JP2002197806A - ストリーム情報処理システム - Google Patents

ストリーム情報処理システム

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JP2002197806A
JP2002197806A JP2001325395A JP2001325395A JP2002197806A JP 2002197806 A JP2002197806 A JP 2002197806A JP 2001325395 A JP2001325395 A JP 2001325395A JP 2001325395 A JP2001325395 A JP 2001325395A JP 2002197806 A JP2002197806 A JP 2002197806A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストリーム情報記録に関する改善。 【解決手段】ストリームデータを記録するように構成さ
れたデータエリアと、前記ストリームデータに関する管
理情報を記録するように構成された管理エリアとを持つ
情報媒体が用いられる。ここで、前記管理情報(SFI
T/SFI/SOBI)が、前記ストリームデータの特
定部分に対応した時間情報(PTSL)を含むように構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル放送な
どで伝送される映像データあるいはパケット構造をもっ
て伝送されるストリームデータを記録する情報記憶媒
体、この媒体に記録されるストリームデータに関する管
理情報のデータ構造、およびこの管理情報の記録方法と
再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、TV放送はデジタル放送の時代に
突入してきた。それに伴い、デジタルTV放送のデジタ
ルデータをその内容を問わずデジタルデータのままで保
存する装置、いわゆるストリーマが要望されるようにな
ってきた。
【0003】現在放送されているデジタルTV放送で
は、MPEGのトランスポートストリームが採用されて
いる。今後も、動画を使用したデジタル放送の分野で
は、MPEGトランスポートストリームが標準的に用い
られると考えられる。
【0004】このデジタル放送では、放送される内容
(主に映像情報)が、トランスポートパケットと呼ばれ
る所定サイズ(例えば188バイト)毎のデータのまと
まりに時間分割され、このトランスポートパケット毎に
放送データが伝送される。
【0005】このデジタル放送データを記録するストリ
ーマとして、現在市販されているものとしては、D−V
HS(デジタルVHS)などの家庭用デジタルVCRが
ある。このD−VHSを利用したストリーマでは、放送
されたビットストリームがそのままテープに記録され
る。そのため、ビデオテープには、複数の番組が多重さ
れて記録されることになる。
【0006】再生時には、最初から再生する場合、ある
いは途中から再生する場合にも、そのまま全てのデータ
が、VCRからセットトップボックス(デジタルTVの
受信装置:以下STBと略記する)に送り出される。こ
のSTBにおいて、ユーザ操作等により、送り出された
データ内から所望の番組が選択される。選択された番組
情報は、STBからデジタルTV受像機等に転送され
て、再生(ビデオ+オーディオ等の再生)がなされる。
【0007】このD−VHSストリーマでは、記録媒体
にテープが用いられるため、素早いランダムアクセスが
実現できず、所望の番組の希望位置に素早くジャンプし
て再生することが困難となる。
【0008】このようなテープの欠点(ランダムアクセ
スの困難性)を解消できる有力な候補として、DVD−
RAMなどの大容量ディスクメディアを利用したストリ
ーマが考えられる。その場合、ランダムアクセスおよび
特殊再生などを考えると、必然的に、管理データを放送
データとともに記録する必要性が出てくる。
【0009】ここで、デジタルTVの受信装置であるS
TBとDVD−RAMなどの大容量ディスクメディアを
利用したストリーマとの間、あるいはこの大容量ディス
クメディアを利用したストリーマとD−VHS等を利用
した他のストリーマとの間のデータ転送には、IEEE
1394等に準拠したデジタルインターフェースを利用
できる。
【0010】このデジタルインターフェースでは、デジ
タル放送で受信したトランスポートパケット毎に映像デ
ータ/ストリームデータが転送される。
【0011】たとえばIEEE1394を用いたデジタ
ルインターフェースでは、デジタル放送の受信データに
対して実時間での転送を保証するため、各トランスポー
トパケット毎に受信時刻を表すタイムスタンプデータが
付加されて、転送が行なわれている。
【0012】また、DVD−RAMなどの情報記憶媒体
に記録された上記デジタル放送の受信データに対してS
TBでの実時間による間断の無い再生を保証するため、
情報記憶媒体上に、各トランスポートパケットデータと
ともに上記タイムスタンプデータも同時に記録される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記の場合、DVD−
RAMなどの大容量ディスクメディアを利用した情報記
憶媒体に記録するストリームデータとして、トランスポ
ートパケット毎にタイムスタンプデータが付加されて記
録されている。このため、このタイムスタンプデータを
利用して時間管理を行うことになる。
【0014】デジタルTVでは、映像データはMPEG
2と呼ばれるデジタル圧縮方式を用いて情報圧縮された
形で放送される。このMPEG2方式によると、Pピク
チャ情報はIピクチャに対する差分情報しか持たず、ま
たBピクチャ情報はIピクチャとPピクチャに対する差
分情報しか持っていない。したがって、Bピクチャある
いはPピクチャは単独で再生することができず、これら
を再生するためにはIピクチャからの再生が必要とな
る。
【0015】ここで、I、B、Pの各ピクチャの表示時
刻で示されるユーザから見た映像再生時間と、前記タイ
ムスタンプ時間とは異なる。このため、情報記憶媒体上
に記録したストリームデータに対する時間管理をタイム
スタンプデータのみで行った場合には、ユーザに対する
表示時刻(映像再生時間)の制御が正確に行えないとい
う問題が生じる。
【0016】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、ストリーム情報記録の処理に関する改
善を図ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の実施の形態では、ストリームデータを記
録するように構成されたデータエリア(STREAM.
VRO)と、このストリームデータに関する管理情報
(STRI)を記録するように構成された管理エリア
(STREAM.IFO)とを持つ情報媒体(201)
が用いられる。ここで、前記管理情報(図13のSTR
I/図15のSFIT)が、前記ストリームデータの特
定部分(図16〜図17のAU)に対応した時間情報
(図15のPTSL)を含むように構成される。
【0018】なお、前記ストリームデータは、一定サイ
ズのデータユニット(例えば64kBのSOBU)で構
成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係るストリームデータ記憶媒体、この
媒体に記録されるストリームデータに関する管理情報の
データ構造、およびこの管理情報の記録方法と再生方法
その他を説明する。
【0020】図1は、この発明の一実施の形態に係るス
トリームデータのデータ構造を説明する図である。図1
を用いて情報記憶媒体上に記録されたストリームデータ
のデータ構造について説明する。
【0021】DVD−RAMディスク等の情報記憶媒体
(図3その他の201)上に記録されるストリームデー
タ(STREAM.VRO)106(図1(a))は、
ストリームデータ内の映像情報のコンテンツ毎にストリ
ームオブジェクト(以下、適宜SOBと略記する)とし
てまとめられている。つまり、各SOBは、1つのリア
ルタイムな連続記録により得られたストリームデータに
より形成される。
【0022】情報記憶媒体上に記録されるストリームデ
ータは、図1(b)に示されるように、ストリームデー
タ内の映像情報のコンテンツ毎にストリームオブジェク
ト(SOB)#A・298、#B・299としてまとま
って記録されている。
【0023】図1(b)〜(k)は、複数あるストリー
ムオブジェクト(SOB#A、#B、…)のうち、1個
のSOB#A・298について内容を詳細に示してい
る。
【0024】DVD−RAMディスクにトリームデータ
(STREAM.VRO)106が記録される場合に
は、各々が2048バイトのセクタを最小単位として記
録される。さらに、16個のセクタをまとめて1個のE
CCブロックとし、同一ECCブロック内でインターリ
ーブ(データ配列順序の並び替え)とエラー訂正用の訂
正コードの付加が行われる。
【0025】この実施の形態では、1個または複数(代
表的には2個)のECCブロックを単位としてストリー
ムブロック(あるいはストリームオブジェクトユニット
SOBU)が構成され、このストリームブロック単位
(あるいはSOBU単位)でストリーム情報の記録、部
分消去、編集その他が行われる。
【0026】この実施の形態では、何個のECCブロッ
クでストリームブロックが構成されるかは、転送される
ストリームデータ(STREAM.VRO)106の転
送レートに応じて決めることができる。
【0027】たとえば、図1(c)(d)の例では、ス
トリームブロック#1は2つのECCブロック#α、#
βで構成され、ストリームブロック#2は3つのECC
ブロック#γ、#δ、#εで構成されている。DVDス
トリーマでは、2個のECCブロック(32セクタ)で
1つのストリームブロック(またはSOBU)が構成さ
れる。
【0028】各ECCブロックは、図1(e)に示すよ
うに、16セクタで構成される。したがって、図1
(c)〜(e)から分かるように、2ECCブロックで
構成されるストリームブロック(あるいはSOBU)#
1は、32セクタ(セクタNo.0〜セクタNo.3
1)に相当する。
【0029】つまり、1セクタ=2kバイトとすれば、
ストリームブロック(SOBU)は、64kバイト(3
2セクタ)の固定サイズとして、この発明を実施するこ
とができる。
【0030】ストリームデータ(STREAM.VR
O)106は、図1(g)に示すようにタイムスタンプ
とトランスポートパケットを組にして、情報記憶媒体に
記録される。
【0031】その際、各セクタの先頭には、図1(f)
に示すように、システムクロック情報(システムクロッ
クリファレンスSCR)等が記録されたパックヘッダ1
1、12とPESヘッダ13、14が配置される。PE
Sヘッダ14の直後にはセクタデータヘッダ17が記録
されるが、各ストリームブロック(またはSOBU)先
頭のセクタのみ、セクタデータヘッダではなく、ストリ
ームブロックヘッダ16が記録される。
【0032】なお、ストリームブロックヘッダ16ある
いはセクタデータヘッダ17は、後述するアプリケーシ
ョンヘッダに対応する内容を持つことができるようにな
っている(図9あるいは図10参照)。
【0033】図1(f)のセクタデータヘッダ17は、
データエリア22、23内のデータ配列情報を示してい
る。
【0034】図1(f)のデータエリア21、22(あ
るいは23)には、図1(g)に示すように、タイムス
タンプ(図20、図29その他に示したATSに対応)
およびトランスポートパケット(図22または図23の
パケット、あるいは図29のアプリケーションパケット
APに対応)が逐次詰め込まれる。
【0035】図1(g)の例では、1個のトランスポー
トパケットdが複数のセクタ(No.0とNo.1)に
跨って記録される場合が例示されている。このようなト
ランスポートパケットdは、図22または図23の部分
パケットに対応する。
【0036】ところで、デジタル放送では、トランスポ
ートストリームと呼ばれるマルチプログラム対応の多重
・分離方式が採用されており、1個のトランスポートパ
ケットのサイズは188バイト(または183バイト)
の場合が多い。
【0037】一方、前述したように1セクタサイズは2
048バイトであり、各種ヘッダサイズを差し引いて
も、1個のデータエリア21、22、23(図1
(f))内には、デジタル放送用のトランスポートパケ
ットを10個前後記録できる。
【0038】トランスポートパケット内は、図1(h)
に示すように、トランスポートパケットヘッダ61〜6
4(後述する図23(b)の511に対応)とデータが
記録されているペイロード71〜75(後述する図23
(b)の512に対応)とで構成されている。
【0039】ペイロード71〜75には、図1(i)に
示すように、MPEGエンコードされたIピクチャ情報
31、Bピクチャ情報33、34、およびPピクチャ情
報32が記録される。
【0040】Iピクチャ情報31が記録されている最初
のトランスポートパケットでは、ランダムアクセスイン
ジケータ503(図23(a)参照)に”1”のフラグ
が立ち、各B、Pピクチャ情報32〜34の最初のトラ
ンスポートパケットにはペイロードユニット開始インジ
ケータ501(図23(a)参照)に”1”のフラグが
立つ。
【0041】ペイロード71〜75内に分割記録されて
いる各ピクチャ情報31〜34には、図1(j)に示す
ように、それぞれの先頭に、ピクチャヘッダ情報41
と、実質的なピクチャ情報であるピクチャ圧縮情報42
(Iピクチャ情報31に対してはIピクチャ圧縮情報4
2)とが記録されている。
【0042】また、それぞれのピクチャヘッダ情報41
内には、図1(k)に示すように、ヘッダ識別情報5
1、それぞれのI、B、Pピクチャの識別を可能とする
ピクチャ識別情報52、デコーダ出力の表示タイミング
を示すPTS(プレゼンテーションタイムスタンプ)情
報53、およびデコーダがデコード開始を行うためのタ
イミングを示すDTS(デコードタイムスタンプ)情報
54が記録されている。これらのピクチャヘッダ情報4
1は、デジタル放送の受信情報内に予め含まれている。
【0043】情報記憶媒体上に記録されたストリームデ
ータ内では、図1(k)に示すピクチャ識別情報52を
用いて特定のピクチャ位置を同定できる。
【0044】あるいは、図1(j)(k)に示すように
ピクチャヘッダ情報41内にPTS情報53が記録され
ているので、この値を用いてデコーダが表示を開始する
ことも可能である。
【0045】図2は、この発明の一実施の形態に係るデ
ータファイルのディレクトリ構造を説明する図である。
図2を用いて、この発明の一実施の形態に係る情報記憶
媒体上に記録される情報の内容(ファイル構造)につい
て説明する。
【0046】DVDーRAMディスク等の情報記憶媒体
に記録される情報は、各情報毎に階層ファイル構造を持
っている。この実施の形態において説明される映像情報
とストリームデータ情報は、DVD_RTRディレクト
リ(またはDVD_RTAV)102と言う名のサブデ
ィレクトリ101内に入っている。
【0047】DVD_RTR(DVD_RTAV)ディ
レクトリ102内には、以下の内容のデータファイル1
03が格納される。
【0048】すなわち、管理情報(ナビゲーションデー
タ)のグループとして、RTR.IFO(またはVR_
MANGR.IFO)104と、STREAM.IFO
(SR_MANGR.IFO/SR_MANGR.BU
P)105と、SR_PRIVT.DAT/SR_PR
IVT.BUP105aとが格納される。
【0049】また、データ本体(コンテンツ情報)とし
て、STREAM.VRO(またはSR_TRANS.
SRO)106と、RTR_MOV.VRO(VR_M
OVIE.VRO)107と、RTR_STO.VRO
(またはVR_STILL.VRO)108と、RTR
_STA.VRO(またはVR_AUDIO.VRO)
109とが格納される。
【0050】上記データファイル103を含むサブディ
レクトリ101の上位階層にあるルートディレクトリ1
00には、その他の情報を格納するサブディレクトリ1
10を設けることができる。
【0051】このサブディレクトリの内容としては、ビ
デオプログラムを収めたビデオタイトルセットVIDE
O_TS111、オーディオプログラムを収めたオーデ
ィオタイトルセットAUDIO_TS112、コンピュ
ータデータ保存用のサブディレクトリ113等がある。
【0052】有線または無線のデータ通信経路上をパケ
ット構造の形で伝送されたデータに対して、パケット構
造を保持したまま情報記憶媒体に記録したデータを、
「ストリームデータ」と呼ぶ。
【0053】そのストリームデータそのものはSTRE
AM.VRO(またはSR_TRANS.SRO)10
6と言うファイル名でまとめて記録される。そのストリ
ームデータに対する管理情報が記録されているファイル
が、STREAM.IFO(またはSR_MANGR.
IFOとそのバックアップファイルSR_MANGR.
BUP)105である。
【0054】また、VCR(VTR)あるいは従来TV
などで扱われるアナログ映像情報をMPEG2規格に基
づきデジタル圧縮して記録されたファイルが、RTR_
MOV.VRO(またはVR_MOVIE.VRO)1
07であり、アフターレコーディング音声あるいはバッ
クグランド音声等を含む静止画像情報を集めたファイル
がRTR_STO.VRO(またはVR_STILL.
VRO)108であり、そのアフレコ音声情報ファイル
がRTR_STA.VRO(またはVR_AUDIO.
VRO)109である。
【0055】図3は、この発明の一実施の形態に係る情
報媒体(DVD録再ディスク)上の記録データ構造(と
くに管理情報の構造)を説明する図である。
【0056】図3(a)の情報記憶媒体201の内周方
向202の端部と外周方向203の端部とで挟まれた領
域には、図3(b)に示すように、リードインエリア2
04と、ファイルシステム情報が記録されているボリュ
ーム&ファイル構造情報206と、データエリア207
と、リードアウトエリア205が存在する。リードイン
エリア204はエンボスおよび書替可能データゾーンで
構成され、リードアウトエリア205は書替可能データ
ゾーンで構成されている。データエリア207も書替可
能データゾーンで構成されている。
【0057】データエリア207内は、図3(c)に示
すように、コンピュータデータとオーディオ&ビデオデ
ータとが混在記録可能となっている。この例では、コン
ピュータデータエリア208およびコンピュータデータ
エリア209の間に、オーディオ&ビデオデータエリア
210が、挟まれる形態となっている。
【0058】オーディオ&ビデオデータエリア210内
は、図3(d)に示すように、リアルタイムビデオ記録
エリア221およびストリーム記録エリア222の混在
記録が可能となっている。(リアルタイムビデオ記録エ
リア221あるいはストリーム記録エリア222の一方
だけを使用することも可能である。)図3(e)に示す
ように、リアルタイムビデオ記録エリア221には、図
2に示された、RTRのナビゲーションデータRTR.
