JP2002232688A - 不可視情報を含む印刷物および印刷物作成システム - Google Patents

不可視情報を含む印刷物および印刷物作成システム

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JP2002232688A
JP2002232688A JP2001026274A JP2001026274A JP2002232688A JP 2002232688 A JP2002232688 A JP 2002232688A JP 2001026274 A JP2001026274 A JP 2001026274A JP 2001026274 A JP2001026274 A JP 2001026274A JP 2002232688 A JP2002232688 A JP 2002232688A
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Taichiro Yamashita
太一郎 山下
Takeshi Shibuya
竹志 澁谷
Junichi Matsuno
順一 松野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物に印刷されたベースパターンに付加情
報を不可視な状態で埋め込み、かつ容易に可視化できる
ようにする。 【解決手段】 同一間隔の平行線からなる縞パターンに
より形成されたベースパターン1に、不可視情報として
ベースパターンと同じ縞パターンからなる付加情報パタ
ーン2を嵌め込み、ベースパターン1と付加情報パター
ンの境界部aにおいてはベースパターン1の縞パターン
を形成する線と付加情報パターン2の縞パターンを形成
する線が、線幅方向にずれて段差を形成するように付加
情報パターン2の縞パターンとベースパターン1の縞パ
ターンの線の位置を設定し、さらに周期性および方向性
などの規則性をもたない不規則に配置された複数のドッ
トからなる欺瞞パターン1000を前記ベースパターン
1及び付加情報パターン2に重畳して印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベースパターンに
不可視情報パターンを重畳して印刷し、その印刷物にベ
ースパターンに対応して作成された参照パターンを重ね
合わせることによってその不可視情報を可視化して目視
確認することができる不可視情報を含む印刷物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種データの電子化やディジタル
情報化に伴って、ディジタル情報に対して、例えば著作
権に関する情報や他の属性情報を不可視情報として付加
する、電子署名や電子すかしの技術が種々検討されてい
る。その技術の一つの形態として、画像深層信号と呼ば
れる手法が用いられている。この技術は、主画像情報に
付加情報を不可視な情報として埋め込むものであって、
写真などの著作権を持った画像情報や、証券や各種金券
などに対する複製や改竄の防止に有効である。
【0003】たとえば、特開2000−134460号
公報では、第一すかし画像と略反対の特性を備える第二
すかし画像とを用いて、ある特定のフィルタを用いるこ
とにより、すかし画像を視認できる手法が開示されてい
る。
【0004】また、「電子透かしの基礎」(松井甲子雄
著、森北出版、1998年発行、22〜26ページ)に
おいては、濃淡画像をマイクロパターンの密度情報に変
換して白黒のグレースケールの写真情報などを表現する
手法において、マイクロパターン同士を互いに塗り潰し
合って透かし情報を浮かび上がらせる方法が開示されて
いる。例えば文字情報などの所定の形態をなした部分に
おいて、白色と黒色の中間色調を再現するためのマイク
ロパターンの白黒情報を反転させて紙などに不可視情報
として印刷し、一方別の非電子媒体、例えば透明フィル
ムなどにはマイクロパターンの白黒情報を反転させない
ままで印刷し、両者を物理的に重ねあわせることによっ
て、不可視情報部分、例えば文字形状をなした領域の濃
淡を他の部分と異なって表示させることによって不可視
情報を可視化する方法について開示されている。
【0005】またさらに、特開平6−40190号公報
においては、IDカード上に特定の細線もしくは網点パ
ターンを有する透明フィルムまたは特定の周波数を有す
るレンチキュラーフィルムを重ねることにより、各々異
なったモアレを発生する細線または網点パターンを異な
る領域に2組以上有するようにして偽造防止したIDカ
ードが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開200
0−134460号公報では、紙などの非電子媒体に印
刷された不可視情報を抽出するためには、合成画像情報
と同一サイズで同一解像度で配置されているマスクシー
トを物理的に重ねあわせて可視化してから復号化するこ
とで、埋め込み情報を再生することができるが、そのた
めには合成画像情報とマスクシートを精度良く重ねあわ
せる必要がある。そのために、合成画像情報に位置合わ
せマークを合わせて記録することが開示されている。し
かし、合成画像情報とマスクシートを精度良く重ねあわ
せることは、特別な位置合わせ装置を用いるか、あるい
は人手で時間をかけて注意深く位置決めを行う必要があ
るため、容易ではなかった。
【0007】また、「電子透かしの基礎」において開示
されている方法においても、合成画像情報から埋め込み
情報を可視化するためには、合成画像情報とマスクシー
トをマイクロパターンのおけるセルの寸法程度まで精度
良く重ねあわせないと、埋め込み情報を可視化すること
はできないので、埋め込まれた不可視情報を可視化する
ためには、特別な位置合わせ装置を用いるか、あるいは
人手で時間をかけて注意深く位置決めを行う必要がある
ため、容易ではなかった。
【0008】また、特開平6−40190号公報におい
て開示されている偽造防止したIDカードにおいては、
2組以上の異なった細線ないし網点パターンを備えてお
り、それらの周波数を人間の目には区別できない程度に
異ならせるか、あるいは各々のパターンが実質的に平行
でない状態に配置しておき、所定の周波数を備えたフィ
ルム(識別フィルム)と重ねあわせることによって、異
なるモアレを発生させて、その相対関係を比較すること
によってカードの真贋を可視的に判別できる手段が開示
されている。しかし、本手段においては、2組以上の異
なったパターンを別々に配置しているため、識別フィル
ムを重ねあわせた際に発生するモアレを識別して、その
モアレが正規品に識別フィルムを重ねた際に生じるモア
レと比較することによって真贋の判定をすることはでき
るが、細線ないし網点のパターンから、不可視な情報を
取り出す手段に関しては開示されていない。また、2組
以上の異なった細線ないし網点パターンの境界部分を視
認しにくくする方法に関しては開示されていない。
【0009】そこで、本発明の目的は、地模様を形成す
るベースパターンに対して付加情報を不可視な状態で埋
め込むことができ、さらに透明フィルムなどに印刷され
た識別フィルムないし参照パターンを重ねあわせること
によって、容易に不可視な付加情報を可視化することが
できる印刷物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による印刷物は、所定間隔の平行線からなる
縞パターンによって形成されたベースパターンと、前記
ベースパターンに埋めこまれ、情報が前記ベ−スパタ−
ンの縞パターンと同一間隔、同一方向の縞パターンによ
って形成された付加情報パターンとを備え、前記ベース
パターンと前記付加情報パターンとの境界において、前
記ベースパターンの縞パターンを形成する細線と前記付
加情報パターンの縞パターンを形成する細線とが所定の
段差を有し、かつ周期性および方向性のない欺瞞パター
ンをベースパターンと付加情報パターンに重畳したこと
を特徴としたものである。
【0011】このような印刷物においては、ベースパタ
ーンと付加情報パターンが同じ縞パターンで形成されて
いるので、付加情報パターンをベースパターンから区別
して別の図形あるいは文字として認識することが困難で
ある。付加情報パターンをベースパターンから区別して
別の図形あるいは文字として認識するには、付加情報パ
ターンの輪郭、つまり、付加情報パターンとベースパタ
ーンの境界を認識しなければならないが、境界における
ベースパターンの縞パターンを形成する細線と前記付加
情報パターンの縞パターンを形成する細線との段差、す
なわち線幅方向のずれをあらかじめ決められた値として
