JP2002253081A - ペットの散歩装置 - Google Patents

ペットの散歩装置

Info

Publication number
JP2002253081A
JP2002253081A JP2001059880A JP2001059880A JP2002253081A JP 2002253081 A JP2002253081 A JP 2002253081A JP 2001059880 A JP2001059880 A JP 2001059880A JP 2001059880 A JP2001059880 A JP 2001059880A JP 2002253081 A JP2002253081 A JP 2002253081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pet
endless belt
image
walking
image display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001059880A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Suzuki
英夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2001059880A priority Critical patent/JP2002253081A/ja
Publication of JP2002253081A publication Critical patent/JP2002253081A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 悪天候に関わらず、ペットにストレスを与え
ることなく、限られたスペースで、ペットに適度の運動
を自動的に行わせる。 【解決手段】 ペットPを乗せる無端ベルト2と、該無
端ベルト2を回転移動可能に支持する支持機構3,4,
5と、無端ベルト2を回転移動させる駆動手段7とを具
備する歩行台6と、その周囲に配置され、無端ベルト2
の移動方向に変遷する画像を表示する画像表示手段1
1,12A,12Bと、無端ベルト2の回転移動速度を
検出する速度検出手段8と、検出された回転速度に合わ
せて画像表示手段11,12A,12Bにより表示され
る画像の変遷速度を決定する制御手段10とを具備する
ペットの散歩装置1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、犬などのペット
の散歩装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、犬などのペットは、毎日適度な
運動をさせるために、天候の如何に関わらず、散歩をさ
せる必要がある。しかし、悪天候の場合には、散歩は飼
い主にとって、つい億劫になりがちである。また、大型
犬の場合には、人間が適度に運動したと感じる運動時間
(例えば、30分程度)と比較して、かなり長い運動時
間(例えば、1時間程度)を必要とするため、毎日の十
分な散歩は、飼い主の負担となる場合がある。さらに、
飼い主の体調が優れない場合でも、長期にわたって犬の
散歩を欠かすことはできない。また、車や人通りの多い
都会では、狭い歩道や、車道を通る散歩は、通行人や交
通の迷惑になることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような場合に、自
宅の部屋内でペットを散歩させる場合が考えられるが、
適度の運動をさせることができる程の広いスペースを確
保することは困難である。また、ペット用のフィットネ
スクラブ等のような施設において、専属のトレーナーに
適度の運動をさせてもらう方法もあるが、費用が高くつ
くことになる。さらに、このような施設においても、限
られたスペースにおいて多くのペットを運動させること
ができれば、便利である。一方、狭い部屋内での運動で
は、犬が散歩に対する興味をなくし、精神的にストレス
を感じるようになって、かえって健康を害する不都合が
考えられる。
【0004】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たものであって、悪天候に関わらず、かつ、犬などのペ
ットにストレスを与えることなく、限られたスペースで
適度の運動を自動的に行わせることができるペットの散
歩装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、犬などのペットを歩行させる散歩装置
であって、ペットを乗せる無端ベルトと、該無端ベルト
を回転移動可能に支持する支持機構と、無端ベルトを回
転移動させる駆動手段とを具備する歩行台と、該歩行台
の少なくとも前方に配置され、無端ベルトの移動方向に
