムを記録した記録媒
体を提供する。 【解決手段】 データ入力処理部11から所定のパラメ
ータと実測値が与えられると、まずヒストリーマッチン
グ処理部12が、坑井内流動シミュレータ14とスケー
ル成長シミュレータ15を用いて、沈殿速度定数kをパ
ラメータとするスケール厚さや生産流量を求める。そし
て、スケール厚さや生産流量の計算結果が実測値と元も
近い沈殿速度定数kを、推測した沈殿速度定数kの値と
して決定する。沈殿速度定数kが求まると、次に、予測
計算処理部13が、求められた沈殿速度定数kにより、
坑井内流動シミュレータ14とスケール成長シミュレー
タ15を用いて、将来の予測スケール厚さと予測生産流
量を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地熱発電所等で使
用される井坑内に生成するスケールの厚さを予測するス
ケール成長予測装置、方法、及びそのプログラムとプロ
グラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地熱発電所等で使用される井坑内
に生成するスケールの解析は、主として化学平衡論から
のアプローチが行われている。即ち、沈殿の発生は、井
坑内での異種流体の混合、或いは地熱流体が井坑内を上
昇する過程での沸騰に伴い、対象となる鉱物の過飽和度
が上昇することが原因であるという説明がなされてお
り、化学平衡計算のプログラムでは、過飽和分が飽和状
態になるまですべて沈殿するという仮定で計算が行われ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、地熱発電所で
は、スケールにより坑径の縮小が発生すると、ある時点
より急激に生産流量の低下が起こる。生産井坑内に生成
するスケールの厚さを把握するには、生産を停止し、坑
内調査を実施することが必要となるが、これは利用率を
低下させ、適正な蒸気生産に支障をきたすことになる。
そこで、計算によりスケールの成長の程度を計算するこ
とが要求されるが、しかしながら、井坑内のように流速
が速い場では、地熱流体から鉱物が沈殿する際には非平
衡状態で沈殿反応が生じ、平衡状態まで達しないため、
上述の化学平衡論からのアプローチ、あるいは化学平衡
計算を行うプログラムでは、正確に井坑内のスケールの
生成過程を解析することができないという問題があっ
た。従って、化学平衡論からのアプローチではなく、井
坑内の流体の速度論的な解析とその計算により、スケー
ルの成長を正確に予測することが必要とされた。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、井坑内の流体の速度から、井坑内に生成するスケ
ールの厚さを予測するスケール成長予測装置、方法、及
びそのプログラムとプログラムを記録した記録媒体を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、筒状の経路を流れる地
熱流体から筒状の経路内に沈殿するスケール(鉱物)の
沈殿量を予測するスケール成長予測装置であって、モデ
ル化された筒状の経路を流れる地熱流体の濃度変化によ
り求められる微小区間あたりに沈殿するスケールの厚さ
から、与えられた区間長に沈殿するスケールの厚さを計
算するスケール成長シミュレータ(例えば実施の形態の
スケール成長シミュレータ15)と、スケール成長シミ
ュレータの計算するスケールの厚さと、実際の筒状の経
路から実測されたスケールの厚さとを比較して、実際の
筒状の経路におけるスケールの沈殿速度定数を求めるヒ
ストリーマッチング手段(例えば実施の形態のヒストリ
ーマッチング処理部12)とを設けたことを特徴とす
る。以上の構成により、従来の化学平衡論からのアプロ
ーチではなく、井坑内の流体の速度論的な解析とその計
算により、スケールの成長速度を示す沈殿速度定数を求
めることを可能とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のスケール成長予測装置において、ヒストリーマッチン
グ手段の求めた沈殿速度定数により、実際の筒状の経路
に、将来沈殿するスケールの厚さを予測して計算する予
測計算手段(例えば実施の形態の予測計算処理部13)
を更に設けたことを特徴とする。以上の構成により、求
められた沈殿速度定数により、将来のスケールの成長を
正確に予測することを可能とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、筒状の経路を流
れる地熱流体から筒状の経路内に沈殿するスケール(鉱
物)の沈殿量を予測するスケール成長予測方法であっ
て、モデル化された筒状の経路を流れる地熱流体の濃度
変化により求められる微小区間あたりに沈殿するスケー
ルの厚さから、与えられた区間長に沈殿するスケールの
厚さを計算するスケール成長シミュレーション処理と、
