JP2002207793A - 配信スケジューリングシステム、配信スケジューリング方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

配信スケジューリングシステム、配信スケジューリング方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

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JP2002207793A
JP2002207793A JP2001167289A JP2001167289A JP2002207793A JP 2002207793 A JP2002207793 A JP 2002207793A JP 2001167289 A JP2001167289 A JP 2001167289A JP 2001167289 A JP2001167289 A JP 2001167289A JP 2002207793 A JP2002207793 A JP 2002207793A
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scheduling
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time
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JP2001167289A
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English (en)
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Gyoubi Kan
ギョウビ カン
Kazushige Asada
一繁 浅田
Atsushi Iizawa
篤志 飯沢
Yukari Shirata
由香利 白田
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Ricoh Co Ltd
Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配信時間だけではなく、配信帯域幅をも考慮
した二次元的なスケジューリングを効率良くおこなうこ
とを課題とする。 【解決手段】 マルチメディアの配信データを所定時刻
に固定的に配信する固定データ、配信時刻をシフトでき
るシフト可データおよび配信の中止が可能な中止可デー
タに分けて配信データベース101に蓄積しておき、配
信スケジューリング処理部102が配信帯域幅と配信時
間により形成される二次元空間に配信データベース10
1に蓄積した配信データを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の配信帯域
幅を持つデジタル放送を用いてマルチメディアの配信デ
ータを配信する際の配信スケジュールを決定する配信ス
ケジューリングシステム、配信スケジューリング方法お
よびその方法をコンピュータに実行させるプログラムに
関し、特に、配信時間だけではなく、配信帯域幅をも考
慮した二次元的なスケジューリングを効率良くおこなう
ことができる配信スケジューリングシステム、配信スケ
ジューリング方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディアアプリケーション
の増加およびデジタル放送時代の到来に伴い、デジタル
放送を用いてマルチメディアデータをクライアントに配
信する放送型(プッシュ型)情報システムが知られてい
る。かかる放送型情報システムでは、サーバがマルチメ
ディアデータベースに蓄積されているデータをあらかじ
め決められた配信スケジュールにしたがって配信するこ
とになるため、この配信スケジューリングをいかにおこ
なうかが重要となる。
【0003】このため、たとえば「C.J.Su,L.Tassiula
s."Joint Broadcast Scheduling andUser's Cache Mana
gement for Efficient Information Delivery",ACM Jou
rnalon Wireless Network,1999」(従来技術1)には、
アクセス確率以外は均質であることを前提にした配信ス
ケジューリングのためのモデルが開示されている。
【0004】また、「矢島悦子,原隆浩,塚本昌彦,西
尾章治郎"データ間の相関性を考慮した放送データの送
受信方式について",データベースシステム,116-13,1
998」(従来技術2)には、アクセス確率だけではな
く、データ間の相関性まで考慮した配信スケジューリン
グ技術が開示されており、具体的には、データ間の相関
を重み付き完全グラフで表現し、グラフ内のハミルトン
閉路のうち、重み総和が最小となる閉路を選定し、その
順でデータを配信するものである。
【0005】さらに、「S.Hameed and N.H.Vaidya."Log
-Time Algorithms for SchedulingSingle and Multiple
Channel Data Broadcast MOBICOM'97,Budapest,Septem
ber,1997」(従来技術3)には、配信時間のみを考慮し
たマルチチャンネル対応の配信スケジューリング技術が
開示されている。
【0006】また、「青野正宏,辻順一郎,渡辺尚,水
野忠則"RAID型放送システムの提案",情報処理学会
論文誌,Vol.40,No.7,1999」(従来技術4)には、マ
ルチチャンネルをまたがってデータのページを分散して
配置することにより、受信失敗率を下げる技術が開示さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1〜4を用いたとしても、配信時間および配信帯
域幅を考慮した二次元的なスケジューリングに対応する
ことができず、また配信開始時間の制限や帯域幅の変化
などに対応できないという問題がある。
【0008】すなわち、従来技術1のものは、配信する
個々のデータはアクセス確率以外均質であるというモデ
ルに基づくものであるので、現実の複雑さをモデリング
するには無理がある。また、従来技術2のものは、アク
セス確率だけではなくデータ間の相関性まで考慮してい
るが、その他多くの性質にまで十分にモデリングしたも
のではない。
【0009】さらに、従来技術3のものは、マルチチャ
ンネル対応であるとは言え、基本的には配信時間のみを
考慮した1次元的なスケジューリング方式であり、従来
技術4のものも、基本的には固定ビットレートの一次元
的なスケジューリングにすぎない。
【0010】デジタル放送のスケジューリングシステム
では、配信時間だけではなく、配信帯域幅をも考慮した
二次元的なスケジューリングをおこなう必要があること
から、かかるスケジューリングをいかに効率良くおこな
うかが極めて重要な課題となっている。
【0011】この発明は、上述した従来技術による問題
点を解消するためになされたものであり、配信時間だけ
ではなく、配信帯域幅をも考慮した二次元的なスケジュ
ーリングを効率良くおこなうことができる配信スケジュ
ーリングシステム、配信スケジューリング方法およびそ
の方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係る配信スケジ
ューリングシステムは、所定の配信帯域幅を持つデジタ
ル放送を用いてマルチメディアの配信データを配信する
際の配信スケジュールを決定する配信スケジューリング
システムであって、前記マルチメディアの配信データを
所定時刻に固定的に配信する第1の配信データ、配信時
刻をシフトできる第2の配信データおよび配信の中止が
可能な第3の配信データに分けて蓄積する配信データベ
ースと、前記配信帯域幅と配信時間により形成される二
次元空間に前記配信データベースに蓄積した配信データ
を配置するスケジューリング手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0013】この請求項1の発明によれば、マルチメデ
ィアの配信データを所定時刻に固定的に配信する第1の
配信データ、配信時刻をシフトできる第2の配信データ
および配信の中止が可能な第3の配信データに分けて配
信データベースに蓄積しておき、配信帯域幅と配信時間
により形成される二次元空間に配信データベースに蓄積
した配信データを配置することとしたので、配信時間だ
けではなく、配信帯域幅をも考慮した二次元的なスケジ
ューリングを効率良くおこなうことができる。
【0014】また、請求項2の発明に係る配信スケジュ
ーリングシステムは、請求項1の発明において、前記ス
ケジューリング手段は、前記配信データベースに蓄積し
た第1の配信データ、第2の配信データ、第3の配信デ
ータをこの順序で前記二次元空間に配置することを特徴
とする。
【0015】この請求項2の発明によれば、配信データ
ベースに蓄積した第1の配信データ、第2の配信デー
タ、第3の配信データをこの順序で二次元空間に配置す
