JP2002210265A - 対話型（インタラクティブ）玩具ティーポット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 子供達にお茶を入れる儀式をより楽しんでも
らうため、非受動的な様態で機能するティーポットを提
供する。ティーポットが、例えば、話したり、注ぐ音を
出したりすることができれば、ティーポットを用いるこ
とによる楽しみは、非常に大きくなる。 【解決手段】第１の部分および第２の部分を含み、この
部分は、整合されるように適合され、第１の部分は、短
距離センサ手段を含み、第２の部分は、センサ手段によ
って検知（感知）されるように適合された１つ以上の反
射領域および／またはセンサ手段によって検知（感知）
されないように適合された１つ以上の非反射領域を含
み、これにより第２の部分が第１の部分と共に整合され
た場合に、領域または感知された領域に特定的なセンサ
信号が生成され、第１の部分内の処理手段は、信号を受
け取り、適切な応答を生成するように適合されている、
玩具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】子供達は、長年、玩具のティ
ーポットおよびカップで遊んできた。このような経験
は、お茶をふるまうという社会的な行事を行うまねを、
子供の想像しか制限するものがない環境において行う機
会を提供する。

【０００２】

【従来の技術】子供達は、長年、玩具のティーポットお
よびカップで遊んできた。このような経験は、お茶をふ
るまうという社会的な行事を行うまねを、子供の想像し
か制限するものがない環境において行う機会を提供す
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】子供達にお茶を入れる
儀式をより楽しんでもらうため、非受動的な様態で機能
するティーポットを提供することが有利になる。すなわ
ち、ティーポットが、例えば、話したり、注ぐ音を出し
たりすることができれば、ティーポットを用いることに
よる楽しみは、非常に大きくなる。ティーポットが対話
型になるか、または子供達にとって対話型であるように
なれば、楽しみは拡大する。これらの利点を有する本発
明の原理の一部は、ティーポット以外の玩具にも適用さ
れ得る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】１．本発明は、第１の部
分および第２の部分であって、この部分は、整合して位
置付けられるように適合され、この第１の部分は、短距
離センサ手段を含み、この第２の部分は、このセンサ手
段によって感知されるように適合された１つ以上の反射
領域および／またはこのセンサ手段によって検出されな
いように適合された１つ以上の非反射領域を含み、この
第２の部分がこの第１の部分に整合するように位置付け
られた場合に、感知（検知）されたこの領域に特定的な
センサ信号が生成される、第１の部分および第２の部分
と、この信号を受け取り、適切な応答を生成するように
適合された、この第１の部分内の処理手段と、を含む玩
具、を提供する。

【０００５】２．本発明の好ましい実施形態では、整合
するように位置付けられた場合に上記第１の部分によっ
て個別に認識される、上記反射領域および非反射領域に
よってコードされる複数の第２の部分をさらに含む、１
に記載の玩具が提供される。

【０００６】３．本発明の好ましい実施形態では、上記
センサ手段が複数の短距離センサを含む、１に記載の玩
具が提供される。

【０００７】４．本発明の好ましい実施形態では、上記
センサ手段が複数の短距離センサを含む、２に記載の玩
具が提供される。

【０００８】５．本発明の好ましい実施形態では、上記
第１の部分および上記第２の部分が整合するように位置
付けられた場合、上記反射領域が、上記センサの検出範
囲内に存在するように適合された表面を含み、上記非反
射領域が、このセンサの検出範囲外に存在するように適
合された凹表面を含む、１に記載の玩具が提供される。

【０００９】６．本発明の好ましい実施形態では、上記
第１の部分および上記第２の部分が整合するように位置
付けられた場合、上記反射領域が、上記センサの検出範
囲内に存在するように適合された表面を含み、上記非反
射領域が、このセンサの検出範囲外に存在するように適
合された凹表面を含む、２に記載の玩具が提供される。

【００１０】７．本発明の好ましい実施形態では、上記
第１の部分および上記第２の部分が整合するように位置
付けられた場合、上記反射領域が、上記センサの検出範
囲内に存在するように適合された表面を含み、上記非反
射領域が、このセンサの検出範囲外に存在するように適
合された凹領域を含む、３に記載の玩具が提供される。

【００１１】８．本発明の好ましい実施形態では、上記
第１の部分および上記第２の部分が整合するように位置
付けられた場合、上記反射領域が、上記センサの検出範
囲内に存在するように適合された表面を含み、上記非反
射領域が、このセンサの検出範囲外に存在するように適
合された凹表面を含む、４に記載の玩具が提供される。

