JP2002170337A - ストリームデータの記録方法およびそのデータ構造 - Google Patents

ストリームデータの記録方法およびそのデータ構造

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JP2002170337A
JP2002170337A JP2001291861A JP2001291861A JP2002170337A JP 2002170337 A JP2002170337 A JP 2002170337A JP 2001291861 A JP2001291861 A JP 2001291861A JP 2001291861 A JP2001291861 A JP 2001291861A JP 2002170337 A JP2002170337 A JP 2002170337A
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JP2001291861A
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Hideo Ando
秀夫 安東
Kazuyuki Uyama
和之 宇山
Yuji Ito
雄司 伊藤
Shinichi Kikuchi
伸一 菊地
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Digital Media Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストリームデータを効率よく記録する。 【解決手段】ストリームデータ(SOB)が記録される
データ領域と、ストリームデータに関する管理情報(S
TRI)が記録される管理領域とを有する情報媒体が利
用される。複数のストリームパックのうち、第1のスト
リームパックが第1のストリームデータエリア(図5
(j)左側)を含むストリームパケットを含み、前記複
数のストリームパックのうち、前記第1のストリームパ
ックに後続する第2のストリームパックが第2のストリ
ームデータエリア(図5(j)右側)を含むストリーム
パケットを含む。前記ストリームデータ(SOB)の一
部のデータ(図5(d)の322)は、前記第1のスト
リームデータエリア(図5(j)左側)と前記第2のス
トリームデータエリア(図5(j)右側)とに跨って記
録できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル放送な
どで伝送される映像データあるいはパケット構造をもっ
て伝送されるストリームデータを記録する方法、この記
録方法に適したストリームデータのデータ構造、および
このデータ構造を用いて情報記録がなされる情報媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、TV放送はデジタル放送の時代に
突入してきた。それに伴い、デジタルTV放送のデジタ
ルデータをその内容を問わずデジタルデータのままで保
存する装置、いわゆるストリーマが要望されるようにな
ってきた。
【0003】現在放送されているデジタルTV放送で
は、MPEGのトランスポートストリームが採用されて
いる。今後も、動画を使用したデジタル放送の分野で
は、MPEGトランスポートストリームが標準的に用い
られると考えられる。
【0004】このデジタル放送では、放送される内容
(主に映像情報)が、トランスポートパケットと呼ばれ
る所定サイズ(たとえば188バイト)毎のデータの纏
まりに時間分割され、このトランスポートパケット毎に
放送データが伝送される。
【0005】このデジタル放送データを記録するストリ
ーマとして、現在市販されているものとしては、D−V
HS(デジタルVHS)などの家庭用デジタルVCRが
ある。このD−VHSを利用したストリーマでは、放送
されたビットストリームがそのままテープに記録され
る。そのため、ビデオテープには、複数の番組が多重さ
れて記録されることになる。
【0006】再生時には、最初から再生する場合、ある
いは途中から再生する場合にも、そのまま全てのデータ
が、VCRからセットトップボックス(デジタルTVの
受信装置:以下STBと略記する)に送り出される。こ
のSTBにおいて、ユーザ操作等により、送り出された
データ内から所望の番組が選択される。選択された番組
情報は、STBからデジタルTV受像機等に転送され
て、再生(ビデオ+オーディオ等の再生)がなされる。
【0007】このD−VHSストリーマでは、記録媒体
にテープが用いられるため、素早いランダムアクセスが
実現できず、所望の番組の希望位置に素早くジャンプし
て再生することが困難となる。
【0008】このようなテープの欠点(ランダムアクセ
スの困難性)を解消できる有力な候補として、DVD−
RAMなどの大容量ディスクメディアを利用したストリ
ーマが考えられる。その場合、ランダムアクセスおよび
特殊再生などを考えると、必然的に、管理データを放送
データとともに記録する必要性がでてくる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】情報記憶媒体としてD
VD−RAMディスクを用いた場合には、2048バイ
ト毎に纏められたセクタ単位でデータが記録される。一
方、デジタルTV放送ではMPEGのトランスポートス
トリームが採用されており、映像情報が入ったストリー
ムデータは、トランスポートストリームの最小単位とし
て188バイトのトランスポートパケット毎に纏まって
送信される。このトランスポートパケットのサイズはデ
ジタルTV放送局により異なり、たとえば130バイト
単位として送信するデジタルTV放送局もある。この受
信したトランスポートパケットそのままをDVD−RA
Mディスクなどの情報記憶媒体にセクタ単位で記録した
場合、以下のような問題が生じる。すなわち、 1.セクタサイズの2048バイトがトランスポートパ
ケットサイズ(たとえば188バイト)の整数倍でない
ため、セクタ内へのトランスポートパケットの記録方法
が問題となる。
【0010】具体的には、あるセクタ内へトランスポー
トパケットを先頭から順次配置し、このセクタ内で生じ
た余りの端数分をパディングエリア扱いとした場合に
は、各セクタ毎に無駄なパディングエリアが多数発生す
る。このため、情報記憶媒体上に記録できるストリーム
データ量が、セクタ毎のパディングエリアの分、減少す
る。その結果、情報記憶媒体の実質的な記録容量が少な
くなる。
【0011】2.MPEG規格に従って映像圧縮されて
いるストリームデータは、情報記憶媒体から再生した後
デコーダでデコードされる必要があるが、各トランスポ
ートパケット毎のデコーダに転送される時間間隔はデジ
タルTV放送局から受信した直後の時間間隔を保持する
必要がある。そのため、各トランスポートパケット毎の
デコーダへ転送される時間間隔情報が必要となる。
【0012】3.情報記憶媒体上に記録される各トラン
スポートパケットは、それぞれのトランスポートパケッ
トを個々に識別する識別情報を持たないため、検索(サ
ーチ)または編集時に特定のトランスポートパケットを
指定する手段がない。
【0013】4.情報記憶媒体としてDVD−RAMデ
ィスクを用いた場合には、2048バイト毎のセクタ単
位で記録されるため、トランスポートパケット単位での
部分的な消去処理が難しい。
【0014】5.デジタルTV放送で送信するストリー
ムデータは、MPEG規格に従って映像圧縮されている
ため、Iピクチャ位置からデコードを開始する必要があ
る。従って、特定の映像位置で部分消去する場合は、実
質的にはその先頭にあるIピクチャ開始位置を境界位置
として部分消去する必要がある。しかし、トランスポー
トパケットをセクタ内に順次記録しただけの情報では、
Iピクチャ開始位置を上記境界位置とした部分消去処理
は難しい。
【0015】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、ストリームデータを効率よく記録でき
る記録方法を提供することである。
【0016】この発明の他の目的は、ストリームデータ
を効率よく管理できるデータ構造を提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の実施の形態に係る記録方法では、データ
パケットとこのデータパケットより大きなデータユニッ
ト(SOBU)とによりストリームデータ(SOB)が
記録されるデータ領域(STREAM.VRO/SR_
TRANS.SRO)と、前記ストリームデータ(SO
B)に関する管理情報(STRI)が記録される管理領
域(STREAM.IFO/SR_MANGR.IF
O)とを有する情報媒体(図3の201)が用いられ
る。この媒体に情報記録を行なうときは、前記データパ
ケットを1以上含むストリームパックが複数用いられ、
これら複数のストリームパックに前記ストリームデータ
が分配されて記録される。ここで、前記複数のストリー
ムパックのうち、第1のストリームパックが第1のスト
リームデータエリア(図5(j)左側)を含むストリー
ムパケットを含み、前記複数のストリームパックのう
ち、前記第1のストリームパックに後続する第2のスト
リームパックが第2のストリームデータエリア(図5
(j)右側)を含むストリームパケットを含む。そし
て、前記ストリームデータ(SOB)の一部のデータ
(図5(d)の322)が前記第1のストリームデータ
エリア(図5(j)左側)と前記第2のストリームデー
タエリア(図5(j)右側)とに跨って記録される場合
において、前記一部のデータ(322)の前半部(図5
(e)の346)は前記第1のストリームデータエリア
(図5(j)左側)の末尾側に記録され、前記一部のデ
ータ(322)の後半部(図5(e)の347)は前記
第2のストリームデータエリア(図5(j)右側)の先
頭側に記録される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施の形態に係るストリームデータの記録方法および
そのデータ構造などについて説明をする。
【0019】図1は、この発明の一実施の形態に係るス
トリームデータのデータ構造を説明する図である。
【0020】情報媒体上に記録されるストリームデータ
は、ストリームデータ内の映像情報のコンテンツ毎ある
いは一回の映像録画単位毎にストリームオブジェクトと
して纏められて記録されている。
【0021】図1(h)は、DVD−RAMディスク等
の情報媒体上に記録されたストリームオブジェクトを例
示している。ここでは、ストリームオブジェクト#A2
98の最後の部分と、それに続いて記録されているスト
リームオブジェクト#B299を示している。
【0022】DVD−RAMディスク等にこのストリー
ムデータを記録する場合には、図1(d)に示すよう
に、2048kバイト毎のセクタを最小単位として記録
される。各セクタ毎には、図1(c)(e)に示すよう
に、パックヘッダ(あるいはパケットヘッダ)11〜1
5の記録領域とストリームデータを記録するデータエリ
アに分かれている。
【0023】各データエリアには、図1(f)(g)に
示すように、タイムスタンプおよびトランスポートパケ
ットが逐次詰め込まれる。これは、以下のように行うこ
とができる。すなわち、 1.タイムスタンプとトランスポートパケットをセクタ
内のパックヘッダ11〜15以外の場所に順次めて記録
し、タイムスタンプの切れ目またはトランスポートパケ
