JP2002200020A - 用 具 - Google Patents

用 具

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JP2002200020A
JP2002200020A JP2000403275A JP2000403275A JP2002200020A JP 2002200020 A JP2002200020 A JP 2002200020A JP 2000403275 A JP2000403275 A JP 2000403275A JP 2000403275 A JP2000403275 A JP 2000403275A JP 2002200020 A JP2002200020 A JP 2002200020A
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permeable container
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JP2000403275A
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English (en)
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Yasushi Kakizawa
恭史 柿澤
Kanichi Hagiwara
寛一 萩原
Mihoko Inaba
美穂子 稲葉
Takeshi Onuki
毅 大貫
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Original Assignee
Lion Corp
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 身体、食器、家具、車等の洗浄、清拭、
マッサージなどに使用する水透過性収容体に、非線形弾
性を示す小型弾性体を複数個封入してなる用具であっ
て、上記小型弾性体の圧縮弾性率が80%以上であると
共に、長辺又は最大径が上記水透過性収容体の収容部短
辺又は最小内径の0.01〜0.25倍の大きさであ
り、且つ上記水透過性収容体の水透過性が1.3リット
ル/(m2・秒)以上であることを特徴とする用具。 【効果】 本発明によれば、肌あたりや被洗浄面に細
かなキズをつけたりする点が改良され、使い勝手にも優
れるのみならず、被接触面の凹凸部にフィットして、高
い洗浄効果、マッサージ効果を有する用具が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手足、ボディー、
顔等の身体用洗浄用具、身体用マッサージ用具、食器用
洗浄、清拭用具、家具、床、風呂等の家庭用洗浄、清拭
用具、車等の洗浄、清拭用具などとして広く用いられる
用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、身体の洗浄や食器、家具、床、風呂、車等の硬表面
の洗浄などに、柔軟性のあるウレタン発泡体のような多
孔性弾性体が広く使用されている。この種の多孔性弾性
体は、物体内に空孔があることで気体を取りこむことも
可能であり、良好な泡立ち、高含水性を有し、また、弾
性体自体は柔軟性があるので被洗浄物の表面を傷つけに
くいものとなっている。
【0003】しかしながら、赤ちゃんの肌やアトピー性
皮膚炎等の皮膚疾患を持つ部位を、多孔性弾性体を用い
て洗浄する場合には、肌に赤み、かゆみを生じる等の問
題点があった。また、高級漆塗り食器の表面や、ワック
スコーティングした家具表面、床面、自動車塗装表面を
多孔性弾性体を用いて洗浄する場合には、光沢が減少す
る等の問題があった。
【0004】これは、多孔性弾性体の切断面はマクロに
見るとなめらかであるが、ミクロ的に見ると、多孔性弾
性体の持つ空孔のシェル部分が、切断面では鋭角的にむ
き出しになっており、被洗浄物に細かなキズをつけてい
るためと考えられている。
【0005】そこで、多孔性弾性体が被洗浄物の表面に
直接ふれないようにする試みとして、1枚あるいは複数
枚の織布または不織布等のシートで、適当な大きさにカ
ットしたウレタン発泡体等の多孔性弾性体の1枚あるい
は複数枚を積層した表面を覆い、端部を縫製や熱プレス
等により一体化したものが多数市販されている。
【0006】しかしながら、このように、シートで多孔
性弾性体の表面を覆う処理により、多孔性弾性体の鋭角
的な突起はなくなり、肌あたりや被洗浄面の細かなキズ
は改良されるものの、シートと多孔性弾性体の変形しや
すさが大きく異なることから洗浄中にはシートにたるみ
が生じ、シートと多孔性弾性体が大きな摩擦抵抗を持つ
ことからこのたるみは復元しにくく、その結果、シート
に「よれ」が生じた。シートの「よれ」は、被洗浄面へ
の密着性が失われるために、洗浄力の低下や皮膚洗浄時
の違和感を感じさせ、シートと多孔性弾性体との一体感
がなく、使いにくい場合があった。
【0007】また、多孔性弾性体は、被洗浄物の凹凸部
分に充分フィットさせたり、部分的に押圧を上げて、洗
浄効果を高めたり、あるいは身体洗浄の場合には若干の
マッサージ効果を与えるように、その表面を凹凸のいわ
ゆるプロファイル加工を施したものもあるが、通常のプ
ロファイル処理では、被洗浄面の細かな凹凸にフィット
させるために鋭角的な凹凸をつけたり、充分な洗浄効果
やマッサージ効果を与えるために深い凹凸や細かな凹凸
をつけることは困難である。更に、表面を凹凸のいわゆ
るプロファイル加工を施した多孔性弾性体の場合、シー
トで表面を覆ってしまうと、被洗浄物の凹凸部分にフィ
ットせず、充分な洗浄効果や、充分なマッサージ効果が
得られなくなってしまう場合がある。
【0008】更に、例えば身体に使用する用具の場合、
上述したような肌あたりの良さ、使い易さ、マッサージ
効果、洗浄効果に加えて、種々のスキンケア効果を有す
ることが望ましいが、このような要望を全て満足するよ
うな用具はなかった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、身体に用いる場合には、肌あたりが良く、且つ使用
性に優れるのみならず、用途に応じて良好なマッサージ
感触等を与えたり、皮膚の凹凸部分に充分フィットして
良好な洗浄性能を発揮させることもでき、一方、身体以
外の洗浄、清拭等に用いる場合には、被接触面を傷つけ
ることなく、且つ使用性に優れるのみならず、凹凸部分
の汚れに対して優れた掻き出し効果を発揮させることも
でき、更に、例えばスキンケア効果等を有する有効成分
などを含有する各種組成物のデリバリー作用を持たせる
ことも可能な用具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため、鋭意検討した結
果、特定大きさの例えば軟質ポリウレタンのような多孔
性弾性体等の小型弾性体を不織布などからなる水透過性
収容体に複数個封入することによって、後述する実施例
に示すように、被洗浄面にキズをつけることなく、且つ
洗浄時等の使用時に水透過性収容体のよれ等を防止し、
水透過性収容体と多孔性弾性体等の小型弾性体との一体
