JP2002243062A - 塗料用開閉弁 - Google Patents
塗料用開閉弁Info
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Landscapes
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- Details Of Valves (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 弁軸に設けた伸縮性部材を用いて弁軸挿嵌孔
を塗料通路から遮断する。 【解決手段】 ケーシング本体2内には、弁軸挿嵌孔8
Aを有するリテーナ8を設けると共に、このリテーナ8
を挟んでピストン13と塗料通路5とを設ける。また、
弁軸挿嵌孔8Aには、ピストン13に連結され塗料通路
5側に突出した弁軸18を変位可能に設け、その先端側
にはポペット弁体19を設ける。そして、ポペット弁体
19を、ケーシング本体2とリテーナ8との間に挟持し
て取付けられ弁軸18の変位に追従して伸縮する伸縮性
部材20と、弁座部材4に離着座する弁部21とにより
構成する。この伸縮性部材20により、塗料通路5内の
塗料が弁軸挿嵌孔8Aに浸入したり、塗料中の顔料等が
伸縮性部材20の外周面に付着するのを防止することが
できる。
を塗料通路から遮断する。 【解決手段】 ケーシング本体2内には、弁軸挿嵌孔8
Aを有するリテーナ8を設けると共に、このリテーナ8
を挟んでピストン13と塗料通路5とを設ける。また、
弁軸挿嵌孔8Aには、ピストン13に連結され塗料通路
5側に突出した弁軸18を変位可能に設け、その先端側
にはポペット弁体19を設ける。そして、ポペット弁体
19を、ケーシング本体2とリテーナ8との間に挟持し
て取付けられ弁軸18の変位に追従して伸縮する伸縮性
部材20と、弁座部材4に離着座する弁部21とにより
構成する。この伸縮性部材20により、塗料通路5内の
塗料が弁軸挿嵌孔8Aに浸入したり、塗料中の顔料等が
伸縮性部材20の外周面に付着するのを防止することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば塗料、溶剤
等の流れをパイロットエアによって制御するのに好適に
用いられる塗料用開閉弁に関する。
等の流れをパイロットエアによって制御するのに好適に
用いられる塗料用開閉弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば塗装装置等には、パイロ
ットエア等を用いて塗料通路を開,閉することによりタ
ンク側の塗料を塗装機側に対して供給,遮断するエア駆
動式の開閉弁が設けられている。
ットエア等を用いて塗料通路を開,閉することによりタ
ンク側の塗料を塗装機側に対して供給,遮断するエア駆
動式の開閉弁が設けられている。
【0003】そして、この種の従来技術による塗料用開
閉弁は、塗料通路とピストン収容室とが弁軸挿嵌孔を挟
んで設けられたケーシングと、該ケーシングのピストン
収容室内に摺動可能に設けられ前記ピストン収容室内を
エア室とばね室とに画成するピストンと、前記ケーシン
グの弁軸挿嵌孔内に軸方向に挿通して設けられ基端側が
該ピストンに連結され先端側が前記塗料通路内に突出し
た弁軸と、該弁軸の先端側に設けられ該弁軸と一体に変
位することにより前記塗料通路を開,閉する弁体と、前
記ケーシングのばね室内に設けられ前記ピストンを弁体
の閉弁方向に付勢する付勢ばねとによって構成されてい
る。
閉弁は、塗料通路とピストン収容室とが弁軸挿嵌孔を挟
んで設けられたケーシングと、該ケーシングのピストン
収容室内に摺動可能に設けられ前記ピストン収容室内を
エア室とばね室とに画成するピストンと、前記ケーシン
グの弁軸挿嵌孔内に軸方向に挿通して設けられ基端側が
該ピストンに連結され先端側が前記塗料通路内に突出し
た弁軸と、該弁軸の先端側に設けられ該弁軸と一体に変
位することにより前記塗料通路を開,閉する弁体と、前
記ケーシングのばね室内に設けられ前記ピストンを弁体
の閉弁方向に付勢する付勢ばねとによって構成されてい
る。
【0004】ここで、弁軸は金属ロッド等からなり、ケ
ーシングの弁軸挿嵌孔内に摺動可能に設けられている。
そして、弁軸の基端側は弁軸挿嵌孔からエア室側に突出
し、ピストンと連結されている。また、弁軸の先端側は
塗料通路側に突出し、この突出端側には、塗料通路側の
弁座に離着座する弁体が設けられている(例えば、特開
平7−253176号公報等)。
ーシングの弁軸挿嵌孔内に摺動可能に設けられている。
そして、弁軸の基端側は弁軸挿嵌孔からエア室側に突出
し、ピストンと連結されている。また、弁軸の先端側は
塗料通路側に突出し、この突出端側には、塗料通路側の
弁座に離着座する弁体が設けられている(例えば、特開
平7−253176号公報等)。
【0005】そして、塗料用開閉弁の作動時には、ケー
シングのエア室にパイロットエアが供給されると、ピス
トンがパイロットエアの圧力により付勢ばねに抗して開
弁方向に摺動し、このピストンに追従して弁軸と弁体と
が軸方向に変位する。この結果、弁体は塗料通路内の弁
座から離座して開弁し、外部の塗料供給源から塗料通路
内に供給される塗料が塗装機等に向けて流出するもので
ある。
シングのエア室にパイロットエアが供給されると、ピス
トンがパイロットエアの圧力により付勢ばねに抗して開
弁方向に摺動し、このピストンに追従して弁軸と弁体と
が軸方向に変位する。この結果、弁体は塗料通路内の弁
座から離座して開弁し、外部の塗料供給源から塗料通路
内に供給される塗料が塗装機等に向けて流出するもので
ある。
【0006】前述した特開平7−253176号公報に
記載された第1の従来技術では、ケーシングの弁軸挿嵌
孔は塗料通路とエア室に開口しているため、弁軸挿嵌孔
内には、塗料通路内の塗料が弁軸挿嵌孔の周壁と弁軸外
周との間からエア室側に浸入するのを防止するUリン
グ、Oリング等からなるシール部材が設けられている。
記載された第1の従来技術では、ケーシングの弁軸挿嵌
孔は塗料通路とエア室に開口しているため、弁軸挿嵌孔
内には、塗料通路内の塗料が弁軸挿嵌孔の周壁と弁軸外
周との間からエア室側に浸入するのを防止するUリン
グ、Oリング等からなるシール部材が設けられている。
【0007】また、第2の従来技術として、ベローズま
たはダイヤフラムと呼ばれる隔壁部材を用いて、塗料通
路内に突出した弁軸の突出端側と弁軸挿嵌孔とを取囲む
ことにより、弁軸挿嵌孔を塗料通路に対して遮断する構
成としたものが知られている。この場合、隔壁部材は、
例えば薄肉な樹脂材料、金属材料等により蛇腹状の筒体
として形成され、基端側が弁軸挿嵌孔の周囲に取付けら
れると共に、先端側が弁体の外周側に取付けられてい
る。そして、弁軸が軸方向に変位するときには、この変
位に追従して隔壁部材の蛇腹部位が軸方向に伸縮するも
のである。
たはダイヤフラムと呼ばれる隔壁部材を用いて、塗料通
路内に突出した弁軸の突出端側と弁軸挿嵌孔とを取囲む
ことにより、弁軸挿嵌孔を塗料通路に対して遮断する構
成としたものが知られている。この場合、隔壁部材は、
例えば薄肉な樹脂材料、金属材料等により蛇腹状の筒体
として形成され、基端側が弁軸挿嵌孔の周囲に取付けら
れると共に、先端側が弁体の外周側に取付けられてい
る。そして、弁軸が軸方向に変位するときには、この変
位に追従して隔壁部材の蛇腹部位が軸方向に伸縮するも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
1の従来技術では、塗装装置を長期間に亘って使用して
いると、Uリング、Oリング等のシール部材が徐々に劣
化してくるため、弁軸挿嵌穴内には、シール部材と弁軸
との間を介して塗料が浸入し易くなり、浸入した塗料中
に含まれる顔料等が徐々に付着、堆積することがある。
さらに、シール部材の劣化が進行して弁軸との間に微小
な隙間が形成されると、この隙間にも顔料等が固着する
ようになるため、弁軸の摩擦抵抗が大きくなって弁体が
作動不良を起こしたり、堆積部位で固化した顔料が剥が
れて塗料中に混入することがあり、信頼性や塗装品質が
低下するという問題がある。
1の従来技術では、塗装装置を長期間に亘って使用して
いると、Uリング、Oリング等のシール部材が徐々に劣
化してくるため、弁軸挿嵌穴内には、シール部材と弁軸
との間を介して塗料が浸入し易くなり、浸入した塗料中