ることとしたので、配信データの特質を踏まえたうえで
適切に配信データをスケジューリングすることができ
る。
【0016】また、請求項3の発明に係る配信スケジュ
ーリングシステムは、請求項1または2の発明におい
て、前記スケジューリング手段は、前記配信データベー
スに蓄積した第1の配信データまたは第2の配信データ
を前記二次元空間に配置できない場合には、スケジュー
リングの失敗とみなして該スケジューリングを中止する
ことを特徴とする。
【0017】この請求項3の発明によれば、配信データ
ベースに蓄積した第1の配信データまたは第2の配信デ
ータを二次元空間に配置できない場合には、スケジュー
リングの失敗とみなして該スケジューリングを中止する
こととしたので、物理的に無理なスケジューリングを排
除することができる。
【0018】また、請求項4の発明に係る配信スケジュ
ーリングシステムは、請求項1、2または3の発明にお
いて、前記スケジューリング手段は、前記配信帯域幅と
配信時間により形成される二次元空間をセルの集合と
し、一又は複数のセル上に前記配信データを配置するこ
とを特徴とする。
【0019】この請求項4の発明によれば、配信帯域幅
と配信時間により形成される二次元空間をセルの集合と
し、一又は複数のセル上に前記配信データを配置するこ
ととしたので、各セルと配信データの性質の相互関係か
ら配信データを配置すべきか否かを判定することができ
る。
【0020】また、請求項5の発明に係る配信スケジュ
ーリングシステムは、請求項4の発明において、前記ス
ケジューリング手段は、延長可能な配信データを前記二
次元空間を形成する一又は複数のセルに配置した場合
に、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
複数のセルに前記配信データの時間遅延量を属性として
付与することを特徴とする。
【0021】この請求項5の発明によれば、延長可能な
配信データを二次元空間を形成する一又は複数のセルに
配置した場合に、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時
間が後続する複数のセルに配信データの時間遅延量を属
性として付与することとしたので、各セルに付与した時
間遅延量の属性に基づいて適切なスケジューリングをお
こなうことができる。
【0022】また、請求項6の発明に係る配信スケジュ
ーリングシステムは、請求項4または5の発明におい
て、前記スケジューリング手段は、延長可能な配信デー
タと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続するセルに他
の延長可能な配信データを配置した場合には、該セルと
同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する各セルに両者
の延長時間を加算した時間遅延量を属性として付与する
ことを特徴とする。
【0023】この請求項6の発明によれば、延長可能な
配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
セルに他の延長可能な配信データを配置した場合には、
該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する各セ
ルに両者の延長時間を加算した時間遅延量を属性として
付与することとしたので、延長可能な配信データを重畳
に配置した場合であっても、適切なスケジューリングを
効率良くおこなうことができる。
【0024】また、請求項7の発明に係る配信スケジュ
ーリングシステムは、請求項4または5の発明におい
て、前記スケジューリング手段は、延長可能な配信デー
タと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続するセルに他
の延長可能な配信データを配置した場合には、該セルと
同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する各セルに両者
の延長時間をそれぞれ示す複数の時間遅延量を属性とし
て付与することを特徴とする。
【0025】この請求項7の発明によれば、延長可能な
配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
セルに他の延長可能な配信データを配置した場合には、
該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する各セ
ルに両者の延長時間をそれぞれ示す複数の時間遅延量を
属性として付与することとしたので、延長可能な配信デ
ータを重畳に配置した場合であっても、適切なスケジュ
ーリングを効率良くおこなうことができる。
【0026】また、請求項8の発明に係る配信スケジュ
ーリングシステムは、請求項4、5または6の発明にお
いて、前記時間遅延量を属性として付与したセルに中止
可能な配信データを配置した場合には、当該配信データ
の配信時間と前記セルの属性をなす時間遅延量とを相殺
することを特徴とする。
【0027】この請求項8の発明によれば、時間遅延量
を属性として付与したセルに中止可能な配信データを配
置した場合には、当該配信データの配信時間とセルの属
性をなす時間遅延量とを相殺することとしたので、中止
可能な配信データを用いて柔軟なスケジューリングをお
こなうことができる。
【0028】また、請求項9の発明に係る配信スケジュ
ーリング方法は、所定の配信帯域幅を持つデジタル放送
を用いてマルチメディアの配信データを配信する際の配
信スケジュールを決定する配信スケジューリング方法で
あって、前記マルチメディアの配信データを所定時刻に
固定的に配信する第1の配信データ、配信時刻をシフト
できる第2の配信データおよび配信の中止が可能な第3
の配信データに分けて配信データベース蓄積する蓄積工
程と、前記蓄積工程により配信データベースに蓄積され
た配信データを前記配信帯域幅と配信時間により形成さ
れる二次元空間に配置するスケジューリング工程と、を
含んだことを特徴とする。
【0029】この請求項9の発明によれば、マルチメデ
ィアの配信データを所定時刻に固定的に配信する第1の
配信データ、配信時刻をシフトできる第2の配信データ
および配信の中止が可能な第3の配信データに分けて配
信データベースに蓄積しておき、配信帯域幅と配信時間
により形成される二次元空間に配信データベースに蓄積
した配信データを配置することとしたので、配信時間だ
けではなく、配信帯域幅をも考慮した二次元的なスケジ
ューリングを効率良くおこなうことができる。
【0030】また、請求項10の発明に係る配信スケジ
ューリング方法は、請求項9の発明において、前記スケ
ジューリング工程は、前記配信データベースに蓄積した
第1の配信データ、第2の配信データ、第3の配信デー
タをこの順序で前記二次元空間に配置することを特徴と
する。
【0031】この請求項10の発明によれば、配信デー
タベースに蓄積した第1の配信データ、第2の配信デー
タ、第3の配信データをこの順序で二次元空間に配置す
ることとしたので、配信データの特質を踏まえたうえで
適切に配信データをスケジューリングすることができ
る。
【0032】また、請求項11の発明に係る配信スケジ
ューリング方法は、請求項9または10の発明におい
て、前記スケジューリング工程は、前記配信データベー
スに蓄積した第1の配信データまたは第2の配信データ
を前記二次元空間に配置できない場合には、スケジュー
リングの失敗とみなして該スケジューリングを中止する
ことを特徴とする。
【0033】この請求項11の発明によれば、配信デー
タベースに蓄積した第1の配信データまたは第2の配信
データを二次元空間に配置できない場合には、スケジュ
ーリングの失敗とみなして該スケジューリングを中止す
ることとしたので、物理的に無理なスケジューリングを
排除することができる。
【0034】また、請求項12の発明に係る配信スケジ
ューリング方法は、請求項9、10または11の発明に
おいて、前記スケジューリング工程は、前記配信帯域幅
と配信時間により形成される二次元空間をセルの集合と
し、一又は複数のセル上に前記配信データを配置するこ
とを特徴とする。
【0035】この請求項12の発明によれば、配信帯域
幅と配信時間により形成される二次元空間をセルの集合
とし、一又は複数のセル上に前記配信データを配置する
こととしたので、各セルと配信データの性質の相互関係
から配信データを配置すべきか否かを判定することがで
きる。
【0036】また、請求項13の発明に係る配信スケジ
ューリング方法は、請求項12の発明において、前記ス
ケジューリング工程は、延長可能な配信データを前記二
次元空間を形成する一又は複数のセルに配置した場合
に、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
複数のセルに前記配信データの時間遅延量を属性として
付与することを特徴とする。
【0037】この請求項13の発明によれば、延長可能
