JP2002242290A - 雨水分離桝 - Google Patents

雨水分離桝

Info

Publication number
JP2002242290A
JP2002242290A JP2001038460A JP2001038460A JP2002242290A JP 2002242290 A JP2002242290 A JP 2002242290A JP 2001038460 A JP2001038460 A JP 2001038460A JP 2001038460 A JP2001038460 A JP 2001038460A JP 2002242290 A JP2002242290 A JP 2002242290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rainwater
outlet
water
flows
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001038460A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Hazama
祐二 狭間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2001038460A priority Critical patent/JP2002242290A/ja
Publication of JP2002242290A publication Critical patent/JP2002242290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 雨水分離桝10は流路切換弁22を含む。降
雨初期段階では、入口16から流入した雨水は、弁座2
4の上面から開放されている通水孔28に流れ落ち、第
2出口20へ到る。また、雨水はチャンバ34内にも流
入する。入口16から所定量の雨水(降雨初期雨水)が
流入し、フロート32とともに弁体26が所定高さ浮上
すると、通水孔28が閉鎖される。その後の雨水は、弁
座24の上面を流れて第1出口18へ到る。したがっ
て、第2出口20に汚水用排水管42を接続し、かつ、
第1出口18に雨水用排水管40を接続すると、降雨初
期の雨水(汚染物質を含む。)を汚水処理場へ与えると
ともに、それ以後の雨水(汚染物質を含まない。)を河
川放流することができる。 【効果】 環境汚染を防止できるとともに、下水処理場
の処理負担を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は雨水分離桝に関し、特
にたとえば雨水導入管と2つの排水管とを接続する雨水
桝であって、降雨初期の雨水を一方の排水管から排出
し、その後の雨水を他方の排水管から排出する、雨水分
離桝に関する。
【0002】
【従来の技術】図8を参照して、この種の従来の雨水桝
1では、桝本体2の側壁に入口3および出口4が形成さ
れ、入口3に雨水導入管5が接続され、出口4に排水管
6が接続されていた。
【0003】そして、この雨水桝1を、雨水と汚水とを
別々に流す分流式下水道に適用した場合には、雨水のす
べてが排水管6および雨水用管路を通して河川放流また
は地中浸透されていた。一方、この雨水桝1を、雨水と
汚水とを一緒に流す合流式下水道に適用した場合には、
雨水のすべてが排水管6および共通管路を通して下水処
理場へ与えられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来では、分流式下水
道の場合には、雨水のすべてが河川放流もしくは地中浸
透されていたため、路面や地表などに付着している汚染
物質(工場排出物,排気ガス,自動車のブレーキ粉等の
重金属類,タイヤ滓等)が降雨初期の雨水に混入される
ことによって自然環境(水質環境)が汚染されるという
問題があった。このような非特定汚染源からの汚濁負荷
の問題は、特に汚濁の蓄積し易い閉鎖性水域において非
常に深刻化している。一方、合流式下水道の場合には、
雨水のすべてが下水処理場へ与えられていたため、下水
処理場の負担が過大になるという問題があった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、環
境汚染の問題と下水処理場における問題とを同時に解決
できる、雨水分離桝を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、桝本体、桝
本体に雨水を導入する入口、桝本体から雨水を排出する
第1および第2出口、および入口から所定量の雨水が流
