JP2002198834A - 干渉軽減機能を備える無線通信システム - Google Patents

干渉軽減機能を備える無線通信システム

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JP2002198834A
JP2002198834A JP2000394145A JP2000394145A JP2002198834A JP 2002198834 A JP2002198834 A JP 2002198834A JP 2000394145 A JP2000394145 A JP 2000394145A JP 2000394145 A JP2000394145 A JP 2000394145A JP 2002198834 A JP2002198834 A JP 2002198834A
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power
signal
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interference
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Shizuo Mizushina
静夫 水品
Takahiro Fujiwara
孝洋 藤原
Atsushi Adachi
惇 安達
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HAMANEN KK
Telecommunications Advancement Organization
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HAMANEN KK
Telecommunications Advancement Organization
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーコントロール方式を採用する無線通信シ
ステムにおいてSN比を改善することによって、干渉波
の影響を軽減する無線通信システムを提供する。 【解決手段】本発明による干渉軽減機能を備える第1の
無線通信システムは、端末局からの送信電力をコントロ
ールする機能を備える無線通信システムである。基地局
の受信機に入力される無線信号の電力が基準レベルにな
るように、端末局の送信機の送信パワーを制御するパワ
ーコントロール手段を設ける。基地局の受信機に入力さ
れるパワーを減衰させる減衰器と、前記減衰器によって
減衰させられる信号電力を端末局のパワーコントロール
機能によって補償する手段とを設ける。これにより基地
局の受信機に入力される信号電力を基準レベルに保持
し、干渉信号電力およびノイズ電力のみ減衰させ、SN
を改善し、干渉およびノイズによる通信エラーの増加を
軽減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、干渉波の影響を軽
減する機能を備える無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式は、スペクトラムを拡散す
ることによって耐干渉性に優れた特性を有する。しか
し、スペクトラム拡散は狭帯域信号からの干渉には有効
であるが、同一セル内の他局からの干渉あるいは他セル
からの干渉という問題が存在する。それらの干渉に対し
ては、直交性に優れた拡散コードの選択によって対策が
施される。
【0003】次に、図1はCDMA方式のパワーコント
ロール機能を説明するためのブロック図である。パワー
コントロール機能は局Aの受信電力があらかじめ設定さ
れた基準レベルになるように、局Aからの指令によって
局Bの送信電力を制御する。このCDMA方式のパワー
コントロールによって局Bの送信電力を制御する。この
CDMA方式のパワーコントロールによって局ごとの伝
搬ロスの相違およびスローフェージングによる伝送信号
の変動が軽減される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スペクトラム拡散方式
は、狭帯域信号エネルギーを広い帯域に拡散するため、
狭帯域信号による干渉に対しては有効である。また、拡
散コードの直交性により、同種のシステムからの干渉を
軽減し、多重通信を可能にする。しかし、スペクトラム
拡散方式では、広帯域なホワイトノイズ、あるいは広帯
域な異種システムからの干渉波に対しては、その電力密
度を減衰させることはできない。
【0005】一方、CDMA方式のパワーコントロール
機能では、図1の局Aで受信される電力密度があらかじ
め設定された基準レベルSになるように局Bの送信パワ
ーがコントロールされる。ホワイトノイズの雑音電力密