な配信データを二次元空間を形成する一又は複数のセル
に配置した場合に、該セルと同じ配信帯域に位置し配信
時間が後続する複数のセルに配信データの時間遅延量を
属性として付与することとしたので、各セルに付与した
時間遅延量の属性に基づいて適切なスケジューリングを
おこなうことができる。
【0038】また、請求項14の発明に係る配信スケジ
ューリング方法は、請求項12または13の発明におい
て、前記スケジューリング工程は、延長可能な配信デー
タと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続するセルに他
の延長可能な配信データを配置した場合には、該セルと
同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する各セルに両者
の延長時間を加算した時間遅延量を属性として付与する
ことを特徴とする。
【0039】この請求項14の発明によれば、延長可能
な配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続す
るセルに他の延長可能な配信データを配置した場合に
は、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
各セルに両者の延長時間を加算した時間遅延量を属性と
して付与することとしたので、延長可能な配信データを
重畳に配置した場合であっても、適切なスケジューリン
グを効率良くおこなうことができる。
【0040】また、請求項15の発明に係る配信スケジ
ューリング方法は、請求項12または13の発明におい
て、前記スケジューリング工程は、延長可能な配信デー
タと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続するセルに他
の延長可能な配信データを配置した場合には、該セルと
同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する各セルに両者
の延長時間をそれぞれ示す複数の時間遅延量を属性とし
て付与することを特徴とする。
【0041】この請求項15の発明によれば、延長可能
な配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続す
るセルに他の延長可能な配信データを配置した場合に
は、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
各セルに両者の延長時間をそれぞれ示す複数の時間遅延
量を属性として付与することとしたので、延長可能な配
信データを重畳に配置した場合であっても、適切なスケ
ジューリングを効率良くおこなうことができる。
【0042】また、請求項16の発明に係る配信スケジ
ューリング方法は、請求項12、13または14の発明
において、前記時間遅延量を属性として付与したセルに
中止可能な配信データを配置した場合には、当該配信デ
ータの配信時間と前記セルの属性をなす時間遅延量とを
相殺することを特徴とする。
【0043】この請求項16の発明によれば、時間遅延
量を属性として付与したセルに中止可能な配信データを
配置した場合には、当該配信データの配信時間とセルの
属性をなす時間遅延量とを相殺することとしたので、中
止可能な配信データを用いて柔軟なスケジューリングを
おこなうことができる。
【0044】また、請求項17の発明に係るプログラム
は、請求項9〜16のいずれか一つに記載された方法を
コンピュータに実行させるプログラムとして実現したの
で、請求項9〜16のいずれか一つの動作をコンピュー
タによって実現することができる。
【0045】また、請求項18の発明に係る配信スケジ
ューリングシステムは、請求項1の発明において、前記
スケジューリング手段は、配信帯域と配信データの視聴
特性に基づいて、前記配信帯域幅と配信時間により形成
される二次元空間に前記配信データベースに蓄積した配
信データを配置することを特徴とする。
【0046】この請求項18の発明によれば、配信帯域
と配信データの視聴特性に基づいて、配信帯域幅と配信
時間により形成される二次元空間に前記配信データベー
スに蓄積した配信データを配置することとしたので、視
聴特性を考慮した配信スケジューリングをおこなうこと
ができる。
【0047】また、請求項19の発明に係る配信スケジ
ューリングシステムは、請求項18の発明において、前
記配信帯域の視聴特性は、時間帯による視聴率の差異、
時間帯による視聴者の差異、時間帯による電波の価値の
差異を含むことを特徴とする。
【0048】この請求項19の発明によれば、配信帯域
の視聴特性が、時間帯による視聴率の差異、時間帯によ
る視聴者の差異、時間帯による電波の価値の差異を含む
こととしたので、これらの配信帯域に係る視聴特性を考
慮した配信スケジューリングをおこなうことができる。
【0049】また、請求項20の発明に係る配信スケジ
ューリングシステムは、請求項18または19の発明に
おいて、前記配信データの視聴特性は、番組ごとの対象
視聴者の差異、番組ごとの予算の差異を含むことを特徴
とする。
【0050】この請求項20の発明によれば、配信デー
タの視聴特性が、番組ごとの対象視聴者の差異、番組ご
との予算の差異を含むこととしたので、これらの配信デ
ータすなわち番組の視聴特性を考慮した配信スケジュー
リングをおこなうことができる。
【0051】また、請求項21の発明に係る配信スケジ
ューリング方法は、請求項9の発明において、前記スケ
ジューリング工程は、配信帯域と配信データの視聴特性
に基づいて、前記配信帯域幅と配信時間により形成され
る二次元空間に前記配信データベースに蓄積した配信デ
ータを配置することを特徴とする。
【0052】この請求項21の発明によれば、配信帯域
と配信データの視聴特性に基づいて、配信帯域幅と配信
時間により形成される二次元空間に前記配信データベー
スに蓄積した配信データを配置することとしたので、視
聴特性を考慮した配信スケジューリングをおこなうこと
ができる。
【0053】また、請求項22の発明に係る配信スケジ
ューリング方法は、請求項21の発明において、前記配
信帯域の視聴特性は、時間帯による視聴率の差異、時間
帯による視聴者の差異、時間帯による電波の価値の差異
を含むことを特徴とする。
【0054】この請求項22の発明によれば、配信帯域
の視聴特性が、時間帯による視聴率の差異、時間帯によ
る視聴者の差異、時間帯による電波の価値の差異を含む
こととしたので、これらの配信帯域に係る視聴特性を考
慮した配信スケジューリングをおこなうことができる。
【0055】また、請求項23の発明に係る配信スケジ
ューリング方法は、請求項21または22の発明におい
て、前記配信データの視聴特性は、番組ごとの対象視聴
者の差異、番組ごとの予算の差異を含むことを特徴とす
る。
【0056】この請求項23の発明によれば、配信デー
タの視聴特性が、番組ごとの対象視聴者の差異、番組ご
との予算の差異を含むこととしたので、これらの配信デ
ータすなわち番組の視聴特性を考慮した配信スケジュー
リングをおこなうことができる。
【0057】また、請求項24の発明に係るプログラム
は、請求項21〜23のいずれか一つに記載された方法
をコンピュータに実行させるプログラムとして実現した
ので、請求項21〜23のいずれか一つの動作をコンピ
ュータによって実現することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る配信スケジューリングシステム、配信スケジ
ューリング方法およびその方法をコンピュータに実行さ
せるプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
なお、本実施の形態では、本発明をデジタル放送システ
ムに適用した場合を示すこととする。
【0059】(実施の形態1) 1.デジタル放送システムのシステム構成 まず最初に、本実施の形態で用いるデジタル放送システ
ムのシステム構成について説明する。図1は、本実施の
形態で用いるデジタル放送システムのシステム構成を示
すブロック図である。
【0060】同図に示すように、このデジタル放送シス
テムは、本発明に係る配信スケジューリングシステムを
内在したマルチメディアデータ・サーバ100と、コン
テンツプロバイダ111〜113と、クライアント12
1〜123とからなる。
【0061】マルチメディアデータ・サーバ100は、
各コンテンツプロバイダ111〜113から配信要求を
受け付けた配信データ(マルチメディアデータ)を配信
データベース101に記憶しておき、該配信データベー
ス101に蓄積した配信データの配信時間、配信帯域を
配信スケジューリング処理部102によりスケジューリ
ングし、このスケジューリング結果にしたがって各クラ
イアント121〜123に配信データを配信するサーバ
である。
【0062】コンテンツプロバイダ111〜113は、
配信対象となるマルチメディアデータすなわちコンテン
ツを作成し、作成したコンテンツをマルチメディアデー
タ・サーバ100に対して配信要求するプロバイダであ
