JP2002236698A - 情報処理装置、情報処理プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
情報処理装置、情報処理プログラムおよび記録媒体Info
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Abstract
検出し、再生するマルチメディア情報処理装置。 【解決手段】 環境センサ群と生体センサ群によって入
力された情報を記憶し、心理状態グループに対応する複
数の生体センサ情報のヒストグラムまたは分布曲線に基
いて検索を行ない、検索結果としての時刻に記録された
環境センサ情報を出力してユーザに提示する情報処理装
置。
Description
環境関連情報(光、音、臭い、味、気温、圧力、振動、
位置座標、電磁気、各種ガス、時刻等)と、ユーザ自身
に関わる生体関連情報(体温、脳波、筋電位、皮膚表面
電位、皮膚表面抵抗、脈拍、心電位、呼吸音等)とを統
合的に記録し、検索し、再生するマルチメディア情報処
理装置に関する。
情報を記録し、再生し、編集し、表示するパソコンやホ
ームサーバーの開発が進められている。さらに情報機器
の小型化に伴い、コンピュータを常時装着し、いつでも
どこでもサービスを受けたり、生データを入力したりで
きるウェアラブルコンピュータの開発も行なわれてい
る。このような機器が進化するとユーザが自身の人生体
験を全て記録して好きな時に思い出したい時点の情報を
再生できる「人生アルバム」というコンセプトの機器を実
現できることも予想される。
に、テキストベースの情報の場合は効率的な検索方法が
多数存在するが、光、音、臭い等の環境情報に関しては
検索用に予め何らかのイベント名称等のインデックスが
必要である。さらに、これらの情報が公ではなく個人に
関わる場合にはユーザ自身でインデックスを付与すると
いう手間が生じる。しかしながら、遠い将来に人生を振
り返る際には、具体的なイベント名称すら忘れているこ
とも想定される。
応して自動的に作成できるタイムスタンプが多く用いら
れている。例えば、特開平11−69266には、タイ
ムスタンプと組み合わせて映像の種類(静止画、動画)
に応じてユーザヘの表示形態を改善する技術が開示され
ている。このように、環境情報が記録された日時に対応
して自動的に作成できるタイムスタンプが多く用いられ
ているが、人間の記憶が曖昧である為に、日時すら思い
出せないことも度々ある。
音、臭い等の環境情報を検索するためには、ユーザー自
身の正確な記憶に頼る以外の方法が存在しなかった。そ
こで、ユーザー自身の記憶が曖昧なものであっても、上
記の環境情報を正確に検索し得る方法が求められる。
時」、「ハラハラした時」等のように想い出の心理状態グ
ループ別に環境情報を検索したいという潜在ニーズも想
定される。心理状態グループを分類する際の評価値とし
て、特開平8−87870には、体温、脈拍、脳波等の
生体センサ情報パラメータ値を使うことが記載されてい
る。しかしながら、生体センサ情報の場合は不安定で個
人差が大きく、さらに長い年月の間に経時変化もするの
で、生体センサ情報パラメータ値の絶対値や変化量をそ
のままその時点における意味のある評価値として使用す
ることは、分類や検索において精度上の課題がある。
に、本発明は、光、音、臭い等を検出する環境センサ
と、体温、脈拍、脳波等を検出する生体センサとを用い
て得られた情報(実体験関連データ)を測定時刻ととも
に大容量メモリに記録し、検索したい時には、記録され
た生体センサ情報を利用して記録された環境センサ情報
を検索し、検索結果の環境関連情報を対応する生体関連
情報とともにユーザに提示できる情報処理装置を提供す
ることを目的とする。なお生体センサ情報を検索する際
には、生体センサ情報パラメータ値の絶対値や変化量を
そのまま利用するのではなく、生体センサ情報が記録さ
れた全期間のヒストグラムまたは分布曲線における生体
センサ情報パラメータ値の意味合いを利用することによ
