JP2002214170A - 光電子分光装置 - Google Patents

光電子分光装置

Info

Publication number
JP2002214170A
JP2002214170A JP2001013212A JP2001013212A JP2002214170A JP 2002214170 A JP2002214170 A JP 2002214170A JP 2001013212 A JP2001013212 A JP 2001013212A JP 2001013212 A JP2001013212 A JP 2001013212A JP 2002214170 A JP2002214170 A JP 2002214170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron
magnetic field
axis
photoelectron spectroscopy
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001013212A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Iwamoto
岩本  隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2001013212A priority Critical patent/JP2002214170A/ja
Publication of JP2002214170A publication Critical patent/JP2002214170A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電子分光装置の空間分解能等の測定精度を
高め、また、検出器と電子発生位置との位置合わせ、及
び検出器と電子発生位置の軸と磁場の軸との軸調整を行
う。 【解決手段】 試料Sから発生した電子を検出する光電
子分光装置において、試料Sから飛散した電子の空間的
飛散状態を検出する電子検出手段6と、電子の軌道を調
整する電子軌道調整手段11〜13とを備えた構成と
し、電子検出手段6の出力を電子軌道調整手段11〜1
3にフィードバックし、電子検出手段6の検出分布に基
づいて試料Sから飛散した光電子の空間的飛散状態を検
出することによって光電子の検出器からのずれ、光電子
の磁場からのずれを直接的に測定し、この測定に基づい
て電子軌道調整手段11〜13を制御し、検出器21と
電子発生位置との位置合わせ、及び検出器21と電子発
生位置の軸と磁場の軸との軸調整を行い、光電子分光装
置の空間分解能等の測定精度を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電半球型光電子
分光装置や飛行時間型光電子分光装置等の光電子分光装
置に関し、特に光電子分光装置における軸合わせに関す
る。
【0002】
【従来の技術】X線を試料に照射し、試料表面から発生
する光電子を測定することによって、試料の化学状態の
違いを表す状態分布像や、元素の二次元分布を表す元素
分布像、あるいは深さ方向の分析を行う光電子分光装置
が知られている。この光電子分光装置として、静電半球
型光電子分光装置や飛行時間型光電子分光装置が知られ
ている。この光電子分光装置では、試料上の分析位置を
設定し分解能の精度を高めるために、電子発生位置を可
視光で確認したり、さらに、検出器に位置に蛍光版等を
設置し、検出器に到達する電子の分布を観察することに
よって検出器を位置調整し、これによって検出器と電子
発生位置との位置関係を調整している。
【0003】図11は従来の光電子分光装置を説明する
ための概略図である。なお、図11では静電半球型光電
子分光装置の例で示している。図11に示す光電子分光
装置では、試料S上においてX線源103の照射位置と
同位置にレーザーアライメント106によってレーザー
光を照射し、このレーザースポットを光学観察あるいは
CCTV107によって表示装置108で観察して分析
位置を定め、その後、アナライザ120の検出器121
で到達した電子の分布を観測することによって、検出器
121の位置を調整している。また、光電子分光装置
は、シュノーケルレンズ111等の磁場によって電子の
収集効率を高める構成を備えている。なお、102は試
料室、104,105は排気用のターボポンプ及びロー
タリーポンプであり、110は試料ステージである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の光電子分光装置
では、検出器と電子発生位置との位置関係を調整を、可
視光による光学的観察で行う場合には、間接的な調整で
あるため実際の軸合位置との間にずれが生じるおそれが
あり、また、検出器の像観察によって行う場合には、位
置合わせの度に検出器による測定を行う必要があるため
位置合わせに時間がかかり測定効率が低下するという問
題がある。また、従来の光電子分光装置による位置調整