る。クライアント121〜123は、衛星放送を介して
所定の配信帯域幅をもって配信される配信データの中か
ら所望の配信データを選択受信するクライアント装置で
ある。
【0063】ここで、本実施の形態に係るデジタル放送
システムでは、この配信スケジューリング処理部102
における処理内容にその特徴がある。配信スケジューリ
ング処理部102は、従来のような配信時間のみを考慮
したスケジューリングをおこなうのではなく、配信帯域
幅をも考慮した二次元的なスケジューリングをおこな
う。
【0064】2.配信スケジューリングの概念 図2は、図1に示した配信スケジューリング処理部10
2がおこなう配信スケジュールの概念を説明するための
説明図である。同図に示すように、ここではa,b,
c,d,eという3つの配信データをスケジューリング
する場合を示しており、配信データの高さは、その配信
データを配信する際に必要となる配信帯域幅を示し、配
信データの長さはその配信データを配信するための時間
を示している。そして、配信データaおよびdには論理
チャンネル番号「1」が振られ、配信データb、cおよ
びeには論理チャンネル番号「2」が振られている。
【0065】このため、各クライアント121〜123
は、自身の受信チャンネルをこの論理チャンネル番号に
合わせ、そのチャンネルの配信データを受信する。配信
スケジューリングとは、これらの配信データを帯域幅制
限を越えない範囲で、しかるべき時刻に積み重ねながら
配置することである。ただし、任意の時刻に積み重ねら
れる配信データは、別々の論理チャンネル番号でなけれ
ばならない。
【0066】同図に示すものは、時刻t1とt2からそ
れぞれ配信データbと配信データaの配信が開始され、
時刻t3では配信データbの配信が終わると同時に配信
データcの配信が開始される場合を示している。また、
時刻t5では、配信データcと異なる帯域幅を持つ配信
データeを送るために、配信データdの帯域幅が圧縮さ
れている。
【0067】ここで、もしも配信データdの帯域幅を圧
縮できないものとすると、配信データdの配信が終了す
るまで配信データeを配信することができず、帯域の無
駄が生ずることになる。このため、アナログ放送には不
可能な「可変ビットレート」と呼ばれるデジタル放送特
有の配信帯域幅の伸縮技術を用いている。かかる可変ビ
ットレート技術により、より多くの配信を可能にすると
ともに、配信スケジューリングを複雑化させる一因とな
っている。
【0068】3.配信データの性質 次に、かかる配信スケジューリングに影響を及ぼす配信
データの性質である(1)所要配信帯域幅、(2)所要
配信時間、(3)配信開始時刻の制限、(4)配信中止
可能性、(5)データ量の変化可能性について説明す
る。
【0069】(1)所要配信帯域幅とは、配信データの
配信に必要となる帯域幅のことである。具体的には、配
信データのフォーマットによって、配信に必要となる帯
域は異なる。たとえば、動画であれば一定の帯域幅を確
保する必要があるが、ゲームソフトの場合には狭い帯域
で長時間配信しても問題はない。ただし、可変ビットレ
ートの場合には、図2に示す配信データdのように、帯
域幅が途中で変化する可能性もある。
【0070】(2)所要配信時間とは、所要配信帯域幅
で配信データを配信する場合に必要となる時間である。
(3)配信開始時刻とは、配信データの配信を開始する
時刻のことであり、この配信開始時刻に制限のある配信
データについては、その制限にしたがって配置しなけれ
ばならない。この制限には様々なものがあり、「ある固
定時間に配信開始」というような制限だけではなく、た
とえば「××時以降に配信」といった制限や、「○○時
から××時までに配信」といった制限であっても構わな
い。
【0071】(4)配信中止可能性とは、配信帯域が余
った場合にのみ配信し、余りがなければ配信をとりやめ
ても構わない配信データが有する性質のことであり、か
かる性質を有する配信データを以下では「中止可デー
タ」と呼び、必ず配信せねばならない配信データを「中
止不可データ」と呼ぶ。
【0072】(5)データ量の変化可能性とは、配信デ
ータのデータ量が増減する可能性のある配信データが有
する性質のことである。たとえば、中継データなどで
は、番組が延長する可能性があり、この場合には配信帯
域幅を維持しつつ配信時間を延長することになるので、
配信データのデータ量は増加する。これに対して、一定
時間内に配信するHDTVのデータが、その途中からS
DTVに変わるような場合には、配信時間を維持しつつ
配信帯域幅が圧縮されることになるので、配信データの
データ量が減少する。
【0073】実際に配信スケジューリングをおこなう場
合には、これらの性質以外にも多くの性質を考慮せねば
ならない。配信するすべての配信データの性質を考慮し
ながら、互いの制約を調節しつつ配置せねばならない。
加えて、可変ビットレートによる複雑さも加わるので、
デジタル放送システムにおける配信スケジューリングは
複雑な作業となっている。
【0074】そこで、本実施の形態では、図1に示した
配信スケジューリング処理部102により、従来から人
手によりなされていたスケジューリングを代行または支
援させることとしている。
【0075】4.配信スケジューリング処理部102の
処理動作 次に、図1に示した配信スケジューリング処理部102
の処理動作について説明する。図3は、図1に示した配
信スケジューリング処理部102の処理手順を示すフロ
ーチャートであり、図4〜図9は、図1に示した配信ス
ケジューリング処理部102の処理動作を説明するため
の説明図である。
【0076】ただし、ここでは図4に示すように、配信
データベース101には、配信時刻が固定されている固
定データ401、配信時間を移行可能なシフト可データ
402、配信を中止することが可能な中止可データ40
3に分けて各配信データが蓄積されているものとする。
【0077】図3に示すように、配信スケジューリング
処理部102は、図4に示す配信時間軸と配信帯域幅の
軸とからなる二次元空間上に、固定データ401を順次
配置する(ステップS301)。
【0078】具体的には、図5に示すように配信データ
ベース101の中から固定データ501、502、…を
順次取り出して二次元空間上に配置する。すると、固定
データ502の後部は、図6に示すように固定データ5
01の後ろに移行させる。かかる移行をおこなう理由
は、二次元空間上に配置されたデータは、各単位時間で
見た場合に「0」と「1」からなるビット列となるの
で、かかる移行をおこなえば無駄な空白(0の連続部
分)を防げるからである。
【0079】その後、二次元空間上に配置できない固定
データ401が生じた場合には(ステップS302否
定)、スケジューリングを失敗したものとしてエラー処
理をおこなう(ステップS306)。これに対して、図
7に示すようにすべての固定データ401を順次配置で
きた場合には(ステップS302肯定)、図8に示すよ
うに、固定データ401と同様の手順でシフト可データ
402を二次元空間上に配置する(ステップS30
3)。
【0080】その後、二次元空間上に配置できないシフ
ト可データ402が生じた場合には(ステップS304
否定)、スケジューリングを失敗したものとしてエラー
処理をおこない(ステップS306)、すべてのシフト
可データを配置できた場合には(ステップS304肯
定)、引き続き図9に示すように中止可データ403を
二次元空間上に配置して(ステップS305)、処理を
終了する。なお、中止可データ403は、配信を中止で
きる配信データであるので、配置できない中止可データ
403が残ったとしても問題はない。
【0081】上記一連の処理をおこなうことにより、配
信データベース101に蓄積した固定データ401、シ
フト可データ402および中止可データ403の配信ス
ケジューリングをおこなうことができる。
【0082】5.スケジューリング後の変化に伴う問題
およびその解消策 次に、配信スケジューリング処理部102による配信ス
ケジューリング後の変化に伴う問題について説明する。
図3〜図9に示す処理をおこなうことにより、図2に示
した配信スケジューリングができるわけであるが、かか
る配信スケジューリングをおこなったとしても、(1)
配信時間の延長、(2)配信帯域幅の拡張、(3)配信
時間の短縮、(4)配信帯域幅の圧縮がその後に生ずる
と様々な問題が生ずる。
【0083】たとえば、図2に示した配信データcの配
信時間を延長すると直後のデータである配信データeに
乱れが生じる、配信データcの配信帯域幅を拡張すると
直後のデータである配信データdに乱れが生じる。ま
た、配信データcの配信時間を短縮すると配信データc
と配信データeの間に隙間が生じ、配信データcの配信
帯域幅を圧縮すると配信データcと配信データdの間に
隙間が生ずる。
【0084】このため、本実施の形態に係る配信スケジ
ューリング処理部102では、図10に示すように、配
信時間と配信帯域幅とからなる二次元空間をセルの集合
とみなし、各セルに属性を付与することによって、かか
る問題を解決している。