り、心理状態グループに近い感覚での精度の良い検索を
実現する。さらに、複数の生体センサ情報パラメータ値
のヒストグラムまたは分布曲線を用いて総合的に判断す
ることにより、さらに検索精度を高めることができる。
センサおよび1または複数の生体センサを含み、該環境
センサにより測定された環境センサ情報パラメータ値お
よび該生体センサにより測定された生体センサ情報パラ
メータ値を測定時刻とともに記録する記録手段と、該生
体センサ情報パラメータ値の分布関数グラフを作成する
分布関数グラフ作成手段と、該生体センサ情報パラメー
タ値の分布関数グラフを利用して環境センサ情報を検索
する検索手段と、検索された環境センサ情報を対応する
生体センサ情報とともに提示する提示手段とを具備する
情報処理装置を提供する。ここに、該分布関数のグラフ
は、ヒストグラムまたは分布曲線のいずれであってもよ
い。
サ情報パラメータ値の分布関数グラフにおいて、生体セ
ンサ情報パラメータに対して予め決定された閾値以下の
出現頻度のパラメータ値が記録された時刻に対応する環
境センサ情報を優先的に検索結果として提示することを
特徴とする。一つの局面において、本発明の情報処理装
置は、1の生体センサから得られた生体センサ情報パラ
メータ値の1の分布関数グラフにおいて、その生体セン
サ情報パラメータに対して予め決定された閾値以下の出
現頻度のパラメータ値が記録された時刻に対応する環境
センサ情報を優先的に検索結果として提示する。もう一
つの局面において、本発明の情報処理装置は、複数の生
体センサから得られた生体センサ情報パラメータ値の複
数の分布関数グラフの各々において、それら生体センサ
情報パラメータの各々に対して予め決定された各閾値以
下の出現頻度のパラメータ値が記録された時刻が一致し
た場合、その時刻に対応する環境センサ情報を優先的に
検索結果として提示する。
体センサから得られた生体センサ情報パラメータ値から
作成された複数の分布関数グラフを統合して作成した新
たな分布関数グラフにおいて、それら生体センサ情報パ
ラメータの各々に対して予め決定された閾値を合計して
算出された新たな閾値以下の出現頻度のパラメータ値が
記録された時刻に対応する環境センサ情報を優先的に検
索結果として提示することを特徴とする。
ンサ情報パラメータ値の分布関数グラフを指定した時間
間隔毎に算出することを特徴とする。
も含む任意の時点の生体センサ情報パラメータ値に最も
近い生体センサ情報パラメータ値を持つ別の時点の環境
センサ情報を提示することを特徴とする。
ンサと生体センサのいずれか一方または両方が装置本体
と離れていて、装置本体と離れているセンサは装置本体
無線通信によって接続されていることを特徴とする。
手段として機能させる情報処理プログラムおよび該情報
処理プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な
記録媒体を提供する。すなわち、本発明の情報処理プロ
グラムは、環境センサに環境センサ情報パラメータを測
定し、生体センサに生体情報パラメータを測定する測定
ステップと、該環境センサにより測定された環境センサ
情報パラメータ値および該生体センサにより測定された
生体センサ情報パラメータ値を測定時刻とともに記録す
る記録ステップと、該生体センサ情報パラメータ値の分
布関数グラフを作成する分布関数グラフ作成ステップ
と、該生体センサ情報パラメータ値の分布関数グラフを
利用して環境センサ情報を検索する検索ステップと、環
境センサ情報を対応する生体センサ情報とともに提示す
る提示ステップとをコンピュータに実行させることを特
徴とする。
体センサ情報パラメータ値の分布関数グラフにおいて、
生体センサ情報パラメータに対して予め決定された閾値
以下の出現頻度のパラメータ値が記録された時刻に対応
する環境センサ情報を優先的に検索結果として提示手段
に提示させることを特徴とする。
の生体センサにより測定された生体センサ情報パラメー
タ値から作成された1の分布関数グラフにおいて、その
