JP2002213108A - アンテナ支柱 - Google Patents

アンテナ支柱

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JP2002213108A
JP2002213108A JP2001008144A JP2001008144A JP2002213108A JP 2002213108 A JP2002213108 A JP 2002213108A JP 2001008144 A JP2001008144 A JP 2001008144A JP 2001008144 A JP2001008144 A JP 2001008144A JP 2002213108 A JP2002213108 A JP 2002213108A
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JP2001008144A
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Hiroichi Hara
博一 原
Hiroyuki Washino
弘幸 鷲野
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量にして分解状態で搬送移動容易なこ
と、ならびに平坦でない地面などの設置面においても垂
直状態に組み立て立設可能なアンテナ支柱の提供。 【解決手段】 アンテナ4を支持する支柱本体91を支
持立設させる支柱基部31と支柱基部の上部から先端部
が設置面71に向けて傾斜延在される複数の脚体45に
対して、支柱基部31の上部と脚体の先端部48ならび
に支柱基部31の下部と脚体の先端部48それぞれを個
々の索体75によって牽引状態に連結するとともに、個
々の脚体の傾斜角度および索体75の長さを調節するこ
とで設置面71の状態に応じて垂直状態に立設可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外などの任意箇
所において緊急に通信回線の開設を要する通信装置に好
適なアンテナ支柱に関する。
【0002】災害時、その他の事態に応じて緊急に通信
回線の開設を設ける要求に応じての高周波帯における指
向性を有するアンテナは、途中に障害物が存在しない見
通しの良好な場所に設置することが必要なことから、高
所、たとえば野外の丘陵地帯や山岳部、建造物の屋上な
どに通信用のアンテナを設置するために、アンテナなら
びにアンテナ支持用のアンテナ支柱の器材などを設置場
所に搬送移動させ、現場での組み立て立設することを短
時間で的確に行なえることが必要なことである。
【0003】
【従来の技術】図25にアンテナ支柱の上部にアンテナ
が取り付けられた状態の従来のアンテナ支柱を概略の側
面図を示し、図26に支柱基部の概略の平面図を示す。
【0004】図において、地表面などの設置面上に支柱
基部1を展開設置し、その中央部に実線で示されるよう
に支柱本体2を垂直状態に立設支持させ、上部先端にマ
イクロ波帯ないしはミリ波帯の送受信装置3をそなえた
アンテナ4が搭載される。このアンテナ4は指向性を有
するパラボラアンテナであり前面がレドームによって覆
われている。送受信装置3の背面側には各種の操作や調
整などの作業を行なうための作業台5が設けられてい
る。
【0005】支柱基部1は、構造用鋼材などからなる基
部本体6を平面視方形にして、その四隅に山形鋼を立設
し側面には連結部材を水平方向ならびに傾斜方向の補強
材を溶接して一体の枠形に形成させ、上面左右には支柱
本体2の中間部を回動可能に支持する軸受け7をそな
え、正面側下部に設けられている手動式ウインチ8のワ
イヤロープ9の先端を下部の滑車11を介して支柱本体
2の下端部に接続させている。
【0006】支柱基部1の四隅は、上端部から設置面に
向けて傾斜方向に延びる4本の第1の脚部材12と、設
置面と並行するようにして下端部を方形の枠形に囲むと
ともにそれぞれの第1の脚部材12の先端方向へ平行し
て延び第1の脚部材12の先端部分に結合される4組の
第2の脚部材13と、組の第1の脚部材12と第2の脚
部材13とをそれぞれに連結補強する補強部材14と、
第1の脚部材12と第2の脚部材13の先端部に設けら
れ高さ方向を調整支持するジャッキ15と、図26に示
される先端部四隅を連結する連結部材16と、によって
支持立設されるよう構成されている。
【0007】上記、組の第1の脚部材12と第2の脚部
材13とは補強部材14を含んでそれぞれに一体構成
で、基部本体6とは分離可能に接続結合されるようにな
っており、構造用鋼材の円筒管からなる。
【0008】支柱本体2は、下方の下部支柱17と上方
の上部支柱18とが分離可能に結合されたものであり、
平面視方形をなすようにそれぞれ4隅の円筒管とその周
囲を梯子状に連結する連結部材と補強用の傾斜部材とが
溶接され一体形成されてなる枠形の角柱形状である。
【0009】下部支柱17の中間部分には軸部19が左
右方向に突設されており、下端面にはワイヤロープ9を
取り付けるための係合部21が設けられており、下部支
柱17と上部支柱18の上端4隅には、それぞれ補強用
のロープを取り付けるための孔開き金具22が一体に設
けられている。
【0010】以上の構成で、支柱基部1を設置するに
は、概略水平な状態の場所を選択設定し、その中央部分
を平坦に均して基部本体6の底面を設置する。基部本体
6の四隅方向に4組の脚部材と連結部材16とを展開配
置させ、図示状態に組み合わせて組み立てボルト、ナッ
トによって結合させる。なお、結合部分の構成は煩雑と
なることから図示を省略する。
【0011】それに先だって、ジャッキ15が位置する
部分も地ならししておき、組み立て後にジャッキ15の
高さを調整して均等に支持力が働くようにするととも
に、基部本体6が垂直姿勢であることを水準器などによ