入するまでその雨水を第2出口に導き、かつ、それ以後
の雨水を第1出口に導く流路切換弁を備える、雨水分離
桝である。
【0007】
【作用】この発明の雨水分離桝は流路切換弁を含む。流
路切換弁は入口から所定量の雨水が流入するまでその雨
水を第2出口に導き、かつ、それ以後の雨水を第1出口
に導く。つまり、雨が降り始めてから所定量の雨水が入
口から流入すると、流路切換弁は雨水の流路を第2出口
へ到る流路から第1出口へ到る流路に切り換える。
【0008】たとえば、流路切換弁は、雨水を貯めるこ
とによって上昇するものである。具体的には、流路切換
弁は、チャンバ内のフロートに接続された弁体を含み、
所定量の雨水が流入して、チャンバ内に雨水が貯まる
と、浮力によりフロートおよび弁体が浮上して通水孔を
閉鎖する。
【0009】また、たとえば、流路切換弁は、雨水を貯
めることによって下降するものである。具体的には、流
路切換弁は、弾性部材に支持された貯水槽およびその上
部に設けられる弁体を含み、所定量の雨水が流入して、
貯水槽内に雨水が貯まると、雨水の重みで弾性部材が収
縮し、貯水槽および弁体が下降して通水孔を閉鎖する。
【0010】このようにして、通水孔を通って第2出口
へ到っていた雨水の流路が、通水孔を通らない第1出口
へ到る流路に切り換わる。
【0011】したがって、第2出口に汚水用の排水管を
接続し、かつ、第1出口に雨水用の排水管を接続する
と、所定量の雨水が流入するまでの雨水すなわち降雨初
期の雨水(汚染物質を含む。)を、第2出口から汚水用
排水管に排出させて汚水処理場へ与え、それ以後の雨水
(汚染物質を含まない。)を、第1出口から雨水用排水
管に排出させて河川放流または地中浸透することができ
る。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、環境汚染を防止でき
るとともに、下水処理場の処理負担を抑えることができ
る。
【0013】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0014】
【実施例】図1に示すこの実施例の雨水分離桝10は、
降雨初期の雨水とその後の雨水とを区別して、これらを
異なる出口から排出するためのものであり、合成樹脂
(塩化ビニル等)の射出成形により一体に成形される。
【0015】雨水分離桝10は、有底円筒状の桝本体1
2を含み、桝本体12の上部開口にはゴム輪受口14が
形成される。また、桝本体12の側壁には、入口16が
ゴム輪受口として形成され、第1出口18および第2出
口20が差口として形成される。入口16は第1出口1
8とほぼ同じか高い位置に形成され、第1出口18は第
2出口20よりも高い位置に形成される。なお、桝本体
12の底部内面は、雨水を流出させ易くするために第2
出口20へ向かって傾斜される。
【0016】なお、図1においては、第1出口18と第
2出口20とが平行するように図示しているが、これら
の形成位置は適宜変更可能である。また、入口16は差
口として、第1出口18および第2出口20は、受口と
して形成してもよい。
【0017】入口16は桝本体12内に雨水を導入する
開口である。また、第1出口18および第2出口20は
雨水を排出する開口であり、第1出口18からは降雨初
期以後の雨水が排出され、第2出口20からは降雨初期
の雨水が排出される。つまり、桝本体12の内部には、
雨水が入口16から第1出口18に至る流路(第1の流
路)と、雨水が入口16から第2出口20に至る流路
(第2の流路)が形成される。
【0018】そして、桝本体12の内部には、雨水の流
路を切り換える流路切換弁22が設けられる。この流路
切換弁22によって、入口16から所定量の雨水が流入
するまでは、その雨水は第2出口20に導かれ、かつ、
それ以後の雨水は第1出口18に導かれる。
【0019】流路切換弁22は、弁座24および弁体2
6を含む。弁座24は、桝本体12の内径とほぼ同じ外
径を有する円盤状に形成され、入口16および第1出口
18を含む上部領域と第2出口20を含む下部領域とを
仕切るようにして配置される。
【0020】弁座24には通水孔28が形成されてお
り、通水孔28の内面は、弁体26を係止可能な形状
(たとえば下方へ向かうにつれて拡がるテーパ状等)に
形成される。通水孔28の下方には、通水孔28を開閉
するたとえば板状等の弁体26が弁座24(通水孔2
8)と所定の間隔を隔てて配置される。
【0021】弁体26は、通水孔28の内面に沿う外側
面を有する。この実施例では、弁体26の周縁部は、ゴ
ム等の弾性材料からなる弾性体26aによって形成され
る。この弁体26(弾性体26a)のテーパ状等の外側
