JP2002218512A - テレホニー加入者ループのためのスイッチト・モード電流フィード方法 - Google Patents

テレホニー加入者ループのためのスイッチト・モード電流フィード方法

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JP2002218512A JP2001375882A JP2001375882A JP2002218512A JP 2002218512 A JP2002218512 A JP 2002218512A JP 2001375882 A JP2001375882 A JP 2001375882A JP 2001375882 A JP2001375882 A JP 2001375882A JP 2002218512 A JP2002218512 A JP 2002218512A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル・モデムに関連するコストを低下さ
せるための低電力の加入者ループ・インターフェース回
路(SLIC)を提供する。 【解決手段】 加入者ループ・インターフェース回路
は、高効率の定DC電流ソースを用い、この電流ソース
は、スイッチト・モード電流ブースト・コンバータまた
はスイッチト・モード電圧−電流トランスコンバータ1
00のいずれかを使用して実現する。この定DC電流ソ
ースは、定電圧ソースを使用して実現可能なものよりも
高い効率を提供する一方で、ボイス・バンド信号に対し
高インピーダンスを呈する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概してテレホニー
加入者ループに関し、より詳細には加入者ライン・イン
ターフェース回路(SLIC)を実現するためのスイッ
チト・モード電流フィード技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加入者ライン・インターフェース回路
(SLIC)は、標準的な電話、ファックス機器、モデ
ム、自動応答マシン等をインターフェースするために、
PBX環境だけでなくセントラル・オフ(CO:centra
l off)において使用されている。ボイス−オーバ(voi
ce-over)・インターネット・プロトコル(VoIP)
に進展により、ケーブル・モデム(CM)は現在、ボイ
ス電話サービスを提供しており、そしてSLICは、今
は、加入者の敷地自体内に常駐している。進展しつつあ
る標準は、各ケーブル・モデム内において4つのテレホ
ニー接続(すなわち、4SLIC)を推奨している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このSLICの最も重
要な機能のうちの1つは、それがCO、CMあるいは任
意のその他のVoIP環境(ボイス−オーバDSLに似
たもの)のいずれにあろうとも、“バッテリ・フィード
(battery feed)”であり、これは、レガシーの電話デ
バイスに対し電話ケーブルを介してDC電力を供給する
こと以外の何物でもない。CO環境においてこのことを
行うのに多くの方法が存在している。しかし、このCO
とは異なり、CM環境においては、電力消費は、キー・
ファクタであり、その理由は、ケーブルが電力をCM内
のデバイスの全て(例えば、RFチューナ、DSP、ア
ナログ・フロントエンド等)に対し供給しなければなら
ないからである。インフラストラクチャ・コストは分配
すべき電力1ワット当たり約$20と見積もられる。今
日のSLICは、そのようなものとして使用した場合に
は、(全てのラインがアクティブである場合)4×2.
5W=10Wも消費し得ることになる。それよりましな
ものであれば、4×0.8W=3.2Wを消費する。S
LICのコストは、4×$4=$16の範囲にあるが、
電力インフラストラクチャのコストは、図1に示したよ
うに、3.2×$20=$64ものかなりの大きさとな
る。このコストは、最終的には、消費者が、より高い月
額の使用料の形で吸収されねばならない。
【0004】重要なことに、SLICは、ケーブル・モ
デム内における電力の大半を消費する。さらに、SLI
Cは、これまで、電力を低減するという意図のものでみ
られたことは決してなく、それは、これらが、COおよ
びPBX環境において伝統的に配置されているからであ
る。これら環境においては、全体の電力消費は、SLI
C電力が支配的なものとはならない。しかし、CM環境
においては、その状況は、図2から分かるように、非常
に全く異なってなる。図2は、SLICがケーブル・モ
デムにおいてたった1つの最も大きな電力消費者である
ことを示している。ここに提示したデータは、節電の1
00mW毎に$2の電力コスト節約に換算されることを
示している。以上のことに鑑み、ケーブル・モデムに関
連するコストを低下させるための低電力SLICに対す
るニーズが存在している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記およびその他の目的
を達成するため、本発明は、低電力SLICであって、
ボイス・テレホニー・サービスを実現するのに使用する
ケーブル・モデムに関連したコストをダウンさせるのに
特に有用なものに向けたものである。その加入者ループ
においては、ループ電流は、AC成分だけでなくDC成
分も有する。このDC成分(DCループ電流)は、電力
を電話に分配する機能を実行する。AC成分は、スピー
チ信号である。しかし、それらの電力レベルは、大きく
異なったものである。DC電力は、数百ミリワットであ
るのに対し、AC成分は、わずか数ミリワットである。
したがって、電力フィードを効率的にしようとする場
合、効率的としなければならないのは、DC電流フィー
ドである。これと同時に、そのような実装は、ACボイ
ス・バンド信号の性能を妨げないようにしなければなら
ない。低電力SLICの1つの実施形態は、図10に示
すように2つの電流ソースを並列にすることにより(一
方は高効率で、他方は高忠実度のもの)実現することが
できる。そのDC電流ソースは、高い効率とそしてボイ
ス・バンドにおいて高いインピーダンスを有する一方
で、AC電流ソースは、600オーム(代表的)終端を
合成し、そして高忠実度のスピーチ送受(ハイブリッ
ド)機能を果たす。DC電流ソースは、次に、効率のた
めに最適化する一方で、AC電流ソースは、忠実さ(ボ
イス・バンド性能)のために最適化する。DC電流ソー
スは、スイッチト・モード技術を使用して実現する。
【0006】本発明の1つの面においては、加入者ライ
ン・インターフェース回路は、スイッチト・モード技術
を使用して実現することによって、高効率を有ししかも
ボイス・バンド信号に対し高インピーダンスを呈する低
電流ソースを提供する。
【0007】1実施形態によれば、加入者ライン・イン
ターフェース回路は、電圧ブースト・コンバータの“D
UAL(二重体)”を使用して実現することにより、高
効率を有ししかもボイス・バンド信号に対し高インピー
ダンスを呈する電流ブースト・コンバータ定電流ソース
を提供する。
【0008】さらに別の実施形態によれば、加入者ライ
ン・インターフェース回路は、スイッチト・モード電流
−電圧トランスコンバータの“DUAL”を使用して実
現することにより、高効率を有ししかもボイス・バンド
信号に対し高インピーダンスを呈するスイッチト・モー
ド電圧−電流トランスコンバータ定電流ソースを提供す
る。
