JP2002250026A - トレーサ試験装置および単一孔トレーサ試験方法 - Google Patents

トレーサ試験装置および単一孔トレーサ試験方法

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JP2002250026A JP2001050446A JP2001050446A JP2002250026A JP 2002250026 A JP2002250026 A JP 2002250026A JP 2001050446 A JP2001050446 A JP 2001050446A JP 2001050446 A JP2001050446 A JP 2001050446A JP 2002250026 A JP2002250026 A JP 2002250026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不均質な地盤中に試験区間を設定でき、試験
区間の水圧およびトレーサ濃度を任意に高精度に設定で
きるトレーサ投入装置および単一孔トレーサ試験方法を
提供すること。 【解決手段】 地盤2にボーリング孔1を掘削して、パ
ッカ−5で上下を閉塞した試験区間3を設定する。揚水
ポンプ27で一定水量を揚水しつつ、水圧計11で測定
した試験区間3の水圧のデータを送水ポンプのサーボコ
ントロール37に送り、送水ポンプ21にフィードバッ
ク信号として伝達し、送水ポンプ21の流量を制御し
て、試験区間3にトレーサ等を投入し、その後揚水を行
ってトレーサの移動状況の情報を取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下水中の物質移
行特性を原位置において評価するトレーサ試験に使用す
るトレーサ試験装置および単一孔トレーサ試験方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高レベル放射性廃棄物の地層処分
や、一般廃棄物処分場周辺の地下水汚染の評価において
は、地盤内の地下水の流れの評価と共に、地下水中に溶
解した物質の移行特性の評価が不可欠となる。物質移行
特性を特定するには、原位置にてトレーサ試験を行い、
データを取得する必要がある。
【0003】トレーサ試験として、試験目的により決定
した地山内の所定部分にボーリング孔を設けて自然地下
水と識別可能な溶液(トレーサ)を投入し、自然地下水
流や試験において人為的に与える地下水流によるトレー
サの移動状況(到達時間、トレーサ濃度の経時変化な
ど)を別のボーリング孔内で観測する方法がある。
【0004】図5に示すように、透水性が高い砂質地盤
の帯水層104では、地盤101に掘削した注入孔10
3、観測孔105の2本のボーリング孔の全長を試験区
間として用い、トレーサ試験を行う。注入孔103から
投入したトレーサ106は、自然地下水流や試験におい
て人為的に与える地下水流により矢印Eの方向に移動す
る。このトレーサ106の移動状況を観測孔105で観
測する。
【0005】図6に示すように、透水性が低い岩盤や単
一亀裂等、水みち116が限定された試験においては、
地盤101に掘削した注入孔103、観測孔105の所
定部分の上下にそれぞれパッカー107とパッカー10
9、パッカー108とパッカー110を設けて試験区間
とし、トレーサ試験を行う。注入孔103に設置したト
レーサ試験装置113を用いて投入したトレーサは、自
然地下水流や試験において人為的に与える地下水流によ
り、水みち116を矢印Fの方向に移動する。トレーサ
が拡散した後、観測孔105に設置したトレーサ試験装
置115を用いて揚水し、トレーサの移動状況を観測す
る。
【0006】図7は、従来のトレーサ試験装置113の
概略図である。注入孔103にトレーサを投入するに
は、(1)トレーサを地表に位置するトレーサ水槽13
1から送水ポンプ133で圧送し、送水用導管137
a、送水用導管137bを通して試験区間111に到達
させる。送水用導管137aと送水用導管137bの間
には注水流量計135を設け、送水量を測定する。試験
区間111の水圧は、内部に設置した水圧計117で検
出し、ケーブル119を介して圧力計測機器121で測
定する。試験区間111のトレーサ濃度は、内部に設置
した水質計123で検出し、ケーブル125を介して水
質計測機器127で測定する。
【0007】また、(2)送水用導管と揚水用導管を設
け、送水ポンプと揚水ポンプを用いて、揚水用導管の地
表部付近でのバルブの開閉や揚水ポンプの稼動により揚
