JP2002247581A - 画像処理装置、画像処理方法、該画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム及び該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents
画像処理装置、画像処理方法、該画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム及び該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体Info
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- JP2002247581A JP2002247581A JP2001044782A JP2001044782A JP2002247581A JP 2002247581 A JP2002247581 A JP 2002247581A JP 2001044782 A JP2001044782 A JP 2001044782A JP 2001044782 A JP2001044782 A JP 2001044782A JP 2002247581 A JP2002247581 A JP 2002247581A
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Abstract
を低減し、サムネイル画像を生成する際の処理時間を短
縮する。 【解決手段】 RGB画像データが所定の画素ブロック
毎に、第1のサブバンド変換部10に送られ、第1階層
の低周波成分LL1xと高周波成分LH1x,HL1
x,HH1xに変換される。前記高周波成分のみが第1
の色変換部20にて,Yz1,Uz1,Vz1に変換さ
れ、前記低周波成分LL1xは第2のサブバンド変換部
11にて、第2階層の低周波成分LL2xと高周波成分
LH2x,HL2x,HH2xに変換され、該高周波成
分のみが第2の色変換部21にて、Yz2,Uz2,V
z2に変換される。エントロピー符号化部30は、LL
2x,Yz2,Uz2,Vz2,Yz1,Uz1,Vz
1を符号化し、圧縮符号31を得る。第2階層の低周波
成分LL2xは、色変換されてないため、復号化する際
に逆色変換せずにサムネイル画像として使用でき、処理
時間が短縮される。
Description
り詳細には、デジタルカラー画像を符号化/復号化する
ための画像処理装置、画像処理方法、該画像処理方法を
コンピュータに実行させるためのプログラム及び該プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に関する。
ュータ、プリンタ、複写機といったデジタルカラー画像
を取り扱う画像処理装置は広く普及している。しかし、
高画質なカラー画像は多くの画素から構成されるので、
各種装置内においてその保存のために大量のメモリ容量
を必要とするばかりではなく、インターネット等を介し
た伝送に際して時間がかかるといった扱いにくさが生じ
る。そこで、従来よりカラー画像を効率的に圧縮するた
めの様々な手段が提案されている。このうちサブバンド
変換を用いる技術では、カラー画像に対してまず色変換
を行なって輝度信号と色差信号に分け、その後、輝度信
号のみ、あるいは輝度信号と色差信号の両者に対してサ
ブバンド変換を施すという手法が知られている。
「昭和61年度画像電子学会 第14回全国大会」の予
稿集に記載されているNo.24「均等色空間に基づく
カラー画像の符号化」(大島、門馬、窪田)における手
法を図24に示す。図中、200は、RGB―Lab変
換部、201,202は、色差平均化部、203は、輝
度サブサンプリング部、204,205は、色差サブサ
ンプリング部、206は、符号化部である。まず、RG
B−Lab変換部200において色変換(RGB→La
b変換)されたカラー画像データは、色差平均化部20
1,202において、劣化させても画質上影響の少ない
色信号a,bのみが2×2画素ブロック単位で4画素平
均化される。その後、画像データは、明度信号と色信号
が夫々輝度サブサンプリング部203、色差サブサンプ
リング部204,205でサブサンプリングされ、符号
化部206で符号化される。
開昭63−9282号公報に記載された手法を図25に
示す。図中、300は、R色ブロック、301は、G色
ブロック、302は、B色ブロック、303は、色変換
部、304は、輝度直交変換部、305,306は、色
差代表色算出部、307,308,309は、量子化・
符号化部である。まず、R色ブロック300、G色ブロ
ック301、B色ブロック302のブロック単位毎に、
色変換部303で色変換されたカラー画像データは、輝
度直交変換部304で明度信号が直交変換されて直流成
分および交流成分に変換され、直流・交流成分ともに量
子化・符号化部307で量子化・符号化される。他方、
色信号は、色差代表色算出部305,306でブロック
内の情報を1色で表した代表色(本実施例ではブロック
平均値)が算出された後、量子化・符号化部308,3
09で代表色のみが量子化・符号化される。
理後にサブバンド変換を行うという処理がもっぱら用い
られている。例えば、MPEG2においては、各フレー
ムは輝度信号であるY信号と、色差信号であるCr信
号、Cb信号とからなる信号として符号化される。この
ように、従来のカラー画像の符号化は、まず色変換によ
り情報を偏らせ、その後に、必要に応じ明度信号・色信
号毎に位置的相関を用いてさらに情報を偏らせることを
基本的な処理の流れとしていた。
として、近年、オリジナルのカラー画像から低解像度画
像を作り、この低解像度画像を表示に使用する手法が広
く用いられている。例えば、低解像度画像のみを伝送す
るのに要する時間はフルサイズのカラー画像を伝送する
時間に比べて数分の1から数十分の1と短くできるため
に、インターネット等において、まずは低解像度画像の
一覧を表示させ、ユーザが選択した後にフルサイズ画像
を表示することが行なわれる。このような表示用の低解
像度画像はサムネイル画像と呼ばれる。
低周波係数をサムネイル画像に用いるという考えは従来
より知られている。例えば、特開平11−4343号公
報に記載されたRGB色成分ごとに個別にサブバンド変
換して得られた低周波画像をサムネイル画像として使用
する方法、およびRGB色成分を輝度、色差信号に色変
換してから輝度、色差の各信号に対してサブバンド変換
を施し、得られた低解像度の輝度信号と色差信号から低
解像度のRGB信号を算出してサムネイル画像とする方
法が開示されている。
後にサブバンド変換を行うという従来の方式は必ずしも
カラー画像の符号化に最適な方式というわけではなく、
回路規模の面で無駄が多かった。具体的には、冗長度削
減効果が高いサブバンド変換を処理の最上流で行なわな
いので、本来少数でよいはずの色変換回路が増大すると
いう問題があった。また、特にサムネイル画像を作成す
る場合においては、上流で輝度、色差へと変換すること
によって回路規模が増大することに加え、低解像度画像
を作るための逆色変換処理が必要になり、サムネイル画
像作成のために更に回路が必要となり、且つ処理時間が
増大するという欠点があった。
は、低解像度画像を素早く表示させるために、復号時に
まず低周波成分を逆色変換してサムネイル画像を得、解
像度の高い画像を復元する際には逆色変換、逆サブバン
ド変換の順で変換を施す方法が開示されている。しか
し、かかる方法においても、低解像度画像を得るために
まず逆色変換を行なわなければならないため、処理速度
はその分だけ遅れ、また逆色変換回路が必要となる。特
にサムネイル表示や動画の復元においては、復号処理時
間の短縮は重要であり、今まで以上に早い時間で復号可
能な画像処理が必要とされている。
ものであり、カラー画像の圧縮において従来より回路規
模が少なくてすむ符号化装置、復号化装置、符号化方
法、復号化方法、そのための方法をコンピュータに実行
させるためのプログラム及び該プログラムを記録したコ
ンピュータが読取可能な記録媒体を提供すること、を目
的としてなされたものである。また、本発明の別の目的
は、サムネイル表示や動画の復号に適した復号化装置等
を提供することである。
