JP2002252686A - 香り発生携帯電話機及びその利用方法 - Google Patents

香り発生携帯電話機及びその利用方法

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JP2002252686A
JP2002252686A JP2001047737A JP2001047737A JP2002252686A JP 2002252686 A JP2002252686 A JP 2002252686A JP 2001047737 A JP2001047737 A JP 2001047737A JP 2001047737 A JP2001047737 A JP 2001047737A JP 2002252686 A JP2002252686 A JP 2002252686A
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Tetsuro Majima
哲朗 間嶋
Kaoru Endo
薫 遠藤
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CREER KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、着信相手又は受信メール内容に応
じてエンターテイメント性を持たせて香りを楽しませる
香り発生携帯電話機及びその利用方法を提供する。 【解決手段】 着信相手又は受信メールの内容に応じた
香りを発生させ、香りの内容によって着信相手又は受信
メールの状況を知ることができる香り発生携帯電話機で
ある。また、香りの種を育成し、成長に応じて香りを発
生させるゲームを実現し、携帯電話における香りのエン
ターテイメント性を高めるた香り発生携帯電話機の利用
方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着信状況等に応じ
て香りを発生させる香り発生携帯電話機に係り、特に携
帯電話機に香りのエンターテイメント性を持たせた香り
発生携帯電話機及びその利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯電話機において、香りを発生
させるものがあった。例えば、先行技術1には、平成1
1(1999)年6月16日登録の実用新案登録第30
61834号「好水付き携帯電話」(実用新案権者:篠
原潤一郎、考案者:久保夏樹)がある。この技術は、携
帯電話機内に香水を入れた容器を内蔵させ、噴き出し口
から香水を噴出させたり、香水を吸い上げる綿を容器内
に設けて香りを出すものとなっている。
【0003】また、先行技術2には、香りを発生させる
携帯電話機として、実用新案登録第3061389号
「携帯電話機用芳具」(実用新案権者:株式会社山元紙
包装社、考案者:山元久良)がある。この技術は、芳香
材を封入したマイクロカプセルを含有した香料インキ
を、粘着シール表面にコーティングし、その粘着シール
を携帯電話機のマイク付近に貼り付けた構成となってい
る。そして、指でマイクロカプセルを押しつぶして香り
を出すというものである。
【0004】また、関連する先行技術3として、平成1
2(2000)年10月24日公開の特開2000−2
99721号「芳香を発する着信発光体」(出願人:株
式会社竹原、発明者:廣瀬徳蔵)がある。この技術は、
アヒルの形状をした着信発光体であって、着信によって
発光ダイオードを発光させるものであり、更にその着信
発光体には芳香剤を入れた芳香剤収容部を備え、香りを
出す構成となっている。つまり、着信を発光で知らせる
機能と香りを出す機能とを単純に組み合わせたものであ
る。
【0005】また、関連する先行技術4として、平成1
0(1998)年4月7日公開の特開平10−8531
5号「芳香装置」(出願人:鯨田雅信、発明者:鯨田雅
信)がある。この技術は、ヘルメット形状の香りを発生
させる芳香装置であり、音声信号の内容を解析し、例え
ば、楽しい声であればそれに応じた香りを発生させ、ま
た画像信号も同様に解析して対応する香りを発生するも
のである。尚、インク・ジェット式プリンタの構成を芳
香装置に流用したことが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の香り発生機能付きの携帯電話では、単純に香りを出
すもの、また着信に応じて香りをだすもの、また音声信
号の内容を解析して対応する香りを出すものであるが、
着信相手又は受信メール内容に応じてエンターテイメン
ト性を持たせて香りを楽しませるものとはなっていなか
った。
【0007】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、着信相手又は受信メール内容を独自のインテリジェ
ント機能で解析し、解析結果に応じてエンターテイメン
ト性を持たせて香りを楽しませる香り発生携帯電話機及
びその利用方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、香り発生携帯電話機において、
入力される情報に対応してどのような香りを発生させる
か決定する香り情報を記憶し、特定の情報が入力される
と対応する香り情報に従って香りを発生させるものであ
り、携帯電話機において特定情報を嗅覚にて識別可能と
するものである。
【0009】本発明は、上記香り発生携帯電話機におい
て、入力される情報が、着信相手の情報又は着信メール
の送付相手の情報であり、着信時又はメールの表示時に
着信相手又は着信メールの送付相手によって特定の香り
を発生させるものであり、着信相手又は着信メールの送
付相手を特定の香りで識別できる。
【0010】本発明は、上記香り発生携帯電話機におい
て、入力される情報が、通話する時間帯又は着信したメ
ールの時間帯であり、これら時間帯に応じて特定の香り
を発生させるものであり、活動の時間帯に応じた香りを
発生させれば、利用者の活動を促進させることができ
る。
【0011】本発明は、上記香り発生携帯電話機におい
て、通話時間をタイマで測定し、測定された通話時間の
長さで、特定の香りを発生させるものであり、携帯電話
機を耳から離すことなく、更に通話相手に気づかれるこ
となく、超過時間を特定の香りで知ることができる。
【0012】本発明は、上記香り発生携帯電話機におい
て、通話者の音声を周波数分析する周波数分析器を設
け、入力される情報が、周波数分析された結果の情報で
あり、周波数分析結果に応じた特定の香りを発生させる
ものであり、通話者の周波数波形によって適正な香りを