【0009】本発明の他の面および特徴並びに本発明の
付随する効果の多くは、添付の図面を参照しての以下の
詳細な説明から理解されれば容易に認識されることにな
る。尚、図面において、同一の部品には図面全体に渡っ
て同一の参照番号で指示している。
【0010】尚、図面には、特定の実施形態を記載して
いるが、説明から分かるように本発明の他の実施形態も
考えられる。その全ての場合において、本開示は、本発
明の例示の実施形態を描写のために提示したものであっ
て、限定するためではない。当業者であれば、種々の他
の変更例、実施形態を考え出すことは、本発明の原理の
要旨および範囲から逸脱せずに可能である。
【0011】
【実施の形態】本発明の最良の理解は、最初に、電話の
DC電力要求、加入者ライン・インターフェース回路か
らの電力フィードの効率、特定の加入者ループに関連し
た浪費電力のコストに関する詳細な説明をすることによ
って得られる。まず最初に、DC電力要求について以下
で考察する。
【0012】電話のDC電力要求 SLICの主要な機能のうちの1つは、DC電力をレガ
シー電話機器に対し供給することである。数十年前は、
初期の世代の電話は、カーボン・マイクロホンに給電す
るためにループ電流(代表的には、30mA以上)を使
用していた。今日のスピーチ回路ICは、それより遙か
に少ない電流しか必要とせず、そして20mAが、電子
的な電話の満足な動作のためには十分以上であると考え
られる。電話のDCのV−I特性は、ノンリニアである
が、図3にグラフ(40mA以下の電流に対してのみ)
で示したEIA-470規格の特性を満たすことが求められ
る。この規格に関係する重要な問題には、1)電話の性
能が20mA未満の電流に対しては保証されないこと、
2)400オームが、電話が20mA−30mAの範囲
内で有することがある最大の抵抗であること、3)10
0オームが、電話が20mA−30mAの範囲内で有す
ることがある最小の抵抗であること、が含まれる。ルー
プ電流評価並びにそのためのバッテリ・フィード構成の
設計の目的のため、電話は、20mA−30mAの電流
範囲内で100オームと400オームとの間の抵抗を有
することが前提である。
【0013】SLICは、現在、電話をパワーアップす
ることによって、この台形領域10で動作するようにし
なければならない。このことは、電圧ソースまたは電流
ソースいずれかによって行うことができる。いずれの方
法でも、そのソースのV−I特性は、図4に示したBell
coreリミット内に入らなければならない。電流ソース
は、その固有の短絡保護(電流の値が20mAと30m
Aとの間にある)のために好ましい。ケーブル・モデム
の場合では、20mAのループ電流を選ぶことができ
る。この場合、電話の動作は、図3に示した100オー
ムと400オームの抵抗ライン間の20mAの垂直のラ
インに制限される。とりわけ、電力消費は、この制限さ
れた動作領域に関して調べることができる。
【0014】SLICからの電流フィードの効率 図5は、上述の条件を受ける加入者ライン・インターフ
ェース回路に関連したオフフック定電流(CC)バッテ
リ・フィードV−I特性を示す図である。この特性は、
2つの区別できる領域を有するとみることができる。す
なわち、定電流(CC)領域12と、電圧制限(VL)
領域14(ここでは電流が降下する)。ソースがそのよ
うな特性を有し、かつ電話が図3および図4に示した特
性を有する場合、電話自体は、そのようなソースに接続
したときは、CC領域においてバイアスされることにな
る。しかし、抵抗(ライン/ループ抵抗を表す)が直列
に配置されると、動作点は、抵抗の値に依存して、VL
領域14内に十分にあり得ることになる。ループが長く
なるにつれ、このループ電圧が大きくなり、したがって
ライン抵抗が上昇するにつれ、動作点がCC領域12か
らVL領域14へと右に動く。このソースは、サービス
すべき全てのループ長値に対してCC領域12内で動作
するように設計する。ケーブル・モデムの場合、ライン
抵抗の最大値は、約16オームである(AWG22ワイヤの
150メートルまたは500フィートの最大ループ長に
対応)。これには、以下が加わる。すなわち、1)40
0オームの最大電話抵抗、2)30オームの規格IEE
Eホーム・ワイヤリング抵抗、3)100オームの保護
抵抗、であり、全部で546オームとなる。この値に基
づき、SLICは、550オームの流抵抗を満たすよう
に設計する。電話抵抗は、100オームから400オー
ムまで変化し得るため、実際のループ抵抗は、ほとんど
200オームから550オームまで変化し得る。この範
囲のループ抵抗に渡り、バッテリ・フィード・ソース
は、CC領域内に留まることになる。SLICの電力消
費パターンおよび効率は、図6に示した簡単な電流フィ
ード回路モデル20(ほとんどのCCVL実現に対し適
用可能)をみることによって調べることができる。回路
20において消費される電力は、1)電源電圧、2)ル
ープ抵抗、3)ループ電流の定電流値、に依存する。オ
フフック定電流フィードの間における回路20で消費さ
れる電力は、以下の式で見積もられる。
【0015】
【数1】 式(1)は、次のように書き直すことができる。
【数2】 ここで、ILはループ電流であり、RLはループ抵抗(電
話とケーブル、ワイヤリングおよび保護の抵抗)であ
り、PCONは電源電圧VSSからの消費電力1.1ILSS
であり、PLOOPは、ループ(すなわち、電話とケーブル
の全体)に分配される電力(=IL 2L)である。1.1
の係数は、バイアス電流および他の雑多な電流引き出し
を考慮するため、PCON内に組み込まれる。VSSの値
は、以下のように見積もられる。
【0016】
【数3】 ここで、Δは、ライン上の最も大きなスピーチ信号に対
して必要なスイングである。VSSのこの見積もり値は、
Lの最も大きな値をサーブすることに基づく。興味あ
ることに、ILとVSSのある与えられた値に対して、回
路20内で消費される電力PDはループ電流ILとループ
抵抗RLとに依存する。短いループ(RLの小さな値)で
は、より多くの電力が回路20内で消費されそしてより
少ない電力がループ内で消費される。長いループ(RL
の大きな値)では、ループ電力が増大し、回路20内で
消費される電力が減少する。バッテリから引き出される
全電力(PCON)は、一定に留まり、そしてループ抵抗
(RL)にしたがって変化しないが、その理由は、IL
SSとにのみ依存するからである。
【0017】図7には、消費電力を表す式(1)と、異
なったループ電流に対しループ長によるその変動とを示
している(4つのオフフックのラインに対し4を乗算し
た後のもの)。このプロットは、RLのある一定の値に
おいて、20mA電流に対し回路20において消費され
る電力PDは、24mAに対するよりも実際にはより高
い、ということを示している。このことは、勿論、消費
電力PDがIL 2のレートで降下することに起因する。こ
のことの意味は、バッテリ・フィードが、ある一定のル
ープ長においてはより高い値のループ電流では実際には
より効率的となり得ることである。以上の式を使用する
ことにより、電力フィードの効率を見積もり、そして在
来の方法が図8を参照して分かるように、全く非効率で
あることを示すことができる。尚、図8は、ループ抵抗
の大きな範囲に対して、効率が実際には50%未満であ
ることを示している。
【0018】浪費電力のコスト 電力消費を最小限にすることは、可能な最も低い電流、
