JP2002233050A - 半導体交流スイッチ装置 - Google Patents

半導体交流スイッチ装置

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JP2002233050A
JP2002233050A JP2001023654A JP2001023654A JP2002233050A JP 2002233050 A JP2002233050 A JP 2002233050A JP 2001023654 A JP2001023654 A JP 2001023654A JP 2001023654 A JP2001023654 A JP 2001023654A JP 2002233050 A JP2002233050 A JP 2002233050A
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switch
self
semiconductor
extinguishing
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JP2001023654A
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Teruo Yoshino
輝雄 吉野
Katsuro Ito
克郎 伊藤
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受電・電源システム1,2間の事故電流の大き
さを機械式スイッチや従来のサイリスタスイッチを用い
たものよりも小さくし、また、重畳する直流電流成分も
小さくする。 【解決手段】 受電・電源システム1,2を連系する装置
を自己消弧形スイッチ回路70から構成し、抑制制御回路
80により事故電流の立ち上がり時点で事故電流を抑制制
御する。これにより、受電・電源システム1,2相互間を
連系する連系部において、単に、通電による連系、遮断
による解列から成る従来の連系方式の2つの状態に加
え、受電・電源システムの事故による電流あるいは電力
の増大を所定値以下に継続的に抑制する中間状態を有
し、事故継続の場合には完全に遮断して解列する動作を
行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受電・電源システ
ムに設置され、電源あるいは電源と負荷から成る複数の
システムを連系する半導体交流スイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交流システムを連系する、サイリ
スタスイッチを使用した半導体交流スイッチ装置として
図13に示す構成のものが知られている。この半導体交
流スイッチ装置において、1は1つの受電・電源システ
ム、2は他の受電・電源システム、3はサイリスタスイ
ッチを用いた半導体交流スイッチ装置である。受電・電
源システム1は、商用系統11、連系変圧器12、一般
負荷13から構成される。他の受電・電源システム2
は、自家発電装置21、自家発電負荷22から構成され
る。
【0003】図14には、図13の半導体交流スイッチ
装置におけるサイリスタスイッチ30を中心に3線結線
図を示した。サイリスタスイッチ30は、U・Xサイリ
スタアーム31、V・Yサイリスタアーム32、W・Z
サイリスタアーム33、そして制御回路40から構成さ
れている。各サイリスタアーム31〜33は、複数のサ
イリスタ素子の直列接続、サイリスタ素子を保護するた
めのスナバ回路等から構成されている。
【0004】図15に、図13のサイリスタスイッチ3
0の制御回路40の構成を示している。開閉決定部10
1は、サイリスタスイッチ30の閉路信号b、開路信号
cを出力する。事故検出回路102は、受電・電源シス
テム1で発生した事故を検出し、サイリスタスイッチ3
0の遮断信号dを出力する。サイリスタスイッチ30と
受電・電源システム1との間の電流を検出するための変
流器5、同じく電圧を検出するための変成器6がそれぞ
れ事故検出回路102に電流、電圧信号を与える。イン
ターロック回路103は、開閉決定部101からの閉路
信号bを通過させる。この閉路信号bは、ゲート回路1
04により各アーム31〜33を構成するサイリスタ素
子を点弧するのに適切な電気ゲート信号あるいは光ゲー
ト信号に適宜増幅、絶縁される。
【0005】サイリスタ素子はこのゲート信号aにより
導通状態になり、サイリスタスイッチ30を導通状態に
する。また、開閉決定部101からの開路信号c、ある
いは事故検出回路102からの遮断信号dのいずれかが
与えられると、インターロック回路103からの出力信
号が抑止され、ゲート信号aは抑止され、主回路電流が
ゼロクロスになると、サイリスタスイッチ30の遮断動
作が完了する。
【0006】以下に、図16のタイミングチャートを用
いて、事故検出回路102により、受電・電源システム
1に事故が発生したときに半導体交流スイッチ装置3が
遮断動作する様子を説明する。
【0007】タイミングT0までの事前状態では、制御
回路40の開閉決定部101からの閉路信号bによりサ
イリスタスイッチ30は導通状態にあり、サイリスタス
イッチ30には3相交流電流が流れている。
【0008】タイミングT0において受電・電源システ
ム1に事故が発生すると、受電・電源システム1の電源
からの事故電流に加え、他の受電・電源システム2の電
