JP2002199006A - 分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式 - Google Patents

分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式

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JP2002199006A JP2000392984A JP2000392984A JP2002199006A JP 2002199006 A JP2002199006 A JP 2002199006A JP 2000392984 A JP2000392984 A JP 2000392984A JP 2000392984 A JP2000392984 A JP 2000392984A JP 2002199006 A JP2002199006 A JP 2002199006A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散オブジェクト通信において、負荷分散や
多重化を適正かつ効率的に実現する。 【解決手段】 IOR対応情報作成手段52は、IOR
(a),IOR(b),およびIOR(c)とNAT固
有IOR(IOR(e))との対応情報であるIOR対
応情報51を作成・保持する。データパケット変換・通
信手段53は、同一の機能を有する複数のサーバアプリ
ケーション1〜3を監視しており、クライアントアプリ
ケーション4からリクエストデータパケットを受信した
際に、各サーバアプリケーション1〜3の負荷状況や稼
動状態を考慮して、当該リクエストデータパケットの転
送先として適切なサーバアプリケーションを選択し、I
OR対応情報51を参照して当該リクエストデータパケ
ット内のNAT固有IORを「選択したサーバアプリケ
ーション」に対するIORに書き換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アプリケーション
間(サーバアプリケーションとクライアントアプリケー
ションとの間)の通信に「通信対象のデータパケット内
に通信先を示すアプリケーション固有のネットワーク情
報が含まれている分散オブジェクト通信」を採用した場
合でもサーバアプリケーションの負荷分散や多重化を実
現する分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式(負
荷分散や多重化のためにクライアントアプリケーション
の通信先であるサーバアプリケーションが複数配置され
ているサーバ・クライアントネットワークシステムにお
ける分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式)に関
する。なお、本発明で想定される分散オブジェクト通信
として最も一般的なものは、「IIOP(Intern
et Inter−ORB Protocol)による
分散オブジェクト通信」である。
【0002】
【従来の技術】インターネット上の商取引等を実現する
ためには、サーバアプリケーションとクライアントアプ
リケーションとの間のアプリケーション間通信が行われ
る。
【0003】ここで、インターネット上での商取引の増
加や普及に伴って、サーバアプリケーションで必要とさ
れる処理の量も増加している。サービスの質を高く保つ
ためには、サーバ(サーバ計算機)を複数個にして負荷
を分散し、サービス速度を向上させる仕組みが必要とな
る。
【0004】また、サービスの質の他の側面として、故
障等の障害や整備(メンテナンス)等の理由によるサー
ビス中断時間の発生をなるべく少なくすることも重要で
ある。この観点からも、サーバを複数個にして多重化
し、サーバ群のうちのいくつかがサービスを中断してい
ても残りのサーバでサービスを中断することなく提供し
続けることが、サービスの質の向上として求められると
ころである。
【0005】上記のような要求に応じるために、インタ
ーネット上での商取引等に使用されるアプリケーション
システムにおいて、上記の「発明の属する技術分野」で
述べた「分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式」
が必要となっている。
【0006】従来、この種の分散オブジェクト通信負荷
分散・多重化方式では、一般的に、DNS(Domai
n Name Service)の機能を流用した分散
オブジェクト通信の負荷分散や多重化が行われている。
【0007】また、従来から、CORBA(Commo
n Object RequestBroker Ar
chitecture)のオブジェクト検索サーバで
も、サーバアプリケーションの負荷分散・多重化方式が
規定されており、その標準化が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
は、以下に示すような問題点があった。
【0009】まず、DNSの機能を流用した分散オブジ
ェクト通信負荷分散・多重化方式では、クライアントア
プリケーションが通信先/リクエストの送信先を決定す
る際に負荷分散・多重化のために複数のサーバのどれを
選択するかを決めているので、実際の通信時にサーバが
停止していて通信エラーが発生する場合があるという問
題点があった。
【0010】また、この方式の場合には、ある一定の静
的規則に従ってサーバ群の中から各サーバに処理が割り
振られているので、その時々のサーバの負荷に逐次応じ
て割り振りを変えるような最適な負荷分散を実現するこ
とが難しいという問題点もあった。
【0011】一方、CORBAのオブジェクト検索サー
バで規定・標準化されているサーバアプリケーションの
負荷分散・多重化方式でも、前述のDNSの機能を流用
した分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式と同様
に、実際の通信発生時のサーバアプリケーションの負荷
状況や稼働状態に動的に応じて割り振ることが難しいと
いう問題点があった。また、「標準化された負荷分散・
多重化方式」では、処理速度に問題があることが認識さ
れている。
【0012】ところで、従来より、NAT(Netwo
rk Address Translator,ネット
ワークアドレス変換方式)によるサーバの負荷分散・多
重化が行われている。しかしながら、このような「NA
Tによるサーバの負荷分散・多重化方式」は、TCP
(Transmission Control Pro
tocol)層のネットワークアドレスを変換すること