すなわち20mAを選ぶことにより例示することができ
る。明らかに、この選んだループ電流においては、効率
ηは、非常に悪い(400オームでは56%、300オ
ームでは44%、200オームではちょうど31%)。
低電力の電話は、小さな電話だけ降下し、そしてループ
に対しより低い抵抗を示し(例えば300オームまたは
200オーム)、したがってより少ない電力しか消費し
ない。しかし、電話はより少ない電力しか消費しない
が、SLICが消費する電力は、同じままである。これ
は、電話が利用しない電力をSLICが消費するからで
ある。
【0019】ループ(電話またはより小さなワイヤリン
グ抵抗等の任意の他のコンポーネント)の低減した電力
消費から利益を受けるためには、一定の効率のバッテリ
・フィード機構が必要である。これは、本質的には、よ
り少ない電力を送るべきこと、したがってより少ない電
力しか実際に消費されないことを意味する。この特性
は、DC−DCコンバータまたはスイッチト・モード電
力変換においては固有のものである。このような電力フ
ィード方法の利点は、例えば約85%の一定の効率ηを
実現できることを仮定することによって調べることがで
きる。しかし、テキサス・インスツルメンツ社(Texas
Instruments Incorporated of Dallas, Texas)から入
手可能なモデルTPS5102のような多くのDC−DCコン
バータは、90%以上の効率を達成することができる。
コスト上の利益は、以下のテーブル1に示しており、こ
れは、DC−DCコンバータを使用して一定効率のバッ
テリ・フィード機構を実装することによる電力およびコ
ストの節約を示している。
【0020】
【表1】
【0021】上のテーブル1に示した電力レベルは、図
9に示したプロットから理解でき、この図において明か
となるように、得られる利点は、ループ長に依存する。
どの場合においても、DC−DCコンバータは常により
効率的である。
【0022】加入者ループにおいては、上述したよう
に、ループ電流は、AC成分だけでなくDC成分も有す
る。このDC成分(DCループ電流)は、電話に対し電
力を分配する機能を実行する。AC成分は、スピーチ信
号である。しかし、それらの電力レベルは、大きく異な
っている。DC電力は、数百ミリワットであるのに対
し、AC電力は、数ミリワットである。したがって、電
力フィードを効率的にしようとする場合、効率的としな
ければならないのは、DC電流フィードである。これと
同時に、そのような実装は、ACボイス・バンド信号の
性能を妨げないようにしなければならない。このこと
は、図10に示すように2つの電流ソースを並列にする
ことにより実現することができ、その図10において
は、DC電流ソース22は、好ましくは、85%と90
%との間の高い効率(η)だけでなく、ボイス・バンド
において高いインピーダンスを有する。AC電流ソース
24は、600オーム(代表的)終端を合成し、そして
高忠実度のスピーチ送受機能(ハイブリッド機能)に対
応する。DC電流ソース22は、次に、効率のために最
適化する一方で、AC電流ソース24は、忠実さ(ボイ
ス・バンド性能)のために最適化する。以上に鑑み、D
C電流ソース22は、最も好ましくは、スイッチト・モ
ード技術を使用して実現する。
【0023】上記文献に開示されたスイッチト・モード
・コンバータの基本的な構造は、電圧コンバータに向け
たものであり、これは、1)図11に示したBUCK
(これでは、出力電圧は常に、入力電圧よりも小さ
い)、2)図12に示したBOOST(これでは、出力
電圧は常に、入力電圧よりも大きい)、3)図13に示
したBUCK−BOOST(これでは、出力電圧は、入
力電圧よりも小さくなったりあるいはそれより大きくな
ったりする)。これら基本回路トポロジーのどれも、所
望の定DC電流ソースを実現するためには2つの理由か
ら適している。すなわち、第1は、それらが、定電圧ソ
ースであり、そして第2(それよりも重要)は、それら
は全て、ボイス・バンド信号に対し低インピーダンスを
示す出力において大きなキャパシタを有する。しかし、
2つのスイッチト・モード・スキームは、電圧BOOS
Tコンバータの二重体およびスイッチト・モード電圧−
電流トランスコンバータを含むが、これを実装すること
により、所望の高い効率を実現することができる一方
で、ボイス・バンド信号に対し高いインピーダンスを示
す。
【0024】電圧BOOSTコンバータの二重体は、図
11−図13に示した基本トポロジーのうちの1つをそ
のそれぞれの“DUAL”に変換することにより到達す
ることができる。回路トポロジーの“DUAL”は、
“ミラー・イメージ”に似ており、これは、概して、
1)インダクタをキャパシタで置き換えることによりあ
るいはこれの逆を行うこと、2)電流ソースを電圧ソー
スと置き換えることあるいはこれと逆を行うこと、3)
直列エレメントを分流形式の同一エレメントの二重体と
置き換えること、4)分流エレメントを直列での同一エ
レメントの二重体と置き換えること、5)閉成スイッチ
を開成スイッチと置き換えることまたはこれと逆を行う
こと、によって達する。一旦、これら変形が完成する
と、この二重体の電流式(または波形)は、電圧式(ま
たは波形)またはその元のものと似ている。これは、こ
こで図14を参照することにより例示することができ、
この図14は、電圧ブースト・コンバータ30とその二
重体(電流ブースト・コンバータ)32を示し、この二
重体は、上記の二重性規則を適用することにより得られ
る。直列インダクタ34が出力にあるため、ボイス・バ
ンドにおいて高インピーダンスを実現できる可能性があ
ること、が分かる。(これは、単にインダクタのインピ
ーダンスだけでなく、定電流を維持するフィードバック
によっても実現される)。
【0025】コンバータ30の一次分析は、例えば、
1)定常状態においてはインダクタ34およびキャパシ
タ36に、正味の増加したエネルギまたはエネルギのロ
スがないこと、2)インダクタ34は非常に低い(〜1
%)電流リップルしか有しない程十分大きいこと、を仮
定することによって実現することができる。コンバータ
30は、2つの区別できる状態を有し、これは、状態1
(この状態ではスイッチS1が開きスイッチS2が閉じ
ている)と、状態2(この状態では、スイッチS1は閉
じそしてスイッチS2は開いている)とを含む。これら
2つの状態に対応する等価回路は、図15に示してい
る。この分析はまた、スイッチングのデューティー比が
δであり、時間周期がTPであることを仮定する。した
がって、状態1は、δTP秒の間続き、そして状態2
は、(1−δ)TP秒の間続く。状態1では、キャパシ
タ36は、入力電流が充電しており、そして増加した電
圧は、以下で与えられる。
【0026】
【数4】 これは、以下のように書き直すことができる。
【数5】 ΔVC1は正であるため、キャパシタ36のエネルギは増
加する。状態2では、定常状態の仮定のため、キャパシ
タ36は、減少しなければならない。このため、ΔVC2
は、負でなければならない。このことは、正味の電流
が、キャパシタ36外へと流れなければならないことを
意味し、そして電圧放電は、ΔVC2<0であるため、以
下で与えられる。
【0027】
【数6】 したがって、IOUTは、IINよりも大きく、これは、電
流ソースのBOOST動作を証明している。さらに、Δ
C1の大きさは、ΔVC2の大きさに等しく、これは、以
下を意味する。
【数7】 これは、以下のように書き直すことができる。