生体センサ情報パラメータに対して予め決定された閾値
以下の出現頻度のパラメータ値が記録された時刻に対応
する環境センサ情報を優先的に検索結果として提示手段
に提示させることを特徴とする。あるいは、本発明の情
報処理プログラムは、複数の生体センサにより測定され
た生体センサ情報パラメータ値から作成された複数の分
布関数グラフの各々において、それら生体センサ情報パ
ラメータの各々に対して予め決定された各閾値以下の出
現頻度のパラメータ値が記録された時刻が一致した場
合、その時刻に対応する環境センサ情報を優先的に検索
結果として提示手段に提示させることを特徴とする。
複数の生体センサにより測定された生体センサ情報パラ
メータ値から作成された複数の分布関数グラフを統合し
て得られた新たな分布関数グラフにおいて、各生体セン
サ情報パラメータに対して予め決定された閾値を合計し
て算出された新たな閾値以下の出現頻度のパラメータ値
が記録された時刻に対応する環境センサ情報を優先的に
検索結果として提示手段に提示させることを特徴とす
る。
の人生を記録して、必要な時にマルチメディア情報で回
想できる「人生アルバム」というコンセプトの情報処理
装置の実現に関わる。
る使用シーンで、環境センサおよび生体センサの両方が
ユーザに装着されている。このとき、環境センサおよび
生体センサの両方が情報処理装置本体と接続されていて
もよいし、環境センサおよび生体センサのいずれか一方
または両方が情報処理装置から離れていてもよい。セン
サが情報処理装置から離れている場合、そのセンサから
の情報は無線通信により情報処理装置本体に送信され
る。
環境センサは環境情報を入力し、環境センサメモリに蓄
積すると同時に、脳波形や脈拍計、血圧計などの生体セ
ンサは生体情報を入力し、生体センサメモリに蓄積す
る。これらの情報入力と並行して、設定された複数の周
期毎に各生体センサ情報パラメータのヒストグラムを作
成し、生体センサ情報ヒストグラムメモリに蓄積する。
部)経由で、ユーザからある特定の心理状態グループ
(例えば、「好きなことに熱中している時」)を検索する
ように指示コマンドを受けた際には、制御部は心理状態
−生体センサ情報対応表メモリに記憶された心理状態−
生体センサ情報対応表を検索して、低頻度領域が指定さ
れた心理状態グループに対応する値を持つことを予め定
義されている生体センサ情報を見つけ出し、その生体セ
ンサ情報のパラメータ値が低頻度領域にあった時刻の環
境センサ情報を、制御部は環境センサ情報メモリから読
み出して情報出力部へ出力してユーザに提示する。ここ
で、上記した心理状態−生体センサ情報対応表は予め多
数の被験者を用いた実験により作成されている。
りや幼児の生活を記録して、危険が迫った時にマルチメ
ディア情報で離れた場所にいる家族に通知できる「生活
エージェント」いうコンセプトの情報処理装置の実現に
関わる。
る使用シーンで、生体センサのみがユーザに装着されて
おり、環境センサはユーザから離れた場所に配置されて
いる。このとき、環境センサおよび生体センサのいずれ
か一方または両方が情報処理装置から離れていてもよ
い。センサが情報処理装置から離れている場合、そのセ
ンサからの情報は無線通信により情報処理装置本体に送
信される。
環境センサは環境情報を入力し、環境センサメモリに蓄
積すると同時に、脳波形や脈拍計、血圧計などの生体セ
ンサは生体情報を入力し、生体センサメモリに蓄積す
る。これらの情報入力と並行して、設定された複数の周
期毎に各生体センサ情報パラメータのヒストグラムを作
成し、生体センサ情報ヒストグラムメモリに蓄積する。
は、入力モードと並行して検索モードを実行し、HI部
経由で、予めユーザまたはユーザ以外からある特定の心
理状態グループ(例えば、「ドキドキしている時」)を検
索するように指示コマンドを受けていた際には、制御部
は心理状態−生体センサ情報対応表メモリに記憶された
心理状態−生体センサ情報対応表を検索して、低頻度領
域が指定された心理状態グループに対応する値を持つこ