は可視的な調整であって、電子収集効率を上げるための
不可視な磁場の軸を、電子発生位置と検出器との軸に軸
合わせする手段を備えていないため、X線等の電子発生
用のプローブの照射位置が磁場中心からずれいてるおそ
れがあるという問題がある。
【0005】したがって、従来の光電子分光装置による
分析では、光電子分光装置のエネルギー分解能や空間分
解能等の測定精度が十分に活かされていないという問題
がある。そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決
し、光電子分光装置の空間分解能等の測定精度を発揮さ
せることを目的とし、また、検出器と電子発生位置との
位置合わせ、及び検出器と電子発生位置の軸と磁場の軸
との軸調整を可能とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、試料から飛散
した光電子の空間的飛散状態を検出することによって、
光電子が検出器からどの程度ずれているか、また、光電
子が磁場からどの程度ずれているかを直接的に測定し、
この測定に基づいて検出器と電子発生位置との位置合わ
せ、及び検出器と電子発生位置の軸と磁場の軸との軸調
整を行い、これによって、光電子分光装置の空間分解能
等の測定精度を発揮させる。そこで、本発明は、試料か
ら発生した電子を検出する光電子分光装置において、試
料から飛散した電子の空間的飛散状態を検出する電子検
出手段と、電子の軌道を調整する電子軌道調整手段とを
備えた構成とする。この構成において、電子検出手段の
出力を電子軌道調整手段にフィードバックし、電子検出
手段の検出分布に基づいて電子軌道調整手段を制御す
る。
【0007】電子検出手段と検出器との位置関係を一定
とすれば、電子検出手段で検出する電子の空間的飛散状
態は、検出器と電子発生位置との位置関係を表してい
る。そこで、本発明は、電子検出手段の出力を電子軌道
調整手段にフィードバックすることによって、検出器と
電子発生位置との位置関係を調整することができる。本
発明の電子軌道調整手段は、電子を集光する磁場発生手
段による態様、試料の位置を調整する試料ステージによ
る態様、あるいは電子を収集する磁場の軸を微調整する
態様とすることができる。
【0008】電子軌道調整手段を磁場発生手段で構成す
る態様では、磁場発生手段と試料との相対的位置を調整
する態様と、磁場発生手段が発生する磁場自体を調整す
る態様とすることができる。電子検出手段の出力に応じ
て、磁場発生手段と試料との相対的位置、あるいは磁場
発生手段が発生する磁場を調整することによって、検出
器に対する電子発生位置を調整する。
【0009】磁場発生手段と試料との相対的位置を調整
する形態では、磁場発生手段を磁場発生用の磁石と磁石
を移動する移動手段とを備えた構成とし、電子検出手段
の出力に応じて磁石の移動方向や駆動量を制御すること
で磁場調整を行う。また、磁場発生手段が発生する磁場
自体を調整する形態では、例えば、磁場発生手段を電流
駆動のコイルで構成し、電子検出手段の出力に応じてコ
イルに供給する電流の大きさや比率を調整することで磁
場調整を行う。磁場発生手段を調整する態様によれば、
検出器と電子発生位置の軸と磁場の軸との軸調整を行う
ことができる。
【0010】電子軌道調整手段を試料ステージで構成す
る態様では、電子検出手段の出力に応じて試料ステージ
を駆動し、検出器に対して試料位置を調整することによ
って、検出器と電子発生位置との位置合わせを行うこと
ができる。また、電子軌道調整手段を磁場軸調整手段で
構成する態様では、電子検出手段の出力に応じて磁場軸
を微調整し電子軌道を調整する。磁場軸調整手段は、調
整用コイルまたは調整用ヨークを備える構成とすること
ができる。調整用コイルは、電子検出手段の出力に応じ
て発生する磁場強度を調整し、電子軌道を調整する。ま
た、調整用ヨークは磁場線路補正材で形成され、この位
置を調整して磁場線路の磁路長を調整することによっ
て、電子軌道を調整する。なお、磁場線路補正材は透磁
率の小さな磁性材であり、磁路長を短くするものであ
る。
【0011】また、本発明の電子検出手段は、一又は複
数の電極、あるいは複数のマイクロチャネルプレートと
することができる。電子検出手段を一つの電極で構成す
る場合には、該電極で検出される検出電流値がピークと
なるように電子軌道調整手段を調整する。また、電子検
出手段を複数の電極、あるいは複数のマイクロチャネル
プレートで構成する場合には、各電極で検出される検出
電流の比率が均等となるように電子軌道調整手段を調整
する。
【0012】本発明の光電子分光装置を飛行時間型光電
子分光装置に適用する場合には、二組の電子検出手段を
飛行管の長さ方向に所定の間隔を置いて配置し、試料側
に配置した電子検出手段によって粗調整を行い、検出器
側に配置した電子検出手段によって微調整を行う。ま
た、飛行時間型光電子分光装置の検出器を複数のマイク
ロチャネルプレートで構成する場合には、検出器と電子
検出手段とを兼用することができる。
【0013】本発明の光電子分光装置によれば、直接に