IFO(VR_MANGR.IFO)104と、ムービ
ーリアルタイムビデオオブジェクトRTR_MOV.V
RO(VR_MOVIE.VRO)107と、スチルピ
クチャリアルタイムビデオオブジェクトRTR_ST
O.VRO(VR_STILL.VRO)108と、ア
フターレコーディング等のオーディオオブジェクトRT
R_STA.VRO(VR_AUDIO.VRO)10
9とが記録される。
【0059】同じく図3(e)に示すように、ストリー
ム記録エリア222には、図2に示された、ストリーマ
のナビゲーションデータSTREAM.IFO(SR_
MANGR.IFO/SR_MANGR.BUP)10
5と、トランスポートビットストリームデータSTRE
AM.VRO(SR_TRANS.VRO)106とが
記録される。
【0060】なお、図3(d)(e)では図示しない
が、ストリーム記録エリア222には、図2に示したア
プリケーション固有のナビゲーションデータSR_PR
IVT,DAT/SR_PRIVT.BUP105aを
記録することもできる。
【0061】このSR_PRIVT,DAT105a
は、ストリーマに接続(供給)された個々のアプリケー
ションに固有のナビゲーションデータであり、ストリー
マにより認識される必要のないデータである。
【0062】ストリームデータに関する管理情報である
STREAM.IFO(またはSR_MANGR.IF
O)105は、図3(f)〜(i)に示すようなデータ
構造を有している。
【0063】すなわち、図3(f)に示すように、ST
REAM.IFO(またはSR_MANGR.IFO)
105は、ビデオマネージャ(VMGIまたはSTR_
VMGI)231と、ストリームファイル情報テーブル
(SFIT)232と、オリジナルPGC情報(ORG
_PGCI)233と、ユーザ定義PGC情報テーブル
(UD_PGCIT)234と、テキストデータマネー
ジャ(TXTDT_MG)235と、製造者情報テーブ
ル(MNFIT)またはアプリケーション固有のナビゲ
ーションデータSR_PRIVT.DAT105aを管
理するアプリケーションプライベートデータマネージャ
(APDT_MG)236とで構成されている。
【0064】図3(f)のストリームファイル情報テー
ブル(SFIT)232は、図3(g)に示すように、
ストリームファイル情報テーブル情報(SFITI)2
41と、1以上のストリームオブジェクト情報(SOB
I)#A・242、#B・243、………と、オリジナ
ルPGC情報一般情報271と、1以上のオリジナルセ
ル情報#1・272、#2・273………とを含むこと
ができるようになっている。
【0065】図3(g)の各ストリームオブジェクト情
報(たとえばSOBI#A・242)は、図3(h)に
示すように、ストリームオブジェクト一般情報(SOB
I_GI)251、タイムマップ情報252、その他を
含むことができる。
【0066】また、図3(g)の各オリジナルセル情報
(たとえば#1・272;後述するが図14で示される
SCIに対応)は、図3(h)に示すように、セルタイ
プ281(後述するが図14で示されるC_TYに対
応)と、セルID282と、該当セル開始時間(後述す
る図6(b)、図14その他で示されるSC_S_AP
ATに対応)283と、該当セル終了時間(後述する図
6(b)、図14その他で示されるSC_E_APAT
に対応)284と、PTSオフセット9と、時間関係テ
ーブル2とを含むことができる。
【0067】ここで、PTSオフセット9とは、オリジ
ナルセル(オリジナルセルの詳細は後述する)の表示開
始ピクチャのPTS(プレゼンテーションタイムスタン
プ)値とその直前にあるIピクチャのPTS値との差分
をいう(詳細は図20を参照して後述)。
【0068】図3(g)のSOBI#Aに含まれる図3
(h)のタイムマップ情報252は、図3(i)に示す
ように、ストリームブロック番号261、第1ストリー
ムブロックサイズ262、第1ストリームブロック時間
差263、第2ストリームブロックサイズ264、第2
ストリームブロック時間差265、………を含むことが
できる。タイムマップ情報252を構成する各ストリー
ムブロック時間差の内容については、図5を参照して後
述する。
【0069】図4は、この発明の一実施の形態における
ストリームオブジェクト(SOB)、セル、プログラム
チェーン(PGC)等の間の関係を説明する図である。
以下、図4の例示を用いてSOBとPGCの関係を説明
する。
【0070】ストリームデータ(STREAM.VRO
またはSR_TRANS.SRO)106内に記録され
たストリームデータは、1個以上のECCブロックの集
まりとしてストリームブロックを構成し、このストリー
ムブロック単位で記録、部分消去処理等がなされる。こ
のストリームデータは、記録する情報の内容毎(たとえ
ばデジタル放送での番組毎)にストリームオブジェクト
と言うまとまりを作る。
【0071】STREAM.VRO(SR_TRAN
S.SRO)106内に記録されたストリームオブジェ
クト(SOB#A、SOB#B)毎の管理情報(オリジ
ナルPGC情報233、ユーザ定義PGC情報テーブル
234等)は、ナビゲーションデータSTREAM.I
FO(SR_MANGR.IFO)105(図4の最下
部および図3(e)(f)参照)内に記録されている。
【0072】図4の各ストリームオブジェクト#A・2
98、#B・299毎の管理情報(STREAM.IF
O105)は、図3(f)(g)に示すように、ストリ
ームファイル情報テーブル(SFIT)232内のスト
リームオブジェクト情報(SOBI)#A・242、#
B・243として記録されている。
【0073】ストリームオブジェクト情報(SOBI)
#A・242、(SOBI)#B・243それぞれの内
部は、主にストリームブロック毎のデータサイズおよび
時間情報等が記載されているタイムマップ情報252を
含んでいる。
【0074】ストリームデータの再生時には、1個以上
のセルの連続で構成されるプログラムチェーン(PG
C)の情報(後述する図14のPGCI#iに対応)が
利用される。このPGCを構成するセルの設定順にした
がって、ストリームデータを再生することができる。
【0075】PGCには、STREAM.VRO(SR
_TRANS.SRO)106に記録された全ストリー
ムデータを連続して再生することのできるオリジナルP
GC290(図3(f)ではORG_PGCI・23
3)と、ユーザが再生したいと希望する場所と順番を任
意に設定できるユーザ定義PGC#a・293、#b・
296(図3(f)ではUD_PGCIT・234の中
身に対応)の2種類が存在する。
【0076】オリジナルPGC290を構成するオリジ
ナルセル#1・291、#2・292は、基本的にスト
リームオブジェクト#A・298、#B・299と一対
一に対応して存在する。
【0077】それに対して、ユーザ定義PGCを構成す
るユーザ定義セル#11・294、#12・295、#
31・297は、1個のストリームオブジェクト#A・
298または#B・299の範囲内では任意の位置を設
定することができる。
【0078】なお、各ストリームブロックのセクタサイ
ズは種々に設定可能であるが、好ましい実施の形態とし
ては、図4のストリームブロック#1のように、2EC
Cブロック(32セクタ)で一定サイズ(64kバイ
ト)のストリームオブジェクトユニット(SOBU)
を、ストリームブロックとして採用するとよい。
【0079】このようにストリームブロックを一定サイ
ズ(たとえば2ECCブロック=32セクタ=64kバ
イト)のSOBUに固定すれば、次の利点が得られる: (01)SOBU単位でストリームデータの消去あるい
は書替を行っても、そのSOBUのECCブロックが、
消去あるいは書替対象以外のSOBUのECCブロック
に影響しない。そのため、消去あるいは書替に伴う(消
去あるいは書替の対象でないSOBUに対する)ECC
のデインターリーブ/インターリーブのやり直しが、生
じない; (02)任意のSOBU内部の記録情報に対するアクセ
ス位置を、セクタ数(あるいはセクタ数に対応した他の
パラメータ;たとえば後述する図10のストリームパッ
クおよびその内部のアプリケーションパケット群の情
報)で特定できる。たとえば、あるSOBU#kの中間
位置にアクセスする場合は、SOBU#kー1とSOB
U#kとの境界から16セクタ目(あるいは16セクタ
目に対応するアプリケーションパケットの位置)を指定
すればよい。
【0080】図5は、タイムマップ情報におけるストリ
ームブロックサイズ、ストリームブロック時間差の内容
を説明する図である。以下、図5を用いてタイムマップ
情報252内の各データの内容について説明する。
【0081】図5(f)(g)(h)に例示するよう
に、ストリームオブジェクト(SOB)#A・298は
2つのストリームブロック#1、#2で構成されてい
る。
【0082】図5(f)(h)の例では、SOB#A・
298を構成するストリームブロック#1のデータサイ
ズは2ECCブロック(#α、#β)で構成され、32
セクタ分(図5(e)(i))のサイズを持っている。
すなわち、タイムマップ情報252(図5(a)
(k))内の第1ストリームブロックサイズ262(図
5(j))は、32セクタ(64kバイト)となる。
【0083】SOB#A・298(図5(g))の先頭
にあるストリームブロック#1(図5(f))はその先
頭にセクタNo.0(図5(e))を持ち、セクタN
o.0に含まれるデータエリア21(図5(d))の先
頭にはタイムスタンプa(図5(c))が記録されてい
る。
【0084】また、SOB#A・298(図5(g))
の後続ストリームブロック#2(図5(f))はその先
頭にセクタNo.32(図5(e))を持ち、セクタN
o.32に含まれるデータエリア311(図5(d))
の先頭にはタイムスタンプp(図5(c))が記録され
ている。
【0085】図5(c)に示すように、ストリームブロ
ック#1の最初のストリームデータのタイムスタンプ値
はタイムスタンプaであり、次のストリームブロック#
2の最初のストリームデータのタイムスタンプ値はタイ
ムスタンプpとなっている。
【0086】図5(b)の第1ストリームブロック時間
差263(図3(i)のストリームブロック時間差26
3に対応)の値は、上記タイムスタンプpとタイムスタ
ンプaとの差分値([タイムスタンプp]−[タイムス
タンプa])で与えられる。
【0087】なお、図5(a)のタイムマップ情報25
2は、図15を参照して後述するストリームオブジェク
ト情報SOBI内のアクセスデータユニットAUDも含
むものとして、取り扱うことができる。このAUDに含
まれる情報(アクセスユニット開始マップAUSM等)
により、アクセスしたい情報を含むSOBUを特定でき
る。
【0088】図6は、オリジナルセルおよびユーザ定義
セルにおけるセル範囲指定方法を説明する図である。そ
れぞれのセルの範囲指定は、開始時刻と終了時刻の時間
指定により行なうことができる。
【0089】具体的には、ストリームデータの録画直後
のオリジナルセルにおける該当セルの開始時間283お
よび該当セルの終了時間284(図6(b))の時間と
して、該当するストリームオブジェクト#A・298
(図6(f))内の最初のタイムスタンプaの値および
最後のタイムスタンプz(図6(c))の値が使用され
る。
【0090】それに対して、ユーザ定義セル#12・2
95(図6(k))での時間範囲指定は、任意時刻を指
定できる。たとえば、図6(i)(j)に示すように指
定されたトランスポートパケットd、nに対応したタイ
ムスタンプd、nの値を、該当セルの開始時間331と
該当セルの終了時間332の値として設定することがで
きる。
【0091】図6(f)は、ストリームオブジェクト
(SOB)#A・298は2つのストリームブロック#
1および#2で構成されている場合を例示している。
【0092】図6(e)(g)の例では、ストリームブ
ロック#1は32セクタ(セクタNo.0〜No.3
1)で構成され、ストリームブロック#2は48セクタ
(セクタNo.32〜No.79)で構成されている。
【0093】ストリームブロック#1の先頭セクタN
o.0は、図6(e)(d)に示すように、パックヘッ
ダ1、PESヘッダ6、ストリームブロックヘッダ1
1、データエリア21等で構成されている。
【0094】また、ストリームブロック#2の後方セク
タNo.78は、図6(e)(d)に示すように、パッ
クヘッダ3、PESヘッダ8、セクタデータヘッダ1
3、データエリア24等で構成されている。
【0095】さらに、図6(g)のセクタNo.1には
図6(h)に示すようにパックヘッダ2、セクタデータ
ヘッダ12、データエリア22その他が記録され、図6
(g)のセクタNo.33には図6(h)に示すように
セクタデータヘッダ321、データエリア312その他
が記録されている。
【0096】図6(d)(h)のデータエリア21に
は、図6(c)(i)に示すように、タイムスタンプa
とトランスポートパケットaとのペアないしタイムスタ
ンプdとトランスポートパケットdとのペアが記録され
ている。
【0097】また、図6(d)のデータエリア24の領
域には、複数のタイムスタンプおよびトランスポートパ
ケットのペアと、最後のタイムスタンプz+トランスポ
ートパケットzのペアの後に続くエンドコード32と、
パディングエリア37が記録されている。
【0098】さらに、図6(h)のデータエリア22に
は、図6(i)に示すように、データエリア21のトラ
ンスポートパケットdの後続内容を含むトランスポート
パケットdが含まれている。つまり、この例では、トラ
ンスポートパケットdの内容が、データエリア21とデ
ータエリア22とで分断されて記録されている。
【0099】図6(i)のトランスポートパケットdの
前半部分(データエリア21側)は、後述する図23
(f)の末尾側部分パケットに対応し、図6(i)のト
ランスポートパケットdの後半部分(データエリア22
側)は、後述する図23(g)の先頭側部分パケットに
対応している。
【0100】さらに、図6(h)のデータエリア312
には、図6(i)に示すように、タイムスタンプnとト
ランスポートパケットnとのペアおよびその他の同様な
ペアが記録されている。
【0101】ここで、ユーザ等が再生開始時間を指定し
た箇所に該当するセルの開始時間331(図6(j))
は、データエリア21および22に分断された2つのト
ランスポートパケットd全体に対するタイムスタンプd
(図6(i))により指定される。
【0102】トランスポートパケットをアプリケーショ
ンパケット(AP)と読み替え、アプリケーションパケ
ット到着時間をAPATとした場合に、上記セル開始時
間331は、セル開始APATとして表現できる。
【0103】また、ユーザ等が再生終了時間を指定した
箇所に該当するセルの終了時間332(図6(j))
は、データエリア312のトランスポートパケットnに
対するタイムスタンプn(図6(i))により指定され
る。このセル終了時間332は、セル終了APATとし
て表現できる。
【0104】以上のセル開始時間(セル開始APAT)
331およびセル終了時間(セル終了APAT)332
は、図6(k)に示すように、ユーザ定義セル情報#1
2・295内部に記録できる。
【0105】このユーザ定義セル情報#12・295
は、図3(f)または図4下段に示すユーザ定義PGC
情報テーブル234内に記録することができる。
【0106】以上はユーザ定義セル情報(ユーザ定義P
GCの情報)に関するセル開始/終了時間情報について
であるが、オリジナルセル情報(オリジナルセルの情
報)に関するセル開始/終了時間情報については、次の
ような例示ができる。
【0107】すなわち、図6(c)の先頭側タイムスタ
ンプaにより図6(b)の該当セルの開始時間283を
示すことができ、末尾側タイムスタンプzにより該当セ
ルの終了時間284を示すことができる。
【0108】図6(b)の該当セルの開始時間283
は、セル開始APAT(ストリームセル開始APAT
(SC_S_APAT)または消去開始APAT(ER
A_S_APAT)も含む)に対応させることができ
る。
【0109】また、図6(b)の該当セルの終了時間2
84は、セル終了APAT(ストリームセル終了APA
T(SC_E_APAT)または消去終了APAT(E
RA_E_APAT)も含む)に対応させることができ
る。
【0110】以上のセル開始時間(セル開始APAT)
283およびセル終了時間(セル終了APAT)284
は、図6(a)に示すように、オリジナルセル情報#1
・272内部に記録される。
【0111】このオリジナルセル情報#1・272は、
図3(f)または図4下段に示すオリジナルPGC情報
233内に記録することができる。
【0112】図7は、この発明の他の実施の形態に係る
情報媒体(DVD録再ディスク)上の記録データ構造
(とくに再生終了位置情報/レジューム情報、VMGI
管理情報/記録時間情報等の構造)を説明する図であ
る。
【0113】図7(a)〜(f)のデータ構成は、図3
(a)〜(f)と同じなので、その説明は省略する。
【0114】図7(f)のビデオマネージャ(STR_
VMGI)231は、図7(g)に示すように、再生終
了位置情報(レジューム情報)6110、ビデオマネー
ジャ管理情報(VMGI_MAT)6111その他を含
んでいる。
【0115】再生終了位置情報(レジューム情報)61
10は、図7(h)に示すように、オリジナルPGC番
号6210、オリジナルセル番号6220、再生終了位
置時刻(レジューム時刻)情報6230等を含んでい
る。
【0116】また、ビデオマネージャ管理情報(VMG
I_MAT)6111は、タイムゾーン(TM_ZON
E)6240を含んでいる。
【0117】記録済みのストリームブロック(またはオ
リジナルセル)の再生が終了した段階で、再生終了位置
情報6110をレジューム情報として図7(e)の管理
情報記録領域(STREAM.IFO)内のビデオマネ
ージャ情報231中に記録することができる。
【0118】なお、再生終了位置情報6110に含まれ
る時刻情報6230はタイムスタンプ(ATS)値で記
録されているが、それに限らずPTS値(あるいはセル
再生先頭位置からの通算フィールド数)を時刻情報62
30として記録することもできる。
【0119】タイムゾーン(TM_ZONE)6240
は、図7(i)に示すように、記録時間(REC_T
M)の情報を含む。
【0120】記録時間(REC_TM)の情報は、RE
C_TMがユニバーサル・タイム・コオーディネート
(UTC)によるものか特定のローカルタイムによるも
のかを識別するタイムゾーンタイプ(TZ_TY)と、
UTCからのREC_TMのタイムオフセットの日時を
分単位で記述したタイムゾーンオフセット(TZ_OF
FSET)とを含んでいる。
【0121】上記記録時間(REC_TM)は、図6
(b)等で示したセル開始時間(SC_S_APAT)
の形式あるいはそのセルの再生時刻(プレゼンテーショ
ンタイムPTM)の形式で記述してもよい。
【0122】この記録時間(REC_TM)には2種類
ある。第1はストリームオブジェクト記録時間(SOB
_REC_TM)であり、第2はプレイリスト作成時間
(PL_CREATE_TM)である。
【0123】ここで、オリジナルセルに対応するストリ
ームオブジェクト(SOB)が記録された時間が、SO
B_REC_TMにより示される。
【0124】また、プレイリストとは、プログラムの一
部のリストである。このプレイリストにより、(プログ
ラムの内容に対して)任意の再生シーケンスをユーザが
定義できる。このようなプレイリストが作成された時間
が、PL_CREATE_TMにより示される。
【0125】図8は、図1その他に示されたPESヘッ
ダの内部構造を説明する図である。
【0126】図8(a)のPESヘッダ601は、図8
(b)に示すように、パケット開始コードプリフィック
ス602、ストリームID603、再生タイムスタンプ
604等を含んでいる。このPESヘッダ601は、図
1(f)、図5(d)、図6(d)等のPESヘッダに
対応している。
【0127】また、図8(d)のストリームPESヘッ
ダは、図8(c)に示すように、パケット開始コードプ
リフィックス、ストリームID(プライベートストリー
ム2)、PESパケット長、サブストリームID等を含
んでいる。このストリームPESヘッダは、後述する図
22のストリームPESヘッダと同じもので、図8
(a)のPESヘッダ601に対応する内容を持つ。
【0128】図1(f)のPESヘッダが図8(a)に
示すPESヘッダ601の内部構造を持つときは、MP
EGの規格では、このPESヘッダのストリームID6
03(図8(b))が”10111110”のときに、
このPESヘッダを持つパケットを、パディングパケッ
ト(後述する図12(g)参照)にすると定義されてい
る。
【0129】一方、ストリームID603(図8(c)
のサブストリームID)が”00000010”のとき
は、そのPESパケットの付いたパケットは、ストリー
ム記録データを含むことになる。
【0130】図1(c)のストリームブロック#1で
は、最後のトランスポートパケットg(図1(g))が
セクタNo.0〜No.31(図1(e))内に存在し
ている。しかし、ストリームブロック#2(図1(e)
(g))では、ユーザ等により途中で録画が終了される
と、最後のトランスポートパケット(図示せず)が最後
のセクタより前のセクタに配置され、最後のセクタ(図
示せず)内はストリームデータが記録されていない空き
領域となることがある。この場合、最後のセクタには、
上記パディングパケット(後述する図12(g)のパデ
ィングパケット40)が記録される。
【0131】図9は、図1に示されたストリームブロッ
クヘッダの内部構造を説明する図である。
【0132】ストリームブロックヘッダ11は、図9
(a)に示すように、サブストリームID、アプリケー
ションヘッダ、アプリケーションヘッダエクステンショ
ン、スタッフィングバイト等に対応した内容を持つ。
【0133】1バイトのアプリケーションヘッダエクス
テンション(オプション)には、1ビットのAU_ST
ARTと、1ビットのAU_ENDと、2ビットのCO
PYRIGHTとが、記述される。
【0134】AU_STARTが”1”にセットされる
と、関連するアプリケーションパケット(たとえば図2
9のAP)が、ストリーム内にランダムアクセスエント
リポイント(ランダムアクセスユニットの開始)を含む
ことが示される。
【0135】AU_ENDが”1”にセットされると、
関連アプリケーションパケットがランダムアクセスユニ
ットの最終パケットであることが示される。
【0136】COPYRIGHTには、関連アプリケー
ションパケットの著作権の状態が記述される。
【0137】ストリームブロックヘッダ11は、図9
(b)に示すように、トランスポートパケット情報61
1、ストリームブロック情報612、セクタデータヘッ
