JP2002247058A - 光波長多重ノード装置及びリング状ネットワーク - Google Patents

光波長多重ノード装置及びリング状ネットワーク

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JP2002247058A
JP2002247058A JP2001040461A JP2001040461A JP2002247058A JP 2002247058 A JP2002247058 A JP 2002247058A JP 2001040461 A JP2001040461 A JP 2001040461A JP 2001040461 A JP2001040461 A JP 2001040461A JP 2002247058 A JP2002247058 A JP 2002247058A
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processing unit
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Masanori Nozaki
正典 野崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光波長多重ノード装置及びリング状ネットワ
ークネットワークの波長資源の利用効率を高める。 【解決手段】 単位情報を光信号として光波長ごとに伝
送するための光伝送路を有するリング状ネットワークに
配置され、前記光伝送路を構成する入力側光伝送路およ
び出力側光伝送路に接続されて前記光信号を処理する光
処理手段と、当該光処理手段に対し光電変換手段または
電光変換手段を介して接続され、前記単位情報を電気信
号として処理する電気処理手段とを有する光波長多重ノ
ード装置において、分岐挿入通過実行部と、中継処理部
と、経路設定手段と、経路演算部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光波長多重リング状
ネットワークに関し、例えば、光ファイバ伝送路を介し
て接続された複数のノード装置において、任意の光波長
をアッド、ドロップすることにより複数の光パスを設定
することが可能な場合などに適用して好適なものであ
る。
【0002】また本発明は、かかる光波長多重リング状
ネットワークの構成要素として使用される光波長多重ノ
ード装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】近年、インターネットの普及などによ
り、パケットベースのデータトラヒックが急増してきて
おり、それらトラヒックを伝送する手段として、光ファ
イバ上に波長の異なる光信号を並列的に伝送することで
光ファイバの数を増やすことなく伝送容量を拡大するW
DM(Wavelength Division Mu
ltiplexing)技術が注目されている。特に、
ノード装置間をリング状に接続し、任意の波長をアッ
ド、ドロップすることによりリング内に複数の光パスを
設定することが可能となるOADM(Optical
Add−Drop Multiplexing)ノード
装置に関する研究開発が活発に進められている。
【0004】このようなOADMについて記載した文献
としては、次の文献1があげられる。
【0005】文献1:鹿嶋正幸,他”波長多重OADM
ネットワークシステムの開発”,信学会ソサイエティ大
会,B−10−146,Sep 1999.このような
OADMノード装置の一般的な構成及び動作を図2を用
いて説明する。
【0006】図2において、光伝送路から入力される波
長多重された光信号は、光アンプ101によって増幅さ
れ、光フィルタ102によって異なる波長毎(λ1,λ
2,...,λn)に分離される。分離された光信号は
2×2光スイッチ103により、このOADMノード装
置を通過(スルー)して光信号のまま伝送路に出力され
るか、もしくはO/E変換器(O/E)105によって
光電変換されてデータリンク処理部106やスイッチン
グ処理部107の電気系の構成要素に取り込まれる(ド
ロップ)。
【0007】2×2光スイッチ103が分離された光信
号をスルーするかドロップするかは、光スイッチ制御部
108から供給される制御信号に応じて決まるが、スル
ーするのは、自OADMノード装置をカットスルーする
光カットスルーパスが予め設定されていて、当該光信号
を構成するパケットが自OADMノード装置の配下に接
続されている通信端末装置などに宛てたパケットでない
ことが明確に判明している場合にかぎられるため、初期
状態などそのような光カットスルーパスの設定がみられ
ない状態では、ドロップするのが原則である。
【0008】ドロップされた光信号は光/電気変換器
(O/E)105によって電気信号に変換され、データ
リンク処理部106もしくはスイッチング処理部107
によって、適切なフレーム、パケットとして抽出された
後、ヘッダの解析が行われ、リング外もしくは再びリン
グ内に転送されるかどうかが決定される。
【0009】ここで、リング外に転送されるのは、前述
の配下の通信端末装置などに宛ててパケットを送信する
場合であり、再びリング内に挿入(すなわちアッド)さ
れるのは、ヘッダ解析の結果、当該パケットが配下の通
信端末装置に宛てたものでないことが判明した場合であ
る。
【0010】また、リング内に挿入されるパケットのな
かにはドロップされてヘッダ解析の結果に応じて再びア
ッドされるパケットのほか、リング外(配下の通信端末
装置)から到着したパケットも含まれる。
【0011】アッドされるパケットは再アッドされるも
のも、リング外から到着したものも、ヘッダの解析の結
果に応じて該当する電気/光変換器(E/O)104に
供給される。その後、各電気/光変換器104によりそ
れぞれの異なる波長の光信号に変換されたパケットは、
光スイッチ103によってリング内に挿入(アッド)さ
れ、光フィルタ102および光アンプ101によって光
信号が多重、増幅され隣接OADMノード装置ヘと送信
される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところでOADMノー
ド装置では、自OADMノード装置をカットスルーする
上述した光カットスルーパスを設定しておけば、自OA
DMノード装置をスルーするパケットにつきヘッダ解析
などの電気的な処理をいっさい行う必要がないため、デ
ータリンク処理部106及び、スイッチング処理部10
7で実行される電気的な処理の処理量が低減し、処理能
力にかかる負荷も軽減することが可能である。
【0013】すなわち、光カットスルーパスの設定は、
OADMノード装置における電気的な処理の処理量や負
荷の抑制に有効であるため、リング内にできるだけ多く
の光カットスルーパスを設定することが望ましい。
【0014】したがって理想的には、リング内のすべて
のOADMノード装置間で、フルメッシュに(すなわ
ち、リング内で任意の2つのOADMノード装置間に設
定し得るすべての組合せにつき、)カットスルーの光パ
スを設定することが求められる。リング内のすべてのO
ADMノード装置間でフルメッシュにカットスルーの光
パスを設定するものとすると、リング内のOADMノー
ド装置の総数がnの場合、必要とする光波長の数はn×
(n−1)本となる。
【0015】しかもこの場合、この光波長数は、リング
内のOADMノード装置の総数が増加するにつれて指数
関数的に増加してしまう。
【0016】光波長数が増加するということは、前記光
フィルタ102、光スイッチ103、電気/光変換器
(O/E)104、光/電気変換器(O/E)105な
どの数や規模が増大することを意味するから、OADM
ノード装置自体の規模が増大し、コストが高くなるとい
う問題をもたらす。
【0017】したがって、少ない光波長数で効率的に電
気的ルーティング処理を軽減できるような光カットスル
ーパスの設定方法が求められる。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明では、単位情報を光信号として光波長
ごとに伝送するための光伝送路を有するリング状ネット
ワークに配置され、前記光伝送路を構成する入力側光伝
送路および出力側光伝送路に接続されて前記光信号を処
理する光処理手段と、当該光処理手段に対し光電変換手
段または電光変換手段を介して接続され、前記単位情報
