JP2002236518A - 位置決め装置 - Google Patents

位置決め装置

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JP2002236518A
JP2002236518A JP2001034792A JP2001034792A JP2002236518A JP 2002236518 A JP2002236518 A JP 2002236518A JP 2001034792 A JP2001034792 A JP 2001034792A JP 2001034792 A JP2001034792 A JP 2001034792A JP 2002236518 A JP2002236518 A JP 2002236518A
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JP
Japan
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moving body
positioning device
stage
reference surface
pressure
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Application number
JP2001034792A
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English (en)
Inventor
Eiji Ishimoto
英司 石本
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Agilent Technologies Japan Ltd
Original Assignee
Agilent Technologies Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置全体の省スペース性を確保し、振動のある
環境下においても従来以上に安定して移動体が位置決め
される位置決め装置を提供すること。 【解決手段】移動体39を基準面31に固定する手段と
して、吸着窪にて吸引し移動体と基準面とを吸着固定す
る手段に代えて、または加えて、移動体を支持するエア
ーベアリング45Bからの噴気圧により移動体を基準面
に押しつけて圧着する手段を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位置決め装置に係り、特
に計測装置に用いて被測定物またはセンサを任意の位置
に安定して固定させるようにした位置決め装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より位置決め装置の利用は多岐に渡
っており、計測装置においても、被測定物およびセンサ
を任意の位置に配する装置等に利用されている。近年、
被測定物の高密度化等に伴い、位置決め装置の精度およ
び安定度に対する改善の要求が高まっている。ここで
は、ハードディスクのメディアおよびヘッドの試験装置
を計測装置の一例にとり、以下に説明を行う。
【0003】この試験装置は、ハードディスクのヘッド
およびメディアを任意の位置に位置決めし、機械的,電
気的動作の模擬を行うことによりヘッドおよびメディア
の性能試験を行うものである。試験装置は、代表的な構
成として、基準面となるベースプレートと、ベースプレ
ートに設置されたメディアを保持するスピンドルと、移
動体に相当しヘッドを保持するステージとを備えてい
る。またステージには、ヘッドを保持し精密に位置決め
を行うためのピエゾアクチュエータを備えたピエゾステ
ージと、ベースプレート上の任意の位置にステージを位
置決めする位置決め装置とを備えている。その動作とし
ては、ステージが位置決め装置によって概ね位置決めさ
れた後、ピエゾステージによってヘッドがメディア上の
任意の位置に精密に位置決めされ、ヘッドの電気的な性
能試験が行われる。
【0004】従来技術による位置決め装置10を図1A
に示し、そのA−A断面図を図1Bに示す。該装置は、
ヘッド12を保持するピエゾステージ13を具備したス
テージ14と、ステージ14を密接に挟んで案内する2
つのガイド15と、ステージ14を駆動するリニアモー
タ16とを備え、ベースプレート11に設置されてい
る。2つのガイドのうち一方15Aには、リニアスケー
ル16aが取付けられ、他方15Bには、リニアモータ
の固定子16bが取付けられている。また、ステージ1