ダ情報613等を含んでいる。
【0138】図9(b)のトランスポートパケット情報
611は図9(c)のトランスポートパケット情報61
1と同じものを指す。
【0139】ストリームブロック全体に関する情報が記
録されている図9(b)のストリームブロック情報61
2は、図9(c)の記録時間622(情報記憶媒体20
1に記録した年月日と時刻情報)、トランスポートパケ
ット属性623(トランスポートパケットに関する属性
情報)、ストリームブロックサイズ624(該当するス
トリームブロックのデータサイズ(たとえばECCブロ
ック数で記載できる))、ストリームブロック時間差6
25等に対応する。
【0140】ここで、図5(b)を例にとれば、該当ス
トリームブロック内の時間範囲情報は、[ストリームブ
ロック時間差]=[ストリームブロック#2内の最初に
くるタイムスタンプ値]−[タイムスタンプaの値]と
して計算される。この[ストリームブロック時間差]
が、ストリームブロック時間差625となる。
【0141】また、図9(b)のセクタデータヘッダ情
報613は、図9(c)のファーストアクセスポイント
626およびトランスポートパケット接続フラグ627
に対応する。このセクタデータヘッダ情報613は、後
述する図10のセクタデータヘッダ12と同様な情報を
含んでいる。
【0142】図9(c)のトランスポートパケット情報
611は、図9(d)に示すように、トランスポートパ
ケットの数(アプリケーションパケットの数)631、
トランスポートパケットマッピングテーブル632等を
含んでいる。
【0143】なお、図9(d)のアプリケーションパケ
ットの数は、後述する図10(c)または図11のパケ
ット数AP_Nsに対応している。
【0144】図9(d)のトランスポートパケット(ア
プリケーションパケット)の数631は、図9(e)に
示すように、Iピクチャマッピングテーブル641、
B,Pピクチャマッピングテーブル642等を含むこと
ができる。
【0145】また、図9(d)のトランスポートパケッ
トマッピングテーブル632は、ビデオパケットマッピ
ングテーブル643、オーディオパケットマッピングテ
ーブル644、プログラム固有情報マッピングテーブル
645等を含むことができる。
【0146】トランスポートパケットマッピングテーブ
ル632内の各マッピングテーブル(図9(e))は、
ビットマップ形式で構成されている。
【0147】たとえば、1個のストリームブロック内に
n個のトランスポートパケット(アプリケーションパケ
ット)が記録されている場合には、図9(d)のトラン
スポートパケット数(アプリケーションパケット数)6
31の値は”n”となる。
【0148】さらに、各マッピングテーブル643〜6
45は”nビットデータ”からなり、ストリームブロッ
ク内に前から並んでいる個々のトランスポートパケット
(アプリケーションパケット)に対してそれぞれ1ビッ
トずつが割り当てられている。
【0149】図10は、図1に示されたセクタデータヘ
ッダの内部構造を説明する図である。
【0150】たとえば図1(f)のセクタデータヘッダ
17は、データエリア22、23内のデータ配列情報を
示すもので、図10(a)のセクタデータヘッダ(図1
0(d)のアプリケーションヘッダに対応)12に相当
する。
【0151】セクタデータヘッダ12は、図10(b)
に示すように、ファーストアクセスポイント651およ
びトランスポートパケット接続フラグ652を含む内部
構造を持っている。
【0152】ところで、図10(d)に示すように、1
セクタと同じく2048バイトのサイズを持つ1つのス
トリームパックは、パックヘッダおよびストリームPE
Sヘッダで構成されている。そして、このストリームP
ESパケット内に、図10(a)のセクタデータヘッダ
12あるいは図9(a)のストリームブロックヘッダ1
1の一部に対応した、アプリケーションパケットヘッダ
が含まれている。
【0153】このアプリケーションパケットヘッダは、
図10(c)に示すように、以下のものを含んでいる: *アプリケーションパケットヘッダ形式のバージョン記
載; *該当ストリームパック内で開始するアプリケーション
パケット(トランスポートパケット)の数AP_Ns; *該当ストリームパック内で開始する先頭アプリケーシ
ョンパケットのタイムスタンプの位置をそのストリーム
パックの最初のバイトからの相対値で記述した、先頭ア
プリケーションパケット・タイムスタンプ位置FIRS
T_AP_OFFSET; *ヘッダエクステンションおよび/またはスタッフィン
グバイトが存在するか否かを示すエクステンションヘッ
ダ情報EXTENSION_HEADER_IFO; *該当ストリームを生成したサービスの識別子SERV
ICE_ID。
【0154】上記図10(d)のアプリケーションパケ
ットに含まれるFIRST_AP_OFFSETは、図
10(a)のセクタデータヘッダ12に含まれるファー
ストアクセスポイント651に対応する。
【0155】図1(g)に示すように、トランスポート
パケットdは2個のセクタに跨って記録されている。こ
こで、セクタ内の最後のタイムスタンプ、またはトラン
スポートパケットが次のセクタへ跨った場合には、トラ
ンスポートパケット接続フラグ652が”1”に設定さ
れる。
【0156】また図1(g)の例では、次のセクタへ跨
ったトランスポートパケットdの次にくるタイムスタン
プ先頭位置のデータエリア22内のアドレスが、ファー
ストアクセスポイント651内に記録(ビット単位の表
現)されている。
【0157】図1(e)に示すセクタNo.1(または
その対応ストリームパック)のファーストアクセスポイ
ント値を、セクタNo.1のデータエリア22(図1
(f))のサイズよりも大きな値に設定することができ
る。そうすることにより、セクタNo.1内に記録され
たパケットの次にくるパケットに対応するタイムスタン
プの位置が、次以降のセクタに存在することが示され
る。
【0158】この発明の一実施の形態では、ファースト
アクセスポイント651の値としてデータエリア21、
22、23のサイズよりも大きな値を指定可能にするこ
とで、セクタサイズ(あるいはストリームパックサイズ
=2048バイト)よりも大きなサイズを有するパケッ
トに対しても、タイムスタンプ先頭位置を指定すること
ができる。
【0159】たとえば、図1のデータ構造において、1
個のパケットがセクタNo.0からセクタNo.2まで
跨って記録されているとする。さらに、そのパケットに
対するタイムスタンプはセクタNo.0のデータエリア
21内の最初の位置に記録されるとともに、その次のパ
ケットに対するタイムスタンプがセクタNo.2のデー
タエリア内のTビット目に配置されている場合を考え
る。
【0160】この場合、セクタNo.0のファーストア
クセスポイントの値は”0”、セクタNo.1のファー
ストアクセスポイントの値は”セクタNo.1のデータ
エリア22サイズ+T”、セクタNo.2のファースト
アクセスポイントの値は”T”となる。
【0161】図11は、この発明の一実施の形態におけ
るタイムマップ情報252の他例を説明する図である。
【0162】このタイムマップ情報252は、図3
(h)(i)のタイムマップ情報252とは別の例であ
り、各ストリームブロック(最初のストリームブロッ
ク、2番目のストリームブロック、…)毎に、ストリー
ムブロックサイズとストリームブロック時間差とパケッ
ト数(AP_Ns)とを記述したテーブル情報である。
【0163】図11のタイムマップ情報252を用い、
所定の画面(ピクチャ)にアクセスするため(STB側
から)通算トランスポートパケット数(または通算アプ
リケーションパケット数AP_Ns)が指定されたとす
る。すると、(ディスク装置側は)図11の最初のスト
リームブロックから順次トランスポートパケット数(A
P_Ns)を加算して行き、指定された値に達した時点
でのストリームブロックへアクセスする。
【0164】図12は、ストリームブロック(SOB
U)を構成するセクタの内部構成(アプリケーションパ
ケットを含むストリームパックおよびスタッフィングパ
ケットを含むストリームパック)の一例を説明する図で
ある。
【0165】図12(d)のストリームオブジェクト
(SOB)#A・298は、図12(c)(e)に示す
ように、複数のストリームブロック#1、#2、…で構
成されている。
【0166】各ストリームブロック#1、#2、…は全
て、2ECCブロックサイズ(=32セクタ=64kバ
イト)のストリームオブジェクトユニット(SOBU)
で構成される。
【0167】このようにすると、たとえばストリームブ
ロック(SOBU)#2を削除しても、ストリームブロ
ック(SOBU)#1のECCブロックはこの削除に影
響されない。
【0168】SOB#A・298の先頭ストリームブロ
ック(SOBU)#1は、図12(b)に示すように、
セクタNo.0〜セクタNo.31(32セクタ/64
kバイト)で構成されている。
【0169】ストリームブロック(SOBU)#1の各
セクタは、同様なデータ構造を持っている。、たとえば
セクタNo.0についていうと、図12(a)に示すよ
うになっている。
【0170】すなわち、セクタNo.0は2048バイ
ト(2kバイト)のストリームパックにより構成され
る。このストリームパックは、14バイトのパックヘッ
ダと、2034バイトのストリームPESパケットとで
構成される。
【0171】ストリームPESパケットは、6バイトの
PESヘッダと、1バイトのサブストリームIDと、2
027バイトのストリームデータエリアとで構成され
る。
【0172】ストリームデータエリアは、9バイトのア
プリケーションヘッダと、アプリケーションヘッダエク
ステンション(オプション)と、スタッフィングバイト
(オプション)と、アプリケーションパケットエリアと
で構成される。
【0173】アプリケーションパケットエリアは、おの
おのがアプリケーションタイムスタンプ(ATS)を先
頭に持つアプリケーションパケット群で構成される。
【0174】たとえば188バイトサイズのトランスポ
ートパケットがアプリケーションパケットとしてアプリ
ケーションパケットエリアに格納されるときは、10個
程度のアプリケーションパケットがアプリケーションパ
ケットエリアに格納できる。
【0175】ストリーム記録においては、記録内容を生
成するアプリケーションは、パック長の調整を別途行な
う必要がないように、自身でスタッフィングを行なう。
このため、ストリーム記録においては、ストリームパッ
クが常に必要な長さ(たとえば2048バイト)を持つ
ものとして扱うことができる。
【0176】図12(a)のスタッフィングバイトは、
ストリームパックを常に所定長(2048バイト)に保
つために利用できる。
【0177】図12(a)のパックヘッダは、図示しな
いが、パック開始コードの情報、SCRベースの情報、
SCRエクステンションの情報、プログラム最大レート
の情報、マーカビット、パックスタッフィング長の情報
等を含んでいる。
【0178】SCRベースは32ビットで構成され、そ
の32ビット目はゼロとされる。また、プログラム最大
レートとしては、10.08Mbpsが採用される。
【0179】図12(a)のPESヘッダおよびサブス
トリームIDは、図8(c)に示したような内容を持っ
ている。
【0180】図12(a)のアプリケーションヘッダ
は、図10(c)に示したように、バージョン情報、ア
プリケーションパケット数AP_Ns、先頭アプリケー
ションパケットのタイムスタンプ位置FIRST_AP
_OFFSET、エクステンションヘッダ情報EXTE
NSION_HEADER_IFO、サービスID等を
含んでいる。
【0181】ここで、バージョンには、アプリケーショ
ンヘッダフォーマットのバージョン番号が記述される。
【0182】アプリケーションヘッダのAP_Nsは、
該当ストリームパック内で開始するアプリケーションパ
ケットの数を記述したものである。該当ストリームパッ
ク内にATSの先頭バイトが格納されているときは、こ
のストリームパック内でアプリケーションパケットが開
始すると見なすことができる。
【0183】FIRST_AP_OFFSETには、該
当ストリームパケット内で開始される最初のアプリケー
ションパケットのタイムスタンプ位置が、このストリー
ムパケットの最初のバイトからの相対値として、バイト
単位で、記述される。もしストリームパケット内で開始
するアプリケーションパケットがないときは、FIRS
T_AP_OFFSETには「0」が記述される。
【0184】EXTENSION_HEADER_IN
FOには、該当ストリームパケット内にアプリケーショ
ンヘッダエクステンションおよび/またはスタッフィン
グバイトが存在するか否かが、記述される。
【0185】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が00bの場合は、アプリケーションヘッダ
の後にアプリケーションヘッダエクステンションもスタ
ッフィングバイトも存在しないことが示される。
【0186】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が10bの場合は、アプリケーションヘッダ
の後にアプリケーションヘッダエクステンションがある
が、スタッフィングバイトは存在しないことが示され
る。
【0187】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が11bの場合は、アプリケーションヘッダ
の後にアプリケーションヘッダエクステンションが存在
し、かつアプリケーションヘッダエクステンションの後
にスタッフィングバイトも存在することが示される。
【0188】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が01bとなることは禁止されている。
【0189】アプリケーションパケットエリアの前のス
タッフィングバイト(オプション)は、「EXTENS
ION_HEADER_INFO=11b」によりアク
ティブになる。こうすることで、アプリケーションヘッ
ダエクステンション内のバイト数と、アプリケーション
パケットエリア内に格納できるアプリケーションパケッ
ト数との間に矛盾が生じた場合に「パッキングパラドク
ス」が起きるのを防止できる。
【0190】SERVICE_IDには、ストリームを
生成するサービスのIDが記述される。このサービスが
未知のものであれば、SERVICE_IDに0x00
00が記述される。
【0191】図12(a)のアプリケーションパケット
エリアは、後述する図22の下段に示したと同様に構成
できる(図22のパケットを図12ではアプリケーショ
ンパケットに読み替える)。
【0192】すなわち、アプリケーションパケットエリ
アの先頭に部分アプリケーションパケットが記録され、
その後に、アプリケーションタイムスタンプATSとア
プリケーションパケットとのペアが複数ペア、シーケン
シャルに記録され、末尾に部分アプリケーションパケッ
トが記録される。
【0193】別の言い方をすると、アプリケーションパ
ケットエリアの開始位置には、部分アプリケーションパ
ケットが存在できる。アプリケーションパケットエリア
の終了位置には、部分アプリケーションパケットあるい
は予約されたバイト数のスタッフィングエリアが存在で
きる。
【0194】各アプリケーションパケットの前に配置さ
れたアプリケーションタイムスタンプ(ATS)は32
ビット(4バイト)で構成される。このATSは、2つ
の部分、すなわち基本部分と拡張部分に分けられる。基
本部分は90kHzユニット値と呼ばれる部分であり、
拡張部分は27MHzで測った細かい値(less signifi
cant value)を示す。
【0195】図12(a)において、アプリケーション
ヘッダエクステンションは、アプリケーションパケット
〜アプリケーションパケット間で異なり得る情報を格納
するのに用いることができる。このような情報は、必ず
しも全てのアプリケーションに必要なものではない。
【0196】それゆえ、アプリケーションヘッダのデー
タフィールドは、ストリームデータエリア内にオプショ
ンのアプリケーションヘッダエクステンションが存在す
ることを(前述したEXTENSION_HEADER
_INFOにおいて)記述できるように定義されいる。
【0197】ストリームの記録時において、最初のアプ
リケーションパケットのアプリケーションタイムスタン
プATSの先頭バイトは、ストリームオブジェクトSO
Bの始まりにおける最初のストリームパケット内のアプ
リケーションパケットエリアの開始位置に、アラインさ
れている必要がある。
【0198】一方、SOB内のその後のストリームパケ
ットについては、隣接ストリームパケット境界で、アプ
リケーションパケットが分割(スプリット)されてもよ
い。
【0199】後述する図22あるいは図23(f)
(g)に示した部分アプリケーションパケットは、この
分割(スプリット)により生じたアプリケーションパケ
ットを示している。
【0200】ストリームパケット内で開始される最初の
アプリケーションタイムスタンプのバイトオフセット、
およびそのストリームパケット内で開始されるアプリケ
ーションパケットの数は、そのアプリケーションヘッダ
に記述される。
【0201】こうすることにより、あるストリームパケ
ット内において、最初のアプリケーションタイムスタン
プの前および最後のアプリケーションパケットの後にお
けるスタッフィングが、自動的に行われる。
【0202】すなわち、上記自動化メカニズムにより、
「アプリケーションが自分でスタッフィングを行なう」
ことが実現される。この自動スタッフィングにより、ス
トリームパケットは常に必要な長さを持つことになる。
【0203】アプリケーションヘッダエクステンション
(オプション)はエントリのリストからなる。ここに
は、該当ストリームパケット内で開始する各アプリケー
ションパケットに対する1バイト長の1エントリがあ
る。これらエントリのバイトは、アプリケーションパケ
ット毎に異なり得る情報を格納するのに利用できる。
【0204】なお、1バイトのアプリケーションヘッダ
エクステンション(オプション)には、1ビットのAU
_STARTと、1ビットのAU_ENDと、2ビット
のCOPYRIGHTとが、記述される。
【0205】AU_STARTが”1”にセットされる
と、関連アプリケーションパケットが、ストリーム内に
ランダムアクセスエントリポイント(ランダムアクセス
ユニットの開始)を含むことが示される。
【0206】AU_ENDが”1”にセットされると、
関連アプリケーションパケットがランダムアクセスユニ
ットの最終パケットであることが示される。
【0207】COPYRIGHTには、関連アプリケー
ションパケットの著作権の状態が記述される。
【0208】図12(a)のパケット構造は、SOB#
A・298の最終セクタ以外に適用できるが、最終セク
タには必ずしも適用されない。
【0209】たとえば、SOB#A・298の末尾が図
12(f)のセクタNo.63であり、このセクタが図
12(g)に示すようにパディングパケット40で構成
されるときは、そのパディングエリア38(図12
(h))の内容が、図12(a)と違ったものになる。
【0210】すなわち、図12(i)に示すように、パ
ディングパケット40としてのスタッフィングパケット
は、14バイトのパックヘッダと、6バイトのPESヘ
ッダと、1バイトのサブストリームIDと、9バイトの
アプリケーションヘッダと、2018バイトのアプリケ
ーションパケットエリアとで構成される。
【0211】スタッフィングパケットの先頭を含むパッ
クでは、このアプリケーションパケットエリアは、4バ
イトのアプリケーションタイムスタンプATSおよび2
014バイト分のゼロバイトデータ(実質的な記録内容
を持たないデータ)で構成される。
【0212】一方、その後続スタッフィングパケットを
含むパックでは、このアプリケーションパケットエリア
は、2018バイト分のゼロバイトデータ(ATSな
し)で構成される。
【0213】ところで、ビットレートが極めて低い記録
がなされる場合、タイムマップ情報(図3(h)の25
2;あるいは後述する図15のSOBI内MAPL)の
回復(再生)を確実にするために、スタッフィングが必
要になる。図12(i)のスタッフィングパケットは、
そのための概念的な単位として定義されている。
【0214】このスタッフィングパケットの目的は、ス
タッフィングエリアを含め夫々のSOBUが少なくとも
1つのATS値を含むようにすることで、達成される。
【0215】スタッフィングパケットには、以下の条件
が付く:*1または複数のスタッフィングパケットは、
常に、実際のアプリケーションパケットデータを含むパ
ックの後のパックのアプリケーションパケットエリアか
ら開始する;*1または複数のスタッフィングパケット
は、1つの4バイトATSと、該当SOBUの残りパッ
クのアプリケーションデータエリアを埋め尽くすのに必
要なだけのゼロバイトデータ(ATSの後に続く)とで
構成される。いま、SOBU1個あたりのセクタ数をS
OBU_SIZとしたときに、0≦n≦SOBU_SI
Zー1とすれば、スタッフィングパケットの全長は、
「4+2014+n×2018」バイトとなる。
【0216】スタッフィングパケットのATSは、次の
ように設定される: *少なくとも1個のパックが実際のアプリケーションパ
ケットデータを含んでいるSOBU内では、スタッフィ
ングパケットのATSは、スタッフィングパケットに先
行するアプリケーションパケットのATSに設定され
る; *実際のアプリケーションパケットデータを含まないS
OBU内では、スタッフィングパケットのATSはタイ
ムマップ情報等の内容に応じて決定される。
【0217】スタッフィングパケットあるいはスタッフ
ィングパケットの一部を含む全てのパックは、次のよう
に構成される: *パックヘッダのSCRは、先行パックのSCRに「2
048×8ビット÷10.08Mbps」を加えたもの
とする; *PESパケットヘッダおよびサブストリームIDは、
他の全てのPESパケットに対するものと同じにする; *アプリケーションヘッダ(図10(c)(d)参照)
内において、AP_Ns=0、FIRST_AP_OF
FSET=0、EXTENSION_HEADER_I
FO=00b、SERVICE_ID=0(アプリケー
ションヘッダ内のその他のパラメータも0)とする。
【0218】図13は、ストリーマの管理情報(図2の
STREAM.IFOまたはSR_MANGR.IFO
に対応)の内部データ構造を説明する図である。
【0219】図2あるいは図3(e)に示した管理情報
(ナビゲーションデータ)であるSTREAM.IFO
(SR_MANGR.IFO)105は、図13に示す
ように、ストリーマ情報STRIを含んでいる。
【0220】このストリーマ情報STRIは、図3
(f)あるいは図13に示すように、ストリーマビデオ
