JP2002212837A - ナノグラファイバの製造方法、ナノグラファイバ、ナノグラファイバを使用した構造物 - Google Patents

ナノグラファイバの製造方法、ナノグラファイバ、ナノグラファイバを使用した構造物

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JP2002212837A
JP2002212837A JP2001044333A JP2001044333A JP2002212837A JP 2002212837 A JP2002212837 A JP 2002212837A JP 2001044333 A JP2001044333 A JP 2001044333A JP 2001044333 A JP2001044333 A JP 2001044333A JP 2002212837 A JP2002212837 A JP 2002212837A
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carbon material
fiber
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carbon
nanograph
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Toshiyuki Tsuboi
利行 坪井
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Futaba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナノグラファイバを多量に製造することが可
能なナノグラファイバの製造方法を提供すること。 【解決手段】 チャンバ13内を5〜50Torrのガ
ス雰囲気にして、1対の位置制御装置11、11によっ
て1対の炭素電極1、1を所定間隔に維持しながら、放
電用電源装置4から直流電流を供給することによってア
ーク放電を発生させ、これにより、陰極堆積物中にナノ
グラファイバを生成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナノグラファイバ
の製造方法、ナノグラファイバ、ナノグラファイバを使
用した機械部品や電子部品等の構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、微少な線状の炭素物質として
カーボンナノチューブやナノグラファイバが知られてお
り、電子放出源等への応用が研究されている。カーボン
ナノチューブには、単層カーボンナノチューブと多層カ
ーボンナノチューブがあることが知られている。単層カ
ーボンナノチューブは、断面が円形の単層の炭素素材で
構成されており、柔らかく曲がりやすいという性質を有
している。一方、多層カーボンナノチューブは、図13
(a)に示すように断面が同心円状に配設された多層構
造の炭素素材によって形成されているものが知られてい
る。
【0003】図14及び図15は、ヘリウムガス雰囲気
下でアーク放電法によって製造した多層カーボンナノチ
ューブの透過電子顕微鏡(TEM)写真である。図13
(a)に示したように多層カーボンナノチューブは同心
円状の複数の炭素素材層を有しているため硬く、針状結
晶と呼ばれており、曲がる場合には、図15に示すよう
に折れて曲がるという性質を有している。
【0004】一方、従来のナノグラファイバは内径が小
さく(2μm以下)、図13(b)に示すように、断面
同心円状の炭素素材を主体として線状に構成されてお
り、多層状になっている。
【0005】従来の多層カーボンナノチューブでは同心
円状の断面構造を有しており、隣接する層間の相互作用
が強くて層間スライドが起こり難いため硬くて折れて曲
がる。また、多層カーボンナノチューブは同心円構造で
あるため面内導電性に乏しく電子が流れるのは主に最外
層のみである。
【0006】従来の多層カーボンナノチューブ及びナノ
グラファイバは前述したような特徴を有しており、電界
放出源に利用した場合、多層状に構成されているため単
層カーボンナノチューブに比べて寿命が長くなるという
利点があり、多層カーボンナノチューブ及びナノグラフ
ァイバを多量に製造する方法が研究されている。従来、
ナノグラファイバの製造方法としては、アーク放電法を
用いて、水素50〜100Torrの雰囲気下で製造す
る方法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水素5
0〜100Torrの雰囲気下で、アーク放電法を用い
てナノグラファイバを製造する方法では、良質のものは
放電初期にしか得られないため、長時間の放電には向か
ず、多量のナノグラファイバを製造することは困難とい
う問題があった。
【0008】本発明は、ナノグラファイバを多量に製造
することが可能なナノグラファイバの製造方法を提供す