源からサイリスタスイッチ30を経由して事故点に事故
電流が流れる。また、事故が発生すると、受電・電源シ
ステム1及び2の交流電圧が低下する。
【0009】タイミングT1において、事故検出回路1
02がサイリスタスイッチ30に流れる電流の増大を変
流器5を介して検出し、あるいは交流電圧低下を変成器
6を介して検出して遮断信号dを出力する。事故検出回
路102から遮断信号dが出力されると、ゲート回路1
03は開閉決定部101からの閉路信号bよりも遮断信
号dを優先し、サイリスタスイッチ30へのゲート信号
aを抑止する。
【0010】サイリスタ素子は、ゲート信号が抑止され
た後、通過する電流がゼロになると電流阻止能力を回復
し、オフ状態となる特性を有している。したがって、事
故検出回路102の遮断信号dにより、ゲート回路10
3からのゲート信号aが抑止された後、サイリスタスイ
ッチ30を通過する事故電流がゼロになって極性が逆転
しようとするタイミングT2において、事故電流が除去
される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような半導体交流
スイッチ装置は機械式スイッチより遮断速度が速い。し
かしながら、事故電流の最初のゼロクロスまでの1波目
ピーク値(図16の(vii)に示したPk)の大きさは機
械式スイッチの場合と同様であり、また、事故電流に大
きな直流分が含まれることも機械式スイッチの場合と同
様である。すなわち、従来の半導体交流スイッチ装置で
は、事故電流を供給する発電機の責務が過大になり、損
傷が発生する可能性があるという問題点があった。特
に、事故電流に含まれる直流分が大きいと、事故時の瞬
時有効電力の変動が大きくなり、発電機にとって機械的
なストレスがさらに助長されるおそれがあった。
【0012】また、従来の半導体交流スイッチ装置の制
御方式では、電源システムの事故を検出し、遮断すると
いう動作を行うため、負荷・調相設備による突入電流や
電圧歪みによる誤遮断を避ける必要があり、時限を設け
たり、検出レベルを通常時の電流・電圧に対して十分余
裕を有するように設定したりしていて、電源システムの
事故検出からゲート抑止まで数ms程度かかっていた。
逆に、事故検出を瞬時に行うおうとすれば、大容量の変
圧器などの投入により連系を誤遮断し、かえってシステ
ムに悪影響を与える恐れがあった。
【0013】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るためになされたもので、受電・電源システムを連系す
る装置を自己消弧形半導体素子から構成し、事故電流の
立ち上がり時点で事故電流を抑制制御することにより、
事故電流の大きさを機械式スイッチや従来のサイリスタ
スイッチを用いたものよりも小さくし、また、重畳する
直流電流成分も小さくすることのできる半導体交流スイ
ッチ装置を提供することを目的とする。
【0014】本発明はまた、電源システムの事故検出に
より完全に遮断するのではなく、半導体交流スイッチ装
置を通過する交流電流をフィードバック制御によって所
望値以下に常に抑制することにより、事故電流の抑制を
遅れなく瞬時に可能にし、しかも不要なシステム解列も
防止できる半導体交流スイッチ装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電源
あるいは電源及び負荷から成る複数の受電・電源システ
ム相互間を連系装置により連系する複数の相から構成さ
れる半導体交流スイッチ装置において、自己消弧形半導
体素子を有する自己消弧形スイッチ手段と、前記連系装
置を通過する電流あるいは電力を検出し、前記スイッチ
手段を制御する抑制制御手段とを備え、前記連系装置を
通過する電流あるいは電力が所定値以下となるようフィ
ードバック制御を行なうようにしたものである。
【0016】請求項2の発明は、請求項1に記載の半導
体交流スイッチ装置において、前記抑制制御手段の中
に、前記自己消弧形スイッチ手段の動作監視手段又は受
電・電源システムの状態監視手段を備え、電流抑制動作
が継続又は前記受電・電源システムの事故が継続する場
合には、恒久的に前記スイッチ手段をオフ状態に維持す
るようにしたものである。
【0017】請求項3の発明は、請求項2に記載の半導
体交流スイッチ装置において、前記自己消弧形スイッチ
手段と直列に接続された遮断器を備え、電流抑制動作が
継続又は前記受電・電源システムの事故が継続する場合
には、前記スイッチ手段を恒久的にオフ状態に維持する
と共に、前記遮断器を開放するようにしたものである。
【0018】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の半導体交流スイッチ装置において、前記自己
消弧形スイッチ手段の抑制制御手段は、電流検出手段又
は電力検出手段、基準信号発生手段、比較・演算手段、
制御ゲート信号発生手段及び極間電圧検出手段から構成
され、前記自己消弧形スイッチ手段内の自己消弧形半導
体素子を通過する交流電流の瞬時値が基準値以上になる
と、前記自己消弧形半導体素子をターンオフさせ、その
極間電圧が所定値以下になった時に再度ターンオンさせ
るようにしたものである。
【0019】請求項5の発明は、請求項1,2又は4に
記載の半導体交流スイッチ装置において、前記複数の受
電・電源システムを連系開始する際には、複数の受電・
電源システム相互間の同期をとり、前記自己消弧形スイ