ット毎に記録されるストリームデータの切れ目がセクタ
の境界位置とは異なる場合には、タイムスタンプまたは
トランスポートパケットのどちらかを隣のセクタに跨っ
て配置記録する。
【0024】具体的には、図1(g)では、データエリ
アNo.1内にタイムスタンプとトランスポートパケッ
トを順次詰め込むと、トランスポートパケット1kの所
でデータエリアNo.1に入り切れず、トランスポート
パケット1kの一部がデータエリアNo.1からはみ出
してしまう。このトランスポートパケット1kの中で、
データエリアNo.1からはみ出した部分を、次のセク
タNo.2内のデータエリアNo.2の先頭位置に継続
して記録する。
【0025】2.ユーザ等が行う一回の映像録画の纏ま
り、もしくは1番組などの同一コンテンツの纏まりをス
トリームオブジェクトと定義する。そして、情報記憶媒
体上に記録されたストリームオブジェクトの最後のトラ
ンスポートパケット位置がセクタの境界位置とは異なる
場合には、該当するセクタ内に限りこの最後のトランス
ポートパケット位置以降をパディングエリアとする。
【0026】具体的には、図1(k)の例では、トラン
スポートパケット321aで映像録画が終了し、ここが
ストリームオブジェクト#B299の実質的な最終位置
になる。その際、このトランスポートパケット321a
が図1(j)のデータエリアNo.321の途中に配置
されている場合には、データエリアNo.321に限
り、それ以降をパディングエリア21とする。
【0027】以上のようなデータ構造を用いることによ
り、セクタサイズよりも大きなサイズを持つパケットを
効率よく記録することができる。
【0028】図1はまた、タイムマップ情報に関係した
データ構造も示している。以下、図1を用いてタイムマ
ップ情報252内の各データの内容について説明する。
【0029】図1(h)(i)に例示するように、スト
リームオブジェクト(SOB)#B・299は複数のス
トリームブロック(SOBU)#α〜#γで構成されて
いる。
【0030】図1(h)(i)の例では、SOB#B・
299を構成するストリームブロック(SOBU)#α
〜#γ各々のデータサイズは2ECCブロックで構成さ
れ、32セクタ分のサイズを持っている。すなわち、タ
イムマップ情報252(図1(m))内の第1ストリー
ムブロックサイズ261〜264(図1(l))は、そ
れぞれ32セクタ(64kバイト)となる。
【0031】SOB#B・299(図1(h))の先頭
にあるストリームブロック(SOBU)#α(図1
(i))はその先頭にセクタNo.1(図1(d))を
持ち、セクタNo.1に含まれるデータエリアNo.1
(図1(e)(f)(j))の先頭にはタイムスタンプ
1a(図1(g)(k))が記録されている。
【0032】また、SOB#B・299(図1(h))
の後続ストリームブロック(SOBU)#β(図1
(i))はデータエリアNo.33(図1(j))を持
ち、データエリアNo.33にはタイムスタンプ33a
を伴うトランスポートパケット33a(図1(k))が
記録されている。
【0033】図1(k)に示すように、ストリームブロ
ック(SOBU)#αの最初のストリームデータ(トラ
ンスポートパケット1a)のタイムスタンプ値[0]は
タイムスタンプ1aであり、次のストリームブロック
(SOBU)#β内のストリームデータ(トランスポー
トパケット33a)のタイムスタンプ値[28]はタイ
ムスタンプ33aとなっている。
【0034】図1(l)の第1ストリームブロック時間
差266の値[30]は、上記タイムスタンプ33aと
タイムスタンプ1aとの差分値([28]−[0])を
所定の有効桁数(ここでは有効1桁)で丸める(切り上
げる)ことで与えられる([28]−[0]≒[3
0])。
【0035】なお、図1(m)のタイムマップ情報25
2は、図15を参照して後述するストリームオブジェク
ト情報SOBI内のアクセスデータユニットAUDも含
むものとして、取り扱かわれてもよい。このAUDに含
まれる情報(アクセスユニット開始マップAUSM等)
により、アクセスしたい情報(所望のIピクチャ情報な
ど)を含むSOBUを特定できる。
【0036】図1の表記方法では、ストリームオブジェ
クト#B299の先頭セクタのセクタ番号を1とし、順
次セクタ番号を増加させている。セクタ番号とデータエ
リア番号は一致させ、それに合わせてタイムスタンプ番
号とトランスポートパケット番号を設定している。すな
わち33番目のセクタ内のデータエリア内に配置された
最初のタイムスタンプとトランスポートパケットの組
を”33a”とし、同一データエリア内の次の組を順
次”33b”、”33c”、………と番号を設定する。
ここで、トランスポートパケット32j、320kのよ
うに直前のデータエリアに入り切らずに次のデータエリ
アに跨ったタイムスタンプまたはトランスポートパケッ
トの番号は、直前のデータエリア番号に合わせて表示し
ている。また図1(k)の鍵括弧[]内はタイムスタン
プの実際の値を例示している。
【0037】図1(a)〜(c)に示すように、パック
ヘッダ(またはパケットヘッダ)11〜15内の情報に
おいて、セクタ内共通情報41としては、パックヘッダ
サイズ51、タイムスタンプサイズ52、トランスポー
トパケットサイズ53が記載されている。
【0038】ここで、図1(d)のセクタNo.1の例
を取れば、図1(b)の検索情報42の中でセクタ内の
最初のタイムスタンプ値54とは、図1(k)のタイム
スタンプ1a[=0]の値を意味する。また、検索情報
42の中でセクタ内の最後のタイムスタンプ値55と
は、タイムスタンプ1k(図示せず)の値を意味してい
る。
【0039】ところで、多くの辞書では各ページ毎に脚
注もしくはヘッダ位置に該当ページ最初と最後の単語を
記載して、検索を容易にしている。それと同様に、上記
2個の情報(図1(a)に示す最初のタイムスタンプ値
54と最後のタイムスタンプ値55)により、ストリー
ムデータの検索を容易にしている。
【0040】同一のタイムスタンプあるいはトランスポ
ートパケットが隣接するセクタを跨いで配置され得るた
め、各セクタ毎に単独でアクセスした場合には、最初の
タイムスタンプ位置情報が必要となる。図1(a)に示
したファーストアクセスポイント56は、パケットヘッ
ダ直後から数えた最初のタイムスタンプ位置までのビッ
ト数を意味している。しかし、この実施の形態ではそれ
に限らず、例えば最初のトランスポートパケット先頭位
置までのビット数を(ファーストアクセスポイント56
相当の)情報として持っても良い。
【0041】この実施の形態では、ファーストアクセス
ポイント56の値としてデータエリアのサイズよりも大
きな値を指定可能にすることで、セクタサイズよりも大
きなサイズを有するパケットに対してもタイムスタンプ
先頭位置を指定することができるようになっている。
【0042】たとえば図1(d)〜(g)のデータ構造
において、1個のパケットがセクタNo.1からセクタ
No.2まで跨って記録され、そのパケットに対するタ
イムスタンプがNo.1のデータエリア内の最初の位置
に記録されるとともに、その次のパケットに対するタイ
ムスタンプがセクタNo.2のデータエリア内のTビッ
ト目に配置されている場合を考える。
【0043】この場合、セクタNo.1のファーストア
クセスポイント56の値は”セクタNo.1のデータエ
リアサイズ+T”、セクタNo.2のファーストアクセ
スポイントの値は”T”となる。
【0044】セクタNo.1のファーストアクセスポイ
ント56の値としてセクタNo.1のデータエリアのサ
イズよりも大きな値に設定することにより、セクタN
o.1内に記録されたパケットの次にくるパケットに対
応するタイムスタンプの位置が次以降のセクタに存在す
ることが示される。
【0045】セクタ単位での部分消去(図9参照)を行
った場合には、次のセクタに跨らない実質的に有効なタ
イムスタンプとトランスポートパケットの組の最終位置
情報57(図1(a))が必要となる。
【0046】この実施の形態においては、完全な形で記
録されている(他セクタへ跨って配置されない)タイム
スタンプとトランスポートパケットの組数で記載されて
いるが、それに限らず、例えば最終位置アドレスなどの
情報を(最終位置情報57として)記録することも可能
である。
【0047】図1(a)(b)に示すように、箇々のト
ランスポートパケットに関するビットマップ情報43
は、Iピクチャ位置フラグ58と、ピクチャ先頭位置フ
ラグ59と、暗号情報60を含んでいる。図1(a)の
Iピクチャ位置フラグ58およびピクチャ先頭位置フラ
グ59の情報は、図5を参照して後述するランダムアク
セスインジケータ303およびペイロードユニット開始
インジケータ301の情報を利用して作成できる。ま
た、暗号情報60には、コピープロテクトに利用される
情報が適宜記録される。
【0048】図1(b)のセクタ内共通情報41および
検索情報42から、該当セクタ内のトランスポートパケ
ット数が分かる。その各トランスポートパケット毎に配
列順に1ビットずつ対応させ、条件に該当したトランス
ポートパケットに対して”1”のフラグを立てることが
できる。このフラグを立てた個々のトランスポートパケ
ットに関するビットマップ情報43も、図1(b)
(c)に示すように、パックヘッダ内に記録されてい
る。
【0049】デジタル放送では、映像情報はMPEG2
の規格に従って圧縮された情報が転送されてくる。デジ
タル放送では図5(c)に示すようにトランスポートス
トリームと呼ばれるマルチプログラム対応の多重・分離
方式を採用しており、1個のトランスポートパケットb
322のサイズが188バイト(または183バイト)
の場合が多い。
【0050】前述したように1セクタサイズは2048
バイトであり、各種ヘッダサイズを差し引いても1個の
データエリア内にはデジタル放送用のトランスポートパ
ケットが10個前後記録できる。それに対してISDN
などのデジタル通信網では1パケットサイズが4096
バイトもある大きなロングパケットが転送される場合が
ある。
【0051】図1のデータ構造を採用すれば、デジタル
放送などのように1個のデータエリア内に複数個のトラ
ンスポートパケットを記録するだけでなく、ロングパケ
ットのようにパケットサイズの大きなパケットの場合で
も記録できるよう、1個のパケットを複数のデータエリ
アに連続して跨るように記録できる。デジタル放送用の
トランスポートパケットやデジタル通信用のロングパケ
ットなどは、パケットサイズに依ることなく、全てのパ
ケットをストリームブロック(図1(i)のSOBU)
内に端数なく記録することができる。
【0052】図2は、この発明の一実施の形態に係るデ
ータファイルのディレクトリ構造を説明する図である。
図2を用いて、この発明の一実施の形態に係る情報記憶
媒体上に記録される情報の内容(ファイル構造)につい
て説明する。
【0053】DVDーRAMディスク等の情報記憶媒体
に記録される情報は、各情報毎に階層ファイル構造を持
っている。この実施の形態において説明される映像情報
とストリームデータ情報は、DVD_RTRディレクト
リ(またはDVD_RTAV)102と言う名のサブデ
ィレクトリ101内に入っている。
【0054】DVD_RTR(DVD_RTAV)ディ
レクトリ102内には、以下の内容のデータファイル1
03が格納される。すなわち、管理情報(ナビゲーショ
ンデータ)のグループとして、RTR.IFO(または
VR_MANGR.IFO)104と、STREAM.