って確認する。
【0012】ついで、上面の軸受け7を解放状態にする
とともに図25に二点鎖線で示されるように、先端部に
アンテナ4を取り付けた支柱本体2を、水平姿勢として
下部支柱17の左右方向に突設している軸部19を解放
された軸受け7に嵌め込ませ支持させるとともに、先端
のアンテナ4側を図示しない支持台に支持させ水平状態
として、軸受け7を閉じて軸部19を保持させ、ワイヤ
ロープ9の先端を支柱本体2の下端係合部21に取り付
ける。
【0013】以上の状態の支柱本体2を支柱基部1上に
起立させるには、手動式ウインチ8を操作してワイヤロ
ープ9を巻き取らせることにより、支柱本体2は軸部1
9を中心にして下端部側がワイヤロープ9によって滑車
11の方向へ引き寄せられ、上部側が矢印方向へと向か
い実線で示される位置に起立されるから、支柱本体2を
支柱基部1に図示省略の手段によって結合固定させ起立
姿勢を維持させる。
【0014】支柱本体2を起立させるに先だって上部4
隅の金具22に、それぞれロープ23を取り付けてお
き、起立後、ロープ23の傾斜位置に打ち込んである杭
24にロープ23を結合固定させ、ロープ23の中間部
分に設けてあるターンバックル25でロープ23を緊張
状態とし耐風性の強化を図るようにしている。図におい
て符号26で示されに部分は地中に接続されている避雷
針である。
【0015】以上のように、従来のアンテナ支柱の支柱
基部1は金属材の組み合わせによる剛構造であるから強
固であり、耐風力性に対して機械的に安定性のすぐれた
ものであった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来のアンテナ
支柱によると装置の据え付け場所が、比較的に平坦な場
所に限定される。このことは、ジャッキ15による高さ
調整が可能な範囲であるために、許容限度以上に起伏の
多い場所や傾斜地、岩場などで平坦に整地することが困
難な場合には、図27に示される水平面Hに対して傾き
H′を有する傾斜地では、鉛直方向の垂直線Vに対して
支柱本体2の中心が調整限度以上のV′となることが避
けられないので、アンテナ4の水平方向角度の方向調整
を行なうのに、垂直方向の補正角度の調整をも行なうこ
とが必要となる。それ以外にも、姿勢の安定性上も問題
である。
【0017】支柱基部1が金属材による剛構造の脚部材
であることから相当の重量ならびに容積があり、人力に
頼る移動に際しては人数を要する以外にも、建造物の屋
上や、道路の整備されていない山岳地帯などに運び上げ
るのは面倒なことである。
【0018】本発明は、上記従来のアンテナ支柱の各種
の問題点にかんがみて、このような問題点が解消され
た、小型軽量にして分解状態で搬送移動が容易、かつ平
坦でない地面などの設置面においても垂直状態に組み立
て立設可能なアンテナ支柱を提供することを発明の課題
とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記、課題を解決するた
めの本発明アンテナ支柱の構成要旨とするところの第1
の手段は、設置面上に垂直状態に立設される支柱基部
と、この支柱基部の上部から傾斜状態に延在され先端部
が設置面上に設置される複数の脚体と、支柱基部の下部
と脚体の先端部ならびに支柱基部の上部と脚体の先端部
それぞれを牽引状態に連結させる索体と、支柱基部の上
部に中間部が回動可能に支持され起立された状態で支柱
基部に結合固定されアンテナを支持する支柱本体と、を
そなえてなる構成である。
【0020】この第1の手段によると、脚体は単純な棒
状であり長さに応じては分離可能に結合させることで、
分離状態として移動や保管が容易に行なえる。また先端
部の設置部には地上に位置固定させるための杭を打ち込
める孔が設けられており、杭によって強固に位置決めさ
せ得る。
【0021】支柱基部の上部周囲から放射方向に延びる
複数の脚体の先端部と支柱基部の下部とは、柔軟かつ強
力な索体によって牽引状態に連結されることにより、相
互間の間隔が規制され移動したりすることがない。索体
は個々に纏めることが可能なことから移動や保管に好都
合なものとなる。
【0022】脚体と支柱基部との結合部は回動可能に結
合されることから、脚体先端の設置面への設置位置の状
態に応じて脚体は個々に任意な傾斜角度となり得る。ま
たその状態に応じて索体もまた個々に長短自在に設定し
得るので支柱基部を垂直状態に設定することが可能であ
る。
【0023】本発明アンテナ支柱の構成要旨とするとこ
ろの第2の手段は、設置面上に垂直状態に立設される支
柱基部と、この支柱基部の上部から傾斜状態に延在され
先端部が設置面上に設置される複数の脚体と、支柱基部
の下部と脚体の先端部ならびに支柱基部の上部と脚体の
先端部それぞれを牽引状態に連結させる索体と、支柱基
部の上部に中間部が回動可能に支持され起立された状態
で支柱基部に結合固定されアンテナを支持する支柱本体
と、をそなえてなり、支柱基部の上部と脚体の先端部と
を連結させる索体の上部側は、たがいに隣接する脚体上
部に連結させる構成である。
【0024】この第2の手段によると、脚体は単純な棒
状であり長さに応じては分離可能に結合させることで、
分離状態として移動や保管が容易に行なえる。また先端
部の設置部には地上に位置固定させるための杭を打ち込
める孔が設けられており、杭によって強固に位置決めさ
せ得る。
【0025】支柱基部の上部周囲から放射方向に延びる
複数の脚体の先端部と支柱基部の下部、ならびに支柱基
部の上部と脚体の先端部それぞれを牽引状態に連結させ
る索体のうち、支柱基部の上部と連結させる索体は、た
がいに隣接する脚体上部と連結させることから隣接する
脚体先端部からは、索体が支柱基部が回動することを防
止するようにたすき掛けとなり、支柱基部の下部とを連
結する索体とあいまって、その柔軟かつ強力な牽引状態
で連結されることから、相互間の間隔が規制され移動し
