JP2002217991A - 無線通信システム、無線通信方法、無線中継装置、及び無線通信システムを用いた多元接続無線アクセスシステム - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、無線中継装置、及び無線通信システムを用いた多元接続無線アクセスシステム

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JP2002217991A
JP2002217991A JP2001015490A JP2001015490A JP2002217991A JP 2002217991 A JP2002217991 A JP 2002217991A JP 2001015490 A JP2001015490 A JP 2001015490A JP 2001015490 A JP2001015490 A JP 2001015490A JP 2002217991 A JP2002217991 A JP 2002217991A
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wireless communication
communication system
signal points
modulation
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Yasuhiro Kishino
康博 岸野
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NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ回線やパケットデータ等をディジタル
無線中継装置へ効率的に収容し、無線回線でサービスク
ラスを実現する。 【解決手段】 信号空間平面において信号点同士の間隔
に粗密が生じるように不均等に各信号点を配置するよう
に不均等変復調を行い、多値変調部及び多値復調部の変
調信号のC/N(搬送波対雑音電力比)に対して、収容
される複数系列の2値信号についての系列毎のビット誤
り率に大きな差が開くようにする。送信に使用する多値
変調部の2値信号の入力系列を使い分けることで無線回
線におけるサービスクラスを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信システム、
無線通信方法、無線中継装置、及び無線通信システムを
用いた多元接続無線アクセスシステムに関し、特にP−
P(Point−To−Point)通信サービスに適
用するディジタル無線中継装置によって構成される無線
中継区間に収容される回線やパケットデータの無線中継
区間でのサービスクラス制御を実現できる無線通信シス
テム、無線通信方法、無線中継装置、及び無線通信シス
テムを用いた多元接続無線アクセスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】図20は、従来の無線通信システムの構
成例を示すブロック図である。同図に示されている無線
通信システムは、無線区間の周波数利用効率を高めるた
めに多値変調方式を採用している。同図に示されている
無線通信システムでは、対向する2つの無線中継装置A
及びBにおいて直交変調及び復調を行う無線通信が実現
される。この場合、無線中継装置Aに設けられている端
子1Aに信号系列を入力すると、信号系列が各回線に均
等に振分けられるように変調されて送信される。例え
ば、64QAM(64 Quadrature Amp
litude Modulation)方式を採用した
場合、図21に示されているように、IQ平面上の各信
号点に信号系列を振分けることになる。同図には、一般
的なQAM変調方式の信号点配置例で64QAM変調方
式の回転対象配置の場合が示されている。この64QA
Mを採用することによって、1シンボルで6ビットを送
信できる。そして、無線回線を介して無線中継装置Bに
受信された信号は、復調されて端子1Bから出力され
る。
【0003】ところで、近年のデータ通信の分野ではA
TM伝送方式やIPパケットを用いたVoIP(Voi
ce over IP)通信等においてQoS(Qua
lity of Service;サービス品質、以
下、「QoS」という)制御技術が実現されている。こ
のQoS制御技術においては、ATMセルやIPパケッ
トのペイロード(Payload)として伝送されるデ
ータの重要度や、許容される遅延等品質等のQoS属性
に基づきパケットを処理することが可能となる。さら
に、低コストなベストエフォート型サービス用の伝送路
ではパケット破棄等の処理も実現されている。
【0004】また、これに対応する新たな無線技術とし
て、TDMA(時分割多元接続)通信方式を用いた、1
つの基地局と複数の端末局との間を結ぶ無線アクセス回
線を構成するP−MP(Point−To−Multi
point;一対多対向、以下、「P−MP」という)
通信サービスの加入者系無線アクセス装置において、無
線アクセス回線でのQoS制御も実現されている。この
場合、デマンド・アサイン方式やノンコンテンション方
式のバースト・アクセス方式を用いたパケット無線通信
の無線パケットに、制御用パケットや無線パケットに制
御用のオーバヘッドを追加して、基地局と端末局との間
で使用変調方式、伝送速度、送信・受信スロット割り当
て、パケット再送等の無線通信回線制御のネゴシエーシ
ョンを行うことにより、QoS制御が実現されている。
この代表例として、無線区間の伝搬品質により適応的に
変調方式を切り替える米国ENSEMBLE社のAda
ptix技術が知られている。
【0005】一方、P−P(Point−To−Poi
nt;一対一対向、以下、「P−P」という)通信サー
ビスに適用する従来の無線中継システムではベアラサー
ビス(barer Service;非制限ディジタル
通信)中継方式としてベアラサービスの均一な品質の無
線中継回線を提供するため、以下のような回線制御を行
っている。すなわち、2つの周波数を用い、1つ周波数
で変調された搬送波を常に送信し、もう1つの周波数で
変調された搬送波を常に受信することにより、常時全二
重の通信を行う周波数分割双方向(Frequency
Division Duplex;以下、「FDD」
という)通信方式を用い、干渉性フェージング等の周波
数選択性フェージングでの許容振幅偏差を増大するマル
チキャリア方式や、特定の回線が品質劣化した場合に、
別の周波数チャンネルを使用する予備システムへ同期を
取って無瞬断で回線を切り替える無瞬断同期回線切替機
能を装置に備える等、無線区間に収容される回線の品質
に差が出ないように回線制御を行っている。
【0006】また、変調方式として多値変調方式を用い
た場合も、信号系列毎の品質差が極力小さくなるような
信号点配置や符号化、スクランブル、FEC(Forw
ard Error Correction)等の誤り
訂正技術を用い、FECのフレーム内でのビット伝送順
序を入れ替え、符号誤りを分散させバースト誤りを防止
するビットインターリーブ等の技術が採用される。これ
により、無線中継区間に収容される回線間に品質に差が
生じないように全ての回線誤り率を平均誤り率に近づけ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の無線通
信システムでは、P−P通信サービスに適用する場合、
ベアラサービス中継方式として、ベアラサービスの均一
な品質の無線中継回線を提供するため、常時全二重の通
信を行うFDD通信方式により無線中継区間が構成さ
れ、回線間に品質に差が出ないように構成されており、
QoSに対応していなかった。このため、QoSが適用
された上記のATMセルやIPパケット等を収容する中
継回線として用いた場合、全回線をベアラサービスの高
い品質基準の回線として中継するために過剰な品質とな
る。また、回線品質を高く保つ場合、中継距離が短くな
る等、回線コストが高くなり、周波数の利用効率も低い
という問題点があった。
【0008】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的はP−P通信サ
ービスに適用する場合においても変調方式の切替え無し
にQoSを付加し、周波数の利用効率が高く、かつ、回
線コストが低い無線通信システム、無線通信方法、無線
中継装置、及び無線通信システムを用いた多元接続無線
アクセスシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
無線通信システムは、複数系列の2値信号を送受信する
無線通信システムであって、信号空間平面において信号
点同士の間隔に粗密が生じるように前記2値信号の各信
号点を不均等に配置する変調を行う不均等多値変調手段
を含み、送受信すべき信号の優先度に応じて、使用する
信号点を決定するようにしたことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2による無線通信システム
は、請求項1において、前記不均等変調手段は、信号空
間平面における象限境界に隣接する信号点の使用を禁止
することにより、前記信号点同士の間隔に粗密が生じる
ように制御することを特徴とする。本発明の請求項3に
よる無線通信システムは、請求項1において、前記不均
等変調手段は、特定の位相角範囲に位置する信号点の使
用を禁止することにより、前記信号点同士の間隔に粗密
が生じるように制御することを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4による無線通信システム
は、請求項1において、前記不均等変調手段は、特定の
位相角範囲に位置する信号点を移動させることにより、
前記信号点同士の間隔に粗密が生じるように制御するこ
とを特徴とする。本発明の請求項5による無線通信シス
テムは、請求項4において、前記不均等変調手段は、受
信電力レベルが低下した場合に、前記特定の位相角範囲
に位置する信号点の移動を行うことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項6による無線通信システム