感を与えて、優れた使用性が得られることを見出し、更
に鋭意検討した結果、例えば裁断した多孔性弾性体等を
使用すると、被接触面の凹凸部分に充分フィットして、
より優れた洗浄効果や良好なマッサージ感触が得られる
ことを見出した。
【0011】また、本発明者らは、水透過性収容体に、
上記のような特定大きさの複数個の小型弾性体と共に、
例えば入浴剤組成物を封入した用具を用いて、浴槽内で
身体をこすると、弾性体、入浴剤組成物、水透過性収容
体をそれぞれ単独で用いて同様に身体をこすった場合と
比べて、肌あたりの良さ、使用性、ヒフ洗浄効果、マッ
サージ効果に優れるのみならず、優れたスキンケア効果
が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
【0012】即ち、本発明は、身体、食器、家具、車等
の洗浄、清拭、マッサージなどに使用する水透過性収容
体に、非線形弾性を示す小型弾性体を複数個封入してな
る用具であって、上記小型弾性体の圧縮弾性率が80%
以上であると共に、長辺又は最大径が上記水透過性収容
体の収容部短辺又は最小内径の0.01〜0.25倍の
大きさであり、且つ上記水透過性収容体の水透過性が
1.3リットル/(m2・秒)以上であることを特徴と
する用具を提供する。
【0013】ここで、上記小型弾性体が多孔性弾性体か
らなり、該多孔性弾性体の短辺又は最小径が多孔性弾性
体の平均セル径の3倍以上であったり、上記小型弾性体
が中空球状体であり、該中空球状体の最大外径が5〜3
0mmであり、且つ中空球状体を構成する皮の平均厚さ
が該中空球状体の最小内径の0.01〜0.3倍であれ
ば、より好適である。
【0014】また、上記用具が、更に、水溶性物質及び
/又は水分散性物質を含有する液状組成物又は粉体状組
成物を封入したものであると、更に好適である。上記液
状組成物又は粉体状組成物が界面活性剤を含むものであ
ったり、上記液状組成物又は粉体状組成物が化粧品組成
物又は洗浄剤組成物であると、より好適である。
【0015】以下、本発明をより詳細に説明すると、本
発明の用具は、いずれも手足、ボディー、顔等の身体の
洗浄、マッサージ、食器等の洗浄、清拭、家具、床、風
呂、車等の硬表面の洗浄、清拭などに広く用いられるも
のである。
【0016】本発明の用具は、例えば図1に模式的に示
す用具1のように、水透過性収容体2の収容部2aに小
型弾性体3が複数個封入されたものであり、より好まし
くは、複数個の小型弾性体3と共に、図示しない液状組
成物、粉体状組成物が封入されたものである。ここで、
上記水透過性収容体は、内容物を封入できるものであれ
ば何を用いてもよく、例えば袋状の構造、二枚あるいは
複数枚のフィルムの間に小型弾性体を挟み込むようにし
て周辺部を接着した構造、1枚のフィルムを折り返し、
小型弾性体を包み込むように周辺部を接着した構造等か
らなるものを使用することができる。
【0017】上記水透過性収容体の材質としては、水に
不溶性の素材であればよく、レーヨン、キュプラ、アセ
テート、ナイロン、ポリアミド、アクリル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリ塩化
ビニルなど合成系のものや、綿、麻、ケナフ、パルプ、
絹、羊毛など天然系のものが好ましく用いられる。これ
らの中でも、レーヨン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ウレタン等がより好適に用いることができる。
【0018】上記水透過性収容体として、上記材質の繊
維を用いる場合、例えば厚織り,糸織り,ガーゼ,コー
ル天,ネル等の織布,平編み,ゴム編み,タック編み,
二目編み等の製法による編布、スパンレース,スパンボ
ンド,サーマルボンド,ケミカルボンド,ニードルパン
チ等の製法による不織布、フィルム状やネット状、プラ
スチック状、あるいはこれらの表面に植毛加工したもの
等が例示されるが、これらの中でも特に不織布が好適に
使用され、更に好ましくは、スパンレース不織布、スパ
ンボンド不織布である。
【0019】ここで、スパンレース不織布の素材は、特
に限定されないが、合成繊維を単独で使用するか、又は
合成繊維とセルロース系繊維との混紡とすることが望ま
しい。合成繊維としては、種々の合成繊維が使用でき、
例えばポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィ
ン系の樹脂からなる繊維、ポリエチレンテレフタレート
等のポリエステル系の樹脂からなる繊維、ポリアクリル
系樹脂からなる繊維、ナイロン等のポリアミド系の樹脂
からなる繊維、これらの樹脂共重合物、変性物からなる
繊維が挙げられる。
【0020】また、芯鞘構造複合繊維、分割性複合繊維
等の複合合成繊維も用いることができる。芯鞘構造複合
繊維としては、鞘成分に、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン系樹脂、芯成分に、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂から
選ばれる1種又は複数種の共重合体成分で、芯成分が鞘
成分の融点より20℃以上融点の高い樹脂から構成され
るものが好適である。分割性繊維としては、ポリエチレ
ンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフ
タレート/ナイロン、ポリエチレンテレフタレート/ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/エチレン
−ビニルアルコール共重合体、ポリプロピレン/ポリエ
チレン等の組み合わせがあり、分割数は特に制限はな
い。これらの合成繊維は1種類で用いても良いし、2種
以上を組み合わせて使用してもかまわない。特に分割性
繊維を用いると、表面の掻き取り性に優れるので好適で
ある。
【0021】一方、セルロース系繊維としては、種々の
セルロース系繊維が使用でき、例えばコットン、パル
プ、麻、ケナフ等の天然セルロース系繊維や、レーヨン
繊維、テンセル繊維、キュプラ等の再生セルロース繊維
などが挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いるこ
とができる。
【0022】スパンレース不織布に用いる繊維の繊度は
特に制限されないが、5dtex(デシテックス)以
下、特に2.7dtex以下、さらには1.9dtex
以下である方が、パック表面の柔らかさの面から好まし
く、5dtexを超えるとウオータージェットで交絡し
にくくなり、不織布強度が弱くなる場合がある。
【0023】スパンボンド不織布の素材は、特に限定さ
れるものではなく、公知のスパンボンド不織布は何でも
用いることができ、例えばポリプロピレンスパンボンド
不織布(例えば出光石油化学(株)製ストラテック
等)、ポリエチレンスパンボンド不織布、ポリオレフィ
ンスパンボンド不織布、ポリエステルスパンボンド不織
布(例えば旭化成工業(株)製エルタス等)、ポリウレ
タンスパンボンド不織布(例えばカネボウ合繊(株)製
エスパンシオーネ等)、ナイロンスパンボンド不織布