に含まれる顔料等が徐々に付着、堆積することがある。
さらに、シール部材の劣化が進行して弁軸との間に微小
な隙間が形成されると、この隙間にも顔料等が固着する
ようになるため、弁軸の摩擦抵抗が大きくなって弁体が
作動不良を起こしたり、堆積部位で固化した顔料が剥が
れて塗料中に混入することがあり、信頼性や塗装品質が
低下するという問題がある。
【0009】特に、例えば硬化剤等を含んだ2液型、3
液型の塗料等を用いる場合には、シール部材と弁軸との
間に浸入した塗料が硬化すると、弁体がケーシング側に
固着されて開閉不能となる虞れがある。
液型の塗料等を用いる場合には、シール部材と弁軸との
間に浸入した塗料が硬化すると、弁体がケーシング側に
固着されて開閉不能となる虞れがある。
【0010】また、第2の従来技術のように、弁軸と弁
軸挿嵌孔との間にベローズ等の隔壁部材を設ける構成と
した場合には、その蛇腹部位が複数の凹凸部を有する複
雑な形状となっているため、塗料中に含まれる樹脂成分
や顔料等が蛇腹部位の凹部等に固着し易くなり、これら
の固着物が剥がれて塗料中に混入することにより塗装品
質を低下させることがある。
軸挿嵌孔との間にベローズ等の隔壁部材を設ける構成と
した場合には、その蛇腹部位が複数の凹凸部を有する複
雑な形状となっているため、塗料中に含まれる樹脂成分
や顔料等が蛇腹部位の凹部等に固着し易くなり、これら
の固着物が剥がれて塗料中に混入することにより塗装品
質を低下させることがある。
【0011】しかも、例えば塗料の色替え等を行うため
にシンナ等の溶剤を用いて塗料通路を洗浄するときに
は、複雑な形状の蛇腹部位に対してシンナの接触面積
(洗浄面積)が大きくなるため、蛇腹部位を効率よく洗
浄できず、その凹部等に塗料の固着物が残留したり、洗
浄用シンナの消費量が増大するという問題がある。
にシンナ等の溶剤を用いて塗料通路を洗浄するときに
は、複雑な形状の蛇腹部位に対してシンナの接触面積
(洗浄面積)が大きくなるため、蛇腹部位を効率よく洗
浄できず、その凹部等に塗料の固着物が残留したり、洗
浄用シンナの消費量が増大するという問題がある。
【0012】さらに、隔壁部材としてダイヤフラムを用
いる場合には、薄肉なダイヤフラムが弁体の開閉動作に
追従して撓み変形を繰返す構成となっているため、その
耐久性や寿命を向上させるのが難しいという問題があ
る。
いる場合には、薄肉なダイヤフラムが弁体の開閉動作に
追従して撓み変形を繰返す構成となっているため、その
耐久性や寿命を向上させるのが難しいという問題があ
る。
【0013】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、ケーシングの弁軸挿嵌
孔を塗料通路に対して確実に遮断でき、塗料中の顔料等
が弁体側に残留するのを防止できる塗料用開閉弁を提供
することにある。
されたもので、本発明の目的は、ケーシングの弁軸挿嵌
孔を塗料通路に対して確実に遮断でき、塗料中の顔料等
が弁体側に残留するのを防止できる塗料用開閉弁を提供
することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、塗料通路を洗
浄する場合等のメンテナンス性を高め、耐久性、信頼性
を向上できるようにした塗料用開閉弁を提供することに
ある。
浄する場合等のメンテナンス性を高め、耐久性、信頼性
を向上できるようにした塗料用開閉弁を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、ピストン収容室と塗料通路と
が弁軸挿嵌孔を挟んで設けられたケーシングと、該ケー
シングのピストン収容室内に摺動可能に設けられたピス
トンと、前記ケーシングの弁軸挿嵌孔内に軸方向に挿通
して設けられ基端側が該ピストンに連結され先端側が前
記塗料通路内に突出した弁軸と、該弁軸の先端側に設け
られ該弁軸と一体に変位することにより前記塗料通路を
開,閉するポペット弁体とを備えてなる塗料用開閉弁に
おいて、前記ポペット弁体は前記弁軸外周側に抜止め状
態で伸縮可能に設けられ前記弁軸の変位に追従して伸縮
変形する伸縮性部材によって形成し、該伸縮性部材の基
端側は前記弁軸挿嵌孔を塗料通路に対して閉塞した状態
で前記ケーシングに取付け、該伸縮性部材の先端側には
前記塗料通路の弁座に離着座する弁部を設けてなる構成
を特徴としている。
ために請求項1の発明は、ピストン収容室と塗料通路と
が弁軸挿嵌孔を挟んで設けられたケーシングと、該ケー
シングのピストン収容室内に摺動可能に設けられたピス
トンと、前記ケーシングの弁軸挿嵌孔内に軸方向に挿通
して設けられ基端側が該ピストンに連結され先端側が前
記塗料通路内に突出した弁軸と、該弁軸の先端側に設け
られ該弁軸と一体に変位することにより前記塗料通路を
開,閉するポペット弁体とを備えてなる塗料用開閉弁に
おいて、前記ポペット弁体は前記弁軸外周側に抜止め状
態で伸縮可能に設けられ前記弁軸の変位に追従して伸縮
変形する伸縮性部材によって形成し、該伸縮性部材の基
端側は前記弁軸挿嵌孔を塗料通路に対して閉塞した状態
で前記ケーシングに取付け、該伸縮性部材の先端側には
前記塗料通路の弁座に離着座する弁部を設けてなる構成
を特徴としている。
【0016】このように構成することにより、例えば弁
軸の外周側に筒状の伸縮性部材を伸縮可能に設け、この
伸縮性部材によってポペット弁体の一部または全体を構
成することができる。従って、伸縮性部材により弁軸挿
嵌孔を閉塞して塗料通路から遮断することができる。ま
た、伸縮性部材は、弁軸が軸方向に変位するときに、そ
の外周側で弁軸の変位に追従して軸方向に伸長しまたは
圧縮変形できるから、伸縮性部材に蛇腹状の部位等を設
ける必要がなくなり、その外面側を滑らかな形状に形成
することができる。
軸の外周側に筒状の伸縮性部材を伸縮可能に設け、この
伸縮性部材によってポペット弁体の一部または全体を構
成することができる。従って、伸縮性部材により弁軸挿
嵌孔を閉塞して塗料通路から遮断することができる。ま
た、伸縮性部材は、弁軸が軸方向に変位するときに、そ
の外周側で弁軸の変位に追従して軸方向に伸長しまたは
圧縮変形できるから、伸縮性部材に蛇腹状の部位等を設
ける必要がなくなり、その外面側を滑らかな形状に形成
することができる。
【0017】また、請求項2の発明によると、ピストン
収容室と塗料通路とがリテーナ嵌合部を挟んで設けられ
たケーシング本体と、該ケーシング本体のリテーナ嵌合
部に嵌合して設けられ前記塗料通路とピストン収容室と
の間を連通する弁軸挿嵌孔が穿設されたリテーナと、前
記ケーシング本体のピストン収容室内に摺動可能に設け
られたピストンと、前記リテーナの弁軸挿嵌孔内に軸方
向に挿通して設けられ基端側が該ピストンに連結され先
端側が前記塗料通路内に突出した弁軸と、該弁軸の先端
側に設けられ該弁軸と一体に変位することにより前記塗
料通路を開,閉するポペット弁体とを備えてなる塗料用
開閉弁において、前記ポペット弁体は前記弁軸外周側に
抜止め状態で伸縮可能に設けられ前記弁軸の変位に追従
して伸縮変形する伸縮性部材によって形成し、該伸縮性
部材の基端側は前記弁軸挿嵌孔を塗料通路に対して閉塞
した状態で前記リテーナとケーシング本体に挟持して取
付け、該伸縮性部材の先端側には前記塗料通路の弁座に
離着座する弁部を設ける構成を特徴としている。
収容室と塗料通路とがリテーナ嵌合部を挟んで設けられ
たケーシング本体と、該ケーシング本体のリテーナ嵌合
部に嵌合して設けられ前記塗料通路とピストン収容室と
の間を連通する弁軸挿嵌孔が穿設されたリテーナと、前
記ケーシング本体のピストン収容室内に摺動可能に設け
られたピストンと、前記リテーナの弁軸挿嵌孔内に軸方
向に挿通して設けられ基端側が該ピストンに連結され先
端側が前記塗料通路内に突出した弁軸と、該弁軸の先端
側に設けられ該弁軸と一体に変位することにより前記塗
料通路を開,閉するポペット弁体とを備えてなる塗料用
開閉弁において、前記ポペット弁体は前記弁軸外周側に
抜止め状態で伸縮可能に設けられ前記弁軸の変位に追従
して伸縮変形する伸縮性部材によって形成し、該伸縮性
部材の基端側は前記弁軸挿嵌孔を塗料通路に対して閉塞
した状態で前記リテーナとケーシング本体に挟持して取
付け、該伸縮性部材の先端側には前記塗料通路の弁座に
離着座する弁部を設ける構成を特徴としている。
【0018】これにより、例えばポペット弁体の少なく