は、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記不均等変調
手段は、受信電力レベルの低下に応じて送信電力レベル
を高めるように制御することを特徴とする。本発明の請
求項7による無線通信システムは、請求項1〜5のいず
れかにおいて、前記不均等変調手段は、ビット誤り率の
低下に応じて送信電力レベルを高めるように制御するこ
とを特徴とする。
【0013】本発明の請求項8による無線通信システム
は、請求項6又は7において、前記送信電力レベルを高
める際には、QPSK変調方式を使用した場合に必要と
される飽和送信電力に対するおおよそのバックオフを確
保した電力まで送信電力レベルを増加させることを特徴
とする。本発明の請求項9による無線通信システムは、
請求項1〜8のいずれかにおいて、入出力端子毎の識別
情報を2値信号に付加する手段を更に含み、この付加さ
れた識別情報に対応する入出力端子に対して2値信号を
入出力することを特徴とする。
【0014】本発明の請求項10による無線通信システ
ムは、請求項1〜9のいずれかにおいて、複数系列の2
値信号を送受信する無線通信システムであって、信号空
間平面において信号点同士の間隔に粗密が生じるように
不均等に配置された前記2値信号の各信号点について復
調を行う不均等復調手段を更に含むことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項11による無線通信システ
ムは、請求項10において、受信した2値信号の誤り検
出に応答して該2値信号の再送信を行うことを特徴とす
る。本発明の請求項12による無線通信方法は、複数系
列の2値信号を送受信する無線通信方法であって、信号
空間平面において信号点同士の間隔に粗密が生じるよう
に前記2値信号の各信号点を不均等に配置する変調を行
い、送受信すべき信号の優先度に応じて、使用する信号
点を決定する送信ステップと、前記2値信号の各信号点
について復調を行う受信ステップとを含むことを特徴と
する。
【0016】本発明の請求項13による無線通信方法
は、請求項12において、前記送信ステップにおいて
は、信号空間平面における象限境界に隣接する信号点の
使用を禁止することにより、前記信号点同士の間隔に粗
密が生じるように制御することを特徴とする。本発明の
請求項14による無線通信方法は、請求項12におい
て、前記送信ステップにおいては、特定の位相角範囲に
位置する信号点の使用を禁止することにより、前記信号
点同士の間隔に粗密が生じるように制御することを特徴
とする。
【0017】本発明の請求項15による無線通信方法
は、請求項12において、前記送信ステップにおいて
は、特定の位相角範囲に位置する信号点を移動させるこ
とにより、前記信号点同士の間隔に粗密が生じるように
制御することを特徴とする。本発明の請求項16による
無線通信方法は、請求項15において、前記送信ステッ
プにおいては、受信電力レベルが低下した場合に、前記
特定の位相角範囲に位置する信号点の移動を行うことを
特徴とする。
【0018】本発明の請求項17による無線通信方法
は、請求項12〜16のいずれかにおいて、前記送信ス
テップにおいては、受信電力レベルの低下に応じて送信
電力レベルを高めるように制御することを特徴とする。
本発明の請求項18による無線通信方法は、請求項12
〜17のいずれかにおいて、前記送信ステップにおいて
は、ビット誤り率の低下に応じて送信電力レベルを高め
るように制御することを特徴とする。
【0019】本発明の請求項19による無線通信方法
は、請求項17又は18において、前記送信電力レベル
を高める際には、QPSK変調方式を使用した場合に必
要とされる飽和送信電力に対するおおよそのバックオフ
を確保した電力まで送信電力レベルを増加させることを
特徴とする本発明の請求項20による無線通信方法は、
請求項12〜19のいずれかにおいて、入出力端子毎の
識別情報を2値信号に付加するステップを更に含み、こ
の付加された識別情報に対応する入出力端子を介して2
値信号を送受信することを特徴とする。
【0020】本発明の請求項21による無線通信方法
は、請求項12〜20のいずれかにおいて、前記受信ス
テップにおいて受信した2値信号の誤り検出に応答して
該2値信号の再送信を行うステップを更に含むことを特
徴とする。本発明の請求項22による無線中継装置は、
複数系列の2値信号を送受信する無線通信システムに用
いる無線中継装置であって、信号空間平面において信号
点同士の間隔に粗密が生じるように前記2値信号の各信
号点を不均等に配置する変調を行う不均等多値変調手段
を含み、送受信すべき信号の優先度に応じて、使用する
信号点を決定するようにしたことを特徴とする。
【0021】本発明の請求項23による無線中継装置
は、請求項22において、前記不均等変調手段は、信号
空間平面における象限境界に隣接する信号点の使用を禁
止することにより、前記信号点同士の間隔に粗密が生じ
るように制御することを特徴とする。本発明の請求項2
4による無線中継装置は、請求項22において、前記不
均等変調手段は、特定の位相角範囲に位置する信号点の
使用を禁止することにより、前記信号点同士の間隔に粗
密が生じるように制御することを特徴とする。
【0022】本発明の請求項25による無線中継装置
は、請求項22において、前記不均等変調手段は、特定
の位相角範囲に位置する信号点を移動させることによ
り、前記信号点同士の間隔に粗密が生じるように制御す
ることを特徴とする。本発明の請求項26による無線中
継装置は、請求項25において、前記不均等変調手段
は、受信電力レベルが低下した場合に、前記特定の位相
角範囲に位置する信号点の移動を行うことを特徴とす
る。
【0023】本発明の請求項27による無線中継装置
は、請求項22〜26のいずれかにおいて、前記不均等
変調手段は、受信電力レベルの低下に応じて送信電力レ
ベルを高めるように制御することを特徴とする。本発明
の請求項28による無線中継装置は、請求項22〜27
のいずれかにおいて、前記不均等変調手段は、ビット誤
り率の低下に応じて送信電力レベルを高めるように制御
することを特徴とする。
【0024】本発明の請求項29による無線中継装置
は、請求項27又は28において、前記送信電力レベル
を高める際には、QPSK変調方式を使用した場合に必
要とされる飽和送信電力に対するおおよそのバックオフ
を確保した電力まで送信電力レベルを増加させることを
特徴とする。本発明の請求項30による無線中継装置
は、複数系列の2値信号を送受信する無線通信システム
における無線中継装置であって、信号空間平面において
信号点同士の間隔に粗密が生じるように不均等に配置さ
れた前記2値信号の各信号点について復調を行う不均等
復調手段を含むことを特徴とする。
【0025】本発明の請求項31による無線中継装置
は、請求項22〜30のいずれかにおいて、入出力端子
毎の識別情報を前記2値信号に付加する手段を更に含
み、この付加された識別情報に対応する入出力端子に対
して2値信号を入出力することを特徴とする。本発明の
請求項32による多元接続無線アクセスシステムは、請
求項1〜11のいずれかに記載の無線通信システムを用
い、多元接続無線通信を実現するための基地局及び複数
の端末局を含む多元接続無線アクセスシステムであっ
て、複数系列の2値信号の系列毎のビット誤り率に対す
る所要搬送波対雑音電力比の差により、2値信号の系列
毎に基地局から各端末局への下り回線の所要回線品質が
一定で最大中継距離が段階的に異なるようにしたことを
特徴とする。
【0026】要するに本発明の無線通信システムでは、
ベアラサービスの均一な品質の無線中継回線を提供する
ために従来の無線通信システムでは認められなかった収
容回線間の品質差を認め、逆に積極的に拡大することに
より、QoSの付加を実現している。このQoSの付加
を実現するため、本システムでは最低2系列以上の複数
系列の2値信号入出力系統を有する多値変調部を設け、
信号空間平面において信号点同士の間隔に粗密が生じる
ように不均等に2値信号の各信号点を配置する変調を行
っている。この結果、多値変調部及び復調部に収容され
る複数系列の2値信号の信号系列毎のビット誤り率が等
しくなる複数系列の2値信号の系列毎の変調信号の所要
C/N(Carrier/Noise;搬送波対雑音電
力比)において、C/N最小の信号系列とC/N最大の
信号系列との間にC/N値の差が大きく、おおよそ3〜
6dB以上の開きがある多値変調部及び復調部を採用す
ることで、多値変調部及び復調部に収容される複数系列
の2値信号の系列毎のビット誤り率に大きな差が開く。
以下、この変調部を不均等多値変調部、復調部を不均等
多値復調部、変復調器を不均等多値変復調器、この変復
調方式を不均等多値変調方式と呼ぶ。
【0027】一般に同一ビット誤り率になる所要C/N
が小さな値ほどビット誤りが発生する確率が小さい。逆
に、同一ビット誤り率になる所要C/Nが大きな値ほど
ビット誤りが発生する確率が大きく、回線断率や降雨不
稼動率も大きくなる。このため、不均等多値変調方式の
同一ビット誤り率になる所要C/Nが小さい信号の入力
系列から所要C/Nが大きな順に無線中継されるデータ
のサービス品質が順位付けされる。したがって、信号系
列間の所要C/Nに差を付けておき、不均等多値変調部
のどの信号系列にデータを入力するかを制御することに
より無線中継されるデータのサービス品質を離散的に変
更することが可能となる。
【0028】複数の回線を収容する無線中継装置におい
ては、回線を無線中継装置に収容する回線収容端子と、
無線中継装置の不均等多値変調部とにおいて、どの信号
系列にデータを入力せしめるか固定する。こうすること
により、回線収容端子毎の無線中継されるデータのサー
ビス品質に離散的に差を付け、回線収容端子のサービス
品質に固定な順位付けが実現される。一般的にはサービ
ス品質が高い端子に、ベアラサービスデータ若しくは優
先パケットが収容された回線や、ディジタル音声回線等
を接続する。一方、サービス品質が低い端子にベスト・
エフォートサービス回線等の非優先回線を接続する。こ
うすることで、回線毎の無線区間のQoSを実現でき
る。
【0029】ATMセルやIPパケット等の個々のデー
タ毎にQoSが区別されるパケット(若しくはセル、以