水流量を調整しながらトレーサを循環させる方法がある
(図示せず)。
【0008】トレーサ試験として、図8に示すように、
1本のボーリング孔(単一孔)143を用いる単一孔ト
レーサ試験方法もある。単一孔トレーサ試験方法は、
(3)透水性が高い砂質地盤の帯水層147を対象と
し、ボーリング孔143の全長を試験区間として実施す
る。地盤141にボーリング孔143を掘削し、トレー
サ試験装置(図示せず)を用いてトレーサ145を投入
し、一定期間が経過して地下水流によりトレーサ145
が拡散した後、トレーサ試験装置(図示せず)を用いて
ボーリング孔143から揚水してトレーサ145を回収
し、トレーサの移動状況を確認する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
のトレーサ投入装置では、送水用導管内で水・トレーサ
間に拡散が生じて濃度勾配が低下するため、試験区間に
トレーサの迅速な濃度変化を与えられない。また、地下
水による希釈や地下水流による置き換えのため、トレー
サの濃度が低下する。(2)は(1)の問題点を解決す
るための方法であるが、揚水用導管での水位分の水頭や
圧力損失により、試験区間の初期間隙水圧付近あるいは
それ以下の圧力設定が困難となる。
【0010】図5および図6に示す、複数孔によるトレ
ーサ試験方法では、一定期間でトレーサが到達可能な距
離に注入孔103と観測孔105を配置する必要があ
り、(3)の方法は、1本のボーリング孔143のみを
配置すればよい。
【0011】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、不均質な地盤中に
試験区間を設定でき、試験区間の水圧およびトレーサ濃
度を任意に高精度に設定できるトレーサ投入装置および
単一孔トレーサ試験方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための第1の発明は、地盤内のボーリング孔内をパッカ
ーで閉塞した試験区間と、前記ボーリング孔の外部と前
記試験区間とをつなぐ送水用導管および揚水用導管と、
前記送水用導管の途中に設置された送水ポンプおよび前
記揚水用導管の途中に設置された揚水ポンプと、前記試
験区間内部あるいは近傍に設けられた水圧計と、前記水
圧計で計測された水圧に基づいて前記送水ポンプを制御
する制御部とを具備し、前記制御部が、前記水圧計で計
測された水圧に基づいて前記送水ポンプまたは前記揚水
ポンプを制御しつつ、前記ボーリング孔の外部と前記試
験区間との間でトレーサを送水および揚水することを特
徴とするトレーサ試験装置である。
【0013】第1の発明では、試験区間内の水圧を計測
し、計測値をフィードバックして送水ポンプまたは揚水
ポンプの流量を制御し、試験区間内の水圧を設定する。
送水ポンプまたは揚水ポンプの流量は、回転数あるいは
サーボバルブの開閉の変化により調節される。
【0014】第2の発明は、地盤内のボーリング孔内を
パッカーで閉塞した試験区間と、前記ボーリング孔の外
部と前記試験区間とをつなぐ送水用導管および揚水用導
管と、前記送水用導管の途中に設置された送水ポンプお
よび前記揚水用導管の途中に設置された揚水ポンプと、
前記揚水用導管の途中に設けられ、気体が封入された空
気室と、前記空気室内の気体と液体の差圧を測定する差
圧計と、前記差圧計の圧力に基づいて前記送水ポンプま
たは前記揚水ポンプを制御する制御部とを具備し、前記
差圧計の圧力に基づいて前記送水ポンプまたは前記揚水
ポンプを制御しつつ、前記ボーリング孔の外部と前記試
験区間との間でトレーサを送水および揚水することを特
徴とするトレーサ試験装置である。
【0015】第3の発明は、地盤内のボーリング孔内を
パッカーで閉塞した試験区間と、前記ボーリング孔の外
部と前記試験区間とをつなぐ送水用導管および揚水用導
管と、前記送水用導管の途中に設置された送水ポンプお
よび前記揚水用導管の途中に設置された揚水ポンプと、
前記送水用導管の途中に設けられ、気体が封入された空
気室と、前記空気室内の気体と液体の差圧を測定する差
圧計と、前記差圧計の圧力に基づいて前記送水ポンプま
たは前記揚水ポンプを制御する制御部とを具備し、前記
差圧計の圧力に基づいて前記送水ポンプまたは前記揚水
ポンプを制御しつつ、前記ボーリング孔の外部と前記試
験区間との間でトレーサを送水および揚水することを特
徴とするトレーサ試験装置である。
【0016】第2および第3の発明では、試験区間に連
結した空気室内の気体と液体の差圧を計測し、計測値を
フィードバックして送水ポンプまたは揚水ポンプを制御