とも一部を構成する筒状の伸縮性部材を弁軸の外周側に
伸縮可能に設け、その基端側をリテーナを用いてケーシ
ング本体との間に挟持して取付けることができる。この
結果、伸縮性部材により弁軸挿嵌孔を閉塞して塗料通路
から遮断することができる。
とも一部を構成する筒状の伸縮性部材を弁軸の外周側に
伸縮可能に設け、その基端側をリテーナを用いてケーシ
ング本体との間に挟持して取付けることができる。この
結果、伸縮性部材により弁軸挿嵌孔を閉塞して塗料通路
から遮断することができる。
【0019】また、請求項3の発明によると、弁部は伸
縮性部材よりも硬質な別の材料により構成している。
縮性部材よりも硬質な別の材料により構成している。
【0020】これにより、ポペット弁体のうち弁部をよ
り硬質な材料によって形成でき、弁部の強度を高めるこ
とができる。この結果、ポペット弁体のうち弁部を除い
た他の部位を伸縮性部材により構成しているので、該伸
縮性部材により弁軸挿嵌孔を閉塞しつつ、弁部を塗料通
路の弁座に離着座させることができる。
り硬質な材料によって形成でき、弁部の強度を高めるこ
とができる。この結果、ポペット弁体のうち弁部を除い
た他の部位を伸縮性部材により構成しているので、該伸
縮性部材により弁軸挿嵌孔を閉塞しつつ、弁部を塗料通
路の弁座に離着座させることができる。
【0021】また、請求項4の発明によると、弁部は伸
縮性部材と同一の材料によって一体的に形成している。
縮性部材と同一の材料によって一体的に形成している。
【0022】これにより、ポペット弁体の弁部を含めた
全体を伸縮性部材によって形成でき、この伸縮性部材に
よって弁軸挿嵌孔を閉塞しつつ、弁部を塗料通路の弁座
に対して弾性的に離着座させることができる。
全体を伸縮性部材によって形成でき、この伸縮性部材に
よって弁軸挿嵌孔を閉塞しつつ、弁部を塗料通路の弁座
に対して弾性的に離着座させることができる。
【0023】さらに、請求項5の発明のように、伸縮性
部材をフッ素ゴムによって構成することにより、例えば
塗料中に含まれるシンナ等の溶剤に対して耐久性を高
め、その強度を向上させることができる。
部材をフッ素ゴムによって構成することにより、例えば
塗料中に含まれるシンナ等の溶剤に対して耐久性を高
め、その強度を向上させることができる。
【0024】また、請求項6の発明によると、伸縮性部
材は外周面が滑らかな円筒面として形成された筒状体と
して構成している。
材は外周面が滑らかな円筒面として形成された筒状体と
して構成している。
【0025】これにより、伸縮性部材は、軸方向に伸縮
するときに外周面が滑らかな円筒面となった状態を保持
できるから、塗料中の顔料、硬化剤等が伸縮性部材の円
筒面に固着するのを抑制することができる。
するときに外周面が滑らかな円筒面となった状態を保持
できるから、塗料中の顔料、硬化剤等が伸縮性部材の円
筒面に固着するのを抑制することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
塗料用開閉弁を、添付図面を参照して詳細に説明する。
塗料用開閉弁を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0027】ここで、図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態を示し、本実施の形態では、二方弁からなる
エア駆動式の開閉弁を例に挙げて述べる。
実施の形態を示し、本実施の形態では、二方弁からなる
エア駆動式の開閉弁を例に挙げて述べる。
【0028】図中、1は塗料用開閉弁の外殻をなすケー
シングで、該ケーシング1は、後述のケーシング本体
2、弁座部材4、キャップ6、リテーナ8等を含んで構
成されている。
シングで、該ケーシング1は、後述のケーシング本体
2、弁座部材4、キャップ6、リテーナ8等を含んで構
成されている。
【0029】2は例えば金属材料等により段付き筒状に
形成されたケーシング本体で、該ケーシング本体2は、
軸方向の一側がキャップ6のねじ止めによって施蓋さ
れ、他側が後述のマニホールドブロック23に取付けら
れている。また、ケーシング本体2の内周側には軸方向
に延びた段付き穴3が設けられている。
形成されたケーシング本体で、該ケーシング本体2は、
軸方向の一側がキャップ6のねじ止めによって施蓋さ
れ、他側が後述のマニホールドブロック23に取付けら
れている。また、ケーシング本体2の内周側には軸方向
に延びた段付き穴3が設けられている。
【0030】そして、段付き穴3は、ケーシング本体2
の一側端面に開口しキャップ6が螺着されるキャップ取
付部3Aと、該キャップ取付部3Aと隣接して配置され
後述のピストン13が摺動可能に収容されるピストン収
容室3Bと、該ピストン収容室3Bと隣接して配置され
リテーナ8が嵌合されるリテーナ嵌合部3Cと、該リテ
ーナ嵌合部3Cと隣接して配置され後述のポペット弁体
19が収容される弁体収容部3Dと、該弁体収容部3D
と隣接してケーシング本体2の他側端面に開口し弁座部
材4が取付けられる弁座取付部3Eとによって構成され
ている。
の一側端面に開口しキャップ6が螺着されるキャップ取
付部3Aと、該キャップ取付部3Aと隣接して配置され
後述のピストン13が摺動可能に収容されるピストン収
容室3Bと、該ピストン収容室3Bと隣接して配置され
リテーナ8が嵌合されるリテーナ嵌合部3Cと、該リテ
ーナ嵌合部3Cと隣接して配置され後述のポペット弁体
19が収容される弁体収容部3Dと、該弁体収容部3D
と隣接してケーシング本体2の他側端面に開口し弁座部
材4が取付けられる弁座取付部3Eとによって構成され
ている。
【0031】また、リテーナ嵌合部3Cは弁体収容部3
Dよりも大径に形成され、該リテーナ嵌合部3Cの他端
側には径方向内向きに突出した環状の段部3C1が設け
られている。
Dよりも大径に形成され、該リテーナ嵌合部3Cの他端
側には径方向内向きに突出した環状の段部3C1が設け
られている。
【0032】4はケーシング本体2の弁座取付部3Eに
取付けられた環状の弁座部材で、該弁座部材4には、後
述するポペット弁体19の弁部21が離着座する環状の
弁座4Aが設けられ、該弁座4Aの内周側には後述する
塗料通路5の流出口5Bが設けられている。
取付けられた環状の弁座部材で、該弁座部材4には、後
述するポペット弁体19の弁部21が離着座する環状の
弁座4Aが設けられ、該弁座4Aの内周側には後述する
塗料通路5の流出口5Bが設けられている。
【0033】5はケーシング1内に設けられた略L字状
の塗料通路で、該塗料通路5は、ケーシング本体2の外
周側に開口し塗料が流入する流入口5Aと、弁座部材4
の弁座4Aと連通して形成され、弁体収容部3D内を介
して該流入口5Aに連通した流出口5Bとによって構成
されている。
の塗料通路で、該塗料通路5は、ケーシング本体2の外
周側に開口し塗料が流入する流入口5Aと、弁座部材4
の弁座4Aと連通して形成され、弁体収容部3D内を介
して該流入口5Aに連通した流出口5Bとによって構成
されている。
【0034】6はケーシング本体2のキャップ取付部3
A内に螺着された有蓋筒状のキャップで、該キャップ6
にはピストン13の開弁位置を規制するストッパ部6A
が設けられている。また、キャップ6の一端側には、後
述のばね室16と外部との間を連通する呼吸孔7が設け
られている。
A内に螺着された有蓋筒状のキャップで、該キャップ6
にはピストン13の開弁位置を規制するストッパ部6A
が設けられている。また、キャップ6の一端側には、後
述のばね室16と外部との間を連通する呼吸孔7が設け
られている。
【0035】8はケーシング1の一部を構成する筒状の
リテーナで、該リテーナ8はケーシング本体2のリテー
ナ嵌合部3C内に螺着されている。また、リテーナ8の
内周側には、塗料通路5とピストン収容室3Bとの間を
軸方向に貫通して穿設され後述の弁軸18が摺動可能に
挿嵌される弁軸挿嵌孔8Aと、該弁軸挿嵌孔8Aを取囲
む位置でリテーナ8の他側面(弁体収容部3D側)に開
口し、後述する伸縮性部材20のフランジ部20Bが嵌
合される環状の嵌合凹部8Bとが設けられている。
リテーナで、該リテーナ8はケーシング本体2のリテー
ナ嵌合部3C内に螺着されている。また、リテーナ8の
内周側には、塗料通路5とピストン収容室3Bとの間を
軸方向に貫通して穿設され後述の弁軸18が摺動可能に