【００１２】９．本発明の好ましい実施形態では、
（ａ）ポットおよび複数の蓋であって、各蓋が、特定の
キャラクターまたは個性に対応する、ポットおよび複数
の蓋と、（ｂ）任意の時間にこの蓋のうちのいずれがこ
のポット上に配置されるかを検出するように適合され
た、このポット内のセンサ手段と、（ｃ）このセンサ手
段から信号を受け取って、このポット上に配置されたこ
の特定の蓋に対応する適切な応答を生成する処理手段
と、（ｄ）この応答を、聴覚的または視覚的に表現する
通信手段と、を含む電子玩具ティーポット、が提供され
る。

【００１３】１０．本発明の好ましい実施形態では、上
記聴覚的または視覚的応答が、ボイスエフェクト、サウ
ンドエフェクト、および音楽のうちの１つ以上を含む、
９に記載の電子玩具ティーポット、が提供される。

【００１４】１１．本発明の好ましい実施形態では、上
記処理手段と共に動作して、上記ティーポットのユーザ
から聴覚的信号を受け取り、その後の適切な遅延時間内
に上記聴覚的または視覚的応答を生成する、マイクロフ
ォンをさらに含む、１０に記載の電子玩具ティーポッ
ト、が提供される。

【００１５】１２．本発明の好ましい実施形態では、聴
覚的信号が望まれるまたは期待されていることを上記ユ
ーザに示す、インジケータライトをさらに含む、１１に
記載の電子玩具ティーポット、が提供される。

【００１６】１３．本発明の好ましい実施形態では、上
記ティーポットが、注ぐ真似をしようとして持ち上げら
れた場合、または、注いだ後に置かれた場合に、開状態
と閉状態との間で変化されるように適合された、ステー
タススイッチ手段をさらに含む、９に記載の電子玩具テ
ィーポット、が提供される。

【００１７】１４．本発明の好ましい実施形態では、上
記ティーポットが傾けられて、その注ぎ口が低くされた
場合に、茶を注ぐ音を開始し、このティーポットが実質
的に直立した位置に戻された場合に、この茶を注ぐ音を
終了するように適合された、傾きスイッチ手段をさらに
含む、９に記載の電子玩具ティーポット、が提供され
る。

【００１８】１５．本発明の好ましい実施形態では、バ
ッテリ電源から上記ティーポットの電子コンポーネント
への電力の配送を開始するトリガ手段をさらに含む、９
に記載の電子玩具ティーポット、が提供される。

【００１９】１６．本発明の好ましい実施形態では、上
記トリガ手段が各蓋に配置される、１５に記載の電子玩
具ティーポット、が提供される。

【００２０】１７．本発明の好ましい実施形態では、上
記トリガ手段は、上記ポットの上またはこのポットの中
に配置されたトリガスイッチをトリガするように適合さ
れた、各蓋上の突出部を含む、１６に記載の電子玩具テ
ィーポット、が提供される。

【００２１】１８．本発明の好ましい実施形態では、
（ａ）上記処理手段と共に動作して、上記ティーポット
のユーザから聴覚的信号を受け取り、その後の適切な遅
延時間内に上記聴覚的または視覚的応答を生成する、マ
イクロフォンと、（ｂ）ユーザからの聴覚的信号が望ま
れるまたは期待されていることをこのユーザに示す、イ
ンジケータライトと、（ｃ）このティーポットが、注ぐ
真似をしようとして持ち上げられた場合、または、注い
だ後に置かれた場合に、開状態と閉状態との間で変化さ
れるように適合された、ステータススイッチ手段と、
（ｄ）このティーポットが傾けられて、その注ぎ口が低
くされた場合に、茶を注ぐ音を開始し、このティーポッ
トが実質的に直立した方向に戻された場合に、この茶を
注ぐ音を終了するように適合された、傾きスイッチ手段
と、（ｅ）このポット上のトリガスイッチをトリガし
て、蓄電池からこのティーポットの電子コンポーネント
への電力の配送を開始するように適合された各蓋の突出
部を含む、トリガ手段と、をさらに含む、１０に記載の
電子玩具ティーポット、が提供される。

【００２２】

【発明の実施の形態】従って、本発明のある局面におい
て、玩具は、第１の部分および第２の部分を含み、この
部分は、整合されるように適合され、第１の部分は、短
距離センサ手段を含み、第２の部分は、センサ手段によ
って検知（感知）されるように適合された１つ以上の反
射領域および／またはセンサ手段によって検知（感知）
されないように適合された１つ以上の非反射領域を含
み、これにより第２の部分が第１の部分と共に整合され
た場合に、領域または感知（検知）された領域に特定的
なセンサ信号が生成され、第１の部分内の処理手段は、
信号を受け取り、適切な応答を生成するように適合され
ている。