発生させることができる。
【0013】本発明は、上記香り発生携帯電話機におい
て、音声を認識する音声認識回路を設け、音声認識され
た語彙の中に予め登録した語彙があるかどうか判断し、
登録した語彙があれば、当該語彙を特定の情報として対
応する香りを発生するものであり、通話相手の特定の語
彙に反応して適正な香りを発生させることができる。
【0014】本発明は、上記香り発生携帯電話機におい
て、着信したメール内容を読み取り、当該メール内に予
め登録した絵文字があるか判断し、登録した絵文字があ
る場合には当該絵文字を入力情報とし、絵文字に対応し
た香りを発生させるものであり、絵文字に適正に対応し
た香りを発生させることができる。
【0015】本発明は、上記香り発生携帯電話機におい
て、着信したメールのタイトルを読み取り、当該タイト
ル内に予め登録した語句があるか判断し、登録した語句
がある場合に当該語句を入力情報とし、語句に対応した
香りを発生させるものであり、語句に適正に対応した香
りを発生させることができる。
【0016】本発明は、香り発生携帯電話機において、
着信したメールに添付されたプログラムが実行され、内
包する香り情報に従って香りを発生させるものであり、
香り制御部に入力情報と対応する香り情報を記憶してい
なくても、香りを発生させることができる。
【0017】本発明は、香り発生携帯電話機の利用方法
において、着信したメールに添付された育成ゲームのプ
ログラムが実行されると、携帯電話機の利用状況によっ
て成長段階が進行し、当該各成長段階に応じて香りを発
生させるものであり、携帯電話機に香りのエンターテイ
メント性を持たせることができる。
【0018】本発明は、上記香り発生携帯電話機の利用
方法において、成長過程の途中段階で、他人によって育
成されたものとの交配を、自己によって育成した場合の
設定値と他人によって育成した場合の設定値とを特定条
件の比率で加算して平均化することで実現するものであ
り、更なるエンターテイメント性を高めることができ
る。
【0019】本発明は、香り発生携帯電話機の利用方法
において、着信相手の顔画像と香り情報とを対応させて
記憶しておき、着信があると、その顔情報を表示させる
と共に対応する香り情報に従った香りを発生させるもの
であり、着信相手の顔と香りで着信相手を認識できる。
【0020】本発明は、香り発生携帯電話機の利用方法
において、香りのカレンダーと当該カレンダーに対応し
た香り情報を記憶しておき、着信があると、当該カレン
ダーにおける香り情報を参照し、当該香り情報に従って
香りを発生させるものであり、カレンダー機能と香りと
を連動させることができる。
【0021】本発明は、香り発生携帯電話機の利用方法
において、占いによる運勢メールの内容に対応する香り
情報を含めておき、運勢メールを着信すると、当該運勢
メールに含まれる香り情報に従って香りを発生させるも
のであり、占いと香りを連動させることができる。
【0022】本発明は、香り発生携帯電話機の利用方法
において、設定時間と対応する香り情報とを記憶してお
き、設定時間となると香り情報に従った香りを発生させ
るものであり、アラーム機能と香りとを連動できる。
【0023】本発明は、香り発生携帯電話機の利用方法
において、天候予測のメールには、当該予測した天候に
対応した香り情報を内包しており、天候予測メールを受
信すると、当該メールが表示されると共に香り情報に従
った香りを発生させるものであり、天候予想と香りとを
連動できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る香
り発生携帯電話機は、着信相手又は受信メールの内容に
応じた香りを発生させるものであり、香りの内容によっ
て着信相手又は受信メールの状況を知ることができるも
のである。
【0025】また、本発明の実施の形態に係る香り発生
携帯電話機は、香りの種を育成し、成長に応じて香りを
発生させるゲームを実現できるようにしているので、携
帯電話における香りのエンターテイメント性を高めるこ
とができるものである。
【0026】本発明の実施の形態に係る香り発生携帯電
話機の構成について図1〜図6を用いて説明する。図1
は、本発明の実施の形態に係る香り発生装置の概略図で
あり、図2は、本発明の別の実施の形態に係る香り発生
装置の概略図である。また、図3は、図1の香り発生装
置を直立型携帯電話機に装着した場合の概略図であり、
図4は、図1の香り発生装置を折り畳み型携帯電話機に
装着した場合の概略図であり、図5は、図2の香り発生
装置を直立型携帯電話機に装着した場合の概略図であ
り、図6は、図2の香り発生装置を折り畳み型携帯電話
機に装着した場合の概略図である。尚、携帯電話機に香
り発生装置が接続された状態が香り「発生携帯電話機」
を構成し、また、香り発生装置の構成を携帯電話機に内
蔵させた一体型のものも「香り発生携帯電話機」と呼ぶ
ことができる。一体型の場合は、各制御処理を一つの制
御部で実現することは可能である。
【0027】本発明の実施の形態に係る香り発生装置
(第1の香り発生装置)は、図1に示すように、本体1
0と、コネクタ部11とから構成されている。本体10
内には、香りを発生させる複数のタンクを内蔵してお
り、更に携帯電話機の制御部から入力される制御信号に
従って香り発生の制御を行う香り制御を備える。本体1
0内部の構成については具体的に後述する。コネクタ部
11は、携帯電話機1のインタフェースに接続するもの
であり、携帯電話機1の制御部と本体10内の香り制御
部とを接続するものである。
【0028】また、本発明の別の実施の形態に係る香り
発生装置(第2の香り発生装置)は、図2に示すよう
に、本体20をL型に形成してもよい。この本体20の
場合、縦方向にタンク30a,30b,30cを格納す
るものであり、それにより、コネクタ部21の下部部分
の体積を小さくできる効果がある。
【0029】第1の香り発生装置を直立型携帯電話機1
aに装着すると、図3のようになり、第1の香り発生装
置を折り畳み型携帯電話機1bに装着すると、図4のよ
うになる。また、第2の香り発生装置を直立型携帯電話
機1aに装着すると、図3のようになり、第2の香り発
生装置を折り畳み型携帯電話機1bに装着すると、図4
のようになる。ここで、図6の第2の香り発生装置の本
体20bは、図5とは反対側のサイドにて縦方向に延び
た構成となっている。
【0030】次に、本発明の実施の形態に係る香り発生
装置内部の構成を図7を用いて説明する。図7は、本発
明の実施の形態に係る香り発生装置の構成ブロック図で