面が通水孔28のテーパ状等内面に係止することによっ
て、弁体26のそれ以上の上昇が止められる。また、弾
性体26aによって止水性が向上される。弁体26の下
面には、接続部材30を介してフロート(浮子)32が
設けられ、フロート32は桝本体12の底部内面に配置
された筒状等のチャンバ34内に収められる。
【0022】フロート32は、たとえば塩化ビニル等の
中空体または発泡樹脂等により構成され、チャンバ34
内に雨水が貯まると浮力を受けて浮き上がるようにされ
る。フロート32の外側面とチャンバ34の内側面の間
には、雨水がチャンバ34の底部に流れ込み、かつ、フ
ロート32がチャンバ34の側壁に沿って円滑に上昇・
下降できるように、適宜な隙間が設けられる。なお、フ
ロート32の外側面をたとえば波形状等に形成して、波
の山部をチャンバ34の側壁に近接させるとともに、波
の谷部(隙間)を雨水が流れるようにしてもよい。
【0023】また、チャンバ34の側壁には、水抜孔3
6が形成され、これにより、チャンバ34内に雨水が貯
められつつ、貯まった雨水がチャンバ34内から流出さ
れる。つまり、この水抜孔36からの流出量を調整する
ことにより、チャンバ34内に貯まっていく雨水量を調
整することができる。言い換えると、この水抜孔36に
よって、フロート32(弁体26)の浮上する速さを調
整することができ、すなわち、雨水の流入から弁体26
により通水孔28が閉鎖されるまでの時間を調整するこ
とができる。
【0024】具体的には、降雨初期の雨水を第2出口2
0から排出するため、所定量の降雨初期雨水が流入する
までは、あるいは、降雨から所定時間が経過するまで
は、通水孔28が弁体26によって閉鎖されないよう
に、チャンバ34の容積とともに水抜孔36の数および
サイズ等が適宜に設定される。この降雨初期雨水の所定
量は、この雨水分離桝10が布設される地域の気象条件
(降雨量等)や環境汚染状況等を勘案して設定される必
要がある。さらに、所定量の設定の際には、この雨水分
離桝10に雨水を流入させる同じ地域内で最も遠い場所
からの初期雨水が、この雨水分離桝10に到達するのに
要する時間なども考慮する必要がある。
【0025】なお、流路切換弁22は、メンテナンス等
のため、桝本体12と着脱可能に設けられるのが望まし
い。この実施例では、図1に示すように、弁体26の上
面に取手26bが設けられており、これによって弁体2
6およびフロート32等の取り外しが容易にされる。ま
た、弁座24を着脱できないように設けた場合であって
も、弁体26の周縁部が弾性体26aで構成されるとき
は、取手26bを握って引き上げると、通水孔28の内
面で弾性体26aが収縮されるため、通水孔28を通し
て弁体26およびフロート32等を取り出すことができ
る。
【0026】雨水分離桝10を用いて排水管路を構成す
る際には、地中において入口16に雨水導入管38が接
続され、第1出口18に雨水用排水管40が接続され、
第2出口20に汚水用排水管42が接続される。そし
て、ゴム輪受口14には、地表面から延びる立上管44
の下端が接続される。
【0027】そして、たとえば図2に示すように、雨水
導入管38は、雨水桝46に接続される。なお、この雨
水桝46で流入雨水中の泥等が除去される。また、雨水
用排水管40は、図示しない河川等へ延びる雨水管等へ
接続され、汚水用排水管42は、図示しない下水処理場
へ延びる汚水管または汚水桝48から汚水管へ延びる取
付管50等へ接続される。
【0028】施工後、雨が降ると、地中に浸透した雨水
や側溝からの雨水が、雨水導入管38および入口16を
通して桝本体12内に取り込まれる。降雨前の初期状態
および降雨初期の段階では、フロート32が浮上してい
ないため、流路切換弁22の通水孔28は開放されてい
る。したがって、入口16から流入した雨水は、図1中
の各矢印で示すように、弁座24の上面から通水孔28
に流れ落ち、やがて第2出口20へ到る。つまり、雨水
は、第2の流路を流れて第2出口20から排出され、さ
らに、汚水用排水管42等を通して下水処理場へ与えら
れる。
【0029】また、通水孔28から流下した雨水の一部
は、弁体26の下面および接続部材30の外面を伝っ
て、チャンバ34の上部開口からチャンバ34内に流入
する。このように、チャンバ34に入る雨水は弁体26
の下面を伝って流下するので、雨水に含まれるゴミや泥
等は、チャンバ34内に入りにくくなっている。チャン
バ34内に雨水が貯留すると、フロート32が浮力を受
けて浮上する。そして、入口16から所定量の雨水(降
雨初期雨水)が流入し、フロート32が所定高さ浮上す
ると、これとともに弁体26が上昇して通水孔28が閉