スケール成長シミュレーション処理の計算するスケール
の厚さと、実際の筒状の経路から実測されたスケールの
厚さとを比較して、実際の筒状の経路におけるスケール
の沈殿速度定数を求めるヒストリーマッチング処理とを
含むことを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のスケール成長予測方法において、ヒストリーマッチン
グ処理の求めた沈殿速度定数により、実際の筒状の経路
に、将来沈殿するスケールの厚さを予測して計算する予
測計算処理を更に含むことを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、筒状の経路を流
れる地熱流体から筒状の経路内に沈殿するスケール(鉱
物)の沈殿量を予測するスケール成長予測をコンピュー
タに実行させるためのプログラムであって、モデル化さ
れた筒状の経路を流れる地熱流体の濃度変化により求め
られる微小区間あたりに沈殿するスケールの厚さから、
与えられた区間長に沈殿するスケールの厚さを計算する
スケール成長シミュレーション処理と、スケール成長シ
ミュレーション処理の計算するスケールの厚さと、実際
の筒状の経路から実測されたスケールの厚さとを比較し
て、実際の筒状の経路におけるスケールの沈殿速度定数
を求めるヒストリーマッチング処理とをコンピュータに
実行させることを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のプログラムにおいて、ヒストリーマッチング処理の求
めた沈殿速度定数により、実際の筒状の経路に、将来沈
殿するスケールの厚さを予測して計算する予測計算処理
を更にコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】請求項7に記載の発明は、筒状の経路を流
れる地熱流体から筒状の経路内に沈殿するスケール(鉱
物)の沈殿量を予測するスケール成長予測のためのプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
であって、プログラムは、モデル化された筒状の経路を
流れる地熱流体の濃度変化により求められる微小区間あ
たりに沈殿するスケールの厚さから、与えられた区間長
に沈殿するスケールの厚さを計算するスケール成長シミ
ュレーション処理と、スケール成長シミュレーション処
理の計算するスケールの厚さと、実際の筒状の経路から
実測されたスケールの厚さとを比較して、実際の筒状の
経路におけるスケールの沈殿速度定数を求めるヒストリ
ーマッチング処理とをコンピュータに実行させることを
特徴とする。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、プロ
グラムは、ヒストリーマッチング処理の求めた沈殿速度
定数により、実際の筒状の経路に、将来沈殿するスケー
ルの厚さを予測して計算する予測計算処理を更にコンピ
ュータに実行させることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明を行う。まず、図2を用いて本実
施の形態のスケール成長予測装置に適用されるスケール
成長のモデリングについて説明する。図2は、スケール
成長をモデリングする際に定義される変数を説明した図
であって、ケーシング半径Rの井坑内を流入流体濃度C
inの流体(Fluid)が流れる際のモデルである。こ
こで、時刻tにおけるスケールの沈殿を示した図2
(a)では、微少区間Δx、及びΔx+1においてスケ
ール厚dtでスケールが沈殿したことにより、流体の通
る坑内半径がrtになることを示しており、流体濃度は
微少区間Δx、及びΔx+1において、それぞれCx,t
とCx+1,tであることを示す。同様に、時刻t+1にお
けるスケールの沈殿を示した図2(b)では、微少区間
Δx、及びΔx+1においてスケール厚dt+1でスケー
ルが沈殿したことにより、流体の通る坑内半径がrt+1
になることを示しており、流体濃度は微少区間Δx、及
びΔx+1において、それぞれCx,t+1とCx+1,t+1であ
ることを示す。
【0014】上述のようなモデルにおいて、スケールの
沈殿量は、C=流体濃度[mol/kg]、Ceq=平衡
濃度[mol/kg]、Cin=流入流体濃度[mol/
kg]、d=スケール厚[m]、G=スケールを構成す
る鉱物分子量[−]、K=平衡定数[mol2/k
2]、k=沈殿速度定数[mol/m2/s]、m=モ
ル濃度[mol/kg]、R=ケーシング半径[m]、
r=坑内半径[m]、u=流速[m/s]、γ=活動度
係数[−]、ρl=流体密度[kg/m3]、ρs=スケ
ール密度[kg/m3]、φ=スケール孔隙率[−]、
と定義すると、鉱物の沈殿を伴って生産井坑内を上昇す
る流体の濃度変化及び、スケールの体積変化によって、