IFO(SR_MANGR.IFO/SR_MANG
R.BUP)105と、SR_PRIVT.DAT/S
R_PRIVT.BUP105aとが格納される。
【0055】また、データ本体(コンテンツ情報)とし
て、STREAM.VRO(またはSR_TRANS.
SRO)106と、RTR_MOV.VRO(VR_M
OVIE.VRO)107と、RTR_STO.VRO
(またはVR_STILL.VRO)108と、RTR
_STA.VRO(またはVR_AUDIO.VRO)
109とが格納される。
【0056】上記データファイル103を含むサブディ
レクトリ101の上位階層にあるルートディレクトリ1
00には、その他の情報を格納するサブディレクトリ1
10を設けることができる。このサブディレクトリの内
容としては、ビデオプログラムを収めたビデオタイトル
セットVIDEO_TS111、オーディオプログラム
を収めたオーディオタイトルセットAUDIO_TS1
12、コンピュータデータ保存用のサブディレクトリ1
13等がある。
【0057】有線または無線のデータ通信経路上をパケ
ット構造の形で伝送されたデータに対して、パケット構
造を保持したまま情報記憶媒体に記録したデータを、
「ストリームデータ」と呼ぶ。
【0058】そのストリームデータそのものはSTRE
AM.VRO(またはSR_TRANS.SRO)10
6と言うファイル名でまとめて記録される。そのストリ
ームデータに対する管理情報が記録されているファイル
が、STREAM.IFO(またはSR_MANGR.
IFOとそのバックアップファイルSR_MANGR.
BUP)105である。
【0059】また、VCR(VTR)あるいは従来TV
などで扱われるアナログ映像情報をMPEG2規格に基
づきデジタル圧縮して記録されたファイルが、RTR_
MOV.VRO(またはVR_MOVIE.VRO)1
07であり、アフターレコーディング音声あるいはバッ
クグランド音声等を含む静止画像情報を集めたファイル
がRTR_STO.VRO(またはVR_STILL.
VRO)108であり、そのアフレコ音声情報ファイル
がRTR_STA.VRO(またはVR_AUDIO.
VRO)109である。
【0060】図3は、この発明の一実施の形態に係る情
報媒体(DVD録再ディスク)上の記録データ構造(と
くに管理情報の構造)を説明する図である。
【0061】図3(a)の情報記憶媒体201の内周方
向202の端部と外周方向203の端部とで挟まれた領
域には、図3(b)に示すように、リードインエリア2
04と、ファイルシステム情報が記録されているボリュ
ーム&ファイル構造情報206と、データエリア207
と、リードアウトエリア205が存在する。リードイン
エリア204はエンボスおよび書替可能データゾーンで
構成され、リードアウトエリア205は書替可能データ
ゾーンで構成されている。データエリア207も書替可
能データゾーンで構成されている。
【0062】データエリア207内は、図3(c)に示
すように、コンピュータデータとオーディオ&ビデオデ
ータとが混在記録可能となっている。この例では、コン
ピュータデータエリア208およびコンピュータデータ
エリア209の間に、オーディオ&ビデオデータエリア
210が、挟まれる形態となっている。
【0063】オーディオ&ビデオデータエリア210内
は、図3(d)に示すように、リアルタイムビデオ記録
エリア221およびストリーム記録エリア222の混在
記録が可能となっている。(リアルタイムビデオ記録エ
リア221あるいはストリーム記録エリア222の一方
だけを使用することも可能である。)図3(e)に示す
ように、リアルタイムビデオ記録エリア221には、図
2に示された、RTRのナビゲーションデータRTR.
IFO(VR_MANGR.IFO)104と、ムービ
ーリアルタイムビデオオブジェクトRTR_MOV.V
RO(VR_MOVIE.VRO)107と、スチルピ
クチャリアルタイムビデオオブジェクトRTR_ST
O.VRO(VR_STILL.VRO)108と、ア
フターレコーディング等のオーディオオブジェクトRT
R_STA.VRO(VR_AUDIO.VRO)10
9とが記録される。
【0064】同じく図3(e)に示すように、ストリー
ム記録エリア222には、図2に示された、ストリーマ
のナビゲーションデータSTREAM.IFO(SR_
MANGR.IFO/SR_MANGR.BUP)10
5と、トランスポートビットストリームデータSTRE
AM.VRO(SR_TRANS.VRO)106とが
記録される。
【0065】なお、図3(d)(e)では図示しない
が、ストリーム記録エリア222には、図2に示したア
プリケーション固有のナビゲーションデータSR_PR
IVT,DAT/SR_PRIVT.BUP105aを
記録することもできる。
【0066】このSR_PRIVT,DAT105a
は、ストリーマに接続(供給)された個々のアプリケー
ションに固有のナビゲーションデータであり、ストリー
マにより認識される必要のないデータである。
【0067】ストリームデータに関する管理情報である
STREAM.IFO(またはSR_MANGR.IF
O)105は、図3(f)〜(i)に示すようなデータ
構造を有している。
【0068】すなわち、図3(f)に示すように、ST
REAM.IFO(またはSR_MANGR.IFO)
105は、ビデオマネージャ(VMGIまたはSTR_
VMGI)231と、ストリームファイル情報テーブル
(SFIT)232と、オリジナルPGC情報(ORG
_PGCI)233と、ユーザ定義PGC情報テーブル
(UD_PGCIT)234と、テキストデータマネー
ジャ(TXTDT_MG)235と、製造者情報テーブ
ル(MNFIT)またはアプリケーション固有のナビゲ
ーションデータSR_PRIVT.DAT105aを管
理するアプリケーションプライベートデータマネージャ
(APDT_MG)236とで構成されている。
【0069】図3(f)のストリームファイル情報テー
ブル(SFIT)232は、図3(g)に示すように、
ストリームファイル情報テーブル情報(SFITI)2
41と、1以上のストリームオブジェクト情報(SOB
I)#A・242、#B・243、………と、オリジナ
ルPGC情報一般情報271と、1以上のオリジナルセ
ル情報#1・272、#2・273、………とを含むこ
とができるようになっている。
【0070】図3(g)の各ストリームオブジェクト情
報(たとえばSOBI#B・243)は、図3(h)に
示すように、ストリームオブジェクト一般情報(SOB
I_GI)251、タイムマップ情報252、その他を
含むことができる。
【0071】また、図3(g)の各オリジナルセル情報
(たとえば#1・272;後述するが図14で示される
SCIに対応)は、図3(h)に示すように、セルタイ
プ281(後述するが図14で示されるC_TYに対
応)と、セルID282と、該当セル開始時間(後述す
る図9(k)(l)、図14で示されるSC_S_AP
ATに対応)283と、該当セル終了時間(後述する図
9(k)(l)、図14で示されるSC_E_APAT
に対応)284と、エントリポイント情報(SC_EP
I)285を含むことができる。
【0072】エントリポイント情報(SC_EPI)2
85は、記録内容を部分的にスキップする道具として利
用できる情報である。このエントリポイント情報(SC
_EPI)285には、図14に示すように、プライマ
リテキスト情報(PRM_TXTI)の有無によって2
つの形式(タイプAとタイプB)がある。
【0073】ここで、エントリポイントとは、オリジナ
ルPGCの場合はプログラム内に入る位置、またユーザ
定義PGCの場合はプログラムの一部に入る位置を示す
ものである。各PGCは、自身のエントリポイントセッ
トを持つことができる。これらのエントリポイントはセ
ル情報(SCI)の一部として記録される。記録内容の
再生時に記録内容の一部をスキップする場合に、これら
のエントリポイントを用いることができる。
【0074】全てのエントリポイントは、どこからデー
タ出力を開始するのかを示すアプリケーションパケット
到着時間(APAT)により特定できる。このエントリ
ポイントのアプリケーションパケット到着時間は、図1
4のEP_APATにより示される。
【0075】図3(g)のSOBI#Bに含まれる図3
(h)のタイムマップ情報252は、図3(i)に示す
ように、ストリームブロック番号260、第1ストリー
ムブロックサイズ261、第2ストリームブロックサイ
ズ262、…と、第1ストリームブロック時間差26
6、第2ストリームブロック時間差267、…とを含む
ことができる。
【0076】タイムマップ情報252を構成するストリ
ームブロック時間差266の具体例については、図1
(l)に示されている。タイムマップ情報252を構成
する各ストリームブロック時間差の内容については、図
8を参照して後述する。
【0077】図4は、この発明の一実施の形態における
ストリームオブジェクト(SOB)、セル、プログラム
チェーン(PGC)等の間の関係を説明する図である。
以下、図4の例示を用いてSOBとPGCの関係を説明
する。
【0078】ストリームデータ(STREAM.VRO
またはSR_TRANS.SRO)106内に記録され
たストリームデータは、1個以上のECCブロックの集
まりとしてストリームブロックを構成し、このストリー
ムブロック単位で記録、部分消去処理等を行うことがで
きる。このストリームデータは、記録する情報の内容毎
(たとえばデジタル放送での番組毎)にストリームオブ
ジェクトという纏まりを作る。
【0079】STREAM.VRO(SR_TRAN
S.SRO)106内に記録されたストリームオブジェ
クト(SOB#A、SOB#B)毎の管理情報(オリジ
ナルPGC情報233、ユーザ定義PGC情報テーブル
234等)は、ナビゲーションデータSTREAM.I
FO(SR_MANGR.IFO)105内に記録され
ている(図4の最下部および図3(e)(f)参照)。
【0080】図4の各ストリームオブジェクト#A・2
98、#B・299毎の管理情報(STREAM.IF
O105)は、図3(f)(g)に示したように、スト
リームファイル情報テーブル(SFIT)232内のス
トリームオブジェクト情報(SOBI)#A・242、
#B・243として記録されている。
【0081】ストリームオブジェクト情報(SOBI)
#A・242、(SOBI)#B・243それぞれの内
部は、主にストリームブロック毎のデータサイズおよび
時間情報等が記載されているタイムマップ情報252を
含んでいる。
【0082】ストリームデータの再生時には、1個以上
のセルの連続で構成されるプログラムチェーン(PG
C)の情報(後述する図14のPGCI#iに対応)が