ッチ手段をオンさせるようにしたものである。
【0020】請求項6の発明は、請求項3に記載の半導
体交流スイッチ装置において、前記自己消弧形スイッチ
手段と遮断器で前記複数の受電・電源システムを連系開
始する際には、前記遮断器を投入した後に複数の受電・
電源システム相互間の同期をとり、前記スイッチ手段を
オンさせるようにしたものである。
【0021】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載の半導体交流スイッチ装置において、前記自己
消弧形スイッチ手段として、逆阻止能力のある自己消弧
形半導体素子の逆並列接続構成、又は逆阻止能力のない
自己消弧形半導体素子と逆阻止能力のあるダイオードと
の並列接続構成を、互いに逆方向に直列接続した構成に
したものである。
【0022】請求項8の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載の半導体交流スイッチ装置において、当該交流
スイッチに対して並列に第1の電圧抑制手段を設けると
共に直列に電流上昇抑制手段を設け、第2の電圧抑制手
段を前記交流スイッチと電流上昇抑制手段との直列接続
構成に対して並列に設けたものである。
【0023】請求項9の発明は、請求項2又は3に記載
の半導体交流スイッチ装置において、前記自己消弧形ス
イッチ手段の動作監視手段として、自己消弧形スイッチ
のターンオフ動作回数判定手段を設け、前記受電・電源
システムの状態監視手段として、交流電圧低下検出手段
を設け、事故などにより、交流電圧低下が継続した場
合、あるいは交流電圧低下が継続し、かつターンオフ動
作が所定値以上の回数実施された場合、恒久的に前記自
己消弧形半導体素子をターンオフ状態に維持するように
したものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
半導体交流スイッチ装置の構成を示している。図1に示
す半導体交流スイッチ装置3は、従来例として図13に
示した回路における半導体交流スイッチ装置3に置き換
えて適用されるものである。
【0025】本実施の形態の半導体交流スイッチ装置3
は、自己消弧形半導体素子を含む複数相のアームから構
成される自己消弧形スイッチ回路70と、当該自己消弧
形スイッチ回路70を通過する電流あるいは電力を計測
し、当該電流あるいは電力を所定値以下にフィードバッ
ク制御する機能を有する抑制制御回路80から構成され
る。
【0026】自己消弧形スイッチ回路70は、複数の逆
阻止能力のある自己消弧形半導体素子の逆並列接続から
構成された3相のスイッチアーム71〜73を備えてい
る。ただし、他の構成でも、同一の機能が実現できるも
のであれば構わない。また、以下では3相構成で説明す
るが、非接地のシステムでは、2相スイッチ構成にして
も同じ機能が実現できる。
【0027】図2に示すように、図1における自己消弧
形スイッチ回路70の各スイッチアーム71〜73は、
逆素子能力のある自己消弧形半導体素子201を逆並列
接続した構成になっている。これらの自己消弧形半導体
素子201には、並列に第1の電圧抑制素子202を接
続し、電流上昇抑制素子203を直列接続してある。さ
らに、第2の電圧抑制素子204を自己消弧形半導体素
子201と電流上昇抑制素子203との直列接続構成に
対して並列に接続してある。なお、電圧抑制素子20
2,204としては抵抗器、コンデンサ、非線型抵抗器
あるいはそれらの組み合わせ回路を用いることができ、
あるいは整流回路と抵抗器、コンデンサの組み合わせを
用いてもよい。また電流上昇抑制素子203には、リア
クトルあるいは可飽和リアクトルを用いる。
【0028】図3は、抑制制御回路80の詳細を示して
いる。抑制制御回路80は、電流検出部301、基準値
発生部302、比較・演算部303、ゲート信号発生部
304から構成してある。
【0029】図4は、図3に示した抑制制御回路80に
おける比較・演算部303及びゲート信号発生部304
の詳細を示している。比較・演算部303は絶対値回路
401、減算回路402及び演算回路403から構成さ
れている。また、ゲート信号発生部304は発振回路5
01及び比較回路502から構成されている。
【0030】上記構成の第1の実施の形態の半導体交流
スイッチ装置の動作原理は、次の通りである。受電・電
源システム1の通常動作状態では、自己消弧形スイッチ
回路70を通過する電流あるいは電力は、半導体交流ス
イッチ装置3の定格以内であり、この状態では抑制制御
回路80から自己消弧形スイッチ回路70ヘゲート信号
aが連続的に与えられ、自己消弧形スイッチ回路70は
特に通過電流を制御することなく、相互に連系する複数
の受電・電源システム1,2間の電力融通が自由に行わ
れる。
【0031】しかし、受電・電源システム1,2の1つ
に事故が発生し、半導体交流スイッチ装置3に事故電流
が流れるような状況において、自己消弧形スイッチ回路
70を通過する電流・電力は増加する。この電流あるい
は電力の増加を見て、抑制制御回路80はゲート信号a
を抑止し、自己消弧形スイッチ回路70を高速にオフ制
御し、通過する電流あるいは電力を所望の値より小さい
値に抑制する。そして通過する電流あるいは電力が小さ
く抑制された後は、再度、自己消弧形スイッチ回路70
をオンさせ、電流あるいは電力の融通を行なわせる。こ
のようにしてオン・オフの動作を高速に繰り返し行なう
