JP2002207507A - 製品の生産情報管理方法、そのためのコントロールセンターおよび製品の生産情報管理システム - Google Patents

製品の生産情報管理方法、そのためのコントロールセンターおよび製品の生産情報管理システム

Info

Publication number
JP2002207507A
JP2002207507A JP2001320900A JP2001320900A JP2002207507A JP 2002207507 A JP2002207507 A JP 2002207507A JP 2001320900 A JP2001320900 A JP 2001320900A JP 2001320900 A JP2001320900 A JP 2001320900A JP 2002207507 A JP2002207507 A JP 2002207507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
production
product
factory
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001320900A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Inoue
輝男 井上
Masayuki Sarumaru
雅之 猿丸
Akira Matsuda
章 松田
Hirotoshi Suzuki
広利 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK Corp filed Critical YKK Corp
Priority to JP2001320900A priority Critical patent/JP2002207507A/ja
Publication of JP2002207507A publication Critical patent/JP2002207507A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品の生産情報を発注者、一次受注者、二
次受注者間で有効に活用することにより、効率のよい製
品の生産を実現する。 【解決手段】 アパレルメーカーとベンダーとアパレル
商品等の付属品の部品工場とその組立工場とコントロー
ルセンター6とを通信可能に接続し、コントロールセン
ター6は、概略の生産総量と最終納品日の情報を含む一
次予測情報をウェブページに表示し、アパレル商品等に
使用する付属品の部品の先行生産を所定の部品工場に対
して指示し、より精度が高い生産総量と最終納品日とベ
ンダーの情報を含む最終予測情報をウェブページに表示
し、組立工場を指定し、先行生産された部品の輸送と付
属品の組立を部品工場と組立工場に指示し、前記ベンダ
ーに付属品の発注を促し、組立工場により付属品を組み
立てて前記ベンダーに納入し、ベンダーにより付属品を
アパレル商品に組み込んで前記アパレルメーカーに納品
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製品の生産情報管理
方法、そのためのコントロールセンターおよび製品の生
産情報管理システムに関する。詳しくは、消費者の嗜好
を迅速に反映する必要があるアパレル分野や住宅等の建
材分野の製品の生産情報管理に関する。市場には多様な
商品が流通している。アパレル分野の商品としては、衣
服などのいわゆるアパレル商品・鞄・靴(以下、これを
まとめて単に「アパレル商品等」という)等がある。
【0002】
【従来の技術】市場には多様な商品が流通している。ア
パレル分野の製品としては、衣服などのいわゆるアパレ
ル商品・鞄・靴(以下、これをまとめて単に「アパレル
商品等」という)等がある。一般にアパレル商品等の生
産は、実際にアパレル商品等が市場に出回る一シーズン
前からアパレルメーカーが計画し、生産が開始される。
【0003】ここで、従来のアパレル商品等の生産の流
れおよび情報の流れについて、図6と図7とを用いて説
明する。図6は、従来のアパレル商品等の生産の流れを
示したフローチャートであり、図7は図6のアパレル商
品等生産のフローチャートをアパレルメーカー(発注
者)、ベンダー(一次受注者)、付属品工場(二次受注
者)のそれぞれの活動に分解して示したタイムチャート
である。以下の説明では図6と図7を同時に参照するこ
とにする。
【0004】図6,7に示すように、アパレル商品等の
生産は、実際にアパレル商品等が市場に出回る一シーズ
ン前からアパレルメーカーによって企画、デザインが開
始される(ステップS400(図6))。概略のコンセ
プトやデザインができるとアパレルメーカーはベンダー
にサンプルの試作を発注し、見積をとる(図7)。サン
プルが完成すると、そのサンプルを検討し、アパレルメ
ーカーにおいてさらに数次のデザイン・仕様の変更を行
い、最終的なデザインや仕様を決定する(ステップS4
10(図6))。最終的なデザインや仕様が決定された
後は、アパレルメーカーがベンダー(複数の場合もあ
る)を選定し、ベンダーにアパレル商品等の製作を発注
する(ステップS420(図6),図7)。
【0005】アパレルメーカーからアパレル商品等の製
作を受注したベンダーは、アパレル商品等に使用する付
属品(たとえばファスナー)を付属品工場に発注する
(ステップS430(図6),図7)。なお、付属品工
場の選定はベンダーが自由に行う。付属品の製作を受注
した工場は、部品(たとえばファスナーのスライダー、
テープ等)の製作を開始し、完成した部品を付属品に組
み立て(ステップS440(図6))、完成した付属品
をベンダーに納入する(図7)。
【0006】一方、ベンダーは付属品工場が付属品を製
作している間にも、平行してアパレル商品等の製作(ガ
ーメント部の縫製等)を行い、付属品工場から付属品が
納入されると付属品をアパレル商品等に組み付ける(ス
テップS450(図6),図7)。完成されたアパレル
商品等はベンダーよりアパレルメーカーに納入される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した通り従来のア
パレル商品等の生産では、ベンダーにアパレル商品等の
縫製の発注があるまでアパレル商品等のデザインや仕様
の変更が継続的に行われ、アパレルメーカーがアパレル
商品等の縫製等をベンダーに発注した後にはじめて付属
品の製作が開始される。
【0008】付属品の製作は、通常かなりの時間を要
し、ベンダーが付属品の完成を待つ事態がしばしば発生
する。このため、アパレル商品等への付属品の組み付け
が遅れ、結局アパレル商品等全体の納品期間が長くなっ
ていた。これに対して、付属品を先行生産することも考
えられるが、上述したとおりアパレル商品等のデザイン
や仕様はベンダーへの発注があるまで繰り返し変更され
るため、付属品を早い段階で生産開始することができな
かった。
【0009】また、ベンダーの選定は毎シーズンごとに
アパレルメーカーが任意に行うので、ベンダーの所在場
所が定まらず、付属品工場からベンダーへ製品を納入す
る最適な時期に輸送手段を確保できないことがあった。
この輸送手段の手配の不手際によりベンダーの製作期間
が長くなることもあった。
【0010】このため、アパレルメーカーが生産する予
定のアパレル商品等に関する情報をインターネットを通
じてベンダー、アパレル商品等の付属品の部品工場、組
立工場に配信し、これらの各機関を効率よく協働させ、
コントロールセンターと呼ばれる所のコンピュータ内で
コントロールセンターと部品工場と組立工場とをあたか
もひとつの「バーチャルファクトリー」のように統合的
に生産管理することにより、高効率のアパレル商品等の
生産を実現するアパレル商品等の生産情報管理方法およ
びその生産管理システムに対する要望があった。
【0011】このような問題および要望は、同様に消費
者の嗜好の影響を受けるため、デザイン確定が遅くなり
がちな住宅等の建築分野(建築で用いられる建材分野)
にもあてはまる。建材分野の製品としては、窓サッシ、
ドア等がある。そこで、本願発明が解決しようとする課
題は、発注者が来季生産しようとする製品に関する情報
を発注者、一次受注者、二次受注者間で有効に活用する
ことにより、効率のよい製品の生産を実現する生産情報
管理方法、そのためのコントロールセンターおよび生産
情報管理システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の製品の生産情報
管理方法は、製品の発注者と、前記発注者からの発注に
基づいて前記製品を製造する一次受注者と、前記一次受
注者からの発注に基づいて前記製品を構成する製品要素
を製造する二次受注者と、前記製品の生産情報を管理す
るコントロールセンターとをネットワークによって通信
可能に接続しておき、前記コントロールセンターは、前
記発注者から生産予定の製品についての生産総量情報お
よび最終納品日情報を確保して一次予測情報を設定し、
前記一次予測情報に基づいて所定の二次受注者に対して
前記製品要素を構成する部品のうち所定の部品について
の先行生産を指示し、前記発注者から前記一次予測情報
より精度が高い生産総量情報および最終納品日情報と前
記製品の発注を受けた一次受注者に関する情報とを確保
して最終予測情報を設定し、前記最終予測情報に基づい
て前記一次受注者を介してまたは直接に前記先行生産を
行った二次受注者に対して前記製品要素を正式発注する
ことを特徴とする。
【0013】このような本発明においては、例えば、発
注者の来季の製品等を企画段階から継続的に情報収集
し、製品の概略のデザインや仕様が決定された時点で製
品の生産総量と最終納品日を一次予測情報として一次受