マネージャ情報STR_VMGIと、ストリームファイ
ル情報テーブルSFITと、オリジナルPGC情報OR
G_PGCI(より一般的に表現すればPGC情報PG
CI#i)と、ユーザ定義PGC情報テーブルUD_P
GCITと、テキストデータマネージャTXTDT_M
Gと、アプリケーションプライベートデータマネージャ
APDT_MGとで、構成されている。
【0221】ストリーマビデオマネージャ情報STR_
VMGIは、図13に示すように、STRI、STR_
VMGIに関する管理情報等が記述されたビデオマネー
ジャ情報管理情報VTSI_MATと、ストリーム内の
プレイリストをサーチするためのサーチポインタが記述
されたプレイリストサーチポインタテーブル(PL_S
RPT)とを含んでいる。
【0222】ここで、プレイリストとは、プログラムの
一部のリストである。このプレイリストにより、(プロ
グラムの内容に対して)任意の再生シーケンスをユーザ
が定義できる。
【0223】ストリームファイル情報テーブルSFIT
は、ストリーマ動作に直接関係する全てのナビゲーショ
ンデータを含むものである。ストリームファイル情報テ
ーブルSFITの詳細については、図15を参照して後
述する。
【0224】オリジナルPGC情報ORG_PGCI
は、オリジナルPGC(ORG_PGC)に関する情報
を記述した部分である。ORG_PGCはプログラムセ
ットを記述したナビゲーションデータを示す。ORG_
PGCはプログラムの連なり(チェーン)であり、図2
または後述する図18の「.SRO」ファイル(図2で
はSR_TRANS.SRO106)内に記録されたス
トリームデータを含む。
【0225】ここで、プログラムセットとは、情報記憶
媒体201の記録内容全体(全てのプログラム)を示す
ものである。プログラムセットの再生においては、任意
のプログラムが編集されオリジナル記録に対してその再
生順序が変更されている場合を除き、再生順序としては
そのプログラムの記録順序と同じ再生順序が用いられ
る。このプログラムセットは、オリジナルPGC(OR
G_PGC)と呼ばれるデータ構造に対応している。
【0226】また、プログラムは、ユーザにより認識さ
れあるいはユーザにより定義されるところの、記録内容
の論理単位である。プログラムセット中のプログラム
は、1以上のオリジナルセルにより構成される。プログ
ラムはオリジナルPGC内でのみ定義されるものであ
る。
【0227】さらに、セルは、プログラムの一部を示す
データ構造である。オリジナルPGC内のセルは「オリ
ジナルセル」と呼ばれ、後述するユーザ定義PGC内の
セルは「ユーザ定義セル」と呼ばれる。
【0228】プログラムセット内の各々のプログラム
は、少なくとも1個のオリジナルセルで構成される。ま
た、各々のプレイリスト中のプログラムの一部それぞれ
は、少なくとも1個のユーザ定義セルで構成される。
【0229】一方、ストリーマでは、ストリームセル
(SC)だけが定義される。各ストリームセルは、記録
されたビットストリームの一部を参照するものである。
この発明の実施の形態においては、特に断り無く「セ
ル」と述べた場合は、「ストリームセル」のことを意味
している。
【0230】なお、プログラムチェーン(PGC)と
は、上位概念的な単位を示す。オリジナルPGCでは、
PGCはプログラムセットに対応したプログラムの連な
り(チェーン)を指す。また、ユーザ定義PGCでは、
PGCはプレイリストに対応するプログラムの一部の連
なり(チェーン)を指す。
【0231】また、プログラムの一部のチェーンを指す
ユーザ定義PGCは、ナビゲーションデータだけを含
む。そして、各プログラムの一部が、オリジナルPGC
に属するストリームデータを参照するようになってい
る。
【0232】図13のユーザ定義PGC情報テーブルU
D_PGCITは、ユーザ定義PGC情報テーブル情報
UD_PGCITIと、1以上のユーザ定義PGCサー
チポインタUD_PGC_SRP#nと、1以上のユー
ザ定義PGC情報UD_PGCI#nとを含むことがで
きる。
【0233】ユーザ定義PGC情報テーブル情報UD_
PGCITIは、図示しないが、ユーザ定義PGCサー
チポインタUD_PGC_SRPの数を示すUD_PG
C_SRP_Nsと、ユーザ定義PGC情報テーブルU
D_PGCITの終了アドレスを示すUD_PGCIT
_EAとを含む。
【0234】UD_PGC_SRP_Nsが示すUD_
PGC_SRPの数は、ユーザ定義PGC情報(UD_
PGCI)の数と同じであり、ユーザ定義PGC(UD
_PGC)の数とも同じである。この数は、最大「9
9」まで許されている。
【0235】UD_PGCIT_EAは、該当UD_P
GCITの終了アドレスを、そのUD_PGCITの先
頭バイトからの相対バイト数(F_RBN)で記述した
ものである。
【0236】ここで、F_RBNとは、ファイル内にお
いて、定義されたフィールドの先頭バイトからの相対バ
イト数を示すもので、ゼロから始まる。
【0237】オリジナルPGC情報ORG_PGCIあ
るいはユーザ定義PGC情報テーブルUD_PGCIT
内のユーザ定義PGC情報UD_PGCIを一般的に表
現したPGCI#iについては、図14を参照して後述
する。
【0238】図13のテキストデータマネージャTXT
DT_MGは、補足的なテキスト情報である。このTX
TDT_MGは、図14のプライマリテキスト情報PR
M_TXTIとともに、プレイリストおよびプログラム
内に格納できる。
【0239】図13のアプリケーションプライベートデ
ータマネージャAPDT_Mは、図示しないが、アプリ
ケーションプライベートデータマネージャ一般情報AP
DT_GIと、1以上のAPDTサーチポインタAPD
T_SRP#nと、1以上のAPDTエリアAPADT
A#nとを含むことができる。
【0240】ここで、アプリケーションプライベートデ
ータAPDTとは、ストリーマに接続されたアプリケー
ションデバイスが任意の非リアルタイム情報(リアルタ
イムストリームデータに加えさらに望まれる情報)を格
納できるような概念上のエリアである。
【0241】図14は、PGC情報(図3のORG_P
GCI/UD_PGCITまたは図13のPGCI#
i)の内部データ構造を説明する図である。
【0242】図14のPGC情報PGCI#iは、図1
3のオリジナルPGC情報ORG_PGCIあるいはユ
ーザ定義PGC情報テーブルUD_PGCIT内のユー
ザ定義PGC情報UD_PGCIを一般的に表現したも
のである。
【0243】図14に示すように、PGC情報PGCI
#iは、PGC一般情報PGC_GIと、1以上のプロ
グラム情報PGI#mと、1以上のストリームセル情報
サーチポインタSCI_SRP#nと、1以上のストリ
ームセル情報SCI#nとで構成されている。
【0244】PGC一般情報PGC_GIは、プログラ
ムの数PG_Nsと、ストリームセル情報サーチポイン
タSCI_SRPの数SCI_SRP_Nsとを含んで
いる。
【0245】各プログラム情報PGI(たとえばPGI
#1)は、プログラムタイプPG_TYと、該当プログ
ラム内のセルの数C_Nsと、該当プログラムのプライ
マリテキスト情報PRM_TXTIと、アイテムテキス
トのサーチポインタ番号IT_TXT_SRPNとを含
んでいる。
【0246】ここで、プログラムタイプPG_TYは、
該当プログラムの状態を示す情報を含む。とくに、その
プログラムが誤消去などから保護された状態にあるかど
うかを示すフラグ、すなわちプロテクトフラグを含む。
【0247】このプロテクトフラグが「0b」のときは
該当プログラムは保護されておらず、「1b」のときは
保護された状態にある。
【0248】セルの数C_Nsは、該当プログラム内の
セルの数を示す。PGCの全プログラムおよび全セルの
全体に渡り、セルは、その昇順に従い、プログラムに
(暗黙のうちに)付随している。
【0249】たとえば、PGC内でプログラム#1がC
_Ns=1を持ち、プログラム#2がC_Ns=2を持
つとすれば、そのPGCの最初のストリームセル情報S
CIはプログラム#1に付随するものとなり、第2、第
3のSCIはプログラム#2に付随するものとなる。
【0250】プライマリテキスト情報PRM_TXTI
は、情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)201を
世界中で利用可能とするために、1つの共通キャラクタ
セット(ISO/IEC646:1983(ASCII
コード))を持ったテキスト情報を記述したものであ
る。
【0251】アイテムテキストのサーチポインタ番号I
T_TXT_SRPNは、アイテムテキスト(該当プロ
グラムに対応するテキストデータ)IT_TXTに対す
るサーチポインタ番号を記述したものである。該当プロ
グラムがアイテムテキストを持たないときは、IT_T
XT_SRPNは「0000h」にセットされる。
【0252】各ストリームセル情報サーチポインタSC
I_SRP(たとえばSCI_SRP#1)は、対応ス
トリームセル情報SCIの開始アドレスを示すSCI_
SAを含んでいる。このSCI_SAは、PGCIの先
頭バイトからの相対バイト数(F_RBN)で記述され
る。
【0253】各ストリームセル情報SCI(たとえばS
CI#1)は、ストリームセル一般情報SC_GIと、
1以上のストリームセルエントリポイント情報SC_E
PI#nとで構成される。
【0254】ストリームセル一般情報SC_GIは、仮
消去(テンポラリイレーズ;TE)状態を示すフラグT
Eを含むセルタイプC_TYと、ストリームセルのエン
トリポイント情報の数SC_EPI_Nsと、ストリー
ムオブジェクト番号SOB_Nと、ストリームセル開始
APAT(図6他で示したSC_S_APAT)と、ス
トリームセル終了APAT(図6他で示したSC_E_
APAT)と、セルが仮消去状態(TE=10b)にあ
るときにその仮消去セルの開始APATを示す消去開始
APAT(図6他で示したERA_S_APAT)と、
セルが仮消去状態(TE=10b)にあるときにその仮
消去セルの終了APATを示す消去終了APAT(図6
他で示したERA_E_APAT)とを含んでいる。
【0255】セルタイプC_TYは、該当ストリームセ
ルの形式およびその仮消去状態を記述するものである。
【0256】すなわち、セルの形式C_TY1=「01
0b」は全てのストリームセルの形式に記述される(こ
のC_TY1=「010b」によりストリームセルとそ
れ以外のセルの区別ができる)。
【0257】一方、フラグTEが「00b」であれば該
当セルは通常の状態にあることが示され、フラグTEが
「01b」あるいは「10b」であれば該当セルは仮消
去の状態にあることが示される。
【0258】フラグTE=「01b」は、該当セル(仮
消去状態にあるセル)が、SOBU内で開始する最初の
アプリケーションパケットの後から開始し、同じSOB
U内の最終アプリケーションパケットの前で終了する場
合を示す。
【0259】また、フラグTE=「10b」は、該当セ
ル(仮消去状態にあるセル)が、少なくとも1つのSO
BU境界(先頭アプリケーションパケットあるいは最終
アプリケーションパケットがそのSOBU内で開始す
る)を含む場合を示す。
【0260】なお、プログラムのプロテクトフラグと、
そのプログラム内のセルのTEフラグとは、同時に設定
できないようになっている。それゆえ、 (a)プロテクト状態にあるプログラム内のセルは何れ
も仮消去状態に設定できず; (b)仮消去状態にあるセルを1以上含むプログラムは
プロテクト状態に設定できない。
【0261】ストリームセルのエントリポイント情報の
数SC_EPI_Nsは、該当ストリームセル情報SC
I内に含まれるストリームセルエントリポイント情報の
数を記述したものである。
【0262】図14の各ストリームセルエントリポイン
ト情報SC_EPI(たとえばSC_EPI#1)は、
2種類(タイプAとタイプB)存在する。
【0263】タイプAのSC_EPIは、エントリポイ
ントタイプEP_TYとエントリポイントのアプリケー
ションパケット到着時間EP_APATとを含む。タイ
プAは、エントリポイントタイプEP_TY1=「00
b」により示される。
【0264】タイプBのSC_EPIは、タイプAのE
P_TYおよびEP_APATの他に、プライマリテキ
スト情報PRM_TXTIを含む。タイプBは、エント
リポイントタイプEP_TY1=「01b」により示さ
れる。
【0265】任意のストリームセルにおいて、記録内容
の一部をスキップする道具として、エントリポイントを
利用することができる。全てのエントリポイントはアプ
リケーションパケット到着時間(APAT)により特定
できる。このAPATにより、どこからデータ出力が開
始されるのかを特定できる。
【0266】ストリームオブジェクト番号SOB_N
は、該当セルが参照するSOBの番号を記述したもので
ある。
【0267】ストリームセル開始APAT(SC_S_
APAT)は、該当セルの開始APATを記述したもの
である。
【0268】ストリームセル終了APAT(SC_E_
APAT)は、該当セルの終了APATを記述したもの
である。
【0269】消去開始APAT(ERA_S_APA
T)は、少なくとも1個のSOBU境界を含む仮消去セ
ル(そのC_TYのTEフィールドが「10b」)にお
いて、この仮消去セルに先頭が含まれる最初のSOBU
内で開始する最初のアプリケーションパケットの到着時
間(APAT)を記述したものである。
【0270】消去終了APAT(ERA_E_APA
T)は、少なくとも1個のSOBU境界を含む仮消去セ
ル(そのC_TYのTEフィールドが「10b」)にお
いて、仮消去セルのすぐ後に続くアプリケーションパケ
ットを含むSOBU内で開始する最初のアプリケーショ
ンパケットの到着時間(APAT)を記述したものであ
る。
【0271】図15は、ストリームファイル情報テーブ
ル(SFIT)の内部データ構造を説明する図である。
【0272】図15に示すように、ストリームファイル
情報テーブルSFITは、ストリームファイル情報テー
ブル情報SFITIと、1以上のストリームオブジェク
トストリーム情報SOB_STI#nと、ストリームフ
ァイル情報SFIとで構成される。
【0273】ストリームファイル情報テーブル情報SF
ITIは、情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)2
01上のストリームファイル情報の数SFI_Nsと、
SFITIに続くストリームオブジェクトストリーム情
報の数SOB_STI_Nsと、SFITの終了アドレ
スSFIT_EAと、SFIの開始アドレスSFI_S
Aとで構成される。
【0274】SFIT_EAは、SFITの先頭バイト
からの相対バイト数(F_RBN)でSFITの終了ア
ドレスを記述したものである。
【0275】また、SFI_SAは、SFITの先頭バ
イトからの相対バイト数(F_RBN)でSFIの開始
アドレスを記述したものである。
【0276】各ストリームオブジェクトストリーム情報
SOB_STIは、3種類のパラメータを含む。各パラ
メータは箇々のビットストリーム記録に対して固有な値
を持つことができる。しかしながら、通常は、多くのビ
ットストリーム記録においてこれらのパラメータセット
は等しいものにできる。それゆえ、SOB_STIは、
ストリームオブジェクト情報(SOBI)のテーブルと
は別のテーブルに格納され、幾つかのストリームオブジ
ェクト(SOB)が同じSOB_STIを共有する(つ
まり同じSOB_STIをポイントする)ことが認めら
れている。したがって、通常は、SOBの数よりもSO
B_STIの数の方が少なくなる。
【0277】図15の各ストリームオブジェクトストリ
ーム情報SOB_STI(たとえばSOB_STI#
1)は、アプリケーションパケットサイズAP_SIZ
と、サービスIDの数SERV_ID_Nsと、サービ
スID(SERV_IDs)と、アプリケーションパケ
ットデバイスユニークID(AP_DEV_UID)と
を含んでいる。
【0278】AP_SIZは、アプリケーションデバイ
スからストリーマへ転送されたビットストリーム内のパ
ケットのバイト長で、アプリケーションパケットサイズ
を記述したものである。
【0279】なお、DVDストリーマではアプリケーシ
ョンパケットサイズは、各ビットストリーム記録におい
て、一定とされている。そのため、各々の中断のない記
録中において、アプリケーションパケットサイズが変化
するようなことがあれば、現在のストリームオブジェク
ト(現SOB)はそこで終了され、新たなストリームオ
ブジェクト(新SOB)が、新たなAP_SIZを伴っ
て開始される。その際、現SOBおよび新SOBの双方
は、オリジナルPGC情報(ORG_PGCI)内の同
じプログラムに属するものとなる。
【0280】SERV_ID_Nsは、後続パラメータ
に含まれるサービスIDの数を記述したものである。
【0281】SERV_IDsは、サービスIDのリス
トを任意の順序で記述したものである。
【0282】AP_DEV_UIDは、記録されたビッ
トストリームを供給したアプリケーションデバイスに固
有の、ユニークなデバイスIDを記述したものである。
【0283】ストリームファイル情報SFIは、図15
に示すように、ストリームファイル一般情報SF_GI
と、1以上のストリームオブジェクト情報(SOB情
報)サーチポインタ(SOBI_SRP)#nと、1以
上のSOB情報(SOBI)#nとで構成されている。
【0284】ストリームファイル一般情報SF_GI
は、SOBIの数SOBI_Nsと、SOBU1個あた
りのセクタ数SOBU_SIZと、タイムマップ情報の
一種であるMTU_SHFTとを含んでいる。
【0285】ここで、SOBU_SIZは、SOBUの
サイズをセクタ数で記述したもので、このサイズは32
(32セクタ=64kバイト)で一定となっている。こ
のことは、各タイムマップ情報(MAPL)内におい
て、最初のエントリが、SOBの最初の32セクタ内に
含まれるアプリケーションパケットに関係していること
を意味する。同様に、2番目のエントリは、次の32セ
クタに含まれるアプリケーションパケットに関係する。
3番目以降のエントリについても以下同様である。
【0286】各SOB情報サーチポインタ(たとえばS
OBI_SRP#1)は、SOBIの開始アドレスSO
BI_SAを含んでいる。このSOBI_SAは、スト
リームファイル情報SFIの先頭バイトから相対バイト
数(F_RBN)でもって関連SOBIの開始アドレス
を記述したものである。
【0287】各SOB情報(たとえばSOBI#1)
は、ストリームオブジェクト一般情報SOB_GIと、
タイムマップ情報MAPLと、アクセスユニットデータ
AUD(オプション)とで構成される。
【0288】ストリームオブジェクト一般情報SOB_
GIは、ストリームオブジェクトのタイプSOB_TY
と、ストリームオブジェクト記録時間SOB_REC_
TMと、ストリームオブジェクトのストリーム情報番号
SOB_STI_Nと、アクセスユニットデータフラグ
AUD_FLAGSと、ストリームオブジェクトの開始
アプリケーションパケット到着時間SOB_S_APA
Tと、ストリームオブジェクトの終了アプリケーション
パケット到着時間SOB_E_APATと、該当ストリ
ームオブジェクトの先頭ストリームオブジェクトユニッ
トSOB_S_SOBUと、タイムマップ情報のエント
リ数MAPL_ENT_Nsとを含んでいる。
【0289】ストリームオブジェクトのタイプSOB_
TYは、仮消去状態(TE状態)を示すビットおよび/
またはコピー世代管理システムのビットを記述できる部
分である。
【0290】ストリームオブジェクト記録時間SOB_
REC_TMは、関連ストリームオブジェクト(SO
B)の記録時間を記述したものである。
【0291】ストリームオブジェクトのストリーム情報
番号SOB_STI_Nは、該当ストリームオブジェク
トに対して有効なSOB_STIのインデックスを記述
したものである。
【0292】アクセスユニットデータフラグAUD_F
LAGSは、該当ストリームオブジェクトに対してアク
セスユニットデータ(AUD)が存在するか否か、また
存在するならどんな種類のアクセスユニットデータなの
かを記述したものである。
【0293】アクセスユニットデータ(AUD)が存在
する場合は、AUD_FLAGSにより、AUDの幾つ
かの特性が記述される。
【0294】アクセスユニットデータ(AUD)自体
は、図15に示すように、アクセスユニット一般情報A
U_GIと、アクセスユニットエンドマップAUEM
と、再生タイムスタンプリストPTSLとで構成され
る。
【0295】アクセスユニット一般情報AU_GIは、
該当SOBに対して記述されたアクセスユニットの数を
示すAU_Nsと、該当SOBに属するSOBUのどれ
がアクセスユニットを含むのかを示すアクセスユニット
開始マップAUSMとを含んでいる。
【0296】アクセスユニットエンドマップAUEM
は、(もし存在するときは)AUSMと同じ長さのビッ
トアレイであり、該当SOBのアクセスユニットに付随
するビットストリームセグメントの終端をどのSOBU
が含むのかを示す。
【0297】再生タイムスタンプリストPTSLは、該
当SOBに属する全てのアクセスユニットの再生タイム
スタンプのリストである。このリストに含まれる1つの
PTSLエレメントは、対応アクセスユニットの再生タ
イムスタンプ(PTS)の値を含む。
【0298】なお、アクセスユニット(AU)とは、記
録されたビットストリームのうちの任意の単一連続部分
を指し、個別の再生に適するように構成されている。た
とえばオーディオ・ビデオのビットストリームにおいて
は、アクセスユニットは、通常は、MPEGのIピクチ
ャに対応する部分となる。
【0299】ここで再びSOB_GIの内容説明に戻
る。
【0300】AUD_FLAGSは、フラグRTAU_
FLGと、フラグAUD_FLGと、フラグAUEM_
FLGと、フラグPTSL_FLGとを含んでいる。
【0301】フラグRTAU_FLGが0bのときは、
該当SOBのリアルタイムデータ内にアクセスユニット
フラグはないことが示される。
【0302】フラグRTAU_FLGが1bのときは、
図9(a)または図12(a)のアプリケーションヘッ
ダエクステンション内に記述されるAUフラグ(AU_
START、AU_END)が、該当SOBのリアルタ
イムデータ内に存在可能なことが示される。この状態
は、下記AUD_FLGが0bの場合にも許される。
【0303】フラグAUD_FLGが0bのときは、該
当SOBに対してアクセスユニットデータ(AUD)が
ないことが示される。
【0304】フラグAUD_FLGが1bのときは、該
当SOBに対してアクセスユニットデータ(AUD)が
存在し得ることが示される。
【0305】フラグAUEM_FLGが0bのときは、
該当SOBにAUEMが存在しないことが示される。
【0306】フラグAUEM_FLGが1bのときは、