ことにより、半導体交流スイッチ装置3を通過する電流
あるいは電力のピーク値を高速にかつ滑らかに抑制す
る。
【0032】また、受電・電源システムの事故が継続
し、自己消弧形スイッチ回路70の電流あるいは電力抑
制状態が継続した場合には、抑制制御回路80は恒久的
にゲート信号を抑止し、自己消弧形スイッチ回路70を
恒久的にオフさせ、複数の受電・電源システム1,2の
連系を解列させる動作を行う。
【0033】こうして、本実施の形態の半導体交流スイ
ッチ装置3では、複数の受電・電源システム1,2相互
間を連系する連系部において、単に、通電による連系、
遮断による解列から成る従来の連系方式の2つの状態に
加え、受電・電源システム1,2の事故による電流ある
いは電力の増大を所定値以下に継続的に抑制する中間状
態を有し、事故継続の場合には完全に遮断して解列する
動作を行うのである。
【0034】このように半導体交流スイッチ装置3を動
作させると、例えば、変圧器などの負荷投入時の突入電
流を抑制することが可能となる。さらに、電流あるいは
電力を抑制している期間中に受電・電源システムの事故
か負荷投入かを判断することが可能となり、誤って複数
の受電・電源システム1,2を解列することがなくな
り、複数の受電・電源システム1,2の連系を継続する
ことによる電源信頼性の向上が図れ、また経済的な電力
運用が実現できる。
【0035】本実施の形態の半導体交流スイッチ装置3
の動作を、さらに具体的に説明する。図3の抑制制御回
路80における電流検出部301は、半導体自己消弧形
スイッチ回路70を通過する各相の電流を計器用変流器
50により電子回路に適合したレベルの信号に変換して
取り込む。この信号から電流検出部301は、通過電流
信号eを作成する。比較・演算部303は、通過電流信
号eと基準値発生部302からの基準値信号fとを比較
し、比較結果により、ゲート信号発生部304からのゲ
ート信号aを制御する。
【0036】通過電流信号eが基準値信号fより小さい
場合は、電流を抑制する必要がないので、ゲート信号発
生部304から自己消弧形半導体素子201ヘゲート信
号aが連続的に与えられ、自己消弧形半導体素子201
は通電状態を継続し、受電・電源システム1,2の連系
を継統する。反対に、通過電流信号eが基準値信号fよ
り大きい場合は、ゲート信号発生部304からのゲート
信号aを停止させ、自己消弧形半導体素子201をター
ンオフさせる。
【0037】上述の動作を、図4によりさらに詳細に説
明する。通過電流信号eは、絶対値回路401により、
その絶対値が検出され、通過電流の通電方向にかかわら
ず、瞬時瞬時の大きさが得られる。絶対値回路401の
出力信号は減算回路402に入力され、さらに基準値信
号fとの差が演算回路403に入力される。
【0038】演算回路403は比例演算、比例積分演算
などフィードバック制御の誤差増幅演算を行なう回路で
あり、適宜の演算方式を選択して用いている。演算回路
403は、以下の動作を行なう。
【0039】(1)通過電流信号eの絶対値>基準値信号
fならば、制御信号gを減少させる。
【0040】(2)通過電流信号eの絶対値<基準値信号
fならば、制御信号gを増加させる。
【0041】(3)ただし、0<f<1のリミットを行な
う。
【0042】制御信号gは、ゲート信号発生部304に
入力される。ゲート信号発生部304の中には発振回路
501があり、高い周波数の三角波信号を出力する。三
角波信号の振幅は、0〜1である。この信号と制御信号
gとを比較回路502へ入力し、ゲート信号aを得る。
比較回路502は、制御信号g>三角波信号の場合にゲ
ート信号aを出力し、逆の場合にはゲート信号aを抑止
する。したがって、(1)通過電流信号eの絶対値>基準
値信号fの場合、制御信号gは1未満の値になり、ゲー
ト信号aは断続的な信号になる。
【0043】(2)通過電流信号eの絶対値<基準値信号
fの場合、制御信号gは1以上の値になるが、リミット
操作により1に等しくなり、連続的にゲート信号aが出
力される。
【0044】ここで、基準値信号fを半導体交流スイッ
チ装置3の常時の最大電流ピーク値程度に設定しておけ
ば、通常の範囲の電流の場合は、自己消弧形半導体素子
201は常にオン状態にあり、特に、通過電流を制限し
ない。しかし、受電・電源システム1,2で事故が発生
し事故電流が通過するような場合には、上記の動作が高
速に行なわれ、通過電流を抑制する。
【0045】図2に戻り、主回路の動きを説明する。3
相各相における自己消弧形半導体素子201がターンオ
フすると、それまで、自己消弧形半導体素子201を通
過していた電流が急速に遮断されるので、電流の通過経
路の浮遊インダクタンス、変圧器インピーダンスなどの
インダクタンス成分により誘導電圧が発生する。自己消
弧形半導体素子201にはこの誘導電圧が印加される。
発生する誘導電圧の大きさは、インダクタンスと電流の
変化速度の積で決まる。したがって、電流遮断が急速に
行われると大きな過電圧が自己消弧形半導体素子201
の極間に印加され、自己消弧形半導体素子201が破損
するおそれがある。
【0046】そこで、自己消弧形半導体素子201と並
列接続した電圧抑制素子202及び204に遮断時の電
流を転流させて電流の減少速度を低減させることにより
過電圧を抑制し、自己消弧形半導体素子201を保護す
る。このとき、自己消弧形半導体素子201の電流の大