変遷する画像を表示する画像表示手段と、前記無端ベル
トの回転移動速度を検出する速度検出手段と、検出され
た回転移動速度に合わせて画像表示手段により表示され
る画像の変遷速度を決定する制御手段とを具備するペッ
トの散歩装置を提案している。
【0006】上記散歩装置においては、前記画像表示手
段が、映像を表示するスクリーンであることにしてもよ
い。また、前記画像表示手段が、写真または絵画を表し
た無端ベルト状のシート材と、該シート材を回転させる
回転駆動手段とを具備するものとしてもよく、写真また
は絵画を表したロール状のシート材と、該シート材を繰
り出す繰出手段とを具備するものとしてもよい。
【0007】さらに、前記映像、写真または絵画が、飼
い主その他の所定の人物を含むこと、または、近所のペ
ットまたは異性のペットを含むこと、あるいは、電柱、
樹木その他の地面に立設された部材を含むことにすれ
ば、ペットの興味を惹くことができるので効果的であ
る。
【0008】また、前記画像表示手段により表示される
画像に合わせて、該画像に関連する匂いを放出する嗅覚
刺激手段をさらに具備することとしてもよい。また、前
記画像表示手段により表示される画像に合わせて、音声
を発する聴覚刺激手段をさらに具備することとしてもよ
い。
【0009】
【作用】この発明に係るペットの散歩装置によれば、ペ
ットが歩行台の無端ベルトに乗せられた状態で歩行する
と、ペットの歩行動作に合わせて無端ベルトが回転移動
させられ、ペットはその場で歩行運動を行う。歩行台の
少なくとも前方には無端ベルトの移動方向に変遷する画
像を表示する画像表示手段が配置されているので、歩行
台上のペットは画像表示手段に表される画像を見ながら
歩行運動を行う。
【0010】この場合において、速度検出手段の作動に
よって無端ベルトの回転移動速度が検出され、制御手段
の作動によって、検出された回転移動速度に合わせて画
像表示手段に表示される画像速度が決定されるので、ペ
ットは、画像表示手段によって表示された画像によっ
て、あたかも現実に戸外等を歩行しているように感じる
ことができる。したがって、単に屋内を散歩する場合と
比べて、比較的長時間にわたって、歩行することに対す
る興味を失うことなく、歩行運動を行うことが可能とな
る。この場合において、速度検出手段は、無端ベルトの
回転移動速度を検出することの他、駆動手段の回転速度
を検出することをも意味しているものとする。
【0011】また、画像表示手段を、スクリーンとし
て、そこに映像を表示することにすれば、ペットは、ス
クリーンに表示された環境の中に現実に配置されている
ように知覚することができる。したがって、スクリーン
に、例えば、公園、街並み、あるいは、森林の中の映像
等を表示することにより、屋内に居ながらにして、戸外
の雰囲気をペットに味わわせることができ、歩行するこ
とに対する興味を持続させることができる。
【0012】また、無端ベルト状のシート材を回転駆動
手段の作動によって回転させることにすれば、シート材
の表面に表した写真、絵画等が一定の周期で繰り返し表
示されることになる。この場合に、無端ベルトの継ぎ目
において途切れずに連続する画像を採用しておくことに
より、歩行運動の期間中、絶え間なく画像を表示するこ
とができる。
【0013】さらに、写真または絵画を表したロール状
のシート材と、該シート材を繰り出す繰出手段とから画
像表示手段を構成することにしても同様に、シート材が
完全に繰り出されるまでの十分な時間にわたって、絶え
間なく画像を表示することが可能となる。
【0014】また、映像、写真または絵画に、飼い主そ
の他の所定の人物を含めることにより、ペットがその人
物に興味を示して近寄ろうとするため、歩行運動を継続
させることが可能となる。特に、スクリーンに表示され
る映像の中で、飼い主がペットに呼びかける動作を行う
ことにより、それに応じてペットを歩行させることが可
能となる。
【0015】また、画像に近所のペットや異性のペッ
ト、あるいは、電柱、樹木その他の地面に立設された部
材を含めることによっても同様に、ペットの興味を引き
起こし、歩行動作を継続させることが可能となる。
【0016】さらに、画像に合わせて、嗅覚刺激手段か
ら画像に関連する匂いを放出することにより、ペットの
興味を誘うことができる。例えば、画像に現れた食料の
匂い、電柱等のマーキングの匂い、飼い主の匂い、異性
のペットの匂い等を、密封容器内に用意しておき、画像
に合わせて開封することによって発生させることも可能
である。
【0017】さらに、画像に合わせて、聴覚刺激手段か
ら音声を発することにより、ペットの興味を誘うことが
できる。例えば、映像に現れた飼い主の声、犬笛の音を
発生させることにより興味を引き、あるいは、画像によ
り表現された雰囲気の臨場感を高めることにより、仮想
現実的な環境にペットを置くことができる。その結果、