たりすることがない。索体は個々に纏めることが可能な
ことから移動や保管に好都合なものとなる。
【0026】脚体と支柱基部との結合部は回動可能に結
合されることから、脚体先端の設置面への設置位置の状
態に応じて脚体は個々に任意な傾斜角度となり得る。ま
たその状態に応じて索体もまた個々に長短自在に設定し
得るので支柱基部を垂直状態に設定することが可能であ
る。
【0027】本発明アンテナ支柱の構成要旨とするとこ
ろの第3の手段は、設置面上に垂直状態に立設される支
柱基部と、この支柱基部の上部から傾斜状態に延在され
る複数の脚体と、支柱基部の下部と脚体の先端部ならび
に支柱基部の上部と脚体の先端部それぞれを牽引状態に
連結させる索体と、支柱基部の上部に中間部が回動可能
に支持され起立された状態で支柱基部に結合固定されア
ンテナを支持する支柱本体と、をそなえてなり、支柱本
体の起立方向への回動にともなって支柱基部内に支柱本
体の部分が入り込む側の支柱基部の面は解放されてお
り、起立状態において支柱基部の解放面を連結するよう
に連結金具を取り付けるとともに、この連結金具によっ
て支柱本体をも結合固定させる構成である。
【0028】この第3の手段によると、脚体は単純な棒
状であり長さに応じては分離可能に結合させることで、
分離状態として移動や保管が容易に行なえる。また先端
部の設置部には地上に位置固定させるための杭を打ち込
める孔が設けられており、杭によって強固に位置決めさ
せ得る。
【0029】支柱基部の上部周囲から放射方向に延びる
複数の脚体の先端部と支柱基部の下部とは、柔軟貫通強
固な索体によって牽引状態に連結されることにより、相
互間の間隔が規制され移動したりすることがない。索体
は個々に纏めることが可能なことから移動や保管に好都
合なものとなる。
【0030】支柱基部の側方の一面は支柱本体の下部が
起立に際しての回動により支柱基部内に入り込む必要性
から解放状態であり起立状態で支柱基部の、この解放面
を連結補強するための連結金具による連結とともに、こ
の連結金具によって支柱本体をも結合させることにより
支柱基部と支柱本体とが連結固定されることとなる。
【0031】脚体と支柱基部との結合部は回動可能に結
合されることから、脚体先端の設置面への設置位置の状
態に応じて脚体は個々に任意な傾斜角度となり得る。ま
たその状態に応じて索体もまた個々に長短自在に設定し
得るので支柱基部を垂直状態に設定することが可能であ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明アンテナ支柱につい
て、構成要旨にもとづいた好適実施の形態につき、図を
参照しながら具体的詳細に説明する。なお、全図を通じ
て同様箇所には理解を容易とするために、便宜上同一符
号を付して示すものとする。
【0033】図1は、本発明にかかる支柱基部31の側
面図であり、図2に図1の矢視A−A、図3の図(a)
に図1の矢視B−B、図3の図(b)に図1の矢視C−
Cならびに矢視D−D、をそれぞれ示す。図2および図
3は、いずれも要部のみを示し必要以外の部分は理解を
明確とするために図示省略してあることを注意された
い。なお、図2は支柱基部31の最下部を、図3の図
(a)は最上面を、図3の図(b)は断面を、示してあ
る。
【0034】この支柱基部31は平面視方形をなしてお
り、4隅に柱部材32である山形鋼材を立設し、図2に
示されるように下端面の周囲を山形鋼材で取り囲むよう
に枠33を溶接して一体化結合されている。枠33の下
面4隅には3角形の基板34も溶接して取り付け、両側
の突出面4箇所に孔35が形成されている。
【0035】図3の図(a)に示されるように、最上面
は柱部材32の両側面が連結材36である山形鋼で連結
されており、連結材36の上面にヒンジとねじとの組み
合わせになる開閉式の軸受け7が一対取り付けられてい
る。4本の柱部材32の対角線上には外側へ向けて垂直
方向の取り付け金具37が取り付けられており、それぞ
れに取り付け孔38が形成されている。
【0036】図3の図(b)に示されるように、4本の
柱部材32の対角線上には外側へ向けてU字形の連結金
具が取り付けられており、この連結金具はC−C断面に
おいては図1に示されるように斜め下方に向けられた連
結金具41であり、D−D断面においては水平方向に向
けられた連結金具42である。これらの連結金具41、
42が取り付けられている柱部材32の部分には内側に
山形鋼の両先端を結合する補強用の平板43が溶接され
ている。
【0037】図1を参照すると、図示左右の柱部材32
は水平方向の連結部材によって連結結合されており、連
結部材の間は斜め方向の補強部材によって、それぞれ溶
接結合されている。支柱基部31の図示左側にはワイヤ
ロープ9を巻き込む手動式ウインチ8と、その下方に手
動式ウインチ8に巻き取られるワイヤロープ9を掛ける
滑車11と、が設けられている。
【0038】ここで、説明の理解を確実容易とするため
に、図1の紙面と並行する面を側面、手動式ウインチ8
が取り付けられている面を正面または前面、図視右側の
面を背面または後面、として説明することとする。この
ことは以後の各図面においても同様とする。
【0039】図1で、支柱基部31の図示される側面の
連結部材、補強部材による結合構造は両側面とも同様で
あり、前面についてもほぼ同様であるが上端面の連結材
36間の左右両側間は連結されていない。背面側は下端
面の枠33から上の左右両側の柱部材32間は連結され
ていない。
【0040】図3の図(a)で連結材36の前後端部に
は、後述するような結合のためのねじ孔44が形成され
ている。
【0041】図4は、脚体45の外観図であり、図
(a)に途中を破断して短縮して示す側面図、図(b)
に図(a)の平面図、に示してある。脚体45は、円筒
形の鋼管でなる上方の第1の脚体部46と下方の第2の
