JP2002200498A - 排水の前処理方法 - Google Patents

排水の前処理方法

Info

Publication number
JP2002200498A
JP2002200498A JP2000401262A JP2000401262A JP2002200498A JP 2002200498 A JP2002200498 A JP 2002200498A JP 2000401262 A JP2000401262 A JP 2000401262A JP 2000401262 A JP2000401262 A JP 2000401262A JP 2002200498 A JP2002200498 A JP 2002200498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wastewater
tank
livestock
livestock wastewater
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000401262A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Tanaka
田中  理
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maezawa Kasei Kogyo KK
Original Assignee
Maezawa Kasei Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maezawa Kasei Kogyo KK filed Critical Maezawa Kasei Kogyo KK
Priority to JP2000401262A priority Critical patent/JP2002200498A/ja
Publication of JP2002200498A publication Critical patent/JP2002200498A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Activated Sludge Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無希釈で排水の異常発泡を防止しつつ、排水
を効率良く処理でき、設備の小型化が図れる排水の前処
理方法を提供する。 【解決手段】 畜産排水D中に散気装置21で散気する。
畜産排水Dの溶存酸素量を1mg/l以上にする。畜産
排水Dを好気性担体生物処理する。畜産排水Dを無希釈
で効率良く処理できる。酸素溶解効率の高い散気により
少ない散気風量で済む。畜産排水Dの処理設備を小型化
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定濃度以下の排
水を好気性担体生物処理する排水の前処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の排水の前処理方法では、
生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand:B
OD)が、例えば15000mg/l程度の畜産排水を希
釈して、この畜産排水のBODを1000〜3000m
g/l程度にする。この後、この畜産排水から固液分離
機で上澄み液を取り出した後、この上澄み液を生物分解
することにより排水処理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記排
水の前処理方法では、畜産排水を好気性処理で処理する
場合には、曝気しなければならないが、畜産排水を希釈
せずに曝気すると、異常発泡が生じてしまう。また、こ
の異常発泡を抑えるためにブロワの流量を絞ると、生物
分解に必要な酸素量が得られず十分な処理ができない。
【0004】さらに、嫌気性処理で畜産排水を処理する
場合には、脱臭設備や排ガス設備などの付帯設備が必要
となる。
【0005】このため、従来の好気性処理および嫌気性
処理のいずれの場合にも、畜産排水を5〜10倍程度に
希釈しているため、前処理槽が大きくなるとともに、処
理槽も大きくなる。よって、畜産排水を処理するための
設備が大掛かりになり、施設スペースを占有してしまう
という問題を有している。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、無希釈で排水の異常発泡を防止しつつ、排水を効
率良く処理でき、設備の小型化が図れる排水の前処理方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の排水の前
処理方法は、所定濃度以下の排水中に散気して、この排
水の溶存酸素量を1mg/l以上にし、この排水を好気
性担体生物処理するものである。
【0008】そして、この構成では、所定濃度以下の高
濃度の排水中に散気して、この排水の溶存酸素量を1m