4には、ベースプレート11に面して設けられたエアー
ベアリング18Aおよび真空吸着口19と、2つのガイ
ド15にそれぞれ面してステージに取付けられた2つの
エアーベアリング18Bとを備える。なお、エアーベア
リングは、絞りの設けられた穴から空気を噴出させ、発
生した圧力によって自身を浮上させる軸受である。ステ
ージ14は、リニアモータの走行子として機能し、リニ
アモータの固定子16bと共にリニアモータ16を構成
する。リニアモータ16は、リニアスケール16aによ
って検出されたステージ14の位置情報をもとにサーボ
制御され、ステージ14が保持するヘッド12を任意の
位置に概略位置決めする。その後、エアーベアリング1
8Aによるステージ14の浮上量を抑える事により、そ
の位置を保持されたままステージ14がベースプレート
11上に設置される。続けて、真空吸着口19から排気
されることによりステージ14は、ベースプレート11
に吸着固定される。最後に、ヘッド12は、固定された
ステージ14上でピエゾステージ13によって、さらに
精密に位置決めされる。
【0005】この装置は、エアーベアリング18Aおよ
び18Bを用いることにより、運動中におけるステージ
14の振動が微小に抑えられ、さらに浮上しているため
ステージ14の摺動抵抗が少なく位置決め精度への影響
が少ない。また、ステージ14は、駆動源にリニアモー
タ16を用いることにより、非接触的に駆動される。そ
のため、ボールネジなど接触型の駆動方式と比較して、
バッククラッシュおよび駆動部分の剛性の低さなどによ
る要因が除去され、位置決め精度が大幅に向上してい
る。さらに、静止時のステージ14は、ベースプレート
11に吸着され、リニアモーター16との接続がなく駆
動源の保持力の限界から解放されるため、安定した位置
が得られる。
【0006】しかしながら、近年、ハードディスクのデ
ータ転送速度の向上に伴い、メディアを固定するスピン
ドルの回転数が大幅に向上し、スピンドル回転時におけ
る該メディアの偏心などに起因する振動が増加してい
る。また、試験装置に対する省スペース化の要求からス
テージの稼働領域であるフットプリントにも省スペース
化が求められ、ステージの移動可能な範囲を極力広く確
保する関係上、ベースプリントに接するステージ面積も
省スペース化をせまられている。そのため、吸着面積の
確保が難しくなりスピンドルからの振動が増加傾向にあ
ることから安定してステージを固定することが厳しくな
ってきている。さらに、ハードディスク自身の小型化高
密度化が望まれており、ステージが保持するヘッドの位
置決めにおいて要求される精度はますます高くなり、併
せて要求される位置安定度も高くなってきている。従っ
て、位置決め装置全体の省スペース性を確保し、振動の
ある環境下においても移動体が従来以上に安定して基準
面に固定される位置決め装置の提供が強く望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の問題点を解消することを課題とするものであっ
て、その目的とするところは、流体の正圧を利用して移
動体を基準面に圧着させることにより、負圧を利用する
場合と比較して圧倒的に圧着力を強めることができるよ
うにし、より強い振動のある基準面に対しても移動体を
安定して位置固定させることである。
【0008】また、他の目的は、流体の正圧を利用して
移動体を基準面に圧着させることにより、負圧を利用す
る場合と比較して圧倒的に圧着力を強めることができる
ようにし、移動体と基準面の接する面積を小さくし省ス
ペース化を図ることである。
【0009】さらに、他の目的は、移動体の支持手段に
流体の正圧を利用し、圧着手段が利用する装置との共通
化を図ることにより、位置決め装置の省スペース化およ
びコスト削減を図ることである。
【0010】またさらに、他の目的は、流体の負圧を併
用して移動体を基準面に圧着させることにより、一層安
定して位置固定させることである。
【0011】また、他の目的は、気圧制御手段を備えた
ポンプを利用する事により、装置の周囲気圧に依らず任
意の圧力で移動体を固定することである。
【0012】
【課題を解決しようとする手段】要するに、本第一発明
は、物体を基準面上の任意の位置に移動静止させ前記物
体の位置決めを行う装置において、前記基準面と、支持
手段で前記基準面に支持された前記物体を保持する移動
体と、前記移動体を移動させる手段とを備え、前記移動
体を移動させ前記移動体を前記基準面に設置した後に固
定することにより位置決めするようにした位置決め装置
であって、該固定手段は流体の正圧を利用して前記基準