おくことにより、前記境界を認識しにくくすることがで
きる。さらに、周期性、方向性のない欺瞞パターン、例
えば不規則に配置された多数の点状図形を付加情報パタ
ーンとベースパターンに重ねて印刷することにより、さ
らに、前記境界の認識が困難となる。
【0012】付加情報パターンを確認しようとするとき
は、前記ベースパターンと同じ縞パターンを印刷した透
明フィルムを参照パターンとし、この参照パターンを前
記付加情報パターンが埋め込まれた前記ベースパターン
の印刷面に縞パターンの方向を合わせて、もしくはすこ
し違えて重ねればよい。参照パターンを重ねることによ
り、付加情報パターンとベースパターンのそれぞれにお
いてモアレが生ずるが、付加情報パターンとベースパタ
ーンの線位置の違いに起因してモアレの位置がずれる。
このモアレの位置ずれによって付加情報パターンとベー
スパターンの境界を容易に視認することができ、付加情
報パターンを認識できる。この場合、重ねて印刷された
前記欺瞞パターンは、モアレの生成には影響せず、参照
パターンによる付加情報パターンの認識性には無関係で
ある。
【0013】なお、ベースパターンと前記付加情報パタ
ーン及び欺瞞パターンの印刷は通常の版を用いた印刷機
による印刷でもよいが、ベースパターンと任意の付加情
報パターンを容易に組み合わせたり、印刷データを電気
的に送信して印刷できることから、ディジタルプリンタ
によることが望ましく、かつ、前記ベースパターンと前
記付加情報パターンの境界における所定の段差は、前記
ディジタルプリンタにおける解像度の最小単位であるこ
とが望ましい。
【0014】具体的には、上記目的を達成する第1の手
段は、同一間隔の平行線からなる縞パターンで形成され
たベースパターンと、前記ベースパターンと同じ縞パタ
ーンで形成され、不可視情報を構成する付加情報パター
ンとが印刷され、前記付加情報パターンは、前記ベース
パターンに縞パターンを形成する線の方向を合わせて嵌
め込まれた形で印刷されている印刷物であって、前記付
加情報パターンと前記ベースパターンの境界では、前記
ベースパターンの縞パターンを形成する線と付加情報パ
ターンの縞パターンを形成する線は、所定量だけ線幅方
向にずれて段差をなしていることと、前記ベースパター
ン及び付加情報パターンに重畳して、周期性、方向性の
ないように不規則に配列された点状部からなる欺瞞パタ
ーンが印刷されていることを特徴とする。
【0015】上記目的を達成する第2の手段は、前記第
1の手段において、前記付加情報パターンは、前記ベー
スパターンに縞パターンを形成する線の方向を合わせて
嵌め込まれた形で印刷されていることを特徴とする。
【0016】上記目的を達成する第3の手段は、前記第
1または第2の手段において、ベースパターンと付加情
報パターンはディジタルプリンタで印刷され、前記段差
の大きさは、前記ディジタルプリンタの解像度の最小単
位であることを特徴とする。
【0017】上記目的を達成する第4の手段は、前記第
1〜第3のうちのいずれかの一つの手段において、視認
することができる情報が、前記ベースパターン、付加情
報パターンのいずれかもしくは双方に重ねて印刷されて
いることを特徴とする。
【0018】上記目的を達成する第5の手段は、前記第
1〜第3のうちのいずれかの一つ手段において、視認す
ることができる情報が、前記ベースパターン、付加情報
パターンのいずれも印刷されていない場所に印刷されて
いることを特徴とする。
【0019】上記目的を達成する第6の手段は、印刷物
の生成要求を受けつける受付装置と、前記受付装置によ
り受けつけられた印刷物の生成要求内容を配信する第1
の配信手段と、該第1の配信手段で配信された印刷物の
生成要求に応じて印刷内容をディジタルデータとして編
集する編集手段と、前記印刷内容に不可視的に付加する
不可情報をディジタルデータで表現された付加情報パタ
ーンとして生成出力する付加情報作成手段と、前記付加
情報パターンを、同じくディジタルデータからなるベー
スパターンの縞パターンと同じ縞パターンとして、両者
の縞パターンの線が所定量だけ線幅方向にずれた段差を
形成する位置関係になるように、付加情報パターンをベ
ースパターンに埋め込み、周期性、方向性のない複数の
点状部からなる欺瞞パターンを表現するディジタルデー
タと前記編集手段の出力をさらに重畳して印刷内容情報
として出力する付加情報埋込手段と、該付加情報埋込手
段の出力を配信する第2の配信手段と、該第2の配信手
段により配信された印刷内容情報を印刷する印刷手段
と、を備えてなる印刷物作成システムである。
【0020】上記目的を達成する第7の手段は、上記第
6の手段において、前記付加情報作成手段は、付加情報
パターンを、該付加情報パターンの輪郭線の、ベースパ
ターンの縞パターンを形成する線と平行する部分を少な
くするように、回転処理及び変形処理のいずれかもしく
は双方を実行する機能を備えたものであることを特徴と
する。
【0021】上記目的を達成する第8の手段は、上記第
6又は第7の手段において、前記ベースパターンと同一
の縞パターンを表すディジタルデータを生成する参照パ
ターン生成手段を備え、該参照パターン生成手段の出力
は、前記第2の配信手段により配信されるように構成さ
れていることを特徴とする。
【0022】上記目的を達成する第9の手段は、印刷物
の生成要求に応じて印刷内容をディジタルデータとして
編集する編集手段と、前記印刷内容に不可視的に付加す
る不可情報をディジタルデータで表現された付加情報パ
ターンとして生成出力する付加情報作成手段と、前記付
加情報パターンを、同じくディジタルデータからなるベ
ースパターンの縞パターンと同じ縞パターンとして、両
者の縞パターンの線が所定量だけ線幅方向にずれた段差
を形成する位置関係になるように、付加情報パターンを
ベースパターンに埋め込み、周期性、方向性のない複数
の点状部からなる欺瞞パターンを表現するディジタルデ
ータと前記編集手段の出力をさらに重畳して印刷内容情
報として出力する付加情報埋込手段と、前記印刷物の生
成要求に応じて印刷物の料金を算出する課金処理部と、
を含んでなる印刷処理装置である。
【0023】上記目的を達成する第10の手段は、上記
第9の手段に、前記ベースパターンと同一の縞パターン
を表すディジタルデータを生成する参照パターン生成手
段を備え、該参照パターン生成手段の出力は、前記付加
情報埋込手段の出力先に出力されるように構成されてい
ることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1から図
16によって説明する。図1は、本発明の第1の実施の
形態を示す。本実施の形態は、不可視情報を含む印刷物
におけるベースパターンである縞細線パターンに、不可
視な状態で埋め込まれる付加情報パターン(本実施の形
態では、傾斜した四角形形状)をベースパターンと同一
の細線パターン(縞パターン)として重ね、さらに、欺
瞞パターン1000を重ねて印刷したものである。
【0025】図1に示す実施の形態において、ベースパ
ターン1は同一間隔、同一線幅の平行線からなる縞のパ
ターンで形成されている。不可視な状態で埋め込まれた
付加情報パターン2は、その1辺がベースパターン1の
細線に対して角度θだけ傾斜した四角形形状をなしてい
る。ベースパターン1と付加情報パターン2とは、とも
に互いに平行な微細な縞パターン(細線)によって形成さ
れており、かつベースパターン1と付加情報パターン2
とは、黒線幅とピッチが等しく、ベースパターン1の細
線と付加情報パターン2の細線とは、平行になってい
る。
【0026】さらにベースパターンと付加情報パターン
とは、両者の境界部において、縞位置(細線位置)がず
れてベースパターンの細線と付加情報パターンの細線の
間に段差が生じるように配置されている。ここで、ベー
スパターン1および付加情報パターン2を形成する縞パ
ターンは連続した細線であってもよいし、間隔を空けた
ドットにより構成されていてもよく、マクロに見て縞パ
ターンを形成していればよい。
【0027】欺瞞パターン1000は、ベースパターン1の
縞方向や縞ピッチとは無関係に不規則に配置された、周
期性および方向性などの規則性をもたないランダムな複
数のドット(点)からなる欺瞞パターンの一例であり、
ベースパターン1および付加情報パターン2に重畳して
配置されている。
【0028】図1においては、説明をわかりやすくする
ために縞のパターンを誇張(拡大)して表現している
が、一例として600dpi(600本/インチ)のディジタルプ
リンタによって印刷出力される場合に、黒線の幅を1ラ
イン相当分の0.042mm、黒線のピッチを8ライン相当の0.
