JP2002222693A - 有機エレクトロルミネッセントディスプレイの製造方法および有機エレクトロルミネッセントディスプレイ - Google Patents

有機エレクトロルミネッセントディスプレイの製造方法および有機エレクトロルミネッセントディスプレイ

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JP2002222693A JP2001016725A JP2001016725A JP2002222693A JP 2002222693 A JP2002222693 A JP 2002222693A JP 2001016725 A JP2001016725 A JP 2001016725A JP 2001016725 A JP2001016725 A JP 2001016725A JP 2002222693 A JP2002222693 A JP 2002222693A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の有機エレクトロルミネッセント(有機
EL)ディスプレイの製造方法では、赤・緑・青の有機
EL素子を高精度にパターニングすることが難しく、従
って、輝度むらなく、かつ色純度の優れた高精細な有機
ELディスプレイを製造することは困難であった。 【解決手段】 透明電極2が表面に形成されたガラス基
板1上にホスト有機材料3が成膜された媒体Aと、実質
的に光吸収体6上に色素が高濃度に添加されたホスト有
機材料8が成膜された媒体Bとを用意し、媒体Aのホス
ト有機材料3と媒体Bの色素が高濃度に添加されたホス
ト有機材料8とを接触させるとともに、媒体Bの光吸収
体6を光照射して温度上昇させることにより、上記接触
させた両媒体のホスト有機材料3,8を加熱し、媒体B
のホスト有機材料8に添加されている色素を媒体Aのホ
スト有機材料3にドープすることにより有機ELディス
プレイを製造するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機エレクトロル
ミネッセント(以下、有機ELと言う)ディスプレイに
係り、特に、フルカラー表示可能な有機ELディスプレ
イの製造方法およびその製造方法によって製造された有
機ELディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】発光層が有機化合物で構成される有機E
L素子は、低電圧駆動の表示素子を実現するものとして
大変注目されている。有機EL素子には、真空蒸着で成
膜する低分子材料を用いるものと塗布により成膜する高
分子材料を用いるものとがあり、特に、高分子材料を用
いるものは、真空プロセスが不要なため産業的観点から
も大いに期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、フルカラー表示
の有機ELディスプレイを製造するには、赤・緑・青色
の有機EL素子をパターニングして平面配列する必要が
ある。低分子材料を用いた有機EL素子においては、真
空蒸着に際して、シャドウマスクのアライメントを行う
必要があるが、アライメント精度に限界があるため、こ
の方法で超高精細なフルカラー有機ELディスプレイを
製造することは困難である。
【0004】一方、有機EL素子のパターニングを半導
体の製造で広く用いられているフォトリソグラフイーに
よって行うものとすると、有機EL素子がフォトリソグ
ラフイーのパターニング工程に対して耐性がないため、
この方法によって有機EL素を赤・緑・青に塗り分ける
ことは非常に困難である。
【0005】このため、従来の有機EL素子をパターニ
ングする方法としては、インクジェット法(特開平10
−12377号参照)、フォトブリーチング法(199
7年春季、第44回応用物理学関係連合講演会講演予稿
集、29p-NK-14 ,pp.1156)、および熱拡散法( Jpn. J.