面と前記移動体とを圧着する圧着手段であることを特徴
とするものである。
【0013】また、本第二発明は、第一発明において、
前記基準面に対し所定の位置関係におかれた面を備え、
前記圧着手段が給気手段に連結された前記基準面,前記
面および前記移動体のいずれか1以上に備えられた通気
口から前記面と前記移動体との間に斥力が生じるよう噴
気した噴気圧により前記移動体を前記基準面に押しつけ
る手段であることを特徴とするものである。
【0014】また、本第三発明は、第二発明において、
前記面と前記基準面とにより前記移動体を挟むように該
面が位置していることを特徴とするものである。
【0015】
【実施例】以下、本発明を添付の図面に示す実施例に基
づいて説明する。図2において、スピンスタンド30
は、ハードディスクのヘッドおよびメディアを試験する
装置の主要部であり、基準面の一例であるベースプレー
ト31と、物体の一例であるヘッド32を保持し位置決
めする位置決め装置33と、メディア34を保持し回転
させるメディア回転装置35とを備えている。
【0016】メディア回転装置35は、メディア34を
保持し任意の速度で回転するスピンドル35aと、ベー
スプレート31に固着され、スピンドル35aがベース
プレート31に対して垂直になるようスピンドル35a
を支持する軸受け35bとからなる。
【0017】ベースプレート31には、前記の位置決め
装置33およびメディア回転装置35の他に、所定の間
隔をおいて設けられた2つのロッド支持台36が固着さ
れている。2つのロッド支持台36は、横長の厚板形状
を有し、それぞれの面が互いに平行かつ真正面に向き合
あってベースプレート31に取付けられている。さら
に、該面の両端部付近には、ベースプレート31を基準
にして各々が同じ高さになるように位置し、かつ水平に
貫通した孔37が設けられており、2つの丸形ロッド3
8の端部が該孔37を貫通するようにしている。このよ
うにして丸形ロッド38は、互いに平行になるようにロ
ッド支持台36により架空設置されている。
【0018】位置決め装置33は、移動体の一例である
ステージ39と、移動体を移動させる手段を構成するリ
ニアモータ40および41とを備える。
【0019】ステージ39には、ヘッド32を保持する
ためのピエゾステージ44が装着されている。
【0020】リニアモータ41は、移動体のy方向の移
動を行うためのものであり、ベースプレート31上に固
着された固定子41aと、該固定子41aに添って走行
する走行子41bと、Y方向センサ(図示せず)と、Y
方向リニアスケール(図示せず)とを備える。固定子4
1aは、移動体が必要とする移動量を実現するに十分な
長さを有し、丸形ロッド38に平行になるよう固着され
ている。走行子41bは、角形ロッド42の端部に取付
けられている。角形ロッド42は、各丸形ロッド38の
胴回りを囲むようにして設けられた2つの筒形エアーベ
アリング43を両端に具備し、それにより丸形ロッド3
8に案内されて走行子41bと共に滑動する。ステージ
39のy方向の移動距離すなわち角形ロッド42の移動
距離を検出できるように、Y方向センサが角形ロッド4
2または走行子41bに、Y方向リニアスケールが固定
子41aに、それぞれ取付けられている。
【0021】リニアモータ40は、移動体のx方向の移
動を行うためのものであり、固定子40aと、該固定子
40aに添って走行する走行子(図示せず)と、X方向
センサ40cと、X方向リニアスケール(図示せず)と
を備える。固定子40aは、移動体が必要とする移動量
を実現するに十分な長さを有し、角形ロッド42と非接
触に平行して2つの筒形エアーベアリング43を両端に
具備し、それにより丸形ロッド38に取付けられてい
る。ステージ39のx方向の移動距離を検出できるよう
に、X方向センサ40cがステージ39に、X方向リニ
アスケールが固定子40aに、それぞれ取付けられてい
る。
【0022】図4Aから図6を参照しながら、本発明の
要部について説明する。図4Aにおいて、ステージ39
は、ピエゾステージ装着部47と、エアーベアリング4
5A,45B,45Cと、エアーベアリングに連結され
た通気口46A,46Bとを備えている。ステージ39
は、ベースプレート31と角形ロッド42の間に設けら
れたアンダープレート39aと、アンダープレート39
a上にあって、角形ロッド42をその側面から支持する
ように設けられた2つのサイドプレート39bとからな
る3つの平厚板で構成されている。
【0023】エアーベアリング45Aは、アンダープレ
ート39a上にあってベースプレート31に面して設け