注者あるいは二次受注者に提示し、同時に先行生産が可
能な部品について適当な二次受注者に先行生産を開始さ
せることができる。
【0014】また、製品のデザインや仕様が確定され、
一次受注者に発注された時点では、最終的な製品のデザ
インや仕様、一次受注者や生産総量や最終納品日を最終
予測情報として関係者に公開し、同時に二次受注者に製
品要素の組立を指示する。
【0015】これにより、二次受注者では、一次受注者
が受注した時点ですでに部品がほぼ完成されている状態
にあり、一次受注者に直ちに納入することができる。一
方、一次受注者にとってみれば、二次受注者からきわめ
て短い時間で要求された仕様の製品要素を得ることがで
きる。これによって一次受注者での製品の製作期間を大
幅に短縮させることができ、ひいては発注者への製品の
全体の納期が大幅に短縮される。
【0016】本発明の製品の生産情報管理方法におい
て、前記コントロールセンターは、予め記憶しておいた
前記二次受注者の生産能力と負荷状態に関するデータを
参照して前記所定の二次受注者を選択し、この二次受注
者に前記製品の最終納品日に間に合うように前記部品の
先行生産ないし前記製品要素の製造を指示することが望
ましい。このような二次受注者の選択処理により、全体
としての製造効率を更に高めることができる。
【0017】すなわち、コントロールセンターにおいて
二次受注者の生産能力と負荷状態を数値的に管理するこ
とで、製品要素の仕様が決定されると、生産に必要な作
業量を数値に変換して二次受注者に配分ことができる。
これにより、特定の二次受注者に作業が集中することを
防止し、全体の生産能力をもっとも効率よい状態で活用
してアパレル商品等の生産を行うことができるのであ
る。
【0018】本発明の製品の生産情報管理方法におい
て、前記コントロールセンターは、前記製品の最終納品
日に間に合うように、前記一次受注者および二次受注者
がとるべきアクション項目とその期日を含む計画立案を
支援し、前記一次受注者および二次受注者に対して必要
なスケジュール管理を行うことが望ましい。このような
スケジュール管理により、一次受注者および二次受注者
の処理停滞を回避し、全体としての製造効率を更に高め
ることができる。
【0019】本発明の製品の生産情報管理方法におい
て、前記コントロールセンターは、前記製品の製造を受
託した一次受注者に対して、その製品に使用する製品要
素を製造する所定の二次受注者の情報とその製造完了時
期に関する情報とを提供し、前記製品の最終納品日に間
に合う前記製品要素の最終発注時期を通知することが望
ましい。このように、二次受注者による先行生産の情報
を一次受注者に確実に提供することで、前述したスケジ
ュール管理が効果的に機能することになる。
【0020】本発明の製品の生産情報管理方法におい
て、前記コントロールセンターは、前記最終予測情報に
基づいて前記一次受注者に対して前記先行生産を行った
二次受注者への前記製品要素の発注を指示するととも
に、前記二次受注者に対して前記一次受注者が必要とす
る時期に合わせて前記製品要素を納入できるように前記
先行生産した部品からの前記製品要素の製造を指示する
ことが望ましい。このようなスケジュール管理により、
発注者から一次受注者ないし二次受注者までの連携が円
滑になり、全体としての製造効率を更に高めることがで
きる。
【0021】このように、本発明の製品の生産情報管理
方法においては、製品、一次受注者、二次受注者の情報
が集約され、一次受注者および二次受注者の生産スケジ
ュールが計画立案され、管理される。これにより、製品
の製作に関与するそれぞれの者が互いに有機的に生産活
動を行うことができ、合理的で高効率の製品の生産を実
現することができるのである。たとえば、一次受注者に
対しては製品要素の最終発注日が督促されるなど、一次
受注者および二次受注者におけるスケジュールは管理・
督促され、遅延に対しては、生産能力を活用して早期に
回復させる対策をとることができるのである。
【0022】本発明の製品の生産情報管理方法におい
て、前記二次受注者は前記部品を製造する部品工場およ
び/または前記部品から前記製品要素を組立てる組立工
場であり、前記コントロールセンターは、前記一次予測
情報を設定した際には、所定の部品工場および/または
組立工場に対して所定の部品の先行生産を指示し、前記
最終予測情報を設定した際には、前記部品工場および/
または組立工場に対して前記先行生産された部品を前記
製品要素とする組立を指示し、かつ前記一次受注者に対
して前記製品要素と前記所定の部品工場および/または
組立工場に関する情報を送信して前記所定の部品工場お
よび/または組立工場に対する前記製品要素の発注を指
示する構成とすることが望ましい。
【0023】より具体的には、本発明の製品の生産情報
管理方法において、前記二次受注者は前記部品を製造す
る部品工場と前記部品から前記製品要素を組立てる組立
工場とであり、前記コントロールセンターは、前記一次
予測情報を設定した際には、所定の部品工場に対して所
定の部品の先行生産を指示し、前記最終予測情報を設定
した際には、前記部品工場に対して前記先行生産された
部品を前記所定の組立工場に輸送するように指示し、か
つ前記所定の組立工場に対して前記製品要素の組立を指
示し、かつ前記一次受注者に対して前記製品要素に関す
る情報と前記所定の組立工場に関する情報とを送信して
前記所定の組立工場に対する前記製品要素の発注を指示
することが望ましい。
【0024】アパレル業界あるいは建設業界など、製品
要素を製造する二次受注者が部品工場と組立工場との二
階層以上になっている場合がある。本発明は、このよう
な場合でも適用することができ、通常はより下位の部品
レベルでの先行生産を進めておくことで後の製品要素組
立に備える形が現実的な対応になるといえる。
【0025】本発明の製品の生産情報管理方法におい
て、前記コントロールセンターは、前記発注者からより
精度が高い生産総量情報と最終納品日情報と前記製品要
素を納入すべき一次受注者に関する情報とを入手した際
に、前記所定の組立工場として前記一次受注者に最も近
い組立工場を選択することが望ましい。
【0026】先行生産した部品を組立てる組立工場は、
例えば作業コストや処理能力を考慮して選択されるが、
これらの要素に大差ない場合、このような近さの判断に
より輸送効率を高めることができる。なお、近さとして
は、地理的、距離的な近さの他に、輸送時間としての近
さを用いることができる。
【0027】本発明の製品の生産情報管理方法におい
て、前記コントロールセンターは、発注者、一次受注
者、二次受注者のアクセスに応じて前記一次予測情報お
よび最終予測情報をウェブページに表示することが望ま
しい。このように、汎用性のあるウェブページ表示を用
いて一次予測情報および最終予測情報を提供すること
で、情報共有化を効率よく実行することができる。
【0028】本発明の製品の生産情報管理方法におい
て、前記コントロールセンターは、前記製品の生産に関
する全情報を記憶管理するとともに、発注者、一次受注
者、二次受注者のアクセスに対してアクセス者を識別
し、各アクセス者に対して予め設定された限度内の生産
進捗情報を表示することが望ましい。このように、製品
の生産に関する全情報の集中管理により効率化が図れる
とともに、情報取得のアクセス制限により安全性への配
慮も十分にできる。
【0029】本発明の製品の生産情報管理方法は、アパ
レルメーカーとベンダーとアパレル商品・鞄・靴の付属
品の部品工場とその組立工場とアパレル商品・鞄・靴の
生産情報を管理するコントロールセンターとをネットワ
ークによって通信可能に接続し、前記コントロールセン
ターは、アパレルメーカーから生産予定のアパレル商品
・鞄・靴について生産総量と最終納品日の情報を入手し
てそれらの情報を含む一次予測情報をウェブページに表
示し、前記アパレル商品・鞄・靴に使用する付属品の部
品の先行生産を所定の部品工場に対して指示し、前記コ
ントロールセンターは、前記アパレルメーカーからより
精度が高い生産総量と最終納品日とベンダーに関する情
報を入手したときにそれらの情報を含む最終予測情報を
ウェブページに表示し、前記ベンダーに近い少なくとも
一つの組立工場を指定して前記先行生産された部品の輸
送と付属品の組立を前記部品工場と前記組立工場に対し
て指示するとともに、前記ベンダーに前記付属品とその
組立工場情報を送信して前記組立工場に対する付属品の
発注を促し、前記組立工場は前記ベンダーが付属品を必
要とする時期に合わせて付属品を組み立てて納入し、前
記ベンダーは前記付属品をアパレル商品・鞄・靴に組み
込んで前記アパレルメーカーに納品することを特徴とす
る。
【0030】本発明の製品の生産情報管理方法の適用が
最も効果的な分野の一つとしてアパレル業界があり、こ
の業界に適用した例がこの構成となる。この構成によ
り、製品であるアパレル商品・鞄・靴の生産効率を全体
として高めることができる。
【0031】本発明のコントロールセンターは、製品の
発注者と、前記発注者からの発注に基づいて前記製品を
製造する一次受注者と、前記一次受注者からの発注に基
づいて前記製品を構成する製品要素を製造する二次受注
者との各々に設置されたコンピュータシステムにネット
ワークによって通信可能に接続され、前記製品の生産情
報を管理するコントロールセンターであって、前記発注
者から、生産予定の製品についての生産総量情報および
最終納品日情報と、前記製品の発注を受ける一次受注者
に関する情報とを確保する情報入力手段と、前記生産予
定の早い段階での生産総量情報および最終納品日情報か
ら一次予測情報を記録するとともに、より精度が高い生
産総量情報および最終納品日情報と前記製品の発注を受