【数8】 したがって、以下となる。
【数9】
【0028】電流ブースト・コンバータ(CBC)の波
形は、電圧ブースト・コンバータ(VBC)が生成する
波形とは非常に類似しており、それは、CBCにおける
キャパシタ電圧波形がVBCにおけるインダクタ電流が
似ているという点である。さらに、VBCにおけるイン
ダクタ電流は、互いに等しい+Ve領域および−Ve領
域を有しているが、CBCにおけるキャパシタ電圧は、
互いに等しい+Ve領域および−Ve領域を有してい
る。電流ブースト・コンバータのキャパシタの電流およ
び電圧の波形は、δ=0.33または1.5のブースト
・レシオに対し、図16に示している。
【0029】図17には、電流ブースト回路40の1つ
の好ましい実施形態を示している。電圧コンバータにお
いては、スイッチのうちの1つは、制御を簡単化するよ
うにするため通常はダイオードである。次に、スイッチ
S2は、単に高速回復(fastrecovery)ダイオード42
であり、これは、スイッチS1(トランジスタM1)4
4がターンオンされるときは常にターンオフすることに
なる。コンバータ40が状態1にある時間のパーセンテ
ージは、上述したようにδで示す。これは、S1(トラ
ンジスタM1)44がオフである状態である。トランジ
スタM2(46)は、トランジスタM1(44)を制御
するのに使用する。したがって、トランジスタM2(4
6)に対する駆動信号は、(1−δ)のデューティー比
を有するようにすべきである。認識することができるよ
うに、このδは、動的に変更することによって、その出
力電流を一定に保つようにしなければならない。これは
ように実現されるが、それは、テキサス・インスツルメ
ンツ社から市販されたTPS5102またはTPS6734のような、
任意の工業標準のPWMコントローラを使用することに
より行える。
【0030】上述の図17に示した電流ブースト・コン
バータは、利用可能な電流ソースがあることを条件とし
て効率的である。しかし、一次電力ソースは、ほとんど
常に電圧ソースであって、電流ソースではない。電流ソ
ースの場合においては、入力電流ソースは、電圧ソース
から構成する必要がある。これは、一般には、オペアン
プまたは(リニア領域で動作する)トランジスタのよう
なリニア・エレメントで行われる。このような技法を使
用するシステムの全体の効率は、電圧−電流コンバータ
(リニア)の効率と電流−電流コンバータ(スイッチト
・モード)の効率の積となり、そしてそれら個々の効率
は、常に100%より低いため、結果としての効率は、
それら2つの効率のうちの低い方よりも小さくなる。例
えば基本的な電流ソースがη1=50%(リニア・ブロ
ックに対しては良好)を有し、しかもスイッチト・モー
ド電流ソースがη2=90%を有する場合、ηoverall
=0.5×0.9=0.45または45%である。この
とき、そのシステム非効率を克服するため、電圧を電流
に変換する効率的な方法がなければならない。電圧を電
流に変化する1つの好ましい実施形態は、スイッチト・
モードの電圧−電流トランスコンバータを用いる。この
スイッチト・モード電圧−電流トランスコンバータの動
作原理は、スイッチト・モード電流−電圧トランスコン
バータの動作原理を最初に調べることによって理解する
ことができる。このトランス変換は、キャパシタおよび
インダクタの周知の基本特性を、V=L(dI/d
t)、I=C(dV/dt)の回路エレメントとして採
用することにより実現される。これら基本的関係を使用
すると、スイッチト・モード技術を使用するだけで、電
流ソースから電圧ソースを得ることまたこの逆を行うこ
とができる。このアプローチは、確実に、最小の電力し
か失われないようにし、またηが最大限となるようにす
る。
【0031】電流−電圧トランス変換は、最初に、関係
【数10】 を使用して、キャパシタ内へ流れる電流を蓄積(積分)
することにより電流を電圧に変換すると見なすことによ
り調べる。その負荷は、定電圧であることを要し、した
がって図18に示したLCフィルタを負荷の前に挿入す
ることによって、どのような電圧変動も平滑化すること
ができる。したがって、図18内のポイント“A”と
“B”の両端間に印加される変動電圧は、RLOADの両端
間にフィルタされて現れることになる。電流ソースをキ
ャパシタに周期的にスイッチングすることによって変動
する電圧を生成する場合、これは次に、図18に示した
もののようなLCフィルタを使用してフィルタすること
ができる。1つのこのようなフィルタ形電流ソースは、
図19に示しており、これは、簡単化したスイッチト・
モードの電流−電圧トランスコンバータ50を図示して
いる。ここで、キャパシタC1は、2つのスイッチ、す
なわちSW1,SW2と一緒に配置することによって、
電流を積分しそしてこれを変動電圧に変換し、そしてこ
の変動電圧は、後で図18のフィルタ(L1とC2によ
り形成)によってフィルタする。認識することができる
ように、キャパシタC1は、実際の電流−電圧変換を実
行するの使用するが、キャパシタC2は、LCフィルタ
の一部である。トランスコンバータ50は、スイッチS
W1とSW2を交互にしかも相補的様式で作動する(一
方がオンのとき他方がオフ)。これは、図20に示した
2つの状態として表すことができる。状態2ではキャパ
シタC1の電圧の増加があり、そして状態1においては
キャパシタC1の電圧の減少がある。そのデューティー
比は、(当業者には馴染みの誤差増幅器およびPWMコ
ントローラを使用して)調節をすることによって、負荷
の電圧がRLOADの値に無関係に一定に留まるようにする
ことができる。
【0032】スイッチト・モード・トランスコンバータ
50の分析は、LCフィルタの機能が単にキャパシタ上
の電圧リップルをフィルタで除去することであり、また
これが電流−電圧変換において何等役割を果たさないこ
と、を認識することにより良く理解できる。そのこと
は、LCフィルタのカットオフ周波数をスイッチング周
波数よりもかなり低くすることによって確保される。し
たがって、トランスコンバータ50を分析するため、L
Cフィルタを無視することは好都合である。状態1にお
いては、キャパシタC1は、負荷電流を供給する。これ
は、それの電圧を量ΔVCだけ垂下させる。状態2で
は、キャパシタC1は、これと同じ量だけ充電する(エ
ネルギの正味の増加もしくは正味の減少がない定常状態
を仮定する)。キャパシタ上の電圧は、蓄積されたエネ
ルギを表すため、量ΔVCの電圧変化はまた、エネルギ
変化ΔECも表している。例えば、電圧V1から電圧V2
まで充電中のキャパシタを考慮することにより、V2
(V1+ΔVC)であるとすると、これに対応するエネル
ギ変化は、以下となる。
【0033】
【数11】 さらに、V1>>ΔVCである低リップル条件を考慮する
と、エネルギ変化は、以下のように書くことができる。
【数12】 ここで、V0は平均出力電圧であり≒V1,V2である。
項ΔECは、状態2におけるエネルギ増加だけでなく、
状態1におけるエネルギ減少も表す。状態1において
は、持続期間(1−δ)TFの間、抵抗器RLは、エネル
ギERを消費し、そしてこのエネルギは、キャパシタC
1から来なければならないが、それは、そのソースが切
り離されているからである。このエネルギに対する式
は、以下のように書ける。
【0034】
【数13】 したがって、以下となる。
【数14】
【0035】電圧リップルΔVCは、キャパシタが状態
2において電流ソースISにより充電中のとき、図21