ることを課題としている。また、本発明は、新規なナノ
グラファイバを提供することを課題としている。さらに
本発明は、新規なナノグラファイバを使用した各種構造
物を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、チャン
バ内に配設した1対の炭素電極間にアーク放電を生じさ
せることによりナノグラファイバを製造するナノグラフ
ァイバの製造方法において、5〜50Torrのガス雰
囲気下でアーク放電を生じさせることによりナノグラフ
ァイバを製造するナノグラファイバの製造方法が提供さ
れる。5〜50Torrのガス雰囲気下でアーク放電を
生じさせることにより多量のナノグラファイバが製造さ
れる。
【0010】ここで、30〜40Torrのガス雰囲気
下でアーク放電を生じさせるようにすることがより好ま
しい。また、アーク放電の放電電流を直流150A/c
以下、好ましくは100A/cm〜110A/c
の範囲にすることが好ましい。また、前記ガスとし
て、酸素、一酸化炭素、二酸化炭素又は窒素を用いるこ
とが好ましい。また、前記1対の炭素電極近傍に配設し
たノズルから前記ガスを前記1対の炭素電極に直接吹き
付けながら排気することにより陰極側炭素電極を冷却す
るようにしてもよい。
【0011】また、本発明によれば、断面が渦巻き状の
炭素素材によって多層構造に形成された線状のナノグラ
ファイバが提供される。また、本発明によれば、断面が
渦巻き状の炭素素材によって中心部に形成された線状の
第1の炭素素材部と、前記第1の炭素素材部の少なくと
も一部を覆う断面が同心円形状でチューブ状の第2の炭
素素材部とから成るナノグラファイバが提供される。こ
こで、前記第1の炭素素材部の端部が前記第2の炭素素
材部から露出していてもよい。
【0012】また、本発明によれば、断面が渦巻き状の
炭素素材によって形成された線状の第1の炭素素材部
と、断面がチューブ状の炭素素材によって形成され前記
第1の炭素素材部を覆うチューブ状の第2の炭素素材部
とによって構成され、前記第1の炭素素材部の端部の一
方が前記第2の炭素素材部から露出して成ることを特徴
とするスクリューが提供される。第2の炭素素材部を回
転駆動することにより第1の炭素素材部回転し、これに
よりスクリューとして機能する。
【0013】また、本発明によれば、断面が渦巻き状の
炭素素材によって形成された線状の第1の炭素素材部と
断面が同心円形の炭素素材によって形成され前記第1の
炭素素材部を覆うチューブ状の第2の炭素素材部とによ
って構成され、前記第1の炭素素材部の端部の一方が前
記第2の炭素素材部から露出して成るナノグラファイバ
と、前記第1の炭素素材部の露出部の外周囲にその円周
方向に沿って所定間隔で複数の突起を一体形成すること
により構成される第1の歯車と、前記第2の炭素素材部
の外周囲にその円周方向に沿って所定間隔で複数の突起
を一体形成することにより構成される第2の歯車とを備
えて成ることを特徴とする複歯車が提供される。第1の
歯車と第2の歯車の一方に回転力を加え、他方の歯車で
回転力を伝達することにより、回転速度を変換すること
ができる。また、本発明によれば、前記ナノグラファイ
バを使用した可変抵抗素子が提供される。ナノグラファ
イバを曲げることによって抵抗値を変化させる。
【0014】
【発明の実施の形熊】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るナノグ
ラファイバの製造方法に使用するナノグラファイバ製造
装置の概略図で、アーク放電法によってナノグラファイ
バを製造する装置の例を示している。図1において、1
は炭素電極、2は冷却管、3は煤回収用フィルタ、4は
直流電力及び交流電力のいずれも出力可能な放電用電源
装置、5は放電用電源装置4の出力波形を観察するため
のデジタルオシロスコープ、6はロータリーポンプ、7
は真空バルブ、8はのぞき窓、9はガス導入口、10は
気密用オーリング、11は位置制御装置、12は電磁
弁、13はチャンバである。
【0015】チャンバ13内には、1対の炭素電極1、
1が対向して配設されており、各炭素電極1、1は、一
方が陽極、他方が陰極として機能し、1対の位置制御装
置11、11によって、所定の一定距離に保たれるよう
に移動制御される。チャンバ13内は所定のガスで一定
圧力に維持される。チャンバ13内をガスで所定の一定
圧力にする方法として、チャンバ13内を所定圧力のガ
スで満たした状態で前記ガスの供給を停止し、チャンバ
13を閉じた状態にして前記状態を維持するクローズド
システムと、チャンバ13内に常時ガスを供給すると共
に排気を行うことによってチャンバ13内を所定のガス
圧に維持するオープンシステムがある。
【0016】クローズドシステムの場合には、先ずロー
タリーポンプ6でチャンバ13内を真空にし、破線矢印
で示すようにガス導入口9からチャンバ13内にガスを
供給して一定の圧力にした後、真空バルブ7を閉じてチ