で実現されていたので、通信対象のデータパケット内に
アプリケーション固有のネットワーク情報が含まれてい
る場合の分散オブジェクト通信に対してこの方式を適用
しようとする場合には、このネットワーク情報が変換さ
れず、従来技術においては負荷分散や多重化を適切に実
現することができなかった。
【0013】本発明の目的は、上述の点に鑑み、通信対
象のデータパケット内にアプリケーション固有のネット
ワーク情報が含まれている場合の分散オブジェクト通信
(最も想定されるのは、IIOPを使用した分散オブジ
ェクト通信)において、NAT装置(NATアプリケー
ション)によって負荷分散・多重化の機能を実現するこ
とにより、上記の問題点を解決することができる分散オ
ブジェクト通信負荷分散・多重化方式を提供することに
ある。
【0014】ここで、このような分散オブジェクト通信
負荷分散・多重化方式を実現するに際して、サーバを複
数個にする場合には、クライアント側にはサーバを複数
化したことを意識させず、サービスを使用するユーザや
ユーザアプリケーション開発者の負荷を減らすために、
クライアントアプリケーション側における改変の必要の
ないことが望ましい。また、複数化したサーバへの通信
とそうでないサーバへの通信とを一貫して行うために
も、クライアントアプリケーション側における改変の必
要のないことが望ましい。本発明の分散オブジェクト通
信負荷分散・多重化方式は、このような要請にも対処で
きる方式となっている。
【0015】なお、本発明の分散オブジェクト通信負荷
分散・多重化方式に対する従来技術に関する特許公報と
しては、サーバ・クライアントネットワークシステムに
おける分散オブジェクト通信や負荷分散を考察している
点で本発明と類似している「特開2000−04789
0号公報」および「特開平11−338836号公報」
が存在する。
【0016】しかし、上記の各公報に記載された技術
(「分散オブジェクト管理システムとそのオブジェクト
選択方法およびその処理プログラムを記録した記録媒
体」および「コンピュータネットワークの負荷分散シス
テム」)は、NATの考え方による分散オブジェクト通
信の負荷分散・多重化に関する技術ではなく、本発明と
は構成を異にするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の分散オブジェク
ト通信負荷分散・多重化方式は、通信対象のデータパケ
ット内に通信先を示すアプリケーション固有のネットワ
ーク情報が含まれている分散オブジェクト通信(IIO
Pによる分散オブジェクト通信等)が行われるサーバ・
クライアントネットワークシステムにおいて、同一の機
能を有する複数のサーバオブジェクトの各オブジェクト
識別子を取得し、当該サーバオブジェクトに対応するN
AT固有オブジェクト識別子(当該サーバオブジェクト
のオブジェクト識別子としてNATアプリケーションが
固有に設定するオブジェクト識別子)を生成し、当該各
オブジェクト識別子と当該NAT固有オブジェクト識別
子との対応情報であるオブジェクト識別子対応情報を作
成・保持し、当該NAT固有オブジェクト識別子をクラ
イアントアプリケーションに通知するNATアプリケー
ション内のオブジェクト識別子対応情報作成手段と、同
一の機能を有する複数のサーバアプリケーションを監視
しており、クライアントアプリケーションからNAT固
有オブジェクト識別子を有するリクエストデータパケッ
トを受信した際に、当該各サーバアプリケーションの負
荷状況や稼動状態を考慮して、あらかじめ設定されてい
る選択基準に基づき、当該リクエストデータパケットの
転送先として適切なサーバアプリケーションを選択し、
「選択したサーバアプリケーション」を通信先とするよ
うに当該リクエストデータパケット内のTCP層のネッ
トワークアドレスの変換を行った上で、アプリケーショ
ン層のネットワーク情報の変換として前記オブジェクト
識別子対応情報を参照し当該リクエストデータパケット
内のNAT固有オブジェクト識別子を「選択したサーバ
アプリケーション」に対応するオブジェクト識別子に書
き換え、変換後の当該リクエストデータパケットを「選
択したサーバアプリケーション」に転送するNATアプ
リケーション内のデータパケット変換・通信手段とを有
する。
【0018】また、本発明の分散オブジェクト通信負荷
分散・多重化方式は、通信対象のデータパケット内に通
信先を示すアプリケーション固有のネットワーク情報が
含まれている分散オブジェクト通信が行われるサーバ・
クライアントネットワークシステムにおいて、同一の機
能を有する複数のサーバオブジェクトの各オブジェクト
識別子を取得し、当該サーバオブジェクトに対応するN
AT固有オブジェクト識別子を生成し、当該各オブジェ
クト識別子と当該NAT固有オブジェクト識別子との対
応情報であるオブジェクト識別子対応情報を作成・保持
し、当該NAT固有オブジェクト識別子をオブジェクト
検索サーバに通知・登録するNATアプリケーション内
のオブジェクト識別子対応情報作成・検索サーバ登録手
段と、同一の機能を有する複数のサーバアプリケーショ
ンを監視しており、クライアントアプリケーションがオ
ブジェクト検索サーバを利用して取得したNAT固有オ
ブジェクト識別子を有するリクエストデータパケットを
当該クライアントアプリケーションから受信した際に、
当該各サーバアプリケーションの負荷状況や稼動状態を
考慮して、あらかじめ設定されている選択基準に基づ
き、当該リクエストデータパケットの転送先として適切
なサーバアプリケーションを選択し、「選択したサーバ
アプリケーション」を通信先とするように当該リクエス
トデータパケット内のTCP層のネットワークアドレス
の変換を行った上で、アプリケーション層のネットワー
ク情報の変換として前記オブジェクト識別子対応情報を
参照し当該リクエストデータパケット内のNAT固有オ
ブジェクト識別子を「選択したサーバアプリケーショ
ン」に対応するオブジェクト識別子に書き換え、変換後
の当該リクエストデータパケットを「選択したサーバア
プリケーション」に転送するNATアプリケーション内
のデータパケット変換・通信手段とを有するように構成
することも可能である。
【0019】なお、本発明の分散オブジェクト通信負荷
分散・多重化方式は、より一般的には、通信対象のデー
タパケット内に通信先を示すアプリケーション固有のネ
ットワーク情報が含まれている分散オブジェクト通信が
行われるサーバ・クライアントネットワークシステムに
おいて、同一の機能を有する複数のサーバオブジェクト
の各オブジェクト識別子を取得し、当該サーバオブジェ
クトに対応するNAT固有オブジェクト識別子を生成