に示したテブナンの等価回路を考察することにより見積
もることができる。ここで、図21に示したテブナンの
等価回路を参照すると、キャパシタ電圧は、以下のよう
に書くことができる。
【数15】 ここで、Vf=ISLである。リップルΔVCの見積もり
すなわち、キャパシタC1がインターバルδTPにおい
て充電される量の見積もりは、図22に示したように、
キャパシタC1がt1のv1からt2のv2に充電されるこ
とを考慮することにより行うことができる。このリップ
ルは、以下を認識することにより、
【数16】 また、
【数17】 であるため、見積もることができる。
【0036】
【数18】 t=t1において式15を評価し、そしてΔt=δTP
τ=RLC,Vf=ISL,V1=V0とすると、
【数19】 式16を式13中に代入すると、以下が示され、
【数20】 これは簡単化すると、以下となる。
【数21】 または、
【数22】
【0037】式17が示す関係はまた、直観的に正しい
とみることができるが、それは、トランスコンバータが
継続して状態2にあった場合、すなわちδ=1の場合、
キャパシタC1がV0=ISLの定常状態に充電される
からである。認識することができるように、式17は、
実際の応用例において使用するスイッチの有限のオン電
圧に因りわずかに修正しなければならない。1つのその
ような実際の応用例は、図23に示しており、これは、
スイッチト・モード電流−電圧トランスコンバータの実
現例を示している。この実現例では、スイッチS1はト
ランジスタM1で実現し、スイッチS2はダイオードD
2で実現している。トランジスタM1がターンオンされ
ているときは常に、ダイオードD2は、逆バイアスさ
れ、したがってそのオフ状態にある。しかし、キャパシ
タC2が電流ソースI1(20mA)により充電中のと
き、ダイオードD2は、
【外1】 の電圧降下を有することになる。式17が示す関係は、
次にその電圧降下も考慮するように変更することによ
り、以下となる。
【0038】
【数23】 リップルは、別の次元なしの量であり、これは、出力電
圧の小さな部分として定義することができ、そしてこれ
は、以下のように書くことができる。
【数24】 (直観的に)分かるように、キャパシタ電圧が垂下し始
める状態1の時間インターバルに比べての時定数が大き
くなるにつれ、リップルが小さくなる。図23に示した
トランスコンバータの“DUAL”の性能は、上述の次
元なしのリップル量を使用することにより、図23に示
したトランスコンバータ自体と比べ以下の通りとなる。
本願発明者は、上記の式18が、δが小さい場合を除
き、実際の回路シミュレーション結果と緊密に一致する
ことを見い出したが、それは、ダイオードD2降下もま
た変化するからである。テーブル2は、その比較を示し
ている。
【0039】
【表2】
【0040】ほとんどの電力ソースは電圧ソースである
ため、また加入者ループに必要とされるものが定電流源
であるため、電圧−電流トランスコンバータを有するこ
とがより有用である。このようなトランスコンバータ
は、図18〜図23を参照して上述した電流−電圧トラ
ンスコンバータの二重体とすることができる。容易に確
かめることができるように、この“二重性”原理のた
め、全ての式および波形は、電流−電圧トランスコンバ
ータのものと類似している。スイッチト・モード電圧−
電流トランスコンバータの分析は、最初に以下の関係を
考慮することによって達成することができ、
【0041】
【数25】 これは、インダクタの両端間の電圧を積分している。キ
ャパシタが電圧リップル(変動する電圧)を有すること
があるのと同じように、インダクタは、電流リップル
(変動する電流)を有することがある。この電流リップ
ルは、図18に示したフィルタの二重体によってフィル
タすることができ、これは、図24に示している。変動
電流ソースを図24内のポイント“A”と“B”との間
に適用した場合、負荷RLを通る電流がフィルタされ
る。これと同様の様式で、基本の電圧−電流トランスコ
ンバータは、図25に示したもののような、図19に示
した回路の二重体を使用して実現することができ、そし
てその図25は、スイッチト・モード電圧−電流トラン
スコンバータ60を示している。
【0042】図25に示したトランスコンバータ60
は、スイッチS1およびSW2を交互かつ相補的様式
(一方がオンのときは他方がオフ)で作動する。これ
は、図26に示した2つの状態として表すことができ
る。状態2ではインダクタL1における電流の増大、そ
して状態1ではインダクタL1の電流の減少がある。こ
のデューティー比は、(当該分野で周知の誤差増幅器お
よびPWMコントローラによって)その調節をすること
により、負荷RLを通る電流がRLの値に拘わらず一定に
留まるようにすることができる。
【0043】図24に示したLCフィルタの機能は、単
にインダクタの電流リップルをフィルタリングによって
除去することであり、そしてこれは、電流−電圧変換に
おいては何等役割を果たさない。これは、LCフィルタ
のカットオフ周波数をそのスイッチング周波数よりもか
なり小さくすることにより確保される。したがって、こ
のLCフィルタは、図26に示していないが、それは、
これを本分析において考慮する必要がないからである。
【0044】次に、図26を続いて参照すると、インダ
クタは、状態2において負荷電流I 0を供給する。これ
は、インダクタを通る電流を、ある量ΔILだけ垂下さ
せる。状態1では、インダクタ電流は、その同じ量だけ
増加する(エネルギの正味の増加または正味の減少のい
ずれもない定常状態を仮定する)。インダクタを通る電
流は、蓄積されたエネルギを表しているため、インダク
タを通る電流の変化は、蓄積されたエネルギを表す。ま
た、量ΔILによるインダクタ電流の変化は、量ΔEL
エネルギ変化も表す。このことの例証は、I1から値I2
へ増加してI2=(I1+ΔIL)となる電流を有するイ
ンダクタを考えることによって行うことができる。これ
に対応するエネルギの変化は、このとき以下となる。
【0045】
【数26】 さらに低リップル条件I1>>ΔILが存在すると仮定す
ると、エネルギ変化は、以下のように近似することがで
きる。
【数27】 ここで、I0は、平均出力電流であり、≒I1,I2であ
る。ΔEL項は、状態1におけるエネルギ増加と状態2
におけるエネルギ減少の両方を表す。状態2では、持続
期間(1−δ)TPの間、抵抗器RLは、エネルギER
消費し、そしてこのエネルギは、インダクタが供給しな
ければならないが、それは、そのソースが切り離されて
いるからである。このとき、以下を示すことができ、
【0046】
【数28】 これは、以下を示すように変形することができる。
【数29】 電流リップルΔILは、図27に示した等価回路を考察
することによって見積もることができ、その図27は、
インダクタが状態1において電圧ソースにより充電され
ていることを示している。このインダクタ電流は、以下
のように書ける。
【0047】
【数30】 ここで、If=VS/RLである。電流リップルΔIL(イ
ンターバルδTPにおいてインダクタが充電して増加す
る量)の見積もりは、図28に示したように、インダク
タがt1におけるI1からt2におけるI2へ充電すると仮
定することにより行うことができ、そしてその図28
は、状態1において電圧ソースによるインダクタの充電
により生ずるインダクタ電流波形を示している。以上の
仮定を使用すると、ここで、電流リップルΔILは、以
