JP2002232491A - データ送信回路 - Google Patents

データ送信回路

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JP2002232491A
JP2002232491A JP2001028011A JP2001028011A JP2002232491A JP 2002232491 A JP2002232491 A JP 2002232491A JP 2001028011 A JP2001028011 A JP 2001028011A JP 2001028011 A JP2001028011 A JP 2001028011A JP 2002232491 A JP2002232491 A JP 2002232491A
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Yoshinori Yamamoto
義典 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DCバランスが十分でないデータ列の送信に対
しても、確実なデータ送信を可能にする。 【解決手段】本発明のデータ送信回路は、送信するデー
タ列に応じて、データの送出タイミングを調整する機能
を備えている。また、データの送出タイミングの調整
は、符号の変化した1ビット分のデータの時間間隔を伸
張するようになされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速でデータ通信
を行うデータ送信回路において、データ転送エラー率を
低減するための技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】データ通信量の増大に対応するために、
データの高速通信の必要性が重要となってきており、最
近では、1Gbps(ギガビット/秒)を超えるデータ
転送速度を持つシステムも身近に使用されるようになっ
てきている。このようなシステム内では、通常、高速な
データ処理およびそのデータを高速に送受信するための
複数のLSI(大規模集積回路)が使用されている。
【0003】高速通信に使用されるデータ送信回路で
は、データの送信を確実なものとするために、データ伝
送特性の十分な確保が重要な課題となる。ここで言うデ
ータ伝送特性とはデータ通信に影響する種々の特性のこ
とであり、その1つとして、例えばデータ出力バッファ
の電気的特性などを挙げることができる。これらは個々
に測定・計測を行う場合もあるが、総合的にこのような
データ伝送特性の良否を判断する方法もあり、その1つ
としてデータエラー率の測定がある。
【0004】データエラー率は、送信すべきデータがL
SI内で正しく処理され、送出されるかどうかを測定
し、それをエラー率として示すものであり、送信する各
データビットに注目して計測、判断する場合にはビット
エラー率と呼ばれている。
【0005】システムで必要とされるビットエラー率の
要求値は、そのシステムが用いられる応用分野によって
異なるが、例えばイーサーネット(Ethernet)などの光
ファイバーケーブルや短距離の電気的接続を用いる高速
データ通信系では、10-14よりも低いビットエラー率
が要求される。これは1014個のデータビットの送信に
対して送信エラーが1個(1回)以下でなければならな
いということであり、イーサーネットにおいては、この
程度のエラー率を達成しなければ通信システムが成り立
たないということである。
【0006】ここでは、送信データのエラー率について
示したが、実使用システム全体、もしくは、LSIにお
いては、受信系あるいは送受信を含めた形でのエラー率
も同様に考えられ、測定される。
【0007】従来技術の代表的なものの1つとしては、
データのコーディング(coding)を挙げることができ
る。この場合のデータコーディングとは、データの伝送
特性を改善するために送信されるべき入力データをある
規則に従って並べ替えて(データを変換して)出力・送
信する技術のことである。代表的なものとしては、イー
サーネットなどに使用される8ビット/10ビットコー
ディング(8B/10Bコーディング)がある(例え
ば、米国特許第4,486,739を参照)。
【0008】これは、ある規則に従って、送信する8ビ
ットのデータセットを10ビットのデータセットに割り
当てるようにデータ変換を行うもので、結果的に、送出
するデータ量(ビット長)は元データの1.25倍(1
0/8=1.25)に増えてしまうが、データ伝送特性
の確保、エラー検出、コントロールコードの割り当てな
ど、高速データ通信に有用な色々な特性を付加すること
ができるなど多大なメリットがある。
【0009】ここで、この8B/10Bコーディングに
より達成されるデータ伝送特性の改善について見てみる
と、その内の特に特徴的なものとしてデータ列のDCバ
ランスの確保がある。
【0010】通常、デジタルLSI内や高速通信系で