【００２３】さらなる局面において、玩具は、整合され
た位置に置かれた場合に第１の部分によって個別に認識
される、反射領域および非反射領域によってコードされ
る複数の第２の部分をさらに含む。

【００２４】本発明のさらなる局面において、（ａ）セ
ンサ手段が複数の短距離センサ手段を含み、（ｂ）それ
ぞれのセンサが、対で搭載される、電磁エネルギーの発
生器およびこのようなエネルギーの検出器を含み、
（ｃ）反射領域が、センサの検出範囲内に存在するよう
に適合された表面を含み、そして第１の部分および第２
の部分が整合された場合、非反射領域が、センサの検出
範囲外に存在するように適合された凹表面を含む。

【００２５】さらなる局面において、電子玩具ティーポ
ットは、ポットおよび複数の蓋であって、各蓋が、特定
のキャラクター（性格）または個性に対応する、ポット
および複数の蓋と、任意の時間に蓋のいずれがポット上
に配置されるかを検出するように適合された、ティーポ
ット内のセンサ手段と、センサ手段から信号を受け取っ
て、ポット上に配置された特定の蓋に対応する適切な応
答を生成する処理手段と、応答を、聴覚的または視覚的
に表現する通信手段とを含む。

【００２６】さらなる局面において、聴覚的または視覚
的応答が、１つ以上の音声効果（ボイスエフェクト）、
音響効果（サウンドエフェクト）、および音楽を含む。

【００２７】本発明のさらなる局面において、電子玩具
ティーポットは、（ａ）処理手段と共に動作して、ティ
ーポットのユーザから聴覚的信号を受け取り、その後の
適切な遅延時間内に聴覚的または視覚的応答を生成す
る、マイクロフォンと、（ｂ）聴覚的信号が望まれるま
たは期待されていることをユーザに示す、インジケータ
ライトと、（ｃ）ティーポットが、注ぐ真似をしようと
して持ち上げられた場合、または、注いだ後に置かれた
場合に、開状態と閉状態との間で変化されるように適合
された、ステータススイッチ手段と、（ｄ）ティーポッ
トが傾けられて、その注ぎ口が低くされた場合に、茶を
注ぐ音を開始し、ティーポットが実質的に直立した位置
に戻された場合に、茶を注ぐ音を終了するように適合さ
れた、チルトスイッチ（傾きスイッチ）手段と、（ｅ）
蓄電池からティーポットの電子コンポーネントへの電力
の配送を開始する、トリガ手段と、をさらに含み、
（ｆ）トリガ手段が各蓋上に配置され、（ｇ）トリガ手
段は、ポットの上またはポットの中に配置されたトリガ
スイッチをトリガするように適合された、各蓋上の突出
部を含む。

【００２８】（発明の詳細な説明）本発明の好適な実施
形態として、ティーポットが示されているが、本発明
は、他の類似の構成の玩具に適用され得る。ティーポッ
トは、ポット部分と蓋部分を含む。ポット部分の上方化
粧表面は、蓋、特に、複数の蓋の中から選択され得る特
定の蓋が存在するかどうかを検出するように適合された
１つ以上のセンサを含む。センサは、任意の適切なタイ
プのセンサであり得るが、この目的のためには、短距離
赤外線センサが非常に効率的であることが示されてい
る。

【００２９】本発明は、電子玩具なので、電気エネルギ
ーのソースを必要とする。これは、壁のコンセントへの
接続によって提供されてもよい。しかし、典型的には、
内蔵式の蓄電池の使用が、子供にとって、より適切であ
る。電池は、玩具が完全に携帯可能であるという利点を
提供し、そして子供が用いるために、安全な電流および
電圧を提供する。用いられる電池電力の特定のタイプ
は、玩具産業において公知の適切なオプションの中から
選択され得る。

【００３０】ティーポットにおけるセンサは、エネルギ
ー、典型的には、電磁エネルギーのエミッターおよび検
出器の対を含み得る。例えば、赤外線エネルギーのソー
スは、このようなエネルギーのビームを、検出器からあ
る特定の距離の範囲内に配置される反射表面が、反射さ
れた信号を検出器に生成するような角度に向け得る。平
坦な表面が、赤外線について非反射にされる場合、セン
サによって生成される信号はない。非反射性は、色、材
料、および質感を選択することによって作られ得る。反
射性は、エネルギーソースの電力、その波長、ソースか
ら検出器への反射の角度、および他の要因に依存する。