ャンバ13内をガスで所定の圧力に維持する。また、オ
ープンシステムの場合には、先ずロータリーポンプ6で
チャンバ13内を真空にし、破線矢印で示すようにガス
導入口9からチャンバ13内にガスを供給すると共に、
ロータリーポンプ6でガスを排気することによって、チ
ャンバ13内をガスで所定の圧力に維持する。
【0017】次に、以上のように構成されたナノグラフ
ァイバ製造装置を用いてナノグラファイバを製造する方
法を説明する。ナノグラファイバを製造する場合、先
ず、クローズドシステム又はオープンシステムにより、
ガス導入口9から供給する所定のガスによってチャンバ
13内を所定の圧力に維持する。ガスとしてはあらゆる
種類のガスが使用可能であるが、特に、酸素、一酸化炭
素、二酸化炭素、窒素が好ましい。また、ガスの圧力
は、5〜50Torr、好ましくは30〜40Torr
が適している。
【0018】この状態で、1対の位置制御装置11、1
1によって1対の炭素電極1、1を所定の一定距離に維
持しながら、放電用電源装置4から直流電流を流すこと
によってアーク放電を生じさせる。放電電流としては、
直流100A/cm〜110A/cmの範囲の電流
が適している。尚、アーク放電を生じさせる方式とし
て、交流アーク放電方式、パルスを供給するパルスアー
ク放電方式等も使用できる。前記アーク放電により、前
記陽極を加熱させて、前記陽極を構成する炭素材料を蒸
発させる。陰極に生成する陰極堆積物には、生成した多
量のナノグラファイバが含まれている。尚、アーク放電
によって生成した煤は、フィルタ3で回収する。
【0019】ガスの供給方法としては、クローズドシス
テムとオープンシステムのいずれの方法も使用すること
ができるが、前記ガスとして酸素を用いたオープンシス
テムの場合、炭素電極1、1が燃焼し、炭素電極1、1
の径が縮小して電流密度が大きくなるため、製造条件の
適正な制御が困難になる場合がある。したがって、炭素
電極1、1近傍にガス導入用のノズル(図示せず)を設
け、前記ノズルから酸素を直接炭素電極1、1に吹き付
けると共に、ロータリポンプ6で酸素を排気することに
より、チャンバ13内を酸素で所定の圧力に維持するよ
うにする。これにより、炭素電極1、1の燃焼が抑制さ
れ、適正な条件で容易にナノグラファイバを製造するこ
とが可能になる。
【0020】以上述べたように本発明の実施の形態に係
るナノグラファイバの製造方法は、チャンバ13内に配
設した1対の炭素電極1、1間にアーク放電を生じさせ
ることによりナノグラファイバを製造するナノグラファ
イバの製造方法において、5〜50Torrのガス雰囲
気下、好ましくは30〜40Torrのガス雰囲気下で
アーク放電を生じさせることによりナノグラファイバを
製造するようにしている。したがって、多量のナノグラ
ファイバを容易に製造することが可能になる。
【0021】ここで、放電電流としては、直流150A
/cm以下、好ましくは直流100A/cm〜11
0A/cmがより適している。また、前記ガスは、あ
らゆる種類のガスが使用できるが、酸素、一酸化炭素、
二酸化炭素又は窒素が適していることを確認している。
また、前記ガスとして酸素を使用した場合、前記1対の
炭素電極近傍にノズルを配設し、前記酸素を前記ノズル
から前記1対の炭素電極に直接を吹き付けながら排気し
て一定ガス圧に維持するようにすれば、電界放出特性に
優れたナノグラファイバを製造することができる。
【0022】ところで、前記方法によって製造した陰極
堆積物中には、断面が渦巻き状の炭素素材によって形成
された線状の第1の炭素素材部と、断面が円形状の炭素
素材によって形成され、前記第1の炭素素材部の少なく
とも一部を覆うチューブ状の第2の炭素素材部とから成
る新規な構造のナノグラファイバが含まれている。図2
は前記ナノグラファイバの構造を示す図で、図2(a)
は前記ナノグラファイバの側面図、同図(b)は同図
(a)のA−A断面図である。
【0023】図2において、第1の炭素素材部21は、
平面状の炭素素材が断面渦巻き状に形成され、全体が線
状に形成されている。第2の炭素素材部22は、炭素素
材が断面同心円形状に形成されて全体がチューブ状に形
成され、前記第1の炭素素材部21の一部を覆ってい
る。第1の炭素素材部21と第2の炭素素材部22は、
相互に連結している。また、図2の例では、第2の炭素
素材部22は同心円状で多層構造となっている。
【0024】前記ナノグラファイバは、先ず第1の炭素
素材部21が生成され、その後、第1の炭素素材部21
を被覆するように第2の炭素素材部22が成長する過程
で、第2の炭素素材部22の成長が停止したものと考え
られる。第1の炭素素材部21は渦巻き状に形成されて
いるため第2の炭素素材部22から露出した部分は柔ら
かくて曲がりやすく、曲がる場合にも折れずに曲がると
いう性質を有している。また、第2の炭素素材部22は
同心円構造になっているため硬いという性質を有してい
る。
【0025】前記ナノグラファイバは、以上のような性