電子の飛行軌道状態を検出することができるため、実際
に電子発生用のプローブを用いて光電子を発生させた場
合について、検出器と電子発生位置との位置調整、検出
器と電子発生位置の軸と磁場の軸との軸調整をリアルタ
イムで行うことができる。また、本発明の光電子分光装
置によれば、試料ステージや磁場発生手段の位置を最適
な位置に調整することによって、エネルギー分解能や空
間分解能の精度を上げることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照しながら詳細に説明する。図1,2,3は本発明
の光電子分光装置の概要を説明するための概略図であ
り、図1は静電半球型光電子分光装置に適用した構成例
を示し、図2は飛行時間型光電子分光装置に適用した構
成例を示し、図3は一体型の電子検出手段を用いた構成
例を示している。図1に示す静電半球型の光電子分光装
置1aは、電子検出器21を有した静電半球型アナライ
ザ20aを備え、X線管3aから照射したX線等の電子
発生用のプローブによって試料Sから発生した光電子を
測定し、試料の状態分析、元素分析、あるいは深さ分析
を行う。試料Sは、ターボポンプ4やロータリーポンプ
5で排気される試料室2内において試料ステージ10a
上に配置される。
【0015】本発明の光電子分光装置1aは、試料Sか
ら飛散する光電子が空間的にどのように飛散するかの状
態を検出するための電子検出手段として、電子検出電極
6aを備える。電子検出電極6aは、試料室2内あるい
は試料室2と静電半球型アナライザ20aとを結ぶ空間
に配置される。試料Sから飛散した光電子の一部は電子
検出電極6aに捕らえられて検出され、他の光電子の一
部は電子検出電極6aで捕らえられることなく通過し、
さらにアパーチャー16で絞られて静電半球型アナライ
ザ20aに達し、電子検出器21で測定される。電子検
出電極6aで検出される光電子の検出状態は、電子検出
電極6aと電子発生位置との位置関係や、光電子を収集
するための磁場との位置関係(軸ずれ)と関連してお
り、光電子の検出信号から前記位置関係を知ることがで
きる。
【0016】電子検出電極6aで検出した検出電流は、
信号増幅を行うアンプ7、デジタル信号を得るためのサ
ンプルホールド8、及びA/D変換器9を経て、制御手
段13に送られる。また、本発明の光電子分光装置1a
は、光電子を収集するための磁場を発生する磁場発生手
段11として、磁石M及び該磁石Mを移動する磁石ステ
ージ11aを備える。また、発生する磁場発生手段11
として、電磁コイルを用いた構成(図1中の破線)を用
いることもできる。この磁場発生手段11及び試料ステ
ージ10aはステージ制御手段12によって制御するこ
とができる。ここで、ステージ制御手段12は、制御手
段13を介して電子検出電極6aの検出信号をフィード
バックすることによって、電子検出電極6aと電子発生
位置との位置、電子検出電極6a及び電子発生位置の軸
と磁場の軸との軸ずれを調整することができる。
【0017】例えば、電子検出電極6aを例えば中心軸
の周囲に配置した4つの電極で構成した場合には、電子
発生位置の位置ずれに応じて電子検出電極6aに衝突す
る光電子に偏りが生じ、検出電流値に差が生じる。制御
手段1は、電子検出電極6aが検出する検出電流値が等
しくなるように、ステージ制御手段12にフィードバッ
クする。
【0018】ステージ制御手段12はこのフィードバッ
クに基づいて試料ステージ10aを駆動することで、電
子検出電極6aと電子発生位置との位置を調整する。ま
た、ステージ制御手段12はこのフィードバックに基づ
いて磁石ステージ11aを駆動する等の磁場発生手段1
1の制御によって、電子検出電極6a及び電子発生位置
の軸と磁場の軸との軸ずれを調整する。なお、試料ステ
ージ10a及び磁場発生手段11のフィードバックの調
整は、各手段を個別に独立に制御したり、予め検出電流
と位置ずれあるいは軸ずれとの関係を求めておき、この
関係に基づいて制御することによって行うことができ
る。
【0019】図2に示す飛行時間型の光電子分光装置1
bは、電子検出器23を有した飛行時間型アナライザ2
0bを備え、前記した光電子分光装置1aと同様に、短
パルスX線源3bから照射したX線パルスを試料Sに照
射し光電子を発生させる。飛行時間型アナライザ20b
は、飛行管22を通過する時間に基づいて試料の状態分
析、元素分析、深さ分析等の分析を行う。
【0020】本発明の光電子分光装置1bは、電子検出
手段として電子検出電極6b1,6b2を備える。電子
検出電極6b1,6b2は、飛行管22の軸方向に所定
の間隔をおいて配置し、それぞれ試料Sから飛散した光
電子の一部を検出し、検出した微小電流をアンプ7b
1,7b2で信号増幅し、前記した静電半球型光電子分
光装置1aと同様に、サンプルホールド8、及びA/D
変換器9を経て制御手段13に送られる。試料Sから飛
散した光電子の一部は、電子検出電極6b1に捕らえら
れて検出され、他の光電子の一部は電子検出電極6b1
で捕らえられることなく通過する。さらに、通過した光
電子の一部は電子検出電極6b2に捕らえられて検出さ
