JP2002254030A - 磁石バネを用いた振動機構及び衝突振動発生方法 - Google Patents
磁石バネを用いた振動機構及び衝突振動発生方法Info
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Abstract
ルギー(静磁エネルギー)を変化させることにより、プ
レス機械等への応用が可能な振動機構及び衝突振動発生
方法を提供する。 【解決手段】振動機構10は、磁石バネ40を構成する
第2の永久磁石42を励振させ、永久磁石41,42間
の空隙における静磁エネルギーを変化させることによ
り、磁石バネ40を共振させ、共振時の弾性エネルギー
を利用して、運動体20に、被衝突部材に連続的に衝突
して往復運動する衝突振動を生じさせる構造である。従
って、例えば、運動体20及び少なくとも一方の被衝突
部材50,60に、刃などの治具を取り付け、高速プレ
ス機械等に応用した場合には、入力エネルギーを省力化
することができる。
Description
動機構及び衝突振動発生方法に関し、より詳しくは、小
さな入力励振により磁石バネの静磁エネルギーを変化さ
せ、これを磁石バネの弾性エネルギーとして利用するこ
とにより、運動体を連続的に往復運動させて衝突振動を
発生させ、プレス機械等への応用が可能な磁石バネを用
いた振動機構及び衝突振動発生方法に関する。
・鉄・ボロン磁石に代表される希土類磁石などは、近
年、益々高性能化が進み、磁界中の永久磁石の持つ位置
エネルギー(静磁エネルギー)と磁石に働く力が大きく
なり、これらを組み合わせることによる小型のバネ構造
を永久磁石で作ることができるようになっている。機能
性材料である永久磁石は、外部の空間に磁束を安定して
供給し、磁界を発生するための電気エネルギーを必要と
しない。そのため、磁石バネとして利用するとメンテナ
ンスフリーで半永久的なバネ構造を作ることができる。
また、磁石バネは、物体を非接触で支持することができ
るため、摩擦、摩耗の問題が少なく、高速運動させるこ
とが可能である。
技術である磁気浮上を応用したものには、磁気浮上鉄
道、磁気浮上式搬送装置、ハンドリング装置、振動防止
装置、位置決め装置、金属浮揚溶解、磁気軸受けなど、
種々のものがある。しかしながら、磁石バネ構造におい
て、永久磁石自体に運動を与え、その磁界の変化を利用
した振動機構に関する研究は少ない。
って、永久磁石自体に運動を与えて磁石バネ構造の新た
な用途を提案するものであり、具体的には、磁石バネを
構成する永久磁石の持つ位置エネルギー(静磁エネルギ
ー)を変化させることにより、プレス機械等への応用が
可能な振動機構及び衝突振動発生方法を提供することを
課題とする。
め、請求項1記載の本発明では、運動体と、前記運動体
を運動させる磁石バネと、前記運動体の運動方向に離間
して設けられた被衝突部材とを具備し、前記磁石バネを
構成する永久磁石間の空隙における静磁エネルギーを変
化させることにより、前記磁石バネを共振させ、共振時
の弾性エネルギーを利用して、前記運動体に、被衝突部
材に連続的に衝突して往復運動する衝突振動を生じさせ
る構造であることを特徴とする磁石バネを用いた振動機
構を提供する。請求項2記載の本発明では、運動体と、
前記運動体を支持し、その運動方向を制御する支持部材
と、略対向して配置された永久磁石対を有し、前記運動
体を運動させる磁石バネと、前記運動体の運動方向に離
間して設けられた被衝突部材とを具備し、前記磁石バネ
を構成する永久磁石の一方を励振させ、永久磁石間の空
隙における静磁エネルギーを変化させることにより、前
記磁石バネを共振させ、共振時の弾性エネルギーを利用
して、前記運動体に、被衝突部材に連続的に衝突して往
復運動する衝突振動を生じさせる構造であることを特徴
とする磁石バネを用いた振動機構を提供する。請求項3
記載の本発明では、前記磁石バネが、前記運動体と共に
動作可能に設けられた第1の永久磁石と、前記第1の永
久磁石に対し、反発磁界を形成するように略対向して配
置され、アクチュエータから入力される入力励振により
任意の方向に往復運動し、第1の永久磁石との対向距離
及び対向面積のいずれか少なくとも一方の変化によって
第1の永久磁石との空隙間における静磁エネルギーを変
化させる第2の永久磁石とを備えて構成されることを特
徴とする請求項1又は2記載の振動機構を提供する。請
求項4記載の本発明では、前記磁石バネと他のバネ部材
とからなり、両者の重畳されたバネ定数が、負荷質量と
の平衡点で擬似的に略0である複合バネを有することを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の振動機構
を提供する。請求項5記載の本発明では、前記運動体に
衝突振動を生じさせる外乱を付与するインパルス入力手
段を具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
1に記載の磁石バネを用いた振動機構を提供する。請求
項6記載の本発明では、前記運動体と被衝突部材との間
隔が、励振する永久磁石の変位振幅の2倍以下に設定さ
れていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に
記載の磁石バネを用いた振動機構を提供する。請求項7
記載の本発明では、運動体を、略対向して配置された永
久磁石間の空隙における静磁エネルギーを変化させるこ
とにより、該永久磁石を有する磁石バネを共振させ、共
振時の弾性エネルギーを利用して、前記運動体に、離間
して設けられた被衝突部材に連続的に衝突して往復運動
する衝突振動を生じさせることを特徴とする衝突振動発
生方法を提供する。請求項8記載の本発明では、運動方
向を制御する支持部材により支持された運動体を、略対
向して配置された永久磁石対の一方を励振させ、永久磁
石間の空隙における静磁エネルギーを変化させることに
より、該永久磁石対を有する磁石バネを共振させ、共振
時の弾性エネルギーを利用して、前記運動体に、離間し
て設けられた被衝突部材に連続的に衝突して往復運動す
る衝突振動を生じさせることを特徴とする衝突振動発生
方法を提供する。請求項9記載の本発明では、前記磁石
バネが、前記運動体と共に動作可能に設けられた第1の
永久磁石と、第1の永久磁石に対して、反発磁界を形成
するように略対向して配置された第2の永久磁石とを備
えて構成され、前記第2の永久磁石を、アクチュエータ
から入力される入力励振により任意の方向に往復運動さ
せ、第1の永久磁石との対向距離及び対向面積のいずれ
か少なくとも一方の変化によって第1の永久磁石との空
隙間における静磁エネルギーを変化させることを特徴と
する請求項7又は8記載の衝突振動発生方法を提供す
る。請求項10記載の本発明では、前記運動体にインパ
ルスを入力することによって外乱を付与し、衝突振動を
生じさせることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1
に記載の衝突振動発生方法を提供する。
基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1は、本発明
の第1の実施形態にかかる振動機構10の実験モデルを
示す外観斜視図であり、運動体20、磁石バネ40、運
動体20の上下に離間して配置された被衝突部材(上側
被衝突部材50及び下側被衝突部材60)を有して構成
される。
された平行クランク機構からなる支持部材30の上部フ
レーム31上に固定される第1の運動部21と、上部フ
レーム31の側部31aに固定され、該側部31aより
も多少下方に突出する形状を備えた第2の運動部22と
を有して構成され、これにより上下方向に運動可能に配
設されている。支持部材30は、運動体20を上下方向
に運動可能に支持できればよく、平行クランク機構に限
定されるものではない。例えば、外枠フレームにリニア
ガイドを垂直方向に立設し、運動体20を保持可能な板
状体などの任意形状の支持部材30を、摩擦減衰を小さ
くするためボールベアリングを介して、リニアガイドに
沿って上下動可能に配設することもできる(図15参
照)。
に配置された重り部材である。本実施形態の振動機構1
0は、あくまで、実験モデルであるため、この重り部材
25の調整により、運動体20の負荷質量の調整を図る
構成としたものである。
ーム31に固定される第1の永久磁石41と、上部フレ
ーム31に対してアーム部材33を介して対向して配置
された下部フレーム32に固定される第2の永久磁石4
2とを備えて構成されている。第1の永久磁石41と第
2の永久磁石42とは、図2のコンセプトモデルに示し
たように、同極同士を対向させて反発磁界を形成するよ
うに配設される。第1の永久磁石41は、このように、
上部フレーム31に固定されているため、運動体20と
共に、下部フレーム32に対して相対的に上下方向に運
動し得る構成となっている。なお、第1の永久磁石41
及び第2の永久磁石42は、単極磁石であってもよい
が、質量に対して効率の良い反発力を作るためには、多
極磁石が好ましく、中でも、図2に示したように、2極
磁石を用いることが好ましい。
の対の垂直フレーム15a,15a間であって、上記の
第1の運動部21の上方位置には、所定間隔離間して上
側被衝突部材50が配設されている。また、外枠フレー
ム15を構成する隣接する他方の対の垂直フレーム15
a,15a間であって、上記の第2の運動部22の下方
位置には、水平フレーム15bが掛け渡されており、こ
の水平フレーム15bに、該水平フレーム15bよりも
多少上方に突出する形状の下側被衝突部材60が配設さ
れている。上側被衝突部材50及び下側被衝突部材60
は、第1の運動部21及び第2の運動部22が衝突した
際の衝撃を緩和するため、ウレタンゴム等の緩衝器を設
けておくことが好ましい。
2は、第1の永久磁石41とにより形成される磁界中の
各永久磁石の位置エネルギー(静磁エネルギー)を変化
させるため、任意のアクチュエータにより励振される構
成となっている。本実施形態では、このアクチュエータ
として、図4に示したように、垂直方向(Z軸方向)に
所定の振幅及び所定の周波数で往復振動可能な加振機7