下を認識することによって見積もることができる。
【0048】
【数31】 t=t1において式24を評価し、そしてΔt=δTP
τRL=L/RL,If=V S/RL,I1=I0とおくと、以
下となる。
【数32】 式25を式23に代入すると、以下となり、
【数33】 これは、簡単化すると、以下となる。
【0049】
【数34】 式26を整理すると、最後に以下となる。
【数35】
【0050】容易に理解することができるように、式2
7が示す関係は、直観的に正しいが、それは、図27に
示した回路が継続的に状態1にあるとした場合、すなわ
ちδ=1の場合、インダクタは、I0=If=VS/RL
定常状態電流へと充電することになるからである。式2
7が明記するこの関係は、図29に示したような実際の
スイッチト・モード電圧−電流トランスコンバータ10
0において、用いるスイッチの有限のオン電圧に因り、
わずかに修正しなければならない。この場合、トランジ
スタM8のオン電圧が、VSの実効値を低減させて以下
のようにする。
【0051】
【数36】 このため、以下となる。
【数37】 次元なしの量NRIPは、この場合における出力電圧の小
さな部分として表されるリップルであるが、これは、以
下の通り表すことができる。
【数38】
【0052】以上に鑑み、(直観的に)理解することが
できるように、インダクタ電流が垂下し始める状態2の
時間インターバルに比較して時定数が大きくなるにつ
れ、リップルは小さくなる。図29に示した電圧−電流
トランスコンバータ100を実装すると、図18〜図2
3を参照して上述した電流−電圧トランスコンバータ実
現例に対し顕著な差異を生じる。例えば高い値のインダ
クタンスを得ることはより困難であるため、より大きな
値のNRIPを許容し、またフィルタがそのリップルを除
去するようにすることがより好ましい。さらに、トラン
ジスタM8を、誘導性の高い負荷で十分高速にターンオ
ン/ターンオフするようにすることが困難な場合があ
る。したがって、この場合においては、その駆動回路を
簡単なものとするためにより低い周波数で動作するよう
にすることが好ましい。本願発明者は、式29が提供す
る出力電流結果が、δが小さい場合において、図29に
示した電圧−電流トランスコンバータのシミュレートし
た実現例からの結果とほぼ同じものを提供することを見
い出したが、それは、τRL>>(1−δ)TPの条件を
実現することがより困難だからである。この比較は、以
下のテーブル3に示している。
【0053】
【表3】
【0054】図30は、図29に示した電圧−電流トラ
ンスコンバータ100のシミュレートした実現例に対す
るδ=0.5での電流波形(I0)を示し、他方、図3
1は、図29に示した電圧−電流トランスコンバータ1
00のシミュレートした実現例に対するδ=0.5での
電流リップル波形ΔI0を示している。
【0055】以上に鑑みて分かるように、本発明は、テ
レホニー用途において用いられる加入者ループに対する
スイッチト・モード電流フィード技術の分野においてか
なりの進歩をもたらすものである。さらに、本発明をか
なりの詳細さで説明することによって、データ通信分野
の当業者に対し、この新規な原理を適用しまたそのよう
な特殊なコンポーネントを必要に応じて構成しかつ使用
するために必要な情報を提供するようにした。以上の説
明に鑑みてさらに明かなように、本発明は、従来技術の
ものとはその構成および動作において顕著な発展を示し
ている。しかし、本発明の特定の実施形態について詳細
に記述したが、理解されるように、特許請求の範囲に定
めた種々の修正例、変更例、代替例が、本発明の要旨お
よび範囲から逸脱せずに行うことができる。例えば、種
々の実施形態について特定のトランジスタ・タイプを参
照して提示したが、本発明の構造および特性は、本文で
用いた特定のトランジスタ・タイプまたは特性の組に必
ずしも限定されない。理解されるように、上述の実施形
態は、多くの様々のトランジスタ・タイプを、その組み
合わせが以上に記載の本発明の原理にしたがって低電力
SLICを実現することができる限り、それらを使用し
て容易に実現することができる。
【0056】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1) 加入者ループ・インターフェース回路であっ
て、AC電流ソースであって、所望のインピーダンス終
端を合成し、さらに高忠実度のスピーチ送受信機能を実
現するように構成した前記のAC電流ソースと、該AC
電流ソースと並列の定DC電流ソースであって、少なく
とも80%の効率を有し、さらにボイス・バンド信号に
対し高インピーダンスを呈するように構成した前記の定
DC電流ソースと、から成る加入者ループ・インターフ
ェース回路。 (2) 第1項記載の回路において、前記DC電流ソー
スは、スイッチト・モード電流ブースト・コンバータか
ら成ること、を特徴とする加入者ループ・インターフェ
ース回路。 (3) 第2項記載の回路において、前記スイッチト・
モード電流ブースト・コンバータは、第1の半導体スイ
ッチと第2の半導体スイッチとから成り、前記第1およ
び第2の半導体スイッチを構成することによって、前記
第1半導体スイッチが開のとき、前記第2半導体スイッ
チが閉となって第1の状態を実現し、さらに、前記第1
半導体スイッチが閉のとき、前記第2半導体スイッチが
開となって第2の状態を実現すること、を特徴とする加
入者ループ・インターフェース回路。 (4) 第3項記載の回路において、前記スイッチト・
モード電流ブースト・コンバータは、さらに、キャパシ
タを含み、該キャパシタは、前記第1および第2の半導
体スイッチが前記第1状態にあるとき、電流ソースによ
って充電され、そして前記第1および第2の半導体スイ
ッチが前記第2状態にあるときに放電するように構成し
たこと、を特徴とする加入者ループ・インターフェース
回路。 (5) 第4項記載の回路において、前記スイッチト・
モード電流ブースト・コンバータは、さらに、直列のイ
ンダクタをその出力に含み、前記インダクタは、加入者
ライン・ボイス・バンドにおいて前記高インピーダンス
を実現するように動作可能であり、さらに、前記インダ
クタは、コンバータ出力電流リップルを約1%未満に制
限するのに十分なインダクタンスを有すること、を特徴
とする加入者ループ・インターフェース回路。 (6) 第5項記載の回路において、前記第1半導体ス
イッチは、CMOSトランジスタから成り、該トランジ
スタは、動的に時間変動の入力信号に応答して、前記ス
イッチト・モード電流ブースト・コンバータにその第1
状態と第2状態との間でスイッチングさせて定出力電流
を維持させるように動作可能であること、を特徴とする
加入者ループ・インターフェース回路。 (7) 第6項記載の回路において、前記第2半導体ス
イッチは、高速応答ダイオードから成り、該ダイオード
は、前記動的に時間変動する入力信号に応答して、前記
CMOSトランジスタと交互にかつ相補的様式でスイッ
チングするように動作可能であること、を特徴とする加
入者ループ・インターフェース回路。 (8) 第1項記載の回路において、前記DC電流ソー
スは、スイッチト・モード電圧−電流トランスコンバー
タから成ること、を特徴とする加入者ループ・インター
フェース回路。 (9) 第8項記載の回路において、前記スイッチト・
モード電圧−電流トランスコンバータは、第1の半導体
スイッチと第2の半導体スイッチとから成り、前記第1
および第2の半導体スイッチを構成することによって、