れ、他の光電子の一部は電子検出電極6b2で捕らえら
れることなく通過し、電子検出器23で測定される。
【0021】電子検出電極6b1及び6b2で検出され
る光電子の検出状態は、電子検出電極6b1,6b2と
電子発生位置との位置関係や、光電子を収集するための
磁場との位置関係(軸ずれ)と関連しており、光電子の
検出信号から前記位置関係を知ることができる。なお、
電子検出電極6b1と電子検出電極6b2は、試料Sに
対する距離によってその視角が異なり、視角が大きい試
料側の電子検出電極6b2は粗調整用として用い、視角
が小さい電子検出器側の電子検出電極6b1は微調整用
として用いることができる。
【0022】また、本発明の光電子分光装置1bは、光
電子分光装置1aと同様に、試料ステージ10b及び磁
場発生手段11(磁石M及び磁石ステージ11b)を備
え、ステージ制御手段12によって制御することができ
る。なお、試料ステージ10b及び磁場発生手段11は
3軸ステージとすることによって、水平方向の位置調整
の他、角度調整を行うことができる。ステージ制御手段
12は、制御手段13を介して電子検出電極6b1,6
b2の検出信号をフィードバックし、前記した電子検出
電極6aによるフィードバック動作と同様にして、電子
検出電極6b1,6b2と電子発生位置との位置、電子
検出電極6b1,6b2及び電子発生位置の軸と磁場の
軸との軸ずれを調整することができる。
【0023】また、試料ステージ10b及び磁場発生手
段11のフィードバックの調整も、電子検出電極6aに
よる調整動作と同様に、各手段を個別に独立に制御した
り、予め検出電流と位置ずれあるいは軸ずれとの関係を
求めておき、この関係に基づいて制御することによって
行うことができる。また、電子検出電極6b1と電子検
出電極6b2による調整において、各電子検出電極の検
出電流と位置ずれあるいは軸ずれとの関係に基づいて個
別に制御することも、各電子検出電極の検出電流の組み
合わせと位置ずれあるいは軸ずれとの関係に基づいて一
括して制御することもできる。なお、光電子分光装置1
bは、静電半球型光電子分光装置1aと同様に、試料室
2、ターボポンプ4、ロータリーポンプ5を備える。
【0024】図1,2に示した構成例は、電子検出電極
6a,6b1,6b2が複数の検出電極を備える例を示
しているのに対して、図3に示す光電子分光装置1c
は、一つの電極からなる電子検出電極6cを備える例を
示している。なお、この構成例は、静電半球型光電子分
光装置及び飛行時間型光電子分光装置のいずれにも適用
することができ、電子検出電極6cを除く他の構成は前
記した構成例と共通して使用することができる。そこ
で、以下では主に電子検出電極6cにかかる構成を説明
し、共通する部分の説明は省略する。
【0025】図3に示す電子検出電極6cは、一つの電
極からなり、中心部分にアナライザ20(静電半球型ア
ナライザ20a,飛行時間型アナライザ20b)に光電
子を通す貫通部を備え、その外周部分に飛散した光電子
を捕らえる電極部分を備える。電子検出電極6cは一つ
の電極からなるため、検出電流値は飛散する光電子の分
布状態を一括して検出し、該電流値の大きさは電子検出
電極6cと電子発生位置、あるいは軸位置の相対的な位
置関係を示すことになる。例えば、電子発生位置が電子
検出電極6cからずれるほど検出される電流値の大きさ
は小さくなり、逆に電子発生位置が電子検出電極6cに
軸上に位置合わせされているほど検出される電流値の大
きさは大きくなる。したがって、電子検出電極6cで検
出される電流値のピークを検出することによって、位置
調整及び軸調整を行うことができる。この電子検出電極
6cは、試料Sに隣接した位置に配置し、光電子が飛散
する前に捕らえることによって光電子の捕獲効率を高め
ることができ、試料Sで発生する光電子の電子数が少な
い場合に好適である。
【0026】次に、図4〜図7を用いて本発明の光電子
分光装置に適用する電子検出電極の構成例について説明
する。なお、図4,5は複数の電極からなる電子検出電
極の構成例を示し、図6は一つの電極からなる電子検出
電極の構成例を示し、図7は複数のマイクロチャネルプ
レート(MCP)による電子検出電極の構成例を示して
いる。
【0027】4(a),(b)に示す電子検出電極6
A,6Bは、円筒を4分割した形状の電極61,62
を、円筒状に組み合わせた構成例である。図4(a)は
各電極61を、例えば、飛行時間型光電子分光装置の飛
行管の内壁に沿って平行に配置して構成する。また、図
4(b)は各電極62を、飛行時間型光電子分光装置の
飛行管の内壁に沿わせると共に、試料側を狭め、電子検
出器側を広げて配置して構成する。図4(c)は一つの
電極61,62の概略を示し、図4(d)は図4(b)
のA−Bの断面を示している。図4(d)において、電
子検出器に向かう光電子は4つの電極62で形成される
円筒の内側を通過する。他方、飛散した光電子は各電極
62の飛行管の壁部24側に衝突し、衝突した光電子は
電流として検出される。なお、電極61,62におい