0を用いている。この加振機70上に、上記の外枠フレ
ーム15を載置し、振動させることにより、基台15c
に接続された支持部材30の下部フレーム32が振動せ
しめられる。
方向に振動させることによって、第1の永久磁石41と
の磁石間距離を変化させることにより、その間の静磁エ
ネルギーを変化させるものであるが、アクチュエータと
してはこれに限定されるものではなく、例えば、第2の
永久磁石42をX軸、Y軸方向に動作させることができ
るボイスコイルモータ80を用いることもできる(図1
5参照)。これにより、第2の永久磁石42と第1の永
久磁石41との対向面積が増減することになり、両者間
の静磁エネルギーが変化せしめられる。
の実施形態にかかる振動機構10’のコンセプトモデル
を示す図である。本実施形態においては、支持部材30
を構成する平行クランク機構の上部フレーム31に金属
バネ(引張りコイルスプリング)35を係合して平衡点
付近において上記磁石バネ40と反対の負のバネ定数を
備え、磁石バネ40との重畳したバネ定数が平衡点付近
において擬似的に略0となる不感帯を有している。但
し、この点を除いては、図1及び図2に示した振動機構
10と同様であり、上記実施形態と同一の部材について
は同じ符号で示す。
施形態にかかる振動機構10を構成する磁石バネ40
は、図6に示した荷重特性から明らかなように、非線形
バネであるが、図3に示した第2の実施形態にかかる振
動機構10’は、磁石バネ40の非線形のバネ定数に対
し、金属バネ35の負の線形のバネ定数が重畳される結
果、平衡点付近においては、図7に示したように、グラ
フの傾きがほとんどないバネ定数略0となる荷重特性を
備えている機構である。
用いて衝突振動を発生させるメカニズムについて説明す
る。なお、実際に試作した実験モデルである各振動機構
10,10’の粘性減衰係数とクーロン摩擦力は、自由
振動波形から実験的に求める。減衰自由振動曲線の減衰
波形から全振幅を読み取りX軸、Y軸にプロットした直
線の勾配と切片から求めた各振動機構10,10’の減
衰比は0.15であり、それぞれのクーロン摩擦力は2
2N、40Nである。
電型1軸加振機70を用いた。この加振機70により変
位励振を与えた際の振動機構10の運動方程式は、
による変位励振を示し、それぞれの振幅をX,Yとす
る。zは相対変位を示し、振幅をaとする。
量である。cは粘性減衰係数で、αは振動時の摩擦係数
を示し、Fはヒステリシスロス量を静的摩擦係数で割っ
た値である。k1,k3は荷重特性から得られる。変位
励振は、y=Ycosωtである。βはk3/kであ
り、ζは減衰比を示す。
0’の相対変位と位相遅れの解析値を図5に示す。な
お、図5において、EM1、EM2は、それぞれ振動機
構10、振動機構10’を示す。この解析結果から、動
電型1軸加振機70に固定され、加振機70により正弦
的に作用する上側被衝突部材50及び下側被衝突部材6
0に対し、負荷質量を構成する重り部材25を含む運動
体20が、磁石バネ40によって、又は磁石バネ40と
金属バネ35からなる複合バネによって、逆位相及び相
対変位を生じることがわかる。これにより、加振機70
からの変位励振によって正弦的に運動する運動体20
が、変位励振による入力振幅の2倍以下の位置で上側被
衝突部材50及び下側被衝突部材60に衝突・反発する
ことで、効率の良い衝突振動機構が得られると考えられ
る。
にする。 [実験例1] (実験方法)最初に、正弦的に変化する力の作用によ
り、運動体20に正弦的な運動を行わせる場合の変位
(入力)励振の入力振幅、入力周波数別の仕事での磁石
バネ−質量系の弾性エネルギー(負荷質量である重り部
材25を含む運動体20を支持する磁石バネ40の弾性
エネルギー)を求める。弾性エネルギーは、力と相対変
位のリサージュ図形から求める。次に、負荷質量(重り
部材25)、及び負荷質量によって変化する第1の永久
磁石41と第2の永久磁石42との磁石間距離を変数に
して連続的に発生する衝突振動の発生条件を探査し、そ
の出力状態を検証した。
れる磁石バネ40の荷重特性が、負荷質量(重り部材2
5)の大きさを決めるため、その磁石間距離は、負荷質
量を変化させて調整した。図6の荷重特性に示したよう
に、磁石間距離20,30,40mmに対して、負荷質
量は、それぞれ36,22,11.5kgであった。
磁石バネ40とからなる複合バネの荷重特性が、負荷質
量(重り部材25)の大きさを決める。図7に示した荷
重特性から明らかなように、振動機構10’の平衡点に
おける負荷質量は63kgであった。
1の運動部21と上側被衝突部材50との間隔は、上側
被衝突部材50に厚さ15mmの硬度60のウレタンゴ
ムを貼着した状態で5mmに設定し、同じく第2の運動
部22と下側被衝突部材60との間隔は、下側被衝突部
材60に厚さ15mmの硬度60のウレタンゴムを貼着
した状態で5mmに設定した。すなわち、運動体20の
上下方向の変位量として±5mm(合計変位量10m
m)を確保した。そして、外枠フレーム15を加振機7
0に装着して、振幅0.25,0.5,1.0,1.