ペットはストレスを感じることなく歩行運動を継続する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
ペットの散歩装置について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るペットの散歩装置1は、図1に示され
るように、犬などのペットを乗せる無端ベルト2と、こ
の無端ベルト2を支持する駆動ローラ3および従動ロー
ラ4と、これらの間に配される複数の支持ローラ5(支
持機構)と、駆動ローラ3に接続されたモータ7(回転
駆動手段)とを具備する歩行台6と、モータ7に接続さ
れたエンコーダ8(速度検出手段)と、歩行台6の周囲
に配置された画像表示手段9と、該画像表示手段9およ
び前記エンコーダ8に接続された制御手段10とを具備
している。
【0019】前記画像表示手段9は、図1に示される例
では、歩行台6の前方に配置される前方画像表示装置1
1と、歩行台6の両側に配置される側方画像表示装置1
2A,12Bとから構成されている。
【0020】前記前方画像表示装置11は、歩行台6の
前方を覆うように、鉛直方向に沿って配置されるスクリ
ーン13と、該スクリーン13に映像を投影するプロジ
ェクタ14と、該プロジェクタ14に映像を供給する映
像再生装置15とを具備している。映像再生装置15
は、例えば、ビデオテープあるいはDVD等の映像記録
媒体に記録された映像を、所望の再生速度で再生可能な
装置である。これら映像記録媒体に記録されている映像
は、歩行台6に乗っているペットPからみたときに、登
場する人物、景色、街並みおよび物体等がペットPに向
かって近接するように変遷する映像である。
【0021】また、前記側方画像表示装置12A,12
Bも、前記歩行台6の両側を覆うように、垂直方向に沿
って配置されるスクリーン16,17と、該スクリーン
16,17に別々の映像を投影するプロジェクタ18,
19と、該プロジェクタ18,19に映像を供給する映
像再生装置20,21とをそれぞれ具備している。スク
リーン16,17、プロジェクタ18,19および映像
再生装置20,21は、前記前方画像表示装置11のも
のと同等のものでよいが、映像記録媒体に記録されてい
る映像は、前方に向かって右側に配置されている側方画
像表示装置12Aのものは、スクリーン16に向かって
左から右へ流れるように変遷する映像である。また、前
方に向かって左側に配置されている側方画像表示装置1
2Bのものは、スクリーン17に向かって右から左へ流
れるように変遷する映像である。
【0022】なお、前方画像表示装置11において表示
される映像と、側方画像表示装置12A,12Bにおい
て表示される映像とは、前方画像表示装置11から側方
画像表示装置12A,12Bにかけて連続するように構
成されていることが好ましい。すなわち、歩行台6に乗
っているペットPからみたときに、前方画像表示装置1
1において現れた物体の画像が、徐々に近接してきた後
に、前方画像表示装置11のスクリーン13から側方画
像表示装置12A,12Bのスクリーン16,17へ、
継ぎ目なく連続して切り替わるように構成されているこ
とが好ましい。
【0023】前記制御手段10は、エンコーダ8によっ
て検出されたモータ7の回転速度に基づいて、無端ベル
ト2の回転移動速度を計算するとともに、該回転移動速
度に応じて、各プロジェクタ14,18,19に供給す
る映像の再生速度を決定し、再生装置15,20,21
に指令するように構成されている。
【0024】図1中、符号22はペットPにつける首
輪、符号23は首輪につけるロープ、符号24は、無端
ベルト2の後方に固定されている支柱である。ロープ2
3や首輪、または支柱のロープ取付部等には、例えば、
該ロープ23に加わる張力を検出する張力検出手段(図
示略)が設けられている。張力検出手段の出力は制御手
段10に送られ、検出された張力に応じた速度でモータ
7を回転させるようになっている。
【0025】このように構成された本実施形態に係る散
歩装置1の作用について、以下に説明する。本実施形態
に係る散歩装置1によってペットPを散歩させるには、
まず、再生装置15,20,21を起動して各プロジェ
クタ14,18,19に映像を投影した状態で、歩行台
6を構成する無端ベルト2上にペットPを誘導する。こ
の状態では、無端ベルト2のモータ7は作動しておら
ず、映像は制止している。ペットPが無端ベルト2上に
乗った状態で、首輪22につけたローブ23を無端ベル
ト2後方に設けられている支柱24に固定する。歩行意
欲旺盛なペットPは、プロジェクタ14,18,19に
投影されている映像を見て、前方に進もうとするので、
その動きを張力検出手段により検知してモータ7を作動
させる。
【0026】モータ7が作動して無端ベルト2を駆動す
ると、無端ベルト2上のペットPは、無端ベルト2の移
動によって歩行した分だけ後方に移動させられる結果、