て、電子が衝突する面にカーボン膜を塗布することによ
って、衝突時における電子の散乱を低減させることがで
き、散乱電子による検出誤差を抑制することができる。
【0028】図4(e),(f)に示す電極63は、衝
突時における電子の散乱を低減させる一構成例である。
この電極63は、試料側の幅を狭くすると共に厚さを薄
く構成する。これによって、試料側から飛散してくる光
電子が電極63の先端部分に衝突して散乱する割合を低
下させることができる。
【0029】さらに、図5に示す電極64,65は、衝
突時における電子の散乱を低減させる他の構成例であ
る。図5(a)、(b)に示す電極64は、試料側の電
極部分を中心軸方向に窄めると共に、試料側先端の厚さ
を薄く形成する。この構成によって、試料側から飛散し
てくる光電子が電極64の先端部分に衝突して散乱する
割合を低下させることができる。電極64は、窄めて形
成した電極部分の飛行管の壁部24側の面で飛散してき
た光電子を捕らえる。
【0030】また、図5(c)、(d)に示す電極65
は、試料側の電極部分の外周側を試料側先端の向かって
肉薄に形成する。この構成によって、電極64と同様
に、試料側から飛散してくる光電子が電極65の先端部
分に衝突して散乱する割合を低下させることができ、電
極の肉薄部分の飛行管の壁部24側の面で飛散してきた
光電子を捕らえる。
【0031】図6は一つの電極からなる電子検出電極の
構成例であり、図6(a)は概略構成を示し、図6
(b)はC−D断面を示している。図6に示す電子検出
電極6Cは、中心軸部分に電子検出器側に向かう光電子
を通すための中空を形成すると共に、試料側の径を小径
とする構成である。この構成の電子検出電極6Cを、光
電子が飛散する分布の立体角内に配置することによっ
て、試料側から飛散してくる光電子の捕獲効率を高める
ことができる。特に、電子検出電極6Cを試料Sに隣接
した位置に配置することによって光電子が飛散する前に
捕らえ、光電子の捕獲効率を高めることができ、試料S
で発生する光電子の電子数が少ない場合に好適である。
なお、図6に示す形状の電子検出電極6Cを複数部分に
分割して使用することもできる。
【0032】図7は複数のマイクロチャネルプレート
(MCP)による電子検出電極の構成例である。図7
(a)に示す電子検出電極6Dは、扇型の4つのマイク
ロチャネルプレート(MCP)6Da〜6Ddを環状に
配置して形成する。電子検出器に向かう光電子は4つの
マイクロチャネルプレート(MCP)6Da〜6Ddで
形成される環状部分の内側を通過する。他方、飛散した
光電子は4つのマイクロチャネルプレート(MCP)6
Da〜6Ddに捕らえられ、光電子は電流として検出さ
れる。
【0033】また、図7(b)に示す電子検出電極6E
は、長方形状の4つのマイクロチャネルプレート(MC
P)6Ea〜6Edを矩形状に配置して形成する。電子
検出器に向かう光電子は4つのマイクロチャネルプレー
ト(MCP)6Ea〜6Edで形成される矩形状部分の
内側を通過する。他方、飛散した光電子は4つのマイク
ロチャネルプレート(MCP)6Ea〜6Edに捕らえ
られ、光電子は電流として検出される。マイクロチャネ
ルプレートを用いた場合には、光電子の衝突で発生する
電流のゲインを上げることができ、検出感度を高めるこ
とができる。また、飛行時間型光電子分光装置におい
て、電子検出器としてマイクロチャネルプレートを用い
る場合には、このマイクロチャネルプレートを電子検出
電極といて兼用することができる。
【0034】図8は本発明の光電子分光装置の他の構成
の概要を説明するための概略図であり、飛行時間型光電
子分光装置に適用した構成例を示している。なお、図8
に示す構成例は、図2に示す構成例に磁場軸調整手段を
付加した構成であるため、ここでは、図2の構成例と共
通する部分の説明を省略し、磁場軸調整手段にかかわる
部分について説明する。
【0035】図8に示す光電子分光装置1dは、試料S
から放出され電子の経路上に磁場軸調整手段14を備え
る。この磁場軸調整手段14は、電子を電子検出器に収
集するための磁場軸を調整する手段であり、磁場軸制御
手段15によって制御される。磁場軸制御手段15は、
制御手段13を介して電子検出電極6b1,6b2の検
出信号をフィードバックすることによって磁場軸を調整
する。この磁場軸調整手段14による磁場軸の調整は、
磁石ステージ11bで磁場調整を行った後、さらに微調
整するものである。これによって、磁場調整を高精度で
行うことができる。
【0036】磁場軸調整手段14は、調整用コイルまた
は調整用ヨークで構成することができる。以下、図9を
用いて調整用コイルの構成例を説明し、図10を用いて
調整用ヨークの構成例を説明する。図9(a)は調整用
コイルの第1の構成例を示している。調整用コイル14
aは、複数個のコイル部分(14a1,14a2,14a3,
14a4)を環状に配置し、磁場軸制御手段15の制御に
よって各コイル部分に供給する電流を個別に制御する。
コイル部分に供給する電流を調整することによって、調
整用コイル14aが形成する磁場分布を調整することが