該当SOBにAUEMが存在することが示される。
【0307】フラグPTSL_FLGが0bのときは、
該当SOBにPTSLが存在しないことが示される。
【0308】フラグPTSL_FLGが1bのときは、
該当SOBにPTSLが存在することが示される。
【0309】SOB_S_APATは、ストリームオブ
ジェクトの開始アプリケーションパケット到着時間を記
述したものである。つまり、SOB_S_APATによ
り、該当SOBに属する最初のアプリケーションパケッ
ト到着時間が示される。
【0310】このパケット到着時間(PAT)は、2つ
の部分、すなわち基本部分と拡張部分に分けられる。基
本部分は90kHzユニット値と呼ばれる部分であり、
拡張部分は27MHzで測った細かい値(less signifi
cant value)を示す。
【0311】SOB_E_APATは、ストリームオブ
ジェクトの終了アプリケーションパケット到着時間を記
述したものである。つまり、SOB_E_APATによ
り、該当SOBに属する最後のアプリケーションパケッ
ト到着時間が示される。
【0312】SOB_S_SOBUは、該当ストリーム
オブジェクトの先頭ストリームオブジェクトユニットを
記述したものである。つまり、SOB_S_SOBUに
より、ストリームオブジェクトの先頭アプリケーション
パケットの開始部分を含むSOBUが示される。
【0313】MAPL_ENT_Nsは、SOBI_G
Iの後に続くタイムマップ情報(MAPL)のエントリ
数を記述したものである。
【0314】タイムマップ情報MAPLは、図3(h)
のタイムマップ情報252に対応する内容を持つ。
【0315】図13および図15の内容の関連性の1つ
について纏めると、次のようになる:管理情報105に
含まれるストリーマ情報STRIは、ストリームデータ
の内容の一部を構成するストリームオブジェクトSOB
を管理するストリームファイル情報テーブルSFITを
含む。このSFITは、SOBを管理するストリームオ
ブジェクト情報SOBIを含む。このSOBIが、管理
情報(アクセスユニット開始マップAUSM)を含むア
クセスユニット一般情報AU_GIと、管理情報(PT
SL)とを含む。
【0316】ここで、管理情報(ATSまたはAUS
M)がストリームデータの転送時に使用される情報を含
み、管理情報(PTSまたはSC_S_APAT)が前
記ストリームデータを表示するときに使用される情報を
含む。
【0317】図16は、アクセスユニット開始マップ
(AUSM;図15参照)とストリームオブジェクトユ
ニット(SOBU;図1、図4〜図6、図12参照)と
の対応関係を例示する図である。
【0318】図示するように、AUSMのうちビット”
1”の部分が、対応SOBUにアクセスユニット(A
U)が含まれることを示している。
【0319】いま、AUSM内でビットがセットされた
i番目(1≦i≦AU_Ns)のビット位置をAUSM
_pos(i)としてみる。すると、アクセスユニット
AUの位置は次のようになる。
【0320】(1)もしAUSM_pos(i)により
示されるSOBU#iが1以上の開始AU(これはスト
リーム内で(もしあるなら)AU_STARTマークお
よびAU_ENDマークにより記述される)を含むな
ら、AUSM_pos(i)は、SOBU#i内で開始
する最初のAUに割り当てられる。ここで、SOBU#
iは、AUSM_pos(i)および(AUEMが存在
するなら)AUEM_pos(i)により記述されたS
OBUs内に配置されたものである。
【0321】(2)AUは、このAU開始後に最初に現
れるAU_ENDマークで終了し、かつ、AUは、(も
しAUEMが存在するなら)割り当てられたAUEMエ
レメントにより示される最後のSOBUで終了する。
【0322】なお、いずれのアクセスユニットデータに
おいても、SOBの各SOBU1個当たりに、2以上の
アクセス可能なアクセスユニットを記述することはでき
ない。
【0323】図17は、アクセスユニット開始マップ
(AUSM;図15参照)およびアクセスユニット終了
マップ(AUEM;図15参照)とストリームオブジェ
クトユニット(SOBU;図2、図4、図11参照)と
の対応関係を例示する図である。
【0324】AUEMは、(もし存在するなら)AUS
Mと同じ長さのビットアレイである。AUEMのビット
は、該当SOBのアクセスユニットに付随するビットス
トリームセグメントの末尾がどのSOBUに含まれるの
かを、示している。
【0325】AUEM内にセットされたビットの数はA
USM内にセットされたビットの数に一致する。すなわ
ち、AUSM内の各設定ビットは、AUEM内に対応し
てセットされたビットを持つ。
【0326】いま、AUSM内でビットがセットされた
i番目(1≦i≦AU_Ns)のビット位置をAUSM
_pos(i)とし、AUEM内でビットがセットされ
たi番目(1≦i≦AU_Ns)のビット位置をAUE
M_pos(i)としてみる。この場合、以下の関係が
ある。
【0327】(1)1≦AUSM_pos(i)≦AU
EM_pos(i)≦MAPL_ENT_Ns; (2)AUSM_pos(i+1)>AUEM_pos
(i); (3)もしi==AU_NsあるいはAUSM_pos
(i+1)>1+AUEM_pos(i)なら、AU#
iは、SOBU#[AUEM_pos(i)]で終了す
る(1≦i≦AU_Ns); (4)もしAUSM_pos(i+1)==1+AUE
M_pos(i)なら、AU#iは、SOBU#[AU
EM_pos(i)]で終了する。あるいはSOBU#
[1+AUEM_pos(i)]==SOBU#[Au
SM_pos(i+1)]のところで終了する。つま
り、AU#iは、SOBU内においてAU#i+1が開
始するところで終了する(1≦i≦AU_Ns)。
【0328】図18は、オリジナルPGCあるいはユー
ザ定義PGCで指定されるセルと、これらのセルに対応
するSOBUとが、タイムマップ情報によってどのよう
に関係付けられるかを例示する図である。
【0329】ユーザ定義PGCは自身のSOBを含まな
いが、オリジナルPGC内のSOBを参照する。それゆ
え、ユーザ定義PGCはPGC情報を用いることのみで
記述できる。このことは、SOBデータを何らいじるこ
となく任意の再生シーケンスが実現可能なことを意味す
る。
【0330】ユーザ定義PGCはまた、プログラムを含
まず、オリジナルPGC内のプログラムの一部に対応し
たセルの連なり(チェーン)で構成される。
【0331】このようなユーザ定義PGCの一例が、図
18に示されている。この例は、PGC内のセルがオリ
ジナルPGC内のSOBを参照するようにユーザ定義P
GC#nが作成されている場合を示す。
【0332】図18において、PGC#nは4つのセル
#1〜#4を持っている。そのうち2つはSOB#1を
参照し、残りの2つがSOB#2を参照している。
【0333】ユーザ定義PGC内のセルからオリジナル
PGCへ(SOBIのタイムマップ情報へ)の実線矢印
は、該当セルに対する再生期間を示している。ユーザ定
義PGC内のセル再生順序は、オリジナルPGCにおけ
る再生順序と全く異なってもよい。
【0334】任意のSOBおよびそのSOBUの再生
は、図18の開始APAT(S_APAT)および終了
APAT(E_APAT)により特定される。
【0335】SOBあるいはSOBUのS_APAT
は、該当SOBのストリームパックのペイロード(図1
(h)、図22、図23参照)内に記録されたタイムス
タンプに関係して定義される。
【0336】SOBの記録中、各到来アプリケーション
パケットには、ストリーマ内のローカルクロックリファ
レンスによりタイムスタンプが付される。これが、アプ
リケーションパケット到着時間(APAT)である。
【0337】SOBの先頭アプリケーションパケットの
APATはSOB_S_APATとして記憶される。全
てのAPATの4最下位バイト(4 least significant
bytes)は、「〜.SRO」ファイル内の対応アプリケ
ーションパケット用に予め固定されている。
【0338】SOBあるいはSOBUのデータを再生す
るために、ストリーマ内部のリファレンスクロックはS
CR値にセットされ、その後クロックが自動的にカウン
トされる。このSCR値は、再生が始まる最初のストリ
ームパック内(パックヘッダ内)に記述されている。こ
のクロックに基づいて、SOBあるいはSOBUからの
全ての後続アプリケーションパケットの再生・出力が、
実行される。
【0339】任意のストリームセル(SC)が、そのS
CがポイントするSOBのSOB_S_APATとSO
B_E_APATとの間の任意の値を持つストリームセ
ル開始APAT(SC_S_APAT)を規定している
ときは、所望のAPATを伴うアプリケーションパケッ
トを含んだSOBUを見つけるためのアドレスが必要と
なる。
【0340】SOBU1個あたりのストリームパックの
数は一定であるが、各SOBUにより捕らえられた到着
時間の間隔はフレキシブルである。それゆえ、各SOB
は、該当SOBのSOBUの到着時間間隔が記述された
タイムマップ情報(MAPL)を持つ。つまり、タイム
マップ情報(MAPL)により実現されるアドレス方式
は、任意のAPATをファイル内の相対論理ブロックア
ドレスに変換して、所望のアプリケーションパケットを
見つけることができるSOBUをポイントする。
【0341】図19は、この発明の一実施の形態に係る
ストリームデータ記録再生システム(光ディスク装置/
ストリーマ、STB装置)の構成を説明する図である。
この実施の形態では、情報記憶媒体201として、DV
D−RAMディスクのような記録/再生可能光ディスク
を想定している。
【0342】以下、図19を用いて、この発明の一実施
の形態に係るストリームデータ記録再生装置の内部構造
を説明する。
【0343】このストリームデータ記録再生装置は、光
ディスク装置415、STB装置416およびその周辺
機器から構成される。
【0344】周辺機器としては、ビデオミキシング部4
05、フレームメモリ部406、外部スピーカ433、
パーソナルコンピュータ(PC)435、モニタTV4
37、D/Aコンバータ432、436、I/F部43
1、434等がある。
【0345】光ディスク装置415は、ディスクドライ
ブを含む記録再生部409と、記録再生部409へのス
トリームデータ(あるいは記録再生部409からのスト
リームデータ)を処理するデータプロセサ部(以下D−
PRO部と略記する)410と、D−PRO部410か
らオーバーフローしてきたストリームデータを一時記憶
する一時記憶部411と、記録再生部409およびD−
PRO部410の動作を制御する光ディスク装置制御部
412とを備えている。
【0346】光ディスク装置415はさらに、STB装
置416からIEEE1394等を介して送られてきた
ストリームデータを受ける(あるいはIEEE1394
等を介してSTB装置416へストリームデータを送
る)データ転送インターフェース部414と、データ転
送インターフェース部414で受けたストリームデータ
を情報記憶媒体(RAMディスク)201に記録する信
号形式に変換する(あるいは媒体201から再生された
ストリームデータをIEEE1394等の信号形式に変
換する)フォーマッタ/デフォーマッタ部413とを備
えている。
【0347】具体的には、データ転送インターフェース
部414のIEEE1394受信側は、基準クロック発
生器(システムタイムカウンタSTC)440のタイム
カウント値に基づいて、ストリームデータ転送開始から
の時間を読み込む。
【0348】上記時間情報に基づいて、ストリームデー
タをストリームブロック毎(あるいはSOBU毎)に切
り分ける区切れ情報を作成するとともに、この区切れ情
報に対応したセルの切り分け情報およびプログラムの切
り分け情報、さらにはPGCの切り分け情報を作成す
る。
【0349】フォーマッタ/デフォーマッタ部413
は、STB装置416から送られてきたストリームデー
タをストリームパックの列(図12(a)、図23
(h)等を参照)に変換し、変換されたストリームパッ
ク列をD−PRO部410へ入力する。入力されたスト
リームパックはセクタと同じ2048バイトの一定サイ
ズを持っている。D−PRO部410は、入力されたス
トリームパックを16セクタ毎にまとめてECCブロッ
クにして、記録再生部409へ送る。
【0350】ここで、記録再生部409において媒体2
01への記録準備ができていない場合には、D−PRO
部410は、記録データを一時記憶部411に転送して
一時保存し、記録再生部409においてデータ記録準備
ができるまで待つ。
【0351】記録再生部409において記録準備ができ
た段階で、D−PRO部410は一時記憶部411に保
存されたデータを記録再生部409に転送する。これに
より、媒体201への記録が開始される。一時記憶部4
11に保存されたデータの記録が済むと、その続きのデ
ータはフォーマッタ/デフォーマッタ部413からD−
PRO部410へシームレスに転送されるようになって
いる。
【0352】ここで、一時記憶部411は、高速アクセ
ス可能で数分以上の記録データを保持できるようにする
ため、大容量メモリを想定している。
【0353】なお、フォーマッタ/デフォーマッタ部4
13を介して記録ビットストリームに付されるタイムス
タンプ情報は、基準クロック発生器(STC)440か
ら得ることができる。
【0354】また、フォーマッタ/デフォーマッタ部4
13を介して再生ビットストリームから取り出されたタ
イムスタンプ情報(SCR)は、STC440にセット
することができる。
【0355】情報記憶媒体201に記録されたストリー
ムデータ内のパックヘッダには、基準クロック(システ
ムクロックリファレンスSCR)が記録されている。こ
の媒体201に記録されたストリームデータ(SOBま
たはSOBU)を再生する場合において、基準クロック
発生器(STC)440は、媒体201から再生された
基準クロック(SCR)に適合される(SCRの値がS
TC440にセットされる)。
【0356】つまり、SOBあるいはSOBUのデータ
を再生するために、ストリーマ(光ディスク装置41
5)内の基準クロック(STC440)を、再生が開始
される最初のストリームパック内に記述されたシステム
クロックリファレンスSCRに合わせる。その後は、S
TC440のカウントアップは自動的に行われる。
【0357】STB部416は、衛星アンテナ421で
受信したデジタル放送電波の内容を復調し、1以上の番
組が多重化された復調データ(ストリームデータ)を提
供するデモジュレータ422と、デモジュレータ422
で復調されたデータから(ユーザが希望する)特定番組
の情報(後述する図23を例に採れば、番組2のトラン
スポートパケット)を選択する受信情報セレクタ部42
3とを備えている。
【0358】受信情報セレクタ部423で選択された特
定番組の情報(トランスポートパケット)を情報記憶媒
体201に記録する場合は、STB制御部404の指示
にしたがい、セレクタ部423は特定番組のトランスポ
ートパケットだけを含むストリームデータを、データ転
送インターフェイス部20を介して、IEEE1394
転送により、光ディスク装置415のデータ転送インタ
ーフェイス部414に送る。
【0359】受信情報セレクタ部423で選択された特
定番組の情報(トランスポートパケット)を記録するこ
となく単に視聴するだけの場合は、STB制御部404
の指示にしたがい、セレクタ部423は特定番組のトラ
ンスポートパケットだけを含むストリームデータを、デ
コーダ部402の多重化情報分離部425に送る。
【0360】一方、情報記憶媒体201に記録された番
組を再生する場合は、IEEE1394のシリアルバス
を介して光ディスク装置415からSTB装置416に
送られてきたストリームデータは、セレクタ部423を
介してデコーダ部402の多重化情報分離部425に送
られる。
【0361】多重化情報分離部425は、セレクタ部4
23から送られてきたストリームデータに含まれる各種
パケット(ビデオパケット、オーディオパケット、サブ
ピクチャパケット)を、内部メモリ部426上で、各パ
ケットのIDにより区分けする。そして、区分けされた
パケットを、それぞれ該当するデコード部(ビデオデコ
ード部428、サブピクチャデコード部429、オーデ
ィオデコード部430に分配する。
【0362】ビデオデコード部428は、多重化情報分
離部425から送られてきた(MPEGエンコードされ
た)ビデオパケットをデコードして、動画データを生成
する。その際、MPEGビデオデータ中のIピクチャか
ら記録内容を代表する縮小画像(サムネールピクチャ)
を生成する機能を持たせるために、ビデオデコード部4
28は、代表画像(サムネール)生成部439を内蔵し
ている。
【0363】ビデオデコード部428でデコードされた
動画(および/または生成部439で生成された代表画
像)と、サブピクチャデコード部429でデコードされ
たサブピクチャ(字幕、メニュー等の情報)と、オーデ
ィオデコード部430でデコードされた音声とは、ビデ
オプロセサ部438を介してビデオミキシング部405
へ送出される。
【0364】ビデオミキシング部405は、フレームメ
モリ部406を利用して、動画に字幕等を重ねたデジタ
ル映像を作り出す。このデジタル映像は、D/A変換器
436を介してアナログ映像化され、モニタTV437
に送られる。
【0365】また、ビデオミキシング部405からのデ
ジタル映像は、I/F部434およびIEEE194等
の信号ラインを介して、パーソナルコンピュータ435
に適宜取り込まれる。
【0366】一方、オーディオデコード部430でデコ
ードされたデジタルオーディオ情報は、D/A変換器4
32および図示しないオーディオアンプを介して、外部
スピーカ433に送られる。また、デコードされたオー
ディオ情報は、I/F部431を介して外部にデジタル
出力される。
【0367】なお、STB装置416内の動作タイミン
グは、システムタイムカウンタ(STC)部424から
のクロックにより決定される。
【0368】上述したSTB制御部404による指示等
(STB装置416の内部構成各々の動作制御)は、プ
ログラムメモリ部404aに格納された制御プログラム
により実行される。その際、STB制御部404による
制御過程においてワークメモリ部407が適宜利用され
る。
【0369】このSTB制御部404およびデコーダ部
402を含めSTB装置416の内部動作のタイミング
は、STC部424からのクロックで規制できる。ま
た、光ディスク装置415のSTC440とSTB装置
416のSTC部424を同期させることで、光ディス
ク装置415およびSTB装置416を含めたストリー
マシステム全体の動作タイミングを規制できる。
【0370】STC440とSTC部424を同期させ
る方法としては、データ転送インターフェース部414
とデータ転送インターフェース部420との間で受け渡
されるストリームデータ中の基準クロック(SCR)に
より、STC440およびSTC部424をセットする
方法がある。
【0371】図19の装置構成を機能別にみると、ST
B装置416内は、「受信時刻管理部」と、「ストリー
ムデータ内容解析部」と、「ストリームデータ転送部」
と、「時間関連情報生成部」とに分割/分類できる。
【0372】ここで、「受信時刻管理部」は、デモジュ
レータ(復調部)422、受信情報セレクタ部423、
多重化情報分離部425、STB制御部404等で構成
される。この「受信時刻管理部」は、衛星アンテナ42
1でデジタルTV放送を受信し、受信した放送情報内の
各トランスポートパケット毎の受信時刻を記録する。
【0373】「ストリームデータ内容解析部」は、多重
化情報分離部425、STB制御部404等で構成され
る。この「ストリームデータ内容解析部」は、受信した
ストリームデータの中身を解析し、I,B,Pの各ピク
チャ位置および/またはPTS値を抽出する。
【0374】「ストリームデータ転送部」は、多重化情
報分離部425、受信情報セレクタ部423、STB制
御部404、データ転送インターフェース部420等で
構成される。この「ストリームデータ転送部」は、各ト
ランスポートパケット毎の差分受信時刻間隔を保持した
ままストリームデータを光ディスク装置415へ転送す
る。
【0375】「時間関連情報生成部」は、多重化情報分
離部425、STB制御部404、データ転送インター
フェース部420等で構成される。この「時間関連情報
生成部」は、「受信時刻管理部」で記録した受信時刻
(タイムスタンプ)情報と「ストリームデータ内容解析
部」で抽出した表示時刻情報(PTS値および/または
フィールド数)との間の関係情報を作成する。
【0376】図20は、この発明の一実施の形態におい
て、表示時刻とデータ転送時刻との間の関係を示す時間
関係テーブルを説明する図である。図20を用いてこの
発明の基本的特徴について説明する。
【0377】TVの表示方式の1つであるNTSC方式
では、1秒間に30枚の画面/ピクチャ(フレーム)を
映像信号としてTVのモニタスクリーンに表示してい
る。通常のTVでは、インターレース方式を用いている
ので、1画面の全走査線に対して始めに1本おきに画面
を走査して表示し、その後で1本ずらした画像を1本お
きに走査することで直前の画面の間を埋めて1枚の画面
(ピクチャ)の表示を行う。この1本おきに表示する画
像をフィールドと呼ぶ。
【0378】NTSC方式では、毎秒30フレーム/6
0フィールドを表示している。このNTSC方式は主に
日本とアメリカで採用されている表示方式である。それ
に対して、主に欧州で採用されているPAL方式では、
毎秒25フレーム/50フィールドの表示を行ってい
る。
【0379】図20(a)は、毎秒30枚変化する画面
/ピクチャ(フレーム)を表示時刻(プレゼンテーショ
ンタイム;または再生時間)1に沿って並べた図であ
る。
【0380】画面/ピクチャの表示時刻(再生時間)1
を表す情報としては、 (a)”ある特定の画面(ピクチャ)からの差分フィー
ルド枚数”で表す方法と; (b)”PTS(プレゼンテーションタイムスタンプ;
または再生タイムスタンプ)”で表す方法がある。
【0381】PTSは、27MHzおよび/または90
kHzの基準クロックを利用し、常にインクリメント
(カウンタの値が1ずつ増加)するカウンタの値で表示
時刻を表す方法で用いることができる。たとえば、27
MHz(または90kHz)の基準クロックでインクリ
メントするカウンタで各画面/ピクチャ(フレーム)を
示すときのカウンタの値が、PTSの値として用いられ
る。
【0382】デジタルTVでの受信信号情報内には、各
ピクチャ毎のPTS値がピクチャヘッダ情報41(図1
(j)参照)内に含まれている。
【0383】図20(a)では、Iピクチャaの表示時
刻がPTSNo.1で表わされ、Iピクチャiおよびq
の表示時刻がPTSNo.2およびPTSNo.3で表
わされている。