前記第1半導体スイッチが開のとき、前記第2半導体ス
イッチが閉となって第1の状態を実現し、さらに、前記
第1半導体スイッチが閉のとき、前記第2半導体スイッ
チが開となって第2の状態を実現すること、を特徴とす
る加入者ループ・インターフェース回路。 (10) 第9項記載の回路において、前記スイッチト
・モード電圧−電流コンバータは、さらに、直列のイン
ダクタをその出力に含み、前記インダクタは、加入者ラ
イン・ボイス・バンドにおいて前記高インピーダンスを
実現するように動作可能であり、さらに、前記インダク
タは、トランスコンバータ出力電流リップルを約1%以
上とならないよう制限するのに十分なインダクタンスを
有すること、を特徴とする加入者ループ・インターフェ
ース回路。 (11) 第10項記載の回路において、前記第1半導
体スイッチは、CMOSトランジスタから成り、該トラ
ンジスタは、動的に時間変動の入力信号に応答して、前
記スイッチト・モード電圧−電流トランスコンバータに
その第1状態と第2状態との間でスイッチングさせて定
出力電流を維持させるように動作可能であること、を特
徴とする加入者ループ・インターフェース回路。 (12) 第11項記載の回路において、前記第2半導
体スイッチは、高速応答ダイオードから成り、該ダイオ
ードは、前記動的に時間変動する入力信号に応答して、
前記CMOSトランジスタと交互にかつ相補的様式でス
イッチングするように動作可能であること、を特徴とす
る加入者ループ・インターフェース回路。
【0057】(13) 加入者ループ・インターフェー
ス回路であって、加入者ラインに対し定DC電流フィー
ドを提供するように構成したスイッチト・モード電流ブ
ースト・コンバータから成り、該コンバータが、少なく
とも1つのキャパシタと、少なくとも1つの出力直列イ
ンダクタと、第1のスイッチと、第2のスイッチであっ
て、前記第1および第2のスイッチが、動的に時間変動
する入力信号に応答して、交互にしかも相補的様式でス
イッチングすることにより、第1の状態および第2の状
態を実現し、これによって、前記少なくとも1つのキャ
パシタが、前記第1状態にある間において電流ソースに
よって充電されるようにする一方で、前記第2状態にあ
る間において前記少なくとも1つの出力直列インダクタ
を介して放電されるようにすることにより、前記定DC
電流フィードを生成する、前記の第2のスイッチと、を
含むこと、を特徴とする加入者ループ・インターフェー
ス回路。 (14) 第13記載の回路であって、さらに、AC電
流ソースを含み、該AC電流ソースは、加入者ライン終
端インピーダンスを合成し、さらに加入者ライン高忠実
度スピーチ送受信機能を実現するように構成したこと、
を特徴とする加入者ループ・インターフェース回路。 (15) 第13項記載の回路において、前記第1スイ
ッチは、CMOSトランジスタから成り、該トランジス
タは、動的に時間変動の入力信号に応答して、前記スイ
ッチト・モード電流ブースト・コンバータにその第1状
態と第2状態との間でスイッチングさせて定DC出力電
流を維持させるように動作可能であること、を特徴とす
る加入者ループ・インターフェース回路。 (16) 第15項記載の回路において、前記第2スイ
ッチは、高速応答ダイオードから成り、該ダイオード
は、前記動的に時間変動する入力信号に応答して、前記
CMOSトランジスタと交互にかつ相補的様式でスイッ
チングするように動作可能であること、を特徴とする加
入者ループ・インターフェース回路。 (17) 第13項記載の回路において、前記動的に時
間変動する入力信号は、パルス幅変調コントローラを介
して生成すること、を特徴とする加入者ループ・インタ
ーフェース回路。
【0058】(18) 加入者ループ・インターフェー
ス回路であって、加入者ラインに対し定DC電流フィー
ドを提供するように構成したスイッチト・モード電圧−
電流トランスコンバータから成り、該コンバータが、少
なくとも1つの出力直列インダクタと、第1のスイッチ
と、第2のスイッチであって、前記第1および第2のス
イッチが、動的に時間変動する入力信号に応答して、交
互にしかも相補的様式でスイッチングすることにより、
第1の状態および第2の状態を実現し、これによって、
前記少なくとも1つの出力直列インダクタが、前記第1
状態にある間において電圧ソースによって充電されるよ
うにする一方で、前記第2状態にある間において前記加
入者ラインを介して放電されるようにすることにより、
前記定DC電流フィードを生成する、前記の第2のスイ
ッチと、を含むこと、を特徴とする加入者ループ・イン
ターフェース回路。 (19) 第18項記載の回路であって、さらに、AC
電流ソースを含み、該AC電流ソースは、加入者ライン
終端インピーダンスを合成し、さらに加入者ライン高忠
実度スピーチ送受信機能を実現するように構成したこ
と、を特徴とする加入者ループ・インターフェース回
路。 (20) 第18項記載の回路において、前記第1スイ
ッチは、CMOSトランジスタから成り、該トランジス
タは、動的に時間変動の入力信号に応答して、前記スイ
ッチト・モード電圧−電流トランスコンバータにその第
1状態と第2状態との間でスイッチングさせて定DC出
力電流を維持させるように動作可能であること、を特徴
とする加入者ループ・インターフェース回路。 (21) 第20項記載の回路において、前記第2スイ
ッチは、高速応答ダイオードから成り、該ダイオード
は、前記動的に時間変動する入力信号に応答して、前記
CMOSトランジスタと交互にかつ相補的様式でスイッ
チングするように動作可能であること、を特徴とする加
入者ループ・インターフェース回路。 (22) 第18項記載の回路において、前記動的に時
間変動する入力信号は、パルス幅変調コントローラを介
して生成すること、を特徴とする加入者ループ・インタ
ーフェース回路。 (23) 加入者ライン定DC電流フィードを生成する
方法であって、(a)スイッチト・モード電流ブースト
・コンバータを提供するステップであって、前記コンバ
ータが充電/放電キャパシタと、さらに前記加入者ライ
ンに結合した直列出力インダクタとを有する、前記のス
テップと(b)動的に時間変動可能の入力信号に応答し
て、第1の時間の間電流ソースを介して前記キャパシタ
を充電するステップと、(c)前記動的に時間変動可能
の入力信号に応答して、第2の時間の間、前記キャパシ
タを前記直列出力インダクタを介して放電することによ
り、前記インダクタおよび前記キャパシタにおいてエネ
ルギの正味の増加または正味の減少がないようにし、ま
たさらに、前記加入者ラインに対し定DC出力電流を生
成するステップであって、前記DC出力電流が、前記キ
ャパシタを充電するよう動作する前記ソース電流よりも
大きな値のものである、前記のステップと、から成る方
法。 (24) 加入者ライン定DC電流フィードを生成する
方法であって、(a)スイッチト・モード電圧−電流ト
ランスコンバータを提供するステップであって、前記コ
ンバータが前記加入者ラインに結合した直列出力インダ
クタを有する、前記のステップと(b)動的に時間変動
可能の入力信号に応答して、第1の時間の間、電圧ソー
スを介して前記インダクタを充電するステップと、
(c)前記動的に時間変動可能の入力信号に応答して、
第2の時間の間、前記インダクタを前記加入者ラインを
介して放電することにより、前記インダクタにおいてエ
ネルギの正味の増加または正味の減少がないようにし、
またさらに、前記加入者ラインに対し定DC出力電流を