【００３１】同じ表象（ｔｏｋｅｎ）によって、センサ
の範囲内に配置される反射領域がないので、蓋がティー
ポットの上に配置される前に、信号がセンサによって生
成されない。この原理を用いて、蓋の下側の選択された
形状によって、蓋の反射領域および非反射領域もまた作
られ得る。蓋の下側の浮き彫りにされた部分は、センサ
信号を生成するほど十分近傍であるが、蓋の凹部分は、
このような信号を生成するためには、遠すぎる。従っ
て、蓋の下側の隆起領域および凹領域のパターンは、ポ
ットによって認識される蓋をコードする、非常に有効な
手段を提供する。

【００３２】このようにして、蓋のシリーズは、それぞ
れが、異ってコードされた下側の面を有し、異なるキャ
ラクターまたは個性を表し得る。蓋は、それぞれ、新た
な蓋と取り替えられ、ティーポットは、異なる個性を帯
び得るか、または、異なるキャラクターを表し得る。そ
れぞれの蓋の形状は、見た目が美しくなるように、作成
され得る。例えば、それぞれの蓋の下側のパターンは、
特定のキャラクターを表し得、その見た目によってティ
ーポットに認識されるように見える。ただし、実際に
は、認識は、センサ信号を発生するために十分なほど検
出器の近傍に反射表面が存在するかどうかによって行わ
れる。コードパターンは、センサに隣接する特定の反射
領域および非反射領域のセットを作成するために適切な
もののうちいずれであってもよい。

【００３３】センサは、表面をスキャンするために、電
気エネルギーを要求する。これは、典型的には、上述し
たように、蓄電池によって提供される。電池の寿命を延
ばし、子供による動作の開始のために追加された工程を
提供するために、トリガスイッチは、ポットの上方化粧
表面に配置され得る。このスイッチは、蓋が、十分に近
傍で、ポットと共に整合される場合、トリガされ得、そ
れによって、感知（検知）が開始し得る。あるいは、ポ
ット上のトリガスイッチを含む、開口部または受け口に
はまる蓋の上の突出部が提供され得る。このようにし
て、蓋がポットに押しつけられる場合、突出部と受け口
との間のプレスばめによって、機械的に正しい位置に保
持され得、同時に、トリガスイッチがトリガされる。ト
リガスイッチは、ポットの蓋の配置によって閉じられる
場合、電気エネルギーがセンサへと流れ始めることを可
能にする。蓋が取り除かれる場合、トリガスイッチは、
再度開かれ、センサへの電流を切断するか、少なくと
も、いくつかの処理手段によって制御される一連の動作
を開始して、センサまたは玩具の他の構成要素への電力
を最終的に遮断する。玩具に存在する、他の機能を制御
する集積回路がこの目的のために用いられてもよいし、
専用の集積回路が採用されてもよい。

【００３４】さらなる特徴として、トリガスイッチがト
リガされ得るのは、この玩具で遊んでいる子供が蓋上に
あるボタンを押すなどして、蓋上の突起部がポット上の
差込み口（ｒｅｃｅｐｔａｃｌｅ）に押し込まれたとき
のみである。従って、蓋をポット上に置いただけでバッ
テリの電力が流れることはない。玩具からの応答を生成
するためには、ユーザは、能動的な工程を経なければな
らない。このような特徴も、バッテリの電力を節約す
る。

【００３５】ティーポットまたは類似の設計を有する他
の玩具は、子供との双方向性も有し得る。玩具を使用し
ている子供が発する肉声などの音を感知するマイクロフ
ォンが、ティーポットに設けられ得る。ティーポット上
に配置される特定の蓋を認識し、選択された蓋に対して
適切な一連の応答を生成するように事前にプログラムさ
れたマイクロプロセッサが、ティーポットに設けられ得
る。次いで、プロセッサは、いくつかの通信手段に信号
を送り、これにより、子供との通信を行う。通信手段と
しては、音声生成手段（例えば、オーディオスピーカ
ー）または視覚的通信手段（例えば、光または表示画
面）等があり得る。例えば、通信手段によって生成され
た質問を用いて、お茶の注入を開始する時間か否かを子
供に尋ねることが可能である。

【００３６】さらに、応答が要求されているかまたは予
測されていることを子供に示すための何らかの種類のイ
ンジケータが、ティーポットに設けられ得る。このよう
なインジケータは、例えば、ＬＥＤによる閃光であり得
る。子供の話す声の音量が特定のレベル（これは、典型
的には、文章の終了部分に対応する）にまで低下する
か、または、声の休止がかなりの長さになると、（子供
の発する声信号を受信し、その声信号をマイクロプロセ
ッサに送る）ティーポット中のマイクロフォンは、ティ
ーポットが子供に再度応答するべき時期が来たことを示
す。この時点において、インジケータは状態を変え、こ
れにより、子供に、特定のアクションを終了するまで、
ティーポットとさらに通信することができることを期待
しないようにさせることが可能となる。