を電気信号として処理する電気処理手段とを有する光波
長多重ノード装置において、(1)前記光処理手段の内
部に配置され、前記光電変換手段を介して前記単位情報
を前記光処理手段から前記電気処理手段へ電気信号とし
て供給する分岐処理、前記電光変換手段を介して前記単
位情報を前記電気処理手段から前記光処理手段へ取り込
む挿入処理、または、前記入力側光伝送路から受け取っ
た光信号を前記光電変換手段に供給することなく光信号
のまま前記出力側光伝送路へ供給する通過処理のいずれ
かの処理を、供給される分岐挿入制御信号に従って実行
する分岐挿入通過実行部と、(2)前記電気処理手段の
内部に配置され、前記分岐処理によって供給された単位
情報に対し、当該単位情報の収容する宛先情報を検査し
その検査結果に応じて前記挿入処理を施すことで中継処
理を実行する中継処理部と、(3)供給される経路制御
信号によって指定される光波長の光信号を前記通過処理
の対象とするように、前記分岐挿入制御信号を生成、出
力する経路設定手段と、(4)前記リング状ネットワー
ク上の各光波長多重ノード装置に関し、前記中継処理の
処理量の総量が抑制されるような前記経路制御信号の組
合せを生成し、当該組合せに応じて該当する各光波長多
重ノード装置に対する経路制御信号の供給を行う経路演
算部とを備えたことを特徴とする。
【0019】また、第2の発明では、単位情報を光信号
として光波長ごとに伝送するための光伝送路を有するリ
ング状ネットワークに配置され、前記光伝送路を構成す
る入力側光伝送路および出力側光伝送路に接続されて前
記光信号を処理する光処理手段と、当該光処理手段に対
し光電変換手段または電光変換手段を介して接続され、
前記単位情報を電気信号として処理する電気処理手段と
を有する光波長多重ノード装置において、(1)前記光
処理手段の内部に配置され、前記光電変換手段を介して
前記単位情報を前記光処理手段から前記電気処理手段へ
電気信号として供給する分岐処理、前記電光変換手段を
介して前記単位情報を前記電気処理手段から前記光処理
手段へ取り込む挿入処理、または、前記入力側光伝送路
から受け取った光信号を前記光電変換手段に供給するこ
となく光信号のまま前記出力側光伝送路へ供給する通過
処理のいずれかの処理を、供給される分岐挿入制御信号
に従って実行する分岐挿入通過実行部と、(2)前記電
気処理手段の内部に配置され、前記分岐処理によって供
給された単位情報に対し、当該単位情報の収容する宛先
情報を検査しその検査結果に応じて前記挿入処理を施す
ことで中継処理を実行する中継処理部と、(3)供給さ
れる経路制御信号によって指定される光波長の光信号を
前記通過処理の対象とするように、前記分岐挿入制御信
号を生成、出力する経路設定手段とを備えたことを特徴
とする。
【0020】さらに、第3の発明にかかる光波長多重リ
ング状ネットワークでは、請求項1〜4のいずれかに記
載された光波長多重ノード装置と、請求項5に記載され
た光波長多重ノード装置と、これらの光波長多重ノード
装置を接続する光伝送路とを備えることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明にかかる光波長多重ノード装置及びリング
状ネットワークの実施形態について説明する。
【0022】本実施形態は、ネットワーク中で使用する
光波長数の増加を抑制しながら効率的に光カットスルー
パスを設定することで、ノード装置内に搭載されたデー
タリンク処理部やスイッチング処理部などで実行される
電気的な処理の処理量低減や、処理能力にかかる負荷の
軽減をはかることを特徴とする。
【0023】(A−1)第1の実施形態の構成 本実施形態の光波長多重ネットワーク10の構成を図5
に示す。ネットワーク10はリング状のトポロジを有し
ている。
【0024】図5において、当該ネットワーク10は、
6つのノード装置(OADM)201〜206と、これ
らの6つのノード装置間をリング状に接続する光ファイ
バケーブル207(207A〜207F)を備えてい
る。
【0025】ここで、それぞれに任意波長のアッド/ド
ロップ/スルーが行える各ノード装置201〜206の
配下には、LAN(ローカルエリアネットワーク)など
を介して間接的に、または直接的に、各種の通信端末装
置が接続され得る。
【0026】本実施形態においてノード装置201の配
下には通信端末装置TA1とTA2を含むLAN網LA
が接続され、ノード装置202の配下には通信端末装置
TB1とTB2を含むLAN網LBが接続され、ノード
装置203の配下には通信端末装置TC1とTC2を含
むLAN網LCが接続され、ノード装置204の配下に
は通信端末装置TD1とTD2を含むLAN網LDが接
続され、ノード装置205の配下には通信端末装置TE
1とTE2を含むLAN網LEが接続され、ノード装置
206の配下には通信端末装置TF1とTF2を含むL
AN網LFが接続されているものとする。
【0027】各通信端末装置(例えばTA1)は、例え
ばネットワーク機能を備えたパーソナルコンピュータや
サーバマシンなどであってよい。
【0028】また、異なるノード装置に接続されている
LAN網間(例えばノード装置201に接続されている
LAN網LAと、ノード装置202に接続されているL
AN網LB間)は、図5に示されていない通信網などに
よって接続され得るものであってもかまわないが、少な
くとも図5に示すリング状トポロジを持つネットワーク
10を使用する通信に関するかぎり、当該ネットワーク
10以外の手段によって論理的に接続されることはあり
得ないものとする。
【0029】ネットワーク10中のノード装置201〜
206のうちノード装置201はマスターノード装置で
あり、ノード装置202〜206はスレーブノード装置
である。マスターノード装置とスレーブノード装置の相
違は後述する演算装置310(図4参照)を搭載してい
るか否かに関連する部分にかぎられるので、その他の点
で両者に相違はなく、光波長多重ノード装置としての機
能は実質的に同じである。
【0030】当該マスターノード装置201の内部構成
例を図4に示す。
【0031】(A−1−1)マスターノード装置の内部
構成 図4において、マスターノード装置201の内部は大き
く分けて、光信号を処理するための光処理部201A
と、電気信号を処理するための電気処理部201Bに分
類することができる。
【0032】このうち光処理部201Aは、光アンプ3
01A、301Bと、光フィルタ(光合分波器)302
A、302Bと、N(Nは自然数。ただしNは通常、2
以上。)個の2×2光スイッチ303A〜303Nと、
N個の電気/光変換器(E/O)304A〜305N
と、N個の光/電気変換器(O/E)305A〜305
Nと、光スイッチ制御部308とを備えている。
【0033】また、電気処理部201Bは、データリン
ク処理部306と、スイッチング処理部307と、トラ
ヒックモニタ309と、演算装置310とを備えてい
る。
【0034】光処理部201A内の前記光アンプ301
Aは前記光ファイバケーブル207Fに接続されてお
り、当該光ファイバケーブル207を介して図5に示し
たスレーブノード装置206から供給される各波長の光
信号を増幅する部分である。
【0035】光アンプ301Aで増幅された光信号は光
分波器として機能する光フィルタ302Aによって波長
ごとに分波されて該当する2×2光スイッチに供給され
る。
【0036】したがって光フィルタ301Aで分波され
た光信号がN個(N波長)あるとすると、マスターノー
ド装置201が搭載している2×2光スイッチ303の
数もN個になる。
【0037】図示の例では、分波された波長λ1の光信
号は光スイッチ303Aに供給され、分波された波長λ
2の光信号は光スイッチ303Bに供給され、…、分波
された波長λNの光信号は光スイッチ303Nに供給さ
れている。
【0038】なお、各波長(例えばλ1)に多重される
チャネル数は1とすることも可能であるが、本実施形態
では複数チャネルが多重され得るものとする。多重方式
には、時分割多重や符号分割多重など、種々の方式を用
いることができる。
【0039】各光スイッチ303(303A〜303
N)は実質的に同じ2×2構造を備えており、2つの入
力端子I1、I2と、2つの出力端子O1、O2と、1
つの制御入力端子CTを有する。
【0040】このうち前記光フィルタ302Aから該当
する波長の光信号を受け取るための入力端子はI1であ