部分が第2の電圧抑制素子204に転流し、第1の電圧
抑制素子202へ流れ込む電流は少なくなるように、電
圧抑制素子202,204の構成、定数を予め決めてあ
る。
【0047】自己消弧形半導体素子201がターンオフ
すると通過電流は減少し、通過電流信号eも同様に減少
する。通過電流信号eが基準値信号fより小さくなる
と、ゲート信号発生部304は、再度、自己消弧形半導
体素子201にゲート信号aを与え、自己消弧形半導体
素子201がターンオンする。このとき、第2の電圧抑
制素子204を流れていた電流が自己消弧形半導体素子
201に転流する。自己消弧形半導体素子201にとっ
て電流上昇率が大き過ぎると、自己消弧形半導体素子2
01が破損するおそれがある。そこで電流上昇抑制素子
203は、自己消弧形半導体素子201を通過する電流
の上昇速度を抑制し、自己消弧形半導体素子201を安
全にターンオン動作させる。
【0048】受電・電源システム1,2の事故などが継
続していると、自己消弧形半導体素子201が再度ター
ンオンしたときに、また過電流が流れるおそれがある
が、この場合も上述の動作を繰り返し、通過電流が基準
値信号fに相当する電流値以下になるように、通過する
交流電流を制御する。
【0049】以上のように、本実施の形態の半導体交流
スイッチ装置3では、常に、通過電流のピーク値をフィ
ードバック制御するので、事故電流の立ち上がり時点で
事故電流を抑制制御し、事故電流の大きさを機械式スイ
ッチや従来のサイリスタスイッチの場合よりも小さく
し、また、重畳する直流電流成分も小さくすることがで
きる。
【0050】また、事故電流の抑制は、受電・電源シス
テム1,2の事故検出により完全に遮断するのではな
く、通過する交流電流を所望値以下に常に抑制すること
により行うので、事故電流の抑制が遅れなく瞬時に可能
である。さらに、事故電流の抑制動作中に受電・電源シ
ステム1,2の事故を十分確認した後に完全に遮断する
ようにすることにより、通常操作による電圧歪や突入電
流による不要なシステム解列が防止できる。
【0051】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図5に基づいて説明する。第2の実施の形態は、図
1〜図4に示した第1の実施の形態に対して、抑制制御
回路80が受電・電源システム1,2間の連系部の各相
の電流を検出する代わりに電力を検出して必要に応じて
電力を抑制制御する点に特徴がある。なお、その他の構
成要素はすべて第1の実施の形態と共通である。
【0052】図5に示した抑制制御回路80における電
力検出部305は、連系部の通過電力を検出するため、
各相の変流器50からの信号と変成器60からの信号を
入力し、通過電力を検出して電力信号hを出力する。
【0053】本実施の形態では、制御に用いる信号が通
過電流信号eではなく、通過電力信号hに代わり、基準
値信号fもそれに見合った値に設定するだけであり、そ
の動作は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略す
る。また、第2の実施の形態の作用効果も、第1の実施
の形態と同様である。
【0054】次に、本発明の第3の実施の形態の半導体
交流スイッチ装置について説明する。なお、以下の各実
施の形態については通過電流を用いて説明するが、第1
の実施の形態に対する第2の実施の形態と同様、通過電
力を用いても同様な作用効果が得られる。
【0055】図6は、第3の実施の形態の半導体交流ス
イッチ装置における抑制制御回路80の構成を示してい
る。本実施の形態の場合、図3に示した第1の実施の形
態の半導体交流スイッチ装置における抑制制御回路80
に対して、自己消弧形スイッチ回路70内の各相のスイ
ッチアーム71〜73の自己消弧形半導体素子201に
対する動作監視部306を設け、この動作監視部306
からゲート信号発生部304にゲート抑止信号iを入力
するように構成してある。
【0056】次に、本実施の形態の動作について、第1
の実施の形態と異なる部分について説明する。受電・電
源システム1で事故が発生すると、第1の実施の形態で
説明したように自己消弧形スイッチ回路70は事故電流
を所望の電流以下に抑制するため、抑制制御回路80に
よりオン・オフ動作を繰り返す。
【0057】事故が継続する場合、事故電流が継続して
流れるので、自己消弧形スイッチ回路70のオン・オフ
回数が増加する。動作監視部306はカウンタ回路ある
いはそれに相当する手段によってこの回数をカウント
し、所定値を超えるとゲート抑止信号iを出力する。ゲ
ート信号発生部304は、このゲート抑止信号iにより
ゲート信号aの出力を恒久的に抑止する。こうしてゲー
ト信号aが恒久的に抑止されれば、自己消弧形スイッチ
回路70は恒久的にオフ状態となり、受電・電源システ
ム1,2間の連系が解列される。
【0058】第3の実施の形態の半導体交流スイッチ装
置においては、第1の実施の形態と同様の作用効果に加
え、受電・電源システム1,2の一方に事故が発生した
場合には完全に連系を解列することができるため、受電
・電源システム1,2の健全な方ヘの事故の継続波及を
防止し、健全な受電・電源システムの運転信頼性が向上
する。
【0059】次に、本発明の第4の実施の形態の半導体
交流スイッチ装置について、図7を用いて説明する。第
4の実施の形態の特徴は、図6に示した第3の実施の形
態の抑制制御回路80のように自己消弧形スイッチ回路