度をNo とすると、SN比はSNR=S/No となる。
この状態で、広帯域な干渉波電力IOが加わると、スペ
クトラム拡散では広帯域な干渉波の電力密度を減衰させ
ることができないため、トータルの雑音電力密度が増大
し、No がNo +Io に増加する。信号レベルSは一定
であるので、SN比はS/(No +Io )に低下する。
このSN比の低下によって通信エラーが増加する。本発
明の目的は、パワーコントロール方式を採用する無線通
信システムにおいて、SN比を改善することによって、
干渉波の影響を軽減する無線通信システムを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による干渉軽減機能を備える第1の無線通信
システムは、送信電力をコントロールする機能を備える
無線通信システムにおいて、受信機に入力される無線信
号の電力が基準レベルになるように送信機の送信パワー
を制御するパワーコントロール手段と、受信機に入力さ
れるパワーを減衰させる減衰器と、前記減衰器によって
減衰させられる信号電力をパワーコントロール機能によ
って補償する手段とを設け、受信機に入力される信号電
力を基準レベルに保持し、干渉信号電力のみ減衰させ、
SN比を改善し、干渉電力による通信エラーの増加を軽
減させるように構成されている。
【0007】前記無線通信システムにおいて、前記通信
システムの減衰器の減衰量をリアルタイムに逐次変化さ
せる手段と、干渉電力を測定する手段と、測定した干渉
電力の強度に応じて減衰器の減衰量の設定を変更する手
段を設け、干渉信号により劣化したSN比に相当する分
のSN比を改善するように構成することができる。
【0008】本発明による干渉軽減機能を備える第2の
無線通信システムは、送信電力をコントロールする機能
を備える無線通信システムにおいて、受信機に入力され
る無線信号の電力が基準レベルになるように送信機の送
信パワーを制御するパワーコントロール手段と、パワー
コントロールのための受信信号電力の基準レベルの設定
を変更する手段と、前記基準レベルを再設定する再設定
手段を設け、通信エラーの発生状況に応じて、基準レベ
ルを高く設定し直すことによってSN比を改善し、通信
エラーの発生の増加を軽減するように構成されている。
【0009】前記無線通信システムにおいて、前記通信
システムの受信信号電力の基準レベルをリアルタイムに
逐次変化させる手段と、干渉電力を測定する手段と、測
定した干渉電力の強度に応じて基準レベルの設定を変更
する手段を設け、受信信号電力を制御し、干渉信号によ
り劣化したSN比に相当する分のSN比を改善するよう
に構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面等を参照して本発明によ
るシステムの実施の形態を説明する。本発明による干渉
軽減機能を備える第1の無線通信システムは、基地局と
端末局によって構成される。端末局から基地局に送信さ
れる信号電力は、パワーコントロール手法によって、受
信信号レベルが定められた基準レベルになるように制御
される。図2Aは、第1の無線通信システムによる干渉
軽減方式のモデルを示す。基地局で受信される電力Pr
は、 Pr =Ps +I0 (1) Ps は、希望局からの信号電力、I0 は干渉波電力であ
る。ここで、基地局の受信機の入力ポートに減衰器を付
加すると、受信機の検波出力Pd は、 Pd =Pr /A+N0 =Ps /A+I0 /A+N0 (2) Aは、減衰器の減衰量、N0 は、受信機の等価雑音電力
である。CDMA通信システムで用いられるパワーコン
トロール方式では、希望局からの信号があらかじめ定め
られた基準レベルになるように、端末局からの送信出力
が制御される。その出力の制限範囲内では、(2)式は
次式で表される。 Pd =Ps +I0 /A+N0 (3) (3)式から、SN比は、 SNRa =Ps /(I0 /A+N0 ) (4) となる。また、減衰器を使用しない元のSN比は、 SNR0 =Ps /(I0 +N0 ) (5) となる。(4)式と(5)式から、減衰器によってSN
比が改善される比率は、 SNRa /SNR0 =A(I0 +N0 )/(I0 +AN0 ) =A (I0 >>N0 ) (6) となる。したがって、パワーコントロールを行う通信シ
ステムでは、受信機入力ポートに減衰器を付加すること
によって、減衰器の減衰量(A)の分だけSN比が改善
され、通信エラーの発生が軽減される。
【0011】本発明による干渉軽減機能を備える第2の
無線通信システムは、基地局と端末局によって構成され
る。端末局から基地局に送信される信号電力は、パワー
コントロール手法によって、受信信号レベルが定められ
た基準レベルになるように制御される。図2Bにこのシ
ステムによる干渉軽減方式のモデルを示す。基地局で受