(例えば旭化成工業(株)製エルタスN01050
等)、芯鞘構造複合繊維スパンボンド不織布(例えばチ
ッソ(株)製LB−7140等、シンワ(株)製ハイボ
ン6500、ユニチカ(株)製エルベス等)、分割性複
合繊維スパンボンド不織布(例えばユニチカ(株)製ア
ルシーマ等)等が挙げられ、これらの中でも、不織布強
度と、表面の柔らかさの面から、ポリウレタンスパンボ
ンド不織布、芯鞘構造複合繊維スパンボンド不織布、分
割性複合繊維スパンボンド不織布が好適に用いられる。
【0024】これらのスパンボンド不織布は、表面状態
の改質、毛羽立ち防止、不織布強度の向上等の目的で、
3次元的な交絡等の(例えばウオータージェット、ニー
ドルパンチ等)処理を行っても良い。
【0025】スパンボンド不織布に用いる繊維の平均繊
度は特に制限はないが、25dtex以下、特に12d
tex以下、さらには5dtex以下であると、例えば
皮膚に用いたときの肌触りの向上の面で好ましい。
【0026】本発明の水透過性収容体として、不織布を
用いる場合、不織布の目付は15〜120g/m2、好
ましくは25〜90g/m2が好適である。15g/m2
以下では不織布の強度が弱いため、マッサージにおいて
破れやすくなる場合があり、また、120g/m2を超
えると、水の透過性が悪くなる場合がある。
【0027】本発明に用いる水透過性収容体は、水透過
性をコントロールするために、繊維表面あるい収容体表
面に界面活性剤や油剤等を塗布したり、コロナ放電処
理、プラズマ放電処理、フレーム処理、薬品処理等をす
ることにより表面を親水的にすることもできる。また、
合成繊維を紡糸あるいは重合するときに、カルボキシル
基(−COOH)又はその塩、スルホ基(−OSO
3H、−SO3H)又はその塩、リン酸基又はその塩、ヒ
ドロキシル基(−OH)、アミノ基(−NH2)、四級
アンモニウム基(−N(CH32R、ここで、Rは、C
1〜C18の直鎖又は分岐鎖アルキル、フェニル基であ
る。)等の親水基を持つモノマー、オリゴマー、ポリマ
ーを、ランダム共重合、ブロック共重合、グラフト重合
するか、これらの親水基を持つポリマーを練り混みで入
れることもできる。なお、界面活性剤処理では、繰り返
し使用において親水性が失われる場合があり、コロナ処
理では経時的に親水性が劣化する場合があるので、繰り
返し使用時や経時的な水透過性の向上を特に必要とする
場合は、合成繊維に親水基を持たせるようにすることが
好ましい。
【0028】本発明において、水透過性収容体は、水透
過性が1.3リットル/(m2・秒)以上、好ましくは
2.4リットル/(m2・秒)以上、より好ましくは
4.0リットル/(m2・秒)以上である。水透過性が
小さすぎると、用具内部に水が浸透しにくく、本発明の
目的とする洗浄・清拭効果が得られないばかりか、肌あ
たり、使用性が悪くなる。なお、水透過性の上限は、特
に制限されるものではなく、小型弾性体が飛び出してこ
ない程度の構造を持つものを使用することができる。な
お、2枚以上の水透過性収容体を使用する場合、水透過
性は、最外層にあたる袋を構成する少なくとも1種類の
水透過性収容体の水透過性が上記条件を満たしていれば
使用上問題なく、例えば2種類の表面性の異なるシート
を用いて袋を構成する場合の1種類や、後述するように
袋と袋が重なっている場合には内側の袋の水透過性は制
限されるものではない。なお、本発明において、水透過
性は、下記方法によって求めることができる。
【0029】<水透過性の測定方法>水透過性収容体を
45φmmに切り抜いたサンプルを5枚用意し、100
メッシュステンレス製サポートスクリーン付きガラス製
減圧濾過用フィルターフォルダー(アドバンテック東洋
(株)製KGS−47;ファネル容積320mL、メッ
シュ部33φmm)にサンプルをセットし、常圧でファ
ネル部に水を注入し、200mLの目盛りから100m
Lの目盛りに水位が下がるまでの時間を1/100秒単
位で計測し、下記の式より水透過性を求め、5回の平均
値を算出する。 水透過性=0.1(L)÷[8.55×10-4
(m2:メッシュ部面積)・(秒:200〜100mL
に要した時間)]
【0030】また、上記水透過性収容体を構成する素材
の厚さは、特に制限されるものではないが、通常、平均
厚さが0.1〜2mm、特に0.2〜1.2mm程度が
好適である。薄すぎると、本発明が目的とする肌あたり
の良さ等が充分に得られない場合があり、厚すぎると、
本発明が目的とする使用性、洗浄効果、マッサージ効果
などが充分に得られない場合がある。なお、後述するよ
うに、水透過性収容体を重ねて使用する場合、一面を形
成する収容体の合計厚さが上記範囲となるようにする
と、好適である。
【0031】上記水透過性収容体の形状としては、持ち
やすく、マッサージがしやすいものであれば特に限定さ
れず、上述したような構造からなるものを使用すること
ができるが、例えば上述したような袋状の構造からなる
袋体であれば、本発明の用具とする際に、上記小型弾性
体を詰め加工することにより製造でき、特に後述するよ
うに粉体状組成物を封入する際に、該組成物分を同時に
入れることができるので、より好適である。このような
袋体の場合、その形状としては、四角形(長方形・正方
形等、また、これらの角部を落としたものも含む)及び
丸形(楕円形も含む)が好ましい。また、水透過性袋の
大きさは、例えば四角形の場合、長辺×短辺が8〜18
cm×5〜12cmであるものが好ましい。この範囲よ
りはずれると、小さすぎたり大きすぎたりして持ち難く
なり、十分にマッサージしたり、洗浄することが困難と
なる場合がある。丸形の場合には、四角形と同様の理由
により、長径×短径が8〜18cm×5〜12cmであ
るものが好ましい。また、収容部の大きさは、小型弾性
体の収容能力を考慮すれば、例えば四角形の場合、長辺
×短辺が7.5〜17.5cm×4.5〜11.5c
m、丸形の場合には、長径×短径が7.5〜17.5c
m×4.5〜11.5cmであるものが好ましい。な
お、袋体以外の形状のものを使用する場合も同様であ
る。
【0032】本発明の水透過性収容体の製造方法は、特
に制限されるものではなく、使用する材質、目的とする
形状等により公知の製造方法を適宜選定して製造するこ
とができ、例えば水透過性収容体となる材料を開口部を
有する袋状に形成し、この袋体の中に小型弾性体等を収
容した後、適宜手段で上記開口部を密封する方法、水透
過性収容体となる二枚あるいは複数枚のフィルムの間に
小型弾性体を挟み込むようにして周辺部を接着する方
法、水透過性収容体となる1枚のフィルムを折り返し、
上記小型弾性体を包み込むように周辺部を接着する方法
等が挙げられる。なお、水透過性収容体を構成する素材
の30質量%以上が、熱融着性のある材料であれば、ヒ
ートシールにより良好に収容体を袋状等の形に成形でき
るが、それ未満の場合では、接着強度の面から縫製、接
着剤により形成することが望ましい。
【0033】ここで、ヒートシール方法としては、例え
ば熱板シーラー、インパルスシーラー、フレームシーラ
ー等を採用することができ、加熱した後に、冷却板等で
プレスしながら冷却してもよい。また、高周波シーラ
ー、超音波シーラー等の内部加熱方式のヒートシールも