339mmとした場合には、ベースパターン1および付加情
報パターン2は同濃度のほぼ一様な灰色として識別され
る。
【0029】図2は、図1から欺瞞パターン1000を取り
除いてベースパターン1および付加情報パターン2のみ
を取り出して示した図であり、ベースパターン1と付加
情報パターン2との関係をわかりやすく示している。
【0030】図3は、欺瞞パターン1000のみを取り出し
て示した図である。
【0031】図1は、図2と比較すると、欺瞞パターン
1000を重畳しているために、ベースパターン1と付加情
報パターン2との境界部分の段差a部が視認しにくくな
っていることがわかる。
【0032】図4は、図1においてa部として示したベ
ースパターン1と付加情報パターン2との境界部を拡大
して示した拡大図である。図4において一点鎖線30に
より示した線は、ベースパターン1と付加情報パターン
2との境界部を分かりやすくするために図示したもので
あって、実際の印刷物においては存在しない。図4にお
いては、前述したように細線を600dpiのディジタルプリ
ンタによって印刷出力したものであって、一例として黒
線の幅は1ライン相当分の0.042mm、黒線のピッチpは8
ライン相当の0.339mm、境界部における段差dはディジ
タルプリンタによって再現できる最小値である1ライン
(すなわち1/600インチ)相当の0.042mmとする。この段
差dはたかだか0.042mmとわずかなものであり、かつデ
ィジタルプリンタにより印刷された細線は図4に示した
ように、境界部(段差部分)にて滑らかに段差が生じるの
で、段差部分においてマクロに見た灰色パターンの濃度
の差も生じることなく、その段差を明瞭に視認すること
はできず、結果として不可視な状態で付加情報としての
傾斜した四角形形状をベースパターンに埋め込むことが
できる。
【0033】図5は不可視な状態でベースパターン1に
埋め込まれた付加情報パターン2を可視化する際に用い
る、参照パターン3を示す図である。この参照パターン
3は、一例としてベースパターン1と同一の黒線幅およ
び黒線ピッチを備えた縞パターンとする。この参照パタ
ーンは、透明フィルムなどの透過性の媒体に印刷され
る。
【0034】図6は、図1に示した付加情報パターン2
を不可視な状態で埋め込んだベースパターン1に、図5
に示した参照パターン3を傾斜して重ねて示した図であ
る。このように、周期の等しい縞のパターンを重ね合わ
せることにより、縞パターン同士が干渉し、ベースパタ
ーンおよび参照パターンの縞パターンの周期より大きい
周期のモアレパターンが発生する。
【0035】欺瞞パターン1000はランダムなドットから
なるパターンなので参照パターン3と干渉することはな
く、ベースパターン1と参照パターン3のみが干渉して
モアレパターンが発生する。
【0036】次に、このモアレパターンの周期について
説明する。ここでは一例として、参照パターン3はベー
スパターン1と同様に、黒線の幅は1ライン相当分の0.
042mm、黒線のピッチpは8ライン相当の0.339mmで形成
されているものとする。この参照パターン3を図1に示
した不可視状態で埋め込まれた付加情報パターン2を含
んだベースパターン1に対して、両者の細線が角度Ψで
交叉するように傾斜させて重ねた場合について説明す
る。このとき、ベースパターン部分5bに生じるモアレ
のピッチをPとすると、P=p/sinΨとして表わされ
る。ここでpは、図4にて示した、縞パターンのピッチ
である。
【0037】図6においては、モアレのピッチPを、ベ
ースパターン1と参照パターン3の黒線同士が交わった
交点の間隔として図示している。また、付加情報パター
ン部分5aにも、付加情報パターン2の縞パターンはベ
ースパターン1の縞パターンと同一であるため、ベース
パターン部分5bと同様にピッチPのモアレが生じる。
ところが、図1および図4にて説明したように、ベース
パターン1と付加情報パターン3とでは、その境界部に
おいて縞パターンに段差dが設けられている。したがっ
て、付加情報パターン部分5aとベースパターン部分5
bとでは図6に示したDだけモアレの発生する位置が異
なる。この位置ずれDはD=d/sinΨとして表わされ
る。
【0038】ここで、一例としてp=0.339mm、d=0.0
42mm、Ψ=1度とすると、ピッチP=19.4mm、位置ずれ
D=2.3mmとなる。このようにベースパターン部分5b
と付加情報パターン部分5aにおいて発生するモアレに
大きな位置ずれが生じるため、参照パターン3を重ねあ
わせることによって、不可視な状態でベースパターン1
に埋め込まれた付加情報パターン2の境界、すなわち付
加情報パターン2の輪郭を容易に視認することができ
る。付加情報パターン2の輪郭を視認できることによっ
て付加情報パターン2を可視化することができる。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態として、
ベースパターン1の縞パターンに対して、θ=0、すな
わち境界が平行な付加情報パターンを備えた場合につい
て説明する。
【0040】本発明の第2の実施の形態を示す図7にお
いては、付加情報パターン12の形状は図1と同様に四
角形であるが、付加情報パターンの図上、上下方向の辺
は、ベースパターンの細線に対して傾斜させることなく
θ=0、すなわち平行に配置されている。また、図7で
は、一例として、付加情報パターン12の縞の細線は、
ベースパターン1の縞の細線に対して、微細に右側にず
らして配置されている。
【0041】このように配置した場合には、付加情報パ
ターン12の四角形の左右の両辺はベースパターンの縞
パターンに対して平行になる。この場合、図7のbで示
した縞の付加情報パターン12の左辺においては、白部
分の幅が付加情報パターンをずらした量だけ広くなるの
で、細い白線として視認しやすくなる。
【0042】一方、図7のcで示した縞の付加情報パタ
ーン12の右辺においては、黒線がベースパターン1の
黒線ピッチよりも近接するために、細い黒線として視認
することができる。このように、ベースパターン1ない
し付加情報パターン12の縞方向と平行な境界部分は、
ベースパターンと付加情報パターンとを微細な縞パター
ンで構成したとしても、直線状に濃度の異なる部分とし
て容易に視認されやすい。
【0043】一方、縞の付加情報パターン12の上辺な
いし下辺においては、縞パターンを形成する個々の細線
が、例えば前述した解像度600dpiのプリンタによる印刷
物としての最小のずれ量である0.042mm程度のずれ、な
いし段差があるものの、濃度の違いとしては現れないた
め、この段差を視認することはできない。すなわち、縞
パターンの方向に対して付加情報とベースパターンとの
境界線のなす角度θと視認しにくさ(不可視性)との間に
は関係があり、角度θが小さいほど視認しやすくなって
不可視性が低下し、角度θが90度に近づくにつれて視
認しにくくなって不可視性が向上する。θ=90度の時に
最も視認しにくく、最も不可視性が高くなる。
【0044】一例として、前述したように、600dpiのデ
ィジタルプリンタを用いて、印刷用紙の搬送方向に平行
な縦縞パターンを用い、黒線の幅を0.042mm、黒線のピ
ッチを8ライン相当の0.339mm、ベースパターンと付加情
報パターンとの境界における縞パターンのずれ量を600d
piのディジタルプリンタによって再現できる最小値であ
る0.042mmとして実験を行った。ディジタルプリンタに
おいては、用紙の搬送方向に形成される縦縞パターンが
最も解像度が高く、かつ均一に印刷することができるの
で、最も有利である。
【0045】本実験の結果、θ<10度の場合には付加情
報パターン2の境界を容易に視認することができ、θ>
30度では殆ど視認できないことがわかった。この視認性
ないし不可視性は角度θとともに変化するが、おおむね
θ>20度であれば視認性は低く、したがって実質的に不
可視な状態で付加情報をベースパターン上に埋め込むこ
とができる。すなわち、図1に示すように、付加情報パ
ターン2とベースパターン1の境界部分が縞パターンと
平行にならないようにおおむね20度以上傾斜して配置す
ることが有効である。
【0046】さらに、本発明においては、周期性および
方向性のないランダム(不規則)なドットパターン、す
なわち不規則に配置された複数の点状部を欺瞞パターン
としてベースパターン1および付加情報パターン2に重
畳することによって、ベースパターン1および付加情報
パターン2との境界を視認しにくくすることができる。
角度θ=0であって、境界が縞パターンと平行で濃度差
が発生し、細い白線ないし黒線として視認しやすい状態
であっても、図8に示すように、欺瞞パターンを重畳す
ることによって濃度差が低減され、視認しにくくなる効
果がある。なお、欺瞞パターンは、周期性および方向性
のないランダムなドットパターンであるが、必ずしもベ
ースパターン1および付加情報パターン2の全体に亙っ
て周期性および方向性のないことを要求するものではな
く、一部に繰り返しのパターンがあっても、視認しにく
くなる効果が否定されるものではない。
【0047】さらに、付加情報パターン2とベースパタ
ーン1の境界部分が縞パターンと平行にならないように
おおむね20度以上傾斜して配置した上にさらに欺瞞パタ
ーンを重畳することにより、その境界部分がさらに一層
視認しにくくなる効果がある。
【0048】このことを、さらに具体的な一例として文
字形状を付加情報として埋め込んだ場合について説明す
る。図9は、一例としてアルファベット「ITH」文字13
を縞パターンによって表わしたもので、「ITH」の文字