定位置で歩行動作させられることになる。
【0027】モータ7に取り付けられたエンコーダ8
は、モータ7の回転速度を検出して制御装置10に送
り、制御装置10では、モータ7の回転速度に基づいて
無端ベルト3の回転移動速度を計算し、それに応じた再
生速度で作動するように、3つの再生装置15,20,
21に指令を出力する。したがって、モータ7の作動開
始と同時に、ペットPの歩行速度と同じ速度で映像が変
遷するように映像の再生が行われ、再生された映像が、
それぞれプロジェクタ14,18,19によってスクリ
ーン13,16,17に投影される。なお、制御装置1
0は、検出された張力に基づいて直接再生速度を変化さ
せるものとしてもよい。
【0028】このように構成された散歩装置1によれ
ば、歩行台6に乗ったペットPは、その周囲の映像が自
らの歩行速度に合わせて変遷するので、あたかも戸外を
歩行しているかのように感じることができる。したがっ
て、自分の周囲で次々に移り変わる風景によって、歩行
意欲を満足させながら、十分に適度な歩行運動を継続す
ることができる。
【0029】この場合において、前方画像表示装置11
のほぼ中央に、次々と小さく現れた物体の映像が徐々に
大きくなって、側方画像表示装置12A,12Bのスク
リーン16,17へ連続的に表示されるように構成され
ているので、歩行台6上のペットPからみると、遠方に
現れた物体の映像が次第に近接してきて左右へ流れ、自
身の両側を前から後ろに向かって通り過ぎることによ
り、ペットPは、周囲の映像によって現出された景色の
中を歩いているように感じることができる。
【0030】特に、ペットPは、ロープ23によって後
方から引かれているので、飼い主に先行して散歩してい
る日常的な散歩と同じ感覚を体感することになる。ま
た、更に前方への進行を欲する歩行意欲旺盛なペットP
の場合には、ロープ23またはロープ近傍に設けた張力
検出手段によって検出された張力値に応じて、モータ7
の回転速度を高くし、これに応じてスクリーンに投影さ
れる映像の速度を速くすることになるので、ペットPの
自発的な歩行意欲を満足させることができる。
【0031】ペットPの周囲に変遷させる映像として
は、ペットPが爽快な散歩気分を味わうことができる広
大な公園や森林の小径でもよいが、慣れ親しんだ街並み
でもよい。特に、歩行運動に対する興味を失わせないた
めには、映像中に、ペットPの興味を引く画像を含める
ことが好ましい。
【0032】ペットPの興味を引く画像としては、例え
ば、飼い主その他のペットPが懐いている人物の画像、
食料等の好物の画像、異性のペットの画像、ペットPが
犬である場合には、電柱、樹木、郵便ポスト等の地面に
立設されている構造物の画像等が挙げられる。これらの
画像は、常に映像中に現れているよりもむしろ、時間を
あけて、時折現れることが、減退しかけたペットPの興
味を引くことができる点で好ましい。
【0033】次に、本発明の他の実施形態に係るペット
Pの散歩装置30について、以下に説明する。本実施形
態に係る散歩装置30は、側方画像表示装置31におい
て、上記実施形態に係る散歩装置1と相違している。な
お、第1の実施形態に係る散歩装置1と構成を共通とす
る部材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0034】本実施形態に係る散歩装置30の側方画像
表示装置31は、図2に示されるように、表面に写真ま
たは絵画を表したシート材を無端ベルト状に構成したベ
ルトスクリーン32と、該ベルトスクリーン32を展張
状態に保持する一対のローラ33,34と、該ローラ3
3,34の内の一方の駆動ローラ33を回転駆動するモ
ータ35(回転駆動手段)とを具備している。モータ3
5は、制御手段10に接続され、歩行台6の無端ベルト
2を回転駆動するモータ7の回転速度に応じて、その回
転速度を調節することができるようになっている。
【0035】前記ベルトスクリーン32の表面に表され
た写真または絵画は、例えば、シート材の継ぎ目におい
て連続するように構成されており、モータ35の作動に
よって駆動ローラ33が連続して回転させられると、歩
行台6の側方を、途切れることのない連続した風景画像
が変遷し続けるようになっている。
【0036】このように構成された側方画像表示装置3
1は、図3に示されるように、歩行台6の左右に配置さ
れる。左右の側方画像表示装置31において、その回転
方向は、図3に矢印で示されるように逆方向である。そ
の結果、歩行台6に乗っているペットPからみると、周
囲の画像が、前から後ろに流れるように変遷する。
【0037】すなわち、歩行台6の無端ベルト2の回転
移動速度に合わせて調節された速度で、ベルトスクリー
ン32が回転移動させられ、ペットPの歩行運動の間
中、側方の風景が前から後ろに流れるので、ペットPは
常に歩行運動している感覚を保ち続けることができる。
