JP2002202430A - 分波素子および波長ルータ - Google Patents

分波素子および波長ルータ

Info

Publication number
JP2002202430A
JP2002202430A JP2000400846A JP2000400846A JP2002202430A JP 2002202430 A JP2002202430 A JP 2002202430A JP 2000400846 A JP2000400846 A JP 2000400846A JP 2000400846 A JP2000400846 A JP 2000400846A JP 2002202430 A JP2002202430 A JP 2002202430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength
photonic crystal
light
multiplexing
polarization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000400846A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Okayama
秀彰 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2000400846A priority Critical patent/JP2002202430A/ja
Priority to US09/895,404 priority patent/US20020085801A1/en
Publication of JP2002202430A publication Critical patent/JP2002202430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/1225Basic optical elements, e.g. light-guiding paths comprising photonic band-gap structures or photonic lattices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y20/00Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細なフォトニック結晶で高波長分散特性を
有する分波素子を実現する。 【解決手段】 波長ルータは、複数個の入力ポート10
a、10bそれぞれに分波素子12a、12bを備える
とともに、複数個の出力ポート14a〜14cそれぞれ
に合波素子16a〜16cを備える。分波素子と合波素
子とはフォトニック結晶で構成される。フォトニック結
晶の入射面と出射面との形状は相違している。分波素子
の出射面OSと合波素子の入射面ISとを曲面にしてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力ポートに入
力された波長多重された光信号を、波長ごとに異なった
経路へ送出するための分波素子、およびこの分波素子を
用いた波長ルータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分波素子として、アレイ導波路回
折格子素子などの様々なタイプのものが知られている。
【0003】また、文献「Journal of Lightwave Techn
ology,vol.17,pp.2032-2038,1999年11月」には、スーパ
ープリズム現象を示すフォトニック結晶を、分波素子と
して利用することが開示されている。スーパープリズム
現象とは、波長変化に対する光の伝搬方向の変化が極め
て大きくなる現象のことを言う。フォトニック結晶は、
周囲に対して屈折率差の大きい板、円柱、あるいは球な
どを結晶格子に類似した位置に配置したものである。こ
のフォトニック結晶によって波長分散の大きな分波素子
を構成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォト
ニック結晶を分波素子として用いて波長ルータを構成す
る場合、以下の問題が発生する。
【0005】波長ルータでは、波長ごとに分離した光を
それぞれ個別の導波路(あるいは光ファイバ)に入射さ
せる必要がある。従来の分波素子では波長分散特性が十
分でないため、フォトニック結晶と導波路との間隔を比
較的大きく空けておかなければならない。しかし、これ
では波長ルータが大型化してしまうので、フォトニック
結晶中で各波長の光を十分に分離させるようにした方が
好ましい。すなわち、上記文献に記載の分波素子を波長
ルータに適用する場合、分波素子を構成するフォトニッ
ク結晶中での光信号の伝搬距離を大きくするために、長
いフォトニック結晶を必要とする。
【0006】しかし、フォトニック結晶は光波長程度以
下の微細構造を有するものであり、大きなフォトニック
結晶を作製することは困難である。また、フォトニック
結晶中での損失は比較的大きいことから、フォトニック
結晶を長くすることは望ましくない。
【0007】また、システムによっては、複数の入力ポ
ートからの光を、複数の出力ポートへ波長ごとに選択的
にルーティングする必要がある。従来、このようなシス
テムにフォトニック結晶素子を適用したものは無かっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の分波素子によ
れば、フォトニック結晶で構成され、このフォトニック
結晶の出射面の形状がこのフォトニック結晶の入射面の
形状と相違しており、出射面が曲面であることを特徴と
する。