鎖される。
【0030】通水孔28が閉鎖されると、入口16から
流入した雨水(降雨初期以後の雨水)は、図3中の矢印
で示すように、弁座24の上面を流れて第1出口18へ
到る。つまり、雨水の流路が第2の流路から第1の流路
に切り換えられて、雨水は、第1の流路を流れて第1出
口18から排出され、さらに、雨水用排水管40等を通
して河川放流または地中浸透される。
【0031】なお、雨水が第1の流路を流れている間
に、チャンバ34内に貯まっていた雨水が水抜孔36か
ら少しずつ流出されて、弁体26はやや下降する。しか
し、雨水が入口16から流入している間は、弁体26が
下降して弁座24との間に隙間が生じても、この隙間か
ら雨水が流入してチャンバ34内に流入するため、フロ
ート32の浮上高さは維持される。つまり、弁体26は
上昇したままであり、通水孔28は開放されない。
【0032】その後、雨が止み、雨水の流入が減少する
と、チャンバ34内に流入する雨水が減少する。チャン
バ34に貯まった雨水は水抜孔36から流出されている
ので、この流出量が流入量よりも多くなると、チャンバ
34内の雨水量が減少して、フロート32が下降する。
つまり、弁体26が下降し、通水孔28が開放される。
そして、チャンバ34内の雨水が水抜孔36から流出し
または乾燥することによって無くなると、流路切換弁2
2(弁体26およびフロート32等)は初期状態(図
1)に戻る。したがって、再降雨の際にも、同様にし
て、初期雨水は第2出口20から流出され、その後の雨
水は第1出口18から流出される。
【0033】この実施例によれば、降雨初期の雨水を下
水処理場へ与えるとともに、その後の雨水を河川放流等
することができる。したがって、環境汚染を防止できる
とともに、下水処理場の処理負担を抑えることができ
る。
【0034】なお、たとえば図4に示すように、桝本体
12内において入口16の直下に泥溜部材52を配置す
るようにしてもよい。この場合、流路切換弁22には泥
等が除去された雨水が流れるので、チャンバ34内への
泥等の蓄積および水抜孔36の目詰まり等を防止するこ
とができる。したがって、維持管理が容易となる。
【0035】また、水抜孔36は、チャンバ34の側壁
に予め多くの孔を開けて、これらに詰物(キャップ等)
をしておくようにされてもよい。この場合には、施工の
際などにこの詰物を適宜な数だけ取り外すことによっ
て、降雨地域ごとに異なる初期雨水の所定量の設定にも
簡単に対応できる。
【0036】また、上述の実施例では、流路切換弁22
は、雨水を貯めることにより弁体26を浮上させて流路
を切り換えるようにしているが、たとえば図5に示す他
の実施例の雨水分離桝10ように、流路切換弁22は、
雨水を貯めることにより弁体26を下降させて流路を切
り換えるようにしてもよい。
【0037】この他の雨水分離桝10(図5)の流路切
換弁22も、図1実施例と同様に弁座24および弁体2
6を含む。この流路切換弁22では、弁体26の下面か
ら下方に延びて、弁体26と一体的に貯水槽54が形成
される。貯水槽54の下面には、ばね等の弾性部材56
の一端が固着され、弾性部材56の他端は桝本体12の
底部内面に固着される。弁体26および貯水槽54は、
弾性部材56によって支持される。そして、弁体26
は、通水孔28の上方において、弁座24(通水孔2
8)と所定の間隔を隔てて配置され、貯水槽54は通水
孔28内に配置される。
【0038】弁体26には、取水孔58が形成され、雨
水は、主としてこの取水孔58から貯水槽54内に取り
込まれる。つまり、第1出口18よりも高い位置に形成
された入口16の直下には、ガイド板60が下方に傾斜
して設けられており、雨水がガイド板60の先端から流
下する先に取水孔58が配置される。また、弁体26に
は、取水孔58よりもサイズの小さい取水孔62が適宜
の数設けられ、この取水孔62からも貯水槽54内に雨
水が取り込まれる。また、弁体26の外側面は、弁座2
4で係止可能なようにたとえば下方に向かうにつれて狭
まるテーパ状等に形成され、通水孔28の同様なテーパ
状等内面に係止することによって、弁体26のそれ以上
の下降が阻止される。なお、この実施例でも、図1実施
例と同様に弁体26の周縁部を弾性体26aにより形成
し、止水性を向上させるようにしてもよい。
【0039】貯水槽54の側壁には、水抜孔36が形成
され、この水抜孔36も、図1実施例のチャンバ34の
水抜孔36と同様な構成および機能を有するものにされ
る。そして、降雨初期の雨水を第2出口20から排出す
るため、所定量の降雨初期雨水が流入するまでは、ある
いは、降雨から所定時間が経過するまでは、通水孔28