【００３７】ティーポットが行うことのできる主要なア
クションの１つとして、お茶の注入がある。ばねによっ
て負荷がかけられたステータススイッチが、ティーポッ
トの底部に設けられ得る。ティーポットが平坦な面上に
配置されると、ばねが圧縮され、スイッチが開く（また
は（設計者のオプションにより）閉じる）。ティーポッ
トが持ち上げられると、ばねは弛緩し、スイッチは閉じ
る（または（別の設計の場合は）開く）。この状態の変
化は、マイクロプロセッサによって受信され、適切な信
号が生成されて、これにより、ティーポットが表面に置
かれたとき、お茶の注入が可能となっていることを知ら
せ、または、ティーポットが表面から持ち上げられたと
き、注入が発生または間もなく発生することを知らせ
る。

【００３８】お茶の注入のシミュレーションも、本発明
に取り入れられ得る。ティーポットは、少なくとも１つ
のチルトスイッチを含む。このチルトスイッチは、ティ
ーポットが、通常の直立位置から注ぎ口がお茶注入位置
まで下降する位置まで傾斜し、次いで、注ぎ口が注入が
発生しない実質的に直立の位置に戻るのを感知する。こ
のようなチルトスイッチは、水銀を用いたスイッチまた
は他の何らかのスイッチ（例えば、傾斜発生時にチュー
ブ内を転がって、このようなチューブの端部において電
気接続を作製する導電性の球）を含み得る。ティーポッ
トが再び直立位置に戻ると、電気的接続が切断される。
電気的接続が作製されると、マイクロプロセッサは、音
声生成手段がお茶注入音として再生する信号を生成す
る。加えて、タイマーを設けて、ティーポットが傾斜位
置（すなわち、注入位置）のままで十分に長時間保持さ
れた場合、生成する音をティーポットの中身がなくなっ
てきた状態に対応させることも可能である。ティーポッ
トがその直立位置に戻ると、事前にプログラムされた注
入音は、その初期状態に戻り得、これにより、注入を再
開することが可能となる。

【００３９】電力用のマスター制御として、マニュアル
スイッチが設けられ得る。このスイッチは、オフ位置
（このとき、電力は流れない）、オン位置（このとき、
（上述したようなティーポット中の他の手段による中断
を受けた場合を除いて）電力が流れる）、または、店内
展示時用の中間位置（その際、ティーポットは、電力を
センサーに経路設定しなくても、ティーポット上に取り
付けられたボタンが押されるのに応答して、音を生成す
る）に配置され得る。このようにして、玩具が店内で試
用されている間、バッテリの電力を長持ちさせることが
可能となる。購入後は、通常使用の間、同じボタンを用
いて、ティーポットから任意に応答を生成することが可
能である。

【００４０】加えて、バッテリの電力を長持ちさせるた
めに、処理手段にタイマーが設けられ得る。特定の時間
にわたって活動が発生しない場合、玩具は「スリープ」
モードに入り、使用電力は最小となる。玩具をスリープ
モードから戻すきっかけとしては、例えば、子供が発す
る声入力のマイクロフォンによる感知、ティーポットが
持ち上げられることに伴うステータススイッチの変化、
または、蓋のポット上への載置がある。ポットをプログ
ラムして、遊戯活動を開始するために適切な蓋をポット
上に配置するようポットにリクエストさせることが可能
である。

【００４１】

【実施例】図面に戻って、図１は、組み立てられたポッ
トの機能の動作の前の状態を示す。ポット１は、蓋３が
所定の位置に配置された状態で平坦な面上に配置されて
いる。トリガ手段２５は用いられていない。インジケー
タ光１７が暗いのは、電気構成要素へのバッテリの電力
の流れがまだトリガされていないからである。図２はテ
ィーポット１の立面図であり、ユーザは、異なる形状の
トリガ手段２５により、異なる蓋３を識別する。ユーザ
は、異なる形状のトリガ手段を用いて、ティーポットが
動作位置に配置されたときに生成される特定の（キャラ
クター）性格または個性を識別する。図３Ａは、蓋３が
所定位置に移動してポット１と正しく重なる様子を示
す。蓋の形状は、蓋がポット１と嵌り合う様式を示す。
光センサー５は、電磁放射（典型的には赤外線）を発射
および受信するように適合される。蓋３の下側にある反
射領域７は、センサー５のうち１つ以上のセンサーが信
号を受信するようにさせる。図３Ａにおいて、蓋３の下
側には、反射領域７のみがある。あるいは、図３Ｂおよ
び３Ｃは、異なるパターンの反射領域７および非反射領
域９を示す。非反射領域は異なる色で着色され得るか、
または、この場合、非反射領域は、超短距離センサー５
に対して信号を反射しない凹部であり得る。突起部２７
は、オリフィス２９に嵌る。