けた一次受注者に関する情報とを確保して最終予測情報
を設定する需給管理データベースと、前記一次予測情報
に基づいて所定の二次受注者に対して前記製品要素を構
成する部品のうち所定の部品についての先行生産を指示
するとともに、前記最終予測情報に基づいて前記一次受
注者を介してまたは直接に前記先行生産を行った二次受
注者への前記製品要素を正式発注する需給管理サーバー
と、を有することを特徴とする。
【0032】このような本発明のコントロールセンター
により、前述した本発明の製品の生産情報管理方法を実
現することができ、前述した同方法による全体的な生産
効率の向上を図ることができるようになる。
【0033】本発明のコントロールセンターにおいて、
前記需給管理データベースは、前記製品の生産に関する
全情報を記憶管理するものであることが望ましい。
【0034】本発明のコントロールセンターにおいて、
前記需給管理サーバーは、前記製品の最終納品日に間に
合うように、前記一次受注者および二次受注者がとるべ
きアクション項目とその期日を含む計画立案を支援し、
前記一次受注者および二次受注者に対して必要なスケジ
ュール管理を行うことが望ましい。
【0035】本発明のコントロールセンターにおいて、
前記需給管理サーバーは、製品の製造を受託した一次受
注者に対して、その製品に使用する付属品の組立工場と
その組立完了時期に関する情報を提供するとともに、発
注者への最終納品日に間に合う当該付属品の最終発注時
期を必要な時期に通知することが望ましい。
【0036】本発明のコントロールセンターにおいて、
前記二次受注者の生産能力と負荷状態に関するデータを
記憶しておく生産能力管理データベースと、この生産能
力管理データベースを参照して前記二次受注者の先行生
産を管理する生産能力管理サーバを有することが望まし
い。
【0037】本発明のコントロールセンターにおいて、
前記二次受注者は前記部品を製造する部品工場および/
または前記部品から前記製品要素を組立てる組立工場で
あり、前記生産能力管理サーバは前記需給管理データベ
ースに記録された一次予測情報および最終予測情報を参
照して適切な部品工場および/または組立工場を選択す
ることが望ましい。
【0038】本発明のコントロールセンターにおいて、
発注者、一次受注者、二次受注者を含むユーザーに関す
る情報を記憶するユーザー管理データベースと、前記何
れかのユーザーからアクセスがあった際に前記ユーザー
管理データベースを参照してユーザー認証を行ってユー
ザー識別情報を出力するユーザ管理サーバーとを有し、
前記ユーザー識別情報に基づいて前記需給管理データベ
ースから前記ユーザーが関係する限度内の前記製品ある
いは製品要素の生産進捗情報を出力する情報出力手段を
有することが望ましい。
【0039】これらの各構成の採用により、前述した本
発明の製品の生産情報管理方法の対応機能がぞれぞれ実
現され、前述した同方法による全体的な生産効率の向上
を図ることができるようになる。
【0040】本発明の製品の生産情報管理システムは、
前述した本発明のコントロールセンターを有することを
特徴とする。このような本発明においては、前述した各
構成要素を有するコントロールセンターにより、前述し
た本発明の製品の生産情報管理方法の対応機能がぞれぞ
れ実現され、前述した同方法による全体的な生産効率の
向上を図ることができるようになる。
【0041】本発明のアパレル商品・鞄・靴の生産情報
管理システムは、アパレルメーカーとベンダーとアパレ
ル商品・鞄・靴の付属品の部品工場とその組立工場に設
置されたコンピューターと、アパレル商品・鞄・靴の生
産情報を管理するコントロールセンターとを有し、前記
コントロールセンターは、アパレル商品・鞄・靴に関す
る情報を提供するウェブサーバーとアパレル商品・鞄・
靴の生産情報を管理する生産統括サーバーとを有し、前
記生産統括サーバーは、アパレルメーカーから生産予定
のアパレル商品・鞄・靴について生産総量と最終納品日
の情報を入手してそれらの情報を含む一次予測情報を前
記ウェブサーバーに表示させるとともに、前記アパレル
商品・鞄・靴に使用する付属品の部品の先行生産を所定
の部品工場に対して指示し、アパレルメーカーからより
精度が高い生産総量と最終納品日とベンダーに関する情
報を入手した時にそれらの情報を含む最終予測情報を前
記ウェブサーバーに表示させ、前記ベンダーに近い少な
くとも一つの組立工場を指定して前記先行生産された部
品の輸送と付属品の組立を前記部品工場と前記組立工場
に対して指示するとともに、前記ベンダーに前記付属品
とその組立工場の情報を送信して前記組立工場に対する
付属品の発注を促すことを特徴とする。
【0042】本発明の製品の生産情報管理システムの適
用が最も効果的な分野の一つとしてアパレル業界があ
り、この業界に適用した例がこの構成となる。この構成
により、製品であるアパレル商品・鞄・靴の生産効率を
全体として高めることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】次に、本発明による「アパレル商
品・鞄・靴の生産情報管理方法およびその生産情報管理
システム」の実施形態について図面を用いて以下に説明
する。図1に本発明のアパレル商品等の生産情報管理を
実現するためのシステム構成例を示す。
【0044】図1に示すように、本実施形態によるアパ
レル商品等の生産情報管理システム1は、アパレルメー
カーに設置されたコンピューター2(以下アパレルメー
カーコンピューター2という)と、ベンダー(アパレル
メーカーからアパレル商品等の製造を受託する業者)に
設置されたコンピューター3(以下ベンダーコンピュー
ター3という)と、アパレル商品等の付属品(たとえば
ファスナー)に使用する部品(たとえばファスナーのス
ライダー、エレメント等)を製造する部品工場に設置さ
れたコンピューター4(以下部品工場コンピューター4
という)と、部品を付属品に組み立てる組立工場に設置
されたコンピューター5(以下組立工場コンピューター
5)と、アパレル商品等の生産に関する情報を管理・統
括するコントロールセンター6とを有している。
【0045】上記コントロールセンター6と、アパレル
メーカーとベンダーと部品工場と組立工場に設置された
コンピューター3〜5は、インターネット7を介して互
いに通信可能に接続されている。コントロールセンター
6は、ファイアウォール8により外部と区分けされ、外
部からアクセスが可能な軽セキュリティー領域と、追加
のファイアウォール9により軽セキュリティー領域から
更に区分けされ、外部からアクセス不能な重セキュリテ
ィー領域とを有している。
【0046】軽セキュリティー領域には、メールの送受
信を行うメールサーバー10と、ウェブページの送受信
を行うウェブサーバー11と、ウェブページに表示する
ためのデータを記憶管理するウェブページデータベース
12(図1においてウェブページDBと表示する)とを
有している。メールサーバー10とウェブサーバー11
とウェブページデータベース12は、共通の通信バスに
よって接続されている。これらのメールサーバー10、
ウェブサーバー11、ウェブページデータベース12に
より情報出力手段が構成されている。なお、これらのメ
ールサーバー10、ウェブサーバー11は外部から生産
情報を受付けるためにも利用されることがあり、この場
合情報入力手段をも兼ねることになる。
【0047】重セキュリティー領域には、生産統括部と
ユーザー管理部が設けられている。生産統括部は、アパ
レル商品等の生産に関する情報を統括管理し、情報の効
率的な活用により効率的なアパレル商品等の生産を実現
する機関である。本明細書において「機関」とは、シス
テム(ハードウェアとソフトウェアを含む)とそれを運
用する者を総称するものである。生産統括部には、生産
統括サーバー13と、クライアント14と、生産能力管
理データベース15と、需給管理データベース16とが
設けられている。
【0048】なお、本明細書において「データベース」
(15,16)の語は、体系的に記憶管理されたデータ
の集合体と、それらのデータを登録、更新、検索するハ
ードウェア(データベースサーバー)とを含めた意味で
使用するものとする。したがって、図1に示すように、
上記生産能力管理データベース15、需給管理データベ
ース16は、物理的には同一のデータベースサーバーに
よって記憶管理されていてもよく、あるいはそれぞれ別
個のデータベースサーバーに記憶されていてもよく、ま
た、各データベースサーバーは当システムの運用に必要
な他のデータを含んでいてもよい。
【0049】生産統括サーバー13は、主要な構成とし
て需要管理サーバー131と生産能力管理サーバー13
2とを備えており、アパレル商品等の生産情報を提供
し、関係者に必要なアクションを指示するサーバーであ
る。生産統括サーバー13の具体的な処理については後
述する。
【0050】クライアント14は、情報入力手段として
設置されており、情報や生産統括サーバー13に対する
種々の要求を入出力し、アパレル商品等の生産情報管理
システム1を円滑に運用するための端末装置である。
【0051】生産能力管理データベース15は、部品工
場あるいは組立工場の生産能力、負荷状態等を記憶管理
するデータベースである。需給管理データベース16
は、ベンダーや部品工場や組立工場の生産活動に関する
情報、アパレル商品等ごとの生産の進捗等に関する情報
を記憶管理するデータベースである。生産統括サーバー
13とクライアント14と生産能力管理データベース1
5と需給管理データベース16は好ましくは共通の通信
バスに接続されている。
【0052】ユーザー管理部は、アパレル商品等の生産
情報管理システム1を利用するアパレルメーカー、ベン
ダー、部品工場、組立工場を管理する機関である。ユー