ある。本発明の実施の形態に係る香り発生装置は、香り
制御部10aと、駆動制御部10bと、駆動部10c
と、コネクタ部11とから構成されている。
【0031】香り制御部10aは、コネクタ部11を介
して携帯電話機1の携帯制御部2に接続する。また、香
り制御部10aは、香り発生の制御を行う駆動制御部1
0bに接続する。さらに、香り制御部10aは、内部に
香り制御のプログラムを格納しており、携帯制御部2か
らの信号に基づいてプログラムを実行し、香り制御信号
を駆動制御部10bに出力する。尚、香り制御部10a
における具体的な香り制御処理は、後述する。
【0032】駆動制御部10bは、香り制御部10aか
らの香り制御信号を受けて、駆動部10cの機械的な制
御を行う。また、駆動部10cは、芳香剤が注入された
カートリッジタンク(単に「タンク」という)30を複
数備えており、これらタンクに付属する構成部品を含む
ものとする。尚、駆動制御部10b、駆動部10cにつ
いての詳細は後述する。
【0033】本発明の実施の形態に係る香り発生装置
は、携帯電話機1の携帯制御部2にコネクタ部11を介
して接続されている状態で、携帯電話機1で着信がある
と、着信相手の情報が携帯制御部2からコネクタ部11
を介して香り制御部10aに入力される。この場合、携
帯電話機1側でも通常の着信処理を行うものであり、電
話機内に電話帳データを照合して着信相手の氏名、ニッ
クネームを表示部に表示する処理を行う。着信時に得ら
れた着信相手の氏名等が香り制御部10aに入力される
ことになる。
【0034】香り制御部10aは、コネクタ部11を介
して携帯制御部2から入力された着信相手の情報に対応
して予めどのような香りを発生させるかを決定する香り
制御情報を対応テーブルで記憶しており、着信相手の情
報が入力されると、対応する香り制御情報を対応テーブ
ルから読み出して香り制御信号として駆動制御部10b
に出力する。
【0035】駆動制御部10bは、入力される香り制御
信号を、駆動部10cを駆動させるための信号に変換す
る。駆動部10cは、駆動制御部10bからの信号に従
って香りを発生させる。尚、香り制御情報には、例え
ば、3つのタンクからそれぞれどの程度分量を噴出させ
るか、また、各タンクの噴出タイミングを制御するため
の情報となっている。従って、香り制御情報に従って駆
動部10cから発生する香りは予定した香りとなるもの
である。
【0036】次に、本発明の実施の形態に係る駆動制御
部と駆動部の具体的構成について図8,図9を用いて説
明する。図8は、本発明の実施の形態に係る駆動制御部
と駆動部をピアゾ方式で構成した概略構成図であり、図
9は、本発明の実施の形態に係る駆動制御部と駆動部を
エアゾール方式で構成した概略構成図である。
【0037】香り発生装置の駆動部をピアゾ方式とした
場合は、図8に示すように、液体状の芳香剤を充填する
タンク30と、タンクに取り付けられたノズル31と、
タンク30の側面に設けられたヒーター32と、ヒータ
ー32の温度調整を行うサーミスタ33と、ノズル31
に振動を与える電極34と、電極34を駆動するモータ
35と、モータ35を香り制御部10aに接続するイン
タフェース(I/F)36とから構成されている。尚、
タンク30は、芳香剤がなくなった場合に交換できるカ
ートリッジタンクとなっている。
【0038】図8における動作を説明すると、まず、タ
ンク30内には芳香剤が充填されており、タンク30は
ヒーター32によって特定温度に暖められている。そし
て、香り制御部10aから香りを発生させるための香り
制御信号がI/F36を介してモータ35に入力される
と、入力のタイミングでモータ35は電極34を叩くよ
うに振動させる。すると、タンク30内の暖められた芳
香剤はノズル31の先端から噴出する。この噴出量は、
電極34を振動させる時間で決まるため、香り制御信号
が振動時間の長短を制御する。また、各タンク30から
香りを噴出させるタイミングは、ノズル31を叩くタイ
ミングで決まるため、各タンク30における電極34を
叩くタイミングを香り制御信号で調節する。
【0039】香り発生装置の駆動部をエアゾール方式と
した場合は、図9に示すように、液体状の芳香剤を充填
するタンク40と、芳香剤の液体内に下側が沈められて
いるノズル41と、上下方向に振動する振動部42と、
振動部42に振動を伝達するモータ43と、モータ43
を香り制御部10aに接続するインタフェース(I/
F)44とから構成されている。尚、振動部42は、モ
ータ43が接続するレバー部分が上下動するもので、振
動部42の底部は固定となっている。また、振動部42
は、バネ等を備えており、モータ43の動作によりノズ
ル噴き出し口側のレバーが押し下げられると、その後は
バネの反発力で元の位置に戻るようになっている。この
上下動の動作によって芳香剤を噴出する。
【0040】図9における動作を説明すると、タンク4
0内に芳香剤が充填されている状態で、香り制御部10
aから香りを発生させるための香り制御信号がI/F4
4を介してモータ43に入力されると、入力のタイミン
グでモータ43は振動部42のレバーを押し下げる。す
ると、タンク40内の芳香剤はノズル41の先端から噴
出する。一つのタンク40から多くの芳香剤を噴出させ
るためには、振動部42におけるレバーの上下動を繰り
返すようモータ43を制御する。
【0041】本発明の実施の形態において、駆動制御部
と駆動部にエアゾール方式を採用した場合、構成を簡略
化できる効果がある。また、駆動制御部と駆動部にピア
ゾ方式を採用した場合、エアゾール方式と比べて構成は
複雑となるが、ノズルからの噴出の細かい制御を行うこ
とが可能となるため、香りの豊富なバリエーションを実
現できる効果がある。
【0042】香りの成分となる芳香剤又は香水は、液体
状が考えられる。この場合、水性、油性の二種類が考え
られるが、油性の場合、成分が凝固してノズルが詰まる
等の不具合を発生させるおそれがあるため、希釈した油
性成分を使用することが望ましい。
【0043】また、タンクは、芳香剤の液体の残量を確
認するための窓を設けるか、またはタンク全体をスケル
トンにする(透明容器とする)ことが望ましい。また、
芳香剤がなくなった場合、個別にタンクを交換できるよ
うにしてもよいし、3本のタンクをセットとして交換で
きるようにしても構わない。また、香り発生装置で交換
するようにしてもよい。
【0044】上記本発明の実施の形態では、携帯電話機
と香り発生装置とを別個のものとして説明したが、携帯
電話機内に香り発生装置を組み込んだ一体型であっても