し、試験区間内の水圧を設定する。送水ポンプまたは揚
水ポンプの流量は、回転数あるいはサーボバルブの開閉
の変化により調節される。
【0017】第4の発明は、地盤にボーリング孔を削孔
し、前記ボーリング孔内をパッカーで閉塞して試験区間
を設け、前記ボーリング孔内に設置したトレーサ試験装
置でトレーサを投入し、前記トレーサ試験装置で前記ト
レーサを回収し、前記試験区間での前記トレーサの移動
状況の情報を取得することを特徴とする単一孔トレーサ
試験方法である。第4の発明では、ボーリング孔内の所
定部分をパッカ−で閉塞することにより、試験区間を限
定できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の
実施の形態に係るトレーサ試験装置Aの概略図である。
図1に示すように、地盤2に削孔したボーリング孔1の
所定区間の上下を、ゴム製等のパッカー5を用いて閉塞
し、試験区間3とする。
【0019】地表部には、トレーサ水槽19を設置す
る。トレーサ水槽19は、トレーサ原液水槽15および
水水槽17と導管を介して連結されている。トレーサ原
液水槽15内のトレーサ原液は一定濃度に管理し、水水
槽17内の水質は、試験区間近傍の地下水と同程度のも
のとする。このトレーサ原液と水とを混合し、トレーサ
水槽19内のトレーサの濃度を調整する。
【0020】トレーサ水槽19から試験区間3への送水
の経路は、トレーサ水槽19の内部に設置した送水ポン
プ21、送水用導管23a、注水流量計25、送水用導
管23bで形成される。試験区間3からトレーサ水槽1
9への揚水の経路は、揚水用導管29a、試験区間3の
近傍に設置した揚水ポンプ27、揚水用導管29b、揚
水流量計31、揚水用導管29cで形成される。導管に
は、ホースまたは管などを使用する。
【0021】トレーサ水槽19で濃度調整したトレーサ
は、送水ポンプ21により、送水経路を通って試験区間
3まで送水される。送水量は注水流量計25で測定され
る。注入孔側の試験区間3では、トレーサは地下水等と
混合され、トレーサの一部はボーリング孔1より外部に
流出し、観測孔側で観測される。また、トレーサは揚水
ポンプ27により、揚水経路を通ってトレーサ水槽19
まで揚水され、トレーサ水槽19と試験区間3の間を循
環する。揚水量は揚水流量計31で測定される。
【0022】試験区間3の内部あるいは近傍には、地下
水圧を測定する水圧計11およびトレーサの濃度を測定
する水質計13を設置する。水圧計11は、ケーブル3
5a、圧力計測機器7、ケーブル35b、送水ポンプの
サーボコントロール部37、ケーブル35cを介して送
水ポンプ21につながる。また、水質計13はケーブル
59を介して水質計測機器9につながる。
【0023】水質計13はトレーサの水質を計測する。
トレーサの濃度は電気伝導度、pH、溶存酸素量などで
特定できるため、水質計13は、例えば電導度計とす
る。また、水質計13として温度計を用いた場合、トレ
ーサの循環機能により、電気電導度等の水質と同じよう
に、試験区間への注入量によらず試験区間の水温を所定
の値に設定することができる。水温測定を行うことで、
水温をトレーサとしても使用可能である。
【0024】試験区間3に設置した水圧計11で測定し
た水圧のデータは、ケーブル35bを介して送水ポンプ
のサーボコントロール部37に送られる。そして、デー
タに基づくフィードバック信号がケーブル35cを介し
て送水ポンプ21に伝達される。トレーサ試験装置Aは
圧力計測機器7、水質計測機器9、水圧計11、水質計
13、送水ポンプのサーボコントロール部37等、図1
に示された構成要素からなる。
【0025】次にトレーサ試験装置Aの動作について説
明する。トレーサ原液水槽15のトレーサ原液と水水槽
17の水とをトレーサ水槽19内で混合して濃度調整し
たトレーサを、送水ポンプ21、送水用導管23a、注
水流量計25、送水用導管23bの順に通して試験区間
3まで送水する。
【0026】同時に、揚水ポンプ27を稼動させ、揚水
用導管29aを通して揚水したトレーサを、さらに揚水
用導管29b、揚水流量計31、揚水用導管29cの順
に通してトレーサ水槽19まで揚水する。
【0027】揚水ポンプ27は、試験区間3から一定量
で揚水を行う。試験区間3の水圧は、一定の揚水量に対
する送水ポンプ21の送水量で設定し、設定値が初期間
隙水圧と等しければ揚水量=送水量、初期間隙水圧より
大きければ揚水量<送水量、初期間隙水圧より小さけれ
ば揚水量>送水量となる。トレーサの循環中は、送水ポ