【0009】この構成によれば、フォトニック結晶の入
射面と出射面との形状が相違しているので、フォトニッ
ク結晶通過後の光の伝搬方向を波長ごとに異ならせるこ
とができる。また、出射面における光の出射位置は波長
に応じて異なる。上述のように、この出射面を曲面にし
たので、この出射面の法線の方向はその面内の位置に応
じて相違している。したがって、光の出射位置における
出射面の法線の方向は波長ごとに相違しているので、波
長分散特性の向上が図れる。
【0010】また、この発明の波長ルータによれば、複
数個の入力ポートそれぞれに分波素子を備え、複数個の
出力ポートそれぞれに合波素子を備え、入力ポートに入
力された波長多重された光信号を、波長ごとに異なった
出力ポートに送出する波長ルータにおいて、分波素子お
よび合波素子をそれぞれフォトニック結晶で構成したこ
とを特徴とする。
【0011】このように、フォトニック結晶素子を利用
して、複数の入力ポートからの光を複数の出力ポートへ
波長ごとにルーティングするシステムを実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。なお、図は、この発明を理
解できる程度に形状、大きさおよび配置関係を概略的に
示すものに過ぎない。よって、この発明は図示例に限定
されない。
【0013】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態の波長ルータの要部構成を示す図である。この波
長ルータは、複数個の入力ポート10a、10bそれぞ
れに分波素子12a、12bを備えている。また、この
波長ルータは、複数個の出力ポート14a、14b、1
4cそれぞれに合波素子16a、16b、16cを備え
る。この波長ルータは、入力ポートに入力された波長多
重された光信号を、波長ごとに異なった出力ポートに送
出するように構成されている。
【0014】また、入力ポート10a、10bには、そ
れぞれ光ファイバ18a、18bの出力端が接続されて
いる。また、出力ポート14a、14b、14cには、
それぞれ光ファイバ20a、20b、20cの出力端が
接続されている。
【0015】また、入力ポート10aと分波素子12a
との間、および入力ポート10bと分波素子12bとの
間に、それぞれレンズ22a、22bが挿入されてい
る。また、出力ポート14aと合波素子16aとの間、
出力ポート14bと合波素子16bとの間、および出力
ポート14cと合波素子16cとの間に、それぞれレン
ズ24a、24b、24cが挿入されている。これら入
力側のレンズと出力側のレンズとでコリメート系が構成
されており、入出力間で最もロスが小さくなる光束を発
生させる。典型的には平行光線の光束を発生させる。
【0016】この実施の形態の波長ルータでは、上述の
分波素子12a、12bと、合波素子16a、16b、
16cとが、それぞれフォトニック結晶で構成されてい
る。例えば、このフォトニック結晶は、2次元平面内に
六方晶系状に配置された高屈折率媒質で構成される。し
かし、その他の結晶系であっても良い。また、高屈折率
媒質の配列を1次元構造にしたものであっても良い。ま
た、異なる構造の複数の結晶構造を1つの素子に組み込
むようにすれば、光束の形状の制御が可能になる。
【0017】この実施の形態の波長ルータは、入力側と
出力側とが同じ構成であり、入力側の構成を逆転させた
ものが出力側に配置されている。図1に示すように、典
型的には点対称配置にするのが好適である。
【0018】この実施の形態の波長ルータでは、フォト
ニック結晶の入射面と出射面との形状を相違させてい
る。また、分波素子12a、12bの出射面OSと、合
波素子16a、16b、16cの入射面ISとを曲面に
してある。図1に示すように、フォトニック結晶の入射
面および出射面のいずれか一方が平面であって、他方が
凹面である。すなわち、出射面OSおよび入射面ISが
凹面である。後述するように、この構成によれば波長分
散特性が向上する。
【0019】以下、図1を参照して、この実施の形態の
波長ルータの基本的な動作につき説明する。光ファイバ
18aによって入力ポート10aに導かれた波長多重光
は、レンズ22aによって適切な形状の光束の入力光2
6とされる。然る後、この入力光26は分波素子12a
に入力される。分波素子12aを構成するフォトニック
結晶中では、波長によって光の伝搬方向が異なる。分波
素子12aを出射後の光も、波長によってその伝搬方向
が異なった状態に維持される。各波長の光は、それぞれ
異なった合波素子16a、16b、16cに入射され
る。然る後、各波長の光は、各合波素子を通過して、対
応するレンズ24a、24b、24cに導かれる。続い
て各波長の光は、各レンズにより、対応する出力ポート
14a、14b、14cに接続された光ファイバ20
a、20b、20cの端面に集光される。
【0020】このように、分波素子および合波素子を構
成するフォトニック結晶は、波長ごとに光の伝搬方向を
変える目的で使用される。よって、フォトニック結晶自
体の大きさは光束の数倍程度の微細なものであれば充分
である。
【0021】次に、図2を参照して、分波素子12a、
12bの出射面OS、および合波素子16a、16b、
16cの入射面ISの設計方法について説明する。基本
的にこれらの面は同じ形状であって良い。図2は、波数
ベクトル空間での光伝搬の様子を示す図である。
【0022】図2(A)および(B)に示す分散面28
は、自由空間におけるものであり、その形状は円形状で
ある。分散面28の原点32からの距離は入力光26の
波数ベクトルの大きさを示している。また、分散面30
はフォトニック結晶(分波素子12a)中におけるもの
であり、図示の通り、結晶構造の対称性を反映した複雑