70の動作を監視する動作監視部306に代えて、受電
・電源システム1の状態を監視するため、状態監視部3
07を設けた点にある。
【0060】本実施の形態では、受電・電源システム
1,2の事故継続を判断するため、変成器60からの電
圧信号によって不足電圧を検出することにより、状態監
視部307からゲート抑止信号iを出力する。このゲー
ト抑止信号iによる動作は、図6に示した第3の実施の
形態と同様なので説明を省略する。
【0061】なお、状態監視部307による受電・電源
システム1,2の事故継続の判断のためには、不足電圧
検出のほかに、過電流検出、電力の変動検出などを組み
合わせて用いてもよい。
【0062】また、第3の実施の形態の自己消弧形スイ
ッチ回路70に対する動作監視回路305からの信号と
本実施の形態で採用している状態監視回路307からの
信号との論理積を用いてゲート抑止信号iを作成するよ
うにしてもよい。
【0063】これにより、第4の実施の形態では、第3
の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0064】次に、本発明の第5の実施の形態につい
て、図8を用いて説明する。第5の実施の形態の特徴
は、図6に示した第3の実施の形態に対して、さらに自
己消弧形スイッチ回路70に直列に遮断器9を設け、動
作監視部306からトリップ信号jを出力するようにし
た点にある。
【0065】この第5の実施の形態では、受電・電源シ
ステム1,2の事故が継続する場合、動作監視部306
からゲート抑止信号iを出力し、自己消弧形スイッチ回
路70をオフすると共に、遮断器9をトリップ信号jに
より開放させる。これにより、第3の実施の形態と同様
な作用効果に加え、遮断器9を開放することにより、さ
らに確実に2つの受電・電源システム1,2間を解列す
ることができる。また、遮断器9の開放により、自己消
弧形スイッチ回路70の極間に印加する電圧がなくな
り、自己消弧形スイッチ回路70の構成要素の電圧電流
ストレスが軽減され、より経済的な半導体交流スイッチ
装置の実現が可能となる。
【0066】なお、この第5の実施の形態において、遮
断器9をトリップさせる信号jを作成するためには、第
3の実施の形態と同様の動作監視部306からの信号に
加え、図7に示す第4の実施の形態で採用した状態監視
部307からの信号を用い、これらの論理積により信号
jを出力するようにすることもできる。
【0067】次に、本発明の第6の実施の形態の半導体
交流スイッチ装置を、図9を用いて説明する。第6の実
施の形態の特徴は、自己消弧形スイッチ回路70の極間
に印加する電圧を検出するための電圧検出器10を設
け、第1の実施の形態と同様の構成の抑制制御回路80
におけるゲート信号発生部304に対してゼロクロス信
号kを与えるようにした点にある。
【0068】この第6の実施の形態の半導体交流スイッ
チ装置では、抑制制御回路80は図3に示した第1の実
施の形態とほぼ同様に動作するが、自己消弧形スイッチ
回路70を一旦オフした後に再度オンする場合に、電圧
検出器10からのゼロクロス信号kにより制御を行なう
点が異なる。
【0069】以下、再度オンする場合の動作について、
図2と図9を用いて説明する。自己消弧形スイッチ回路
70における各スイッチアーム71〜73の自己消弧形
半導体素子201が一旦ターンオフすると、通過電流は
電圧抑制素子204に転流する。通過電流は交流電流で
あるので、交流の半サイクル程度経過すると、電流はゼ
ロクロスを通過する。このとき、極間電圧もゼロになる
が、電圧検出器10は極間電圧がゼロになったことを検
出し、このときゼロクロス信号kをゲート信号発生部3
04に与える。ゲート信号発生部304は、ゼロクロス
信号kが与えられるのを待って、再度自己消弧形スイッ
チ回路70にゲート信号aを与え、自己消弧形スイッチ
回路70の自己消弧形半導体素子201をオンする。
【0070】このような動作を行うことで、第6の実施
の形態では、第1の実施の形態と同じ作用が得られるこ
とに加え、再度オンする時に自己消弧形スイッチ回路7
0への電流突入が小さく抑制されるので、安全な再オン
が可能である。また、これにより、第1の実施の形態の
自己消弧形スイッチ回路70における各スイッチアーム
71〜73では必要であった電流上昇抑制素子203と
第1の電圧抑制素子202を省略することができる。
【0071】なお、この第6の実施の形態では、自己消
弧形スイッチ回路70の再オン時のストレスを小さくす
るために極間電圧検出器10を用いたが、自己消弧形ス
イッチ回路70の通過電流のゼロクロスを検出し、その
信号を用いても同様な動作が得られる。
【0072】次に、本発明の第7の実施の形態の半導体
交流スイッチ装置について、図10を用いて説明する。
本実施の形態の特徴は、図8の第5の実施の形態と同様
に自己消弧形スイッチ回路70に直列に遮断器9を接続
し、また第5の実施の形態の抑制制御回路80に対し
て、2つの受電・電源システム1,2間の同期検出部3
08を加えた構成にある。
【0073】この第7の実施の形態の半導体交流スイッ
チ装置では、通過電流あるいは電力の制御動作は第5の
実施の形態の動作とほぼ同様である。本実施の形態で
は、一旦、2つの受電・電源システム1,2間の連系を
解列した後、再度連系を開始する際に、まず遮断器9を
投入し、次いで自己消弧形スイッチ回路70をオン状態
にする動作を行なう。
