JP2002234294A - 折り畳み式絵画用筆置き - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆の高さを適度に保ちつつ、縦横方向に滑ら
ないように維持することができる。また、筆の選別・持
ち替えをスムーズに行うことができ、かつ折り畳むこと
ができ、携帯性の優れたものにする。 【解決手段】 底板ａ７と筆すべり止め部９の付いた底
板ｂ８に、溝付き筆首置き部３の付いた筆立て板４を蝶
番でつなぐ。筆立て板４と底板ａ７の端にチェーンを付
け、高さを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、使用中の絵画用筆
を適度な高さで、滑らずに保持して置くことができ、コ
ンパクトに折り畳んで持ち運びできる折り畳み式絵画用
筆置きに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の絵画用筆置きは、数本の筆が置け
るだけであり、筆首の一点だけを支えるようになってい
る。筆首を置く位置も低く、形状も変わらない。また、
筆先を上に立てて保管するものもあるが、その形状は変
えられない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の絵画用筆置き
は、筆末端部のすべり止めはなく、筆首を保つ高さもな
いため持ち替えにくかった。また、絵を描く際は、多く
の筆を使用するため、置き場所が足らない。また、筆の
向きが定まらず、筆同士が当たって汚れてしまったり、
保管する筆の向きが悪く、持ち替えるときに使用者の手
が汚れてしまったりする。また、折り畳むなど形を変え
ることはできないため、持ち運ぶのに不便であるという
問題点があった。

【０００４】本発明は、折り畳んで形を変えることがで
きるため、邪魔にならずどこへでも持ち運ぶことがで
き、筆が縦横どちらの方向にも滑らず、転がらないため
整頓して置くことが可能で、筆数が増えても他の筆と絵
の具が混じらず、使いかけた筆の選別や持ち替えがスム
ーズに行うことができる折り畳み式絵画用筆置きを提供
することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の折り畳み式絵画用筆置きにおいては、筆首
を置く筆立て板と筆末端部を支える筆すべり止め部を設
けた底板とその中間にある底板をそれぞれ蝶番でつな
ぎ、折り畳めるようにした。また、溝付き筆首置き部の
高さを保持できるように筆立て板と底板にストッパー用
のチェーン取り付けた。

【０００６】また、ストッパー用チェーンの代わりに筆
立て板につっかえ部を取り付け、その高さを保つように
してもよい。更に、より軽量化するために溝付き筆首置
き部をワイヤーで形成することもできる。その際、ワイ
ヤーの先端を曲げて、つっかえ部とすればよい。

【０００７】更に、溝付き筆首置き部の中央から底板に
つっかえ部支柱を設け、つっかえ部を上下に移動できる
ようにしておくのもよい。

【０００８】また、筆立て板の裏につっかえ部を取り付
け、溝付き筆置き部の高さが調節できるように底板に数
本の溝を設けたり、逆に、底板につっかえ部を取り付
け、筆立て板の裏に数本の溝を設けてもよい。

【０００９】また、コンパクトにまとめるために、底板
の数を増やし、それぞれの底板の幅を短くしてもよい
し、蝶番を抵抗付きヒンジにして厚みを薄くすることも
できる。

【００１０】また、底板ａから底板ｂ、又は底板ｂ，ｃ
がスライドして出し入れできるようにすることもでき
る。その際、溝付き筆首置き部は、ワイヤーで作成して
もよいし、筆立て板と筆すべり止め部が合わさるように
もできる。

【００１１】また、筆すべり止め部を設けた底板に筆末
端部をより安定して維持できるように溝を設けておくの
もよい。

【００１２】さらに溝付き筆首置き部、又は、筆立て板
の裏に延長できる筆置き用補助板を設けてもよい。

【００１３】尚、すべての部所に関して材質は問わな
い。また、ヒンジ部についても方式・形状は問わない。
さらに、筆立て板の固定方式は、請求項以外でも可能で
ある。

【００１４】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図１において、底板ａ７と
筆末端部２を支える筆すべり止め部９を設けた底板ｂ８
と筆首１を置く溝付き筆首置き部３を設けた筆立て板４
を蝶番でつなぐ。そして、折り畳む時は、図２のように
筆立て板４の表と底板ａ７の表、底板ａ７の裏と底板ｂ
８の裏が重なるように畳む。また、筆立て板４と底板ａ
７の片端にチェーン６を取り付け、溝付き筆首置き部３
が、一定の高さを保つようにする。