よい。但し、一体型の場合、カートリッジタンクの交換
を可能とするよう、簡単にタンク部分を装着・脱着でき
る構成とする必要がある。
【0045】また、携帯電話機と香り発生装置とが別個
である場合、香り発生装置内の駆動部等を駆動する電源
(電池)を香り発生装置内に取り付けてもよいし、携帯
電話機のバッテリを香り発生装置内の各部の電源に用い
るようにしてもよい。香り発生装置内に電池を設ける場
合には、携帯電話機のバッテリ消耗を押さえることがで
きる。また、携帯電話機のバッテリを香り発生装置内部
の各部の電源とする場合、香り発生装置を小型化でき
る。
【0046】次に、本発明の実施の形態に係る香り発生
装置の香り発生処理について説明する。第1の香り発生
処理は、着信相手を識別し、着信相手に応じた香りを発
生させる仕組みである。携帯電話機の機能として、電話
番号と氏名又はニックネームを対応付けて記憶する電話
帳がある。通常、この電話帳に登録された相手先から電
話があると、相手先の氏名又はニックネームを表示す
る。これと同様に、香り発生装置における香り制御部に
おいて特定の電話番号と特定の香りを発生させるための
制御情報を対応付けてテーブル等で記憶しておき、着信
があると、携帯制御部2から相手先の電話番号を香り制
御部10aに取り込むと、当該テーブルを参照して対応
する香り制御情報に基づいて香りを発生させる処理を行
う。
【0047】上記の場合、各個人に対して特定の香りを
発生させるようにしているが、香り発生のバリエーショ
ンが多くない場合には、香り制御部10aにおいて、相
手の電話番号をグループとして登録しておき、当該グル
ープに対応した香りを発生させることが考えられる。例
えば、グループ番号01はラベンダーの香りを発生させ
るようにすることが可能である。
【0048】また、予め、「会社」「家族」「男」
「女」等のアイコンを作成し、当該アイコンに対応する
香りを決めておく。そして、相手の電話番号を上記アイ
コンと対応付けて記憶するようにし、着信があると、着
信相手の電話番号に対応するアイコンを特定し、当該ア
イコンに対応する香りを発生させることが考えられる。
例えば、アイコン△はローズの香りを発生させるように
することか可能である。
【0049】上記の、各個人に対応した香り、各グルー
プに対応した香り、アイコンに対応した香りを発生させ
るための構成としては、香り発生装置内の香り制御部に
個人、グループ、アイコンに対応する香り制御情報を記
憶する記憶部を設け、香り制御部で個人、グループ、ア
イコンに対応する香り制御情報の登録処理を行う。
【0050】登録作業のための入力部は、香り発生装置
に設けても構わないが、装置が大きくなるため、携帯電
話機のキーを用いるようにした方がよい。そのために
は、携帯電話機のキーを用いて香り発生装置の香り制御
部への登録作業を可能とするための、入力インタフェー
スプログラムを携帯電話機内にダウンロードして利用す
ることが考えられる。
【0051】また、個人、グループ、アイコンに対応す
る香り制御情報の登録状況を確認するために、表示部を
香り発生装置に設けても構わないが、装置が大きくなる
ため、携帯電話機の表示部を用いるようにした方がよ
い。そのためには、携帯電話機の表示部を用いて香り発
生装置の香り制御部における登録確認作業を可能とする
ため、表示インタフェースプログラムを携帯電話機内に
ダウンロードして利用することが考えられる。
【0052】第2の香り発生処理は、通話する時間帯に
よって選別した香りを発生させる仕組みである。香り発
生装置における香り制御部には、予め特定時間帯に対応
した香り制御情報が登録されており、携帯電話機の時刻
情報を用いて通話時に発生させる香りを変化させる。こ
の場合も、時間帯に応じた香り制御情報の登録・確認
は、携帯電話機のキー及び表示部を利用できるインタフ
ェースプログラムをダウンロードして行うようにするこ
とが考えられる。
【0053】例えば、3本のタンクについて、タンクA
をペパーミント(目覚めをよくし、頭をスッキリさせる
効果あり)、タンクBをローズマリー(集中力・記憶力
に働きかける神経強壮効果、消化促進効果あり)、タン
クCをラベンダー(濃い場合は強壮活性効果、薄い場合
は心を落ち着かせ、眠りを誘う効果あり)とする。
【0054】この場合、6時〜13時は、起床し、活動
準備から活動開始、その日の前半活動に相当するので、
タンクAを用いてペパーミントの香りを発生させる。1
3時〜18時は、昼食後のボーットする時間帯から午後
のラストスパートの時間帯に相当するので、タンクAと
タンクBを用い、ペパーミント+ローズマリーの香りを
発生させる。18時〜22時は、アフターファイブの活
動や飲み会、食事の付き合いの時間帯に相当するので、
タンクBとタンクCを用い、ローズマリー+濃いラベン
ダーの香りを発生させる。22時〜翌日6時は、帰宅
し、リラックスして入浴・就寝する時間帯に相当するの
で、タンクCを用い、薄いラベンダーの香りを発生させ
る。このようにして、アロマテラピーを利用した活動の
時間帯に応じた香りを発生させ、利用者の活動を促進さ
せることも可能である。
【0055】第3の香り発生処理は、通話時間の長さに
よって香りを発生させる仕組みである。例えば、通話時
間が5分を超過したら、特定の香りを発生させ、長話を
防止することが考えられる。この場合、香り発生装置内
の香り制御部にタイマ機能を持たせ、当該タイマで通話
時間を測定し、予め定められた時間が終了すると香り制
御部に時間終了の信号が入力され、特定の香りを発生さ
せる。尚、タイマは通常、携帯電話機内にないため、香
り発生装置内に設けたが、携帯電話機内にタイマがあっ
ても構わない。
【0056】いままで、通話時間が気になる場合には、
携帯電話機の表示部で通話時間を確認するか、特定時間
経過をアラーム報知するか、であった。携帯電話機の表
示を確認するとなると、携帯電話機を耳から離すことに
なり、その間会話不能になるし、アラーム音では相手に
対して失礼であった。上記第3の香り発生処理では、携
帯電話機を耳から離すことなく、更に通話相手に気づか
れることなく、超過時間を知ることができるものであ
る。
【0057】第4の香り発生処理は、通話相手の声に反
応して香りを発生させる仕組みである。通話者の声を周
波数分析して、それに応じた香りを発生させる。例え
ば、音声の周波数を解析し、声の主が男性であればペパ
ーミントの香りを発生させ、声の主が女性であればロー
ズマリーの香りを発生させることが考えられる。また、
通話相手の声の周波数分析により、周波数の波形の変化