が弁体26によって閉鎖されないように、貯水槽54の
容積,水抜孔36の数およびサイズならびに弾性部材5
6の復元力等が適宜に設定される。
【0040】また、弾性部材56は、たとえば、桝本体
12の底部内面において弾性部材56を囲むようにして
配置された保護材64と、貯水槽54の下面から下方へ
延びて保護材64および弾性部材56を囲む保護材66
とによって、雨水から保護される。保護材64および6
6はまた、弾性部材56の伸縮方向を安定させる役割も
果たす。
【0041】この他の実施例では、降雨前の初期状態お
よび降雨初期の段階では、弁体26が下降していないた
め、流路切換弁22の通水孔28は開放されている。し
たがって、入口16から流入した雨水は、図5中の各矢
印で示すように、ガイド板60に設けられた適宜な数の
導水孔68を通って、弁座24の上面から通水孔28に
流れ落ち、やがて第2出口20へ到る。つまり、雨水は
第2の流路を流れて、汚水用排水管42等から下水処理
場へ与えられる。
【0042】また、ガイド板60の先端から流下した雨
水の一部は、弁体26の取水孔58および取水孔62か
ら貯水槽54内に入る。貯水槽54内に雨水が貯留する
と、雨水の重みにより弾性部材56が収縮し、弁体26
および貯水槽54が下降する。そして、入口16から所
定量の雨水(降雨初期雨水)が流入し、弁体26および
貯水槽54が所定高さ下降すると、通水孔28が閉鎖さ
れる。
【0043】通水孔28が閉鎖されると、入口16から
流入した雨水(降雨初期以後の雨水)は、図6中の矢印
で示すように、ガイド板60から弁座24の上面を流れ
て第1出口18へ到る。つまり、雨水は、第1の流路を
流れて、雨水用排水管40等から河川放流または地中浸
透される。
【0044】なお、この実施例でも、雨水が第1の流路
を流れている間に、水抜孔36から雨水が少しずつ流出
するが、雨水が入口16から流入している間は、取水孔
58および取水孔62から雨水が貯水槽54に流入する
ため、弁体26は下降したままであり、通水孔28は開
放されない。
【0045】その後、雨が止み、雨水の流入が減少する
と、やがて貯水槽54内に流入する雨水が減少する。そ
して、水抜孔36からの流出によって貯水槽54内の雨
水量が減少するので、弾性部材56の復元力によって弁
体26(貯水槽54)が上昇する。つまり、通水孔28
が開放される。そして、貯水槽54内の雨水が水抜孔3
6から流出しまたは乾燥することによって無くなると、
流路切換弁22は初期状態(図5)に戻る。したがっ
て、再降雨の際にも、同様にして、初期雨水は第2出口
20から流出され、その後の雨水は第1出口18から流
出される。
【0046】この他の実施例によっても、環境汚染を防
止できるとともに、下水処理場の処理負担を抑えること
ができる。
【0047】なお、この他の実施例でも、図1実施例と
同様にして、たとえば図7に示すように、桝本体12内
において入口16の直下に泥溜部材52を配置するよう
にしてもよい。また、水抜孔36は、貯水槽54の側壁
に予め多くの孔を開けて、これらに詰物をしておき、施
工の際などにこの詰物を適宜な数だけ取り外すようにさ
れてもよい。
【0048】なお、上述の各実施例では、通水孔28お
よびそれに対応する弁体26等をそれぞれ1つ設けるよ
うにしているが、これらをそれぞれ複数設けるようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1実施例を適用した排水管路を示す図解図で
ある。
【図3】図1実施例の流路切換弁の動作を示す図解図で
ある。
【図4】図1実施例の変形例を示す図解図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図6】図5実施例の流路切換弁の動作を示す図解図で
ある。
【図7】図5実施例の変形例を示す図解図である。
【図8】従来技術を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …雨水分離桝 12 …桝本体 16 …入口 18 …第1出口 20 …第2出口 22 …流路切換弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】桝本体、 前記桝本体に雨水を導入する入口、 前記桝本体から雨水を排出する第1および第2出口、お
    よび前記入口から所定量の雨水が流入するまでその雨水
    を前記第2出口に導き、かつ、それ以後の雨水を前記第
    1出口に導く流路切換弁を備える、雨水分離桝。
  2. 【請求項2】前記流路切換弁は雨水を貯めることによっ
    て浮上する、請求項1記載の雨水分離桝。