は、データは、‘0’および‘1’からなる2値の信号
論理で処理される。ここで、‘0’をLOW(ロウ)、
‘1’をHIGH(ハイ)とし、高速データ通信の送信
用LSIが、このLOWおよびHIGHの論理に応じ
て、その出力バッファから‘低い電圧値の信号’および
‘高い電圧値の信号’をそれぞれ出力する場合を考え
る。
【0011】その際、送信すべきデータにより、出力バ
ッファがLOWすなわち低い電圧値の信号を出し続け
る、あるいは相対的に多くの割合で出力する場合や、ま
た逆に、HIGHすなわち高い電圧値の信号を出し続け
る、あるいは相対的に多くの割合で出力する場合が発生
する。この時、その送信データは、「DCバランスが悪
い」と言われる。つまり、これは出力データのLOWも
しくはHIGHの何れかへの偏りが大きいと言うことで
ある。逆に、局所的に見ても総体的に見ても適当にLO
W/HIGHのデータが偏りなく存在する場合を「DC
バランスが良い」と言う。
【0012】上述の8B/10Bコーディングでは、全
てのデータ送信に対して8B/10Bコーディングによ
るデータ変換後の送信データ列は、このDCバランスが
4〜6割(注目する全データビット数に対し、LOW=
‘0’もしくはHIGH=‘1’のデータ個数の割合が
4〜6割ということ)の間に保たれるように考慮されて
おり、これによりデータ伝送特性をより良く保つように
なっている。
【0013】8B/10Bコーディングは、上述のよう
に、データ伝送特性の1つであるDCバランスの改善に
大きく貢献する他、エラー検出やコントロールコードの
割り当てが可能となるなど、データ通信に対するメリッ
トが非常に大きい。しかし、この技術の最大の問題点
は、実質的な通信データレートを下げてしまうことにあ
る。つまり、データ通信時に実効レートの1.25倍の
長さのビット列を用いて通信しなければならないという
ことである。
【0014】具体的に、例えば1Gbpsでデータを送
信するとする。この時、送信回路は、8B/10Bコー
ディング後のビット数が1.25倍に増えたデータを送
出しなければならないため、実際の出力データは1.2
5Gbpsで送信しなければならない。その理由は、通
常、データは次々にデータ送信回路に入力されてくるた
め、データ列をため込んで時間をかけて順次処理してい
くという手法は実質的に採用不可能であり、データ転送
速度をより高速にしてデータの入出力を同時処理するこ
とになるからである。逆に、出力データの最大速度が1
Gbpsの場合、8B/10Bコーディングを採用する
データ送信回路が通信できる実効レートは0.8Gbp
sと少なくなってしまう。
【0015】このように、できるだけ高い(速い)デー
タ通信レートが欲しい状況であるにも係わらず、8B/
10Bコーディングは2割以上ものデータ通信量を犠牲
にしてしまい、色々なメリットがあるとは言え、データ
通信量を優先的に考えたい場合などにはこれが大きな短
所となってしまうこともある。
【0016】これに対し、データの高速伝送に配慮し
て、8B/10Bコーディングのような技術を用いず、
従ってDCバランスを考慮しない場合の問題点につい
て、図4を参照しながら説明する。
【0017】まず、図4(a)は、シングルエンド接続
のデータ送信回路において、データとして、‘0111
111101’という‘1’が多く、DCバランスが十
分考慮されていない10ビット分のデータ列を送信した
場合の一例である。
【0018】図中縦軸は出力電圧(観測される出力電
圧)で、VHIGH、VLOW は、それぞれHIGHレベルの
出力電圧値、LOWレベルの出力電圧値である。V
SWは、受信側のデバイスの入力スレッショルド電圧を示
しており、この電圧値より高い側の電圧入力がなされた
場合、それをHIGHとして、また、これよりも低い側
の電圧入力の場合には、それをLOWとして、受信側デ
バイスは入力データを判断する。横軸は時間軸であり、
1ビット分のデータの時間間隔は同図に示す通りであ
る。
【0019】同図は、上述のように、10ビット分のデ
ータ列‘0111111101’を送信した場合のデー
タ送信回路の動作を表す。ここで、出力レベルは、最初
の‘0’から‘1’への変化でVLOW からVHIGH側に変
化するが、それに続く6個の‘1’データにより、出力
電圧は徐々にVHIGH値に漸近し、そこで安定する。これ
は高速なデータ送信動作と伝送路からなる寄生フィルタ
効果などによる影響である。
【0020】このような状態で次に‘0’が来た場合、
送信回路は、出力データを十分‘0’として出力するこ
とができず、これにより受信側では、入力されたデータ
を‘0’として判断する時間間隔(入力データが受信側
のスレッショルド電圧値VSWを下回る時間間隔)が、通
常の1ビット分のデータの時間間隔に対して極端に短く
なるという問題が発生する。同図には、9ビット目の
‘0’の出力部分に矢印付きの線分でこの時間間隔を示
しているが、これが同じく図示した「1ビット分のデー
タの時間間隔」と比べて半分程度と短くなっていること
