JP2002202045A - 風車およびエネルギー変換装置 - Google Patents

風車およびエネルギー変換装置

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JP2002202045A
JP2002202045A JP2000402284A JP2000402284A JP2002202045A JP 2002202045 A JP2002202045 A JP 2002202045A JP 2000402284 A JP2000402284 A JP 2000402284A JP 2000402284 A JP2000402284 A JP 2000402284A JP 2002202045 A JP2002202045 A JP 2002202045A
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windmill
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功 西田
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 本発明は、短く、薄く、軽量で、風を受け
る面積が広く、効率のよい風車およびエネルギー変換装
置に関する。 【解決手段】 正n角形(n=4以上の正整数)で、金
属板からなる可撓性薄板の中心部には、回転軸が挿入さ
れる貫通孔と、前記正n角形の角部または角部近傍から
前記貫通孔に達しない少し手前まで切られた切込部と、
前記n個の領域における角部近傍の一方に開けられた接
合孔とが設けられている。一方、環状締結板は、前記回
転軸に取り付けられる貫通孔と、周囲にn個の取付孔が
設けられている環状部とから構成されている。前記可撓
性薄板は、折り曲げられて、前記n個の接合孔と環状締
結板のn個の取付孔とをそれぞれ順次合わせて接合され
て、風車が構成される。前記風車は、プロペラ型の風車
と比較して、短く、軽く、薄く、風を受ける面積が広い
ため、低速の風であっても高速回転が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短く、薄く、軽量
で、風を受ける面積が広く、効率のよい風車およびエネ
ルギー変換装置に関するものである。また、本発明は、
短く、薄く、軽量で、風を受ける面積が大きく、効率の
よい各種風車とデカンタ型遠心分離機等を組み合わせる
ことによって効率の良いエネルギー変換装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の風車は、揚力で作動する揚力風車
と抗力で回転する抗力風車の2種類があった。しかし、
前記揚力と抗力の両方の力で作動する風車は、実用化し
ていなかった。また、玩具用のカザグルマは、欧米式の
1枚板を4枚羽根にする場合と、日本式の1枚板の4枚
羽根と、2枚板の8枚羽根の二種類があった。前記カザ
グルマは、複雑な曲線形状をした多数の羽根があるた
め、作用について十分に研究がなされていない。
【0003】図22は従来の風力発電機に使用されるプ
ロペラ形風車を説明するための図である。図22におい
て、プロペラ2211は、鉄塔2212に回転自在に取
り付けられている。また、前記鉄塔2212は、鉄筋コ
ンクリートを打ち込んだ基台2213上に固定されてい
る。従来のプロペラ2211は、1ないし3枚のブレー
ドから構成されており、水平軸の廻りに回転自在となっ
ている。そして、前記プロペラは、常に風と直交するよ
うに制御されていると共に、その性能がブレードの径、
幅、形状、ピッチによって決まる。
【0004】風力発電は、密度の低い風を利用するた
め、直径の大きなプロペラを必要とする。たとえば、実
用化されている風力発電機のプロペラは、直径が100
mであるため、約60mの鉄塔に取り付けられている。
このプロペラの回転数は、70rpm程度で、高速回転
による性能発揮の特徴が犠牲になっている。プロペラ
は、形状が大型になると、重量が増大し、高速風が必要
になり、設置場所が限定される。
【0005】また、前記直径が100mのプロペラは、
円周が314mとなり、40rpmの場合、翼端におけ
る周速度は、時速753.6km/hとなる。さらに、
直径を大きくしたプロペラは、周速度が早すぎて機械的
強度等別の問題があり、大きさに関しても限度に近づい
ている。また、日本のような平均風速の遅い国におい
て、高速回転により、風力発電機の効率を上げるために
は、場所が限定される。
【0006】従来のプロペラを使用した風力発電機は、
風洞等を有しないオープンタイプで行われており、翼形
の大型化により性能の向上を図ってきた。したがって、
従来のプロペラは、長さが長く、狭い幅で、厚さを厚く
して頑丈にするため、全体が重いという性質を有してい
る。長く、厚く、重い、かつ風を受ける面積が狭いとい
う特徴を持つプロペラは、連続した強風がない限り、連
続駆動が困難であった。たとえば、プロペラ形風車は、
小型機で、回転を始めるカットイン風速が2m/sec
以上、定格風速が5m/secないし8m/sec程
度、安全な最高風速であるカットアウト風速が11m/
sec程度である。大型のプロペラ形風車は、カットイ
ン風速が3m/sec以上、定格風速が13m/sec
ないし15m/sec程度、カットアウト風速が20m
/secないし25m/sec程度である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、強風地域で
ある北海道の小川町における年間平均風速は、5m/s
ecで、その利用率が6%ないし17%で、断続的な発
電を行っており、効率が悪い。前記定格風速である13
m/secないし15m/secの風が常時吹くような
地域は、日本にはない。
【0008】そこで、本出願人は、少ない風で効率よく
回転すると共に、短く、薄く、軽く、そして、風を受け
る面積が広いカザグルマに着目し、日本国の風土に合
い、また、ビルの屋上等設置場所を自由に選択できる風
車およびエネルギー変換装置を考えだした。すなわち、
本発明は、少ない風、断続的な風、方向の絶えず変わる
風に対しても効率よく作動すると共に、短く、薄く、軽
く、風を受ける面積が広い小型で、従来の大型風車に相
当する性能を有する風車およびエネルギー変換装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(第1発明)第1発明の
風車は、正n角形(n=4以上の正整数)からなる可撓
性薄板と、前記正n角形の中心に設けられた貫通孔と、
前記正n角形の角部または角部近傍から前記貫通孔に達
しない直線状切込部によって区画されたn個の領域と、
前記各領域において、前記角部近傍の一方に設けられて
いる接合孔と、前記貫通孔に貫通する回転軸と、前記回
転軸に取り付けられ、周囲にn個の取付孔が設けられて
いる環状締結板と、を備えており、前記可撓性薄板を折
り曲げて、前記n個の接合孔と環状締結板のn個の取付
孔とをそれぞれ順次合わせて接合することによって構成
されることを特徴とする。
【0010】(第2発明)第2発明の風車は、正n角形
(n=4以上の正整数)からなる可撓性薄板と、前記正
n角形の中心に設けられた貫通孔と、前記正n角形の角
部または角部近傍から前記貫通孔に達しない弧状切込部
によって区画されたn個の領域と、前記各領域におい
て、前記角部近傍の一方に設けられている接合孔と、前
記貫通孔に貫通する回転軸と、前記回転軸に取り付けら
れ、周囲にn個の取付孔が設けられている環状締結板
と、を備えており、前記可撓性薄板を折り曲げて、前記
n個の接合孔と環状締結板のn個の取付孔とをそれぞれ
順次合わせて接合することによって構成されることを特
徴とする。
【0011】(第3発明)第3発明の風車は、正n角形
(n=4以上の正整数)からなる可撓性薄板と、前記正
n角形の中心に設けられた貫通孔と、前記正n角形の角
部または角部近傍から始まる弧状切込部と、当該弧状切
込部に連続すると共に、前記貫通孔に達しなく、かつ直
線または前記と反対の弧状に曲げられた切込部とによっ
て区画されたn個の領域と、前記各領域において、前記
角部近傍の一方に設けられている接合孔と、前記貫通孔
に貫通する回転軸と、前記回転軸に取り付けられ、周囲
にn個の取付孔が設けられている環状締結板と、を備え
ており、前記可撓性薄板を折り曲げて、前記n個の接合
孔と環状締結板のn個の取付孔とをそれぞれ順次合わせ
て接合することによって構成されることを特徴とする。
【0012】(第4発明)第4発明の風車は、正n角形
(n=4以上の正整数)からなる可撓性薄板と、前記正
n角形の中心に設けられた貫通孔と、前記正n角形の角
部または角部近傍から始まる直線状切込部と、当該直線
状切込部に連続すると共に、前記貫通孔に達しないよう
に曲げられた弧状切込部とによって区画されたn個の領
域と、前記各領域において、前記角部近傍の一方に設け
られている接合孔と、前記貫通孔に貫通する回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ、周囲にn個の取付孔が設け
られている環状締結板と、を備えており、前記可撓性薄
板を折り曲げて、前記n個の接合孔と環状締結板のn個
の取付孔とをそれぞれ順次合わせて接合することによっ
て構成されることを特徴とする。
【0013】(第5発明)第5発明の風車は、正n角形
(n=4以上の正整数)からなる可撓性薄板と、前記正
n角形の中心に設けられた貫通孔と、前記正n角形の角
部または角部近傍から始まる弧状切込部と、当該弧状切
込部に連続すると共に、前記貫通孔に達しないように反
対方向に曲げられた弧状切込部とによって区画されたn
個の領域と、前記各領域において、前記角部近傍の一方
に設けられている接合孔と、前記貫通孔に貫通する回転
軸と、前記回転軸に取り付けられ、周囲にn個の取付孔
が設けられている環状締結板と、を備えており、前記可
撓性薄板を折り曲げて、前記n個の接合孔と環状締結板
のn個の取付孔とをそれぞれ順次合わせて接合すること
によって構成されることを特徴とする。
【0014】(第6発明)第6発明の風車は、第1発明
ないし第5発明に記載された正n角形(n=4以上の正
整数)からなるm枚(m=2以上の正整数)の可撓性薄
板を重ね合わせると共に、n×m個の接合孔をn×m個
の取付孔を有する環状締結板にそれぞれ順次接合されて
いることを特徴とする。
【0015】(第7発明)第7発明の風車は、前記正n
角形の可撓性薄板の辺に沿ってn個の導風面拡大部が一
体的に設けられていることを特徴とする。
【0016】(第8発明)第8発明の風車は、可撓性薄
板に設けられた貫通孔と回転軸とが固定されていること
を特徴とする。
【0017】(第9発明)第9発明の風車は、短辺と長
辺を有する複数枚の可撓性薄板と、前記各可撓性薄板の
対角線角部近傍に設けられた接合孔と、貫通孔の周囲に
前記可撓性薄板の一方の接合孔を取り付けるために多数
の取付孔が設けられている環状締結板と、前記環状締結
板の貫通孔に貫通する回転軸と、前記各可撓性薄板の他
方の接合孔を取り付ける各羽根接続部材と、を備えてお
り、前記各可撓性薄板をネジリ曲げたネジレ羽根を前記
環状締結板と各羽根接続部材にそれぞれ順次接合するこ
とによって構成されることを特徴とする。
【0018】(第10発明)第10発明の風車は、短辺
と長辺を有すると共に側端部を折り曲げた複数枚の可撓
性薄板と、前記各可撓性薄板の対角線角部近傍に設けら