られ、ステージ39を水平に浮上させるステージ39の
支持手段をなす。
【0024】エアーベアリング45Bは、アンダープレ
ート39a上にあって角形ロッド42に面して設けら
れ、その噴気圧によって角形ロッド42の底面とステー
ジ39との間に斥力を生じさせ、ステージ39を均一に
ベースプレート31へ押しつける手段をなす。
【0025】エアーベアリング45Cは、サイドプレー
ト39b上にあって、角形ロッド42に面して設けられ
ており、その噴気圧によって、角形ロッド42の側面に
対するステージ39の位置的平衡を保っている。なお、
エアーベアリング45A,45B,45Cは、各表面に
噴気用の穴を複数備えた板であって、全ての該穴は各裏
面に設けられた排気口(図示せず)に通じており、設置
される面の平坦度を保つように、ステージ39上の角形
窪(図示せず)に、それぞれ埋設されている。
【0026】角形窪には、通気路48A,48Bが備え
られており、エアーベアリング45Aの排気口は、通気
路48Aを通じて通気口46Aに連結されている。ま
た、エアーベアリング45Bおよび45Cの排気口は、
通気路48Bを通じて46Bに連結されている。気圧制
御手段を備えた給気手段の一例であるポンプ(図示せ
ず)は、通気口46Aと通気口46Bとに連結され任意
の圧力で高圧空気を供給する。
【0027】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。角形ロッド42は、リ
ニアモータ41の駆動を受け丸形ロッド38に沿って滑
動する。また、ステージ39は、エアーベアリング45
Bおよび45Cの噴気圧を調整することによってベース
プレート31から浮上し、エアーベアリング45Aによ
って角形ロッド42の側面に対する位置的平衡を保ちな
がら、リニアモータ40の駆動を受け角形ロッド42に
沿って滑動する。
【0028】試験時における一連の動作として、スピン
ドル35は、保持するメディア34を任意の速度で回転
させ、ステージ39は、前述のごとく図4Bに示すよう
にエアーベアリング45Bおよび45Cによって浮上し
ながら、リニアモータ40および41によって縦横に概
略位置決めされる。その後、決められたステージ39の
位置の安定度を増すために、通気口46Aから供給され
る高圧空気を減圧または遮断し、ステージ39と角形ロ
ッド42の底面との間に在る斥力によって、図4Aに示
すようにステージ39がベースプレート31に圧着さ
れ、その力に応じたベースプレート31との摩擦力によ
ってステージ39は静止する。その後、ステージ39に
設けられたピエゾステージ44は、保持したヘッド32
をメディア34上の任意の位置へ精密に位置決めする。
これら一連の機械的動作の後、ヘッド32のメディア3
4に対する書込み試験など、電気的動作が行われる。
【0029】エアーベアリング45Bの噴気圧は、正圧
であるので、大気圧である0.1MPa(約1kgf/
平方cm)より大きな圧力を得ることができ、負圧のみ
を利用する場合に比べて、ステージ39をベースプレー
ト31に対して一層安定して固定することができる。な
お、ポンプから所望の高圧空気を供給することができる
ので、任意の圧力でステージ39を固定することができ
る。
【0030】また、本例では、ヘッド32の位置決めに
際して要求される位置決め精度と移動可能距離を満た
す、ヘッド32の移動手段の一例として、ピエゾステー
ジ44を利用しているが、同様の特徴を有せば移動手段
として適し、例えば、リニアステージを利用することが
できる。
【0031】また、第二の実施例として、図5におい
て、ステージ51は、気圧制御できる排気手段を兼ね備
えた前記ポンプに連結される通気口49と、ステージ内
に設けられた通気路(図示せず)を通じて通気口49に
連結され、ベースプレート31に面する吸着窪50と
を、さらに備える。
【0032】本例の作用としては、ステージ51がベー
スプレート31に固定される時、通気口49から排気す
ることにより、ステージ51の周囲気圧によってステー
ジ51をベースプレート31に押しつける手段が構成さ
れ、第一の実施例と比較して、ステージ51をベースプ
レート31に固定する力が増す。
【0033】さらに、ステージの形状を変え、その移動
方向をx方向に限定した位置決め装置60を、新たな実
施例として図6に示す。位置決め装置は、ガイド61
と、ステージ62とを備え、ベースプレート63に設置
されている。
【0034】ガイド61は、ベースプレート63に取付
けられる平厚板と、その面上に所定の間隔をおいて設け
られたL字形の断面を有する2つの立体とからなる形状