【0074】自己消弧形スイッチ回路70を再度オンす
るタイミングは、2つの受電・電源システム1,2間の
交流電圧の位相・大きさが一致したことを同期検出部3
08にて検出し、同期信号lがゲート信号発生部304
に与えられたタイミングとし、この自己消弧形スイッチ
回路70が再度オンすることによって、2つの受電・電
源システム1,2間の連系が確立する。なお、自己消弧
形スイッチ回路70は半導体素子回路であるため、極め
て正確にオンタイミングが調整できる。
【0075】これにより、第7の実施の形態では、第5
の実施の形態と同様の作用効果を奏すると共に、受電・
電源システム1,2間の円滑な連系再開が可能である。
また、本実施の形態では、自己消弧形スイッチ回路70
と直列に遮断器9が接続された構成で説明したが、自己
消弧形スイッチ回路70のみの構成の場合でも、同様の
作用効果が得られる。
【0076】次に、本発明の第8の実施の形態を、図1
1を用いて説明する。第8の実施の形態の特徴は、図2
に示した第1の実施の形態〜図10に示した第7の実施
の形態における自己消弧形スイッチ回路70の構成を、
図11に示したものに変更した点ある。本実施の形態の
半導体交流スイッチ装置における自己消弧形スイッチ回
路70では、3相のスイッチアーム71〜73それぞれ
を図11の構成にしている。なお、説明の簡単化のた
め、1相分のみが図示してある。
【0077】図11に示した自己消弧形スイッチ回路7
0は、逆素子能力のない自己消弧形型半導体素子205
とダイオード206とを直列構成したもの2つを逆並列
接続した構成である。なお、第1の電圧抑制素子20
2、電流上昇抑制素子203及び第2の電圧抑制素子2
04は上記の各実施の形態と同様である。
【0078】この実施の形態によっても、第1の実施の
形態〜第7の実施の形態それぞれと自己消弧形スイッチ
回路70の構成が異なるだけであり、動作は各実施の形
態と同様である。したがって、作用効果についても、各
実施の形態と同様である。
【0079】なお、自己消弧形スイッチ回路70は図1
2に示す構成にすることもできる。図12に示す第9の
実施の形態における自己消弧形スイッチ回路70は、自
己消弧形型半導体素子207とダイオード206とを並
列構成したものを直列接続した構成を示している。この
構成において、IGBTのように1つのパッケージ内に
自己消弧形半導体素子とダイオードが収納された複合素
子を用いてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上にように本発明によれば、複数の受
電・電源システム相互間を連系する連系部において、単
に、通電による連系、遮断による解列から成る従来の連
系方式の2つの状態に加え、受電・電源システムの事故
による電流あるいは電力の増大を所定値以下に継続的に
抑制する中間状態を有し、事故継続の場合には完全に遮
断して解列する動作を行うので、例えば、変圧器などの
負荷投入時の突入電流を抑制することが可能となる。さ
らに、電流あるいは電力を抑制している期間中に受電・
電源システムの事故か負荷投入かを判断することが可能
となり、誤って複数の受電・電源システムを解列するこ
とがなくなり、複数の受電・電源システムの連系を継続
することによる電源信頼性の向上が図れ、経済的な電力
運用が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体交流スイッ
チ装置の回路図。
【図2】第1の実施の形態における自己消弧形スイッチ
回路の回路図。
【図3】第1の実施の形態における抑制制御回路のブロ
ック図。
【図4】第1の実施の形態における抑制制御回路内の比
較・演算部及びゲート信号発生部の回路図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における自己消弧形
スイッチ回路及び抑制制御回路のブロック図。
【図6】本発明の第3の実施の形態における自己消弧形
スイッチ回路及び抑制制御回路のブロック図。
【図7】本発明の第4の実施の形態における自己消弧形
スイッチ回路及び抑制制御回路のブロック図。
【図8】本発明の第5の実施の形態における自己消弧形
スイッチ回路及び抑制制御回路のブロック図。
【図9】本発明の第6の実施の形態における自己消弧形
スイッチ回路及び抑制制御回路のブロック図。
【図10】本発明の第7の実施の形態における自己消弧
形スイッチ回路及び抑制制御回路のブロック図。
【図11】本発明の第8の実施の形態における自己消弧
形スイッチ回路の回路図。
【図12】本発明の第9の実施の形態における自己消弧
形スイッチ回路の回路図。
【図13】一般的な半導体交流スイッチ装置によるシス
テム連系を示す回路図。
【図14】従来例の半導体交流スイッチ装置の回路図。
【図15】従来例における制御回路の回路図。
【図16】従来例の遮断動作のタイミングチャート。
【符号の説明】
1 受電・電源システム 2 受電・電源システム 3 半導体交流スイッチ装置 9 遮断器 10 電圧検出器 50 変流器 60 変成器 70 自己消弧形スイッチ回路 80 抑制制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G013 AA01 AA04 BA01 CA12 5G066 AB01 AE11 5H410 CC04 DD04 EA03 EA28 EA34 FF03 FF05 FF22 FF25 HH02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源あるいは電源及び負荷から成る複数
