JP2002254004A - コーティング方法及び装置 - Google Patents

コーティング方法及び装置

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JP2002254004A
JP2002254004A JP2001057850A JP2001057850A JP2002254004A JP 2002254004 A JP2002254004 A JP 2002254004A JP 2001057850 A JP2001057850 A JP 2001057850A JP 2001057850 A JP2001057850 A JP 2001057850A JP 2002254004 A JP2002254004 A JP 2002254004A
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coated
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work
rotating
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JP2001057850A
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English (en)
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Yasuo Hamada
靖夫 濱田
Kengo Iwata
賢吾 岩田
Genji Hotta
源治 堀田
Ryuji Yamada
隆二 山田
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Toto Ltd
Nippon Steel Texeng Co Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Nittetsu Elex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高粘度液体からなるコーティング剤を、品質
を低下させずに必要な厚さで効率良く、且つ、短い加工
時間で広いスペースを必要とせずに、被コーティング材
にコーティングすることができるコーティング方法及び
装置を提供する。 【解決手段】 回転体からなるワークWの円周面に向け
て、コーティング剤Lを糸状に連続して吐出させ、ワー
クWの円周面にコーティング剤Lを重なること無く螺旋
状に巻き付けるコーティング部11と、コーティング部
11から送り出されるワークWの搬送路に設けられ、そ
のワークWをコーティング剤Lの液垂れ防止のために回
転させつつ、表面を加熱し硬化させる加熱硬化部12と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コーティング方
法及び装置に関し、特に、高粘度流体を回転体周面へ均
一にコーティングするコーティング方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電気・電子部品、複写機やコンベ
ヤの皮膜ドラム、取っ手やノブ等の円筒形部材の表面
に、帯電を防止し、擦り傷等を付き難くし、耐薬品性や
耐熱性を向上させ、防錆・防臭機能を持たせ、或いは美
観を付与する等の目的で、機能性流体であるコーティン
グ剤をコーティングした製品が知られている。
【0003】上記製品の中で、量産品としての電気・電
子部品、複写機やコンベヤの被膜ドラムにおいては、コ
ーティングに際し、高粘度(60000cps以上)の
コーティング流体を用い、コーティング膜が厚く(0.
1mm以上)、製品に非コーティング域が存在するとい
う特徴がある。
【0004】このような特徴を有する製品のコーティン
グ技術として、例えば、ドブ漬け法、フレキソ印刷法
(flexography)、転写法、スプレー噴霧
法、スクリーン印刷法、或いは刷毛塗り法等が用いられ
ていた。
【0005】また、コーティング後のコーティング剤の
硬化には、加熱が必要であるが、コーティング剤が加熱
される迄の間に、重力による膜厚偏析が生じてしまう。
そこで、重力の影響を受けない程度の薄膜コーティング
を行って乾燥させ、これを複数回繰り返すことで、所定
の膜厚を確保していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たドブ漬け法、フレキソ印刷法、転写法、或いはスプレ
ー噴霧法の場合、低粘度流体しかコーティングすること
ができず、厚膜の形成が不可能であり(50μm以
下)、塗布液の無駄が多く、更に、膜厚や塗布長さの制
御が困難であった。
【0007】また、上述したスクリーン印刷法や刷毛塗
り法は、高粘度流体に適用可能であるが、スクリーン印
刷法は版の合わせ目に無塗布部分が発生することが避け
られず、刷毛塗り法は品質及び量産性が低くなってしま
う。
【0008】つまり、転写法、フレキソ印刷法、刷毛塗
り法の場合、塗布流体が粘度により塗布媒体(刷毛や転
写ローラ)に付着することで、円筒面表面に載せた塗布