【００４２】図４を参照して、玩具ティーポットは、販
売前に包装された状態で使用されるか、または販売後に
包装から取り出されて使用されるように適合される。ス
イッチ３１を用いて、玩具を店内使用のための「私を試
して（ｔｒｙ ｍｅ）」モードにするか、玩具が長期間
使用されないことが意図される場合のための「オフ」位
置にするか、または、玩具が包装から取り出されたとき
に玩具を使用することを可能にする「再生（ｐｌａ
ｙ）」位置にする。差込み口３３は、スイッチ３１が
「私を試して」位置にあるときに玩具を店内で使用でき
るよう、電気コネクタ３７を受け入れるように適合され
る。カバー３５は取り外しが可能であり、これにより、
電気蓄電池３７（図７Ａおよび７Ｂに示す）を取り換え
ることが可能となる。

【００４３】蓋３がポット１上に配置され、突起部２７
がオリフィス２９に差し込まれると、玩具は動作準備モ
ードに入る。トリガ手段２５を押すことにより、突起部
２７は、図６に示すように、トリガスイッチ２３と接触
する。これにより、電力を流し、玩具の動作を開始する
ことが可能となる。

【００４４】さらに図６を参照して、トリガスイッチ２
３が活性化されると、マイクロプロセッサ１１に電力が
供給され、マイクロプロセッサ１１は玩具の電気的動作
を制御する。トリガスイッチが活性化されると、マイク
ロプロセッサは、予め記録された肉声、音響効果または
音楽を用いて、スピーカ１３を通じて音を生成する。音
シーケンスを生成した後、玩具は一時停止し、インジケ
ータ光１７が光る。これにより、ユーザは、ティーポッ
トが発する個性に応答するよう促される。ユーザが応答
を発生する間ずっと、ティーポットは、マイクロプロセ
ッサ１１の制御下のもと、さらなる音セグメントを生成
し続ける。ユーザの肉声は、マイクロフォン１５によっ
て検出され、信号が、電気的接続を通じてマイクロプロ
セッサ１１に方向付けられる。

【００４５】さらに図６を参照して、右手の図におい
て、ティーポットは、平坦な面上に配置されている。ス
テータススイッチ１９が付勢されたばねに対して上方に
押され、玩具の状態がマイクロプロセッサ１１によって
検出され、これにより、適切な音セグメントが生成され
得る。ティーポットが平坦な面から持ち上げられると、
ステータススイッチ１９は、ばねからの圧力により自身
の弛緩位置に戻り、状態の変化は、マイクロプロセッサ
１１に伝えられる。次いで、マイクロプロセッサ１１
は、お茶注入の開始、進行中のお茶注入およびお茶注入
の終了に適切な音セグメントを生成する。チルトスイッ
チ２１は金属球２２を含み、この金属球２２は、ティー
ポットが傾斜すると、静止位置から転がって接触位置に
移動して、傾斜の程度を信号を用いてマイクロプロセッ
サに伝える機能をする。ティーポットが傾斜している間
ずっと、お茶注入音がスピーカ１３によって生成され
る。適切な長さの時間が経過した後、ティーポットの中
身がなくなる音が生成され得る。これにより、ユーザ
は、ステータススイッチ１９がリセットされ得るよう
に、ティーポットを置くように促される。その後、お茶
注入を再開することが可能となる。

【００４６】タイマー（図示せず）をティーポットの電
子回路に組み込んで、ティーポットが一定の時間置かれ
た後電気的接続を切断して、当該分野において公知の方
法で電力を節約することが可能である。ティーポットを
再活性化させるためには、トリガ手段を再度押して、ト
リガスイッチを再活性化させればよい。

【００４７】本発明の玩具は、第１の部分および第２の
部分であって、該部分は、整合して位置付けられるよう
に適合され、該第１の部分は、短距離センサ手段を含
み、該第２の部分は、該センサ手段によって感知される
ように適合された１つ以上の反射領域および／または該
センサ手段によって検出されないように適合された１つ
以上の非反射領域を含み、該第２の部分が該第１の部分
に整合するように位置付けられた場合に、感知された該
領域に特定的なセンサ信号が生成される、第１の部分お
よび第２の部分と、該信号を受け取り、適切な応答を生
成するように適合された、該第１の部分内の処理手段と
を含む。具体的な実施形態において、電子玩具ティーポ
ットは、ポットおよび複数の蓋であって、各蓋が、特定
のキャラクターまたは個性に対応する、ポットおよび複
数の蓋と、任意の時間に該蓋のうちのいずれが該ポット
上に配置されるかを検出するように適合された、該ポッ
ト内のセンサ手段と、該センサ手段から信号を受け取っ
て、該ポット上に配置された該特定の蓋に対応する適切
な応答を生成する処理手段と、該応答を、聴覚的または
視覚的に表現する通信手段とを含む。