    の受電・電源システム相互間を連系装置により連系する
    複数の相から構成される半導体交流スイッチ装置におい
    て、 自己消弧形半導体素子を有する自己消弧形スイッチ手段
    と、前記連系装置を通過する電流あるいは電力を検出
    し、前記スイッチ手段を制御する抑制制御手段とを備
    え、 前記連系装置を通過する電流あるいは電力が所定値以下
    となるようフィードバック制御を行なうことを特徴とす
    る半導体交流スイッチ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体交流スイッチ装
    置において、前記抑制制御手段の中に、前記自己消弧形
    スイッチ手段の動作監視手段又は受電・電源システムの
    状態監視手段を備え、電流抑制動作が継続又は前記受電
    ・電源システムの事故が継続する場合には、恒久的に前
    記スイッチ手段をオフ状態に維持することを特徴とする
    半導体交流スイッチ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の半導体交流スイッチ装
    置において、前記自己消弧形スイッチ手段と直列に接続
    された遮断器を備え、電流抑制動作が継続又は前記受電
    ・電源システムの事故が継続する場合には、前記スイッ
    チ手段を恒久的にオフ状態に維持すると共に、前記遮断
    器を開放することを特徴とする半導体交流スイッチ装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体
    交流スイッチ装置において、前記自己消弧形スイッチ手
    段の抑制制御手段は、電流検出手段又は電力検出手段、
    基準信号発生手段、比較・演算手段、制御ゲート信号発
    生手段及び極間電圧検出手段から構成され、 前記自己消弧形スイッチ手段内の自己消弧形半導体素子
    を通過する交流電流の瞬時値が基準値以上になると、前
    記自己消弧形半導体素子をターンオフさせ、その極間電
    圧が所定値以下になった時に再度ターンオンさせること
    を特徴とする半導体交流スイッチ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は4に記載の半導体交流
    スイッチ装置において、前記複数の受電・電源システム
    を連系開始する際には、複数の受電・電源システム相互
    間の同期をとり、前記自己消弧形スイッチ手段をオンさ
    せることを特徴とする半導体交流スイッチ装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の半導体交流スイッチ装
    置において、前記自己消弧形スイッチ手段と遮断器で前
    記複数の受電・電源システムを連系開始する際には、前
    記遮断器を投入した後に複数の受電・電源システム相互
    間の同期をとり、前記スイッチ手段をオンさせることを
    特徴とする半導体交流スイッチ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の半導体
    交流スイッチ装置において、前記自己消弧形スイッチ手
    段として、逆阻止能力のある自己消弧形半導体素子の逆
    並列接続構成、又は逆阻止能力のない自己消弧形半導体
    素子と逆阻止能力のあるダイオードとの並列接続構成
    を、互いに逆方向に直列接続した構成にしたことを特徴
    とする半導体交流スイッチ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の半導体
    交流スイッチ装置において、当該交流スイッチに対して
    並列に第1の電圧抑制手段を設けると共に直列に電流上
    昇抑制手段を設け、第2の電圧抑制手段を前記交流スイ
    ッチと電流上昇抑制手段との直列接続構成に対して並列
    に設けたことを特徴とする半導体交流スイッチ装置。
  9. 【請求項9】 請求項2又は3に記載の半導体交流スイ
    ッチ装置において、前記自己消弧形スイッチ手段の動作
    監視手段として、自己消弧形スイッチのターンオフ動作
    回数判定手段を設け、前記受電・電源システムの状態監
    視手段として、交流電圧低下検出手段を設け、事故など
    により、交流電圧低下が継続した場合、あるいは交流電
    圧低下が継続し、かつターンオフ動作が所定値以上の回
    数実施された場合、恒久的に前記自己消弧形半導体素子
    をターンオフ状態に維持することを特徴とする半導体交
    流スイッチ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10855084B2 (en) 2016-05-19 2020-12-01 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion system for power system interconnection

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