JP2002233861A - 排水滅菌処理装置 - Google Patents

排水滅菌処理装置

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JP2002233861A
JP2002233861A JP2001034858A JP2001034858A JP2002233861A JP 2002233861 A JP2002233861 A JP 2002233861A JP 2001034858 A JP2001034858 A JP 2001034858A JP 2001034858 A JP2001034858 A JP 2001034858A JP 2002233861 A JP2002233861 A JP 2002233861A
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water
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Fumio Udono
文雄 鵜殿
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UDONO IKI KK
UDONO Ltd
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UDONO IKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原水A中の懸濁物質が汚泥となって処理缶1
0の内壁に層状に付着することによる加熱殺菌効率の低
下や、耐久寿命の低下を有効に防止する。 【解決手段】 原水Aを貯留する処理缶10と、処理缶
10内の原水Aを加熱するジャケット11及び蛇管12
と、回転軸162の周りに回転しながら処理缶10の軸
心部の主軸13を中心とする円周方向に移動することに
より処理缶10の内面をブラッシングするブラシ16と
を備える。ブラシ16の動作においては、主軸13から
洗浄水を噴射することができる。また、ブラシ16にお
ける第一ブラシ16Aが、スプリング168によって処
理缶10の内面へ向けて付勢され、ブラシ本体の摩耗に
追随するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば医療系の排
水や、病源菌などを含んでいる可能性のある排水を滅菌
処理する処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院などの医療施設では、病原菌に汚染
された排水が多量に発生している。例えば、手術室や治
療室、解剖室などから発生する排水には、手術等に使用
した器具を洗浄することによって、病原菌やウィルスに
汚染されている可能性のある血液及び体液などを含む洗
浄排水があり、し尿など、その他の汚水も、病原菌やウ
ィルスに汚染されている可能性がある。そして、このよ
うな排水をそのまま下水へ放流すると、外部環境がこれ
らの病原性の微生物に汚染される恐れがあり、危険であ
る。
【0003】したがって、このような排水は、含まれる
あらゆる病原性微生物を完全に死滅させてから、下水道
へ放流することが必要である。そして、その方法として
は、排水をいったん処理缶に貯留して、病原性微生物を
死滅させるのに十分な所定の温度で所定時間加熱し、殺
菌を行う方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
よると、原水中の病原性微生物を含む懸濁物質が汚泥と
なって缶内壁に層状に付着し、処理缶への原水の供給、
加熱殺菌、及び排出を何度も繰り返すうちに、付着汚泥
の層が次第に厚くなり、このため加熱効率が低下するお
それがあった。また、これらの付着物質には、種々の薬
剤が含まれているため、長時間のうちに缶内壁が腐食
し、耐久寿命が短くなったり、殺菌されていない未処理
の排水が漏れる危険性も指摘される。
【0005】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その技術的課題とするところは、原水中の
懸濁物質が汚泥となって缶内壁に層状に付着することに
よる加熱殺菌効率の低下や、耐久寿命の低下を有効に防
止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
請求項1の発明に係る排水滅菌処理装置は、原水を一時
的に貯留する処理缶と、この処理缶内に貯留される原水
を加熱する加熱部と、前記処理缶の軸心部に挿入された
主軸を中心とする円周方向に移動し前記処理缶の内壁面
をブラッシングする所要数のブラシとを備える。すなわ