から相手の声の乱れを読み取り、通話相手が怒っている
と判断される場合には、気分を沈める又はリラックスす
る香りを発生させることが考えられる。
【0058】この第4の香り発生処理を実現するための
構成について図10を用いて説明する。図10は、第4
の香り発生処理を実現する構成ブロック図である。図1
0に示すように、香り発生装置は、音声入力部51と、
増幅器52と、周波数分析器53と、MPU54と、駆
動部55とを有している。
【0059】音声入力部51は、通話相手の声を入力
し、増幅器52に出力する。増幅器52は、音声増幅を
行い、周波数分析器53に出力する。周波数分析器53
は、入力音声の周波数を分析し、分析結果をMPU54
に出力する。MPU54は、周波数分析結果に応じて香
り発生のアルゴリズムを備えており、そのアルゴリズム
に従った香り制御信号を駆動部55に出力する。駆動部
55は、MPU54からの香り制御信号に従って香りを
発生させるための駆動を行う。尚、駆動部55は、図7
における駆動制御部10bと駆動部10cに相当してい
る。
【0060】図10における香り発生装置の動作を説明
する。音声入力部51には、通話相手の音声が入力さ
れ、更に、増幅器52で増幅されて、周波数分析器53
で周波数の分析が為される。その分析結果がMPU54
に取り込まれて、周波数分析結果に応じた適正な香り発
生のアルゴリズムを用いて、駆動部55に香り制御信号
を出力する。駆動部55は、香り制御信号に従って香り
を発生させる。
【0061】また、周波数分析器53の代わりに音声認
識回路を設けることにより、通話相手の特定の語彙に反
応して適正な香りを発生させることが可能となる。具体
的には、登録した語彙と通話内容の一致を判断して、予
め特定した香りを発生させる。これにより、通話相手が
怒っている場合には、気分を落ち着かせる香りを出し、
通話相手が甘いムードになっている場合には、そのムー
ドに合う香りを出すようにするものである。
【0062】第5の香り発生処理は、着信したメールの
送付相手に対応した香りを発生させる仕組みである。第
1の香り発生処理の応用として、着信したメールの送付
相手である各個人、グループ、アイコンに対応する香り
をメール着信時又はメール表示時に発生させる。第5の
香り発生処理における各個人、グループ、アイコンへの
香り制御情報の登録・確認については第1の香り発生処
理における構成を適用するものとする。
【0063】第6の香り発生処理は、着信したメールの
時間帯に応じて香りを発生させる仕組みである。第2の
香り発生処理の応用として、着信したメールの着信時間
帯に応じた香りをメール着信時に発生させる。第6の香
り発生処理における時間帯に応じて発生させる香りの例
は、第2の香り発生処理における例を適用するものとす
る。
【0064】第7の香り発生処理は、着信したメールの
内容に応じて香りを発生させる仕組みである。メール本
文において、「絵文字」を識別して、当該絵文字に対応
する香りを発生させる。携帯電話機にメール内の絵文字
を抽出して意味付けする機能がないため、この機能を香
り発生装置内に持たせる。具体的には、着信メールを携
帯電話のユーザが開いた時に、当該メール内容を香り発
生装置の香り制御部に出力する。このメール出力のプロ
グラムは携帯電話機にダウンロードして利用できるよう
にしておく。
【0065】香り制御部に入力されたメール内容につい
て、予め登録された特定の絵文字があるか否かを検索
し、該当する絵文字があれば当該絵文字に対応して予め
登録してある香り制御情報に従って香りを発生させる。
例えば、「♪」の絵文字がある場合、その絵文字に適正
に反応する、例えばシトラスの香りを発生させるように
できる。従って、予め、絵文字とその絵文字に適正に対
応した香りを香り制御情報としてテーブル化して登録し
ておく。また、登録された絵文字がメール内容に存在す
るか否かを検索するプログラムを備える。
【0066】第7の香り発生処理では、絵文字と香り制
御情報の対応テーブル、絵文字と香り制御情報の登録、
絵文字の検索等の処理プログラムを香り発生装置内に持
たせたが、携帯電話機内に持たせるようにしても構わな
い。
【0067】第8の香り発生処理は、メールタイトルの
特定文字に対応して香りを発生させる仕組みである。第
8の香り発生処理は、第7の香り発生処理と同様に、予
めメールタイトルに用いられそうな特定語句とそれに対
応する香りを香り制御情報としてテーブル化して登録し
ておき、メールを着信した時又は開いた時に、メールタ
イトルに登録してある特定語句があるか否か検索し、特
定語句があれば対応する適正な香り制御情報に従って香
りを発生させる。
【0068】例えば、メールタイトルに「元気」の特定
語句があると、サンダルウッドの香りを発生させるもの
である。また、第7の香り発生処理と同様に、処理に必
要なテーブルとプログラムを香り発生装置内の持たせて
いるが、携帯電話機内に持たせてもよい。
【0069】第9の香り発生処理は、メールに添付され
た香り発生のプログラムに従って香りを発生させる仕組
みである。メールに添付された香り発生のプログラムが
携帯電話機の携帯制御部で実行されると、プログラム内
に設定された香り発生のパラメータ(香り制御情報)を
香り発生装置の香り制御部に引き渡す。香り制御部はそ
のパラメータに従って香りを発生させる。
【0070】第9の香り発生処理では、個人がプログラ
ムを任意に作成するのは難しいので、Web上に香りの
内容を紹介したプログラムをダウンロード可能に配置し
ておき、メールを送信する者がWebサイトから好みの
プログラムをダウンロードしてメールに添付して送信す
るようにした方が便利である。
【0071】次に、本発明の実施の形態に係る香り発生
携帯電話機を利用した娯楽について説明する。第1の香
りに関する娯楽は、ゲームである。ゲームとは、パフュ
ームシーズ(香りの種)育成ゲームである。ゲーム内容
は、通話回数、メールの送受信回数を得点として、香り
の種を育成するものであり、その成長過程で様々な香り
を発生させるというものである。また、香りだけでな
く、携帯電話機の表示部に成長過程を表示させるとより
効果的である。
【0072】このゲームに参加するにあたり、参加者は
ゲーム主催者に対して登録メールを送信する。この際
に、ゲーム参加者は、性別、年齢、通話やメールの頻度
等をアンケートにて回答する。主催者側は、アンケート
結果に基づく参加者の状況に応じて香りの種のプログラ
ムを選択し、登録された参加者にそのプログラムをメー
ルに添付して送信する。香りのプログラムとは、香りの
種の育成プログラムと育成進行のパラメータ値とから成