が見て取れる。
【0021】このような現象が起こると、場合によって
は、受信側デバイスは、この9ビット目の‘0’を正し
く受信することができず、結果的に‘01111111
11’というデータを受信したものと見なされてデータ
通信に誤りが生じる。以上のように、DCバランスが考
慮されていないデータ列では、データエラー率が増大す
る危険性が増す。
【0022】なお、図示例では、説明を簡単にするため
に、シングルエンド接続を例に挙げて、DCバランスが
十分でない場合の不具合例を示したが、高速通信系でよ
く用いられる差動回路の場合でも事情は同様である。
【0023】図4(b)に、図4(a)と同じデータ列
‘0111111101’を差動回路で出力した場合の
一例を示す。差動回路の受信側では、差動出力のプラス
側およびマイナスの信号電圧の交差ポイント(クロス・
ポイント)をデータの変化点とするが、図4(b)に示
すように、9ビット目のデータの‘0’に対しては十分
な時間間隔が取れず、シングルエンドの場合と同様に誤
動作(データの誤受信)の可能性が高くなる危険性が増
大する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術に基づく問題点を解消し、DCバランスが十分
でないデータ列の送信に対しても、確実なデータ送信が
可能なデータ送信回路を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、送信するデータ列に応じて、データの送
出タイミングを調整する機能を備えていることを特徴と
するデータ送信回路を提供するものである。なお、前記
データの送出タイミングの調整は、符号の変化した1ビ
ット分のデータの時間間隔を伸張するようになされるの
が好ましい。
【0026】ここで、本発明の基本的な概念について説
明する。
【0027】図3(a)および(b)は、それぞれ従来
のデータ送信回路および本発明のデータ送信回路の動作
を表す一実施例のグラフである。同図は、送信データの
符号が変化する図4(a)の9ビット目付近を表示した
もので、同図(a)は、従来のデータ送信回路によりデ
ータを送信した場合、また、同図(b)は、本発明のデ
ータ送信回路によりデータを送信した場合の観測波形で
ある。
【0028】図3(a)に示すように、従来のデータ送
信回路では、送信データの符号が変化した場合、受信側
デバイスが入力データの符号を判定するスレッショルド
電圧値VSWでの1ビット分のデータの時間間隔が、正し
い(通常の)1ビット分のデータの時間間隔に対して極
端に短くなるという現象が発生する。
【0029】これに対し、同図(b)に示すように、本
発明のデータ送信回路では、スレッショルド電圧値VSW
での1ビット分のデータの時間間隔が、正しい1ビット
分のデータの時間間隔前後の長さとなるように伸張され
る。なお、送信データの符号が変化した場合、スレッシ
ョルド電圧値VSWでの1ビット分のデータの時間間隔
は、正しい1ビット分のデータの時間間隔と同じでもよ
いし、多少短くても、または逆に、多少長くてもよい。
【0030】言い換えると、本発明のデータ送信回路に
おいて、送信データの符号が変化した場合のスレッショ
ルド電圧値VSWでの1ビット分のデータの時間間隔は、
従来のデータ送信回路において、送信データの符号が変
化した場合のスレッショルド電圧値VSWでの1ビット分
のデータの時間間隔よりも長くなるように調整され、好
ましくは、正しい1ビット分のデータの時間間隔と同等
ないしはそれ以上の長さの時間間隔となるように調整さ
れる。
【0031】これにより、本発明のデータ送信回路で
は、受信側デバイスでスレッショルド電圧値VSWを横切
る(図示例の場合、下回る)時間間隔が長くなるので、
受信側デバイスの受信判定に対して時間的な余裕を与え
ることができ、受信側デバイスは、送信データを正しく
判定して受信することが可能となる。
【0032】なお、図示例では、変化する送信データの
前後両方に対して時間伸張のための補正を施した場合を
示しているが、どちらか片方のみを補正するだけでも十
分である。要するに、1ビット分の送信データの時間間
隔を必要に応じて伸張することができればよく、伸張す
る時間間隔は、回路構成やこの回路が用いられる応用分
野、また、そのシステム構成などによって決定されるべ
きものである。従って、これら種々の要因に応じて適宜
決定する、あるいは、必要に応じて適宜調整可能に構成
されているのが好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明のデータ送信回路を詳細に説明
する。
【0034】図1は、本発明のデータ送信回路の一実施
例の構成概略図である。同図に示すデータ送信回路10
は、高速データ通信で用いられ、送信するデータ列に応
じて、データの送出タイミングを調整する機能を有する
もので、シリアライザー(Serializer)12と、フリッ
プフロップ(FF)14と、演算部であるXNORゲー