れた接合孔と、貫通孔の周囲に前記可撓性薄板の一方の
接合孔を取り付けるために多数の取付孔が設けられてい
る環状締結板と、前記環状締結板の貫通孔に貫通する回
転軸と、前記各可撓性薄板の他方の接合孔を取り付ける
各羽根接続部材と、を備えており、前記各可撓性薄板を
流線型に折り曲げて羽根ローターとして、前記各接合孔
を前記環状締結板と各羽根接続部材にそれぞれ順次接合
することによって構成されることを特徴とする。
【0019】(第11発明)第11発明の風車におい
て、可撓性薄板の折曲部は、前記環状締結板の近傍で大
きく、羽根ローターの先端部で少ないことを特徴とす
る。
【0020】(第12発明)第12発明の風車におい
て、前記可撓性薄板の一側端部には、可撓性薄板が貼付
けられていることを特徴とする。
【0021】(第13発明)第13発明の風車におい
て、前記羽根ローターには、フラップ効果を出すための
切り込みが少なくとも一つ設けられていることを特徴と
する。
【0022】(第14発明)第14発明の風車におい
て、前記ネジレ羽根または羽根ローターは、前記環状締
結板にそれぞれ傘型となるように取り付けられているこ
とを特徴とする。
【0023】(第15発明)第15発明の風車は、前記
環状締結板と各羽根との接続部において、一定の根元角
を設けて取り付けられていることを特徴とする。
【0024】(第16発明)第16発明の各羽根接続部
材は、リング状ワイヤまたは板部材であり、これらと羽
根との接続部において、一定の端末角を設けて取り付け
られていることを特徴とする。
【0025】(第17発明)第17発明の太鼓形風車
は、回転軸と、前記回転軸に取り付けられた長方形で、
かつ一方に湾曲した複数枚の可撓性薄板からなる羽根
と、前記各羽根の一部に開けられた開口部と、を備えて
いることを特徴とする。
【0026】(第18発明)第18発明の太鼓形風車に
おいて、前記複数の可撓性薄板からなる羽根は、略円形
をしていることを特徴とする。
【0027】(第19発明)第19発明の太鼓形風車
は、尾翼付き風遮蔽板が設けられていることを特徴とす
る。
【0028】(第20発明)第20発明の発電装置用風
車は、第1発明ないし第19発明のいずれかの風車を使
用したことを特徴とする。
【0029】(第21発明)第21発明の発熱装置用風
車は、第1発明ないし第19発明のいずれかの風車を使
用したことを特徴とする。
【0030】(第22発明)第22発明のエネルギー変
換装置は、回転軸と、前記回転軸に多数取り付けられた
短冊形のタービン羽根と、前記タービン羽根の周囲を覆
う側部に開口部を有する内側導風筒体と、前記内側導風
筒体の周囲に側流部ができるように設けられた外側導風
筒体と、から少なくとも構成されており、前記側流部に
おいて、上部から下部に向かう流れと、前記タービン羽
根の回転による流れを合流させて、タービン羽根の回転
効率を向上させて回転エネルギーに変換することを特徴
とする。
【0031】(第23発明)第23発明のエネルギー変
換装置は、回転軸に取り付けられたデカンタ型遠心分離
機と、前記回転軸に取り付けられていると共に、切込み
を入れられた可撓性薄板の一端を弧状に曲げて、環状締
結板の周囲に順次取り付けた風車と、前記デカンタ型遠
心分離機と風車とを同軸にして収納する導風筒体と、か
ら少なくとも構成されており、上部から入る風を回転エ
ネルギーに変換することを特徴とする。
【0032】(第24発明)第24発明のエネルギー変
換装置は、回転軸に取り付けられた長方形で、かつ一方
に湾曲した複数枚の可撓性薄板からなる羽根で構成され
る導風フィンと、回転軸に取り付けられたデカンタ型遠
心分離機と、前記回転軸に取り付けられていると共に、
切込みを入れられた可撓性薄板の一端を弧状に曲げて、
環状締結板の周囲に順次取り付けた風車と、前記デカン
タ型遠心分離機と風車とを同軸にして収納する導風筒体
と、から少なくとも構成されており、上部から入る風を
回転エネルギーに変換することを特徴とする。
【0033】(第25発明)第25発明のエネルギー変
換装置は、回転軸に取り付けられたデカンタ型遠心分離
機と、前記デカンタ型遠心分離機を同軸で覆う逆有底筒
状体に取り付けられた湾曲羽根と、前記逆有底筒状体の
内部から前記湾曲羽根の湾曲部に風を吹き込む開口部
と、前記デカンタ型遠心分離機、逆有底筒状体、湾曲羽
根が回転自在に収納できると共に、複数の開口部を有す
る導風内筒体と、前記導風内筒体を同軸で覆う導風外筒
体と、から少なくとも構成されており、上部から入る風
を回転エネルギーに変換することを特徴とする。
【0034】(第26発明)第26発明のエネルギー変
換装置は、風の採り入れ口に設けられ、回転軸に取り付
けられた長方形で、かつ一方に湾曲した複数枚の可撓性
薄板からなる羽根で構成される導風フィンと、回転軸に
取り付けられたデカンタ型遠心分離機と、前記回転軸に
取り付けられていると共に、切込みを入れられた可撓性
薄板の一端を弧状に曲げて、環状締結板の周囲に順次取
り付けた風車と、前記デカンタ型遠心分離機および風車
を回転自在に収納できると共に、複数の開口部を有する
導風内筒体と、前記導風内筒体を同軸で覆う導風外筒体
と、から少なくとも構成されており、上部から入る風を
回転エネルギーに変換することを特徴とする。
【0035】(第27発明)第27発明のエネルギー変
換装置は、風採り入れ口を有する第1垂直導風筒体と、
当該第1垂直導風筒体と連結する水平方向に設けられた
水平導風筒体と、前記水平導風筒体に連結する排気口を
有する第2垂直導風筒体とから構成されるU字型導風筒
体において、前記第1垂直導風筒体に、風の採り入れ口
に設けられ、回転軸に取り付けられた長方形で、かつ一
方に湾曲した複数枚の可撓性薄板からなる羽根で構成さ
れる導風フィンと、回転軸に取り付けられたデカンタ型
遠心分離機と、前記回転軸に取り付けられていると共
に、切込みを入れられた可撓性薄板の一端を弧状に曲げ
て、環状締結板の周囲に順次取り付けた少なくとも一つ
の風車と、を設け、前記水平導風筒体に、回転軸に取り
付けられた略円形で、かつ一方に湾曲した複数枚の可撓
性薄板からなる羽根で構成される太鼓形風車を設け、前
記第2垂直導風筒体に、回転軸に取り付けられていると
共に、切込みを入れられた可撓性薄板の一端を弧状に曲
げて、環状締結板の周囲に順次取り付けた少なくとも一
つの風車と、前記回転軸に取り付けられたデカンタ型遠
心分離機と、風の排気口に設けられ、回転軸に取り付け
られた長方形で、かつ一方に湾曲した複数枚の可撓性薄
板からなる羽根で構成される太鼓形風車と、を設け、風
採り入れ口から入る風を排気口に導くことによって回転
エネルギーに変換することを特徴とする。
【0036】(第28発明)第28発明のエネルギー変
換装置において、前記水平導風筒体には、前記太鼓形風
車が複数個設けられていることを特徴とする。
【0037】(第29発明)第29発明のエネルギー変
換装置において、前記水平導風筒体には、クビレ部およ
び誘導部が設けられていることを特徴とする。
【0038】(第30発明)第30発明のエネルギー変
換装置において、前記風採り入れ口には、キノコ形頭
部、キノコ形頭部の下部に設けられている導風面、およ
び支柱から構成されるキノコ形導風柱が設けられている
ことを特徴とする。
【0039】(第31発明)第31発明のエネルギー変
換装置において、前記排気口には、皿形天蓋と下方導風
板とが設けられていることを特徴とする。
【0040】(第32発明)第32発明のエネルギー変
換装置において、第1垂直導風筒体に設けられているデ
カンタ型遠心分離機の上部には、水または沸点の低い液
体が散布されることを特徴とする。
【0041】(第33発明)第33発明のエネルギー変
換装置において、前記液体または蒸気は、水平導風筒体
から第1垂直導風筒体にフィードバックされることを特
徴とする。
【0042】(第34発明)第34発明のエネルギー変
換装置において、前記水平導風筒体の上部には、フェル
セイフ用の弁が設けられていることを特徴とする。
【0043】(第35発明)第35発明のエネルギー変
換装置は、前記デカンタ型遠心分離機、風車等におい
て、異なる回転体に対して変速機を介して運転すること
を特徴とする。
【0044】(第36発明)第36発明のエネルギー変
換装置は、導風筒体内に設けられた少なくとも一つの風
車に繋がる回転軸と、導風筒体外に設けられた少なくと
も一つの風車とが回転軸によって接続されていることを
特徴とする。
【0045】(第37発明)第37発明の発電装置用エ
ネルギー変換装置は、第22発明ないし第36発明のい
ずれかのエネルギー変換装置を用いたことを特徴とす
る。
【0046】(第38発明)第38発明の発熱装置用エ
ネルギー変換装置は、第22発明ないし第36発明のい
ずれかのエネルギー変換装置を用いたことを特徴とす
る。
【0047】(第39発明)第39発明の広告が設けら
れたエネルギー変換装置は、第22発明ないし第36発
明のいずれかのエネルギー変換装置の筒体表面に広告が
設けられていることを特徴とする。
【0048】
【発明の実施の形態】(第1発明)第1発明の風車は、
正n角形(n=4以上の正整数)で、金属板またはプラ
スチック製板からなる可撓性薄板で作製される。前記正
n角形の可撓性薄板の中心部には、回転軸が挿入される
貫通孔が設けられている。前記正n角形の可撓性薄板
は、その角部または角部近傍から前記貫通孔に達しない
少し手前まで、直線状切込部が形成され、n個の領域に
区画されている。前記n個の領域における角部近傍の一
方には、接合孔が設けられている。一方、環状締結板
は、前記回転軸に取り付けられる貫通孔と、周囲にn個
の取付孔が設けられている環状部とから構成されてい
る。
【0049】前記回転軸は、前記正n角形の可撓性薄板
に設けられた貫通孔に挿入される。その後、前記可撓性
薄板は、折り曲げられて、前記n個の接合孔と環状締結
板のn個の取付孔とをそれぞれ順次合わせて接合され
て、風車が構成される。前記風車は、曲げられたn枚の
羽根に多くの風を受けることができ、高速回転が可能に
なる。プロペラ型の風車と比較して、第1発明の風車
は、短く、軽く、薄く、風を受ける面積が広いため、低
速の風であっても高速回転が可能である。
【0050】(第2発明)第2発明は、正n角形(n=
4以上の正整数)からなる可撓性薄板の角部または角部
近傍から前記貫通孔に達しない切込部の形状が第1発明
と異なっている。すなわち、第2発明の切込部は、前記
可撓性薄板の角部または角部近傍から前記貫通孔に達し
ない切込部の形状が弧状となっている。切込部を弧状に
した理由は、羽根で風を受ける部分を拡げるためであ
る。したがって、第2発明の風車は、弱い風の場合に効
率よく高速回転が可能である。
【0051】(第3発明)第3発明は、正n角形(n=
4以上の正整数)からなる可撓性薄板の角部または角部
近傍から前記貫通孔に達しない切込部の形状が第1発明
および第2発明と異なっている。すなわち、第3発明の
切込部は、前記可撓性薄板の角部または角部近傍から始
まる弧状切込部と、当該弧状切込部に連続すると共に、
前記貫通孔に達しなく、かつ直線または前記と反対の弧
状に曲げられた切込部とから構成されている。前記切込
部は、後述のように、複数枚を重ねた風車とする場合に
効果を発揮する。
【0052】(第4発明)第4発明は、正n角形(n=
4以上の正整数)からなる可撓性薄板の角部または角部
近傍から前記貫通孔に達しない切込部の形状が第1発明
ないし第3発明と異なっている。すなわち、第4発明の
切込部は、前記可撓性薄板の角部または角部近傍から始