Appl. Phys. 38,(1999) pp.L1143-L1145 )などが発表
されている。
【0006】上記において、インクジェット法はカラー
プリンタなどでよく用いられている技術であるが、ノズ
ルからのインク吐出量のばらつきに起因して画素の輝度
むらが生じるという問題点がある。また、フォトブリー
チング法は紫外線照射による光酸化作用を利用して発光
色を変化させるものであるが、この方法によりフルカラ
ー化のための色純度のよい赤・緑・青色を発光する発光
素子を得ることはきわめて困難である。
【0007】また、熱拡散法は、熱により色素を高分子
に添加して発光色を調整するものであるが、1分30秒
程度の長い加熱時間での熱の拡散によって生じる色素の
にじみがあるために、この方法で高精細なパターニング
を行うことは難しい。従って、以上説明した従来のいず
れの方法も、それらを用いて輝度むらなく、かつ色純度
の優れた高精細な有機ELディスプレイを製造すること
は困難である。
【0008】本発明の目的は、赤・緑・青色の有機EL
素子を高精度にパターニングして平面配列し、超高精細
なフルカラー有機ELディスプレイの製造を可能にする
有機ELディスプレイの製造方法およびその製造方法に
よって製造された有機ELディスプレイを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による有機エレクトロルミネッセントディス
プレイの製造方法は、透明電極が表面に形成されたガラ
ス基板またはプラスチック基板上にホスト有機材料が成
膜された第1の媒体と、実質的に光吸収体上に色素が高
濃度に添加されたホスト有機材料が成膜された第2の媒
体とを用意し、前記第1の媒体のホスト有機材料と前記
第2の媒体の色素が高濃度に添加されたホスト有機材料
とを接触させるとともに、前記第2の媒体の光吸収体を
光照射して温度上昇させることにより、前記接触させた
両媒体のホスト有機材料を加熱し、前記第2の媒体のホ
スト有機材料に添加されている色素を前記第1の媒体の
ホスト有機材料にドープすることにより有機エレクトロ
ルミネッセントディスプレイを製造するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0010】また、本発明による有機エレクトロルミネ
ッセントディスプレイの製造方法は、前記第2の媒体の
光吸収体を光照射するに際して温度上昇領域を制限する
ためにフォトマスクを使用することを特徴とするもので
ある。
【0011】また、本発明による有機エレクトロルミネ
ッセントディスプレイの製造方法は、前記第2の媒体の
色素が高濃度に添加されたホスト有機材料の膜面が凹凸
になっていることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明有機エレクトロルミネッセン
トディスプレイは、本発明による有機エレクトロルミネ
ッセントディスプレイの製造方法によって製造されたこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照し、発明の
実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図1
は、本発明による有機ELディスプレイの製造方法によ
り有機ELディスプレイを作製する第1の実施形態を示
している。図1において、まず、ガラス基板1上にスパ
ッタ法を用い、電場発光に際して一方の電極となるIT
O透明電極2を成膜して被着し、さらに、その被着した
ITO透明電極2上に、ホスト有機材料(ここで、ホス
トとは、以下に説明するように、この有機材料が色素
(ゲスト)を受け入れるとの意味である)として高分子
のポリビニルカルバゾール(PVK)ポリマー3をスピ
ンコーティング法により成膜して(以下、成膜された膜
をPVK膜と言う)媒体Aを作製する。なお、上記ガラ
ス基板1はプラスチック基板に代えてもよい。なお、こ
れらガラス基板乃至プラスチック基板は、有機ELディ
スプレイが完成したとき、ディスプレイの表面板となる
ものである。
【0014】次に、ガラス基板4上に窒化シリコン(S
iN)保護層5、ディスプロシウムビスマスガリウム鉄
ガーネット(DyBi2 GaFe412)層からなる光
吸収体6、およびSiN保護層7を順次スパッタ法によ
り成膜し、その最上層であるSiN保護層7上に、赤色
発光を示す色素であるナイルレッドをモル濃度で50%
以上の高濃度に添加したホスト有機材料(PVKポリマ
ー)8をスピンコーティング法により成膜して媒体Bを
作製する。
【0015】以上により作製した媒体AとBを、それぞ
れPVK膜3と8が接触するように配置するとともに、
媒体Bの上方には、0.5mm角の窓の空いたフォトマ
スク9を配置する。このような配置のもとに、フォトマ
スク9の上方から、レーザ源10で発生させた半導体励