挿嵌される弁軸挿嵌孔8Aと、該弁軸挿嵌孔8Aを取囲
む位置でリテーナ8の他側面(弁体収容部3D側)に開
口し、後述する伸縮性部材20のフランジ部20Bが嵌
合される環状の嵌合凹部8Bとが設けられている。
【0036】また、リテーナ8には、後述する弁軸18
の大径軸部18Aと弁軸挿嵌孔8Aの周壁との間をシー
ルする内周側のシール部材9と、リテーナ8の外周側と
ケーシング本体2のリテーナ嵌合部3Cとの間をシール
する外周側のシール部材10とが設けられている。
の大径軸部18Aと弁軸挿嵌孔8Aの周壁との間をシー
ルする内周側のシール部材9と、リテーナ8の外周側と
ケーシング本体2のリテーナ嵌合部3Cとの間をシール
する外周側のシール部材10とが設けられている。
【0037】また、リテーナ8には、シール部材10よ
りも塗料通路5側に位置して弁軸挿嵌孔8A内に開口し
た呼吸通路11が穿設され、該呼吸通路11はケーシン
グ本体2に穿設された他の呼吸通路12を介して外部に
連通されている。そして、これらの呼吸通路11,12
は、弁軸挿嵌孔8A内でシール部材9と伸縮性部材20
との間に画成される隙間を外部に連通するものである。
りも塗料通路5側に位置して弁軸挿嵌孔8A内に開口し
た呼吸通路11が穿設され、該呼吸通路11はケーシン
グ本体2に穿設された他の呼吸通路12を介して外部に
連通されている。そして、これらの呼吸通路11,12
は、弁軸挿嵌孔8A内でシール部材9と伸縮性部材20
との間に画成される隙間を外部に連通するものである。
【0038】13はケーシング本体2のピストン収容室
3B内にシールリング14を介して摺動可能に設けられ
た略円板状のピストンで、該ピストン13は、ピストン
収容室3B内をエア室15とばね室16とに画成してい
る。また、ケーシング本体2には、外部からエア室15
内にパイロットエアを給排するためのパイロットエア通
路17が設けられている。
3B内にシールリング14を介して摺動可能に設けられ
た略円板状のピストンで、該ピストン13は、ピストン
収容室3B内をエア室15とばね室16とに画成してい
る。また、ケーシング本体2には、外部からエア室15
内にパイロットエアを給排するためのパイロットエア通
路17が設けられている。
【0039】18はケーシング1内に位置してリテーナ
8の弁軸挿嵌孔8Aに変位可能に設けられた弁軸で、該
弁軸18は例えば段付き円柱状の金属製のロッド等によ
って形成されている。そして、弁軸18は、弁軸挿嵌孔
8A内に摺動可能に挿嵌され基端側がエア室15側に突
出した大径軸部18Aと、該大径軸部18Aの先端側に
位置して該大径軸部18Aよりも小径に形成され、塗料
通路5内に突出した小径軸部18Bとを含んで構成され
ている。
8の弁軸挿嵌孔8Aに変位可能に設けられた弁軸で、該
弁軸18は例えば段付き円柱状の金属製のロッド等によ
って形成されている。そして、弁軸18は、弁軸挿嵌孔
8A内に摺動可能に挿嵌され基端側がエア室15側に突
出した大径軸部18Aと、該大径軸部18Aの先端側に
位置して該大径軸部18Aよりも小径に形成され、塗料
通路5内に突出した小径軸部18Bとを含んで構成され
ている。
【0040】そして、大径軸部18Aの基端側には、螺
着等の手段によりピストン13と連結するために雄ねじ
が形成された連結部18Cが設けられている。また、小
径軸部18Bの先端側には、後述する伸縮性部材20の
筒部20Aが抜止めされる環状の鍔部18Dと、該鍔部
18Dよりも先端側に位置して後述の弁部21が螺着さ
れる雄ねじ部18Eとが設けられている。
着等の手段によりピストン13と連結するために雄ねじ
が形成された連結部18Cが設けられている。また、小
径軸部18Bの先端側には、後述する伸縮性部材20の
筒部20Aが抜止めされる環状の鍔部18Dと、該鍔部
18Dよりも先端側に位置して後述の弁部21が螺着さ
れる雄ねじ部18Eとが設けられている。
【0041】19はケーシング1の塗料通路5側に設け
られたポペット弁体で、該ポペット弁体19は、図2に
示す如く後述の伸縮性部材20と弁部21とによって構
成されている。そして、ポペット弁体19は、ピストン
13に追従して弁軸18と一体に変位することにより、
塗料通路5を開,閉するものである。このため、エア室
15内にパイロットエアを供給したときには、ポペット
弁体19は、ピストン13が後述の付勢ばね22に抗し
て摺動変位することにより開弁し、エア室15からパイ
ロットエアを排出したときには、ポペット弁体19が付
勢ばね22のばね力により閉弁する構成となっている。
られたポペット弁体で、該ポペット弁体19は、図2に
示す如く後述の伸縮性部材20と弁部21とによって構
成されている。そして、ポペット弁体19は、ピストン
13に追従して弁軸18と一体に変位することにより、
塗料通路5を開,閉するものである。このため、エア室
15内にパイロットエアを供給したときには、ポペット
弁体19は、ピストン13が後述の付勢ばね22に抗し
て摺動変位することにより開弁し、エア室15からパイ
ロットエアを排出したときには、ポペット弁体19が付
勢ばね22のばね力により閉弁する構成となっている。
【0042】20はポペット弁体19の一部を構成する
伸縮性部材で、該伸縮性部材20は、図2ないし図4に
示す如く、例えばフッ素ゴム等の伸縮性と弾性とを有す
る材料により筒状に形成され、弁軸18の小径軸部18
Bの外周側に嵌合して設けられている。そして、伸縮性
部材20は、弁軸18のうち塗料通路5内に突出した小
径軸部18Bの突出端側外周を軸方向に移動可能な状態
で取囲んだ筒部20Aと、該筒部20Aの基端側から径
方向に突出して設けられた環状のフランジ部20Bと、
筒部20Aの軸中心を通って小径軸部18Bよりも大径
に形成された軸挿通穴20Cと、該軸挿通穴20Cの先
端側に拡径して形成され弁軸18の鍔部18Dが嵌合す
る拡径溝部20Dと、該拡径溝部20Dよりも先端側に
位置して軸挿通穴20Cよりも小径に形成された軸先端
嵌合穴20Eとによって構成されている。
伸縮性部材で、該伸縮性部材20は、図2ないし図4に
示す如く、例えばフッ素ゴム等の伸縮性と弾性とを有す
る材料により筒状に形成され、弁軸18の小径軸部18
Bの外周側に嵌合して設けられている。そして、伸縮性
部材20は、弁軸18のうち塗料通路5内に突出した小
径軸部18Bの突出端側外周を軸方向に移動可能な状態
で取囲んだ筒部20Aと、該筒部20Aの基端側から径
方向に突出して設けられた環状のフランジ部20Bと、
筒部20Aの軸中心を通って小径軸部18Bよりも大径
に形成された軸挿通穴20Cと、該軸挿通穴20Cの先
端側に拡径して形成され弁軸18の鍔部18Dが嵌合す
る拡径溝部20Dと、該拡径溝部20Dよりも先端側に
位置して軸挿通穴20Cよりも小径に形成された軸先端
嵌合穴20Eとによって構成されている。
【0043】ここで、筒部20Aの外周面は滑らかな円
筒形状の円筒面20A1として形成されている。また、
フランジ部20Bは、リテーナ8の嵌合凹部8Bに嵌合
されると共に、リテーナ嵌合部3Cの段部3C1と嵌合
凹部8Bとの間に挟持して固定され、筒部20Aと協働
して弁軸挿嵌孔8Aを液密状態で閉塞している。
筒形状の円筒面20A1として形成されている。また、
フランジ部20Bは、リテーナ8の嵌合凹部8Bに嵌合
されると共に、リテーナ嵌合部3Cの段部3C1と嵌合
凹部8Bとの間に挟持して固定され、筒部20Aと協働
して弁軸挿嵌孔8Aを液密状態で閉塞している。
【0044】また、伸縮性部材20が図2に示す伸長状
態では、軸挿通穴20Cが弁軸18の小径軸部18Bに
小さな隙間をもって挿通され、拡径溝部20Dが弁軸1
8の鍔部18Dに抜止め状態で嵌合されている。また、
弁軸18の先端側は、伸縮性部材20の軸先端嵌合穴2
0Eを突き抜けて突出している。さらに、筒部20Aの
先端面には弁部21が弁軸18の雄ねじ部18Eにより
固着されている。
態では、軸挿通穴20Cが弁軸18の小径軸部18Bに
小さな隙間をもって挿通され、拡径溝部20Dが弁軸1
8の鍔部18Dに抜止め状態で嵌合されている。また、
弁軸18の先端側は、伸縮性部材20の軸先端嵌合穴2
0Eを突き抜けて突出している。さらに、筒部20Aの
先端面には弁部21が弁軸18の雄ねじ部18Eにより
固着されている。
【0045】これにより、伸縮性部材20の軸先端嵌合
穴20Eと弁軸18との間、および筒部20Aの先端面