まる直線状切込部と、当該直線状切込部に連続すると共
に、前記貫通孔に達しないように曲げられた弧状切込部
とから構成される。第4発明は、切込部の直線部と弧状
部が第3発明と逆になっている。
【0053】(第5発明)第5発明は、正n角形(n=
4以上の正整数)からなる可撓性薄板の角部または角部
近傍から前記貫通孔に達しない切込部の形状が第1発明
ないし第4発明と異なっている。すなわち、第5発明の
切込部は、角部または角部近傍から始まる弧状切込部
と、当該弧状切込部に連続すると共に、前記貫通孔に達
しないように反対方向に曲げられた弧状切込部とから構
成される。第2発明ないし第5発明における切込部の弧
状に対する曲率は、風車の用途、あるいは平均風速等考
慮して決められる。
【0054】(第6発明)第6発明は、正n角形の可撓
性薄板をm(m=2以上の正整数)枚交互に重ね合わ
せ、前記可撓性薄板に設けられているn×m個の接合孔
と、環状締結板に設けられているn×m個の取付孔とが
それぞれ順次接合される。第6発明において、正n角形
の可撓性薄板は、角部または角部近傍から変曲点までは
同じ直線または弧状をしており、前記変曲点の後の切込
は、反対方向に曲げられるか、あるいは直線である。第
6発明は、このような切込部の組み合わせと、前記環状
締結板とによって、正n角形の可撓性薄板をm枚重ね合
わせることを可能にした。
【0055】(第7発明)第7発明は、前記正n角形の
可撓性薄板の辺に沿ってn個の導風面拡大部が一体的に
設けられている。前記導風面拡大部は、少ない風を有効
に捉えるためのものであるため、任意の形状にすること
ができる。前記導風面拡大部は、予め導風面拡大部を考
慮した大きめの正n角形の一部を切り取ることによって
作製することもできる。
【0056】(第8発明)第8発明は、前記可撓性薄板
に設けられた貫通孔と前記回転軸とが固定されている。
第1発明ないし第7発明は、前記可撓性薄板と前記貫通
孔とが固定されていないので、曲げられた可撓性薄板
は、風の大小を受けることにより変形を大きく採れる。
第8発明は、前記貫通孔と回転軸とが固定されているた
め、曲げられた可撓性薄板の変形が少ない。いずれを採
用するかは、使用される風車の目的、使用場所等によっ
て任意に選択することができる。
【0057】(第9発明)第9発明は、第1発明ないし
第8発明における環状締結板側と貫通孔側の曲げを緩く
して一方を環状締結板で固定し、他方を各羽根接続部材
で固定したネジレ羽根からなる風車である。前記羽根接
続部材は、たとえば、リング状ワイヤー、板状の接続部
材等がある。また、前記羽根接続部材は、羽根ローター
の強度によって、省略することができる。第9発明は、
短辺と長辺を有する複数枚の可撓性薄板の対角線角部近
傍に接合孔が設けられる。短辺側の接合孔は、環状締結
板に設けられた取付孔に固定される。長辺側の接合孔
は、リング状ワイヤーによって固定される。前記取付け
に際し、前記可撓性薄板は、ネジられてネジレ羽根とな
る。当該ネジレ羽根の数は、任意であり、前記環状締結
板の周囲に取り付けられる。前記ネジレ羽根からなる風
車は、短く、軽く、薄く、かつ風を受ける面積が広いた
め、少ない風で高速回転が可能である。
【0058】(第10発明)第10発明は、風車の羽根
が可撓性薄板の側端部を折曲げ、その他の部分に流線型
を付けた羽根ローターである点で、第9発明と異なって
いる。前記羽根ローターからなる風車は、短く、軽く、
薄く、かつ風を受ける面積が広いため、少ない風で高速
回転が可能であり、各種目的にあった用途に使用するこ
とができる。また、前記可撓性薄板の側端部の折曲は、
羽根に流線形を持たせることが容易であるだけでなく、
この部分の風に対する強度を向上させることができる。
【0059】(第11発明)第11発明は、羽根ロータ
ーにおいて、可撓性薄板の折曲部を前記環状締結板の近
傍で大きく、先端部で少なくした。羽根ローターは、根
元の方に大きな力が加わるため、根元近傍で折曲部を大
きく、先端で折曲部を無くすようにした。
【0060】(第12発明)第12発明は、羽根ロータ
ーの側端部の強度を強めるために折り曲げる代わりに、
可撓性薄板を貼り付けた。また、前記側端部に貼り付け
た可撓性薄板は、強度のみではなく、風を効率よく受け
るような形状にすることができる。
【0061】(第13発明)第13発明は、風を効率よ
く受け入れるために、前記羽根ローターに少なくとも一
つの切り込みを設けた、前記切り込みは、フラップ効果
を発揮することができる。
【0062】(第14発明)第14発明は、前記ネジレ
羽根または羽根ローターが可撓性薄板からできているた
め、前記環状締結板にそれぞれ傘型となるように取り付
けられる。前記形状の取り付けは、ヘリコプターの回転
翼のように、巧みに風を捉えることができる。
【0063】(第15発明)第15発明は、前記ネジレ
羽根または羽根ローターが可撓性薄板からできているた
め、前記環状締結板と各羽根との接続部において、一定
の角度に曲げた根元角が設けられている。前記根元角
は、風の強さに対応するのに都合がよいだけでなく、効
率のよい風車を作製することができる。
【0064】(第16発明)第16発明は、前記ネジレ
羽根または羽根ローターが可撓性薄板からできているた
め、前記環状締結板と各羽根との接続部において、一定
の角度に曲げた端末角が設けられている。前記端末角
は、第15発明と同様に、風の強さに対応するのに都合
がよいだけでなく、効率のよい風車を作製することがで
きる。
【0065】(第17発明)第17発明は、長方形で、
かつ、一方に湾曲した複数枚の可撓性薄板からなる羽根
が回転軸に取り付けられて、太鼓形風車を構成してい
る。また、前記羽根には、その略中心に開口部が開けら
れている。前記開口部の位置は、回転軸に多少近くにす
ることもできる。第17発明は、朝鮮の連凧の原理を応
用したものであり、風を効率よく捉えることができるた
め、高速回転の風車を作製することができる。
【0066】(第18発明)第18発明の太鼓形風車
は、前記複数の可撓性薄板からなる羽根を略円形にして
いる。略円形をした太鼓形風車は、導風管内に設置した
際に適した形状をしている。前記略円形の太鼓形風車の
代わりに、端を円形にし、上下を水平に切ることも可能
である。
【0067】(第19発明)第19発明は、前記太鼓形
風車を効率よくするために風を風車に十分受けることが
できるような風遮蔽板を設けると共に、当該風遮蔽板の
背後に風の向きの略同じ方向に尾翼を設けている。ま
た、前記風遮蔽板は、完全に半円ではなく、一方に広が
りを持つような形状にして、風を風車に効率よく捉えさ
せるようにすることもできる。
【0068】(第20発明)第20発明は、第1発明な
いし第19発明の風車を取り付けた回転軸に発電機を接
続することにより、効率の高い発電装置を作製すること
ができる。
【0069】(第21発明)第21発明は、第1発明な
いし第19発明の風車を取り付けた回転軸に発熱機を接
続することにより、効率の高い発熱装置を作製すること
ができる。前記発熱装置は、たとえば、油等の摩擦熱を
発生させることによって達成される。第20発明および
第21発明は、たとえば、ビニールハウス等の近傍に設
置することで、長い電気配線を施す必要がなくなる。ま
た、前記発電装置および発熱装置は、プロペラによる発
電装置や発熱装置と比較してコンパクトに作製できるだ
けでなく、周りを覆うことも簡単にできるため、危険が
なく、安価なものとなる。
【0070】(第22発明)第22発明のエネルギー変
換装置は、回転軸に多数の短冊形タービン羽根が取り付
けられている。また、前記タービン羽根の周囲には、側
部に開口部を有する内側導風筒体によって同心的に覆わ
れている。さらに、前記内側導風筒体の周囲には、側流
部ができるように外側導風筒体が設けられている。この
ような構成のエネルギー変換装置は、前記側流部におい
て、上部から下部に向かう流れと、前記タービン羽根の
回転による流れを合流させて、タービン羽根の回転効率
を向上させている。前記タービン羽根は、二重になった
導風筒体に収納されているため、内部の音が外部に漏れ
ることが少なく、ビルの屋上等に設置することができ
る。また、前記側流部における風の流れは、前記内側導
風筒体の内部より、降下速度が速いため、前記内側導風
筒体の内部の圧力が下がり、タービン羽根の回転速度を
上げることができる。
【0071】(第23発明)第23発明は、導風筒体内
に設けられた回転軸にデカンタ型遠心分離機と、切込み
が入れられた可撓性薄板の一端を弧状に曲げて、環状締
結板の周囲に順次取り付けた風車とが取り付けられてい
る。前記デカンタ型遠心分離機は、たとえば、風の進行
方向に向かって太くし、その周囲に螺旋状のフィンが設
けられている。前記導風筒体の上部から入る風は、前記
デカンタ型遠心分離機および風車を回転させて、これら
が固定されている回転軸の回転により、たとえば、発電
機を駆動させて電気を発生させることができる。前記風
車の数は、発電量と入って来る風量等によって決められ
る。
【0072】(第24発明)第24発明は、回転軸に、
長方形で、かつ、一方に湾曲した複数枚の可撓性薄板か
らなる羽根で構成される導風フィンと、デカンタ型遠心
分離機と、切込みを入れられた可撓性薄板の一端を弧状
に曲げて、環状締結板の周囲に順次取り付けた風車とが
取り付けられている。また、前記デカンタ型遠心分離機
と風車は、導風筒体内に収納されている。前記導風フィ
ンによって導風筒体内に取り込まれた風は、デカンタ型
遠心分離機と風車により、回転軸を高速回転させて、た
とえば、発電機を駆動する。
【0073】(第25発明)第25発明は、回転軸に、
デカンタ型遠心分離機と、前記デカンタ型遠心分離機を
同軸で覆う逆有底筒状体に取り付けられた湾曲羽根とが
取り付けられている。前記逆有底筒状体は、その内部か
ら前記湾曲羽根の湾曲部に風を吹き込む開口部が設けら
れている。前記デカンタ型遠心分離機、逆有底筒状体、
湾曲羽根は、複数の開口部を有する導風内筒体で回転自
在に収納されている。また、前記導風内筒体は、導風外
筒体によって同軸で覆われている。
【0074】(第26発明)第26発明は、回転軸に、
長方形で、かつ一方に湾曲した複数枚の可撓性薄板から
なる羽根で構成される導風フィンと、デカンタ型遠心分
離機と、切込みを入れられた可撓性薄板の一端を弧状に
曲げて、環状締結板の周囲に順次取り付けた風車とが取
り付けられている。また、前記デカンタ型遠心分離機と
風車は、開口部を有する導風内筒体内に収納されてい
る。前記導風内筒体は、同軸でその外周を導風外筒体に
よって覆われている。前記導風フィンによって導風内筒
体内に取り込まれた風は、デカンタ型遠心分離機と風車
により、回転軸を高速回転させて、たとえば、発電機を
駆動する。
【0075】(第27発明)第27発明のエネルギー変
換装置は、風採り入れ口を有する第1垂直導風筒体と、
当該第1垂直導風筒体と連結する水平方向に設けられた
水平導風筒体と、前記水平導風筒体に連結する排気口を
有する第2垂直導風筒体とからなるU字状導風筒体で構
成される。前記第1垂直導風筒体には、風の採り入れ口
に設けられ、回転軸に取り付けられた長方形で、かつ、
一方に湾曲した複数枚の可撓性薄板からなる羽根で構成
される導風フィンと、前記回転軸に取り付けられたデカ
ンタ型遠心分離機と、前記回転軸に取り付けられている
と共に、切込みを入れられた可撓性薄板の一端を弧状に
曲げて、環状締結板の周囲に順次取り付けた少なくとも
一つの風車とが設けられている。前記水平導風筒体に