以下のように表される。 A)徹小区間Δxにおける流体の濃度変化 1)時間変化に伴う流体濃度の変化量 (Ct+1−Ct)*Δx*πr2*ρl ・・・ 2)空間変化に伴う流体濃度の変化量 (Cx+1−Cx)*Δt*πr2*ρl*u ・・・ B)微小区間Axにおけるスケールの体積変化 (1−φ)*Δx*ρs*π*(rt 2−rt+1 2)・・・
【0015】また、単位時間あたりの沈殿量は、沈殿速
度定数(k)、スケールの沈殿する表面積(2πr△
X)、過飽和度(1−C/Ceq)に比例して以下のよう
に表される。 k*2πr*Δx*(1−C/Ceq)*Δt ・・・ ここで、流体の濃度変化に関する式は、式+式=
式とおいて、 ((Ct+1−Ct)Δx+(Cx+1−Cx)uΔt)*πr
2ρl=2πrkΔxΔt(1−C/Ceq) また、スケールの沈殿量に関する式は、式=−式と
おいて、 (1−φ)Δxρsπ(rt 2−rt+1 2)=−2πrkΔ
xΔt(1−C/Ceq)G と求まる。
【0016】従って、ここから以下に示す流体の濃度に
関する偏微分方程式と、スケールの沈殿量に関する偏微
分方程式を得る。
【数1】
【0017】次に、本実施の形態のスケール成長予測装
置の構成について、図1に示すブロック図を用いて説明
する。同図において、符号1は、本実施の形態のスケー
ル成長予測装置であって、スケール成長予測装置1は、
データ入力操作部11、ヒストリーマッチング処理部1
2、予測計算処理部13、坑井内流動シミュレータ1
4、スケール成長シミュレータ15、結果出力部16の
各モジュールから構成されている。データ入力操作部1
1は、計算に必要な各パラメータの値や、計算に利用す
る実測値、あるいは計算結果と比較する実測値を、スケ
ール成長予測装置1に対して入力するためのマンマシン
インタフェース部である。
【0018】ヒストリーマッチング処理部12は、スケ
ール成長の程度を規制するパラメータの中で最も推定困
難な沈殿速度定数を、沈殿速度定数をパラメータにして
数種類取得したスケール厚さや生産流量の計算結果と測
定値とを比較することで推測し決定する計算処理部であ
る。予測計算処理部13は、ヒストリーマッチング処理
部12で求められた沈殿速度定数を用いて、将来のスケ
ール厚さや生産流量を予測計算する計算処理部である。
坑井内流動シミュレータ14は、従来から利用されてい
るWELBORと呼ばれるシミュレータであって、ヒス
トリーマッチング処理部12や予測計算処理部13で用
いられており、生産指数や坑底圧力、エンタルピー、坑
内半径等の入力から、流速やフラッシュポイントを計算
する。
【0019】スケール成長シミュレータ15は、図2に
示した上述のスケール成長のモデリングによって求めら
れる流体の濃度に関する偏微分方程式と、スケールの沈
殿量に関する偏微分方程式から坑内半径を計算するシミ
ュレータであって、ヒストリーマッチング処理部12や
予測計算処理部13で用いられており、流体密度やスケ
ール密度、及びスケール孔隙率、鉱物の分子量の他、解
析区間長や流速等の入力から、噴出流体濃度や坑内半径
を計算する。結果出力部16は、スケール成長予測装置
1の計算した、予測スケール厚さや予測生産流量を、ス
ケール成長予測装置1の外部へ出力するインタフェース
部である。
【0020】なお、データ入力操作部11、ヒストリー
マッチング処理部12、予測計算処理部13、坑井内流
動シミュレータ14、スケール成長シミュレータ15、
結果出力部16の各モジュールは、それぞれ、専用のハ
ードウェアにより実現されるものであってもよく、ま
た、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成さ
れ、上記の各部の機能を実現するためのプログラムをメ
モリにロードして実行することによりその機能を実現さ
せるものであってもよい。
【0021】また、スケール成長予測装置1には、周辺
機器として入力装置、表示装置等(いずれも図示せず)
が接続されるものとする。ここで、入力装置とはキーボ
ード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置
とはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置や液
晶表示装置等のことをいう。
【0022】次に、図面を用いて、本実施の形態のスケ
ール成長予測装置のスケール成長予測計算動作について
説明する。まず、図3のフローチャートを用いて、スケ
ール成長予測装置のヒストリーマッチング処理について
説明する。図3において、ヒストリーマッチング処理部
12は、まず利用者に計算に必要な入力パラメータを設
定させる(ステップS11)。次に、沈殿速度定数kの
複数のパラメータを入力させ、かつ初期値を設定させる
(ステップS12)。
【0023】各入力パラメータと、沈殿速度定数kの値
が入力されたら、スケール厚さや生産流量の実測値を入
力させる(ステップS13)。必要な値が揃ったら、ま