【0384】いま、例えばユーザから、Iピクチャa表
示の何時間何分何秒後の画面(ピクチャ)を表示するよ
うに指示を受けたとする。すると、上記指定時間間隔
(何時間何分何秒後)が27MHzおよび/または90
kHzのカウント値に換算される。そして、この換算値
とIピクチャa表示のPTS値(PTSNo.1)との
加算結果を計算して、ユーザから指示された「表示すべ
き画面(ピクチャ)」を検索することができる。
【0385】情報記憶媒体201上に記録されたストリ
ームデータは、図1(g)その他に示したように各トラ
ンスポートパケット毎にタイムスタンプを付加して記録
されているので、このタイムスタンプ情報を利用してス
トリームデータに対する時間管理を行っている。
【0386】しかし、このタイムスタンプ情報はユーザ
には認知できないため、ユーザは表示時刻(再生時間)
1を用いて、見たい画面(ピクチャ)を指定することに
なる。
【0387】この場合、ストリームデータを時間管理す
るためのタイムスタンプ情報とユーザが指定可能な表示
時刻(再生時間)1情報との間の関係を示す情報が必要
になる。この関係を示す情報が、図20(b)に示す時
間関係テーブル2(あるいは図15の再生タイムスタン
プリストPTSL)である。
【0388】図20(b)に例示するように、時間関係
テーブル2には、各PTS値(PTSNo.1、PTS
No.2、PTSNo.3、…)毎に、対応するデータ
転送時刻情報(Iピクチャ転送開始時刻4)、データ転
送時刻情報(Iピクチャ転送終了時刻5)、セル先頭か
ら目的のIピクチャまでの通算パケット数10が記述さ
れている。
【0389】たとえばPTSNo.1のIピクチャaに
ついてみると、データ転送時刻情報(Iピクチャ転送開
始時刻4)の行のタイムスタンプ(ATS)#1は図2
(c)のIピクチャa情報7の先頭側パケット(AP)
#1のタイムスタンプ(ATS)#1に対応し、データ
転送時刻情報(Iピクチャ転送終了時刻5)の行のタイ
ムスタンプ(ATS)#2は図2(c)のIピクチャa
情報7の末尾側パケット(AP)#2のタイムスタンプ
(ATS)#2に対応している。ここではIピクチャa
が最初のピクチャなので、PTSNo.1のIピクチャ
aに対する通算パケット数10は、図20(b)に示す
ように「1」となる。
【0390】同様にPTSNo.2のIピクチャiにつ
いてみると、データ転送時刻情報(Iピクチャ転送開始
時刻4)の行のタイムスタンプ(ATS)#3は図2
(c)のIピクチャi情報8の先頭側パケット(AP)
#3のタイムスタンプ(ATS)#3に対応し、データ
転送時刻情報(Iピクチャ転送終了時刻5)の行のタイ
ムスタンプ(ATS)#4は図2(c)のIピクチャi
情報8の末尾側パケット(AP)#4のタイムスタンプ
(ATS)#4に対応している。ここではIピクチャi
が最初のIピクチャaから85100枚後としているの
で、PTSNo.2のIピクチャiに対する通算パケッ
ト数10は、図20(b)に示すように「85101」
となる。PTSNo.3以後についても同様である。
【0391】図20(b)に示すような時間関係テーブ
ル2を、ストリームデータ(図1(a)、図20(c)
その他のSTREAM.VRO106)に関する管理情
報(図15のSFIT)が記録されている領域に記録
し、この時間関係テーブルを利用して、ユーザにとって
ピクチャ単位の画面位置指定ができるようにした所に、
この発明の大きな特徴がある。
【0392】ここで、上記時間関係テーブル2と図15
に示した再生タイムスタンプリストPTSLとの対応関
係について、説明しておく。
【0393】図1(g)その他に示されたタイムスタン
プをATSとしたとき、図15の再生タイムスタンプリ
ストPTSLに含まれるPTSの値とATSとは、以下
のような関係を持つ: (1)セル(ストリームセル)は記録されたビットスト
リームの一部を参照するものである; (2)AU(通常Iピクチャ)は記録されたビットスト
リームの連続した一部である(AUはセルの一部に対応
する); (3)AU(セルの一部に対応するIピクチャ)がどの
SOBUに含まれるかは、図15のアクセスユニット開
始マップAUSMにより示される(図16参照); (4)PTSの値は対応AUの再生時間(表示時刻;あ
るいはプレゼンテーションタイムPTM)である(AU
に対応するPTSの値は、再生時間に関して、セルの一
部に対応する); (5)セル開始APAT(SC_S_APAT)は該当
セルのトランスポートパケットまたはアプリケーション
パケットAPの到着時間である(SC_S_APAT
は、再生時間に関して、PTSの値に対応する); (6)トランスポートパケットまたはアプリケーション
パケットAPは、その先頭にタイムスタンプATSを伴
う(図22、図29(g)等参照); (7)PTSの値は、PTSLに含まれる(図15参
照); (8)上記(3)〜(7)から、PTSLに含まれるP
TSの値は、AUSM、SC_S_APAT等を仲介し
て、ATSに対応することになる。
【0394】よって、再生タイムスタンプリストPTS
Lは、AU(Iピクチャ)の開始時刻(SC_S_AP
AT)と、ビットストリームに含まれるパケットのタイ
ムスタンプATSとの関係(再生時間に関する関係)を
示す情報(PTSの値)を含む「時間関係テーブル(図
20(b))」であると言える。
【0395】あるいは、PTSL(時間関係テーブル)
は、PTSの値とATSとの対応関係を示す情報である
とも言える。
【0396】ところで、BピクチャあるいはPピクチャ
を表示するためには、必ずIピクチャの表示(デコー
ド)から開始する必要がある。このため、図20(b)
に示す時間関係テーブル2は、Iピクチャ位置でのタイ
ムスタンプと対応する表示時刻情報を一覧表として示し
てある。
【0397】ここでは、表示時刻情報として、”PTS
情報(PTSの値)”、”特定基準画面(ピクチャ)か
らの差分フィールド数”、”年月日時刻情報”等を用い
ることができる。
【0398】なお、表示時刻情報として図20(b)に
示すような絶対値表示を行う代わりに、各Iピクチャ間
の差分情報(例えば各Iピクチャ間に挿入されるフィー
ルド数情報)を使用することも可能である。(フィール
ド数を利用した時間関係テーブルについては、図28を
参照して後述する。) また、図20(b)では表示時刻情報として”PTS情
報”を使用しているが、種々可能なこの発明の実施の形
態では、この方法に限らず、その代わりに、”特定基準
画面(ピクチャ)からの差分フィールド数”あるいは”
年月日時刻情報”等を使用することができる。
【0399】図20(b)に示す時間関係テーブル2で
は、各Iピクチャ毎の転送開始時刻4の値がタイムスタ
ンプ(ATS)#1、#3、#5として一覧表に記録さ
れているだけでなく、Iピクチャの転送終了時刻5の値
もタイムスタンプ(ATS)#2、#4、#6として記
録されている。
【0400】このため、早送り再生(ファーストフォワ
ードFF)あるいは早戻し再生(ファーストリバースF
Rなどの特殊再生を行う場合には、”タイムスタンプ
(ATS)#1から#2まで”、”タイムスタンプ(A
TS)#3から#4まで”、”タイムスタンプ(AT
S)#5から#6まで”というように、再生するIピク
チャのトランスポートパケット位置(またはアプリケー
ションパケット位置)を指定することで、情報記憶媒体
201から、Iピクチャ情報(またはアクセスユニット
AU情報)のみを再生し、デコードし、表示することが
可能となる。
【0401】図20(a)の実施の形態では、オリジナ
ルセル(図4参照)の表示開始ピクチャ位置(Bピクチ
ャfの位置)を基準に採っている。このオリジナルセル
の表示開始ピクチャのPTS値(PTSNo.5)とそ
の直前にあるIピクチャaのPTS値(PTSNo.
1)との差分が、PTSオフセット9である。このPT
Sオフセット値9は、図3(h)に示したように、オリ
ジナルセル情報272内に記録される。
【0402】具体的には、図20(a)に示すように、
オリジナルセルの表示開始ピクチャをBピクチャfと
し、その時のPTS値をPTSNo.5とする。その直
前のIピクチャaの表示時刻をPTSNo.1とする
と、PTSオフセット9の値は、”PTSNo.5 −
PTSNo.1”で求まる。
【0403】ユーザが特定画面(特定のピクチャフレー
ム)を指定する場合、オリジナルセルの表示開始位置か
らの差分表示時間で指定する場合が多い。この差分表示
時間を27MHzおよび/または90kHzのカウンタ
数に換算後、PTSオフセット9の値を加算すること
で、ユーザが指定した画面(ピクチャフレーム)のPT
S値を算出できる。
【0404】図20(b)に示すように、時間関係テー
ブル2には、各Iピクチャ毎のPTS値一覧が記録され
ている。このテーブルを参照し、算出したPTS値より
も小さく、しかも算出したPTS値に最も近いIピクチ
ャ位置のPTS値を探し、そこに対応したIピクチャ転
送開始時刻4のタイムスタンプ(ATS)値を指定し
て、情報記憶媒体201へのアクセスを開始する。
【0405】図20(b)に示すように、時間関係テー
ブル2には、タイムスタンプと並行して、オリジナルセ
ル先頭位置から該当するIピクチャまでの通算トランス
ポートパケット数10(アクセス位置情報)も記録され
ている。
【0406】したがって、図20の実施の形態によれ
ば、タイムスタンプ(ATS)の代わりにオリジナルセ
ル先頭位置からのトランスポートパケット数(またはア
プリケーションパケット数AP_Ns)を指定して、所
望のストリームデータ位置へアクセスすることも可能で
ある。
【0407】図20(c)のストリームデータ(STR
EAM.VRO)106が図3等に示す情報記憶媒体2
01に記録される場合、ストリームデータ106の内容
(SOBまたはSOBU)は、所定のデータ記録単位
(トランスポートパケットまたはアプリケーションパケ
ット)で、媒体201のデータ領域(STREAM.V
RO/SR_TRANS.SRO)に記録される。その
際、ストリームデータ106に関する管理情報(STR
I)も、媒体201の管理領域(STREAM.IFO
/SR_MANGR.IFO)に記録される。
【0408】この管理情報(STRI)に、ストリーム
データ106のアクセス(Iピクチャ情報またはアクセ
スユニットAUへのアクセス)に利用される第1の管理
情報(Iピクチャ転送開始時刻に対応したATS;また
はAUSM)と;第1の管理情報(AUSM)とは異な
るものであって、この第1の管理情報と前記ストリーム
データのアクセスに利用される第2の管理情報(PT
S;またはSC_S_APAT)との間の関係を示す第
3の管理情報(時間関係テーブル;またはPTSL)が
記録される。
【0409】ここで、ストリームデータ106はMPE
G規格に基づき圧縮されたビットストリームであり、前
記第2の管理情報はストリームデータの再生時間(PT
S)に対応する。
【0410】図21は、この発明の一実施の形態におい
て、表示時刻とデータ転送時刻との間の関係を説明する
図である。
【0411】情報記憶媒体201上に記録されたストリ
ームデータ(図1、図2その他のSTREAM.VRO
106)内のデータ構造に関し、図21を用いて、各ピ
クチャ情報6010〜6030の記録位置とストリーム
ブロック(SOBU)との間の配置関係を説明する。
【0412】この実施の形態では、ストリームデータは
ストリームブロック(SOBU)単位で記録され、所定
画像(ピクチャ)へのアクセス指定にはタイムスタンプ
情報が利用される。
【0413】図19のSTB装置416から再生開始位
置としてタイムスタンプ値が指定された場合において、
指定されたタイムスタンプ値に対応するストリームブロ
ック(SOBU)を算出するための情報が、図3(h)
のタイムマップ情報252(あるいは図15のタイムマ
ップ情報MAPL、もしくは図18のタイムマップ情
報)である。
【0414】図3(h)の例では、タイムマップ情報2
52は、ストリームデータに対する管理情報記録領域で
あるSTREAM.IFO105内のストリームオブジ
ェクト情報(SOBI)242の一部として記録されて
いる。図15の例でも、タイムマップ情報MAPLはS
OBIの一部として記録されている。
【0415】図3(i)に示すタイムマップ情報252
内では、各ストリームブロック毎のタイムスタンプ差分
時間情報しか記録されていない。この場合は、各ストリ
ームオブジェクト情報(SOBI)242、243毎
に、タイムマップ情報252内の各ストリームブロック
の時間差263、265の値を逐次加算する。そして、
この逐次加算値が、STB装置416側により指定され
たタイムスタンプ時刻に到達したか否か比較する必要が
ある。その比較結果を元に、STB装置416側により
指定された時刻がどのストリームオブジェクト(SO
B)内の何番目のストリームブロック(SOBU)の中
に含まれるタイムスタンプ値と一致するかが割り出され
る。
【0416】図21(c)に示すように各ピクチャ情報
6010〜6030の境界位置とストリームブロック
(SOBU)の境界位置とは必ずしも一致しない。
【0417】この場合、例えば図21(a)で示すよう
に、PTSの値がPTSNo.6であるPピクチャoの
位置から再生を開始しようとするなら、次のような処理
が必要になる。
【0418】すなわち、図21(b)の時間関係テーブ
ル2(内部構成は図20(b)と同様)からその直前に
あるIピクチャiのPTSNo.2の値を割り出し、I
ピクチャi情報6010が記録されている先頭のトラン
スポートパケット#2が含まれるストリームブロック
(SOBU)#A先頭位置から、再生を開始する必要が
ある。
【0419】ただし、ストリームブロック(SOBU)
#A先頭位置から所望のPピクチャoの位置まで再生が
進むまで、その間の画像情報(図21(a)ではピクチ
ャiからピクチャnまで)は外部モニタ(TV)に出力
されない。
【0420】図22は、MPEGにおける映像情報圧縮
方法とトランスポートパケットとの関係、およびMPE
Gにおけるトランスポートパケットとストリーマにおけ
るアプリケーションパケットとの関係を説明する図であ
る。
【0421】図22に示すように、デジタルTVでの放
送信号情報にはMPEG2と呼ばれる信号圧縮方法が採
用されている。MPEGによる信号圧縮方法では、TV
表示用の各画面(ピクチャ)は時間差分情報を含まない
Iピクチャ551と時間差分情報を含むBピクチャ55
3、554とPピクチャ552に分類される。
【0422】Iピクチャは前後の画面(ピクチャ)情報
の影響を受けることなく単体で存在し、1枚の画面(ピ
クチャ)に対してDCT変換後、量子化した情報がIピ
クチャ圧縮情報561となり、Iピクチャ情報31とし
て記録される。Pピクチャ552はIピクチャ551に
対する差分情報562のみがPピクチャ情報32として
記録され、Bピクチャ553、554はIピクチャ55
1とPピクチャ552に対する差分情報がBピクチャ情
報33、34として記録される。
【0423】従って、映像再生時にはPピクチャ552
やBピクチャ553、554単体では画面を生成するこ
とができず、必ずIピクチャ551画面を生成した後に
初めて各ピクチャ画面を生成できる。各ピクチャ情報3
1〜34は1個または複数のトランスポートパケット内
のペイロードに分割記録されている。この時、各ピクチ
ャ情報31〜34の境界位置とトランスポートパケット
間の境界位置は常に一致するように記録されている。
【0424】図22のトランスポートパケットがストリ
ーマ(図19の光ディスク装置415)に記録されると
きは、トランスポートパケットの内容はアプリケーショ
ンタイムスタンプ(ATS)というタイムスタンプ付き
のパケット(アプリケーションパケット)に移し替えら
れる。
【0425】そして、ATS付きアプリケーションパケ
ットの一群(通常10パケット前後)がストリームPE
Sパケット内のアプリケーションパケットエリアに格納
される。
【0426】このストリームPESパケットにパックヘ
ッダを付したものが1つのストリームパックになる。
【0427】ストリームPESパケットは、PESヘッ
ダと、サブストリームIDと、アプリケーションヘッダ
と、アプリケーションヘッダエクステンション(オプシ
ョン)と、スタッフィングバイト(オプション)と、上
記ATS付きアプリケーションパケット群を格納するア
プリケーションパケットエリアとで、構成される。
【0428】図23は、デジタル放送のコンテンツとI
EEE1394における映像データ転送形態とストリー
マにおけるストリームパックとの対応関係を説明する図
である。
【0429】デジタル放送では、MPEG2規格に従っ
て圧縮された映像情報がトランスポートパケットに乗っ
て転送されてくる。このトランスポートパケット内は、
図23(b)に示すように、トランスポートパケットヘ
ッダ511と、記録情報のデータ本体が記録されている
ペイロード512とで構成されている。
【0430】トランスポートパケットヘッダ511は、
図23(a)に示すように、ペイロードユニット開始イ
ンジケータ501、パケットID(PID)502、ラ
ンダムアクセスインジケータ503、プログラムクロッ
クリファレンス504等で構成されている。
【0431】MPEG圧縮された映像情報は、Iピクチ
ャ情報、Bピクチャ情報、およびPピクチャ情報を含ん
でいる。Iピクチャ情報が記録されている最初のトラン
スポートパケットには、図23(a)のランダムアクセ
スインジケータ503に”1”のフラグが立つ。また、
各B、Pピクチャ情報の最初のトランスポートパケット
には、図23(a)のペイロードユニット開始インジケ
ータ501に”1”のフラグが立つ。
【0432】これらのランダムアクセスインジケータ5
03およびペイロードユニット開始インジケータ501
の情報を利用して、Iピクチャマッピングテーブル(図
9(e)の641)およびB、Pピクチャ開始位置マッ
ピングテーブル(図9(e)の642)の情報が作成さ
れる。
【0433】たとえば、図23(a)に示したペイロー
ドユニット開始インジケータ501に”1”のフラグが
立ったトランスポートパケットに対して、B、Pピクチ
ャ開始位置マッピングテーブル(図9(e)の642)
内の該当個所のビットが”1”になる。
【0434】デジタル放送では、ビデオ情報とオーディ
オ情報がそれぞれ異なるトランスポートパケットに入っ
て転送される。そして、それぞれの情報の区別が、図2
3(a)のパケットID(PID)502で識別され
る。このPID502の情報を用いて、ビデオパケット
マッピングテーブル(図9(e)の643)とオーディ
オパケットマッピングテーブル(図9(e)の644)
が作成される。
【0435】図23(c)に示すように、デジタル放送
では、1個のトランスポンダに複数の番組(この例では
番組1〜番組3)がパケット化された形で時分割されて
転送されてくる。
【0436】たとえば、図23(b)のトランスポート
パケットヘッダ511およびペイロード(記録情報)5
12の情報は、図23(c)に示される番組2のトラン
スポートパケットb・522、e・525により転送さ
れる。
【0437】ユーザが例えば図23(c)の第2の番組
を情報記憶媒体201に記録しようとする場合には、図
19に示すSTB装置416内の受信情報セレクタ部4
23において、番組2のトランスポートパケットb、e
のみが抽出される。
【0438】そのとき、STB装置416では、図23
(d)に示すように、各トランスポートパケット b5
22、e525を受信した時刻情報をタイムスタンプ5
31、532の形で付加する。
【0439】その後、IEEE1394の転送方式を用
いて図19のフォーマッタ/デフォーマッタ部413に
データを転送する場合には、図23(e)に示すよう
に、タイムスタンプとトランスポートパケットの組が細
かく分割されて転送されることになる。
【0440】図19のフォーマッタ/デフォーマッタ部
413では、STB装置416からIEEE1394で
転送されてきたストリームデータが、図23(d)の形
(図1(g)の形に相当)に一旦戻される。そして、図
23(d)の形式のビットストリーム(図23(h)の
ストリームパック列)が、情報記憶媒体201に記録さ
れる。
【0441】具体的には、この発明の一実施の形態にお
いては、各セクタの先頭には、システムクロック情報な
どが記録されたパックヘッダとPESヘッダが配置され
る(図23(h)等参照)。
【0442】データエリア21、22、23(図1
(f))には複数のタイムスタンプおよびトランスポー
トパケット(図1(g))が逐次詰め込まれるが、1個
のトランスポートパケット(図1(g)ではパケット
d;図23(d)では番組2のパケットb)が複数のセ
クタ(図1(e)ではNo.0とNo.1;図23
(f)(g)では部分パケット)に跨って記録される。
ここに、この発明の特徴の1つがある。
【0443】この特徴を生かしたデータ構造を用いるこ
とにより、セクタサイズ(例えば2048バイト)より
も大きなサイズを持つパケットを記録することができ
る。この点について、さらに説明する。
【0444】デジタル放送では図23(c)に示すよう
にトランスポートストリームと呼ばれるマルチプログラ
ム対応の多重・分離方式を採用しており、1個のトラン
スポートパケットb・522のサイズが188バイト
(または183バイト)の場合が多い。
【0445】前述したように1セクタサイズは2048
バイトであり、各種ヘッダサイズを差し引いても1個の
データエリア21、22、23(図1(f))内にはデ
ジタル放送用のトランスポートパケットが10個前後記
録できる。
【0446】それに対して、ISDNなどのデジタル通
信網では1パケットサイズが4096バイトある大きな
ロングパケットが転送される場合がある。
【0447】デジタル放送などのように1個のデータエ
リア21、22、23(図1(f))内に複数個のトラ
ンスポートパケットを記録するだけでなく、ロングパケ
ットのようにパケットサイズの大きなパケットの場合で
も記録できるよう、前記特徴を生かしたデータ構造(1
パケットのデータを複数パケットに跨って記録できる特
徴)を用いることにより、1個のパケットを複数のデー
タエリア21、22、23に連続して跨るように記録す
る。
【0448】そうすれば、デジタル放送用のトランスポ
ートパケットやデジタル通信用のロングパケットなど
は、パケットサイズに依ることなく、全てのパケットを
ストリームブロック内に端数なく記録することができ
る。
【0449】また、通常のパケットにはタイムスタンプ
が付いているが、図23(g)に示すように、部分パケ
ットではタイムスタンプを省略することができる。
【0450】このようにすると、2つの隣接ストリーム
パック(図23(h))の境界で分断された部分パケッ
ト(パケット1つあたり188バイトとすれば部分パケ
ットのサイズは1〜187バイト;平均して100バイ
ト弱)を情報記録に有効利用できる。のみならず、部分