5,2.0,2.5,3.0,3.5,4.0,4.
5,5.0mmの正弦波で励振した。
ネルギーを示す。振動機構10においては、磁石間距離
が20mmの場合には、図8(a)に示したように、入
力振幅が2mmまでは共振が発生せず、2mmを越える
と4Hzで共振し、入力振幅が3mmを越えると図9に
示すような分数調波共振も発生した。磁石間距離が30
mmの場合には、図8(b)に示したように、入力振幅
3mmを境界として非共振と共振とに分かれ、磁石間距
離40mmの場合には、図8(c)に示したように、入
力振幅5mmが非共振と共振との境界となっていること
がわかる。また、磁石間距離40mmで負荷質量63k
gを不感帯で平衡させた振動機構10’においては、5
mmまでの入力振幅では非共振となることがわかる。
70から変位励振を入力した場合の磁石バネ−質量系に
おける衝突振動の発生の有無を示す図である。(◎)
は、衝突振動のエネルギーが大きく、加振機70が反力
に負けて制御不能に陥る場合、◎は、変位励振の入力で
衝突振動が安定してある場合、○は、外乱のハンマリン
グによるインパルス入力により、衝突振動が安定して生
ずる場合、△は、外乱のインパルス入力では衝突振動が
不安定になる場合、×は、外乱のインパルス入力を与え
ても衝突振動の発生がない場合である。
共振することにより、これをトリガーとして衝突振動が
生じることがわかる。また、図8及び図10から、低周
波の主共振よりも、入力振幅3mmを超えて周波数7〜
8Hzで発生する分数調波共振を利用する方が、衝突振
動を生じさせやすいこともわかる。従って、入力振幅と
周波数は、衝突振動の生じ方に影響を与えることがわか
る。また、変位(入力)励振エネルギーが小さい場合で
も、外乱により瞬間的に、運動体20が上側被衝突部材
50及び下側被衝突部材60に衝突するインパルス入力
を与えることにより、衝突振動が生じ、運動速度が上が
って速度一定となる周期関数を作ることができることが
わかる。従って、運動体20の上下方向変位量が±5m
m(合計変位量10mm)、磁石間距離が20mm、負
荷質量36kgの場合で最も衝突振動を生じやすい環境
条件を作ることができると言える。
5、磁石保持部に正弦的に作用する励振力の大きさをF
m5、各振動数をω0、そして位相角をφ5とする。ま
た、衝突部位の反発系数はα5とする。電磁誘導による
力の発生も無視できるほどに小さく減衰係数も非常に小
さい場合には、衝突速度は、
定数が大きく関与することがわかる。
おける×、○、◎の場合の力と変位のリサージュ図形を
示し、上側被衝突部材50及び下側被衝突部材60間を
速度一定で運動している様子がわかる。図12は、入力
と出力との絶対変位時刻歴応答を示し、このうち、図1
2(a)は、磁石バネ−質量系に変位励振を与えた場合
で衝突が生じていない場合を示している。位相遅れは1
58°となっており、図5に示した計算値に一致する。
図12(b)は、負荷質量にインパルス入力を与えて三
角波の衝突振動を生じさせた場合を示し、図12(c)
は、インパルス入力を与えずに、変位(入力)励振によ
り三角波の衝突振動が生じている場合を示す。
について、図13に、×、○、◎の場合の力と変位のリ
サージュ図形を示し、図14に入力と出力の絶対変位時
刻歴応答を示す。不感帯を有する振動機構10’は、共
振による弾性エネルギーに加えて、負荷質量が63kg
と増えたため、運動体20の運動エネルギーが増大する
ことから衝突振動を生じやすくなっていることがわか
る。
3の実施形態にかかる振動機構10’’を示す図であ
る。この図に示したように、本実施形態の振動機構1
0’’は、外枠フレーム15にリニアガイド15dを垂
直方向に立設し、運動体20を保持可能な任意形状の支
持部材30を、摩擦減衰を小さくするためボールベアリ
ングを介して、リニアガイド15dに沿って上下動可能
に配設した構造である。また、図15において、上下方
向に離間して反発系の一組の永久磁石45,46を固定
配置しているが、これは、第1の永久磁石41と第2の
永久磁石42を備えた磁石バネ40のバネ定数の調整と
運動体20が振動するのに必要な磁石間距離を得るため
に使用したものである。その他の構成は上記第1及び第
2の実施形態にかかる振動機構10,10’とほぼ同様
である。
態と同様に、加振機70を用いることもできるが、第2
の永久磁石42に水平方向の振動を付与できるボイスコ
イルモータ80を使用することもできる。なお、本実施
形態にかかる実験モデルである振動機構10’’を用い
た以下の実験例2においては、アクチュエータとしてボ
イスコイルモータ80を使用し、図16(a)のコンセ
プトモデル及び図17に示したように、X軸方向又はY