ず坑井内流動シミュレータ(WELBOR)14を起動
し、生産指数や坑底圧力、エンタルピー、坑内半径等の
入力して、流速やフラッシュポイントの計算結果を得る
(ステップS14)。ステップS14において、流速や
フラッシュポイントが求まると、スケール成長シミュレ
ータ15を起動し、流速、及びフラッシュポイントから
計算される解析区間長、更に流体密度やスケール密度、
スケール孔隙率、鉱物の分子量等の入力から、噴出流体
濃度や坑内半径を計算する(ステップS15)。
【0024】次に、指定された解析総時間分計算したか
否かを判定し(ステップS16)、解析総時間分の計算
を実行していない場合(ステップS16のNO)、ステ
ップS14へ戻り、上述の動作を繰り返す。ステップS
16において、解析総時間分の計算を実行していた場合
(ステップS16のYES)、次に、指定された沈殿速
度定数kのパラメータについて、全てのパラメータを用
いて計算したか否かを判定する(ステップS17)。ス
テップS17において、指定された沈殿速度定数kのパ
ラメータについて、全てのパラメータを用いて計算して
いない場合(ステップS17のNO)、沈殿速度定数k
を更新して(ステップS18)、ステップS14へ戻
り、上述の動作を繰り返す。
【0025】ステップS17において、指定された沈殿
速度定数kのパラメータについて、全てのパラメータを
用いて計算している場合(ステップS17のYES)、
指定時間のデータを取得したか否かを判定する(ステッ
プS19)。ステップS19において、指定時間のデー
タを取得していない場合(ステップS19のNO)、必
要な入力パラメータを更新し(ステップS20)、ステ
ップS14へ戻り、上述の動作を繰り返す。なお、例え
ば、ここで更新が必要な入力パラメータは、エンタルピ
ーや平衡濃度、流入流体濃度等である。また、ステップ
S19において、指定時間のデータを取得していた場合
(ステップS19のYES)、沈殿速度定数をパラメー
タにして数種類取得したスケール厚さや生産流量の計算
結果と実測値とを比較し(ステップS21)、スケール
厚さや生産流量の計算結果が実測値と元も近い沈殿速度
定数kを、推測した沈殿速度定数kの値として決定する
(ステップS22)。
【0026】次に、図4のフローチャートを用いて、坑
井内流動シミュレータ14の動作の詳細について説明す
る。まず、スケール成長予測装置1に入力された入力パ
ラメータの内、生産指数、坑底圧力、自然状態温度が定
数として、また、エンタルピー、総流量、坑径、スケー
ル付着区間が変数として、坑井内流動シミュレータ14
へ渡される(ステップS21)。なお、坑径について
は、初回の計算時は初期値が代入されて計算を行うが、
2回目以降(スケール成長シミュレータ15が動作した
後)は、スケール成長シミュレータ15の出力する坑内
半径を坑径に代入して計算を行う。
【0027】流体の総流量が入力されると(ステップS
22)、坑井内流動シミュレータのコア計算(WELB
ORコア計算)が実行される(ステップS23)。次
に、坑口圧力が所定の値に達したか否かを判定し(ステ
ップS24)、もし坑口圧力が所定の値に達していない
場合(ステップS24のNO)、ステップS22へ戻
り、上述の動作を繰り返す。また、ステップS24にお
いて、もし坑口圧力が所定の値に達していた場合(ステ
ップS24のYES)、計算結果として坑口圧力、熱水
流量、蒸気流量、流速、フラッシュポイントを出力し、
坑井内シミュレータ計算を終了する。
【0028】次に、図5のフローチャートを用いて、ス
ケール成長シミュレータ15の動作の詳細について説明
する。まず、スケール成長予測装置1に入力された入力
パラメータの内、解析単位区間、解析単位時間、解析総
時間、流体密度、スケール密度、スケール孔隙率、鉱物
分子量、沈殿速度定数が定数として、また、平衡濃度、
流入流体濃度、及び上述の坑井内流動シミュレータ14
で求められた流速、及びフラッシュポイントから計算さ
れる解析区間長が変数として、スケール成長シミュレー
タ15へ渡される(ステップS31)。
【0029】所定のパラメータが入力されると、図2に
示した上述のスケール成長のモデリングによって求めら
れる流体の濃度に関する偏微分方程式と、スケールの沈
殿量に関する偏微分方程式に従って、スケール成長シミ
ュレータのコア計算が実行され(ステップS32)、計
算結果として噴出流体濃度と坑内半径を出力し、スケー
ル成長シミュレータ計算を終了する。なお、ここで求め
られる坑内半径は、次の坑井内流動シミュレータ14の
計算における坑径として代入されて利用される。
【0030】図6は、上述のスケール成長予測装置1の
ヒストリーマッチング処理に与える入力パラメータの一
例を示す図であって、坑井内流動シミュレータ14(W
ELBOR)には、生産指数、坑底圧力、自然状態温
度、エンタルピー、総流量、坑径、スケール付着区間が