【００４８】本発明の好適な一実施形態について説明し
てきたが、この好適な実施形態の改変を本発明の意図お
よび範囲から逸脱することなく行うことが可能であるこ
とは、当業者にとって明らかである。

【００４９】

【発明の効果】子供達にお茶を入れる儀式をより楽しん
でもらうための、非受動的な様態で機能するティーポッ
トを提供する。すなわち、ティーポットは、例えば、話
したり、注ぐ音を出したりすることができるので、ティ
ーポットを用いることによる楽しみは、非常に大きくな
る。ティーポットが対話型になるか、または子供達にと
って対話型であるようになるので、楽しみは拡大する。
これらの利点を有する本発明の原理の一部は、ティーポ
ット以外の玩具にも適用され得る。

【図面の簡単な説明】

本発明の例示的な実施形態を添付の図面に示す。

【図１】図１は、組み立てられたティーポットの外側の
斜視図である。

【図２】図２は、組み立てられたティーポットの側立面
図である。

【図３Ａ】図３Ａは、ポットおよび蓋の分解図である。

【図３Ｂ】図３Ｂは、ティーポットの蓋の代替的な実施
形態の下側の図である。

【図３Ｃ】図３Ｃは、ティーポットの蓋の代替的な実施
形態の下側の図である。

【図４】図４は、電気スイッチおよび接続を示すティー
ポットの下側の斜視図である。

【図５Ａ】図５Ａは、異なる蓋が組み立てられ、動作中
の、組み立てられたティーポットの部分的な斜視図であ
る。

【図５Ｂ】図５Ｂは、異なる蓋が組み立てられ、動作中
の組み立てられたティーポットの部分的な斜視図であ
る。

【図６】図６は、置かれた位置、および、注ぐ位置にあ
るティーポットの側断面模式図である。

【図７Ａ】図７Ａは、ステータススイッチ手段が開位置
および閉位置にあるティーポットの側断面模式図であ
る。

【図７Ｂ】図７Ｂは、ステータススイッチ手段が開位置
および閉位置にあるティーポットの側断面模式図であ
る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルバート ワイ タイ チャン 台湾 タイペイ 114， チョウ−ゼット ストリート （ビー テクノロジー ビ ルディング） ネルフ， ナンバー 102, ８エフ Ｆターム(参考） 2C150 CA18 DF03 DF06 DF08 DF33 ED42 ED52 EF16 EF17 EF29 EF33 EF36