ちこの排水滅菌処理装置は、処理缶に貯留させた原水を
加熱することによって、原水に含まれる微生物等を死滅
させるもので、処理缶の内面に付着・残留した汚泥を、
ブラシによって洗い落とすことができる。
【0007】請求項2の発明に係る排水滅菌処理装置
は、請求項1の構成において、ブラシが、主軸から半径
方向へ延びるアームの先端に軸受を介して前記主軸と平
行に軸支された軸の周りに回転され、軸の周りに回転し
ながら主軸の回転によってアームを介して旋回移動する
ようにしたものである。
【0008】請求項3の発明に係る排水滅菌処理装置
は、請求項1の構成において、ブラシが、処理缶の内壁
面へ向けて付勢されることによって、ブラシを摩耗に追
随させるものである。
【0009】請求項4の発明に係る排水滅菌処理装置
は、請求項1の構成において、主軸に洗浄水噴射手段が
設けられたものである。
【0010】請求項5の発明に係る排水滅菌処理装置
は、請求項1の構成において、加熱部が、処理缶の外周
に設けられたジャケットと、主軸の外周に設けられた蛇
管からなり、前記ジャケット及び蛇管内に高温の蒸気が
供給されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る排水滅菌処
理装置の好適な実施の形態を示す概略構成説明図、図2
は複数の処理缶を備える場合の概略的な配管系統図であ
る。これらのにおいて、参照符号10は、例えば病院の
手術室や治療室、解剖室等から排出される医療排水等か
らなる原水Aを貯留する処理缶、11はこの処理缶10
の外周に設けられた加熱部としてのジャケット、12は
処理缶10の内部に設けられた加熱部としての蛇管、1
3は処理缶10の軸心部に回転可能に挿通された主軸、
16は処理缶10の内壁面10aをブラッシングするブ
ラシである。
【0012】処理缶10は、所要の耐圧強度を有するよ
うに、側壁部が円筒状、端壁部が凸面状の密閉シェル状
に形成されていて、鋼鈑等によって製作されている。処
理缶10の上部には、処理対象の原水Aを供給する原水
給水口101が、また、下部には滅菌処理済の原水(処
理済排水B)を排出する処理水排水口102が開設され
ている。
【0013】原水給水口101からは、給水バルブV1
が設けられた原水給水管103が延びており、上流側の
一次貯留槽1の原水ポンプPに接続されている。一方、
処理水排水口102に接続された処理水排水管104の
下流側は、排水バルブV2を介して排水槽2へ延びてい
る。処理缶10からの高温の滅菌処理済排水Bは、この
排水槽2にいったん貯留された後で、下水道へ放流され
るようになっている。
【0014】ジャケット11は処理缶10の上半部と下
半部に分かれて形成されており、それぞれ、給蒸管11
1から分岐した分岐管111a,111bと、排蒸・排
水管112から分岐した分岐管112a,112bが接
続されている。給蒸管111の上流側は、高温蒸気Cを
発生するボイラ等からなる高温蒸気供給源3に接続され
ており、排蒸・排水管112の下流側は、蒸気ドレン部
に延びている。
【0015】蛇管12は処理缶10の軸心部を中心とす
る螺旋状に形成され、その一端には給蒸管111から分
岐した分岐管111cが、他端には排蒸・排水管112
から分岐した分岐管112cが接続されている。V3は
給蒸管111に設けられた給蒸バルブ、V4は排蒸・排
水管112に設けられた排蒸・排水バルブである。
【0016】主軸13は中空管状を呈するものであっ
て、処理缶10の上端に配置された減速機14を介して
モータ15の回転駆動力が伝達され、軸心の周りに回転
されるようになっている。主軸13の内部には非回転の
中軸131が、図示されていない軸受を介して同心的に
挿通されており、この主軸13と中軸131との間には
空間が形成されている。
【0017】ブラシ16Aは、第一ブラシ16A及び第
二ブラシ16Bを有し、主軸13の軸心(処理缶10の
軸心部)を中心とする円周方向に対して等間隔で、少な
くとも2箇所以上に配置されている。
【0018】第一ブラシ16Aは、主軸13と平行な回
転軸162の外周に設けられて処理缶10の内壁面10
aに接触されたブラシ本体161を有する。回転軸16
2は、主軸13の上部及び下部から半径方向へ延びる中
空アーム163U,163Lの先端部分にそれぞれ軸受
164を介して軸支されている。したがって第一ブラシ
16Aは、主軸13が回転することによって、この主軸
13を中心とする円筒状の軌跡を描くように、処理缶1
0の内壁面10aに沿って移動されるようになってい
る。
【0019】図3は、第一ブラシ16Aの端部を示す斜
視図である。この図にも示されるように、回転軸162
の端部にはスプロケット165が設けられており、一
方、主軸13に挿通された中軸131にはスプロケット
