JP2002218884A - 魚釣り装置 - Google Patents
魚釣り装置Info
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- JP2002218884A JP2002218884A JP2001019206A JP2001019206A JP2002218884A JP 2002218884 A JP2002218884 A JP 2002218884A JP 2001019206 A JP2001019206 A JP 2001019206A JP 2001019206 A JP2001019206 A JP 2001019206A JP 2002218884 A JP2002218884 A JP 2002218884A
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- fishing
- hull
- fishing line
- line
- fish
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 取り扱いが簡単であって、魚を釣り上げると
きの手ごたえを感じ、釣りの醍醐味を味わうことができ
る魚釣り装置を提供する。 【解決手段】 魚釣り装置1は、送信機2からの無線操
縦で制御される自力航行可能な船体3と、船体3に着脱
可能に固定された釣竿5と、リール6に巻かれた釣糸7
と、釣糸7に繋がれたルアー8を備えている。
きの手ごたえを感じ、釣りの醍醐味を味わうことができ
る魚釣り装置を提供する。 【解決手段】 魚釣り装置1は、送信機2からの無線操
縦で制御される自力航行可能な船体3と、船体3に着脱
可能に固定された釣竿5と、リール6に巻かれた釣糸7
と、釣糸7に繋がれたルアー8を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線操縦で航行す
るラジコンボートと釣竿とを組み合わせた魚釣り装置に
関する。
るラジコンボートと釣竿とを組み合わせた魚釣り装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】釣りを趣味とする人の多くは、休日にな
ると、海、川、湖沼あるいは池などに出かけて思い思い
の釣りを楽しんでいるが、ほとんどの釣り人は、大きな
魚をたくさん釣り上げたいと願っている。目的とする魚
をたくさん釣り上げるには、狙っている魚が数多く回遊
しているポイントに的確に釣糸を垂らす必要があり、こ
れは海釣り、川釣りのいずれの場合においてもあてはま
ることである。
ると、海、川、湖沼あるいは池などに出かけて思い思い
の釣りを楽しんでいるが、ほとんどの釣り人は、大きな
魚をたくさん釣り上げたいと願っている。目的とする魚
をたくさん釣り上げるには、狙っている魚が数多く回遊
しているポイントに的確に釣糸を垂らす必要があり、こ
れは海釣り、川釣りのいずれの場合においてもあてはま
ることである。
【0003】釣り人の多くは、このようなポイントに糸
を垂れるために、足場の悪い場所まで出かけたり、腰付
近まで水中に入ったり、釣り舟に乗ったりなど、第三者
には涙ぐましいとも映る努力をしている。しかしなが
ら、努力の割には釣れないことの方が多いのが実状であ
り、場合によっては危険な目に遭うこともある。
を垂れるために、足場の悪い場所まで出かけたり、腰付
近まで水中に入ったり、釣り舟に乗ったりなど、第三者
には涙ぐましいとも映る努力をしている。しかしなが
ら、努力の割には釣れないことの方が多いのが実状であ
り、場合によっては危険な目に遭うこともある。
【0004】そこで、目的とする魚がいるポイントに簡
単に近づいて、安全に釣りを行う手段として、無全操縦
で航行するラジコン船を利用した釣り技術が開発され、
例えば、特開平11−169041号公報などで開示さ
れている。
単に近づいて、安全に釣りを行う手段として、無全操縦
で航行するラジコン船を利用した釣り技術が開発され、
例えば、特開平11−169041号公報などで開示さ
れている。
【0005】前記公報に開示されている電動リール付き
ラジコン船は、無線制御によって、ラジコン船およびそ
れに取り付けた電動リールを遠隔操作して魚釣りを行う
ものである。このラジコン船を使用すれば、目的のポイ
ントに迅速かつ正確に釣糸を垂らして、手軽に釣りをす
ることができ、ある程度の釣果も期待できる。
ラジコン船は、無線制御によって、ラジコン船およびそ
れに取り付けた電動リールを遠隔操作して魚釣りを行う
ものである。このラジコン船を使用すれば、目的のポイ
ントに迅速かつ正確に釣糸を垂らして、手軽に釣りをす
ることができ、ある程度の釣果も期待できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に開示されて
いる電動リール付きラジコン船は、目的とする魚がいる
ポイントまでの航行、釣糸の水中沈下、魚が掛かったと
きの釣糸の巻き上げなどを全て無線操縦で行うようにな
っているため、構造が複雑で取り扱いも面倒であり、遠
く離れたラジコン船を的確に操縦し、電動リールを無線
操作して魚を釣り上げるには高度の熟練を要する。ま
た、電動リールは無線操作で作動するので、魚を釣り上
げるときの手ごたえを感じることができず、釣りの醍醐
味を味わうことができない。
いる電動リール付きラジコン船は、目的とする魚がいる
ポイントまでの航行、釣糸の水中沈下、魚が掛かったと
きの釣糸の巻き上げなどを全て無線操縦で行うようにな
っているため、構造が複雑で取り扱いも面倒であり、遠
く離れたラジコン船を的確に操縦し、電動リールを無線
操作して魚を釣り上げるには高度の熟練を要する。ま
た、電動リールは無線操作で作動するので、魚を釣り上
げるときの手ごたえを感じることができず、釣りの醍醐
味を味わうことができない。
【0007】また、釣糸、電動リールおよび釣竿などが
船体に固定されているので、引きの強い魚や予想しない
大きさの魚などが掛かった場合、魚の引っ張り力でラジ
コン船が転覆したり、ラジコン船ごと引っ張って行かれ
たりして、回収不能に陥るおそれがあり、大きな被害を
被ることがある。
船体に固定されているので、引きの強い魚や予想しない
大きさの魚などが掛かった場合、魚の引っ張り力でラジ
コン船が転覆したり、ラジコン船ごと引っ張って行かれ
たりして、回収不能に陥るおそれがあり、大きな被害を