起のネオジウム添加イットリウムバナデイト(Nd:Y
VO4 )レーザの第2高調波の光(波長:532nm、
強度:4W)を、例えば、1秒間照射することにより、
光吸収体6を温度上昇させてPVK膜3と8を加熱し、
媒体BのPVK膜8に高濃度に添加されているナイルレ
ッドを媒体AのPVK膜3にドープする。なお、フォト
マスク9は、光吸収体6のレーザ光照射による平面方向
の温度上昇エリアを制限するためのものである。
【0016】また、レーザ光の照射にあたっては、図1
に示すように、スペイシャルフィルタ11と平凸レンズ
12を用いてビーム径をわずかに拡げ、さらに、アパチ
ヤ13を用いてフォトマスク9に入射するレーザー光の
強度分布が一様になるように整形する。なお、ドープす
る素子のサイズによっては、上記の光学系、照射時間等
を変え、光吸収体の温度を任意に設定することができ
る。
【0017】図2は、本発明の第1の実施形態で作製し
た媒体AのPVK膜と、レーザ光照射以前の、すなわ
ち、媒体Aとして用意したPVK膜そのものと、従来の
スピンコーティング法で作製したPVK膜の紫外線励起
の発光特性の測定結果を、それぞれ曲線(a),
(b),(c)にて示している。図2の曲線(a)によ
って示されるように、本発明により、レーザ光を用いて
ナイルレッドをドープ(光ドーピング法)して得られた
ナイルレッド添加PVK膜は600nm近傍の赤色発光
を示している。
【0018】また、図2の曲線(b),(c)によって
それぞれ示されるように、ナイルレッドをドープする以
前の媒体AのPVK膜は410nm付近の青色発光を示
し、PVKとナイルレッドを溶液に溶かしてスピンコー
ティング法で作製(従来のPVK膜の作製方法)した色
素濃度が1%程度の膜は、本発明によるナイルレッド添
加PVK膜と同様、600nm近傍の赤色発光を示して
いる。
【0019】以上のことから、本発明によりナイルレッ
ドをドープして得られたナイルレッド添加PVK膜は、
ナイルレッドがPVK膜中にドープされて分散している
ことが裏付けられる。このとき、ドーピング濃度は、レ
ーザパワー、レーザ光の照射時間、媒体Bの色素濃度、
および光吸収を決定する媒体Bの光吸収体の組成、膜厚
などによって制御することが可能である。以上の処理の
後、ナイルレッドをドープした部分の表面に電場発光に
際して他方の電極となるアルミニウム−リチウム(Al
−Li)合金の金属電極を蒸着して、赤色発光の有機E
Lディスプレイを完成する。
【0020】以上、赤色発光の有機ELディスプレイの
作製について説明したが、媒体BのPVK膜8(図1参
照)をナイルレッドに代えてクマリン6が高濃度に添加
されたものとし、その添加されたクマリン6を媒体Aの
PVK膜3(図1参照)にドープすることにより緑色発
光の有機ELディスプレイが得られる。
【0021】同様に、媒体BのPVK膜8(図1参照)
をナイルレッドに代えてテトラフェニルブタジエン(T
PB)が高濃度に添加されたものとし、その添加された
TPBを媒体AのPVK膜3(図1参照)にドープする
ことにより青色発光の有機ELディスプレイが得られ
る。
【0022】図3は、本発明の第1の実施形態で作製し
たフルカラー表示可能な有機ELディスプレイの構造を
示している。図3に示した有機ELディスプレイにおい
ては、図1に示すフォトマスク9の窓の、例えば、左
端、左端から2番目および左端から3番目の各位置に対
応して、それぞれナイルレッド、クマリン6およびTP
Bの各色素を媒体AのPVK膜にドープし、それらドー
プした表面にアルミニウム−リチウム(Al−Li)合
金の金属電極を蒸着してフルカラー有機ELディスプレ
イを完成させている。なお、図3中の符号1,2および
3は、図1中のガラス基板、ITO透明電極、PVK膜
(ポリマー)にそれぞれ対応している。
【0023】図4は、作製したフルカラー有機ELディ
スプレイのELスペクトルを示している。同図から、作
製したフルカラー有機ELディスプレイは、赤・緑・青
それぞれの色の発光が可能であることが分かる。
【0024】以上のように、本発明の第1の実施形態に
によれば、フルカラー有機ELディスプレイを作製する
にあたって、媒体Bの色素高濃度添加PVKポリマー8
を異なる色素が添加されたものに交換し、レーザ光を用
いてそれら色素を媒体AのPVK膜(PVKポリマー)
3にドープすることにより、容易に赤・緑・青色発光の
有機EL素子をパターニングすることができる。
【0025】また、本発明の第1の実施形態にによれ
ば、レーザ光照射時間が1秒程度であり、従来の熱拡散
法で報告されているヒーティング時間(1分30秒程
度)に比べてはるかに短いため、にじみによる平面方向
の素子エリアの広がりを防ぐことができ、従って、高精
細フルカラー有機ELディスプレイを作製することが可
能となる。さらに、ドープする色素を変えることによ
り、色度の調整が可能となるという利点を有している。