の色成分より構成されるデジタルカラー画像を圧縮して
圧縮符号を得る画像処理装置であって、各色成分を所定
の領域単位ごとに低周波係数と高周波係数とに変換する
サブバンド変換と、該高周波係数のみを高周波輝度係数
と高周波色差係数とに変換する高周波係数変換とを再帰
的にm(m≧1)階層行なう変換手段と、少なくとも1
階層目の前記高周波輝度係数及び1階層目の前記高周波
色差係数をエントロピー符号化する高周波成分エントロ
ピー符号化手段とを備えることを特徴としたものであ
る。
う変換手段」は、サブバンド変換を1階層のみ行なう場
合(m=1)にはカラー画像の各色成分に対してサブバ
ンド変換等を行なう変換手段であり、サブバンド変換を
2階層以上にわたって行なう場合(m>1)には1階層
目のサブバンド変換によって得られた各色成分ごとの低
周波画像に対して2階層目以降のサブバンド変換等を行
なう変換手段であることを意味している。すなわち、2
階層目以降の変換は、直前の階層の低周波係数に対して
行なわれることになる。
て、更に低周波成分をエントロピー符号化するための低
周波成分エントロピー符号化手段を有し、該低周波成分
エントロピー符号化手段は、前記高周波輝度係数及び前
記高周波色差係数をエントロピー符号化する高周波成分
エントロピー符号化手段とは独立して該高周波成分を参
照せずに符号化を行なうことを特徴としたものである。
て、前記低周波係数については非圧縮のままで圧縮符号
を形成することを特徴としたものである。
されるデジタルカラー画像を圧縮して得られた圧縮符号
をデジタルカラー画像に復号化する画像処理装置であっ
て、高周波輝度係数と高周波色差係数とを演算して各色
成分ごとの高周波係数を復元する高周波係数復元手段
と、該高周波係数復元手段によって復元された高周波係
数を低周波係数と演算させて各色成分ごとの画像へ復元
する逆サブバンド変換手段とを備えることを特徴とした
ものである。
されるデジタルカラー画像を圧縮して得られた圧縮符号
をデジタルカラー画像に復号化する画像処理装置であっ
て、前記圧縮符号が、低周波成分を輝度情報及び色差情
報として含んでいるのか、あるいは、低周波成分を色成
分ごとの低周波成分情報として含んでいるのかを判定す
る判定手段と、前記圧縮符号が低周波成分を輝度情報及
び色差情報として含んでいる場合には前記低周波成分の
輝度情報及び色差情報を逆色変換して色成分ごとの低周
波成分情報に変換する変換手段と、高周波輝度係数と高
周波色差係数とを各色成分ごとの高周波係数に復元する
高周波係数復元手段と、該高周波係数復元手段によって
復元された高周波係数を低周波係数と演算させて各色成
分ごとの画像へ復元する逆サブバンド変換手段とを備え
ることを特徴としたものである。
を構成する各フレームに対してフレーム内符号化を行っ
て圧縮符号を得るフレーム内符号化手段を有する画像処
理装置であって、前記フレーム内符号化手段は、各フレ
ームを請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置
における各手段によって符号化することを特徴としたも
のである。
を構成する各フレームに対してフレーム内符号化を行っ
て、得られた圧縮符号にフレーム内復号化を行ないデジ
タルカラー動画像を構成する各フレームを得るフレーム
内復号化手段を有する画像処理装置であって、前記フレ
ーム内復号化手段は、各フレームを請求項4または5に
記載の画像処理装置における各手段によって復号化する
ことを特徴としたものである。
を構成する各フレームに対してフレーム内符号化及びフ
レーム間符号化を行って圧縮符号を得る動画像符号化手
段を有する画像処理装置であって、前記動画像符号化手
段は、フレーム内符号化によって符号化されるフレーム
を請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置にお
ける各手段によって符号化することを特徴としたもので
ある。
を構成する各フレームに対してフレーム内符号化及びフ
レーム間符号化を行って、得られた圧縮符号を復号化す
る動画像復号化手段を有する画像処理装置であって、前
記動画像復号化手段は、フレーム内符号化によって符号
化されたフレームを請求項4または5に記載の画像処理
装置における各手段によって復号化することを特徴とし
たものである。
いて、前記フレーム内符号化によって符号化される各フ
レームの低周波成分を補間するための低周波成分用フレ
ーム間符号化情報を作成するフレーム間符号化情報作成
手段をさらに有することを特徴としたものである。
フレーム間符号化情報作成手段によって得られた圧縮符
号を復号化するための動画像復号化手段を有する画像処
理装置であって、前記動画像復号化手段は、フレーム内
符号化によって符号化されたフレームを請求項4または
5に記載の画像処理装置における各手段によって復号化
する復号化手段と、前記フレーム内符号化によって符号
化される各フレームの前記低周波成分及び前記低周波成
分用フレーム間符号化情報から、もとの動画像よりも低
解像度の動画像を作成する動画像作成手段とを有するこ
とを特徴としたものである。
いずれかの発明において、前記低周波係数をサムネイル
画像として表示する表示手段を更に有することを特徴と
したものである。
いずれかの発明において、前記低周波係数をサムネイル
画像として送信する送信手段を更に有することを特徴と
したものである。
成されるデジタルカラー画像を圧縮して圧縮符号を得る
画像処理方法であって、各色成分を所定の領域単位ごと
に低周波係数と高周波係数とに変換するサブバンド変換
と、該高周波係数のみを高周波輝度係数と高周波色差係
数とに変換する高周波係数変換とを再帰的にm(m≧
1)階層行ない、少なくとも1階層目の前記高周波輝度
係数及び1階層目の前記高周波色差係数をエントロピー
符号化することを特徴としたものである。
成されるデジタルカラー画像を圧縮して得られた圧縮符
号をデジタルカラー画像に復号化する画像処理方法であ
って、高周波輝度係数と高周波色差係数とを逆色変換に
よって各色成分ごとの高周波係数に復元し、復元された
高周波係数と低周波係数とを逆サブバンド変換によって
各色成分ごとの画像へ復元することを特徴としたもので
ある。
成されるデジタルカラー画像を圧縮して得られた圧縮符
号をデジタルカラー画像に復号化する画像処理方法であ
って、前記圧縮符号が、低周波成分を輝度情報及び色差
情報として含んでいるのか、あるいは、低周波成分を色
成分ごとの低周波成分情報として含んでいるのかを判定
し、前記圧縮符号が低周波成分を輝度情報及び色差情報
として含んでいる場合には前記低周波成分の輝度情報及
び色差情報を逆色変換して色成分ごとの低周波成分情報
を生成し、高周波輝度係数と高周波色差係数とを逆色変
換によって各色成分ごとの高周波係数に復元し、復元さ
れた高周波係数と低周波係数とを逆サブバンド変換によ
って各色成分ごとの画像へ復元することを特徴としたも
のである。
成されるデジタルカラー画像を圧縮して圧縮符号を得る
画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
あって、各色成分を所定の領域単位ごとに低周波係数と
高周波係数とに変換するサブバンド変換と、該高周波係
数のみを高周波輝度係数と高周波色差係数とに変換する
高周波係数変換とを再帰的にm(m≧1)階層行なうス
テップと、少なくとも1階層目の前記高周波輝度係数及
び1階層目の前記高周波色差係数をエントロピー符号化
するステップとをコンピュータに実行させるプログラム
である。
成されるデジタルカラー画像を圧縮して得られた圧縮符
号をデジタルカラー画像に復号化する画像処理方法をコ
ンピュータに実行させるプログラムであって、高周波輝
度係数と高周波色差係数とを逆色変換によって各色成分
ごとの高周波係数に復元するステップと、復元された高
周波係数と低周波係数とを逆サブバンド変換によって各
色成分ごとの画像へ復元するステップとをコンピュータ
に実行させるプログラムである。
成されるデジタルカラー画像を圧縮して得られた圧縮符
号をデジタルカラー画像に復号化する画像処理方法をコ
ンピュータに実行させるプログラムであって、前記圧縮
符号が、低周波成分を輝度情報及び色差情報として含ん