でき、この磁場分布を調整によって磁場軸を調整するこ
とができる。なお、図9(a)では、コイル部分14a1
にのみコイルを巻回した状態を示しているが、他のコイ
ル部分(14a2,14a3,14a4)も同様にコイルが巻
回されている。また、図示する調整用コイル14aは4
つのコイル部分によって構成しているが、コイル部分の
個数は任意の複数個とすることができる。
【0037】図9(b),(c),(d)は調整用コイ
ルの第2の構成例を示している。調整用コイル14b
は、単一の環状コイル部分14b1と、該コイル部分14
b1を2軸方向に軸回転する駆動機構14cを備える。駆
動機構14cは駆動軸14c1とガイド14c2とを備え
る。駆動軸14c1は、環状コイル部分14b1の径方向を
一方の回転軸Aとして環状コイル部分14b1を軸回転さ
せる。一方、ガイド14c2は、環状コイル部分14b1の
外周面側部に沿って設けた案内部分であり、駆動軸14
c1を該ガイド14c2に沿って案内することによって、環
状コイル部分14b1の環状部分の中心軸付近を他方の回
転軸Bとして環状コイル部分14b1を回転させる。
【0038】図9(c)は駆動軸14c1によって環状コ
イル部分14b1を軸回転させた状態を示し、図9(d)
は図9(c)の状態からガイド14c2によって、回転さ
せた状態を示している。なお、駆動軸14c1の回転、及
び環状コイル部分14b1のガイド14c2に沿った移動は
図示しない駆動装置で行うことができ、該駆動装置はモ
ータによる駆動あるいは手動とすることができる。この
2つの回転軸で軸回転させることによって、環状コイル
部分14b1が形成する磁場分布を調整することができ、
この磁場分布を調整によって磁場軸を調整することがで
きる。
【0039】図10(a)〜(d)は調整用ヨークの構
成例を示している。調整用ヨーク14dは、複数の磁場
線路補正材14d1〜14d4を電子の進行方向の中心軸の
周囲に配置し、磁場軸制御手段15の制御によって各磁
場線路補正材14d1〜14d4を個別に制御する。各磁場
線路補正材14d1〜14d4は、前記中心軸と直交する方
向に配置した回転軸(図中に一点鎖線)の回りで回転自
在に支持されている。磁場線路補正材14d1〜14d4は
鉄心等の透磁率が小さな磁性材であって、長辺部分及び
短辺部分を備え、回転軸の回りで回転させることによっ
て磁場線路補正材内を通過する磁路長を変化させること
ができる。
【0040】図10(b),(c),(d)は、磁場線
路補正材14d1〜14d4を回転軸の回りで回転させた状
態を示している。磁場線路補正材14d1〜14d4の回転
位置を変えることによって、磁場に対する距離、及び磁
場が通過する磁路長を変化させ、これによって磁場分布
を調整する。図10(c)は磁場線路補正材14d1〜1
4d4を磁場に接近させることによって磁場分布を変える
状態を示しており、図10(d)は磁場線路補正材14
d1〜14d4の短辺側を磁場に接近させることによって内
部を通過する磁路長を変えることによって磁場分布を変
える状態を示している。
【0041】磁場線路補正材14d1〜14d4の回転位置
は、図示しない駆動装置を磁場軸制御手段15で制御す
ることで調整することができる。なお、駆動装置は、モ
ータによる駆動あるいは手動とすることができる。な
お、図10では4つの磁場線路補正材14d1〜14d4を
備える構成を示しているが、任意の複数個とすることが
できる。
【0042】図10(e)は他の磁場線路補正材の構成
を示している。この磁場線路補正材14d5は電子の散乱
を低減させるための構成であり、エッジ部分の曲率半径
を大きく形成するものである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光電子分
光装置によれば、光電子分光装置の空間分解能等の測定
精度を発揮させることができ、また、検出器と電子発生
位置との位置合わせ、及び検出器と電子発生位置の軸と
磁場の軸との軸調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電子分光装置を静電半球型光電子分
光装置に適用した概略図である。
【図2】本発明の光電子分光装置を飛行時間型光電子分
光装置に適用した概略図である。
【図3】本発明の光電子分光装置に一体型の電子検出手
段を用いた構成例の概略図である。
【図4】本発明の光電子分光装置に適用する電子検出電
極の複数の電極からなる構成例を説明する図である。
【図5】本発明の光電子分光装置に適用する電子検出電
極の複数の電極からなる構成例を説明する図である。
【図6】本発明の光電子分光装置に適用する電子検出電
極の一つの電極からなる構成例を説明する図である。
【図7】本発明の光電子分光装置に複数のマイクロチャ
ネルプレート(MCP)による電子検出電極を適用した
構成例を説明する図である。
【図8】本発明の光電子分光装置の他の構成の概要を説
明するための概略図である。
【図9】本発明の光電子分光装置の調整用コイルの構成
例を説明するための概略図である。