利用される。このPGCを構成するセルの設定順にした
がって、ストリームデータを再生することができる。
【0083】PGCには、STREAM.VRO(SR
_TRANS.SRO)106に記録された全ストリー
ムデータを連続して再生することのできるオリジナルP
GC290(図3(f)ではORG_PGCI・23
3)と、ユーザが再生したいと希望する場所と順番を任
意に設定できるユーザ定義PGC#a・293、#b・
296(図3(f)ではUD_PGCIT・234の中
身に対応)の2種類が存在する。
【0084】オリジナルPGC290を構成するオリジ
ナルセル#1・291、#2・292は、基本的にスト
リームオブジェクト#A・298、#B・299と一対
一に対応して存在する。
【0085】それに対して、ユーザ定義PGCを構成す
るユーザ定義セル#11・294、#12・295、#
31・297は、1個のストリームオブジェクト#A・
298または#B・299の範囲内では任意の位置を設
定することができる。
【0086】それぞれのセルの指定範囲は、開始時刻と
終了時刻の時間指定により行うことができる。すなわ
ち、部分消去あるいは編集がなされる前(ストリームデ
ータの録画直後)のオリジナルセル#2・292の該当
セルの開始時間283および該当セルの終了時間284
(図3(h))の時間には、図1(k)の例に従えば、
該当するストリームオブジェクト#B299内の最初の
タイムスタンプ1aの値と最後のタイムスタンプ321
aの値が使用される。
【0087】それに対して、図4のユーザ定義セル#1
1・294での時間範囲指定は任意時刻を指定でき、指
定されたトランスポートパケットに対応したタイムスタ
ンプの値が、該当セルの開始時間および該当セルの終了
時間の値に設定される。
【0088】ストリームオブジェクト内の再生開始した
いストリームデータへのアクセス方法としては、この実
施の形態では (1)各ストリームオブジェクトの記録開始位置からの
累計記録データ量でアクセスする方法と;(2)MPE
G方式による映像圧縮に対応し、デコーダによるデコー
ドタイミングを意識してアクセスする方法との2通りが
可能となっている。
【0089】図1(g)から明らかなように全トランス
ポートパケットにはタイムスタンプ情報が付属記録され
ており、このタイムスタンプ情報を利用して各トランス
ポートパケットに対してアクセス可能となっている。
【0090】情報記憶媒体としてDVD−RAMディス
クを用いた場合には、それぞれ16セクタ毎にECCブ
ロックが構成されている。そこで、この発明の実施の形
態ではECCブロックの整数倍(例えば2倍)毎にスト
リームデータをグループ化し、各グループ毎の経過時間
のテーブルを持つことで、上記(1)の「累計記録デー
タ量でアクセスする」方法を可能にしている。上記
(2)の「デコードタイミングを意識してアクセスす
る」方法については、図11の説明において詳述する。
【0091】この発明の実施の形態では、各グループ毎
の経過時間のテーブルをタイムマップ情報252として
いる。このタイムマップ情報252は、図3(g)
(h)に示すように、それぞれのストリームオブジェク
トに対応するストリームオブジェクト情報(#A・24
2;#B・243)の一部に記録されている。
【0092】また、この発明の実施の形態では上記グル
ープ(2ECCブロック毎にグループ化されたセクタ)
をストリームブロック(あるいはSOBUというデータ
ユニット)と呼ぶ(図4上段、あるいは図1(i)参
照)。
【0093】各ストリームブロック(SOBU)の先頭
に配置されているセクタの開始位置には、タイムスタン
プが配置されていない場合がある。この場合は、各スト
リームブロック(SOBU)毎の経過時間の定義が難し
い。
【0094】その対応策としては、以下のものがある。
【0095】A)各ストリームブロック毎の特定位置に
配置されているタイムスタンプ値を、それぞれのストリ
ームブロック固有時間とする。
【0096】具体的には各ストリームブロック毎の最初
に配置されている(しかも前のセクタから跨って記録さ
れてない)タイムスタンプの値をそれぞれのストリーム
ブロックの開始時刻とする。
【0097】B)各ストリームブロック毎の固有時間
(例えば開始時刻)間の差分時間を、各ストリームブロ
ック毎の経過時間と定義する。
【0098】C)上記経過時間(差分時間)情報をタイ
ムマップ情報252に記録する。
【0099】上記差分時間(経過時間)で表示する方が
データ量が少なくなるメリットがある。しかしこの発明
の実施の形態ではそれに限らず、それぞれのストリーム
ブロック固有時間をタイムマップ情報252に記録する
ことも可能である。
【0100】D)上記経過時間(差分時間)情報の丸め
値をタイムマップ情報252に記録する。
【0101】経過時間(差分時間)情報の計算結果を丸
める(桁数の低い値を切り上げまたは四捨五入する)こ
とで桁数の低い値を省略し、この丸め値をタイムマップ
情報252に記録することで、データサイズを少なくで
きる。
【0102】E)部分消去後のストリームデータに対し
ても初期記録時に設定したストリームブロック境界位置
を不変に保つ。
【0103】なお、各ストリームブロックのセクタサイ
ズは種々に設定可能であるが、好ましい実施の形態とし
ては、図4のストリームブロック#μのように、2EC
Cブロック(32セクタ)で一定サイズ(64kバイ
ト)のストリームオブジェクトユニット(SOBU)
を、ストリームブロックとして採用するとよい。
【0104】このようにストリームブロックを一定サイ
ズ(たとえば2ECCブロック=32セクタ=64kバ
イト)のSOBUに固定すれば、次の利点が得られる: (01)SOBU単位でストリームデータの消去あるい
は書替を行っても、そのSOBUのECCブロックが、
消去あるいは書替対象以外のSOBUのECCブロック
に影響しない。そのため、消去あるいは書替に伴う(消
去あるいは書替の対象でないSOBUに対する)ECC
のデインターリーブ/インターリーブのやり直しが、生
じない; (02)任意のSOBU内部の記録情報に対するアクセ
ス位置を、セクタ数(あるいはセクタ数に対応した他の
パラメータ;たとえばストリームパックおよびその内部
のアプリケーションパケット群の情報)で特定できる。
たとえば、あるSOBU#k(図示せず)の中間位置に
アクセスする場合は、SOBU#kー1とSOBU#k
との境界から16セクタ目(あるいは16セクタ目に対
応するアプリケーションパケットの位置)を指定すれば
よい。
【0105】図5は、デジタル放送のコンテンツとIE
EE1394における映像データ転送形態とストリーマ
におけるストリームパックとの対応関係を説明する図で
ある。
【0106】デジタル放送では、MPEG2規格に従っ
て圧縮された映像情報がトランスポートパケットに乗っ
て転送されてくる。デジタル放送では、図5(c)に示
すようにトランスポートストリームと呼ばれるマルチプ
ログラム対応の多重・分離方式を採用しており、1個の
トランスポートパケットb322のサイズが188バイ
ト(または183バイト)の場合が多い。
【0107】このトランスポートパケット内は、図5
(b)に示すように、トランスポートパケットヘッダ3
11と、記録情報のデータ本体が記録されているペイロ
ード312とで構成されている。
【0108】トランスポートパケットヘッダ311は、
図5(a)に示すように、ペイロードユニット開始イン
ジケータ301、パケットID(PID)302、ラン
ダムアクセスインジケータ303、プログラムクロック
リファレンス504、再生タイムスタンプ(PTS)3
05等で構成されている。
【0109】MPEG圧縮された映像情報は、Iピクチ
ャ情報、Bピクチャ情報、およびPピクチャ情報を含ん
でいる。Iピクチャ情報が記録されている最初のトラン
スポートパケットには、図5(a)のランダムアクセス
インジケータ303に”1”のフラグが立つ。また、各
B、Pピクチャ情報の最初のトランスポートパケットに
は、図5(a)のペイロードユニット開始インジケータ
301に”1”のフラグが立つ。
【0110】これらのランダムアクセスインジケータ3
03およびペイロードユニット開始インジケータ301
の情報を利用して、Iピクチャマッピングテーブルおよ
びB、Pピクチャ開始位置マッピングテーブルの情報を
作成することができる。
【0111】たとえば、図5(a)に示したペイロード
ユニット開始インジケータ301に”1”のフラグが立
ったトランスポートパケットに対して、B、Pピクチャ
開始位置マッピングテーブル内の該当個所のビットが”
1”になる。
【0112】デジタル放送では、ビデオ情報とオーディ
オ情報がそれぞれ異なるトランスポートパケットに入っ
て転送される。そして、それぞれの情報の区別が、図5
(a)のパケットID(PID)302で識別される。
このPID302の情報を用いて、ビデオパケットマッ
ピングテーブルとオーディオパケットマッピングテーブ
ルを作成することができる。
【0113】図5(c)に示すように、デジタル放送で
は、1個のトランスポンダに複数の番組(この例では番
組1〜番組3)がパケット化された形で時分割されて転
送されてくる。たとえば、図5(b)のトランスポート
パケットヘッダ311およびペイロード(記録情報)3
12の情報は、図5(c)に示される番組2のトランス
ポートパケットb322、トランスポートパケットe3
25により転送される。
【0114】IEEE1394では、図5(e)(f)
に示すように、各IEEEアイソクロナス・ヘッダ34
3、344は、アイソクロナスパケットヘッダ351お
よびコモン・アイソクロナスパケットヘッダ352を含
む。このコモン・アイソクロナスパケットヘッダ352
内には、フォーマット依存のリザーブ領域が設定されて
いる。
【0115】この発明の実施の形態では、図5(g)に
示すように、コモン・アイソクロナスパケットヘッダ3
52内のフォーマット依存のリザーブ領域に、ソースI
D361と、データブロックサイズ情報362と、Iピ
クチャ開始位置フラグ363が格納される。このように
フォーマット依存のリザーブ領域にIピクチャ開始位置
フラグ363を設定することで、ストリームデータをア
イソクロナス・モードで転送する時に同時にリアルタイ
ムでストリームデータ内のIピクチャ位置指定(すなわ
ちIピクチャの開始位置に該当するトランスポートパケ
ットの指定)も行えるようにしている。ここに、この実
施の形態の大きな特徴がある。
【0116】なお、図5(h)において、アプリケーシ
ョンパケットエリアの末尾に番組2のトランスポートパ
ケットbの前半部346が記録されるのではなく、この
アプリケーションパケットエリアの末尾が余白となる場
合もある。この場合は、アプリケーションパケットエリ