な形状となっている。分散面30の原点32からの距離
は、フォトニック結晶中での入力光26の波数ベクトル
の大きさを示している。分散面30は、当該分散面30
の法線の方向が急激に変化する形状であるため、わずか
な波長の変化が伝搬方向の急激な変化に変換される。
【0023】なお、図2(A)および(B)には、一部
の方向の分散面30のみが示されている。また、ここで
の光波長は、バンドギャップ外の透明領域の波長とす
る。
【0024】まず、図2(A)を参照して説明を行う。
図2(A)中、原点32を通り、図中の上下方向に延在
する直線は、フォトニック結晶(分波素子12a)の入
射面に垂直な方向のベクトル成分(以下、法線ベクトル
34と称する。)を表す。原点32を始点とし、分散面
28を終点とする波数ベクトル36は、フォトニック結
晶の入射面に対して入射される入力光26の波数ベクト
ルである。法線ベクトル34と波数ベクトル36とのな
す角度が、入力光26の入射面に対する入射角度に対応
している。
【0025】また、自由空間およびフォトニック結晶の
二つの媒質の境界面では、それぞれの媒質中を伝搬する
光の接線成分が同一になる。そのため、フォトニック結
晶中の光の波数ベクトルは、原点32を始点とし、法線
ベクトル34に平行なベクトル38と分散面30との交
点を終点とする波数ベクトル40で表される。この波数
ベクトル40で表される光のエネルギ伝搬方向(光束方
向)は、波数ベクトル40の終点における分散面30の
法線方向42であることが知られている。したがって、
フォトニック結晶中における光の伝搬方向は、図2
(A)中の矢印42の方向となる。
【0026】上述した波数ベクトル40の大きさは、光
の波長に応じて異なる。そのため、ベクトル38と分散
面30との交点は波長に応じて移動する。上述したよう
に、分散面30の法線方向42は分散面30上の位置に
応じて急激に変化するため、わずかに波長が異なると光
の伝搬方向は大きく異なる。
【0027】しかし、フォトニック結晶(分波素子12
a)の出射面OSが入射面と平行である場合には、波数
ベクトル40は元の入力光の波数ベクトル36と同一の
ベクトルに変換されてしまう。したがってこれでは、フ
ォトニック結晶から出射された光は、波長が異なってい
ても伝搬方向が同一になってしまう。また、出射面OS
が入射面と平行でなく、入射面に対して傾いた斜面であ
っても、出射面OSが平面であればやはり出力光は平行
光線となり、波長に応じた伝搬方向の違いは消滅する。
そこで、図2(B)に示すような工夫が必要となる。
【0028】図2(B)中、原点32を通り、図中の上
下方向から傾いた直線は、フォトニック結晶(分波素子
12a)の出射面OSに垂直な方向のベクトル成分(以
下、法線ベクトル34′と称する。)を表している。図
2(B)には、出射面OS上の一点における法線ベクト
ル34′のみが示されている。このようにすると、出射
面OSから出射される光の波数ベクトル36′は、原点
32を始点とし、法線ベクトル34′に平行なベクトル
38′と分散面28との交点を終点とする波数ベクトル
になる。法線ベクトル34′の方向を選択し、出射光の
波数ベクトル36′が法線方向(伝搬方向)42と平行
となるようにする。上述したように光の伝搬方向すなわ
ち分散面30の法線方向42は波長に応じて異なってい
るので、各波長ごとに法線ベクトル34′の傾きを異な
らせるようにすれば、波長ごとに伝搬方向の異なる出力
光が得られる。この結果得られる出射面OSの形状は曲
面である。
【0029】この実施の形態の分波素子によれば、光束
の数倍程度の微細な大きさで、1%の波長変化Δλに対
して50°程度の波長分散が得られる。
【0030】出力側のフォトニック結晶(合波素子)の
形状も、入力側のフォトニック結晶(分波素子)の形状
と同じにすれば良い。出力側のフォトニック結晶では、
入力側のフォトニック結晶で生じる過程と逆の過程が行
われる。
【0031】以上説明した構成によれば、微細なフォト
ニック結晶であっても、多入出力ポートを有した波長ル
ータを実現できる。この構成によれば、作製の容易化や
光損失の削減が期待できる。
【0032】[第2の実施の形態]図3は、第2の実施
の形態の波長ルータの要部構成を示す図である。この実
施の形態の波長ルータは、入力ポートおよび出力ポート
の少なくとも一方に、偏光分離素子と偏光回転素子とを
設けた点に特色を有する。
【0033】この実施の形態の波長ルータは、複数個の
入力ポート10a、10bそれぞれに分波素子12a、
12b、12c、12dを備えている。また、この波長
ルータは、複数個の出力ポート14a、14b、14c
それぞれに合波素子16a、16b、16c、16d、
16e、16fを備える。これら分波素子および合波素
子は、第1の実施の形態で説明したものと同じものであ
る。
【0034】また、入力ポート10a、10bには、そ
れぞれ光ファイバ18a、18bの出力端が接続されて
いる。また、出力ポート14a、14b、14cには、
それぞれ光ファイバ20a、20b、20cの出力端が
接続されている。
【0035】また、入力ポート10aと分波素子12a
との間に、偏光分離素子44aおよび偏光回転素子46
aが挿入されている。また、入力ポート10bと分波素
子12cとの間に、偏光分離素子44bおよび偏光回転
素子46bが挿入されている。
【0036】また、出力ポート14aと合波素子16a
との間に、偏光合波素子44cおよび偏光回転素子46
cが挿入されている。また、出力ポート14bと合波素
子16cとの間に、偏光合波素子44dおよび偏光回転
素子46dが挿入されている。また、出力ポート14c
と合波素子16eとの間に、偏光合波素子44eおよび
偏光回転素子46eが挿入されている。