は、少なくとも一つの太鼓形風車が設けられている。
【0076】前記太鼓形風車は、前記回転軸に取り付け
られ、略円形で、かつ、一方に湾曲した複数枚の可撓性
薄板からなる羽根で構成されている。前記第2垂直導風
筒体には、前記回転軸に取り付けられていると共に、切
込みを入れられた可撓性薄板の一端を弧状に曲げて、環
状締結板の周囲に順次取り付けた少なくとも一つの風車
と、前記回転軸に取り付けられたデカンタ型遠心分離機
と、風の排気口に設けられ、前記回転軸に取り付けられ
た長方形で、かつ、一方に湾曲した複数枚の可撓性薄板
からなる羽根で構成される太鼓形風車とが設けられてい
る。
【0077】前記導風フィンから採り入れられた風は、
導風フィンの回転により、前記デカンタ遠心分離機およ
び前記風車を回転させると共に、水平導風筒体に設けら
れた少なくとも一つの太鼓形風車を回転させる。さら
に、風は、第2垂直導風筒体に設けられた風車およびデ
カンタ型遠心分離機を回転させる。さらに、排出部にお
ける太鼓形風車は、各導風筒体内部の空気を吸うことに
より、回転軸の回転を容易にする。
【0078】(第28発明)第28発明は、前記水平導
風筒体において、前記太鼓形風車を複数個設けておく。
また、前記複数個の太鼓形風車の回転方向は、交互に異
なる方向に回転するようにする。このようにすることに
より、第1垂直導風筒体内の風車等の回転を高速化する
ことができる。
【0079】(第29発明)第29発明は、前記水平導
風筒体の形状を変えることにより、水平部における風の
移動を容易にしている。たとえば、前記水平導風筒体に
は、クビレ部および誘導部が設けられている。このよう
な水平導風筒体の形状は、空気の流れを効率よく移動さ
せることができる。
【0080】(第30発明)第30発明は、風車等に風
を多く取り込むために、導風筒体に風採り入れ口が設け
られている。そして、前記風採り入れ口には、キノコ形
頭部、キノコ形頭部の下部に設けられている導風面、お
よび支柱から構成されるキノコ形導風柱が設けられてい
る。前記キノコ形導風柱は、風の吹く方向が変わって
も、いずれの方向から来た風をも取り込むことができ
る。
【0081】(第31発明)第31発明は、導風筒体に
設けられた風車等に多くの風を取り込むために、導風筒
体の気圧を下げる排気口がU字状導風筒体の後部に設け
られている。すなわち、前記排気口には、皿形天蓋と下
方導風板とが設けられている。前記皿形天蓋と下方導風
板は、導風筒体の下方から上昇する風を効率よく外部に
排出させる役目をする。また、第31発明は、前記排気
口から排出される風を前記風採り入れ口に供給する循環
型とすることも可能である。
【0082】(第32発明)第32発明は、第1垂直導
風筒体に設けられているデカンタ型遠心分離機の上部に
水または沸点の低い液体を散布するものである。前記水
または液体は、前記デカンタ型遠心分離機の上部に散布
された後、蒸発して容積が増加し、風車等の回転数およ
びトルクを増加させる。また、その際に発生する熱は、
さらに、水または液体の容積を増加させ、発電効率を向
上させることができる。
【0083】(第33発明)第33発明は、第32発明
において導風筒体内で発生する液体または蒸気を水平導
風筒体から第1垂直導風筒体にフィードバックさせるこ
とができる。第33発明は、エネルギーを再利用するこ
とができる。また、前記フィードバックする場所は、水
平導風筒体の任意の場所から第1垂直導風筒体のデカン
タ型遠心分離機の近傍であれば、任意の場所に設定でき
る。
【0084】(第34発明)第34発明は、第32発明
において、水蒸気の容積の増大、あるいは過大な熱の発
生を防止するために、水平導風筒体の上部にフェルセイ
フ用の弁が設けられている。第34発明は、本発明の循
環系を安全にしている。
【0085】(第35発明)第35発明は、回転数やト
ルクの異なるデカンタ型遠心分離機や風車等の間に可変
変速機を設置して、力の伝達をスムーズにしている。本
発明は、前記可変変速機、たとえば、遊星歯車等を使用
することにより、異なる性能のデカンタ型遠心分離機や
風車を複数設けた循環式の装置を可能にしている。
【0086】(第36発明)第36発明は、回転数が早
くトルクの小さい導風筒体内に設けられた少なくとも一
つの風車と、回転数が遅くトルクの大きい導風筒体外に
設けられた少なくとも一つの風車とが回転軸によっに繋
がれている。第36発明は、導風筒体内外に設けた機能
の異なる風車を連結することで、互いの特徴を活かすシ
ステムを作製することがてきる。
【0087】(第37発明)第37発明は、第22発明
ないし第36発明のいずれかを組み合わせた発電システ
ムとすることができる。本発明の発電システムは、用途
に応じて、大型から小型、大容量から小容量、広い場所
から狭い場所への設置、等を任意に選択することができ
る。
【0088】(第38発明)第38発明は、第22発明
ないし第36発明のいずれかを組み合わせた発熱システ
ムとすることができる。第38発明は、たとえば、ビニ
ールハウスを設置する条件に合わせて任意の組み合わせ
をすることで、満足の行く発熱システムが可能である。
【0089】(第39発明)第39発明は、第22発明
ないし第36発明が導風筒体を用いるため、狭い場所に
設置したり、あるいはビルの屋上に設置することができ
るので、前記導風筒体の表面に広告を掲載することがで
きる。
【0090】
【実 施 例】図1(イ)は正方形の可撓性薄板から風
車を作製するための切り込みを説明するための図、
(ロ)は可撓性薄板を曲げて端部を接合する環状締結板
を説明するための図、(ハ)は可撓性薄板を折り曲げた
状態を説明するための図である。図1(イ)において、
金属、たとえば、ブリキ板、ステンレス鋼、各種合金等
からなる正方形可撓性薄板11は、その中心に貫通孔5
が設けられている。また、前記正方形可撓性薄板11
は、その角部から前記貫通孔5の中心に向け、かつ貫通
孔5に達していない直線状切込部111ないし114が
設けられている。
【0091】前記直線状切込部111ないし114は、
前記正方形可撓性薄板11を4等分することになる。ま
た、前記4等分された領域における一方の角部には、そ
れぞれ接合孔1ないし4が設けられる。一方、図1
(ロ)において、環状締結板12は、その中心部に回転
軸取付孔13が設けられていると共に、たとえば、4個
の取付孔1′、2′、3′、4′が設けられている。
【0092】図1(ハ)において、風車の組立図が示さ
れている。すなわち、回転軸14の先端部は、図1
(ロ)における環状締結板12の回転軸取付孔13に固
定される。次に、前記正方形可撓性薄板11は、その中
心に設けられた貫通孔5に前記回転軸14が挿入され
る。この状態で、前記正方形可撓性薄板11の接合孔1
を折り曲げて環状締結板12の取付孔1′と合わせると
共に、ビスあるいは溶接等によって固定される。前記正
方形可撓性薄板11の各接合孔1、2、3、4は、同様
にして、環状締結板12の取付孔1′、2′、3′、
4′にそれぞれ固定される。
【0093】図1(ハ)に示された風車は、可撓性薄板
を使用し、中心部に重ねることなく環状締結板12に少
しずつ位置を変えて接合したために、前記可撓性薄板の
間に風が多く入り、回転数を上げることができる。ま
た、前記風車は、プロペラと比較して、短く、薄く、軽
く、かつ、風を受ける面積が広くなっているため、少な
い風によって効率よく回転する。なお、図1における風
車は、正方形可撓性薄板を使用したが、正n(n=4以
上の正整数)角形の可撓性薄板を用いることができる。
【0094】図2(イ)は正方形の可撓性薄板から風車
を作製するための切り込みを説明するための図、(ロ)
は可撓性薄板を重ねるために途中から切り込み角度を変
えた状態を説明するための図、(ハ)は(イ)および
(ロ)の可撓性薄板を締結する環状締結板を説明するた
めの図である。図2(イ)において、正方形可撓性薄板
21は、貫通孔22と接合孔1ないし4を有する点で図
1と同じである。異なる点は、切り込みが、直線状切込
部211ないし214と曲線切込部215ないし218
とから構成されている点である。
【0095】図2(ロ)に示す正方形可撓性薄板23
は、(イ)に示す正方形可撓性薄板21と曲線切込部2
35ないし238の向きが異なっている。すなわち、正
方形可撓性薄板21における前記直線切込部211ない
し214と、正方形可撓性薄板23における前記直線切
込部231ないし234とは同じである。また、前記正
方形可撓性薄板21における曲線切込部215ないし2
18と、正方形可撓性薄板23における曲線切込部23
5ないし238は、変曲点239ないし242と、変曲
点219ないし216において、それぞれ反対側に曲が
っている。
【0096】図2(ハ)に示す環状締結板12は、8個
の取付孔1′ないし8′が設けられている。前記正方形
可撓性薄板21および23は、各切込部を挟み込むと共
に、前記貫通孔22、24を同軸にして重ねられる。図
示されていない回転軸は、前記貫通孔22、24に挿入
された後、接合孔1ないし8は、環状締結板12の取付
孔1′ないし8′にそれぞれ取り付けられる。すなわ
ち、各正方形可撓性薄板21、23の接合孔と環状締結
板の取付孔とは、次の順序によって接合される。接合孔
1と取付孔1′、接合孔5と取付孔5′、接合孔2と取
付孔2′、・・・接合孔4と取付孔4′、接合孔8と取
付孔8′がそれぞれ接合される。
【0097】前記のような構造で二枚の正方形可撓性薄
板21、23が重ねられて取り付けられるが、環状締結
板12によって、前記各接合孔の位置を少しずつ変えて
取り付けられるため、空気が羽根に入り易くなり、高速
回転が可能な風車ができる。また、本実施例の風車は、
可撓性薄板を使用しているため、薄板が風を捉え易いよ
うな形状に多少変形することができるため、一層高速回
転が可能になる。
【0098】図3(イ)は正方形の可撓性薄板を三枚重
ねて風車を作製するための切り込みを説明するための
図、(ロ)は真ん中に挟まれる可撓性薄板の切り込みを
説明するための図、(ハ)は可撓性薄板を三枚重ねるた
めに途中から切り込み角度を変えた状態を説明するため
の図である。図4は正方形の可撓性薄板を三枚重ねた場
合の環状締結板を説明するための図である。図3(イ)
における正方形可撓性薄板21は、図2(イ)のものと
同じ形状をしている。
【0099】図3(ロ)に示す正方形可撓性薄板11
は、図1(イ)に示す正方形可撓性薄板11と同じ直線
切込部111ないし114を備えている。図3(ハ)に
示す正方形可撓性薄板23は、図2(ロ)に示す正方形
可撓性薄板23と同じ曲線切込部235ないし238を
備えている。前記正方形可撓性薄板は、下から符号2
3、11、21の順に切り込み部に挟み込み、貫通孔2
4、5、22を同軸にする。その後、可撓性薄板は、図
4に示す環状締結板12の取付孔に接合孔をそれぞれ合
わせて風車を作製する。
【0100】図3および図4に示す風車は、三枚の正方
形可撓性薄板から12枚の羽根を曲げて作製されている
ため、羽根の長さが短く、薄く、軽く、風を捉える面積
を広くすることができる。特に、三枚のプロペラからな
る風車と図3および図4に示す風車を比較すると、本実
施例の風車は、短く、薄く、軽く、風を捕らえる面積が
広いことが明らかである。
【0101】図5(イ)は正方形の可撓性薄板を三枚重
ねた風車を作製するための切り込みを説明するための
図、(ロ)は真ん中に挟まれる可撓性薄板の切り込みを
説明するための図、(ハ)は可撓性薄板を三枚重ねるた