を正立したゴシック書体で表わした図である。図10は
本発明の第3の実施の形態を示し、上記「ITH」の文字
を、やはり縞パターンからなるベースパターン1内に配
置したものである。
【0049】ベースパターン1、「ITH」の文字パター
ンともに図10のdに示したような縦縞の縞パターンか
ら構成されているので、全体としてマクロにはほぼ一様
な灰色のパターンとして認識されるが、説明のために白
色として示す。図10においても図7に示したと同様
に、付加情報パターンの内側、すなわち図10における
「ITH」文字の内側の縞パターンはベースパターン1の
縦縞に対して、例えば0.042mmだけ図示右側にずらして
配置したものとする。
【0050】図10において、eにて示した実線部分、
すなわち付加情報である「ITH」文字とベースパターン
1との境界部分の右側においては、図7にて示したc部
分と同様に、ベースパターン1および付加情報パターン
である「ITH」文字との境界部分が、全体的なマクロ的
な灰色に対して細い黒線として視認される。一方、図1
0にてfに示した破線部分、すなわち付加情報「ITH」
文字とベースパターン1との境界部分の左側において
は、図7にて示したb部分と同様に、ベースパターン1
および付加情報パターンである「ITH」文字との境界部
分が、全体的なマクロ的な灰色に対して細い白線として
視認される。
【0051】図10においてはeおよびfに示したと同
様に他の黒線および白線を実線および破線にて示してい
るが、「ITH」文字の輪郭のうち、dに示した縞パター
ンに対して平行な部分が黒線ないし白線として認識さ
れ、結果として「ITH」という文字が存在する、という
ことが推測されてしまう。
【0052】一方、図11は、「ITH」文字14を傾斜
したイタリック体にて表わし、かつ縞パターンによって
表わしたものである。図12は本発明の第4の実施の形
態を示し、図11に示すイタリック体の文字を用いたも
のである。前述したように、境界線と縞パターンとの傾
斜角度θ>20度とすれば、図12に示すように、「IT
H」文字14全体をベースパターン1に重畳したとして
も、付加情報の境界を識別することは困難となり、結果
として不可視な状態で「ITH」文字14を埋め込むこと
ができる。なお、図12においては、説明のために、境
界線を破線にて図示している。
【0053】ここまで、文字の書体を斜体文字とするこ
とで付加情報を視認しにくくする方法について説明した
が、同じような効果が得られる方法として、付加情報を
適切な角度回転して、平行成分が最小になるように再配
置することも視認しにくくするために有効である。この
ことは、例えば図1に示したように傾斜した四角形形状
を付加情報パターンとしてベースパターンに埋め込むこ
とである。
【0054】あるいはさらに、文字や数字の書体の一部
を変形させて縞パターンとの平行成分を低減させること
も付加情報を不可視なものにする目的に有効である。こ
のような例について、図13から図16を用いて説明す
る。
【0055】本発明の第5の実施の形態を示す図13に
おいては、アルファベット「A」文字を、正立したゴシ
ック体15として表わした場合、および傾斜したイタリ
ック体16として表わした場合を示している。「A」文
字においては、正立したゴシック体15においては文字
の境界がベースパターン1の縦縞パターンに対して傾斜
しているが、傾斜したイタリック体16においてはgお
よびhにて表わした部分がベースパターン1の縦縞パタ
ーンに対してほぼ平行となり、結果としてこの部分が図
5ないし図7にて説明したと同様に細い黒線ないし白線
として識別されるので不可視性が低下する。このような
場合には文字形状を部分的に変形させ、例えば図14に
示すように、「A」文字を変形字体17とし、iおよび
jに示すように、文字の周縁の線をベースパターン1に
対して傾斜させることによって視認しにくくさせ、不可
視性を向上させることが出来る。変形字体17の作成処
理としては、予めベースパターン1に対して変形字体を
登録しておいてもよいし、選択されたベースパターンに
対して平行成分を文字から認識して変形するように処理
してもよい。
【0056】また、付加情報の外形形状の特性上、目視
されやすい縞パターンとの平行成分が存在せざるを得な
い場合には、その平行成分の長さを短縮するように付加
情報の形状を変形させることが有効である。具体的な一
例として、付加情報ないし付加情報の一部が円形ないし
円弧形状である場合には、その円弧の一部には必ずベー
スパターンの縞パターンと平行な成分が存在する。その
ような場合には、縞パターンと平行な部分近傍のみ、円
ないし円弧の半径を小さくするように付加情報の形状を
変形させることによって平行な部分の長さを短縮するこ
とができるので、付加情報を不可視なものにする目的に
有効である。
【0057】より具体的に、本発明の第7の実施の形態
を示す図15において、アルファベット「O」文字18
を付加情報パターンとしてベースパターン1に埋め込む
場合について説明する。図15においては、「O」文字
は傾斜したイタリック体である。ここで、図15でk、
m、n、pにて示した部分においては文字外周縁を示す
線が円弧状をしているため、その一部分がベースパター
ン1の縦縞に対して平行となる。前述したように、ベー
スパターン1に対して傾斜角度が10度以下の部分は視認
されるので、全体のマクロに見て灰色の地模様の中に、
円弧形状の一部が視認されることになる。このことは完
全に回避することはできないが、本発明の第8の実施の
形態である図16に示すように、「O」文字19を部分
的に変形させてベースパターン1の縦縞に対して傾斜角
度が10度以下となる部分が少なくなるよう、q、r、
s、t部分に示すように円弧の半径を小さくすることが
有効である。
【0058】このようにしても円弧形状の一部は視認さ
れるが、視認される部分が少なくなるため、全体として
マクロに見て灰色の地模様の中のごく一部に黒線ないし
白線が点在する形態となる。この場合には、図8および
図10に示した場合とは異なり、点在する黒線ないし白
線からは付加情報パターン全体の形状を推測することは
できないので、結果として不可視性を保つことができ
る。
【0059】あるいは、付加情報の形状によっては、付
加情報とベースパターンの境界が平行にならないような
縞パターンの方向を選択するようにしてもよい。例え
ば、図7に示したように付加情報が四角形をしているの
であれば、縞方向を30度や45度傾けた縞パターンと
してもよい。
【0060】次に、これまで説明してきたような、不可
視情報を含む印刷物を作成する印刷システムについて説
明する。図17は印刷物作成システムの構成を表わすブ
ロック図、図18は図17に示した印刷システムの動作
を表わすフローチャートである。また、図19は情報を
生成する付加情報生成手段の構成を示すブロック図であ
り、図20はその動作を表わすフローチャートである。
【0061】以下、本ブロック図とフローチャートを用
いて本発明による印刷物作成システムの実施の形態につ
いて説明する。
【0062】図17に示す本発明の第9の実施の形態に
係る印刷物作成システムは、受付装置101、第1の配
信手段としての配信装置102、文書データベース10
3、書式データベース104、編集手段105、課金処
理部としての課金サーバ101a、付加情報作成手段1
06、付加情報埋込手段107、第2の配信手段として
の配信手段108、印刷手段109を含んで構成され
る。
【0063】受付装置101は、印刷物の作成を依頼者
から受付けるとともに、例えば依頼者の氏名などの必要
な情報を入力することができる。受付装置101は、ネ
ットワークシステムでは端末装置が対応し、コンピュー
タであってもよい。配信装置102は、依頼者から受付
装置101が受け付けた受付情報を編集手段105に宛
てて送付する通信手段である。
【0064】文書データベース103は、各種文書の内
容情報を登録及び蓄積し、指示に応じてデータを取出す
ことができるもので、コンピュータのメモリ(例えばR
OM)に格納されている。文書データベース103は、
例えば、管轄区域内に居住する住民の氏名、住所などの
情報であったり、何らかの催し物の開催日時や場所や入
場料金や座席の予約状況などの情報を含んでもよい。書
式データベース104は、同様にコンピュータのメモリ
(例えばROM)に格納され、各種文書の書式情報を登
録及び蓄積し、指定されたデータを取出すことができ
る。この書式情報は、例えば罫線や文字の配列や大き
さ、行間や文字間隔や文字形状(フォント)などの情報を
含むことができる。書式データベースにはさらに、特定
の書式に使用すべき用紙が定められている場合、その用
紙を指定するデータを当該書式のデータに含めておき、
印刷時にその用紙を自動的に選択することができるよう
にしてもよい。
【0065】編集手段105は、文書データベース10
3に対して取出したい文書情報を指示することによっ
て、必要な文書情報を文書データベース103からディ
ジタルデータの形で取出すことができる。またさらに、
書式データベース104に対して取出したい書式情報を
指示することによって、必要な書式情報を書式データベ
ース104から同じくディジタルデータの形で取出すこ
とができる。そしてさらに、書式データベース104か
ら取出した書式にしたがって文書データベース103か
ら取出した文書情報を配置したり、罫線で囲むなどの体
裁を整えることができる。
【0066】付加情報作成手段106は、印刷物に不可
視情報として付加(印刷)したい情報、例えば文字情報
や各種マーク類などのパターンをなす付加情報をディジ