パケットに対して省略されたタイムスタンプの分(タイ
ムスタンプ1つあたり例えば4バイト)、媒体201に
対する記憶容量を増やすことができる。
【0451】なお、図23(g)の先頭部分パケットの
直後にくるタイムスタンプの位置は、図10(b)のフ
ァーストアクセスポイント625あるいは図10(c)
のFIRST_AP_OFFSETにより、特定するこ
とができる。
【0452】図19の光ディスク装置415(ストリー
マ)では、タイムスタンプとトランスポートパケットと
の組(図23(f)(g))をそのままの形で情報記憶
媒体201上に記録する。
【0453】図24は、この発明の一実施の形態に係る
ストリームデータの記録手順を説明するフローチャート
図である。図24を用いて、ストリームデータ録画時の
処理について説明する。この処理は、図19に示すST
B制御部404のプログラムメモリ部404a内に格納
された処理プログラムにより実行できる。
【0454】図23(c)に示すように、1個のトラン
スポンダ内には複数番組情報が時分割多重化されてい
る。
【0455】図19の受信情報セレクタ部423内で、
この時分割多重化された複数番組情報のパケット列か
ら、特定番組のみのトランスポートパケットが抽出され
る(ステップS01)。
【0456】「受信時刻管理部(図19の復調部42
2、受信情報セレクタ部423、多重化情報分離部42
5、STB制御部404等)」では、必要な番組情報
が、多重化情報分離部425のメモリ部426内に、一
時保管される(ステップS02)。
【0457】それと同時に、各トランスポートパケット
毎の受信時刻が計測され、その計測値が、図23(d)
に示すように、タイムスタンプ(ATS)として各トラ
ンスポートパケット(またはアプリケーションパケッ
ト)毎に付加される。こうして付加されたタイムスタン
プ情報は、メモリ部426内に記録される(ステップS
03)。
【0458】次に、「ストリームデータ内容解析部(図
19の多重化情報分離部425、STB制御部404
等)」において、メモリ部426内に記録されたトラン
スポートパケット(アプリケーションパケット)内の情
報が解析される。
【0459】具体的には、トランスポートパケット(ア
プリケーションパケット)列から各ピクチャ境界位置の
切り出しが行われるとともに、各パケット毎のピクチャ
ヘッダ情報41からPTS情報(まあは対応フィールド
枚数情報)の抽出が行なわれる(ステップS04)。
【0460】ここで、各ピクチャ境界位置の切り出し方
法には2通りの方法が存在し、いずれの方法を選択する
かはストリームデータの内容による。
【0461】第1のピクチャ境界位置切出方法は、トラ
ンスポートパケットヘッダ511(図23(b))内の
ランダムアクセスインジケータ503(図23(a))
のフラグを検出してIピクチャ位置を検出し、ペイロー
ドユニット開始インジケータ501(図23(a))の
フラグ検出からBまたはPピクチャ位置を検出する方法
である。
【0462】第2のピクチャ境界位置切出方法は、ピク
チャヘッダ情報41(図1(j))内にあるピクチャ識
別情報52(図1(k))およびPTS情報53(図1
(k))を抽出する方法である。
【0463】上記の処理(ステップS01〜S04)を
経た後、「時間関連情報生成部(図19の多重化情報分
離部425、STB制御部404、データ転送インター
フェース部420等)」では、タイムスタンプ(AT
S)とPTS値との間の関係を示す一覧表として、図2
0(b)に示すような時間関係テーブル2(あるいは図
15の再生タイムスタンプリストPTSL)を作成し、
STB制御部404内のワークメモリ部407に記録す
る(ステップS05)。
【0464】その後、STB装置416および光ディス
ク装置415における受信時刻間隔を保持しながら(つ
まり図19のSTC440のカウント値変化とSTC4
24のカウント値変化との間の関係を一定に保ちなが
ら)、多重化情報分離部425のメモリ部426に一時
保管されたパケットデータ(ストリームデータ)が、光
ディスク装置415に転送される(ステップS06)。
【0465】こうして、光ディスク装置415により、
メモリ部426に一時保管されたストリームデータが、
情報記憶媒体201上に記録される(ステップS0
7)。
【0466】光ディスク装置415へのストリームデー
タ転送が完了するまでは(ステップS08ノー)、ステ
ップS06〜S07の処理が反復される。
【0467】光ディスク装置415へのストリームデー
タ転送が済みその録画処理が完了すると(ステップS0
8イエス)、STB制御部404のワークメモリ部40
7内に一時記録されていた時間関係テーブル2(あるい
は再生タイムスタンプリストPTSL)の情報が、光デ
ィスク装置415へ転送される(ステップS10)。
【0468】そして、時間関係テーブル2(あるいは再
生タイムスタンプリストPTSL)の情報が、情報記憶
媒体201の管理情報記録領域(STREAM.IF
O)105に記録される(ステップS11)。
【0469】なお、上記ステップS11の処理時に、録
画されたストリームデータの内容であるストリームオブ
ジェクトの記録時間(図7(i)のSOB_REC_T
M)を、管理情報記録領域(STREAM.IFO)1
05内のタイムゾーン(TM_ZONE)6240(図
7(h)に記録することができる。
【0470】ところで、ストリームデータ録画時にコン
テンツプロバイダの著作権保護を目的として暗号化され
たストリームデータを記録する場合がある。このように
暗号化がなされるときは、全てのトランスポートパケッ
トが暗号化されるとともに、STB装置416と光ディ
スク装置415との間のタイムスタンプ転送処理が禁止
される。この場合には、情報記憶媒体201への(暗号
化された)ストリームデータ記録時に、光ディスク装置
415側で独自にタイムスタンプを付加する必要が生じ
る。
【0471】図19のSTB装置416側では、トラン
スポートパケット(アプリケーションパケット)毎の受
信時刻管理を行っている。この場合、STB装置416
側と光ディスク装置415側との間で、基準クロック周
波数のずれに対する対策(具体的には基準クロックの同
期化)が重要課題となる。そこで、以下、暗号化された
ストリームデータに対する録画処理について説明する。
【0472】図25は、この発明の一実施の形態に係
る、暗号化されたストリームデータの記録手順を説明す
るフローチャートである。この処理手順は、図19に示
すSTB制御部404のプログラムメモリ部404a内
に格納された処理プログラムにより実行できる。
【0473】まず、図19のSTB制御部404のワー
クメモリ407内に時間関係テーブル2(図20
(b))あるいは再生タイムスタンプリストPTSL
(図15)があるかどうか、チェックされる(ステップ
S50)。
【0474】時間関係テーブル(あるいはPTSL)が
ない場合は(ステップS50ノー)、図24のステップ
S04〜S05と同様な処理で、時間関係テーブル(あ
るいはPTSL)が作成される(ステップS52)。
【0475】こうして時間関係テーブル(あるいはPT
SL)が作成されたあと、あるいは既に時間関係テーブ
ル(あるいはPTSL)がSTB制御部404のワーク
メモリ407内にあるときは(ステップS50イエ
ス)、STB装置416から光ディスク装置415へ
(暗号化された)ストリームデータが転送され、このス
トリームデータが情報記憶媒体201に記録される(ス
テップS51)。
【0476】この(暗号化された)ストリームデータの
記録が完了するまで(ステップS53ノー)、ステップ
S51の処理が継続される。このストリームデータ記録
ステップS51は、図24のステップS01〜S03、
S06と同様な処理内容である。
【0477】なお、ステップS52の処理は、ステップ
S51の処理中にこれと並行して実行されてもよい。
【0478】こうして(暗号化された)ストリームデー
タの記録が完了すると(ステップS53イエス)、ST
B装置416と光ディスク装置415との間で基準クロ
ックの同期化処理が実行される(ステップS54)。
【0479】この基準クロックの同期化処理は、たとえ
ば以下のようにして行なうことができる。
【0480】すなわち、ストリームデータ転送時に、ト
ランスポートパケット(アプリケーションパケット)を
特定個数(例えば1万個あるいは10万個)送信/受信
する毎にその送信/受信時刻をSTB装置416と光デ
ィスク装置415でそれぞれワークメモリ部407と一
時記憶部411に記録しておく。
【0481】その後、STB装置416側から光ディス
ク装置415側へトランスポートパケット(アプリケー
ションパケット)を特定個数送信する毎に送信時刻一覧
表を送付する。そして、光ディスク装置415側におい
て、送付された一覧表と光ディスク装置415側で事前
に作成した一覧表とを比較することで、両者間の基準ク
ロック同期ずれ量を算出する。
【0482】その後、STB装置416から光ディスク
装置415へ、時間関係テーブル2(あるいはPTS
L)が転送される(ステップS55)。
【0483】こうしてSTB装置416から光ディスク
装置415へ転送された時間関係テーブル2(あるいは
PTSL)は、ステップS54の基準クロックの同期化
処理で算出した基準クロック同期ずれ量の情報を基に、
修正される(ステップS56)。
【0484】こうして基準クロック同期ずれ量分修正さ
れた時間関係テーブル2(あるいはPTSL)が、情報
記憶媒体201の管理情報領域(図3(e)のSTRE
AM.IFO105;あるいは図15のSFIT)内に
記録される(ステップS57)。
【0485】以上のようにすれば、(暗号化された状態
の)ストリームデータの記録/再生が可能になる。
【0486】上記のような「暗号化されたストリームデ
ータに対する基準クロック同期のずれ補正」方法の代わ
りに、他の方法として、次のようにしてもよい。
【0487】すなわち、図20(b)に示すように、各
Iピクチャ間に転送されるトランスポートパケット数を
時間関係テーブル2に記録する。そして、(ピクチャ指
定方法として)再生開始の画面のタイムスタンプ値を指
定する代わりに、セル先頭からの通算トランスポートパ
ケット(またはアプリケーションパケット)数を指定す
る。
【0488】この場合には、タイムマップ情報252内
の情報として、図3(i)に示したデータ構造の代わり
に、図11に示すように、ストリームブロック毎に含ま
れるトランスポートパケット数(またはアプリケーショ
ンパケット数AP_Ns)633を持たせる。
【0489】所定の画面(ピクチャ)にアクセスするた
めSTB装置416側から通算トランスポートパケット
数(通算アプリケーションパケット数)が指定される
と、光ディスク装置415側では、図11に示すの最初
のストリームブロックから順次トランスポートパケット
(アプリケーションパケット)数633が加算されて行
き、加算結果が指定された値に達した時点でのストリー
ムブロック(またはSOBU)へ、アクセスが行われ
る。
【0490】図26は、この発明の一実施の形態に係る
ストリームデータの再生手順を説明するフローチャート
である。この処理手順は、図19に示すSTB制御部4
04のプログラムメモリ部404a内に格納された処理
プログラムにより実行できる。以下、図26を用いてス
トリームデータの再生ステップについて説明する。
【0491】ユーザは、希望する再生開始時刻および/
または再生終了時刻を、「指定したオリジナルセルの表
示開始時刻を基準とした差分時間(何時間何分何秒)」
の形で指定することができる。こうして指定された、た
とえば特定の再生開始時刻および再生終了時刻を、ST
B装置416内のSTB制御部404が受け取る(ステ
ップS21)。
【0492】STB制御部404内では、その受け取っ
た再生開始時刻および再生終了時刻の時間情報を、27
MHzおよび/または90kHzのクロックカウント値
に換算して、オリジナルセルの表示開始時刻からの差分
PTS値を算出する。
【0493】STB制御部404は、光ディスク装置4
15をコントロールしてストリームデータ管理情報記録
領域(STREAM.IFO105)内に記録された時
間関係テーブル2(またはPTSL)を読み取り、ワー
クメモリ部407内に一時記録する(ステップS2
2)。
【0494】また、STB制御部404は、光ディスク
装置415をコントロールしてストリームデータ管理情
報記録領域(STREAM.IFO105)内に記録さ
れたタイムマップ情報252(またはMAPL)の情報
を読み取り、ワークメモリ部407内に一時記録する
(ステップS23)。
【0495】次に、図3(h)および図20(a)に示
したPTSオフセット9の値を読み取り、該当するオリ
ジナルセル(図20(a)ではBピクチャfに該当)の
表示開始時刻とその直前のIピクチャaの表示時刻との
差(図20(a)ではPTSNo.5−PTSNo.
1)を調べる(ステップS24)。
【0496】さらに、図3(h)および図20(a)に
示したPTSオフセット9の値を読み取り、(イ)その
値(PTSオフセット9)と、(ロ)オリジナルセルの
表示開始時刻の直前のIピクチャ−a位置でのPTS値
(PTSNo.1)(図20(a)のようにオリジナル
セルの表示開始ピクチャfがIピクチャaの直後にある
場合)と、(ハ)ステップS24で調べた差分PTS値
(PTSNo.5−PTSNo.1)とを加算し、ユー
ザが指定した再生開始時刻と再生終了時刻のPTS値を
算出する(ステップS25)。
【0497】次に、ユーザが指定した再生開始場所の直
前のIピクチャiのPTS値とタイムスタンプ#2の値
を、時間関係テーブル2を利用して調べ(ステップS2
6)、光ディスク装置415に通知する。
【0498】光ディスク装置は、図3(h)に示したタ
イムマップ情報252のデータ(図3(i))から、そ
のIピクチャi情報6010(図21(c))の先頭位
置が含まれるストリームブロック(SOBU)#Aの先
頭のタイムスタンプ(ATS)#1の値を調べるととも
に、アクセスすべき先頭セクタ#αの場所(アドレス)
を割り出す(ステップS27)。
【0499】こうして割り出されたアドレスに基づい
て、光ディスク装置415は、図21(c)のトランス
ポートパケット(AP)#1からの情報を、情報記憶媒
体201から再生する(ステップS28)。
【0500】次に、図19のSTB制御部404は、デ
コーダ部402へ、ステップS28で再生を開始した情
報の表示開始時刻を示すPTS値(図21(a)のPT
SNo.6)を通知する(ステップS29)。
【0501】この通知とともに、光ディスク装置415
はSTB装置416側に、ステップS28で再生を開始
した情報を転送する(ステップS30)。
【0502】続いて、STB制御部404は、デコーダ
部402内のメモリ426からピクチャ識別情報52
(図1(k))を読み取り、入力されたIピクチャ(光
ディスク装置415から転送されてきた情報の一部)よ
り前のデータを破棄(あるいは無視)する(ステップS
31)。
【0503】次に、図19のビデオデコード部428
は、ステップS31で入力されたIピクチャ(図21
(a)ではIピクチャi)の先頭位置からデコードを開
始し、ステップS29の通知により指定されたPTS値
(図21(a)のPTSNo.6)のところから、表示
(ビデオ出力)を開始する(ステップS32)。
【0504】以下、ステップS24〜S28と同様な処
理を反復し、再生終了時刻に対応した情報記憶媒体20
1上のアドレスを調べ、再生終了時刻に対応した終了ア
ドレスまで再生を継続する(ステップS33)。
【0505】上記の一連の再生が終了した段階で、図7
(g)に示す再生終了位置情報6110を、レジューム
情報として、管理情報記録領域(図7(e)に示すST
REAM.IFO105)内のビデオマネージャ情報2
31(図7(F))中に記録することができる。
【0506】この再生終了位置情報6110のデータ内
容としては、図7(h)に示すように該当するPGC番
号6210とその中のセル番号6220、再生終了位置
時刻情報6230が記録される。
【0507】この時刻情報6230はタイムスタンプ値
で記録されているが、PTS値(あるいはセル再生先頭
位置からの通算フィールド数)を時刻情報6230とし
て記録することもできる。
【0508】再度この再生終了位置情報を(レジュー
ム)情報6110の位置から再生開始する場合には、後
述する図27の処理により再生開始位置を求めることが
できる。
【0509】図26を参照して上述したような標準再生
時には、STB装置416内の基準クロック作成部であ
るSTC部424のカウント値が、図1(k)に示すD
TS(デコードタイムスタンプ)情報54の値に一致し
た時から、デコーダ部402内のデコードが開始され
る。
【0510】図27は、この発明の一実施の形態に係る
ストリームデータの特殊再生の手順を説明するフローチ
ャートである。この処理手順は、図19に示すSTB制
御部404のプログラムメモリ部404a内に格納され
た処理プログラムにより実行できる。
【0511】早送り再生(ファーストフォワードFF)
あるいは早戻し再生(ファーストリバースFR)などの
特殊再生を行う場合には、情報記憶媒体201上に記録
されたIピクチャ情報のみを抽出再生し、デコード表示
する。
【0512】この場合、STC部424(図19)とD
TS情報54(図1(k))と間の同期をはずし、フリ
ーモードでデコードするように、デコーダ部402に対
して「特殊再生モードの設定」を行う(ステップS4
1)。
【0513】特殊再生時にも、時間関係テーブル2とタ
イムマップ情報252の情報を情報記憶媒体201の管
理情報記録領域(STRAM.IFO)105から読み
取り、STB制御部404のワークメモリ部407内に
記録する(ステップS42)。
【0514】次に、該当する再生開始場所に対応したス
トリームオブジェクト情報(SOBI)242のタイム
マップ情報252を読み取り、STB制御部404内の
ワークメモリ部407に一時記録する(ステップS4
3)。
【0515】次に、時間関係テーブル2から、各Iピク
チャ位置(図16の例では各AU#の位置)での開始時
刻/終了時刻のタイムスタンプ値を抽出する(ステップ
S44)。
【0516】次に、タイムマップ情報252から、該当
するIピクチャのタイムスタンプ値が含まれるストリー
ムブロック(SOBU)を調べ、その先頭セクタのアド
レスを調べる(ステップS45)。
【0517】たとえば、特殊再生時には、後述する図2
8(b)のIピクチャ情報6010〜6050のみがデ
コードされて表示される。このIピクチャ情報6010
〜6050の位置は、時間関係テーブル2およびタイム
マップ情報252の情報を利用して、求めることができ
る。
【0518】次に、光ディスク装置415は、情報記憶
媒体201上の各Iピクチャが含まれる禅ストリームブ
ロック(SOBU)内の情報を再生し、再生した情報を
多重化情報分離部425内のメモリ部426に転送する
(ステップS46)。
【0519】次に、図19のデコーダ部402内におい
て、多重化情報分離部425のメモリ部426に転送さ
れたデータ内のピクチャ識別情報52(図1(k))を
読み取り、この情報52を基にIピクチャ以外のデータ
を破棄する(ステップS47)。
【0520】つまり、ステップS47においては、再生
・転送されたストリームデータの中から、ピクチャ識別
情報52を用いてIピクチャ情報のみが抽出され、ビデ
オデコード部428において抽出されたIピクチャ情報
のみがデコードされる。
【0521】次に、デコーダ部402内の多重化情報分
離部425のメモリ部426内部で選別された(つまり
破棄されなかった)Iピクチャデータを、フレームメモ
リ部406に転送する(ステップS48)。
【0522】こうしてフレームメモリ部406に転送さ
れたIピクチャのデータが、TV(あるいはビデオモニ
タ)437の表示スクリーン上で、逐次表示される(ス
テップS49)。
【0523】図28は、この発明の他の実施の形態にお
いて、表示時刻とデータ転送時刻との間の関係を示す時
間関係テーブルを説明する図である。
【0524】図20の実施の形態では、表示時刻情報と
して図20(b)に示すように絶対値表示を行なってい
るが、その代わりに各Iピクチャ間の差分情報(例えば
各Iピクチャ間に挿入されるフィールド数情報)を使用
することも可能である。
【0525】また、図20(b)では表示時刻情報とし
て”PTS情報”を使用しているが、種々可能なこの発
明の実施の形態では、この方法に限らず、その代わり
に、”特定基準画面(ピクチャ)からの差分フィールド
数”あるいは”年月日時刻情報”等を使用することがで
きる。この場合の例が、図28の時間関係テーブル6で
ある。
【0526】図28(b)に示すように、各グループオ
ブピクチャ(GOP)は、あるIピクチャ位置を先頭と
し、そのIピクチャから次のIピクチャの直前までのピ
クチャ群を示す。図28(c)に示した時間関係テーブ
ル6のデータ構造では、表示時間情報として、各GOP
毎の表示フィールド枚数が記録されている。
【0527】また、時間関係テーブル6内に、GOP毎
に占有しているストリームブロック(SOBU)の個数
も記載している。こうすることで、図3(h)に示した
タイムマップ情報252を使用せずに、与えられた表示
時間情報から、直接、Iピクチャ情報の先頭位置が記録
してあるストリームブロック(SOBU)へのアクセス
か可能となる。
【0528】図28(b)の例におけるGOP#2とG
OP#3の境界位置では、GOPの切り替わり位置とス
トリームブロック(SOBU)の切り替わり位置が一致
している。このように隣接GOPの境界と隣接SOBU
の境界とが一致する場合に、図28(c)に示した時間
関係テーブル6内のGOP終端マッチングフラグが”
1”に設定される。こうすることにより、Iピクチャ情
報先頭位置が含まれるストリームブロック位置(SOB
U位置)の同定精度を向上させている。
【0529】また、前述したFFあるいはFR等の特殊
再生時においてはIピクチャ情報の後端位置を使用する
ので、図28(c)の時間関係テーブル6には各GOP
内のIピクチャサイズ情報も持たせている。
【0530】図29は、この発明の一実施の形態におい
て、ストリームデータ(SOBU)内のパケット(A
P)がどのように再生されるかを説明する図である。
【0531】図29は、図1(c)のストリームブロッ
ク##1、#2、…を、全て一定サイズ(2ECCブロ
ックサイズ)のSOBU#1、#2、…で構成した場合
を例示している。
【0532】図29(f)は、SOBU#1の先頭セク
タNo.0(図29(e))のデータ構造と、SOBU
#1に隣接するSOBU#2の末尾セクタNo.63
(図29(e))のデータ構造を示している。図示しな
いが、セクタNo.0〜セクタNo.62も同様な構想
を持つ。
【0533】図29(f)に示すように、セクタNo.