と弁部21との間は、それぞれ液密に保持されている。
この結果、軸挿通穴20Cを介して塗料通路5内の塗料
がリテーナ8の弁軸挿嵌孔8Aに浸入するのを防止して
いる。
穴20Eと弁軸18との間、および筒部20Aの先端面
と弁部21との間は、それぞれ液密に保持されている。
この結果、軸挿通穴20Cを介して塗料通路5内の塗料
がリテーナ8の弁軸挿嵌孔8Aに浸入するのを防止して
いる。
【0046】このように、伸縮性部材20は、図2、図
3に示す如く、ポペット弁体19の開,閉時に弁軸18
に追従して軸方向に伸縮すると共に、リテーナ8の弁軸
挿嵌孔8Aを塗料通路5に対して遮断し続け、塗料通路
5に供給される塗料が弁軸挿嵌孔8A内に浸入するのを
防止するものである。
3に示す如く、ポペット弁体19の開,閉時に弁軸18
に追従して軸方向に伸縮すると共に、リテーナ8の弁軸
挿嵌孔8Aを塗料通路5に対して遮断し続け、塗料通路
5に供給される塗料が弁軸挿嵌孔8A内に浸入するのを
防止するものである。
【0047】この場合、伸縮性部材20は、軸挿通穴2
0Cが小径軸部18Bの外周側に隙間をもって嵌合され
ると共に拡径溝部20Dが鍔部18Dによって抜止めさ
れている。従って、伸縮性部材20は、ピストン13が
変位するときに、弁軸18と一体に軸方向に伸長しまた
は圧縮変形する。即ち、弁軸挿嵌孔8Aから塗料通路5
内に突出した筒部20Aの突出寸法は、閉弁時の突出寸
法L1と開弁時の突出寸法L2(L1>L2)との間で変化
する。そして、ポペット弁体19の開,閉時でも、伸縮
性部材20は伸縮性と弾性を有しているから、筒部20
Aの外周側の円筒面20A1は滑らかな円筒形状を常に
保持することになる。
0Cが小径軸部18Bの外周側に隙間をもって嵌合され
ると共に拡径溝部20Dが鍔部18Dによって抜止めさ
れている。従って、伸縮性部材20は、ピストン13が
変位するときに、弁軸18と一体に軸方向に伸長しまた
は圧縮変形する。即ち、弁軸挿嵌孔8Aから塗料通路5
内に突出した筒部20Aの突出寸法は、閉弁時の突出寸
法L1と開弁時の突出寸法L2(L1>L2)との間で変化
する。そして、ポペット弁体19の開,閉時でも、伸縮
性部材20は伸縮性と弾性を有しているから、筒部20
Aの外周側の円筒面20A1は滑らかな円筒形状を常に
保持することになる。
【0048】これにより、伸縮性部材20の円筒面20
A1は、その塗料との接触面積を常に最小にして凹凸の
ない曲面を維持しているから、塗料中の顔料、硬化剤等
が付着するのを抑制できると共に、シンナ等の溶剤を用
いて塗料通路5内を洗浄するときには、円筒面20A1
に付着した汚れ等を容易に除去することができるもので
ある。
A1は、その塗料との接触面積を常に最小にして凹凸の
ない曲面を維持しているから、塗料中の顔料、硬化剤等
が付着するのを抑制できると共に、シンナ等の溶剤を用
いて塗料通路5内を洗浄するときには、円筒面20A1
に付着した汚れ等を容易に除去することができるもので
ある。
【0049】21はポペット弁体19の先端部を構成す
る弁部で、該弁部21は例えば伸縮性部材20よりも硬
質な金属材料、樹脂材料等を用いて略円柱状に形成さ
れ、弁軸18の雄ねじ部18Eに螺着して取付けられて
いる。そして、弁部21は、弁軸18の軸方向の変位に
追従して弁座部材4の弁座4Aに離,着座し、塗料通路
5の流入口5Aと流出口5Bとを連通,遮断するもので
ある。
る弁部で、該弁部21は例えば伸縮性部材20よりも硬
質な金属材料、樹脂材料等を用いて略円柱状に形成さ
れ、弁軸18の雄ねじ部18Eに螺着して取付けられて
いる。そして、弁部21は、弁軸18の軸方向の変位に
追従して弁座部材4の弁座4Aに離,着座し、塗料通路
5の流入口5Aと流出口5Bとを連通,遮断するもので
ある。
【0050】一方、22はケーシング1のばね室16内
に設けられた付勢ばねで、該付勢ばね22はキャップ6
とピストン13との間に圧縮状態で配置され、ピストン
13と弁軸18とを介してポペット弁体19を閉弁方向
に付勢している。
に設けられた付勢ばねで、該付勢ばね22はキャップ6
とピストン13との間に圧縮状態で配置され、ピストン
13と弁軸18とを介してポペット弁体19を閉弁方向
に付勢している。
【0051】さらに、23はケーシング本体2の他端側
に締着されたマニホールドブロックで、該マニホールド
ブロック23には、塗料通路5の流出口5Bと接続され
る流出通路24が設けられている。
に締着されたマニホールドブロックで、該マニホールド
ブロック23には、塗料通路5の流出口5Bと接続され
る流出通路24が設けられている。
【0052】本実施の形態による塗料用開閉弁は上述の
如き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
如き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0053】まず、外部の塗料供給源から塗料通路5内
に塗料を供給し、この状態で外部の圧気源(いずれも図
示せず)によるパイロットエアがパイロットエア通路1
7からエア室15に供給されると、その圧力によりピス
トン13が付勢ばね22のばね力に抗してばね室16側
に押動され、弁軸18がポペット弁体19と共に図3中
の矢示A方向に変位する。これにより、ポペット弁体1
9は、弁部21が弁座部材4の弁座4Aから離座して開
弁し、塗料通路5内に供給される塗料は、その流出口5
Bから流出通路24に流出して塗装機等に供給されるよ
うになる。
に塗料を供給し、この状態で外部の圧気源(いずれも図
示せず)によるパイロットエアがパイロットエア通路1
7からエア室15に供給されると、その圧力によりピス
トン13が付勢ばね22のばね力に抗してばね室16側
に押動され、弁軸18がポペット弁体19と共に図3中
の矢示A方向に変位する。これにより、ポペット弁体1
9は、弁部21が弁座部材4の弁座4Aから離座して開
弁し、塗料通路5内に供給される塗料は、その流出口5
Bから流出通路24に流出して塗装機等に供給されるよ
うになる。
【0054】また、エア室15からパイロットエアを排
出すると、弁軸18は付勢ばね22のばね力によりピス
トン13を介して閉弁方向に押動される。これにより、
ポペット弁体19は弁部21が弁座4Aに着座して閉弁
し、塗料通路5の流入口5Aと流出口5Bとを遮断す
る。
出すると、弁軸18は付勢ばね22のばね力によりピス
トン13を介して閉弁方向に押動される。これにより、
ポペット弁体19は弁部21が弁座4Aに着座して閉弁
し、塗料通路5の流入口5Aと流出口5Bとを遮断す
る。
【0055】また、ポペット弁体19の閉弁時には、図
2に示す如く、伸縮性部材20が弁軸18の位置に対応
してリテーナ8と弁部21との間で軸方向に伸長した状
態となり、伸縮性部材20は、リテーナ8の弁軸挿嵌孔
8Aを塗料通路5に対して遮断した状態に保持する。ま
た、ポペット弁体19の開弁時には、図3に示す如く、
伸縮性部材20が弁軸18の変位に追従してリテーナ8
と弁部21との間で軸方向に縮小し、塗料通路5を開
く。
2に示す如く、伸縮性部材20が弁軸18の位置に対応
してリテーナ8と弁部21との間で軸方向に伸長した状
態となり、伸縮性部材20は、リテーナ8の弁軸挿嵌孔
8Aを塗料通路5に対して遮断した状態に保持する。ま
た、ポペット弁体19の開弁時には、図3に示す如く、
伸縮性部材20が弁軸18の変位に追従してリテーナ8
と弁部21との間で軸方向に縮小し、塗料通路5を開
く。
【0056】この場合、伸縮性部材20のフランジ部2
0Bはリテーナ8の嵌合凹部8Bに嵌合されると共にケ
ーシング本体2のリテーナ嵌合部3Cの段部3C1との
間で液密に挟持されているから、リテーナ嵌合部3Cか
らリテーナ8の弁軸挿嵌孔8Aに塗料が浸入することは
ない。また、伸縮性部材20の先端側においても、軸先
端嵌合穴20Eと弁軸18との間、および筒部20Aの
先端面と弁部21との間は、それぞれ液密に保持されて
いる。従って、伸縮性部材20の軸挿通穴20Cからリ
テーナ8の弁軸挿嵌孔8Aに塗料が浸入することもな
い。
0Bはリテーナ8の嵌合凹部8Bに嵌合されると共にケ
ーシング本体2のリテーナ嵌合部3Cの段部3C1との
間で液密に挟持されているから、リテーナ嵌合部3Cか
らリテーナ8の弁軸挿嵌孔8Aに塗料が浸入することは
ない。また、伸縮性部材20の先端側においても、軸先