を有する。該立体は互いに該L字形の断面が鏡像になる
よう面対称の関係にあり、さらに該平厚板に対して該L
字形の断面が上下逆転した状態になっている。このよう
にして、平厚板の端部に該平厚板と立体とに囲まれる2
つの側溝64が形成される。また、ベースプレート63
から最も離れた場所に位置するガイド61上の面65
(以降、固着面)は、基準面の一例であり、ステージ6
2が固着される。
【0035】ステージ62は、その断面の外周および内
周ともに横長の角形である中空の柱状立体において、そ
の断面の長辺部を一部除去しC字形に似た形の断面を持
つ立体であって、側溝64に係るようにガイド61にま
たがっている。なお、ステージ62には、前記の実施例
と同様に、ピエゾステージ(図示せず)が備えられ、物
体の一例であるヘッドの位置決めを行う機能を有する。
【0036】さらに、ステージ62は、固着面65に面
するエアーベアリング66Aと、エアーベアリング66
Aと向かうようにして、逆向きの噴気を生じるように設
けられたエアーベアリング66Bと、固着面65に隣接
する側面に面するエアーベアリング66Cとを備える。
ここで、エアーベアリング66Aは、ステージ62の支
持手段をなし、エアーベアリング66Bは、ステージ6
2の固定手段をなす。また、ガイド61上にあって固着
面65の裏面である面67は、エアーベアリング66B
の噴気を受け、これによりステージ62を固着面65に
押し付けるように働く斥力が生じる。
【0037】前記ポンプは、ステージ62上に設けられ
た通気口68Aから通気路69Aを通じてエアーベアリ
ング66Aに、また、ステージ62上に設けられた通気
口68Bから通気路69Bを通じてエアーベアリング6
6Bおよび66Cに連結され、高圧空気を供給する。
【0038】本例の作用としては、ステージ62は、エ
アーベアリング66Aおよび66Bの噴気圧を調整する
ことによってガイド61に非接触になるように固着面6
5から浮上し、エアーベアリング66Cによってガイド
61の側面に対する位置的平衡を保ちながら、ガイド6
1に沿って滑動する。また、通気口68Aから供給され
る高圧空気を減圧または遮断し、面67とステージ62
との間に生じる斥力によって、ステージ62が固着面6
5に固定される。
【0039】本実施例では、他の実施例に比べて、ガイ
ド61を設置するベースプレート31の面精度に対する
要求が緩やかであり、例えば、ステージとガイドを交換
する際に作業の煩雑さを軽減することができる。
【0040】なお、上記実施例において、装置全体の寸
法を縮小する目的で、ポンプは1台での共用としたが、
該目的が達成され、装置構成がもたらす作用に変わりが
ない限り、ポンプの数量を制限する理由はない。さらに
は、給気・排気手段は、給気・排気効果を有すれば手段
として足り、給気手段を高圧気体で満たされたボンベ
に、また、排気手段を真空状態にしたボンベに、それぞ
れ代えることができる。
【0041】また、ベースプレート31および固着面6
4は、グラナイトを材料とした、平面度が5マイクロメ
ートルを達成する平面部を有する。グラナイトは非可塑
性であるので、落下物の衝突を受けるなどした際に、衝
撃部の陥没と該周辺部の隆起により他物体との面的密着
が困難になることを回避している。本特徴を有するもの
であれば、基準面を構成する材料として適し、例えばセ
ラミックなどが利用できる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は上
記のように構成され、作用するものであるから、流体の
正圧により移動体が基準面に圧着するので、負圧を利用
する場合と比較して圧倒的に圧着力を強めることがで
き、より強い振動のある基準面に対して移動体を安定し
て位置固定させる効果が得られる。
【0043】また、流体の正圧を利用して移動体が基準
面に圧着されるので、負圧を利用する場合と比較して圧
倒的に圧着力が強まり、移動体と基準面の接する面積を
小さくすることができ省スペース化の効果が得られる。
【0044】さらに、移動体の支持手段に流体の正圧を
利用し、圧着手段が利用する装置との共通化を図ってい
るので、位置決め装置の省スペース化およびコスト削減
の効果が得られる。
【0045】またさらに、流体の負圧を併用して移動体
を基準面に圧着させているので、一層安定して位置固定
させる効果が得られる。
【0046】また、気圧制御手段を備えたポンプを利用
しているので、装置の周囲気圧に依らず任意の圧力で移
動体を固定できる効果が得られる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1A】従来技術による位置決め装置の斜視図。