し、当該NAT固有オブジェクト識別子をクライアント
アプリケーションが認識できるようにするNATアプリ
ケーション内の第1の手段と、同一の機能を有する複数
のサーバアプリケーションを監視しており、クライアン
トアプリケーションからNAT固有オブジェクト識別子
を有するリクエストデータパケットを受信した際に、当
該各サーバアプリケーションの負荷状況や稼動状態を考
慮して、あらかじめ設定されている選択基準に基づき、
当該リクエストデータパケットの転送先として適切なサ
ーバアプリケーションを選択し、「選択したサーバアプ
リケーション」を通信先とするように当該リクエストデ
ータパケット内のTCP層のネットワークアドレスの変
換を行った上で、アプリケーション層のネットワーク情
報の変換として当該リクエストデータパケット内のNA
T固有オブジェクト識別子を「選択したサーバアプリケ
ーション」に対応するオブジェクト識別子に書き換え、
変換後の当該リクエストデータパケットを「選択したサ
ーバアプリケーション」に転送するNATアプリケーシ
ョン内の第2の手段とを有する構成であると表現するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して詳細に説明する。
【0021】(1) 第1の実施の形態
【0022】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式の構成を示
すブロック図である。
【0023】図1を参照すると、本実施の形態に係る分
散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式は、負荷分散
・多重化のために複数設けられたサーバ計算機10,サ
ーバ計算機20,およびサーバ計算機30(サーバ計算
機の数が3に限定されるものでないことはいうまでもな
い)と、これらのサーバ計算機10,20,および30
と通信を行うクライアント計算機40と、サーバ計算機
10,20,および30とクライアント計算機40との
間の通信を仲介するNAT装置50と、サーバ計算機1
0,20,および30とNAT装置50とを接続するネ
ットワーク100(例えば、イントラネット)と、クラ
イアント計算機40とNAT装置50とを接続するネッ
トワーク200(例えば、インターネット)とを含んで
構成されている。
【0024】サーバ計算機10上には、サーバアプリケ
ーション1が配置されている。同様に、サーバ計算機2
0およびサーバ計算機30上には、サーバアプリケーシ
ョン2およびサーバアプリケーション3が配置されてい
る。
【0025】一方、クライアント計算機40上には、ク
ライアントアプリケーション4が配置されている。
【0026】また、NAT装置50上には、NATアプ
リケーション5が配置されている。サーバアプリケーシ
ョン1,2,および3とクライアントアプリケーション
4とは、NATアプリケーション5を介して通信を行
う。
【0027】NATアプリケーション5は、IOR(I
nteroperable Object Refer
ence)対応情報51と、IOR対応情報作成手段5
2と、データパケット変換・通信手段53とを含んで構
成されている。
【0028】本実施の形態に係る分散オブジェクト通信
負荷分散・多重化方式は、このような構成により、サー
バアプリケーション1,2,および3とクライアントア
プリケーション4との間におけるIIOPを使用した分
散オブジェクト通信において、NATアプリケーション
5により負荷分散・多重化を実現している。
【0029】図2は、本実施の形態に係る分散オブジェ
クト通信負荷分散・多重化方式におけるIOR対応情報
作成処理を示す流れ図である。この処理は、サーバオブ
ジェクト作成ステップ201と、IOR生成ステップ2
02と、IOR群取得ステップ203と、NAT固有I
OR生成ステップ204と、IOR対応情報作成・保持
ステップ205と、NAT固有IOR通知ステップ20
6とからなる。
【0030】図3は、本実施の形態に係る分散オブジェ
クト通信負荷分散・多重化方式における分散オブジェク
ト通信実行処理を示す流れ図である。この処理は、II
OPリクエストデータパケット送信ステップ301と、
IIOPリクエストデータパケット受信ステップ302
と、転送先サーバオブジェクト選択ステップ303と、
TCP層ネットワークアドレス変換ステップ304と、
IOR変換ステップ305と、変換後IIOPリクエス
トデータパケット送信ステップ306とからなる。
【0031】図4は、本実施の形態に係る分散オブジェ
クト通信負荷分散・多重化方式の具体的な動作を説明す
るためのブロック図である。
【0032】次に、図1〜図4を参照して、上記のよう
に構成された本実施の形態に係る分散オブジェクト通信
負荷分散・多重化方式の全体の動作について詳細に説明
する。
【0033】第1に、IOR対応情報作成処理時の動作
について説明する(図2参照)。
【0034】一般に、分散オブジェクト通信では、サー
バアプリケーションは、実際に処理を行うサーバオブジ
ェクトを作り出して待機し、クライアントアプリケーシ
ョンは、通信によってサーバオブジェクトを呼び出し、
処理を依頼する(すなわち、リクエストを発行する)。
以下では、サーバアプリケーションx(x=1〜3)に
よって作成されたサーバオブジェクトを「サーバオブジ
ェクト{x}」と表記する(例えば、サーバアプリケー
ション1によってサーバオブジェクト{1}が作り出さ
れる)。
【0035】まず、サーバアプリケーション1は、サー
バオブジェクト{1}を作成し(ステップ201)、そ
の作成時にそのサーバオブジェクト{1}を識別するた
めのIOR(オブジェクト識別子)を生成する(このI
ORを図1および図4に示すようにIOR(a)とす
る)(ステップ202)。
【0036】サーバアプリケーション2およびサーバア
プリケーション3も、同様に、サーバオブジェクト
{2}およびサーバオブジェクト{3}を作成し(ステ
ップ201)、当該サーバオブジェクト{2}およびサ
ーバオブジェクト{3}を識別するためのIORを生成
する(これらのIORを図1および図4に示すようにI
OR(b)およびIOR(c)とする)(ステップ20
2)。
【0037】これらのサーバオブジェクト{1},
{2},および{3}(サーバアプリケーション1,
2,および3によって作成されたサーバオブジェクト)
は、負荷分散・多重化のために作成された同じ機能を持
つサーバオブジェクト群である。
【0038】NATアプリケーション5内のIOR対応
情報作成手段52は、サーバオブジェクト{1},サー
バオブジェクト{2},およびサーバオブジェクト