166が設けられており、このスプロケット165,1
66の間には、中空アーム163U,163Lの内部を
通ってエンドレスチェーン167が巻き掛けられてい
る。
【0020】一方、中軸131は非回転であるため、中
空アーム163U,163Lを介して、主軸13と共に
各第一ブラシ16AがR1方向へ周回すると、非回転で
あるスプロケット166と回転自在であるスプロケット
165の間に巻き掛けられたエンドレスチェーン167
に、相対的な引き込みF1と送り出しF2を生じ、この
ため、スプロケット166を介して、回転軸162に回
転力が与えられる。そしてこれによって、ブラシ本体1
61がR2方向へ回転し、処理缶10の内壁面10aを
ブラッシングするものである。
【0021】第一ブラシ16Aの回転軸162を軸支し
ている軸受164は、中空アーム163U,163L
に、その長手方向に対して移動可能な状態に配置される
と共に、中空アーム163U,163Lに配置されたス
プリング168によって、外周側へ向けて押圧されてい
る。このため、各第一ブラシ16Aは、スプリング16
8の付勢力によって、処理缶10の内壁面10aへ向け
て常時付勢されている。
【0022】一方、第二ブラシ16Bは、下側の中空ア
ーム163Lと主軸13の下端部との間に処理缶10の
下端壁10bの断面と略相似形状に延びる支持竿169
に設けられ、毛先が処理缶10の下端壁10bの内面に
接触している。
【0023】主軸13には、多数の洗浄水噴射口13a
が開設されている。この主軸13の一端には、図示され
ていないロータリジョイント機構を介して給水管133
が接続されており、この給水管133の上流側は、給水
バルブV5を介して、給水源4に接続されている。した
がって、給水バルブV5を開弁することにより、給水源
4からの加圧水Dが主軸13と中軸131の間の空間に
圧送され、洗浄水噴射口13aから処理缶10内へ噴射
されるようになっている。
【0024】また、給水管133は、冷却用給水管13
3a及び冷却水バルブV6を介して給蒸管111におけ
る給蒸バルブV3の下流側に合流しており、すなわち、
冷却水バルブV6を開くことによって、給水源4からの
水Dを、給蒸管111における給蒸バルブV3の下流側
から分岐管111a〜111cを通ってジャケット11
及び蛇管12へ供給することができるようになってい
る。したがって、ジャケット11及び蛇管12は、原水
Aに対する加熱部と、加熱後の原水Aを冷却する冷却部
とを兼ねるものである。
【0025】処理缶10には、温度センサ5、圧力セン
サ6及びレベルセンサ7が設けられていて、ジャケット
11及び蛇管12に供給される高温蒸気Cの温度は、温
度センサ5及び圧力センサ6による検出データに基づい
て制御され、処理缶10内へ貯留される原水Aの量は、
レベルセンサ7による検出データに基づいて制御され
る。これらの制御を含む当該装置の動作は、シーケンス
による制御機構(図示省略)によって行われる。
【0026】処理缶10の上部には、ジャケット11及
び蛇管12からの加熱によって、処理缶10内圧が予め
設定された圧力値を超えて上昇した時に、原水Aから蒸
発した水蒸気や膨張した空気を排出する安全弁や、加熱
滅菌処理後の処理済排水Bを排水槽2へ排出する際に、
処理缶10からの排出を円滑にするための通気を行う通
気弁などが設けられている(いずれも図示省略)。ま
た、ジャケット11も、前記安全弁によって、内圧が異
常に上昇することがないようになっている。
【0027】なお、図2に示されるように、処理缶10
を複数備えるものにおいては、各処理缶10は、上流側
の一次貯留槽1と下流側の排水槽2との間で原水給水管
103及び処理水排水管104を介して並列に接続さ
れ、各処理缶10のジャケット11及び蛇管12と、給
蒸バルブV3及び排蒸・排水バルブV4は、高温蒸気供
給源3に対して並列に接続され、洗浄水噴射手段である
主軸13及び給水バルブV5は、給水源4に対して並列
に接続される。
【0028】以上の構成を備える排水滅菌処理装置によ
って、処理対象である医療系排水等の原水Aを、加熱滅
菌処理して排出するには、まず、排水バルブV2を閉鎖
すると共に給水バルブV1を開いて、原水ポンプPを駆
動することにより、一次貯留槽1から、処理缶10内に
原水Aを供給する。
【0029】処理缶10内の原水Aの液面レベルがレベ
ルセンサ7により規定される所定レベルに達したら、給
蒸バルブV3及び排蒸・排水バルブV4を開いて、ジャ
ケット11及び蛇管12へ高温蒸気供給源3からの高温
蒸気Cを、給蒸管111及びその下流側の分岐管111
a〜111cを介して給蒸することにより、処理缶10
内の原水Aを、あらゆる病原性微生物を死滅させるのに