生成することによって、前記DC出力電流が加入者ライ
ン・インピーダンスが変化する際に一定に留まる大きさ
を有するようにする、前記のステップと、から成る方
法。 (25) 加入者ループ・インターフェース回路であっ
て、加入者ライン終端インピーダンスを合成し、さらに
高忠実度のスピーチ送受信機能を実現する手段と、加入
者ライン定DC電流を生成し、また加入者ライン・ボイ
ス・バンド信号に対し高インピーダンスを示す手段であ
って、少なくとも80%の効率を有する、前記の手段
と、から成る加入者ループ・インターフェース回路。
【0059】(26) 加入者ループ・インターフェー
ス回路は、高効率の定DC電流ソースを用い、この電流
ソースは、スイッチト・モード電流ブースト・コンバー
タまたはスイッチト・モード電圧−電流トランスコンバ
ータ100のいずれかを使用して実現する。この定DC
電流ソースは、定電圧ソースを使用して実現可能なもの
よりも高い効率を提供する一方で、ボイス・バンド信号
に対し高インピーダンスを呈する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ケーブル・モデム内の加入者ライン・
インターフェース回路のコストを示す図。
【図2】図2は、ケーブル・モデムにおける加入者ライ
ン・インターフェース回路の電力消費を示す図。
【図3】図3は、電話特性に関連したEIA-470規格リミ
ットのおよその近似を示す図。
【図4】図4は、電圧−電流特性に対するBellcore TA9
09リミットを示す図。
【図5】図5は、加入者ライン・インターフェース回路
に関連するオフフック定電流バッテリ・フィード特性を
示す図。
【図6】図6は、加入者ライン・インターフェース回路
に関連した電流フィードを示す簡単化した回路図。
【図7】図7は、異なったループ長に対するSLIC電
力消費を示す図。
【図8】図8は、異なったループ長およびループ電流に
対する加入者ライン・インターフェース回路に関連する
電力フィードの効率を示す図。
【図9】図9は、加入者ライン・インターフェース回路
に対し、在来のバッテリ・フィードを使用することに対
するDC−DCコンバータ・アプローチを使用すること
の電力における効果を示す図。
【図10】図10は、本発明の1実施形態による加入者
ライン・インターフェース回路に関連した、AC電流源
と並列のDC電流源を示す簡単化した図。
【図11】図11は、従来技術において知られた電圧バ
ック・コンバータを示す簡単化した回路図。
【図12】図12は、従来技術において知られた電圧ブ
ースト・コンバータを示す簡単化した回路図。
【図13】図13は、従来技術において知られた電圧バ
ック−ブースト・コンバータを示す簡単化した回路図。
【図14】図14は、電圧ブースト・コンバータとその
二重体の電流ブースト・コンバータを示す簡単化した回
路図。
【図15】図15は、図14において示した電流ブース
ト・コンバータの2つの状態を示す簡単化した回路図。
【図16】図16は、図14において示した電流ブース
ト・コンバータのキャパシタ電流および電圧を示す図。
【図17】図17は、本発明の1実施形態による、電流
ブースト・コンバータを示す回路図。
【図18】図18は、負荷の両端間の電圧変動を低減す
るために実装した簡単なLCフィルタを示す簡単化した
回路図。
【図19】図19は、スイッチト・モード形の電流−電
圧トランスコンバータ回路を示す簡単化した回路図。
【図20】図20は、図19に示したスイッチト・モー
ド形電流−電圧トランスコンバータ回路の2つの状態
(充電/放電)を示す回路図。
【図21】図21は、図19に示したスイッチト・モー
ド電流−電圧トランスコンバータ回路のその充電段階に
対するノートン−テブナン等価回路を示す回路図。
【図22】図22は、図19に示したスイッチト・モー
ド電流−電圧トランスコンバータ回路についての、キャ
パシタ充電/放電波形およびリップルを示す図。
【図23】図23は、本発明の1実施形態によるスイッ
チト・モード電流−電圧トランスコンバータ回路を示す
回路図。
【図24】図24は、負荷の両端間の電流変動を低減す
るのに実装する簡単なLCフィルタを示す回路図。
【図25】図25は、スイッチト・モード電圧−電流ト
ランスコンバータを示す簡単化した回路図。
【図26】図26は、図25に示したスイッチト・モー
ド電圧−電流トランスコンバータの2つの状態(充電/
放電)を示す図。
【図27】図27は、図25に示したスイッチト・モー
ド電圧−電流トランスコンバータについて、電圧源によ
るインダクタの充電を示す簡単化した回路図。
【図28】図28は、図25に示したスイッチト・モー
ド電圧−電流トランスコンバータに関連するインダクタ
充電波形を示す図。
【図29】図29は、本発明の1実施形態によるスイッ
チト・モード電圧−電流トランスコンバータを示す回路
図。
【図30】図30は、図29に示したスイッチト・モー
ド電圧−電流トランスコンバータに関連する出力電流波
形を示す。
【図31】図31は、図29に示したスイッチト・モー
ド電圧−電流トランスコンバータに対する出力電流リッ
プルを示す波形図。
【符号の説明】
12 定電流(CC)領域 14 電圧制限(VL)領域 20 電流フィード回路モデル 30 電圧ブースト・コンバータ 32 電圧ブースト・コンバータの二重体(電流ブース
ト・コンバータ) 40 電流ブースト回路 50 スイッチト・モードの電流−電圧トランスコンバ
ータ 60 スイッチト・モード電圧−電流トランスコンバー
タ 100 スイッチト・モード電圧−電流トランスコンバ
ータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者ループ・インターフェース回路で
    あって、 AC電流ソースであって、所望のインピーダンス終端を
    合成し、さらに高忠実度のスピーチ送受信機能を実現す
    るように構成した前記のAC電流ソースと、 該AC電流ソースと並列の定DC電流ソースであって、
    少なくとも80%の効率を有し、さらにボイス・バンド
    信号に対し高インピーダンスを呈するように構成した前
    記の定DC電流ソースと、から成る加入者ループ・イン
    ターフェース回路。
  2. 【請求項2】 加入者ライン定DC電流フィードを生成
    する方法であって、 (a)スイッチト・モード電流ブースト・コンバータを
    提供するステップであって、前記コンバータが充電/放
    電キャパシタと、さらに前記加入者ラインに結合した直
    列出力インダクタとを有する、前記のステップと (b)動的に時間変動可能の入力信号に応答して、第1
    の時間の間電流ソースを介して前記キャパシタを充電す
    るステップと、 (c)前記動的に時間変動可能の入力信号に応答して、
    第2の時間の間、前記キャパシタを前記直列出力インダ
    クタを介して放電することにより、前記インダクタおよ
    び前記キャパシタにおいてエネルギの正味の増加または
    正味の減少がないようにし、またさらに、前記加入者ラ
    インに対し定DC出力電流を生成するステップであっ
    て、前記DC出力電流が、前記キャパシタを充電するよ
    う動作する前記ソース電流よりも大きな値のものであ
    る、前記のステップと、から成る方法。
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