{3}のIOR(a),IOR(b),およびIOR
(c)をネットワーク100を介して取得し(図4中の
矢線A参照)(ステップ203)、それらのサーバオブ
ジェクト群に対応する固有のIOR(「NAT固有IO
R」と呼ぶ。このNAT固有IORを図1および図4に
示すようにIOR(e)とする)を生成する(ステップ
204)。
【0039】また、IOR対応情報作成手段52は、当
該サーバオブジェクトについて、NAT固有IOR(こ
こでは、IOR(e))と、関連するIOR群(負荷分
散・多重化のために複数生成された各サーバオブジェク
トの各IORの集合。ここでは、IOR(a),IOR
(b),およびIOR(c))との対応付けを示すIO
R対応情報51を作成し、そのIOR対応情報51を保
持する(ステップ205)。
【0040】ここで、IOR(a),IOR(b),お
よびIOR(c)は、それぞれサーバ計算機10,サー
バ計算機20,およびサーバ計算機30のホストアドレ
スおよびポート番号等のネットワーク情報を含んでい
る。また、IOR(e)は、NAT装置50のホストア
ドレスおよびポート番号等のネットワーク情報を含んで
いる。
【0041】NATアプリケーション5内のIOR対応
情報作成手段52は、クライアントアプリケーション4
にサーバオブジェクト{1},{2},または{3}に
よって実現されるサーバオブジェクトのIORを通知す
る際には、自己が作成したNAT固有IOR(ここで
は、IOR(e))を通知する。すなわち、IOR対応
情報作成手段52は、IOR(e)を、ネットワーク2
00を介してクライアントアプリケーション4に送信す
る(図4中の矢線B参照)(ステップ206)。このよ
うにして、クライアントアプリケーション4は、サーバ
オブジェクトを識別するための情報として、NAT固有
IORを認識できるようになる。
【0042】第2に、分散オブジェクト通信実行処理時
の動作について説明する(図3参照)。
【0043】クライアントアプリケーション4は、サー
バオブジェクト{1},{2},または{3}によって
実現されるサーバオブジェクトに対してIIOPによる
分散オブジェクト通信を行う際に、NAT固有IORで
あるIOR(e)を当該サーバオブジェクトのIOR
(オブジェクト識別子)として使用して、IIOPリク
エストを発行する(図4中の矢線C参照)。具体的に
は、IOR(e)を含むIIOPリクエストデータパケ
ットを、ネットワーク200を介してNAT装置50内
のNATアプリケーション5に送信する(ステップ30
1)。
【0044】NATアプリケーション5内のデータパケ
ット変換・通信手段53は、一旦、ステップ301で発
行された当該IIOPリクエストを受け取る(当該II
OPリクエストデータパケットを受信する)(ステップ
302)。
【0045】データパケット変換・通信手段53は、各
サーバアプリケーション1,2,および3を監視してお
り、上記(図4中の矢線C参照)のようにクライアント
アプリケーション4からのIIOPリクエストデータパ
ケットを受信した時に、各サーバアプリケーション1,
2,および3の負荷状況や稼働状態に応じ、一定の選択
基準(方針)に基づいて、サーバオブジェクト{1},
{2},および{3}(同一の機能を有する複数のサー
バオブジェクト)の中から当該IIOPリクエストデー
タパケットの転送先として適切なサーバオブジェクトを
選択する(ステップ303)。
【0046】ここで、この選択基準(方針)としては、
「その時点で負荷が一番少ないサーバアプリケーション
を選択するという基準」,「クライアントアプリケーシ
ョンからのリクエストを受けられる可能性があるかとい
う問い合わせに最初に返答したサーバアプリケーション
を選択するという基準」,「計算機スペックを考慮した
際の処理能力の余裕度が高いサーバアプリケーションを
選択するという基準」,「現在支障なく稼働しているサ
ーバアプリケーション(故障懸案が少ないサーバアプリ
ケーション)を選択するという基準」,および「メンテ
ナンスを理由として停止する予定がないサーバアプリケ
ーションを選択するという基準」の1以上の組合せを採
用することが考えられる。ただし、採用しうる選択基準
が上記の例に限られるものでないことはいうまでもな
い。
【0047】なお、ここでは、サーバオブジェクト
{3}が転送先のサーバオブジェクトとして選択される
ものと仮定する。
【0048】NATアプリケーション5内のデータパケ
ット変換・通信手段53は、当該IIOPリクエストデ
ータパケット中のTCP層のネットワークアドレスを、
NAT装置50を示すネットワークアドレスから、ステ
ップ303で選択されたサーバオブジェクト(ここで
は、サーバオブジェクト{3})を生成したサーバアプ
リケーション(ここでは、サーバアプリケーション3)
が配置されているサーバ計算機30を示すネットワーク
アドレスに変換する(ステップ304)。
【0049】さらに、データパケット変換・通信手段5
3は、アプリケーション層のネットワーク情報の変換と
して、IOR対応情報51を参照し、当該IIOPリク
エストデータパケット中のIORを、NAT固有IOR
(ここでは、IOR(e))から、ステップ303で選
択されたサーバオブジェクトのIOR(ここでは、サー
バオブジェクト{3}のIOR(c))に変換する(ス
テップ305)。
【0050】データパケット変換・通信手段53は、上
記のステップ304およびステップ305における変換
後のIIOPリクエストデータパケットをネットワーク
100上に送出する(ステップ306)。
【0051】これにより、当該IIOPリクエストデー
タパケットは、ステップ304の変換後のネットワーク
アドレス(ここでは、サーバ計算機30のネットワーク
アドレス)およびステップ305の変換後のIOR(こ
こでは、IOR(c))で識別されるサーバアプリケー
ション3に転送される(図4中の矢線D参照)。
【0052】(2) 第2の実施の形態
【0053】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式の構成を示
すブロック図である。
【0054】図5を参照すると、本実施の形態に係る分
散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式は、負荷分散
・多重化のために複数設けられたサーバ計算機10,サ
ーバ計算機20,およびサーバ計算機30(サーバ計算
機の数が3に限定されるものでないことはいうまでもな
い)と、これらのサーバ計算機10,20,および30
と通信を行うクライアント計算機40と、サーバ計算機