でいるのか、あるいは、低周波成分を色成分ごとの低周
波成分情報として含んでいるのかを判定するステップ
と、前記圧縮符号が低周波成分を輝度情報及び色差情報
として含んでいる場合には前記低周波成分の輝度情報及
び色差情報を逆色変換して色成分ごとの低周波成分情報
を生成するステップと、高周波輝度係数と高周波色差係
数とを逆色変換によって各色成分ごとの高周波係数に復
元するステップと、復元された高周波係数と低周波係数
とを逆サブバンド変換によって各色成分ごとの画像へ復
元するステップとをコンピュータに実行させるプログラ
ムである。
のいずれかに記載のプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体である。
いて用いられるサブバンド変換の一例を示す図である。
本発明においてサブバンド変換は、1次元に適用しても
2次元に適用しても良い。例えば、1次元に適用した場
合には図1に示す形となり、2つの画素値X(2k),
X(2k−1)が1つの低周波係数Lと1つの高周波係
数Hとに変換される。ここで、X(j)は色成分Xの画
像データにおける1次元位置jでの画素値であり、イン
デックスとして用いられる「x」は色成分であるRGB
のいずれかを示す。
た場合の生成符号の記述例を示す図で、図2(A)中、
1は、サブバンド変換が適用される所定領域(太枠で囲
った領域)で、該所定領域1は、画素1a,1b,1
c,1dの4つの画素からなり、画素1a〜1dの4つ
の画素値X(j,m)が1つの低周波係数LLと、3つ
の高周波係数LH,HL,HHとに変換される。ここで
X(j,m)は色成分Xの画像データにおける2次元位
置(j,m)での画素値であり、インデックスとして用
いられる「x」は色成分であるRGBのいずれかを示
す。2次元に適用する場合には、図1に示したサブバン
ド変換を水平方向に適用する。図2(B)にその結果を
示す。その後、さらに垂直方向に適用すればよく、図2
(C)にその結果を示す。具体的にはLL,LH,H
L,HHとして図3に示すような値が得られる。
は上述の例に限られない。図4に1次元的な形としてそ
の他のサブバンド変換の例を示し、いわゆるハール変換
を始めとするウェーブレット変換全般、あるいはDCT
変換やアダマール変換を適用しても良い。本発明におけ
るサブバンド変換とは、例えば、周波数変換、ウェーブ
レット変換といった情報を波の集合として表現する変換
の総称として用いられ、本発明は、各色成分ごとの位置
的相関を利用した変換であれば、あらゆるサブバンド変
換に適用できる。
施した後、垂直方向には図4に示すサブバンド変換を施
しても良い。本発明において重要なのは、低解像度画像
として使用できる低周波係数、および、低周波係数と演
算されることによってもとの画素を完全にあるいは劣化
を伴って復元できる高周波係数とに変換することであ
る。本実施例では図3に示す2次元的なサブバンド変換
を使用するものとする。図6は、図3に示すサブバンド
変換の逆サブバンド変換の一例を示す図で、この場合、
復号化時には図6に示す各式によって画素値が復元され
る。なお、以下の説明においては画素値およびサブバン
ド係数の座標は省略し、例えばLLx(i,k)ではな
く単にLLxと略記する。
層以上にわたり適用することも可能である。具体的に
は、低周波係数LLの集合に対して図3に示す式に従っ
てサブバンド変換を行なうことで2階層のサブバンド変
換が達成される。そこで以下の説明では階層を簡易に表
すためにサブバンド係数に数字をつける。例えば、LL
1x(i,k)は画素値を変換して得られた1階層目の
LL係数であり、LL2x(i,k)はLL1x(i,
k)に対してさらに変換を施して得られた2階層目のL
L係数を示す。
色変換の一例を示す図で、本実施例において使用され
る。以下の説明において、「明度信号と色信号に変換」
することを単に「色変換」とし、よってRGB色を変換
する場合のみならず、サブバンド変換係数を「明度信号
と色信号に分離するのと同じ変換」で変換することも
「色変換」とし、そのような変換をする回路を「色変換
部」または「色変換回路」という。無彩画像に対しては
色信号に対応する信号が0となる点で通常の色変換と共
通するからである。図7は、図5に示す色変換の逆色変
換の一例を示す図である。
静止画像を圧縮するための符号化、復号化回路の一例を
示す図で、図8(A)は、静止画像を圧縮するための符
号化回路を示すブロック図である。図中、10は、第1
のサブバンド変換部、11は、第2のサブバンド変換
部、20は、第1の色変換部、21は、第2の色変換
部、30は、エントロピー符号化部、31は、圧縮符号
である。本実施例では、RGB3色から構成されるデジ
タルカラー画像に対して図3に示すサブバンド変換を2
階層施して圧縮する場合を考える。まず、RGBの各色
成分で構成されたカラー画像データは、所定の画素ブロ
ック単位ごとに第1のサブバンド変換部10に送られ
る。第1のサブバンド変換部10は画素情報を、各色ご
とに1つの低周波成分LL1xと3つの高周波成分LH
1x,HL1x,HH1xとに変換する。ここでインデ
ックスxは、RGB各成分について変換を行なうことを
示している。
L1x,HH1xは、第1の色変換部20に送られ、図
5に示す方法によりYz1,Uz1,Vz1に色変換さ
れる。ここで、インデックスzは各高周波成分について
変換を行なうことを示している。また、zのあとの数字
は高周波成分の階層を示す。
xは第2のサブバンド変換部11に送られ、1つの低周
波成分LL2xと3つの高周波成分LH2x,HL2
x,HH2xとに変換される。LH2x,HL2x,H
H2xは更に第2の色変換部21においてYz2,Uz
2,Vz2に色変換される。
低周波成分LL2x、第2階層の高周波成分を色変換し
た情報であるYz2,Uz2,Vz2,及び、第1階層
の高周波成分を色変換した情報であるYz1,Uz1,
Vz1をエントロピー圧縮し、圧縮符号31を作成す
る。エントロピー圧縮方法としては、例えば、JPEG
2000方式,算術符号化方式といった、公知のあらゆ
るエントロピー圧縮法が採用可能である。
をサムネイル画像として用いることができるようにする
ために、LL2xに関するエントロピー符号化は他の係
数とは独立に行なう。例えば、先に符号化した情報の傾
向に基づいて学習しながら符号化・復号化を進めるタイ
プのエントロピー圧縮方式を用いる場合には、LL2x
が他の係数の学習結果を参照せずに符号化・復号化され
るようにし、また他の係数を参照しながら符号化・復号
化を進めるタイプのエントロピー圧縮方式を用いる場合
には、LL2xが他の係数を参照しないようにする。
号31の概略の構成例を示す図で、図中、該圧縮符号3
1は、左側から、エントロピー圧縮されたLL2x成分
31a、エントロピー圧縮されたYz2,Uz2,Vz
2成分31b、エントロピー圧縮されたYz1,Uz
1,Vz1成分31cが埋め込まれている。図8(B)
の左側ほど、送信等において優先度の高い情報が詰め込
まれており、LL2xが最も優先度が高くなっている。
本実施例の符号では、圧縮符号31を転送する場合には
まず第2階層の情報が転送され、その後に第1階層の高
周波成分が転送されることになる。また、図示は省略す
るが、圧縮符号の先頭には各係数の先頭アドレス等を示
すヘッダーが付加されている。
サムネイル画像として使用する場合には、LL2xのみ
を復号化すればサムネイル画像が得られる。このとき、
低周波係数のビット数がもとのビット数よりも増えてし
まうような場合には、必要に応じて下位ビットを削減す
ればよい。なお、本発明において適用可能な符号構成の
他の実施例としては、第1階層の高周波成分の上位プレ
ーンが第2階層の高周波成分の下位プレーンよりも優先
度が高くなるように構成することも可能である。そのよ
うに符号を構成すると、圧縮符号31のうち優先度の低
い部分を削除したときでも、画像内の強いエッジ情報を
再現することができる。
路で作成した圧縮符号31を伸長するための復号化回路
を示すブロック図である。図中、40は、エントロピー
復号化部、50は、第1の逆色変換部、51は、第2の
逆色変換部、60は、第1の逆サブバンド変換部、61
は、第2の逆サブバンド変換部である。圧縮符号31は
エントロピー復号化部40にてLL2x,Yz2,Uz