g/l以上にする。この状態で、この排水を好気性担体
生物処理する。このため、この排水を希釈することなく
処理でき、また、酸素溶解効率の高い散気により泡を出
さないように少ない風量で散気できるから、異常発泡を
防止できる。この結果、排水が効率良く処理でき、排水
の生物化学的酸素要求量を所定の値にするための処理に
必要な設備の小型化が図れる。
【0009】請求項2記載の排水の前処理方法は、請求
項1記載の排水の前処理方法において、排水は、畜産排
水であるものである。
【0010】そして、この構成では、発泡しやすい排水
である畜産排水であっても、この排水を希釈することな
く、この排水の異常発泡を防止しつつ、この排水が効率
良く処理可能となる。
【0011】請求項3記載の排水の前処理方法は、請求
項1または2記載の排水の前処理方法において、排水の
生物化学的酸素要求量は、15000mg/l以下であ
るものである。
【0012】そして、この構成では、生物化学的酸素要
求量が15000mg/l程度の高濃度の排水であって
も、この排水を散気して、この排水の溶存酸素量を1m
g/l以上にし、この排水を好気性担体生物処理するこ
とにより、この排水を希釈することなく、この排水が効
率良く処理可能となる。
【0013】請求項4記載の排水の前処理方法は、請求
項1ないし3いずれか記載の排水の前処理方法におい
て、酸素溶解効率が15%以上の散気装置で排水を散気
するものである。
【0014】そして、この構成では、酸素溶解効率が1
5%以上である散気装置で排水を散気することで、この
排水の溶存酸素量を1mg/l以上にする際の散気風量
を低減できるので、異常発泡を防止し、この排水を好気
性担体生物処理することにより、少ない散気風量で済
む。よって、排水の生物化学的酸素要求量を所定の値に
するための処理に必要な設備の小型化が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の排水の前処理方法
の一実施の形態の構成を図1ないし図5を参照して説明
する。
【0016】図1ないし図5において、1は排水の前処
置装置で、この排水の前処理装置1は、無希釈の排水で
ある生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Deman
d:BOD)が15000mg/l以下の畜産排水Dが所定
量流入されて、この畜産排水Dを図示しない担体により
好気性担体生物処理、すなわち生物分解することによ
り、この畜産排水のBODを84.7〜81.9%除去
する前処理用の槽本体2を備えている。この槽本体2の
容積負荷は、1日当たり5kg/mである。また、畜
産排水Dは、所定濃度以下の濃度を有する。
【0017】ここで、この槽本体2に流入される畜産排
水Dは、図示しない調整槽から供給される。この調整槽
は、略0.5mm以上の異物、例えば毛や飼料塊などを
取り除くとともに、槽本体2へと流入させる畜産排水D
の流量を一定の値に調整する。
【0018】また、この槽本体2内には、図示しない複
数の担体が挿入されており、この担体の表面には、好気
性微生物などが生息している。これにより、この槽本体
2内では、この流入された畜産排水Dを好気性微生物な
どにより生物分解する。
【0019】さらに、この槽本体2は、有底円筒状に形
成されており、この槽本体2の上端部には、この槽本体
2の上端部の周方向に沿った円環状のステージ3が形成
されている。このステージ3は、エキスパンドメタルで
形成されており、槽本体2の上端で作業者が点検するた
めの足場である。また、このステージ3の外周縁には、
このステージ3に登った作業者の安全を確保する手摺り
4が取り付けられている。さらに、この槽本体2の外周
面には、昇降用のタラップ5が上下方向に沿って取り付
けられている。
【0020】また、この槽本体2の上端部には、この槽
本体2内に畜産排水Dを供給する入口としての供給口6
が穿設されている。この供給口6には、図示しない流入
管が導通接続されている。
【0021】そして、この槽本体2内における上端部の
近傍には、この槽本体2に流入させた畜産排水Dが内部
へと越流する排出受口7が同心状に取り付けられてい
る。この排出受口7は、上下方向に軸方向を有し、円筒
状の壁部8の下部に、下方に向かうに連れて縮径する円
錐状の円錐部9を同心上に接続した形状に形成されてい
る。
【0022】ここで、この排出受口7の円錐部9は、槽
本体2内に流入させた畜産排水Dを、この槽本体2内に
おける中央域で上方へと対流させるとともに、この槽本
体2内における中央域の外周域で下方へと対流させる。
【0023】また、この排出受口7は、この排出受口7
の上端部が槽本体2の上端部より下方に位置している。
よって、この排出受口7は、槽本体2に流入した畜産排
水Dが上端部から内部へと越流するとともに、槽本体2
内の畜産排水Dの水位を常時、この排出受口7の上端部
に一致させる。
【0024】さらに、槽本体2内には、排出受口7の外
周域を覆う円筒状のカバー体11が同心状に配設されてい
る。このカバー体11は、上下方向に軸方向を有し、排出