【0085】具体的には、図11に示すように、配信時
間が延長される場合がある配信データ(延長ありデー
タ)1101および1102を二次元空間上に配設した
ならば、これらの延長ありデータの右側に位置するセル
には、「時間延長必須」という属性並びにその時間延長
量が付与される。
【0086】そして、同図に示す延長ありデータ110
1の右側に延長ありデータ1103が重畳配置される
と、この延長ありデータ1103の右側に位置するセル
の時間延長量が増加する。具体的には、この時間延長量
を同図のように矢印で示すと、ベクトルが合成されたよ
うに矢印が延びることになる。
【0087】ここで、延長ありデータを配置した場合に
は、基本的にはその後のセルにはシフト可データまたは
中止可データを配置することになるが、図示したような
固定データ1104を配置した場合には、この固定デー
タ1104以降のセルの属性はキャンセルされ、無制限
の状態となる。なお、延長ありデータ1102と固定デ
ータ1104の間に他の延長ありデータを配置したとし
ても、該延長ありデータは延長できない場合が生ずる。
【0088】また、図12に示すように、延長ありデー
タ1103の右側に帯域幅の狭い延長ありデータ120
1を配置すると、その右側には時間延長量が異なる2種
類のセル群が生ずる。さらに、延長ありデータ1202
の右側に中止可データ1203を配置した場合には、延
長ありデータ1202の延長分が中止可データ1203
によりキャンセルされるため、この中止可データ120
3以降のセルの属性は無制限の状態となる。ただし、図
13に示すように、延長ありデータの延長分を中止可デ
ータですべて吸収できない場合には、後続するセルには
相殺されなかった分の時間延長量が属性として残ること
になる。
【0089】なお、ここでは説明の便宜上、各セルの時
間延長量をベクトルのごとく加算する場合を示したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、図14に示す
ように、各延長ありデータごとの時間遅延量をそれぞれ
各セルの属性として付与することもできる。
【0090】このように、図1に示した配信スケジュー
リング処理部102は、配信時間と配信帯域幅からなる
二次元空間を形成する各セルに時間遅延量の属性を付与
することにより、配信時間の延長、配信帯域幅の拡張、
配信時間の短縮または配信帯域幅の圧縮に伴う問題を解
消している。
【0091】6.配信データのモデル化 ところで、配信スケジューリングを効率的におこなうた
めには、配信データをモデル化して取り扱うことが便利
である。そこで、以下では配信データのモデル化につい
て説明する。
【0092】図15に示すように、ここでは所要配信時
間をτiとし、所要配信帯域幅をβi(t)とし、配信中止
可能性をθiとし、論理チャンネル番号をφiとする。な
お、τiは単位時間数の値をとり、βi(t)は時刻tにお
けるiの要素数(セル数)をその値とし、θi=0のと
きに中止可、θi=1のときに中止不可とし、φiは自然
数であるものとする。
【0093】また、図16に示すように、配信開始時間
の制限に関しては、τbi単位時間以降τei単位時間以前
である場合には、これを変量(τbi,τei)と表すこと
とする。これにより、「τbi=τeiであれば固定」を意
味し、「τbi=T_min,τei=T_maxであれば任意」を
意味し、「τbi>T_min∧τei=T_max∧τbi≠τeiで
あればτbi以降」を意味し、「τbi=T_min∧τei<T
_max∧τbi≠τeiであればτei以前」を意味し、「τb
i>T_min∧τei<T_max∧τbi≠τeiであればτbiと
τeiの間」を意味することになる。なお固定以外の場合
はシフト可を意味する。
【0094】また、図17に示すように、配信時間の変
化に関しては、最短配信時間がτ_mini、最長配信時間
がτ_maxiである場合には、これを変量(τ_mini,τ
_maxi)と表すこととする。これにより、「τ_mini=
τ_maxi=τiであれば変化なし」を意味し、「τ_min
i≠0∧τ_mini<τi∧τ_maxi=τiであれば短縮の
みあり」を意味し、「τ_mini=0∧τ_maxi>τiで
あれば延長のみあり」を意味し、「τ_mini≠0∧τ_
mini<τi∧τ_maxi>τiであれば延長と短縮ともにあ
り」を意味することになる。
【0095】また、図18に示すように、配信帯域幅の
変化に関しては、最小配信帯域幅がβ_mini、最大配信
帯域幅がβ_maxiである場合には、これを変量(β_mi
ni,β_maxi)と表すこととする。これにより、「β_
mini=β_maxi=βi(t)であれば変化なし」を意味し、
「β_mini≠0∧β_mini<βi(t)∧β_maxi=βi(t)
であれば圧縮のみあり」を意味し、「β_mini=0∧β
_maxi>βi(t)であれば拡張のみあり」を意味し、「β
_mini≠0∧β_mini<βi(t)∧β_maxi>βi(t)であ
れば圧縮と拡張ともにあり」を意味することになる。
【0096】また、図19に示すような配信データを有
する場合には、 S1={(a,2),(b,1),(c,2)} S2={(a,1),(b,2),(c,1),(d,1)} S3={(a,2),(b,1),(d,2)} S4={(a,1),(e,3)} とし、そのスケジューリングをSt={(it1,βt1
(t)),(it2,βt2(t)),…,(itst,βtst(t))
|itj∈{i1,i2,…,iN}}とする。
【0097】このようにモデル化することにより、配信
データの中止可能性、固定またはシフト可の別、配信時
間の短縮・延長、配信帯域幅の圧縮・拡張を定式化する
ことができるので、配信スケジューリングをアルゴリズ
ミックに効率良くおこなうことができる。
【0098】上述してきたように、本実施の形態1で
は、マルチメディアの配信データを所定時刻に固定的に
配信する固定データ、配信時刻をシフトできるシフト可
データおよび配信の中止が可能な中止可データに分けて
配信データベース101に蓄積しておき、配信スケジュ
ーリング処理部102が配信帯域幅と配信時間により形
成される二次元空間に配信データベース101に蓄積し
た配信データを配置するよう構成したので、配信時間だ
けではなく、配信帯域幅をも考慮した二次元的なスケジ
ューリングを効率良くおこなうことができる。
【0099】なお、本実施の形態1では、シフト可デー
タを二次元空間上に配置できない場合にスケジューリン
グの失敗とすることとしたが、本発明はこれに限定され
るものではなくバックトラックして再配置をおこなうこ
ともできる。
【0100】(実施の形態2)ところで、上記実施の形
態1では、配信時間だけではなく配信帯域幅をも考慮し
た2次元スケジューリングについて説明したが、配信デ
ータの視聴率や視聴者種別(以下「視聴特性」と言う)
については考慮していない。
【0101】一般的に、配信帯域には、(1)時間帯に
よって視聴率が違う(たとえば、午前10時よりも午後
9時の方が視聴者が多い)という性質や、(2)時間帯
によって視聴者が違う(たとえば、午前10時は主婦が
多いが午後11時は青年が多い)という性質や、(3)
時間帯によって電波の価値が違う(ゴールデンタイムの
放送料は高い)という性質などがある。
【0102】また、配信するデータ(番組)には、
(4)番組によって対象となる視聴者が違う(たとえば
化粧品のCMと釣り具のCM)という性質や、(5)番
組によって予算が違う(たとえば1つのCMで100万
円のものや500万円のもの)という性質などがある。
【0103】このように、配信帯域の特性や配信データ
の特性を考慮すると、全予算の範囲内で最も高い視聴率
を得られるように、配信スケジュールを決めることが望
ましい。そこで、本実施の形態2では、配信帯域の性質
を個々のセルの属性として定義するとともに、番組の性
質を個々の番組の属性として定義するよう実施の形態1
を拡張することにより、全予算の範囲内で最も高い視聴
率を得られるように、配信スケジュールを決めることと
している。
【0104】具体的には、「(1)時間帯によって視聴
率が違う」という配信帯域の性質は、各セルの視聴率c
r(cij)という属性で定義する。この視聴率cr(c
ij)は、必ずしもパーセンテージで表す必要はなく、視
聴される可能性の度合いを示す整数で表すこともでき
る。
【0105】また、「(2)時間帯によって視聴者が違
う」という配信帯域の性質は、各セルの視聴者Ca(c
ij)という属性で定義する。ある時間帯の視聴者は特定
の種類の視聴者のみとは限らず、たとえば午前10時の
視聴者は、主婦以外にお年寄りも多いので、この属性C
a(cij)は、 Ca(cij)={ak|ak∈A} のように集合で表す。ここで、A={a1,a2,…,a
x}は、視聴者の種別を表す集合であり、xは視聴者種
別の総数である。
【0106】また、「(3)時間帯によって電波の価値
が違う」という配信帯域の性質は、各セルの価値cv
(cij)という属性で定義する。この価値cv(cij