タルデータとして作成する手段である。付加情報埋込手
段107は、付加情報作成手段106によって作成され
たディジタルデータからなる付加情報を、編集手段10
5によって作成され、所定の書式により体裁を整えられ
たディジタルデータからなる文書情報に不可視な情報と
して埋め込む。ここで不可視な情報として埋めこむとい
う意味は、印刷された状態で、前記付加情報が、意味の
ある文字あるいは図形として視認されない形となるよう
に、ディジタルデータからなる付加情報とディジタルデ
ータからなる文書情報を組み合わせるということであ
る。さらに、欺瞞パターンとして周期性および方向性を
もたない、ランダムに配置された複数のドットを表すデ
ィジタルデータを付加することによって、印刷された印
刷物における前期付加情報の不可視性を向上することが
できる。このドットは、必ずしも同じ大きさのものでな
くともよい。
【0067】配信手段108は、付加情報埋込手段によ
って不可視な埋込情報が組み込まれた文章情報(ディジ
タルデータ)を配信する。印刷手段109は、配信手段
108によって配信された情報を紙などの非電子媒体に
印刷する。
【0068】配信装置102から受付情報を受け取り、
配信手段108へ印刷情報を配信するまでの、編集手段
105と付加情報埋込手段107は、一つの処理装置に
て構成すると処理が早くなり好ましい。この場合、コン
ピュータを用いて、編集手段105の処理を行う処理プ
ログラムと付加情報埋込手段107の処理を行う処理プ
ログラムを実行して、本実施の形態の構成を実現させる
ことができる。
【0069】次に、上記構成の印刷物作成システムの動
作手順について図18のフローチャートに基づいて説明
する。まず、所定の印刷物の発行を希望する申し込み者
は、受付装置101において、希望する印刷物の種類、
内容などを入力する(ステップ110)。これは例えば、
申込者の現住所を証明する住民票などの証明書類の申請
であったり、各種催し物への入場券類などの発行要求で
ある。さらに必要に応じて、申込者の氏名などの個人情
報や、印刷物に印刷したい文書内容などを入力してもよ
い。それらの入力が完了すると、印刷の受付が完了する
(ステップ111)。
【0070】所定の印刷物の種類や文書に関する内容の
入力が完了した場合には、その内容が、配信装置102
を経由して、編集手段105に配信される(ステップ1
12)。この配信装置102は例えばインターネットな
どのネットワークであって、その場合には受付装置10
1と編集手段105は遠隔地にあってもよい。あるい
は、配信装置102はLAN(ローカルエリアネットワ
ーク)によって同一の建物内あるいは敷地内にある受付
装置101と編集手段105とを接続するものであって
もよい。あるいはさらに、受付装置101と編集手段1
05は同一の装置であってもよい。この場合には配信装
置102は省略可能である。
【0071】編集手段105は、文書データベース10
3に対して、受付装置101で受付けた内容に対応して
印刷する文書内容に関するデータ、例えばテキストデー
タを要求する(ステップ113)。文書データベース10
3は、その要求に対して該当する文書内容を編集手段1
05に送り、編集手段105がその情報を取得する(ス
テップ114)。引き続き、編集手段105は、書式デ
ータベース104に対して、印刷する文書書式に関する
情報、例えば文字レイアウト情報や罫線に関する情報を
要求する(ステップ115)。書式データベース104は
その要求に対して該当する書式情報を編集手段105に
送り、編集手段105がその情報を取得する(ステップ
116)。次に、編集手段105は、取得した書式情報
に基づいて文書内容の書式を整えて編集する(ステップ
117)。
【0072】例えば、住民の氏名と住所とをテキストデ
ータとして文書データベース103に蓄積しておき、印
刷するべき住民票のような定型様式の書式を書式データ
ベース104に蓄積しておき、編集手段105にて両方
のデータを合成することにより、所定の書式に則った住
民票を編集することができる。このように、書式情報と
文書内容を別々のデータベースとしておけば、書式情報
はそれぞれの様式に応じた書式を一種類ずつだけ蓄積し
ておけばよく、文書データベース103に蓄積する情報
量を低減することができる。また、文書情報はテキスト
データのみ、あるいはたかだか書式に対応する属性情報
を付加しておくだけでよく、情報量を削減できる効果が
ある。
【0073】ここでは、文書情報と書式情報が別々のデ
ータベースとして構成されている例を示したが、一方デ
ータベースの容量が十分に大きい場合には、文書情報と
書式情報は例えばワープロソフト等により作成された文
書データであって、文書情報と書式情報は一体の情報で
もよい。その場合は、文書データベース103と書式デ
ータベース104とは同一のものであってもよい。
【0074】また、タグ付きテキスト形式を使用するこ
とにより、文書情報と書式情報とを小規模なデータ容量
で記憶することができる。さらに、蓄積された情報のセ
キュリティを高めるため、ないしプライバシーの保護の
ため、情報を暗号化してから保存することが望ましい。
【0075】次に、付加情報生成手段106において、
印刷物に不可視情報として付加する付加情報を生成する
(ステップ118)。この付加情報は、特定の文字形状で
あってもよいし、何らかの記号形状(文字ではない図形
や図案化された文字など)であってもよく、さらには印
刷した日付を表わす数字などであってもよい。あるい
は、この付加情報は印刷しようとする印刷物に固有の情
報、例えば乱数により発生させた固有番号のようなもの
であってもよい。
【0076】次に、印刷内容と付加情報とを合成する
(ステップ119)。このステップにより、付加情報は不
可視情報として印刷内容に合成される。さらに、このス
テップにおいて欺瞞パターン1000が付加される。
【0077】ここで、付加情報の内容と、その付加情報
を印刷することに対する課金方法の一例について説明す
る。一例として住民票であるとか各種謄本及び結婚証明
書の類のように、自治体が発行する印刷物である場合に
は、申し込み者が受付装置101によってその印刷物の
印刷要求をした時点で、編集手段105に接続された課
金サーバ101aによってその印刷物の種類に応じた所
定の手数料が算出され、その課金情報が受付装置101
に表示され、申込者に対して手数料を請求する。また、
このような不可視情報を含む印刷物を作成するシステム
を、自治体とは別のシステム運用組織が運用する場合、
課金サーバ101aは申し込み者に対して手数料を請求
するとともに、システムを利用する自治体に対して所定
の使用料を算出して請求することができる。この場合、
自治体などのシステム使用量、例えば印刷物の印刷数量
ごと、ないし手数料のうちの所定比率の金額をシステム
運用組織に対して支払う運用形態となる。また、付加情
報の生成量に応じた従量制の課金を追加してもよい。
【0078】次に、不可視情報としての付加情報を含ん
だ印刷内容を、配信手段108により印刷手段109に
配信する(ステップ120)。配信手段108は例えば
インターネットなどのネットワークでもよい。その場合
には編集手段105と印刷手段109は遠隔地にあって
もよい。あるいは、配信手段108はLAN(ローカル
エリアネットワーク)によって同一の建物内もしくは敷
地内にある編集手段105と印刷手段109とを接続す
るものであってもよい。
【0079】印刷内容の配信を受けた印刷手段109
は、配信された印刷内容を印刷する(ステップ12
1)。この場合、受付装置101と印刷手段109が同
一場所に設置されており、編集手段105は遠隔地にあ
るものとすれば、印刷物の申込者は、遠隔地に有る編集
手段105に印刷物の交付を申し込んで、その場で印刷
物を受け取ることができる。例えば、受付装置101と
印刷手段109がコンビニエンスストアや郵便局などに
設置されており、編集手段105や文書データベース1
03や書式データベース104や付加情報生成手段10
6が市役所や区役所などの自治体や、各種催し物の主催
者であった場合には、コンビニエンスストアや郵便局か
ら必要な印刷物の印刷を申し込んで、その場で印刷物を
入手することができる。さらに、その印刷物には不可視
情報としての付加情報を印刷してあるため、その不可視
情報を可視化する手段を印刷手段109の場所において
おけば、正しい付加情報が印刷されているかどうかを判
定することができる。
【0080】ここで、印刷手段109がディジタル式の
プリンタの場合には、印刷用紙を搬送する方向に対して
平行に縞パターンを形成することによって、最もむらの
無い、一様なパターンが作成できるので好適である。
【0081】次に、付加情報の作成手段と、付加情報を
可視化するための参照情報を作成するシステムについて
図19および図20を用いて説明する。
【0082】図19は、付加情報と付加情報を可視化す
るための参照情報を作成するシステムの概略を示す。図
示のシステムは、付加情報作成手段106、付加情報埋
込手段107、配信手段138、印刷手段139を含ん
で構成されている。付加情報作成手段106は、付加情
報登録手段130、付加情報データベース131、付加
情報選択手段132、付加情報処理手段133、付加情
報変換手段134を含んで構成され、付加情報埋込手段
107は、ベースパターン作成手段135、付加情報合
成手段136、参照パターン作成手段137、欺瞞パタ
ーン生成手段140、欺瞞パターン埋込手段141、印
刷情報合成手段142を含んで構成されている。上記付
加情報作成手段106、付加情報埋込手段107は、い
ずれもコンピュータのソフトウェアあるいは、ソフトウ