下、両者を総称してパケットと呼ぶ)データを中継する
無線中継装置においては、不均等多値変調部の入力の前
に、信号処理部を設ける。この信号処理部は、入力され
たATMセルのPTI(ペイロードタイプ識別子)等の
ATMセル識別子やCLP(Cell Loss Pr
iority:セル紛失優先度)やIPパケットのIP
データグラムのサービスタイプ等の個々のパケットデー
タのQoS情報により、ATMセル、IPパケットの重
要度、サービスクラスを判定する。また、信号処理部
は、判定したパケットデータ毎の重要度、サービスクラ
スに応じて不均等多値変調部の2値信号入力系列の入力
の中で最適な2値信号系列の入力に振分ける信号処理機
能を有する。この信号処理部を設けることにより、パケ
ットデータ毎の無線区間のQoSを実現できる。
【0030】更に、ベアラサービスデータ用及びパケッ
トデータ用の回線を収容するために無線中継装置の入力
端子が複数ある場合には、入出力端子毎の識別符号を付
けておき、無線中継装置内の信号処理部において入力端
子毎の入力信号データをベアラサービスデータとパケッ
トデータとに分類する。そして、信号処理部は、パケッ
トデータをヘッダフィールドに示された優先度の指定、
遅延の少ない経路要求、スループットの高い経路要求、
信頼性の高い経路要求、等のサービスタイプで分類し、
ベアラサービスデータと個々のパケットデータとの優先
度を判断する。この優先度の判断の結果、まずベアラサ
ービスデータ、次に無線中継装置内部での優先度が高い
パケットデータから優先度が低いパケットデータへと、
データの優先度順に従い、不均等多値変調部の所要C/
Nが小さい系列から順に入力系列が指定され、無線フレ
ーム処理部に入力される。
【0031】送信側の無線フレーム処理部においては、
不均等多値変調部の複数系列の2値信号毎の無線フレー
ムを生成し、各無線フレームのペイロードデータの無線
中継装置の入出力端子識別符号を無線フレームオーバヘ
ッドとして付加し、不均等多値変調部の指定系列へ出力
する機能を設ける。受信側の無線フレーム処理部には、
無線フレームオーバヘッドとして付加された入出力端子
識別符号に従い無線中継装置の出力端子に振分けて出力
する機能を設けている。こうすることで、受信側では不
均等多値復調部で復調後、無線フレーム処理部で無線フ
レームオーバヘッドとして付加された入出力端子識別符
号に従い無線中継装置の出力端子に出力でき、ベアラサ
ービスデータ用及びパケットデータ用の回線を収容する
無線中継装置の入力端子が複数ある場合にも無線区間の
QoSを実現できる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の説明において
参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によっ
て示されている。図1(a)は本発明による無線通信シ
ステムの構成を示すブロック図である。同図を参照する
と、本システムでは、回線1〜nを中継する無線中継装
置Aと、回線1〜nを中継する無線中継装置Bとが対向
して設けられ、両装置間に無線回線が張られている。こ
こで、各回線1〜nについて、IQ平面における信号点
同士の間隔に粗密が生じるように不均等に各信号点を配
置する変調を行い、又その復調を行う場合、各回線の品
質に差を生じさせることができる。この結果得られる回
線1〜nの品質について、横軸をC/N値、縦軸をBE
R(Bit Error Rate)値として表せば、
同図(b)に示されているようになる。すなわち、最も
品質の良い回線が回線1、最も品質の悪い回線が回線n
である。つまり、電波状況が悪化した場合、最初に回線
nが切断され、品質の悪い順に回線が切断されることに
なる。このため、同図においては、回線1は優先度が最
も高い回線であり、回線nは優先度が最も低い回線であ
る。
【0033】上述した図20に示されているような一般
的な無線中継装置においては、入力端子は1つであり、
回線品質に差が生じないように、図21に示されている
ようにIQ平面上の信号点配置は均等に割り付けられ
る。これに対し、本システムでは、信号点配置を均等に
するのではなく、信号点配置に積極的に粗密を生じさせ
て不均等にする。信号配置が粗である場合はビット誤り
率が低く、逆に密である場合はビット誤り率が高いの
で、これによりサービスクラスを実現できる。つまり、
本システムにおいては、不均等多値変調部、不均等多値
復調部によって収容回線毎の所要C/N差を実現し、無
線回線のQoSが実現される。
【0034】ここで、図2には、無線回線のモデルが示
されている。実際の無線回線においては、伝送途中で雑
音が混入するので、同図では雑音信号発生器21の出力
を等価帯域フィルタであるバンドパスフィルタ(BP
F)22で濾波した信号を雑音信号とし、この雑音信号
をIF信号に重畳することによって無線回線を等価的に
実現する。ここでは、上述した不均等変復調を実現する
ため、不均等変調処理を行う不均等多値変調部2Aと、
不均等多値復調処理を行う不均等多値復調部2Bとを設
け、両者の間に加算器24を挿入して雑音信号をIF信
号に重畳する。減衰器23の減衰値を低下させれば、雑
音信号のレベルが増加するので、同図(b)に示されて
いるように、回線品質に差が生じる。すなわち、不均等
多値変調部2Aに入力される信号系列a1〜anに対し、
それらを減衰させた後に不均等多値復調部2Bで復調し
た信号系列a1’〜an’は、信号系列a1の方が信号系
列an’よりも誤り率が低い。つまり、信号系列a1’は
最も品質の良い回線によって伝送され、信号系列an
は最も品質の悪い回線によって伝送されていることにな
る。このように、信号系列毎のC/N特性に大きな差を
有する信号点配置を適用することにより、サービスクラ
スを実現できる。
【0035】(より具体的な構成例)以上説明した、不
均等多値変調部2A及び不均等多値復調部2Bを用いて
構成する無線通信システムのより具体的な構成例を、以
下に説明する。図3は本発明による無線通信システムの
実施の第1の形態における無線中継装置の構成を示すブ
ロック図である。同図には、回線毎に品質差を付けて収
容する無線中継装置の構成が示されている。同図に示さ
れているように、第1の実施形態における無線中継装置
は、信号処理部101と、無線フレーム処理部102
と、不均等多値変調を行う不均等変調部103と、RF
送信部104とを含んで構成されている。また、本実施
形態による無線通信システムは、サーキュレータ105
と、送受信アンテナ106と、RF受信部107と、不
均等多値復調を行う不均等復調部108とを含んで構成
されている。
【0036】本システムでは、回線1を収容する端子の
うち送信側端子がS1、受信側端子がR1である。ま
た、回線2を収容する端子のうち送信側端子がS2、受
信側端子がR2である。同様に、回線3を収容する端子
のうち送信側端子がS3、受信側端子がR3であり、回
線nを収容する端子のうち送信側端子がSn、受信側端
子がRnである。そして、回線1≧回線2≧回線3≧…
≧回線nの順に優先するように回線品質が定められてい
る。
【0037】本実施形態における信号処理部101は、
図4に示されているように、無線フレーム処理部の出力
を入力とするn個のパラレル−シリアル(並列−直列)変
換処理部(P−S変換処理部)PS−1〜PS−nから
なる送信側信号処理部PSと、変換出力を無線フレーム
処理部に与えるn個のシリアル−パラレル(直列−並列)
変換処理部(S−P変換処理部)SP−1〜SP−nか
らなる受信側信号処理部SPとを含んで構成されてい
る。そして、P−S変換処理部PS−1〜PS−nから
の出力端子が送信側端子S1〜Snとなり、S−P変換
処理部SP−1〜SP−nへの入力端子が受信側端子S
1〜Snとなる。
【0038】送信側信号処理部PSは、個々の回線収容
端子に固定的に割り振られたサービス品質に基づき指定
される無線フレーム処理部102の送信側に、送信側信
号処理部PSの個々の回線収容端子のディジタル信号を
与える。同一サービス品質の回線収容数が複数ある場
合、送信側信号処理部PSで同一サービス品質の回線の
回線収容端子に固定的に割り振られたパラレル−シリア
ル(並列−直列)変換処理を行い、一系統の信号とする。
そして、この一系統の信号を、サービス品質に基づき指
定された無線フレーム処理部102の送信側に入力す
る。
【0039】また、受信側信号処理部SPは、受信側無
線フレーム処理部からサービス品質毎に出力された信号
を受信側信号処理部SPで指定された回線収容端子に出
力する。同一サービス品質の回線収容数が複数ある場
合、受信側信号処理部SPは、無線フレーム処理部10
2の受信側から同一サービス品質毎の一系統の信号とし
て出力された信号について、個々の回線収容端子が固定
的に割り振られたシリアル−パラレル(直列−並列)変
換処理を行い、個々の回線収容端子毎の信号に分けて出
力する。
【0040】なお、図4中のP−S変換処理部及びS−
P変換処理部の代わりに、周知のTDM(Time D
ivision Multiplex)処理部を設けて
も良い。その場合、P−S変換やS−P変換の代わり
に、TDM処理部による時分割処理が行われる。この時
分割処理においては、送信側では時分割された一系統の
信号に変換する処理が行われる。一方、受信側では時分
割された一系統の信号を元に戻す処理が行われる。
【0041】図3中の無線フレーム処理部102は、図
5に示されているように構成されている。まず、無線フ
レーム処理部102の送信側102Aは、同期確立のた
めのビット付加同期変換部102−1Aと、入力される
信号についてのパリティ値を算出するパリティ計数部1
02−3Aと、スクランブル処理を施すと共に、無線方
式の同期確立のためにフレームビット及び誤り訂正用付
加ビットを挿入し、また監視制御のための補助信号を挿
入するスクランブル及びビット挿入部102−2Aと、
データ秘匿及び同期はずれ防止のためのスクランブル及
びフレームパターンを発生するスクランブル及びフレー
ムパターン発生部102−4Aとを含んで構成されてい
る。
【0042】また、無線フレーム処理部102の受信側
102Bは、デスクランブル処理を施すデスクランブル