流体の引き剥がし現象が生じ、コーティング表面全域に
渡って細かな皺が分布したり、非塗布面が生じてしま
う。ドブ漬けの場合、塗布液槽から引き上げる際に重力
による液垂れ現象が生じて、場所による膜厚差やが発生
し、また、0.1mm以上の厚膜を形成することができ
ない。これらの対処方法としては、流体の粘度を下げる
しかない。
【0009】また、スクリーン印刷の場合、印刷時、円
筒面スクリーン版の合わせ目に非塗布部が生じてしま
い、スプレー噴霧法の場合、高粘度ではスプレーの目が
詰まってしまう。
【0010】このような状況にあって、電気・電子部
品、複写機やコンベヤの被膜ドラムにおいては、手作業
コーティングや複数回コーティングを余儀なくされてい
た。
【0011】また、薄膜コーティングによる乾燥を複数
回繰り返すことで、所定の膜厚を確保していたため、製
品1個当たりの加工時間が長くなり製造工程も複雑にな
るのが避けられず、また、装置の操作や設備の設置に広
いスペースを必要としていた。
【0012】この発明の目的は、高粘度液体からなるコ
ーティング剤を、品質を低下させずに必要な厚さで効率
良く、且つ、短い加工時間で広いスペースを必要とせず
に、被コーティング材にコーティングすることができる
コーティング方法及び装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るコーティング方法は、回転体からな
る被コーティング材の円周面に向けて、高粘度液体から
なるコーティング剤を糸状に連続して吐出させ、前記被
コーティング材の円周面に前記コーティング剤を重なる
こと無く螺旋状に巻き付けるコーティング処理と、前記
コーティング剤の巻き付け後、前記コーティング剤が巻
き付けられた被コーティング材を前記コーティング剤の
液垂れ防止のために回転させつつ、前記コーティング剤
の表面を加熱し硬化させる硬化処理とを有することを特
徴としている。
【0014】上記構成を有することにより、高粘度液体
からなるコーティング剤が、回転体からなる被コーティ
ング材の円周面に向けて、糸状に連続して吐出され、被
コーティング材の円周面に重なること無く螺旋状に巻き
付けられる。その後、コーティング剤が巻き付けられた
被コーティング材を、コーティング剤の液垂れ防止のた
めに回転させつつ、コーティング剤の表面が加熱され、
コーティング剤が硬化する。
【0015】これにより、高粘度液体からなるコーティ
ング剤を、品質を低下させずに必要な厚さで効率良く、
且つ、短い加工時間で広いスペースを必要とせずに、被
コーティング材にコーティングすることができる。
【0016】また、この発明に係るコーティング装置に
より、上記コーティング方法を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0018】図1は、この発明の一実施の形態に係るコ
ーティング装置の概略構成を示す斜視図である。図1に
示すように、コーティング装置10は、コーティング部
(コーティング手段)11と加熱硬化部(硬化手段)1
2を有している。
【0019】コーティング部11により、回転体からな
るワーク(被コーティング材)Wの表面に、高粘度液体
からなるコーティング剤Lがコーティングされ、加熱硬
化部12により、コーティング後のコーティング剤Lを
加熱乾燥し、硬化させる。
【0020】コーティング装置10によってコーティン
グされるワークWは、ワーク投入部13によりワーク作
業回転送り部14に送られ、ワーク作業回転送り部14
において、コーティング部11及び加熱硬化部12を経
た後、ワーク取り出し部15によりワーク作業回転送り
部14から取り出される。
【0021】ワーク投入部13は、カートリッジ16、
搬送部17、切り出し部18、及び取り込み部19を有
している。このワーク投入部13において、複数のワー
クWが格納されたカートリッジ16から、ワークWが1
本ずつ搬送部17に取り出される。
【0022】搬送部17上のワークWは、切り出し部1
8により所定間隔に分離されて自動ピッチ送りされ、搬
送部17末端で、並設された2個の取り込み部19の各
ハンド(挟持手段)20に把持され、搬送部17からワ
ーク作業回転送り部14に2個ずつ供給される。
【0023】取り込み部19は、ワークWを搬送部17
からワーク作業回転送り部14へ送り込むことができる
ように、例えば横移動可能に設置されており、ワークW
送り込みに際しての移動及び復帰を繰り返す。ハンド2
0は、取り込み部19の下端に、下降時、ワーク作業回
転送り部14の所定位置に達するように、伸縮部21を
介して上昇下降自在に設置されている。
【0024】図2は、図1のハンドを示し、(a)は斜
視図、(b)は正面図である。図2に示すように、ハン
ド20は、伸縮部21に連結される取付部22の下端
に、それぞけれ脚部23を介して取り付けられた、一対
の挟持片24,24を有している。一対の挟持片24,
24は、各脚部23が取付部22をスライドするのに伴
い、取付部22に沿って水平方向に互いに接近離反
((b)矢印参照)し、接近時、ワークWを挟持する。
【0025】各挟持片24は、挟持するワークWに対応