り、該当する電気/光変換器304から該当する波長の
光信号を受け取る入力端子がI2である。
【0041】また、入力端子I1で受け取った光信号を
スルーするために光フィルタ302Bに供給する出力端
子はO1であり、入力端子I1で受け取った光信号をド
ロップするために該当する光/電気変換器305に供給
する出力端子はO2である。
【0042】各光スイッチ303A〜303Nが入力端
子I1で受け取った光信号をスルーするかドロップする
かは、各光スイッチの制御入力端子CTに対し、光スイ
ッチ制御部308から供給されるスイッチ制御信号CS
によって制御される。
【0043】すなわち光スイッチ303A〜303N内
における光信号は、スルーされる場合に入力端子I1か
ら出力端子O1へ伝送され、ドロップされる場合に入力
端子I1から出力端子O2へ伝送され、アッドされる場
合に入力端子I2から出力端子O1へ伝送される。
【0044】したがって各電気/光変換器304A〜3
04Nも各波長ごとに各光スイッチ303A〜303N
に対応している。すなわち、電気/光変換器304Aは
波長λ1の光スイッチ303Aに対応し、電気/光変換
器304Bは波長λ2の光スイッチ303Bに対応し、
…、電気/光変換器304Nは波長λNの光スイッチ3
03Nに対応している。
【0045】同様に、光/電気変換器305A〜305
Nも各波長ごとに各光スイッチ303A〜303Nに対
応している。すなわち、光/電気変換器305Aは波長
λ1の光スイッチ303Aに対応し、光/電気変換器3
05Bは波長λ2の光スイッチ303Bに対応し、…、
光/電気変換器305Nは波長λNの光スイッチ303
Nに対応している。
【0046】前記電気処理部201B内のデータリンク
処理部306は、前記スイッチング処理部307に電気
的に接続されているほか、前記光/電気変換器305A
〜305Nから電気信号EIA〜EINを受け取り、前
記電気/光変換器304A〜304Nに電気信号EOA
〜EONを供給する部分で、電気的な処理によって、フ
レーム組立/分解などを実行する。
【0047】当該データリンク処理部306はまた、必
要に応じて、各通信端末装置間(例えば、通信端末装置
TF2とTB2間)の通信を収容する波長を変更する機
能を装備している。
【0048】例えば、ノード装置206配下の通信端末
装置TF2からノード装置202配下の通信端末装置T
B2に送信するパケットを、ノード装置201が中継処
理する場合、当該パケットがノード装置206からノー
ド装置201まで波長λ2を用いて伝送されてきたとし
ても、必要ならばノード装置201は、当該パケットを
当該波長λ2以外の波長(例えばλ3)に収容して、ノ
ード装置202へ向けて伝送することが可能である。
【0049】当該データリンク処理部306に対し電気
信号ESOとESIによって接続されているスイッチン
グ処理部307は、前記LAN網LAにも電気信号EL
IとELOによって接続される部分で、LAN網LAや
データリンク処理部306から電気信号ESO、ELI
として受け取ったパケットのヘッダを解析することによ
りアドレスを解決し、各パケットが要求する方路へ当該
パケットを送出する。これにより電気的ルーティング処
理が行われる。
【0050】当該マスターノード装置201が中継処理
を行う場合、光ファイバケーブル207Fから受け取っ
たパケットは光アンプ302A、光フィルタ302A、
光スイッチ303(303A〜303Nのいずれか)、
光/電気変換器305(305A〜305Nのいずれ
か)、データリンク処理部306をこの順番に伝送さ
れ、電気信号ESOとしてスイッチング処理部307に
到着し、当該スイッチング処理部307のヘッダ解析の
結果、当該スイッチング処理部307から電気信号ES
Iとしてデータリンク処理部306に返され、光リング
(すなわち、ノード装置201〜206の光処理部(例
えば201A)とこれらを接続する光ファイバケーブル
207A〜207Fによって構成されている光リング)
内へ転送されることになる。
【0051】光リング内転送のため、データリンク処理
部306に返された当該中継処理パケットは、データリ
ンク処理部306、電気/光変換器304(304A〜
304Nのいずれか)、光スイッチ303(303A〜
303Nのいずれか)、光フィルタ302B、光アンプ
301Bをこの順番に伝送され、光信号として光ファイ
バケーブル207Aに送出される。
【0052】これは中継処理のケースなので以上のよう
な順番で各部を伝送されたが、もしも当該パケットがL
AN網LA内のいずれかの通信端末装置(例えばTA
1)に宛てたものであれば、前記電気信号ESOとして
当該パケットを受け取ったときのスイッチング処理部3
07のヘッダ解析結果は、配下への転送(すなわち当該
パケットをLAN網LAに送出すること)を要求するの
で、当該パケットは前述の電気信号ESIとしてデータ
リンク処理部306に返されることなく、電気信号EL
OとしてLAN網LAに送出されることになる。
【0053】このあと当該パケットを、最終的な宛先の
通信端末装置(例えばTA1)まで送達するのは、当該
LAN網LA自体の機能による。
【0054】同様に、LAN網LA内のいずれかの通信
端末装置(例えばTA1)から他のノード装置の配下の
LAN網内の通信端末装置(例えば、ノード装置203
の配下のLAN網LC内の通信端末装置TC1)に宛て
たパケットが電気信号ELIとして当該スイッチング処
理部307に供給された場合には、当該パケットは、ス
イッチング処理部307、データリンク処理部306、
電気/光変換器304(304A〜304Nのいずれ
か)、光スイッチ303(303A〜303Nのいずれ
か)、光フィルタ302B、光アンプ301Bをこの順
番に伝送され、光信号として光ファイバケーブル207
Aに送出される。
【0055】一方、予め光カットスルーパスが設定さ
れ、当該光カットスルーパスによって当該マスターノー
ド装置201がカットスルーされる場合にはマスターノ
ード装置201内において、前記光リング外への転送が
行われず、光リング内での伝送が行われる。
【0056】例えば、光波長λ1ついて当該光カットス
ルーパスが設定されているものとすると、前記光スイッ
チ制御部308は波長λ1に対応する光スイッチ303
Aにカットスルーを指定するスイッチ制御信号CSを供
給し、光スイッチ303Aの入力端子I1に入力された
波長λ1の光信号は、当該光スイッチ303Aの出力端
子O1から出力される。
【0057】したがってこの場合、当該波長λ1の光信
号は、光/電気変換器303A〜303Nや電気処理部
201Bに供給されることなく、光アンプ301A、光
フィルタ302A、光スイッチ303A、光フィルタ3
02B、光アンプ301Bをこの順番に伝送されて光フ
ァイバケーブル207Aに送出されるから、電気信号に
変換されることなく光信号のまま当該マスターノード装
置201を通過し、電気処理部201B内のデータリン
ク処理部306やスイッチング処理部307は、カット
スルーされた当該光信号に対応するパケットを処理する
必要がなくなる。
【0058】波長λ1以外の波長の光信号がカットスル
ーされる場合もこれと同様である。
【0059】このようなスイッチング処理部307に
は、スイッチング処理部307の内部処理(前記ヘッダ
解析など)を受けるパケットの待ち行列(キュー)を蓄
積するために必要なバッファメモリなどの記憶手段が設
けられている。
【0060】この点は、前記データリンク処理部306
も同様であってよく、必要に応じて、データリンク処理
部306の内部処理を受けるパケットのキューを蓄積す
るためのバッファメモリなどの記憶手段が設けられてい
る。
【0061】現在の技術水準では、光信号を光信号のま
ま記憶し当該バッファメモリと同等な機能を発揮するこ
とのできる実用的な光デバイスは存在しないので、この
ようなバッファメモリは少なくとも電気処理部201B
内に設ける必要がある。
【0062】前記光スイッチ303A〜303Nの制御
入力端子CTに対して前記スイッチ制御信号CSを出力
する光スイッチ制御部308は、前記演算装置310か
ら供給を受ける演算情報CPに応じて、当該スイッチ制
御信号CSを変更する部分である。
【0063】また、前記トラヒックモニタ309は、前
記スイッチング処理部307のアドレス解析によって得
られる各パケットのアドレス情報やパケット長などのト