10,20,および30とクライアント計算機40との
間の通信を仲介するNAT装置50と、検索サーバ計算
機60と、サーバ計算機10,20,および30とNA
T装置50とを接続するネットワーク100(例えば、
イントラネット)と、クライアント計算機40とNAT
装置50と検索サーバ計算機60とを接続するネットワ
ーク200(例えば、インターネット)とを含んで構成
されている。
【0055】サーバ計算機10上には、サーバアプリケ
ーション1が配置されている。同様に、サーバ計算機2
0およびサーバ計算機30上には、サーバアプリケーシ
ョン2およびサーバアプリケーション3が配置されてい
る。
【0056】一方、クライアント計算機40上には、ク
ライアントアプリケーション4が配置されている。
【0057】また、NAT装置50上には、NATアプ
リケーション5が配置されている。サーバアプリケーシ
ョン1,2,および3とクライアントアプリケーション
4とは、NATアプリケーション5を介して通信を行
う。
【0058】NATアプリケーション5は、IOR対応
情報51と、データパケット変換・通信手段53と、I
OR対応情報作成・検索サーバ登録手段54とを含んで
構成されている。
【0059】CORBAでは、処理に必要なオブジェク
トのIOR等の情報をネットワーク上で共有し探し出す
ための名前サービス等を提供するオブジェクト検索サー
バが標準化されている。
【0060】そこで、本発明の分散オブジェクト通信負
荷分散・多重化方式においても、このオブジェクト検索
サーバを使用し、図5に示すように、検索サーバ計算機
60上にオブジェクト検索サーバ6を設置することが考
えられる。本実施の形態は、このオブジェクト検索サー
バ6を実行することによって、クライアントアプリケー
ション4がリクエスト先のサーバオブジェクトのNAT
固有IORを検索・取得(認識)できるようにしてい
る。
【0061】図6は、本実施の形態に係る分散オブジェ
クト通信負荷分散・多重化方式の具体的な動作を説明す
るためのブロック図である。
【0062】次に、図5および図6を参照して、上記の
ように構成された本実施の形態に係る分散オブジェクト
通信負荷分散・多重化方式の全体の動作について説明す
る。なお、ここでは、主に、第1の実施の形態に係る分
散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式の動作とは異
なる動作を説明する。
【0063】本実施の形態の場合においても、NATア
プリケーション5内のIOR対応情報作成・検索サーバ
登録手段54は、第1の実施の形態におけるIOR対応
情報作成手段52と同様に、図2中のステップ201〜
ステップ205の処理を行う(図6中の矢線Aも参照の
こと)。
【0064】その上で、本実施の形態の場合には、IO
R対応情報作成・検索サーバ登録手段54は、IOR対
応情報作成手段52による図2中のステップ206の処
理(クライアントオブジェクト4にNAT固有IORを
通知する処理)の代わりに、そのNAT固有IORを示
す情報(例えば、図5および図6におけるサーバオブジ
ェクト{1},{2},または{3}によって実現され
るサーバオブジェクトのNAT固有IORがIOR
(e)である旨」を示す情報)を検索サーバ計算機60
上のオブジェクト検索サーバ6に通知・登録する(図6
中の矢線B’参照)。このようにして、クライアントア
プリケーション4は、オブジェクト検索サーバ6を介
し、サーバオブジェクトを識別するための情報として、
NAT固有IORを認識できるようになる。
【0065】これにより、分散オブジェクト通信実行処
理時に、クライアント計算機40上のクライアントアプ
リケーション4は、オブジェクト検索サーバ6を利用し
て(図6中の矢線C’参照)、リクエスト先のサーバオ
ブジェクト(ここでは、サーバオブジェクト{1},
{2},または{3}によって実現されるサーバオブジ
ェクト)のNAT固有IORとしてIOR(e)を得て
(図6中の矢線C’’参照)、図3中のステップ301
におけるIIOPリクエストの発行(IIOPリクエス
トデータパケットの送信)を行う(図6中の矢線
C’’’参照)。
【0066】以降、本実施の形態においても、第1の実
施の形態における図3に示す処理と同様の処理が行われ
る。
【0067】すなわち、NATアプリケーション5内の
データパケット変換・通信手段53は、NAT固有IO
Rを含むIIOPリクエストデータパケット(ここで
は、IOR(e)を含むIIOPリクエストデータパケ
ット)を受信し(図6中の矢線C’’’参照)、第1の
実施の形態における場合と同様に、負荷分散・多重化の
観点で適切なサーバアプリケーション(ここでは、サー
バアプリケーション3とする)に当該IIOPリクエス
トデータパケット(IOR(c)を含むIIOPリクエ
ストデータパケット)を転送する(図6中の矢線D参
照)。
【0068】(3) 第3の実施の形態
【0069】図7は、本発明の第3の実施の形態に係る
分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式の構成を示
すブロック図である。
【0070】図7を参照すると、本発明の第3の実施の
形態に係る分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式
は、図1に示した第1の実施の形態に係る分散オブジェ
クト通信負荷分散・多重化方式に対して、負荷分散・多
重化処理プログラムを記録した記録媒体70を備える点
が異なっている。この記録媒体70は、磁気ディスク,
半導体メモリ,その他の記録媒体であってよい。
【0071】負荷分散・多重化処理プログラムは、記録
媒体70からNAT装置50に読み込まれ、当該NAT
装置50の動作をNATアプリケーション5(IOR対
応情報51,IOR対応情報作成手段52,およびデー
タパケット変換・通信手段53)として制御する。負荷
分散・多重化処理プログラムの制御によるNATアプリ
ケーション5の動作(IOR対応情報51の存在を前提
とするIOR対応情報作成手段52およびデータパケッ
ト変換・通信手段53の動作)は、第1の実施の形態に
おけるNAT装置50上のNATアプリケーション5の
動作と全く同様になるので、その詳しい説明を割愛す
る。
【0072】(4) 第4の実施の形態
【0073】図8は、本発明の第4の実施の形態に係る
分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式の構成を示
すブロック図である。
【0074】図8を参照すると、本発明の第4の実施の