ザー管理部には、ユーザー管理サーバー18と、ユーザ
ー情報データベース19とが設けられている。
【0053】ユーザー管理サーバー18は、当システム
を利用するアパレルメーカーとベンダーと部品工場と組
立工場の認証、登録、登録抹消等を行うサーバーであ
る。ユーザー情報データベース19は、ユーザーに関す
る情報を記憶管理するデータベースである。ユーザー管
理サーバー18とユーザー情報データベース19は好ま
しくは共通の通信バスに接続されている。
【0054】なお、図1の例は、生産統括部とユーザー
管理部は別々の通信バスを有し、両通信バスは互いに通
信可能の構成となっているが、生産統括部とユーザー管
理部が共通の通信バスに接続されていてもよい。
【0055】上記アパレル商品等の生産情報管理システ
ム1によれば、アパレルメーカーから来季のアパレル商
品等についての情報を営業マン等が収集し、その情報を
コントロールセンターの生産統括部のオペレーター(営
業マンと同一人物の場合もある)が需給管理データベー
ス16に入力、蓄積する。生産統括サーバー13は、ア
パレル商品等のデザインや生産の段階に応じて一次予測
情報、最終予測情報、ベンダー情報、オーダートラッキ
ングのための情報等を設定し、各データベース15,1
6に記憶させるとともに、適宜ウェブサーバー11に表
示させ、また、メールサーバー10を介して先行生産の
指示、輸送指示、督促等を行う。
【0056】一方、アパレルメーカー、ベンダー、部品
工場、組立工場はそれぞれに設置されたコンピューター
により、ウェブサーバー11にアクセスすることがで
き、アパレル商品等について早い段階から情報を得られ
る。コントロールセンター6のユーザー管理部は、これ
らのアクセスに対してユーザー認証を行い、アクセス者
に応じた適切な情報を与えることができる。
【0057】次に、上述したシステム構成に基づいてよ
り具体的なアパレル商品等の生産情報管理方法の処理の
流れについて説明する。図2に本発明によるアパレル商
品等の生産情報管理方法を示す。また、図3にコントロ
ールセンター、アパレルメーカー、ベンダー、組立工
場、部品工場の活動のタイムチャートと情報の流れを示
す。なお、図3では、図の右側に向かって時間が経過す
るように示している。以下の説明では、図2と図3を併
せて参照する。
【0058】本発明によるアパレル商品等の生産情報管
理方法は、アパレルメーカーが来季生産する予定のアパ
レル商品等についての情報収集から始まる(ステップS
100(図2))。既に説明した通り、アパレルメーカ
ーの商品の企画は、コンセプトの着想、数度のデザイン
の試行・変更、サンプルの試作、仕様と価格の決定、ベ
ンダーへの発注等の段階を経て行われる。このため、ア
パレル商品等のデザインはベンダーへの最終的な発注ま
で変更される可能性がある。しかし、ベンダーへのサン
プルオーダー/サンプル試作の時点(図3参照)には、
アパレル商品等の概略のデザインと生産総量と最終納品
日が決定され、あるいは予想できるようになる。
【0059】アパレルメーカーが生産する予定のアパレ
ル商品等の概略デザインと生産総量と最終納品日の情報
が得られれば、そのアパレル商品等に使用される付属品
の型や数量や納品日が概略分かるようになる。さらに、
その付属品のうちそれ以降のデザイン変更によって影響
を受けない生産可能な部品の数量、要求される生産期間
等が分かり、これを先行生産することが可能となる。た
とえば、衣料の場合において、衣料そのものの概略のデ
ザインが完了した段階では、ファスナーの引手部分のデ
ザインや染色仕様、テープやボタン等の最終的な染色仕
様等が未定であることがあるが、その場合においてもフ
ァスナーやボタンのスライダー部分や本体部分を先行生
産することができるのである。
【0060】そこで、コントロールセンター6では、概
略の生産総量と最終納品日の情報を得た時にウェブサー
バー11によりこれらの情報を含む一次予測情報を表示
するとともに、生産可能な部品工場に対して付属品の部
品の先行生産を指示する(ステップS110(図2),
図3参照)。
【0061】なお、部品工場への先行生産の指示は、部
品工場が一次予測情報を見て自ら先行生産を申し入れる
場合と、コントロールセンター6で各部品工場の生産能
力と負荷を把握して適当な部品工場を選定して部品の先
行生産を指示する場合(生産能力管理システム)とがあ
る。後者については後に説明する。
【0062】アパレルメーカーでは、上記部品工場で付
属品の部品が先行生産されるのと平行して、試作された
サンプルの検討、デザインや仕様の再検討、ベンダーの
選定、選定されたベンダーへのアパレル商品等の最終発
注等を行う(図3参照)。
【0063】なお、ベンダーの選定は、アパレルメーカ
ーがシーズンごとに条件に合ったベンダーを選定するの
で、予想されないベンダーが選定され、あるいは、地理
的には遠く離れた場所の複数のベンダーに発注されるこ
とがよくある。しかも、受注したベンダーがさらに他の
ベンダーに発注することもある(図3のベンダーA、親
ベンダーB、子ベンダーB1,B2参照)。したがって、
受注ベンダーが確定するまで、その受注ベンダーへの付
属品等の納入に好都合な組立工場は確定することが困難
である。
【0064】上記ベンダーへの最終発注により、受注し
たベンダー(受注ベンダーという)に関する情報が確定
され、また、最終発注の内容によりアパレル商品等(付
属品を含む)のデザイン/仕様、生産総量、最終納品日
等が高い精度で確定される。
【0065】そこで、コントロールセンター6では、ベ
ンダーへの最終発注の情報を入手し、上記アパレル商品
等(付属品を含む)のデザイン/仕様、生産総量、最終
納品日等を含む最終予測情報をウェブサーバー11によ
り表示するとともに、ベンダーに近い組立工場(現地組
立工場)を指定し、部品工場に現地組立工場への部品の
輸送を指示するとともに、現地組立工場に入荷する部品
と組み立てるべき付属品と作業計画を指示する(ステッ
プS120(図2)、図3)。
【0066】なお、ここで、組立工場がベンダーに「近
い」とは、通常は距離的に近い意味で使用するが、これ
に限られず、たとえば遠くでも輸送手段が確立されてい
る場合も「近い」組立工場に含むものとする。
【0067】現地組立工場は、組立工場が最終予測情報
を見て自ら先行生産を申し入れる場合と、コントロール
センター6で各組立工場の生産能力と負荷を把握して適
当な組立工場を選定して組立を指示する場合(生産能力
管理システム)とがある。後者については後に説明す
る。
【0068】次に、コントロールセンター6は、受注ベ
ンダーに対してそれぞれの近くの現地組立工場と、その
現地組立工場から付属品が出荷される予定日とを知らせ
る(ステップS130(図2))。
【0069】現地組立工場から出荷される付属品は、部
品が早い段階から先行生産されているため、アパレル商
品等のデザイン/仕様が最終的に決定されてから生産す
る場合に比べてきわめて早い時点で完成される。したが
って、アパレルメーカーが設定した短いアパレル商品等
の納期に間に合わせるためには、上記現地組立工場から
付属品を買い入れることが受注ベンダーにとっても得策
となる。このため、受注ベンダーに対して付属品の現地
組立工場と出荷予定日を知らせることは、当該現地組立
工場への付属品の発注を促すことになり、また、これに
よりアパレル商品等の製作期間を大幅に短縮することが
できる。
【0070】現地組立工場に付属品が発注されると、現
地組立工場は受注ベンダーとの契約内容により、あるい
はコントロールセンター6からの情報により、受注ベン
ダーが付属品を必要とする時期に合わせて付属品を組み
立てて納入する(ステップS140(図2)、図3)。
【0071】現地組立工場から付属品を納入された受注
ベンダーは、アパレル商品等に付属品を組み付け(ステ
ップS150(図2))、完成されたアパレル商品等を
アパレルメーカーに納入する(ステップS160(図
2)、図3)。
【0072】以上の説明から明らかなように、本発明の
アパレル商品等の生産情報管理方法およびそれを実現す
る生産情報管理システムによれば、アパレル商品等の企
画段階において、最終的なデザインや仕様が確定する前
にその付属品のうち仕様等がほぼ確定された部品を先行
生産し、さらに、受注ベンダーが確定したときにその近
くの現地組立工場に部品を分配輸送する。
【0073】このため、受注ベンダーが受注した時点で
は付属品の部品が完成されており、現地組立工場におい
て付属品として組み立てられるので、受注ベンダーは早
い段階で付属品を入手することができるようになる。こ
れにより、従来はベンダーが受注してから付属品工場に
付属品を発注し、付属品の完成を待ってから付属品を組
み付けてアパレル商品等を完成する場合に比べて、受注
ベンダーにおける製作時間を大幅に短縮できる。また、
全体としてアパレル商品等の製作期間を大幅に短縮する
ことができるのである。
【0074】なお、上述した説明では、「部品工場」と
「組立工場」を異なる場所、異なる事業者のものとして
説明したが、具体的なケースにおいては、部品工場と組
立工場は、同一のものであってもよいし、同一の事業主
体の異なる部門であってもよいし、協力関係にある事業
者であってもよい。また、「工場」は、物理的な生産設
備のほか、事業者・生産者という場合も含むものとす
る。
【0075】次に、上記アパレル商品等の生産情報管理
方法を補助する「生産能力管理システム」および「オー
ダートラッキングシステム」について説明する。最初に
生産能力管理システムについて概略説明する。
【0076】生産能力管理システムとは、コントロール
センター6が部品工場、組立工場の生産能力および負荷
状態を常に把握し、一次予測情報および最終予測情報に