質を有しているため、ナノサイズの機械部品や電子部品
等の構造物として応用することが可能である。例えば、
第1の炭素素材部21の長さが長い鞭状の前記ナノグラ
ファイバを用いて、硬くて太い第2の炭素素材部22を
力点、柔らかくて細い第1の炭素素材部21を作用点と
すれば、切断器具やスクリューとして利用できる。
【0026】また、第1の炭素素材部21の長さが短い
前記ナノグラファイバを用いて、第1の炭素素材部21
と第2の炭素素材部22を化学修飾して突起を形成する
ことにより、仕事率変換等を行う複歯車として利用でき
る。また、渦巻き構造は温度等の外的刺激により層間距
離が変化することを利用してセンサとして利用できる。
また、前記ナノグラファイバは、曲がることによって抵
抗値が変化するため、可変抵抗素子として利用できる。
また、被覆導線、同軸ケーブルに応用することができ
る。
【0027】尚、炭素物質である前記ナノグラファイバ
には、図2に示した構造のものだけでなく、渦巻き構造
と同心円構造とが、半径方向に複数交互に積層された構
造のものもある。また、断面が渦巻き状の炭素素材によ
って多層構造に形成された線状のものもある。また、第
2の炭素素材部22が、第1の炭素素材部21の端部も
含めて、第1の炭素素材部21全体を覆う構造のものも
ある。また、第2の炭素素材部22が第1の炭素素材部
21を覆うと共に、第1の炭素素材部21の端部以外の
部分が第2の炭素素材部22の間から露出している構造
のものもある。
【0028】また、第2の炭素素材部22が第1の炭素
素材部21を覆うと共に、第1の炭素素材部21の端部
が露出し、且つ、第1の炭素素材部21の端部以外の一
部分が第2の炭素素材部22の間から露出している構造
のものもある。また、第2の炭素素材部22から露出し
ている第1の炭素素材部21の部分が、完全な渦巻き構
造ではなく、第1の炭素素材部21の外側部分の一部に
同心円構造をもつものもある。
【0029】また、第2の炭素素材部22から露出して
いる第1の炭素素材部21の外側部分に構造の乱れが生
じ、渦巻き構造と同心円構造が入り乱れているものもあ
る。前記ナノグラファイバの全体の外径は数ナノメート
ル〜数百ナノメートルで、長さは数十ナノメートル以上
である。第1の炭素素材部21の外径は、前記ナノグラ
ファイバの全外径の5〜95%である。前述したような
第1の炭素素材部21の一部が第2の炭素素材部22か
ら露出した構造のナノグラファイバは、第2の炭素素材
部22が第1の炭素素材部21全体を覆う構造のナノグ
ラファイバを、機械的あるいは熱的に処理することによ
って、一部あるいは全部の外層同心円部を除去して形成
することもできる。
【0030】図3は、鞭状の前記ナノグラファイバをス
クリューに応用した例を示す図で、図2と同一部分には
同一符号を付している。図3において、モータ31によ
って第2の炭素素材部22を回転させ、これにより、第
1の炭素素材部21の第2の炭素素材部22から露出し
ている部分を回転させる。第1の炭素素材部21は柔ら
かいため、微生物の鞭毛のように回転してスクリューと
して機能することになる。
【0031】図4は、第1の炭素素材部21と第2の炭
素素材部22の径が異なることに着目して、前記ナノグ
ラファイバを用いて構成した複歯車を示す図で、図2と
同一部分には同一符号を付している。図4において、第
1の炭素素材部21の露出部の外周囲にその円周方向に
沿って所定間隔で複数の突起41を化学修飾によって一
体形成することにより第1の歯車を形成する。また、第
2の炭素素材部22の外周囲にその円周方向に沿って所
定間隔で複数の突起42を化学修飾によって一体形成す
ることにより第2の歯車を形成する。これにより、仕事
率変換等を行う複歯車が形成される。また、前記ナノグ
ラファイバは、曲げることによって抵抗値が変化するた
め、可変抵抗素子として使用することが可能である。
【0032】
【実施例】次に、本発明のナノグラファイバの製造方法
に係る実施例について説明する。 (1)第1の実施例 第1の実施例は、ガスとして酸素を使用したクローズド
システムの例である。電極としてφ13×75mmの純
粋炭素電極を使用した。 製造条件:酸素20Torr、放電電流直流180A
(単位面積当たりの放電電流直流106.5A/c
)、放電時間5分 この条件下では、中空の陰極堆積物が成長して陰極堆積
物0.99g得られ、ナノグラファイバが存在する中心
の黒い部分が0.12g得られた。また、ナノグラファ
イバが多量に生成するような高品質の陰極堆積物の場合
にできる針状の塊は見られなかった。
【0033】製造条件:酸素30Torr、放電電流
直流106.5A/cm、放電時間25分、直流放電
電圧19〜21V この条件下では、陽極蒸発量が9.85g、陽極蒸発速
度が0.39g/min、中身の詰まった陰極堆積物量
が6.93g(陽極蒸発量の70.3%)、生成した粗
ナノグラファイバ量が1.64g(陽極蒸発量の16.