形態に係る分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式
は、図5に示した第2の実施の形態に係る分散オブジェ
クト通信負荷分散・多重化方式に対して、負荷分散・多
重化処理プログラムを記録した記録媒体80を備える点
が異なっている。この記録媒体80は、磁気ディスク,
半導体メモリ,その他の記録媒体であってよい。
【0075】負荷分散・多重化処理プログラムは、記録
媒体80からNAT装置50に読み込まれ、当該NAT
装置50の動作をNATアプリケーション5(IOR対
応情報51,データパケット変換・通信手段53,およ
びIOR対応情報作成・検索サーバ登録手段54)とし
て制御する。負荷分散・多重化処理プログラムの制御に
よるNATアプリケーション5の動作(IOR対応情報
51の存在を前提とするデータパケット変換・通信手段
53およびIOR対応情報作成・検索サーバ登録手段5
4の動作)は、第1の実施の形態におけるNAT装置5
0上のNATアプリケーション5の動作と全く同様にな
るので、その詳しい説明を割愛する。
【0076】(5) 上記の実施の形態の拡張
【0077】上記の第1〜第4の実施の形態では、「I
IOPによる分散オブジェクト通信(IIOPを使用し
た分散オブジェクト通信)」に本発明が適用される場合
について述べた。しかし、本発明の分散オブジェクト通
信負荷分散・多重化方式は、「IIOPによる分散オブ
ジェクト通信」への適用に限られず、「IIOP以外に
よる分散オブジェクト通信」にも適用することが可能で
あり、また、そのような適用が有意義なものとなる。
【0078】すなわち、IIOP以外による分散オブジ
ェクト通信においても、通信対象のデータパケット内に
通信先を示すアプリケーション固有のネットワーク情報
が含まれている場合には、従来のNAT装置によるもの
では負荷分散・多重化は不可能である。本発明では、N
AT装置において、分散オブジェクト通信のアプリケー
ション層のネットワーク情報の内容(上記の各実施の形
態では、IIOPリクエストデータパケット内のIO
R)も書き換えるという特徴を有しており、この特徴を
援用して、IIOPプロトコル以外による分散オブジェ
クト通信でも、IIOPによる分散オブジェクト通信と
同様に負荷分散・多重化を適切に実現することができ
る。
【0079】なお、この場合には、上記の第1〜第4の
実施の形態における「IIOPリクエスト」が「リクエ
スト」に該当し、「IOR」が「オブジェクト識別子
(IORを含むより一般的な概念)」に該当することと
なる(これにより、図1等における「IOR対応情報5
1」は「オブジェクト識別子対応情報」に該当すること
になり、図1等における「IOR対応情報作成手段5
2」は「オブジェクト識別子対応情報作成手段」に該当
することになり、図5等における「IOR対応情報作成
・検索サーバ登録手段54」は「オブジェクト識別子対
応情報作成・検索サーバ登録手段」に該当することにな
る)。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
NAT装置(NATアプリケーション)を使用して、オ
ブジェクト識別子対応情報(例えば、IOR対応情報)
に基づくリクエストデータパケットの変換制御を行うこ
と等により、分散オブジェクト通信において、負荷分散
や多重化を適正かつ効率的に実現することができるとい
う効果が生じる。
【0081】負荷分散に関しては、NATは実際の通信
が発生したときにサーバ計算機(サーバアプリケーショ
ン)への通信の割り振りを決定する方式であるため、ク
ライアントアプリケーションからの分散オブジェクト通
信は、NATアプリケーションが複数のサーバオブジェ
クト(サーバアプリケーション)の負荷状況を監視して
おり、動的にリクエストを割り当てるサーバオブジェク
トを決定することとなるので、適切なサーバオブジェク
トにリクエストを転送することができる(実際の状況に
応じた、より適切な負荷分散を行うことが可能とな
る)。
【0082】多重化に関しては、NATアプリケーショ
ンが各サーバの稼働状態をその時々逐次監視しているた
め、サーバオブジェクトが稼働するサーバ計算機群のう
ちいくつかが異常またはメンテナンス等のなんらかの原
因で停止した際にも、正常に動作しているサーバオブジ
ェクトを選択してリクエストを転送することができる
(実際の状態に応じた、より適切な多重化を行うことが
可能となる)。
【0083】また、NAT装置は高速に通信の仲介を行
う装置であるので、NAT装置を使用する本発明の分散
オブジェクト通信負荷分散・多重化方式は、類似の負荷
分散・多重化方式と比較して処理が高速となる点で有利
である。
【0084】ここで、NAT装置は、一般に、ネットワ
ークを組織内外(例えば、社内・社外)や複数部署間等
で複数の領域に分割している構成の場合に、異なる領域
間の通信を高速に仲介する装置として、既に広く用いら
れているものである。本発明は、このような既に普及し
ているNAT装置を利用して負荷分散・多重化を行うも
のであり、本発明の考え方の導入のために、新たな装置
や専用の装置を導入する必要がない点でも有利である。
【0085】なお、これらの負荷分散・多重化に関し
て、クライアントアプリケーションはなんら特別な操作
を必要としない。また、この方式を適用するためには、
この方式を適用しない場合と比較して、クライアントア
プリケーションには何の改変も加える必要がない。さら
に、この方式を適用したNAT装置を介したサーバへの
通信も、そうでない通信も、全く同一のアプリケーショ
ンで実行できる。このように、本発明は、クライアント
アプリケーションやサーバアプリケーションに特別の改
変処理を必要としない点でも、有利なものとなってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る分散オブジェ
クト通信負荷分散・多重化方式の構成を示すブロック図
である。
【図2】図1に示す分散オブジェクト通信負荷分散・多
重化方式におけるIOR対応情報作成処理を示す流れ図
である。
【図3】図1に示す分散オブジェクト通信負荷分散・多
重化方式における分散オブジェクト通信実行処理を示す
流れ図である。
【図4】図1に示す分散オブジェクト通信負荷分散・多
重化方式の具体的な動作を説明するためのブロック図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る分散オブジェ
クト通信負荷分散・多重化方式の構成を示すブロック図
である。
【図6】図5に示す分散オブジェクト通信負荷分散・多