部102−1Bと、同期確立のためのビット除去同期変
換部102−2Bと、フレーム同期を確立するためのフ
レーム同期部102−3Bと、スクランブル及びフレー
ムパターンを発生するスクランブル及びフレームパター
ン発生部102−4Bと、パリティ計数部102−5B
と、誤りパルス計数部102−6Bとを含んで構成され
ている。
【0043】以上の構成により、無線フレーム処理部1
02の送信側102Aは、以下の機能を有している。す
なわち、直列−並列変換による速度変換機能と、フレー
ムビット及び誤り訂正用付加ビット、監視制御のための
補助信号の挿入による無線方式の同期の確立機能と、デ
ータ秘匿及び同期はずれ防止のためのスクランブル機能
とを有している。
【0044】一方、無線フレーム処理部の受信側は、以
下の機能を有している。すなわち、データ復元のための
デスクランブル機能と、フレームビット同期及び誤り訂
正、監視制御のための信号の抽出・除去による無線方式
の同期の確立機能とを有している。さらに以上の機能の
他に、無線フレーム処理部102は、送信側102Aの
機能として、2値信号入力系列毎にフレーム同期ビット
及びパリティビットを付加し、無線フレームを生成する
ビット付加同期変換機能と、スクランブリング変換機能
とを有している。また、無線フレーム処理部102は、
受信側102Bの機能として、全ての送信側のビット付
加同期変換の逆変換を行い2値信号入力系列毎のフレー
ム同期を確立するフレーム同期機能と、2値信号入力系
列毎にデスクランブルするデスクランブリング変換機能
と、フレーム同期ビット及びパリティビットを除去して
パリティチェック誤りを検出するビット除去同期変換機
能とを有している。
【0045】以上説明したように本実施形態では、不均
等変復調を行うことにより、QoSを実現することがで
きる。図6は本発明による無線通信システムの実施の第
2の形態における無線中継装置の構成を示すブロック図
である。同図には、個々のデータ毎にQoSが区別され
るパケットデータを収容する無線中継装置の構成が示さ
れている。同図において、第2の実施形態が第1の実施
形態と異なる点は、信号処理部101への入力がIPパ
ケットやATMセルである点である。このため、本実施
形態における信号処理部101は、図7に示されている
ように構成されている。
【0046】同図を参照すると、信号処理部101は、
パケットデータを入力とするパケットインタフェース
(INF)101−1と、受信したデータについてP−
S変換処理を行うP−S変換処理部101−2と、受信
データに付加されているヘッダを分離して解析する受信
ヘッダ処理部101−3と、受信データを一時保持する
受信バッファ101−4と、送信すべきデータを一時保
持する送信バッファ101−6と、CPU101−9か
らアクセスされ、受信バッファ101−4に保持されて
いるデータと送信バッファ101−6に保持すべきデー
タとを記憶するデュアルポートRAM(DPRAM)1
01−5と、送信ヘッダを付加する送信ヘッダ処理部1
01−7と、送信すべきデータを振分けることによって
QoSを実現する送信QoS系列振分け部101−8
と、各部を制御するCPU101−9とを含んで構成さ
れている。
【0047】なお、本システムにおいては、優先パケッ
トデータが非優先パケットデータよりも優先的に品質の
良い回線に割り付けられる。同図に示されているよう
に、パケットデータを中継する本システムにおいては、
不均等変調部103の入力の前に、ATMセルやIPパ
ケット等の個々のデータ毎にQoSが区別されるパケッ
トデータを入力とする信号処理部101が設けられてい
る。
【0048】この信号処理部101は、個々のパケット
データのQoS情報により、ATMセル、IPパケット
の重要度、サービスクラスを判定する。このQoS情報
は、例えば、入力されたATMセルのPTI(ペイロー
ドタイプ識別子)等のATMセル識別子やCLP(Ce
ll Loss Priority:セル紛失優先
度)、IPパケットのIPデータグラムのサービスタイ
プ等である。
【0049】また、信号処理部101は、QoS情報に
より判定したパケットデータ毎の重要度、サービスクラ
スに応じて不均等多値変調部の2値信号入力系列の入力
の中で最適な2値信号系列の入力に振分ける信号処理機
能を有する。この信号処理部101を設けることによ
り、パケットデータ毎に無線区間におけるQoSを実現
できる。
【0050】信号処理部101は、送信側において以下
のような処理を行う。ATMセルやIPパケット等の個
々のデータ毎にQoSが区別されるパケットを収容する
回線の場合、送信側信号処理部に具備した送信データバ
ッファメモリに入力されたパケットを一時的に蓄積し、
入力されたATMセルのPTI(ペイロードタイプ識別
子)等のATMセル識別子やCLP(Cell Los
s Priority:セル紛失優先度)やIPパケッ
トのIPデータグラムのサービスタイプ等の個々のパケ
ットデータのQoS情報により、ATMセル、IPパケ
ットの重要度、サービスクラスを判定し、判定したパケ
ットデータ毎の重要度、サービスクラスに応じて割り振
られたサービス品質に基づき指定される送信側無線フレ
ーム処理部の個々の入力系統に送信側信号処理部の送信
データバッファメモリに蓄積したパケットを出力する。
また、送信データバッファメモリ使用量が一定の限界を
超えた場合、優先度の低いパケットを破棄する。
【0051】この時、収容回線が複数ある場合及び無線
区間のパケット再送を行う場合には送信側信号処理部で
パケットに収容回線、再送処理用パケット番号等の情報
を示すヘッダを付加する。また、信号処理部101は、
受信側において以下のような処理を行う。受信側装置の
信号処理部101では、受信側装置の無線フレーム処理
部102から出力された信号の送信側装置の信号処理部
101で付加したパケットの収容回線、再送処理用パケ
ット番号等の情報を示すヘッダを参照しパケットの収容
回線を判別し、送信側装置の信号処理部101で付加し
たヘッダを削除し元のパケットに復元する。送信側装置
の信号処理部101で付加したヘッダの情報に基づき、
復元したパケットをパケット収容回線毎に振分け回線収
容端子に出力する。
【0052】なお、再送処理を使用する場合、受信側装
置の信号処理部101で再送処理用パケット番号を参照
し欠落したパケット番号が発見された場合、送信側装置
の信号処理部に欠落したパケット番号のパケットの再送
処理を依頼する。この再送処理は、パリティチェック誤
り発生を契機として行われる。このため、受信側の無線
フレーム処理部102では、受信側の信号処理部101
がパケット再送の判定に使用する誤り情報としてパリテ
ィチェック誤り信号を信号処理部101に出力する。
【0053】本システムでは、送信側において、無線フ
レームを生成する。そして、信号処理部101が指定し
多値変調部の2値信号系列を振分けたデータに各無線フ
レームのペイロードデータの無線中継装置の入出力端子
識別符号が無線フレームオーバヘッドとして付加され
る。この無線フレームは、信号処理部101が指定した
多値変調部の2値信号系列に入力される。
【0054】一方、受信側においては、送信側の無線フ
レーム処理部で無線フレームオーバヘッドとして付加さ
れた入出力端子識別符号に従い、信号処理部101の受
信側入力に出力する。以上説明したように本実施形態で
は、パケット処理後に不均等変調を行うことにより、パ
ケットデータについてQoSを実現できる。
【0055】図8は本発明による無線通信システムの実
施の第3の形態を示すブロック図である。同図には、回
線毎に品質差を付けた回線と個々のデータ毎にQoSが
区別されるパケットデータの両方を収容する無線中継装
置の構成が示されている。同図に示されているように、
第3の実施形態は、第1の実施形態の構成と第2の実施
形態の構成とを併用したものである。すなわち、第1の
実施形態の同一サービス品質の回線収容数が複数ある場
合のTDM処理部について、その送信側入力、受信側出
力に第2の実施形態の構成を収容する。この結果、第3
の実施形態における信号処理部101は、図9に示され
ているような構成になる。同図においては、送信QoS
系列振分部101−8によって入力データを振分けてP
−S変換処理部PS−1〜PS−nに入力し、またS−
P変換処理部SP−1〜SP−nの出力をP−S変換部
101−2に入力してシリアルデータに変換後、受信ヘ
ッダ処理することになる。
【0056】図10は本発明による無線通信システムの
実施の第4の形態を示すブロック図である。同図に示さ
れているように、第4の実施形態が第1の実施形態と異
なる点は、無線フレーム処理部102とRF送信部10
4との間に制御部109が設けられている点である。無
線フレーム処理部102の受信側ではパリティチェック
誤り信号を制御部109に出力する。制御部109はR
F送信部104における送信電力を制御する。つまり、
この制御部109は、ビット誤り率を監視し、その誤り
率が所定閾値より高くなったときに、送信電力を増加さ
せる機能を有する。ビット誤り率が所定閾値より高くな
ると、優先順位の低い(品質の悪い)回線から順に切断
されることになるが、送信電力を増加させることによ
り、優先順位の高い回線が切断されることを未然に防止
できる。なお、ビット誤り率の低下を検出する代わり
に、受信レベルの低下を検出し、受信レベルが所定閾値
より低下したときに送信電力を増加させても良い。
【0057】かかる構成において、無線フレーム処理部
102で送信時にCRCチェックビット等の監視ビット
を付加する。受信時には無線フレーム処理部102で監
視ビットに基づいて回線品質を確認する。この確認の結
果、品質が劣化した場合、無線中継装置の送信電力を増
大させるように送信電力を制御する。この送信電力制御
においては、無線中継装置に使用された送信電力増幅器
の飽和出力から算出された、その無線中継装置にQPS
K(Quadrature−Phase Shift
Keying:4位相変調)変調方式を使用した場合に
必要とされる飽和送信電力に対するおおよそのバックオ
フを確保した電力まで送信電力を増大させる。
【0058】以上説明したように本実施形態では、ビッ
ト誤り率が高くなったときに送信電力を増加させること