ェアとハードウェアで形成される。
【0083】付加情報登録手段130は、付加情報デー
タベース131に対して、付加情報(印刷物に不可視的
に付加する情報)としたい情報、例えば数字やアルファ
ベットなどの文字、何らかのマークや印鑑形状、個人の
名前等を登録する。付加情報選択手段132は、付加情
報データベース131に蓄積された付加情報の中から、
図17における受付装置101から申請若しくは発行を
申し込まれた受付情報(編集手段105経由で受信す
る)に基づき所定の付加情報を選択する。付加情報処理
手段133は、選択された付加情報の外形形状を、ベー
スパターンの縞方向と平行な成分が最小になるように回
転させたり、傾斜させたり、あるいは部分的に変形させ
る処理を行う。具体的にここでの処理は、図1から図1
6を用いて説明した処理を行う。それらの処理は、それ
ぞれ単独に行なってもよいし、組み合わせてもよい。付
加情報変換手段134は、選択された付加情報を、不可
視情報とするための縞パターンへの変換を行い、付加情
報埋込手段107に出力する。
【0084】ベースパターン作成手段135は、付加情
報を不可視情報として埋め込むための縞パターンである
ベースパターンを作成し、付加情報合成手段136に出
力する。付加情報合成手段136は、ベースパターン作
成手段135から出力されたベースパターンに付加情報
変換手段134から出力された付加情報パターンを、そ
の境界部においてそれぞれの縞パターンが所定の段差を
もつように配置して不可視な状態で埋め込み、欺瞞パタ
ーン埋込手段141に出力する。付加情報パターンの縞
パターンへの変換は、付加情報合成手段136でベース
パターンと付加情報パターンを合成したのち、ベースパ
ターンの縞パターンを基準にして、付加情報パターンの
縞パターンを構成する細線がベースパターンの縞パター
ンの細線に対して所定の段差をもつように細線位置を決
定して行なうようにしてもよい。
【0085】欺瞞パターン生成手段140は、周期性お
よび方向性などの規則性をもたないランダムな複数のド
ットからなる欺瞞パターンを作成し、欺瞞パターン埋込
手段141に出力する。欺瞞パターン埋込手段141
は、付加情報合成手段136から出力された、ベースパ
ターンに対して不可視な状態で付加情報を埋め込んだ縞
パターンに、さらに加えて欺瞞パターン生成手段140
から出力された欺瞞パターンを重畳し、印刷情報合成手
段142に出力する。印刷情報合成手段142は、編集
手段105から配信された印刷内容と、欺瞞パターンが
重畳されたベースパターン及び付加情報パターンを合成
し、画像情報とする。この画像情報が配信手段138に
より印刷手段139に送信される。参照パターン作成手
段137は、被埋込情報(ベースパターン)に不可視な
状態で埋め込まれた付加情報を可視化するための参照パ
ターンを作成する。
【0086】配信手段138は、印刷情報合成手段14
2が出力する前記画像情報と、参照パターン作成手段1
37によって作成された参照パターンを配信する手段で
ある。印刷手段139は、配信された前記画像情報及び
参照パターンを印刷する。配信手段138は例えばイン
ターネットなどのネットワークであって、その場合には
参照パターン作成手段137と印刷手段139とは遠隔
地にあってもよい。あるいは、配信手段138はLAN
(ローカルエリアネットワーク)によって同一の建物内
や敷地内にある参照パターン作成手段137と印刷手段
139とを接続するものであってもよい。
【0087】図20は付加情報と付加情報を可視化する
ための参照情報を作成するシステムの動作手順の例を示
すフローチャートである。まず、付加情報登録手段13
0によって付加情報データベース131に付加情報を登
録する(ステップ141)。登録される付加情報は、例え
ば印刷物の発行元が地方自治体であれば、その地方自治
体のマークであってもよいし、あるいは各種催し物の主
催者のマークや日付を表わす数字、あるいは漢字・かな
・アルファベットなどの文字情報であってもよい。いず
れにしろ、輪郭線を持った図形情報として登録される。
【0088】次に、付加情報データベース131に登録
された付加情報の中から、印刷すべき付加情報を選択し
(ステップ142)、その選択された付加情報を、その輪
郭線のベースパターンの縞パターンの線に対する平行成
分が少なくなるように、図1から図16を用いて説明し
た如く、回転させたり、傾斜させたり、あるいは部分的
に変形させる処理を行う(ステップ143)。
【0089】次に、その選択された付加情報を不可視な
状態とするような所定のパターンに変換する(ステップ
144)。不可視な状態とするというのは、付加情報を
所定の間隔に配置された所定の幅の平行な線の集まりで
表現することである。なお、付加情報データベース13
1に登録する段階で、付加情報を所定の間隔に配置され
た所定の幅の平行な線の集まりで表現した図形としてお
いてもよい。さらに、ベースパターン作成手段135に
よってベースパターンを作成し(ステツプ145)、付加
情報合成手段136によってベースパターンと付加情報
パターンとを互いの縞パターンを構成する線が所定の値
だけずれた段差を形成するような位置関係となるように
合成し(ステップ145)、付加情報を不可視な状態とし
てベースパターンに埋め込む(ステップ146)。先に述
べたように、ベースパターンと付加情報パターンを合成
したのち、ベースパターンの縞パターンの線を基準にし
て、付加情報パターンの縞パターンの線がベースパター
ンの縞パターンの線と所定の段差を形成するように付加
情報パターンの縞パターンの線位置を決定してもよい。
【0090】さらに、ランダムに生成された欺瞞パター
ンを作成して、付加情報をベースパターンに不可視な状
態で埋め込んだ印刷データに、さらに欺瞞パターンを合
成する(ステップ146a)。
【0091】一方、不可視な状態でベースパターンに埋
め込まれた付加情報を可視化するための参照パターン
を、参照パターン作成手段137によって作成する(ス
テップ147)。さらに、配信手段138によってその
参照パターンを印刷手段139に配信(ステップ148)
してから透明媒体に印刷する(ステップ149)。このよ
うに、参照パターンを配信してから印刷することによ
り、参照パターンを編集手段から遠隔地において印刷す
ることもできる。この参照パターンの出力処理は、不可
視情報を埋め込んだパターンを有する印刷物を印刷する
際に同期して印刷してもよいが、その印刷物とどの参照
パターンとが関連するかを別に記録しておき、必要なと
きに参照パターンを必要な場所で印刷するようにしても
よい。
【0092】このような不可視情報を埋め込んだパター
ンを紙などの非電子媒体に印刷しておけば、参照パター
ンと重ね合わせることによって、印刷されたパターンに
不可視情報が埋め込まれているかどうかが判定でき、か
つ不可視情報の外形形状を目視にて確認することが出来
る。
【0093】ここで、付加情報の内容と、その付加情報
を印刷することに対する課金方法の別の例について説明
する。例えば申し込み者が希望する特定の情報、例えば
「HAPPY BIRTHDAY」といったような個人的メッセージ
や自分の名前など、事前に登録されていない新規な付加
情報を作成する場合には、付加情報登録手段130に、
申し込み者が希望する文字内容を受付装置101から直
接に、あるいは入力機器を介して入力し、付加情報登録
手段130に編集手段105が登録する。入力機器とし
てはキーボードや文字認識処理による入力の他に、申し
込み者が持参した画像情報を読み取るスキャナや電子媒
体に格納された電子画像を読み取り器により電子的に入
力することも可能である。また、受付装置101にそれ
らの入力装置が設けられていない場合は、オペレータが
直接に付加情報登録手段130に入力することも可能で
ある。
【0094】また、申し込み者が不可視化を希望するデ
ータを、新たに付加情報登録手段130に登録せずに、
直接、付加情報選択手段132により選択されるように
付加情報作成手段106を編集手段105が制御しても
よい。この場合には、申し込み者が不可視化を希望する
データは、付加情報データベース131に登録されるこ
とが無い為、申し込み者のプライバシーを保護すること
ができる。以上により、申し込み者が不可視化を希望す
るデータは、その文字ないし画像情報を付加情報として
付加情報変換手段134によって不可視情報に変換する
ことができる。
【0095】ここで、申し込み者が受付装置101によ
ってその不可視情報を含む印刷物の印刷要求ならびに新
規な付加情報の作成を希望した時点で、編集手段105
に接続された課金サーバ101aによって、新規な付加
情報を作成する作業に対する対価と、印刷物に応じた所
定の手数料が算出され、その課金情報が受付装置101
に表示され、申込者に対して手数料が請求される。ま
た、このような不可視情報を含む印刷物を作成するシス
テムを、受付装置101ないし印刷手段109ないし1
39の設置されている事業体とは別の、システム運用組
織が運用する場合、課金サーバ101aは申し込み者に
対して手数料を請求するとともに、システムを利用する
事業体に対して所定の使用料を算出して請求することが
できる。この場合、事業体がその不可視情報を含む印刷
物を作成するシステムの使用量、例えば印刷物の印刷数
量ごと、ないし手数料のうちの所定比率の金額をシステ
ム運用組織に対して支払う運用形態となる。先に説明し
た課金システムと同様に、付加情報の生成量に応じた従
量制の課金を追加してもよい。また、不可視な状態とし
て印刷する付加情報が既に登録されている場合には、新