【図1B】従来技術による位置決め装置のA−A断面図
である。
【図2】本発明の第一の実施例であるハードディスクの
ヘッドおよびメディアの試験装置を示す斜視図である。
【図3】図2の一部を省略した図である。
【図4A】図3における固着時の位置決め装置部のA−
A断面図である。
【図4B】図3における浮上時の位置決め装置部のA−
A断面図である。
【図5】本発明の第二の実施例における断面図である。
【図6】本発明の第三の実施例における断面図である。
【符号の説明】
10 従来技術による位置決め装置 11,31,63 ベースプレート 14,39,51,62 ステージ 15,61 ガイド 16,40,41 リニアモータ 18,45,66 エアーベアリング 19 真空吸着口 33 位置決め装置 46,49,68 通気口 47 角形窪 48,69 通気路 50 吸着窪 60 位置決め装置 65 固着面 67 面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体を基準面上の任意の位置に移動静止さ
    せ前記物体の位置決めを行う装置において、前記基準面
    と、支持手段で前記基準面に支持された、前記物体を保
    持する移動体と、前記移動体を移動させる手段とを備
    え、前記移動体を移動させ前記移動体を前記基準面に設
    置した後に固定することにより位置決めするようにした
    位置決め装置であって、該固定手段は流体の正圧を利用
    して前記基準面と前記移動体とを圧着する圧着手段であ
    ることを特徴とする位置決め装置。
  2. 【請求項2】前記基準面に対し所定の位置関係におかれ
    た面を備え、前記圧着手段は、給気手段に連結された前
    記基準面,前記面および前記移動体のいずれか1以上に
    備えられた通気口から前記面と前記移動体との間に斥力
    が生じるよう噴気した噴気圧により前記移動体を前記基
    準面に押しつける手段であることを特徴とする請求項1
    に記載の位置決め装置。
  3. 【請求項3】前記面は、該面と前記基準面とにより前記
    移動体を挟むように位置していることを特徴とする請求
    項2に記載の位置決め装置。
  4. 【請求項4】前記面は、前記基準面と表裏の関係に位置
    し、前記面および前記基準面は、その一部または全てが
    前記移動体に覆われるように位置していることを特徴と
    する請求項2に記載の位置決め装置。
  5. 【請求項5】前記圧着手段は、前記基準面と前記移動体
    が設置された後、前記基準面および前記移動体のいずれ
    か1以上に備えられ、排気手段に連結された吸着窪から
    排気し、前記基準面および前記移動体の周囲気圧によっ
    て前記移動体を前記基準面に押しつける手段を併わせて
    具備することを特徴とする請求項2から4のいずれかに
    記載の位置決め装置。
  6. 【請求項6】前記給気手段または前記排気手段は、気圧
    制御手段を備えたポンプである事を特徴とする請求項2
    から5のいずれかに記載の位置決め装置
  7. 【請求項7】前記支持手段は、前記噴気圧を利用したエ
    アーベアリングであることを特徴とする請求項1から6
    のいずれかに記載の位置決め装置。
  8. 【請求項8】前記移動手段は、リニアモータであること
    を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の位置決
    め装置。
  9. 【請求項9】前記基準面は、前記固定手段により発生す
    る力を含む外圧に対して歪曲変形しない材質で構成され
    ていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記
    載の位置決め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004114285A1 (ja) * 2003-06-25 2004-12-29 Agilent Technologies, Inc. スピンスタンド
JP2005293827A (ja) * 2004-03-29 2005-10-20 Guzik Technical Enterp Inc 撓み連結したプラテンを備えたx−yスピンスタンドプラットフォーム

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