とを予め定義されている生体センサ情報を見つけ出し、
その生体センサ情報のパラメータ値が低頻度領域にあっ
た時刻の環境センサ情報を、制御部は環境センサ情報メ
モリから読み出して情報出力部へ出力してユーザまたは
ユーザ以外に提示する。なおユーザ以外に提示する際に
通信を用いて遠方に提示情報を送っても構わない。
を参照して個別に説明する。 A.第1の実施形態 図2は、本発明による第1の実施形態の情報処理装置の
ブロック図である。第1の実施形態は、生体センサおよ
び環境センサの両方を含む情報処装置本体をユーザーが
携帯する場合の実施例に関するものである。本発明の情
報処理装置の動作モードは、大きくは入力モードと検索
モードからなる。入力モード時において、少なくとも1
つ以上の環境センサにより得られた情報M(t)が時刻
tとともに環境センサ情報メモリに記憶され、同時に少
なくとも1つ以上の生体センサのうちi番目の生体セン
サにより得られた情報xi(t)が時刻tとともに生体
センサ情報メモリに記憶される。
ーザの指示コマンド入力のためのインタフェース部であ
り、各生体センサ情報のヒストグラムを作成する際の周
期(時間間隔)Hを設定することができる。例えば、
「優勢脳波周波数」という生体センサ情報に対して「1分
間隔」(H=1分)という周期を設定すれば、制御部は
環境センサ情報メモリから1分間分の優勢脳波周波数値
を読出して優勢脳波周波数のヒストグラムを作成し、生
体センサ情報ヒストグラムメモリに記憶する。
ンサ情報パラメータ値の分布関数を表示するグラフであ
る。ここでは、分布曲線を用いて分布関数を表示してい
る。例として、頻度の分布曲線が右下がり型、左下がり
型および中央凹型を示しているが、生体センサの種類に
よってはこれら以外の型も存在する。一般的に、ある生
体センサ情報パラメータの値が低頻度領域にある場合
は、ユーザの心理的状態が通常ではない心理状態グルー
プにあることが想定される。例えば、体温という生体セ
ンサ情報パラメータの値が低頻度領域にある場合は、ユ
ーザは高熱を出していたりするし、脈拍という生体セン
サ情報パラメータの値が低頻度領域にある場合は、ユー
ザは心臓がドキドキしていたりする。
布関数の経時変化を示す概念図である。ここでi番目の
生体センサ情報パラメータのn番目の時期Tn(H)
(例えば、Tn(日))に作成されたヒストグラムHi
(Tn(H))から推定される分布曲線の横軸をxi、
縦軸を確率Pi(xi,Tn(H))とする。確率Pi
(xi,Tn(H))が各生体センサ情報に対して決定
された特定の値(閾値)以下の値をとるxiの範囲を低
頻度領域と呼ぶことにする。人生という長い期間で観測
した際には、生体センサ情報パラメータ値の分布関数は
徐々に変化していくのが普通である。すなわち、同じ生
体センサ情報パラメータ値xiであっても、時期Tn
(H)の違いによって確率Pi(xi,Tn(H))は
変化し、それに従って、低頻度領域も変化する。
リに記憶される各周期毎の生体センサ情報ヒストグラム
の時系列の概念図である。本例では周期Hは一つである
が、複数の時間間隔のH毎に作成される生体センサ情報
ヒストグラムの時系列を記憶しても構わない。
メータ値の分布関数のグラフは分布曲線(確率密度曲
線)に限定されるものではなく、ヒストグラムまたはヒ
ストグラムを近似する関数であっても構わない。実際に
は、先ず、生体センサ情報パラメータ値からヒストグラ
ムを作成する。観測データが多くなり、ヒストグラムの
分解能(分割)を増大すれば、分布曲線で近似すること
が可能となる。以下、本発明においては、「ヒストグラ
ム」というときは、断りがない限り、分布曲線も意味す
るものとする。
(心理状態グループ)と各生体センサ情報との関連を表
した心理状態−生体センサ情報対応表である。この対応
表は、i番目の生体センサ情報の複数の時期Tn(H)
における複数のヒストグラムHi(Tn(H))と、そ
のヒストグラムにおける確率Pi(xi,Tn(H))
がj番目の心理状態に対して意味を持つか否かを判断す