により、優先順位の高い回線が切断されることを防止で
きる。図11は本発明による無線通信システムの実施の
第5の形態を示すブロック図である。同図において、第
5の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、RF受信
部107の出力を制御入力とし、制御出力をRF送信部
104に与える制御部109が設けられている点であ
る。この制御部109は、RF受信部107の受信レベ
ルを監視し、そのレベルが所定閾値よりも低下したとき
に、RF送信部104の送信レベルを高めるように制御
する。自装置の受信レベルが低下した場合には、対向す
る相手側装置の受信レベルも低下していると推測できる
ので、送信レベルを高めることによって回線が切断され
ることを未然に防止できる。
【0059】かかる構成において、受信レベルが特定の
閾値よりも低下した場合、無線中継装置の送信電力を増
大させるように送信電力制御が行われる。この電力制御
においては、無線中継装置に使用された送信電力増幅器
の飽和出力から算出された、その無線中継装置にQPS
K変調方式を使用した場合に必要とされる飽和送信電力
に対するおおよそのバックオフを確保した電力まで送信
電力を増大させる。
【0060】以上説明したように本実施形態では、受信
レベルが低下したときに、送信レベルを高めることによ
り、回線が切断されることを防止できる。図12は本発
明による無線通信システムの実施の第6の形態を示すブ
ロック図である。同図において、第6の実施形態が第1
の実施形態と異なる点は、RF受信部107の出力を制
御入力とし、制御出力を不均等変調部103に与える制
御部109が設けられている点である。この制御部10
9は、RF受信部107の受信レベルを監視し、そのレ
ベルが所定閾値よりも低下したときに、不均等変調部1
03における信号点を、IQ平面上において移動させる
処理を行う。自装置の受信レベルが低下した場合には、
対向する相手側装置においてビット誤り率が高くなると
推定できるので、信号点を移動させることにより、優先
順位の高い回線が切断されることを未然に防止できる。
この制御部109による信号点の移動は、図13を参照
して後述する。
【0061】かかる構成において、装置の受信電力が、
装置が使用している多値変調部の変調点数をNとした場
合のN値変調器の所定のBERに対するC/Nを満足す
る受信電力以下に低下したときには、以下の処理が行わ
れる。すなわち、制御部が装置のN値変調器の信号点の
位置をN/4(N/4m、m=1)値の多値変調とした
場合の信号点の位置に、N値変調器の位置を近づけ、N
値変調器の出力信号点の間隔に粗密をつける。更に受信
電力が、N/4(N/4m、m=1)値変調方式の所定
のBERに対するC/Nを満足する受信電力以下に低下
したときには、N値変調器の信号点の位置をN/16
(N/4m、m=2)値の多値変調とした場合の信号点
の位置に、N値変調器の信号点位置を近づけ、N値変調
器の出力信号点の間隔に粗密をつける。また、低下した
受信電力が増大して回復した場合には、以上の逆の制御
を行う。
【0062】以上説明したように本実施形態では、受信
レベルが低下したときにIQ平面上の信号点を移動させ
て信号間隔に粗密をつけることにより、優先順位の高い
回線が切断されることを防止できる。図14は本発明に
よる無線通信システムの実施の第7の形態を示すブロッ
ク図である。同図に示されているように、第7の実施形
態は、第5の実施形態と第6の実施形態とを併合させた
構成である。つまり、本実施形態では、RF受信部10
7の出力を制御入力とし、制御出力をRF送信部104
及び不均等変調部103に与える制御部109を設けて
いる。この制御部109は、RF受信部107の受信レ
ベルを監視し、そのレベルが所定閾値よりも低下したと
きに、RF送信部104の送信レベルを高めるように制
御すると共に、不均等変調部103における信号点を、
IQ平面上において移動させる処理を行う。
【0063】かかる構成において、装置の受信電力が、
装置が使用している多値変調部の変調点数をNとした場
合のN値変調器の所定のBER(ビット誤り率)に対す
るC/Nを満足する受信電力以下に低下したときには、
以下の処理が行われる。すなわち、装置のN値変調器の
信号点の位置をN/4(N/4m、m=1)値の多値変
調とした場合の信号点の位置に、N値変調器の位置を近
づけ、N値変調器の出力信号点の間隔に粗密をつける。
さらに、送信電力を増大させるように送信電力制御が行
われる。この電力制御においては、無線中継装置に使用
された送信電力増幅器の飽和出力と使用N値変調方式と
から算出された、バックオフを確保した送信電力からN
/4(N/4m、m=1)値変調方式を使用する場合必
要と算出されたバックオフを確保した電力まで送信電力
を増大させる。また、受信電力が、N/4(N/4m
m=1)値変調方式の所定のBERに対するC/Nを満
足する受信電力以下に低下したときには、N値変調器の
信号点の位置をN/16(N/4m、m=2)値の多値
変調とした場合の信号点の位置に、N値変調器の信号点
位置を近づけ、N値変調器の出力信号点の間隔に粗密を
つける。さらに、N/16(N/4m、m=2)値変調
方式を使用する場合必要と算出されたバックオフを確保
した電力まで送信電力を増大させる。この処理はN/4
mが4になるまでmの値を1ずつ大きくして行われる。
また、低下した受信電力が増大して回復した場合には、
以上の逆の制御を行う。
【0064】以上説明したように本実施形態では、受信
レベルが低下したときに信号点移動と送信電力増大とを
行うことにより、優先順位の高い回線の切断をより防止
できる。 (不均等変復調の手法)上述したように、本システムに
おける不均等多値変調方式は、信号空間平面において信
号点同士の間隔に粗密が生じるように不均等に各信号点
を配置する変調を行う方式である。この場合、使用する
最低2系列以上の2値信号系列を有し、複数系列の2値
信号の信号系列毎のビット誤り率が等しくなる各系列の
2値信号の系列毎の変調信号の所要C/NのC/N最小
の信号系列とC/N最大の信号系列との間にC/N値の
大きな差が生じる。この不均等多値変調を実現する手法
には、例えば以下のようなものがある。
【0065】すなわち、図21に示されている一般的な
QAM変調方式の信号点配置に対して、図15に示され
ているように、第2パス、第3パスの第1パスの象限誤
りが生じ易い象限境界上に隣接する信号点の使用を制限
し、その信号点を使用する入力系列への入力を禁止すれ
ば良い。また、図16に示されているように、IQ平面
上において、象限誤りを生じ易い特定の位相角範囲に位
置する信号点の使用を制限し、その信号点を使用する入
力系列への入力を禁止しても良い。
【0066】図17(a)に示されているように、信号
点をIQ平面の原点から遠ざける方法を採用しても良
い。この場合、QAM変調方式のIQ平面上の信号点
を、象限毎の組にして信号点の距離間隔等の位置を固定
し、各組の中心点がIQ軸の角度の二分線上をIQ平面
原点から放射状に遠ざかる方向に、移動させる。この信
号点移動を実現するための構成が同図(b)に示されて
いる。同図においては、2値−8値変換部103−3
a,103−3bの出力を、8値振幅変調器(AMMO
D)103−4a,103−4bにおいて振幅変調処理
する。この場合、移相器103−2によって8値振幅変
調器103−4aに与える搬送波と8値振幅変調器10
3−4bに与える搬送波との位相をπ/2ずらすことに
よって、互いに直交するI軸信号(a1,a3,a5)
とQ軸信号(a2,a4,a6)とを得る。そして、こ
れらI軸信号(a1,a3,a5)とQ軸信号(a2,
a4,a6)とを合成器(H)103−5で合成するこ
とによって、直交変調出力を得る。
【0067】このような周知の直交変調処理において、
2値−8値変換部103−3a,103−3bの入力と
なる変調入力a1,a3及びa5、a2,a4及びa6
のうち、a3及びa4の値を零に固定することにより、
同図(a)に示されているようにIQ平面の原点から遠
ざけるように信号点を移動させることができる。図18
は、IQ平面上の象限誤りを低下させるために信号点の
IQ平面上の位相角を4種類に制限し、4種類の位相角
と振幅変化を加えた不均等多値変調信号点配置図であ
る。同図に示されているように、QPSKに振幅変化を
重畳したAPSK(Amplitude Phase
Shift Keying:振幅位相変調)や8PSK
に振幅変化を重畳したAPSK、更にその振幅変化量を
小さくする方法を採用しても良い。
【0068】図13には、不均等多値変調信号点配置と
してQAM変調方式のIQ平面上の信号点を象限毎の組
にして象限毎の組の間隔を小さくする信号点制御法が示
されている。同図(a)に示されているように、4-P
SKの合成によりQAMを信号生成する重畳変調法にお
いて、重畳する4-PSKの振幅を小さくする方法を採
用しても良い。すなわち、同図(a)に示されている矢
印の方向に、各信号点を近づけるように移動させる。こ
の信号点の移動を実現するための構成が同図(b)に示
されている。
【0069】同図においては、搬送波源103−1の搬
送波出力そのままと、その出力の位相を移相器103−
2によってπ/2ずらしたものとが入力される2つの2
値変調器103−6a,103−6bを有する4−PS
K変調器の出力である第1パス信号(a1,a2)、第
2パス信号(a3,a4)のうち、後者を減衰器103
−7で減衰させる。減衰器103−7の減衰量を1/2
〜2/2の範囲で変化させることにより、第1パス信号
と第2パス信号とを合成器(H)103−5で合成した
最終的な変調出力は、同図(a)に示されているIQ平
面上の矢印の方向、すなわち信号点が近付く方向に移動
することになる。
【0070】また、送信電力は使用する送信アンプの飽
和電力と使用する変調方式により必要とされるバックオ
フ量(飽和送信電力に対するバックオフ量)により規定
され、一般的に多値化が進むほどアンプの非線形増幅の
影響が大きくなるため所要バックオフ量は大きくなる。
このため、第1パス信号がIQ平面の4つの象限で区切
られるQPSK系となる信号点配置の不均等多値変調方