【0037】偏光分離素子44aおよび44bは、入力
光を互いに直交する二つの偏光成分に分離するものであ
る。また、偏光回転素子46a〜46eは、入力された
偏光を90°回転させるものである。偏光合波素子44
c、44dおよび44eは偏光分離素子44aおよび4
4bと同じものである。偏光合波素子には、互いに直交
する二つの偏光が入射されるように構成され、偏光合波
素子においてこれらの偏光が合波される。また、出力側
の偏光回転素子46c、46dおよび46eは、入力側
の偏光回転素子46aおよび46bにより偏光回転され
た偏光を元の偏光に戻すためのものである。
【0038】図3に示す例では、入力ポート10aから
の入力光が偏光分離素子44aで二つの偏光に分離され
る。そして、一方の偏光は偏光回転素子46aを通過し
て偏光回転され、然る後、分波素子12aに入力され
る。また、他方の偏光は直接、分波素子12bに入力さ
れる。
【0039】同様に、入力ポート10bからの入力光は
偏光分離素子44bで二つの偏光に分離され、一方の偏
光は偏光回転素子46bを通過した後に分波素子12c
に入力され、他方の偏光は直接、分波素子12dに入力
される。
【0040】また、入力側で偏光回転された偏光は、偏
光合波素子および偏光回転素子が配置された出力側の合
波素子に入射される。また、入力側で偏光回転されなか
った偏光は、偏光合波素子および偏光回転素子が配置さ
れていない合波素子に入射される。
【0041】図3に示す例では、合波素子16aに入射
した偏光は、偏光回転素子46cおよび偏光合波素子4
4cを通過した後、出力ポート14aへ出力される。ま
た、合波素子16bに入射した偏光は、偏光合波素子4
4cを通過した後、出力ポート14aへ出力される。ま
た、合波素子16cに入射した偏光は、偏光回転素子4
6dおよび偏光合波素子44dを通過した後、出力ポー
ト14bへ出力される。また、合波素子16dに入射し
た偏光は、偏光合波素子44dを通過した後、出力ポー
ト14bへ出力される。また、合波素子16eに入射し
た偏光は、偏光回転素子46eおよび偏光合波素子44
eを通過した後、出力ポート14cへ出力される。ま
た、合波素子16fに入射した偏光は、偏光合波素子4
4eを通過した後、出力ポート14cへ出力される。
【0042】この構成によれば、偏光無依存性の波長ル
ータが実現される。一般にフォトニック結晶は強い偏光
依存性を有している。また、光ファイバ中での偏光は予
測不可能である。よって、フォトニック結晶を光通信シ
ステムで使用する場合には、この実施の形態で説明した
ように、偏光無依存性の構成にしておくことが望まし
い。
【0043】[第3の実施の形態]図4は、第3の実施
の形態の波長ルータの要部構成を示す図である。この実
施の形態の波長ルータは、分波素子の出射面側および合
波素子の入射面側に、それぞれコリメート用のレンズを
設けた点に特色を有する。
【0044】この実施の形態の波長ルータは、基本的に
は第1の実施の形態で説明した構成を有している。それ
に加えて、図4の例では、分波素子12aの出射面OS
側にレンズ48が挿入されている。また、合波素子16
aの入射面IS側にレンズ50が挿入されている。これ
らレンズ48および50によりコリメート系が構成され
ている。したがって、分波素子12aの出射面OSから
出力された光は、レンズ48によって平行光にされ、然
る後、レンズ50によって合波素子16aの入射面IS
に対して集光される。この構成によれば、分波素子およ
び合波素子間での光損失の低減が図れる。
【0045】[第4の実施の形態]図5は、分波素子の
構造を示す斜視図である。図5に示すように、分波素子
を構成するフォトニック結晶56の形状は、直方体のひ
とつの面aを、この面aに対向する面bの向きに凹ませ
た形状である。この直方体を、面bに対して垂直に交差
する平面cで切った切り口の断面形状は、長方形の一辺
を凹ませた形状となっている。また、この直方体を、面
cに垂直な平面dで切った切り口の断面形状は、長方形
である。
【0046】図6は、第4の実施の形態の波長ルータの
説明に供する斜視図である。図6に示すように、分波素
子52a、52b、52cそれぞれを構成するフォトニ
ック結晶の形状は、図5を参照して説明した通りであ
る。
【0047】図6(A)には、複数個の分波素子が配列
してなる分波素子群58が示されている。この分波素子
群58を構成する分波素子52a、52b、52cの配
列の方式は、第1、第2および第3の実施の形態で用い
られている。すなわち、図6(A)に示すように、各分
波素子52a、52b、52cは、図5で説明した面d
に相当する面がそれぞれ平行となるように配置されてい
る。
【0048】一方、図6(B)に示すように、各分波素
子52a、52b、52cは、図5で説明した面cに相
当する面がそれぞれ平行となるように配置されても良
い。図6(B)に示すように配置する方が、デバイスの
小型化という点からは好適である。特に第3図の構成に
効果が大きい。
【0049】以上説明した配置方式は、合波素子につい
ても適用することができる。
【0050】
【発明の効果】この発明の分波素子によれば、フォトニ
ック結晶の入射面と出射面との形状が相違しているの
で、フォトニック結晶通過後の光の伝搬方向を波長ごと
に異ならせることができる。また、出射面における光の
出射位置は波長に応じて異なる。この出射面を曲面にし
たので、この出射面の法線の方向はその面内の位置に応
じて相違している。したがって、光の出射位置における
出射面の法線の方向は波長ごとに相違しているので、波
長分散特性の向上が図れる。
【0051】また、このフォトニック結晶による分波素
子を利用して、複数の入力ポートからの光を複数の出力