めに途中から切り込み角度を変えた状態を説明するため
の図である。図5(イ)において、正方形可撓性薄板5
1は、貫通孔56と接合孔501ないし504を有す
る。そして、切込部は、弧状切込部511ないし514
が角部から少しずれた位置から始まり、貫通孔56に達
する手前で終了している。
【0102】図5(ロ)に示す正方形可撓性薄板53の
切込部は、途中まで、図5(イ)に示す弧状切込部51
1ないし514と同じ弧状切込部531ないし534を
備えている。そして、前記途中からの切込部は、変曲点
を有し、当該変曲点から直線部531′ないし534′
となっている。図5(ハ)に示す正方形可撓性薄板52
は、途中まで、弧状切込部521ないし524が図4
(イ)の弧状切込部511ないし514と同じである。
そして、前記途中からの切込部は、変曲点541ないし
544を境にして、図5(イ)と反対に曲げられた逆向
弧状切込部551ないし554を有している。
【0103】前記正方形可撓性薄板51ないし53は、
貫通孔56ないし58を同軸にして重ねる。図示されて
いない回転軸は、前記貫通孔56ないし58に挿入され
る。その後、接合孔は、図示されていない環状締結板の
取付孔にそれぞれ取り付けられる。前記のような構造で
三枚の正方形可撓性薄板51ないし53が重ねられて取
り付けられた風車は、角部から位置を少しずらした部分
から切り込みが入っているため、風車の回転軸から離れ
た部分に多くの風を捉えることができる。しかし、図3
のように、角部から切り込みを入れて図5と同じような
風車にすることも可能である。
【0104】図6(イ)は正五角形の可撓性薄板を三枚
重ねて風車を作製するための切り込みを説明するための
図、(ロ)は真ん中に挟まれる可撓性薄板の切り込みを
説明するための図、(ハ)は可撓性薄板を三枚重ねるた
めに途中から切り込み角度を変えた状態を説明するため
の図である。図6(イ)における正五角形可撓性薄板6
1は、切り込み線について、図3(イ)のものと略同じ
直線と曲線からなる5本の切り込み611を有してい
る。
【0105】図6(ロ)に示す正五角形可撓性薄板63
は、図1(イ)に示す正方形可撓性薄板11と同じ5本
の直線切込部631′を備えている。図6(ハ)に示す
正五角形可撓性薄板62は、図3(ハ)に示す正方形可
撓性薄板23と略同じ5本の直線と曲線からなる切込部
621を備えている。前記正五角形可撓性薄板は、下か
ら符号62、63、61の順に切り込み部に挟み込み、
貫通孔625、633、613を同軸にして、図示され
ていない回転軸を挿入する。その後、正五角形可撓性薄
板61ないし63は、図示されていない環状締結板の取
付孔とそれぞれの接合孔が合わされて風車が作製され
る。
【0106】図6に示す風車は、三枚の正五角形可撓性
薄板から15枚の羽根を曲げて作製されているため、羽
根の長さが短く、薄く、軽く、風を捉える面積を広くす
ることができる。特に、三枚の正五角形可撓性薄板は、
直線と曲線からなる切込部、直線からなる切込部、直線
と逆向き弧状切込部とすることで、貫通孔を互いに同軸
とし、他方を環状締結板によって位置をずらして取り付
けることにより、プロペラからなる風車と比較して、短
く、薄く、軽く、大面積である効率の良い風車とするこ
とができる。
【0107】図7(イ)は正六角形の可撓性薄板を二枚
重ねて風車を作製するための切り込みを説明するための
図、(ロ)は可撓性薄板を二枚重ねるために途中から切
り込み角度を変えた状態を説明するための図である。図
7(イ)における正六角形可撓性薄板71は、正六角形
の外側に導風面拡大部71′が延長するように成形され
ている。そして、前記正六角形の頂部から貫通孔74に
向かう6本の切込部73は、流線型に近い切り込みから
なる。
【0108】図7(ロ)に示す正六角形可撓性薄板71
は、図7(イ)に示す正六角形可撓性薄板71と略同じ
6本の曲線からなる切込部73′と、前記切込部73′
と逆向き弧状切込部77とからなる切込部を備えてい
る。すなわち、前記切込部は、最初、切込部73と略同
じ曲率の曲線であり、途中の変曲点から前記曲線切込部
73と反対の向きからなる曲線77となる。二枚の前記
正六角形可撓性薄板71は、互いの切り込み部に順次挟
み込み、貫通孔74を同軸にして、図示されていない回
転軸を挿入する。その後、正六角形可撓性薄板71は、
図示されていない環状締結板の取付孔にそれぞれの接合
孔を合わせて風車が作製される。
【0109】図7に示す風車は、二枚の正六角形可撓性
薄板から12枚の導風面拡大部71′を有する羽根を曲
げて作製されているため、羽根の長さが短く、薄く、軽
く、風を捉える面積を広くすることができる。特に、二
枚の正六角形可撓性薄板は、曲線からなる切込部、前記
曲線と前記曲線と逆向き弧状切込部とから構成すること
で、プロペラからなる風車と比較して、効率の良い風車
とすることができる。また、前記切込部の曲率、変曲点
の位置等は、風車の用途等により任意に変更することが
できる。さらに、図1ないし図7における風車は、可撓
性薄板を曲げて構成されているため、風を受けることに
より、湾曲部が変形し、多くの風を捉えることができる
ようになっている。
【0110】図8(イ)および(ロ)は本発明の実施例
で、ネジレ羽根からなる風車を説明するための図であ
る。図8(イ)は、ネジレ羽根にネジレを設ける前の状
態である。可撓性薄板は、短辺82と長辺84を有し、
辺81と辺83がネジレるように曲げられて、ネジレ羽
根形可撓性薄板80が構成される。前記ネジレ羽根形可
撓性薄板80は、風を多く受けるようにネジレを与えな
がら湾曲させる。また、前記ネジレ羽根形可撓性薄板8
0は、対角線上に環状締結板接続孔851とワイヤー接
続孔852とが開けられている。
【0111】図8(ロ)に示すように、多数のネジレ羽
根形可撓性薄板80は、ネジレ羽根となって、その環状
締結板接続孔851が環状締結板86に接続されると共
に、他方のワイヤー接続孔852がリング状ワイヤー8
8によって固定される。また、ネジレ羽根は、傘形にな
るように、環状締結板86の近傍で、根元角87を設け
ることができる。さらに、ネジレ羽根は、傘形になるよ
うに、リング状ワイヤー88の近傍で、端末角89を設
けることができる。根元角87および端末角89は、数
度から数十度である。
【0112】図9(イ)および(ロ)は本発明の実施例
で、羽根ローターからなる風車を説明するための図であ
る。図9(イ)において、羽根ローターは、羽根ロータ
ー形可撓性薄板91の一側面を一部折り曲げた折曲部9
2を設ける。前記折曲部92は、回転の中心に近い部分
で大きく、回転の先端部で折り曲げがないように構成さ
れている。すなわち、本実施例は、図9(ロ)におい
て、符号92、92′、92″で示されているように、
折り曲げられている。また、前記折曲部92は、予め折
り曲げて、所定の形状に成形したものを張り合わせるよ
うにすることも可能である。また、前記羽根ローター形
可撓性薄板91は、略対角線上に図示されていない環状
締結板接続孔とワイヤー接続孔とが開けられている。
【0113】図9(ロ)に示すように、多数の羽根ロー
ター形可撓性薄板91は、曲げられて、羽根ローターと
なり、その環状締結板接続孔が環状締結板86に接続さ
れると共に、他方のワイヤー接続孔がリング状ワイヤー
88によって固定される。また、羽根ローターは、傘形
になるように、環状締結板86の近傍で、根元角を設け
ることができる。さらに、羽根ローターは、傘形になる
ように、リング状ワイヤー88の近傍で、端末角を設け
ることができる。根元角および端末角は、数度から数十
度である。
【0114】図9(ロ)に示すように、前記羽根ロータ
ー形可撓性薄板91には、フラップ効果を出すための切
込部911、912、913が設けられている。前記切
込部911は、回転中心から遠く、切込部913は、回
転中心に近く、かつ回転中心に近い方が切り込みが短く
なっている。前記切込部911ないし913は、飛行機
の羽根におけるフラップと同じ効果を奏するものであ
る。また、前記切込部911ないし913の枚数は、少
なくとも一枚で、羽根の大きさにより任意に増減でき
る。
【0115】図10はタービン形羽根を有する風車の例
を説明するための図である。図10において、タービン
形羽根1011は、短冊形の可撓性薄板を流線形に折曲
げ、回転軸1012に取り付けられている。前記短冊形
の可撓性薄板からなるタービン形羽根1011は、前記
回転軸1012の周囲に多数、1011′、101
1″、・・・取り付けられている。また、前記回転軸1
012は、図10において、筒状になっているが、筒に
限定されるものではない。
【0116】図11(イ)は本発明の他の実施例で、太
鼓形風車を説明するための側面図、(ロ)は上面図であ
る。図11(イ)において、太鼓形風車1110は、可
撓性薄板からなる羽根1111が、図10に示すタービ
ン形羽根1011の短冊形を、縦方向の長さを少し短く
し、全体を見た時に太鼓形にしたものである。そして、
羽根1111は、図11(ロ)に示すにように風を受け
ることができるように曲げられている。また、前記羽根
1111は、必要に応じて、回転軸1112に近い部分
に貫通孔1113を設けることができる。
【0117】前記貫通孔1113は、前記羽根1111
が回転した場合、狭い貫通孔1113を通過した風が次
の羽根1111を押すことにより回転速度を大きくする
ことができる。この貫通孔の原理は、朝鮮の連凧と同じ
である。
【0118】図12は太鼓形風車と連係する風遮蔽板の
形状を説明するための図である。図12において、矢印
は、風の方向である。風の方向と同じ方向に尾翼111
6を設けた風遮蔽板1114は、半円ではなく、一方が
開いた形状になっている。また、風遮蔽板1114は、
導風板1115を設けることもできる。このような形状
の風遮蔽板1114は、矢印方向から入る風が効率良く
羽根を捉え、風向きが変わっても、効率良く風を掴むこ
とができる。
【0119】図13(イ)は本発明の他の実施例に使用
する水平導風管内に設置した風車を説明するために上部
から見た図で、(ロ)は羽根の形状を説明するために側
部から見た図である。図13(イ)において、水平導風
管1311は、複数の太鼓形風車1312が回転軸13
13に取り付けられた状態で設けられている。また、前
記太鼓形風車1312は、一つおきに回転方向が逆にな
っている。さらに、前記太鼓形風車1312の羽根に
は、開口1314が設けられている。
【0120】さらに、前記水平導風管1311には、太
鼓形風車1312の部分に絞り部1315が設けられて
いる。また、前記水平導風管1311には、太鼓形風車
1312の間に逆流誘導部1316と、風や水蒸気の侵
入方向の先頭部に逆流防止板1317とが設けられてい
る。このように、絞り部1315、逆流誘導部131
6、逆流防止板1317が設けられた水平導風管131
1は、風圧の均一化、後述する水蒸気の蒸発の促進等の
効果がある。
【0121】前記太鼓形風車1312は、側部から見る
と、図13(ロ)のように、羽根が略円形をしている。
これは、水平導風管1311の断面が円形であるため、
羽根も円形にしている。そして、前記円形の羽根には、
開口1314が設けられて、朝鮮連凧のような効果を発
揮することができる。
【0122】図14は導風筒体を二重にして側流効果を
発揮させたエネルギー変換装置を説明するための図であ
る。図14において、導風外筒体141の内部には、複
数の開口1421を有する同心の導風内筒体142が設
けられている。前記導風内筒体142の内部には、ベベ