被ることがある。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、取り扱
いが簡単であって、釣り上げるときの手ごたえを感じ、
釣りの醍醐味を味わうことができる魚釣り装置を提供す
ることにある。
いが簡単であって、釣り上げるときの手ごたえを感じ、
釣りの醍醐味を味わうことができる魚釣り装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の魚釣り装置は、
送信機からの無線操縦で制御される自力航行可能な船体
と、船体に着脱可能に固定された釣竿と、釣竿に係止さ
れた釣糸と、釣糸に繋がれた釣針とを備えたことを特徴
とする。ここで、釣針とは、魚体の一部に係合して魚を
捕捉する機能を有する釣具を意味しており、ルアー、フ
ライなどを含んでいる。
送信機からの無線操縦で制御される自力航行可能な船体
と、船体に着脱可能に固定された釣竿と、釣竿に係止さ
れた釣糸と、釣糸に繋がれた釣針とを備えたことを特徴
とする。ここで、釣針とは、魚体の一部に係合して魚を
捕捉する機能を有する釣具を意味しており、ルアー、フ
ライなどを含んでいる。
【0010】このような構成とすることにより、釣竿が
固定された船体を送信機で操縦してポイントまで航行さ
せ、魚が掛かったらその状態のまま送信機で操縦して船
体を手元まで戻し、船体から釣竿を取り外して、魚を水
中から釣り上げればよいので取り扱いは簡単であり、魚
を釣り上げるときの手ごたえを感じ、釣りの醍醐味を味
わうことができる。また、送信機によるコントロール
は、船体の前進、停止、後退、速度調節および方向変換
でよいので、操縦は容易であり、熟練の必要もない。な
お、釣竿の固定手段としては、釣竿の基端部分が挿入可
能な管状体を船体に傾斜状態に固定したものが好適であ
るが、このような管状体を傾動可能としたもの、あるい
は管状体を傾動可能とするとともに弾性体で起立方向へ
付勢したものなども採用することができる。
固定された船体を送信機で操縦してポイントまで航行さ
せ、魚が掛かったらその状態のまま送信機で操縦して船
体を手元まで戻し、船体から釣竿を取り外して、魚を水
中から釣り上げればよいので取り扱いは簡単であり、魚
を釣り上げるときの手ごたえを感じ、釣りの醍醐味を味
わうことができる。また、送信機によるコントロール
は、船体の前進、停止、後退、速度調節および方向変換
でよいので、操縦は容易であり、熟練の必要もない。な
お、釣竿の固定手段としては、釣竿の基端部分が挿入可
能な管状体を船体に傾斜状態に固定したものが好適であ
るが、このような管状体を傾動可能としたもの、あるい
は管状体を傾動可能とするとともに弾性体で起立方向へ
付勢したものなども採用することができる。
【0011】前記釣竿に、釣糸を巻取り可能なリールを
設けることにより、釣針に掛かった魚の引っ張りに対
し、リールからの釣糸の繰り出しで対処できるようにな
るため、比較的大きな魚が掛かったときの対応性が向上
する。また、釣り上げる際のリール操作を行うことで、
釣りの醍醐味が増大する。
設けることにより、釣針に掛かった魚の引っ張りに対
し、リールからの釣糸の繰り出しで対処できるようにな
るため、比較的大きな魚が掛かったときの対応性が向上
する。また、釣り上げる際のリール操作を行うことで、
釣りの醍醐味が増大する。
【0012】前記釣糸に船体の推力以上の引張力が加わ
ったとき、釣糸を自動的に繰り出すドラッグ機構をリー
ルに設けることにより、釣針が根がかりしても船体の推
力で釣糸がリールから繰り出されるので船体の帰還が可
能である。また、船体の推力以上の力で引っ張る魚など
が掛かったときも、リールから釣糸が繰り出されるの
で、船体が回収不能に陥ることもない。
ったとき、釣糸を自動的に繰り出すドラッグ機構をリー
ルに設けることにより、釣針が根がかりしても船体の推
力で釣糸がリールから繰り出されるので船体の帰還が可
能である。また、船体の推力以上の力で引っ張る魚など
が掛かったときも、リールから釣糸が繰り出されるの
で、船体が回収不能に陥ることもない。
【0013】また、傾斜した船体を正常姿勢に自動帰還
させる姿勢復元手段を設けることにより、掛かった魚の
引っ張り力で船体が転覆したままになったり、沈没した
りして、航行不能になるのを防止することができる。船
体復元性の問題は非常に難しく、例えば、幅の広い船体
は、傾斜角度が少ないうちは高い復元性を示すが、ある
角度以上傾斜すると急速に復元性を失って転覆し、一旦
転覆すると起き上がれなくなることがあるように、簡単
に判断が下せない事項が多い。
させる姿勢復元手段を設けることにより、掛かった魚の
引っ張り力で船体が転覆したままになったり、沈没した
りして、航行不能になるのを防止することができる。船
体復元性の問題は非常に難しく、例えば、幅の広い船体
は、傾斜角度が少ないうちは高い復元性を示すが、ある
角度以上傾斜すると急速に復元性を失って転覆し、一旦
転覆すると起き上がれなくなることがあるように、簡単
に判断が下せない事項が多い。
【0014】しかしながら、船体の復元性は、その船体
の重心位置とその船体にかかる浮力の中心位置とによっ
て判断することができ、重心位置を低く、浮力の中心位
置を高くし、重心と浮力中心との距離を大きくする程復
元性は高くなるので、船体をいわゆる重排水量型とする
ことが望ましい。
の重心位置とその船体にかかる浮力の中心位置とによっ
て判断することができ、重心位置を低く、浮力の中心位
置を高くし、重心と浮力中心との距離を大きくする程復
元性は高くなるので、船体をいわゆる重排水量型とする
ことが望ましい。
【0015】また、船体を水密構造にすれば、船体内に
水が侵入して重心位置が変わることはなくなるが、船体
の傾斜に伴う浮力中心の移動は避けられない。したがっ
て、あらゆる傾斜角度において、この重心と浮力中心と
の距離が大きくとり、必要装備を維持しながら且つ復元
力に対する水の抵抗ができるだけ小さくなるように設計
する必要がある。
水が侵入して重心位置が変わることはなくなるが、船体
の傾斜に伴う浮力中心の移動は避けられない。したがっ
て、あらゆる傾斜角度において、この重心と浮力中心と
の距離が大きくとり、必要装備を維持しながら且つ復元
力に対する水の抵抗ができるだけ小さくなるように設計
する必要がある。
【0016】そこで、姿勢復元手段としては、船体傾斜
角度の大小を問わず、あらゆる傾斜角度から起き上がり
小法師のように直ちに船体を正常姿勢に自動帰還させる