ポートへ波長ごとにルーティングするシステムを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の波長ルータの要部構成を示
す図である。
【図2】分波素子の出射面、および合波素子の入射面の
設計方法の説明に供する図である。
【図3】第2の実施の形態の波長ルータの要部構成を示
す図である。
【図4】第3の実施の形態の波長ルータの要部構成を示
す図である。
【図5】分波素子の構造を示す図である。
【図6】第4の実施の形態の波長ルータの説明に供する
図である。
【符号の説明】
10a,10b:入力ポート 12a〜12d,52a〜52c:分波素子 14a〜14c:出力ポート 16a〜16f:合波素子 18a,18b,20a〜20c:光ファイバ 22a,22b,24a〜24c,48,50:レンズ 26:入力光 28,30:分散面 32:原点 34,34′:法線ベクトル 36,36′,40:波数ベクトル 38,38′:ベクトル 42:法線方向 44a,44b:偏光分離素子 46a〜46e:偏光回転素子 44c〜44e:偏光合波素子 56:フォトニック結晶 58:分波素子群

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトニック結晶で構成され、該フォト
    ニック結晶の出射面の形状が該フォトニック結晶の入射
    面の形状と相違しており、前記出射面が曲面であること
    を特徴とする分波素子。
  2. 【請求項2】 複数個の入力ポートそれぞれに分波素子
    を備え、複数個の出力ポートそれぞれに合波素子を備
    え、前記入力ポートに入力された波長多重された光信号
    を、波長ごとに異なった前記出力ポートに送出する波長
    ルータにおいて、 前記分波素子および合波素子をそれぞれフォトニック結
    晶で構成したことを特徴とする波長ルータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の波長ルータにおいて、 前記フォトニック結晶の入射面と出射面との形状が相違
    しており、 前記分波素子の出射面と、前記合波素子の入射面とを曲
    面にしたことを特徴とする波長ルータ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の波長ルータにおいて、 前記入力ポートに偏光分離素子および偏光回転素子を設
    けたこと、または前記出力ポートに偏光合波素子および
    偏光回転素子を設けたことを特徴とする波長ルータ。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の波長ルータにおいて、 前記分波素子の出射面側および前記合波素子の入射面側
    に、それぞれコリメート用のレンズを設けたことを特徴
    とする波長ルータ。
JP2000400846A 2000-12-28 2000-12-28 分波素子および波長ルータ Pending JP2002202430A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000400846A JP2002202430A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 分波素子および波長ルータ
US09/895,404 US20020085801A1 (en) 2000-12-28 2001-07-02 Wavelength division multiplexing and de-multiplexing element and wavelength router

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000400846A JP2002202430A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 分波素子および波長ルータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002202430A true JP2002202430A (ja) 2002-07-19

Family

ID=18865362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000400846A Pending JP2002202430A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 分波素子および波長ルータ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20020085801A1 (ja)
JP (1) JP2002202430A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100884231B1 (ko) 2005-01-31 2009-02-17 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 광파워 모니터 및 그 제조방법

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7599061B1 (en) 2005-07-21 2009-10-06 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Ultra compact spectrometer apparatus and method using photonic crystals