ルギア1438、1439等によって、回転軸1436
が設けられている。
【0123】そして、前記回転軸1436には、デカン
タ型遠心分離機143が取り付けられている。前記ベベ
ルギア1438、1439は、方向の異なる他のベベル
ギアを介して軸受1422、1423に回転軸が支持さ
れている。また、回転軸の取付け、あるいは回転方向を
変換する手段は、公知あるいは周知の手段を用いること
ができる。
【0124】前記デカンタ型遠心分離機143は、回転
フィン1434がその表面に設けられている。また、前
記回転軸1436には、デカンタ型遠心分離機143を
覆うと共に、複数の開口1432を有する逆有底状筒体
1431が設けられている。さらに、前記逆有底状筒体
1431には、多数の羽根、たとえば、短冊状、あるい
は太鼓形、が取り付けられている。
【0125】風は、前記二つの筒体の上部から吹き込ま
れる。前記導風内筒体142の内部に入った風は、羽根
1435を回転させる。前記羽根1435の回転は、デ
カンタ型遠心分離機143を回転させると共に、回転フ
ィン1434によって、導風内筒体142内の空気を逆
有底状筒体1431の内部に送り込む。逆有底状筒体1
431の内部に送り込まれた空気は、前記開口1432
から羽根1435に衝突することにより、前記羽根14
35の回転をより一層強いものとする。
【0126】また、前記羽根1435を回転させた風
は、下方に行くと共に、前記開口1421を通り導風内
筒体142と導風外筒体141との間を通って下方に進
む。この時、前記導風外筒体141と前記導風内筒体1
42との間、および前記導風内筒体142の内部との空
気の流れを比較すると、前記導風内筒体142の内部
は、羽根1435によって空気が回転しているのに対し
て、前記導風外筒体141の内部では真っ直ぐ下方に移
動している。
【0127】この結果、前記導風内筒体142の内部に
おける、デカンタ型遠心分離機143の下部では、上部
より空気密度が低い、すなわち、気圧が低い。このた
め、逆有底状筒体1431の内部には、空気が吸い込ま
れ、この空気が羽根1435を駆動するのを助ける。図
14に示す実施例は、前記構造にすることにより、単に
羽根を回転させるのではなく、空気圧の差を設けること
により、羽根の回転速度を上げることができるようにな
っている。
【0128】図15は本実施例における風車等を使用し
たエネルギー変換システムの一例を説明するための図で
ある。図15に示す実施例は、導風部、略U字型導風
管、排気部、発電機(発熱機)、給水部とから構成され
ている。前記導風部は、キノコ形導風柱1515からな
る。前記キノコ形導風柱1515は、キノコ形頭部15
151と、前記キノコ形頭部15151の下面に設けら
れている導風面15152と、前記キノコ形頭部151
51等を支える支柱15153と、前記支柱15153
に設けられた導風フィン15154とから構成されてい
る。前記導風フィン15154は、フロースルー形フィ
ン、羽根形ローター形風車、あるいはネジレ羽根風車等
を使用することができる。
【0129】一方、U字型導風管における吸入側導風管
1511の上部には、前記キノコ形導風柱1515を支
持する支持部1514が設けられている。エネルギー変
換システムの周辺に発生する風の方向は、絶えず変わっ
ている。しかし、前記本実施例における導風部は、キノ
コ形をしているためどの方向から風が来ても、導風フィ
ン15154を回転させて、吸入側導風管1511に風
を供給する。前記導風フィン15154の形状は、たと
えば、湾曲部を有する複数の羽根C11、C12、C1
3、C14から構成されている。
【0130】吸入側導風管1511には、デカンタ型遠
心分離機d1と、風車a1ないしanが設けられてい
る。前記デカンタ型遠心分離機d1は、図14に示され
たものと上方が小さいテーパー部を有する点で異なって
いる。前記のようにテーパー部を設けたデカンタ型遠心
分離機d1は、前記導風フィン15154の回転により
回転する。また、前記デカンタ型遠心分離機d1の回転
は、上部で圧力が低く、下部で圧力が高くなる。この圧
力は、次の風車の回転を高速化する。
【0131】前記吸入側導風管1511には、風車a1
ないしanを設けることができる。前記風車の形状は、
図1ないし図7に示すもの等を使用することができる。
また、前記キノコ形導風柱1515、デカンタ型遠心分
離機d1、風車a1ないしanは、回転軸f1に接続さ
れて、発電機(発熱機)g1を駆動する。前記回転軸f
1は、軸受けe1およびe2によって回転支持されてい
る。
【0132】前記U字型導風管における水平部には、少
なくとも一つの太鼓形風車c1が設けられている。そし
て、前記太鼓形風車c1には、回転軸f2を介して、発
電機(発熱機)g2が接続されている。また、前記U字
型導風管における水平部は、図13に示す構造とするこ
とができる。
【0133】前記U字型導風管の排気側導風管1512
は、煙突効果を発揮できるように、上方を少し細くする
ことができる。また、前記U字型導風管の排気側導風管
1512には、回転軸f3が軸受けe5、e6によって
回転ができるようになっている。そして、前記回転軸f
3には、複数の風車b1ないしbnが設けられている。
前記風車b1ないしbnは、その回転が、前記風車a1
ないしanと反対であることはいうまでもない。
【0134】前記回転軸f3には、さらに、デカンタ型
遠心分離機d2が設けられている。前記デカンタ型遠心
分離機d2は、d1と反対に、上方が太くなっているた
め、圧力が下方で低く、上方で高くなっている。すなわ
ち、前記U字型導風管の排気側導風管1512は、風車
b1ないしbnと、前記デカンタ型遠心分離機d2とに
より、発電機g1、g2を高速で回転できるように圧力
を下げて、排気が早くできるようにしている。さらに、
排気口1518は、下方導風板1517、皿形天蓋15
16、および回転軸f3に取り付けられた太鼓形風車c
2が設けられている。
【0135】前記太鼓形風車c2は、さらに、前記U字
型導風管内の空気を容易に排気することができる。ま
た、前記排気側導風管1512の排気した空気は、前記
導風部に送り、発電機(発熱機)g1、g2を駆動する
のを助けるのに使用できる。
【0136】本実施例は、さらに、給水部が設けられて
いる。たとえば、水槽1520に水あるいは気化し易い
物質は、たとえば、デカンタ型遠心分離機d1に供給さ
れることにより、風の密度を高くして、回転軸f1を高
速回転できるようにするものである。たとえば、水槽1
520の水は、細い給水管1521により、上昇する。
上昇した水は、シャワー口1522から水蒸気としてデ
カンタ型遠心分離機d1にかけられる。
【0137】前記水がデカンタ型遠心分離機d1に衝突
する際に発生する蒸発による膨張によって圧力が高ま
る。この高くなった圧力を利用することにより、風車a
等をより高速に回転させて発電機gの能力を高めること
ができる。また、前記蒸発により発生した熱等を逃がす
ためのフエルセーフ用弁1523が水平導風管の上部に
設けられている。ここから出た蒸気は、パイプ1524
を介して、ジャ口1525からデカンタ型遠心分離機d
1に戻される。前記フエルセーフ用弁1523は、図1
5以外の位置、たとえば、水平導風管の入口近傍に設け
ることも可能である。
【0138】図15に示す吸入側導風管1511を複数
設け、回転軸を回転調整部、たとえば、変速ギアや遊星
歯車等を介して接続し、風車等の回転をより高速化させ
ることができる。また、図15に示すエネルギー変換シ
ステムは、導風フィン、デカンタ型遠心分離機、カザグ
ルマ形風車、太鼓形風車、羽根ローター形風車、ネジレ
羽根形風車、タービン形風車の中の少なくとも一個また
は数個を組み合わせて構成することができる。
【0139】図16は図15に示すエネルギー変換シス
テムにおける排気部に図14に示すデンカダ型遠心分離
機を設けたシステムを上部から見た図である。図16に
おいて、排気部1611は、デカンタ型遠心分離機d2
を吸気側と反対方向に回転させることにより、排気を強
くする。
【0140】図17は羽根ローター形吸気部または排気
部を上から見た図である。図18は羽根ローター形吸気
部または排気部を横から見た図である。図17および図
18において、複数の羽根ローター1711は、回転軸
1712に接続されている。前記複数の羽根ローター1
711の周囲には、風向誘導板1714が誘導板支え部
1713に取り付けられている。符号1715は、皿形
天蓋を示しているが、キノコ形導風柱とすることもでき
る。
【0141】図19はネジレ羽根形吸気部または排気部
を上から見た図である。図20はネジレ羽根型吸気部ま
たは排気部を横から見た図である。図19および図20
において、複数のネジレ羽根1911は、回転軸191
2に接続されている。前記複数のネジレ羽根1911の
周囲には、風向誘導板1914が誘導板支え部1913
に取り付けられている。符号1915は、皿形天蓋を示
しているが、キノコ形導風柱とすることもできる。また
符号1916は、開口部を示している。
【0142】図21はオープン形の風車と導風管内に設
けたクローズド形の風車を組み合わせた例を説明するた
めの図である。図21において、支柱2111には、水
平な回転軸2113に回転自在に、たとえば、羽根ロー
ター形風車2112が取り付けられている。一方、導風
管2116内において、デカンタ型遠心分離機、風車等
は、導風内回転軸2115に回転自在に取り付けられ
て、発電機2117を回転駆動する。
【0143】前記導風管2116内のデカンタ型遠心分
離機、風車等は、回転が早くトルクが小さい。前記野外
に設けられている羽根ローター形風車の回転は、大きく
重たいため、回転が遅いがトルクが大きい。本実施例
は、前記性質の異なる風車を組み合わせることにより、
両者の優れた特性を活かすエネルギー変換システムであ
る。すなわち、羽根ローター形風車2112の回転は、
回転軸2113と可変変速機2114、たとえば、遊星
歯車を使用することにより接続ができる。水平回転軸2
113の回転を垂直の導風内回転軸2115に伝達する
ためには、傘歯車等の公知の技術を使用することができ
る。
【0144】前記羽根ローター形風車2112の代わり
に公知の風車、あるいはプロペラを使用することも可能
である。本発明は、風車を導風管内に収納する場合、風
車が飛ばされることがないため、ビルの屋上等にも設け
ることができ、さらに、前記導風管の周囲を広告塔にす
ることもできる。
【0145】以上、本実施例を詳述したが、本発明は、
前記実施例に限定されるものではない。そして、特許請
求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなけれ
ば、種々の設計変更を行なうことが可能である。たとえ
ば、本発明は、風車の形状と、各風車の組み合わせにあ
り、これらの支持部、接続部を詳細に説明していない
が、公知または周知の技術によって達成できる。また、
本発明は、図1ないし図21に挙げた例のみに限らず、
各図に示す実施例の一つを組み合わせて使用することが
可能である。
【0146】本発明の可撓性薄板は、金属板であれば、
如何なる材質に限定されるものではなく、プラスチック
の板を成形加工したものでも可能である。前記可撓性薄
板に対する切込部の切り込み位置、角度、あるいは変曲
点から逆方向への角度、あるいは曲率等は、風車の使用
目的等によって任意に変えることができる。
【0147】
【発明の効果】本発明によれば、カザグルマ形風車を作