  3. 【請求項3】前記流路切換弁は雨水を貯めることによっ
    て下降する、請求項1記載の雨水分離桝。
JP2001038460A 2001-02-15 2001-02-15 雨水分離桝 Pending JP2002242290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038460A JP2002242290A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 雨水分離桝

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038460A JP2002242290A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 雨水分離桝

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002242290A true JP2002242290A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18901429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001038460A Pending JP2002242290A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 雨水分離桝

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002242290A (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100672275B1 (ko) 2006-06-02 2007-01-24 (주) 신동아건축종합건축사사무소 공동주택 단지내 하수처리용 우수토실
KR100812334B1 (ko) 2007-04-19 2008-03-10 이경우 다중구조를 갖는 맨홀의 우수단속장치
KR101005589B1 (ko) * 2010-05-11 2011-01-06 이성우 하천의 법면에 설치되는 친환경 초기우수처리 시스템
CN102383489A (zh) * 2011-08-22 2012-03-21 武汉理工大学 一种水力自控式初期雨水分流方法
KR101151090B1 (ko) 2011-08-23 2012-06-01 안중록 저류조를 이용한 초기우수 보관 처리 시스템
KR101323367B1 (ko) * 2013-01-11 2013-10-29 주식회사 장호 비점오염원 저감 우수저류장치
CN104652579A (zh) * 2015-02-03 2015-05-27 韩少鹏 一种建筑物排水设施
CN107012946A (zh) * 2017-05-25 2017-08-04 合肥德秦人居环境科技有限公司 初期雨水综合管控与再利用系统
CN107806166A (zh) * 2017-11-08 2018-03-16 武汉市政工程设计研究院有限责任公司 一种具有分流截流功能的雨水口装置
CN107806150A (zh) * 2017-05-10 2018-03-16 武汉圣禹排水系统有限公司 一种控制污水和初期雨水污染的完全分流制系统及其控制方法
CN108222123A (zh) * 2017-12-18 2018-06-29 上海市政工程设计研究总院(集团)有限公司 一种雨水收集桶装置及其雨水收集方法
CN108374477A (zh) * 2018-04-12 2018-08-07 西安建筑科技大学 一种用于道路初期雨水收集与处理的装置
CN108842896A (zh) * 2018-07-19 2018-11-20 武汉市政工程设计研究院有限责任公司 一种具有预处理功能的分流调蓄型雨水口装置
CN109518787A (zh) * 2018-11-23 2019-03-26 中铁四川生态城投资有限公司 一种地表径流初雨控制结构
CN112160401A (zh) * 2020-09-26 2021-01-01 深圳市隆金达实业有限公司 一种市政雨水排放系统
CN112538888A (zh) * 2021-01-11 2021-03-23 台州学院 一种通过改变进水管出口方向的雨污分流井
CN112554320A (zh) * 2021-01-12 2021-03-26 台州学院 一种通过隔板调控进水的雨污分流井
CN112554319A (zh) * 2021-01-12 2021-03-26 台州学院 一种根据雨量大小可调的雨污分流井