信される電力Pr は、 Pr =Ps +I0 (7) と表される。Ps は、希望局からの信号電力、I0 は干
渉波電力である。受信機の等価雑音電力をN0 とする
と、受信機の検波出力Pd は、 Pd =Pr +N0 =Ps +I0 +N0 (8) となる。したがって、干渉電力がI0 の時のSN比(S
NR0 )は、 SNR0 =Ps /(I0 +N0 ) (9) と表される。ここで、干渉波電力がk倍になったとする
と、Pd は、 Pd =Ps +k×I0 +N0 (10) となる。この時のSN比(SNRk )は、 SNRk =Ps /(k×I0 +N0 ) (11) と表される。ここで、(9)式と(11)式のSN比の
比を求めると、 SNRk /SNR0 =(Ps /(k×I0 +N0 )) /Ps /(I0 +N0 )) =1/k(I0 >>N0 ) (12) となり、干渉電力がk倍になったとき、そのSN比は1
/kに低下する。CDMA通信システムで用いられるパ
ワーコントロール方式では、希望端末局からの信号は、
基地局の受信電力があらかじめ定められた基準レベルに
なるように、端末局からの送信出力が制御される。この
基準レベルをP0 とすると、信号電力Ps は、 Ps =P0 (13) となる。SN比(9)式は、 SNR0 =P0 /(I0 +N0 ) (14) と書き直せる。干渉電力がk倍になったときのSN比
は、(11)式の信号電力Ps をP0 で置き換えると、 SNRk =P0 /(k×I0 +N0 ) (15) となる。干渉波電力I0 がk倍に増加したとき、パワー
コントロールの基準レベルをh倍にすると、信号電力
は、 Ps =h×P0 (16) と表される。基地局の受信電力の基準レベルの設定値を
高くしすぎると、端末局の送信出力が上限値になり、パ
ワーコントロールが有効に機能しなくなるが、基地局の
受信電力が基準レベルになるように制御される範囲内で
は、(10)式は次式で表される。 Pd =Ps +k×I0 +N0 =h×P0 +k×I0 +N0 (17) (17)式から、SN比は、 SNRh =h×P0 /(k×I0 +N0 ) (18) となる。(15)式と(18)式から、SN比が改善さ
れる比率は、 SNRh /SNRk =(h×P0 /(k×I0 +N0 ))/ (P0 /(k×I0 +N0 )) =h (19) となる。したがって、干渉波によって1/kに低下した
SN比(SNRk )は、パワーコントロールの基準レベ
ルをh倍に設定することにより、SN比(SNR h
は、SNRk のh倍に改善され、通信エラーの発生が軽
減される。
【0012】
【実施例】本発明による第1の通信システムの実施例を
図3Aに示す。本発明による通信システムは、端末局と
基地局を含んでいる。端末局のデータ送信部1はデータ
を送信するための制御を行う。データ送信部1の出力端
子は、PSK変調器2に接続されており、PSK変調器
2はディジタル信号を位相変調信号に変換して拡散器3
に接続する。拡散器3でスペクトル拡散変調が行われ、
RF変調器4に接続され無線周波数(RF)に変調され
る。送信パワーアンプ5は、RF信号を指定されたパワ
ーに増幅してアンテナ(無線アンテナ)6で送信する。
【0013】基地局の送信アンテナ19で送出され、端
末局のアンテナ20で受信された信号は、RF検波器2
1で検波およびベースバンド信号に変換される。RF検
波器21の出力が接続されている逆拡散器22はスペク
トル拡散信号を逆拡散し復調し、PSK復調器23と同
期制御部26に接続する。PSK復調器23は位相変調
された信号をディジタル信号に復調する。同期制御部2
6は、スペクトル拡散/逆拡散のための同期制御を行
う。PSK復調器23の出力はPCコマンド復調部24
にも接続されており、パワ−コントロールコマンドを復
調しパワーコントロール部25に送信パワーを基地局か
らのパワー制御信号に基づき制御する。
【0014】基地局のアンテナ7は、希望波信号Ps
よび干渉信号I0 を含む入力電波を受信する。入力電波
は減衰器8に接続され、ここで、入力電波を1/Aに減
衰させる。減衰器8の出力はRF検波器9により検波さ
れベースバンド信号に変換される。逆拡散器10はスペ
クトル拡散信号を逆拡散し復調する。PSK復調器11
は、位相変調された信号をディジタル信号に復調する。
逆拡散器10の出力が接続されている同期制御部12は
スペクトル拡散/逆拡散のための同期制御を行う。逆拡
散器10の出力が接続されている受信電力モニタ部13
は、パワーコントロールのために受信信号電力をモニタ
する。PC制御部14は、送信信号にパワーコントロー
ル信号を付加する。PSK変調器15は送信信号を位相
変調信号に変換し拡散器16に接続する。拡散器16は
スペクトル拡散変調しRF変調器17に接続して個々で