ラヒック基礎情報FTをもとにノード装置間のトラヒッ
クを示す統計情報として、トラヒック統計情報TSを算
出する部分である。
【0064】本実施形態のノード装置201の初期状態
において、光リング上を伝送されるすべての光波長のパ
ケットは上述した中継処理の対象となるため、自ノード
装置(ここでは201)内のスイッチング処理部(ここ
では307)で得られるトラヒック基礎情報FTに基づ
いて、前記光リング上(あるいはネットワーク10上)
の全トラヒックのうちの自ノード装置で中継処理するト
ラヒックは自ノード装置で直接把握することができ、ネ
ットワーク10上のトラヒック分布をある程度推定する
ことが可能である。
【0065】ただし、いったん光カットスルーパスを設
定したあとでは、当該光カットスルーパスによって自ノ
ード装置がカットスルーする波長のトラヒック変化は自
ノード装置内のスイッチング処理部ではまったく検出す
ることができないので、自ノード装置がスルーする波長
に関するトラヒック変化は、当該波長をスルーしない他
のノード装置(例えば202)のトラヒックモニタ30
9A(図3参照)が算出したトラヒック統計情報TI1
またはスイッチング処理部307が検出したトラヒック
基礎情報FT1を利用して検知することになる。
【0066】そのために、当該他のノード装置はマスタ
ーノード装置201まで、当該トラヒック統計情報TI
1またはトラヒック基礎情報FT1を伝送する必要があ
る。
【0067】トラヒック基礎情報FT1を伝送する場合
に比べ、このトラヒック基礎情報FT1に統計的な処理
を施すことによって得られるトラヒック統計情報TI1
を伝送するほうが、伝送する情報の量が少なく、当該伝
送にともなうトラヒック増加が小さくて済むのが普通で
あるので、ここでは、トラヒック統計情報TI1を伝送
するものとする。
【0068】当該トラヒック統計情報TI1を他のノー
ド装置からマスターノード装置201のトラヒックモニ
タ309まで伝送するには、専用線などの専用の通信手
段を利用することも考えられるが、ここでは、前記光リ
ングを使用して伝送される制御用パケット(トラヒック
統計情報用パケット)を用いて伝送するものとする。当
該トラヒック統計情報用パケットは、収容している情報
がトラヒック統計情報TI1である点を除き、前記光リ
ングを利用した端末間の通常の通信に使用されるパケッ
ト(例えば、前記通信端末装置TA1とTB1間の通信
に使用されるパケット)と同じである。
【0069】またこの場合、スイッチング処理部307
は少なくとも、当該トラヒック統計情報用パケットを通
常のパケットと区別して検出する機能を持つ必要があ
る。そして当該トラヒック統計情報用パケットを検出す
ると、スイッチング処理部307は当該トラヒック統計
情報用パケットが収容しているトラヒック統計情報TI
を取り出して演算装置310に供給する。
【0070】当該トラヒック統計情報TI1と前記トラ
ヒック統計情報TIを受け取る演算装置310は、トラ
ヒック統計情報TI1および/またはTIを使用して後
述する所定の演算処理を実行することにより、その処理
結果として前記演算情報CP(およびCP1)を得る。
【0071】なお、当該演算情報は、ネットワーク10
中でマスターノード装置201でのみ得られるものであ
るため、当該演算情報も前記トラヒック統計情報TI1
と同様に、制御用パケット(演算情報用パケット)を用
いて他のスレーブノード装置(例えば202)に伝送す
る必要がある。
【0072】また、当該演算情報CP、CP1は光リン
グ上の全ノード装置201〜206の光カットスルーパ
ターン(前記光リング上を伝送される各波長λ1〜λ4
について、スルーするノード装置とスルーしないノード
装置を指定するパターン)を示すものであるが、各ノー
ド装置は当該光カットスルーパターンのうち、自ノード
装置に関する部分だけを認識していれば十分なので、マ
スターノード装置201内の光スイッチ制御部308に
供給する演算情報CPと、スレーブノード装置202〜
206内の光スイッチ制御部308に供給する演算情報
CP1が同じ内容である必要はない。
【0073】次に、前記スレーブノード装置202〜2
06の内部構成例について、図3を参照しながら説明す
る。各スレーブノード装置202〜206の内部構成は
実質的に同じであるので、図3には主としてスレーブノ
ード装置202を示したものとして説明を進める。
【0074】(A−1−2)スレーブノード装置の内部
構成 図3において、当該スレーブ装置202は、光処理部2
02Aと、電気処理部202Bを備え、このうち光処理
部202Aは、光アンプ301A、301Bと、光フィ
ルタ(光合分波器)302A、302Bと、N(Nは自
然数。ただしNは通常、2以上。)個の2×2光スイッ
チ303A〜303Nと、N個の電気/光変換器(E/
O)304A〜305Nと、N個の光/電気変換器(O
/E)305A〜305Nと、光スイッチ制御部308
とを備えている。
【0075】また、電気処理部202Bは、データリン
ク処理部306と、スイッチング処理部307Aと、ト
ラヒックモニタ309Aとを備えている。
【0076】上述したように、前記マスターノード装置
と当該スレーブノード装置の相違は演算装置310を搭
載しているか否かに関連する部分にかぎられるため、図
3において図4と同一の符号を付与した各構成部分およ
び各信号の機能は、図4と同じである。
【0077】スレーブノード装置202のスイッチング
処理部307Aの機能は基本的にマスターノード装置2
01内の前記スイッチング処理部307と同じである
が、スレーブノード装置202は前記トラヒック統計情
報用パケットを送信する側なので、トラヒックモニタ3
09Aがトラヒック基礎情報FT1をもとに算出したト
ラヒック統計情報TIを、前記トラヒック統計情報用パ
ケットに収容して、前記マスターノード装置201の演
算装置309まで送達する機能を装備する必要がある。
【0078】また、スレーブノード装置202は前記マ
スターノード装置201内の演算装置310が算出した
演算情報CP1を収容している演算情報用パケットを受
信する側なので、そのスイッチング処理部307Aは当
該演算情報用パケットを検出した場合、当該演算情報用
パケットが収容している演算情報CP1を取り出して自
ノード装置202内の光スイッチ制御部308に供給す
る機能を装備する必要がある。
【0079】以下、上記のような構成を有する本実施形
態の動作について、図1を参照しながら説明する。
【0080】本実施形態のネットワーク10において、
各ノード装置201〜206の電気処理部(201B、
202B)のスイッチング処理部(307、307A)
やデータリンク処理部306の処理量を最少化し、処理
能力にかかる負荷をもっとも軽減することのできる最適
な前記光カットスルーパターンに対応した演算情報(C
P、CP1)を得るために、上述した演算装置310が
実行する演算処理を示したフローチャートが図1であ
る。
【0081】図1のフローチャートは、S501〜S5
10の各ステップから構成されている。
【0082】(A−2)第1の実施形態の動作 図1に示したように、本実施形態のネットワーク10の
初期状態において、ノード装置201など、前記光リン
グ上の各ノード装置201〜206も前記初期状態にあ
る。
【0083】この初期状態では、すべての波長λ1〜λ
4は全ノード装置201〜206によってアッド、ドロ
ップされ、光パスのすべては各隣接ノード装置間(例え
ばノード装置201と202間)で一対一に終端されて
いる。この場合、光リング内を転送される光信号は、一
旦すべて光/電気変換器(O/E)305によって電気
信号に変換され、すべてのパケットはデータリンク処理
部306とスイッチング処理部307(307A)によ
って電気的に処理される。
【0084】ここで、光リング内のトラヒック量の増加
や、特定のノード装置間でのトラヒックの偏りなどの原
因により、ノード装置における電気的処理に過大な負荷
がかかり、パケットの遅延やロスが頻繁に発生したもの
とする。
【0085】例えば、図5に示すノード装置202の配
下の通信端末装置(例えばTB1)宛てに他のノード装
置配下の通信端末装置(例えば、ノード装置205配下
の通信端末装置TE1)から送信されたパケットのトラ
ヒック量がかなり多い状態において、ノード装置201
配下の通信端末装置(例えばTA1)からノード装置2
03配下の通信端末装置(例えばTC1)に宛てて送信