して、対向する辺が切り欠かれ、その辺に沿って配置さ
れた2個の回転ロール25を有している。各回転ロール
25は、一対の挟持片24,24により、回転するワー
クWを回転したまま挟持することができるように、切り
欠かれた辺から一部を露出させると共に、それぞれ独立
して回転可能に軸支されている((a),(b)参
照)。
【0026】図3は、図1の矢印Aから見たコーティン
グ装置の一部を概略的に示す斜視図である。図3に示す
ように、ワーク作業回転送り部14は、回転円盤26、
支持台27、大歯車28、小歯車29、ベアリング3
0、第1駆動モータ31、及び第2駆動モータ32を有
している。
【0027】ワーク作業回転送り部14に送り込まれた
ワークWは、自転しつつ回転円盤26の回転に伴って回
転軌跡上を移動し、途中に設置されたコーティング部1
1及び加熱硬化部12を通過する。
【0028】回転円盤26は、支持台27の軸受け部3
3に装着された盤面中心の回転支軸34を介して、中心
軸回り、即ち、周方向に回転可能に、縦置き状態に配置
されて支持台27に支持されている。この回転円盤26
の一方の面側には、1個の大歯車28と複数個の小歯車
29が取り付けられており、他方の面側には、ワークW
が装着される。小歯車29は、例えば、20〜30個設
けられるが、3個のみを図示する。
【0029】大歯車28は、回転支軸34と同心にセッ
トされたベアリング30を介して自転可能に、且つ、回
転円盤26と別体に装着され、各小歯車29は、大歯車
28とそれぞれ噛合した状態で大歯車28の周縁に配置
され、自転可能に、且つ、回転円盤26と一体で移動可
能に、装着されている。
【0030】これにより、回転円盤26は、回転支軸3
4に取り付けたプーリ35と第1駆動モータ31の間に
掛け渡されたベルト36を介して、大歯車28は、ベア
リング30と第2駆動モータ32の間に掛け渡されたベ
ルト37を介して、各小歯車24は、大歯車23を介し
て、それぞれ回転駆動される。
【0031】図4は、図1のコーティング装置によるワ
ークチャッキング状態を説明する斜視図である。図4に
示すように、小歯車29には、回転円盤26を貫通して
(図3参照)、回転へッド38が取り付けられている。
回転へッド38の先端は、回転円盤26の他方の面であ
るワーク装着側に突出しており、この先端に対向して、
ワーク押し付け部39が設置されている。
【0032】ワーク作業回転送り部14に供給されたワ
ークWは、ワーク押し付け部39を介して回転へッド3
8に装着される。回転へッド38に装着されたワークW
は、ワーク押し付け部39により押し付けられており、
その摩擦力で小歯車29の回転力がワークWに伝えられ
る。
【0033】回転へッド38に装着され回転するワーク
Wは、回転円盤26の回転に伴いコーティング部11に
達する。コーティング部11のワークWの上方には、コ
ーティング剤Lを塗布するためのノズル40が2基設置
されている。各ノズル40は、取付手段(図示しない)
を介して、並設された一対のスライド部41に、ワーク
W長手方向にスライド移動可能に装着されている。
【0034】このノズル40には、原料タンク42から
コーティング剤Lがコーティング条件に応じて供給され
る。回転円盤26に装着されたコーティング対象のワー
クWがコーティング部11に達すると、回転円盤26は
回転を停止し、ワークWは回転を続ける。
【0035】回転し続けるワークWに対し、2基のノズ
ル40は、ワークWの回転速度に同期した送り速度でワ
ークWに沿って走行しつつ、ワークW表面に所定の距離
だけ、先端の吐出口からコーティング剤Lを塗布し、成
膜する。その後、ワーク作業回転送り部14は、ワーク
Wの2ピッチ分回転しながら、ワークWを2個ずつコー
ティングして行く。
【0036】コーティングに際し、ワークW表面に生ず
る凹凸は、成膜中はワークWの回転による遠心力で平滑
にすることができる。成膜後にもその必要がある場合
は、ワークW回転中に、エアーノズル43(図4の二点
鎖線参照)を用いてエアを吹き付け平滑にする。
【0037】このコーティング装置10においては、回
転円筒体からなるワークWに対し、面・線状コーティン
グではなく、以下に示す各種条件の下で点状コーティン
グが行われる。
【0038】図5は、コーティング時のワークWとノズ
ルの位置関係を示す説明図である。図6は、ワークWの
適正回転数を説明するグラフで表した説明図である。 (1)口径約0.1〜3mmのノズルから空中へほぼ垂
直に吐出した糸状に連なるコーティング剤Lの液端(液
糸端)を、約30〜2900rpmで回転を与えた直径
約5〜100mmの円筒体に接触させ、且つ、ノズルに
送りを与えることで、液糸を隙間無く螺旋状に円筒表面
に巻き取らせ、コーティングを行う。 (2)図5に示すように、円筒横断面を4等分する円弧
の中間位置に設置したノズルから、ほぼ垂直下方に液糸
端を出す、即ち、ワークWの回転方向に沿ってコーティ
ング剤Lを吐出させることで、回転(方向を矢印で示
す)による円筒外周にできた乱流域a内の負圧領域によ
り、円筒表面に液糸が吸引され、液糸端部側面が円筒表
面へ着地・擬着する。 (3)液糸端部の側面が円筒表面へ着地・擬着すること