無線周波数(RF)に変調し送信パワーアンプ18でR
F信号を設定されたパワーに増幅して、アンテナ19を
介して送出する。なおPC基準レベル設定部27は受信
電力モニタ部13から判断される受信状態からパワーコ
ントロール基準レベルを設定しPC制御部14に出力す
る。
【0015】次に前記第1のシステムの動作を説明す
る。端末局のデータ送信部1に入力された送信データ
は、送信フレームに分けられ、PSK変調器2でディジ
タル位相変調信号に変調される。その信号は拡散器3で
スペクトラム拡散され、RF変調器4でキャリヤ周波数
帯に変調される。基地局からのパワーコントロール信号
に基づいて、送信信号は、送信パワーアンプ5からアン
テナ6を通して出力される。送信パワーアンプ5は、R
F信号を指定されたパワーに増幅してアンテナ(無線ア
ンテナ)6で送信する。
【0016】基地局では、希望端末局からの信号Ps
アンテナ7で受信する。このとき、干渉波電力I0 も同
時に受信される。受信された信号Ps とI0 は、減衰器
8によってそれぞれ1/Aの電力に減衰される。この信
号はRF検波器9によって検波され、逆拡散器10によ
って逆拡散される。逆拡散された信号から同期制御部1
2によって検出された同期信号をもとに逆拡散器10と
拡散器16に同期信号を与える。パワーコントロールの
ための基準レベルは、PC基準レベル設定部27であら
かじめ設定される。受信電力モニタ部13でモニタされ
る信号電力と、PC基準レベル設定部27で設定された
基準レベルから、パワーコントロール制御部14で端末
局に対するパワーコントロール指令が計算される。その
指令信号は、PSK変調器15で位相変調され、拡散器
16で拡散され、RF変調器17でキャリヤ周波数に変
調されて、送信パワーアンプ18からアンテナ19を通
して送信される。
【0017】端末局では、アンテナ20で受信し、RF
検波器21で検波し、逆拡散器22で逆拡散処理を行
う。PSK復調器23で信号を復調し、PCコマンド復
調部24でパワーコントロール指令を復調する。その指
令に基づき端末局からの送信パーをパワーコントロール
部25で制御し、制御信号を送信パワーアンプ5に与え
る。これによって、端末局からの送信パワーはA倍にな
るように制御され、減衰器8では1/Aに減衰され、基
準レベルの信号電力として受信される。一方、干渉波I
0 は、減衰器8によって1/Aに減衰される。したがっ
て、SN比がA倍に改善され、通信エラーの発生が軽減
される。また、受信電力モニタ部13で、受信信号電力
とともに干渉波信号電力をモニタし、干渉波電力に応じ
て減衰器8の減衰量を変化させることにより、過度の減
衰量を設定することを防止することができる。
【0018】本発明による第2の無線通信システムの実
施例を図3Bに示す。本発明による通信システムは、端
末局と基地局を含んでいる。端末局の構成は前述した第
1の無線通信システムのそれと異ならない。データ送信
部51の機能は図3Aのデータ送信部1と同じである。
基地局の構成も、前述した第1の無線通信システムと共
通する部分が多いが、前述した減衰器8に相当する構成
はなく、受信アンテナ57で受信された希望波信号(P
S )78と干渉信号(I0 )79は直接RF検波器59
に接続される。そして受信電力モニタ63では、受信信
号と干渉信号の電力をモニタする。そして、PC基準レ
ベル設定部77は前記受信電力モニタ63の出力を参照
して、パワーコントロール基準レベルを設定し、PC制
御部64は送信信号にパワーコントロール信号を付加
し、前述した第1の無線通信システムのそれと同様に送
出する。
【0019】次に前記第2無線通信のシステムの動作を
説明する。端末局のデータ送信部51に入力された送信
データは、送信フレームに分けられ、PSK変調器52
でディジタル位相変調される。その信号は拡散器53で
スペクトラム拡散され、RF変調器54でキャリヤ周波
数帯に変調される。基地局からのパワーコントロール信
号に基づいて、送信信号は送信パワーアンプ55からア
ンテナ56を通して出力される。基地局では、希望端末
局からの信号Ps をアンテナ57で受信する。このと
き、干渉波電力I0 も同時に受信される。この信号はR
F検波器59によって検波され、逆拡散器60によって
逆拡散される。逆拡散された信号から同期制御部62に
よって検出された同期信号をもとに逆拡散器60と拡散
器66に同期信号を与える。
【0020】受信電力モニタ部63で受信信号と干渉波
レベルを検出し、その干渉波電力が増加したとき、その
干渉波電力に応じて、パワーコントロール基準レベル設
定部77で所要の基準レベルに設定する。受信電力モニ
タ部63でモニタされた信号電力と、PC基準レベル設
定部77で設定された基準レベルの値から、パワーコン