は、実際の貨幣の単位で表す必要はなく、相対的な価値
を示す整数で表すこともできる。
【0107】また、「(4)番組によって対象となる視
聴者が違う」という番組の性質は、各番組の視聴者Pa
(pi)という属性で定義する。セルの視聴者と同様
に、番組の対象視聴者は一種類と限らないので、この属
性Pa(pi)についても、 Pa(pi)={bk|bk∈A} のように集合で表す。
【0108】また、「(5)番組によって予算が違う」
という番組の性質は、各番組の予算limit(pi
という属性で定義する。セルの価値cv(cij)と同様
に、番組の予算limit(pi)を実際の貨幣の単位
で表す必要はなく、相対的な価値を示す整数で表すこと
もできる。ただし、セルの価値cv(cij)と一致しな
ければならない。
【0109】このように、配信帯域および番組のモデル
を拡張すれば、全予算の範囲内で最も高い視聴率を得ら
れるように、配信スケジュールを決める問題を一種の数
理計画問題として定式化することができるので、既存の
数理計画アルゴリズムを用いてこの問題を解くことがで
きる。
【0110】具体的には、配信する番組をP={p1
2,…,pn}という集合で表し(nは番組の総数)、
配信する帯域をSPACE={c11,c12,…,cTF
という集合で表し(cijは単位配信時刻i、配信帯域j
におけるセル)、視聴者の種別をA{a1,a2,…,a
x}という集合で表し(xは視聴者種別の総数)、任意
のセルcijの視聴率を整数cr(cij)で表し(1≦c
r(cij)≦γ(γは視聴率の最大値を示す整数))、
任意のセルcijの価値を整数cv(cij)で表し(1≦
cv(cij)≦ν(νはセルの最大値を示す整数))、
任意のセルcijの視聴者を集合Ca(cij)={ak
k∈A}で表す。
【0111】また、任意の番組piの対象視聴者を集合
Pa(pi)={bk|bk∈A}で表し、任意の番組pi
のスポンサーの出せる予算上限をlimit(pi)で
表し、任意の番組piの配置されているセルを集合Pc
(pi)={ci-j|ci-j∈SPACE,j=1,…,
ic}(icは所要セルの総数)で表す。piが複数回
配信される場合も表現することができ、その場合にはこ
の集合が大きくなるだけである。
【0112】このように、配置されている任意の番組p
iの視聴率pr(Pc(pi))は、
【数1】 で算出される。ただし、重み係数α,βは調整可能であ
り、0≦α,β≦1である。すなわち、ある配置で得ら
れる視聴率は、該当するすべてのセルの単位セルの視聴
率と、単位セルのセルの番組と一致する視聴者個数の和
に比例する。
【0113】上記のように配置されている番組piの配
信コストは、
【数2】 で算出される。
【0114】これらの(1)式および(2)式を用いる
と、「すべての番組の予算内で最も高い視聴率が得られ
る配信スケジューリング問題」は、下記に示す数理計画
問題として定式化することができる。
【数3】
【0115】上述してきたように、本実施の形態2で
は、すべての番組の予算内で最も高い視聴率を得られる
配信スケジュールを見つけ、もって配信帯域と配信デー
タの視聴特性を考慮した2次元的な配信スケジューリン
グが可能となる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、マルチメディアの配信データを所定時刻に固定
的に配信する第1の配信データ、配信時刻をシフトでき
る第2の配信データおよび配信の中止が可能な第3の配
信データに分けて配信データベースに蓄積しておき、配
信帯域幅と配信時間により形成される二次元空間に配信
データベースに蓄積した配信データを配置するよう構成
したので、配信時間だけではなく、配信帯域幅をも考慮
した二次元的なスケジューリングを効率良くおこなうこ
とが可能な配信スケジューリングシステムが得られると
いう効果を奏する。
【0117】また、請求項2の発明によれば、配信デー
タベースに蓄積した第1の配信データ、第2の配信デー
タ、第3の配信データをこの順序で二次元空間に配置す
るよう構成したので、配信データの特質を踏まえたうえ
で適切に配信データをスケジューリングすることが可能
な配信スケジューリングシステムが得られるという効果
を奏する。
【0118】また、請求項3の発明によれば、配信デー
タベースに蓄積した第1の配信データまたは第2の配信
データを二次元空間に配置できない場合には、スケジュ
ーリングの失敗とみなして該スケジューリングを中止す
るよう構成したので、物理的に無理なスケジューリング
を排除することが可能な配信スケジューリングシステム
が得られるという効果を奏する。
【0119】また、請求項4の発明によれば、配信帯域
幅と配信時間により形成される二次元空間をセルの集合
とし、一又は複数のセル上に前記配信データを配置する
よう構成したので、各セルと配信データの性質の相互関
係から配信データを配置すべきか否かを判定することが
可能な配信スケジューリングシステムが得られるという
効果を奏する。
【0120】また、請求項5の発明によれば、延長可能
な配信データを二次元空間を形成する一又は複数のセル
に配置した場合に、該セルと同じ配信帯域に位置し配信
時間が後続する複数のセルに配信データの時間遅延量を
属性として付与するよう構成したので、各セルに付与し
た時間遅延量の属性に基づいて適切なスケジューリング
をおこなうことが可能な配信スケジューリングシステム
が得られるという効果を奏する。
【0121】また、請求項6の発明によれば、延長可能
な配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続す
るセルに他の延長可能な配信データを配置した場合に
は、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
各セルに両者の延長時間を加算した時間遅延量を属性と
して付与するよう構成したので、延長可能な配信データ
を重畳に配置した場合であっても、適切なスケジューリ
ングを効率良くおこなうことが可能な配信スケジューリ
ングシステムが得られるという効果を奏する。
【0122】また、請求項7の発明によれば、延長可能
な配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続す
るセルに他の延長可能な配信データを配置した場合に
は、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
各セルに両者の延長時間をそれぞれ示す複数の時間遅延
量を属性として付与するよう構成したので、延長可能な
配信データを重畳に配置した場合であっても、適切なス
ケジューリングを効率良くおこなうことが可能な配信ス
ケジューリングシステムが得られるという効果を奏す
る。
【0123】また、請求項8の発明によれば、時間遅延
量を属性として付与したセルに中止可能な配信データを
配置した場合には、当該配信データの配信時間とセルの
属性をなす時間遅延量とを相殺するよう構成したので、
中止可能な配信データを用いて柔軟なスケジューリング
をおこなうことが可能な配信スケジューリングシステム
が得られるという効果を奏する。
【0124】また、請求項9の発明によれば、マルチメ
ディアの配信データを所定時刻に固定的に配信する第1
の配信データ、配信時刻をシフトできる第2の配信デー
タおよび配信の中止が可能な第3の配信データに分けて
配信データベースに蓄積しておき、配信帯域幅と配信時
間により形成される二次元空間に配信データベースに蓄
積した配信データを配置するよう構成したので、配信時
間だけではなく、配信帯域幅をも考慮した二次元的なス
ケジューリングを効率良くおこなうことが可能な配信ス
ケジューリング方法が得られるという効果を奏する。
【0125】また、請求項10の発明によれば、配信デ
ータベースに蓄積した第1の配信データ、第2の配信デ
ータ、第3の配信データをこの順序で二次元空間に配置
するよう構成したので、配信データの特質を踏まえたう
えで適切に配信データをスケジューリングすることが可
能な配信スケジューリング方法が得られるという効果を
奏する。
【0126】また、請求項11の発明によれば、配信デ
ータベースに蓄積した第1の配信データまたは第2の配
信データを二次元空間に配置できない場合には、スケジ
ューリングの失敗とみなして該スケジューリングを中止
するよう構成したので、物理的に無理なスケジューリン
グを排除することが可能な配信スケジューリング方法が
得られるという効果を奏する。
【0127】また、請求項12の発明によれば、配信帯
域幅と配信時間により形成される二次元空間をセルの集
合とし、一又は複数のセル上に前記配信データを配置す
るよう構成したので、各セルと配信データの性質の相互
関係から配信データを配置すべきか否かを判定すること
が可能な配信スケジューリング方法が得られるという効
果を奏する。
【0128】また、請求項13の発明によれば、延長可
能な配信データを二次元空間を形成する一又は複数のセ
ルに配置した場合に、該セルと同じ配信帯域に位置し配