軸方向に変位させた。実験例3においては、同様に、ボ
イスコイルモータ80を使用した場合と、図16(b)
のコンセプトモデル及び図17に示したように、加振機
を用いてZ軸方向に振動させた場合について検証した。
16(a)のコンセプトモデルに示したように、第3の
実施形態にかかる振動機構10’’に関する入出力特性
を検討した。磁石バネ40に用いた各永久磁石41,4
2は、75×75×20(mm)の直方体のネオジム磁
石で、磁石の種類は単極磁石と2極磁石の2種類であ
る。 (実験方法)図16(a)に示したように、第1の永久
磁石41の端面に対し、第2の永久磁石42を水平方向
の距離で25mmずらした状態を原点にして、第2の永
久磁石42をボイスコイルモータ80により振動させ
て、両者の対向面積を変化させることにより、運動体2
0を上下振動させることにより行った。また、この実験
は次の5つのタイプの磁石バネ40について行い、入出
力特性を探査した。
(磁石間距離):61mm b)磁石の種類:反発系の2極磁石 c)振動方向:X軸方向 d)運動体20の負荷質量:11.66kg ・タイプII a)磁石間距離:55mm b)磁石の種類:反発系の2極磁石 c)振動方向:X軸方向 d)運動体20の負荷質量:11.66kg ・タイプIII a)磁石間距離:56mm b)磁石の種類:反発系の2極磁石 c)振動方向:Y軸方向 d)運動体20の負荷質量:11.66kg ・タイプIV a)磁石間距離:66mm b)磁石の種類:反発系の単極磁石 c)振動方向:X軸方向 d)運動体20の負荷質量:11.66kg ・タイプV a)磁石間距離:61mm b)磁石の種類:反発系の2極磁石 c)振動方向:X軸方向 d)運動体20の負荷質量:52.66kg
に示したとおりであった。また、ボイスコイルモータ8
0の初期設定は、振幅15mmの正弦波を入力(変位)
励振力とし、0.5Hz〜10Hzまで、それぞれ0.
5Hz刻みで周波数を変化させて測定した。但し、図1
9に示すように、最大励振振幅は、ボイスコイルモータ
80の性能上の問題から、周波数の増大につれて15m
mから次第に小さくなっている。
タイプIV及びタイプVについては、共振による弾性エ
ネルギーが、ボイスコイルモータ80の推力を超え、逆
にボイスコイルモータ80に影響を与え、ボイスコイル
モータ80の入力(変位)励振振幅が一定値を保つこと
ができずに、入力励振振幅を小さくさせる現象が生じて
いることがわかる。すなわち、磁石バネ振動系は、同一
の構成要素からなる振動系であっても、その平衡状態か
らの磁界の変化の仕方、つまり、磁場勾配の差により、
入力となる変位励振を付与するボイスコイルモータ80
自体にも影響を与える大きなエネルギーを発生する場合
があることがわかる。
の0.5、3.5、6.0Hzにおける運動体20の変
位と慣性力のリサージュ図形を示す。ここで、各タイプ
における第2の永久磁石42を水平方向に動かした場合
に、運動体20との間に生ずる垂直方向の1サイクル当
たりの励振力によってなされる仕事ΔW2は、図20に
示される慣性力を利用して、
なり、a0zは図20(a)から求められる運動体20
の変位量を示す。また、粘性減衰係数とクーロン摩擦力
は、自由振動波形から実験的に求め、ボールベアリング
によるリニアガイド15dにより、クーロン摩擦力を小
さく得られているため、一定の摩擦抵抗の代わりにこれ
と等価の粘性抵抗を用いることにし、減衰比ζx,ζz
は、共に0.062とした。
磁石41との対向面積を変更するため水平方向に振動さ
せるのに必要な水平方向振動の1サイクル当たりの励振
力によってなされる仕事ΔW1は、図20(b)の変位
a0xと図21(b)のバネ定数比kpxを利用して、
おいて反発系におかれた第2の永久磁石42を水平方向
に動かした場合の垂直方向と水平方向の静的な荷重特性
を示し、図21(b)は水平方向と垂直方向とのバネ定
数比を示す。
入力として第2の永久磁石42の振動による仕事をW1
とし、第1の永久磁石41と第2の永久磁石42とによ
りなされる反発系の磁石バネ40の振動による仕事W2
として、上記の計算式より各仕事を求めると図22のよ
うになる。但し、磁石バネ40の共振により計測が不可
能となったタイプIIIとタイプIVの共振時における
仕事は計算されていない。また、タイプVの共振時の仕
事は参考値である。
較から、減衰の小さい反発系の磁石バネの入出力エネル
ギー特性は、磁石間距離を小さくして振動させると共振
点付近で水平方向の第2の永久磁石の振動による仕事W
1と、垂直方向の反発系の磁石バネ40による仕事W2
の差が大きくなることがわかる。また、図21(b)及
び図22から明らかなように、入出力のバネ定数比が小