るための閾値Aijを格納し、心理状態−生体センサ情
報対応表メモリの中に記憶されている。
で、ユーザからある特定の心理状態グループ(例えば、
「ドキドキしている時」)を検索するように指示コマンド
を受けた際には、制御部は心理状態−生体センサ情報対
応表メモリの中の心理状態−生体センサ情報対応表を検
索して、低頻度領域が指定された心理状態グループに対
応する値を持つことを予め定義されている生体センサ情
報を見つけ出し、その生体センサ情報のパラメータ値が
低頻度領域にあった時刻の環境センサ情報を、制御部は
環境センサ情報メモリから読み出して情報出力部へ出力
してユーザに提示する。
情報を検索するモード時のフローである。ユーザがHI
部経由で検索したい心理状態グループの番号jを入力す
る(101)。時刻変数tに本発明の装置が記録を開始
した時点の時刻にわずかな時刻△tを加えた値を初期値
としてセットする(102)。時刻変数tをヒストグラ
ムを作成する周期(時間間隔)Hで割った値の少数点以
下を切り捨てた数に1を加えた数を期間の通し番号変数
nにセットする(例えば、t/H=0.5の場合、n=
0+1=1)。これにより、測定開始時刻が属する周期
を第1周期として、時刻変数tを第n周期に振り分ける
(103)。生体センサの番号変数iに1を、条件を満
たした回数をカウントするための変数cntに0をセッ
トして初期化する(104)。確率Pi(xi,Tn
(H))の時刻t−Htから時刻t+Ht(Ht:周期
Hよりはずっと小さい正の定数)までの積分値を求め、
閾値Aijより小さいか比較する(105)。もし閾値
Aijより小さければ変数cntの値を1つ増やす(1
06)。上記(105)から(106)までの処理を生
体センサの番号変数iがI(iの最大値)になるまで繰
り返し(107、109)、最終的なカウント値cnt
が閾値Xcntより大きいか比較し、大きい場合には、
制御部は、時刻t前後における環境センサ情報M(t)
を環境センサ情報メモリから読み出して情報出力部へ出
力してユーザに提示する(110)。
確率Pi(xi,Tn(H))の時刻t−Htから時刻
t+Htまでの積分値と閾値Aijとを比較してカウン
トしたが、複数の生体センサ情報パラメータi=1、…
Iに対する確率Pi(xi,Tn(H))の積分値の和
と閾値Aijの和とを比較して、ユーザより指示された
心理状態グループの番号jに対応する環境センサ情報を
出力するか否かを判断しても構わない。尚、複数の生体
センサ情報パラメータに対する確率Piの積分値の和を
算出するためには、生体センサ情報パラメータ値から作
成された分布関数を規格化しておく必要がある。具体的
には、観測したパラメータ値の最小値を0.01とし、
最大値を0.99として横軸のスケールを正規化する。
縦軸のスケールは、例えば%表示にすることにより、全
ての生体パラメータ情報に対して統一することができ
る。
による検索 図7は、任意時点における心理状態と同様な心理状態に
おける環境センサ情報を検索するモード時のフローであ
る。ユーザがHI部経由で検索対象の時刻Tbを入力す
る(201)。時刻変数tに本発明の装置が記録を開始
した時点の時刻にわずかな時刻△tを加えた値を初期値
としてセットする。さらに時刻変数Tbをヒストグラム
を作成する周期(時間間隔)Hで割った値の少数点以下
を切り捨てた数に1を加えた数を期間の通し番号変数n
bにセットする(202)。時刻変数tをヒストグラム
を作成する周期(時間間隔)Hで割った値の少数点以下
を切り捨てた数に1を加えた数を期間の通し番号変数n
にセットする(203)。生体センサの番号変数iに1
を、条件を満たした回数をカウントするための変数cn
tに0をセットして初期化する(204)。確率Pi
(xi,Tn(H))の時刻t−Htから時刻t+Ht
(Ht:周期Hよりはずっと小さい正の定数)までの積
分値と確率Pi(xi,Tnb(H))の時刻Tb−H
tから時刻Tb+Htまでの積分値との差を求め、予め
設定された閾値Biより小さいか比較する(205)。