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の部分および第２の部分であって、
   該部分は、整合して位置付けられるように適合され、該
   第１の部分は、短距離センサ手段を含み、該第２の部分
   は、該センサ手段によって感知（検知）されるように適
   合された１つ以上の反射領域および／または該センサ手
   段によって検出されないように適合された１つ以上の非
   反射領域を含み、該第２の部分が該第１の部分に整合す
   るように位置付けられた場合に、感知された該領域に特
   定的なセンサ信号が生成される、第１の部分および第２
   の部分と、 該信号を受け取り、適切な応答を生成するように適合さ
   れた、該第１の部分内の処理手段と、を含む玩具。
2. 【請求項２】 整合するように位置付けられた場合に前
   記第１の部分によって個別に認識される、前記反射領域
   および非反射領域によってコードされる複数の第２の部
   分をさらに含む、請求項１に記載の玩具。
3. 【請求項３】 前記センサ手段が複数の短距離センサを
   含む、請求項１に記載の玩具。
4. 【請求項４】 前記センサ手段が複数の短距離センサを
   含む、請求項２に記載の玩具。
5. 【請求項５】 前記第１の部分および前記第２の部分が
   整合するように位置付けられた場合、前記反射領域が、
   前記センサの検出範囲内に存在するように適合された表
   面を含み、前記非反射領域が、該センサの検出範囲外に
   存在するように適合された凹表面を含む、請求項１に記
   載の玩具。
6. 【請求項６】 前記第１の部分および前記第２の部分が
   整合するように位置付けられた場合、前記反射領域が、
   前記センサの検出範囲内に存在するように適合された表
   面を含み、前記非反射領域が、該センサの検出範囲外に
   存在するように適合された凹表面を含む、請求項２に記
   載の玩具。
7. 【請求項７】 前記第１の部分および前記第２の部分が
   整合するように位置付けられた場合、前記反射領域が、
   前記センサの検出範囲内に存在するように適合された表
   面を含み、前記非反射領域が、該センサの検出範囲外に
   存在するように適合された凹領域を含む、請求項３に記
   載の玩具。
8. 【請求項８】 前記第１の部分および前記第２の部分が
   整合するように位置付けられた場合、前記反射領域が、
   前記センサの検出範囲内に存在するように適合された表
   面を含み、前記非反射領域が、該センサの検出範囲外に
   存在するように適合された凹表面を含む、請求項４に記
   載の玩具。
9. 【請求項９】 （ａ）ポットおよび複数の蓋であって、
   各蓋が、特定のキャラクターまたは個性に対応する、ポ
   ットおよび複数の蓋と、 （ｂ）任意の時間に該蓋のうちのいずれが該ポット上に
   配置されるかを検出するように適合された、該ポット内
   のセンサ手段と、 （ｃ）該センサ手段から信号を受け取って、該ポット上
   に配置された該特定の蓋に対応する適切な応答を生成す
   る処理手段と、 （ｄ）該応答を、聴覚的または視覚的に表現する通信手
   段と、を含む電子玩具ティーポット。
10. 【請求項１０】 前記聴覚的または視覚的応答が、ボイ
    スエフェクト、サウンドエフェクト、および音楽のうち
    の１つ以上を含む、請求項９に記載の電子玩具ティーポ
    ット。
11. 【請求項１１】 前記処理手段と共に動作して、前記テ
    ィーポットのユーザから聴覚的信号を受け取り、その後
    の適切な遅延時間内に前記聴覚的または視覚的応答を生
    成する、マイクロフォンをさらに含む、請求項１０に記
    載の電子玩具ティーポット。
12. 【請求項１２】 聴覚的信号が望まれるまたは期待され
    ていることを前記ユーザに示す、インジケータライトを
    さらに含む、請求項１１に記載の電子玩具ティーポッ
    ト。
13. 【請求項１３】 前記ティーポットが、注ぐ真似をしよ
    うとして持ち上げられた場合、または、注いだ後に置か
    れた場合に、開状態と閉状態との間で変化されるように
    適合された、ステータススイッチ手段をさらに含む、請
    求項９に記載の電子玩具ティーポット。
14. 【請求項１４】 前記ティーポットが傾けられて、その
    注ぎ口が低くされた場合に、茶を注ぐ音を開始し、該テ
    ィーポットが実質的に直立した位置に戻された場合に、
    該茶を注ぐ音を終了するように適合された、傾きスイッ
    チ手段をさらに含む、請求項９に記載の電子玩具ティー
    ポット。
15. 【請求項１５】 バッテリ電源から前記ティーポットの
    電子コンポーネントへの電力の配送を開始するトリガ手
    段をさらに含む、請求項９に記載の電子玩具ティーポッ
    ト。
16. 【請求項１６】 前記トリガ手段が各蓋に配置される、
    請求項１５に記載の電子玩具ティーポット。
17. 【請求項１７】 前記トリガ手段は、前記ポットの上ま
    たは該ポットの中に配置されたトリガスイッチをトリガ
    するように適合された、各蓋上の突出部を含む、請求項
    １６に記載の電子玩具ティーポット。
18. 【請求項１８】 （ａ）前記処理手段と共に動作して、
    前記ティーポットのユーザから聴覚的信号を受け取り、
    その後の適切な遅延時間内に前記聴覚的または視覚的応
    答を生成する、マイクロフォンと、 （ｂ）ユーザからの聴覚的信号が望まれるまたは期待さ
    れていることを該ユーザに示す、インジケータライト
    と、 （ｃ）該ティーポットが、注ぐ真似をしようとして持ち
    上げられた場合、または、注いだ後に置かれた場合に、
    開状態と閉状態との間で変化されるように適合された、
    ステータススイッチ手段と、 （ｄ）該ティーポットが傾けられて、その注ぎ口が低く
    された場合に、茶を注ぐ音を開始し、該ティーポットが
    実質的に直立した方向に戻された場合に、該茶を注ぐ音
    を終了するように適合された、傾きスイッチ手段と、 （ｅ）該ポット上のトリガスイッチをトリガして、蓄電
    池から該ティーポットの電子コンポーネントへの電力の
    配送を開始するように適合された各蓋の突出部を含む、
    トリガ手段と、をさらに含む、請求項１０に記載の電子
    玩具ティーポット。