トロール制御部64で端末局に対するパワーコントロー
ル指令を求め、その指令信号をPSK変調器65で位相
変調し、拡散器66で拡散し、RF変調器67でキャリ
ヤ周波数に変調し、送信パワーアンプ68からアンテナ
69を通して送信する。
【0021】端末局では、アンテナ70で受信し、RF
検波器71で検波し、逆拡散器72で逆拡散処理を行
う。PSK復調器73で信号を復調し、PCコマンド復
調部74でパワーコントロール指令を復調する。その指
令に基づき、端末局からの送信パワーをパワーコントロ
ール部75で制御し、制御信号を送信パワーアンプ55
に与える。これによって、端末局からの送信パワーは、
干渉電力に対応した値に変更される。したがって、干渉
電力の増大によって劣化したSN比が改善され、通信エ
ラーの発生が軽減される。また、受信電力モニタ部63
で干渉波電力を常時モニタし、干渉波電力に応じて基準
レベルの設定を変更することにより、SN比が劣化した
分に相当するだけのSN比の改善を行うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳しく説明したように本発明による
第1の無線通信システムでは、端末局から基地局に信号
s が到来している状態で、干渉波源からI0 の干渉波
が到来する。基地局の受信機入力ポートに減衰器を付加
すると、基地局の受信機に入力される希望局からの信号
はPs /Aとなる。基地局では、受信電力(Pd )をモ
ニタし、端末局に対してパワーコントロールコマンドを
送信する。端末局では、パワーコントロールコマンドを
受信し、そのコマンドに従って送信電力を制御する。そ
の結果、基地局の受信機に入力される信号電力はPs
保持される。
【0023】一方、干渉波源からの干渉波I0 が基地局
に到来すると、減衰器によって1/Aに減衰される。干
渉波電力I0 は、基地局と端末局の通信システムとは独
立であるので、パワーコントロールには関与しない。ま
た、基地局の受信機で発生するノイズ電力(N0 )は、
減衰器およびパワーコントロールの影響を受けない。し
たがって、基地局の受信機出力のノイズ成分は、I0
A+N0 である。このときの基地局受信機におけるSN
比は、 SNRa =Ps /(I0/A+N0 ) となる。減衰器を組み込まない状態の受信機のSN比
は、 SNR0 =Ps /(I0 +N0 ) である。これらのSN比の比は、I0 >>N0 のとき、
SNRa /SNR0 =Aとなる。したがって、減衰器と
パワーコントロールの作用により、SN比は、減衰量A
の分改善される。SN比がA倍に改善されることによっ
て、通信エラーの発生が軽減され、干渉波の影響が軽減
される。また、タイムスロットを用いた干渉波電力測定
方式によって干渉波電力をモニタし、そのモニタ出力に
従って、この減衰量Aの設定をリアルタイムに逐次変化
させる場合がある。
【0024】以上詳しく説明したように本発明による第
2の無線通信システムでは、前述の実施形態と同様に端
末局から基地局に信号Ps が到来している状態で、干渉
波源からI0 の干渉波が到来する。基地局では、受信電
力(Pd )をモニタし、端末局に対してパワーコントロ
ールコマンドを送信する。端末局では、パワーコントロ
ールコマンドを受信し、そのコマンドに従って送信電力
を制御する。その結果、基地局の受信機に入力される信
号電力は基準レベルP0 に保持される。干渉波源からの
干渉波I0 がk倍になったときのSN比は、(15)式
から、 SNRk =P0 /(k×I0 +N0 ) である。ここで、パワーコントロールの基準レベルがh
倍になるように設定を制御する。この基準レベルの設定
について、タイムスロットを用いた干渉波電力測定方式
によって干渉波電力をモニタすると、干渉波電力の状況
に応じて、基準レベルの設定をリアルタイムに逐次変化
させることができる。基準レベルをh倍にしたときのS
N比は、(18)式から、 SNRh =h×P0 /(k×I0 +N0 ) である。SNRh とSNRk の比は、(19)式の通
り、 SNRh /SNRk =h となる。したがって、パワーコントロールの基準レベル
を干渉波電力の増加分に応じて設定することにより干渉
波電力が増加し、それによって低下したSN比がh倍に
改善される。SN比がh倍に改善されることにより通信
エラーの発生が軽減され、干渉波の影響が軽減される。
同一周波数帯域を様々なシステムが使用する環境では、
他システムからの不特定な干渉波が存在する。その干渉
波電力の影響を軽減し、干渉波源である他システムと共
存することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】送信電力をコントロールする機能を備える無線
通信システムのブロック図である。
【図2A】本発明による干渉軽減機能を備える第1の無