ものが望ましく、具体的には、船底付近に重量を集中さ
せたりバラストを積載して船体の重心を下げること、重
心位置を低くするとともに浮力の中心位置を高くし且つ
重心と浮力中心との距離を大きくとること、傾斜したと
き船体内に水が入らないように水密構造とすること、船
体下部にキールを取り付けることなどが好適である。
角度の大小を問わず、あらゆる傾斜角度から起き上がり
小法師のように直ちに船体を正常姿勢に自動帰還させる
ものが望ましく、具体的には、船底付近に重量を集中さ
せたりバラストを積載して船体の重心を下げること、重
心位置を低くするとともに浮力の中心位置を高くし且つ
重心と浮力中心との距離を大きくとること、傾斜したと
き船体内に水が入らないように水密構造とすること、船
体下部にキールを取り付けることなどが好適である。
【0017】また、船体に、釣糸の一部が係脱可能なラ
インリリース部を設けることにより、釣糸の一部をライ
ンリリース部に係止することで、航行中や待機中に、釣
糸を安定保持することができるだけでなく、釣針方向に
引っ張った釣糸の一部をラインリリース部に係止するこ
とで釣竿を下方へ弓形に反らせた状態に保ち、魚が掛か
ったときの引張力で釣糸がラインリリース部から離脱し
て釣竿が瞬時に元の形状に戻る機構を形成できるため、
釣竿の復元を見て操縦者は直ちに魚が掛かったことを確
認でき、復元の瞬間に釣糸が引っ張られることで魚のフ
ッキングも良くなる。なお、釣糸がラインリリース部か
ら離脱したとき、釣竿が復元すると同時に釣竿が弾性力
で起立する機構を設けておけば、魚がヒットしたときの
釣糸の引っ張り力が増すので、さらに確実なフッキング
を得ることができる。
インリリース部を設けることにより、釣糸の一部をライ
ンリリース部に係止することで、航行中や待機中に、釣
糸を安定保持することができるだけでなく、釣針方向に
引っ張った釣糸の一部をラインリリース部に係止するこ
とで釣竿を下方へ弓形に反らせた状態に保ち、魚が掛か
ったときの引張力で釣糸がラインリリース部から離脱し
て釣竿が瞬時に元の形状に戻る機構を形成できるため、
釣竿の復元を見て操縦者は直ちに魚が掛かったことを確
認でき、復元の瞬間に釣糸が引っ張られることで魚のフ
ッキングも良くなる。なお、釣糸がラインリリース部か
ら離脱したとき、釣竿が復元すると同時に釣竿が弾性力
で起立する機構を設けておけば、魚がヒットしたときの
釣糸の引っ張り力が増すので、さらに確実なフッキング
を得ることができる。
【0018】ここで、釣糸に、その長手方向にスライド
自在なフロートを取り付けることにより、釣糸に掛かっ
た魚の水中での動きをフロートの動きで確認できるよう
になるため、フロートを目印にしてフロートがある方向
と逆方向に操舵することで安定した航行が可能となり、
ヒット時や帰還航行時に船体を的確に操縦できる。ま
た、前述したように、釣糸をラインリリース部に係止す
る際に、当該フロートをラインリリース部の上方に位置
させておけば、釣糸がラインリリース部から離脱した瞬
間にフロートは水面に落下するので、魚が掛かったこと
を確実に視認できる。なお、フロートは目立ちやすい蛍
光色とすることが望ましい。
自在なフロートを取り付けることにより、釣糸に掛かっ
た魚の水中での動きをフロートの動きで確認できるよう
になるため、フロートを目印にしてフロートがある方向
と逆方向に操舵することで安定した航行が可能となり、
ヒット時や帰還航行時に船体を的確に操縦できる。ま
た、前述したように、釣糸をラインリリース部に係止す
る際に、当該フロートをラインリリース部の上方に位置
させておけば、釣糸がラインリリース部から離脱した瞬
間にフロートは水面に落下するので、魚が掛かったこと
を確実に視認できる。なお、フロートは目立ちやすい蛍
光色とすることが望ましい。
【0019】また、船体の航行手段として、電池で作動
するモータと、モータで駆動されたプロペラとを設け、
プロペラ駆動軸と船体との境界部分に、プロペラ駆動軸
が挿通された管状体と、プロペラ駆動軸と管状体との隙
間に充填されたグリスと、隙間の軸方向の複数箇所に配
置されたリング状封止材とからなる水密性軸受を設ける
ことが望ましい。このような構成とすることにより、騒
音の少ない航行が可能となり、プロペラ駆動軸と船体と
の境界部分からの浸水も生じないので、浸水による沈没
を防止できるだけでなく、船体内に収納されている電気
機器の浸水トラブルも防止できる。また、船体の一部な
どに、電池残量を示すインジケータを設ければ、使用中
に電池が切れて船体が停止し、回収不能に陥るのを防止
できる。電池として、充電可能な蓄電池を使用すれば、
充電の繰り返しで長時使用できるので便利である。
するモータと、モータで駆動されたプロペラとを設け、
プロペラ駆動軸と船体との境界部分に、プロペラ駆動軸
が挿通された管状体と、プロペラ駆動軸と管状体との隙
間に充填されたグリスと、隙間の軸方向の複数箇所に配
置されたリング状封止材とからなる水密性軸受を設ける
ことが望ましい。このような構成とすることにより、騒
音の少ない航行が可能となり、プロペラ駆動軸と船体と
の境界部分からの浸水も生じないので、浸水による沈没
を防止できるだけでなく、船体内に収納されている電気
機器の浸水トラブルも防止できる。また、船体の一部な
どに、電池残量を示すインジケータを設ければ、使用中
に電池が切れて船体が停止し、回収不能に陥るのを防止
できる。電池として、充電可能な蓄電池を使用すれば、
充電の繰り返しで長時使用できるので便利である。
【0020】なお、船体に取水口および排水口を設け、
取水口から導入した水でモータを冷却し、その水を排水
口から排出する水冷機構を設ければ、モータ過熱を防止
できるので、長時間運転しても、水密性の高い密閉され
た船体内に配置されたモータの焼損などを防止すること
ができ、比較的多量の熱を発生する高出力モータの使用
も可能となるので、船体の大型化、高速化に対応でき
る。
取水口から導入した水でモータを冷却し、その水を排水
口から排出する水冷機構を設ければ、モータ過熱を防止
できるので、長時間運転しても、水密性の高い密閉され
た船体内に配置されたモータの焼損などを防止すること
ができ、比較的多量の熱を発生する高出力モータの使用
も可能となるので、船体の大型化、高速化に対応でき
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜4に示すように、本実施形