入力パラメータとして設定され、また、スケール成長シ
ミュレータ15には、解析単位区間、解析単位時間、解
析総時間、沈殿速度定数、流体密度、スケール密度、ス
ケール孔隙率、鉱物分子量、平衡濃度、流入流体濃度が
入力パラメータとして設定される。なお、上述のエンタ
ルピーや平衡濃度、流入流体濃度は、正確な計算結果を
得るために、一定時間毎に実測値により補正することが
望ましい。また、上述の鉱物分子量は、本実施の形態で
は、硬石膏(CaSO4)を設定した。
【0031】図7は、図6に示した入力パラメータを元
に、スケール成長予測装置1のヒストリーマッチング処
理部12が計算した坑口からの深度とスケール厚さとの
関係を、沈殿速度定数kをパラメータにして表示したも
のであり、同様に図8(a)、(b)、(c)は、それ
ぞれ、図6に示した入力パラメータを元に、スケール成
長予測装置1のヒストリーマッチング処理部12が計算
した総流量(Mt)、蒸気流量(Ms)、熱水流量
(Mw)と経過時間(Date)との関係を、沈殿速度
定数kをパラメータにして表示したものである。従っ
て、本実施の形態では、沈殿速度定数kの推定値として
logk=−4.50を得る。
【0032】次に、図9のフローチャートを用いて、ス
ケール成長予測装置の将来予測処理について説明する。
図9において、予測計算処理部13は、まず利用者に計
算に必要な入力パラメータを設定させる(ステップS4
1)。次に、ヒストリーマッチング処理で求めた沈殿速
度定数kの値を設定させる(ステップS42)。各入力
パラメータと、沈殿速度定数kの値が入力されたら、ま
ず上述の坑井内流動シミュレータ(WELBOR)14
を起動し、生産指数や坑底圧力、エンタルピー、坑内半
径等の入力して、流速やフラッシュポイントの計算結果
を得る(ステップS43)。
【0033】ステップS43において、流速やフラッシ
ュポイントが求まると、上述のスケール成長シミュレー
タ15を起動し、流速とフラッシュポイントから計算さ
れる解析区間長、更に流体密度やスケール密度、及びス
ケール孔隙率、鉱物の分子量等の入力から、噴出流体濃
度や坑内半径を計算する(ステップS44)。次に、指
定された解析総時間分計算したか否かを判定し(ステッ
プS45)、解析総時間分の計算を実行していない場合
(ステップS45のNO)、ステップS43へ戻り、上
述の動作を繰り返す。
【0034】ステップS45において、解析総時間分の
計算を実行していた場合(ステップS45のYES)、
次に、指定時間のデータを取得したか否かを判定する
(ステップS46)。ステップS46において、指定時
間のデータを取得していない場合(ステップS46のN
O)、ステップS43へ戻り、上述の動作を繰り返す。
また、ステップS46において、指定時間のデータを取
得していた場合(ステップS46のYES)、将来の予
測スケール厚さと予測生産流量を計算結果として出力す
る(ステップS47)。
【0035】図10は、上述のスケール成長予測装置1
の将来予測処理に与える入力パラメータの一例を示す図
であって、項目の内容は、図6に示したヒストリーマッ
チング処理に与える入力パラメータと同一であるので、
ここでは説明を省略する。なお、将来予測処理では、上
述のエンタルピーや平衡濃度、流入流体濃度は、固定の
値として計算した。
【0036】なお、図11の(a)、(b)は、それぞ
れ、図10に示した入力パラメータを元に、スケール成
長予測装置1の予測計算処理部13が計算した蒸気流量
(M s)、及び熱水流量(Mw)と経過時間(Date)
との関係を、沈殿速度定数kをパラメータにして表示し
たものである。同様に、図12の(a)、(b)は、そ
れぞれ、図10に示した入力パラメータを元に、スケー
ル成長予測装置1の予測計算処理部13が計算した坑口
圧力(WHP)、及びスケール厚さ(d)と経過時間
(Date)との関係を、沈殿速度定数kをパラメータ
にして表示したものである。
【0037】また、上述の実施の形態では、井坑内に沈
殿するスケールの成長予測装置について述べてきたが、
スケールの成長予測は井坑内に限らず、配管等の流体が
通る筒状の経路を持つ物であれば、何であっても適用が
可能である。また井についても、生産井や還元井等、ど
のような井でも適用が可能である。
【0038】また、上述のスケール成長予測装置1は、
その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ
読みとり可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記
録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ま
せ、実行することにより、上述の各装置における機能を
実現しても良い。
【0039】ここで、上記「コンピュータシステム」と
は、OSや周辺機器等のハードウェアを含み、さらにW