2,Vz2,Yz1,Uz1,Vz1へと復元される。
Yz2,Uz2,Vz2及びYz1,Uz1,Vz1
は、第2の逆色変換部51及び第1の逆色変換部50に
おいて、図7に示す式に従いそれぞれLH2x,HL2
x,HH2x及びLH1x,HL1x,HH1xへと変
換される。LL2xは第2の逆サブバンド変換部61に
おいて図6に示す式に従いLH2x,HL2x,HH2
xと演算されてLL1xが復号化され、LL1xは第1
の逆サブバンド変換部60において図6に示す式に従い
LH1x,HL1x,HH1xと演算されて、RGB画
像データの画素値が復元される。
化回路及び復号化回路と、従来例との比較を行う。図8
に示した符号化回路及び復号化回路は、従来のものに比
べて回路数を削減することができることを図8(A)、
図26を用いて説明する。まず、図8(A)に示す各変
換部において必要な演算回路数は、第1のサブバンド変
換部10が48個、第2のサブバンド変換部11が12
個、第1の色変換部20が36個、第2の色変換部21
が9個となる。これは、例えば、第1のサブバンド変換
部10では3色×16画素分の演算を行なうため、演算
回路が48個必要になるからである。
示すブロック図で、図中、23は、色変換部、13〜1
6は、サブバンド変換部である。図26に示す符号化回
路は、図8(A)と同様にRGB3色からなるデジタル
カラー画像を色変換及び2階層のサブバンド符号化によ
って符号化するための符号化回路である。但し、図26
においては各色の画像データは色変換部23で色変換さ
れ、輝度成分はサブバンド変換部13に、色差成分はサ
ブバンド変換部14に送られる。その後、輝度成分はサ
ブバンド変換部13,15において、また色差成分はサ
ブバンド変換部14,16において2階層の符号化を施
され、その結果得られた係数がエントロピー符号化部3
0にて圧縮符号31へと符号化される。
回路数は、色変換部23が48個、サブバンド変換部1
3が16個、サブバンド変換部14が32個、サブバン
ド変換部15が4個、サブバンド変換部16が8個とな
る。図8(A)と図26との必要な演算回路数を比較す
ると、図8(A)に示す符号化回路では、48+36+
12+9=105の回路が必要であるのに対し、従来例
の図26に示す符号化回路では、48+16+32+4
+8=108の回路が必要となり、図8(A)に示す符
号化回路では演算回路数を、図26に示す従来例の符号
化回路よりも削減可能であることが分かる。
て使用する場合を考えると、従来例では圧縮符号の中に
存在するのは輝度信号の低周波成分及び色差信号の低周
波成分である。このため、従来例においてサムネイル画
像を作成するためには、輝度信号の低周波成分及び色差
信号の低周波成分を演算して各色成分ごとの低解像度画
像を得る必要がある。この結果、サムネイル画像の作成
に時間がかかりユーザの快適な利用を妨げることにな
る。かかる困難を回避するために従来例の符号化回路の
後に輝度と色差の低周波成分を演算し、各色の低周波成
分を得る演算回路を付加しても良いが、その場合には余
分な回路が必要となり、また復号化時にも余計な時間が
かかることになる。これに対し、図8(A)に示す符号
化回路では、LL2xが圧縮符号の先頭に存在するの
で、低周波成分を逆色変換せずにサムネイル画像として
使用することできる。なお、図8(A)に示すようにL
L2xにもエントロピー符号化を行なう場合には、LL
2xが色変換されていない形であるために従来例よりも
圧縮率が若干落ちる可能性もあるが、もともとサムネイ
ル画像は非常に小さいために、両者の圧縮率の差はわず
かである。
符号化、復号化回路の別の構成例を示す図である。図9
(A)は、符号化回路を示すブロック図、図9(B)
は、圧縮符号31の概略の構成例を示す図、図9(C)
は、復号化回路を示すブロック図である。図8と図9に
示す回路の違いは、図8ではLL2xをエントロピー符
号化していたのに対して、図9ではエントロピー符号化
しない点のみで異なる。このため、回路的に共通部分が
多いので、図8と図9に示す回路で同じ機能を果たす演
算回路には同じ記号を割り付けてある。また、サブバン
ド変換方法も前述の実施例1と同様である。
きは、図8(A)に示す符号化回路と同様である。違い
は、LL2xがエントロピー符号化部30において圧縮
されない点である。この違いにより、本実施例の圧縮符
号31は図9(B)に示す構成をとる。図8(B)に示
す構成に比べて本実施例の符号はLL2xが非圧縮のま
ま圧縮符号が構成されている。図9(C)には本実施例
の復号化回路を示すが、図8(C)に示す復号化回路と
の違いは、LL2xがエントロピー復号化部40におい
て復号化されない点のみが異なる。本実施例の符号化回
路・復号化回路は、前述の実施例1に示す回路に比べ、
LL2xが非圧縮状態であるのでサムネイル画像をより
素早く表示可能である。なお、本実施例においても、実
施例1に示す回路と同様に、従来例に比べ符号化回路・
復号化回路を構成する演算回路数は削減されており、さ
らに、サムネイル画像が素早く表示できるというメリッ
トがある。
る符号化、復号化回路の別の構成例を示す図である。図
10(A)は、符号化回路を示すブロック図、図10
(B)は、圧縮符号31の概略の構成例を示す図、図1
0(C)は、復号化回路を示すブロック図である。図8
と図10に示す回路の違いは、図8ではLH2x,HL
2x,HH2xを第2の色変換部21にて色変換してい
たのに対し、図10では色変換しない点のみが異なる。
このため、回路的に共通部分が多いので、図8と図10
に示す回路で同じ機能を果たす演算回路には同じ記号を
割り付けてある。また、サブバンド変換方法も前述の実
施例1と同様である。図10(A)に示す符号化回路の
基本的な働きは、図8(A)に示す符号化回路と同様で
ある。違いは、LH2x,HL2x,HH2xが第2の
色変換部21において色変換されない点である。この違
いにより、本実施例の圧縮符号31は図10(B)に示
す構成をとる。図8(B)に示す構成に比べて本実施例
の符号はLH2x,HL2x,HH2xが色変換されな
いまま圧縮符号が構成されている。図10(C)には本
実施例の復号化回路を示すが、図8(C)に示す復号化
回路との違いは、第2の逆色変換部51が存在しない点
のみが異なる。
述の実施例1に比べ、色変換回路・逆色変換回路が存在
しないので回路数が少なくてすむ。なお、本実施例にお
いても、実施例1と同様に、従来例に比べ符号化回路・
復号化回路を構成する演算回路数は削減されており、さ
らに、サムネイル画像が素早く表示できるというメリッ
トがある。
の別の構成例を示すブロック図である。これまで、本発
明を2階層の階層的符号化を用いて説明してきたが、も
ちろん、図11(A)に示すように1階層の階層的符号
化に適用することもできるし、あるいは、図11(B)
に示すように3階層の階層的符号化に適用することもで
きる。
る復号化回路の別の構成例を示すブロック図で、図中、
52は、第3の逆色変換部である。図8(C)と図12
に示す回路の違いは、図12では第3の逆色変換部52
が存在する点である。図12に示す復号化回路は、図2
6に示す従来例の符号化回路で符号化された圧縮符号
も、図8(A)に示す本発明の符号化回路で符号化され
た圧縮符号も、ともに伸長可能となっている。回路的に
共通部分が多いので、図8(C)と図12に示す回路で
同じ機能を果たす演算回路には同じ記号を割り付けてあ
る。また、サブバンド変換としては図4に示すハール変
換を用いるものとする。
は、図8(C)に示す復号化回路と同様である。違い
は、エントロピー復号化部40の働きと、第3の逆色変
換部52が存在する点である。図12において、エント
ロピー復号化部40は圧縮符号31のヘッダーを参照す
ることにより、復号化対象である圧縮符号が図26に示
す符号化回路で符号化された圧縮符号であるのか、ある
いは、図8(A)に示す符号化回路で符号化された圧縮
符号であるのかを識別する。識別結果は識別情報として
第3の逆色変換部52に送られる。
の逆色変換部52には、圧縮符号31が図26に示す符
号化回路で符号化された圧縮符号である場合には輝度信
号の低周波成分及び色差信号の低周波成分が、圧縮符号
31が図8(A)に示す符号化回路で符号化された圧縮