脚体部47、先端である下端部の設置基板48、とから
なる。
【0042】第1の脚体部46の上端は端面から直立し
て平行に突出され、横方向に貫通孔51が形成された結
合金具52と、下端部には結合用のフランジ53とをそ
なえてなる。
【0043】第2の脚体部47は両端にフランジ54を
そなえてなり、第1の脚体部46とはフランジ53、5
4をボルト55とナット56とによって分離可能に結合
される。
【0044】設置基板48は方形の基板部57と、上面
に並行して突設される結合金具58の間にボルト59と
ナットとによって挟持状態に取り付けられるピロボール
ロッドエンド(商品名)として知られるねじ付き軸受け
61が回動可能に取り付けられており、ねじ部がフラン
ジ54と同形の円板金具62にねじ込まれ、ロックナッ
ト63で固定されている。設置基板48の基板部57は
下面側の周囲に突出形成された枠状部と、この枠状部の
内部の井桁状の補強材と、によって強固に形成されてい
る。
【0045】円板金具62の周囲には、図示左右に一対
のU字形の第1の連結金具64、第2の連結金具65が
屈曲され対向するようにして取り付けられている。円板
金具62もまた第2の脚体部47のフランジ54と、ボ
ルト55とナット56とによって分離可能に結合されて
いる。
【0046】この脚体45は、第2の脚体部47と設置
基板48とが、ねじ付き軸受け61を中心にして相対的
に図示左右方向へ回動可能である。また、設置基板48
の基板部57には貫通孔66が2箇所に形成されてい
る。
【0047】図5を参照すると、支柱基部31に脚体4
5を取り付けることを説明するための平面図が示され
る。図示されるように、支柱基部31の4隅対角線上に
放射方向それぞれの平面上に4組の脚体45を配置させ
る。このようなことは、ねじ付き軸受け61を中心に回
動させることによって行なえる。
【0048】ついで、第1の脚体部46の上側の先端部
を持ち上げて図6の要部平面図に示されるように、支柱
基部31の取り付け金具37を先端の結合金具52の対
向間に嵌め込ませ取り付け孔38と貫通孔51とにボル
ト67を挿入し座金とナット68とによって締めつけ結
合固定させるが、後述するように強固に固定するまでは
ボルト67を中心にして回動可能である。
【0049】以上のようにして、4箇所の脚体45を取
り付け結合させた状態が図7の側面図に示される。図示
されるように、適宜な設置面71上において支柱基部3
1を直立状態に立設させることにより、4本の脚体45
は自然な傾斜状態となって先端部の設置基板48の基板
部57もまた設置面71上に伏せたように添う。このよ
うなことは、支柱基部31が接している設置面71に対
して基板部57の接する設置面71の位置に高さ方向の
高低差があったとしても自在に基板部57は任意自在に
添うことは、あえて詳細説明するまでもなく容易に理解
されよう。
【0050】脚体45の第1、第2の脚体部46、47
は、設置基板48に対してねじ付き軸受け61を中心に
して自在に傾動可能であるものの図5に示されるよう
に、設置基板48の基板部57の貫通孔66が外側に位
置するように展開させることが肝要である。このように
することで図7に示されるように、第1の連結金具64
が設置面71に接近する位置に、第2の連結金具65が
第2の脚体部47の上側に位置するようになる。
【0051】図8は、索体75の両端部のみを正面図を
図(a)、側面図を図(b)、に示し、その中間部を図
9に示してある。索体75は固定側ベルト76と締めつ
け側ベルト77の先端部にそれぞれ金属製のフック78
が取り付けられており、フック78は折り返されたベル
トが強固に縫い付けられて止められている。ベルトは強
靱なポリエステル繊維が織られてなるものである。
【0052】図9は、緊締具81の斜視図であり、図
(a)に示されるように固定側ベルト76の端部は、こ
の緊締具81の基部82の軸部に折り返され同様に縫い
付けられて取り付けられている。
【0053】締めつけ側ベルト77の端部は、基部82
の回動軸部83の巻き取り部に挿入されて折り返される
ようにして端部84が引き出され、回動軸部83を中心
にして取り付けられている回動レバー85の矢印方向へ
の回動によりラチエットの一方向のみの回動によって締
めつけ側ベルト77が巻き取られ、先端のフック78を
ベルトとともに引き寄せるようになっている。
【0054】この緊締具81をそなえた索体75は、ベ
ルト荷締機として公知なものであり、締めつけ側ベルト
77の回動軸部83への挿入位置によって任意長として
締めつけることが可能である。また、ワンタッチ式に解
除して相手の引っ掛け部分とはフック78を着脱し得
る。
【0055】図10は、図7に示されるように組み立て
られた支柱基部31と脚体45の要部平面図が示されて
いる。図は説明の理解を容易とするために、支柱基部3
1は図1のD−D矢視図すなわち図3の図(b)と同様
であり、脚体45は先端の設置基板48の部分のみ、そ
れも第1の連結金具64が示され、何れもが間隔を短縮
して示してある。
【0056】この状態で、図7を参照してアンテナ支柱
の立設順序について以下に説明する。まず、設置面71
が地面の場合、直立設置された支柱基部31について
は、枠33の基板34に形成されている四箇所の孔35
に鉄鋼製丸棒の杭を打ち込んでしっかりと位置決めさせ
るとともに、脚体45先端の設置基板48についても貫
通孔66に同様の杭を打ち込んで位置決めさせる。
【0057】8組の索体75を用意し、それぞれの先端
のフック78を支柱基部31の下側四隅の連結金具42
と、対向する四箇所の設置基板48の第1の連結金具6
4とにそれぞれ引っかけ、隣接する設置基板48の第1
の連結金具64どうしにも、それぞれの索体75のフッ
ク78を引っかけ、それぞれの索体75の図示省略の緊
締具81を操作して索体75を適宜緊張状態とし、それ
ぞれの間を拘束状態にする。