式においては降雨減衰等によるフラットフェードが生じ
受信電力が低下した場合、制御部により、使用している
不均等多値変調方式に通常必要とされる飽和送信電力に
対するバックオフ量からQPSK変調方式の飽和送信電
力に対する所要バックオフ量までバックオフ量を減らし
送信電力を増大させる。こうすることにより、受信電力
低下による品質劣化時に送信電力をQPSK変調方式に
必要とされるおおよそのバックオフを確保した送信電力
まで送信パワーを増大させて受信電力を増大させ、第1
パス信号系列の誤りを減少させることができる。なお、
上述した重畳変調法を用いた場合においては更に重畳し
ている送信電力の増加と同時に4−PSKの振幅を小さ
くして、第1パス信号系列の誤りを減少させることもで
きる。
【0071】以上のように、本システムによれば、無線
区間の周波数利用効率を高めるために多値変調方式を適
用し、多値変調部及び復調部に収容される複数系列の2
値信号の信号系列毎のビット誤り率が等しくなる複数系
列の2値信号の系列毎の変調信号の所要C/N(搬送波
対雑音電力比)において、C/N最小の信号系列とC/
N最大の信号系列との間にC/N値の差に大きな開きが
ある不均等多値変調部及び不均等多値復調部を無線中継
装置に設け、不均等多値変調部及び不均等多値復調部に
収容される複数系列の2値信号の系列毎のビット誤り率
に大きな差が開くように構成することにより、無線回線
におけるサービスクラスを実現できる。さらに、サービ
スクラスに応じて送信に使用する不均等多値復調部の2
値信号の入力系列を使い分けることにより、無線回線に
おいて従来のような平均的品質ではなく、高い品質が要
求されるサービスクラスのデータ回線やパケットデータ
を複数系列の2値信号入力中の2値信号の系列毎のビッ
ト誤り率に対する所要C/Nが小さい系列に入力するこ
とでデータのビット誤り発生確率に差を付け、個々のデ
ータや回線毎に必要とされるサービスクラスに応じた通
信品質を、変調方式の切替え無しに実現できる。
【0072】また、従来の多値変調方式適用時に問題と
なった多値化による中継距離の短縮問題もサービスクラ
スを実現することにより、ベストエフォート型回線の品
質を保証しないことにより多値化による中継距離の短縮
量を最小限に抑えることが可能となり、従来のQPSK
方式無線中継装置を使用した無線区間に代替使用するこ
とにより従来から無線区間に収容されている回線品質を
大きく変えることなく、ベストエフォート型回線を増設
することが可能になるため周波数利用効率を向上させる
ことができる。
【0073】ところで、以上説明した本システムにおい
ては、以下のような無線通信方法が実現されていること
になる。すなわち、複数系列の2値信号を送受信する無
線通信方法であって、信号空間平面において信号点同士
の間隔に粗密が生じるように前記2値信号の各信号点を
不均等に配置する変調を行い、送受信すべき信号の優先
度に応じて、使用する信号点を決定する送信ステップ
と、前記2値信号の各信号点について復調を行う受信ス
テップとを含む無線通信方法が、本システムによって実
現されていることになる。
【0074】そして、上記送信ステップにおいては、信
号空間平面における象限境界に隣接する信号点の使用を
禁止するか、特定の位相角範囲に位置する信号点の使用
を禁止するか、特定の位相角範囲に位置する信号点を移
動させることにより、前記信号点同士の間隔に粗密が生
じるように制御している。また、特定の位相角範囲に位
置する信号点の移動は、受信電力レベルが低下した場合
に行う。
【0075】また、本システムにおいては、受信電力レ
ベルの低下やビット誤り率の低下に応じて送信電力レベ
ルを高めるように制御する無線通信方法が実現されてい
る。この送信電力レベルを高める際には、QPSK変調
方式を使用した場合に必要とされるおおよそのバックオ
フを確保した電力まで送信電力レベルを増加させる。さ
らにまた、入出力端子毎の識別情報を2値信号に付加す
るステップを更に含み、この付加された識別情報に対応
する入出力端子を介して2値信号を送受信する無線通信
方法や、上記受信ステップにおいて受信した2値信号の
誤り検出に応答して該2値信号の再送信を行うステップ
を更に含む無線通信方法も、本システムによって実現さ
れる。
【0076】(応用例)以上説明した無線通信システム
では、P−P通信サービスにおいてQoSを実現してい
る。そこで、上記のシステムにおける無線中継装置を利
用することによって、P−MP(Point−To−M
ultipoint)通信サービスに用いる多元接続無
線アクセスシステムを実現することもできる。すなわ
ち、上記の無線中継装置の送信側を基地局装置に設け、
かつ、同装置の受信側を端末局装置に設けて、図19に
示されているように構成する。こうすることにより、基
地局装置に収容される複数系列の2値信号の系列毎のビ
ット誤り率に対する所要C/N値に差が生じることにな
る。このC/N値の差により、2値信号の系列毎に基地
局Kから各端末局T1〜T3への下り回線の所要回線品
質が一定で最大中継距離が段階的に異なることになる。
【0077】同図に示されている例では、回線品質の高
い回線1は中継距離が最も長く、逆に回線品質の低い回
線3は中継距離が最も短い。回線2は、回線1と回線3
との中間の品質であるため、中継距離もそれらの中間で
ある。このとき、回線1〜3のうちの1つに着目する
と、その回線では回線品質が一定であることになる。な
お、同図(b)には同図(a)中の基地局Kの構成例が
示されている。他の実施形態の場合と同様に、制御部1
09を追加しても良い。
【0078】以上説明した多元接続無線アクセスシステ
ムでは、基地局から端末局への下り回線それぞれにおい
て、その回線の品質を一定に保つことができる。このよ
うに、上記の無線通信システムを用いることによって、
複数系列の2値信号の系列毎のビット誤り率に対する所
要C/N差により、2値信号の系列毎に基地局下り回線
の所要回線品質が一定で最大中継距離が段階的に異なる
ことを特徴とするP−MPサービスに用いる多元接続無
線アクセスを実現することができる。
【0079】請求項の記載に関し、本発明は更に以下の
態様を採り得る。 (1)複数系列の2値信号入出力系統を有する多値変調
方式において、多値変調部及び復調部の変調信号のC/
N(搬送波対雑音電力比)に対して多値変調部及び復調
部に収容される複数系列の2値信号の系列毎のビット誤
り率に大きな差が開くように構成したことを特徴とする
無線通信システム。
【0080】(2)送信部に複数系列の2値信号入力を
有する多値変調方式を、受信側に送信側入力に対応する
対となる複数系列の2値信号出力を有する多値復調方式
を、それぞれ適用し、収容される複数系列の2値信号の
系列毎のビット誤り率に対する所要C/Nに大きな差が
開くように構成し、高い品質が要求されるサービスクラ
スのデータ回線やパケットデータを複数系列の2値信号
入力中の2値信号の系列毎のビット誤り率に対する所要
C/Nが小さい系列に入力することでサービスクラスを
実現することを特徴とする無線通信システム。
【0081】(3)複数の回線を収容する無線通信シス
テムであって、収容した個々の回線の無線区間特性劣化
による回線断発生確率に有意な差を付け、収容した複数
の回線に無線区間回線断発生及び無線区間回線断回復に
固定の順序を与えたことを特徴とする無線通信システ
ム。 (4)複数の回線を収容する無線通信システムであっ
て、収容した個々の回線の無線区間特性劣化によるビッ
ト誤り発生率に有意な差を付け、収容した複数の回線の
品質に固定の順序を与えたことを特徴とする無線通信シ
ステム。
【0082】(5)複数の回線を収容する無線通信シス
テムであって、収容した個々の回線の無線区間特性劣化
による回線断発生確率に有意な差を付け、収容した複数
の回線に無線区間回線断発生及び無線区間回線断回復に
固定の順序を与えサービスクラスを実現することを特徴
とする無線通信システム。 (6)複数の回線を収容する無線通信システムであっ
て、収容した個々の回線の無線区間特性劣化によるビッ
ト誤り発生率に有意な差を付け、収容した複数の回線の
品質に固定の順序を与えサービスクラスを実現すること
を特徴とする無線通信システム。
【0083】(7)入力されたATMセルやIPパケッ
ト等のデータを中継する無線通信システムであって、入
力されたATMセルのPTI等のATMセル識別子やC
LPやIPパケットのIPデータグラムのサービスタイ
プ等のQoS情報により、ATMセル、IPパケットの
重要度、サービスクラスを判定し、系列毎に回線率断
率、ビット誤り率が異なる複数系列の2値信号入力を有
する多値変調部の2値信号入力系列の入力の中で最適な
2値信号系列の入力に振分ける信号処理機能を有する信
号処理部を前記多値変調部の前段に設けたことを特徴と
する無線通信システム。
【0084】(8)QoS情報により、ATMセル、I
Pパケットの重要度、サービスクラスを判定し、2値信
号入力系列毎に回線率断率、ビット誤り率が異なる複数
系列の2値信号入力を有する多値変調部の2値信号入力
系列の入力の中で最適な2値信号系列の入力に振分ける
信号処理機能によりサービスクラスを実現することを特
徴とする無線通信システム。
【0085】(9)入力データをベアラサービスデータ
とパケットデータとに分類し、さらに、パケットデータ
をヘッダフィールドに示された優先度の指定、遅延の少
ない経路要求、スループットの高い経路要求、信頼性の
高い経路要求、等のサービスタイプで分類し、個々のパ
ケットデータの優先度を判断し、ベアラサービスデー
タ、次に優先度が高いパケットデータから次に優先度が
低いパケットデータへとデータの優先度順に従い複数系
列の2値信号入力中の2値信号の系列毎のビット誤り率
に対する所要C/Nが小さい系列に振分けること特徴と
する無線通信システム。
【0086】(10)ベアラサービスデータとパケット
データとが入力される場合、ベアラサービスデータを多
値変調部の複数系列の2値信号入力中の2値信号の系列
毎のビット誤り率に対する所要C/Nが小さい系列から
順に入力系列を固定し、固定されずに余った空き入力系
列がさらにビット誤り率に対する所要C/Nが小さい系
列から順にパケットデータの入力系列として割当てるこ
