JP2002233711A - フィルター装置 - Google Patents
フィルター装置Info
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Abstract
ば液体)の濾過能力を増大できるフィルター装置を提供
すること。 【解決手段】 濾紙8を折曲げ寸法を異ならせ、大小の
襞13を有する蛇腹状に折曲げてブロック8Aを形成
し、これらのブロック8Aを外筒2の内側に放射状に配
し、更に、ブロック8A同士の間に発泡ウレタンからな
る分配材10を配して、この分配材10をブロック8A
の両端側の襞13の折り目に接触させて設ける。これに
より、内筒3から流入する液体11が分配材10によっ
て分配されてブロック8Aに流入するため、液体11の
流れが偏ることなく、濾紙8の面に均等かつ定量で供給
され、全濾過面積を有効に活用することができる。
Description
関し、特に潤滑油や放電加工液の濾過に好適なフィルタ
ー装置に関するものである。
気、潤滑油、燃料等の濾過や放電加工液の濾過等に広く
用いられている。
ー部材としては、多孔を有する外筒と内筒の間に蛇腹状
の濾紙を配し、この内筒の外周全体に蛇腹状に折り曲げ
た濾紙を菊花状に形成し、濾過面積を広くしている。し
かも、更に濾紙の折り目を増やしてきめ細かな菊花状に
配列することにより、濾紙の配列密度を更に高めて濾紙
の表面積を増大させると共に、フィルター寿命の延長化
が図られてきている。
表面積を増加させると、フィルターを補強するための円
筒状の内筒に接する側の折り目同士のピッチが狭くな
り、逆に有効濾過面積を減少させてしまう結果になって
いた。
図であるが、例えば、濾紙8の配列密度を高めて濾過面
積を増やすと、菊花状に折曲した濾紙8の折り目は、外
方側(外筒2側)の折り目間のピッチよりも内方側の折
り目間のピッチが狭くなるため、濾過部材を複数のブロ
ック8Gに分割してフィルターを構成しても、内方側の
折り目間のピッチを保つためにブロック8Gの両端部に
かけて、折曲げ寸法が小さくされるため、図示の如く、
ブロック8G同士の間に空隙の多い領域35が形成され
る。
体と称する。)が流入し易くなり、内筒3から強制的に
供給される液体11の圧力Pにより、特にこの領域35
に存在する襞34が変形し易く、部分的又は全体に襞3
4の変形部33が生じてしまうため、濾紙8を菊花状に
配列するだけでは濾過装置を大型化しない限り濾紙の表
面積を増加させることに限界があった。
することなく、流体の濾過能力の増大が可能なフィルタ
ー装置を提供することにある。
材を通して流体を濾過するフィルターであって、前記濾
過部材に接して多孔性部材が配され、この多孔性部材に
前記流体を流入させた後にその外部へ流出させ、前記濾
過部材へ分配するように構成されているフィルター装置
に係るものである。
材に接して配された多孔性部材に流体を流入後に、その
外部へ流出させて前記濾過部材へ分配するので、流体の
流出域が偏在することなく、流体が分配された状態で濾
過部材を通って濾過することができ、従って、フィルタ
ー装置を大型化することなく、その濾過能力を増大させ
ることができる。
された濾過材のブロックの複数個が流体口の周りに配さ
れることによって前記濾過部材が形成され、前記濾過材
ブロックの濾過材の折曲げ方向及び折曲げ寸法が交互に
異なっており、これらの濾過材ブロック間に、前記濾過
材の折返し部に接しかつ前記濾過部材の外周側へ延びる
前記多孔性部材が配されていることが望ましい。
面)に、3次元骨格構造をもった発泡ウレタン材等から
なる多孔性部材を装着させることにより、流体の流れを
濾過面に対して、均一かつ一定量をより広範囲に流入さ
せることができる。
蛇腹状に折る加工方法では、この様な措置は必要がな
く、濾紙の配列密度を高めるように、特殊な折加工形状
に折曲させる場合に、特に効果が大きい。
襞が、各々の折曲寸法と異なる襞状で連続している場合
や、流体の流れ方向(圧力方向)に対して、一定以上の
角度を有する折り形状などの場合に、上記多孔性部材
(分散材)に濾紙の折り目が接触している状態の時に効
果を発揮させることができる。
り液体や気体用濾過装置に用いる良好なフィルター装置
を提供することができる。
具体的に説明する。
図を示し、(a)は(b)のa−a線断面図、(b)は
右半分を半断面図で示し、更に左半分の一部分を破断図
示した正面図である。
ター1は、上蓋6と下蓋5によって固定された多数の連
通孔4bが形成された円筒状の内筒3と、同様に多数の
連通孔4aが形成された円筒状の外筒2との間に、折曲
げ寸法L(図2参照)の異なる多数の襞13を形成した
