JPH03155030A - 時間/エネルギー分解型電子分光器 - Google Patents

時間/エネルギー分解型電子分光器

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JPH03155030A
JPH03155030A JP1293245A JP29324589A JPH03155030A JP H03155030 A JPH03155030 A JP H03155030A JP 1293245 A JP1293245 A JP 1293245A JP 29324589 A JP29324589 A JP 29324589A JP H03155030 A JPH03155030 A JP H03155030A
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JP
Japan
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energy
sector
time
spectrum
resolved
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Pending
Application number
JP1293245A
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English (en)
Inventor
Akinori Mogami
最上 明矩
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Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03155030A publication Critical patent/JPH03155030A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半球面型の内側電極と外側電極からなるセク
ターにより試料から励起、放出された被分光電子の時間
分解したエネルギー分解スペクトルを得る時間/エネル
ギー分解型電子分光器に関する。
〔従来の技術〕
X線光電子分光法やオージェ電子分光法は、単色X線(
例えばAIKcm、MgKot)や電子線を試料に照射
し、励起・放出された電子のエネルギースペクトルを測
定するものであり、固体材料の表面や表層の組成分析法
、化学状態分析法として広く用いられている。
第6図は従来の光電子分光器の構成概要を示す図であり
、31はセクター、32は外側電極、33は内側電極、
34は試料、35は検出器、36はX線発生器、37は
減速レンズ、38は入ロスリフト、39は出口スリット
を示す。
第6図に示す光電子分光器は、セクター31として2個
の半球面型電極をかぶせてそれぞれを外側電極32、内
側電極33とし、外側電凰32に負電位、内側電極33
に正電位を与えた所謂静電偏向型アナライザを用いたも
のである。このセクター31では、試料34にX線を照
射することによって励起・放出された光電子を一方から
入ロスリフト38を通して注入すると、エネルギーの違
いにより異なる軌道をとり、所定のエネルギーの電子の
みがその放出角度に関係なく他方の出口スリット39に
収束し取り出すことができる。つまり、エネルギー毎に
分散するエネルギー選別タイプのアナライザであり、電
圧を掃引するとエネルギーを横軸、強度を縦軸とするエ
ネルギー分解スペクトルを得ることができる。そこでエ
ネルギーのピーク位置からケミカルシフトを観ることが
できる。
上記のように通常の電子分光器等は、はとんどの場合、
静電セクタすなわち球面型あるいは同筒曲型で作られて
いるが、近年、分光器の出口スリットの位置に2次元型
検出器(マイクロチャンネルプレート等)を配置して利
用できる信号量を増やしたり、場合によっては、試料面
上の2次元分布を採ったりする試みがなされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記電子分光器等では、測定装置も含め
て原理的に信号量が微弱なために、時間分散情報を得よ
うとの目的で分光器を高速で掃引することが不可能であ
るという問題がある。そのために、時間/エネルギー分
解型の分光器を設計することができなかった。これは、
試料が安定な場合には問題がないが、特に、時間的に早
く化学変化するような試料についてエネルギー毎に情報
を得ようとする場合には、成るエネルギーの情報から次
のエネルギーの情報を採るまでの間に状態が変化してし
まい同じ条件での情報が得られないからである。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、所定の
範囲のエネルギーの情報を同時に採り且つその時間的変
化の情報も採ることができる時間/エネルギー分解型電