で、液糸の断面形状が崩れず、コーティング端の寸法精
度及び表面品質を確保することができる。 (4)糸液端部側面で着地させることは、円筒面への接
触面を最大にして、遠心力と滑りに打ち勝つ擬着力を確
保する効果がある。 (5)この擬着力により、円筒表面に付着させた後、モ
ーメントにより円筒面への巻き付きを開始する。この
後、液の高粘度の性質により、液糸が切れることなく継
続して円周上に巻き付く。 (6)このとき、液糸の繰り出し流量(Q)は、円筒の
回転数(N)と同期する必要がある。
【0039】送り量:A、円筒直径:D、ノズル径:d
とすると Q=(N×D×d2 )×(π2 /4) となる。但し、Nl >N>N2 (図6(a)参照) 一例として、液糸粘度=60000〜140000dp
s、D=8mm、d=0.3mm、の場合、Nl =40
0rpm,N2 =600rpmとなる。 (7)液糸は細く、液端は不定形のため、回転円筒接線
(図5参照)への確実な誘導が必要である。又、回転円
筒の接線近傍では、糸は吸引されるが、乱流域a内のノ
ズルに近いほうでは、逆に反発される。この2つの対策
のため、ノズルから円筒表面までの距離hは、膜厚寸法
とほぼ等しく設定する。 (8)ノズルの開口を平坦な面にすることで、空気の乱
流・円筒の回転モーメント・液の重力・液の粘性に打ち
勝って液糸端の形状を一定にすることが可能となり、コ
ーティング端の寸法精度を確保することができる。 (9)回転と同時にノズルに送りを与えると液糸はねじ
りを加えられるが、高粘度により切れることなく、円筒
表面に螺旋状に液糸を巻きつける。 (l0)このときのノズル送り速度を回転と同期させる
ことで、液糸が重なることなく隙間無く巻き付く。この
ときのノズル送り速度Vは、V=N×d(但し、Nl
N>N2 (図6(a)参照)) (11)コーティング長さだけノズルを移動した後、液
の吐出を停止するが、ワークWの回転は続行する。 (12)液糸が重なること無く隙間無く巻き付くこと
で、隣り合う糸環の接触部において、重力による断面形
状の崩壊と表面張力による互いの引き合い現象が生じ、
隣り合う糸環同士が融合する。これにより、装置の動作
や条件設定の誤差、或いは外乱により、隣り合う糸環の
間に隙間があったりピンホールが生じても、隙間は無く
なる。 (13)成形時に生じたコーティング円周上の凹面は、
遠心力により均一な膜厚となる (14)円筒面に沿ってほぼ平行に配置されたエアーノ
ズル43により、成形時に生じた円周上の凸面やダマ等
を均すことができる。 (15)液糸内に存在していたり、コーティング時に巻
き込んだ気泡は、円筒の回転による遠心力によって消泡
される。 (16)上記(11)〜(14)により、コーティング
表面には平滑、且つ、一様な面が形成される (17)図6に示すように、回転が遅いと、重力による
コーティング剤Lの垂れ込み現象が生じ、逆に早すぎる
と、遠心力によるコーティング剤L凸部分の飛び出し現
象((b)参照)が生じるため、適正回転数が存在する
((a)参照)。
【0040】図中、Nl :適正回転速度(最小),
2 :適正回転速度(最大),γ:膜厚比(γ=β/
α)((b)参照),α:設計膜厚,β:重力又は遠心
力による飛び出し量、である。 (18)平滑なコーティング面が得られた後、回転を停
止した途端、重力による垂れ込みが始まり、コーティン
グ膜厚が一様でなくなる。そこで、ノズルからの液吐出
停止後、円筒を回転しながら円筒側面を加熱して溶剤蒸
発等による硬化を行う。
【0041】硬化時間(τ)は、加熱温度(t)と回転
数(N)と液の物性により決まる経験値となる。また、
加熱温度(t)は、溶剤の揮発温度または熱硬化性樹脂
の硬化温度(T)と回転による冷却係数(ξ)から、t
=ξ×Tとなる。このτ時間経過後に回転を停止して、
円筒面へのコーティングを終了する。
【0042】コーティングが終了したワークWは、回転
円盤26の回転に伴い、ワークW移動軌跡上に配置され
た外径測定装置44を通過する。外径測定装置44によ
り、ワークWの外径が測定され、それを基にワークWの
コーティング厚みが検出される。検出結果は、コーティ
ング条件制御装置45にフイードバックされ、ワークW
の回転速度とノズル40の送り速度等が、常時、最適条
件に設定される。
【0043】外径測定装置44を通過したワークWは、
回転円盤26の回転に伴って、加熱硬化部12に達し、
ワーク表面加熱部46の内部を通過する。ワーク表面加
熱部46は、回転円盤26によるワークW移動軌跡を覆
うように、回転円盤26のほぼ半周に渡ってトンネル状
に形成されており、内部には、ワークWを加熱するため
のセラミックヒータ47が設置されている。
【0044】ワーク表面加熱部46を通過するワークW
は、セラミックヒータ47によって加熱され、コーティ
ング剤Lの塗布膜から溶剤を揮発させて、ワーク表面加
熱部46内を移動する。
【0045】回転円盤26の回転に伴って、ワーク表面
加熱部46を通過したワークWは、取り出し部48によ
り、ワーク作業回転送り部14から払い出しコンベヤ4
9に取り出される。
【0046】取り出し部48は、取り込み部19とほぼ
同一の構造及び機能を有しており、回転円盤26と共に