態の魚釣り装置1は、釣り人が手に持って操作する送信
機2の無線操縦によって制御される自力航行可能な船体
3と、船体3の中央付近に35度程度後方に傾斜して立
設された管状の竿受け4に把持部5aを着脱可能に挿入
して固定された釣竿5と、釣竿5に取り付けられたリー
ル6と、リール6に巻取り可能に係止された釣糸7と、
釣糸7の先端に繋がれたルアー8と、釣糸7に沿ってス
ライド可能に係止された蛍光色のフロート9を備えてい
る。リール6は、一般のリールと同様、ハンドル6aを
回転させて釣糸7を巻き取ることができ、釣糸7が船体
3の推力以上の力で引っ張られるとリール6が回転し
て、巻かれている釣糸7が自動的に繰り出されるドラッ
グ機能を有している。
態の魚釣り装置1は、釣り人が手に持って操作する送信
機2の無線操縦によって制御される自力航行可能な船体
3と、船体3の中央付近に35度程度後方に傾斜して立
設された管状の竿受け4に把持部5aを着脱可能に挿入
して固定された釣竿5と、釣竿5に取り付けられたリー
ル6と、リール6に巻取り可能に係止された釣糸7と、
釣糸7の先端に繋がれたルアー8と、釣糸7に沿ってス
ライド可能に係止された蛍光色のフロート9を備えてい
る。リール6は、一般のリールと同様、ハンドル6aを
回転させて釣糸7を巻き取ることができ、釣糸7が船体
3の推力以上の力で引っ張られるとリール6が回転し
て、巻かれている釣糸7が自動的に繰り出されるドラッ
グ機能を有している。
【0022】船体3のデッキ部分には、実船を模した発
泡ポリスチレン製の船室10およびマスト11、受信ア
ンテナ12、開閉可能な気密ハッチ13が設けられ、甲
板24は複数のボルト23で固定されている。船体3の
後部には釣糸7の一部が係脱可能なスリット14Sを有
するラインリリース部14が設けられ、船底の中ほどに
は冷却水の排水口17が設けられ、船底後部には推力を
発生するプロペラ15と、操舵用のラダー16と、冷却
水の取水口18が配置されるている。
泡ポリスチレン製の船室10およびマスト11、受信ア
ンテナ12、開閉可能な気密ハッチ13が設けられ、甲
板24は複数のボルト23で固定されている。船体3の
後部には釣糸7の一部が係脱可能なスリット14Sを有
するラインリリース部14が設けられ、船底の中ほどに
は冷却水の排水口17が設けられ、船底後部には推力を
発生するプロペラ15と、操舵用のラダー16と、冷却
水の取水口18が配置されるている。
【0023】送信機2は、送信アンテナ19、メインス
イッチ20、船体3を操縦するためのスティック21,
22を備えており、スティック21は上下に傾動可能で
あり、スティック21を送信機2の上方に倒すと船体3
が前進し、下方に倒すと船体3が後退する。スティック
21を倒す角度が増すほどプロペラ15の回転数が増加
し、船体3の速度は増大する。スティック22は左右に
傾動可能であり、船体3を航行させながらスティック2
2を左に倒すと船体3は左方へ曲がり、右に倒すと船体
3は右方へ曲がる。スティック22を倒す角度と、船体
3のラダー16の舵角とは比例しているので、スティッ
ク22を大きく倒すほど、船体3は急旋回する。
イッチ20、船体3を操縦するためのスティック21,
22を備えており、スティック21は上下に傾動可能で
あり、スティック21を送信機2の上方に倒すと船体3
が前進し、下方に倒すと船体3が後退する。スティック
21を倒す角度が増すほどプロペラ15の回転数が増加
し、船体3の速度は増大する。スティック22は左右に
傾動可能であり、船体3を航行させながらスティック2
2を左に倒すと船体3は左方へ曲がり、右に倒すと船体
3は右方へ曲がる。スティック22を倒す角度と、船体
3のラダー16の舵角とは比例しているので、スティッ
ク22を大きく倒すほど、船体3は急旋回する。
【0024】次に、図5〜7を参照して、船体3の内部
構造について説明する。図5,6に示すように、船体3
の内部には、モータ25、ジョイント26、プロペラ駆
動軸27、水密性軸受28、バラスト29、受信機3
0、アンプ31、蓄電池32、操舵用サーボモータ3
3、冷却水パイプ34、ラダー軸36、操舵アーム35
が配置されている。
構造について説明する。図5,6に示すように、船体3
の内部には、モータ25、ジョイント26、プロペラ駆
動軸27、水密性軸受28、バラスト29、受信機3
0、アンプ31、蓄電池32、操舵用サーボモータ3
3、冷却水パイプ34、ラダー軸36、操舵アーム35
が配置されている。
【0025】送信機2から送信された電波は受信アンテ
ナ12から受信機30に伝わり、操舵用サーボモータ3
3によるラダー16の操縦と、アンプ31によるモータ
25の回転方向、回転数のコントロールとが行われる。
モータ25は、蓄電池32から供給される電流で回転
し、その回転力は、ジョイント26およびプロペラ駆動
軸27を経由してプロペラ15に伝達される。操舵用サ
ーボモータ33の回動は、操舵アーム35を介してラダ
ー軸36に伝達され、ラダー軸36の回動でラダー16
が左右に動く。
ナ12から受信機30に伝わり、操舵用サーボモータ3
3によるラダー16の操縦と、アンプ31によるモータ
25の回転方向、回転数のコントロールとが行われる。
モータ25は、蓄電池32から供給される電流で回転
し、その回転力は、ジョイント26およびプロペラ駆動
軸27を経由してプロペラ15に伝達される。操舵用サ
ーボモータ33の回動は、操舵アーム35を介してラダ
ー軸36に伝達され、ラダー軸36の回動でラダー16
が左右に動く。
【0026】水密性軸受28は、図7に示すように、二
重構造のアクリル製の管状体37,38にプロペラ駆動
軸27が挿通され、プロペラ駆動軸27と管状体38と
の隙間にグリス39が充填され、隙間の軸方向の2箇所
にリング状封止材40が配置されている。リング状封止
材40は、プロペラ駆動軸25に密着するサイズのOリ
ング40aと、Oリング40aを挟持する2枚のステン
レスワッシャ40bとで構成され、接着剤Sで管状体3
8の内周面に固定され、プロペラ15側のリング状封止
材40は固定用ワッシャ41で固定されている。また、
管状体37,38同士は接着剤Sで固着されている。
重構造のアクリル製の管状体37,38にプロペラ駆動
軸27が挿通され、プロペラ駆動軸27と管状体38と
の隙間にグリス39が充填され、隙間の軸方向の2箇所
にリング状封止材40が配置されている。リング状封止
材40は、プロペラ駆動軸25に密着するサイズのOリ