ト16と、マルチプレクサ(MUX)18と、2つの遅
延素子(A,B)20,22とを備えている。
【0035】データ送信回路10において、まず、シリ
アライザー12は、一般的に高速データ通信で用いられ
る従来公知のデータ処理系を概念的に示したものであ
る。高速に送信すべきデータDataは、多ビットのパ
ラレルデータとしてシリアライザー12のDin端子か
らシリアライザー12へに入力され、遅延素子(A)2
0により遅延されたClock信号に同期してシリアル
データに変換された後、Dout端子から順次1ビット
ずつ出力される。
【0036】従来のデータ送信回路では、このシリアラ
イザー12からの出力信号が、Data出力として後段
の回路、例えばLSIの外部負荷を駆動するラインドラ
イバ等に引き渡され、このラインドライバにより、シリ
アライザー12からの出力信号がLSIの外部に出力さ
れ、データ送信動作が完了する。本発明のデータ送信回
路10では、このシリアライザー12からの出力信号の
送出タイミングを調整(補正)した後の信号をData
出力として出力する。
【0037】これに対し、データ送信回路10におい
て、シリアライザー12を除く残りの部分、すなわち、
フリップフロップ14、XNORゲート16、マルチプ
レクサ18および遅延素子(A,B)20,22は、本
発明により新規に追加された回路部分である。
【0038】まず、フリップフロップ(FF)14は、
マルチプレクサ18からの出力信号に同期して、シリア
ライザー12からの出力信号を保持するもので、その出
力信号は、Dn−1出力としてXNORゲート16に供
給されると共に、Data出力として出力される。前述
のように、本発明のデータ送信回路10では、このフリ
ップフロップ14から出力されるData出力が、ライ
ンドライバ等の後段の回路へ供給される。
【0039】XNORゲート16は、シリアライザー1
2からの出力信号Dnとフリップフロップ14からの出
力信号Dn−1との排他的論理和の反転信号を出力する
もので、その出力信号はマルチプレクサ18の選択端子
に入力される。XNORゲート16の出力信号は、シリ
アライザー12からの出力信号Dnとフリップフロップ
14からの出力信号Dn−1とが同符号であればハイレ
ベル、異符号である場合にはロウレベルとなる。
【0040】ここで、フリップフロップ14からの出力
信号Dn−1は、シリアライザー12からの出力信号D
nに対して、マルチプレクサ18により供給されるクロ
ック信号の1クロック時間前のデータである。
【0041】マルチプレクサ18は、XNORゲート1
6の出力信号の状態に応じて、Clock信号もしくは
遅延素子(B)22により遅延されたClock信号の
どちらかを出力するもので、本実施例では、XNORゲ
ート16の出力信号がハイレベルであれば、遅延回路2
2により遅延されたClock信号が出力され、ロウレ
ベルであれば、Clock信号が出力される。マルチプ
レクサ18の出力信号は、クロック信号としてフリップ
フロップ14に供給される。
【0042】本発明のデータ送信回路では、シリアライ
ザー12から供給されるデータ列に応じて、フリップフ
ロップ14へ供給されるクロック信号のタイミングが調
整される(遅延時間が切り替えられる)。図示例の場
合、シリアライザー12からの出力信号Dnとフリップ
フロップ14からの出力信号Dn−1とが異符号である
場合には、同符号である場合よりも、フリップフロップ
14へのクロック信号の伝播が速くなる。
【0043】なお、シリアライザー12に、遅延素子2
0で遅延されたClock信号を供給するのは、遅延素
子22で遅延されたClock信号が選択された場合
に、シリアライザー12の出力信号Dnがフリップフロ
ップ14を突き抜けてしまうのを防止するための処置で
ある。従って、遅延素子20,22の遅延時間はほぼ同
等とするか、LSIのチップレイアウトやその他の回路
状態等に応じて、データの突き抜けが発生しない適切な
値に調整すべきである。
【0044】次に、データ送信回路10の動作を説明す
る。
【0045】シリアライザー12からは、遅延素子20
により遅延されたClock信号に同期して、送信デー
タがDout端子から順次1ビットずつ出力され、次段
のフリップフロップ14およびXNORゲート16へ供
給される。
【0046】シリアライザー12の出力信号Dnは、マ
ルチプレクサ18から供給されるクロック信号に同期し
てフリップフロップ14に保持される。フリップフロッ
プ14からは、既に述べたように、シリアライザー12
の出力信号Dnに対して、マルチプレクサ18から供給
されるクロック信号の1クロック時間前の出力信号Dn
−1が出力され、演算部であるXNORゲート16に供
給されると共に、Data出力として出力される。
【0047】ここで、シリアライザー12の出力信号D
nとフリップフロップ14の出力信号Dn−1とが同符
号である場合、すなわち、前後の送信データが同じであ
る場合、XNORゲート16の出力信号はハイレベルと