規に付加情報を作成する場合よりも手数料を安価にする
ことにより、利便性が向上し、申し込み者が同一の印刷
物を繰り返し利用しやすくなるのでサービス向上ができ
る。
【0096】このようにして作成された印刷物の一例に
ついて、図21から図24によって説明する。図21は
本発明の第10の実施の形態を示し、図示の印刷物10
0は、印刷手段139によって印刷された例えば証明書
のごとき印刷物であって、不可視な状態で付加情報が埋
め込まれたベースパターン1を印刷物の一部に備えてい
る。このベースパターン1は、目視したとき、ほぼ灰色
の一様な印刷領域にみえる。図22は参照パターン3を
図21のベースパターン1に重ねた状態を示し、ベース
パターン1と付加情報パターン44とで異なるモアレを
生じさせ、付加情報を目視できるようにしている。この
例では、一例としての発行日付「平成11年11月11
日」の文字を目視できるようにしている。本実施例では
ベースパターン1と付加情報パターン44は縦縞のパタ
ーンであり、縦縞との平行部分を少なくするため、「平
成11年11月11日」の文字を傾斜字体によって示し
ている。
【0097】本実施の形態によれば、ベースパターン1
と参照パターン3の相対的位置や角度は厳密に合致させ
る必要はなく、位置がずれてもベースパターン1や付加
情報パターン44と参照パターン3とを重ね合わせた時
に発生するモアレパターンのピッチは同様なものであ
り、さらに参照パターン3の角度がずれた場合でも発生
するモアレパターンのピッチが変動するだけであるた
め、参照パターンの位置合わせ精度が低くてもよい、と
いう利点がある。すなわち、参照パターンをベースパタ
ーンに概ね重ね合わせれば、不可視情報として埋め込ま
れた付加情報パターンを目視にて容易に確認することが
できる。このように、簡単に不可視情報を可視化するこ
とができるため、不可視情報を様々な印刷物に付加する
ことができる。
【0098】また、本発明の第11の実施の形態である
図23に示すように、印刷物のほぼ全面にわたって不可
視な状態で付加情報が埋め込まれたベースパターンを地
模様11として備え、そのマクロに見て灰色である地模
様11とは異なった濃度、例えば黒色や白色を用いて文
字や図形などの主情報15を地模様11に重畳して印刷
してもよい。白色を用いる場合には、該当する主情報で
ある文字ないし図形の領域において、地模様11を白ぬ
きにして表示すればよい。図23においては、文字を黒
文字として表示している。
【0099】図23は不可視な付加情報パターンを含む
地模様11と可視な主情報15を備えた印刷物200の
一実施例を示している。このような印刷物200におい
ては、文字ないし図形として容易に視認できる主情報1
5を備えているために、その印刷物200を見る人の意
識は主情報15を読み取ることないしその内容を理解す
ることに集中される。その結果として、地模様11内に
不可視な状態で埋め込まれている付加情報パターンがあ
ったとしても、それを視認することはさらに困難とな
る。
【0100】図24は、図23に示した不可視情報を含
む印刷物200に参照パターン3を重ねて示した図であ
る。図24のように印刷物に参照パターンを重ねあわせ
ることによって地模様11に不可視な状態で埋め込まれ
た付加情報パターン、ここでは「JAPAN」の文字45を
可視化することができる。この付加情報パターンである
「JAPAN」の文字45は、主情報15と重なっていても
かまわない。
【0101】本発明の実施の他の形態としては、例えば
グリーティングカードやクリスマスカードを印刷、発行
するシステムがある。カード自体には可視情報として
「THANK YOU」または「MERRY CHRISTMAS」のような文字
が印刷されたカードに対して、地模様に別種の不可視情
報、例えば受取人の似顔絵や何らかの別の文字やマーク
を埋め込むものである。不可視情報を可視化するための
参照パターンは透明シートに印刷され、カード自体と一
緒に封筒に入れて投函される必要がある。そこでグリー
ティングカードを発行する本実施の形態のシステムの場
合、図17の印刷手段109により、不可視情報が埋め
込まれたカードと可視化する為の参照パターンを連続し
て印刷する。ここで、参照パターンをカードに印刷され
た不可視情報を含んだ地模様と重ねた状態で封筒に入れ
ると、受取人が封筒を開けてカードを見れば不可視情報
が最初から見えるが、参照パターンを印刷した透明シー
トを地模様とは反対側になるように配置して封筒に入れ
て配達すると、受取人が封筒を開けてカードを見た時に
は可視情報しか見えない。しかし、同封された参照パタ
ーンを重ねてみた時に、初めて地模様に埋め込まれた不
可視情報を視認して、受取人は可視情報とは別のメッセ
ージや似顔絵などのイメージを新たに見つけることにな
るので、そのカードが大変に印象深いものとなる、とい
う効果がある。
【0102】このように受取人が参照パターンを地模様
に重ねることを促するためには、カードないし参照パタ
ーンのいずれか、あるいは両方に、カードと透明シート
を重ねてほしい旨の注意書きを書込んでおくことが有効
である。
【0103】なお、上記実施の形態はベースパターンと
参照パターンを白黒の縞として説明したが、このような
白黒の情報に限られるものではなく、他の複数の色を用
いたカラー情報であってもよい。例えば、図23に示し
たような印刷物において、地模様11をシアン色で印刷
し、可視である主情報15を黒色によって印刷してもよ
い。
【0104】また、印刷手段としては600dpiのディジタ
ルプリンタを例として説明したが、さらに高解像度のデ
ィジタルプリンタを用いることも可能であり、そのよう
な場合には図4にて示した縞パターンの段差dをさらに
小さくすることができるので、不可視性を高めて、より
視認しにくくすることが可能である。
【0105】さらに、上記実施の形態においてはディジ
タルプリンタによって印刷された印刷物について説明し
たが、ディジタルプリンタに限定されるものではなく、
他の印刷装置例えばオフセット印刷機によって印刷され
た印刷物においても同様な形態として実施することがで
きる。
【0106】また、上記実施の形態においては、ベース
パターンと付加情報パターンとの境界線とベースパター
ンの細線とのなす角θの大きさを20度以上とすることに
よって境界を視認しにくくし、結果として不可視な状態
で付加情報パターンをベースパターンに埋め込む例を示
したが、例えばプリンタの解像度が異なる場合には必ず
しもθ>20度の条件に限定されるものではない。
【0107】付加情報の内容は、印刷物を発行した会社
や地方自治体の社章や印章などの画像情報であってもよ
い。また、例えばスーパーマーケットや百貨店のような
流通業のチラシやダイレクトメールなどの広告物に不可
視な付加情報を印刷しておき、参照パターンを重ね合わ
せることによって記載された情報を可視化してもよい。
このような実施形態の場合には、参照パターンを流通業
者の各店頭に配信してから印刷装置によって透明フィル
ムに印刷し、チラシやダイレクトメールなどの広告物に
印刷された不可視な付加情報は懸賞や当りくじなどの当
選可否情報であって、そのチラシやダイレクトメールを
受取人が店頭に持参し、店頭にて印刷した参照パターン
を重ねることによって可視化した情報に基づいて、当選
可否を判定するものであってもよい。
【0108】また、印刷物の印刷要求ないし申込みを別
の場所にある編集手段に対して行うことができる上、さ
らに参照パターンを別の遠隔地にある印刷装置によって
透明フィルムに印刷することができるので、印刷物を参
照パターンが印刷された遠隔地に持参して、印刷された
付加情報を可視化することができる。例えば印刷物の印
刷要求をコンビニエンスストア等に設置された情報入力
端末などから入力し、不可視な付加情報を印刷した印刷
物、例えば何らかの催し物の入場券などを入手し、同時
に対応する参照パターンをその催し物の行われる会場に
配信しておくことができる。このような場合には、入場
券を会場に持参した際に参照パターンと重ね合わせて所
定の付加情報が現れるかどうかを判定することで、その
入場券に印刷された付加情報、あるいは入場券自体が正
しいものかどうかを判断できる。
【0109】また本実施の形態で説明した印刷物によれ
ば、付加情報を備えたベースパターンと参照パターンと
は厳密に位置合わせを行う必要はないので、参照パター
ンを重ね合わせれば不可視な状態で埋め込まれた付加情
報を容易に目視確認できる、という利点がある。
【0110】本実施例はディジタルプリンタによる印刷
物と透明フィルムに印刷された参照パターンの組み合わ
せについて説明したが、本発明はそのような形態に限定
されるものではなく、不可視情報を含んだ印刷物も透明
フィルムに印刷したものとし、参照パターンと重ねるこ
とによっても、同様に不可視な状態で埋め込まれた付加
情報を可視化することができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印刷物に付加情報を不可視な状態で印刷することがで
き、かつ参照パターンを重ね合わせることによって可視
化して、目視により付加情報を読み出すことができると
ともに、参照パターンを重ねる際の位置決めが容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図2】図1に示す実施の形態から欺瞞パターンを除い
た状態を示す印刷物を示す図である。
【図3】図1に示す実施の形態の欺瞞パターンを取出し
て示す図である。
【図4】図1に示す実施の形態の、ベースパターン1と
付加情報パターン2との境界部を拡大して示した拡大図
である。