【0038】また、本実施形態の無端ベルト状のベルト
スクリーン32に代えて、図4に示されるように、ロー
ル状に巻回された十分な長さのシート材からなるロール
スクリーン40と、該ロールスクリーン40を巻き取る
巻取ロール41と、該巻取ロール41を回転駆動するモ
ータ42とを具備する側方画像表示装置43を採用して
もよい。ロールスクリーン40の表面には、長手方向に
連続する写真または絵画を表しておく。
【0039】歩行台6の無端ベルト2を回転させ、その
回転移動速度を検出し、該回転移動速度に応じた速度で
モータ42を駆動させてロールスクリーン40を巻き取
ることにより、ペットPの歩行運動の間中、ペットPの
歩行速度に応じた速度で左右の画像を前から後ろに流れ
るように変遷させることができる。
【0040】なお、図3において、符号44はスピーカ
(聴覚刺激手段)であり、前方画像表示手段11または
側方画像表示手段31に表される画像に合わせて、音声
を出力するようになっている。例えば、前方画像表示手
段11に表れる画像が飼い主の画像である場合には、飼
い主の声や飼い主の鳴らす犬笛等の音を映像に合わせて
出力することにより、ペットの注意を喚起し、歩行に対
する興味を生じさせるのに役立つようになっている。
【0041】また、特にペットが犬である場合には、そ
の嗅覚が発達しているため、嗅覚刺激手段(図示略)を
設けることが、ペットの注意を喚起するのに有効であ
る。この嗅覚刺激手段は、例えば、密封容器内に、飼い
主、食料、マーキング、異性等の匂いを封入しておき、
画像表示手段11に表示される画像の種類に合わせて、
密封容器を開封することにより、ペットの嗅覚を刺激す
るものが考えられる。
【0042】また、図2および図4に示されたベルトス
クリーン32やロールスクリーン40方式の画像表示手
段31,43の場合には、スクリーン表面に表された電
柱や樹木の根元に、他の犬のマーキングの匂いを発する
物質を塗布し、あるいは、その物質を封入したマイクロ
カプセルを埋め込んでおき、それらの画像が歩行台6の
側方を流れるときに、匂いを発するようにしておいても
よい。その場合に、画像が歩行台6の側方から消えると
きに、それらの匂いを消臭し、ペットの注意力が歩行台
6の後方に向かわないようにすることが有効である。
【0043】また、ペットPが犬である場合に、側方画
像表示手段12A,12B,31,43に表示される電
柱、樹木等の地面に立設される物体の画像に接したペッ
トPが画像の電柱等に対してマーキングを行うことが考
えられる。また、散歩中に尿意を催すことがあり、この
場合には塀際、植え込み、電柱の根元等の道端で放尿す
るのが一般的である。そこで、スクリーンに対して行っ
たマーキング用の尿および放尿が、スクリーンを伝って
落ちるのを受けるための樋状の受け皿をスクリーンの下
方に、該スクリーンの長手方向に沿って配置しておいて
もよい。
【0044】また、これに代えて、マーキングや放尿の
衝動に駆られたときに、その衝動を検知する手段、例え
ば、膀胱近傍に配置した温度センサ等を設けておき、ス
クリーン32,40の下方に、折り畳み式の尿受け用便
器をスライドあるいはスイングさせて配置することにし
てもよい。あるいは、予め、犬に尿袋またはオムツを着
用させることにしてもよい。
【0045】この場合において、マーキングや放尿のた
めにペットPが立ち止まったときには、例えば、ロープ
23に設けた張力検出手段によってペットPの歩行停止
を検知することにより、無端ベルト2の移動および画像
または映像の変遷を停止すれば、ペットPは何ら違和感
を感じることなく、目的を達成することができる。
【0046】なお、以上は自発的に歩行運動を欲する歩
行意欲旺盛なペットPの場合であるが、歩行意欲の少な
いペットPの場合には、支柱24を無端ベルト2の前方
に設け、該支柱24にロープ23をつなぐことにすれば
よい。そして、ペットPを歩行台6に乗せた状態で、モ
ータ7を作動させることとすれば、ペットPは無端ベル
ト2に乗って後方に移動させられる結果、ロープ23に
よって前方に引かれ、あたかも、飼い主によって歩行を
促されるようにして、歩行動作を開始させられる。
【0047】この場合において、無端ベルト2を十分な
長さに構成し、ペットPを支柱24に結びつけるロープ
23の長さを十分に長くするか、あるいはロープ23の
一部または全部を弾性体(ゴム、バネ等)とすることに
より、ペットPは無端ベルト上を比較的自由に移動する
ことができるので、ペットPが拘束されることに対して
感じるストレスを低減することができる。また、このよ
うに構成することにより、ペットPが画像中に現れる電
柱を見つけて無端ベルト2上を比較的早い速度で歩いて
電柱に接近し、そこにマーキングすべく立ち止まって
も、無端ベルト2と側方画像表示手段12A,12B,
31,43に現れる画像とが同一の速度で移動している