より適当な部品工場、組立工場を選定して部品の先行生
産あるいは付属品の組立を指示するシステムである。
【0077】生産能力管理システムは、生産統括部の生
産能力管理データベース15と生産能力管理サーバー1
32に備えられた以下の処理を行うプログラムによって
実現される。
【0078】図4に生産能力管理システムの処理の流れ
を示す。生産能力管理システムでは、部品工場、組立工
場の生産能力、負荷状態を把握するために、準備として
部品工場、組立工場ごとに生産能力、負荷状態を客観的
な数値(生産容量)として評価し、これをデータベース
化する(ステップS200)。
【0079】生産容量は、工場がフル稼働した場合の生
産能力(生産能力量)と工場の生産余力(設備アイドル
数(%あるいは日数))の積で表すことができる。 生産容量=生産能力量×設備アイドル数(%あるいは日
数) これら生産容量は各部品工場組立工場ごとに計算されデ
ータベース化される。
【0080】一次予測情報あるいは最終予測情報により
生産すべき部品、付属品の生産総量と最終納品日が明ら
かにされると、生産能力管理システムでは生産すべき部
品、付属品の要求能力量を算出する(ステップS21
0)。 要求能力量=標準要求能力量×生産総数量×サイズ係数
×材質係数×特殊加工係数
【0081】ここで、標準要求能力量は標準的な仕様の
部品・付属品が一つ生産されるのに必要な設備と時間を
表す数値、サイズ係数は標準的なサイズから乖離した場
合の前記標準要求能力量の乖離係数、材質係数は標準的
な材質と異なる材質の場合の前記標準要求能力量の乖離
係数、特殊加工係数は特殊加工をする場合の前記標準要
求能力量の乖離係数である。要求能力量は、上記標準要
求能力量と生産総数量とサイズ係数と材質係数と特殊加
工係数の積、すなわち、生産すべき部品、付属品の全体
が生産されるのに必要な設備と時間を表す数値である。
要求能力量は、前述した工場の生産用量と同一次元の数
値であり、生産容量と等価の数値である。
【0082】上記標準要求能力量、サイズ係数、材質係
数、特殊加工係数等のデータは製品別・サイズ別・材質
別・加工別マスターファイルとして記憶管理され、要求
能力量の算出時に参照される。
【0083】次に、生産能力管理システムは、要求能力
量を各部品工場、組立工場へ生産配分する(ステップS
220)。 要求能力量=A工場生産量+・・・・+N工場生産量 各工場の生産量は、各工場の生産容量の範囲内に収まる
ように配分される。これにより、一つの工場への生産の
集中を防止することができる。また、製品の納品日が考
慮され、納期が短い場合は必要に応じて複数の部品工
場、組立工場に生産を配分することができる。
【0084】組立工場を選定して付属品の組立を配分す
る場合は、好ましくは組立工場の地理情報、輸送手段
(部品工場から組立工場への輸送コスト)を表示し組立
工場への生産配分の決定を支援することができる。この
場合、距離的な条件あるいは輸送手段の条件から、ベン
ダーを指定すると現地組立工場となる幾つかの候補が検
索され、これらの組立工場の生産容量を画面に表示す
る。これにより、オペレーターは、候補の組立工場から
容易に部品、付属品の生産配分をすることができる。
【0085】部品工場、組立工場への生産配分が終了し
た後は、生産を割り当てられた部品工場、組立工場の生
産容量を更新し(ステップS230)、ステップS20
0に処理が戻される。生産を割り当てられた工場は、設
備の稼働が増大し、生産を受注する能力(生産容量)が
減少する。 更新後の生産容量=更新前の生産容量−生産量 上述の生産能力管理システムによれば、各部品工場、組
立工場の生産容量(生産する能力)が常時生産統括部に
よって把握され、部品や付属品の生産をその納期に合わ
せて、合理的に各工場に配分し、特定の工場への生産の
集中を防止し、アパレル商品等の短い納期に対応するこ
とができる。
【0086】次に、オーダートラッキングシステムにつ
いて説明する。オーダートラッキングシステムとは、ア
パレルメーカーがアパレル商品等を発注すると、その最
終納品日に合わせてベンダー、部品工場、組立工場のと
るべきアクションと期日の計画立案を支援し、スケジュ
ール管理を行うシステムである。このオーダートラッキ
ングシステムは、需給管理データベース16と需給管理
サーバー131に備えられた以下の処理を行うプログラ
ムによって実現される。
【0087】図5にオーダートラッキングシステムの処
理の流れを示す。オーダートラッキングシステムでは、
アパレル商品等の一次予測情報〜最終予測情報が発せら
れると、関係するベンダー、部品工場、組立工場のとる
べきアクションとその期日を含む生産スケジュールの計
画立案を支援する(ステップS300〜S330)。
【0088】たとえば、一次予測情報が発せられると、
部品の先行生産を行う部品工場は部品を出荷すべき期日
を決定しなければならないので、オーダートラッキング
システムは部品工場の生産スケジュールに部品の出荷日
の項目を表示し、オペレーターに決定させる。この場
合、部品の出荷日の決定により全体スケジュールに生じ
るクリティカルパスを強調表示等してスケジュールの計
画立案をさらに容易にすることができる。
【0089】最終予測情報が発せられると、ベンダーが
確定され、また、現地組立工場も選定される。現地組立
工場の確定により、部品工場は部品の輸送のオーダーブ
ッキングをしなければならない。そこで、オーダートラ
ッキングシステムは、部品工場の生産スケジュールに部
品輸送のためのオーダーブッキングの項目を表示し、部
品工場の生産スケジュールに組み入れる。
【0090】また、アパレル商品等の納品日から、ベン
ダーが付属品を発注する最終発注日が決定される。そこ
で、オーダートラッキングシステムは、ベンダーの生産
スケジュールに付属品の最終発注日の項目を表示し、ベ
ンダーの生産スケジュールに組み入れる。
【0091】また、組立工場に対しては、部品の納入日
が上述部品工場の生産スケジュールから決定され、付属
品を組み立ててベンダーへ納入する期日がベンダーの生
産スケジュールからほぼ確定されるので、オーダートラ
ッキングシステムは組立工場の生産スケジュールに部品
の入荷と付属品の出荷の項目を組み入れる。
【0092】ベンダー、部品工場、組立工場の生産スケ
ジュールが計画されると、これらの情報はすべて需給管
理データベース16に記憶される(ステップS34
0)。オーダートラッキングシステムは、カレンダーを
有し、ベンダー、部品工場、組立工場の生産スケジュー
ルを監視し、必要な督促(スケジュール管理)を行う。
【0093】一方、オーダートラッキングシステムは、
関係者にアパレル商品等の生産に関する情報を提供す
る。すなわち、アパレルメーカー、あるいはベンダー、
あるいは部品工場、あるいは組立工場が、ウェブサーバ
ー11にアクセスすると、ユーザー管理サーバー18と
ユーザー情報データベース19が、ユーザー認証を行
う。
【0094】ユーザー認証は、アクセス者がアパレル商
品等の生産情報管理システム1を利用できる正規のユー
ザーであることを確認し、かつ、アクセス者を特定し、
アクセス者のユーザー識別情報を取得する(ステップS
350)。
【0095】ユーザー管理サーバー18は、上記アクセ
ス者のユーザー識別情報を生産統括サーバー13に送信
し、これにより、オーダートラッキングシステムはアク
セス者が関係する情報のウェブページをウェブサーバー
11に表示させる(ステップS360〜S390)。な
お、アクセス者が関係する情報のみを表示させるには、
公知の方法を用いることができ、たとえば、データにア
クセスできる者の項目を付加し、アクセス者のユーザー
識別情報と照合することにより実現することができる。
【0096】アパレルメーカーがアクセスした場合は、
そのアパレルメーカーのオーダーリスト、そのアパレル
メーカーのアパレル商品等の進捗情報等を表示する(ス
テップS360)。ベンダーがアクセスした場合は、一
次予測情報〜最終予測情報、部品・組立工場の照会、そ
のベンダーが関係する部品・付属品の進捗情報の照会、
そのベンダーのオーダーリスト等を表示し、付属品の最
終オーダーを督促する(ステップS370)。
【0097】部品工場がアクセスした場合は、一次予測
情報〜最終予測情報、ベンダーの照会、オーダーブッキ
ングの進捗情報等を表示する(ステップS380)。組
立工場がアクセスした場合は、一次予測情報〜最終予測
情報、ベンダーの照会、オーダーブッキングの進捗情報
の照会、ベンダーのアパレル商品等生産の進捗情報等を
表示する(ステップS390)。
【0098】以上のオーダートラッキングシステムによ
れば、アパレル商品等の一次予測情報〜最終予測情報が
発せられるときに、アパレル商品等の全体の納期に合致
するように、ベンダー、部品工場、組立工場のそれぞれ
の生産スケジュールを計画立案し、全体として体系的に
計画されたアパレル商品等の生産を実現することができ
る。
【0099】また、情報の提供に関しては、アパレルメ
ーカー、ベンダー、部品工場、組立工場が相互に生産活
動の進捗状況を参照できるようにしている。これによ
り、互いの生産活動が情報によって有機的に結ばれ、生
産活動の遅延を防止し、遅延が生じた場合には早期に対
策をとることができるようになる。
【0100】なお、オーダートラッキングシステムで
は、アパレル商品等生産の一貫した情報管理を行うた
め、需給管理データベース16にすべての関係者の生産
活動の情報を集約する一方、情報提供に際してはアクセ
ス者を識別し、当該アクセス者が関係する情報のみを提
示する。これにより、情報の集約と情報の機密性とを同
時に満足させることができる。
【0101】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、以下のような変形等は本発明に含まれる