符号である場合にはLL2xが送られる。第3の逆色変
換回路52は、識別情報を参照し、図26に示す符号化
回路で符号化された圧縮符号を復号化する場合には逆色
変換を行ない、図8(A)に示す符号化回路で符号化さ
れた圧縮符号を復号化する場合には信号を、そのまま第
2の逆サブバンド変換部61へと送る。このような構成
により、第2の逆サブバンド変換部61はLL2x情報
を得ることができる。
サブバンド変換及び図5に示す色変換はともに線形変換
であるために、図8(A)に示す符号化回路によって得
られる「高周波係数を色変換した情報」と、図26に示
す符号化回路によって得られる「色変換係数をサブバン
ド変換して得られた高周波係数情報」とは等しくなる。
従って、圧縮符号がどちらの符号化回路で圧縮されたか
によらず第2の逆色変換部51、第1の逆色変換部5
0、第2の逆サブバンド変換部61、第1の逆サブバン
ド変換部60によって画素情報を復元することができ
る。このように、本実施例に示す復号化回路は、本発明
の符号化回路で作成した圧縮符号については短時間で復
号化/サムネイル表示可能であるとともに、従来例で作
成した圧縮符号についても伸長することができる。
発明を画像処理装置へ適用した場合の適用例を示す図
で、図中、70は、記憶装置であって、該記憶装置70
は、符号化回路71、復号化回路73、HDD等の記憶
手段72からなる。図13においては符号化回路・復号
化回路として前述の図9に示したものを用いる。デジタ
ルカラー画像は符号化回路71によって図9(A)に示
すように符号化され、圧縮符号が記憶手段72に格納さ
れる。格納された圧縮符号は、必要に応じてサムネイル
画像として記憶装置70から読み出される。また、格納
された圧縮符号は、必要に応じて復号化回路73によっ
て図9(C)に示すように復号化され、伸長画像として
記憶装置70から読み出される。ここで、本適用例では
図9に示した符号化回路・復号化回路を使用しているた
めにサムネイル画像は直接、記憶手段72から記憶装置
70外に送られたが、図8,図10,図11,図12に
示す符号化回路・復号化回路を使用する場合に、サムネ
イル画像は復号化装置73、または別に設けた専用の復
号化装置で復号化された上で記憶装置70外に送られる
ことになる。
発明をデジタルカラー画像形成装置に適用した場合の構
成例を示すブロック図で、図中、80は、デジタルカラ
ー画像形成装置であって、該画像形成装置80は、記憶
装置70、RIP部81、画像処理部82、書込部8
3、スキャナ84、液晶パネル85、感光体91、現像
装置92、定着装置93、帯電装置94、クリーニング
装置95、中間転写体96、給紙トレイ97、紙搬送路
98からなり、100は、ネットワークである。まず、
スキャナ84から読み込まれた画像データ又は、ネット
ワーク100を介してRIP部81に入力された画像デ
ータは、図13に示した記憶装置70へと送られ、複数
部数出力機能やデジタルメモリ機能実現のために図13
に示す記憶手段72に記憶される。編集等のために画像
の概要を表示する際には、サムネイル画像が記憶装置7
0から液晶パネル85へと送られ、画像形成時には伸長
画像が画像処理部82へと送られる。画像処理部82で
フィルタ処理、階調処理等を施された画像データは書込
部83にて書込み信号に変換され、書込み信号は感光体
91上を走査する。公知の電子写真プロセスによって、
感光体91の表面は帯電装置94により帯電され、書込
部83により静電潜像が形成され、現像装置92にてト
ナー像として現像される。現像されたトナー像は中間転
写体96に転写され、さらに中間転写体96上のトナー
像は記録用紙に転写され、記録用紙上のトナー像は定着
装置93において定着させられる。
15は、本発明に係る復号化回路、復号化プログラムを
ネットワーク(伝送媒体)及びCD−ROM(記録媒
体)を用いた配信に適用した場合の構成例を示す図で、
図中、101は、サーバであって、該サーバ101は、
復号化プログラム格納部101a、記憶装置70を有
し、102,103,104は、PC、102a,10
3aは、CD−ROMである。サーバ101とPC10
2,103,104はネットワーク100を介して接続
されている。
かる符号化方法で符号化された圧縮符号の配信や、本発
明にかかる復号化プログラムの配信を行なう事業者の有
するサーバである。また、例えば、インターネット等の
ネットワーク100を介して接続されたPC102,1
03は、ユーザが使用するPC端末である。PC102
のユーザは圧縮符号のみが格納されたCD−ROM10
2aを購入したために、サーバ101の復号化プログラ
ム格納部101aより、復号化プログラムを有償又は無
償でダウンロードして、圧縮符号を伸長する。一方、P
C103を使用するユーザは圧縮符号及び復号化プログ
ラムが記録されたCD−ROM103aを購入したの
で、ダウンロードすることなく本発明の復号化方法を用
いて圧縮符号を復号化可能である。ここで、復号化プロ
グラム格納部101a内にある復号化プログラムと、C
D−ROM103a内の復号化プログラムは同じもので
ある。
対応した符号化プログラムの処理の一例を説明するフロ
ーチャートである。まず、RGB画像データは所定の画
素ブロック単位毎にサブバンド変換部に送られ(ステッ
プS1)、サブバンド変換処理においてLL1x,LH
1x,HL1x,HH1xの各々に変換される(ステッ
プS2,第1のサブバンド変換部10に対応)。次い
で、LH1x,HL1x,HH1xが色変換処理によっ
てYz1,Uz1,Vz1に変換され(ステップS3,
第1の色変換部20に対応)、サブバンド変換処理によ
ってLL1xがLL2x,LH2x,HL2x,HH2
xへと変換される(ステップS4,第2のサブバンド変
換部11に対応)。続いて、LH2x,HL2x,HH
2xが色変換処理によってYz2,Uz2,Vz2に変
換され(ステップS5,第2の色変換部21に対応)、
エントロピー符号化処理によってLL2x,Yz2,U
z2,Vz2,Yz1,Uz1,Vz1が圧縮符号とし
て符号化される(ステップS6,エントロピー符号化部
30に対応)。
ク単位で実行され、1ブロックが終わると全てのブロッ
クについて符号化が終了したか否かが判定され(ステッ
プS7)、NOなら処理を続け、YESなら処理を終了
する。なお、以上は図8(A)に示す符号化回路の処理
を実行した場合であるが、図9(A)に示す符号化回路
の処理を実行する場合は、ステップS6でLL2xに関
してはエントロピー符号化しなければ良く、図10
(A)に示す符号化回路の処理を実行する場合はステッ
プS5を省けばよい。
対応した復号化プログラムの処理の一例を説明するフロ
ーチャートである。まず、圧縮符号はエントロピー復号
化処理においてLL2x,Yz2,Uz2,Vz2,Y
z1,Uz1,Vz1の各々に復号化される(ステップ
S11,エントロピー復号化部40に対応)。次いで,
Yz2,Uz2,Vz2が逆色変換処理によってLH2
x,HL2x,HH2xに変換され(ステップS12,
第2の逆色変換部51に対応)、逆サブバンド変換処理
によってLL2x,LH2x,HL2x,HH2xがL
L1xへと変換される(ステップS13,第2の逆サブ
バンド変換部61に対応)。続いて、Yz1,Uz1,
Vz1が逆色変換処理によってLH1x,HL1x,H
H1xに変換され(ステップS14,第1の逆色変換部
50に対応)、逆サブバンド変換処理によってLL1
x,LH1x,HL1x,HH1xがデジタルカラー画
像データへと復号化される(ステップS15,第1の逆
サブバンド変換部60に対応)。
ロック単位で実行され、1ブロックが終わると全てのブ
ロックについて復号化が終了したか否かが判定され(ス
テップS16)、NOなら処理を続け、YESなら処理
を終了する。サムネイル画像を作成する際は、エントロ
ピー復号化処理(ステップS11)においてLL2xの
みを復号化し、ステップS12〜S16はスルーすれば
よい。なお、以上は図8(C)に示す復号化回路の処理
を実行した場合であるが、図9(C)に示す復号化回路
の処理を実行する場合は、ステップS11でLL2xに
関してはエントロピー復号化しなければ良く、図10
(C)に示す復号化回路の処理を実行する場合はステッ
