JP2002234489A

JP2002234489A - 手動膨張式救命胴衣を設置したウェットスーツ並びに潜水服

Info

Publication number: JP2002234489A
Application number: JP2001033211A
Authority: JP
Inventors: Makoto Yuzawa; 誠湯澤
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-02-09
Filing date: 2001-02-09
Publication date: 2002-08-20

Abstract

(57)【要約】【課題】軽装で且つ安全機能を備えた潜水あるいはス
キューバダイビング、サーフィンなどのマリンスポーツ
用あるいは船上船外の作業用のウェットスーツ並びに潜
水服を提供する。【解決手段】ダイビングやサーフィンなどのマリンス
ポーツ等に着用されるウェットスーツ（１）又はドライ
スーツからなる潜水服の適所例えば肩部の周辺に充気装
置（２）を備えた手動膨張式の救命胴衣（３）を一体的
に設ける。充気装置（２）を作動させるための手動スイ
ッチ手段（４）はウェットスーツ（１）又は潜水服の外
側に設置する。緊急非常時、手動スイッチ手段（４）を
手操作により引張ると充気装置（２）が作動し、救命胴
衣（３）が膨張し浮力が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、サーフィン、スキ
ューバダイビングなどのマリンスポーツや船上、船外作
業者用あるいは潜水に用いられる手動膨張式救命胴衣を
設置したウェットスーツ並びに潜水服に関する。

【０００２】

【従来の技術】サーフィンなどのマリンスポーツをする
ときに着用されるウェットスーツや、スキューバダイビ
ングなどに着用されるウェットスーツが従来知られてい
る。また、潜水に着用されるドライスーツからなる潜水
服が従来知られている。また、膨張式の救命胴衣が従来
知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】サーフィンを始めとす
るマリンスポーツで着用されるウェットスーツは、本
来、軽装が重視され、着用者の体の保温と保護を目的と
している。そのため、マリンスポーツ中、着用者からサ
ーフボードなどの浮遊物が離れ、溺れる危険が生じたと
きの対策は何ら講じられていない。また、ダイビング用
のウェットスーツも水中又は船上での作業がスムーズに
できるように軽装が重視されており、従って水中での万
一の事故に対する安全対策は講じられてないのが現状で
ある。また、ダイビング用のドライスーツから成る潜水
服も同様な問題点がある。本発明は、上記問題点に鑑み
て発明されたものであり、ダイビングあるいはサーフィ
ンなどに着用されるウェットスーツ並びに潜水服におけ
る軽装の問題を重視するとともに着用者の安全の問題を
解決することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ダイビングやサーフィンなどのマリンスポー
ツに着用されるウェットスーツであって、該ウェットス
ーツの適所に充気装置を備えた手動膨張式の救命胴衣を
一体的に設け、前記充気装置を作動させるための手動ス
イッチ手段をウェットスーツの外側に設置し、該手動ス
イッチ手段の手操作によって前記救命胴衣が膨張し浮力
が発生するようにしたものである。また本発明は、前記
ウェットスーツの外側に夜光塗料によって文字図形等の
目印を設けたものである。また本発明は、ダイビングに
着用されるドライスーツから成る潜水服であって、該潜
水服の適所に充気装置を備えた手動膨張式の救命胴衣を
一体的に設け、前記充気装置を作動させるための手動ス
イッチ手段を潜水服の外側に設置し、該手動スイッチ手
段の手操作によって前記救命胴衣が膨張し浮力が発生す
るようにしたものである。また本発明は、前記潜水服の
外側に夜光塗料によって文字図形等の目印を設けたもの
である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
した図面を参照して詳細に説明する。（１）はサーフィ
ンやダイビングなどのマリンスポーツあるいは船上、船
外の作業に用いられるウェットスーツであり、公知の材
料により構成され、保温、防水機能を保有している。ウ
ェットスーツ（１）の内側には肩部及びその周辺にかけ
て公知の充気装置（２）を備えた手動膨張式の救命胴衣
（３）がウェットスーツ（１）に、縫着又は接着等によ
り、一体的に設置されている。