ので、ペットPは何ら違和感を感じることなくマーキン
グを行い、一定の位置でロープ23が張ることによっ
て、飼い主に引かれるように歩行運動を促され、散歩を
継続することができる。
【0048】さらに、支柱24またはロープ23に設け
た張力検出手段により、ペットPが無端ベルト2上で立
ち止まることによってロープ23にかかる張力が大きく
なった時点を検出して、無端ベルト2の回転移動速度を
低下させ、ペットPに急激な外力が加わることを防止す
るようにしてもよい。また、ロープ23の張力により、
ペットPの歩行速度を検知し、歩行速度に応じて、無端
ベルト2の回転移動速度を変化させることにしてもよ
い。例えば、前方の支柱24に固定されているロープ2
3の張力が大きくなったときには、無端ベルト2の回転
移動速度を下げることにしてもよい。
【0049】なお、ペットPに心拍計を取り付けてお
き、ペットPの心拍数に合わせて、歩行台6の無端ベル
ト2の回転移動速度を調節することにしてもよい。ま
た、測定した心拍数や歩行運動継続時間等に基づいて、
所定の運動計画を遂行するように管理してもよい。
【0050】また、上記実施形態においては、歩行台6
の無端ベルト2を回転移動させる駆動手段としてモータ
7を採用したが、これに代えて、ペットP自身の脚力を
駆動手段として利用してもよく、また、歩行台6の近傍
において、飼い主その他の人間が、人力により駆動させ
ることにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るペ
ットの散歩装置によれば、無端ベルトの回転移動速度に
合わせて周囲の画像が変遷するように構成されているの
で、無端ベルト上に乗って歩行運動しているペットが、
一定の場所で歩行しているにも関わらず、あたかも広い
スペースで運動しているかのような感覚を得ることがで
き、歩行運動に対する興味を失うことなく、十分に適度
の運動を行うことができるという効果がある。
【0052】また、ペットの乗っている歩行台の周囲に
スクリーンを配置し、該スクリーンに映像を表示するこ
とによって、より現実的な臨場感をペットに感じさせる
ことができる。その結果、歩行運動に対する興味を持続
させることができる。また、複数種の映像の使用によっ
て、歩行運動に対する倦怠感の発生を防止することがで
きる。したがって、ペットに精神的なストレスを与える
ことなく、歩行運動を継続させることができる。
【0053】画像表示手段を無端ベルト状またはロール
スクリーン状のシート材によって構成すれば、プロジェ
クタによる映像の投影と同等の効果を安価に達成するこ
とができる。
【0054】また、表示する画像に、飼い主その他の所
定の人物、異性のペット、電柱、樹木その他の地面に立
設した部材を含めることにより、ペットの注意を喚起
し、歩行運動に対する興味を抱かせることができ、これ
によって、歩行運動を比較的長時間にわたって持続させ
ることができる。さらに、画像に合わせて該画像に関連
する匂いを放出する嗅覚刺激手段、画像に合わせて音声
を発する聴覚刺激手段を設けることにすれば、より効果
的にペットの注意を喚起することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のペットの散歩装置の一実施形態を
示す斜視図である。
【図2】 本発明のペットの散歩装置の他の実施形態
に係る側方画像表示装置を示す斜視図である。
【図3】 図2の側方画像表示装置を用いたペットの
散歩装置を概略的に示す平面図である。
【図4】 他の実施形態に係る側方画像表示装置を示
す斜視図である。
【符号の説明】
P ペット 1,30 散歩装置 2 無端ベルト 3 駆動ローラ(支持機構) 4 従動ローラ(支持機構) 5 支持ローラ(支持機構) 6 歩行台 7 モータ(駆動手段) 8 エンコーダ(速度検出手段) 10 制御手段 11 前方画像表示装置(画像表示手段) 12A,12B,31,43 側方画像表示装置(画像
表示手段) 13,16,17 スクリーン 32 ベルトスクリーン(スクリーン) 40 ロールスクリーン(スクリーン) 35,42 モータ(回転駆動手段) 44 スピーカ(聴覚刺激手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 犬などのペットを歩行させる散歩装置
    であって、 ペットを乗せる無端ベルトと、該無端ベルトを回転移動
    可能に支持する支持機構と、無端ベルトを回転移動させ
    る駆動手段とを具備する歩行台と、 該歩行台の少なくとも前方に配置され、無端ベルトの移
    動方向に変遷する画像を表示する画像表示手段と、 前記無端ベルトの回転移動速度を検出する速度検出手段
    と、 検出された回転移動速度に合わせて画像表示手段により
    表示される画像の変遷速度を決定する制御手段とを具備