【0026】本発明の第1の実施形態の変形として、上
記媒体Bに対して、ディスプロシウムビスマスガリウム
鉄ガーネット以外の他の組成のガーネット系酸化物やフ
エライトを光吸収体として用い、波長が532nmの半
導体レーザを用いても、高精細な画像表示を行うことの
できるディスプレイを作製することができる。
【0027】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。ここでは、上述した本発明の第1の実施形態の媒体
Bに対して、光吸収体(図1に符号6で示す)に、テル
ビウム鉄コバルト(TbFeCo)やガドリウム鉄コバ
ルト(GdFeCo)などの希土類一遷移金属アモルフ
ァス膜を用い、これを温度上昇させるためのレーザ光と
して、発振波長が670nmの半導体レーザを用いて光
ドープを行うことが可能である。
【0028】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。ここでは、上述した本発明の第1の実施形態の媒体
Bに対して、光吸収体(図1に符号6で示す)に、白金
/コバルト(Pt/Co)やバラジウム/コバルト(P
d/Co)などの貴金属/Co多層膜・合金を用い、こ
れを温度上昇させるためのレーザ光として、発振波長が
670nmの半導体レーザを用いて光ドープを行うこと
が可能である
【0029】次に、本発明の第4の実施形態を説明す
る。ここでは、上述した本発明の第1の実施形態の媒体
Bに対して、光吸収体(図1に符号6で示す)に、シリ
コン(Si)やアルミニウムガリウム批素(AlxGa
1-x As)などの半導体材料を用い、これを温度上昇さ
せるためのレーザ光として、発振波長が532nmの半
導体レーザを用いて光ドープを行うことが可能である。
【0030】上述した実施形態1乃至4の実施形態にお
いて使用した各光吸収体(図1に符号6で示す)を用
い、真空チヤンバ内でドライプロセスで成膜を行う低分
子系の有機EL素子においても、光ドーピング法を用い
てパターニングを行うことが可能である。これを、本発
明の第5の実施形態として説明する。本実施形態におい
いては、ITO付きガラス基板2,1(図1参照)上に
正孔輸送性の材料であるトリフェニルアミン誘導体(T
PD)を真空蒸着により成膜して媒体Aを作製する。ま
た、色素としてナイルレッドを高濃度に添加したトリス
(8−キノリノラト)アルミニウム(III)錯体(Al
q)をSiN保護層5,7(図1参照)で挟んだ光吸収
体6(図1参照)上に真空蒸着して媒体Bを作製する。
【0031】次いで、真空中で、媒体Aと媒体Bの各膜
面どうしを接触させ、媒体Bの膜面から媒体Aの膜面に
ナイルレッドのドープを行い、ドープした媒体Aに電子
輸送層となるAlqを真空蒸着により成膜し、さらに、
アルミニウム−リチウム(Al−Li)合金の金属電極
を蒸着して赤色発光EL素子を作製する。この方法で、
同様に、青、緑色発光の有機EL素子を作製することが
でき、従って、本実施形態(第5の実施形態)によれ
ば、低分子系の有機EL素子に対しても、高精細にパタ
ーニングすることが可能である。
【0032】最後に、レーザ光を用いて色素のドープを
行うにあたって、表面に凹凸状に溝を形成したガラス基
板(図1のガラス基板4に相当する)を媒体Bに用い
て、フォトマスクを使用せずに有機ELディスプレイを
製造する実施形態を本発明の第6の実施形態として説明
する。図5は、本実施形態による有機ELディスプレイ
の製造方法を示している。
【0033】図5において、凹凸状に溝を形成したガラ
ス基板14上に保護層15,17で挟まれた光吸収体層
16をスパッタ法で成膜し、さらに、その上にナイルレ
ッド等の色素を高濃度に添加したPVK18をスピンコ
ーターあるいは真空蒸着の手段を用いて製膜することに
より、製膜された膜面がガラス基板14の凹凸に習って
凹凸になっている媒体Bを作製する。
【0034】以後は、図1に示すのと全く同じ媒体Aを
用い、それら両媒体の膜面どうしを接触させることによ
り色素の光ドープを行う。この場合、ガラス基板の凸の
部分に相当する膜面しか接触しないから、接触しない部
分についての光ドープは行われず、従って、図1に示す
フォトマスク9が不要であることは明らかであろう。ま
た、本実施形態によっても、上述した第1から第5まで
の実施形態と同様、高精細なパターニングが可能であ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明による有機ELディスプレイの製
造方法を用い、赤・緑・青色発光の有機EL素子を製造
することで、高精度なパターニングが可能となり、従っ
て、本発明製造方法は、フルカラー表示可能な有機EL
ディスプレイを製造するのに特に適している。また、本
発明製造方法によって製造された有機ELディスプレイ