ものである。例えば、二次受注者における組立工場と部
品工場との区別あるいは部品と製品要素(付属品)との
区別は相対的なものであり、既存の区分概念に拘らず、
ここでは先行生産が可能なものを部品として扱い、この
部品を生産する工場を部品工場として取り扱えばよい。
【0102】また、組立工場と部品工場とは同じ敷地
内、同じ企業所属であってもよく、遠隔地あるいは他企
業であってもよい。そして、二次受注者が組立工場だけ
であっても、その工場内で特定の部品を先行生産できれ
ば本発明を適用可能である。逆に、二次受注者が部品工
場だけであって、特に組立などを必要とせずに一次受注
者に納入する場合も本発明を適用できる。
【0103】本発明において、情報入力手段は営業担当
者が手操作入力するクライアント14に限らず、メール
で情報を受付けるシステム、あるいは発注者のウェブサ
イト等を巡回して必要情報を自動的に収集する情報シス
テム等を利用してもよい。本発明において、情報出力手
段はウェブサーバー11やメールサーバー10の他、ケ
ーブルテレビジョン等の他の情報通信システムであって
もよく、あるいは紙出力して配達する等であってもよ
い。
【0104】本発明の各サーバーやデータベースの機能
は、それぞれコンピュータ上で実行されるプログラムに
よって実現することができる。このようなプログラムは
既存の各種磁気あるいは光学記録媒体、通信伝送媒体を
用いてコンピュータにインストールすることができる。
【0105】本発明は、前記実施形態のようなアパレル
業界に限らず、建築業界あるいは建材業界にも適用可能
である。例えば、大規模ビルディングでも個人住宅で
も、発注者は施主(大規模デベロッパーであったり個人
であったりする)、一次受注者は施工業者、二次受注者
は建材業者に相当する。製品はビルディングや住宅、製
品要素は建材(ドアやサッシ)、部品はドアクローザや
ドアキー、サッシ枠や錠機構になる。建築の概要設計か
ら細部のデザイン確定までには時間がかかる。但し、窓
位置等が基本的にきまっていれば、必要なサッシ枠の先
行生産等はある程度可能であり、従ってアパレル製品等
と同様に本発明の適用により効果を得ることができる。
【0106】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の製品の生産情報管理方法、コントロールセンターおよ
び製品の生産情報管理システムによれば、発注者の来季
の製品等を企画段階から継続的に情報収集し、製品の概
略のデザインや仕様が決定された時点で製品の生産総量
と最終納品日を一次予測情報として一次受注者あるいは
二次受注者に提示し、同時に先行生産が可能な部品につ
いて適当な二次受注者に先行生産を開始させることがで
きる。
【0107】また、製品のデザインや仕様が確定され、
一次受注者に発注された時点では、最終的な製品のデザ
インや仕様、一次受注者や生産総量や最終納品日を最終
予測情報として関係者に公開し、同時に二次受注者に製
品要素の組立を指示する。
【0108】これにより、二次受注者では、一次受注者
が受注した時点ですでに部品がほぼ完成されている状態
にあり、一次受注者に直ちに納入することができる。一
方、一次受注者にとってみれば、二次受注者からきわめ
て短い時間で要求された仕様の製品要素を得ることがで
きる。これによって一次受注者での製品の製作期間を大
幅に短縮させることができ、ひいては発注者への製品の
全体の納期が大幅に短縮されるのである。
【0109】オーダートラッキングシステムを有する本
発明の製品の生産情報管理方法、コントロールセンター
および製品の生産情報管理システムによれば、製品、一
次受注者、二次受注者の情報が集約され、一次受注者お
よび二次受注者の生産スケジュールが計画立案され、管
理される。これにより、製品の製作に関与するそれぞれ
の者が互いに有機的に生産活動を行うことができ、合理
的で高効率の製品の生産を実現することができるのであ
る。
【0110】たとえば、一次受注者に対しては製品要素
の最終発注日が督促されるなど、一次受注者および二次
受注者におけるスケジュールは管理・督促され、遅延に
対しては、生産能力を活用して早期に回復させる対策を
とることができるのである。
【0111】また、生産能力管理システムを有する本発
明の製品の生産情報管理方法、コントロールセンターお
よび製品の生産情報管理システムによれば、コントロー
ルセンターにおいて二次受注者の生産能力と負荷状態を
数値的に管理し、製品要素の仕様が決定されると、生産
に必要な作業量を数値に変換して二次受注者に配分する
ことができる。これにより、特定の二次受注者に作業が
集中することを防止し、全体の生産能力をもっとも効率
よい状態で活用してアパレル商品等の生産を行うことが
できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のシステム構成例を示した
ブロック図。
【図2】前記実施形態における処理の流れを示したフロ
ーチャート。
【図3】前記実施形態における処理の流れをコントロー
ルセンターとアパレルメーカーとベンダーと部品工場と
組立工場のそれぞれの活動に分解して示したタイムチャ
ート。
【図4】前記実施形態における生産能力管理システムの
処理の流れを示したフローチャート。
【図5】前記実施形態におけるオーダートラッキングシ
ステムの処理の流れを示したフローチャート。
【図6】従来のアパレル商品等の生産の流れを示したフ
ローチャート。
【図7】従来のアパレル商品等の生産の流れをアパレル
メーカーとベンダーと付属品工場のそれぞれの活動に分
解して示したタイムチャート。
【符号の説明】
1 アパレル商品の生産情報管理システム 2 アパレルメーカーコンピューター 3 ベンダーコンピューター 4 部品工場コンピューター 5 組立工場コンピューター 6 コントロールセンター 7 インターネット 8 ファイアウォール 9 ファイアウォール 10 情報出力手段であるメールサーバー 11 情報出力手段であるウェブサーバー 12 情報出力手段であるウェブページデータベース 13 生産統括サーバー 131 需給管理サーバー 132 生産能力管理サーバー 14 情報入力手段であるクライアント 15 生産能力管理データベース 16 需給管理データベース 18 ユーザー管理サーバー 19 ユーザー情報データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 318 G06F 17/60 318E 514 514 ZEC ZEC (72)発明者 鈴木 広利 静岡県駿東郡長泉町中土狩672−1 Fターム(参考) 3C100 AA38 BB02 BB03 BB38 BB39 CC08 CC12 EE16

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の発注者と、前記発注者からの発注
    に基づいて前記製品を製造する一次受注者と、前記一次
    受注者からの発注に基づいて前記製品を構成する製品要
    素を製造する二次受注者と、前記製品の生産情報を管理
    するコントロールセンターとをネットワークによって通
    信可能に接続しておき、 前記コントロールセンターは、前記発注者から生産予定
    の製品についての生産総量情報および最終納品日情報を
    確保して一次予測情報を設定し、前記一次予測情報に基
    づいて所定の二次受注者に対して前記製品要素を構成す
    る部品のうち所定の部品についての先行生産を指示し、
    前記発注者から前記一次予測情報より精度が高い生産総
    量情報および最終納品日情報と前記製品の発注を受けた
    一次受注者に関する情報とを確保して最終予測情報を設
    定し、前記最終予測情報に基づいて前記一次受注者を介
    してまたは直接に前記先行生産を行った二次受注者に対
    して前記製品要素を正式発注することを特徴とする製品
    の生産情報管理方法。
  2. 【請求項2】 前記コントロールセンターは、予め記憶
    しておいた前記二次受注者の生産能力と負荷状態に関す
    るデータを参照して前記所定の二次受注者を選択し、こ
    の二次受注者に前記製品の最終納品日に間に合うように
    前記部品の先行生産ないし前記製品要素の製造を指示す
    ることを特徴とする請求項1に記載の製品の生産情報管
    理方法。
  3. 【請求項3】 前記コントロールセンターは、前記製品
    の最終納品日に間に合うように、前記一次受注者および
    二次受注者がとるべきアクション項目とその期日を含む
    計画立案を支援し、前記一次受注者および二次受注者に
    対して必要なスケジュール管理を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の製品の生産情報管理方法。
  4. 【請求項4】 前記コントロールセンターは、前記製品
    の製造を受託した一次受注者に対して、その製品に使用
    する製品要素を製造する所定の二次受注者の情報とその
    製造完了時期に関する情報とを提供し、前記製品の最終
    納品日に間に合う前記製品要素の最終発注時期を通知す
    ることを特徴とする請求項3に記載の製品の生産情報管
    理方法。
  5. 【請求項5】 前記コントロールセンターは、前記最終
    予測情報に基づいて前記一次受注者に対して前記先行生
    産を行った二次受注者への前記製品要素の発注を指示す
    るとともに、前記二次受注者に対して前記一次受注者が
    必要とする時期に合わせて前記製品要素を納入できるよ
    うに前記先行生産した部品からの前記製品要素の製造を