線通信システムのブロック図である。
【図2B】本発明による干渉軽減機能を備える第2の無
線通信システムのブロック図である。
【図3A】本発明による干渉軽減機能を備える第1の無
線通信システムの実施例を示す回路図である。
【図3B】本発明による干渉軽減機能を備える第2の無
線通信システムの実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 データ送信部 2 PSK変調器 3 拡散器 4 RF変調器 5 送信パワーアンプ 6,7,19,20 アンテナ(無線アンテナ) 8 減衰器 9 RF検波器 10 逆拡散器 11 PSK復調器 12 同期制御部 13 受信電力モニタ部 14 PC(パワーコントロール)制御部 15 PSK変調器 16 拡散器 17 RF変調器 18 送信パワーアンプ 21 RF検波器 22 逆拡散器 23 PSK復調器 24 PC(パワーコントロール)コマンド復調部 25 パワーコントロール部 26 同期制御部 27 PC基準レベル設定部 28 PS 希望波信号 29 I0 干渉信号 51 データ送信部 52 PSK変調器 53 拡散器 54 RF変調器 55 送信パワーアンプ 56,57,69,70 アンテナ(無線アンテナ) 59 RF検波器 60 逆拡散器 61 PSK復調器 62 同期制御部 63 受信電力モニタ部 64 PC(パワーコントロール)制御部 65 PSK変調器 66 拡散器 67 RF変調器 68 送信パワーアンプ 71 RF検波器 72 逆拡散器 73 PSK復調器 74 PC(パワーコントロール)コマンド復調部 75 パワーコントロール部 76 同期制御部 77 PC基準レベル設定部 78 PS 希望波信号 79 I0 干渉信号
フロントページの続き (72)発明者 藤原 孝洋 静岡県浜松市住吉1丁目39−5 (72)発明者 安達 惇 静岡県浜名郡雄踏町宇布見3339−1−511 Fターム(参考) 5K022 EE01 EE21 EE35 5K052 AA01 BB01 CC00 DD04 EE12 GG12 5K060 BB05 CC04 DD04 FF00 LL01 5K067 AA03 EE02 GG08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信電力をコントロールする機能を備え
    る無線通信システムにおいて、 受信機に入力される無線信号の電力が基準レベルになる
    ように送信機の送信パワーを制御するパワーコントロー
    ル手段と、 受信機に入力されるパワーを減衰させる減衰器と、 前記減衰器によって減衰させられる信号電力をパワーコ
    ントロール機能によって補償する手段とを設け、 受信機に入力される信号電力を基準レベルに保持し、干
    渉信号電力のみ減衰させ、SN比を改善し、干渉電力に
    よる通信エラーの増加を軽減させるように構成した干渉
    軽減機能を備える無線通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線通信システムにおい
    て、 前記通信システムの減衰器の減衰量をリアルタイムに逐
    次変化させる手段と、干渉電力を測定する手段と、 測定した干渉電力の強度に応じて減衰器の減衰量の設定
    を変更する手段を設け、干渉信号により劣化したSN比
    に相当する分のSN比を改善するように構成した干渉軽
    減機能を備える無線通信システム。
  3. 【請求項3】 送信電力をコントロールする機能を備え
    る無線通信システムにおいて、 受信機に入力される無線信号の電力が基準レベルになる
    ように送信機の送信パワーを制御するパワーコントロー
    ル手段と、 パワーコントロールのための受信信号電力の基準レベル
    の設定を変更する手段と、 前記基準レベルを再設定する再設定手段を設け、 通信エラーの発生状況に応じて、基準レベルを高く設定
    し直すことによって、SN比を改善し、通信エラーの発
    生の増加を軽減するように構成した干渉軽減機能を備え
    る無線通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の無線通信システムにおい
    て、 前記通信システムの受信信号電力の基準レベルをリアル
    タイムに逐次変化させる手段と、 干渉電力を測定する手段と、 測定した干渉電力の強度に応じて基準レベルの設定を変
    更する手段を設け、受信信号電力を制御し、干渉信号に
    より劣化したSN比に相当する分のSN比を改善するよ
    うに構成した干渉軽減機能を備える無線通信システム。
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