    するペットの散歩装置。
  2. 【請求項2】 前記画像表示手段が、映像を表示する
    スクリーンである請求項1記載のペットの散歩装置。
  3. 【請求項3】 前記画像表示手段が、写真または絵画
    を表した無端ベルト状のシート材と、該シート材を回転
    させる回転駆動手段とを具備する請求項1記載のペット
    の散歩装置。
  4. 【請求項4】 前記画像表示手段が、写真または絵画
    を表したロール状のシート材と、該シート材を繰り出す
    繰出手段とを具備する請求項1記載のペットの散歩装
    置。
  5. 【請求項5】 前記映像、写真または絵画が、飼い主
    その他の所定の人物を含む請求項1から請求項4のいず
    れかに記載のペットの散歩装置。
  6. 【請求項6】 前記映像、写真または絵画が、近所の
    ペットを含む請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    ペットの散歩装置。
  7. 【請求項7】 前記映像、写真または絵画が、電柱、
    樹木その他の地面に立設した部材を含む請求項1から請
    求項6のいずれかに記載のペットの散歩装置。
  8. 【請求項8】 前記画像表示手段により表示される画
    像に合わせて、該画像に関連する匂いを放出する嗅覚刺
    激手段をさらに具備する請求項1から請求項7のいずれ
    かに記載のペットの散歩装置。
  9. 【請求項9】 前記画像表示手段により表示される画
    像に合わせて、音声を発する聴覚刺激手段をさらに具備
    する請求項1から請求項8のいずれかに記載のペットの
    散歩装置。
JP2001059880A 2001-03-05 2001-03-05 ペットの散歩装置 Pending JP2002253081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001059880A JP2002253081A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 ペットの散歩装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001059880A JP2002253081A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 ペットの散歩装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002253081A true JP2002253081A (ja) 2002-09-10

Family

ID=18919378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001059880A Pending JP2002253081A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 ペットの散歩装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002253081A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014132883A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Institute Of Physical & Chemical Research 小動物用の実験装置、小動物用実験方法
CN107549035A (zh) * 2017-09-15 2018-01-09 沈阳医学院 标准化导盲犬训练装置
KR101850021B1 (ko) * 2016-06-16 2018-04-18 재단법인대구경북과학기술원 애완동물용 트레드 밀 및 이를 동작시키는 사용자 단말
KR20200137210A (ko) * 2019-05-29 2020-12-09 연세대학교 산학협력단 애완동물의 스트레스 완화를 위한 스마트 토이 및 그 동작방법
KR20210000884U (ko) * 2019-10-15 2021-04-26 대경대학교 산학협력단 애완동물 훈련을 자발적으로 유도하기 위한 안전 허들
CN113473846A (zh) * 2019-02-15 2021-10-01 科斯美劳德韩国有限公司 宠物用跑步机
CN113893493A (zh) * 2016-12-22 2022-01-07 昂瑟姆夫公司 坐式跑步机和使用方法