端嵌合穴20Eと弁軸18との間、および筒部20Aの
先端面と弁部21との間は、それぞれ液密に保持されて
いる。従って、伸縮性部材20の軸挿通穴20Cからリ
テーナ8の弁軸挿嵌孔8Aに塗料が浸入することもな
い。
【0057】また、万一、伸縮性部材20が損傷し、塗
料が塗料通路5から弁軸挿嵌孔8A内に浸入した場合に
は、弁軸挿嵌孔8A内の塗料は呼吸通路11,12を経
由してケーシング1の外部に排出するから、このときの
排出状態によって周囲の作業者等に対し損傷を警報する
ことができる。
料が塗料通路5から弁軸挿嵌孔8A内に浸入した場合に
は、弁軸挿嵌孔8A内の塗料は呼吸通路11,12を経
由してケーシング1の外部に排出するから、このときの
排出状態によって周囲の作業者等に対し損傷を警報する
ことができる。
【0058】また、伸縮性部材20の伸縮時には、その
円筒面20A1が凹凸のない滑らかな円筒形状を保持し
ていることにより、塗料中の顔料、硬化剤等が筒部20
Aに付着するのを抑えることができる。
円筒面20A1が凹凸のない滑らかな円筒形状を保持し
ていることにより、塗料中の顔料、硬化剤等が筒部20
Aに付着するのを抑えることができる。
【0059】かくして、本実施の形態によれば、ポペッ
ト弁体19を伸縮性部材20と弁部21とによって構成
したので、ポペット弁体19は、伸縮性部材20により
弁軸18の小径軸部18Bを取囲んだ状態で塗料通路5
に対しリテーナ8の弁軸挿嵌孔8Aを安定的に閉塞し、
該弁軸挿嵌孔8Aに塗料が浸入する防止することができ
る。
ト弁体19を伸縮性部材20と弁部21とによって構成
したので、ポペット弁体19は、伸縮性部材20により
弁軸18の小径軸部18Bを取囲んだ状態で塗料通路5
に対しリテーナ8の弁軸挿嵌孔8Aを安定的に閉塞し、
該弁軸挿嵌孔8Aに塗料が浸入する防止することができ
る。
【0060】また、ポペット弁体19の開弁または閉弁
時には、伸縮性部材20の筒部20Aは、小径軸部18
Bの外周側で軸方向に伸長または圧縮変形する。この結
果、伸縮性部材20は弁軸18に追従して軸方向に伸縮
でき、この伸縮時には、円筒面20A1は凹凸のない滑
らかな円筒形状を保持し続けることができる。
時には、伸縮性部材20の筒部20Aは、小径軸部18
Bの外周側で軸方向に伸長または圧縮変形する。この結
果、伸縮性部材20は弁軸18に追従して軸方向に伸縮
でき、この伸縮時には、円筒面20A1は凹凸のない滑
らかな円筒形状を保持し続けることができる。
【0061】これにより、従来技術のように蛇腹状の部
位を備えた隔壁部材や薄肉なダイヤフラム等を用いる必
要がなくなるから、塗料中の顔料、硬化剤等が伸縮性部
材20の円筒面20A1に固着するのを抑制でき、この
円筒面20A1を長期間に亘って清浄な状態に保持する
ことができる。
位を備えた隔壁部材や薄肉なダイヤフラム等を用いる必
要がなくなるから、塗料中の顔料、硬化剤等が伸縮性部
材20の円筒面20A1に固着するのを抑制でき、この
円筒面20A1を長期間に亘って清浄な状態に保持する
ことができる。
【0062】しかも、シンナ等の溶剤を用いて塗料通路
5内を洗浄するときには、表面積が小さい円筒面20A
1を適量のシンナ等で容易に洗浄でき、洗浄用のシンナ
等の使用量を節約できると共に、洗浄時等のメンテナン
ス性を向上させることができる。そして、塗料中に顔
料、硬化剤等の固形物が混入するのを防止でき、塗装品
質を高めることができる。
5内を洗浄するときには、表面積が小さい円筒面20A
1を適量のシンナ等で容易に洗浄でき、洗浄用のシンナ
等の使用量を節約できると共に、洗浄時等のメンテナン
ス性を向上させることができる。そして、塗料中に顔
料、硬化剤等の固形物が混入するのを防止でき、塗装品
質を高めることができる。
【0063】また、伸縮性部材20は、その軸挿通穴2
0Cが小径軸部18Bの外周側で伸縮できるから、従来
技術と比較して弁軸挿嵌孔8Aを確実に閉塞しつつ、ポ
ペット弁体19全体を弁軸18に追従して軸方向へと安
定的に変位させることができ、塗装用開閉弁の耐久性、
信頼性を向上させることができる。
0Cが小径軸部18Bの外周側で伸縮できるから、従来
技術と比較して弁軸挿嵌孔8Aを確実に閉塞しつつ、ポ
ペット弁体19全体を弁軸18に追従して軸方向へと安
定的に変位させることができ、塗装用開閉弁の耐久性、
信頼性を向上させることができる。
【0064】また、ポペット弁体19の弁部21を伸縮
性部材20よりも硬質な材料を用いて形成することによ
り、弁部21の耐摩耗強度を高めることができ、弁部2
1を弁座部材4の弁座4Aに対して長期に亘り安定的に
離着座させることができる。
性部材20よりも硬質な材料を用いて形成することによ
り、弁部21の耐摩耗強度を高めることができ、弁部2
1を弁座部材4の弁座4Aに対して長期に亘り安定的に
離着座させることができる。
【0065】さらに、伸縮性部材20をフッ素ゴムによ
り形成したので、例えば塗料中に含まれるシンナ等の溶
剤に対して耐溶性を向上できると共に、ポペット弁体1
9の開,閉弁動作に追従して伸縮する筒部20Aの強度
を高め、その寿命を延ばすことができる。
り形成したので、例えば塗料中に含まれるシンナ等の溶
剤に対して耐溶性を向上できると共に、ポペット弁体1
9の開,閉弁動作に追従して伸縮する筒部20Aの強度
を高め、その寿命を延ばすことができる。
【0066】次に、図5および図6は本発明による第2
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ポペット
弁体の全体部位を伸縮性部材によって構成したことにあ
る。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ポペット
弁体の全体部位を伸縮性部材によって構成したことにあ
る。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0067】31は第1の実施の形態の弁軸18に代え
て本実施の形態で用いる弁軸を示し、該弁軸31は、第
1の実施の形態とほぼ同様に、大径軸部31A、小径軸
部31B、連結部(図示せず)等を含んで構成されてい
る。しかし、小径軸部31Bのうち塗料通路5側に突出
した突出端側には、後述の伸縮性部材33を抜止めする
抜止め部31Cが径方向に突出して設けられている。
て本実施の形態で用いる弁軸を示し、該弁軸31は、第
1の実施の形態とほぼ同様に、大径軸部31A、小径軸
部31B、連結部(図示せず)等を含んで構成されてい
る。しかし、小径軸部31Bのうち塗料通路5側に突出
した突出端側には、後述の伸縮性部材33を抜止めする
抜止め部31Cが径方向に突出して設けられている。
【0068】32は塗料通路5を開,閉するポペット弁
体で、該ポペット弁体32は、その全体部位が例えばフ
ッ素ゴム等のように伸縮性と弾性の性質を有する材料か
らなる伸縮性部材33によって構成されている。そし
て、伸縮性部材33は、基端側が開口し先端側が閉塞し
た有底筒状に形成され、弁軸31の小径軸部31Bの外
周側に嵌合して設けられている。
体で、該ポペット弁体32は、その全体部位が例えばフ
ッ素ゴム等のように伸縮性と弾性の性質を有する材料か
らなる伸縮性部材33によって構成されている。そし
て、伸縮性部材33は、基端側が開口し先端側が閉塞し
た有底筒状に形成され、弁軸31の小径軸部31Bの外
周側に嵌合して設けられている。
【0069】また、伸縮性部材33は、外周面が円筒面
33A1として形成され弁軸31の小径軸部31Bを摺
動可能に取囲んだ筒部33Aと、該筒部33Aの基端側
に径方向に突出して設けられ、リテーナ嵌合部3Cの段
部3C1とリテーナ8の嵌合凹部8Bとの間に挟持して
固定された環状のフランジ部33Bと、筒部33Aの軸
中心を通って弁軸31の小径軸部31Bよりも大径に形
成された軸挿通穴33Cと、該軸挿通穴33Cの先端側
に拡径して形成され弁軸31の抜止め部31Cが嵌合す
る拡径溝部33Dと、該拡径溝部33Dの先端側で軸挿
通穴33Cを閉塞した底部により形成され、外面側が弁
座部材4の弁座4Aに弾性的に離着座する弁部33Eと
によって構成されている。
33A1として形成され弁軸31の小径軸部31Bを摺
動可能に取囲んだ筒部33Aと、該筒部33Aの基端側
に径方向に突出して設けられ、リテーナ嵌合部3Cの段
部3C1とリテーナ8の嵌合凹部8Bとの間に挟持して