受口7の同心状に配設されている。さらに、このカバー
体11の上端部は、排出受口7の上端部より上方に位置す
るとともに、槽本体2の上端部より下方に位置してい
る。また、このカバー体11の下端部は、排出受口7の壁
部8の上端部より下方に位置しているとともに、この壁
部8の下端部より上方に位置している。そして、このカ
バー体11は、排出受口7へと越流する畜産排水Dの槽本
体2内における対流を整流させる。
【0025】そして、カバー体11の下端部と排出受口7
の円錐部9の上端部との間には、例えば複数の線体を格
子状に配設した網状のものや、パンチングメタル、ウェ
ッジワイヤなどで形成されたスクリーン13が配設されて
いる。このスクリーン13は、排出受口7からカバー体11
に向けて上方に傾斜した状態で、これら排出受口7とカ
バー体11との間を覆っている。また、このスクリーン13
は、通過する畜産排水Dの処理水F1中の担体の流出を防
止する。
【0026】さらに、排出受口7の円錐部9の下端部に
は、この排出受口7内に越流した畜産排水Dの処理水F1
を排出させる排水出口としての排出口14が穿設されてい
る。この排出口14には、管体である排出管15が導通接続
されている。この排出管15は、槽本体2の周面を貫通し
て、この槽本体2の外部に略水平に導出している。
【0027】また、槽本体2内には、この槽本体2内に
おける畜産排水Dの対流を整流させる円筒状の仕切りで
あり整流板としてのドラフトチューブ17が同心状に配設
されている。このドラフトチューブ17は、上下方向に軸
方向を有した状態で、排出受口7の下方に配設されてい
る。また、このドラフトチューブ17は、複数の板状の取
付片18により、槽本体2内に位置決め固定されている。
この取付片18は、ドラフトチューブ17の外周面を周方向
に沿って均等に、例えば4つに分割した位置それぞれに
面方向をドラフトチューブ17の径方向に沿った状態で取
り付けられている。
【0028】そして、槽本体2の底部内面には、この槽
本体2内に流入する畜産排水D中に散気する散気装置21
が形成されている。この散気装置21は、互いに等間隔離
間した位置にマトリクス状に槽本体2の底部内面に複数
配設されいる。そして、この散気装置21には、散気ディ
スク22が使用され、この散気ディスク22にブロワ23が逆
止弁を介して接続されている。また、散気装置21は、槽
本体2内の畜産排水Dを散気して、この畜産排水Dの溶
存酸素量を1mg/l以上にする。
【0029】さらに、散気ディスク22は、細かい泡によ
り畜産排水Dを曝気して、この畜産排水Dの異常発泡の
発生を防止する。ここで、このブロワ23は、インバータ
制御されている。また、このブロワ23には、このブロワ
23の運転をオンオフする図示しない運転スイッチが取り
付けられている。
【0030】また、このブロワ23と散気装置21との間に
は、図5に示すように、このブロワ23から吐出された空
気の供給量を調整する風量計24が逆止弁25を介して取り
付けられている。この風量計24は、散気装置21へと供給
される空気の風量を0.8〜4.0m/minに調整
する。
【0031】さらに、槽本体2の下端近傍の側面には、
点検用のマンホール27が形成されている。このマンホー
ル27には、このマンホール27を水密に密閉する蓋体28が
着脱可能に取り付けられている。また、槽本体2の底部
近傍の側面には、内部の畜産排水Dを強制的に排出させ
る排出口としてのドレン29が形成されている。
【0032】そして、槽本体2の排出管15から排出され
た畜産排水Dの処理水F1が供給される位置には、図5に
示すように、第1の曝気槽31が設置されている。さら
に、この第1の曝気槽31により処理された畜産排水Dの
処理水F2が供給される位置には、第2の曝気槽32が設置
されている。これら第1および第2の曝気槽31,32内に
は、表面に好気性微生物などが生息する図示しない担体
がそれぞれ多数個挿入されている。
【0033】また、これら第1および第2の曝気槽31,
32それぞれには、これら第1および第2の曝気槽31,32
内に流入した畜産排水Dの処理水F1,F2をそれぞれ曝気
する散気装置33,34が逆止弁35,36を介してそれぞれ取
り付けられている。これら散気装置33,34それぞれに
は、散気ディスクが使用されている。また、これら散気
装置33,34それぞれは、ブロワ23に接続されており、こ
のブロワ23から吐出される空気により、第1および第2
の曝気槽31,32内の畜産排水Dの処理水F1,F2をそれぞ
れ曝気する。
【0034】ここで、このブロワ23には、第1の曝気槽
31内へと先端が逆止弁37を介して挿入された空気逃がし
38が逆止弁39を介して接続されている。また、散気装置
33,34には、例えば2台の第1の曝気槽用ブロワ41およ
び第2の曝気槽用ブロワ42が逆止弁43,44をそれぞれ介
して接続されている。これら第1および第2の曝気槽用
ブロワ41,42それぞれには、これら第1および第2の曝
気槽用ブロワ41,42を手動によりタイマ運転させる図示