さいタイプIIIの出力エネルギーが最も大きく、タイ
プIV、II、Iの順に出力エネルギーが小さくなり、
バネ定数比を小さくすることにより、出力効率が良くな
ることがわかる。なお、タイプVにおいて出力エネルギ
ーが大きくなるのは、バネ定数と負荷質量の影響で、運
動エネルギーが増大していることによる。
振動機構10’’を用い、運動体20を、上側被衝突部
材50及び下側被衝突部材60間で衝突振動を生じさ
せ、その応答を検証した。なお、ボイスコイルモータ8
0及び加振機の能力から、第2の永久磁石42の大きさ
は、55×55×20mmとした。このため、運動体2
0の質量は11.217kgであった。実験は次の4つ
のタイプについて行った。
磁石42の距離(磁石間距離)を25mmとし、図16
(b)に示したように、アクチュエータとして加振機7
0によりZ軸方向に振幅2.5mmの正弦波励振を与え
た。入出力の加速度及び変位は、それぞれレーザ変位
計、加速度ピックアップで検出した。振動波形は、振動
系により時系列波形として計測した。
イスコイルモータ80を用いて、第2の永久磁石42を
水平方向に振動させた。ボイスコイルモータ80の入力
変位と入力加速度はポテンショメータと加速度ピックア
ップにより測定し、運動体20の変位はレーザ変位計と
加速度ピックアップで測定し、それを振動系に出力し
た。第2の永久磁石42の原点は対向面積が最大となる
位置から20mm変位した位置とした。そして、反発系
の磁石バネで構成されるタイプVII、VIIIは、そ
れぞれX軸、Y軸方向にボイスコイルモータ80で、図
19に示すように最大励振振幅15mmの正弦波励振を
与え、1Hz〜8Hzまで、1Hz刻みで周波数を変化
させて測定を行った。タイプIXは、対向面積が最大に
なるときに吸引系となるように各永久磁石41,42の
極配置を行い、Y軸方向に第2の永久磁石42を振動さ
せた。なお、上側被衝突部材50及び下側被衝突部材6
0に対する、運動体20の第1の運動部21及び第2の
運動部22の各距離は、衝突振動の可否で調整を行いな
がら設定した。
衝突振動の発生状況を表1に示す。△は上側被衝突部材
50及び下側被衝突部材60のいずれか一方に衝突する
場合、○は外部入力としてハンマリングによりインパル
スを与えることで衝突振動が発生する場合、◎はインパ
ルスを与えないでも衝突振動が発生する場合である。
は、共振点の4Hzから衝突し始め、共振点を超える5
Hzにおいてはインパルスを与えることにより衝突振動
が発生した。タイプVIIは、共振点が3Hzにある
が、4Hzで衝突振動が発生した。タイプVIII,I
Xは、衝突振動が1〜4Hzで発生し、5Hzでインパ
ルスを与えた場合にも衝突振動が発生した。しかしなが
ら、タイプVII〜IXにおいては、○以降の高い周波
数では衝突振動が発生しなかった。これはボイスコイル
モータ80の入力変位が図19のように減少するため、
十分な静磁エネルギーの変化が生じなかったためと考え
られる。
の第2の永久磁石42を水平方向に動かした場合の垂直
方向と水平方向の静的な荷重特性を示し、図24は水平
方向と垂直方向とのバネ定数比を示す。この図からも、
磁場勾配は、タイプVIIIが大きく、タイプIX、タ
イプVII、タイプVIの順で小さくなることがわか
る。
力(応答)、インパルスを与えた場合と与えない場合の
それぞれの衝突振動の時系列波形、及び変位と力のリサ
ージュ図形を示す。これらから、第2の永久磁石42の
行程、つまり静磁エネルギーの変化のさせ方で衝突振動
の発生周波数と変位振幅、及び慣性力の大小を選択でき
ることがわかる。また、結果的には、タイプVIの垂直
振動による入力とインパルスを与えての応答(出力)
が、上記各タイプの中で最も効率の良い機械的増幅作用
であることがわかった。
ネを用いた振動機構においては、次のことが明らかとな
った。 (1)実験例1より、磁石バネの共振による弾性エネル
ギーは、トリガーとして機能し、変位(入力)励振を、
速度一定の三角波で大きな変位と衝撃力を持つ衝突振動
に増幅させることができること、すなわち、運動体と被
衝突部材までの距離の最適化を図ることにより、逆位相
と相対変位による定常的な衝突振動が生じることが明ら
かになった。また、変位(入力)励振の振幅と励振周波
数により、出力となる三角波の振幅と周波数を制御可能
であることがわかった。また、変位励振が小さくても外
乱としてインパルス入力を与えることにより共振させ、
増幅させることができること、低周波の主共振を利用す
るよりも、分数調波共振を利用することにより衝突振動
を生じさせやすくなることが明らかとなった。また、不
感帯を有する磁石バネを用いることにより、磁石バネと