なり、マルチプレクサ18からは、遅延回路22により
遅延されたClock信号が出力される。従って、フリ
ップフロップ14からは、シリアライザー12と同じタ
イミング(通常のタイミング)でデータが出力される。
【0048】これに対し、異符号である場合、すなわ
ち、送信データが変化した場合、XNORゲート16の
出力信号はロウレベルとなり、マルチプレクサ18から
は、Clock信号が出力される。従って、フリップフ
ロップ14からは、シリアライザー12よりも早いタイ
ミングでデータが出力される。言い換えると、送信デー
タが変化した場合、フリップフロップ14からは、通常
の送信タイミングよりも早いタイミングでデータが出力
される。
【0049】例えば、図2に、送信データが‘1’から
‘0’に変化した場合のフリップフロップ14の出力信
号Dn−1の状態を示す。図中点線は、本発明を適用し
ない従来のデータ送信回路の出力タイミングを表す。こ
れに対し、実線は、本発明のデータ送信回路10におい
て、送信データが変化した場合のフリップフロップ14
の出力タイミングを表すもので、送信データが変化する
と、フリップフロップ14の出力タイミングは早くなる
方向にシフトされる。
【0050】このように、本実施例のデータ送信回路で
は、送信データの符号が変化(‘0’から‘1’または
‘1’から‘0’)した場合に、送信データの出力タイ
ミングが通常よりも早くなるので、言い換えると、符号
が変化した送信データに対して、通常の1ビットのデー
タの時間間隔よりも長い時間間隔が与えられるので、こ
の変化した送信データが、データ受信装置側でスレッシ
ョルド電圧値VSWを横切る時間間隔も長くなり、受信判
定に時間的な余裕を与えることが可能となる。
【0051】なお、図示例の場合、連続した2つのデー
タに注目して、1ビット分のデータの送信タイミングを
調整しているが、本発明はこれに限定されず、例えば連
続する3つ以上のデータ(Dn−2,Dn−1,Dn
等)の符号に基づいてタイミング調整を行うようにして
もよい。この場合、これに応じて、演算部であるXNO
Rゲート16や、クロック信号の選択部である遅延素子
(A,B)20,22およびマルチプレクサ18等の回
路構成を変更する必要があるのは当然である。
【0052】本発明のデータ送信回路は、基本的に以上
のようなものである。以上、本発明のデータ送信回路に
ついて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定さ
れず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の
改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明のデー
タ送信回路は、送信するデータ列に応じて、データの送
出タイミングを調整する機能を備えるものである。これ
により、本発明のデータ送信回路によれば、DCバラン
スが十分でないデータ列の送出においても、確実なデー
タ伝送特性、すなわち十分に低いデータエラー率を達成
することができる。あるいは、DCバランスを従来通り
考慮したデータ列を用いるデータ送信回路に本発明を付
加的に適用することにより、より高いデータ伝送特性を
得ることができる。また逆に、本発明を適用することに
より、特殊なコーディングによるDCバランスを考慮し
たデータの作成が不要となるので、送信回路を簡略化す
ることができ、実効的なデータ転送レートを向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデータ送信回路の一実施例の構成概
略図である。
【図2】 図1に示すデータ送信回路の動作を表す一実
施例のグラフである。
【図3】 (a)および(b)は、それぞれ従来のデー
タ送信回路および本発明のデータ送信回路の動作を表す
一実施例のグラフである。
【図4】 (a)および(b)は、それぞれシングルエ
ンド接続および差動接続の場合のデータ送信回路の不良
動作を表す一例のグラフである。
【符号の説明】
10 データ送信回路 12 シリアライザー 14 フリップフロップ 16 XNORゲート 18 マルチプレクサ 20,22 遅延素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信するデータ列に応じて、データの送出
    タイミングを調整する機能を備えていることを特徴とす
    るデータ送信回路。
  2. 【請求項2】前記データの送出タイミングの調整は、符
    号の変化した1ビット分のデータの時間間隔を伸張する
    ようになされることを特徴とする請求項1に記載のデー
    タ送信回路。
JP2001028011A 2001-02-05 2001-02-05 データ送信回路 Withdrawn JP2002232491A (ja)

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