とを特徴とする無線通信システム。
【0087】(11)固定されずに余った空き入力系列
がさらにビット誤り率に対する所要C/Nが小さい系列
から順にパケットデータの入力系列として割当て、更に
無線区間のみのパケット再送制御機能を付加し、パケッ
トデータの無線区間でのパケット誤りに対してパケット
再送を行うことを特徴とする無線通信システム。 (12)ベアラサービスデータとパケットデータとが入
力される場合、ベアラサービスデータを多値変調部の複
数系列の2値信号入力中の2値信号の系列毎のビット誤
り率に対する所要C/Nが小さい系列から順に入力系列
を固定し、固定されずに余った空き入力系列がさらにビ
ット誤り率に対する所要C/Nが小さい系列から順に、
パケットデータをヘッダフィールドに示された優先度の
指定、遅延の少ない経路要求、スループットの高い経路
要求、信頼性の高い経路要求、等のサービスタイプで分
類し、個々のパケットデータの優先度を判断し、優先度
が高いパケットデータから順に優先度が低いパケットデ
ータへとデータの優先度順に従い入力系列に割当てるこ
とを特徴とする無線通信システム。
【0088】(13)優先度が高いパケットデータから
順に優先度が低いパケットデータへとデータの優先度順
に従い入力系列に割当て、更に無線区間のみのパケット
再送制御機能を付加し、パケットデータの無線区間での
パケット誤りに対してパケット再送を行うことを特徴と
する無線通信システム。 (14)ベアラサービスデータ用及びパケットデータ用
に入力端子が複数ある場合、端子毎の識別符号を付け、
入力端子毎の信号データをベアラサービスデータとパケ
ットデータとに分類し、さらに、パケットデータをヘッ
ダフィールドに示されている優先度の指定、遅延の少な
い経路要求、スループットの高い経路要求、信頼性の高
い経路要求、等のサービスタイプに応じて分類し、ベア
ラサービスデータと個々のパケットデータとの優先度を
判断し、ベアラサービスデータ、次に優先度が高いパケ
ットデータから優先度が低いパケットデータへとデータ
の優先度順に従い、複数系列の2値信号入力中の2値信
号の系列毎のビット誤り率に対する所要C/Nが小さい
系列から順に入力系列を指定し、複数系列の2値信号毎
の無線フレームを生成し、2値信号系列を振分けたデー
タが各無線フレームのペイロードデータの端子識別符号
を無線フレームオーバヘッドとして付加された無線フレ
ームを2値信号系列に入力し、受信側において復調後、
無線フレームオーバヘッドとして付加された端子識別符
号に従った出力端子に出力するようにしたことを特徴と
する無線通信システム。
【0089】(15)送信時にCRCチェックビット等
の監視ビットを付加し、受信時に前記監視ビットにより
回線品質を確認し、品質劣化時に送信電力レベルを、自
システムに使用されている送信電力増幅器の飽和出力か
ら算出された、QPSK変調方式を使用した場合に必要
とされる飽和送信電力に対するおおよそのバックオフを
確保した電力まで送信電力を増大させるように制御が行
われることを特徴とする無線通信システム。
【0090】(16)受信入力レベルが特定の閾値より
も低下した場合、無線通信システムの送信パワーを、自
システムに使用されている送信電力増幅器の飽和出力か
ら算出された、QPSK変調方式を使用した場合に必要
とされる飽和送信電力に対するおおよそのバックオフを
確保した電力まで送信電力を増大させるように送信電力
制御が行われることを特徴とする無線通信システム。
【0091】(17)受信電力が低下し、C/Nが劣化
した場合、多値変調点数をNとした場合のN値変調器の
所定のビット誤り率に対するC/Nを満足する受信電力
以下に低下した場合、信号点の位置をN/4(N/
m、m=1)値の多値変調とした場合の信号点の位置
に近づけてN値変調器の出力信号点の間隔に粗密をつ
け、受信電力がさらに低下した場合、同様にC/Nが劣
化しN/4(N/4m、m=1)値変調方式の所定のB
ERに対するC/Nを満足する受信電力以下に低下した
場合、N値変調器の信号点の位置をN/16(N/
m、m=2)値の多値変調とした場合の信号点の位置
に、N値変調器の信号点位置を近づけてN値変調器の出
力信号点の間隔に粗密をつけ、低下した受信電力が増大
した回復した場合には以上とは逆の制御を行うことを特
徴とする無線通信システム。
【0092】(18)受信電力が低下し、C/Nが劣化
した場合、使用している変調点数をNとした場合のN値
変調器の所定のビット誤り率に対するC/Nを満足する
受信電力以下に低下した場合、信号点の位置をN/4
(N/4m、m=1)値の多値変調とした場合の信号点
の位置に近づけてN値変調器の出力信号点の間隔に粗密
をつけ、送信電力レベルを無線通信システムに使用され
た送信電力増幅器の飽和出力と使用N値変調方式とから
算出された、バックオフを確保した送信電力からN/4
(N/4m、m=1)値変調方式を使用する場合必要と
算出されたバックオフを確保した電力レベルまで増大さ
せ、受信電力が更に低下してC/Nが劣化し、N/4
(N/4m、m=1)値変調方式の所定のBERに対す
るC/Nを満足する受信電力以下に低下した場合、N値
変調器の信号点の位置をN/16(N/4m、m=2)
値の多値変調とした場合の信号点の位置に、N値変調器
の信号点位置を近づけてN値変調器の出力信号点の間隔
に粗密をつけ、N/16(N/4m、m=2)値変調方
式を使用する場合に必要と算出されたバックオフを確保
した送信電力まで送信電力を増大させ、以上の処理をN
/4mが4になるまでmの値を1ずつ大きくして行い、
かつ、低下した受信電力が増大した回復した場合には以
上とは逆の制御を行うことを特徴とする無線通信システ
ム。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、P−P通
信サービスに適用する場合においても変調方式の切替え
無しにサービスクラスを実現し、個々のデータや回線毎
に必要とされるサービスクラスに応じた通信品質を実現
できるという効果がある。また、多値変調方式採用によ
って周波数利用効率を向上し、かつ、多値化による中継
距離の短縮を抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による無線通信システムの構成
を示すブロック図、(b)は(a)の無線通信システム
における収容回線のC/N特性概念を示す図である。
【図2】(a)は本発明による無線通信システムに適用
する不均等多値変調部及び不均等多値変調部を示す図、
(b)は(a)のC/N特性概念を示す図である。
【図3】本発明の無線通信システムの第1の実施形態の
構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態における信号処理部の構成例を
示すブロック図である。
【図5】無線フレーム処理部の構成例を示すブロック図
である。
【図6】本発明の無線通信システムの第2の実施形態の
構成を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態における信号処理部の構成例を
示すブロック図である。
【図8】本発明の無線通信システムの第3の実施形態の
構成を示すブロック図である。
【図9】第3の実施形態における信号処理部の構成例を
示すブロック図である。
【図10】本発明の無線通信システムの第4の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の無線通信システムの第5の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の無線通信システムの第6の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図13】(a)は本発明の無線通信システムに使用す
る不均等多値変調方式の信号点配置の一例を示す図、
(b)は(a)の信号点配置を実現するための不均等変
調器の構成を示す図である。
【図14】本発明の無線通信システムの第7の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の無線通信システムに使用する不均等
多値変調方式の信号点配置の他の例を示す図である。
【図16】本発明の無線通信システムに使用する不均等
多値変調方式の信号点配置の他の例を示す図である。
【図17】(a)は本発明の無線通信システムに使用す
る不均等多値変調方式の信号点配置の他の例を示す図、
(b)は(a)の信号点配置を実現するための不均等変
調器の構成を示す図である。
【図18】本発明の無線通信システムに使用する不均等
多値変調方式の信号点配置の他の例を示す図である。
【図19】(a)は本発明の無線通信システムをP−M
Pサービスの下り回線に用いた場合の無線中継区間構成
例を示す図、(b)は(a)における基地局の構成例を
示すブロック図である。
【図20】従来の無線通信システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図21】一般的なQAM変調方式の信号点配置例であ
る。
【符号の説明】
101 信号処理部 102 無線フレーム処理部 103 不均等変調部 104 RF送信部 105 サーキュレータ 106 送受信アンテナ 107 RF受信部 108 不均等復調部 109 制御部 A,B 無線中継装置 a1 〜an 2値信号系列入力 a’1 〜a’n 2値信号系列出力 BPF バンドパスフィルタ

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数系列の2値信号を送受信する無線通
    信システムであって、信号空間平面において信号点同士
    の間隔に粗密が生じるように前記2値信号の各信号点を
    不均等に配置する変調を行う不均等多値変調手段を含
    み、送受信すべき信号の優先度に応じて、使用する信号
    点を決定するようにしたことを特徴とする無線通信シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記不均等変調手段は、信号空間平面に
    おける象限境界に隣接する信号点の使用を禁止すること