US11133870B2 (en) 2013-08-13 2021-09-28 Commscope, Inc. Of North Carolina Fiber optic connectors and connectorized fiber optic cables that include integrated photonic optical mode field converters and related methods
US9618708B2 (en) * 2013-11-13 2017-04-11 Finisar Corporation Multiplexer/demultiplexer based on diffractive optical elements
US9348091B2 (en) 2013-12-20 2016-05-24 Finisar Corporation Multiplexer/demultiplexer based on diffraction and reflection

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001013439A (ja) * 1999-06-30 2001-01-19 Toshiba Corp 光ビーム偏向機構

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001013439A (ja) * 1999-06-30 2001-01-19 Toshiba Corp 光ビーム偏向機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100884231B1 (ko) 2005-01-31 2009-02-17 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 광파워 모니터 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
US20020085801A1 (en) 2002-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6690854B2 (en) Optical wavelength division multiplexer
EP3304154B1 (en) Optical coupling using polarization beam displacer
US6455841B2 (en) Optical wavelength router based on polarization interferometer
US7787720B2 (en) Wavelength selective reconfigurable optical cross-connect
JP3119540B2 (ja) 光タップ
US8391654B2 (en) Wavelength selection switch
JP2001521641A (ja) M×nの光波長ルート切換えスイッチ
EP0820604A1 (en) Fibre optic circulator
JP2000147304A (ja) 単一モ―ド光ファイバ―通信リンク用のマルチプレクサとデマルチプレクサ
US6647209B1 (en) Multiplexer and demultiplexer for single mode optical fiber communication links
US11728919B2 (en) Optical communications apparatus and wavelength selection method
EP0782028A1 (en) Optical apparatus with combined functions
JP2002503837A (ja) 単一モードの光ファイバ通信リンクのためのマルチプレクサ及びデマルチプレクサ
EP1065551A2 (en) Reflective non-reciprocal optical device
US6263129B1 (en) High-isolation dense wavelength division multiplexer utilizing a polarization beam splitter, non-linear interferometers and birefringent plates
US6215926B1 (en) Fiber optic dense wavelength division multiplexer with a phase differential method of wavelengths separation utilizing glass blocks and a nonlinear interferometer
JP2009244326A (ja) 光波長フィルタ
JPH11326687A (ja) 光ビ―ムの多重分離化方法およびその光装置
JP2003114402A (ja) 光合分波器およびその調整方法
US7715668B2 (en) Polarization-independent two-dimensional photonic crystal multiplexer/demultiplexer
JP2002202430A (ja) 分波素子および波長ルータ
JP5651904B2 (ja) N×n波長選択スイッチ
JP5839586B2 (ja) 光信号処理装置
JP2005321480A (ja) 波長選択デバイス
JP2683161B2 (ja) 光合分波器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100914