CN112554304A (zh) * 2021-01-14 2021-03-26 台州学院 一种适用于露天清洗场所的雨污分流系统
CN112830592A (zh) * 2021-02-05 2021-05-25 四川清和科技有限公司 一种庭院雨水收集利用系统及方法
CN113957950A (zh) * 2021-10-22 2022-01-21 长广工程建设有限责任公司 一种雨水回收再利用建筑结构
CN114892790A (zh) * 2022-05-17 2022-08-12 广东北控环保装备有限公司 一种智慧截流井系统及使用方法
CN115262741A (zh) * 2022-07-27 2022-11-01 杭州金荷水务科技有限公司 一种用于雨污分流智能分流阀

Cited By (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100672275B1 (ko) 2006-06-02 2007-01-24 (주) 신동아건축종합건축사사무소 공동주택 단지내 하수처리용 우수토실
KR100812334B1 (ko) 2007-04-19 2008-03-10 이경우 다중구조를 갖는 맨홀의 우수단속장치
KR101005589B1 (ko) * 2010-05-11 2011-01-06 이성우 하천의 법면에 설치되는 친환경 초기우수처리 시스템
CN102383489A (zh) * 2011-08-22 2012-03-21 武汉理工大学 一种水力自控式初期雨水分流方法
KR101151090B1 (ko) 2011-08-23 2012-06-01 안중록 저류조를 이용한 초기우수 보관 처리 시스템
KR101323367B1 (ko) * 2013-01-11 2013-10-29 주식회사 장호 비점오염원 저감 우수저류장치
CN104652579A (zh) * 2015-02-03 2015-05-27 韩少鹏 一种建筑物排水设施
CN107806150A (zh) * 2017-05-10 2018-03-16 武汉圣禹排水系统有限公司 一种控制污水和初期雨水污染的完全分流制系统及其控制方法
CN107806150B (zh) * 2017-05-10 2024-04-02 武汉圣禹智慧生态环保股份有限公司 一种控制污水和初期雨水污染的完全分流制系统及其控制方法
CN107012946A (zh) * 2017-05-25 2017-08-04 合肥德秦人居环境科技有限公司 初期雨水综合管控与再利用系统
CN107806166A (zh) * 2017-11-08 2018-03-16 武汉市政工程设计研究院有限责任公司 一种具有分流截流功能的雨水口装置
CN107806166B (zh) * 2017-11-08 2023-10-20 武汉市政工程设计研究院有限责任公司 一种具有分流截流功能的雨水口装置
CN108222123A (zh) * 2017-12-18 2018-06-29 上海市政工程设计研究总院(集团)有限公司 一种雨水收集桶装置及其雨水收集方法
CN108222123B (zh) * 2017-12-18 2024-04-05 上海市政工程设计研究总院(集团)有限公司 一种雨水收集桶装置及其雨水收集方法
CN108374477A (zh) * 2018-04-12 2018-08-07 西安建筑科技大学 一种用于道路初期雨水收集与处理的装置
CN108374477B (zh) * 2018-04-12 2023-10-27 西安建筑科技大学 一种用于道路初期雨水收集与处理的装置
CN108842896A (zh) * 2018-07-19 2018-11-20 武汉市政工程设计研究院有限责任公司 一种具有预处理功能的分流调蓄型雨水口装置
CN108842896B (zh) * 2018-07-19 2023-10-20 武汉市政工程设计研究院有限责任公司 一种具有预处理功能的分流调蓄型雨水口装置
CN109518787A (zh) * 2018-11-23 2019-03-26 中铁四川生态城投资有限公司 一种地表径流初雨控制结构
CN109518787B (zh) * 2018-11-23 2023-12-08 中铁四川生态城投资有限公司 一种地表径流初雨控制结构
CN112160401A (zh) * 2020-09-26 2021-01-01 深圳市隆金达实业有限公司 一种市政雨水排放系统
CN112160401B (zh) * 2020-09-26 2021-12-24 深圳市隆金达实业有限公司 一种市政雨水排放系统