重化方式の具体的な動作を説明するためのブロック図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る分散オブジェ
クト通信負荷分散・多重化方式の構成を示すブロック図
である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る分散オブジェ
クト通信負荷分散・多重化方式の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1,2,3 サーバアプリケーション 4 クライアントアプリケーション 5 NATアプリケーション 6 オブジェクト検索サーバ 10,20,30 サーバ計算機 40 クライアント計算機 50 NAT装置 51 IOR対応情報 52 IOR対応情報作成手段 53 データパケット変換・通信手段 54 IOR対応情報作成・検索サーバ登録手段 60 検索サーバ計算機 70,80 記録媒体 100,200 ネットワーク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信対象のデータパケット内に通信先を
    示すアプリケーション固有のネットワーク情報が含まれ
    ている分散オブジェクト通信が行われるサーバ・クライ
    アントネットワークシステムにおいて、同一の機能を有
    する複数のサーバオブジェクトの各オブジェクト識別子
    を取得し、当該サーバオブジェクトに対応するNAT固
    有オブジェクト識別子を生成し、当該NAT固有オブジ
    ェクト識別子をクライアントアプリケーションが認識で
    きるようにするNATアプリケーション内の第1の手段
    と、同一の機能を有する複数のサーバアプリケーション
    を監視しており、クライアントアプリケーションからN
    AT固有オブジェクト識別子を有するリクエストデータ
    パケットを受信した際に、当該各サーバアプリケーショ
    ンの負荷状況や稼動状態を考慮して、あらかじめ設定さ
    れている選択基準に基づき、当該リクエストデータパケ
    ットの転送先として適切なサーバアプリケーションを選
    択し、「選択したサーバアプリケーション」を通信先と
    するように当該リクエストデータパケット内のTCP層
    のネットワークアドレスの変換を行った上で、アプリケ
    ーション層のネットワーク情報の変換として当該リクエ
    ストデータパケット内のNAT固有オブジェクト識別子
    を「選択したサーバアプリケーション」に対応するオブ
    ジェクト識別子に書き換え、変換後の当該リクエストデ
    ータパケットを「選択したサーバアプリケーション」に
    転送するNATアプリケーション内の第2の手段とを有
    することを特徴とする分散オブジェクト通信負荷分散・
    多重化方式。
  2. 【請求項2】 通信対象のデータパケット内に通信先を
    示すアプリケーション固有のネットワーク情報が含まれ
    ている分散オブジェクト通信が行われるサーバ・クライ
    アントネットワークシステムにおいて、同一の機能を有
    する複数のサーバオブジェクトの各オブジェクト識別子
    を取得し、当該サーバオブジェクトに対応するNAT固
    有オブジェクト識別子を生成し、当該各オブジェクト識
    別子と当該NAT固有オブジェクト識別子との対応情報
    であるオブジェクト識別子対応情報を作成・保持し、当
    該NAT固有オブジェクト識別子をクライアントアプリ
    ケーションに通知するNATアプリケーション内のオブ
    ジェクト識別子対応情報作成手段と、同一の機能を有す
    る複数のサーバアプリケーションを監視しており、クラ
    イアントアプリケーションからNAT固有オブジェクト
    識別子を有するリクエストデータパケットを受信した際
    に、当該各サーバアプリケーションの負荷状況や稼動状
    態を考慮して、あらかじめ設定されている選択基準に基
    づき、当該リクエストデータパケットの転送先として適
    切なサーバアプリケーションを選択し、「選択したサー
    バアプリケーション」を通信先とするように当該リクエ
    ストデータパケット内のTCP層のネットワークアドレ
    スの変換を行った上で、アプリケーション層のネットワ
    ーク情報の変換として前記オブジェクト識別子対応情報
    を参照し当該リクエストデータパケット内のNAT固有
    オブジェクト識別子を「選択したサーバアプリケーショ
    ン」に対応するオブジェクト識別子に書き換え、変換後
    の当該リクエストデータパケットを「選択したサーバア
    プリケーション」に転送するNATアプリケーション内
    のデータパケット変換・通信手段とを有することを特徴
    とする分散オブジェクト通信負荷分散・多重化方式。
  3. 【請求項3】 通信対象のデータパケット内に通信先を
    示すアプリケーション固有のネットワーク情報が含まれ
    ている分散オブジェクト通信が行われるサーバ・クライ
    アントネットワークシステムにおいて、同一の機能を有
    する複数のサーバオブジェクトの各オブジェクト識別子
    を取得し、当該サーバオブジェクトに対応するNAT固
    有オブジェクト識別子を生成し、当該各オブジェクト識
    別子と当該NAT固有オブジェクト識別子との対応情報
    であるオブジェクト識別子対応情報を作成・保持し、当
    該NAT固有オブジェクト識別子をオブジェクト検索サ
    ーバに通知・登録するNATアプリケーション内のオブ
    ジェクト識別子対応情報作成・検索サーバ登録手段と、
    同一の機能を有する複数のサーバアプリケーションを監
    視しており、クライアントアプリケーションがオブジェ
    クト検索サーバを利用して取得したNAT固有オブジェ
    クト識別子を有するリクエストデータパケットを当該ク
    ライアントアプリケーションから受信した際に、当該各
    サーバアプリケーションの負荷状況や稼動状態を考慮し
    て、あらかじめ設定されている選択基準に基づき、当該
    リクエストデータパケットの転送先として適切なサーバ
    アプリケーションを選択し、「選択したサーバアプリケ
    ーション」を通信先とするように当該リクエストデータ
    パケット内のTCP層のネットワークアドレスの変換を
    行った上で、アプリケーション層のネットワーク情報の
    変換として前記オブジェクト識別子対応情報を参照し当
    該リクエストデータパケット内のNAT固有オブジェク