濾紙8の複数のブロック8Aが、その一方の折り目9b
を外筒2の内面に当接して放射状に配設され、これら濾
紙のブロック8A同士の間に、流体の分配材10が、濾
紙ブロック8Aの折り目9a(折返し部)に当接して挟
着される。
8の折曲げの展開図を示す。図示の如く、中央部の折り
目を頂点として、一方の折り目9aがブロック8Aの両
端方向にかけて順次に低くなるように、折曲げ寸法が縮
小され、このように折曲された濾紙8が破線矢印14の
方向に折りたたまれることにより、他方の折り目9b側
が円弧を呈するようにブロック8Aが形成され、図1
(a)のように外筒2の内面に当接される。
間隙の襞13が形成されるため、濾過面積は増大する。
このため、流動する液体の圧力により、濾紙の襞13同
士が密着し易くなり、反って有効濾過面積を減少させる
ことになりかねない。
紙8のブロック8A間に発泡ウレタンからなる分配材1
0を用い、これをブロック8Aの襞13の一方の折り目
9aに接触して設けることにより、流入する液体を分散
し通過させて各襞13間へ液体11を分配し、図11に
示したような襞13の変形を防止し、全濾過面積の有効
活用を図るものである。
タンは三次元の骨格網状構造を有し、空孔率が97%と
非常に大きいため、これを通過する液体の保持性とこれ
を分散させる機能があり、例えば図4に示す如く、普通
のスポンジゴム18等が注がれた例えば水11の殆ど
を、その表面に沿って流出させてしまうのに比べ、図3
(a)に示すように、この発泡ウレタンは注がれた水1
1を内部全体に吸収後に、吸収した水11を分散しなが
ら通過させる。
は、この側面に濾紙の襞13の折り目が接触して配され
ていても、水11は分配されず、偏って流出するが、発
泡ウレタンの場合は図3に示すように、この側面に濾紙
の襞13の折り目が接触して配されていれば、通過する
水11は内部で分散されるのでそれぞれの襞13に分配
されて流出する。
の形態の濾紙8のブロック8Aは、折曲された状態では
内筒3側で鋭角をなすほぼ三角形を呈し、これらのブロ
ック8Aとブロック8Aとの間の領域35が濾紙8の配
列密度が低く、上蓋6の流入口7から流入して内筒3か
ら流入する液体11はこの領域35へ流入し易い。従っ
て、この場合も図11により既述した如く、この領域3
5に存在する襞13が液体11の圧力を多く受けるた
め、ここに発泡ウレタンからなる分配材10を配置す
る。
ブロック8Aの三角形の頂点近傍の部分は液体11の流
れに対向するようになるため、濾紙8の折り目9aはそ
の強度を保持しながら、液体11をストレートに襞13
内へ受入れるが、ブロック8A間の領域35へ流入した
液体11は、その圧力と共に分配材10に吸収され、分
散されて近傍の襞13へ分配される。
(a)に示した発泡ウレタン12以外にも、例えば、図
3(b)及び図3(c)のように構成してもよい。
属)からなる分配材15であり、その本体15aの側面
に複数の流出孔16を設け、開口15bから圧力を伴っ
て供給される液体11を流出孔16によって分配して流
出させるものであり、この長さ方向における流出孔16
同士の間隔は、非開口側に近い程狭めることにより流出
孔16が増えるため、一層分配性を高めることもでき
る。
らなる本体17aを有する分配材17であり、開口17
bから圧力を伴って供給される液体11は自然に本体1
7aの側方へ透過して流出させるものであり、この長さ
方向において透過量に差をつけるために、本体17aの
厚みを長さ方向において、仮想線で示すように開口17
b側を厚く、先側を順次に薄くすることにより、上記し
た図3(b)と同様に機能させることもできる。
なる分配材10を設けたフィルター1と分配材10を設
けにフィルターとを使用し、それぞれの液体の分配性能
を測定したデータを図5に示す。
り、徐々に目づまりを発生し、目づまりに伴って濾過の
ための圧力も上昇し、或る圧力(この場合は2kg/c
m2)以上の圧力を必要とするときがこの濾過材の寿命
となる。従って、2kg/cm2に圧力が達するまでの
時間を比較した。
ィルター1の性能曲線Aは、2kg/cm2の圧力に達
するまでの時間は250分(4時間10分)であるのに
比べ、分配材10を用いない場合の性能曲線Bは220
分(3時間40分)であり、この差の原因は分配材10
によって液体11が分散して分配されるため、分配材1
0を用いたフィルター1は、図11において既述した如
き濾紙8の襞13の変形が生じないことによるものであ
ることが証明できる。
ックは、図1に示した以外にも各種の形状のブロックに
形成することができる。図6〜図10はその変形例を示
す。
内方へ延設した複数(この場合は4個)の仕切板21を