    指示することを特徴とする請求項3に記載の製品の生産
    情報管理方法。
  6. 【請求項6】 前記二次受注者は前記部品を製造する部
    品工場および/または前記部品から前記製品要素を組立
    てる組立工場であり、 前記コントロールセンターは、前記一次予測情報を設定
    した際には、所定の部品工場および/または組立工場に
    対して所定の部品の先行生産を指示し、前記最終予測情
    報を設定した際には、前記部品工場および/または組立
    工場に対して前記先行生産された部品を前記製品要素と
    する組立を指示し、かつ前記一次受注者に対して前記製
    品要素と前記所定の部品工場および/または組立工場に
    関する情報を送信して前記所定の部品工場および/また
    は組立工場に対する前記製品要素の発注を指示すること
    を特徴とする請求項1記載の製品の生産情報管理方法。
  7. 【請求項7】 前記二次受注者は前記部品を製造する部
    品工場と前記部品から前記製品要素を組立てる組立工場
    とであり、 前記コントロールセンターは、前記一次予測情報を設定
    した際には、所定の部品工場に対して所定の部品の先行
    生産を指示し、前記最終予測情報を設定した際には、前
    記部品工場に対して前記先行生産された部品を前記所定
    の組立工場に輸送するように指示し、かつ前記所定の組
    立工場に対して前記製品要素の組立を指示し、かつ前記
    一次受注者に対して前記製品要素の情報と前記所定の組
    立工場に関する情報とを送信して前記所定の組立工場に
    対する前記製品要素の発注を指示することを特徴とする
    請求項1記載の製品の生産情報管理方法。
  8. 【請求項8】 前記コントロールセンターは、前記発注
    者からより精度が高い生産総量情報と最終納品日情報と
    前記製品要素を納入すべき一次受注者に関する情報とを
    入手した際に、前記所定の組立工場として前記一次受注
    者に最も近い組立工場を選択することを特徴とする請求
    項7記載の製品の生産情報管理方法。
  9. 【請求項9】 前記コントロールセンターは、発注者、
    一次受注者、二次受注者のアクセスに応じて前記一次予
    測情報および最終予測情報をウェブページに表示するこ
    とを特徴とする請求項1記載の製品の生産情報管理方
    法。
  10. 【請求項10】 前記コントロールセンターは、前記製
    品の生産に関する全情報を記憶管理するとともに、発注
    者、一次受注者、二次受注者のアクセスに対してアクセ
    ス者を識別し、各アクセス者に対して予め設定された限
    度内の生産進捗情報を表示することを特徴とする請求項
    9記載の製品の生産情報管理方法。
  11. 【請求項11】 アパレルメーカーとベンダーとアパレ
    ル商品・鞄・靴の付属品の部品工場とその組立工場とア
    パレル商品・鞄・靴の生産情報を管理するコントロール
    センターとをネットワークによって通信可能に接続し、 前記コントロールセンターは、アパレルメーカーから生
    産予定のアパレル商品・鞄・靴について生産総量と最終
    納品日の情報を入手してそれらの情報を含む一次予測情
    報をウェブページに表示し、前記アパレル商品・鞄・靴
    に使用する付属品の部品の先行生産を所定の部品工場に
    対して指示し、 前記コントロールセンターは、前記アパレルメーカーか
    らより精度が高い生産総量と最終納品日とベンダーに関
    する情報を入手したときにそれらの情報を含む最終予測
    情報をウェブページに表示し、前記ベンダーに近い少な
    くとも一つの組立工場を指定して前記先行生産された部
    品の輸送と付属品の組立を前記部品工場と前記組立工場
    に対して指示するとともに、前記ベンダーに前記付属品
    とその組立工場情報を送信して前記組立工場に対する付
    属品の発注を促し、 前記組立工場は前記ベンダーが付属品を必要とする時期
    に合わせて付属品を組み立てて納入し、前記ベンダーは
    前記付属品をアパレル商品・鞄・靴に組み込んで前記ア
    パレルメーカーに納品することを特徴とするアパレル商
    品・鞄・靴の生産情報管理方法。
  12. 【請求項12】 製品の発注者と、前記発注者からの発
    注に基づいて前記製品を製造する一次受注者と、前記一
    次受注者からの発注に基づいて前記製品を構成する製品
    要素を製造する二次受注者との各々に設置されたコンピ
    ュータシステムにネットワークによって通信可能に接続
    され、前記製品の生産情報を管理するコントロールセン
    ターであって、 前記発注者から、生産予定の製品についての生産総量情
    報および最終納品日情報と、前記製品の発注を受ける一
    次受注者に関する情報とを確保する情報入力手段と、 前記生産予定の早い段階での生産総量情報および最終納
    品日情報から一次予測情報を記録するとともに、より精
    度が高い生産総量情報および最終納品日情報と前記製品
    の発注を受けた一次受注者に関する情報とを確保して最
    終予測情報を設定する需給管理データベースと、 前記一次予測情報に基づいて所定の二次受注者に対して
    前記製品要素を構成する部品のうち所定の部品について
    の先行生産を指示するとともに、前記最終予測情報に基
    づいて前記一次受注者を介してまたは直接に前記先行生
    産を行った二次受注者への前記製品要素を正式発注する
    需給管理サーバーと、を有することを特徴とするコント
    ロールセンター。
  13. 【請求項13】 前記需給管理データベースは、前記製
    品の生産に関する全情報を記憶管理するものであること
    を特徴とする請求項12に記載のコントロールセンタ
    ー。
  14. 【請求項14】 前記需給管理サーバーは、前記製品の
    最終納品日に間に合うように、前記一次受注者および二
    次受注者がとるべきアクション項目とその期日を含む計
    画立案を支援し、前記一次受注者および二次受注者に対
    して必要なスケジュール管理を行うことを特徴とする請
    求項12に記載のコントロールセンター。
  15. 【請求項15】 前記需給管理サーバーは、製品の製造
    を受託した一次受注者に対して、その製品に使用する付
    属品の組立工場とその組立完了時期に関する情報を提供
    するとともに、発注者への最終納品日に間に合う当該付
    属品の最終発注時期を必要な時期に通知することを特徴
    とする請求項14に記載のコントロールセンター。
  16. 【請求項16】 前記二次受注者の生産能力と負荷状態
    に関するデータを記憶しておく生産能力管理データベー
    スと、この生産能力管理データベースを参照して前記二
    次受注者の先行生産を管理する生産能力管理サーバを有
    することを特徴とする請求項12に記載のコントロール
    センター。
  17. 【請求項17】 前記二次受注者は前記部品を製造する
    部品工場および/または前記部品から前記製品要素を組
    立てる組立工場であり、 前記生産能力管理サーバは前記需給管理データベースに
    記録された一次予測情報および最終予測情報を参照して
    適切な部品工場および/または組立工場を選択すること
    を特徴とする請求項16に記載のコントロールセンタ
    ー。
  18. 【請求項18】 発注者、一次受注者、二次受注者を含
    むユーザーに関する情報を記憶するユーザー管理データ
    ベースと、前記何れかのユーザーからアクセスがあった
    際に前記ユーザー管理データベースを参照してユーザー
    認証を行ってユーザー識別情報を出力するユーザ管理サ
    ーバーとを有し、前記ユーザー識別情報に基づいて前記
    需給管理データベースから前記ユーザーが関係する限度
    内の前記製品あるいは製品要素の生産進捗情報を出力す
    る情報出力手段を有することを特徴とする請求項12記
    載のコントロールセンター。
  19. 【請求項19】 請求項12から請求項18までの何れ
    かに記載したコントロールセンターを有する製品の生産
    情報管理システム。
  20. 【請求項20】 アパレルメーカーとベンダーとアパレ
    ル商品・鞄・靴の付属品の部品工場とその組立工場に設
    置されたコンピューターと、アパレル商品・鞄・靴の生
    産情報を管理するコントロールセンターとを有し、 前記コントロールセンターは、アパレル商品・鞄・靴に
    関する情報を提供するウェブサーバーとアパレル商品・
    鞄・靴の生産情報を管理する生産統括サーバーとを有
    し、 前記生産統括サーバーは、 アパレルメーカーから生産予定のアパレル商品・鞄・靴
    について生産総量と最終納品日の情報を入手してそれら
    の情報を含む一次予測情報を前記ウェブサーバーに表示
    させるとともに、前記アパレル商品・鞄・靴に使用する
    付属品の部品の先行生産を所定の部品工場に対して指示
    し、アパレルメーカーからより精度が高い生産総量と最
    終納品日とベンダーに関する情報を入手した時にそれら
    の情報を含む最終予測情報を前記ウェブサーバーに表示
    させ、前記ベンダーに近い少なくとも一つの組立工場を
    指定して前記先行生産された部品の輸送と付属品の組立
    を前記部品工場と前記組立工場に対して指示するととも
    に、前記ベンダーに前記付属品とその組立工場の情報を