る。つまり、複数の育成プログラムが用意されており、
更に各段階における育成の速度を変更することで、様々
な育成状況を作り出すことが可能となる。
【0073】このプログラムはメールに添付されて携帯
電話機に受信され、携帯制御部で実行されると、香り発
生装置の香り制御部に育成プログラムがインストールさ
れ、更に育成進行のパラメータ値が設定される。このよ
うにしてゲームが開始される。ゲームの進行は、種→発
芽→花のつぼみ→開花→結実→新しい種の成長過程にお
いて、対応する香りを発生させる。成長過程が段階的に
切り替わる瞬間に香りを発生して成長を知らせる方法
と、成長プロセスに応じて日常的に携帯電話機から香り
を発生させて、成長を知らせる方法とがある。例えば、
発芽期に通話又はメールに対応して「発芽香」を発生さ
せ、開花期には「開花香」に変更して発生させるという
ものである。
【0074】育成方法は、通話回数やメールの送受信を
得点対象とし、得点に対してリアルタイムで成長させ
る。例えば、通話等の相手が、特定の相手(特定グルー
プ内)なら2点、それ以外の登録者なら1点、登録外な
ら3点などとして、得点を重ねて成長させるというもの
である。
【0075】但し、ゲームであるので、成長を阻害する
ルールを盛り込んでおく。例えば、「特定の相手」との
通話が1時間以内に3回以上あった場合には、冷害によ
って1日間成長を停止する。また、3日間で1回も通話
・メール送受信が無かった場合には、害虫が発生して花
は枯れ始める。この対応策としてはホームページからワ
クチンを入手すると花が元気になる。
【0076】また、メール本文中に含まれる絵文字「ど
くろマーク」「虫マーク」等に反応し、害虫がわく。こ
の対策としては、同じく絵文字である「太陽マーク」
「指マーク」を取得することで害虫を駆除できる。
【0077】また、Web上の管理サーバは、日替わり
で特定マークをアットランダムに指定し、特定マークが
成長を促進したり、また特定マークが成長を阻害したり
すものとする。この特定マークの内容はホームページ上
で翌日公表される。そして、ゲーム参加者がホームペー
ジにアクセスすると、特定マークに対応する処理を携帯
電話機側に取り込み、その後、ゲーム参加者の知らない
ところで、特定マークに従った成長促進、成長阻害が発
生する。
【0078】例えば、ハートマークで害虫が発生すると
Webサーバで決定し、未公開としておく。そして、ゲ
ーム参加者がホームページにアクセスすると、ハートマ
ークは害虫を発生させるものであるとの情報を参加者に
わからないように携帯電話機に取り込まれる。その日、
ゲーム参加者がメールを受信して、その本文にハートマ
ークがあると、育成ゲームにおいて害虫を発生させるよ
うになっている。
【0079】育成ゲームによって新しい種を生んだ場合
には、この種を他の人に譲渡することもできる。また、
ゲーム参加者間で「交配」を行うことができる。これ
は、ゲームの主催者のホームページ上に交配を希望する
参加者は、自分が育てた花を公開する。交配を行う場合
には、交配対象の花を交配条件に従って選択すると、そ
の花の開花情報(新たな設定値)が送信される。送信さ
れた開花情報を交配条件に従って自分の花と交配させ
る。具体的交配の方法は、送信された新たな設定値と自
分の花の設定値とを交配条件に従った比率で加算して平
均化し、その平均化した設定値を新たな種の設定値とす
るものである。この「交配」のために、Web上で品評
会を開催することも考えられる。
【0080】成長によって新たな種が生まれたり、ま
た、交配によって新たな種が生まれたりする場合には、
それまでのカートリッジタンクに代えて新調合のカート
リッジタンクを発売するようにして、香りのバリエーシ
ョンを豊富にすることも考えられる。
【0081】次に、香りに関する第2〜6の娯楽につい
て説明する。第2の香りに関する娯楽は、顔画像表示と
香り出力の連動である。携帯電話機のユーザは、顔画像
(写真、イラスト)を、インターネットを介してWeb
サーバに登録する。その際に、自分のイメージに合う香
りをWebサイトで選択して対応付けておく。通話相手
の顔画像及び香りを携帯電話機に取り込む際には、相手
から教えてもらったパスワードが必要となる。これによ
って、相手から着信があった際に、その相手の顔画像を
表示すると共に、香りも出力可能となる。
【0082】尚、ユーザが独自に登録した顔画像を公表
(公表はするものの、取り込みにはパスワードが必要)
して、バラの香りを着信芳香に登録している顔画面の中
から「ミス・ローズ」を一般投票で選出するなどのコン
テストを行うことも考えられる。また、上記説明では、
顔画像と香りとを組で利用可能としたが、取り込むユー
ザが顔画像に対応する香りを任意に選択して利用可能と
しても構わない。
【0083】第3の香りに関する娯楽は、香りカレンダ
ーである。携帯電話機内蔵のカレンダーに対応して香り
を発生させるものである。例えば、土日だけは、電話又
はメール着信時に特定の香りを発生させたい場合、曜日
毎に特定された香りを電話又はメール着信時に発生させ
たい場合、ユーザの設定した月日(誕生日、記念日)に
特定の香りを割り当て、電話又はメール着信時にその香
りを発生させたい場合に、特定日と香り制御情報とを対
応付けて記憶させておき、携帯電話機のカレンダー機能
と連動して香り制御情報に従った香りを発生させるとい
うものである。
【0084】第4の香りに関する娯楽は、香り占いであ
る。香り発生携帯電話機のユーザは、香り占いのサービ
スを受けるためには、予め会員登録をしておく。携帯電
話機のユーザは、インターネットを介してWebサーバ
にアクセスし、登録時の個人の登録情報に基づいて、生
年月日から「占星術」「干支占い」「動物占い」「四柱
推命」などの占い、血液型より「血液型占い」などを行
う。ユーザは、毎日、その日に運勢がメールによって携
帯電話機に届くので、届けられた運勢メールを開くと、
運勢内容を読むことができるが同時に香りのプログラム
が実行されて、運勢に応じた香りを発生させる。
【0085】例えば、運勢メールが「今日のあなたはな
んだかイライラしそう。そんな時はラベンダーの香りで
心を落ち着けてね!」とある場合に、ラベンダーの香り
を発生させる。この運勢メールによって今日の香りが決
定し、着信時にはすべてラベンダーの香りを発生させる
ものである。
【0086】第5の香りに関する娯楽は、香りアラーム
である。携帯電話機のアラーム機能を利用して、設定時
間に予め設定した任意の香りを発生させる。これによ
り、香りによる目覚まし機能を備え、また、通話中に大