0に対応するストリームパックのパックヘッダにはシス
テムクロックリファレンスSCRが記録され、セクタN
o.63に対応するストリームパックのパックヘッダに
もシステムクロックリファレンスSCRが記録されてい
る。
【0534】いま、再生しようとするピクチャ(ユーザ
が再生時間で指定したピクチャ)がSOBU#2の中間
(図16では、たとえばAU#1が示す位置)に存在す
るとする。ユーザが再生時間で指定したピクチャは、セ
ル開始アプリケーションパケット到着時間SC_S_A
PATに対応する。
【0535】この場合、図19の記録再生部409に含
まれるディスクドライブ(図示せず)は、SOBU#2
の中間に直接アクセスすることはできず、SOBU#1
とSOBU#2との境界位置にアクセスする。そして、
図29(a)のストリームデータ(STREAM.VR
O)106の再生は、SOBU#1とSOBU#2との
境界位置から始まる。
【0536】SOBU#1とSOBU#2との境界位置
から再生開始位置(SC_S_APATに対応する位
置)までの間隔は、図20(a)で説明したPTSオフ
セット9に対応する。
【0537】SOBU#1とSOBU#2との境界位置
から再生開始位置(SC_S_APATに対応する位
置)までの間に存在するアプリケーションパケットは、
デコードはされているが、再生出力はされない(画面表
示されない)。これは、図26のステップS31の処理
に対応している。
【0538】図29(g)は、PTSの情報(PTS値
あるいはPTSオフセット)と再生しようとするアプリ
ケーションパケットAPとが、図20(a)の時間関係
テーブル2によって関係付けられていることを図解した
ものである。
【0539】ここで、上記時間関係テーブルと図15に
示した再生タイムスタンプリストPTSLとの関係につ
いて、改めて整理しておく。
【0540】図1(g)その他に示されたタイムスタン
プをATSとしたとき、図15の再生タイムスタンプリ
ストPTSLに含まれるPTSの値とATSとは、以下
のような関係を持つ: (1)ストリームセルは記録されたビットストリームの
一部を参照するものである; (2)AU(通常Iピクチャ)は記録されたビットスト
リームの連続した一部である(AUはセルの一部に対応
する); (3)AU(セルの一部に対応するIピクチャ)がどの
SOBUに含まれるかは、AUSMにより示される(図
16参照); (4)PTSの値は対応AUの再生時間(表示時刻;あ
るいはプレゼンテーションタイムPTM)である(AU
に対応するPTSの値は、再生時間に関して、セルの一
部に対応する); (5)セル開始APAT(SC_S_APAT)は該当
セルのアプリケーションパケットAPの到着時間である
(SC_S_APATは、再生時間に関して、PTSの
値に対応する); (6)アプリケーションパケットAPは、その先頭にタ
イムスタンプATSを伴う(図29(g)等参照); (7)PTSの値は、PTSLに含まれる(図15参
照); (8)上記から、PTSLに含まれるPTSの値は、A
USM、SC_S_APAT等を仲介して、ATSに対
応する。
【0541】よって、再生タイムスタンプリストPTS
Lは、AU(Iピクチャ)の開始時刻(SC_S_AP
AT)と、ビットストリームに含まれるパケットのタイ
ムスタンプATSとの関係(再生時間に関する関係)を
示す情報(PTSの値)を含む「時間関係テーブル(図
20(b))」である。
【0542】あるいは、PTSL(時間関係テーブル)
は、PTSの値とATSとの対応関係を示す情報である
とも言える。
【0543】最後に、各実施の形態の説明中で用いた一
部の用語の意味について纏めておく: *ストリームオブジェクト(SOB)は、記録済みビッ
トストリームのデータを示す。SR_TRANS.SR
Oファイル内には、最大999個のSOBを記録でき
る。
【0544】*ストリームオブジェクトユニット(SO
BU)は、SOB内にオーガナイズされる基本単位であ
る。つまり、各SOBは、SOBUの連なり(チェー
ン)からなる。なお、とくに編集後は、SOBの先頭お
よび/または末尾のSOBUは、そのSOBの有効部分
に属していないデータを含むことがある。
【0545】SOBUは、再生時間あるいは再生順序に
より特徴付けられるのではなく、一定サイズ(32セク
タ分のサイズあるいは2ECCブロック分のサイズ)に
より特徴付けられる。
【0546】*アクセスユニット(AU)は、個別の再
生に適した記録済みビットストリームにおける、任意の
単一連続部分を指す。このAUは、MPEGエンコード
されたビットストリームにおいては、通常はIピクチャ
に対応する。
【0547】*アクセスユニット開始マップ(AUS
M)は、該当SOBのどのSOBUがAUを含むのかを
示すものである。
【0548】*アプリケーションパケット(AP)は、
記録中にアプリケーションデバイスからやってくるビッ
トストリームの一部である。あるいは、APは、再生中
にアプリケーションデバイスへ行くビットストリームの
一部である。これらのAPは、多重化トランスポートに
含まれ、記録中は一定サイズ(最大64574バイト)
を持つ。
【0549】*アプリケーションタイムスタンプ(AT
S)は、各APの前に配置され、32ビット(4バイ
ト)で構成される。ATSは、90kHzの基本部分と
27MHzの拡張部分とで構成されている。
【0550】*セル(あるいはストリームセルSC)
は、プログラムの一部を示すデータ構造である。オリジ
ナルPGC内のセルはオリジナルセルと呼ばれ、ユーザ
定義PGC内のセルはユーザ定義セルと呼ばれる。プロ
グラムセット中の各プログラムは、少なくとも1つのオ
リジナルセルからなる。夫々のプレイリスト内のプログ
ラムの各部分は、少なくとも1つのユーザ定義セルから
なる。ストリーマにおいて、単にセルという場合は、ス
トリームセル(SC)のことをいう。各SCは記録済み
ビットストリームの一部を参照するものである。
【0551】*セル番号(CN)は、PGC内のセルに
割り振られた番号(1〜999)である。
【0552】*ストリームセルエントリポイント情報
(SC_EPI)は、記録の一部をスキップするための
道具として用いるもので、任意のストリームセル(S
C)内に存在できる。
【0553】*ストリームオブジェクトの開始アプリケ
ーションパケット到着時間(SOB_S_APAT)
は、該当SOBに属する最初のAPの到着時間を指す。
この到着時間は、90kHzの基本部分と27MHzの
拡張部分とで構成されている。
【0554】*ストリームオブジェクトの終了アプリケ
ーションパケット到着時間(SOB_E_APAT)
は、該当SOBに属する最後のAPの到着時間を指す。
【0555】*ストリームセルの開始アプリケーション
パケット到着時間(SC_S_APAT)は、該当SC
に属する最初のAPの到着時間を指す。
【0556】*ストリームセルの終了アプリケーション
パケット到着時間(SC_E_APAT)は、該当SC
に属する最後のAPの到着時間を指す。
【0557】*ナビゲーションデータは、ビットストリ
ーム(SOB)に対する、記録、再生、および編集の制
御をする際に用いられるデータである。
【0558】*プレイリスト(PL)は、ユーザが再生
シーケンスを任意に定義できるプログラム部分のリスト
である。PLは、ユーザ定義PGCとして記述される。
【0559】*プログラム(PG)は、ユーザにより認
識されあるいは定義されるところの、記録内容の論理単
位である。プログラムセット内のプログラムは、1以上
のオリジナルセルからなる。プログラムは、オリジナル
PGC内でのみ定義される。
【0560】*プログラムチェーン(PGC)は、上位
概念的な単位である。オリジナルPGCの場合、PGC
はプログラムセットに対応するプログラムの連なり(チ
ェーン)を示すものである。一方、ユーザ定義PGCの
場合は、PGCはプレイリストに対応するものであって
プログラムの一部の連なり(チェーン)を示すものであ
る。
【0561】*プログラムチェーン情報(PGCI)
は、PGCの全体的な再生を示すデータ構造である。P
GCIはオリジナルPGCおよびユーザ定義PGCのい
ずれでも使用される。ユーザ定義PGCはPGCIだけ
で構成され、そのセルはオリジナルPGC内のSOBを
参照するようになっている。
【0562】*プログラムチェーン番号(PGCN)
は、ユーザ定義PGCに割り振られた連続番号(1〜9
9)である。
【0563】*プログラム番号(PGN)は、オリジナ
ルPGC内のプログラムに割り振られた連続番号(1〜
99)である。
【0564】*プログラムセットは、全てのプログラム
で構成されるディスク(記録媒体)の記録内容全体を指
す。オリジナルの記録に対して再生順序が変わるような
編集がどのプログラムに対してもなされていないなら、
プログラムセットの再生にあたっては、プログラムの記
録順序と同じ再生順序が用いられる。
【0565】*リアルタイム記録とは、バッファメモリ
サイズが限られている場合において、制限された転送レ
ートでコード化された任意のストリームデータを制限さ
れた転送レートで転送している限り、バッファメモリが
オーバーフローすることなく、そのストリームデータを
ディスク(記録媒体)に記録できるような記録をいう。
【0566】この発明に係る各実施の形態における効果
をまとめると以下のようになる: 1.ストリームデータ内に記録されたタイムスタンプデ
ータ(ATS)とユーザに対する表示時刻情報(PTS
あるいはフィールド情報)との間の関係を示す情報(時
間関係テーブルあるいはPTSL)を管理情報(SFI
T)の一部に持たせることにより、高い精度で、ユーザ
が指定した表示時刻から、再生/画面表示を開始させる
ことが可能となる。
【0567】2.ユーザは、編集時に、記録済みのスト
リームデータの部分消去範囲または並び替えの指定範囲
を、モニタTV上での表示時刻で指定する。
【0568】上記「1.」のように、ストリームデータ
内に、管理情報(SFIT)の一部として、タイムスタ
ンプデータと表示時刻情報との間の関係を示す時間関係
テーブル(あるいはPTSL)を持たせる。これによ
り、この時間関係テーブル(あるいはPTSL)を用い
て、正確に編集点位置(部分消去範囲あるいは並び替え
の指定範囲)を設定することが可能となる。その結果、
ストリームデータに対する時間管理をタイムスタンプデ
ータ(ATS)を用いて行うことができ、かつユーザリ
クエストに応じた正確な編集処理を保証できる。
【0569】3.上記「1.」のように、ストリームデ
ータ内に時間関係テーブル(あるいはPTSL)を持た
せてあるので、タイムスタンプデータ(ATS)あるい
は表示時刻情報(PTS)のいずれか一方の情報を再生
終了位置情報(レジューム情報)として記載するだけ
で、ストリーマ再起動時の再生開始位置(レジューム再
生開始位置)を、正確に設定できる。
【0570】4.再生終了位置情報(レジューム情報)
をタイムスタンプデータ(ATS)で記録することによ
り、情報記憶媒体上の特定位置にアクセスする場合、タ
イムマップ情報252を用いてアクセスすべきアドレス
を、素早く知ることができる。
【0571】5.MPEGによる圧縮データは必ずIピ
クチャからの再生開始が必要となる。各Iピクチャ開始
位置(あるいはアクセスユニットAUの開始位置)での
タイムスタンプデータ(ATS)と表示時刻情報(PT
Sあるいはフィールド情報)との間の関係を示す情報
(時間関係テーブル)を記録することにより、所望のI
ピクチャ(所望のAU)へのアクセス制御を、タイムマ
ップ情報252を用いて高速に行える。
【0572】6.各Iピクチャ開始位置(各AUの開始
位置)でのタイムスタンプデータ(ATS)と表示時刻
情報(PTSあるいはフィールド情報)との間の関係を
示す情報(時間関係テーブル)を記録することにより、
タイムマップ情報252との組み合わせで、Iピクチャ
(AU)を含むストリームブロック(あるいはSOB
U)位置のアドレスが分かる。このため、Iピクチャの
みの再生・表示を行うファーストフォワードFFあるい
はファーストリバースFRなどの特殊再生処理が可能と
なる。
【0573】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、
各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されて
もよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0574】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
【0575】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ストリーム情報記録の処理に関する改善を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るストリームデー
タのデータ構造を説明する図。
【図2】この発明の一実施の形態に係るデータファイル
のディレクトリ構造を説明する図。
【図3】この発明の一実施の形態に係る情報媒体(DV
D録再ディスク)上の記録データ構造(とくに管理情報
の構造)を説明する図。
【図4】この発明におけるストリームオブジェクト(S
OB)、セル、プログラムチェーン(PGC)等の間の
関係を説明する図。
【図5】タイムマップ情報におけるストリームブロック
サイズ、ストリームブロック時間差の内容その他を説明
する図。
【図6】オリジナルセルおよびユーザ定義セルにおける
セル範囲指定方法を説明する図。
【図7】この発明の他の実施の形態に係る情報媒体(D
VD録再ディスク)上の記録データ構造(とくに再生終
了位置情報/レジューム情報、VMGI管理情報/記録
時間情報等の構造)を説明する図。
【図8】図1その他に示されたPESヘッダの内部構造
を説明する図。
【図9】図1に示されたストリームブロックヘッダの内
部構造を説明する図。
【図10】図1に示されたセクタデータヘッダの内部構
造を説明する図。
【図11】この発明の一実施の形態におけるタイムマッ
プ情報の他例を説明する図。
【図12】ストリームブロック(SOBU)を構成する
セクタの内部構成(アプリケーションパケットを含むス
トリームパックおよびスタッフィングパケットを含むス
トリームパック)の一例を説明する図。
【図13】ストリーマの管理情報(図2のSTREA
M.IFOまたはSR_MANGR.IFOに対応)の
内部データ構造を説明する図。
【図14】PGC情報(図3のORG_PGCI/UD
_PGCITまたは図13のPGCI#i)の内部デー
タ構造を説明する図。
【図15】ストリームファイル情報テーブル(SFI
T)の内部データ構造を説明する図。
【図16】アクセスユニット開始マップ(AUSM)と
ストリームオブジェクトユニット(SOBU)との対応
関係を例示する図。
【図17】アクセスユニット開始マップ(AUSM)お
よびアクセスユニット終了マップ(AUEM)とストリ
ームオブジェクトユニット(SOBU)との対応関係を
例示する図。
【図18】オリジナルPGCあるいはユーザ定義PGC
で指定されるセルと、これらのセルに対応するSOBU
とが、タイムマップ情報によってどのように関係付けら
れるかを例示する図。
【図19】この発明の一実施の形態に係るストリームデ
ータ記録再生システム(光ディスク装置/ストリーマ、
STB装置)の構成を説明する図。
【図20】この発明の一実施の形態において、表示時刻
とデータ転送時刻との間の関係を示す時間関係テーブル
を説明する図。
【図21】この発明の一実施の形態において、表示時刻
とデータ転送時刻との間の関係を説明する図。
【図22】MPEGにおける映像情報圧縮方法とトラン
スポートパケットとの関係、およびMPEGにおけるト
ランスポートパケットとストリーマにおけるアプリケー
ションパケットとの関係を説明する図。
【図23】デジタル放送のコンテンツとIEEE139
4における映像データ転送形態とストリーマにおけるス
トリームパックとの対応関係を説明する図。
【図24】この発明の一実施の形態に係るストリームデ
ータの記録手順を説明するフローチャート図。
【図25】この発明の一実施の形態に係る、暗号化され
たストリームデータの記録手順を説明するフローチャー
ト図。
【図26】この発明の一実施の形態に係るストリームデ
ータの再生手順を説明するフローチャート図
【図27】この発明の一実施の形態に係るストリームデ
ータの特殊再生の手順を説明するフローチャート図。
【図28】この発明の他の実施の形態において、表示時
刻とデータ転送時刻との間の関係を示す時間関係テーブ
ルを説明する図。
【図29】この発明の一実施の形態において、ストリー
ムデータ(SOBU)内のパケット(AP)がどのよう
に再生されるかを説明する図。
【符号の説明】
201…情報媒体、415…光ディスク装置、416…
STB装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/85 H04N 5/85 Z 5/92 5/92 H (72)発明者 宇山 和之 埼玉県熊谷市美土里町2丁目199 LM301 号 (72)発明者 伊藤 雄司 東京都大田区中央5−22−1−302号 (72)発明者 菊地 伸一 神奈川県横浜市磯子区洋光台4−23−1 ショックビラヨーコーV−202号 Fターム(参考) 5C052 AA04 AB03 AB04 AB09 CC06 CC11 DD04 5C053 FA20 FA25 GB06 GB37 JA22 LA05 5D044 AB05 AB07 BC06 CC04 DE02 DE03 DE39 5D077 AA30 BA09 BB11 CA02 DC03 5D110 AA17 AA26 AA28 DA17 DB02 DE01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データパケットによりストリームデータを
    記録するように構成されたデータエリアと、前記ストリ
    ームデータに関する管理情報を記録するように構成され
    た管理エリアとを持ち、 前記管理情報が、前記ストリームデータの特定部分に対
    応した時間情報を含むように構成されたことを特徴とす
    る情報媒体。
  2. 【請求項2】 前記ストリームデータが、一定サイズの
    データユニットで構成されることを特徴とする請求項1
    に記載の媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の媒体に
    対して前記ストリームデータを記録し、その後にこの媒
    体に対して前記管理情報を記録するように構成されたこ
    とを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 前記ストリームデータの送り手と前記ス
    トリームデータの受け手との間で所定のクロック同期化
    処理を行い、このクロック同期化処理の結果に基づき前
    記管理情報の内容を変更するように構成されたことを特
    徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の媒体か
    ら前記管理情報を読み取り、この読み取った管理情報の
    内容に基づいて前記データエリアの記録内容を読み取る
    ように構成されたことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の媒体を
    用いて情報記録あるいは記録情報の再生を行うように構
    成されたことを特徴とする装置あるいはシステム。
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