好適に用いられる。3方シール、4方シール、リングシ
ール、背張りなどのシール方式についても制約はない。
なお、上記方法の中でもインパルスシーラーや加熱後に
冷却板でプレスしながら冷却する方法は、特にシール強
度に優れるので、より好適である。また、はかま(ヒー
トシール部分の外側に数ミリのシールされない部分を残
すこと)を作ると、シール部分がヒフに当たっても痛さ
を防ぐことができるので、より好適である。
【0034】本発明の上記水透過性収容体は、用具表面
を構成する収容体の表面平滑性が上記範囲となる限り、
ヒートシール性の付与又は向上、厚みを持たせる、掻き
取り性を向上させる等の目的で異種の収容体を重ね合わ
せて使用してもよい。具体的には、例えば重ね合わせた
収容体同士を一体化したり、毛羽立ちを防ぐ目的で、水
流交絡やニードルパンチ等の三次元的交絡方法を用いた
処理を行ってもよい。また、色、模様、エンボス、メッ
シュ、印刷などがあってもよい。また、表面性の異なる
収容体を二種以上用いてもよく、例えば袋の中に袋が入
っていても良いし、袋と袋が重ね合わさっていてもよ
い。この場合、後述するように、液状組成物、粉体状組
成物を封入するのであれば、該組成物の徐放性のため
に、内袋は水溶性のものであってもよい。また袋が分割
されていても良いし、連続して作られた袋を適宜切り離
して使っても良く、そのためのミシン目が入っていても
よい。
【0035】本発明において、上記水透過性収容体に封
入される小型弾性体は、非線形弾性を有するものであ
り、応力−ひずみ曲線が例えば3次関数、タンジェント
曲線等の非線形になるような弾性を有するものであり、
ばね等のような線形弾性体は含まない。また、上記小型
弾性体の圧縮弾性率は、80%以上、好ましくは90%
以上、より好ましくは95%以上である。圧縮弾性率が
小さすぎると、本発明の目的とする効果が充分に得られ
ない。なお、本発明において、上記小型弾性体の圧縮弾
性率は下記方法によって求めることができる。
【0036】<圧縮弾性率の測定方法>圧縮弾性率は、
JIS L1018に準じ、小型弾性体数、標準圧力、
一定圧力等を次のように変更して測定する。即ち、圧縮
弾性率は、小型弾性体を5個採取し、テクスチャーアナ
ライザー(SMS社製、TA−XT2)に(圧縮弾性率
は小型弾性体の大きさに関係なく)20φmmのプロー
ブをセットし、0.2gfの加重を検知したときの小型
弾性体の厚みT(mm)を測定し、この厚みが半分(T
0mm)になるまで圧縮し、1分間放置する。次に加え
た圧力をのぞき、1分間放置した後、0.2gfの加重
を検知したときの弾性体の厚みT1(mm)を測定し、
次の式によって圧縮弾性率(%)を求め、5回の平均値
を算出し、整数値に丸める。 圧縮弾性率(%)=(T1−T0)÷(T−T0)×10
【0037】また、上記小型弾性体の大きさは、該小型
弾性体の形状が角柱、角錐等であれば長辺、円柱、ラン
ダム形状、円錐、球状等であれば最大径が、上記水透過
性収容体の収容部短辺(角形等の場合)又は最小内径
(円形等の場合)の0.01〜0.25倍、好ましくは
0.02〜0.20倍、より好ましくは0.04〜0.
18倍である。小型弾性体の長辺又は最大径の上記水透
過性収容体の収容部短辺又は最小内径に対する比率が大
きすぎると、収容体の基布と多孔性弾性体の間によれが
生じ、一体感がなくなる。なお、大きさの異なる小型弾
性体を収容する場合、小型弾性体の長辺又は最大径の上
記水透過性収容体の収容部短辺又は最小内径に対する比
率が0.04〜0.18倍のものが体積分率で50%以
上であることが好ましい。
【0038】また、上記小型弾性体自体の大きさは、角
柱、角錐等であれば、長辺×短辺=1〜28×1〜28
mm、好ましくは2〜11×2〜11mm、より好まし
くは4〜8×4〜8mmとすると、より好適である。小
型弾性体が小さすぎると十分なマッサージ効果、洗浄効
果が得られない場合があり、大きすぎると必然的に上記
水透過性収容体が大きくなりすぎて、用具の持ち易さな
どが損なわれる場合がある。
【0039】更に、上記水透過性収容体に封入される小
型弾性体の数は、複数個、即ち、2個以上であればよい
が、好ましくは40〜10000個、より好ましくは1
00〜1000個である。封入する小型弾性体の数が少
なすぎると、本発明が目的とするマッサージ効果、洗浄
効果が得られない。更に、用具としての持ち易さなどを
考慮すれば、小型弾性体を封入した後の上記水透過性収
容体の厚さが0.3〜5cm、特に0.5〜cmにな
るような数であると、より好適であり、また、上記水透
過性収容体の内容積に対する小型弾性体の合計封入量
(みかけの体積)が、30〜95%、特に60〜90%
となるようにすると、より好適である。
【0040】上記小型弾性体は、上記弾性特性を有する
限り、その構成が特に制限されるものではなく、例えば
適当な大きさに裁断等した多孔性弾性体、ゲル状組成
物、ゴム状組成物、繊維の積層物、中空球状体等を挙げ
ることができ、これらの中でも、多孔性弾性体、中空球
状体等がより好適である。特に多孔性弾性体の中でも、
裁断した多孔性弾性体を使用すれば、エッジが微細な凹
凸部分に充分フィットしてより高い洗浄効果、より良好
なマッサージ感触が得られるので、更に好適である。
【0041】本発明の小型弾性体は、上記弾性を有する
ことが可能である限り、その材質が特に制限されるもの
ではなく、例えば合成ゴム、ポリウレタン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ
エステル、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、
ポリアセタール、ABS樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹
脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラスト
マー、ポリ乳酸、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂等の合成樹脂、レーヨン、キュプラ、アセテー
ト、トリアセテート等の再生又は半合成樹脂、天然ゴム
等の天然樹脂、ゲル化剤及び水を主成分とするゲル、ゲ
ル化剤、水及び糖質を主成分とするゲル、天然及び/又
は合成高分子物質を主成分とするゲル、天然及び/又は
合成高分子物質を架橋したゲル等が挙げられ、これらは
1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用するこ
とができる。
【0042】ここで、上記ゲル化剤としては、物理的又
は化学的にゲルを形成する物質であれば、特に制限され
るものではないが、一般的には多糖類、タンパク質、ポ
リペプチド等が挙げられる。より好適には、ペクチン、
ゼラチン、寒天、カラギーナン、デンプン、グルテン、
ガラクタン、ケラチン、デキストリン、こんにゃく粉、
グアーガム、アラビアゴム、ローカストビーンガム、ト
ラガントガム、キサンタンガム、タマリンドガム、アル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエ
ステル、繊維素グリコール酸ナトリウム、繊維素グリコ
ール酸カルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、
デンプンリン酸エステルナトリウム、ポリ(メタ)アク
リル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、
架橋型ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、メチルセル
ロース等のセルロース誘導体などが挙げられる。なお、
物理的ゲル化とは、ゾル状物質の温度を下げてゲル化さ
せることであり、化学的ゲル化とは、多価金属塩類、糖
類、糖アルコール類、有機酸類、有機酸のエステル類、
タンニンなどの化学ゲル化剤によりゲル化させることで
ある。
【0043】上記糖質として、より具体的には、砂糖、
水飴、ブドウ糖、果糖、乳糖、パラチノース、糖アルコ
ール(例えばソルビトール、マルチトール、ラクチトー
ル、キシリトール、エリスリトール、還元パラチノー
ス、還元デンプン糖化物)、オリゴ糖(例えばフラクト
オリゴ糖、イヌロオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、イソマ
ルトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、ラクトスクロール、キ
シロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、パラチノースオリゴ
糖)、ポリオキストロース等が挙げられる。
【0044】上記小型弾性体として多孔性弾性体を使用
する場合、多孔性弾性体としては、半合成樹脂、合成樹
脂等からなり、上記弾性特性を持つ多孔性物質なら特に
制約はなく、例えば有機高分子骨格をもつ合成樹脂系、
半合成樹脂系の発泡体や天然多孔質物質、側鎖に有機基
を持つ無機高分子骨格の発泡体は、すべて使用すること
ができる。
【0045】より具体的には、有機高分子骨格を持つ合
成樹脂の発泡体として、例えば、合成ゴム発泡体、軟質
ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピ
レン発泡体、ポリ酢酸ビニル発泡体、アクリル発泡体、
メラミン樹脂発泡体等が挙げられ、有機高分子骨格を持
つ半合成樹脂系の発泡体として、天然ゴム発泡体、再生
セルロ−ス(ビスコース)発泡体、こんにゃく発泡体
等、有機高分子骨格を持つ天然多孔質物質としては、有
機高分子骨格を持つ海綿、ヘチマ等が挙げられる。ま
た、側鎖に有機基を持つ無機高分子骨格の発泡体として
は、シリコーン発泡体等が挙げられる。これらの発泡体
の中でも、上記再生セルロース発泡体、ポリエチレン発
泡体、ポリウレタン発泡体等の合成樹脂製又は半合成樹
脂製の発泡体が、多孔性弾性体自身の加工性、水透過性
収容体に封入した後の適度な弾性、被接触面の凹部に対
する掻き取り性に優れるので特に好ましい。
【0046】ここで、上記多孔性弾性体は、セルが独立
気泡であっても、連続気泡であってもよい。なお、独立
気泡の場合には、本発明の用具とした時、該用具が水中
に好適に浮かぶため、浴槽や洗い物桶等に投入して使用
する用具を目的とする場合に、より好ましい。一方、連
続気泡の発泡体を用いた場合には、非常に良好な泡立ち
が得られ、身体洗浄用等により好適に用いられる。ま
た、複数種類の多孔性弾性体を混合して使用することも
できる。更に、本発明の多孔性弾性体としては、封入行
程のハンドリング向上、多孔性弾性体の拡散を防ぐた
め、切断面の断面積の25%以下の面積が連結した構造
であってもよい。
【0047】ここで、上記多孔性弾性体が多孔質物質を
気相−固相系複合材料としたとき、固相の構造としてセ
ル(膜)構造を有するものであれば、そのセル径は特に
制限されるものではないが、通常、平均セル径が0.2
〜3mmであることが好ましく、より好ましくは0.4
〜2.2mmである。セル径が小さすぎると、発泡体が
堅くなる場合があり、大きすぎると、弾性が低くなりす
ぎる場合がある。なお、本発明において、多孔性弾性体
の平均セル径は、下記方法によって求めることができ
る。
【0048】<平均セル径の測定方法>多孔性弾性体の
セル径は、JIS K6400収載の方法に従い、25
mm当たりのセル数を、移動距離を測定できるステージ
を備えた実態顕微鏡により測定し、下記の数式により求
めた値を、本発明のセル径とする。 平均セル径=25mm/セル数
【0049】上記多孔性弾性体の製造方法(発泡体の製
造方法)は、特に制限されるものではなく、公知の方法
を採用することができ、例えば連続気泡の弾性体は、初
めから連続気泡として作成する公知の方法の他、独立気
泡の多孔性弾性体を公知のいわゆる爆発法や、アルカリ
化合物等の薬剤で処理する方法により製造することがで
きる。
【0050】本発明の上記多孔性弾性体は、上述したよ
うに、上記水透過性収容体に対して所定の大きさである
ことを要するが、上述したようにセル構造を有する場
合、更に、使用する際の形状が角柱、角錐等であれば短
辺、円柱、ランダム形状、円錐、球状等であれば最小径
が、多孔性弾性体の平均セル径の3倍以上、好ましくは
3〜140倍、より好ましくは5〜50倍であると、好
適である。多孔性弾性体の短辺又は最小径が多孔性弾性
体の平均セル径に対する比率が小さすぎると、多孔性弾
性体の弾性が減少して、本発明が目的とするマッサージ
効果、洗浄効果が得られない場合がある。
【0051】上記大きさの多孔性弾性体は、例えばa液
をb液に滴下して滴状の形態を作る方法、分隔した型に
入れて発泡させる方法などによって、所定の大きさのも
のを得ることも可能であるが、製造性を考慮すれば、適
宜形状に成形した発泡体を所定の大きさ、形状に加工す
る方法が好適であり、その形状としては、立方体、直方
体、角柱、円柱、任意の形状を底面に持つ柱状物等のス
ライス加工と抜き型等の二次元的な加工の2行程により
形成される形状や、角錐、円錐、球状等の3次元的に加
工された形状、シュレッダー等でランダムに裁断した形
状が考えられるが、ランダムに裁断したもの、グライン
ディング、クラッシング等で粉砕したものは、弾性が低
下する場合があったり、不均一性であることから、製造
面や肌のマッサージ効果、凹部の掻き取り性の面を考慮
すれば、立方体、直方体、角柱、円柱等がより好まし
い。なお、本発明で使用する多孔性弾性体としては、異
形状のものを組み合わせて使用することもできる。
【0052】次に、本発明の小型弾性体として、中空球
状体を使用する場合、その材質としては、上述した樹脂
等を使用することができる。ここで、本発明の場合、上
記中空球状体は、真球状、楕円球状、長楕円球状、扁平
球状等のいずれであってもよいが、これらの中でも真球
状が好適である。
【0053】上記中空球状体は、上記水透過性収容体に
封入した時の弾性等を考慮すれば、最大外径が3〜30
mm、好ましくは5〜25mm、より好ましくは8〜1
5mmであり、中空球状体を構成する皮の平均厚さが該
中空球状体の最小内径の0.01〜0.3倍、好ましく
は0.02〜0.2倍、より好ましくは0.05〜0.