しないタイマスイッチと、これら第1および第2の曝気
槽用ブロワ41,42の運転をオンオフする図示しない運転
スイッチとが取り付けられている。
【0035】さらに、これら第1および第2の曝気槽用
ブロワ41,42には、予備ブロワ45が逆止弁46を介して接
続されている。この予備ブロワ45には、この予備ブロワ
45の運転をオンオフする図示しない運転スイッチが取り
付けられている。
【0036】そして、第2の曝気槽32により処理された
畜産排水Dの処理水F3が供給される位置には、流入され
た畜産排水Dの処理水F3を膜分離する分離槽51が設置さ
れている。この分離層51内における底部には、図示しな
いマイクロフィルタ等により畜産排水Dの処理水F3を濾
過する膜分離部52が設置されている。この膜分離部52
は、分離槽51内に流入した畜産排水Dの処理水F3を膜分
離した後に、この分離槽51の外部へと放流管53で排出す
る。
【0037】また、マイクロフィルタの下部には、散気
装置54が取り付けられている。この散気装置54には、分
離槽用ブロワ55が逆止弁56を介して接続されている。こ
の分離槽用ブロワ55は、予備ブロワ45に逆止弁57を介し
て接続されている。また、この分離槽用ブロワ55には、
この分離槽用ブロワ55の運転をオンオフする図示しない
運転スイッチが取り付けられている。
【0038】そして、この分離槽用ブロワ55と散気装置
54との間には、これら分離槽用ブロワ55および散気装置
54を洗浄するための散気管洗浄口59が形成されている。
また、この散気管洗浄口59と散気装置54との間の散気管
58には、逆止弁61が取り付けられている。
【0039】さらに、放流管53の下流側には、この放流
管53内に次亜塩素酸ソーダを注入して、この次亜塩素酸
ソーダを放流管53内に逆流させて、膜分離部52のマイク
ロフィルタをこの次亜塩素酸ソーダで薬液洗浄してこの
マイクロフィルタの目詰まりを防止する薬液洗浄筒62が
取り付けられている。この薬液洗浄筒62には、逆止弁6
3、薬注ポンプ64および逆止弁65を介して、薬注タンク6
6が接続されている。また、この薬注タンク66には、次
亜塩素酸ソーダが、例えば300l流入されている。ま
た、薬注ポンプ64は、マグネット式であり、薬注タンク
66に流入した次亜塩素酸ソーダを薬液洗浄筒62から放流
管53内へと注入する。
【0040】また、放流管53の薬液洗浄筒62を取り付け
た位置よりも下流側には、吸引ポンプ67が逆止弁68を介
して取り付けられている。この吸引ポンプ67は、分離槽
51に流入した畜産排水Dの処理水F3を、膜分離部52のマ
イクロフィルタを通過させて吸引して放流管53へと排出
させる。さらに、この吸引ポンプ67は、分離槽用ブロワ
55または予備ブロワ45の運転によりこの吸引ポンプ67の
運転がオンされる。
【0041】さらに、この吸引ポンプ67には、この吸引
ポンプ67の運転を自動または手動に切り換える図示しな
い手動自動切換スイッチと、この吸引ポンプ67の運転を
オンオフする図示しない運転スイッチとが取り付けられ
ている。
【0042】また、この吸引ポンプ67と薬液洗浄筒62と
の間に位置する放流管53には、この放流管53内における
吸引ポンプ67で吸引する畜産排水Dの処理水F4の圧力を
検知する負圧式の圧力センサ70が逆止弁71を介して取り
付けられている。この圧力センサ70は、放流管53内の圧
力が、例えば20kPa以上であると感知することによ
り、吸引ポンプ67の運転を停止させる。
【0043】さらに、この吸引ポンプ67の下流側の放流
管53には、この放流管53内を通過する畜産排水Dの処理
水F4の流量を所定値に調整する定流量弁72が取り付けら
れている。この定流量弁72は、内部を通過する畜産排水
Dの処理水F4の流量を0.8〜8.0m/hに調整す
る。
【0044】また、この定流量弁72より下流側に位置す
る放流管53には、この放流管53をバイパスするバイパス
管73が接続されている。このバイパス管73には、内部を
通過する畜産排水Dの逆流を防止する逆止弁74が取り付
けられている。
【0045】さらに、このバイパス管73を接続した位置
より下流側の放流管53には、羽根車式の流量計75が取り
付けられている。そして、この流量計75により流量が調
整された畜産排水Dの処理水F4は、逆止弁76を介して図
示しないクッション槽へと放流管53により放流される。
このクッション槽へと放流管53から放流された畜産排水
Dの処理水F4のBODは、20mg/l程度である。こ
こで、このクッション槽内の水位が所定値以上上昇した
場合には、吸引ポンプ67の運転が停止される。
【0046】また、分離槽51内の底部には、この分離槽
51内に堆積した汚泥を外部へと移送する汚泥移送ポンプ
77が設置されている。この汚泥移送ポンプ77は、移送し
た汚泥を図示しないスカム受槽へと排出する。また、こ
の汚泥移送ポンプ77には、この汚泥移送ポンプ77の運転
を手動または自動に切り換える図示しない手動自動切換
スイッチと、この汚泥移送ポンプ77の運転をオンオフす