信時間が後続する複数のセルに配信データの時間遅延量
を属性として付与するよう構成したので、各セルに付与
した時間遅延量の属性に基づいて適切なスケジューリン
グをおこなうことが可能な配信スケジューリング方法が
得られるという効果を奏する。
【0129】また、請求項14の発明によれば、延長可
能な配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続
するセルに他の延長可能な配信データを配置した場合に
は、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
各セルに両者の延長時間を加算した時間遅延量を属性と
して付与するよう構成したので、延長可能な配信データ
を重畳に配置した場合であっても、適切なスケジューリ
ングを効率良くおこなうことが可能な配信スケジューリ
ング方法が得られるという効果を奏する。
【0130】また、請求項15の発明によれば、延長可
能な配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続
するセルに他の延長可能な配信データを配置した場合に
は、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
各セルに両者の延長時間をそれぞれ示す複数の時間遅延
量を属性として付与するよう構成したので、延長可能な
配信データを重畳に配置した場合であっても、適切なス
ケジューリングを効率良くおこなうことが可能な配信ス
ケジューリング方法が得られるという効果を奏する。
【0131】また、請求項16の発明によれば、時間遅
延量を属性として付与したセルに中止可能な配信データ
を配置した場合には、当該配信データの配信時間とセル
の属性をなす時間遅延量とを相殺するよう構成したの
で、中止可能な配信データを用いて柔軟なスケジューリ
ングをおこなうことが可能な配信スケジューリング方法
が得られるという効果を奏する。
【0132】また、請求項17の発明によれば、請求項
9〜16のいずれか一つに記載された方法をコンピュー
タに実行させるプログラムとしたので、請求項9〜16
のいずれか一つの動作をコンピュータによって実現する
ことが可能となる。
【0133】また、請求項18の発明によれば、配信帯
域と配信データの視聴特性に基づいて、配信帯域幅と配
信時間により形成される二次元空間に前記配信データベ
ースに蓄積した配信データを配置することとしたので、
視聴特性を考慮した配信スケジューリングをおこなうこ
とが可能な配信スケジューリングシステムが得られると
いう効果を奏する。
【0134】また、請求項19の発明によれば、配信帯
域の視聴特性が、時間帯による視聴率の差異、時間帯に
よる視聴者の差異、時間帯による電波の価値の差異を含
むこととしたので、これらの配信帯域に係る視聴特性を
考慮した配信スケジューリングをおこなうことが可能な
配信スケジューリングシステムが得られるという効果を
奏する。
【0135】また、請求項20の発明によれば、配信デ
ータの視聴特性が、番組ごとの対象視聴者の差異、番組
ごとの予算の差異を含むこととしたので、これらの配信
データすなわち番組の視聴特性を考慮した配信スケジュ
ーリングをおこなうことが可能な配信スケジューリング
システムが得られるという効果を奏する。
【0136】また、請求項21の発明によれば、配信帯
域と配信データの視聴特性に基づいて、配信帯域幅と配
信時間により形成される二次元空間に前記配信データベ
ースに蓄積した配信データを配置することとしたので、
視聴特性を考慮した配信スケジューリングをおこなうこ
とが可能な配信スケジューリング方法が得られるという
効果を奏する。
【0137】また、請求項22の発明によれば、配信帯
域の視聴特性が、時間帯による視聴率の差異、時間帯に
よる視聴者の差異、時間帯による電波の価値の差異を含
むこととしたので、これらの配信帯域に係る視聴特性を
考慮した配信スケジューリングをおこなうことが可能な
配信スケジューリング方法が得られるという効果を奏す
る。
【0138】また、請求項23の発明によれば、配信デ
ータの視聴特性が、番組ごとの対象視聴者の差異、番組
ごとの予算の差異を含むこととしたので、これらの配信
データすなわち番組の視聴特性を考慮した配信スケジュ
ーリングをおこなうことが可能な配信スケジューリング
方法が得られるという効果を奏する。
【0139】また、請求項24の発明によれば、請求項
21〜23のいずれか一つに記載された方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムとして実現したので、請求
項21〜23のいずれか一つの動作をコンピュータによ
って実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るデジタル放送シス
テムのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した配信スケジューリング処理部がお
こなう配信スケジュールの概念を説明するための説明図
である。
【図3】図1に示した配信スケジューリング処理部の処
理手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した配信スケジューリング処理部の処
理動作を説明するための説明図である。
【図5】図1に示した配信スケジューリング処理部の処
理動作を説明するための説明図である。
【図6】図1に示した配信スケジューリング処理部の処
理動作を説明するための説明図である。
【図7】図1に示した配信スケジューリング処理部の処
理動作を説明するための説明図である。
【図8】図1に示した配信スケジューリング処理部の処
理動作を説明するための説明図である。
【図9】図1に示した配信スケジューリング処理部の処
理動作を説明するための説明図である。
【図10】配信時間と配信帯域幅とからなる二次元空間
をセルの集合とみなす概念を説明するための説明図であ
る。
【図11】延長ありデータの配置に伴うセルの属性変化
を説明するための説明図である。
【図12】延長ありデータの配置に伴うセルの属性変化
を説明するための説明図である。
【図13】延長ありデータの後続に帯域幅の狭い延長あ
りデータを配置した場合のセルの属性変化を説明するた
めの説明図である。
【図14】延長ありデータと中止可データによりセルの
属性がキャンセルされる場合を説明するための説明図で
ある。
【図15】配信データのモデル化を説明するための説明
図である。
【図16】配信データのモデル化を説明するための説明
図である。
【図17】配信データのモデル化を説明するための説明
図である。
【図18】配信データのモデル化を説明するための説明
図である。
【図19】配信データのモデル化を説明するための説明
図である。
【符号の説明】
100 マルチメディアデータ・サーバ 101 配信データベース 102 配信スケジューリング処理部 111〜113 コンテンツプロバイダ 121〜123 クライアント 401 固定データ 402 シフト可データ 403 中止可データ 501,502 固定データ 1101,1102,1103 延長ありデータ 1104 固定データ 1201,1202 延長ありデータ 1203 中止可データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅田 一繁 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 飯沢 篤志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 白田 由香利 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5K030 GA11 KA01 KA07 LC09 LD07 LD18

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の配信帯域幅を持つデジタル放送を
    用いてマルチメディアの配信データを配信する際の配信
    スケジュールを決定する配信スケジューリングシステム
    であって、 前記マルチメディアの配信データを所定時刻に固定的に
    配信する第1の配信データ、配信時刻をシフトできる第
    2の配信データおよび配信の中止が可能な第3の配信デ
    ータに分けて蓄積する配信データベースと、 前記配信帯域幅と配信時間により形成される二次元空間
    に前記配信データベースに蓄積した配信データを配置す
    るスケジューリング手段と、 を備えたことを特徴とする配信スケジューリングシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記スケジューリング手段は、前記配信
    データベースに蓄積した第1の配信データ、第2の配信
    データ、第3の配信データをこの順序で前記二次元空間
    に配置することを特徴とする請求項1に記載の配信スケ
    ジューリングシステム。