7%)、煤回収量が2.60g(陽極蒸発量の26.4
%)で、針状(長さ数ミリ)の塊が多数存在した。TE
M観察の結果、生成した粗ナノグラファイバ中の大部分
が中空部分の小さい柔らかいナノグラファイバであるこ
とが確認できた。
【0034】製造条件:酸素40Torr、放電電流
直流106.5A/cm、放電時間25分、直流放電
電圧20〜21V この条件下では、陽極蒸発量が5.57g、陽極蒸発速
度が0.37g/min、中身の詰まった陰極堆積物量
が4.06g(陽極蒸発量の72.8%)、生成した粗
ナノグラファイバ量が1.26g(陽極蒸発量の22.
6%)、煤回収量が0.96g(陽極蒸発量の17.3
%)で、針状の塊が多数存在した。TEM観察の結果、
生成した粗ナノグラファイバ中の大部分が中空部分の小
さい柔らかいナノグラファイバであることが確認でき
た。
【0035】製造条件:酸素50Torr、放電電流
106.5A/cm、放電時間5分、放電電圧20〜
21V この条件下では、陽極蒸発量が4.34g、陽極蒸発速
度が0.87g/min、中空芯を含む陰極堆積物量が
3.03g(陽極蒸発量の69.8%)、生成した粗ナ
ノグラファイバ量が0.70g(陽極蒸発量の16.1
%)、煤回収量が0.76g(陽極蒸発量の17.5
%)で、針状の塊が存在した。また、陰極堆積物には、
放電の後半から、中空の芯ができ、集率を低下させてい
た。
【0036】酸素60Torr以上では、放電が途中
で止まりやすく、陰極堆積物が成長しても大きな芯がで
き、針状の塊は見られないため、ナノグラファイバはあ
まり生成していないと思われる。図7は、ナノグラファ
イバの生成量に与える圧力の影響を調べるために、前述
の如くして生成したナノグラファイバを用いて電界電子
放出源を構成し、その電界放出特性(I−V特性)を測
定したグラフである。ガスとして、前述したように酸素
を用いて製造したものと、ヘリウムを用いた従来の方法
によって製造したものの例を示している。前記電界放出
特性の測定は、真空雰囲気中に、100ミクロン厚のス
ペーサを挟んで、陽極電極と前記の如くして製造したナ
ノグラファイバを被着形成した陰極電極とを配設し、両
電極間に印加する電圧Vと流れる電流Iを測定すること
により行った。電界放出特性の結果から、酸素雰囲気下
では高純度、即ち多量にナノグラファイバを製造可能な
酸素圧力は、5〜50Torrの範囲が実用的であり、
好ましくは、30〜40Torrが適している。
【0037】(2)第2の実施例 第2の実施例は、ガスとして二酸化炭素を使用したクロ
ーズドシステムの例である。尚、ガスとして一酸化炭素
を使用したクローズドシステムの場合も同様である。電
極は前記第1の実施例と同じφ13mmの純粋炭素電極
を使用した。 製造条件:二酸化炭素25Torr、放電電流直流1
06.5A/cm、放電時間5分、直流放電電圧17
〜18V この条件下では、陽極蒸発量が1.61g、陽極蒸発速
度が0.32g/min、中空の陰極堆積物量が1.1
1g(陽極蒸発量の68.9%)、生成した粗ナノグラ
ファイバ量が0.28g(陽極蒸発量の17.4%)、
煤回収量が0.31g(陽極蒸発量の19.4%)で、
陰極堆積物中に針状(長さ数ミリ)の塊が存在した。ま
た、長時間放電すると陰極堆積物の中央が窪んでくると
いう現象が見られた。
【0038】製造条件:二酸化炭素30Torr、放
電電流直流106.5A/cm、放電時間5分、直流
放電電圧18〜20V この条件下では、陽極蒸発量が2.17g、陽極蒸発速
度が0.43g/min、中身の詰まった陰極堆積物量
が1.50g(陽極蒸発量の69.1%)、生成した粗
ナノグラファイバ量が0.39g(陽極蒸発量の18.