固定された環状のフランジ部33Bと、筒部33Aの軸
中心を通って弁軸31の小径軸部31Bよりも大径に形
成された軸挿通穴33Cと、該軸挿通穴33Cの先端側
に拡径して形成され弁軸31の抜止め部31Cが嵌合す
る拡径溝部33Dと、該拡径溝部33Dの先端側で軸挿
通穴33Cを閉塞した底部により形成され、外面側が弁
座部材4の弁座4Aに弾性的に離着座する弁部33Eと
によって構成されている。
【0070】そして、伸縮性部材33は、図5、図6に
示す如く、第1の実施の形態とほぼ同様に、そのフラン
ジ部33Bがリテーナ8の嵌合凹部8Bに嵌合されると
共にケーシング本体2のリテーナ嵌合部3Cの段部3C
1との間で液密に挟持されている。また、伸縮性部材3
3は、軸挿通穴33Cと拡径溝部33Dとが弁部33E
により先端側を閉塞された有底穴として形成されてい
る。
示す如く、第1の実施の形態とほぼ同様に、そのフラン
ジ部33Bがリテーナ8の嵌合凹部8Bに嵌合されると
共にケーシング本体2のリテーナ嵌合部3Cの段部3C
1との間で液密に挟持されている。また、伸縮性部材3
3は、軸挿通穴33Cと拡径溝部33Dとが弁部33E
により先端側を閉塞された有底穴として形成されてい
る。
【0071】これにより、伸縮性部材33は、弁軸31
が変位するときに軸方向に伸長または圧縮変形しても、
弁軸挿嵌孔8Aを塗料通路5に対して遮断し続け、塗料
通路5に供給される塗料が弁軸挿嵌孔8A内に浸入する
のを防止するものである。また、筒部33Aの円筒面3
3A1は、その伸縮時に滑らかな円筒形状を常に保持す
る構成となっている。
が変位するときに軸方向に伸長または圧縮変形しても、
弁軸挿嵌孔8Aを塗料通路5に対して遮断し続け、塗料
通路5に供給される塗料が弁軸挿嵌孔8A内に浸入する
のを防止するものである。また、筒部33Aの円筒面3
3A1は、その伸縮時に滑らかな円筒形状を常に保持す
る構成となっている。
【0072】そして、ポペット弁体32の閉弁時には、
図5に示す如く、伸縮性部材33がリテーナ8と弁座部
材4との間で軸方向に伸長した状態となり、その弁部3
3Eが弁座4Aに弾性的に着座することによって塗料通
路5が遮断されている。また、ポペット弁体32の開弁
時には、図6に示す如く、伸縮性部材33が弁軸31の
変位に追従して軸方向に縮小し、弁部33Eが弁座4A
から離座することによって塗料通路5を開くものであ
る。
図5に示す如く、伸縮性部材33がリテーナ8と弁座部
材4との間で軸方向に伸長した状態となり、その弁部3
3Eが弁座4Aに弾性的に着座することによって塗料通
路5が遮断されている。また、ポペット弁体32の開弁
時には、図6に示す如く、伸縮性部材33が弁軸31の
変位に追従して軸方向に縮小し、弁部33Eが弁座4A
から離座することによって塗料通路5を開くものであ
る。
【0073】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
ポペット弁体32を有底筒状の伸縮性部材33によって
形成し、その底部側により弁部33Eを構成したので、
塗料通路5側に突出した弁軸31の突出端側を伸縮性部
材33によって全体的に覆うことができ、塗料通路5に
対してリテーナ8の弁軸挿嵌孔8Aをより確実に遮断す
ることができる。
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
ポペット弁体32を有底筒状の伸縮性部材33によって
形成し、その底部側により弁部33Eを構成したので、
塗料通路5側に突出した弁軸31の突出端側を伸縮性部
材33によって全体的に覆うことができ、塗料通路5に
対してリテーナ8の弁軸挿嵌孔8Aをより確実に遮断す
ることができる。
【0074】また、伸縮性部材33の弁部33Eを弁座
部材4の弁座4Aに対して弾性的に着座させることがで
きるから、例え塗料用開閉弁の閉弁時に、弁座4Aと弁
部33Eとの間に塗料中の微細なゴミ等の異物が挟まっ
ても、弁座4Aと弁部33Eは液密性を保持することが
でき、塗料用開閉弁の信頼性を向上させることができ
る。
部材4の弁座4Aに対して弾性的に着座させることがで
きるから、例え塗料用開閉弁の閉弁時に、弁座4Aと弁
部33Eとの間に塗料中の微細なゴミ等の異物が挟まっ
ても、弁座4Aと弁部33Eは液密性を保持することが
でき、塗料用開閉弁の信頼性を向上させることができ
る。
【0075】なお、前記各実施の形態では、例えばフッ
素ゴムを用いて伸縮性部材20,33を形成する構成と
したが、本発明はこれに限らず、溶剤等に対して高い耐
溶性を有する各種の伸縮性材料を用いる構成としてもよ
い。
素ゴムを用いて伸縮性部材20,33を形成する構成と
したが、本発明はこれに限らず、溶剤等に対して高い耐
溶性を有する各種の伸縮性材料を用いる構成としてもよ
い。
【0076】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ポペット弁体の少なくとも一部を伸縮性部材によ
り形成する構成としたので、ポペット弁体の開閉弁時に
は、伸縮性部材が弁軸に対して伸縮変形する。この場
合、伸縮性部材は、塗料通路に対してケーシングの弁軸
挿嵌孔を閉塞しているので、該弁軸挿嵌孔に塗料が浸入
するのを防止することができる。一方、伸縮性部材を、
例えば滑らかな外周側を有し軸方向に伸縮する筒状体と
して形成できるので、塗料中の顔料、硬化剤等が伸縮性
部材に付着した後に固形物となって塗料中に混入するの
を防止できると共に、その表面側を適量の溶剤等により
効率よく洗浄することができる。従って、塗装品質や洗
浄時等のメンテナンス性を高めることができる。また、
伸縮性部材は弁軸に対して伸縮変形できるから、ピスト
ンの変位によりポペット弁体全体を弁軸に追従して軸方
向へと安定的に変位させることができ、耐久性、信頼性
を向上させることができる。
れば、ポペット弁体の少なくとも一部を伸縮性部材によ
り形成する構成としたので、ポペット弁体の開閉弁時に
は、伸縮性部材が弁軸に対して伸縮変形する。この場
合、伸縮性部材は、塗料通路に対してケーシングの弁軸
挿嵌孔を閉塞しているので、該弁軸挿嵌孔に塗料が浸入
するのを防止することができる。一方、伸縮性部材を、
例えば滑らかな外周側を有し軸方向に伸縮する筒状体と
して形成できるので、塗料中の顔料、硬化剤等が伸縮性
部材に付着した後に固形物となって塗料中に混入するの
を防止できると共に、その表面側を適量の溶剤等により
効率よく洗浄することができる。従って、塗装品質や洗
浄時等のメンテナンス性を高めることができる。また、
伸縮性部材は弁軸に対して伸縮変形できるから、ピスト
ンの変位によりポペット弁体全体を弁軸に追従して軸方
向へと安定的に変位させることができ、耐久性、信頼性
を向上させることができる。
【0077】また、請求項2の発明によれば、ポペット
弁体の少なくとも一部を伸縮性部材により形成し、その
基端側をケーシング本体とリテーナとの間で挟持して取
付ける構成としたので、伸縮性部材の基端側をリテーナ
とケーシング本体との間に取付けることができると共
に、ポペット弁体の開閉弁時には、弁軸挿嵌孔を安定的
に閉塞することができる。そして、伸縮性部材を、例え
ば滑らかな筒状体によって形成でき、顔料、硬化剤等の
固形物が塗料中に混入するのを防止できると共に、伸縮
性部材の表面側を効率よく洗浄することができる。
弁体の少なくとも一部を伸縮性部材により形成し、その
基端側をケーシング本体とリテーナとの間で挟持して取
付ける構成としたので、伸縮性部材の基端側をリテーナ
とケーシング本体との間に取付けることができると共
に、ポペット弁体の開閉弁時には、弁軸挿嵌孔を安定的
に閉塞することができる。そして、伸縮性部材を、例え
ば滑らかな筒状体によって形成でき、顔料、硬化剤等の
固形物が塗料中に混入するのを防止できると共に、伸縮
性部材の表面側を効率よく洗浄することができる。
【0078】また、請求項3の発明によれば、ポペット
弁体のうち弁部を伸縮性部材よりも硬質な別の材料によ
り構成したので、弁部の耐摩耗強度を高めることがで
き、弁部を塗料通路の弁座に対し長期に亘って安定的に
離着座させることができる。
弁体のうち弁部を伸縮性部材よりも硬質な別の材料によ
り構成したので、弁部の耐摩耗強度を高めることがで
き、弁部を塗料通路の弁座に対し長期に亘って安定的に
離着座させることができる。
【0079】また、請求項4の発明によれば、弁部は伸