【０００６】前記充気装置（２）は、外部に出ている紐
などから成る手動スイッチ手段（４）を備え、これを引
張ると充気装置（２）の安全ピン（図示省略）が外れ、
充気装置（２）のカートリッジ内の圧縮気体が救命胴衣
（３）の内部に放出充満され、救命胴衣（３）に浮力が
発生する構成となっている。

【０００７】前記救命胴衣（３）に気体を供給するため
の充気装置（２）のカートリッジは、ウェットスーツ
（１）の、着用者の運動の妨げにならない箇所に形成さ
れたカートリッジ収納部（５）に挿入配置されている。
前記ウェットスーツ（１）の背中などの適所には、夜光
塗料により描かれた文字図形等から成る目印（６）が設
けられている。

【０００８】上記した構成において、ウェットスーツ
（１）を着用して海などでサーフィンなどのマリンスポ
ーツをしているとき、大波を被ったり、他の人との衝突
などによって転倒しサーフボードなどの浮遊物が外れ、
溺れかかるなどの緊急非常事態が発生した場合には、ウ
ェットスーツ着用者は、スイッチ手段（４）を引張る。

【０００９】これにより、充気装置（２）のカートリッ
ジの安全ピンが外れ、カートリッジからガスなどの気体
が救命胴衣（３）に供給され、救命胴衣（３）が膨張し
てウェットスーツ（１）に浮力が発生する。この浮力に
よって着用者は水面に浮くことができ、水に溺れること
がない。

【００１０】また、夜間、海上を漂う遭難者を捜索する
ような場合、遭難者がウェットスーツ（１）を着用して
いれば、ウェットスーツ（１）の目印（６）が目立つの
で、遭難者の発見を容易に行うことができる。

【００１１】上記実施形態は、ウェットスーツについて
説明したが、本発明はウェットスーツに特に限定される
ものではなく、ドライスーツから成る潜水服にも利用す
ることができる。潜水服についての実施形態は図１と図
２に示したウェットスーツについて述べた実施形態と同
一である。また、本発明において、手動スイッチ手段は
紐に特に限定されるものではなく、種々の構成のものを
用いることができる。また、救命胴衣（３）は、ウェッ
トスーツ（１）又は潜水服の外側に縫着あるいは接着等
により一体的に設けるようにしても良く、ウェットスー
ツ（１）又は潜水服の内側に設ける点に特に限定される
ものではない。

【００１２】

【発明の効果】本発明は上述の如く、通常は救命胴衣が
非膨張の軽装状態にあり、緊急時のみ膨張状態とするこ
とができるようにしたので、ウェットスーツ並びに潜水
服の軽装の問題と、着用者の安全の問題の両方の問題を
同時に解消することができる効果が存する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明であるウェットスーツの正面図である。

【図２】本発明であるウェットスーツの背面図である。

【符号の説明】

１ウェットスーツ２充気装置３救命胴衣４手動スイッチ手段５カートリッジ収納部６目印

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ダイビングやサーフィンなどのマリンス
ポーツ等に着用されるウェットスーツであって、該ウェ
ットスーツの適所に充気装置を備えた手動膨張式の救命
胴衣を一体的に設け、前記充気装置を作動させるための
手動スイッチ手段をウェットスーツの外側に設置し、該
手動スイッチ手段の手操作によって前記救命胴衣が膨張
し浮力が発生するようにしたことを特徴とする手動膨張
式救命胴衣を設置したウェットスーツ。
【請求項２】前記ウェットスーツの外側に夜光塗料に
よって文字図形等の目印を設けたことを特徴とする「請
求項１」に記載のウェットスーツ。
【請求項３】ダイビングに着用されるドライスーツか
ら成る潜水服であって、該潜水服の適所に充気装置を備
えた手動膨張式の救命胴衣を一体的に設け、前記充気装
置を作動させるための手動スイッチ手段を潜水服の外側
に設置し、該手動スイッチ手段の手操作によって前記救
命胴衣が膨張し浮力が発生するようにしたことを特徴と
する手動膨張式救命胴衣を設置した潜水服。
【請求項４】前記潜水服の外側に夜光塗料によって文
字図形等の目印を設けたことを特徴とする「請求項３」
に記載のウェットスーツ。