    により、前記信号点同士の間隔に粗密が生じるように制
    御することを特徴とする請求項1記載の無線通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記不均等変調手段は、特定の位相角範
    囲に位置する信号点の使用を禁止することにより、前記
    信号点同士の間隔に粗密が生じるように制御することを
    特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記不均等変調手段は、特定の位相角範
    囲に位置する信号点を移動させることにより、前記信号
    点同士の間隔に粗密が生じるように制御することを特徴
    とする請求項1記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記不均等変調手段は、受信電力レベル
    が低下した場合に、前記特定の位相角範囲に位置する信
    号点の移動を行うことを特徴とする請求項4記載の無線
    通信システム。
  6. 【請求項6】 前記不均等変調手段は、受信電力レベル
    の低下に応じて送信電力レベルを高めるように制御する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無線
    通信システム。
  7. 【請求項7】 前記不均等変調手段は、ビット誤り率の
    低下に応じて送信電力レベルを高めるように制御するこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無線通
    信システム。
  8. 【請求項8】 前記送信電力レベルを高める際には、Q
    PSK変調方式を使用した場合に必要とされる飽和送信
    電力に対するおおよそのバックオフを確保した電力まで
    送信電力レベルを増加させることを特徴とする請求項6
    又は7記載の無線通信システム。
  9. 【請求項9】 入出力端子毎の識別情報を2値信号に付
    加する手段を更に含み、この付加された識別情報に対応
    する入出力端子に対して2値信号を入出力することを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の無線通信シス
    テム。
  10. 【請求項10】 複数系列の2値信号を送受信する無線
    通信システムであって、信号空間平面において信号点同
    士の間隔に粗密が生じるように不均等に配置された前記
    2値信号の各信号点について復調を行う不均等復調手段
    を更に含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに
    記載の無線通信システム。
  11. 【請求項11】 受信した2値信号の誤り検出に応答し
    て該2値信号の再送信を行うことを特徴とする請求項1
    0記載の無線通信システム。
  12. 【請求項12】 複数系列の2値信号を送受信する無線
    通信方法であって、信号空間平面において信号点同士の
    間隔に粗密が生じるように前記2値信号の各信号点を不
    均等に配置する変調を行い、送受信すべき信号の優先度
    に応じて、使用する信号点を決定する送信ステップと、
    前記2値信号の各信号点について復調を行う受信ステッ
    プとを含むことを特徴とする無線通信方法。
  13. 【請求項13】 前記送信ステップにおいては、信号空
    間平面における象限境界に隣接する信号点の使用を禁止
    することにより、前記信号点同士の間隔に粗密が生じる
    ように制御することを特徴とする請求項12記載の無線
    通信方法。
  14. 【請求項14】 前記送信ステップにおいては、特定の
    位相角範囲に位置する信号点の使用を禁止することによ
    り、前記信号点同士の間隔に粗密が生じるように制御す
    ることを特徴とする請求項12記載の無線通信方法。
  15. 【請求項15】 前記送信ステップにおいては、特定の
    位相角範囲に位置する信号点を移動させることにより、
    前記信号点同士の間隔に粗密が生じるように制御するこ
    とを特徴とする請求項12記載の無線通信方法。
  16. 【請求項16】 前記送信ステップにおいては、受信電
    力レベルが低下した場合に、前記特定の位相角範囲に位
    置する信号点の移動を行うことを特徴とする請求項15
    記載の無線通信方法。
  17. 【請求項17】 前記送信ステップにおいては、受信電
    力レベルの低下に応じて送信電力レベルを高めるように
    制御することを特徴とする請求項12〜16のいずれか
    に記載の無線通信方法。
  18. 【請求項18】 前記送信ステップにおいては、ビット
    誤り率の低下に応じて送信電力レベルを高めるように制
    御することを特徴とする請求項12〜17のいずれかに
    記載の無線通信方法。
  19. 【請求項19】 前記送信電力レベルを高める際には、
    QPSK変調方式を使用した場合に必要とされる飽和送
    信電力に対するおおよそのバックオフを確保した電力ま
    で送信電力レベルを増加させることを特徴とする請求項
    17又は18記載の無線通信方法。
  20. 【請求項20】 入出力端子毎の識別情報を2値信号に
    付加するステップを更に含み、この付加された識別情報
    に対応する入出力端子を介して2値信号を送受信するこ
    とを特徴とする請求項12〜19のいずれかに記載の無
    線通信方法。
  21. 【請求項21】 前記受信ステップにおいて受信した2
    値信号の誤り検出に応答して該2値信号の再送信を行う
    ステップを更に含むことを特徴とする請求項12〜20
    のいずれかに記載の無線通信方法。
  22. 【請求項22】 複数系列の2値信号を送受信する無線
    通信システムに用いる無線中継装置であって、信号空間
    平面において信号点同士の間隔に粗密が生じるように前
    記2値信号の各信号点を不均等に配置する変調を行う不
    均等多値変調手段を含み、送受信すべき信号の優先度に
    応じて、使用する信号点を決定するようにしたことを特
    徴とする無線中継装置。
  23. 【請求項23】 前記不均等変調手段は、信号空間平面
    における象限境界に隣接する信号点の使用を禁止するこ
    とにより、前記信号点同士の間隔に粗密が生じるように
    制御することを特徴とする請求項22記載の無線中継装
    置。
  24. 【請求項24】 前記不均等変調手段は、特定の位相角
    範囲に位置する信号点の使用を禁止することにより、前
    記信号点同士の間隔に粗密が生じるように制御すること
    を特徴とする請求項22記載の無線中継装置。
  25. 【請求項25】 前記不均等変調手段は、特定の位相角
    範囲に位置する信号点を移動させることにより、前記信
    号点同士の間隔に粗密が生じるように制御することを特
    徴とする請求項22記載の無線中継装置。
  26. 【請求項26】 前記不均等変調手段は、受信電力レベ
    ルが低下した場合に、前記特定の位相角範囲に位置する
    信号点の移動を行うことを特徴とする請求項25記載の
    無線中継装置。
  27. 【請求項27】 前記不均等変調手段は、受信電力レベ
    ルの低下に応じて送信電力レベルを高めるように制御す
    ることを特徴とする請求項22〜26のいずれかに記載
    の無線中継装置。
  28. 【請求項28】 前記不均等変調手段は、ビット誤り率
    の低下に応じて送信電力レベルを高めるように制御する
    ことを特徴とする請求項22〜27のいずれかに記載の
    無線中継装置。
  29. 【請求項29】 前記送信電力レベルを高める際には、
    QPSK変調方式を使用した場合に必要とされる飽和送
    信電力に対するおおよそのバックオフを確保した電力ま
    で送信電力レベルを増加させることを特徴とする請求項
    27又は28記載の無線中継装置。
  30. 【請求項30】 複数系列の2値信号を送受信する無線
    通信システムにおける無線中継装置であって、信号空間
    平面において信号点同士の間隔に粗密が生じるように不
    均等に配置された前記2値信号の各信号点について復調
    を行う不均等復調手段を含むことを特徴とする無線中継
    装置。
  31. 【請求項31】 入出力端子毎の識別情報を前記2値信
    号に付加する手段を更に含み、この付加された識別情報
    に対応する入出力端子に対して2値信号を入出力するこ
    とを特徴とする請求項22〜30のいずれかに記載の無
    線中継装置。
  32. 【請求項32】 請求項1〜11のいずれかに記載の無
    線通信システムを用い、多元接続無線通信を実現するた
    めの基地局及び複数の端末局を含む多元接続無線アクセ
    スシステムであって、複数系列の2値信号の系列毎のビ
    ット誤り率に対する所要搬送波対雑音電力比の差によ
    り、2値信号の系列毎に基地局から各端末局への下り回
    線の所要回線品質が一定で最大中継距離が段階的に異な
    るようにしたことを特徴とする多元接続無線アクセスシ
    ステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005288160A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Microsoft Corp ゲーミングシステム及びゲームコントローラ並びにその通信電力調整方法
JP2007522746A (ja) * 2004-02-13 2007-08-09 トムソン ライセンシング 減少した消費電力を有する無線送信機
KR101202114B1 (ko) * 2002-08-29 2012-11-15 마이크로소프트 코포레이션 게임 컨트롤러 전력 관리

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