もし閾値Biより小さければ変数cntの値を1つ増や
す(206)。上記(205)から(206)までの処
理を生体センサの番号変数iがI(iの最大値)になる
まで繰り返し(207、209)、最終的なカウント値
cntが閾値Ycntより大きいか比較し、大きい場合
には、制御部は、時刻t前後における環境センサ情報M
(t)を環境センサ情報メモリから読み出して情報出力
部へ出力してユーザに提示する(210)。
ブロック図である。第2の実施形態は、環境センサを含
む情報処理装置本体がユーザとは離れた場所に設置され
ている場合の実施例に関するものである。生体センサが
情報処理装置から離れて設置されていること以外は図2
で示した第1の実施形態で使用するブロック図と同じで
ある。生体センサから入力された情報は信号送出部より
無線で送信され、信号受信部で受信されて生体センサ情
報メモリに記憶される。さらに、環境センサも情報処理
装置本体と無線通信で接続されていても構わない。第2
の実施形態においても、第1の実施形態で説明したよう
に、特定の心理状態グループによる検索および任意時点
の心理状態と同様の心理状態による検索を行うことがで
きる。
の作成 多数の被検者の脳波および脈拍を様々な環境(例えば、
睡眠中、仕事中、好きなことに熱中しているとき等)に
おいて測定した。また、各測定につき、被検者に心理状
態を確認し、心理状態と各生体センサ情報パラメータの
頻度と対応させた。
でき、ここでは、θ波、α波(Slow α波、Mid
α波およびFast α波)およびβ波の5つの周波数
帯に分類した。α波は覚醒安静時の閉眼状態、すなわ
ち、リラックスした時に優勢であり、その周波数によ
り、さらに、Slow α波(7〜8Hz)、Mid α
波(9〜11Hz)およびFast α波(12〜14
Hz)の3つに分類した。β波は開眼状態または精神的
活動が高まったとき、例えば、緊張したときに優勢とな
り、ここでは15Hz以上の脳波をβ波とした。また、
θ波は睡眠時やその他の状態において見られ、6Hz以
下の脳波をθ波と分類した。
α波の頻度が10%以下であることが分った。そこ
で、緊張または睡眠時に対応するMid α波の頻度に
ついて10%を閾値とした。また、この実験から、ドキ
ドキした時、すなわち脈拍が通常よりも高い範囲にある
頻度は5%以下であることが分った。これにより、心理
状態「1.ドキドキした時」に対する生体センサ情報パ
ラメータ「2.脈拍」の閾値A21を5%とした。同様
に、上記以外の心理状態についても各生体センサ情報パ
ラメータの閾値を決定し心理状態−生体センサ情報対応
表を作成した。
するために、被験者に30分間の睡眠後90分間仕事を
してもらい、その間中、被験者の脳波を測定した。この
ときの優勢脳波周波数の頻度を表2に示し、この結果を
もとに作成したヒストグラムを図9に示す。
間(睡眠30分間+仕事90分間)のヒストグラムにお
いて、3種のα波の頻度がいずれも10%以下と低く、
β波およびθ波の頻度が高いことが分った。すなわち、
睡眠または緊張している状態であることがヒストグラム
に反映されていることが確認された。
ろ上記のヒストグラムを出力した。
験し記録した情報に意図的にインデックスを付けなくて
も、環境関連情報と同時に入力された生体関連情報をイ
ンデックス代わりに用いて、心理状態グループ別に思い
出したいシーンを再生することができる。生体関連情報
をインデックスとして使用する際に、そのまま生体関連
情報パラメータ値やその変化量を用いるのと比較して、
任意の周期で求めた各生体関連情報のヒストグラムまた
は分布曲線を用いることにより、検索対象の心理状態グ
ループとよく対応した精度の高い実用的なインデックス
を実現し、検索に利用することができる。
る。
概念図である。
経時変化の概念図である。
列の概念図である。
検索のフロー図である。
理状態グループによる検索のフロー図である。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 1または複数の環境センサおよび1また