【００１５】図３に示される実施例では、筆立て板１０
の裏にストッパー付き付き蝶番でつっかえ部１１を取り
付け、筆立て板を支える。携帯するときは、つっかえ部
も畳める。

【００１６】図４に示される実施例では、溝付き筆首置
き部１４がワイヤーで作られ、本体を広げたとき、その
先端が曲げられているためつっかえ部４８となる。

【００１７】図５に示される実施例では、溝付き筆首置
き部１５をワイヤーで作成し、中央部につっかえ部支柱
１６を設ける。それにつっかえ部１７を上下に移動でき
るように取り付け、無段階に高さ調節ができるようにす
る。折り畳む際は、つっかえ部１７は、横に折ってコン
パクトにまとめることができる。

【００１８】図６に示される実施例では、筆立て板１８
の裏に蝶番でつっかえ部１９を取り付け、底板ａ２１に
数本の高さ調節溝２１を作り、つっかえ板をはめ替え
て、高さ調節する。携帯する際は、つっかえ部１９を下
り、底板ａ２１の裏と底板ｂ２２の裏を合わせて畳む。

【００１９】図７に示される実施例では、図６の例とは
逆に、筆立て板２３の裏に数本の高さ調節溝２４を設
け、底板ａ２６につっかえ部２５を取り付けて高さ調節
する。

【００２０】図８に示される実施例では、底板の数を３
枚にし、それぞれの底板の幅を短くして、よりコンパク
トにまとめられるようにする。携帯するときは、筆立て
板２８と底板ａ３０の表、底板ａ３０の裏と底板ｂ３１
の裏、底板ｂ３１の表と底板ｃ３２の表を合わせて畳
む。

【００２１】図９に示される実施例では、蝶番を抵抗付
きヒンジ３５にし、筆立て板３４を使用者の好みの角度
でセットでき、折り畳むとき筆すべり止め部３８も畳ん
でより薄くまとめられる。

【００２２】図１０に示される実施例では、底板ａ３９
から底板ｂ４０をスライドして出し入れする。収納時の
形態は図１１に示されている。また、溝付き筆首置き部
をワイヤーで作ることで、軽量化できる。

【００２３】図１２に示される実施例では、底板ａ４４
から底板ｂ４５、さらに底板ｃ４６がスライドして出し
入れできる。筆立て板４３と底板ａ４４は抵抗付きヒン
ジでつなげ、自由に高さ調節できる。また、収納時は図
１３に示されるように溝付き筆首置き部４２が筆すべり
止め部４７と合わさり、より小さくまとめることができ
る。

【００２４】また、いずれの実施例にも、溝付き筆首置
き部、又は筆立て板の裏に跳ね上げ式溝付きの筆首置き
補助板を設けて、それを回転させ外側に延長できるよう
にすることによって、より多くの筆が置けるようにする
こともできる。

【００２５】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような

【００２６】溝の付いた筆首置き部と筆すべり止め部の
２点で筆を安定させるので、筆が横・縦方向にずれるこ
とがない。また、整頓して等間隔に平行に並べられるた
め、他の筆の絵の具が混じることもなく、筆の選別や持
ち替えがスムーズにできる。

【００２７】また、チェーンやつっかえ板を設けること
で、ほどよい高さも保てより持ちやすくなる。さらに、
コンパクトに折り畳むことができるので、持ち運ぶ際も
邪魔にならず、便利である。

【００２８】また、溝付き筆首置き部をワイヤーで作成
すれば、より軽量化できる。そこにつっかえ部支柱を設
け、つっかえ部が移動できるようにすれば、高さも調節
でき、より使用者に都合がよい。

【００２９】また、つっかえ部を溝にはめ変え、段階的
に高さを変えるようにしても有効である。

【００３０】さらに、底板の数を増やし、それぞれの板
の奥行を狭め、より細く折り畳めるようにすれば、より
小さくまとめられ、持ち運びに便利である。また収納袋
を付属するのも有効である。

【００３１】また、蝶番を抵抗付きヒンジにすれば、つ
っかえ部がなくても自由に角度も変えられる。そして、
筆すべり止め部も折り畳め、より薄く収納でき持ち運び
によい。