【0058】図11は、支柱基部31の図1におけるC
−C矢視図、すなわち図3の図(b)と同様であり、脚
体45は先端の設置基板48の部分のみ、それも第2の
連結金具65が示され、図10と同様に間隔を短縮して
示してある。
【0059】さらに8組の索体75を用意し、それぞれ
の先端のフック78を支柱基部31の上側四隅の連結金
具41と、四箇所の設置基板48の第2の連結金具65
とにそれぞれ引っかける。この際、第2の連結金具65
から見て最接近位置の連結金具41に引っかけるのでは
なく、それよりも隣接する両側二箇所の連結金具41に
引っかけるのである。
【0060】つまり、一箇所の設置基板48の第2の連
結金具65からは、支柱基部31の遠い側の連結金具4
1に、2組の索体75を架けわたすことになり、支柱基
部31の4面それぞれの面については一対の2組の索体
75が、たすき掛けされるから、それぞれの索体75の
図示省略の緊締具81を操作して索体75を適宜緊張状
態とし、それぞれの間を拘束状態にする。
【0061】図11の状態は支柱基部31が立設された
状態を示すものであり、実際の立設過程においては後述
するように4面のうち背面側の索体75を取り付けない
状態とするものである。
【0062】図12は、支柱本体91の外観図であり、
図(a)に側面図、図(b)に要部正面図、図(c)に
要部背面図、がそれぞれ示される。支柱本体91は下方
の下部支柱92と上方の上部支柱93とからなり、その
間が分離可能に連結結合されて一体化される。
【0063】下部支柱92は、平面視方形をなすように
それぞれ構造用鋼材でなる、四隅の円筒管94とその周
囲を梯子状に連結する連結部材95と補強用の傾斜部材
96とが溶接されて一体形成されてなる枠形の角柱形状
であり、上部支柱93も基本的には同様構成である。
【0064】下部支柱92の中間部分には円形の軸部9
7が左右方向に突設されており、下端面にはワイヤロー
プを取り付けるための係合部98が設けられており、下
部支柱92と上部支柱93の上端四隅には、対角線上に
それぞれ補強用のロープを取り付けるための孔開き金具
99が一体に設けられている。
【0065】図(b)の正面側と図(c)の背面側とに
は、左右の円筒管94に軸部97と対応する位置に正面
側と背面側とに向けられた対の台座金具101が取り付
けられており、ねじ孔102が形成されている。また背
面側の下方の左右にも対の台座金具103が取り付けら
れ、ねじ孔104が形成されている。
【0066】下部支柱92の内部中央の下部には、上下
に移動し得るねじ105と、ねじ105の上端部には回
転ハンドル106と下端部には加圧基板107とが設け
られた加圧器108が取り付けられている。この加圧基
板107は、回転ハンドル106の回転操作によるねじ
105の回転に回転連動しないで上下されるように連結
されている。
【0067】上記、支柱本体91が図7の状態に立設さ
れ、図10、図11のように索体75が取り付けられた
状態の支柱基部31上に、支柱基部31上面の左右の軸
受け7を解放させて図13に示されるように水平姿勢と
して位置させ、上部支柱93側に支持台111を配置さ
せて軸受け7に軸部97を嵌め込ませることにより、支
持台111と軸受け7とによって支持されるから、軸受
け7を閉じて軸部97を回動可能に支持させる。
【0068】なお、支柱本体91の上部先端側には都合
で図示省略しているが、図25で説明の重量を有する送
受信装置3を含むアンテナ4が取り付けられている。こ
のためにも支柱本体91を水平姿勢に支持させる支持台
111が必要なものである。
【0069】図13には索体75は図示煩雑となること
から省略して示してあるが、実際には図10、図11で
説明のように取り付けられている。ただし、図11に示
されている支柱基部31の前後両側面のうち、背面側を
連結する柱部材32の上側の連結金具41と、脚体45
先端部の第2の連結金具65と、を連結させる一対の索
体75のみを取り付けない状態にしておくことが肝要で
ある。
【0070】軸部97が軸受け7に支持され、支柱本体
91が支持台111に支持されて水平姿勢となった状態
で、手動式ウインチ8のワイヤロープ9を滑車11を介
し、その先端を支柱本体下部の係合部98に取り付け係
合させて、手動式ウインチ8を操作しワイヤロープ9を
巻き取ることにより、支柱本体91は軸部97を中心に
して起立立設される。この状態が図14に示される。図
14においても支柱本体91の上端部には送受信装置3
を含むアンテナ4が取り付けられているが、同様に図示
省略して示されている。
【0071】支柱基部31の内部に支柱本体91の下部
が入り込むことによって、図14の状態になるのである
が、このことは、支柱基部31の背面側には最下面の枠
33から上方には連結部材や補強部材などがなく、解放
状態なことから入り込ませることが可能であり、たすき
掛けとなる一対の索体75も取り付けられていないこと
によっても可能なことである。したがって、支柱本体9
1が立設状態となることによって背面側の索体75を取
り付け、図11の状態に連結させる。
【0072】図15は、山形鋼でなる第1の結合金具1
15の斜視図が示され、水平面の両端部と垂直面の両側
方に、それぞれねじ挿通用の対の貫通孔116、117
が形成されている。
【0073】図16は、同様に山形鋼でなる第2の結合
金具121の斜視図が示され、垂直面の両端部に、それ
ぞれねじ挿通用の対の貫通孔122、123が形成され
ている。
【0074】図14の状態に立設された支柱本体91に
対して、図17の要部背面図、ならびに図18の要部側
面図、に示されるように、支柱基部31上部の連結材3
6の上面において前後面から第1の結合金具115を対
向させるようにしてあてがい、水平面の貫通孔116に
ボルト125を挿入して支柱基部31上面のねじ孔(図