プS12を省けばよい。
した復号化プログラムの処理の一例を説明するフローチ
ャートである。まず、圧縮符号のヘッダー認識処理を行
い(ステップS21)、エントロピー復号化処理(ステ
ップS22)を行った後に、復号化対象となる圧縮符号
が本発明にかかる符号化回路によって符号化されたもの
か否かが判定され(ステップS23)、NOなら逆色変
換処理がなされ(ステップS24,第3の逆色変換部5
2に対応)、YESなら第2の逆色変換部51へと進む
(ステップS25)。以下、図17に示すフローチャー
トと同様に、逆サブバンド変換処理によってLL2x,
LH2x,HL2x,HH2xがLL1xへと変換され
る(ステップS26,第2の逆サブバンド変換部61に
対応)。続いて、Yz1,Uz1,Vz1が逆色変換処
理によってLH1x,HL1x,HH1xに変換され
(ステップS27,第1の逆色変換部50に対応)、逆
サブバンド変換処理によってLL1x,LH1x,HL
1x,HH1xがデジタルカラー画像データへと復号化
される(ステップS28,第1の逆サブバンド変換部6
0に対応)。以上のステップS21〜S28の処理はブ
ロック単位で実行され、1ブロックが終わると全てのブ
ロックについて復号化が終了したか否かが判定され(ス
テップS29)、NOなら処理を続け、YESなら処理
を終了する。
ドウのサイズに応じてサムネイル画像を選択すること
も、あるいはLL1x等、途中の階層までの伸長を行な
うことも選択可能である。また、CD−ROMやインタ
ーネットを通じて画像を提供する提供者は、圧縮符号の
ヘッダー部に復号化プログラムを付加した形で画像を提
供しても良い。
ンJPEGタイプの動画像の符号化に適用された場合の
構成例を示す図で、図中、110は、フレーム内符号化
回路、111は、フレーム内復号化回路である。この符
号化は、動画像を静止画像の集合として構成し、フレー
ム内符号化を各静止画像フレームに適用することで動画
像を符号化する方法である。図19(A)に動画像用フ
レーム内符号化回路110を示し、図19(B)に動画
像用フレーム内復号化回路111を示す。図19(A)
において、動画像は1フレームずつフレーム内符号化回
路110に送られ、各フレーム独立に符号化されて圧縮
符号とされる。フレーム内符号化回路110としては、
各フレームを符号化するために前述した図8(A),図
9(A),図10(A)に示す静止画像用の符号化回路
が使用可能である。図19(B)において、圧縮符号は
1フレーム分ずつフレーム内復号化回路111に送ら
れ、各フレーム独立に復号化されて伸長される。フレー
ム内復号化回路111としては、各フレームを復号化す
るために前述した図8(C),図9(C),図10
(C)に示す静止画像用の復号化回路が使用可能であ
る。
圧縮符号は、フレームを色々な方法で並べることが可能
である。図20は、フレームを並べた圧縮符号の一例を
示す図である。図20(A)に示す圧縮符号は、1フレ
ーム目の低周波成分、1フレーム目の低周波成分以外、
2フレーム目の低周波成分、というように、各フレーム
が順番に並んだ圧縮符号となっている。一方、図20
(B)に示す圧縮符号は、1フレーム目の低周波成分、
1フレーム目の低周波成分以外、2フレーム目の低周波
成分、というように、各フレームが順番に並んだ圧縮符
号となっているが、安定した伝送を達成するために各フ
レームの長さが一定となっている。また、図20(C)
に示す圧縮符号は、各フレームの低周波成分が先頭に並
べられた後に、各フレームの低周波成分以外の情報が順
番に並んだ圧縮符号となっている。
すポインタ等の情報を含むヘッダーが各圧縮符号に付加
されている。動画像の概要のみを素早く復号化する場合
には、ヘッダーに含まれるポインタ情報から各フレーム
の低周波成分のみを抜き出し、順次表示させればモーシ
ョンJPEG方式のサムネイル動画像が得られる。この
ように本発明によれば、カラー動画像の符号化/復号化
を従来よりも少ない回路数で実現することを可能とし、
また、特にサムネイル画像として簡易に動画像を表示す
る場合にも、短時間で表示が可能である。
タイプの動画像の符号化に適用された場合の構成例を示
す図で、図21(A)中、112は、フレーム分解部、
113は、Iピクチャ符号化回路、114は、Bピクチ
ャ符号化回路、115は、Pピクチャ符号化回路、図2
1(B)中、116は、Iピクチャ復号化回路、117
は、Bピクチャ復号化回路、118は、Pピクチャ復号
化回路、119は、フレーム結合部である。この符号化
は、動画像を構成する各フレームを、フレーム内の情報
のみによって符号化される(フレーム内符号化)Iピク
チャと、動きベクトル等によって他フレームからフレー
ム内の情報を予測させた上で予測との差分が符号化され
るBピクチャ、Pピクチャとに分解することで動画像を
符号化する方法である。図21(A)に動画像用符号化
回路を示し、図21(B)に動画像用復号化回路を示
す。
分解部112においてIピクチャ、Bピクチャ、Pピク
チャに分解され、それぞれのピクチャはIピクチャ符号
化回路113、Bピクチャ符号化回路114、Pピクチ
ャ符号化回路115にて符号化された後に圧縮符号とな
る。本実施例では、Iピクチャ符号化回路113として
前述した図8(A)に示した静止画像用符号化回路を用
いる。
チャ復号化回路116、Bピクチャ復号化回路117、
Pピクチャ復号化回路118にて復号化され、フレーム
結合部119において再結合されて動画像となる。本実
施例では、Iピクチャ復号化回路116として前述した
図8(C)に示した静止画像用復号化回路を用いる。
る。図22(A)では、1つのIピクチャ、及び、Pピ
クチャ・Bピクチャ群を1つのまとまりとした符号の構
成を示す。図22(A)において圧縮符号は、Iピクチ
ャの低周波成分、Iピクチャに関する低周波成分以外の
情報、B,Pピクチャの差分情報(ここで、差分情報と
は、フレーム間符号化において予測との差分を符号化し
た部分である。)、B,Pピクチャの動きベクトル情報
の順で構成されている。また、図示しないがヘッダーが
圧縮符号に付加され、各情報のアドレスを有している。
う場合には、Iピクチャの低周波成分のみを連続的に表
示することで、コマ送り状態でサムネイル表示が可能と
なる。図22(B)においては、圧縮符号は、Iピクチ
ャの低周波成分、Iピクチャに関する低周波成分以外の
情報、B,Pピクチャの差分情報、B,Pピクチャの動
きベクトル情報、サムネイル画像のフレーム間符号化部
分、の順で構成されている。ここで、サムネイル画像の
フレーム間符号化部分とは、各Iピクチャのサムネイル
画像の間を補間するための、サムネイル画像用の差分情
報及び動きベクトルの部分である。この場合、動画像の
サムネイル表示を行なう場合には、Iピクチャの低周波
成分およびサムネイル画像のフレーム間符号化部分を用
いて復号化することで、より滑らかなサムネイル表示が
可能となる。
動きベクトルは、公知のMPEG方式によって得ること
ができる。またサムネイル画像用の差分情報及び動きベ
クトルを得る回路またはプログラムは、カラー動画像自
体のフレーム間符号化回路またはフレーム間符号化プロ
グラムと共用可能である。このように本発明によれば、
カラー動画像の符号化/復号化を従来よりも少ない回路
数で実現することを可能とし、また、特にサムネイル画
像として簡易に動画像を表示する場合にも、短時間で表
示が可能である。
路、復号化回路の適用例を示す図で、図中、120は、
配信センター、121,122は、TVで、該TV12
1は、簡易表示画面121aを有し、123は、ケーブ
ルである。図23(A)において、配信センター120
とは、ケーブルTV配信会社であり、ケーブル123を
介してTV番組を配信している。配信センター120か
らのTV番組(デジタル動画像の圧縮符号)はケーブル
123を介して各TV121,122に配信される。こ
こで、TV121では1つの局を鑑賞中に他局の番組を
チェックするべく、簡易表示画面121aが設けられて
いる。配信センター120は圧縮符号を送信する際、例
えば、図22(A)に示すタイプの圧縮符号を用いる場
合には、この簡易表示画面121a用にはサムネイル画
像のみを用いることとし、図23(B)に示す符号を配