事なスケジュール時間を香りで警告する機能を備える。
【0087】第6の香りに関する娯楽は、天候に対応す
る香りを発生させる。各ユーザに天気や湿度等の予測メ
ールを送信する。この予測メールには、香り発生のため
の香り制御情報を内包しており、そのメールを受信して
開くと、香り発生のプログラムが実行し、天気等にあっ
た香りを発生させる。このプログラムは当日限り有効な
ものとなっている。例えば、天気予報が「曇り」の時、
気持ちを晴れやかにし、元気を出すオレンジの香りを発
生させ、天気予報が「寒い」の時、風邪のひきはじめに
効果があるユーカリ+ラベンダーの香りを出力する。
【0088】本発明の実施の形態に係る香り発生携帯電
話機によれば、着信相手又は受信メールの内容に応じた
香りを発生させるものであり、香りの内容によって着信
相手又は受信メールの状況を知ることができるものであ
る。
【0089】また、本発明の実施の形態に係る香り発生
携帯電話機は、香りの種を育成し、成長に応じて香りを
発生させるゲーム、その他の娯楽を実現できるようにし
ているので、携帯電話における香りのエンターテイメン
ト性を高めることができるものである。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、入力される情報に対応
してどのような香りを発生させるか決定する香り情報を
記憶し、特定の情報が入力されると対応する香り情報に
従って香りを発生させる香り発生携帯電話機としている
ので、携帯電話機において特定情報を嗅覚にて識別でき
る効果がある。
【0091】本発明によれば、入力される情報が、着信
相手の情報又は着信メールの送付相手の情報であり、着
信時又はメールの表示時に着信相手又は着信メールの送
付相手によって特定の香りを発生させる上記香り発生携
帯電話機としているので、着信相手又は着信メールの送
付相手を特定の香りで識別できる効果がある。
【0092】本発明によれば、入力される情報が、通話
する時間帯又は着信したメールの時間帯であり、これら
時間帯に応じて特定の香りを発生させる上記香り発生携
帯電話機としているので、活動の時間帯に応じた香りを
発生させれば、利用者の活動を促進させることができる
効果がある。
【0093】本発明によれば、通話時間をタイマで測定
し、測定された通話時間の長さで、特定の香りを発生さ
せる上記香り発生携帯電話機としているので、携帯電話
機を耳から離すことなく、更に通話相手に気づかれるこ
となく、超過時間を特定の香りで知ることができる効果
がある。
【0094】本発明によれば、通話者の音声を周波数分
析する周波数分析器を設け、入力される情報が、周波数
分析された結果の情報であり、周波数分析結果に応じた
特定の香りを発生させる上記香り発生携帯電話機として
いるので、通話者の周波数波形によって適正な香りを発
生させることができる効果がある。
【0095】本発明によれば、音声を認識する音声認識
回路を設け、音声認識された語彙の中に予め登録した語
彙があるかどうか判断し、登録した語彙があれば、当該
語彙を特定の情報として対応する香りを発生する上記香
り発生携帯電話機としているので、通話相手の特定の語
彙に反応して適正な香りを発生させることができる効果
がある。
【0096】本発明によれば、着信したメール内容を読
み取り、当該メール内に予め登録した絵文字があるか判
断し、登録した絵文字がある場合には当該絵文字を入力
情報とし、絵文字に対応した香りを発生させる上記香り
発生携帯電話機としているので、絵文字に適正に対応し
た香りを発生させることができる効果がある。
【0097】本発明によれば、着信したメールのタイト
ルを読み取り、当該タイトル内に予め登録した語句があ
るか判断し、登録した語句がある場合に当該語句を入力
情報とし、語句に対応した香りを発生させる上記香り発
生携帯電話機としているので、語句に適正に対応した香
りを発生させることができる効果がある。
【0098】本発明によれば、着信したメールに添付さ
れたプログラムが実行され、内包する香り情報に従って
香りを発生させる香り発生携帯電話機としているので、
香り制御部に入力情報と対応する香り情報を記憶してい
なくても、香りを発生させることができる効果がある。
【0099】本発明によれば、着信したメールに添付さ
れた育成ゲームのプログラムが実行されると、携帯電話
機の利用状況によって成長段階が進行し、当該各成長段
階に応じて香りを発生させる香り発生携帯電話機の利用
方法としているので、携帯電話機に香りのエンターテイ
メント性を持たせることができる効果がある。
【0100】本発明によれば、成長過程の途中段階で、
他人によって育成されたものとの交配を、自己によって
育成した場合の設定値と他人によって育成した場合の設
定値とを特定条件の比率で加算して平均化することで実
現する上記香り発生携帯電話機の利用方法としているの
で、更なるエンターテイメント性を高めることができる
効果がある。
【0101】本発明によれば、着信相手の顔画像と香り
情報とを対応させて記憶しておき、着信があると、その
顔情報を表示させると共に対応する香り情報に従った香
りを発生させる香り発生携帯電話機の利用方法としてい
るので、着信相手の顔と香りで着信相手を認識できる効
果がある。
【0102】本発明によれば、香りのカレンダーと当該
カレンダーに対応した香り情報を記憶しておき、着信が
あると、当該カレンダーにおける香り情報を参照し、当
該香り情報に従って香りを発生させる香り発生携帯電話
機の利用方法としているので、カレンダー機能と香りと
を連動させることができる効果がある。
【0103】本発明によれば、占いによる運勢メールの
内容に対応する香り情報を含めておき、運勢メールを着
信すると、当該運勢メールに含まれる香り情報に従って
香りを発生させる香り発生携帯電話機の利用方法として
いるので、占いと香りを連動させることができる効果が
ある。
【0104】本発明によれば、設定時間と対応する香り
情報とを記憶しておき、設定時間となると香り情報に従
った香りを発生させる香り発生携帯電話機の利用方法と
しているので、アラーム機能と香りとを連動できる効果
がある。
【0105】本発明によれば、天候予測のメールには、
当該予測した天候に対応した香り情報を内包しており、
天候予測メールを受信すると、当該メールが表示される
と共に香り情報に従った香りを発生させる香り発生携帯
電話機の利用方法としているので、天候予想と香りとを
連動できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る香り発生装置の概略