【００３２】また、底板からもう１枚の底板をスライド
して出し入れできるようにすれば、小さくまとまる。

【００３３】さらに、底板をもう１枚増やし、２枚の底
板をスライドして出し入れできるようにすれば、それぞ
れの板の奥行を狭められ、より小さくまとめられる。そ
して溝付き筆首置き部と筆すべり止め部を合わせ、まと
められるようにすれば、よりコンパクトになり、持ち運
びにも有効である。

【００３４】また、筆立て板の裏に跳ね上げ式溝付き筆
首置き部補助板を設けると、より多くの筆が１度に置け
るようになり、有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜面図である。

【図２】本発明の収納時の側面図である。

【図３】本発明の側面図である。

【図４】本発明の側面図である。

【図５】本発明の斜面図である。

【図６】本発明の側面図である。

【図７】本発明の側面図である。

【図８】本発明の収納時の側面図である。

【図９】本発明の収納時の側面図である。

【図１０】本発明の斜面図である。

【図１１】本発明の収納時の縦断面図である。

【図１２】本発明の斜面図である。

【図１３】本発明の収納時の縦断面図である。

【符号の説明】 １ 筆首 ２ 筆末端部 ３，１４，１５，４２ 溝付き筆首置き部 ４，１０，１８，２３，２８，３４，４３ 筆立て板 ５，１３，２９ 蝶番 ６ チェーン ７，２１，２６，３０，３６，３９，４４ 底板ａ ８，２２，２７，３１，３７，４０，４５ 底板ｂ ９，３３，３８，４７ 筆すべり止め部 １１，１７，４８，１９，２５ つっかえ部 １２ ストッパー付き蝶番 １６ つっかえ部支柱 ２０，２４ 高さ調節溝 ３２，４６ 底板ｃ ３５ 抵抗付きヒンジ

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】底板ａ（７）と筆すべり止め部（９）を設
   けた底板ｂ（８）と、溝付き筆首置き部（３）を設けた
   筆立て板（４）で構成され、その３枚の板を蝶番（５）
   でつなぎ、折り畳めるようになった折り畳み式絵画用筆
   置き。
2. 【請求項２】 筆立て板（１０）につっかえ部（１１）
   を設けた請求項１の折り畳み式絵画用筆置き。
3. 【請求項３】 溝付き筆首置き部（１４）がワイヤーで
   作られ、その両端がつっかえ部（４８）となる請求項１
   の折り畳み式絵画用筆置き。
4. 【請求項４】 ワイヤーで作られた溝付き筆首置き部
   （１５）のつっかえ部支柱（１６）を設け、それにつっ
   かえ部（１７）を取り付け、無段階にその高さを変えら
   れる請求項２，３の折り畳み式絵画用筆置き。
5. 【請求項５】 筆立て板（１８）につっかえ部（１９）
   を取り付け、高さ調節溝（２０）を設けた底板ａ（２
   １）と底板ｂ（２２）で構成され、折り畳めるようにな
   っている請求項２の折り畳み式絵画用筆置き。
6. 【請求項６】 筆立て板（２３）に高さ調節溝（２４）
   を設け、底板ａ（２６）につっかえ部（２５）を取り付
   けた請求項２の折り畳み式絵画用筆置き。
7. 【請求項７】 筆立て板（１８）、底板ａ（３０）、底
   板ｂ（３１）、底板ｃ（３２）の４枚の板で構成された
   請求項１，２，３，４，又は６の折り畳み式絵画用筆置
   き。
8. 【請求項８】 筆立て板（３４）、底板ａ（３６）、底
   板ｂ（３７）、筆すべり止め部（３８）をそれぞれ抵抗
   付きヒンジ（３５）でつなぎ、折り畳むことができる請
   求項１，２，７の折り畳み式絵画用筆置き。
9. 【請求項９】 底板ａ（３９）から底板ｂ（４０）がス
   ライドして引き出せる折り畳み式絵画用筆置き。
10. 【請求項１０】 溝付き筆首置き部（４３）がワイヤー
    で作られた請求項９の折り畳み式絵画用筆置き。
11. 【請求項１１】 底板ａ（４４）から底板ｂ（４５）、
    底板ｃ（４６）がスライドして取り出せ、収納時には溝
    付き筆首置き部（４２）と筆すべり止め部（４７）が重
    なる請求項１０の折り畳み式絵画用筆置き。