【図10】本発明の光電子分光装置の調整用ヨークの構
成例を説明するための概略図である。
【図11】従来の光電子分光装置を説明するための概略
図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d,101…光電子分光装
置、2,102…試料室、3,3c,103…X線源、
3a…X線管、3b…短パルスX線源、4,104…タ
ーボポンプ、5,105…ロータリーポンプ、6,6
a,6b1,6b2,6c,6A,6B,6C,6D,
6E…電子検出電極、7,7b1,7b2…アンプ、8
…サンプルホールド、9…A/D変換器、10a,10
c…試料ステージ、10b…3軸ステージ、11…磁場
発生手段、11a,11c…磁石ステージ、11b…3
軸ステージ、12…ステージ制御手段、13…制御手
段、14…磁場軸調整手段、14a…調整コイル、14
a1,14a2,14a3,14a4…コイル部分、14b…調
整用コイル、14b1…環状コイル部、14c…駆動機
構、14c1…駆動軸、14c2…ガイド、14d…調整用
コア、14d1,14d2,14d3,14d4,14d5…磁場
線路補正材、15…磁場軸制御手段、16…アパーチャ
ー、20…アナライザ、20a…静電半球型アナライ
ザ、20b…飛行時間型アナライザ、21,23,12
1…電子検出器、22…飛行管、24…壁部、60…カ
ーボン膜、61,62,63,64,65…電極、6D
a〜6Dd,6Ea〜6ed…マイクロチャネルプレー
ト、106…レーザーアライメント、107…CCT
V、108…表示装置、109…測定装置、111…シ
ュノーケルレンズ、M…磁石、S…試料。
フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA01 BA08 CA03 DA01 DA02 DA06 DA09 DA10 EA04 FA01 GA04 GA08 GA10 GA11 GA13 JA05 JA07 JA11 JA16 JA20 KA01 KA13 PA07 5C033 NN10 NP01 NP04 NP06 RR04 RR08 5C038 FF05 FF08 FF11 KK07 KK10 KK17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料から発生した電子を検出する光電子
    分光装置において、試料から飛散した電子の空間的飛散
    状態を検出する電子検出手段と、前記電子の軌道を調整
    する電子軌道調整手段とを備え、前記電子検出手段の出
    力を前記電子軌道調整手段にフィードバックし、前記電
    子検出手段の検出分布に基づいて前記電子軌道調整手段
    を制御し、電子の軌道を調整することを特徴とする光電
    子分光装置。
  2. 【請求項2】 前記電子軌道調整手段は、電子を集光す
    る磁場発生手段であり、前記電子検出手段の出力に応じ
    て該磁場発生手段と試料との相対的位置を調整すること
    を特徴とする、請求項1記載の光電子分光装置。
  3. 【請求項3】 前記磁場発生手段は、磁場発生用の磁石
    と該磁石を移動する移動手段とを備え、前記電子検出手
    段の出力に応じて前記移動手段の移動方向及び駆動量を
    定めることを特徴とする、請求項2記載の光電子分光装
    置。
  4. 【請求項4】 電子検出手段は、一又は複数の電極、あ
    るいは複数のマイクロチャネルプレートであることを特
    徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の光電子分
    光装置。
  5. 【請求項5】 前記電子軌道調整手段は、電子を収集す
    る磁場の軸を微調整する磁場軸調整手段であり、前記電
    子検出手段の出力に応じて磁場軸を微調整し電子軌道を
    調整することを特徴とする、請求項1記載の光電子分光
    装置。
  6. 【請求項6】 前記磁場軸調整手段は、調整用コイルま
    たは調整用ヨークを備えることを特徴とする、請求項5
    記載の光電子分光装置。
JP2001013212A 2001-01-22 2001-01-22 光電子分光装置 Withdrawn JP2002214170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001013212A JP2002214170A (ja) 2001-01-22 2001-01-22 光電子分光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001013212A JP2002214170A (ja) 2001-01-22 2001-01-22 光電子分光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002214170A true JP2002214170A (ja) 2002-07-31

Family