1倍であると、好適である。なお、更に、強度、耐久性
等を考慮すれば、中空球状体を構成する皮の厚さは、
0.05〜7.7mm、好ましくは0.1〜5mm、よ
り好ましくは0.25〜1.5mmとすると好適であ
る。
【0054】なお、上記中空球状体の製造方法は、特に
制限されるものではなく、公知の方法に準じて製造する
ことができ、例えば軟式テニスボールの製造方法を応用
することによって、製造することができる。
【0055】本発明の用具は、上記水透過性収容体に、
上記小型弾性体と共に、水溶性物質及び/又は水分散性
物質を含有する液状組成物又は粉体状組成物を適量で封
入すると、より好適である。ここで、本発明の水溶性物
質及び/又は水分散性物質は、不織布等の上記水透過性
収容体でトラップ可能な粉末状組成物、顆粒状組成物、
錠剤状組成物、ゲル状組成物、アモルファス状組成物、
又は、例えば上記多孔性弾性体等に含浸可能な液状組成
物、クリーム状組成物、ジェル状組成物として使用でき
るものであれば、その種類は特に制限されず、例えば界
面活性剤、化粧品成分、洗浄成分等を挙げることがで
き、これらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせ
配合して使用できる。
【0056】本発明の場合、これらの中でも界面活性剤
を含有する組成物、化粧品成分を含有する化粧品組成
物、洗浄成分を含有する洗浄剤組成物等を封入すると、
特に効果的であり、具体的には、上記界面活性剤として
は、通常一般に用いられるアニオン性界面活性剤、非イ
オン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面
活性剤等を挙げることができ、より具体的には、アニオ
ン性界面活性剤として、硫酸アルキルポリオキシエチレ
ン塩、脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩等、カチオン性
界面活性剤として、アルキルアンモニウム塩、ベンザル
コニウム塩等、両性界面活性剤として、アルキルカルボ
キシベタイン、イミダゾリニウムベタイン等、非イオン
性界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、脂肪酸ショ糖エ
ステル等が挙げられる。
【0057】また、上記化粧品成分としては、通常化粧
品で用いられる原料、例えば上記界面活性剤、油分(炭
化水素、高級アルコール、エステル類、シリコーン油、
各種変性シリコーン油、環状シリコーン)、アルコール
類、保湿剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、紫
外線吸収・散乱剤、アミノ酸類、水溶性高分子物質、防
腐剤、乳化剤、鉱物性粉体及び粉末、高分子粉体(球
状、層状、中空状)及び粉末、無機塩、有機塩、香料、
色素、各種有効成分、薬理活性物質、生薬、酵素、水等
を挙げることができ、これらは1種単独で又は2種以上
を適宜組み合わせて使用することができる。
【0058】上記洗浄成分としては、被洗浄面の汚れを
除去し得るものであれば、その種類に特に制限はなく、
上記界面活性剤、アルコール類、アルカリ剤(苛性ソー
ダ、低級アルキルアミン等)、金属イオン封鎖剤(エデ
ト酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム等)、溶剤
(パラフィン類、石油ベンジン、キシレン、n−ヘキサ
ン等)、浸透剤(ベンジルアルコール、アルキレングリ
コール炭酸エステル等)、研磨剤(シリコーン樹脂、酸
化チタン、リン酸カルシウム、無水ケイ酸等)等の洗浄
性を向上する成分の他、保護膜形成成分(シリコーン
油、各種変性シリコーン油、ワックス類等)、潤滑成
分、粘度調整剤、ハイドロトロープ剤、着色剤、酸化防
止剤、防腐剤、殺菌剤、消炎剤、薬効成分等の他にも上
述した化粧品成分の任意の成分も配合し得る。
【0059】上記水透過性収容体に上記組成物を封入す
る場合、その封入量は、特に制限されるものではなく、
例えば粉体状組成物を封入する場合、封入後の上記水透
過性収容体の厚さが0.3〜5cm、特に0.5〜3c
mになるような量に設定すると、用具として持ちやす
く、マッサージしやすいので好ましい。更に、粉体状組
成物であっても液状組成物であっても、上記水透過性収
容体の内容積に対する内容物の容積比、即ち、上記小型
弾性体と上記組成物との合計封入量(体積)が、30〜
95%、特に50〜90%となるようにすると、好適で
ある。
【0060】上記組成物を上記小型弾性体と共に、水透
過性収容体に封入する際の態様は、特に制限されるもの
ではないが、液状組成物であれば、上述したように多孔
性弾性体を使用し、封入する多孔性弾性体に全体的にほ
ぼ均一となるように液状組成物を含浸させると、好適で
ある。一方、粉体状組成物であれば、例えば多孔性弾性
体を使用する場合、封入する多孔性弾性体全体にまぶし
て、多孔性弾性体の各孔、一の多孔性弾性体と隣接する
多孔性弾性体との間隙などに粉体状組成物が全体的に配
されるようにすると、好適である。また、例えば中空球
状体を使用するのであれば、同様に封入する中空球状体
全体にまぶして、中空球状体の表面、一の中空球状体と
隣接する中空球状体との間隙などに粉体状組成物が全体
的に配されるようにすると、好適である。
【0061】ここで、上記組成物を含浸した多孔性弾性
体を水透過性収容体に封入する場合、含浸方法は、特に
制限されるものではないが、例えば以下の含浸方法が好
適に採用される。 ・多孔性弾性体を封入した後に含浸 ・含浸した多孔性弾性体、又は含浸後、水分等をドライ
アップした多孔性弾性体を封入 ・包材にパックを入れ、最後に液を入れる→プレス又は
真空 ・フォームの場合、発泡時に練り込み ・ディッピング、シャワー、スリット ・全成分を混ぜてから含浸 ・バラバラに各成分を入れてプレス又はバイブレーショ
【0062】なお、本発明の場合、複数個の小型弾性体
と共に、液状組成物、粉体状組成物を封入するので、例
えば粉体状組成物であっても上述したように全体的にま
ぶすことによって、用具の中心側にも組成物を配するこ
とができるので、一枚の大きな弾性体と共に封入した場
合に比べて徐放性が得られ、また、上記のように全体的
に組成物を含浸させたり、まぶしたりしないで、例えば
外側(水透過性収容体の内壁)近傍の小型弾性体に組成
物を偏在させたり、芯(用具の中央部)近傍の小型弾性
体に組成物を偏在させることによって、組成物の放出速
度をコントロールすることも可能となる。更に、一枚の
大きな弾性体を入れた場合と比較して、粉剤(粉体状組
成物)、液剤(液状組成物)が、弾性体と弾性体の間隙
に入っているので、使い始めと使い終わりのボリューム
感の変化が少ない。また更に、大きな弾性体の場合、袋
を作った後に弾性体を挿入するのは困難であるが、本発
明の場合、複数個の小型弾性体を使用するので、後から
容易に挿入することができる。更に、大きな弾性体の場
合、弾性体の両側に粉剤(粉体状組成物)を入れない
と、片面からしか成分が放出されないが、本発明の場
合、両面から成分が放出され、また、本発明の小型弾性
体は、水透過性収容体の中を移行できるので、水透過性
収容体の形に自由に移行でき、水透過性収容体との一体
感がある。
【0063】本発明の用具の製造方法は、特に制限され
るものではなく、上述した水透過性収容体の製造方法に
よって製造することができ、上記小型弾性体と共に上記
組成物を封入するのであれば、例えば上記同様に上記水