【図5】本発明による参照パターンの一例を示す図であ
る。
【図6】図1に示す印刷物に、参照パターンを重ねて可
視化した状態を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の、ベースパターン
と付加情報の境界が縞の方向と平行な場合を示す図であ
る。
【図8】図7に示す実施の形態に、欺瞞パターンを重畳
した状態を示す図である。
【図9】「ITH」文字形状の付加情報パターンを示す図
である。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図11】「ITH」文字形状を傾斜したイタリック体と
した付加情報パターンを示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態を示す図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態を示す図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態を示す図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態を示す図である。
【図16】本発明の第8の実施の形態を示す図である。
【図17】本発明の第9の実施の形態に係る印刷物作成
システムの構成を示すブロック図である。
【図18】図17に示す実施の形態の動作を示すフロー
チャートである。
【図19】図17に示す実施の形態における部分の詳細
を示すブロック図である。
【図20】図19に示す実施の形態の動作を示すフロー
チャートである。
【図21】本発明の第10の実施の形態を示す図であ
る。
【図22】図21に示す実施の形態の印刷物に参照パタ
ーンを重ねて、付加情報を可視化した図である。
【図23】本発明の第11の実施の形態を示し、付加情
報を不可視的に付加された印刷物の不可視情報印刷領域
に、視認可能な情報を重ねて印刷した例を示す図であ
る。
【図24】図23に示す印刷物に参照パターンを重ねて
付加情報を可視化した図である。
【符号の説明】
1 ベースパターン 2 付加情報パターン 3 参照パターン 5a 付加情報パターン部分 5b ベースパターン部分 11 地模様 15 主情報 100、200 付加情報パターンを付加された印刷物 1000 欺瞞パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B42D 15/10 531 B42D 15/10 531D 5B057 G06F 17/21 570M 5C076 G06F 17/21 570 G06T 1/00 500B 5J104 G06T 1/00 500 G09C 5/00 // G09C 5/00 B41J 29/00 Z (72)発明者 松野 順一 茨城県土浦市神立町502番 株式会社日立 製作所機械研究所内 Fターム(参考) 2C005 HA01 HB10 HB12 HB13 JB25 JB40 LB12 2C061 CL10 2C087 AA13 BA03 BA04 BA05 BD07 DA13 2C187 GD01 5B009 NA03 NA11 NC06 NG02 5B057 AA11 CA02 CA12 CA16 CB02 CB12 CB16 CC01 CE08 CH08 5C076 AA14 BA02 BA06 5J104 AA13 AA14 PA11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一間隔の平行線からなる縞パターンで
    形成されたベースパターンと、前記ベースパターンと同
    じ縞パターンで形成され、不可視情報を構成する付加情
    報パターンとが印刷され、前記付加情報パターンは、前
    記ベースパターンに嵌め込まれた形で印刷されており、
    前記付加情報パターンと前記ベースパターンの境界で
    は、前記ベースパターンの縞パターンを形成する線と付
    加情報パターンの縞パターンを形成する線は、所定量だ
    け線幅方向にずれて段差をなしていることと、前記ベー
    スパターン及び付加情報パターンに重畳して、周期性、
    方向性のないように不規則に配列された点状部からなる
    欺瞞パターンが印刷されていることを特徴とする不可視
    情報を含む印刷物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不可視情報を含む印刷物
    において、前記付加情報パターンは、前記ベースパター
    ンに縞パターンを形成する線の方向を合わせて嵌め込ま
    れた形で印刷されていることを特徴とする不可視情報を
    含む印刷物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の不可視情報を含む
    印刷物において、ベースパターンと付加情報パターンは
    ディジタルプリンタで印刷され、前記段差の大きさは、
    前記ディジタルプリンタの解像度の最小単位であること
    を特徴とする不可視情報を含む印刷物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の不
    可視情報を含む印刷物において、視認することができる
    情報が、前記ベースパターン、付加情報パターンのいず
    れかもしくは双方に重ねて印刷されていることを特徴と
    する不可視情報を含む印刷物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載の不
    可視情報を含む印刷物において、視認することができる
    情報が、前記ベースパターン、付加情報パターンのいず
    れも印刷されていない場所に印刷されていることを特徴
    とする不可視情報を含む印刷物。
  6. 【請求項6】 印刷物の生成要求を受けつける受付装置
    と、前記受付装置により受けつけられた印刷物の生成要
    求内容を配信する第1の配信手段と、該第1の配信手段
    で配信された印刷物の生成要求に応じて印刷内容をディ
    ジタルデータとして編集する編集手段と、前記印刷内容
    に不可視的に付加する不可情報をディジタルデータで表
    現された付加情報パターンとして生成出力する付加情報
    作成手段と、前記付加情報パターンを、同じくディジタ
    ルデータからなるベースパターンの縞パターンと同じ縞
    パターンとして、両者の縞パターンの線が所定量だけ線
    幅方向にずれた段差を形成する位置関係になるように、
    付加情報パターンをベースパターンに埋め込み、周期
    性、方向性のない複数の点状部からなる欺瞞パターンを
    表現するディジタルデータと前記編集手段の出力をさら
    に重畳して印刷内容情報として出力する付加情報埋込手
    段と、該付加情報埋込手段の出力を配信する第2の配信
    手段と、該第2の配信手段により配信された印刷内容情
    報を印刷する印刷手段と、を備えてなる印刷物作成シス
    テム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の印刷物作成システムにお
    いて、前記付加情報作成手段は、付加情報パターンを、
    該付加情報パターンの輪郭線の、ベースパターンの縞パ
    ターンを形成する線と平行する部分を少なくするよう
    に、回転処理及び変形処理のいずれかもしくは双方を実
    行する機能を備えたものであることを特徴とする印刷物
    作成システム。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の印刷物作成システ
    ムにおいて、前記ベースパターンと同一の縞パターンを
    表すディジタルデータを生成する参照パターン生成手段
    を備え、該参照パターン生成手段の出力は、前記第2の
    配信手段により配信されるように構成されていることを
    特徴とする印刷物作成システム。
  9. 【請求項9】 印刷物の生成要求に応じて印刷内容をデ
    ィジタルデータとして編集する編集手段と、前記印刷内
    容に不可視的に付加する不可情報をディジタルデータで
    表現された付加情報パターンとして生成出力する付加情
    報作成手段と、前記付加情報パターンを、同じくディジ
    タルデータからなるベースパターンの縞パターンと同じ
    縞パターンとして、両者の縞パターンの線が所定量だけ
    線幅方向にずれた段差を形成する位置関係になるよう
    に、付加情報パターンをベースパターンに埋め込み、周
    期性、方向性のない複数の点状部からなる欺瞞パターン
    を表現するディジタルデータと前記編集手段の出力をさ
    らに重畳して印刷内容情報として出力する付加情報埋込
    手段と、前記印刷物の生成要求に応じて印刷物の料金を
    算出する課金処理部と、を含んでなる印刷処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の印刷処理装置におい
    て、前記ベースパターンと同一の縞パターンを表すディ
    ジタルデータを生成する参照パターン生成手段を備え、
    該参照パターン生成手段の出力は、前記付加情報埋込手
    段の出力先に出力されるように構成されていることを特
    徴とする印刷処理装置。
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