子分光器を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、半球面型の内側電極と外側電極か
らなるセクターにより試料から励起、放出された被分光
電子の時間分解したエネルギー分解スペクトルを得る時
間/エネルギー分解型電子分光器であって、円周方向に
長い円弧状の人ロスリフト、被分光電子の軌道位置の半
径方向に磁場を形成可能にした1対のコイルからなる偏
向器、及びエネルギー分解スペクトルを取り込む2次元
検出器を備え、偏向器のコイルに電流を流すことにより
セクターの半径方向に磁場を発生させて被分光電子の軌
道をセクターの円周方向に移動させ2次元検出器上に時
間分解したエネルギー分解スペクトルを得ることを特徴
とする。
〔作用〕
本発明の時間/エネルギー分解型電子分光器では、偏向
器のコイルに電流を流すことによりセクターの半径方向
に磁場を発生させて被分光電子の軌道をセクターの円周
方向に移動させるので、エネルギー分解スペクトルが直
角方向に移動し、コイル電流を時間変化させることによ
り2次元検出器上に時間分解したエネルギー分解スペク
トルを得ることができる。
(実施例〕 以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係る時間/エネルギ分解型電子分光器
の1実施構成例を示す図、第2図は2次元検出系器の構
成例を示す図、第3図は偏向器を動作させない場合のス
ペクトルの例を示す図、第4図は偏向器のコイル電流を
変えた場合に得られるスペクトルの例を示す図である。
図中、1はセクター、2は偏向器、3は集光静電レンズ
、4は試料、5は検出系、6は人ロスリフト、7はMC
P(マイクロチャンネルプレート)、8は蛍光板、9は
ファイバオプテフクス、10はCCDカメラを示す。
第1図において、セクター1は、先に説明したように半
球面型の外側電極と内側電極を用いた静電偏向型アナラ
イザであり、試料4から励起、放出された被分光電子の
軌道位置の半径方向に所望の磁場を形成できるように1
対のコイルからなる偏向器2を設けたものである。また
、出ロスリフトの位置には、検出系5を配置し、第2図
に示すようにMCP (マイクロチャンネルプレート)
7、蛍光板8、ファイバオプテックス9、CCDカメラ
10からなる2次元検出器を用いている。そして、入口
スリット6は、一般に円周方向に長い円弧状のスリット
とするが、単なる円孔状の7バーチヤでもよい。
次に動作を説明する。
まず、偏向器2を動作させない状態では、−aのxg光
電子分光器(例えばESCA)と同様に半球面型セクタ
ー1の基本特性、つまり半径方向および円周方向双方に
対して等しい集光性(立体収束)にしたがって、入口ス
リット6の像が検出系5のMCP7面に投影さ、れ、同
時にMCP7面上の半径方向にエネルギー分散が生じる
。すなわち、第3図に示すようにセクター1の動作条件
にしたがって一定のエネルギ範囲のスペクトルがMCP
7面の線上に形成される。同図は模式的に線上の被分光
電子の強度分布をスペクトル状に示したものである。
次に、偏向器2のコイルに電流を流すと、セクター1の
偏向場内に被分光電子の軌道に直角で且つセクター1の
半径方向に磁場Bが生じる。ここで、被分光電子の速度
をV(大きさはセクター1の設定条件できまる)とする
と、被分光電子は、円周方向に(evxB)/cなる力
を受けて偏向される。その結果、MCP7面の線上に形
成された第3図のスペクトルが直角方向、すなわちセク
ター1の円周方向に移動する。
以上の説明から明らかなようにコイルの励磁電流を変化
させる時間的関数を適宜制御すれば、その時間内でのス
ペクトルの変化が第4図に示すようにCCDに記録され
、かくして試料の化学的変化が時間分解的に観察される
上記構成において、偏向器2のコイルは、セクター1の
中央の位置とすることが望ましい。これは、半球面型セ
クターを像倍率1の立体集束レンズとみなすことができ
、その主面がセクタの中央に位置し、偏向がその位置で
行われると最も偏向効率が良くなるからである。また、
ESCA用セクターは、良好なエネルギ分解能を得るた
めに可能なかぎり非磁性材料で作られ、且つ厳重な磁気
シールドが施される。したがって、本発明の実現のため
の磁場発生にも磁性材料を持ち込むことができないから
、この点から偏向器2のコイルをヘルムホルツ型とする
のが望ましい、しかも、ヘルムホルツ型は、1対のコイ
ルをコイル半径と同じ距離だけ離して配置することによ
り、−様磁場が広く確保できるという優れた性質を有し
ている。
また、検出部のCODは、素子の配列方向の一方をセク
ターの半径方向に沿わせ、例えば500×500程度の
ものが望ましい。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではな
く、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例では