3の図(a)に図示)44にねじ込むとともに、垂直面
の貫通孔117にもボルト126を挿入して支柱本体9
1の台座金具101のねじ孔102にねじ込ませる。
【0075】さらには、結合金具121を支柱基部31
の背面側の両側部の柱部材32にあてがい、外側の貫通
孔122にボルト127を挿入して柱部材32に形成さ
れているねじ孔(図示省略)にねじ込むとともに、内側
の貫通孔123にもボルト128を挿入して支柱本体9
1の台座金具103のねじ孔104にねじ込ませる。必
要に応じて、軸受け7のねじをも締めつけ軸部97との
間の隙間をなくした固定状態にする。
【0076】ついで、加圧器108のハンドル106を
回転操作し、加圧基板107を下げて設置面71へ十分
な圧接状態にした状態で、第1、第2の結合金具11
5、121のボルト125〜128を締めつけ、支柱基
部31と支柱本体91とを結合固定させる。これによっ
て、支柱基部31の背面側上部の解放状態が結合される
ことにもなるから、すべての索体75の緊締具81を操
作して緊密な引っ張り状態に締めつけることにより、強
固にして安定したアンテナ支柱の立設状態が得られる。
【0077】この状態が図19の側面図、図20の平面
図、図21の斜視図に示される。各図には送受信装置3
を含むアンテナ4、ならびに索体75のすべてが図示し
てある。また、図21には支柱本体91の上部四隅に取
り付けられたロープ23を地上に打ち込み埋め込まれた
杭24に結合させ、緊張状態に補強させて風圧などに対
するさらなる安定姿勢が維持されるようにしてある。
【0078】以上のように、支柱基部31の上部は周囲
に放射方向へ傾斜されて取り付けられた複数の剛体でな
る脚体45によって支えられ、その脚体45の先端部と
は支柱基部の上部ならびに下部とに索体75で緊張状態
に拘束されるとともに、脚体45の先端部間どうしが周
囲を取り囲むように、やはり索体75によって緊張状態
に拘束されていることにより、全体の重量が作用するこ
ととあいまって、脚体45の先端部の設置基板48と支
柱基部31との相互の位置関係がアンテナ4部に作用す
る何れの方向からの風圧によっても変動することがな
い。すなわち、アンテナ4の方向が変化することがな
い。
【0079】このようなことは、支柱基部31の設置面
と脚体45の設置基板48に杭を用いて位置決めせず、
ロープ23によって補強することのない状態でもそのよ
うな作用、効果が得られる。杭やロープを併用すること
によってさらなる効果の増大することは勿論のことであ
り、このことは試作機により実際にアンテナ部に相当す
る負荷を作用させて確認されている。
【0080】本発明になるアンテナ支柱の特徴の一つで
あるところの、立地条件にかかわらず立設可能なことに
ついて、図22の側面図を参照して以下に説明すると、
設置面である地面71が二点鎖線に示されるような水平
面Hよりも右上がりに傾斜している場合、最初に設置す
る支柱基部31の設置面部分のみを水平面となるように
水準器などで確認しながら地ならしする。
【0081】その状態として支柱基部31を載置し、図
5、図6、図7で説明したようにして脚体45を取り付
け、以下既述したようにして索体75をも取り付けるの
であるが、この過程で支柱基部31が垂直姿勢を維持す
るように確認しながら取り付ける。以下、同様にして支
柱本体91を取り付けるとともに立設させることは同様
である。このようにして支柱本体91の中心を鉛直な垂
直線Vに一致した状態の垂直姿勢に立設されることとな
る。
【0082】理由は、脚体45が取り付けられている支
柱基部31上部の取り付け金具37を中心にして自在に
傾斜可能であり、先端の設置基板48についても地面7
1に自在に添うことが可能である。加えて、索体75は
その長さを任意に調節し得ることから、支柱基部31と
脚体45の先端部との間隔に応じて自在に取り付け得る
こと、ならびにそのようなことに関係なく緊張状態にな
し得るからである。
【0083】このようなことは、図示状態の前後方向の
傾斜面に限ることなく、直交する横方向の傾斜面、ある
いは斜め方向であってもよく、さらには複合する方向の
傾斜面、段付き面、その他の複雑な設置面71の状況に
対応可能なことは容易に理解されよう。
【0084】図23は、支柱基部31のより安定した立
設状態が得られることの第1の実施の形態について要部
のみが側面図に示されている。すなわち、脚体45を構
成する第1の脚体部46と第2の脚体部47とを結合し
ているフランジ53、54の間に、両端部にフランジ1
35をそなえた第3の脚体部136を介在連結させるこ
とにより、二点鎖線に示される脚体45よりも、延長さ
れた脚体137となり、先端の設置基板48の間隔を大
幅に広げることから、より一層安定した支柱基部31の
立設状態が得られることとなる。なお、第3の脚体部1
36の長さは必要に応じて任意に設定可能であり、索体
75についても長さに応じて既述したもの、あるいは適
応する長さを有するものなどを使用することができる。
【0085】このような立設構成は、たとえば、地面な
どへ杭による位置決め固定ができない設置場所である建
造物などの屋上に設置する場合に、とくに効果的であ
る。
【0086】図24は、支柱基部31のより安定した立
設状態が得られることの第2の実施の形態について支柱
基部31と脚体45との平面図が示されている。すなわ
ち、脚体45先端の設置基板48の下面に広い基板14
1を配置し、設置基板48の貫通孔66を利用してボル
トとナットとにより基板141を取り付ける。このよう
にすることで実質設置基板48の面積が大幅に広げられ
たことになるから、この面の安定性が確保されるととも
に、実質的に先端部の間隔が広げられたことにもなる。
【0087】それ以外にも、このような広面積なことに
より、この基板141上に適宜な重量のある、たとえば
砂袋やコンクリートブロック、水入りの密閉容器などを