0%)、煤回収量が0.42g(陽極蒸発量の19.4
%)で、針状の塊が多数存在した。TEM観察の結果、
生成した粗ナノグラファイバ中の大部分が中空部分の小
さい柔らかいナノグラファイバであることが確認でき
た。
【0039】製造条件:二酸化炭素40Torr、放
電電流106.5A/cm、放電時間15分、放電電
圧18〜21V この条件下では、陽極蒸発量が7.24g、陽極蒸発速
度が0.48g/min、中身の詰まった陰極堆積物量
が5.13g(陽極蒸発量の70.9%)、生成した粗
ナノグラファイバ量が1.45g(陽極蒸発量の20.
0%)、煤回収量が1.50g(陽極蒸発量の20.7
%)で、針状の塊が多数存在した。TEM観察の結果、
生成した粗ナノグラファイバ中の大部分が中空部分の小
さい柔らかいナノグラファイバであることが確認でき
た。
【0040】製造条件:二酸化炭素100Torr、
放電電流106.5A/cm、放電時間7分、放電電
圧20〜22V この条件下では、陽極蒸発量が7.16g、陽極蒸発速
度が1.02g/min、陰極堆積物量が5.74g
(陽極蒸発量の80.1%)、生成した粗ナノグラファ
イバ量が1.21g(陽極蒸発量の16.9%)、煤回
収量が0.86g(陽極蒸発量の12.0%)で、針状
の塊が存在した。陰極堆積物中には、放電の途中から大
きな芯(1.30g)が生成しており、長時間放電には
好ましくない。TEM観察の結果、生成したナノグラフ
ァイバは中空部分が大きくて折れ曲がりやすく、ナノグ
ラファイバよりも多層カーボンナノチューブの方が多い
ことが確認できた。以上のようにして製造した粗ナノグ
ラファイバを用いて、実施例1と同様に電界放出特性
(I−V特性)を測定した結果、二酸化炭素の場合に
は、5〜50Torrの範囲で多量のナノグラファイバ
を製造することが可能であり、好ましくは、30〜40
Torrの範囲が適していることが確認できた。
【0041】(3)第3の実施例 第3の実施例は、ガスとして窒素を使用したクローズド
システムの例である。電極は前記第1の実施例と同じで
ある。 製造条件:窒素30Torr、放電電流直流106.
5A/cm、放電時間15分、直流放電電圧16〜1
8V この条件下では、陽極蒸発量が5.39g、陽極蒸発速
度が0.36g/min、中身の詰まった陰極堆積物量
が3.74g(陽極蒸発量の69.4%)、生成した粗
ナノグラファイバ量が0.97g(陽極蒸発量の18.
0%)、煤回収量が1.31g(陽極蒸発量の24.2
%)で、陰極堆積物中に長い(十数ミリの)針状の塊が
存在した。
【0042】製造条件:窒素40Torr、放電電流
直流106.5A/cm、放電時間15分、直流放電
電圧17〜19V この条件下では、陽極蒸発量が5.05g、陽極蒸発速
度が0.34g/min、中身の詰まった陰極堆積物量
が3.81g(陽極蒸発量の75.4%)、生成した粗
ナノグラファイバ量が0.97g(陽極蒸発量の19.