JP7286077B1 (ja) 2022-04-22 2023-06-05 株式会社シスコ 競走馬脳トレーニング方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014132883A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Institute Of Physical & Chemical Research 小動物用の実験装置、小動物用実験方法
KR101850021B1 (ko) * 2016-06-16 2018-04-18 재단법인대구경북과학기술원 애완동물용 트레드 밀 및 이를 동작시키는 사용자 단말
CN113893493A (zh) * 2016-12-22 2022-01-07 昂瑟姆夫公司 坐式跑步机和使用方法
CN113893493B (zh) * 2016-12-22 2023-03-28 昂瑟姆夫公司 坐式跑步机和使用方法
CN107549035A (zh) * 2017-09-15 2018-01-09 沈阳医学院 标准化导盲犬训练装置
CN107549035B (zh) * 2017-09-15 2023-05-05 沈阳医学院 标准化导盲犬训练装置
CN113473846A (zh) * 2019-02-15 2021-10-01 科斯美劳德韩国有限公司 宠物用跑步机
KR20200137210A (ko) * 2019-05-29 2020-12-09 연세대학교 산학협력단 애완동물의 스트레스 완화를 위한 스마트 토이 및 그 동작방법
KR102266743B1 (ko) * 2019-05-29 2021-06-18 연세대학교 산학협력단 애완동물의 스트레스 완화를 위한 스마트 토이 및 그 동작방법
KR20210000884U (ko) * 2019-10-15 2021-04-26 대경대학교 산학협력단 애완동물 훈련을 자발적으로 유도하기 위한 안전 허들
KR200493929Y1 (ko) 2019-10-15 2021-06-30 대경대학교 산학협력단 애완동물 훈련을 자발적으로 유도하기 위한 안전 허들
JP7286077B1 (ja) 2022-04-22 2023-06-05 株式会社シスコ 競走馬脳トレーニング方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10582698B2 (en) Pet trainer and exercise apparatus
US8029415B2 (en) Systems, methods, and devices for simulating real world terrain on an exercise device
US8251874B2 (en) Exercise systems for simulating real world terrain
EP2233180B1 (en) Systems, methods, and devices for simulating real world terrain on an exercise device
US20210153466A1 (en) Treadmill having fragrance assembly
US20210153463A1 (en) Treadmill
US20210153465A1 (en) Treadmill having deodorizer
KR20210062543A (ko) 트레드밀
JP2002253081A (ja) ペットの散歩装置
KR20200094966A (ko) Vr을 이용한 보행 재활 훈련 시스템
WO2012057544A2 (ko) 운동용 자전거를 이용한 두뇌 훈련 시스템
CN112825789A (zh) 基于传感器的跑步机控制方法
US20030017913A1 (en) Audio-visual education system actuated via physical activity device
JP2005074211A (ja) 風景表示装置を有するランニングマシン
JP2009219508A (ja) 歩行訓練方法及び歩行訓練システム
KR20020049705A (ko) 런닝머신
EP3824970A1 (en) Treadmill
KR20050021032A (ko) 자동속도조정 런닝머신과 인터넷을 이용한 비즈니스모델
CN112825787A (zh) 跑步机用的控制方法
CN112825788A (zh) 张力可调节的跑步机
KR20210062537A (ko) 트레드밀
JP2001017565A (ja) シミュレーション・システム
Vasudevan Smoking koans
US11559041B2 (en) Treadmill having sensors
WO2022176044A1 (ja) 落下感を体験可能な仮想体験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061121