移動中のワークWを、ハンド20により把持して回転円
盤26から取り出す。取り出されたワークWは、ワーク
作業回転送り部14に隣接する払い出しコンベヤ50に
移され、取り込み部19とほぼ同一の構造及び機能を有
する払い出し部51により、払い出しコンベヤ50から
後続ラインへと自動搬出される。
【0047】このコーティング装置10により、円筒表
面を持つワークWは、ワーク作業回転送り部14で軸線
回りに回転され、この回転速度に同期した送り速度で移
動する微小直径のノズル40により、コーティング剤L
である高粘度ペーストが、ノズル40の送り速度と同期
した流量で表面に塗布される。
【0048】この結果、ワークWの表面には、ノズル4
0の走行した距離に等しい幅に渡って、ノズル40の内
径を外径とする高粘度ペーストの糸状連続抽出物が、そ
の外表面を互いに接触させた螺旋状に巻き付けられる。
【0049】高粘度ペーストが塗布されたワークWに、
ノズル40からの高粘度ペースト吐出終了後も適切な時
間回転を与え続けることで、半径方向の凸凹が遠心力で
均され、また、高粘度ペーストの表面張力で軸線方向の
螺旋の山谷が平滑化されることにより、均一なコーティ
ング厚さを得ることができる。
【0050】その後、コーティング表面から溶剤等を揮
発させると共に、重力による半径方向への表面の型崩れ
が無くなるまでワークWに回転を与え続けることによ
り、ワークWのコーティング厚みと表面の平滑さを確定
することができる。
【0051】なお、上述したコーティング方法における
諸条件は、以下の通りである。
【0052】コーティング液 1.高粘度(60000〜140000cps) 2.微細粒子混在も可能 被コーティング材(ワークW) 1.小径円筒(直径約5〜100mm) 2.材質:有機・無機材等種別を問わない コーティング条件 1.塗布位置:長さ方向任意の場所を指定可能 2.塗布長さ:自由に設定可能(特に100mm以下に
有効) 3.同一表面上の塗布個所:単数でも複数でも可能 4.膜厚:約0.1mm以上で自由に設定可能 5.塗布速度:3(mm/秒)/1本以上 6.乾燥:室温で約5分間放置、その後約150℃で約
15分加熱 コーティング品質 1.塗布欠絶(ピンホール、亀裂、加工模様、ムラ等)
が発生しないこと 2.塗布長さ公差:膜厚以下 3.膜厚公差:膜厚の約25%以下 図7は、この発明の他の実施の形態に係るノズルを示す
斜視図である。図7に示すように、ノズル40には、先
端の吐出口近傍にレーザ式間隔センサ52が取り付けら
れている。このレーザ式間隔センサ52により、ノズル
40の吐出口からコーティング位置までの距離h(図5
参照)寸法を計測することができる。よって、距離hの
自動保持制御が可能になり、外径が変化する回転体53
(図7参照)表面へのコーティングも可能となる。
【0053】図8は、この発明の更に他の実施の形態に
係るノズルを示す斜視図である。図8に示すように、ノ
ズル54は、それぞれ個別に開閉可能な複数の吐出口5
5を有している。
【0054】ノズル54は、機器保持ブラケット56を
介して、コーティング部11の一対のスライド部41
(図1参照)に固定される。機器保持ブラケット56に
は、ノズル回転用モータ57により回転駆動される小歯
車58と、小歯車58を介して回転する大歯車59が設
けられている。
【0055】大歯車59を介して、コーティング液分配
弁体60の分配ポート61、分配ポート61に連通する
絞りノズル62、絞りノズル62に連通する中継ノズル
63、及び中継ノズル63に連通する複合ノズル64が
連動し、ノズル回転用モータ57の回転角度分、これら
が水平面に沿うように回転移動する。複合ノズル64
は、複数本(5本のみ図示)のノズルを並列に並べ一体
化して形成されている。
【0056】コーティング液分配弁体60は、分配ポー
ト61に連通すると共に、コーティング剤Lが充填され
る弁室65を有しており、充填時の圧力で、コーティン
グ剤Lが分配ポート61へ送り出される。分配ポート6
1へ送り出されたコーティング剤Lは、絞りノズル62
により、複合ノズル64のノズル径まで流量が縮小さ
れ、中継ノズル63を経て複合ノズル64の各々に供給
される。
【0057】弁室65には、弁体移動用ボールネジ66
が連結された弁体67が密着状態に挿入されている。弁
体移動用ボールネジ66が、弁体移動用モータ68によ
り回転駆動されると、弁体67は弁室65に対して進出
退避する。この弁体67の出入りにより、任意の数だけ
分配ポート61を閉じることができ、複合ノズル64か
ら吐出されるコーティング剤Lの帯の幅を調節すること
ができる。
【0058】ノズル54の移動速度、コーティング液分
配弁体60の回転角、及び複合ノズル64における使用
ノズル本数等を調整することにより、様々なパターンで
ワークWへコーティングすることが可能となる。
【0059】図9は、コーティングパターン形成時のノ
ズル調整方法を示す説明図である。図9に示すように、
幅広のノズル40を用いて、ワークWに対するコーティ
ング剤Lの吐出角度を変化させることにより、幅の調整
((a),(b)参照)を行い、また、送り方向と回転