図である。
【図2】本発明の別の実施の形態に係る香り発生装置の
概略図である。
【図3】図1の香り発生装置を直立型携帯電話機に装着
した場合の概略図である。
【図4】図1の香り発生装置を折り畳み型携帯電話機に
装着した場合の概略図である。
【図5】図2の香り発生装置を直立型携帯電話機に装着
した場合の概略図である。
【図6】図2の香り発生装置を折り畳み型携帯電話機に
装着した場合の概略図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る香り発生装置の構成
ブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る駆動制御部と駆動部
をピアゾ方式で構成した概略構成図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る駆動制御部と駆動部
をエアゾール方式で構成した概略構成図である。
【図10】第4の香り発生処理を実現する構成ブロック
図である。
【符号の説明】
1…携帯電話機、 2…携帯制御部、 10…本体、
10a…香り制御部、10b…駆動制御部、 10c…
駆動部 11…コネクタ部、 20…香り発生装置、
30…タンク、 31…ノズル、 32…ヒーター、
33…サーミスタ、 34…電極、 35…モータ、
36…インタフェース、 41…ノズル、 42…振動
部、 43…モータ、 44…インタフェース部、 5
1…音声入力部、 52…増幅器、 53…周波数分析
器、 54…MPU、 55…駆動部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 109L

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香りを発生させる香り駆動部と、 入力される情報に対応してどのような香りを発生させる
    か決定する香り情報を記憶し、特定の情報が入力される
    と対応する香り情報を読み出して香り制御信号を出力す
    る香り制御部と、 前記香り制御信号に従って前記香り駆動部を制御する香
    り駆動制御部とを有することを特徴とする香り発生携帯
    電話機。
  2. 【請求項2】 入力される情報が、着信相手の情報又は
    着信メールの送付相手の情報であり、着信時又はメール
    の表示時に香りを発生させることを特徴とする請求項1
    記載の香り発生携帯電話機。
  3. 【請求項3】 入力される情報が、通話する時間帯又は
    着信したメールの時間帯であることを特徴とする請求項
    1記載の香り発生携帯電話機。
  4. 【請求項4】 通話時間を測定するタイマを設け、入力
    される情報が、前記タイマで測定された通話時間の長さ
    であることを特徴とする請求項1記載の香り発生携帯電
    話機。
  5. 【請求項5】 通話者の音声を周波数分析する周波数分
    析器を設け、入力される情報が、前記周波数分析された
    結果の情報であることを特徴とする請求項1記載の香り
    発生携帯電話機。
  6. 【請求項6】 音声を認識する音声認識回路を設け、前
    記音声認識された語彙の中に予め登録した語彙があるか
    どうか判断し、登録した語彙があれば、当該語彙を特定
    の情報とすることを特徴とする請求項1記載の香り発生
    携帯電話機。
  7. 【請求項7】 着信したメール内容を読み取り、当該メ
    ール内に予め登録した絵文字があるか判断し、登録した
    絵文字がある場合には当該絵文字を入力情報とする請求
    項1記載の香り発生携帯電話機。
  8. 【請求項8】 着信したメールのタイトルを読み取り、
    当該タイトル内に予め登録した語句があるか判断し、登
    録した語句がある場合に当該語句を入力情報とすること
    を特徴とする請求項1記載の香り発生携帯電話機。
  9. 【請求項9】 香りを発生させる香り駆動部と、 着信したメールに添付されたプログラムが実行され、内
    包する香り情報を受け取り、香り制御信号として出力す
    る香り制御部と、 前記香り制御信号に従って前記香り駆動部を制御する香
    り駆動制御部とを有することを特徴とする香り発生携帯
    電話機。
  10. 【請求項10】 着信したメールに添付された育成ゲー
    ムのプログラムが実行されると、携帯電話機の利用状況
    によって成長段階が進行し、当該各成長段階に応じて香
    りを発生させることを特徴とする香り発生携帯電話機の
    利用方法。
  11. 【請求項11】 成長過程の途中段階で、他人によって
    育成されたものとの交配を、自己によって育成した場合
    の設定値と他人によって育成した場合の設定値とを特定
    条件の比率で加算して平均化することで実現することを
    特徴とする請求項10記載の香り発生携帯電話機の利用
    方法。
  12. 【請求項12】 着信相手の顔画像と香り情報とを対応
    させて記憶しておき、着信があると、前記顔情報を表示
    させると共に前記香り情報に従った香りを発生させるこ
    とを特徴とする香り発生携帯電話機の利用方法。
  13. 【請求項13】 香りのカレンダーと当該カレンダーに
    対応した香り情報を記憶しておき、着信があると、前記
    カレンダーにおける香り情報を参照し、当該香り情報に
    従って香りを発生させることを特徴とする香り発生携帯
    電話機の利用方法。
  14. 【請求項14】 占いによる運勢メールの内容に対応す
    る香り情報を含めておき、前記運勢メールを着信する
    と、当該運勢メールに含まれる香り情報に従って香りを
    発生させることを特徴とする香り発生携帯電話機の利用
    方法。
  15. 【請求項15】 設定時間と対応する香り情報とを記憶
    しておき、前記設定時間となると前記香り情報に従った
    香りを発生させることを特徴とする香り発生携帯電話機
    の利用方法。
  16. 【請求項16】 天候予測のメールには、当該予測した
    天候に対応した香り情報を内包しており、前記天候予測
    メールを受信すると、当該メールが表示されると共に香
    り情報に従った香りを発生させることを特徴とする香り
    発生携帯電話機の利用方法。
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