、180°型のセクターを不したが、第5図に示すよう
に180″′より狭いものでもよい、この場合、偏向系
は、セクター中央がよいが、セクター外の自由空間に配
置してもよいし、それに伴って静電型偏向器を使用して
もよい。また、検出系は、CODでなく、所謂イメージ
ングプレート等の一般画像記録手段を用いてもよい。
さらに、ゆっくりした低速の時間分解性能で足りる場合
には、ライン型センサを機械的に移動する方式を採用し
てもよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、電子
分光器の信号検出に2次元センサを用いたので、エネル
ギー分散方向の線上に一定エネルギ範囲のスペクトルを
同時に記録することができる。また、制御可能な偏向機
構を設けるので、信号が集束している線をそれと直角方
向に移動させながら、時間的に変化(時間分解)する分
析を行うことができる。しかも、空芯ヘルムホルツ型コ
イルをセクター電極の外部に設けることにより、通常の
セクターの機能を損なうこともなく分析を行うことがで
きる。さらに、CCDを用いることによりスペクトルの
強度を検出記憶できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る時間/エネルギ分解型電子分光器
の1実施構成例を示す図、第2図は2次元検出系器の構
成例を示す図、第3図は偏向器を動作させない場合のス
ペクトルの例を示す図、第4図は偏向器のコイル電流を
変えた場合に得られるスペクトルの例を示す図、第5図
は本発明の他の実施例を示す図、第6図は従来の光電子
分光器の構成概要を示す図である。 1・・・セクター、2・・・偏向器、3・・・集光静電
レンズ、4・・・試料、5・・・検出系、6・・・入ロ
スリフト、7・・・MCP (マイクロチャンネルプレ
ート)、8・・・蛍光板、9・・・ファイバオプテック
ス、10・・・CCDカメラ。 出 願 人  日本電子株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)半球面型の内側電極と外側電極からなるセクター
    により試料から励起、放出された被分光電子の時間分解
    したエネルギー分解スペクトルを得る時間/エネルギー
    分解型電子分光器であって、円周方向に長い円弧状の入
    口スリット、被分光電子の軌道位置の半径方向に磁場を
    形成可能にした1対のコイルからなる偏向器、及びエネ
    ルギー分解スペクトルを取り込む2次元検出器を備え、
    偏向器のコイルに電流を流すことによりセクターの半径
    方向に磁場を発生させて被分光電子の軌道をセクターの
    円周方向に移動させ2次元検出器上に時間分解したエネ
    ルギー分解スペクトルを得ることを特徴とする時間/エ
    ネルギー分解型電子分光器。
JP1293245A 1989-11-10 1989-11-10 時間/エネルギー分解型電子分光器 Pending JPH03155030A (ja)

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JP1293245A JPH03155030A (ja) 1989-11-10 1989-11-10 時間/エネルギー分解型電子分光器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013506238A (ja) * 2009-09-24 2013-02-21 フンネマン,ディートマル 荷電粒子用の結像エネルギフィルタ及びこれを有する分光器
JP2021507459A (ja) * 2017-12-15 2021-02-22 ライプニッツ−インスティトゥート フュア フェストケルパー− ウント ヴェルクシュトフフォルシュング ドレスデン エー ファオLeibniz−Institut fuer Festkoerper− und Werkstoffforschung Dresden e.V. 運動量分解型光電子分光装置および運動量分解型光電子分光法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013506238A (ja) * 2009-09-24 2013-02-21 フンネマン,ディートマル 荷電粒子用の結像エネルギフィルタ及びこれを有する分光器
JP2021507459A (ja) * 2017-12-15 2021-02-22 ライプニッツ−インスティトゥート フュア フェストケルパー− ウント ヴェルクシュトフフォルシュング ドレスデン エー ファオLeibniz−Institut fuer Festkoerper− und Werkstoffforschung Dresden e.V. 運動量分解型光電子分光装置および運動量分解型光電子分光法

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