WW(World Wide Web)システムを利用
している場合であれば、ホームページ提供環境(あるい
は表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ
読みとり可能な記録媒体」とは、フロッピー(登録商
標)ディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM
等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハー
ドディスク等の記憶装置のことをいう。更に、「コンピ
ュータ読みとり可能な記録媒体」とは、インターネット
等のコンピュータネットワークや電話回線等の通信回線
を介してプログラムを送信する場合のように、短時間の
間、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体もしく
は伝送波)、その場合のサーバやクライアントとなるコ
ンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定
時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0040】また、上記プログラムは、前述した機能の
一部を実現するためのものであっても良く、更に前述し
た機能をコンピュータシステムに既に記憶されているプ
ログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差
分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0041】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、筒状の経路
を流れる地熱流体から前記筒状の経路内に沈殿するスケ
ールの沈殿量を正確に予測することができるため、例え
ば、地熱発電所において、生産井坑内に生成するスケー
ルの厚さを把握するための、生産を停止した無駄な坑内
調査を実施することが必要なくなるという効果が得られ
る。従って、将来のスケール成長の程度を事前に予測
し、効率的な蒸気生産のために必要な掃坑工事を早期に
立案することで、生産量の増大に貢献できるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】 同実施の形態のスケール成長予測装置に適用
されるスケール成長のモデリングについて示す図であ
る。
【図3】 同実施の形態のスケール成長予測装置のヒス
トリーマッチング処理動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】 同実施の形態のスケール成長予測装置の坑井
内流動シミュレータの動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】 同実施の形態のスケール成長予測装置のスケ
ール成長シミュレータの動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】 同実施の形態のスケール成長予測装置のヒス
トリーマッチング処理に与える入力パラメータの一例を
示す図である。
【図7】 同実施の形態のスケール成長予測装置のヒス
トリーマッチング処理結果を示す図である。
【図8】 同実施の形態のスケール成長予測装置のヒス
トリーマッチング処理結果を示す図である。
【図9】 同実施の形態のスケール成長予測装置の将来
予測処理動作を示すフローチャートである。
【図10】 同実施の形態のスケール成長予測装置の将
来予測処理に与える入力パラメータの一例を示す図であ
る。
【図11】 同実施の形態のスケール成長予測装置の将
来予測処理結果を示す図である。
【図12】 同実施の形態のスケール成長予測装置の将
来予測処理結果を示す図である。
【符号の説明】
1 スケール成長予測装置 11 データ入力操作部 12 ヒストリーマッチング処理部 13 予測計算処理部 14 坑井内流動シミュレータ 15 スケール成長シミュレータ 16 結果出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北尾 浩治 秋田県鹿角市花輪字上中島140 八幡平地 熱株式会社内 Fターム(参考) 5H004 GA14 GA28 GB04 HA02 HA06 HB02 HB04 HB06 JA03 JA12 JA13 KC24 KC25 KC27 LA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の経路を流れる地熱流体から前記筒
    状の経路内に沈殿するスケール(鉱物)の沈殿量を予測
    するスケール成長予測装置であって、 モデル化された前記筒状の経路を流れる地熱流体の濃度
    変化により求められる微小区間あたりに沈殿する前記ス