る図示しない運転スイッチとが接続されている。さら
に、この汚泥移送ポンプ77は、スカム受槽に設置した図
示しない水位センサによる所定値以上の水位の上昇の感
知により停止する。
【0047】さらに、分離槽51内の底部には、この分離
槽51内に堆積した汚泥を槽本体2および第1の曝気槽31
へと移送する汚泥返送ポンプ78が設置されている。この
汚泥返送ポンプ78には、この汚泥返送ポンプ78の運転を
オンオフする図示しない運転スイッチが取り付けられて
いる。また、この汚泥返送ポンプ78の下流側には、槽本
体2および第1の曝気槽31へと移送する汚泥の量を計量
する計量器79が取り付けられている。
【0048】そして、分離槽51には、この分離槽51内の
畜産排水Dの処理水F4の水位を検知する圧力式の水位セ
ンサ81が取り付けられている。この水位センサ81は、所
定値以上の水位の検知により警報を発し、槽本体2へと
畜産排水Dを供給する図示しない供給ポンプを停止さ
せ、所定値以下の水位の検知により吸引ポンプ67および
汚泥移送ポンプ77の運転を停止させる。また、この水位
センサ81は、吸引ポンプ67の運転を制御する。
【0049】次に、上記一実施の形態の排水の前処理方
法を説明する。
【0050】まず、槽本体2内に畜産排水Dを流入させ
て曝気することで、この槽本体2内の担体の表面に生息
した好気性微生物により、この槽本体2内の畜産排水D
が生物分解される。
【0051】さらに、この槽本体2内に畜産排水Dを流
入させていくと、槽本体2内で生物分解された畜産排水
Dの処理水F1が、畜産排水Dを流入した分量だけスクリ
ーン13の下方からこのスクリーン13を通過する。このと
き、畜産排水Dの処理水F1中の担体がスクリーン13によ
り捕捉される。
【0052】また、槽本体2内の畜産排水Dは、曝気に
より、この槽本体2の中央域でドラフトチューブ17内を
通過して上方へと対流し、この中央域の外周域でドラフ
トチューブ17と槽本体2との間を通過して下方へと対流
する。
【0053】このため、スクリーン13を通過できない担
体は、スクリーン13の外側面に衝突した後、槽本体2内
の畜産排水Dの対流により、このスクリーン13の外側面
に沿って上方へと対流した後、この槽本体2の外周域か
ら下方へと対流していく。
【0054】そして、スクリーン13を通過した畜産排水
Dの処理水F1は、排出受口7の外周面とカバー体11の内
周面との間を上昇した後、この排出受口7の上端部か
ら、この排出受口7内へと越流する。
【0055】さらに、この排出受口7内に越流した畜産
排水Dの処理水F1は、この排出受口7の排出口14を通過
した後に排出管15へと流出し、槽本体2の外部へと排出
される。
【0056】次いで、槽本体2の排出管15から排出され
た畜産排水Dの処理水F1は、第1の曝気槽31へと排出さ
れて、この第1の曝気槽31内で生物分解される。
【0057】さらに、この第1の曝気槽31により生物分
解された畜産排水Dの処理水F2は、第2の曝気槽32へと
排出されて、この第2の曝気槽32内で生物分解される。
【0058】この後、この第2の曝気槽32により生物分
解された畜産排水Dの処理水F3は、分離槽51へと排出さ
れる。
【0059】ここで、分離槽51内に堆積した汚泥は、汚
泥移送ポンプ77によりこの分離槽51内に堆積した汚泥を
スカム受槽へと移送する。
【0060】また、分離槽51内に堆積した汚泥の一部
は、汚泥返送ポンプ78により槽本体2および第1の曝気
槽31へと移送される。
【0061】そして、この分離槽51内の畜産排水Dの処
理水F3は、吸引ポンプ67での吸引により、膜分離部52の
マイクロフィルタで膜分離された後、放流管53へと吸引
される。
【0062】さらに、この放流管53に吸引された畜産排
水Dの処理水F4は、クッション槽へと放流される。
【0063】上述したように、上記一実施の形態では、
槽本体2に流入させた畜産排水D中に、酸素溶解効率が
15%以上である散気装置21で散気して、この畜産排水
Dの溶存酸素量を1mg/l以上にしたので、この畜産
排水Dを好気性担体生物処理することにより、発泡しや
すい畜産排水Dであっても、この畜産排水Dを希釈する
ことなく、この畜産排水Dの異常発泡を防止しつつ、槽
本体2で処理した畜産排水DのBODをより効率良く低
減できる。よって、この畜産排水DのBODを所定の数
値にするための後処理を容易にできる。
【0064】この結果、畜産排水Dを希釈して、この希
釈させた畜産排水Dを処理する場合に比べると、処理す
る容量が少なくなるので、畜産排水DのBODを所定の
値にするために必要な処理設備の小型化を図ることがで
きる。よって、小規模の畜舎などでも利用可能となる。
【0065】また、槽本体2内に円筒状のドラフトチュ
ーブ17を設置するとともに、この槽本体2内に設置した
排出受口7の下部に、下方に向けて縮径する円錐部9を
形成したことにより、槽本体2に流入させた畜産排水D
を曝気すると、この畜産排水Dが、槽本体2の中央域で
上方へと対流し、この槽本体2の中央域の外周域で下方
へと対流する。