信する。これにより、第一局分として高精細な動画像が
得られ、第二局分としてコマ送りのサムネイル画像が得
られることになる。配信センター120が複数の場合に
は、図23(B)に示す符号中、第一局分と第二局分の
情報は別々の配信センターから送られ、TV121の内
部でそれぞれ処理されることとなる。なお、本発明はB
S放送等にも同様に適用可能である。
れた符号化回路で符号化した動画像をインターネット等
によって配信することも可能である。この場合、動画と
静止画の違いはあるものの、図15に示した配信方法が
同様に適用可能である。
像、カラー動画像の符号化/復号化を少ない回路数で実
現することを可能とし、また、特にサムネイル画像とし
て簡易に静止画像、動画像を表示/配信する場合にも、
短時間での処理が可能である。なお、本発明は上述した
実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変
更しない範囲で適宜変形して実行可能である。
1の発明によると、カラー画像の符号化を少ない回路数
で実現でき、また、サムネイル画像を表示/配信する場
合に短時間での処理が可能な圧縮符号が構成できる。
号化する際に、他の成分を復号化する必要がないため、
高速な処理が可能である。
号化処理することなく、サムネイル画像を得ることがで
きる圧縮符号が得られるので、サムネイル画像を表示/
配信する場合に短時間での処理が可能な圧縮符号が構成
できる。
号化を少ない回路数で実現でき、またサムネイル画像を
表示/配信する場合に短時間での処理が可能である。
の発明の効果に加え、従来の符号化手段で得られた圧縮
符号をも復号化できる。
ー動画像の符号化を少ない回路数で実現でき、また、サ
ムネイル画像を表示/配信する場合に短時間での処理が
可能な圧縮符号が構成できる。
ー動画像の復号化を少ない回路数で実現でき、また、サ
ムネイル画像を表示/配信する場合に短時間での処理が
可能である。
ムネイル動画像を得ることが可能な圧縮符号を構成でき
る。
画質の良いサムネイル動画像を得ることが可能となる。
サムネイル画像をネットワーク等を介して、送信し、表
示することができる。
と、カラー画像の符号化、復号化を少ない回路数で実現
でき、また、サムネイル画像を表示/配信する場合に短
時間での処理が可能となる画像処理方法及び該方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムを提供するこ
とができる。
一例を示す図である。
成符号の記述例を示す図である。
一例を示す図である。
一例を示す図である。
す図である。
換の一例を示す図である。
である。
の符号化、復号化回路の一例を示す図である。
の構成例を示す図である。
別の構成例を示す図である。
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
用例を示す図である。
用した場合の構成例を示すブロック図である。
ムをネットワーク(伝送媒体)及びCD−ROM(記録
媒体)を用いた配信に適用した場合の構成例を示す図で
ある。
号化プログラムの処理の一例を説明するフローチャート
である。
号化プログラムの処理の一例を説明するフローチャート
である。
プログラムの処理の一例を説明するフローチャートであ
る。
画像の符号化に適用された場合の構成例を示す図であ
る。
である。
に適用された場合の構成例を示す図である。
路の適用例を示す図である。
ク図である。
ク図である。
ク図である。
第2のサブバンド変換部、12…第3のサブバンド変換
部、13〜16…サブバンド変換部、20…第1の色変
換部、21…第2の色変換部、22…第3の色変換部、
23…色変換部、30…エントロピー符号化部、31…
圧縮符号、40…エントロピー復号化部、50…第1の
逆色変換部、51…第2の逆色変換部、52…第3の逆
色変換部、60…第1の逆サブバンド変換部、61…第
2の逆サブバンド変換部、70…記憶装置、71…符号
化回路、72…記憶手段、73…復号化回路、80…デ
ジタルカラー画像形成装置、81…RIP部、82…画
像処理部、83…書込部、84…スキャナ、85…液晶
パネル、91…感光体、92…現像装置、93…定着装
置、94…帯電装置、95…クリーニング装置、96…
中間転写体、97…給紙トレイ、98…紙搬送路、10
0…ネットワーク、101…サーバ、102,103,
104…PC、102a,103a…CD−ROM、1
10…フレーム内符号化回路、111…フレーム内復号
化回路、112…フレーム分解部、113…Iピクチャ
符号化回路、114…Bピクチャ符号化回路、115…
Pピクチャ符号化回路、116…Iピクチャ復号化回
路、117…Bピクチャ復号化回路、118…Pピクチ
ャ復号化回路、119…フレーム結合部、120…配信
センター、121,122…TV、123…ケーブル。
Claims (20)
- 【請求項1】 複数の色成分より構成されるデジタルカ
ラー画像を圧縮して圧縮符号を得る画像処理装置であっ
て、各色成分を所定の領域単位ごとに低周波係数と高周
波係数とに変換するサブバンド変換と、該高周波係数の
みを高周波輝度係数と高周波色差係数とに変換する高周
波係数変換とを再帰的にm(m≧1)階層行なう変換手
段と、少なくとも1階層目の前記高周波輝度係数及び1
階層目の前記高周波色差係数をエントロピー符号化する
高周波成分エントロピー符号化手段とを備えることを特
徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
て、更に低周波成分をエントロピー符号化するための低
周波成分エントロピー符号化手段を有し、該低周波成分
エントロピー符号化手段は、前記高周波輝度係数及び前
記高周波色差係数をエントロピー符号化する高周波成分
エントロピー符号化手段とは独立して該高周波成分を参
照せずに符号化を行なうことを特徴とする画像処理装
置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の画像処理装置におい
て、前記低周波係数については非圧縮のままで圧縮符号
を形成することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項4】 複数の色成分より構成されるデジタルカ
ラー画像を圧縮して得られた圧縮符号をデジタルカラー
画像に復号化する画像処理装置であって、高周波輝度係
数と高周波色差係数とを演算して各色成分ごとの高周波
係数を復元する高周波係数復元手段と、該高周波係数復
元手段によって復元された高周波係数を低周波係数と演
算させて各色成分ごとの画像へ復元する逆サブバンド変
換手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項5】 複数の色成分より構成されるデジタルカ
ラー画像を圧縮して得られた圧縮符号をデジタルカラー
画像に復号化する画像処理装置であって、前記圧縮符号
が、低周波成分を輝度情報及び色差情報として含んでい
るのか、あるいは、低周波成分を色成分ごとの低周波成
分情報として含んでいるのかを判定する判定手段と、前
記圧縮符号が低周波成分を輝度情報及び色差情報として
含んでいる場合には前記低周波成分の輝度情報及び色差
情報を逆色変換して色成分ごとの低周波成分情報に変換
する変換手段と、高周波輝度係数と高周波色差係数とを
各色成分ごとの高周波係数に復元する高周波係数復元手
段と、該高周波係数復元手段によって復元された高周波
係数を低周波係数と演算させて各色成分ごとの画像へ復
元する逆サブバンド変換手段とを備えることを特徴とす
る画像処理装置。 - 【請求項6】 デジタルカラー動画像を構成する各フレ
ームに対してフレーム内符号化を行って圧縮符号を得る
フレーム内符号化手段を有する画像処理装置であって、
前記フレーム内符号化手段は、各フレームを請求項1乃
至3のいずれかに記載の画像処理装置における各手段に
よって符号化することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項7】 デジタルカラー動画像を構成する各フレ
ームに対してフレーム内符号化を行って、得られた圧縮
符号にフレーム内復号化を行ないデジタルカラー動画像
を構成する各フレームを得るフレーム内復号化手段を有