    送信して前記組立工場に対する付属品の発注を促すこと
    を特徴とするアパレル商品・鞄・靴の生産情報管理シス
    テム。
JP2001320900A 2000-10-23 2001-10-18 製品の生産情報管理方法、そのためのコントロールセンターおよび製品の生産情報管理システム Withdrawn JP2002207507A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001320900A JP2002207507A (ja) 2000-10-23 2001-10-18 製品の生産情報管理方法、そのためのコントロールセンターおよび製品の生産情報管理システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000322633 2000-10-23
JP2000-322633 2000-10-23
JP2001320900A JP2002207507A (ja) 2000-10-23 2001-10-18 製品の生産情報管理方法、そのためのコントロールセンターおよび製品の生産情報管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002207507A true JP2002207507A (ja) 2002-07-26

Family

ID=26602584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001320900A Withdrawn JP2002207507A (ja) 2000-10-23 2001-10-18 製品の生産情報管理方法、そのためのコントロールセンターおよび製品の生産情報管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002207507A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006065852A (ja) * 2004-07-29 2006-03-09 Sharp Corp 部品管理システム、部品管理方法、部品管理プログラム及び部品管理プログラムを記録した記録媒体
JP2006318107A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Toshiba Solutions Corp 生産情報提供方法および生産情報提供システム
JP2014220010A (ja) * 2014-08-12 2014-11-20 ヤフー株式会社 広告配信装置
JP2018124772A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 株式会社オービック 発注検討業務支援装置、発注検討業務支援方法および発注検討業務支援プログラム
KR20190059125A (ko) * 2017-11-22 2019-05-30 주식회사 다해줘테크 의류 제조 업체 중개 연결시스템
JP2020102078A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 三協立山株式会社 サッシの製造方法
JP7425153B1 (ja) 2022-10-17 2024-01-30 日鉄エンジニアリング株式会社 サーバ、鉄骨注文システム、プログラム及び注文仲介方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006065852A (ja) * 2004-07-29 2006-03-09 Sharp Corp 部品管理システム、部品管理方法、部品管理プログラム及び部品管理プログラムを記録した記録媒体
JP2006318107A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Toshiba Solutions Corp 生産情報提供方法および生産情報提供システム
JP2014220010A (ja) * 2014-08-12 2014-11-20 ヤフー株式会社 広告配信装置
JP2018124772A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 株式会社オービック 発注検討業務支援装置、発注検討業務支援方法および発注検討業務支援プログラム
KR20190059125A (ko) * 2017-11-22 2019-05-30 주식회사 다해줘테크 의류 제조 업체 중개 연결시스템
KR102082184B1 (ko) * 2017-11-22 2020-04-28 주식회사 다해줘테크 의류 제조 업체 중개 연결시스템
JP2020102078A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 三協立山株式会社 サッシの製造方法
JP7425153B1 (ja) 2022-10-17 2024-01-30 日鉄エンジニアリング株式会社 サーバ、鉄骨注文システム、プログラム及び注文仲介方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8523066B2 (en) Systems, methods and computer program products for implementing processes relating to retail sales
Ha Inventory rationing in a make-to-stock production system with several demand classes and lost sales
JP4375562B2 (ja) アプリケーションサーバのクラスタへの多重企業プランニングモデルの展開
JP4609994B2 (ja) 企業モデリング環境内のソフトウエアの拡張の選択的展開
Karim et al. An on-time delivery improvement model for manufacturing organisations
US20060212323A1 (en) Production management system
US20070061774A1 (en) Apparatus, system, and method for managing project customization, compliance documentation, and communication
US20140143276A1 (en) Enterprise Data Mining in a Hosted Multi-Tenant Database
JP2006501577A (ja) 企業プランニングモデル実行中のノードレベル修正
US20020049648A1 (en) Production information managing method of product, control center therefor and production information managing system of product
WO2011050482A1 (en) Enterprise data mining in a hosted multi-tenant database
JP2003228410A (ja) 着工管理システム
Pergher et al. A multi-attribute decision model for setting production planning parameters
JP2003091661A (ja) 生産管理システム
US20150356496A1 (en) System and method for assigning employees to coverage and/or tasks based on schedule and preferences
JP2002207507A (ja) 製品の生産情報管理方法、そのためのコントロールセンターおよび製品の生産情報管理システム
JP2006515085A (ja) 企業プランニング環境内のネットワーク通信のインライン圧縮
JP2003099507A (ja) 在庫引当管理方法と在庫引当管理システム
Saad et al. An integrated model for order release and due‐date demand management
JP2000210845A (ja) 生産管理装置及び生産管理方法
Sadeh et al. Intelligent e-supply chain decision support
van Driel et al. Vendor Managed Inventory in an Assemble-to-Order, Low Volume Production Company Part of a Multi-Echelon Supply Chain
Liao et al. Determining optimal batch interval and production strategy based on available-to-promise model for order promising
Bhoot Development of an order promising framework for furniture industry
Bruin Work load control within shop floor control systems

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104