アの末尾は部分パケットではなく、予約バイト数のスタ
ッフィングエリア(その先頭にタイムスタンプはない)
となる。
【0117】また、通常のパケットにはタイムスタンプ
が付いているが、図5(i)に示すように、部分パケッ
トではタイムスタンプを省略することができる。
【0118】このようにすると、2つの隣接ストリーム
パック(図5(j))の境界で分断された部分パケット
(パケット1つあたり188バイトとすれば部分パケッ
トのサイズは1〜187バイト;平均して100バイト
弱)を情報記録に有効利用できる。のみならず、部分パ
ケットに対して省略されたタイムスタンプの分(タイム
スタンプ1つあたり例えば4バイト)、媒体201に対
する記憶容量を増やすことができる。
【0119】また、図5(i)の先頭部分パケットの直
後にくるタイムスタンプの位置は、図1(a)のファー
ストアクセスポイント56、あるいは図10(c)のF
IRST_AP_OFFSETにより、特定することが
できる。
【0120】図6は、ストリームオブジェクトのデータ
を格納するセクタ構造を説明する図である。
【0121】図6(a)〜(d)は、図1(h)〜
(k)に相当する内容を示している。図6の例では、全
てのストリームブロック(SOBU)#α〜#γが一定
サイズ(32セクタ/2ECCブロック=64kバイ
ト)で構成されている。そのうち、ストリームブロック
(SOBU)#γの最終セクタNo.n、およびその1
つ手前のセクタNo.nー1(図6(e))を構成する
パック構造が、図6(f)〜(j)に例示されている。
【0122】ストリームブロック(SOBU)#γの各
セクタは、最終セクタNo.nを除き、同様なデータ構
造を持っている。たとえばセクタNo.nー1について
いうと、図6(f)に示すようになっている。
【0123】すなわち、セクタNo.nー1は2048
バイト(2kバイト)のストリームパックにより構成さ
れる。このストリームパックは、14バイトのパックヘ
ッダと、2034バイトのストリームPESパケットと
で構成される。
【0124】ストリームPESパケットは、6バイトの
PESヘッダと、1バイトのサブストリームIDと、2
027バイトのストリームデータエリアとで構成され
る。
【0125】ストリームデータエリアは、9バイトのア
プリケーションヘッダと、アプリケーションヘッダエク
ステンション(オプション)と、スタッフィングバイト
(オプション)と、アプリケーションパケットエリアと
で構成される。
【0126】図6(f)のアプリケーションパケットエ
リアは、図5(h)(i)に示したものと同様に構成で
きる(図5(h)(i)のパケットを図6ではアプリケ
ーションパケットに読み替える)。
【0127】アプリケーションパケットエリアは、各々
が(図5(h)のスタッフィングエリアおよび図5
(i)の部分パケットを除き)アプリケーションタイム
スタンプ(ATS)を先頭に持つアプリケーションパケ
ット群で構成される。たとえば188バイトサイズのト
ランスポートパケットがアプリケーションパケットとし
てアプリケーションパケットエリアに格納されるとき
は、10個程度のアプリケーションパケットがアプリケ
ーションパケットエリアに格納できる。
【0128】ストリーム記録においては、記録内容を生
成するアプリケーションは、パック長の調整を別途行な
う必要がないように、自身でスタッフィングを行なう。
このため、ストリーム記録においては、ストリームパッ
クが常に必要な長さ(たとえば2048バイト)を持つ
ものとして扱うことができる。図6(f)のスタッフィ
ングバイトは、ストリームパックを常に所定長(204
8バイト)に保つために利用できる。
【0129】ストリームブロック(SOBU)#γの最
終セクタNo.nは、図6(g)〜(j)に示すように
なっている。すなわち、図6(g)に示すように最終セ
クタNo.nはパックヘッダおよびパディングパケット
により構成される。このパディングパケットは、図6
(h)に示すように、そのアプリケーションパケットエ
リアにパディングエリア21(図1(k)のパディング
エリア21に対応)を含む。
【0130】パディングエリア21内で最初のアプリケ
ーションパケットエリア(先頭スタッフィングパケッ
ト)の場合は、図6(i)に示すように、アプリケーシ
ョンタイムスタンプ(ATS)付きのスタッフィングパ
ケット(実質的な記録内容を持たないゼロバイトデー
タ)で埋められる。もしパディングエリア21が複数セ
クタ分の長さを持つときは、パディングエリア21内で
2番目以降のアプリケーションパケットエリア(後続ス
タッフィングパケット)は、図6(J)に示すように、
ATSなしのスタッフィングパケット(ゼロバイトデー
タ)で埋められる。
【0131】ところで、ビットレートが極めて低い記録
がなされる場合、タイムマップ情報(図3(h)の25
2;あるいは後述する図15のSOBI内MAPL)の
回復(再生)を確実にするために、スタッフィングが必
要になる。図6(i)(j)のスタッフィングパケット
は、そのための概念的な単位として定義されている。
【0132】このスタッフィングパケットの目的は、ス
タッフィングエリアを含め夫々のSOBUが少なくとも
1つのATS値を含むようにすることで、達成される。
【0133】スタッフィングパケットには、以下の条件
が付く: *1または複数のスタッフィングパケットは、常に、実
際のアプリケーションパケットデータを含むパックの後
のパックのアプリケーションパケットエリアから開始す
る; *1または複数のスタッフィングパケットは、1つの4
バイトATSと、該当SOBUの残りパックのアプリケ
ーションデータエリアを埋め尽くすのに必要なだけのゼ
ロバイトデータ(ATSの後に続く)とで構成される。
いま、SOBU1個あたりのセクタ数をSOBU_SI
Zとしたときに、0≦n≦SOBU_SIZー1とすれ
ば、スタッフィングパケットの全長は、「4+2014
+n×2018」バイトとなる。
【0134】スタッフィングパケットのATSは、次の
ように設定される: *少なくとも1個のパックが実際のアプリケーションパ
ケットデータを含んでいるSOBU内では、スタッフィ
ングパケットのATSは、スタッフィングパケットに先
行するアプリケーションパケットのATSに設定され
る; *実際のアプリケーションパケットデータを含まないS
OBU内では、スタッフィングパケットのATSはタイ
ムマップ情報等の内容に応じて決定される。
【0135】スタッフィングパケットあるいはスタッフ
ィングパケットの一部を含む全てのパックは、次のよう
に構成される: *パックヘッダのSCRは、先行パックのSCRに「2
048×8ビット÷10.08Mbps」を加えたもの
とする; *PESパケットヘッダおよびサブストリームIDは、
他の全てのPESパケットに対するものと同じにする; *アプリケーションヘッダ(図10(c)(d)参照)
内において、AP_Ns=0、FIRST_AP_OF
FSET=0、EXTENSION_HEADER_I
FO=00b、SERVICE_ID=0(アプリケー
ションヘッダ内のその他のパラメータも0)とする。
【0136】図7は、MPEGにおける映像情報圧縮方
法とトランスポートパケットとの関係、およびMPEG
におけるトランスポートパケットとストリーマにおける
アプリケーションパケットとの関係を説明する図であ
る。
【0137】図7に示すように、デジタルTVでの放送
信号情報にはMPEG2と呼ばれる信号圧縮方法が採用
されている。MPEGによる信号圧縮方法では、TV表
示用の各画面(ピクチャ)は時間差分情報を含まないI
ピクチャ501と時間差分情報を含むBピクチャ50
3、504およびPピクチャ502に分類される。
【0138】Iピクチャは前後の画面(ピクチャ)情報
の影響を受けることなく単体で存在し、1枚の画面(ピ
クチャ)に対してDCT変換後、量子化した情報がIピ
クチャ圧縮情報511となり、Iピクチャ情報521と
して記録される。Pピクチャ502はIピクチャ501
に対する差分情報512のみがPピクチャ情報522と
して記録される。また、Bピクチャ503はIピクチャ
501とPピクチャ502に対する差分情報513、5
14がBピクチャ情報523として記録され、Bピクチ
ャ504はIピクチャ501とPピクチャ502に対す
る差分情報515、516がBピクチャ情報524とし
て記録される。
【0139】図7に示すように、Iピクチャ501の圧
縮情報511はIピクチャ情報521としてトランスポ
ートパケット1a、1b、…に記録され、Bピクチャの
差分情報513、514はBピクチャ情報523として
トランスポートパケット33a、…に記録され、Bピク
チャの差分情報515、516はBピクチャ情報524
としてトランスポートパケット41d、…に記録され、
Pピクチャ差分情報512はPピクチャ情報522とし
てトランスポートパケット(TP)48h〜298gに
記録される。このように各I、B、Pピクチャ情報は異
なるトランスポートパケットに記録されている。
【0140】映像再生時には、Pピクチャ502あるい
はBピクチャ503、504単体では画面を生成するこ
とができず、必ずIピクチャ501画面を生成した後に
初めて各ピクチャ画面を生成できる。各ピクチャ情報5
21〜524は1個または複数のトランスポートパケッ
ト内のペイロードに分割記録されている。このとき、各
ピクチャ情報521〜524の境界位置とトランスポー
トパケット間の境界位置は、図7に示されるように、常
に一致するように記録される。
【0141】Iピクチャ情報521が記録されている最
初のトランスポートパケット1aには、そのランダムア
クセスインジケータ303(図5(a))に”1”のフ
ラグが立つ。また、各B、Pピクチャ情報523、52
4、522の最初のトランスポートパケット33a、4
1d、48hには、そのペイロードユニット開始インジ
ケータ301(図5(a))に”1”のフラグが立つ。
このランダムアクセスインジケータ303とペイロード
ユニット開始インジケータ301の情報を利用して、図
1(a)のIピクチャ位置フラグ58とピクチャ先頭位
置フラグ59の情報が作成される。同様に、個々のトラ
ンスポートパケットに関するビットマップ情報43(図
5(b))としてコピープロテクトに利用する暗号情報
60などの情報も記録される。
【0142】図7のIピクチャ(501)の位置情報
(Iピクチャ位置情報)は、図3(g)(h)に示すよ
うにオリジナルセル情報(SCI)(#1・272等)
内にエントリポイント情報(SC_EPI)285とし
て記録されている。
【0143】エントリポイント情報285内のデータ構
造は、図7(a)(b)に示すように、同一ストリーム
オブジェクト内に存在する個々のIピクチャ位置情報を