十分な温度に加熱する。ジャケット11及び蛇管12を
通る過程で、処理缶10内の原水Aとの熱交換によって
温度が降下した蒸気Cは、分岐管112a〜112cか
ら排蒸・排水管112を介して排出される。
【0030】この実施の形態によれば、処理缶10内の
原水Aに対する加熱が、従来から採用されているジャケ
ット11からの熱交換作用に加えて、処理缶10内に設
けた蛇管12からの熱交換作用によっても行われるの
で、処理缶10内に貯留した原水Aを、短時間で所定の
滅菌温度に昇温させることができる。
【0031】このようにして、原水Aを加熱滅菌に必要
な所定の温度で所定時間加熱した後は、給蒸バルブV3
を閉弁させると共に、冷却水バルブV6を開くことによ
って、給水源4からの水Dが給水管133、冷却水バル
ブV6及び分岐管111a〜111cを介してジャケッ
ト11及び蛇管12へ通水することにより冷却する。ジ
ャケット11及び蛇管12を通る過程で、処理缶10内
の原水Aとの熱交換によって温度が上昇した水Dは、分
岐管112a〜112cから排蒸・排水管112を介し
て排出される。
【0032】処理缶10内の滅菌処理済原水Aが、公共
の下水道などへ放流可能な温度まで冷却されたら、排水
バルブV2を開くことによって、前記処理済原水A(排
水B)を処理缶10内から排出する。排出された高温の
排水Bは、いったん排水槽2に貯留された後、前記下水
道などへ放流される。
【0033】処理缶10内に、加熱滅菌処理のために所
定時間貯留される原水A中の病原性微生物を含む懸濁物
質の一部は、貯留中に、汚泥となって処理缶10の内壁
面10a等に付着し、この汚泥は、加熱処理済みの排水
Bを処理缶10から排出した後も残留する。ブラシ16
は、このような付着汚泥を除去して処理缶10内を洗浄
するためのものである。
【0034】すなわち、モータ15を駆動させると、処
理缶10内に挿通させた主軸13は、減速機14によっ
て低速で回転する。このため、第一ブラシ16A及び第
二ブラシ16Bは、主軸13に一体的に設けられた中空
アーム163U,163Lを介して、処理缶10の軸心
を中心とする円周方向へゆっくり移動しながら、処理缶
10の内面に付着した汚泥を掻き落とす。
【0035】また、モータ15によって回転される主軸
13と共に第一ブラシ16Aが図3におけるR1方向へ
周回するのに対して、中軸131は非回転であるため、
スプロケット166,165に巻き掛けられたエンドレ
スチェーン167によって、スプロケット165がR2
方向へ回転し、この回転が回転軸162へ伝達される。
このため、第一ブラシ16Aのブラシ本体161は、R
2方向へ回転しながらR1方向へ周回することになり、
処理缶10の内壁面10aを効率良くブラッシングす
る。なお、このときの第一ブラシ16Aの回転数は、主
軸13の回転数とスプロケット166,165のギア比
によって決まる。
【0036】一方、冷却水バルブV6を閉弁すると共
に、給水バルブV5を開くことによって、給水源4から
の水Dが、給水管133を介して主軸13における主軸
13と中軸131との間の空間に洗浄水として圧送さ
れ、主軸13に開設された多数の洗浄水噴射口13aか
ら外周へ向けて噴射される。したがって、第一ブラシ1
6A及び第二ブラシ16Bによるブラッシングによって
処理缶10の内面から掻き取られた汚泥は、洗浄水Dと
共に洗い流される。しかも、このような汚泥に含まれる
薬剤等も洗い流されるので、処理缶10の内面や他の部
分の腐食を有効に防止することができる。
【0037】また、この洗浄水Dの一部は、蛇管12に
も勢いよく衝突するので、この蛇管12の表面に付着し
た汚泥も洗い流すことができる。また、主軸13の主軸
13を洗浄水噴射手段として利用しているので、主軸1
3の旋回に伴って噴射方向が変化し、全周にむらなく洗
浄水Dが噴射される。
【0038】洗浄水Dによって洗い流された汚泥は、既
に加熱滅菌済みであるため、排水バルブV2を開くこと
によって、洗浄水Dと共に処理缶10から排水槽2へ排
出される。
【0039】第一ブラシ16Aのブラシ本体161は、
例えば合成樹脂繊維からなるものであるため、上述のよ
うな回転ブラッシング工程を何度も繰り返し行うことに
よって、経時的な摩耗を生じる。しかし、第一ブラシ1
6Aは、その回転軸162が、軸受164を介してスプ
リング168により常時外周側へ付勢されているので、
摩耗に追随し、常に処理缶10の内壁面10aに接触し
た状態が保たれる。したがって、ブラシ本体161の摩
耗によりブラッシング機能が損なわれることがない。
【0040】また、先に説明したように、処理缶10内
の原水Aに対する加熱が、ジャケット11及び蛇管12