金属バネから構成される複合バネを有するため、不感帯
における運動体の負荷質量を磁石バネ単独の場合と比較
して大きく、大きな慣性力を作り出すことができ、衝突
振動を生じさせやすい。
(入力)励振に対する出力特性は、磁場勾配の大きなと
ころを利用した方が大きな出力エネルギーが得られる
が、この場合には磁場勾配の大きなところで変位励振さ
せる入力エネルギーが大きくなる。これに対し、入出力
のバネ定数比を小さくし、磁場勾配の低いところを利用
して小さい力で静磁エネルギーを変化させても、外乱に
よるインパルス入力を併用することにより、定常的な大
きな三角波の衝突振動を生じさせることができ、出力効
率を高めることができることが明らかとなった。
してのインパルス入力は、実験実施者によるハンマリン
グによって行ったが、振動機構10,10’,10’’
を、プレス機械等に応用する段階にあって、運動体20
に対して所定の力で所定のタイミングで自動的に衝撃を
付与できるハンマー装置等の任意のインパルス入力手段
を設けておくことが好ましい。
限定されるものではなく、例えば、図29に示したよう
に、反発磁界を形成し得るように略対向して配置され永
久磁石対から構成されるか、あるいは略円筒形状の永久
磁石から構成される外側磁石(上記実施形態の第2の永
久磁石に相当)42’内に、挿入磁石(上記実施形態の
第1の永久磁石に相当)41’を挿入配置した構造の周
期磁界型磁気回路を形成する磁石バネ40’を用いるこ
ともできる。この磁石バネ40’によれば、例えば、外
側磁石42’を上記の加振機70等のアクチュエータに
よって上下方向に励振することにより、挿入磁石41’
が相対変位して、両者間の静磁エネルギーを変化させる
ことができる。従って、図29に示したように、挿入磁
石41’に支持部材30を介して負荷質量を備えた運動
体20を支持させると共に、該運動体20が衝突可能な
被衝突部材(図示せず)を配設することにより、上記各
実施形態と同様に、衝突振動を発生させることができ
る。
明の振動機構及び衝突振動発生方法によれば、磁石バネ
を構成する永久磁石を励振させ、永久磁石間の空隙にお
ける静磁エネルギーを変化させることにより、磁石バネ
を共振させ、共振時の弾性エネルギーを利用して、運動
体に、被衝突部材に連続的に衝突して往復運動する衝突
振動を生じさせることができる。従って、例えば、運動
体及び少なくとも一方の被衝突部材に、刃などの治具を
取り付け、高速プレス機械等に応用した場合には、入力
エネルギーを省力化することができる。
機構の実験モデルを示す斜視図である。
デルを示す図である。
機構のコンセプトモデルを示す図である。
す斜視図である。
動特性を示す図である。
的な荷重−変位特性を示す図である。
的な荷重−変位特性を示す図である。
と弾性エネルギーの関係を示す図である。
発生状況を示す図である。
変位のリサージュ図形である。
答を示す図である。
位のリサージュ図形である。
出力との絶対変位時刻歴応答を示す図である。
振動機構の実験モデルを示す斜視図である。
スコイルモータを用いた場合のコンセプトモデルを示
し、図16(b)は、アクチュエータとして加振機を用
いた場合のコンセプトモデルを示す図である。
模式的に示す図である。
かる磁石バネの荷重−変位特性を示す図である。
最大振幅を示す図である。
おける運動体の変位と慣性力のリサージュ図形である。
て反発系におかれた第2の永久磁石を水平方向に動かし
た場合の垂直方向と水平方向の静的な荷重特性を示し、
図21(b)は水平方向と垂直方向とのバネ定数比を示
す図である。
る。
Xまでの第2の永久磁石を水平方向に動かした場合の垂
直方向と水平方向の静的な荷重特性を示す図である。
比を示す図である。
ルスを与えた場合と与えない場合のそれぞれの衝突振動
の時系列波形を示す図であり、図25(b)は、変位と
力のリサージュ図形である。
パルスを与えた場合と与えない場合のそれぞれの衝突振
動の時系列波形を示す図であり、図26(b)は、変位
と力のリサージュ図形である。
ンパルスを与えた場合と与えない場合のそれぞれの衝突
振動の時系列波形を示す図であり、図27(b)は、変
位と力のリサージュ図形である。
ルスを与えた場合と与えない場合のそれぞれの衝突振動
の時系列波形を示す図であり、図28(b)は、変位と
力のリサージュ図形である。
石バネを模式的に示した図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 運動体と、 前記運動体を運動させる磁石バネと、 前記運動体の運動方向に離間して設けられた被衝突部材
とを具備し、 前記磁石バネを構成する永久磁石間の空隙における静磁
エネルギーを変化させることにより、前記磁石バネを共