ンプ21の流量を送水ポンプのサーボコントロール部3
7によって制御することで試験区間3の水圧を設定値に
保つ。
【0028】すなわち、トレーサがトレーサ水槽19と
試験区間3とを循環する間に、試験区間3に設置した水
圧計11を検出部として、ケーブル35aを介して圧力
計測機器7で試験区間3の水圧を測定する。測定したデ
ータを、ケーブル35bを介して送水ポンプのサーボコ
ントロール部37に送る。
【0029】送水ポンプのサーボコントロール部37
は、水圧の測定データに基づくフィードバック信号を、
ケーブル35cを介して送水ポンプ21に伝達する。そ
して、試験区間3の圧力が設定値に保たれるように送水
ポンプ21の回転数あるいはサーボバルブの開閉を調節
し、流量を制御する。
【0030】このように、第1の実施の形態では、送水
ポンプ21のサーボコントロールを行うことにより、試
験区間3の圧力を任意に設定できる。また、トレーサを
循環させることにより、地山の透水性によらず試験区間
3のトレーサ濃度を所定の値に保つことができる。
【0031】また、サーボコントロールの方法として、
送水ポンプ21の送水量を一定とし、水圧計11と圧力
計測機器7とを用いて測定した水圧に基づくフィードバ
ック信号を揚水ポンプのサーボコントロール部(図示せ
ず)に送り、揚水ポンプ27の流量を制御する場合もあ
る。
【0032】次に、第2の実施の形態について説明す
る。図2は、揚水系統に空気室を設置したトレーサ試験
装置Bの概略図である。第2の実施の形態では、図2に
示すように、第1の実施の形態に加えて、揚水経路の途
中に空気室43が設けられる。以下、第2の実施の形態
において追加された機能について説明する。
【0033】空気室43は、揚水用導管29aを介して
試験区間3と、揚水用導管29bを介して揚水ポンプ2
7と連結される。空気室43は、地表に設置した圧縮ガ
ス供給装置47につながる気体用導管45を有し、内部
には空気圧と水圧の差を測定する差圧計49が設置され
る。差圧計49は、ケーブル55を介して圧力計測機器
7につながれる。
【0034】気体用導管45を通して、圧縮ガス供給装
置47から空気室43にガスを供給または排出してガス
圧を制御する。また、揚水ポンプ27で一定量の揚水を
行い、空気室43内を、上部がガス51、下部が液体5
3の状態にする。試験区間3の水圧は、空気室43内の
ガス圧により設定する。
【0035】トレーサの循環中は、空気室43に設置し
た差圧計49を検出部として圧力測定機器7で測定した
水位のデータを、ケーブル35bを介して送水ポンプの
サーボコントロール部37に送る。
【0036】送水ポンプのサーボコントロール部37
は、液体53の水位のデータに基づくフィードバック信
号を、ケーブル35cを介して送水ポンプ21に伝達す
る。そして、送水ポンプ21の回転数あるいはサーボバ
ルブの開閉を調節して流量を制御し、空気室43内の水
位を設定する。すなわち、試験区間3の水圧を設定す
る。
【0037】トレーサ試験装置Bでは、サーボコントロ
ールの方法として、送水ポンプ21のかわりに、揚水ポ
ンプ27の流量を制御し、空気室43内の水位を設定す
る場合もある。
【0038】このように、第2の実施の形態では、揚水
ポンプ27と送水ポンプ21のいずれかを一定流量と
し、他方をサーボコントロールすることにより、試験区
間3の水圧を任意に設定することができる。また、トレ
ーサを循環させることにより、トレーサ濃度を多様に迅
速に設定し、維持することができる。
【0039】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図3は送水系統に空気室を設置したトレーサ試験装
置Cの概略図である。第3の実施の形態は、第2の実施
の形態とほぼ同様であるが、空気室43が送水用導管2
3cを介して試験区間3と連結され、送水用導管23
b、注水流量計25、送水用導管23aを介して送水ポ
ンプ21と連結される。即ち、空気室43が送水経路の
途中に設けられる。
【0040】尚、第1から第3のいずれの実施の形態で
も、水圧計11を試験区間3の内部に設置したが、試験
区間3の近傍に設置することもできる。また、第1と第
3の実施の形態の揚水用導管29c、第2の実施の形態
の揚水用導管29dの端部を、トレーサ水槽19につな
げず、そのまま排水したり、別の水槽につないでもよ
い。この場合も、送水と揚水を同時に行うことで、試験
区間3のトレーサ濃度が制御される。
【0041】第1から第3の実施の形態は、複数のボー
リング孔を用いたトレーサ試験方法において、トレーサ