示すエントリポイント位置(第1エントリポイント位置
(EP_APAT)531、第2エントリポイント位置
532、第3エントリポイント位置533、…、最終エ
ントリポイント位置535)の情報の羅列記載形式にな
っている。
【0144】またエントリポイント位置(EP_APA
T)531の情報内容としては、図7(a)に示すよう
に、Iピクチャ情報521の最初の情報が記録されてい
るトランスポートパケット1aに対応したタイムスタン
プ1aの値が記録されている。個々のエントリポイント
位置(EP_APAT)532、533、535の情報
内容も、同様に、それぞれの対応Iピクチャ情報の最初
の情報が記録されているトランスポートパケットに対応
したタイムスタンプ87f、183d、298gの値が
記録される。
【0145】図4に示した例えばユーザ定義セル#11
・294に対する該当セルの開始時間および/または該
当セルの終了時間の情報は、図3(f)のユーザ定義P
GC情報テーブル234内に記録されている。この場合
に、図7のBピクチャ情報524から再生したい場合に
は、該当セルの開始時間としてタイムスタンプ41dを
設定することができる。このように、該当セルの開始時
間あるいは該当セルの終了時間の情報は、Iピクチャ位
置に関わりなく任意のタイムスタンプ情報で設定でき
る。
【0146】一方、この実施の形態におけるストリーム
オブジェクトの開始/終了時刻は、Iピクチャ位置を意
識して設定される。すなわち、図3(h)および図7
(d)に示したストリームオブジェクト一般情報251
の情報内容としては、図7(c)に示すように、録画開
始時間を示す記録時間(SOB_REC_TM)541
と、ストリームオブジェクト開始時間(SOB_S_A
PAT)542と、ストリームオブジェクト終了時間
(SOB_E_APAT)543が記録されている。
【0147】このストリームオブジェクト開始時間(S
OB_S_APAT)542は、必ず、Iピクチャ情報
521の先頭が記録されているトランスポートパケット
1aに対応したタイムスタンプ1aの値に設定される必
要がある。同様に、ストリームオブジェクト終了時間
(SOB_E_APAT)543は、Iピクチャ情報の
直前のトランスポートパケット298gに対応したタイ
ムスタンプ298gの値に設定される必要がある。
【0148】図7のトランスポートパケットがストリー
マ(後述する図11の光ディスク装置415)に記録さ
れるときは、トランスポートパケットの内容はアプリケ
ーションタイムスタンプ(ATS)というタイムスタン
プ付きのパケット(アプリケーションパケット)に移し
替えられる。
【0149】そして、ATS付きアプリケーションパケ
ットの一群(通常10パケット前後)がストリームPE
Sパケット内のアプリケーションパケットエリアに格納
される。
【0150】このストリームPESパケットにパックヘ
ッダを付したものが、1つのストリームパックになる。
ストリームPESパケットは、PESヘッダと、サブス
トリームIDと、アプリケーションヘッダと、アプリケ
ーションヘッダエクステンション(オプション)と、ス
タッフィングバイト(オプション)と、上記ATS付き
アプリケーションパケット群を格納するアプリケーショ
ンパケットエリアとで構成される。
【0151】図8は、図1その他で示されるタイムマッ
プ情報252の設定方法を説明する図である。
【0152】図1(g)あるいは図8(b)に示したよ
うにタイムスタンプ(TMS)およびトランスポートパ
ケット(TP)(またはアプリケーションパケットA
P)を順次詰めて記録してあるストリームデータに対し
て、図8(a)のように例えば2ECCブロック(32
セクタ)毎に区切って、ストリームブロック(SOB
U)#α、#β、#γ、〜#λを構成する。
【0153】ストリームブロック(SOBU)#αの先
頭位置には、タイムスタンプ(TMS)1aが配置され
ている。このタイムスタンプ1aは、SOBU#αの先
頭パケットの到着時間(SOBU_S_APAT)を示
している。このタイムスタンプ1aの値[0]が、SO
BU#αの開始時刻になる。
【0154】他のストリームブロック(SOBU#β〜
SOBU#λ)に対しては、前のセクタから跨って記録
されないという条件の下で、最初に配置されたタイムス
タンプ33a、65a、98a、…321aの値([2
8]、[63]、[98]、[297])が、各ストリ
ームブロック(SOBU#β〜SOBU#λ)の開始時
刻とされる。
【0155】各ストリームブロック、たとえば最後のS
OBU#λの、最終パケットの直前にある最後のタイム
スタンプ300aは、SOBU#λの最終パケットの到
着時間(SOBU_E_APAT)を示している。この
タイムスタンプ300aの値[300]が、SOBU#
λの終了時刻になる。
【0156】なお、最後のSOBU#λの末尾に余白が
生じるときは、この余白は実データのないパディングエ
リア21(図1(k)あるいは図6(h)〜(j)参
照)とされる。
【0157】図8(b)に示すように、各ストリームブ
ロック(SOBU#α〜SOBU#λ)それぞれの開始
時刻を、0、28、63、98、…297とする。これ
らの時刻は、(a)秒単位、(b)フィールドあるいは
フレーム/ピクチャ数(例えばNTSCでは30ピクチ
ャ/秒、60フィールド/秒、PALでは25ピクチャ
/秒、50フィールド/秒)、および(c)27MHz
あるいは90kHzの基準クロックによるカウント数の
うちの、いずれかで表示できる。
【0158】図8(a)(b)の例示では、最初のスト
リームブロック(SOBU#α)の経過時間は[28]
−[0]=[28](有効数2桁)であるが、この経過
時間の表現はもっと粗くても実用性は損なわれないの
で、この経過時間値[28]の1桁目を丸め(切り上
げ)て、[30]としている。
【0159】2番目のストリームブロック(SOBU#
β)の経過時間は、上記丸め計算結果[30]を用いる
と[63]−[30]となるが、同様に1桁目を丸め
(切り上げ)て[40]とする。以下同様に後続ストリ
ームブロック(SOBU#γ〜SOBU#λ)の経過時
間は有効数1桁に丸めた(切り上げた)数値で表現され
る。
【0160】なお、ストリームブロック(SOBU#
λ)以降へはアクセスしないので、図8(c)のよう
に、最後のストリームブロックに対する時間差値をあえ
てブランクにしている。
【0161】以上の丸め計算の結果とタイムマップ情報
252との関係は、図8(c)に示されている。
【0162】ところで、ストリームブロック(SOBU
#λ)以降のストリームブロックは存在しないので、他
のストリームブロックと同様な差分時間計算は行えな
い。そこで、この実施の形態では、最後のストリームブ
ロック(SOBU#λ)だけは、その中で最後に記録さ
れたタイムスタンプの値(図8(b)の例ではタイムス
タンプ300aの値[300])と最後のストリームブ
ロック(SOBU#λ)内で最初に記録されたタイムス
タンプの値(図8(b)の例ではタイムスタンプ321
aの値[297])との間の差分を計算し、切り上げし
た値を時間差値に設定する方法も可能にしている。これ
を図8(d)に示す。
【0163】なお、図8(d)の最後のSOBU#λの
時間差値計算方法は、2つの考え方が可能である。第1
は、最後のタイムスタンプ300a(SOBU#λのS
OBU_E_APAT)の丸める前の値[300]と最
初のタイムスタンプ321aの丸める前の値[297]
を用い、その差分結果[3]を切り上げ丸めして時間差
値[10]を求める方法である。第2は、最後のタイム
スタンプ300aの丸め値[300]と最初のタイムス
タンプ321aの丸め値[300]を用い、その差分結
果[0]に丸め誤差分[10]を加えて時間差値[1
0]を求める方法である。
【0164】第2の方法では、全ての数値の末尾1桁に
ある「0」を取り除いた有効桁数1で数値を纏め、丸め
誤差分を[1]とし、その他の数値の末尾1桁をそれぞ
れ削除して考えることもできる。
【0165】図9は、記録済みのストリームオブジェク
トの一部を部分的に消去した場合において、消去前後
で、ストリームオブジェクト情報およびオリジナルセル
情報がどのように変化するかを説明する図である。
【0166】前述した一連の情報記載方法は、部分消去
されたストリームオブジェクトに対しても適応できる。
図9(k)は部分消去前の状態であり、録画直後のスト
リームオブジェクト(図1(h)その他のSOB#B・
299)に関するストリームデータ構造およびオリジナ
ルセル範囲、ストリームオブジェクト範囲は、図9
(a)〜(e)に示すようになっている。
【0167】以下、実表示範囲としてタイムスタンプ9
7cからタイムスタンプ224kまでの範囲を除いて、
その範囲の前後を部分消去した後の処理を説明する。
【0168】この実施の形態においては、セクタ単位で
部分消去が行なわれる。しかし部分消去後のストリーム
オブジェクトの再生を行った直後に別のストリームオブ
ジェクトの再生を行い、しかもそれらのストリームオブ
ジェクトの繋ぎ目で画面の乱れを生じさせることなくシ
ームレス再生を可能にするには、MPEGビットストリ
ームのGOP境界位置を保持したまま部分削除を行う必
要がある。
【0169】タイムスタンプ97cに対応したトランス
ポートパケット97cの直前のIピクチャ先頭位置が図
7(a)の第2エントリポイント位置532に示すよう
にトランスポートパケット87fに存在するとする。こ
の場合、トランスポートパケット87fを含むセクタN
o.87を残し、その前のセクタ以前の全セクタを部分
消去し、このタイムスタンプ87fの値を部分消去後の
ストリームオブジェクトのストリームオブジェクト開始
時間(SOB_S_APAT)542とする(図9
(l)参照)。
【0170】その結果、たとえば元には32セクタあっ
たストリームブロック#γのサイズが30セクタに減少
する。
【0171】同時に、それに対応してタイムマップ情報
252内に記載されるストリームブロック時間差の値
も、たとえば40から30へと減少する。ストリームブ
ロック#δ〜#ηの境界位置は部分消去前後で不変に保
たれるので、その部分に関係したタイムマップ情報25
2内情報は変化しない。
【0172】図7では省略したがIピクチャ先頭位置が
トランスポートパケット225eから始まるとすれば、
トランスポートパケット225dを含む図9(i)のセ
クタNo.225まで残し、それ以降の全セクタを消去
する。
【0173】図9(j)のストリームオブジェクト終了
時間(SOB_E_APAT)543は、上記トランス
ポートパケット225dのタイムスタンプ225dによ
り設定できる。
【0174】部分消去後の該当セルの開始時間(SC_
S_APAT)283/終了時間(SC_E_APA