する画像処理装置であって、前記フレーム内復号化手段
は、各フレームを請求項4または5に記載の画像処理装
置における各手段によって復号化することを特徴とする
画像処理装置。 - 【請求項8】 デジタルカラー動画像を構成する各フレ
ームに対してフレーム内符号化及びフレーム間符号化を
行って圧縮符号を得る動画像符号化手段を有する画像処
理装置であって、前記動画像符号化手段は、フレーム内
符号化によって符号化されるフレームを請求項1乃至3
のいずれかに記載の画像処理装置における各手段によっ
て符号化することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項9】 デジタルカラー動画像を構成する各フレ
ームに対してフレーム内符号化及びフレーム間符号化を
行って、得られた圧縮符号を復号化する動画像復号化手
段を有する画像処理装置であって、前記動画像復号化手
段は、フレーム内符号化によって符号化されたフレーム
を請求項4または5に記載の画像処理装置における各手
段によって復号化することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項10】 請求項8に記載の画像処理装置におい
て、前記フレーム内符号化によって符号化される各フレ
ームの低周波成分を補間するための低周波成分用フレー
ム間符号化情報を作成するフレーム間符号化情報作成手
段をさらに有することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載のフレーム間符号化
情報作成手段によって得られた圧縮符号を復号化するた
めの動画像復号化手段を有する画像処理装置であって、
前記動画像復号化手段は、フレーム内符号化によって符
号化されたフレームを請求項4または5に記載の画像処
理装置における各手段によって復号化する復号化手段
と、前記フレーム内符号化によって符号化される各フレ
ームの前記低周波成分及び前記低周波成分用フレーム間
符号化情報から、もとの動画像よりも低解像度の動画像
を作成する動画像作成手段とを有することを特徴とする
画像処理装置。 - 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
画像処理装置において、前記低周波係数をサムネイル画
像として表示する表示手段を更に有することを特徴とす
る画像処理装置。 - 【請求項13】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
画像処理装置において、前記低周波係数をサムネイル画
像として送信する送信手段を更に有することを特徴とす
る画像処理装置。 - 【請求項14】 複数の色成分より構成されるデジタル
カラー画像を圧縮して圧縮符号を得る画像処理方法であ
って、各色成分を所定の領域単位ごとに低周波係数と高
周波係数とに変換するサブバンド変換と、該高周波係数
のみを高周波輝度係数と高周波色差係数とに変換する高
周波係数変換とを再帰的にm(m≧1)階層行ない、少
なくとも1階層目の前記高周波輝度係数及び1階層目の
前記高周波色差係数をエントロピー符号化することを特
徴とする画像処理方法。 - 【請求項15】 複数の色成分より構成されるデジタル
カラー画像を圧縮して得られた圧縮符号をデジタルカラ
ー画像に復号化する画像処理方法であって、高周波輝度
係数と高周波色差係数とを逆色変換によって各色成分ご
との高周波係数に復元し、復元された高周波係数と低周
波係数とを逆サブバンド変換によって各色成分ごとの画
像へ復元することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項16】 複数の色成分より構成されるデジタル
カラー画像を圧縮して得られた圧縮符号をデジタルカラ
ー画像に復号化する画像処理方法であって、前記圧縮符
号が、低周波成分を輝度情報及び色差情報として含んで
いるのか、あるいは、低周波成分を色成分ごとの低周波
成分情報として含んでいるのかを判定し、前記圧縮符号
が低周波成分を輝度情報及び色差情報として含んでいる
場合には前記低周波成分の輝度情報及び色差情報を逆色
変換して色成分ごとの低周波成分情報を生成し、高周波
輝度係数と高周波色差係数とを逆色変換によって各色成
分ごとの高周波係数に復元し、復元された高周波係数と
低周波係数とを逆サブバンド変換によって各色成分ごと
の画像へ復元することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項17】 複数の色成分より構成されるデジタル
カラー画像を圧縮して圧縮符号を得る画像処理方法をコ
ンピュータに実行させるプログラムであって、各色成分
を所定の領域単位ごとに低周波係数と高周波係数とに変
換するサブバンド変換と、該高周波係数のみを高周波輝
度係数と高周波色差係数とに変換する高周波係数変換と
を再帰的にm(m≧1)階層行なうステップと、少なく
とも1階層目の前記高周波輝度係数及び1階層目の前記
高周波色差係数をエントロピー符号化するステップとを
コンピュータに実行させるプログラム。 - 【請求項18】 複数の色成分より構成されるデジタル
カラー画像を圧縮して得られた圧縮符号をデジタルカラ
ー画像に復号化する画像処理方法をコンピュータに実行
させるプログラムであって、高周波輝度係数と高周波色
差係数とを逆色変換によって各色成分ごとの高周波係数
に復元するステップと、復元された高周波係数と低周波
係数とを逆サブバンド変換によって各色成分ごとの画像
へ復元するステップとをコンピュータに実行させるプロ
グラム。 - 【請求項19】 複数の色成分より構成されるデジタル
カラー画像を圧縮して得られた圧縮符号をデジタルカラ
ー画像に復号化する画像処理方法をコンピュータに実行
させるプログラムであって、前記圧縮符号が、低周波成
分を輝度情報及び色差情報として含んでいるのか、ある
いは、低周波成分を色成分ごとの低周波成分情報として
含んでいるのかを判定するステップと、前記圧縮符号が
低周波成分を輝度情報及び色差情報として含んでいる場
合には前記低周波成分の輝度情報及び色差情報を逆色変
換して色成分ごとの低周波成分情報を生成するステップ
と、高周波輝度係数と高周波色差係数とを逆色変換によ
って各色成分ごとの高周波係数に復元するステップと、
復元された高周波係数と低周波係数とを逆サブバンド変
換によって各色成分ごとの画像へ復元するステップとを
コンピュータに実行させるプログラム。 - 【請求項20】 請求項17乃至19のいずれかに記載
のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体。
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JP2001044782A JP4159259B2 (ja) | 2001-02-21 | 2001-02-21 | 画像処理装置、画像処理方法、該画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム及び該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002247581A true JP2002247581A (ja) | 2002-08-30 |
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JP2010022045A (ja) * | 2003-02-27 | 2010-01-28 | Seiko Epson Corp | 画像再生装置 |
-
2001
- 2001-02-21 JP JP2001044782A patent/JP4159259B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US9538046B2 (en) | 2003-02-27 | 2017-01-03 | Seiko Epson Corporation | Image reproduction using a particular color space |
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