縮性部材と同一の材料によって一体的に形成する構成と
したので、例えば有底筒状に形成した伸縮性部材の底部
側が弁部となって弁軸を全体的に覆うことができ、塗料
通路に対して弁軸挿嵌孔をより確実に遮断することがで
きる。また、伸縮性部材の弁部を弁座に対して弾性的に
着座させることができ、これらの間の液密性を高めて信
頼性を向上させることができる。
縮性部材と同一の材料によって一体的に形成する構成と
したので、例えば有底筒状に形成した伸縮性部材の底部
側が弁部となって弁軸を全体的に覆うことができ、塗料
通路に対して弁軸挿嵌孔をより確実に遮断することがで
きる。また、伸縮性部材の弁部を弁座に対して弾性的に
着座させることができ、これらの間の液密性を高めて信
頼性を向上させることができる。
【0080】さらに、請求項5の発明のように、伸縮性
部材をフッ素ゴムによって構成することにより、例えば
塗料中に含まれるシンナ等の溶剤に対して耐久性を高
め、その強度を向上させることができる。
部材をフッ素ゴムによって構成することにより、例えば
塗料中に含まれるシンナ等の溶剤に対して耐久性を高
め、その強度を向上させることができる。
【0081】また、請求項6の発明によれば、伸縮性部
材は外周面が滑らかな円筒面として形成された筒状体と
して構成したので、塗料中の顔料、硬化剤等が伸縮性部
材の円筒面に固着するのを抑制でき、この円筒面を長期
間に亘って清浄な状態に保持することができる。
材は外周面が滑らかな円筒面として形成された筒状体と
して構成したので、塗料中の顔料、硬化剤等が伸縮性部
材の円筒面に固着するのを抑制でき、この円筒面を長期
間に亘って清浄な状態に保持することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態による塗料用開閉弁
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】弁軸、ポペット弁体等を拡大して示す図1中の
要部拡大断面図である。
要部拡大断面図である。
【図3】ポペット弁体が開弁した状態を示す塗料用開閉
弁の要部拡大断面図である。
弁の要部拡大断面図である。
【図4】ポペット弁体を弁軸に取付ける前の状態を分解
して示す分解断面図である。
して示す分解断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による塗料開閉弁を
示す要部拡大断面図である。
示す要部拡大断面図である。
【図6】ポペット弁体が開弁した状態を示す塗料用開閉
弁の要部拡大断面図である。
弁の要部拡大断面図である。
1 ケーシング 2 ケーシング本体 3 段付き穴 3A キャップ取付部 3B ピストン収容室 3C リテーナ嵌合部 3D 弁体収容部 3E 弁座取付部 4 弁座部材 4A 弁座 5 塗料通路 5A 流入口 5B 流出口 6 キャップ 7 呼吸孔 8 リテーナ 8A 弁軸挿嵌孔 9,10 シール部材 11,12 呼吸通路 13 ピストン 15 エア室 16 ばね室 17 パイロットエア通路 18,31 弁軸 18A,31A 大径軸部 18B,31B 小径軸部 18C 連結部 18D 鍔部 18E 雄ねじ部 19,32 ポペット弁体 20,33 伸縮性部材 20A,33A 筒部 20A1,33A1 円筒面 20B,33B フランジ部 20C 軸挿通穴 20D 拡径溝部 20E 軸先端嵌合穴 21,33E 弁部 22 付勢ばね 23 マニホールドブロック 24 流出通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H052 BA02 BA21 BA35 CA18 CA22 CA34 CD02 CD03 CD05 EA16 3H056 AA01 BB22 BB38 BB41 BB46 CA01 CB03 CD04 CE03 DD06 DD08 GG04 GG11 3H066 AA01 BA11 BA19 BA31 DA01 DA16 4F035 AA03 BA07 BA22 BC01
Claims (6)
- 【請求項1】 ピストン収容室と塗料通路とが弁軸挿嵌
孔を挟んで設けられたケーシングと、該ケーシングのピ
ストン収容室内に摺動可能に設けられたピストンと、前
記ケーシングの弁軸挿嵌孔内に軸方向に挿通して設けら
れ基端側が該ピストンに連結され先端側が前記塗料通路
内に突出した弁軸と、該弁軸の先端側に設けられ該弁軸
と一体に変位することにより前記塗料通路を開,閉する
ポペット弁体とを備えてなる塗料用開閉弁において、 前記ポペット弁体は前記弁軸外周側に抜止め状態で伸縮
可能に設けられ前記弁軸の変位に追従して伸縮変形する
伸縮性部材によって形成し、該伸縮性部材の基端側は前
記弁軸挿嵌孔を塗料通路に対して閉塞した状態で前記ケ
ーシングに取付け、該伸縮性部材の先端側には前記塗料
通路の弁座に離着座する弁部を設ける構成としたことを
特徴とする塗料用開閉弁。 - 【請求項2】 ピストン収容室と塗料通路とがリテーナ
嵌合部を挟んで設けられたケーシング本体と、該ケーシ
ング本体のリテーナ嵌合部に嵌合して設けられ前記塗料
通路とピストン収容室との間を連通する弁軸挿嵌孔が穿
設されたリテーナと、前記ケーシング本体のピストン収
容室内に摺動可能に設けられたピストンと、前記リテー
ナの弁軸挿嵌孔内に軸方向に挿通して設けられ基端側が
該ピストンに連結され先端側が前記塗料通路内に突出し
た弁軸と、該弁軸の先端側に設けられ該弁軸と一体に変
位することにより前記塗料通路を開,閉するポペット弁
体とを備えてなる塗料用開閉弁において、 前記ポペット弁体は前記弁軸外周側に抜止め状態で伸縮
可能に設けられ前記弁軸の変位に追従して伸縮変形する
伸縮性部材によって形成し、該伸縮性部材の基端側は前
記弁軸挿嵌孔を塗料通路に対して閉塞した状態で前記リ
テーナとケーシング本体に挟持して取付け、該伸縮性部
材の先端側には前記塗料通路の弁座に離着座する弁部を
設ける構成としたことを特徴とする塗料用開閉弁。 - 【請求項3】 前記弁部は前記伸縮性部材よりも硬質な
別の材料により構成してなる請求項1または2に記載の
塗料用開閉弁。 - 【請求項4】 前記弁部は前記伸縮性部材と同一の材料
によって一体的に形成してなる請求項1または2に記載
の塗料用開閉弁。 - 【請求項5】 前記伸縮性部材はフッ素ゴムにより形成
してなる請求項1,2,3または4に記載の塗料用開閉
弁。 - 【請求項6】 前記伸縮性部材は外周面が滑らかな円筒
面として形成された筒状体として構成してなる請求項
1,2,3,4または5に記載の塗料用開閉弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001338283A JP2002243062A (ja) | 2000-12-13 | 2001-11-02 | 塗料用開閉弁 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP2000-378557 | 2000-12-13 | ||
JP2000378557 | 2000-12-13 | ||
JP2001338283A JP2002243062A (ja) | 2000-12-13 | 2001-11-02 | 塗料用開閉弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002243062A true JP2002243062A (ja) | 2002-08-28 |
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ID=26605732
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2002243062A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100368714C (zh) * | 2004-07-16 | 2008-02-13 | Smc株式会社 | 涂料选择器阀 |
JP2009220034A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Asahi Sunac Corp | 塗装ガン |
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