透過性収容体を開口部を有する袋状に形成し、この袋体
の中に上記液状組成物、粉体状組成物を上記小型弾性体
に含浸させたり、まぶした状態などで収容した後、適宜
手段で上記開口部を密封する方法等が好適である。
【0064】本発明の用具は、通常の身体用洗浄用具、
身体用マッサージ用具、食器用洗浄用具、食器用清拭用
具、家庭用洗浄用具、家庭用清拭用具、洗車用具、車磨
き(清拭)用具などとして使用することができる。本発
明の用具は、従来の用具に比べて、肌あたりがよく、被
洗浄面にキズをつけることがなく、また、小型弾性体と
水透過性収容体との一体感に優れ、良好な使用性を有す
るのみならず、被接触面の凹凸部にフィットするので、
高い洗浄効果が得られ、また、マッサージ効果を得るこ
とも可能である。更に、上記小型弾性体と共に各種組成
物を封入すると、上記効果に加えて、各種組成物によっ
て得られる各種効果を向上させることができ、身体用洗
浄用具、身体用マッサージ用具としてより好適であり、
また、この用具を用いて、入浴時にマッサージ、洗浄を
行うと、マッサージ効果、洗浄効果をより優れたものと
することが可能となるのみならず、各種組成物によって
得られる各種効果もより優れたものとなるので、このよ
うなインバスボディーケア用具として使用すると、更に
効果的である。
【0065】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限さ
れるものではない。なお、下記例において%は、質量%
である。
【0066】[実施例1〜9及び比較例1〜9]表1,
2に示すように、水透過性収容体に小型弾性体を封入し
て、実施例1〜9及び比較例1〜9の身体洗浄、マッサ
ージ用の用具を製造した。10名の被験者が各用具を入
浴時、浴槽内に浸かっているときに、各用具に充分な水
を含ませ、各用具を、顔、首、肩、腕、胸、腹、足を軽
くこするように使用し、その肌あたりの良さ、マッサー
ジ効果、凹部の汚れ(毛穴部分の汚れ)除去効果、水透
過性収容体(不織布)ヨレ防止効果を以下の評価基準に
従って評価し、10名の平均値を算出した。結果を表
1,2に併記する。なお、以下の例において、使用した
小型弾性体の圧縮弾性率及び水透過性収容体の水透過性
は上述した方法により求めた。なお、以下の表中におい
て、 PE:ポリエチレン PET:ポリエチレンテレフタレート PP:ポリプロピレン PU:ポリウレタン NBF:PEとPETの複合繊維 である。
【0067】<評価基準> 5点:非常によい 4点:かなりよい 3点:ややよい 2点:ややよくない 1点:あまりよくない 0点:全くよくない
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】[実施例10〜16及び比較例10〜1
2]表3に示すように、水透過性収容体に小型弾性体と
共に浴用剤組成物を封入して、実施例10〜16及び比
較例10〜12の入浴用マッサージ用具を製造し、10
名の被験者が浴槽内に浸かっているときに、各入浴用マ
ッサージ用具に充分な水を含ませ、各入浴用マッサージ
用具を、顔、首、肩、腕、胸、腹、背中、尻、足等の体
の各部分を軽くこするように使用し、入浴中に肌あたり
の良さ、マッサージ効果、肌の洗浄効果、水透過性収容
体(不織布)ヨレ防止効果を、入浴後に保湿効果、肌が
すべすべになる効果を上記実施例1と同様の評価基準に
従って評価し、10名の平均値を算出した。結果を表3
に併記する。
【0071】
【表3】
【0072】[実施例17〜30及び比較例13〜2
4]表4〜15に示すように、水透過性収容体に小型弾
性体と共に、表16〜29に示す各種組成物を封入し
て、実施例17〜30及び比較例13〜24の各種用具
を製造し、各種用具の肌あたりの良さ、マッサージ効
果、凹部の汚れ(毛穴部分の汚れ)除去効果、水透過性
収容体(不織布)ヨレ防止効果を上記実施例1と同様に
評価した。その他の効果については、以下のように評価
した。結果を表4〜15に併記する。
【0073】また、その他の効果については、10名の
被験者が浴槽内に浸かっているときに、各用具に充分な
水を含ませ、各用具を、各使用部位に軽くこするように
使用し、入浴した後に腰部スリミング効果、脚部むくみ
改善効果、脚部疲労感回復効果、顔肌の保湿効果、顔肌
にハリを持たせる効果、ボディの肌のキメを整える効
果、ボディの肌をしっとりさせる効果、ボディの荒れ肌
にうるおいを与える効果、ボディの荒れ肌改善効果を上
記実施例1と同様の評価基準に従って評価し、10名の
平均値を算出した。
【0074】実施例23及び比較例17については、1
0名の被験者が入浴後に、各用具に充分な水を含ませ、
各用具でボディを軽くこするようにして使用し、これを
2週間継続した。2週間後、美白効果を上記実施例1と
同様の評価基準に従って評価し、10名の平均値を算出
した。
【0075】実施例25及び比較例19については、1
0名の被験者が入浴中に各用具を通常のシャンプーと同
じ要領で使用し、入浴後に、皮脂除去効果、ふけ防止効
果を上記実施例1と同様の評価基準に従って評価し、1
0名の平均値を算出した。
【0076】実施例26〜28及び比較例20〜22に
ついては、入浴中に10名の被験者が各用具を通常のメ
イク落とし、クレンジング、洗顔と同じ要領で使用し、
入浴後に、メイク汚れ除去効果、汚れ除去効果、洗顔後
のさっぱり感、洗顔後の皮脂除去効果を上記実施例1と
同様の評価基準に従って評価し、10名の平均値を算出
した。
【0077】実施例29及び比較例23については、入
浴中に10名の被験者が各用具で鼻のまわりを軽くこす
るようにして使用し、入浴後に、角栓除去効果、皮脂汚
れ除去効果を上記実施例1と同様の評価基準に従って評
価し、10名の平均値を算出した。
【0078】実施例30及び比較例24については、1
0名の被験者が風呂から出る前に各用具でボディを軽く
こするようにして使用し、湯をかけて出た後に、角質軟
化効果、肌表面改善効果、角質除去効果の評価方法を上
記実施例1と同様の評価基準に従って評価し、10名の
平均値を算出した。
【0079】
【表4】
【0080】
【表5】
【0081】
【表6】
【0082】
【表7】
【0083】
【表8】
【0084】
【表9】
【0085】
【表10】
【0086】
【表11】
【0087】
【表12】
【0088】
【表13】
【0089】
【表14】
【0090】
【表15】
【0091】
【表16】
【0092】
【表17】
【0093】
【表18】
【0094】
【表19】
【0095】
【表20】
【0096】
【表21】
【0097】
【表22】
【0098】
【表23】
【0099】
【表24】
【0100】
【表25】
【0101】
【表26】
【0102】
【表27】
【0103】
【表28】
【0104】
【表29】
【0105】[実施例31〜33及び比較例25〜2
7]表30〜32に示すように、水透過性収容体に小型
弾性体と共に、表33〜35に示す各種組成物を封入し
て、実施例31〜33及び比較例25〜27の各種用具
を製造し、各種用具の使用時の収容体(不織布)のよれ
は、上記実施例1と同様に評価し、その他の各種効果に
ついては、以下のように評価した。結果を表30〜32
に併記する。
【0106】実施例31及び比較例25については、1
0名の被験者が、自家に保有する自動車のボディ全体を
水洗い後、各用具で軽くこするようにして洗浄した後、
水ですすぎ、ウエスでふき取った後、自動車側面の塗装