有し、この仕切り領域にそれぞれ2個のブロック8Bが
配され、このブロック間に発泡ウレタンからなる分配材
22を設けたものであり、濾紙8の折曲げ方も図1とは
異なり、内筒3から流入する液体11は流入し易いブロ
ック8Bと8B間の領域へ流入後、分配材22によって
外筒2に近い位置において分配される。
び内筒は図示省略する)は、図6と類似の曲げ形状で、
小さい折曲げ寸法に折曲された濾紙8を隣設配置してブ
ロック8Cを形成し、ブロック8Cと8Cの間におい
て、円の中心寄りに発泡ウレタンからなる分配材25を
設けたものである。
な濾紙8の折曲げ方により、ブロック8Dを小さく形成
して、多数のブロック8Dを配設し、それぞれのブロッ
ク間に発泡ウレタンからなる分配材27を設けたもので
ある。
く、発泡ウレタンからなる分配材29を十字状に配し、
これによって仕切られる4つの領域に、濾紙8の折り目
の一方を外周に位置させて折曲させ、ブロック8Eを設
けたものである。
心側が一体に形成され、外方の四方向へ延設された延設
部31aを有して、発泡ウレタンからなる分配材31が
形成され、延設部31で囲まれる円の領域に濾紙8のブ
ロック8Fを、それぞれの折り目の一方を外周に向けて
配設したものである。
ターは濾紙8を折曲させたブロック同士の間において、
圧力が高くなる領域に発泡ウレタンからなる分配材を配
して、流入する液体を分配してブロックに流入させるの
で、液体11が偏って流入することがないため、濾紙8
の襞13が局部的に変形して濾過面積を低下させること
がない。従って、従来、このような現象によって有効濾
過面積が減少するという問題を解消することができる。
発明の技術的思想に基づいて変形することができる。
ックの形状や折り方等は上記各実施の形態以外の適宜に
実施することができる。
限らず、同等な性能の材料であってもよく、例えばセラ
ミックスを用いてもよい。
装置は、濾過部材を通して流体を濾過するフィルターで
あって、前記濾過部材に接して多孔性部材が配され、こ
の多孔性部材に前記流体を流入させた後にその外部へ流
出させ、前記濾過部材へ分配するように構成されている
ので、多孔性部材に流体が流入後に外部へ流出して前記
濾過部材へ分配されるため、流体の流出域が偏在するこ
となく、流体を分配された状態で濾過部材を通って濾過
することができ、従って、フィルター装置を大型化する
ことなく、その濾過能力を増大させることができる。
(a)は(b)のa−a線断面図、(b)は右半分を半
断面図で示し、左半分の一部分を破断図示した正面図で
ある。
る。
し、(a)は発泡ウレタン、(b)は流出孔を有して筒
状に形成したもの、(c)は多孔性材料で筒状に形成し
たものである。
能を示す図である。
る。
る。
る。
図である。
す拡大図である。
ック 9a、9b・・・折り目 10、15、17、22、25、27、29、31・・
・分配材 11・・・液体(水) 12・・・発泡ウレタン 13、34・・・襞 14・・・矢印 15a、17a・・・本体 15b、17b・・・開口 16・・・流出孔 18・・・スポンジゴム 21・・・仕切板 33・・・変形部 35・・・領域 P・・・圧力 L・・・折曲げ寸法
Claims (2)
- 【請求項1】 濾過部材を通して流体を濾過するフィル
ターであって、前記濾過部材に接して多孔性部材が配さ
れ、この多孔性部材に前記流体を流入させた後にその外
部へ流出させ、前記濾過部材へ分配するように構成され
ているフィルター装置。 - 【請求項2】 折曲された濾過材のブロックの複数個が
流体口の周りに配されることによって前記濾過部材が形
成され、前記濾過材ブロックの濾過材の折曲げ方向及び
折曲げ寸法が交互に異なっており、これらの濾過材ブロ
ック間に、前記濾過材の折返し部に接しかつ前記濾過部
材の外周側へ延びる前記多孔性部材が配されている、請
求項1に記載したフィルター装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001033368A JP4616487B2 (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | フィルター装置 |
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- 2001-02-09 JP JP2001033368A patent/JP4616487B2/ja not_active Expired - Fee Related
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