されたパケットのトラヒック量も多いと、これらのパケ
ットを中継処理したりドロップしたりするノード装置2
02のスイッチング処理部307Aなどの前記バッファ
メモリで、パケットのキューが長くなりすぎたり、パケ
ットのオーバーフローが発生したりすることがある。
【0086】キューが長くなりすぎると、遅延が発生し
て、当該通信が会話などのリアルタイム性の要求水準の
高い通信である場合、通信端末装置TE1とTB1間の
通信品質を劣化させる。また、パケットのオーバーフロ
ーが発生するとパケットが失われるため、リアルタイム
性の要求水準の高低にかかわらず通信品質を劣化させ
る。
【0087】この場合、ノード装置202は、自身の配
下の通信端末装置がかかわっている通信(例えば、この
通信端末装置TE1とTB1間の通信)については処理
(例えば、前記ドロップ)を行わないわけにはいかない
が、前記中継処理(例えば、この通信端末装置TA1か
らTC1に宛てて送信されたパケットの中継処理)につ
いては、スルーすることによって当該中継処理に対応す
る電気的な処理の分だけ処理量を低減することが可能で
ある。
【0088】トラヒック量の多い、通信端末装置TA1
からTC1に宛てて送信されたパケットの中継処理を行
わずに済めば、ノード装置202内のデータリンク処理
部306やスイッチング処理部307Aにおける電気的
処理の処理能力に余裕が生まれて前記遅延やパケット損
失が起こりにくくなるため、通信端末装置TE1とTB
1間の通信の品質も向上する可能性が高い。
【0089】しかしながら、光リング上の各ノード装置
201〜206は、ネットワーク10内の異なるノード
装置の配下にある各通信端末装置間の通信に対し同時に
関与し得るため、ネットワーク10全体として、電気的
処理の処理量を最も低下させることのできる最適な光カ
ットスルーパターンを決定することは必ずしも容易では
ない。
【0090】すなわち、どのノード装置でどの波長をカ
ットスルーさせるかによって光パスによって形成される
論理的な網トポロジーが異なり、ネットワーク10内で
中継されるトラヒック量も変化するためである。
【0091】そこで本実施形態では、図1のフローチャ
ートを用いて、ノード装置201〜206における光ス
イッチ303をマスターノード装置201によって制御
し、いくつかの光パスをカットスルーすることで各ノー
ド装置で中継処理の対象となる中継処理パケットのデー
タ量(中継トラヒック量)をもっとも大幅に減少させる
ことのできる最適な光カットスルーパターンを決定し、
ネットワーク10上に実現する。
【0092】図1のフローチャートの開始条件は、ノー
ド装置201〜206のいずれかで、上述した遅延やパ
ケット損失の発生が頻繁に検出されたことである。
【0093】なお、必要に応じて、遅延やパケット損失
が一度だけ検出されたことを開始条件としたり、実際に
遅延やパケット損失が発生する前に、それらの発生の予
測結果を開始条件として用いてもよい。この予測は、前
記バッファメモリ内のキューの長さやキューの伸長速度
を計測すること等によって実行可能である。
【0094】ただし、パケットの遅延や損失は、バース
ト的なパケットの受信などによって一時的に発生するこ
とも有り得るので、そのような場合には過敏に反応しす
ぎないことが重要である。
【0095】例えば、パケットの一時的な遅延や損失に
反応して図1の演算処理を繰り返すのでは、当該演算処
理自体のための負荷が大きくなりすぎるし、また一時的
なパケットの遅延や損失は放置しておいても解消される
ものなので、演算処理の結果として新たな光カットスル
ーパターンが得られたときにはすでに当該遅延や損失を
もたらしたバースト的なトラヒックが解消していて、得
られた光カットスルーパターンを実現する必要性がない
ことも起こり得るからである。
【0096】したがって本実施形態では、遅延やパケッ
ト損失の発生頻度が所定値以上に達したことを、図1の
演算処理を開始する条件とする。
【0097】当該開始条件が満たされると、図1におい
て、まずマスターノード装置201は、全ノード装置2
01〜206のトラヒックモニタ309、309Aを通
じて各ノード装置間のトラヒックの統計情報TI、TI
1を収集する(S501)。
【0098】なお本実施形態では、各ノード装置201
〜206に専用のトラヒックモニタ309、309Aを
設置して、ネットワーク10内のノード装置間トラヒッ
クを観測するようにしているが、現在、インターネット
で広く用いられているSNMP(Simple Net
work Management Protocol)
を介して、各ノード装置のMIB(Managemen
t Information Base)データベース
に統計情報の問い合わせを行うことによるトラヒック情
報の収集方法も、必要に応じて使用可能である。
【0099】次に、収集した当該トラヒック統計情報T
I、TI1に基づき、各ノード装置間のトラヒック分布
を示すトラヒックテーブルを作成する(S502)。
【0100】当該トラヒックテーブルは、例えば、図7
に示すようなテーブルになる。
【0101】図7のテーブルでは、便宜上、簡単な整数
値でノード装置間のトラヒック分布を示している。各整
数値が大きいほどトラヒック量が多いことを示す。
【0102】図7において、例えばノード装置202か
らノード装置203への送信トラヒック量は50、ノー
ド装置203からノード装置202への送信トラヒック
量は10である。
【0103】次に各ノード装置201〜206がどの波
長をアッド/ドロップもしくはスルーするかを示すカッ
トスルーテーブルを作成する(S503)。
【0104】このテーブルは(ノード装置数×波長数)
の大きさで構成され、各エレメントはそれぞれ、0だと
そのノード装置でその波長をアッド/ドロップしている
ことを、1だとその波長をスルーしていることを示して
いる。
【0105】初期カットスルーテーブルでは、図8
(A)に示すように、全ノード装置201〜206がす
べての波長をアッド/ドロップしているため、エレメン
トはすべて0となっている。
【0106】次にこのカットスルーテーブルのエレメン
トをインクリメントし、テーブルの内容を更新させる
(S504)。
【0107】更新されたカットスルーテーブルの内容
は、例えば、図8(B)に示すようなものになる。
【0108】この更新操作により各ノード装置201〜
206である波長をカットスルーしている状態を、演算
装置310が仮想的に作成することができる。具体的な
テーブル更新の方法としては、テーブルのエレメントを
一次元的に並べ替え、(ノード装置数×波長数)のけた
数を持つ二進数として扱い、その値を1ずつインクリメ
ントしていく方法が考えられる。この方法によりすべて
のカットスルーパターンを漏れなく生成することができ
る。
【0109】ただし、ある波長(例えばλ2)のすべて
のエレメントを1としてしまうと、その波長はすべての
ノード装置201〜206でスルーされ、ネットワーク
10内で通信に使用されないことを意味するため、各波
長の行には最低2つ以上の0エレメントは必要となる。
【0110】また、ここでは、すべてのカットスルーパ
ターンを探索するものとしたが、ネットワーク10の運
用状態において、例えば前記通信端末装置TA1とTC
1が通信を継続している場合、当該通信端末装置TA1
を配下に持つノード装置201をすべての波長がスルー
するカットスルーパターンや、当該通信端末装置TC1
を配下に持つノード装置203をすべての波長がスルー
するカットスルーパターンを選択すると、カットスルー
パターンを切替えたあと、当該通信の継続が不可能にな
ってしまうので、そのようなカットスルーパターンは除
外する必要がある。
【0111】ステップS504につづくステップS50
5では、更新されたカットスルーテーブルによって形成
される論理トポロジーを作成し、そのトポロジーを用い
てRIP(Routing Information Protocol)やOSP
F(Open Shortest PathFirst)などのルーティング
プロトコルに実装されているダイクストラ法(グラフ理
論におけるグラフ上の最短経路を求める手法)を各ノー
ド装置をべースノード装置として仮想的に実行する(S
505)。
【0112】これにより各ノード装置201〜206に
おけるIP(Internet Protocol)層での経路を見積も
ることができる。この結果、このIP層での経路情報