を調整することにより、様々な種類のパターン
((c),(d)参照)が可能である。また、コーティ
ング剤Lの送り速度を速める等の各種制御を行い、1本
のノズル40で下塗りからパターン塗り、更には特殊塗
りまで可能である。
【0060】このように、この発明によれば、コーティ
ング部11において、回転体からなるワークWの円周面
に向けて、高粘度液体からなるコーティング剤Lを糸状
に連続して吐出させる。これにより、ワークWの円周面
には、コーティング剤Lが重なること無く螺旋状に巻き
付けられる。
【0061】加熱硬化部12は、コーティング部11か
ら送り出される、コーティング剤Lが巻き付けられたワ
ークWの搬送路に設けられている。この加熱硬化部12
において、コーティング剤Lが巻き付けられたワークW
は、コーティング剤Lの液垂れ防止のために回転しつ
つ、コーティング剤Lの表面が加熱され、コーティング
剤Lを硬化させる。
【0062】つまり、この発明では、回転しながら乾燥
する機構を採用したことにより、重力の悪影響を排除し
つつ乾燥硬化することができ、コーティングも一度で、
且つ、全自動で可能となり、省スペース、省力化を実現
する。
【0063】また、コーティングに際しては、膜厚均一
化のための非加熱回転と、膜硬化のための加熱回転とを
必要とするが、常時回転によるワークW周りの気流によ
る冷却硬化のための機構を備え、成膜部と加熱部を一直
線上ではなく円周上に配置した、輻射熱の直撃を避ける
ワークW配置により、コーティング部と加熱部を同一ラ
イン上に配置したことから、装置の一体化を実現した。
【0064】即ち、コーティング部11及び加熱硬化部
12は、円形の搬送路を形成するワーク作業回転送り部
14により、同一ライン上に配置されており、ワークW
は、ワーク作業回転送り部14の、縦置き配置されて中
心軸回りに周方向に回転移動する回転円盤26によっ
て、自転しつつ保持され、コーティング部11から加熱
硬化部12へと、順次、移動する。
【0065】これにより、円筒面を持つガラス、樹脂、
セラミック、金属等の無垢材、パイプの表面に、ガラス
結晶粒子、顔料、溶剤、パインド等から生成されてい
る、約100000cps以上の高粘度ペーストからな
るコーティング剤Lを、任意の幅で、膜厚約0.1mm
以上で、更に、表面粗さが膜厚の約1/10の精度で、
均一に皮膜することができる。更に、短い加工時間で広
いスペースを必要とせずに、ワークWへのコーティング
が可能になる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、高粘度液体からなるコーティング剤が、回転体から
なる被コーティング材の円周面に向けて、糸状に連続し
て吐出され、被コーティング材の円周面に重なること無
く螺旋状に巻き付けられる。その後、コーティング剤が
巻き付けられた被コーティング材を、コーティング剤の
液垂れ防止のために回転させつつ、コーティング剤の表
面が加熱され、コーティング剤が硬化する。
【0067】これにより、高粘度液体からなるコーティ
ング剤を、品質を低下させずに必要な厚さで効率良く、
且つ、短い加工時間で広いスペースを必要とせずに、被
コーティング材にコーティングすることができる。
【0068】また、この発明に係るコーティング装置に
より、上記コーティング方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るコーティング装
置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のハンドを示し、(a)は斜視図、(b)
は正面図である。
【図3】図1の矢印Aから見たコーティング装置の一部
を概略的に示す斜視図である。
【図4】図1のコーティング装置によるワークチャッキ
ング状態を説明する斜視図である。
【図5】コーティング時のワークWとノズルの位置関係
を示す説明図である。
【図6】ワークWの適正回転数を説明するグラフで表し
た説明図である。
【図7】この発明の他の実施の形態に係るノズルを示す
斜視図である。
【図8】この発明の更に他の実施の形態に係るノズルを
示す斜視図である。
【図9】コーティングパターン形成時のノズル調整方法
を示す説明図である。
【符号の説明】
10 コーティング装置 11 コーティング部 12 加熱硬化部 13 ワーク投入部 14 ワーク作業回転送り部 15 ワーク取り出し部 16 カートリッジ 17 搬送部 18 切り出し部 19 取り込み部 20 ハンド 21 伸縮部 22 取付部 23 脚部 24 挟持片 25 回転ロール 26 回転円盤 27 支持台 28,59 大歯車 29,58 小歯車 30 ベアリング 31 第1駆動モータ 32 第2駆動モータ 33 軸受け部 34 回転支軸 35 プーリ 36,37 ベルト 38 回転へッド 39 ワーク押し付け部 40,54 ノズル 41 スライド部 42 原料タンク 43 エアーノズル 44 外径測定装置 45 コーティング条件制御装置 46 ワーク表面加熱部 47 セラミックヒータ 48 取り出し部 49 払い出しコンベヤ 50 払い出しコンベヤ 51 払い出し部 52 レーザ式間隔センサ 53 回転体 55 吐出口 56 機器保持ブラケット 57 ノズル回転用モータ 60 コーティング液分配弁体 61 分配ポート 62 絞りノズル 63 中継ノズル 64 複合ノズル 65 弁室 66 弁体移動用ボールネジ 67 弁体 68 弁体移動用モータ L コーティング剤 W ワーク a 乱流域 h 距離