積載することにより、転倒モーメントを大きくなし得る
ことから耐風圧性を強化して傾きや振動の生じることを
防止し得るので、建造物の屋上など杭による固定ができ
ない場所に設置することが可能ともなる。索体75につ
いては既述したものを、そのまま使用することが可能で
ある。
【0088】基板141は容易に可搬可能な、軽量なア
ルミニウム合金の厚板を使用すること、鋼材などによる
適宜な厚さを有する格子状の敷板に防錆処理を施したも
の、などから選択し得るし、形状についても適宜に設定
可能である。
【0089】上記、実施の形態における索体75は、断
面が偏平な形状としたが、このような形状に限定するも
のではなく、断面が円形なロープ形状であってもよく、
さらには偏平なチェーン、など、から選択可能なもので
ある。もちろん緊締具81はそれらに適合するものとす
る。
【0090】アンテナ支柱を構成する部材について、構
造用鋼を使用するとして説明したが目的ならびに状況に
応じては軽量化のためにアルミニウム合金とすることも
可能であり、それらの複合化とすることもまた可能なこ
とである。
【0091】アンテナ支柱上には、送受信装置を含むア
ンテナを搭載し得るが必ずしも送受信装置などの通信装
置本体を設けることなく、少なくともアンテナを搭載す
ることが要件である。
【0092】アンテナについても、パラボラ型以外のカ
セグレン型、ホーンアンテナ、平面アンテナ、さらには
VHF帯、UHF帯などの折り返し型アンテナ、などで
あってもよいことである。
【0093】(付記1) 設置面上に垂直状態に立設さ
れる支柱基部と、上記支柱基部の上部から傾斜状態に延
在され先端部が設置面上に設置される複数の脚体と、上
記支柱基部の下部と脚体の先端部ならびに支柱基部の上
部と脚体の先端部それぞれを牽引状態に連結させる索体
と、上記支柱基部の上部に中間部が回動可能に支持され
起立された状態で支柱基部に結合固定されアンテナを支
持する支柱本体と、をそなえてなることを特徴とするア
ンテナ支柱。 (付記2) 設置面上に垂直状態に立設される支柱基部
と、上記支柱基部の上部から傾斜状態に延在され先端部
が設置面上に設置される複数の脚体と、上記支柱基部の
下部と脚体の先端部ならびに支柱基部の上部と脚体の先
端部それぞれを牽引状態に連結させる索体と、上記支柱
基部の上部に中間部が回動可能に支持され起立された状
態で支柱基部に結合固定されアンテナを支持する支柱本
体と、をそなえてなり、上記支柱基部の上部と脚体の先
端部とを連結させる索体の上部側は、たがいに隣接する
脚体上部に連結されることを特徴とするアンテナ支柱。 (付記3) 設置面上に垂直状態に立設される支柱基部
と、上記支柱基部の上部から傾斜状態に延在され先端部
が設置面上に設置される複数の脚体と、上記支柱基部の
下部と脚体の先端部ならびに支柱基部の上部と脚体の先
端部それぞれを牽引状態に連結させる索体と、上記支柱
基部の上部に中間部が回動可能に支持され起立された状
態で支柱基部に結合固定されアンテナを支持する支柱本
体と、をそなえてなり、上記支柱本体の起立方向への回
動にともなって支柱基部内に支柱本体の部分が入り込む
側の支柱基部の面は解放されており、起立状態において
支柱基部の解放面を連結するように連結金具を取り付け
るとともに該連結金具によって支柱本体をも結合固定さ
せることを特徴とするアンテナ支柱。 (付記4) 上記脚体は連結可能な複数の脚体部からな
り、必要に応じて脚体部の数を選択して長短となし脚体
先端部相互の間隔を設定し得ることを特徴とする付記1
ないし付記3いずれかに記載のアンテナ支柱。
【0094】(付記5) 上記脚体の先端部には設置面
と接する広面積な基板を取り付け可能としたことを特徴
とする付記1ないし付記4いずれかに記載のアンテナ支
柱。
【0095】(付記6) 支柱基部を設置面上に垂直状
態に立設させるとともに支柱基部の上部から複数の脚体
が放射状にかつ傾斜状態に延在される先端部を設置面上
に設置し、上記支柱基部の下部と脚体の先端部および隣
接する脚体の先端部間ならびに支柱基部の上部と脚体の
先端部それぞれを索体によって牽引状態に連結させ、上
部側にアンテナを取り付けた支柱本体の中間部を上記支
柱基部の上部に回動可能に水平姿勢にして支持させると
ともに下部側に立設用のロープ巻き取り装置のロープを
係合させ、ロープ巻き取り装置を動作させてロープを巻
き取らせることにより支柱本体を支柱基部に対して起立
方向へ回動させることによって支柱本体の部分が支柱基
部の解放面から内部に入り込み立設姿勢となった状態に
おいて、支柱基部の解放面を連結するように連結金具を
取り付けるとともに連結金具を支柱本体に対しても結合
固定させ、かつ解放面側に索体を取り付け連結させるよ
うにして組み立て立設させることを特徴とするアンテナ
支柱の立設方法。
【0096】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
なるアンテナ支柱ならびにアンテナ支柱の立設方法によ
ると、設置面の状態が従来のような比較的に平坦な場所
に限定されることなく、起伏の多い場所や傾斜地、岩場
などで広範囲な整地をすることが困難な場所においても
垂直姿勢に容易に設置させることが可能である。
【0097】支柱基部側の構成が重量を有するのは、支
柱基部と直線状の脚体のみであり、強固に連結する索体
は軽量かつ容積を小型化し得ることから設置場所への搬
送が容易であり、建造物の屋上や、道路の整備されてい
ない山岳地帯などに運び上げることが人力によって可能
である。保管場所についても少ない面積ならびに容積で
こと足りる。
【0098】脚体を伸縮状態に設定し得ること、ならび
に脚体の先端部に基板を付加して立設姿勢の安定化を図
ることも可能なことから、狭隘な場所など杭打ちによる
位置決めが困難な場所での立設が可能でもあるなど、そ