と、前記ステップS502で得たトラヒックテーブルを
用いて各ノード装置での中継トラヒック量の算出が可能
となる(S506)。
【0113】次にすべてのノード装置毎に算出された中
継トラヒック量の総和をとり、前回に計算した(初めは
カットスルーなしの場合)中継トラヒック量の総和との
比較を行う(S507)。
【0114】もしこの中継トラヒック量が減少していた
ならば、当該ステップS507はYes側に分岐して、
そのカットスルーテーブルを保持する(S508)。ス
テップS507がYes側に分岐する場合、この中継ト
ラヒック量が得られたカットスルーパターンはこれまで
に得られたなかで最良のカットスルーパターンであるこ
とを示す。
【0115】次にこのカットスルーテーブルが最後の更
新パターンかどうかの判定を行い(S509)、そうで
ない場合は再びカットスルーテーブルを更新する前記ス
テップS504に戻り、以降は、必要な回数だけ、ステ
ップS504〜S509で構成されるループを繰り返し
実行する。
【0116】以上のフローを実行することにより、すべ
てのカットスルーパターンを探索し、その中で最も中継
トラヒック量の総和が少ないカットスルーパターンを得
ることができる。
【0117】このパターンに基づいてマスターノード装
置201は、前記演算情報CP、CP1を生成して、演
算情報CPは自ノード装置内の光スイッチ制御部308
に供給し、演算情報CP1は演算情報用パケットに収容
して該当するノード装置宛てに送信するように前記スイ
ッチング処理部307に指示する。
【0118】該当する各演算情報CP1を各ノード装置
202〜206が受け取ると、各ノード装置202〜2
06内の光スイッチ制御部308が当該演算情報CP1
に応じた前記スイッチ制御信号CSを出力するので、ネ
ットワーク10上に当該光カットスルーパターンに対応
する最適な光パスの設定が実現される。
【0119】なお、以上の動作において、前記波長λ1
〜λ4の一部の波長(例えばλ1)は、予備の波長とし
て残し、前記ステップS504で行うカットスルーテー
ブルの更新時にも、すべてのノード装置201〜206
で中継処理するようにしておくとよい。
【0120】この場合、予備の波長で伝送されるパケッ
トは各ノード装置における電気的処理の処理量低減には
寄与できないものの、すべてのノード装置201〜20
6のうちいずれのノード装置間(例えば、ノード装置2
01とノード装置203間)で通信する場合にも使用可
能である。
【0121】さらに当該予備の波長は、前記統計情報用
パケットや演算情報用パケットの伝送に活用することも
できる。
【0122】また、必要に応じて、前記ステップS50
4で実行するカットスルーテーブルの更新の際に、上述
した通信の継続を目的としたカットスルーパターンの除
外は行わないようにし、通信の継続のためには、当該予
備の波長を活用するようにしてもよい。
【0123】さらにまた、以上の説明ではネットワーク
10内で使用される光波長の数はλ1〜λ4の4つであ
ったが、この数は、4つより少なくてもよく多くてもよ
い。
【0124】ただし本実施形態のようにネットワーク1
0をバックボーン網として用いる場合、使用される波長
数は4つよりもはるかに多いのが普通である。一例とし
ては、100以上の波長を使用するようにしてもよい。
【0125】(A−3)第1の実施形態の効果 本実施形態によれば、ネットワーク(10)全体として
中継処理パケットのデータ量を最も低減することのでき
る最適な光カットスルーパターンに基づいた光パスを設
定することができるので、ネットワーク全体として、通
信品質およびスループットの向上を達成することが可能
である。
【0126】また、本実施形態では、各ノード装置(2
01〜206)で使用する光波長の数を抑制しながら効
率的にこのような通信品質の向上やスループットの向上
を達成できるため、得られる通信品質やスループットの
割に、各ノード装置を小規模かつ低コストに構成するこ
とが可能である。
【0127】(B)第2の実施形態 以下では、本実施形態が第1の実施形態と相違する点に
ついてのみ説明する。
【0128】本実施形態は、第1の実施形態と同様に、
各ノード装置での中継トラヒック量の総和が最小となる
ようなカットスルーパターンを作成することが目的であ
るが、その作成方法が異なり、前記ステップS504〜
S509に対応する部分の処理が異なる。
【0129】(B−1)第2の実施形態の構成および動
作 第1の実施形態では、カットスルーテーブルの更新(S
504)を行う方法として、テーブルのエレメントを一
次元的に並べ替え、(ノード装置数N×波長数M)のけ
た数を持つ二進数として扱い、その値を1ずつインクリ
メントしていく方法を挙げていた。しかし、この方法だ
と2N×M個のカットスルーパターンを探索する必要が
あり、ノード装置数もしくは波長数が増加するにつれ
て、探索するパターンの数は指数関数的に増加してしま
う。
【0130】そのため、演算装置310の処理速度によ
っては実時間内で最適なカットスルーパターンを得るこ
とが難しいことも考えられ、マスターノード装置201
の実装のしかたによっては、当該演算処理自体の大きな
負荷がスイッチング処理部307やデータリンク処理部
306における処理に悪影響を与えることも起こりう
る。
【0131】そこで本実施形態では、探索範囲を、全カ
ットスルーパターンよりも小さな範囲に絞り込み、発見
的な手法を用いて、より少ないパターンのなかから最適
となるカットスルーパターンを探索するものとする。こ
の様子を図9および図10を用いて説明する。
【0132】図9に示したT601〜T603の各テー
ブルと、図10に示したT604〜T606の各テーブ
ルは、本実施形態の演算装置310で実行する演算処理
のうち、前記ステップS504〜S509に対応する部
分の処理を示す。
【0133】本実施形態の場合も、前記開始条件なども
含め、基本的な設定フローは第1の実施形態と同様であ
る。
【0134】図9において、まず最初に、図8(A)の
カットスルーテーブルと同様な初期のカットスルーテー
ブルT601を作成する。
【0135】次に、ある波長(ここではλ4)に関し
て、一つのノード装置だけがその波長をスルーしている
状態を示すカットスルーテーブルを作成し、第1の実施
形態と同様に、ルーティングアルゴリズムの実行(前記
S505)、中継トラヒック量の計算(前記S506)
を行うことで中継トラヒック量の総和を計算する(T6
02A)。
【0136】ちなみにこの時点でのλ1〜λ3に関する
カットスルーテーブルの中身はすべて0として中継トラ
ヒック量の総和を計算する。
【0137】次に、このテーブルのエントリの中で一番
中継トラヒック量の総和が小さくなったもの(図中の中
継量50)をλ4のカットスルーテーブルの候補として
残す。
【0138】当該λ4以外の波長λ2〜λ3も同様に一
つのノード装置だけがその波長をスルーしているテーブ
ル(T603)を順に作成し、中継トラヒック量の総和
の計算を行う(T603A)。
【0139】なおここでも、第1の実施形態と同様に、
λ1の波長だけは前記予備の波長とするため、カットス
ルーを行っていない。
【0140】以上の動作により各波長を一つのノード装
置だけがカットスルーしている状態を示すカットスルー
テーブル(T604)が作成される。
【0141】次にこのカットスルーテーブル(T60
4)をべースとして、新たに一つのノード装置がカット
スルーされている状態を示すカットスルーテーブルを作
成し、上述のテーブルT602を生成したステップと同
様に中継トラヒックの総和が最小となる組み合わせを探
索する(T605A)。
【0142】図示の例では、波長λ4をノード装置20
3と204でカットスルーするケースが最低の中継トラ
ヒック量20を与えている。
【0143】この処理はテーブルT603を生成したス
テップと同様に、λ4以外の波長λ2〜λ3についても
行い、3つ以上のノード装置がカットスルーされている
カットスルーテーブルも逐次作成して同様な処理を繰り
返す。この繰り返し処理は、中継トラヒックの総和の減
少が得られなくなるまで実行される。
【0144】以上のカットスルーテーブル探索手法を用
いることにより、すべてのカットスルーテーブルを調べ
ることなく、中継トラヒック量の総和が少なくなる最適
なカットスルーパターンを特定することが可能となる。
【0145】本実施形態でも、光カットスルーパターン