ング40aと、Oリング40aを挟持する2枚のステン
レスワッシャ40bとで構成され、接着剤Sで管状体3
8の内周面に固定され、プロペラ15側のリング状封止
材40は固定用ワッシャ41で固定されている。また、
管状体37,38同士は接着剤Sで固着されている。
【0027】このような構成とすることにより、船体3
は、通常の電動式ラジコンボートと同様、水上に浮かべ
て、陸上から送信機2のスティック21,22を操作す
ることによって前進、後退、停止および左右旋回、速度
調節を行うことができる。
は、通常の電動式ラジコンボートと同様、水上に浮かべ
て、陸上から送信機2のスティック21,22を操作す
ることによって前進、後退、停止および左右旋回、速度
調節を行うことができる。
【0028】次に、図8を参照して、魚釣り装置1の使
い方について説明する。釣竿5、釣糸7およびルアー8
などの仕掛けを所定状態にセットした後、釣竿5の把持
部5aを船体3の竿受け4に挿入して釣竿5を船体後方
に傾斜した状態に保持する。そして、2〜3メートル程
度引出した釣糸7をルアー8の方向へ引っ張り、その一
部をラインリリース部14のスリット14Sに係止する
ことによって釣竿5を下方へ弓形に反らせた状態とす
る。このとき、フロート9は、ラインリリース部14上
に載置した状態にしておく。前述した図1はこの状態を
示している。
い方について説明する。釣竿5、釣糸7およびルアー8
などの仕掛けを所定状態にセットした後、釣竿5の把持
部5aを船体3の竿受け4に挿入して釣竿5を船体後方
に傾斜した状態に保持する。そして、2〜3メートル程
度引出した釣糸7をルアー8の方向へ引っ張り、その一
部をラインリリース部14のスリット14Sに係止する
ことによって釣竿5を下方へ弓形に反らせた状態とす
る。このとき、フロート9は、ラインリリース部14上
に載置した状態にしておく。前述した図1はこの状態を
示している。
【0029】セッティングが完了したら、釣り場の水面
Wに船体3を浮かべ、送信機2のスティック21,22
を操作して、船体3をポイントまで航行させる。ポイン
トに到着したら、その付近で船体3を回遊させながら、
ヒットを待つ。なお、本実施形態ではルアーフィッシン
グを行っているので、ポイント付近で船体3を回遊させ
ながらヒットを待つが、これに限定するものではなく、
仕掛けの種類や漁法、狙っている魚の習性、釣り場の状
況などに応じて、ポイント付近で船体3を停止させる
か、回遊させるかを定めることができる。
Wに船体3を浮かべ、送信機2のスティック21,22
を操作して、船体3をポイントまで航行させる。ポイン
トに到着したら、その付近で船体3を回遊させながら、
ヒットを待つ。なお、本実施形態ではルアーフィッシン
グを行っているので、ポイント付近で船体3を回遊させ
ながらヒットを待つが、これに限定するものではなく、
仕掛けの種類や漁法、狙っている魚の習性、釣り場の状
況などに応じて、ポイント付近で船体3を停止させる
か、回遊させるかを定めることができる。
【0030】ルアー8に魚Fが掛かると、図8に示すよ
うに、そのときのショックでラインリリース部14のス
リット14Sから釣糸7が離脱して釣竿5が瞬時に元の
形状に戻ることで魚Fをフッキングするとともに、フロ
ート9がラインリリース部14から飛び跳ねて水面Wへ
落下する。これによって、操縦者は魚Fが掛かったこと
が分かるので、船体3を全速前進させ、さらにフッキン
グを確実にする。魚Fが大物である場合は、ドラッグ機
能を有するリール6から釣糸7が繰り出されることで対
応できる。この後、船体3を操縦者の手元まで航行させ
て停止し、竿受け4から釣竿5を取り外せば、通常の釣
りの場合と同様に、自分の手でリール6のハンドル6a
を回転させ、魚Fの手ごたえを感じながら釣り上げるこ
とができる。
うに、そのときのショックでラインリリース部14のス
リット14Sから釣糸7が離脱して釣竿5が瞬時に元の
形状に戻ることで魚Fをフッキングするとともに、フロ
ート9がラインリリース部14から飛び跳ねて水面Wへ
落下する。これによって、操縦者は魚Fが掛かったこと
が分かるので、船体3を全速前進させ、さらにフッキン
グを確実にする。魚Fが大物である場合は、ドラッグ機
能を有するリール6から釣糸7が繰り出されることで対
応できる。この後、船体3を操縦者の手元まで航行させ
て停止し、竿受け4から釣竿5を取り外せば、通常の釣
りの場合と同様に、自分の手でリール6のハンドル6a
を回転させ、魚Fの手ごたえを感じながら釣り上げるこ
とができる。
【0031】このように、釣竿5が固定された船体3を
送信機2で操縦してポイントまで航行させ、魚Fが掛か
ったらその状態のまま送信機2を操作して船体3を手元
まで帰還させ、船体3から釣竿5を取り外して、魚Fを
水中から釣り上げればよいので、取り扱いは簡単であ
り、魚Fを釣り上げるときの手ごたえを感じ、釣りの醍
醐味を味わうことができる。また、送信機2によるコン
トロールは、船体3の前進、停止、後退、方向変換およ
び速度調節でよいので、操縦は容易であり、熟練の必要
もない。
送信機2で操縦してポイントまで航行させ、魚Fが掛か
ったらその状態のまま送信機2を操作して船体3を手元
まで帰還させ、船体3から釣竿5を取り外して、魚Fを
水中から釣り上げればよいので、取り扱いは簡単であ
り、魚Fを釣り上げるときの手ごたえを感じ、釣りの醍
醐味を味わうことができる。また、送信機2によるコン
トロールは、船体3の前進、停止、後退、方向変換およ
び速度調節でよいので、操縦は容易であり、熟練の必要
もない。
【0032】なお、大きな魚などが掛かり、釣糸7が強
く引っ張られることがあっても、釣糸7が水面wから下
方へ引っ張られることによって、竿受け4に挿入されて
いる釣竿5は梃子状態となって竿受け4内で強く保持さ
れるので、釣竿5が船体3から離脱することはない。
く引っ張られることがあっても、釣糸7が水面wから下
方へ引っ張られることによって、竿受け4に挿入されて
いる釣竿5は梃子状態となって竿受け4内で強く保持さ
れるので、釣竿5が船体3から離脱することはない。
【0033】また、釣竿5には、ドラッグ機能を有する
リール6が取り付けられているので、ルアー8に掛かっ
た魚Fの引っ張りに対し、リール6からの釣糸7の繰り
出しで対処でき、比較的大きな魚が掛かったときの対応
性も良好である。また、ルアー8が根がかりしたとき、
船体3の推力によって釣糸7がリール6から繰り出され