【0066】よって、槽本体2に流入させた畜産排水D
を略均一に対流させて整流させた状態で、この畜産排水
Dを曝気できるから、この畜産排水Dを均等に攪拌しつ
つ曝気できる。このため、この畜産排水Dをより効率良
く酸素溶解できるから、散気量を低減でき、畜産排水D
を発泡し難くできる。
【0067】さらに、槽本体2に畜産排水Dを供給し続
けることにより、この畜産排水Dが、排出受口7の上端
縁から内部へと越流し、この排出受口7の排出口14を通
過して排出管15から排出される。
【0068】そして、カバー体11と排出受口7との間を
スクリーン13で覆ったので、カバー体11と排出受口7と
の間を畜産排水Dの処理水F1が通過する際に、このスク
リーン13で畜産排水Dの処理水F1中の担体を捕捉し、槽
本体2からの担体の流出を防止できる。
【0069】また、排出受口7からカバー体11に向けて
スクリーン13を上方に傾斜させたことにより、畜産排水
Dの処理水F1がスクリーン13を通過する際に、この畜産
排水Dの処理水F1中の浮遊物質や担体などがスクリーン
13の外側面に沿って上昇するため、このスクリーン13
は、目詰まりを起こさない。
【0070】なお、上記一実施の形態では、槽本体2内
に畜産排水Dを流入させて、この畜産排水Dを処理する
構成について説明したが、生物分解により処理できる排
水、例えば屎尿排水などであれば、畜産排水以外の排水
でも処理できる。
【0071】また、有底円筒状の排出受口7を槽本体2
内に配設して、この槽本体2内の畜産排水Dを排出受口
7から越流させて排出する構成について説明したが、こ
の槽本体2内の担体を越流させることなく、この槽本体
2内に流入させた畜産排水Dを越流させて排出できれ
ば、どのような構成であってもよい。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の排水の前処理方法によれ
ば、所定濃度以下の排水中に散気し、この排水の溶存酸
素量を1mg/l以上にし、この排水を好気性担体生物
処理するので、この排水を無希釈で処理でき、また、酸
素溶解効率の高い散気により泡を出さないように少ない
風量で散気できるから、異常発泡を防止でき、排水を効
率良く処理でき、排水の処理設備を小型化できる。
【0073】請求項2記載の排水の前処理方法によれ
ば、請求項1記載の排水の前処理方法の効果に加え、発
泡しやすい畜産排水であっても、無希釈で異常発泡を防
止しつつ効率良く処理できる。
【0074】請求項3記載の排水の前処理方法によれ
ば、請求項1または2記載の排水の前処理方法の効果に
加え、生物化学的酸素要求量が15000mg/l程度
の高濃度の排水でも、この排水を散気して溶存酸素量を
1mg/l以上にし、この排水を好気性担体生物処理す
ることにより、この排水を無希釈で効率良く処理でき
る。
【0075】請求項4記載の排水の前処理方法によれ
ば、請求項1ないし3いずれか記載の排水の前処理方法
の効果に加え、酸素溶解効率が15%以上である散気装
置で排水を散気することで、この排水の溶存酸素量を1
mg/l以上にする際の散気風量を低減できるので、異
常発泡を防止でき、この排水を好気性担体生物処理する
ことにより、少ない散気風量で済むから、排水の処理設
備を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水の前処理方法の一実施の形態を示
す一部を切り欠いた側面図である。
【図2】同上排水の前処理方法を示す上面図である。
【図3】同上排水の前処理方法を示す説明図である。
【図4】同上排水の前処理方法の槽本体の底面を示す説
明図である。
【図5】同上排水の前処理方法を用いた排水処理方法を
示す説明図である。
【符号の説明】
21 散気装置 D 排水としての畜産排水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D003 AA14 AB02 BA02 CA02 DA09 EA14 FA02 FA05 FA06 4D028 AA04 AB00 BA00 BB02 BC17 BC24 BD17 CA01 CA07 CA09 CB02 CB03 CC09 CD05 4G035 AA01 AB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定濃度以下の排水中に散気して、この
    排水の溶存酸素量を1mg/l以上にし、 この排水を好気性担体生物処理することを特徴とする排
    水の前処理方法。
  2. 【請求項2】 排水は、畜産排水であることを特徴とす
    る請求項1記載の排水の前処理方法。
  3. 【請求項3】 排水の生物化学的酸素要求量は、150
    00mg/l以下であることを特徴とする請求項1また
    は2記載の排水の前処理方法。
  4. 【請求項4】 酸素溶解効率が15%以上の散気装置で
    排水を散気することを特徴とする請求項1ないし3いず
    れか記載の排水の前処理方法。