  3. 【請求項3】 前記スケジューリング手段は、前記配信
    データベースに蓄積した第1の配信データまたは第2の
    配信データを前記二次元空間に配置できない場合には、
    スケジューリングの失敗とみなして該スケジューリング
    を中止することを特徴とする請求項1または2に記載の
    配信スケジューリングシステム。
  4. 【請求項4】 前記スケジューリング手段は、前記配信
    帯域幅と配信時間により形成される二次元空間をセルの
    集合とし、一又は複数のセル上に前記配信データを配置
    することを特徴とする請求項1、2または3に記載の配
    信スケジューリングシステム。
  5. 【請求項5】 前記スケジューリング手段は、延長可能
    な配信データを前記二次元空間を形成する一又は複数の
    セルに配置した場合に、該セルと同じ配信帯域に位置し
    配信時間が後続する複数のセルに前記配信データの時間
    遅延量を属性として付与することを特徴とする請求項4
    に記載の配信スケジューリングシステム。
  6. 【請求項6】 前記スケジューリング手段は、延長可能
    な配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続す
    るセルに他の延長可能な配信データを配置した場合に
    は、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
    各セルに両者の延長時間を加算した時間遅延量を属性と
    して付与することを特徴とする請求項4または5に記載
    の配信スケジューリングシステム。
  7. 【請求項7】 前記スケジューリング手段は、延長可能
    な配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続す
    るセルに他の延長可能な配信データを配置した場合に
    は、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
    各セルに両者の延長時間をそれぞれ示す複数の時間遅延
    量を属性として付与することを特徴とする請求項4また
    は5に記載の配信スケジューリングシステム。
  8. 【請求項8】 前記時間遅延量を属性として付与したセ
    ルに中止可能な配信データを配置した場合には、当該配
    信データの配信時間と前記セルの属性をなす時間遅延量
    とを相殺することを特徴とする請求項4、5または6に
    記載の配信スケジューリングシステム。
  9. 【請求項9】 所定の配信帯域幅を持つデジタル放送を
    用いてマルチメディアの配信データを配信する際の配信
    スケジュールを決定する配信スケジューリング方法であ
    って、 前記マルチメディアの配信データを所定時刻に固定的に
    配信する第1の配信データ、配信時刻をシフトできる第
    2の配信データおよび配信の中止が可能な第3の配信デ
    ータに分けて配信データベース蓄積する蓄積工程と、 前記蓄積工程により配信データベースに蓄積された配信
    データを前記配信帯域幅と配信時間により形成される二
    次元空間に配置するスケジューリング工程と、 を含んだことを特徴とする配信スケジューリング方法。
  10. 【請求項10】 前記スケジューリング工程は、前記配
    信データベースに蓄積した第1の配信データ、第2の配
    信データ、第3の配信データをこの順序で前記二次元空
    間に配置することを特徴とする請求項9に記載の配信ス
    ケジューリング方法。
  11. 【請求項11】 前記スケジューリング工程は、前記配
    信データベースに蓄積した第1の配信データまたは第2
    の配信データを前記二次元空間に配置できない場合に
    は、スケジューリングの失敗とみなして該スケジューリ
    ングを中止することを特徴とする請求項9または10に
    記載の配信スケジューリング方法。
  12. 【請求項12】 前記スケジューリング工程は、前記配
    信帯域幅と配信時間により形成される二次元空間をセル
    の集合とし、一又は複数のセル上に前記配信データを配
    置することを特徴とする請求項9、10または11に記
    載の配信スケジューリング方法。
  13. 【請求項13】 前記スケジューリング工程は、延長可
    能な配信データを前記二次元空間を形成する一又は複数
    のセルに配置した場合に、該セルと同じ配信帯域に位置
    し配信時間が後続する複数のセルに前記配信データの時
    間遅延量を属性として付与することを特徴とする請求項
    12に記載の配信スケジューリング方法。
  14. 【請求項14】 前記スケジューリング工程は、延長可
    能な配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続
    するセルに他の延長可能な配信データを配置した場合に
    は、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
    各セルに両者の延長時間を加算した時間遅延量を属性と
    して付与することを特徴とする請求項12または13に
    記載の配信スケジューリング方法。
  15. 【請求項15】 前記スケジューリング工程は、延長可
    能な配信データと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続
    するセルに他の延長可能な配信データを配置した場合に
    は、該セルと同じ配信帯域に位置し配信時間が後続する
    各セルに両者の延長時間をそれぞれ示す複数の時間遅延
    量を属性として付与することを特徴とする請求項12ま
    たは13に記載の配信スケジューリング方法。
  16. 【請求項16】 前記時間遅延量を属性として付与した
    セルに中止可能な配信データを配置した場合には、当該
    配信データの配信時間と前記セルの属性をなす時間遅延
    量とを相殺することを特徴とする請求項12、13また
    は14に記載の配信スケジューリング方法。
  17. 【請求項17】 前記請求項9〜16に記載された方法
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラ
    ム。
  18. 【請求項18】 前記スケジューリング手段は、配信帯
    域と配信データの視聴特性に基づいて、前記配信帯域幅
    と配信時間により形成される二次元空間に前記配信デー
    タベースに蓄積した配信データを配置することを特徴と
    する請求項1に記載の配信スケジューリングシステム。
  19. 【請求項19】 前記配信帯域の視聴特性は、時間帯に
    よる視聴率の差異、時間帯による視聴者の差異、時間帯
    による電波の価値の差異を含むことを特徴とする請求項
    18に記載の配信スケジューリングシステム。
  20. 【請求項20】 前記配信データの視聴特性は、番組ご
    との対象視聴者の差異、番組ごとの予算の差異を含むこ
    とを特徴とする請求項17または18に記載の配信スケ
    ジューリングシステム。
  21. 【請求項21】 前記スケジューリング工程は、配信帯
    域と配信データの視聴特性に基づいて、前記配信帯域幅
    と配信時間により形成される二次元空間に前記配信デー
    タベースに蓄積した配信データを配置することを特徴と
    する請求項9に記載の配信スケジューリング方法。
  22. 【請求項22】 前記配信帯域の視聴特性は、時間帯に
    よる視聴率の差異、時間帯による視聴者の差異、時間帯
    による電波の価値の差異を含むことを特徴とする請求項
    21に記載の配信スケジューリング方法。
  23. 【請求項23】 前記配信データの視聴特性は、番組ご
    との対象視聴者の差異、番組ごとの予算の差異を含むこ
    とを特徴とする請求項21または22に記載の配信スケ
    ジューリング方法。
  24. 【請求項24】 前記請求項21〜23に記載された方
    法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログ
    ラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546279A (ja) * 2005-05-24 2008-12-18 マイクロソフト コーポレーション 帯域幅を消費するメディアイベントをスケジューリングするための方策
JP2011166649A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Kddi Corp 編成管理装置、多重送信装置、編成多重システム及びプログラム

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