T)284は、図9(i)に示すように、部分消去の実
指定範囲に合わせて、タイムスタンプ97c、タイムス
タンプ224kとされる。
【0175】このような方法でタイムマップ情報(ある
いはストリームオブジェクト情報SOBI/オリジナル
セル情報SCI)が作成される所にこの実施の形態の特
徴がある。
【0176】なお、部分消去前後で開始時間および/ま
たは終了時間は変化するが、SOBUサイズは不変(た
とえば32セクタ分64kバイト一定)に保たれる。
【0177】部分消去時はSOBU単位の消去を行なう
ことも可能であり、この場合は、オリジナルセル内で最
初の(または最後の)タイムスタンプTMSは、必ず、
SOB内最初の(または最後の)SOBU内に含まれる
ようになる。
【0178】図10は、図5その他に示されるストリー
ムパックのデータ構造を説明する図である。
【0179】各ストリームパックは、図10(d)に示
すようなデータ構造を持っている。すなわち、14バイ
トのパックヘッダ11と、6バイトのPESヘッダ60
1と、1バイトのサブストリームIDと、9バイトのア
プリケーションヘッダと、必要に応じて用いられるオプ
ションのアプリケーションヘッダエクステンションと、
必要に応じて用いられるオプションのスタッフィングバ
イトと、アプリケーションタイムスタンプATSが付さ
れたアプリケーションパケットを1以上含むアプリケー
ションパケット群とで、1つのストリームパックが構成
される(図6(f)参照)。
【0180】パックヘッダ11は、図10(g)に示す
ように、パック開始コードの情報、システムクロックリ
ファレンス(SCR)ベースの情報、SCRエクステン
ションの情報、プログラム多重化レートの情報、パック
スタッフィング長の情報等を含んでいる。SCRベース
は32ビットで構成され、その32ビット目はゼロとさ
れる。また、プログラム多重化レートとしては、たとえ
ば10.08Mbpsが採用される。
【0181】PESヘッダは、図8(f)に示すよう
に、パケット開始コードプリフィックスの情報、ストリ
ームID(プライベートストリーム2)の情報、PES
パケット長の情報を含んでいる。
【0182】また、サブストリームIDは、図8(f)
に示すように、ストリーム記録データを特定する内容を
持つ。具体的には、サブストリームID=”00000
010b”によって、そのストリームパックに格納され
たデータがストリーム記録データであることが示され
る。このストリームIDが”10111110b”のと
きは、そのストリームパックがパディングパケット(図
6(g)参照)に用いられるものであることが示され
る。
【0183】図10(d)のアプリケーションヘッダ
は、図10(c)に示すように、バージョン情報、アプ
リケーションパケット数AP_Ns、先頭アプリケーシ
ョンパケットのタイムスタンプ位置FIRST_AP_
OFFSET、エクステンションヘッダ情報EXTEN
SION_HEADER_IFO、サービスID等を含
んでいる。
【0184】ここで、バージョンには、アプリケーショ
ンヘッダフォーマットのバージョン番号が記述される。
【0185】アプリケーションヘッダのAP_Nsは、
該当ストリームパック内で開始するアプリケーションパ
ケットの数を記述したものである。該当ストリームパッ
ク内にATSの先頭バイトが格納されているときは、こ
のストリームパック内でアプリケーションパケットが開
始すると見なすことができる。
【0186】FIRST_AP_OFFSETには、該
当ストリームパケット内で開始される最初のアプリケー
ションパケットのタイムスタンプ位置が、このストリー
ムパケットの最初のバイトからの相対値として、バイト
単位で、記述される。もしストリームパケット内で開始
するアプリケーションパケットがないときは、FIRS
T_AP_OFFSETには「0」が記述される。
【0187】EXTENSION_HEADER_IN
FOには、該当ストリームパケット内にアプリケーショ
ンヘッダエクステンションおよび/またはスタッフィン
グバイトが存在するか否かが、記述される。
【0188】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が00bの場合は、アプリケーションヘッダ
の後にアプリケーションヘッダエクステンションもスタ
ッフィングバイトも存在しないことが示される。
【0189】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が10bの場合は、アプリケーションヘッダ
の後にアプリケーションヘッダエクステンションがある
が、スタッフィングバイトは存在しないことが示され
る。
【0190】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が11bの場合は、アプリケーションヘッダ
の後にアプリケーションヘッダエクステンションが存在
し、かつアプリケーションヘッダエクステンションの後
にスタッフィングバイトも存在することが示される。
【0191】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が01bとなることは禁止されている。
【0192】アプリケーションパケットエリアの前のス
タッフィングバイト(オプション)は、「EXTENS
ION_HEADER_INFO=11b」によりアク
ティブになる。こうすることで、アプリケーションヘッ
ダエクステンション内のバイト数と、アプリケーション
パケットエリア内に格納できるアプリケーションパケッ
ト数との間に矛盾が生じた場合に「パッキングパラドク
ス」が起きるのを防止できる。
【0193】SERVICE_IDには、ストリームを
生成するサービスのIDが記述される。このサービスが
未知のものであれば、SERVICE_IDに0x00
00が記述される。
【0194】図10(c)のFIRST_AP_OFF
SETは、図10(b)あるいは図1(a)のファース
トアクセスポイント56に相当する。このファーストア
クセスポイント56は、図10(a)に示すように、パ
ックヘッダ(またはアプリケーションヘッダ)内の検索
情報42(図1(b)参照)内に格納される。
【0195】図10(d)のスタッフィングバイトおよ
びアプリケーションパケット群は、図6(f)で示した
ように、アプリケーションパケットエリアを構成してい
る。このアプリケーションパケットエリアの先頭に部分
アプリケーションパケットが記録される。その後に、ア
プリケーションタイムスタンプATSとアプリケーショ
ンパケットとのペアが複数ペア、シーケンシャルに記録
される。そして、図5(h)で示したように、アプリケ
ーションパケットエリアの末尾に、部分アプリケーショ
ンパケット(または予約バイトのスタッフィングエリ
ア)が記録される。
【0196】別の言い方をすると、アプリケーションパ
ケットエリアの開始位置には、部分アプリケーションパ
ケットが存在でき、アプリケーションパケットエリアの
終了位置には、部分アプリケーションパケットあるいは
予約されたバイト数のスタッフィングエリアが存在でき
る。
【0197】各アプリケーションパケットの前に配置さ
れたアプリケーションタイムスタンプ(ATS)は、3
2ビット(4バイト)で構成される。このATSは、2
つの部分、すなわち基本部分と拡張部分に分けられる。
基本部分は90kHzユニット値と呼ばれる部分であ
り、拡張部分は27MHzで測った細かい値(less sig
nificant value)を示す。
【0198】図10(d)において、アプリケーション
ヘッダエクステンションは、アプリケーションパケット
〜アプリケーションパケット間で異なり得る情報を格納
するのに用いることができる。このような情報は、必ず
しも全てのアプリケーションに必要なものではない。そ
れゆえ、アプリケーションヘッダのデータフィールド
は、ストリームデータエリア内にオプションのアプリケ
ーションヘッダエクステンションが存在することを(前
述したEXTENSION_HEADER_INFOに
おいて)記述できるように定義されいる。
【0199】ストリームの記録時において、最初のアプ
リケーションパケットのアプリケーションタイムスタン
プATSの先頭バイトは、ストリームオブジェクトSO
Bの始まりにおける最初のストリームパケット内のアプ
リケーションパケットエリアの開始位置に、アラインさ
れている必要がある。
【0200】一方、SOB内のその後のストリームパケ
ットについては、隣接ストリームパケット境界で、アプ
リケーションパケットが分割(スプリット)されてもよ
い。
【0201】図1(g)に示した2つのトランスポート
パケット1k、あるいは図5(h)(i)に示した部分
アプリケーションパケットは、この分割(スプリット)
により生じたアプリケーションパケットを示している。
【0202】ストリームパケット内で開始される最初の
アプリケーションタイムスタンプのバイトオフセット、
およびそのストリームパケット内で開始されるアプリケ
ーションパケットの数は、そのアプリケーションヘッダ
に記述される。こうすることにより、あるストリームパ
ケット内において、最初のアプリケーションタイムスタ
ンプの前および最後のアプリケーションパケットの後に
おけるスタッフィングが、自動的に行われる。
【0203】すなわち、上記自動化メカニズムにより、
「アプリケーションが自分でスタッフィングを行なう」
ことが実現される。この自動スタッフィングにより、ス
トリームパケットは常に必要な長さを持つことになる。
【0204】アプリケーションヘッダエクステンション
(オプション)はエントリのリストからなる。ここに
は、該当ストリームパケット内で開始する各アプリケー
ションパケットに対する1バイト長の1エントリがあ
る。これらエントリのバイトは、アプリケーションパケ
ット毎に異なり得る情報を格納するのに利用できる。
【0205】なお、1バイトのアプリケーションヘッダ
エクステンション(オプション)には、図10(e)に
示すように、1ビットのAU_STARTと、1ビット
のAU_ENDと、2ビットのCOPYRIGHTとが
記述される。
【0206】AU_STARTが”1”にセットされる
と、関連アプリケーションパケットが、ストリーム内に
ランダムアクセスエントリポイント(ランダムアクセス
ユニットの開始)を含むことが示される。AU_END
が”1”にセットされると、関連アプリケーションパケ
ットがランダムアクセスユニットの最終パケットである
ことが示される。COPYRIGHTには、関連アプリ
ケーションパケットの著作権の状態が記述される。
【0207】図10のパケット構造は、該当ストリーム
オブジェクト(SOB)の最終セクタ以外に適用できる
が、その最終セクタには必ずしも適用されない。最終セ