るので、船体3の帰還が可能である。また、船体3の推
力以上の力で引っ張る魚などが掛かったときも、リール
6から釣糸7が繰り出されるので、船体3が回収不能に
陥ることもない。
リール6が取り付けられているので、ルアー8に掛かっ
た魚Fの引っ張りに対し、リール6からの釣糸7の繰り
出しで対処でき、比較的大きな魚が掛かったときの対応
性も良好である。また、ルアー8が根がかりしたとき、
船体3の推力によって釣糸7がリール6から繰り出され
るので、船体3の帰還が可能である。また、船体3の推
力以上の力で引っ張る魚などが掛かったときも、リール
6から釣糸7が繰り出されるので、船体3が回収不能に
陥ることもない。
【0034】さらに、船体3は完全水密構造とし、比重
の極めて小さな発泡ポリスチレン製の船室10やマスト
11を設け、船体3の内部にバラスト29を配置するこ
とで重心を低くしているため、安定性が高く、傾いたと
きの復元性も優れており、もし船体3が転覆して180
度回転し船底を上に向けた状態となっても、起き上がり
小法師のように、自動的に正常姿勢に自動帰還する。し
たがって、掛かった魚Fの引っ張り力で船体3が転覆し
たままになったり、沈没したりして、航行不能あるいは
回収不能に陥ることがない。
の極めて小さな発泡ポリスチレン製の船室10やマスト
11を設け、船体3の内部にバラスト29を配置するこ
とで重心を低くしているため、安定性が高く、傾いたと
きの復元性も優れており、もし船体3が転覆して180
度回転し船底を上に向けた状態となっても、起き上がり
小法師のように、自動的に正常姿勢に自動帰還する。し
たがって、掛かった魚Fの引っ張り力で船体3が転覆し
たままになったり、沈没したりして、航行不能あるいは
回収不能に陥ることがない。
【0035】また、釣糸7には、その長手方向にスライ
ド自在な蛍光色のフロート9を取り付けているため、前
述したように魚Fがヒットしたことが直ぐ分かり、ルア
ー8に掛かった魚Fの水中での動きもフロート9の動き
で確認できるため、フロート9を目印にして、フロート
9がある方向と逆方向に操舵することで安定した航行が
可能であり、ヒット時および帰還航行時に船体3を的確
に操縦できる。
ド自在な蛍光色のフロート9を取り付けているため、前
述したように魚Fがヒットしたことが直ぐ分かり、ルア
ー8に掛かった魚Fの水中での動きもフロート9の動き
で確認できるため、フロート9を目印にして、フロート
9がある方向と逆方向に操舵することで安定した航行が
可能であり、ヒット時および帰還航行時に船体3を的確
に操縦できる。
【0036】船体3の航行手段として、蓄電池32で作
動するモータ25およびプロペラ15を設け、プロペラ
駆動軸27と船体3との境界部分に水密性軸受28を設
けているため、騒音の少ない航行が可能であり、プロペ
ラ駆動軸27と船体3との境界部分から浸水することが
ない。また、船体3の気密ハッチ13の上面に、電池残
量を示すインジケータ42を設けているため、使用開始
時あるいは帰還時などに電池残量を目視確認でき、使用
中の電池切れで船体が停止して回収不能に陥るのを防止
できる。なお、蓄電池32は、充電の繰り返しで長時間
使用できるので便利であり、予備の蓄電池32を用意し
ておけば、長時間の使用も可能となる。
動するモータ25およびプロペラ15を設け、プロペラ
駆動軸27と船体3との境界部分に水密性軸受28を設
けているため、騒音の少ない航行が可能であり、プロペ
ラ駆動軸27と船体3との境界部分から浸水することが
ない。また、船体3の気密ハッチ13の上面に、電池残
量を示すインジケータ42を設けているため、使用開始
時あるいは帰還時などに電池残量を目視確認でき、使用
中の電池切れで船体が停止して回収不能に陥るのを防止
できる。なお、蓄電池32は、充電の繰り返しで長時間
使用できるので便利であり、予備の蓄電池32を用意し
ておけば、長時間の使用も可能となる。
【0037】さらに、取水口18に連結された冷却水パ
イプ34をモータ25の外周に巻きつけ、その終端を排
水口17に連結することにより、取水口18から冷却水
パイプ34内に導入た水でモータ25を冷却し、その水
を排水口17から排出する水冷機構を設けているため、
モータ25の過熱を防止できる。したがって、気温の高
い夏期などに長時間運転しても、水密性の高い密閉され
た船体3内に配置されたモータ25が焼損するなどのト
ラブルが発生しない。また、このような水冷機構を設け
ることによって比較的多量の熱を発生する高出力モータ
の使用も可能であるため、船体の大型化、高速化にも対
応できる。
イプ34をモータ25の外周に巻きつけ、その終端を排
水口17に連結することにより、取水口18から冷却水
パイプ34内に導入た水でモータ25を冷却し、その水
を排水口17から排出する水冷機構を設けているため、
モータ25の過熱を防止できる。したがって、気温の高
い夏期などに長時間運転しても、水密性の高い密閉され
た船体3内に配置されたモータ25が焼損するなどのト
ラブルが発生しない。また、このような水冷機構を設け
ることによって比較的多量の熱を発生する高出力モータ
の使用も可能であるため、船体の大型化、高速化にも対
応できる。
【0038】なお、蓄電池32の着脱や交換あるいは簡
単な調整作業などは船体3に設けられている気密ハッチ
13を開いて行うことができ、ボルト23を緩めれば甲
板24全体を取り外すことができるのでメンテナンス性
も良好である。
単な調整作業などは船体3に設けられている気密ハッチ
13を開いて行うことができ、ボルト23を緩めれば甲
板24全体を取り外すことができるのでメンテナンス性
も良好である。
【0039】本実施形態において、船体3は長さが約6
00mm、幅が約250mm、重量が約4kgであり、
釣竿5の長さは約600mmであるが、これらに限定す
るものではないので、釣り場の広さ、目的とする魚の大
きさなどに応じて任意のサイズとすることができ、船体
などに対応した出力のモータを使用できる。また、釣り
の仕掛けや釣り方などもこれに限定するものではないの
で、釣り場の種類(海、川、湖沼、池など)、狙ってい
る魚の種類、サイズ、習性などに応じて、任意に設定す
ることができ、一般の釣りの技法を応用することができ
る。
00mm、幅が約250mm、重量が約4kgであり、
釣竿5の長さは約600mmであるが、これらに限定す
るものではないので、釣り場の広さ、目的とする魚の大
きさなどに応じて任意のサイズとすることができ、船体