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 3/02 B05D 3/02 Z 7/24 301 7/24 301K (72)発明者 岩田 賢吾 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 堀田 源治 東京都中央区日本橋本町1丁目9番4号 株式会社日鉄エレックス内 (72)発明者 山田 隆二 東京都中央区日本橋本町1丁目9番4号 株式会社日鉄エレックス内 Fターム(参考) 4D075 AC08 AC65 AC73 AC92 AC94 AC96 BB14Z BB24Y BB25Y BB26Z BB36Z CA02 CA18 CA22 CA33 CA44 CA45 CA48 DA15 DA20 DB01 DB13 DB14 DC16 DC19 DC21 EA14 EA31 4F041 AB01 BA23 BA38 BA56 CA02 CA22 4F042 AA03 BA05 BA08 BA25 CA01 DB17 DF12 DF32 EB13 EB18 EB29

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体からなる被コーティング材の円周面
    に向けて、高粘度液体からなるコーティング剤を糸状に
    連続して吐出させ、前記被コーティング材の円周面に前
    記コーティング剤を重なること無く螺旋状に巻き付ける
    コーティング処理と、 前記コーティング剤の巻き付け後、前記コーティング剤
    が巻き付けられた被コーティング材を前記コーティング
    剤の液垂れ防止のために回転させつつ、前記コーティン
    グ剤の表面を加熱し硬化させる硬化処理とを有すること
    を特徴とするコーティング方法。
  2. 【請求項2】前記硬化処理の後も、前記コーティング剤
    が巻き付けられた被コーティング材の回転が継続される
    ことを特徴とする請求項1に記載のコーティング方法。
  3. 【請求項3】前記コーティング処理は、 前記被コーティング材に巻き付けた前記コーティング剤
    の膜厚が均一化されるように、前記被コーティング材の
    回転による遠心力と前記コーティング剤の表面張力を調
    整して、前記被コーティング材を軸線回りに回転させて
    行われることを特徴とする請求項1または2に記載のコ
    ーティング方法。
  4. 【請求項4】前記硬化処理は、 加熱し硬化させる前の室温による硬化を経て行われるこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコー
    ティング方法。
  5. 【請求項5】前記コーティング処理の後も、前記コーテ
    ィング剤が巻き付けられた被コーティング材の回転が継
    続されることを特徴とする請求項3または4に記載のコ
    ーティング方法。
  6. 【請求項6】前記コーティング剤は、粘度が60000
    cpsから100000cpsであることを特徴とする
    請求項1から5のいずれかに記載のコーティング方法。
  7. 【請求項7】前記コーティング剤は、負圧により吸引さ
    れて先端部側面が前記被コーティング材の円周面に付着
    するように、前記被コーティング材の軸線回りの回転に
    より外周近傍に発生する空気乱流領域内に、前記被コー
    ティング材の回転方向に沿って吐出されることを特徴と
    する請求項3から6のいずれかに記載のコーティング方
    法。
  8. 【請求項8】前記被コーティング材の回転は、巻き付け
    られた前記コーティング剤が重力による垂れ込み現象を
    生じさせず遠心力による凸部分の飛び出し現象を生じさ
    せない適正範囲に、調整されることを特徴とする請求項
    3から7のいずれかに記載のコーティング方法。
  9. 【請求項9】前記被コーティング材は、直径5〜100
    mmの小径円筒体であり、前記コーティング剤による膜
    は、0.1mm以上の膜厚で表面粗さが膜厚の1/10
    の精度であることを特徴とする請求項1から8のいずれ
    かに記載のコーティング方法。
  10. 【請求項10】回転体からなる被コーティング材の円周
    面に向けて、高粘度液体からなるコーティング剤を糸状
    に連続して吐出させ、前記被コーティング材の円周面に
    前記コーティング剤を重なること無く螺旋状に巻き付け
    るコーティング手段と、 前記コーティング手段から送り出される、前記コーティ
    ング剤が巻き付けられた被コーティング材の搬送路に設
    けられ、前記コーティング剤が巻き付けられた被コーテ
    ィング材を前記コーティング剤の液垂れ防止のために回