が決定されると、対応する演算情報CP1が演算情報用
パケットを用いて各ノード装置202〜206に送達さ
れる点などは、第1の実施形態と同様である。
【0146】なお、本実施形態の場合、最終的に得られ
る光カットスルーパターンが、最適解(同じケースにつ
き第1の実施形態で得られる最適な光カットスルーパタ
ーン)に一致する保証はないが、前記演算装置310で
実行する演算処理の処理量を飛躍的に低減することがで
きる。
【0147】また、本実施形態で最終的に得られる光カ
ットスルーパターンは、当該最適解ではないとしても準
最適解となっており、各ノード装置201〜206にお
いて、実用上、十分な電気的処理量の低減を達成するこ
とが可能である。
【0148】(B−2)第2の実施形態の効果 本実施形態によれば、第1の実施形態の効果とほぼ同等
な効果を得ることができる。
【0149】また、本実施形態では、第1の実施形態に
比べて演算装置(310)で実行する演算処理の処理量
を飛躍的に低減することができるので、当該演算処理に
よって得られた光カットスルーパターンはネットワーク
(10)上で実時間内に速やかに実現され、演算処理自
体の負荷がスイッチング処理部(307)やデータリン
ク処理部(306)に悪影響を与える可能性も低い。
【0150】(C)第3の実施形態 以下では、本実施形態が第1の実施形態と相違する点に
ついてのみ説明する。
【0151】演算装置310で実行する演算処理の効率
化をはかる点で、本実施形態と第1の実施形態の関係
は、第2の実施形態と第1の実施形態の関係に類似して
いるが、第2の実施形態が発見的な手法を用いて効率化
をはかったのに対し、本実施形態では遺伝的アルゴリズ
ムを利用して効率化をはかるものである。
【0152】(C−1)第3の実施形態の構成および動
作 本実施形態の前記演算装置310においては、図11に
示すような遺伝子コードと呼ばれる配列を複数用意し、
その配列のパターンの組み替えを行うことで、最適なカ
ットスルーパターンの作成を行う。
【0153】なお、この遺伝子コードのエレメントの値
はカットスルーの状態を、そのアドレスはノード装置I
D及び波長IDをそれぞれ表しており、図11に示した
例では波長数=3、ノード装置数=6としているので、
18(=6×3)個のエレメントを持つ配列となる。
【0154】本実施形態でも、波長λ1は前記予備の波
長とするためカットスルーを行わないから、図11には
当該波長λ1に対応するエレメントは含まれていない。
【0155】以下に示す遺伝的アルゴリズムでは、遺伝
子へのコード化、選択確率の決定手法、交叉手法などに
より様々なバリエーションが存在するが、一般的な動作
は図12に示す通りである。
【0156】図12において、当該遺伝的アルゴリズム
は、S801〜S805の各ステップから構成されてい
る。第1の実施形態の開始条件と同様な開始条件が満た
されることによって当該遺伝的アルゴリズムが開始する
と、まず演算装置310は、初期段階では乱数などを用
いて、図13(A)に示すように、遺伝子コードを複数
個(ここでは、CD1〜CDX)作成する(S80
1)。ここで、各遺伝子コードは、光カットスルーパタ
ーンに対応している。
【0157】次に各遺伝子コードの優劣を評価するため
の適応度の計算を行う(S802)。ここではその遺伝
子コードでの中継トラヒック量の総和を適応度とする。
これは第1の実施形態の前記ステップS506で実行し
た中継トラヒック量の総和の算出方法と同様の手法で算
出することができる。
【0158】図13(B)では、各遺伝子コードCD1
〜CDXについて求めた適応度(中継トラヒック量の総
和)が70,50,60であることを示している。この
得られた適応度に基づいて、優秀な遺伝子コード(ここ
では中継トラヒックの総和が少ない遺伝子コード)順に
ソートを行い、優秀な遺伝子コードを複数個選択する
(S803)。
【0159】ここでは図13(C)に示すように、前記
適応度が60以下の遺伝子コードCD2、CDXを優秀
な遺伝子コードとして選択し、60を超える遺伝子コー
ド(CD1など)は選択しないものとする。
【0160】この選択方法としては、このように、ある
閾値以下の適応度を持つ遺伝子コードを順に選択する方
法のほか、適応度に比例した選択確率を用いる方法など
が適用できる。
【0161】次に、ステップS804では、図13
(D)に示すように、優秀な遺伝子コードCD2の一部
(「1100」の部分)と、他の優秀な遺伝子コードC
DXの一部(「100110」の部分)を結合して、新
しい遺伝子コードCDN1を作成する。この過程は、遺
伝的アルゴリズムでは交叉と呼ばれている。
【0162】図13(D)に示す交叉では、一例とし
て、結合するポイントが一つである一点交叉法を用いて
いる。
【0163】最後に、ステップS804によって得られ
た遺伝子コード(CDN1〜CDNY)の一部をある確
率などに従って書き換える(S805)。
【0164】この過程は、遺伝的アルゴリズムでは突然
変異と呼ばれており、図13(E)は突然変異によって
遺伝子コードCDNYが遺伝子コードCDMYに書き換
えられる様子を示している。これは特定の遺伝子コード
だけを選択、交叉することにより、同じ遺伝子コードば
かりが生成されるのを防止している。
【0165】突然変異終了後、当該突然変異によって新
たに生成された遺伝子コードの集団を用い、前記ステッ
プS802〜S805の各ステップによって構成される
ループを繰り返す。
【0166】ループ終了のトリガーは、ループ回数や、
適応度などによって決めるとよい。
【0167】以上のような遺伝的アルゴリズムを実行し
て、中継トラヒック量の総和が最少となるような遺伝子
コード(光カットスルーパターン)が定まると、第1の
実施形態と同様に、マスターノード装置201はこのパ
ターンに基づいて、前記演算情報CP、CP1を生成
し、演算情報CPは自ノード装置内の光スイッチ制御部
308に供給し、演算情報CP1は演算情報用パケット
に収容して該当するノード装置宛てに送信するように前
記スイッチング307に指示する。
【0168】該当する各演算情報CP1を各ノード装置
202〜206が受け取ると、各ノード装置202〜2
06内の光スイッチ制御部308が当該演算情報CP1
に応じた前記スイッチ制御信号CSを出力するので、ネ
ットワーク10上に当該光カットスルーパターンに対応
する適切な光パスの設定が実現される。
【0169】なお、本実施形態においても第2の実施形
態と同様に、最終的に得られる光カットスルーパターン
が、最適解(同じケースにつき第1の実施形態で得られ
る最適な光カットスルーパターン)に一致する保証はな
いが、前記演算装置310で実行する演算処理の処理量
を飛躍的に低減することができる。
【0170】また、本実施形態で最終的に得られる光カ
ットスルーパターンは、当該最適解ではないとしても準
最適解となっており、各ノード装置201〜206にお
いて、実用上、十分な電気的処理量の低減を達成するこ
とが可能である。
【0171】(C−2)第3の実施形態の効果 本実施形態によれば、第1の実施形態の効果とほぼ同等
な効果を得ることができる。
【0172】また、本実施形態では、第1の実施形態に
比べて演算装置(310)で実行する演算処理の処理量
を飛躍的に低減することができるので、当該演算処理に
よって得られた光カットスルーパターンはネットワーク
(10)上で実時間内に速やかに実現され、演算処理自
体の負荷がスイッチング処理部(307)やデータリン
ク処理部(306)に悪影響を与える可能性も低い。
【0173】さらに、本実施形態は、マスターノード装
置(201)における演算装置(310)に、遺伝的ア
ルゴリズムを実装することにより解空間の大域的な探索
が可能となり、局所的な解に留まる可能性が減少する。
そのため第2の実施形態におけるパターン探索アルゴリ
ズムと比較して、中継トラヒック量の総和を最少とす
る、より良好な組み合わせパターンを作成することが可
能となる。
【0174】(D)他の実施形態 第1〜第3の実施形態で使用するノード装置201〜2
06において各ノード装置の内部に設けられていた各構
成要素は、本発明では、必要に応じて各ノード装置の外
部に配置してもかまわない。
【0175】例えば、前記演算装置310、トラヒック
モニタ309、309Aなどは、各ノード装置に内蔵し
ない構成を取ることもできる。