    ケールの厚さから、与えられた区間長に沈殿する前記ス
    ケールの厚さを計算するスケール成長シミュレータと、 前記スケール成長シミュレータの計算する前記スケール
    の厚さと、実際の筒状の経路から実測された前記スケー
    ルの厚さとを比較して、前記実際の筒状の経路における
    前記スケールの沈殿速度定数を求めるヒストリーマッチ
    ング手段と、 を設けたことを特徴とするスケール成長予測装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒストリーマッチング手段の求めた
    前記沈殿速度定数により、前記実際の筒状の経路に、将
    来沈殿する前記スケールの厚さを予測して計算する予測
    計算手段を更に設けたことを特徴とする請求項1に記載
    のスケール成長予測装置。
  3. 【請求項3】 筒状の経路を流れる地熱流体から前記筒
    状の経路内に沈殿するスケール(鉱物)の沈殿量を予測
    するスケール成長予測方法であって、 モデル化された前記筒状の経路を流れる地熱流体の濃度
    変化により求められる微小区間あたりに沈殿する前記ス
    ケールの厚さから、与えられた区間長に沈殿する前記ス
    ケールの厚さを計算するスケール成長シミュレーション
    処理と、 前記スケール成長シミュレーション処理の計算する前記
    スケールの厚さと、実際の筒状の経路から実測された前
    記スケールの厚さとを比較して、前記実際の筒状の経路
    における前記スケールの沈殿速度定数を求めるヒストリ
    ーマッチング処理と、 を含むことを特徴とするスケール成長予測方法。
  4. 【請求項4】 前記ヒストリーマッチング処理の求めた
    前記沈殿速度定数により、前記実際の筒状の経路に、将
    来沈殿する前記スケールの厚さを予測して計算する予測
    計算処理を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の
    スケール成長予測方法。
  5. 【請求項5】 筒状の経路を流れる地熱流体から前記筒
    状の経路内に沈殿するスケール(鉱物)の沈殿量を予測
    するスケール成長予測をコンピュータに実行させるため
    のプログラムであって、 モデル化された前記筒状の経路を流れる地熱流体の濃度
    変化により求められる微小区間あたりに沈殿する前記ス
    ケールの厚さから、与えられた区間長に沈殿する前記ス
    ケールの厚さを計算するスケール成長シミュレーション
    処理と、 前記スケール成長シミュレーション処理の計算する前記
    スケールの厚さと、実際の筒状の経路から実測された前
    記スケールの厚さとを比較して、前記実際の筒状の経路
    における前記スケールの沈殿速度定数を求めるヒストリ
    ーマッチング処理と、 をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記ヒストリーマッチング処理の求めた
    前記沈殿速度定数により、前記実際の筒状の経路に、将
    来沈殿する前記スケールの厚さを予測して計算する予測
    計算処理を更にコンピュータに実行させることを特徴と
    する請求項5に記載のプログラム。
  7. 【請求項7】 筒状の経路を流れる地熱流体から前記筒
    状の経路内に沈殿するスケール(鉱物)の沈殿量を予測
    するスケール成長予測のためのプログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記プログラムは、 モデル化された前記筒状の経路を流れる地熱流体の濃度
    変化により求められる微小区間あたりに沈殿する前記ス
    ケールの厚さから、与えられた区間長に沈殿する前記ス
    ケールの厚さを計算するスケール成長シミュレーション
    処理と、 前記スケール成長シミュレーション処理の計算する前記
    スケールの厚さと、実際の筒状の経路から実測された前
    記スケールの厚さとを比較して、前記実際の筒状の経路
    における前記スケールの沈殿速度定数を求めるヒストリ
    ーマッチング処理と、 をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記プログラムは、 前記ヒストリーマッチング処理の求めた前記沈殿速度定
    数により、前記実際の筒状の経路に、将来沈殿する前記
    スケールの厚さを予測して計算する予測計算処理を更に
    コンピュータに実行させることを特徴とする請求項7に
    記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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