製するに当たり、可撓性薄板を使用して折曲げ、前記可
撓性薄板の一端の接合孔を環状締結板に順次位置をずら
しながら取り付けたため、短く、薄く、軽く、かつ風を
捉える面積を広くして、高速回転の風車を得ることがで
きた。
【0148】本発明によれば、前記可撓性薄板の切り込
みを逆にすることにより、複数枚を重ねることができ、
これらの接合孔を前記環状締結板に順次位置をずらしな
がら取り付けたため、多くの風を取り込むことができ、
風車をより一層高速に回転させることができた。
【0149】本発明によれば、前記可撓性薄板の一部に
導風面拡大部を設けることにより、風を効率よく捉える
ことにより、なお一層高速回転の風車を得ることができ
る。
【0150】本発明によれば、可撓性薄板と環状締結板
の使用により、多数のネジレ羽根、羽根ローター、ター
ビン羽根を接続した風車を得ることができる。
【0151】本発明によれば、太鼓形風車に貫通孔を設
けることで、羽根の回転速度を高速化させることができ
た。
【0152】本発明によれば、導風管の入り口に、全方
向からの風を吸気できる吸気装置を設け、前記導風管内
に少なくとも一つの風車を設けることにより、遅い速度
の風に対しても効率のよいエネルギー変換が可能になっ
た。
【0153】本発明によれば、導風管内に、デカンタ型
遠心分離機、太鼓形風車等を任意に配置することで、目
的にあった効率のよいエネルギー変換が可能になった。
【0154】本発明によれば、導風管内に各種風車等を
収納することで、狭い場所で、しかも風の弱い地域で、
効率のよいエネルギー変換ができると共に、危険がない
ため、如何なる場所にも設置できる。
【0155】本発明によれば、高速回転が可能であるた
め、低トルクであっても、高トルク低速回転で運転する
プロペラ等と一緒に連設することで、高トルク、高速回
転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は正方形の可撓性薄板から風車を作製す
るための切り込みを説明するための図、(ロ)は可撓性
薄板を曲げて端部を接合する環状締結板を説明するため
の図、(ハ)は可撓性薄板を折り曲げた状態を説明する
ための図である。
【図2】(イ)は正方形の可撓性薄板から風車を作製す
るための切り込みを説明するための図、(ロ)は可撓性
薄板を重ねるために途中から切り込み角度を変えた状態
を説明するための図、(ハ)は(イ)および(ロ)の可
撓性薄板を締結する環状締結板を説明するための図であ
る。
【図3】(イ)は正方形の可撓性薄板を三枚重ねて風車
を作製するための切り込みを説明するための図、(ロ)
は真ん中に挟まれる可撓性薄板の切り込みを説明するた
めの図、(ハ)は可撓性薄板を三枚重ねるために途中か
ら切り込み角度を変えた状態を説明するための図であ
る。
【図4】正方形の可撓性薄板を三枚重ねた場合の環状締
結板を説明するための図である。
【図5】(イ)は正方形の可撓性薄板を三枚重ねた風車
を作製するための切り込みを説明するための図、(ロ)
は真ん中に挟まれる可撓性薄板の切り込みを説明するた
めの図、(ハ)は可撓性薄板を三枚重ねるために途中か
ら切り込み角度を変えた状態を説明するための図であ
る。
【図6】(イ)は正五角形の可撓性薄板を三枚重ねて風
車を作製するための切り込みを説明するための図、
(ロ)は真ん中に挟まれる可撓性薄板の切り込みを説明
するための図、(ハ)は可撓性薄板を三枚重ねるために
途中から切り込み角度を変えた状態を説明するための図
である。
【図7】(イ)は正六角形の可撓性薄板を二枚重ねて風
車を作製するための切り込みを説明するための図、
(ロ)は可撓性薄板を二枚重ねるために途中から切り込
み角度を変えた状態を説明するための図である。
【図8】(イ)および(ロ)は本発明の実施例で、ネジ
レ羽根からなる風車を説明するための図である。
【図9】(イ)および(ロ)は本発明の実施例で、羽根
ローターからなる風車を説明するための図である。
【図10】タービン形羽根を有する風車の例を説明する
ための図である。
【図11】(イ)は本発明の他の実施例で、太鼓形風車
を説明するための側面図、(ロ)は上面図である。
【図12】太鼓形風車と連係する風遮蔽板の形状を説明
するための図である。
【図13】(イ)は本発明の他の実施例に使用する水平
導風管内に設置した風車を説明するために上部から見た
図で、(ロ)は羽根の形状を説明するために側部から見
た図である。
【図14】導風筒体を二重にして側流効果を発揮させた
エネルギー変換装置を説明するための図である。
【図15】本実施例における風車等を使用したエネルギ
ー変換システムの一例を説明するための図である。
【図16】図15に示すエネルギー変換システムにおけ
る排気部に図14に示すデンカタ型遠心分離機を設けた
システムを上部から見た図である。
【図17】羽根ローター形吸気部または排気部を上から
見た図である。
【図18】羽根ローター形吸気部または排気部を横から
見た図である。
【図19】ネジレ羽根形吸気部または排気部を上から見
た図である。
【図20】ネジレ羽根形吸気部または排気部を横から見
た図である。
【図21】オープン形の風車と導風管内に設けたクロー
ズド形の風車を組み合わせた例を説明するための図であ
る。
【図22】従来の風力発電機に使用されるプロペラ形風
車を説明するための図である。
【符号の説明】
1、2、3、4・・・接合孔 1′、2′、3′、4′・・・取付孔 5、22、24・・・貫通孔 11、21、23・・・正方形可撓性薄板 12、86・・・環状締結板 13・・・回転軸取付孔 14・・・回転軸 111、112、113、114・・・直線状切込部 215、216、217、218・・・曲線切込部 216、217、218、219・・・変曲点 511、512、513、514・・・弧状切込部 61・・・正五角形可撓性薄板 71・・・正六角形可撓性薄板 77′・・・導風面拡大部 80・・・ネジレ羽根可撓性薄板 88・・・リング状ワイヤー 91・・・羽根ローター形可撓性薄板 911、912、913・・・切り込み部 1011・・・タービン形羽根 1012・・・回転軸 1013・・・導風筒体 1110・・・太鼓形風車 1111・・・羽根 1112・・・回転軸 1114・・・風遮蔽板 1115・・・導風板 1116・・・尾翼 1311・・・水平導風管 1312・・・太鼓形風車 1317・・・逆流防止板 蒸発促進筒体 141・・・導風外筒体 142・・・導風内筒体 143・・・デカンタ型遠心分離機 1431・・・逆有底筒体 1511・・・吸入側導風管 1512・・・排気側導風管 1513・・・接続用導風管 1515・・・キノコ形導風柱 1516・・・皿形天蓋 1611・・・排気部 1711・・・羽根ローター 1714、1914・・・風向誘導板 1911・・・ネジレ羽根 2111・・・支柱 2112・・・羽根ローター形風車

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正n角形(n=4以上の正整数)からなる
    可撓性薄板と、 前記正n角形の中心に設けられた貫通孔と、 前記正n角形の角部または角部近傍から前記貫通孔に達
    しない直線状切込部によって区画されたn個の領域と、 前記各領域において、前記角部近傍の一方に設けられて
    いる接合孔と、 前記貫通孔に貫通する回転軸と、 前記回転軸に取り付けられ、周囲にn個の取付孔が設け
    られている環状締結板と、 を備えており、 前記可撓性薄板を折り曲げて、前記n個の接合孔と環状
    締結板のn個の取付孔とをそれぞれ順次合わせて接合す
    ることによって構成されることを特徴とする風車。
  2. 【請求項2】正n角形(n=4以上の正整数)からなる
    可撓性薄板と、 前記正n角形の中心に設けられた貫通孔と、 前記正n角形の角部または角部近傍から前記貫通孔に達
    しない弧状切込部によって区画されたn個の領域と、 前記各領域において、前記角部近傍の一方に設けられて
    いる接合孔と、 前記貫通孔に貫通する回転軸と、 前記回転軸に取り付けられ、周囲にn個の取付孔が設け
    られている環状締結板と、 を備えており、 前記可撓性薄板を折り曲げて、前記n個の接合孔と環状
    締結板のn個の取付孔とをそれぞれ順次合わせて接合す
    ることによって構成されることを特徴とする風車。
  3. 【請求項3】正n角形(n=4以上の正整数)からなる
    可撓性薄板と、 前記正n角形の中心に設けられた貫通孔と、 前記正n角形の角部または角部近傍から始まる弧状切込
    部と、当該弧状切込部に連続すると共に、前記貫通孔に
    達しなく、かつ直線または前記と反対の弧状に曲げられ
    た切込部とによって区画されたn個の領域と、 前記各領域において、前記角部近傍の一方に設けられて
    いる接合孔と、 前記貫通孔に貫通する回転軸と、 前記回転軸に取り付けられ、周囲にn個の取付孔が設け
    られている環状締結板と、 を備えており、 前記可撓性薄板を折り曲げて、前記n個の接合孔と環状
    締結板のn個の取付孔とをそれぞれ順次合わせて接合す
    ることによって構成されることを特徴とする風車。
  4. 【請求項4】正n角形(n=4以上の正整数)からなる
    可撓性薄板と、 前記正n角形の中心に設けられた貫通孔と、 前記正n角形の角部または角部近傍から始まる直線状切
    込部と、当該直線状切込部に連続すると共に、前記貫通
    孔に達しないように曲げられた弧状切込部とによって区
    画されたn個の領域と、 前記各領域において、前記角部近傍の一方に設けられて
    いる接合孔と、 前記貫通孔に貫通する回転軸と、 前記回転軸に取り付けられ、周囲にn個の取付孔が設け
    られている環状締結板と、 を備えており、 前記可撓性薄板を折り曲げて、前記n個の接合孔と環状
    締結板のn個の取付孔とをそれぞれ順次合わせて接合す
    ることによって構成されることを特徴とする風車。
  5. 【請求項5】正n角形(n=4以上の正整数)からなる
    可撓性薄板と、 前記正n角形の中心に設けられた貫通孔と、 前記正n角形の角部または角部近傍から始まる弧状切込
    部と、当該弧状切込部に連続すると共に、前記貫通孔に
    達しないように反対方向に曲げられた弧状切込部とによ
    って区画されたn個の領域と、 前記各領域において、前記角部近傍の一方に設けられて
    いる接合孔と、 前記貫通孔に貫通する回転軸と、 前記回転軸に取り付けられ、周囲にn個の取付孔が設け
    られている環状締結板と、 を備えており、 前記可撓性薄板を折り曲げて、前記n個の接合孔と環状
    締結板のn個の取付孔とをそれぞれ順次合わせて接合す
    ることによって構成されることを特徴とする風車。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5に記載された正n
    角形(n=4以上の正整数)からなるm枚(m=2以上
    の正整数)の可撓性薄板を重ね合わせると共に、n×m
    個の接合孔をn×m個の取付孔を有する環状締結板にそ
    れぞれ順次接合されていることを特徴とする風車。
  7. 【請求項7】前記正n角形の可撓性薄板の辺に沿ってn
    個の導風面拡大部が一体的に設けられていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載さ
    れた風車。