振させ、共振時の弾性エネルギーを利用して、前記運動
体に、被衝突部材に連続的に衝突して往復運動する衝突
振動を生じさせる構造であることを特徴とする磁石バネ
を用いた振動機構。 - 【請求項2】 運動体と、 前記運動体を支持し、その運動方向を制御する支持部材
と、 略対向して配置された永久磁石対を有し、前記運動体を
運動させる磁石バネと、 前記運動体の運動方向に離間して設けられた被衝突部材
とを具備し、 前記磁石バネを構成する永久磁石の一方を励振させ、永
久磁石間の空隙における静磁エネルギーを変化させるこ
とにより、前記磁石バネを共振させ、共振時の弾性エネ
ルギーを利用して、前記運動体に、被衝突部材に連続的
に衝突して往復運動する衝突振動を生じさせる構造であ
ることを特徴とする磁石バネを用いた振動機構。 - 【請求項3】 前記磁石バネが、 前記運動体と共に動作可能に設けられた第1の永久磁石
と、 前記第1の永久磁石に対し、反発磁界を形成するように
略対向して配置され、アクチュエータから入力される入
力励振により任意の方向に往復運動し、第1の永久磁石
との対向距離及び対向面積のいずれか少なくとも一方の
変化によって第1の永久磁石との空隙間における静磁エ
ネルギーを変化させる第2の永久磁石とを備えて構成さ
れることを特徴とする請求項1又は2記載の振動機構。 - 【請求項4】 前記磁石バネと他のバネ部材とからな
り、両者の重畳されたバネ定数が、負荷質量との平衡点
で擬似的に略0である複合バネを有することを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか1に記載の振動機構。 - 【請求項5】 前記運動体に衝突振動を生じさせる外乱
を付与するインパルス入力手段を具備することを特徴と
する請求項1〜4のいずれか1に記載の磁石バネを用い
た振動機構。 - 【請求項6】 前記運動体と被衝突部材との間隔が、励
振する永久磁石の変位振幅の2倍以下に設定されている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の磁
石バネを用いた振動機構。 - 【請求項7】 運動体を、略対向して配置された永久磁
石間の空隙における静磁エネルギーを変化させることに
より、該永久磁石を有する磁石バネを共振させ、共振時
の弾性エネルギーを利用して、前記運動体に、離間して
設けられた被衝突部材に連続的に衝突して往復運動する
衝突振動を生じさせることを特徴とする衝突振動発生方
法。 - 【請求項8】 運動方向を制御する支持部材により支持
された運動体を、略対向して配置された永久磁石対の一
方を励振させ、永久磁石間の空隙における静磁エネルギ
ーを変化させることにより、該永久磁石対を有する磁石
バネを共振させ、共振時の弾性エネルギーを利用して、
前記運動体に、離間して設けられた被衝突部材に連続的
に衝突して往復運動する衝突振動を生じさせることを特
徴とする衝突振動発生方法。 - 【請求項9】 前記磁石バネが、前記運動体と共に動作
可能に設けられた第1の永久磁石と、第1の永久磁石に
対して、反発磁界を形成するように略対向して配置され
た第2の永久磁石とを備えて構成され、 前記第2の永久磁石を、アクチュエータから入力される
入力励振により任意の方向に往復運動させ、第1の永久
磁石との対向距離及び対向面積のいずれか少なくとも一
方の変化によって第1の永久磁石との空隙間における静
磁エネルギーを変化させることを特徴とする請求項7又
は8記載の衝突振動発生方法。 - 【請求項10】 前記運動体にインパルスを入力するこ
とによって外乱を付与し、衝突振動を生じさせることを
特徴とする請求項7〜9のいずれか1に記載の衝突振動
発生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001057494A JP2002254030A (ja) | 2001-03-01 | 2001-03-01 | 磁石バネを用いた振動機構及び衝突振動発生方法 |
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ID=18917360
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---|---|---|---|---|
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- 2001-03-01 JP JP2001057494A patent/JP2002254030A/ja active Pending
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