CN112538888A (zh) * 2021-01-11 2021-03-23 台州学院 一种通过改变进水管出口方向的雨污分流井
CN112554320A (zh) * 2021-01-12 2021-03-26 台州学院 一种通过隔板调控进水的雨污分流井
CN112554319B (zh) * 2021-01-12 2022-01-28 台州学院 一种根据雨量大小可调的雨污分流井
CN112554320B (zh) * 2021-01-12 2022-01-28 台州学院 一种通过隔板调控进水的雨污分流井
CN112554319A (zh) * 2021-01-12 2021-03-26 台州学院 一种根据雨量大小可调的雨污分流井
CN112554304B (zh) * 2021-01-14 2022-01-28 台州学院 一种适用于露天清洗场所的雨污分流系统
CN112554304A (zh) * 2021-01-14 2021-03-26 台州学院 一种适用于露天清洗场所的雨污分流系统
CN112830592A (zh) * 2021-02-05 2021-05-25 四川清和科技有限公司 一种庭院雨水收集利用系统及方法
CN113957950A (zh) * 2021-10-22 2022-01-21 长广工程建设有限责任公司 一种雨水回收再利用建筑结构
CN114892790A (zh) * 2022-05-17 2022-08-12 广东北控环保装备有限公司 一种智慧截流井系统及使用方法
CN114892790B (zh) * 2022-05-17 2023-02-03 广东北控环保装备有限公司 一种智慧截流井系统及使用方法
CN115262741A (zh) * 2022-07-27 2022-11-01 杭州金荷水务科技有限公司 一种用于雨污分流智能分流阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002242290A (ja) 雨水分離桝
US6126817A (en) Oil and debris separator
US6638424B2 (en) Stormwater treatment apparatus
US7540953B2 (en) Integrated below-ground vault with a filtered catch basin
US7638065B2 (en) Stormwater treatment apparatus and method
US6919033B2 (en) Stormwater treatment system for eliminating solid debris
KR101282987B1 (ko) 분리기
JPH0841957A (ja) 流下雨水の分流管
JP6174244B2 (ja) 雨水と土砂の排出が可能な雨水吐き室
US6192915B1 (en) Sewerage inlet
KR100572507B1 (ko) 하수처리용 우수토실
US7811450B2 (en) Swirl chamber with movable non-return valve and air injector for prevention of sedimentation in storm water and waste drains
KR100763119B1 (ko) 우수처리시스템
HUT69510A (en) Settling tank with oil separator
KR102265280B1 (ko) 교량용 집수구
JP2001336213A (ja) 雨水分離桝
KR20210013515A (ko) 우수토실 무동력 자동 개폐 및 하수량 측정장치.
KR100681265B1 (ko) 하수처리장치
CN212001475U (zh) 集水装置
JPH07166585A (ja) 雨水浄化処理槽
KR200380589Y1 (ko) 부력체를 이용한 역류방지밸브
KR101999059B1 (ko) 우수토실용 벽체 플레이트 조립체
KR200289031Y1 (ko) 상, 하 이동 웨어형 자동 유량조절 장치
CA2216571C (en) Improved oil/grit interceptor
JP2831492B2 (ja) 自動開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041115

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050707

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070220