は複数の生体センサを含み、 該環境センサにより測定された環境センサ情報パラメー
タ値および該生体センサにより測定された生体センサ情
報パラメータ値を測定時刻とともに記録する記録手段
と、 該生体センサ情報パラメータ値の分布関数グラフを作成
する分布関数グラフ作成手段と、 該生体センサ情報パラメータ値の分布関数グラフを利用
して環境センサ情報を検索する検索手段と、 検索された環境センサ情報を対応する生体センサ情報と
ともに提示する提示手段とを具備する情報処理装置。 - 【請求項2】 生体センサ情報パラメータ値の分布関数
グラフにおいて、生体センサ情報パラメータに対して予
め決定された閾値以下の出現頻度のパラメータ値が記録
された時刻に対応する環境センサ情報を優先的に検索結
果として提示する請求項1記載の情報処理装置。 - 【請求項3】 1の生体センサにより測定された生体セ
ンサ情報パラメータ値から作成された1の分布関数グラ
フにおいて、その生体センサ情報パラメータに対して予
め決定された閾値以下の出現頻度のパラメータ値が記録
された時刻に対応する環境センサ情報を優先的に検索結
果として提示する請求項2記載の情報処理装置。 - 【請求項4】 複数の生体センサにより測定された生体
センサ情報パラメータ値から作成された複数の分布関数
グラフの各々において、それら生体センサ情報パラメー
タの各々に対して予め決定された各閾値以下の出現頻度
のパラメータ値が記録された時刻が一致した場合、その
時刻に対応する環境センサ情報を優先的に検索結果とし
て提示する請求項2記載の情報処理装置。 - 【請求項5】 複数の生体センサにより測定された生体
センサ情報パラメータ値から作成された複数の分布関数
グラフを統合して得られた新たな分布関数グラフにおい
て、各生体センサ情報パラメータに対して予め決定され
た閾値を合計して算出された新たな閾値以下の出現頻度
のパラメータ値が記録された時刻に対応する環境センサ
情報を優先的に検索結果として提示する請求項1記載の
情報処理装置。 - 【請求項6】 生体センサ情報パラメータ値のグラフを
指定した時間間隔毎に算出することを特徴とする請求項
1記載の情報処理装置。 - 【請求項7】 現時点も含む任意の時点の生体センサ情
報パラメータ値に最も近い生体センサ情報パラメータ値
を持つ別の時点の環境センサ情報を提示することを特徴
とする請求項1記載の情報処理装置。 - 【請求項8】 環境センサと生体センサのいずれか一方
または両方が装置本体と離れていて、装置本体から離れ
ているセンサは無線通信によって装置本体と接続されて
いることを特徴とする請求項1ないし7いずれか1記載
の情報処理装置。 - 【請求項9】 該分布関数のグラフがヒストグラムまた
は分布曲線である請求項1ないし8いずれか1記載の情
報処理装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし9いずれか1記載の情
報処理装置において、環境センサ情報パラメータを測定
し、生体情報パラメータを測定する測定ステップと、該
環境センサにより測定された環境センサ情報パラメータ
値および該生体センサにより測定された生体センサ情報
パラメータ値を測定時刻とともに記録する記録ステップ
と、該生体センサ情報パラメータ値の分布関数グラフを
作成する分布関数グラフ作成ステップと、該生体センサ
情報パラメータ値の分布関数グラフを利用して環境セン
サ情報を検索する検索ステップと、環境センサ情報を対
応する生体センサ情報とともに提示する提示ステップと
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。 - 【請求項11】 請求項10記載の情報処理プログラム
が記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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