【0176】また、第1〜第3の実施形態においてネッ
トワーク10上に配置されたノード装置201〜206
の数は6つであったが、この数は6より少なくてもよ
く、多くてもよい。
【0177】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、中継処理の処理量の総量を抑制することができるか
ら、使用できる光波長の数の割に通信品質やスループッ
トを高めることが可能で、光波長多重ノード装置及びリ
ング状ネットワークにおける波長資源の利用効率を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。
【図2】従来のノード装置の構成を示す概略図である。
【図3】第1の実施形態の(スレーブ)ノード装置の構
成例を示す概略図である。
【図4】第1の実施形態の(マスター)ノード装置の構
成例を示す概略図である。
【図5】第1の実施形態にかかるネットワークの全体構
成および動作を説明する概略図である。
【図6】第1の実施形態にかかるネットワークの全体構
成および動作を説明する概略図である。
【図7】第1の実施形態の動作説明図である。
【図8】第1の実施形態の動作説明図である。
【図9】第2の実施形態の動作説明図である。
【図10】第2の実施形態の動作説明図である。
【図11】第3の実施形態の動作説明図である。
【図12】第3の実施形態の動作説明図である。
【図13】第3の実施形態の動作説明図である。
【符号の説明】
10…ネットワーク、201〜206…ノード装置、2
01A、202A…電気処理部、201B、202B…
光処理部、207A〜207F…光ファイバケーブル、
302A、302B…光フィルタ、303A〜303N
…光スイッチ、304A〜304N…電気/光変換器、
305A〜305N…光/電気変換器、306…データ
リンク処理部、307、307B…スイッチング処理
部、309…トラヒックモニタ、310…演算装置、λ
1〜λ4…光波長。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位情報を光信号として光波長ごとに伝
    送するための光伝送路を有するリング状ネットワークに
    配置され、前記光伝送路を構成する入力側光伝送路およ
    び出力側光伝送路に接続されて前記光信号を処理する光
    処理手段と、当該光処理手段に対し光電変換手段または
    電光変換手段を介して接続され、前記単位情報を電気信
    号として処理する電気処理手段とを有する光波長多重ノ
    ード装置において、 前記光処理手段の内部に配置され、前記光電変換手段を
    介して前記単位情報を前記光処理手段から前記電気処理
    手段へ電気信号として供給する分岐処理、前記電光変換
    手段を介して前記単位情報を前記電気処理手段から前記
    光処理手段へ取り込む挿入処理、または、前記入力側光
    伝送路から受け取った光信号を前記光電変換手段に供給
    することなく光信号のまま前記出力側光伝送路へ供給す
    る通過処理のいずれかの処理を、供給される分岐挿入制
    御信号に従って実行する分岐挿入通過実行部と、 前記電気処理手段の内部に配置され、前記分岐処理によ
    って供給された単位情報に対し、当該単位情報の収容す
    る宛先情報を検査しその検査結果に応じて前記挿入処理
    を施すことで中継処理を実行する中継処理部と、 供給される経路制御信号によって指定される光波長の光
    信号を前記通過処理の対象とするように、前記分岐挿入
    制御信号を生成、出力する経路設定手段と、 前記リング状ネットワーク上の各光波長多重ノード装置
    に関し、前記中継処理の処理量の総量が抑制されるよう
    な前記経路制御信号の組合せを生成し、当該組合せに応
    じて該当する各光波長多重ノード装置に対する経路制御
    信号の供給を行う経路演算部とを備えたことを特徴とす
    る光波長多重ノード装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の光波長多重ノード装置におい
    て、 前記経路演算部は、 候補となる全ての前記経路制御信号の組合せを求めた上
    で、各組合わせについて前記中継処理の処理量の総量を
    求め、当該総量が最少となる組合せを最終的な経路制御
    信号の組合せとして決定することを特徴とする光波長ノ
    ード装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の光波長多重ノード装置におい
    て、 前記経路演算部は、 前記リング状ネットワーク上の光波長多重ノード装置の
    うち1つの光波長多重ノード装置について各光波長のう
    ち1つの光波長の光信号を通過処理させる通過処理パタ
    ーンを設定し、当該通過処理パターンのうち前記中継処
    理の処理量の総量が最少になるパターンを基本通過処理
    パターンに決定する基本通過処理パターン生成部を備
    え、 当該基本通過処理パターンをもとに、前記リング状ネッ
    トワーク上の光波長多重ノード装置のうち複数の光波長
    多重ノード装置について各光波長のうち1または複数の
    光波長の光信号を通過処理させる最終的な経路制御信号
    の組合せを決定することを特徴とする光波長ノード装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1の光波長多重ノード装置におい
    て、 前記経路演算部は、 各ビットが、前記リング状ネットワーク上の各光波長多
    重ノード装置の通過処理の有無を示す遺伝子コードを生
    成するコード生成部を備え、 当該遺伝子コードを用いた所定の遺伝的処理手順によっ
    て、前記中継処理の処理量の総量が最少になる最終的な
    経路制御信号の組合せを決定することを特徴とする光波
    長多重ノード装置。
  5. 【請求項5】 単位情報を光信号として光波長ごとに伝
    送するための光伝送路を有するリング状ネットワークに
    配置され、前記光伝送路を構成する入力側光伝送路およ
    び出力側光伝送路に接続されて前記光信号を処理する光
    処理手段と、当該光処理手段に対し光電変換手段または
    電光変換手段を介して接続され、前記単位情報を電気信
    号として処理する電気処理手段とを有する光波長多重ノ
    ード装置において、 前記光処理手段の内部に配置され、前記光電変換手段を
    介して前記単位情報を前記光処理手段から前記電気処理
    手段へ電気信号として供給する分岐処理、前記電光変換
    手段を介して前記単位情報を前記電気処理手段から前記
    光処理手段へ取り込む挿入処理、または、前記入力側光
    伝送路から受け取った光信号を前記光電変換手段に供給
    することなく光信号のまま前記出力側光伝送路へ供給す
    る通過処理のいずれかの処理を、供給される分岐挿入制
    御信号に従って実行する分岐挿入通過実行部と、 前記電気処理手段の内部に配置され、前記分岐処理によ
    って供給された単位情報に対し、当該単位情報の収容す
    る宛先情報を検査しその検査結果に応じて前記挿入処理
    を施すことで中継処理を実行する中継処理部と、 供給される経路制御信号によって指定される光波長の光
    信号を前記通過処理の対象とするように、前記分岐挿入
    制御信号を生成、出力する経路設定手段とを備えたこと
    を特徴とする光波長多重ノード装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載された光
    波長多重ノード装置と、 請求項5に記載された光波長多重ノード装置と、 これらの光波長多重ノード装置を接続する光伝送路とを
    備えることを特徴とする光波長多重リング状ネットワー
    ク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005136994A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Fujitsu Ltd 光ネットワークのネットワーク容量を増加させるための方法及びシステム
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