などに対応した出力のモータを使用できる。また、釣り
の仕掛けや釣り方などもこれに限定するものではないの
で、釣り場の種類(海、川、湖沼、池など)、狙ってい
る魚の種類、サイズ、習性などに応じて、任意に設定す
ることができ、一般の釣りの技法を応用することができ
る。
【0040】また、本実施形態では、竿受け4を船体3
に傾斜状態に固定しているが、図8に示すように、傾動
可能な竿受け4’を設けることもできる。竿受け4’
は、その基端部分を中心に船体3の前後方向に傾動可能
であって、弾性体によって起立方向(船体3の前方向)
に付勢されている。竿受け4’の使い方は、竿受け4と
同様であり、釣竿5の把持部5aを竿受け4’に挿入
し、釣糸7をルアー8方向に引っ張ってその一部をライ
ンリリース部14に係止するだけでよい。
に傾斜状態に固定しているが、図8に示すように、傾動
可能な竿受け4’を設けることもできる。竿受け4’
は、その基端部分を中心に船体3の前後方向に傾動可能
であって、弾性体によって起立方向(船体3の前方向)
に付勢されている。竿受け4’の使い方は、竿受け4と
同様であり、釣竿5の把持部5aを竿受け4’に挿入
し、釣糸7をルアー8方向に引っ張ってその一部をライ
ンリリース部14に係止するだけでよい。
【0041】魚Fが掛かって釣糸7がラインリリース部
14から離脱すると、釣竿5が復元すると同時に竿受け
4’が弾性力で瞬時に起立することで釣竿5を起立させ
るので、釣竿5自体の復元動作に釣竿5の起立動作が加
わって釣糸7を強く引っ張ることとなり、さらに確実な
フッキングが得られる。また、ヒットしたとき釣竿5が
起立することで、操縦者が離れた位置にいても、魚Fが
掛かったことを目視確認しやすくなるという効果もあ
る。
14から離脱すると、釣竿5が復元すると同時に竿受け
4’が弾性力で瞬時に起立することで釣竿5を起立させ
るので、釣竿5自体の復元動作に釣竿5の起立動作が加
わって釣糸7を強く引っ張ることとなり、さらに確実な
フッキングが得られる。また、ヒットしたとき釣竿5が
起立することで、操縦者が離れた位置にいても、魚Fが
掛かったことを目視確認しやすくなるという効果もあ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
る。
【0043】(1)送信機からの無線操縦で制御される
自力航行可能な船体と、船体に着脱可能に固定された釣
竿と、釣竿に係止された釣糸と、釣糸に繋がれた釣針と
を備えたことにより、取り扱いは簡単であり、釣り上げ
るときの手ごたえを感じながら、釣りの醍醐味を味わう
ことができる。
自力航行可能な船体と、船体に着脱可能に固定された釣
竿と、釣竿に係止された釣糸と、釣糸に繋がれた釣針と
を備えたことにより、取り扱いは簡単であり、釣り上げ
るときの手ごたえを感じながら、釣りの醍醐味を味わう
ことができる。
【0044】(2)前記釣竿に、釣糸を巻取り可能なリ
ールを設けることにより、比較的大きな魚が掛かったと
きの対応性が向上し、釣り上げる際のリール操作で、釣
りの醍醐味が増大する。
ールを設けることにより、比較的大きな魚が掛かったと
きの対応性が向上し、釣り上げる際のリール操作で、釣
りの醍醐味が増大する。
【0045】(3)前記釣糸に船体の推力以上の引張力
が加わったとき、釣糸を自動的に繰り出すドラッグ機構
をリールに設けることにより、釣針が根がかりしたとき
や、極端に引きの強い魚が掛かったりしたときに、船体
の推力で釣糸がリールから繰り出されるので船体の帰還
が可能であり、船体が回収不能に陥ることがない。
が加わったとき、釣糸を自動的に繰り出すドラッグ機構
をリールに設けることにより、釣針が根がかりしたとき
や、極端に引きの強い魚が掛かったりしたときに、船体
の推力で釣糸がリールから繰り出されるので船体の帰還
が可能であり、船体が回収不能に陥ることがない。
【0046】(4)傾斜した船体を正常姿勢に自動帰還
させる姿勢復元手段を設けることにより、掛かった魚の
引っ張り力で船体が転覆したままになったり、沈没した
りして、航行不能になるのを防止することができる。
させる姿勢復元手段を設けることにより、掛かった魚の
引っ張り力で船体が転覆したままになったり、沈没した
りして、航行不能になるのを防止することができる。
【0047】(5)船体に、釣糸の一部が係脱可能なラ
インリリース部を設けることにより、、航行中や待機中
の釣糸を安定保持することができるほか、釣竿が弓形に
反るように引っ張った釣糸の一部をラインリリース部に
係止し、魚が掛かったときに釣糸がラインリリース部か
ら離脱して釣竿が瞬時に復元する機構を形成できるた
め、釣竿の復元を見て操縦者は直ちに魚が掛かったこと
を確認でき、魚のフッキングも良くなる。
インリリース部を設けることにより、、航行中や待機中
の釣糸を安定保持することができるほか、釣竿が弓形に
反るように引っ張った釣糸の一部をラインリリース部に
係止し、魚が掛かったときに釣糸がラインリリース部か
ら離脱して釣竿が瞬時に復元する機構を形成できるた
め、釣竿の復元を見て操縦者は直ちに魚が掛かったこと
を確認でき、魚のフッキングも良くなる。
【0048】(6)釣糸に、その長手方向にスライド自
在なフロートを取り付けることにより、魚がかかったこ
とを確実に視認でき、掛かった魚の動きも容易に確認で
きるため、ヒット時および帰還航行時に船体を的確に操
縦できる。
在なフロートを取り付けることにより、魚がかかったこ
とを確実に視認でき、掛かった魚の動きも容易に確認で
きるため、ヒット時および帰還航行時に船体を的確に操
縦できる。
【0049】(7)船体の航行手段として電池、モータ
およびプロペラを設け、プロペラ駆動軸と船体との境界
部分に、管状体とグリスとリング状封止材とからなる水
密性軸受を設けることにより、騒音の少ない航行が可能
となり、プロペラ駆動軸付近からの浸水を防止すること
ができる。
およびプロペラを設け、プロペラ駆動軸と船体との境界
部分に、管状体とグリスとリング状封止材とからなる水
密性軸受を設けることにより、騒音の少ない航行が可能
となり、プロペラ駆動軸付近からの浸水を防止すること
ができる。
【図1】 実施の形態である魚釣り装置を構成する船体
および送信機を示す図である。
および送信機を示す図である。
【図2】 図1に示す船体の平面図である。
【図3】 図1に示す船体の正面図である。
【図4】 図1に示す船体の背面図である。
【図5】 図1に示す船体の内部構造を示す側面図であ