2%)、煤回収量が1.14g(陽極蒸発量の22.5
%)で、長い(十数ミリの)針状の塊が多数存在した。
TEM観察の結果、生成した粗ナノグラファイバ中に
は、中空部分が細いものと太いもの、折れ曲がるものと
撓るものが混在しており、ナノグラファイバと多層カー
ボンナノチューブが同時に生成する条件であることが確
認できた。
【0043】製造条件:窒素100Torr、放電電
流106.5A/cm、放電時間13分、放電電圧2
2〜24V この条件下では、陽極蒸発量が12.35g、陽極蒸発
速度が0.95g/min、陰極堆積物量が10.04
g(陽極蒸発量の81.3%)、生成した粗ナノグラフ
ァイバ量が1.83g(陽極蒸発量の14.8%)、煤
回収量が1.63g(陽極蒸発量の13.2%)であっ
た。陰極堆積物の表面には、疣のような突起が多くみら
れた。以上のようにして製造した粗ナノグラファイバを
用いて、実施例1と同様に電界放出特性(I−V特性)
を測定した結果、窒素の場合には、5〜50Torrの
範囲で多量のナノグラファイバを製造することが可能で
あり、好ましくは、30〜40Torrの範囲が適して
いることが確認できた。
【0044】(4)第4の実施例 第4の実施例は、ガスとして酸素を使用したオープンシ
ステムの例である。電極は前記第1の実施例と同じであ
る。この場合、炭素電極1、1近傍にガス導入用のノズ
ルを設け、前記ノズルから酸素を直接炭素電極1、1に
吹き付けることにより陰極を冷却するようにする。 酸素の圧力が50Torrで酸素流量が200cc/
mの場合、及び、酸素の圧力が40Torrで酸素流
量が10cc/mの場合、前述した実施例1の場合より
もI−V特性が向上することが確認できた。本第4の実
施例の場合も、酸素5〜50Torrの範囲で多量のナ
ノグラファイバを製造することが可能であり、好ましく
は、30〜40Torrの範囲が適していることが確認
できた。
【0045】(5)第5の実施例 第5の実施例は、ガスとして二酸化炭素を使用したオー
プンシステムの例である。尚、一酸化炭素を使用したオ
ープンシステムの場合も同様である。電極は前記第1の
実施例と同じである。二酸化炭素を使用したオープンシ
ステムの場合には、炭素電極1、1が燃焼する恐れがな
いため、図1のガス導入口9から二酸化炭素を供給す
る。本第5の実施例の場合にも、二酸化炭素5〜50T
orrの範囲で多量のナノグラファイバを製造すること
が可能であり、好ましくは、30〜40Torrの範囲
が適していることが確認できた。尚、二酸化炭素40T
orrの雰囲気下において、10l/minの流量を流
して作成したナノグラファイバを電界電子放出源に応用
すると、前記第2の実施例で生成したナノグラファイバ
に比べて、I−V特性は劣化するものの、寿命が数倍延
びることを確認できた。
【0046】(6)第6の実施例 第6の実施例は、ガスとして窒素を使用したオープンシ
ステムの例である。電極は前記第1の実施例と同じであ
る。窒素を使用したオープンシステムの場合にも二酸化
炭素の場合と同様に、炭素電極1、1が燃焼する恐れが
ないため、図1のガス導入口9から窒素を供給する。本
第6の実施例の場合にも、窒素5〜50Torrの範囲
で多量のナノグラファイバを製造することが可能であ
り、好ましくは、30〜40Torrの範囲が適してい
ることが確認できた。
【0047】ところで、前記方法によって製造した陰極
堆積物中に、断面が渦巻き状の炭素素材によって形成さ
れた線状の第1の炭素素材部と、断面が円形状の炭素素
材によって形成され、前記第1の炭素素材部の少なくと
も一部を覆うチューブ状の第2の炭素素材部とから成る
新規な構造の前記ナノグラファイバが含まれている。図
5及び図6は、前記第1の実施例の製造方法で製造した
前記ナノグラファイバのTEM写真である。図5に示す
ように、短い第1の炭素素材部の先端部が第2の炭素素
材部から露出した構造の前記ナノグラファイバが確認で
きる。また、図6に示すように、前記ナノグラファイバ
が折れることなく曲がっている様子が確認できる。
【0048】図8〜図10は、前記第2の実施例の製造
方法で製造した前記ナノグラファイバのTEM写真であ
る。図8には、長い第1の炭素素材部が第2の炭素素材
部から露出している構造の前記ナノグラファイバが確認
できる。また、図8〜図10に示すように、第1の炭素
素材部は鞭状に長く、折れることなく、しなるように曲
がっていることがわかる。また、図10に示すように、
前記ナノグラファイバはしなるように曲がりやすく、束
になることがわかる。
【0049】図11は、前記第1の実施例の製造方法で
製造した前記ナノグラファイバのTEM写真である。線
状の第1の炭素素材部の先端部が露出することなく、第
2の炭素素材部に覆われていることがわかる。図12も
同様にして得られたナノグラファイバのTEM写真であ
り、最外層の渦巻き構造が先端からはみ出している。
【0050】
【発明の効果】本発明のナノグラファイバの製造方法に
よれば、多量のナノグラファイバを製造することが可能
になる。また、本発明によれば、新規なナノグラファイ
バが提供される。また、新規なナノグラファイバを使用
して、スクリューなどの各種構造物を提供することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るナノグラファイバ
の製造方法に使用する製造装置の概略図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係るナノグラファイバ