面を目視観察し、上記実施例1と同様の評価基準に従っ
て評価した。また、凹部の汚れの洗浄効果は、ドア部の
隙間部分の汚れをドアを開放した状態で目視観察し、上
記実施例1と同様の評価基準に従って評価した。更に、
塗装面の微細な傷のなさは、ボンネット面のツヤを目視
観察し、上記実施例1と同様の評価基準に従って評価し
た。
【0107】実施例32及び比較例26については、1
0名の被験者が、各用具に十分な水を含ませ、浴室全体
を各用具で軽くこするようにして洗浄した後、水ですす
ぎ、乾燥後、浴槽内側面を目視観察し、上記実施例1と
同様の評価基準に従って評価した。また、凹部の汚れの
洗浄効果は、浴室内の給湯部やユニットの継ぎ目のよう
な隅の部分の汚れを目視観察し、上記実施例1と同様の
評価基準に従って評価した。更に、湯垢汚れの除去効果
は、浴槽内側の喫水面部分を目視観察し、上記実施例1
と同様の評価基準に従って評価した。
【0108】実施例33及び比較例27については、予
め5gの牛脂を均一に塗布した新品の輪島塗のお重を、
10名の被験者が、各用具に十分な水を含ませ、該用具
で軽くこするようにして洗浄した後、水ですすぎ、乾燥
させた後、お重の内側底面の漆塗り部分を目視観察し、
上記実施例1と同様の評価基準に従って評価した。ま
た、凹部の汚れの洗浄効果は、お重の内側面と底面の境
目付近の汚れを目視観察し、上記実施例1と同様の評価
基準に従って評価した。更に、食器表面の微細な傷のな
さは、お重の内側底面の漆塗り部分のツヤを目視観察
し、上記実施例1と同様の評価基準に従って評価した。
【0109】
【表30】
【0110】
【表31】
【0111】
【表32】
【0112】
【表33】
【0113】
【表34】
【0114】
【表35】
【0115】[実施例34]小型弾性体として、天然ゴ
ム製の厚さ1.0mm中空球状体(大きさ12×12×
12mm、圧縮弾性率:>99)100個を水透過性収
容体(PE/PET分割繊維スパンボンド不織布+WJ
処理+親水化処理、坪量45g/m2、水透過性53リ
ットル/(m2・秒)、長方形、収容部の大きさ150
×100mm、弾性体の長辺/最大径÷収容体の収容部
短辺/最小内径=0.12)に封入し、上記実施例1と
同様の評価を行ったところ、肌当たりの良さ4.7、マ
ッサージ効果3.7、凹部の汚れの除去効果3.5、不
織布のヨレ防止効果4.5であった。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、肌あたりや被洗浄面に
細かなキズをつけたりする点が改良され、使い勝手にも
優れるのみならず、被接触面の凹凸部にフィットするの
で、高い洗浄効果、マッサージ効果を有する用具を得る
こともできる。従って、本発明の用具は、身体用洗浄用
具、身体用マッサージ用具、食器用洗浄用具、家庭用洗
浄用具、洗車用具などとして好適に使用することがで
き、特に赤ちゃんの肌や、アトピー性皮膚炎等の皮膚疾
患を持つ部位を洗浄したり、高級漆塗り食器の表面や、
ワックスコーティングした家具表面、床面、自動車塗装
表面を洗浄する場合に、特に有用である。また、本発明
によれば、用具内に各種組成物を保持させることによっ
て、上記効果に加えて、各種組成物によって得られる各
種効果を向上させることも可能であるので、特に身体用
洗浄用具、身体用マッサージ用具としてより有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用具の構成例を説明するために一部を
破断して示した概略平面図である。
【符号の説明】
1 用具 2 水透過性収容体 2a 収容部 3 小型弾性体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月18日(2001.1.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】<水透過性の測定方法>水透過性収容体を
45φmmに切り抜いたサンプルを5枚用意し、100
メッシュステンレス製サポートスクリーン付きガラス製
減圧濾過用フィルターフォルダー(アドバンテック東洋
(株)製KGS−47;ファネル容積320mL、メッ
シュ部33φmm)にサンプルをセットし、常圧でファ
ネル部に水を注入し、200mLの目盛りから100m
Lの目盛りに水位が下がるまでの時間を1/100秒単
位で計測し、下記の式より水透過性を求め、5回の平均
値を算出する。 水透過性=0.1(L)÷{8.55×10-4(m2
メッシュ部面積)×[200〜100mLの目盛りに水
位が下がるまでの時間](秒)}
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61H 7/00 300 A61H 7/00 300A (72)発明者 稲葉 美穂子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 大貫 毅 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 2D034 AD00 3B074 AA01 AA02 AA08 AB01 BB03 CC01 CC03 4C100 AA02 AA33 BB01 CA01 DA04 DA05 DA06 DA07 DA08 DA09 DA10 EA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体、食器、家具、車等の洗浄、清拭、
    マッサージなどに使用する水透過性収容体に、非線形弾
    性を示す小型弾性体を複数個封入してなる用具であっ
    て、上記小型弾性体の圧縮弾性率が80%以上であると
    共に、長辺又は最大径が上記水透過性収容体の収容部短
    辺又は最小内径の0.01〜0.25倍の大きさであ
    り、且つ上記水透過性収容体の水透過性が1.3リット
    ル/(m2・秒)以上であることを特徴とする用具。
  2. 【請求項2】 上記小型弾性体が多孔性弾性体からな
    り、該多孔性弾性体の短辺又は最小径が多孔性弾性体の
    平均セル径の3倍以上である請求項1記載の用具。
  3. 【請求項3】 上記小型弾性体が中空球状体であり、該
    中空球状体の最大外径が5〜30mmであり、且つ中空
    球状体を構成する皮の平均厚さが該中空球状体の最小内
    径の0.01〜0.3倍である請求項1記載の用具。
  4. 【請求項4】 更に、水溶性物質及び/又は水分散性物
    質を含有する液状組成物又は粉体状組成物を封入した請
    求項1、2又は3記載の用具。
  5. 【請求項5】 上記液状組成物又は粉体状組成物が界面
    活性剤を含む請求項4記載の用具。
  6. 【請求項6】 上記液状組成物又は粉体状組成物が化粧
    品組成物である請求項4又は5記載の用具。
  7. 【請求項7】 上記液状組成物又は粉体状組成物が洗浄
    剤組成物である請求項4又は5項記載の用具。
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WO2006006285A1 (ja) * 2004-09-29 2006-01-19 Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. 洗浄用袋体及び洗浄方法
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