の実用上の効果はきわめて顕著なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支柱基部の側面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B,C−C,D−D矢視図である。
【図4】脚体の外観図である。
【図5】支柱基部と脚体との組み立て説明図(その1)
である。
【図6】支柱基部と脚体との組み立て説明図(その2)
である。
【図7】支柱基部に脚体が取り付けられた状態の側面図
である。
【図8】索体の両端部のみを示す正面図および側面図で
ある。
【図9】索体の緊締具の斜視図とその作用説明図であ
る。
【図10】索体の取り付け構造(その1)である。
【図11】索体の取り付け構造(その2)である。
【図12】支柱本体の外観図である。
【図13】支柱本体を立設させる手順説明(その1)で
ある。
【図14】支柱本体を立設させる手順説明(その2)で
ある。
【図15】第1の結合金具の斜視図である。
【図16】第2の結合金具の斜視図である。
【図17】支柱基部と支柱本体との結合状態の背面図で
ある。
【図18】支柱基部と支柱本体との結合状態の側面図で
ある。
【図19】組み立てられたアンテナ支柱の側面図であ
る。
【図20】組み立てられたアンテナ支柱の平面図であ
る。
【図21】組み立てられたアンテナ支柱の斜視図であ
る。
【図22】傾斜地においても垂直な状態に立設可能なこ
との説明図である。
【図23】脚体を延長させ安定化が可能なことの説明図
である。
【図24】脚体の先端部に基板を付加し安定化が可能な
ことの説明図である。
【図25】従来のアンテナ支柱の側面図である。
【図26】従来の支柱基部の平面図である。
【図27】従来のアンテナ支柱の問題点を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 支柱基部 2 支柱本体 3 送受信装置 4 アンテナ 5 作業台 6 基部本体 7 軸受け 8 手動式ウインチ 9 ワイヤロープ 11 滑車 12 第1の脚部材 13 第2の脚部材 14 補強部材 15 ジャッキ 16 連結部材 17 下部支柱 18 上部支柱 19 軸部 21 係合部 22 金具 23 ロープ 24 杭 25 ターンバックル 26 避雷針 31 支柱基部 32 柱部材 33 枠 34 基板 35 孔 36 連結材 37 取り付け金具 38 取り付け孔 41、42 連結金具 43 平板 44 ねじ孔 45 脚体 46 第1の脚体部 47 第2の脚体部 48 設置基板 51 貫通孔 52 結合金具 53、54 フランジ 55 ボルト 56 ナット 57 基板部 58 結合金具 59 ボルト 61 ねじ付き軸受け 62 円板金具 63 ロックナット 64 第1の連結金具 65 第2の連結金具 66 貫通孔 67 ボルト 68 ナット 71 設置面 75 索体 76 固定側ベルト 77 締めつけ側ベルト 78 フック 81 緊締具 82 基部 83 回動軸部 84 端部 85 回動レバー 91 支柱本体 92 下部支柱 93 上部支柱 94 円筒管 95 連結部材 96 傾斜部材 97 軸部 98 係合部 99 孔開き金具 101 台座金具 102 ねじ孔 103 台座金具 104 ねじ孔 105 ねじ 106 回転ハンドル 107 加圧基板 108 加圧器 111 支持台 115 第1の結合金具 116、117 貫通孔 121 第2の結合金具 122、123 貫通孔 125〜128 ボルト 135 フランジ 136 第3の脚体部 137 脚体 141 基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置面上に垂直状態に立設される支柱基
    部と、上記支柱基部の上部から傾斜状態に延在され先端
    部が設置面上に設置される複数の脚体と、上記支柱基部
    の下部と脚体の先端部ならびに支柱基部の上部と脚体の
    先端部それぞれを牽引状態に連結させる索体と、 上記支柱基部の上部に中間部が回動可能に支持され起立
    された状態で支柱基部に結合固定されアンテナを支持す
    る支柱本体と、 をそなえてなることを特徴とするアンテナ支柱。
  2. 【請求項2】 設置面上に垂直状態に立設される支柱基
    部と、上記支柱基部の上部から傾斜状態に延在され先端
    部が設置面上に設置される複数の脚体と、上記支柱基部
    の下部と脚体の先端部ならびに支柱基部の上部と脚体の
    先端部それぞれを牽引状態に連結させる索体と、上記支
    柱基部の上部に中間部が回動可能に支持され起立された
    状態で支柱基部に結合固定されアンテナを支持する支柱
    本体と、をそなえてなり、 上記支柱基部の上部と脚体の先端部とを連結させる索体
    の上部側は、たがいに隣接する脚体上部に連結されるこ
    とを特徴とするアンテナ支柱。
  3. 【請求項3】 設置面上に垂直状態に立設される支柱基
    部と、上記支柱基部の上部から傾斜状態に延在され先端
    部が設置面上に設置される複数の脚体と、上記支柱基部
    の下部と脚体の先端部ならびに支柱基部の上部と脚体の
    先端部それぞれを牽引状態に連結させる索体と、上記支
    柱基部の上部に中間部が回動可能に支持され起立された
    状態で支柱基部に結合固定されアンテナを支持する支柱
    本体と、をそなえてなり、 上記支柱本体の起立方向への回動にともなって支柱基部
    内に支柱本体の部分が入り込む側の支柱基部の面は解放
    されており、起立状態において支柱基部の解放面を連結
    するように連結金具を取り付けるとともに該連結金具に
    よって支柱本体を結合固定させることを特徴とするアン
    テナ支柱。
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