を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るスクリューを示す
図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る複歯車を示す図で
ある。
【図5】 本発明の実施例に係るナノグラファイバの透
過電子顕微鏡写真である。
【図6】 本発明の実施例に係るナノグラファイバの透
過電子顕微鏡写真である。
【図7】 本発明の実施の形態に係るナノグラファイバ
の製造方法の効果を説明するためのI−V特性を示す図
である。
【図8】 本発明の実施例に係るナノグラファイバの透
過電子顕微鏡写真である。
【図9】 本発明の実施例に係るナノグラファイバの透
過電子顕微鏡写真である。
【図10】 本発明の実施例に係るナノグラファイバの
透過電子顕微鏡写真である。
【図11】 本発明の実施例に係るナノグラファイバの
透過電子顕微鏡写真である。
【図12】 本発明の実施例に係るナノグラファイバの
透過電子顕微鏡写真である。
【図13】 多層カーボンナノチューブ及びナノグラフ
ァイバを示す図である。
【図14】 多層カーボンナノチューブの透過電子顕微
鏡写真である。
【図15】 多層カーボンナノチューブの透過電子顕微
鏡写真である。
【符号の説明】
1・・・炭素電極 2・・・冷却管 3・・・煤回収用フィルタ 4・・・放電用電源 5・・・デジタルオシロスコープ 6・・・ロータリーポンプ 7・・・真空バルブ 8・・・のぞき窓 9・・・ガス導入口 10・・・気密用オーリング 11・・・位置制御装置 12・・・電磁弁 13・・・チャンバ 21・・・第1の炭素素材部 22・・・第2の炭素素材部 31・・・モータ 41・・・突起

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバ内に配設した1対の炭素電極間
    にアーク放電を生じさせることによりナノグラファイバ
    を製造するナノグラファイバの製造方法において、 5〜50Torrのガス雰囲気下でアーク放電を生じさ
    せることによりナノグラファイバを製造するナノグラフ
    ァイバの製造方法。
  2. 【請求項2】 30〜40Torrのガス雰囲気下でア
    ーク放電を生じさせることを特徴とする請求項1記載の
    ナノグラファイバの製造方法。
  3. 【請求項3】 放電電流が直流100A/cm〜15
    0A/cmであることを特徴とする請求項1又は2記
    載のナノグラファイバの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ガスは、酸素、一酸化炭素、二酸化
    炭素又は窒素であることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか一に記載のナノグラファイバの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記1対の炭素電極近傍に配設したノズ
    ルから前記ガスを前記1対の炭素電極に直接吹き付けな
    がら排気することにより陰極側炭素電極を冷却すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のナノ
    グラファイバの製造方法。
  6. 【請求項6】 断面が渦巻き状の炭素素材によって多層
    構造に形成された線状のナノグラファイバ。
  7. 【請求項7】 断面が渦巻き状の炭素素材によって中心
    部に形成された線状の第1の炭素素材部と、前記第1の
    炭素素材部の少なくとも一部を覆う断面が同心円形状で
    チューブ状の第2の炭素素材部とから成るナノグラファ
    イバ。
  8. 【請求項8】 前記第1の炭素素材部の端部が前記第2
    の炭素素材部から露出していることを特徴とする請求項
    7記載のナノグラファイバ。
  9. 【請求項9】 断面が渦巻き状の炭素素材によって形成
    された線状の第1の炭素素材部と、断面がチューブ状の
    炭素素材によって形成され前記第1の炭素素材部を覆う
    チューブ状の第2の炭素素材部とによって構成され、前
    記第1の炭素素材部の端部の一方が前記第2の炭素素材
    部から露出して成ることを特徴とするスクリュー。
  10. 【請求項10】 断面が渦巻き状の炭素素材によって形
    成された線状の第1の炭素素材部と断面が同心円形の炭
    素素材によって形成され前記第1の炭素素材部を覆うチ
    ューブ状の第2の炭素素材部とによって構成され、前記
    第1の炭素素材部の端部の一方が前記第2の炭素素材部
    から露出して成るナノグラファイバと、前記第1の炭素
    素材部の露出部の外周囲にその円周方向に沿って所定間
    隔で複数の突起を一体形成することにより構成される第
    1の歯車と、前記第2の炭素素材部の外周囲にその円周
    方向に沿って所定間隔で複数の突起を一体形成すること
    により構成される第2の歯車とを備えて成ることを特徴
    とする複歯車。
  11. 【請求項11】 請求項6、7又は8記載のナノグラフ
    ァイバを使用した可変抵抗素子。
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