ID=18880105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001013212A Withdrawn JP2002214170A (ja) 2001-01-22 2001-01-22 光電子分光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002214170A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1929258A2 (en) * 2005-09-27 2008-06-11 ReVera Incorporated A photoelectron spectroscopy apparatus and method of use
JP2012160261A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 National Institute Of Advanced Industrial & Technology エネルギー分析器の軸合わせ方法及び装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1929258A2 (en) * 2005-09-27 2008-06-11 ReVera Incorporated A photoelectron spectroscopy apparatus and method of use
JP2009510433A (ja) * 2005-09-27 2009-03-12 リヴェラ インコーポレイテッド 光電子分光装置及び使用方法
KR101174317B1 (ko) * 2005-09-27 2012-08-16 리베라 인코퍼레이티드 광전자 분광 장치 및 그 사용 방법
EP1929258A4 (en) * 2005-09-27 2014-05-28 Revera Inc PHOTOELECTRONIC SPECTROSCOPY DEVICE AND USE METHOD
JP2012160261A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 National Institute Of Advanced Industrial & Technology エネルギー分析器の軸合わせ方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0669635B1 (en) Scanning imaging high resolution electron spectroscopy
EP0590308B1 (en) Scanning and high resoloution x-ray photo electron spectroscopy and imaging
EP0377446B1 (en) Surface analysis method and apparatus
EP0398335A2 (en) Converged ion beam apparatus
CN109427524A (zh) 带电粒子束装置、用于带电粒子束装置的孔布置和用于操作带电粒子束装置的方法
US20130126727A1 (en) Time-of-Flight Electron Energy Analyzer
US5650616A (en) Apparatus and method for analyzing surface
JP2015511055A (ja) 粒子分光計のための分析装置
CN112305002A (zh) 光谱学和成像系统
JPH0510897A (ja) X線光電子分光イメージング装置
US5091645A (en) Selectable-resolution charged-particle beam analyzers
JP3003708B2 (ja) 表面分析装置
JP2002214170A (ja) 光電子分光装置
JPH07110310A (ja) 電子線マイクロアナライザ
JP2007141754A (ja) 軌道位置ずれ検出装置,組成分析装置,荷電粒子ビームの軌道調整方法
JP4048925B2 (ja) 電子顕微鏡
US6677581B1 (en) High energy electron diffraction apparatus
JPH0627058A (ja) 電子分光方法とこれを用いた電子分光装置
JP5815826B2 (ja) 粒子分光計のための分析装置
JPH03155030A (ja) 時間/エネルギー分解型電子分光器
JPH0590145A (ja) マルチ荷電子ビーム露光装置のアライメント装置
JP3353488B2 (ja) イオン散乱分光装置
JP2002260574A (ja) 粒子ビーム装置
JP2000323083A (ja) 投射型イオンビーム加工装置
JP2000215842A (ja) 複合放出電子顕微鏡におけるその場観察システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401