JP2000401262A 2000-12-28 2000-12-28 排水の前処理方法 Pending JP2002200498A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000401262A JP2002200498A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 排水の前処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000401262A JP2002200498A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 排水の前処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002200498A true JP2002200498A (ja) 2002-07-16

Family

ID=18865726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000401262A Pending JP2002200498A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 排水の前処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002200498A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010012458A (ja) * 2008-06-06 2010-01-21 Asahi Kasei Chemicals Corp 有機性排水の処理方法及び排水処理装置
CN102285713A (zh) * 2011-06-08 2011-12-21 重庆大学 一种膜生物反应器及其水处理控制方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010012458A (ja) * 2008-06-06 2010-01-21 Asahi Kasei Chemicals Corp 有機性排水の処理方法及び排水処理装置
CN102285713A (zh) * 2011-06-08 2011-12-21 重庆大学 一种膜生物反应器及其水处理控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2536556C (en) Wastewater treatment system and method
US6200472B1 (en) Three stage sewage treatment system
US5490935A (en) Method for treating wastewater
JP4447579B2 (ja) 汚水処理装置
US6406619B1 (en) Three stage sewage treatment plant
US5695635A (en) Ozone purifying apparatus
US5874002A (en) Sewage treatment method and apparatus therefor
JPH10156159A (ja) 混合及び曝気装置
US20090301966A1 (en) Method and device for purifying wastewater
US6982033B2 (en) Aerobic treatment plant with filter pipe
JP2002200498A (ja) 排水の前処理方法
JPH04290590A (ja) 浄化槽における膜分離装置
TW201819314A (zh) 微生物反應槽以及排水處理方法
US6228258B1 (en) Sewage treatment system with chlorinator
EP1566498B1 (en) Method of pumping wastewater, and wastewater pump
US6093316A (en) Sewage treatment apparatus
JP2003117583A (ja) 生物反応槽およびその攪拌方法
CN111689602B (zh) 一种芬顿氧化反应装置
CN109292968B (zh) 一种聚合氯化铝强化型好氧颗粒污泥膜生物反应器的一体化污水处理装置
JPH11138192A (ja) 槽の水中に酸素を溶け込ませる装置及び方法
CN212504218U (zh) 污水生化处置装置
KR102300414B1 (ko) 고효율 하폐수 막분리 처리 시스템
US10519055B1 (en) Aerobic wastewater treatment systems and methods of fabrication
CN208933077U (zh) 适于垃圾渗滤液废水处理的集成反应设备
US20240083790A1 (en) Wastewater Treatment Method and System