る。
る。
【図6】 図1に示す船体の内部構造を示す平面図であ
る。
る。
【図7】 図1に示す船体のプロペラ軸付近の部分断面
図である。
図である。
【図8】 図1に示す魚釣り装置の使用状態を示す説明
図である。
図である。
1 魚釣り装置 2 送信機 3 船体 4,4’ 竿受け 5 釣竿 5a 把持部 6 リール 6a ハンドル 7 釣糸 8 ルアー 9 フロート 10 船室 11 マスト 12 受信アンテナ 13 気密ハッチ 14 ラインリリース部 14S スリット 15 プロペラ 16 ラダー 17 排水口 18 取水口 19 送信アンテナ 20 メインスイッチ 21,22 スティック 23 ボルト 24 甲板 25 モータ 26 ジョイント 27 プロペラ駆動軸 28 水密性軸受 29 バラスト 30 受信機 31 アンプ 32 蓄電池 33 操舵用サーボモータ 34 冷却水パイプ 35 操舵アーム 36 ラダー軸 37,38 管状体 39 グリス 40 リング状封止材 40a Oリング 40b ステンレスワッシャ 41 固定用ワッシャ 42 インジケータ S 接着剤 W 水面 F 魚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597069062 福山 克義 福岡県福岡市東区香椎浜2丁目5−2− 701 (72)発明者 北橋 義孝 福岡県春日市若葉台西5−82−502 (72)発明者 宮崎 正弘 福岡県福岡市西区小戸5丁目10−14−406 (72)発明者 宮崎 俊之 福岡県福岡市西区野方5丁目15−8コーポ 藤2 201 (72)発明者 福山 克義 福岡県福岡市東区香椎浜2丁目5−2− 701
Claims (7)
- 【請求項1】 送信機からの無線操縦で制御される自力
航行可能な船体と、前記船体に着脱可能に固定された釣
竿と、前記釣竿に係止された釣糸と、前記釣糸に繋がれ
た釣針とを備えた魚釣り装置。 - 【請求項2】 前記釣竿に、前記釣糸を巻取り可能なリ
ールを設けた請求項1記載の魚釣り装置。 - 【請求項3】 前記釣糸に前記船体の推力以上の引張力
が加わったとき、前記釣糸を自動的に繰り出すドラッグ
機構を前記リールに設けた請求項2記載の魚釣り装置。 - 【請求項4】 傾斜した前記船体を正常姿勢に自動帰還
させる姿勢復元手段を設けた請求項1記載の魚釣り装
置。 - 【請求項5】 前記船体に、前記釣糸の一部が係脱可能
なラインリリース部を設けた請求項1,3,4のいずれ
かの項に記載の魚釣り装置。 - 【請求項6】 前記釣糸に、その長手方向にスライド自
在なフロートを取り付けた請求項1,2,3,5のいず
れかの項に記載の魚釣り装置。 - 【請求項7】 前記船体の航行手段として、電池で作動
するモータと、前記モータで駆動されるプロペラとを設
け、プロペラ駆動軸と前記船体との境界部分に、前記プ
ロペラ駆動軸が挿通された管状体と、前記プロペラ駆動
軸と前記管状体との隙間に充填されたグリスと、前記隙
間の軸方向の複数箇所に配置されたリング状封止材とか
らなる水密性軸受けを設けた請求項1,4,5のいずれ
かの項に記載の魚釣り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001019206A JP2002218884A (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | 魚釣り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001019206A JP2002218884A (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | 魚釣り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002218884A true JP2002218884A (ja) | 2002-08-06 |
Family
ID=18885124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001019206A Withdrawn JP2002218884A (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | 魚釣り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002218884A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101337129B1 (ko) | 2012-12-05 | 2013-12-05 | 갑 수 한 | 선박 완충용 라바 |
CN103448877A (zh) * | 2013-06-09 | 2013-12-18 | 日照格瑞思智能科技有限公司 | 智能遥控自动钓鱼船 |
CN107054574A (zh) * | 2016-12-23 | 2017-08-18 | 深圳市亚美三兄吸塑有限公司 | 一种智能遥控钓鱼船及其使用方法 |
CN108260572A (zh) * | 2018-02-26 | 2018-07-10 | 张乙 | 一种自动钓鱼器 |
CN109878641A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-06-14 | 深圳市亚美三兄吸塑有限公司 | 一种遥控钓鱼船 |
WO2019119538A1 (zh) * | 2017-12-22 | 2019-06-27 | 深圳市福锐达科技有限公司 | 一种基于智能设备的无线声纳遥控系统 |
-
2001
- 2001-01-26 JP JP2001019206A patent/JP2002218884A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103448877A (zh) * | 2013-06-09 | 2013-12-18 | 日照格瑞思智能科技有限公司 | 智能遥控自动钓鱼船 |
CN107054574A (zh) * | 2016-12-23 | 2017-08-18 | 深圳市亚美三兄吸塑有限公司 | 一种智能遥控钓鱼船及其使用方法 |
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