の双方から行われることによって、短時間で所定の滅菌
温度に昇温させることができるため、処理缶10内での
原水Aの滞留期間が短くなり、汚泥の沈殿・付着量自体
も少なくすることができる。
【0041】なお、上述した実施の形態では、並列に接
続された複数の処理缶10を有するが、特に限定されな
い。また、配管やバルブの配置等も、図示のものには特
に限定されない。また、主軸13に開設された多数の洗
浄水噴射口13aから噴射する洗浄水は、給水源4から
の水Dを加熱することによって温水又は熱水として供給
するようにしても良い。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明に係る排水滅菌処理装置
によれば、処理缶内に貯留される原水中の汚泥物質が、
処理缶の内部に付着しても、缶内を移動するブラシによ
る洗浄機構を内蔵しているため、この付着汚泥を随時洗
い流すことができるため、加熱効率が低下したり、付着
汚泥に含まれる薬剤による処理缶の腐食といった不具合
を有効に防止して、耐久寿命を長くし、安全性を高める
ことができる。
【0043】請求項2の発明に係る排水滅菌処理装置に
よれば、ブラシが、主軸から半径方向へ延びるアームの
先端に軸受を介して前記主軸と平行に軸支された軸の周
りに回転されるものであるため、回転しながら処理缶の
内壁面に沿って移動することによって、優れた洗浄作用
を奏する。
【0044】請求項3の発明に係る排水滅菌処理装置に
よれば、ブラシが、処理缶の内壁面へ向けて付勢されて
いるため、繰り返し使用に伴う経時的な摩耗に追随し
て、ブラシが常に処理缶の内壁面に接触した状態が保た
れ、したがって、長期間にわたって、初期の優れたブラ
ッシング機能が維持される。
【0045】請求項4の発明に係る排水滅菌処理装置に
よれば、主軸に洗浄水噴射手段が設けられているため、
ブラシにより処理缶から掻き取られた汚泥等を洗い流
し、洗浄効果を向上することができる。また、主軸を洗
浄水噴射手段として利用しているので、回転によって全
周に洗浄水の噴射を行うことができる。
【0046】請求項5の発明に係る排水滅菌処理装置に
よれば、処理缶の外周に設けられたジャケットと、主軸
の外周に設けられた蛇管に、高温の蒸気を供給すること
によって原水を加熱するものであるため、短時間で所定
の滅菌温度に昇温させることができ、更には処理缶内で
の原水の滞留期間が短くなるので、汚泥の沈殿・付着量
自体も少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排水滅菌処理装置の好適な実施の
形態を示す概略構成説明図である。
【図2】上記実施の形態において、複数の処理缶を備え
る場合の概略的な配管系統図である。
【図3】上記実施の形態におけるブラシの端部を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10 処理缶 11 ジャケット(加熱部) 12 蛇管(加熱部) 13 主軸 13a 洗浄水噴射口 131 中軸 16 ブラシ 16A 第一ブラシ 16B 第二ブラシ 161 ブラシ本体 162 回転軸 163 中空アーム 168 スプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水を一時的に貯留する処理缶と、 この処理缶内に貯留される原水を加熱する加熱部と、 前記処理缶の軸心部に挿入された主軸を中心とする円周
    方向に移動し前記処理缶の内壁面をブラッシングする所
    要数のブラシと、を備えることを特徴とする排水滅菌処
    理装置。
  2. 【請求項2】 ブラシが、主軸から半径方向へ延びるア
    ームの先端に軸受を介して前記主軸と平行に軸支された
    軸の周りに回転されることを特徴とする請求項1に記載
    の排水滅菌処理装置。
  3. 【請求項3】 ブラシが、処理缶の内壁面へ向けて付勢
    されていることを特徴とする請求項1に記載の排水滅菌
    処理装置。
  4. 【請求項4】 主軸に洗浄水噴射手段が設けられたこと
    を特徴とする請求項1に記載の排水滅菌処理装置。
  5. 【請求項5】 加熱部が、処理缶の外周に設けられたジ
    ャケットと、主軸の外周に設けられた蛇管からなり、前
    記ジャケット及び蛇管内に高温の蒸気が供給されるもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の排水滅菌処理
    装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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