は色のにじみなどもなく、極めて高精細な画像を表示す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による有機ELディスプレイの製造方
法により有機ELディスプレイを作製する第1の実施形
態を示している。
【図2】 本発明の第1の実施形態で作製した媒体Aの
PVK膜と、レーザ光照射以前の、すなわち、媒体Aと
して用意したPVK膜そのものと、従来のスピンコーテ
ィング法で作製したPVK膜の紫外線励起の発光特性の
測定結果を、それぞれ曲線(a),(b),(c)にて
示している。
【図3】 本発明の第1の実施形態で作製したフルカラ
ー表示可能な有機ELディスプレイの構造を示してい
る。
【図4】 作製したフルカラー有機ELディスプレイの
ELスペクトルを示している。
【図5】 本発明の第6の実施形態による有機ELディ
スプレイの製造方法を示している。
【符号の説明】
1,4ガラス基板 2 ITO透明電極 3 ポリビニルカルバゾール(PVK) 5,7 SiN保護層 6 光吸収体 8 ナイルレッドを高濃度に添加したPVK 9 フォトマスク 10 レーザ源 11 スペイシャルフィルタ 12 平凸レンズ 13 アパーチャ 14 ガラス基板 15,17 保護層 16 光吸収体層 18 色素を高濃度に添加したPVK
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月30日(2001.1.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 信治 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 田中 克 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 和泉 佳孝 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 石井 紀彦 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 3K007 AB04 AB18 CA01 CB01 DA01 DB03 EB00 FA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明電極が表面に形成されたガラス基板
    またはプラスチック基板上にホスト有機材料が成膜され
    た第1の媒体と、 実質的に光吸収体上に色素が高濃度に添加されたホスト
    有機材料が成膜された第2の媒体とを用意し、 前記第1の媒体のホスト有機材料と前記第2の媒体の色
    素が高濃度に添加されたホスト有機材料とを接触させる
    とともに、前記第2の媒体の光吸収体を光照射して温度
    上昇させることにより、前記接触させた両媒体のホスト
    有機材料を加熱し、前記第2の媒体のホスト有機材料に
    添加されている色素を前記第1の媒体のホスト有機材料
    にドープすることにより有機エレクトロルミネッセント
    ディスプレイを製造するようにしたことを特徴とする有
    機エレクトロルミネッセントディスプレイの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の有機エレクトロルミネッ
    セントディスプレイの製造方法において、前記第2の媒
    体の光吸収体を光照射するに際して温度上昇領域を制限
    するためにフォトマスクを使用することを特徴する有機
    エレクトロルミネッセントディスプレイの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の有機エレクトロルミネッ
    セントディスプレイの製造方法において、前記第2の媒
    体の色素が高濃度に添加されたホスト有機材料の膜面が
    凹凸になっていることを特徴とする有機エレクトロルミ
    ネッセントディスプレイの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の有機エレクトロル
    ミネッセントディスプレイの製造方法によって製造され
    たことを特徴とする有機エレクトロルミネッセントディ
    スプレイ
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104157797A (zh) * 2014-08-07 2014-11-19 京东方科技集团股份有限公司 一种制备有机发光器件的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104157797A (zh) * 2014-08-07 2014-11-19 京东方科技集团股份有限公司 一种制备有机发光器件的方法

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