の注入孔側としてのみではなく、受信する観測孔側とし
ても使用できる。
【0042】次に、第4の実施の形態について説明す
る。図4は、単一孔トレーサ試験の概略図である。ま
ず、岩盤等の地盤72にボーリング孔71を掘削し、試
験対象となる亀裂面等の水みち73を決定する。そし
て、水みち73を含むボーリング孔71の所定区間の上
下を、ゴム製等のパッカー75を用いて閉塞し、試験区
間79とする。
【0043】ボーリング孔71にトレーサ試験装置77
を設置する。このトレーサ試験装置は、例えば第1の実
施の形態のトレーサ試験装置Aであり、図4のボーリン
グ孔71、パッカ−75、試験区間79は、それぞれ図
1に示すボーリング孔1、パッカ−5、試験区間3に相
当する。試験区間79の間隙水圧を測定し、地表部のト
レーサ水槽19にトレーサを準備する。
【0044】注水ポンプ21および揚水ポンプ27を用
いて、トレーサを試験区間79とトレーサ水槽19の間
で循環させる。このとき、圧力計10の測定データに基
づいて、送水ポンプのサーボコントロール部37により
送水ポンプ21の流量を制御し、試験区間79の間隙水
圧を維持する。試験区間79のトレーサ濃度が一定とな
った後、任意の水圧および流量となるように送水ポンプ
21の流量を制御しつつ、トレーサを地盤72に浸透さ
せる。
【0045】トレーサの投入量が所定量に達した後、投
入する溶液を地下水と同等な溶液に切り替え、この溶液
を一定時間、地盤72に浸透させる。そして、任意の水
圧および流量で揚水を開始し、試験区間79で、水質計
13を用いてトレーサの水質を観測する。トレーサの濃
度変化等の移動状況の情報を取得し、物質移行解析を行
い、物質移行特性を特定する。
【0046】このように、第4の実施の形態では、パッ
カ−75で試験区間79を設定できるため、1本のボー
リング孔71の任意の位置を対象として試験ができる。
また、第1から第3のいずれか実施の形態のトレーサ試
験装置を使用することにより、任意の人工の地下水流を
設定できるため、地下水流がない場所や遅い場所におい
ても試験可能となり、水圧・流量やトレーサ濃度を管理
できるので、精度よく試験が行える。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、不均質な地盤中に試験区間を設定でき、試験区
間の水圧およびトレーサ濃度を任意に高精度に設定でき
るトレーサ投入装置および単一孔トレーサ試験方法を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレーサ試験装置Aの概略図
【図2】揚水系統に空気室43を設置したトレーサ試験
装置Bの概略図
【図3】送水系統に空気室43を設置したトレーサ試験
装置Cの概略図
【図4】単一孔71トレーサ試験の概略図
【図5】従来の注入孔103と観測孔105を用いたト
レーサ試験の概略図
【図6】従来の注入孔103と観測孔105を用いたト
レーサ試験の概略図
【図7】従来のトレーサ試験装置113の概略図
【図8】従来の単一孔143トレーサ試験の概略図
【符号の説明】
1………ボーリング孔 2………地盤 3………試験区間 5………パッカー 11………水圧計 13………水質計 19………トレーサ水槽 21………送水ポンプ 23a、23b、23c………送水用導管 27………揚水ポンプ 29a、29b、29c………揚水用導管 37………送水ポンプのサーボコントロール部 41………揚水ポンプのサーボコントロール部 43………空気室 49………差圧計 71………ボーリング孔 72………地盤 75………パッカ− 79………試験区間 101………地盤 103………注入孔 105………観測孔 113………トレーサ投入装置 141………地盤 143………ボーリング孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸井田 克 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 須山 泰宏 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 安井 信吾 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 阿部 泰典 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D043 AA00 AB00 BA10 2F055 AA03 BB05 CC60 DD20 EE40 FF49 HH05 4D004 AA46 AA50 AB09 BB03 DA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤内のボーリング孔内をパッカーで閉