    ト識別子を「選択したサーバアプリケーション」に対応
    するオブジェクト識別子に書き換え、変換後の当該リク
    エストデータパケットを「選択したサーバアプリケーシ
    ョン」に転送するNATアプリケーション内のデータパ
    ケット変換・通信手段とを有することを特徴とする分散
    オブジェクト通信負荷分散・多重化方式。
  4. 【請求項4】 NATアプリケーションが転送先のサー
    バアプリケーションを選択する際の選択基準として、
    「その時点で負荷が一番少ないサーバアプリケーション
    を選択するという基準」,「クライアントアプリケーシ
    ョンからのリクエストを受けられる可能性があるかとい
    う問い合わせに最初に返答したサーバアプリケーション
    を選択するという基準」,「計算機スペックを考慮した
    際の処理能力の余裕度が高いサーバアプリケーションを
    選択するという基準」,「現在支障なく稼働しているサ
    ーバアプリケーションを選択するという基準」,および
    「メンテナンスを理由として停止する予定がないサーバ
    アプリケーションを選択するという基準」の1以上の組
    合せを採用することを特徴とする請求項1,請求項2,
    または請求項3記載の分散オブジェクト通信負荷分散・
    多重化方式。
  5. 【請求項5】 適用対象の分散オブジェクト通信が「I
    IOPによる分散オブジェクト通信」であり、「オブジ
    ェクト識別子」という用語を「IOR」という用語に読
    み替えることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項
    3,または請求項4記載の分散オブジェクト通信負荷分
    散・多重化方式。
  6. 【請求項6】 通信対象のデータパケット内に通信先を
    示すアプリケーション固有のネットワーク情報が含まれ
    ている分散オブジェクト通信が行われるサーバ・クライ
    アントネットワークシステムにおいて、NAT装置を、
    同一の機能を有する複数のサーバオブジェクトの各オブ
    ジェクト識別子を取得し、当該サーバオブジェクトに対
    応するNAT固有オブジェクト識別子を生成し、当該各
    オブジェクト識別子と当該NAT固有オブジェクト識別
    子との対応情報であるオブジェクト識別子対応情報を作
    成・保持し、当該NAT固有オブジェクト識別子をクラ
    イアントアプリケーションに通知するNATアプリケー
    ション内のオブジェクト識別子対応情報作成手段,およ
    び同一の機能を有する複数のサーバアプリケーションを
    監視しており、クライアントアプリケーションからNA
    T固有オブジェクト識別子を有するリクエストデータパ
    ケットを受信した際に、当該各サーバアプリケーション
    の負荷状況や稼動状態を考慮して、あらかじめ設定され
    ている選択基準に基づき、当該リクエストデータパケッ
    トの転送先として適切なサーバアプリケーションを選択
    し、「選択したサーバアプリケーション」を通信先とす
    るように当該リクエストデータパケット内のTCP層の
    ネットワークアドレスの変換を行った上で、アプリケー
    ション層のネットワーク情報の変換として前記オブジェ
    クト識別子対応情報を参照し当該リクエストデータパケ
    ット内のNAT固有オブジェクト識別子を「選択したサ
    ーバアプリケーション」に対応するオブジェクト識別子
    に書き換え、変換後の当該リクエストデータパケットを
    「選択したサーバアプリケーション」に転送するNAT
    アプリケーション内のデータパケット変換・通信手段と
    して機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  7. 【請求項7】 通信対象のデータパケット内に通信先を
    示すアプリケーション固有のネットワーク情報が含まれ
    ている分散オブジェクト通信が行われるサーバ・クライ
    アントネットワークシステムにおいて、NAT装置を、
    同一の機能を有する複数のサーバオブジェクトの各オブ
    ジェクト識別子を取得し、当該サーバオブジェクトに対
    応するNAT固有オブジェクト識別子を生成し、当該各
    オブジェクト識別子と当該NAT固有オブジェクト識別
    子との対応情報であるオブジェクト識別子対応情報を作
    成・保持し、当該NAT固有オブジェクト識別子をオブ
    ジェクト検索サーバに通知・登録するNATアプリケー
    ション内のオブジェクト識別子対応情報作成・検索サー
    バ登録手段,および同一の機能を有する複数のサーバア
    プリケーションを監視しており、クライアントアプリケ
    ーションがオブジェクト検索サーバを利用して取得した
    NAT固有オブジェクト識別子を有するリクエストデー
    タパケットを当該クライアントアプリケーションから受
    信した際に、当該各サーバアプリケーションの負荷状況
    や稼動状態を考慮して、あらかじめ設定されている選択
    基準に基づき、当該リクエストデータパケットの転送先
    として適切なサーバアプリケーションを選択し、「選択
    したサーバアプリケーション」を通信先とするように当
    該リクエストデータパケット内のTCP層のネットワー
    クアドレスの変換を行った上で、アプリケーション層の
    ネットワーク情報の変換として前記オブジェクト識別子
    対応情報を参照し当該リクエストデータパケット内のN
    AT固有オブジェクト識別子を「選択したサーバアプリ
    ケーション」に対応するオブジェクト識別子に書き換
    え、変換後の当該リクエストデータパケットを「選択し
    たサーバアプリケーション」に転送するNATアプリケ
    ーション内のデータパケット変換・通信手段として機能
    させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  8. 【請求項8】 適用対象の分散オブジェクト通信が「I
    IOPによる分散オブジェクト通信」であり、「オブジ
    ェクト識別子」という用語を「IOR」という用語に読
    み替えることを特徴とする請求項6または請求項7記載
    の記録媒体。
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