  8. 【請求項8】前記可撓性薄板に設けられた貫通孔と前記
    回転軸とが固定されていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項7のいずれか1項に記載された風車。
  9. 【請求項9】短辺と長辺を有する複数枚の可撓性薄板
    と、 前記各可撓性薄板の対角線角部近傍に設けられた接合孔
    と、 貫通孔の周囲に前記可撓性薄板の一方の接合孔を取り付
    けるために多数の取付孔が設けられている環状締結板
    と、 前記環状締結板の貫通孔に貫通する回転軸と、 前記各可撓性薄板の他方の接合孔を取り付ける各羽根接
    続部材と、 を備えており、 前記各可撓性薄板をネジリ曲げたネジレ羽根を前記環状
    締結板と各羽根接続部材にそれぞれ順次接合することに
    よって構成されることを特徴とする風車。
  10. 【請求項10】短辺と長辺を有すると共に側端部を折り
    曲げた複数枚の可撓性薄板と、 前記各可撓性薄板の対角線角部近傍に設けられた接合孔
    と、 貫通孔の周囲に前記可撓性薄板の一方の接合孔を取り付
    けるために多数の取付孔が設けられている環状締結板
    と、 前記環状締結板の貫通孔に貫通する回転軸と、 前記各可撓性薄板の他方の接合孔を取り付ける各羽根接
    続部材と、 を備えており、 前記各可撓性薄板を流線型に折り曲げて羽根ローターと
    して、前記各接合孔を前記環状締結板と各羽根接続部材
    にそれぞれ順次接合することによって構成されることを
    特徴とする風車。
  11. 【請求項11】前記可撓性薄板の折曲部は、前記環状締
    結板の近傍で大きく、羽根ローターの先端部で少ないこ
    とを特徴とする請求項10に記載された風車。
  12. 【請求項12】前記可撓性薄板の一側端部には、可撓性
    薄板が貼付けられていることを特徴とする請求項10ま
    たは請求項11に記載された風車。
  13. 【請求項13】前記羽根ローターには、フラップ効果を
    出すための切り込みが少なくとも一つ設けられているこ
    とを特徴とする請求項10ないし請求項12のいずれか
    1項に記載された風車。
  14. 【請求項14】前記ネジレ羽根または羽根ローターは、
    前記環状締結板にそれぞれ傘型となるように取り付けら
    れていることを特徴とする請求項9ないし請求項13の
    いずれか1項に記載された風車。
  15. 【請求項15】前記環状締結板と各羽根との接続部にお
    いて、一定の根元角を設けて取り付けられていることを
    特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に
    記載された風車。
  16. 【請求項16】前記各羽根接続部材は、リング状ワイヤ
    または板部材であり、これらと羽根との接続部におい
    て、一定の端末角を設けて取り付けられていることを特
    徴とする請求項9ないし請求項15のいずれか1項に記
    載された風車。
  17. 【請求項17】回転軸と、 前記回転軸に取り付けられた長方形で、かつ一方に湾曲
    した複数枚の可撓性薄板からなる羽根と、 前記各羽根の一部に開けられた開口部と、 を備えていることを特徴とする太鼓形風車。
  18. 【請求項18】前記複数の可撓性薄板からなる羽根は、
    略円形をしていることを特徴とする請求項17に記載さ
    れた太鼓形風車。
  19. 【請求項19】尾翼付き風遮蔽板が設けられていること
    を特徴とする請求項17に記載された太鼓形風車。
  20. 【請求項20】請求項1ないし請求項19のいずれか1
    項に記載された風車が発電装置用であることを特徴とす
    る風車。
  21. 【請求項21】請求項1ないし請求項19のいずれか1
    項に記載された風車が発熱装置用であることを特徴とす
    る風車。
  22. 【請求項22】回転軸と、 前記回転軸に多数取り付けられた短冊形のタービン羽根
    と、 前記タービン羽根の周囲を覆う側部に開口部を有する内
    側導風筒体と、 前記内側導風筒体の周囲に側流部ができるように設けら
    れた外側導風筒体と、 から少なくとも構成されており、 前記側流部において、上部から下部に向かう流れと、前
    記タービン羽根の回転による流れを合流させて、タービ
    ン羽根の回転効率を向上させて回転エネルギーに変換す
    ることを特徴とするエネルギー変換装置。
  23. 【請求項23】回転軸に取り付けられたデカンタ型遠心
    分離機と、 前記回転軸に取り付けられていると共に、切込みを入れ
    られた可撓性薄板の一端を弧状に曲げて、環状締結板の
    周囲に順次取り付けた風車と、 前記デカンタ型遠心分離機と風車とを同軸にして収納す
    る導風筒体と、 から少なくとも構成されており、 上部から入る風を回転エネルギーに変換することを特徴
    とするエネルギー変換装置。
  24. 【請求項24】回転軸に取り付けられた長方形で、かつ
    一方に湾曲した複数枚の可撓性薄板からなる羽根で構成
    される導風フィンと、 回転軸に取り付けられたデカンタ型遠心分離機と、 前記回転軸に取り付けられていると共に、切込みを入れ
    られた可撓性薄板の一端を弧状に曲げて、環状締結板の
    周囲に順次取り付けた風車と、 前記デカンタ型遠心分離機と風車とを同軸にして収納す
    る導風筒体と、 から少なくとも構成されており、 上部から入る風を回転エネルギーに変換することを特徴
    とするエネルギー変換装置。
  25. 【請求項25】回転軸に取り付けられたデカンタ型遠心
    分離機と、 前記デカンタ型遠心分離機を同軸で覆う逆有底筒状体に
    取り付けられた湾曲羽根と、 前記逆有底筒状体の内部から前記湾曲羽根の湾曲部に風
    を吹き込む開口部と、 前記デカンタ型遠心分離機、逆有底筒状体、湾曲羽根が
    回転自在に収納できると共に、複数の開口部を有する導
    風内筒体と、 前記導風内筒体を同軸で覆う導風外筒体と、 から少なくとも構成されており、 上部から入る風を回転エネルギーに変換することを特徴
    とするエネルギー変換装置。
  26. 【請求項26】風の採り入れ口に設けられ、回転軸に取
    り付けられた長方形で、かつ一方に湾曲した複数枚の可
    撓性薄板からなる羽根で構成される導風フィンと、 回転軸に取り付けられたデカンタ型遠心分離機と、 前記回転軸に取り付けられていると共に、切込みを入れ
    られた可撓性薄板の一端を弧状に曲げて、環状締結板の
    周囲に順次取り付けた風車と、 前記デカンタ型遠心分離機および風車を回転自在に収納
    できると共に、複数の開口部を有する導風内筒体と、 前記導風内筒体を同軸で覆う導風外筒体と、 から少なくとも構成されており、 上部から入る風を回転エネルギーに変換することを特徴
    とするエネルギー変換装置。
  27. 【請求項27】風採り入れ口を有する第1垂直導風筒体
    と、当該第1垂直導風筒体と連結する水平方向に設けら
    れた水平導風筒体と、前記水平導風筒体に連結する排気
    口を有する第2垂直導風筒体とから構成されるU字型導
    風筒体において、 前記第1垂直導風筒体に、 風の採り入れ口に設けられ、回転軸に取り付けられた長
    方形で、かつ一方に湾曲した複数枚の可撓性薄板からな
    る羽根で構成される導風フィンと、 回転軸に取り付けられたデカンタ型遠心分離機と、 前記回転軸に取り付けられていると共に、切込みを入れ
    られた可撓性薄板の一端を弧状に曲げて、環状締結板の
    周囲に順次取り付けた少なくとも一つの風車と、 を設け、 前記水平導風筒体に、 回転軸に取り付けられた略円形で、かつ一方に湾曲した
    複数枚の可撓性薄板からなる羽根で構成される太鼓形風
    車を設け、 前記第2垂直導風筒体に、 回転軸に取り付けられていると共に、切込みを入れられ
    た可撓性薄板の一端を弧状に曲げて、環状締結板の周囲
    に順次取り付けた少なくとも一つの風車と、 前記回転軸に取り付けられたデカンタ型遠心分離機と、 風の排気口に設けられ、回転軸に取り付けられた長方形
    で、かつ一方に湾曲した複数枚の可撓性薄板からなる羽
    根で構成される太鼓形風車と、 を設け、 風採り入れ口から入る風を排気口に導くことによって回
    転エネルギーに変換することを特徴とするエネルギー変
    換装置。
  28. 【請求項28】前記水平導風筒体には、前記太鼓形風車
    が複数個設けられていることを特徴とする請求項27に
    記載されたエネルギー変換装置。
  29. 【請求項29】前記水平導風筒体には、クビレ部および
    誘導部が設けられていることを特徴とする請求項27ま
    たは請求項28に記載されたエネルギー変換装置。
  30. 【請求項30】前記風採り入れ口には、キノコ形頭部、
    キノコ形頭部の下部に設けられている導風面、および支
    柱から構成されるキノコ形導風柱が設けられていること
    を特徴とする請求項27ないし請求項29のいずれか1
    項に記載されたエネルギー変換装置。
  31. 【請求項31】前記排気口には、皿形天蓋と下方導風板
    とが設けられていることを特徴とする請求項27ないし
    請求項30のいずれか1項に記載されたエネルギー変換
    装置。
  32. 【請求項32】第1垂直導風筒体に設けられているデカ
    ンタ型遠心分離機の上部には、水または沸点の低い液体
    が散布されることを特徴とする請求項27ないし請求項
    31のいずれか1項に記載されたエネルギー変換装置。
  33. 【請求項33】前記液体または蒸気は、水平導風筒体か
    ら第1垂直導風筒体にフィードバックされることを特徴
    とする請求項32に記載されたエネルギー変換装置。
  34. 【請求項34】前記水平導風筒体の上部には、フェルセ
    イフ用の弁が設けられていることを特徴とする請求項3
    2に記載されたエネルギー変換装置。
  35. 【請求項35】前記デカンタ型遠心分離機、風車等にお
    いて、異なる回転体に対して変速機を介して運転するこ
    とを特徴とする請求項22ないし請求項31のいずれか
    1項に記載されたエネルギー変換装置。
  36. 【請求項36】導風筒体内に設けられた少なくとも一つ
    の風車に繋がる回転軸と、導風筒体外に設けられた少な
    くとも一つの風車とが回転軸によって接続されているこ
    とを特徴とする請求項22ないし請求項35のいずれか
    1項に記載されたエネルギー変換装置。
  37. 【請求項37】請求項22ないし請求項36のいずれか
    1項に記載されたエネルギー変換装置を用いた発電装置
    であることを特徴とするエネルギー変換装置。
  38. 【請求項38】請求項22ないし請求項36のいずれか
    1項に記載されたエネルギー変換装置を用いた発熱装置
    であることを特徴とするエネルギー変換装置。
  39. 【請求項39】請求項22ないし請求項36のいずれか
    1項に記載されたエネルギー変換装置の筒体表面に広告
    が設けられていることを特徴とするエネルギー変換装
    置。
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