    転させつつ、前記コーティング剤の表面を加熱し硬化さ
    せる硬化手段とを有することを特徴とするコーティング
    装置。
  11. 【請求項11】前記コーティング剤の巻き付け時、及び
    /又は前記コーティング剤の表面加熱時、前記被コーテ
    ィング材を軸線回りに回転させる回転手段を有すること
    を特徴とする請求項10に記載のコーティング装置。
  12. 【請求項12】前記回転手段の回転を、前記被コーティ
    ング材に巻き付けた前記コーティング剤の膜厚を均一化
    するように、また、液垂れを防止するように、また、前
    記コーティング剤が重力による垂れ込み現象を生じさせ
    ず遠心力による凸部分の飛び出し現象を生じさせないよ
    うに、適正範囲に制御する回転制御手段を有することを
    特徴とする請求項11に記載のコーティング装置。
  13. 【請求項13】前記コーティング剤が、負圧により吸引
    されて先端部側面が前記被コーティング材の円周面に付
    着するように、前記被コーティング材の軸線回りの回転
    により外周近傍に発生する空気乱流領域内に、前記被コ
    ーティング材の回転方向に沿って、前記コーティング剤
    を吐出させるノズルを有することを特徴とする請求項1
    0から12のいずれかに記載のコーティング装置。
  14. 【請求項14】前記コーティング手段及び硬化手段は、
    円形の搬送路からなる同一ライン上に配置されているこ
    とを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の
    コーティング装置。
  15. 【請求項15】前記円形の搬送路からなる同一ライン
    は、前記被コーティング材を自転させつつ保持する回転
    円盤を、縦置き配置して中心軸回りに回転させるワーク
    作業回転送り部により形成されることを特徴とする請求
    項14に記載のコーティング装置。
  16. 【請求項16】前記ノズルは、前記ワーク作業回転送り
    部での前記被コーティング材の回転速度に同期した送り
    速度で移動し、 前記コーティング剤は、この送り速度と同期した流量で
    前記被コーティング材の表面に塗布されることを特徴と
    する請求項15に記載のコーティング装置。
  17. 【請求項17】前記被コーティング材の前記円形の搬送
    路からなる同一ラインへの投入及び取り出しに際し、前
    記被コーティング材を回転したまま挟持することができ
    る挟持手段を有することを特徴とする請求項15または
    16に記載のコーティング装置。
  18. 【請求項18】前記挟持手段は、互いに接近離反し、接
    近時、前記被コーティング材を挟持する一対の挟持片を
    有し、前記各挟持片は、挟持する前記被コーティング材
    に対応して切り欠かれた対向辺から一部を露出させると
    共に、それぞれ独立して回転可能に軸支され前記対向辺
    に沿って配置された、2個の回転ロールを備えているこ
    とを特徴とする請求項17に記載のコーティング装置。
  19. 【請求項19】前記硬化手段は、 前記回転円盤による前記被コーティング材の移動軌跡を
    覆うように、前記回転円盤のほぼ半周に渡ってトンネル
    状に形成されたワーク表面加熱部と、 前記ワーク表面加熱部の内部に設置された、前記被コー
    ティング材を加熱するためのセラミックヒータとを有す
    ることを特徴とする請求項15から18のいずれかに記
    載のコーティング装置。
  20. 【請求項20】前記コーティング剤は、粘度が6000
    0cpsから100000cpsであることを特徴とす
    る請求項10から19のいずれかに記載のコーティング
    装置。
  21. 【請求項21】前記被コーティング材は、直径5〜10
    0mmの小径円筒体であり、前記コーティング剤による
    膜は、0.1mm以上の膜厚で表面粗さが膜厚の1/1
    0の精度であることを特徴とする請求項10から20の
    いずれかに記載のコーティング装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101259975B1 (ko) 2012-09-07 2013-05-02 주식회사 영산테크노 원형 가공물의 코팅 장치 및 방법
JP2014517991A (ja) * 2011-05-10 2014-07-24 ノードソン コーポレーション 容器上のコーティングを硬化させる誘導炉
JP2016135468A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 富士ゼロックス株式会社 塗布装置、ロール部材の製造方法
CN110201823A (zh) * 2019-06-28 2019-09-06 吴忠仪表有限责任公司 免拆除喷涂内支撑工装的球芯涂层均匀性测量仪

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