    塞した試験区間と、 前記ボーリング孔の外部と前記試験区間とをつなぐ送水
    用導管および揚水用導管と、 前記送水用導管の途中に設置された送水ポンプおよび前
    記揚水用導管の途中に設置された揚水ポンプと、 前記試験区間内部あるいは近傍に設けられた水圧計と、 前記水圧計で計測された水圧に基づいて前記送水ポンプ
    を制御する制御部と、を具備し、 前記制御部が、前記水圧計で計測された水圧に基づいて
    前記送水ポンプまたは前記揚水ポンプを制御しつつ、前
    記ボーリング孔の外部と前記試験区間との間でトレーサ
    を送水および揚水することを特徴とするトレーサ試験装
    置。
  2. 【請求項2】 地盤内のボーリング孔内をパッカーで閉
    塞した試験区間と、 前記ボーリング孔の外部と前記試験区間とをつなぐ送水
    用導管および揚水用導管と、 前記送水用導管の途中に設置された送水ポンプおよび前
    記揚水用導管の途中に設置された揚水ポンプと、 前記揚水用導管の途中に設けられ、気体が封入された空
    気室と、 前記空気室内の気体と液体の差圧を測定する差圧計と、 前記差圧計の圧力に基づいて前記送水ポンプまたは前記
    揚水ポンプを制御する制御部と、 を具備し、 前記差圧計の圧力に基づいて前記送水ポンプまたは前記
    揚水ポンプを制御しつつ、前記ボーリング孔の外部と前
    記試験区間との間でトレーサを送水および揚水すること
    を特徴とするトレーサ試験装置。
  3. 【請求項3】 地盤内のボーリング孔内をパッカーで閉
    塞した試験区間と、 前記ボーリング孔の外部と前記試験区間とをつなぐ送水
    用導管および揚水用導管と、 前記送水用導管の途中に設置された送水ポンプおよび前
    記揚水用導管の途中に設置された揚水ポンプと、 前記送水用導管の途中に設けられ、気体が封入された空
    気室と、 前記空気室内の気体と液体の差圧を測定する差圧計と、 前記差圧計の圧力に基づいて前記送水ポンプまたは前記
    揚水ポンプを制御する制御部と、 を具備し、 前記差圧計の圧力に基づいて前記送水ポンプまたは前記
    揚水ポンプを制御しつつ、前記ボーリング孔の外部と前
    記試験区間との間でトレーサを送水および揚水すること
    を特徴とするトレーサ試験装置。
  4. 【請求項4】 前記空気室近傍に設けられた圧力制御部
    をさらに具備し、前記差圧計の圧力に基づいて前記圧力
    制御部で前記空気室内部の空気圧を制御することを特徴
    とする請求項2または請求項3記載のトレーサ試験装
    置。
  5. 【請求項5】 前記試験区間近傍に設けられた水圧計を
    さらに具備することを特徴とする請求項4に記載された
    トレーサ試験装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記送水ポンプまたは前
    記揚水ポンプの回転数またはサーボバルブの開閉を調節
    して流量を制御することを特徴とする請求項1から請求
    項5に記載されたトレーサ試験装置。
  7. 【請求項7】 前記試験区間近傍に設けられた水質計を
    さらに具備することを特徴とする請求項1から請求項6
    に記載されたトレーサ試験装置。
  8. 【請求項8】 前記送水用導管と前記揚水用導管の端部
    は、前記ボーリング孔の外部に設置したトレーサ水槽に
    つながり、前記トレーサ水槽と前記試験区間の間で送水
    ・揚水したトレーサを循環させることを特徴とする請求
    項1から請求項7に記載されたトレーサ試験装置。
  9. 【請求項9】 地盤にボーリング孔を削孔し、 前記ボーリング孔内をパッカーで閉塞して試験区間を設
    け、 前記ボーリング孔内に設置したトレーサ試験装置でトレ
    ーサを投入し、 前記トレーサ試験装置で前記トレーサを回収し、 前記試験区間での前記トレーサの移動状況の情報を取得
    することを特徴とする単一孔トレーサ試験方法。
  10. 【請求項10】 前記トレーサ試験装置は、請求項7に
    記載されたトレーサ試験装置であることを特徴とする請
    求項9記載の単一孔トレーサ試験方法。
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