クタに対しては、図6(i)(j)のパケット構造が適
用される。
【0208】図11は、この発明の一実施の形態に係る
ストリームデータ記録再生システム(光ディスク装置/
ストリーマ、STB装置)の構成を説明する図である。
この実施の形態では、情報記憶媒体201として、DV
D−RAMディスクのような記録/再生可能光ディスク
を想定している。
【0209】以下、図11を用いて、この発明の一実施
の形態に係るストリームデータ記録再生装置の内部構造
を説明する。
【0210】このストリームデータ記録再生装置は、光
ディスク装置415、STB装置416およびその周辺
機器から構成される。
【0211】周辺機器としては、ビデオミキシング部4
05、フレームメモリ部406、外部スピーカ433、
パーソナルコンピュータ(PC)435、モニタTV4
37、D/Aコンバータ432、436、I/F部43
1、434等がある。
【0212】光ディスク装置415は、ディスクドライ
ブを含む記録再生部409と、記録再生部409へのス
トリームデータ(あるいは記録再生部409からのスト
リームデータ)を処理するデータプロセサ部(以下D−
PRO部と略記する)410と、D−PRO部410か
らオーバーフローしてきたストリームデータを一時記憶
する一時記憶部411と、記録再生部409およびD−
PRO部410の動作を制御する光ディスク装置制御部
412とを備えている。
【0213】光ディスク装置415はさらに、STB装
置416からIEEE1394等を介して送られてきた
ストリームデータを受ける(あるいはIEEE1394
等を介してSTB装置416へストリームデータを送
る)データ転送インターフェース部414と、データ転
送インターフェース部414で受けたストリームデータ
を情報記憶媒体(RAMディスク)201に記録する信
号形式に変換する(あるいは媒体201から再生された
ストリームデータをIEEE1394等の信号形式に変
換する)フォーマッタ/デフォーマッタ部413とを備
えている。
【0214】データ転送インターフェース部414のI
EEE1394受信側は、基準クロック発生器(システ
ムタイムカウンタSTC)440のタイムカウント値に
基づいて、ストリームデータ転送開始からの時間を読み
込む。
【0215】上記時間情報に基づいて、ストリームデー
タをストリームブロック毎(あるいはSOBU毎)に切
り分ける区切り情報が作成されるとともに、この区切り
情報に対応したセルの切り分け情報およびプログラムの
切り分け情報、さらにはPGCの切り分け情報が作成さ
れる。
【0216】フォーマッタ/デフォーマッタ部413
は、STB装置416から送られてきたストリームデー
タをストリームパックの列(図5(j)等参照)に変換
し、変換されたストリームパック列をD−PRO部41
0へ入力する。入力されたストリームパックは、セクタ
と同じ2048バイトの一定サイズを持っている。D−
PRO部410は、入力されたストリームパックを16
セクタ毎にまとめてECCブロックにして、記録再生部
409へ送る。
【0217】ここで、記録再生部409において媒体2
01への記録準備ができていない場合には、D−PRO
部410は、記録データを一時記憶部411に転送して
一時保存し、記録再生部409においてデータ記録準備
ができるまで待つ。
【0218】記録再生部409において記録準備ができ
た段階で、D−PRO部410は、一時記憶部411に
保存されたデータを記録再生部409に転送する。これ
により、媒体201への記録が開始される。一時記憶部
411に保存されたデータの記録が済むと、その続きの
データはフォーマッタ/デフォーマッタ部413からD
−PRO部410へシームレスに転送されるようになっ
ている。ここで、一時記憶部411は、高速アクセス可
能で数分以上の記録データを保持できるようにするた
め、大容量メモリを想定している。
【0219】なお、フォーマッタ/デフォーマッタ部4
13を介して記録ビットストリームに付されるタイムス
タンプ情報は、基準クロック発生器(STC)440か
ら得ることができる。また、フォーマッタ/デフォーマ
ッタ部413を介して再生ビットストリームから取り出
されたタイムスタンプ情報(SCR)は、STC440
にセットすることができる。
【0220】情報記憶媒体201に記録されたストリー
ムデータ内のパックヘッダには、基準クロック(システ
ムクロックリファレンスSCR)が記録されている。こ
の媒体201に記録されたストリームデータ(SOBま
たはSOBU)を再生する場合において、基準クロック
発生器(STC)440は、媒体201から再生された
基準クロック(SCR)に適合される(SCRの値がS
TC440にセットされる)。
【0221】つまり、SOBあるいはSOBUのデータ
を再生するために、ストリーマ(光ディスク装置41
5)内の基準クロック(STC440)を、再生が開始
される最初のストリームパック内に記述されたシステム
クロックリファレンスSCRに合わせる。その後は、S
TC440のカウントアップが自動的に行われる。
【0222】STB部416は、衛星アンテナ421で
受信したデジタル放送電波の内容を復調し、1以上の番
組が多重化された復調データ(ストリームデータ)を提
供するデモジュレータ422と、デモジュレータ422
で復調されたデータから(ユーザが希望する)特定番組
の情報(図5を例に採れば、番組2のトランスポートパ
ケット)を選択する受信情報セレクタ部423とを備え
ている。
【0223】受信情報セレクタ部423で選択された特
定番組の情報(トランスポートパケット)を情報記憶媒
体201に記録する場合は、STB制御部404の指示
にしたがい、セレクタ部423は特定番組のトランスポ
ートパケットだけを含むストリームデータを、データ転
送インターフェイス部420を介して、IEEE139
4転送により、光ディスク装置415のデータ転送イン
ターフェイス部414に送る。
【0224】光ディスク装置415内のデータ転送イン
ターフェイス部414では、IEEE1394で転送さ
れてきたストリームデータが図5(d)の形に一旦戻さ
れ、図5(d)の形のタイムスタンプとトランスポート
パケットの組が、情報記憶媒体201上に順次詰めて記
録される。
【0225】受信情報セレクタ部423で選択された特
定番組の情報(トランスポートパケット)を記録するこ
となく単に視聴するだけの場合は、STB制御部404
の指示にしたがい、セレクタ部423は特定番組のトラ
ンスポートパケットだけを含むストリームデータを、デ
コーダ部402の多重化情報分離部425に送る。
【0226】一方、情報記憶媒体201に記録された番
組を再生する場合、IEEE1394のシリアルバスを
介して光ディスク装置415からSTB装置416に送
られてきたストリームデータは、セレクタ部423を介
してデコーダ部402の多重化情報分離部425に送ら
れる。
【0227】多重化情報分離部425は、セレクタ部4
23から送られてきたストリームデータに含まれる各種
パケット(ビデオパケット、オーディオパケット、サブ
ピクチャパケット)を、内部メモリ部426上で、各パ
ケットのIDにより区分けする。そして、区分けされた
パケットを、それぞれ該当するデコード部(ビデオデコ
ード部428、サブピクチャデコード部429、オーデ
ィオデコード部430に分配する。
【0228】ビデオデコード部428は、多重化情報分
離部425から送られてきた(MPEGエンコードされ
た)ビデオパケットをデコードして、動画データを生成
する。その際、MPEGビデオデータ中のIピクチャか
ら記録内容を代表する縮小画像(サムネールピクチャ)
を生成する機能を持たせるために、ビデオデコード部4
28は、代表画像(サムネール)生成部439を内蔵し
ている。
【0229】ビデオデコード部428でデコードされた
動画(および/または生成部439で生成された代表画
像)と、サブピクチャデコード部429でデコードされ
たサブピクチャ(字幕、メニュー等の情報)と、オーデ
ィオデコード部430でデコードされた音声とは、ビデ
オプロセサ部438を介してビデオミキシング部405
へ送出される。
【0230】ビデオミキシング部405は、フレームメ
モリ部406を利用して、動画に字幕等を重ねたデジタ
ル映像を作り出す。このデジタル映像は、D/A変換器
436を介してアナログ映像化され、モニタTV437
に送られる。
【0231】また、ビデオミキシング部405からのデ
ジタル映像は、I/F部434およびIEEE194等
の信号ラインを介して、パーソナルコンピュータ435
等に取り込むことができるようになっている。
【0232】一方、オーディオデコード部430でデコ
ードされたデジタルオーディオ情報は、D/A変換器4
32および図示しないオーディオアンプを介して、外部
スピーカ433に送られる。また、デコードされたオー
ディオ情報は、I/F部431を介して外部にデジタル
出力される。
【0233】なお、STB装置416内の動作タイミン
グは、システムタイムカウンタ(STC)部424から
のクロックにより決定される。
【0234】上述したSTB制御部404による指示等
(STB装置416の内部構成各々の動作制御)は、プ
ログラムメモリ部404aに格納された制御プログラム
により実行される。その際、STB制御部404による
制御過程においてワークメモリ部407が適宜利用され
る。
【0235】このSTB制御部404およびデコーダ部
402を含めSTB装置416の内部動作のタイミング
は、STC部424からのクロックで規制できる。ま
た、光ディスク装置415のSTC440とSTB装置
416のSTC部424を同期させることで、光ディス
ク装置415およびSTB装置416を含めたストリー
マシステム全体の動作タイミングを規制できる。
【0236】STC440とSTC部424を同期させ
る方法としては、データ転送インターフェース部414
とデータ転送インターフェース部420との間で受け渡
されるストリームデータ中の基準クロック(SCR)に
より、STC440およびSTC部424をセットする
方法がある。
【0237】図11の光ディスク装置415(ストリー
マ)では、タイムスタンプとトランスポートパケットと
の組(図5(h)(i))がそのままの形で情報記憶媒
体201上に記録される。
【0238】ユーザが例えば図5(c)の第2の番組を
情報記憶媒体(図3(a)の201)に記録しようとす
る場合には、図11に示すSTB装置416内の受信情
報セレクタ部423において、番組2のトランスポート
パケットb、eのみが抽出される。そのとき、STB装
置416では、図5(d)に示すように、各トランスポ
ートパケットb522、e525を受信した時刻情報が
タイムスタンプ331、332の形で付加される。
【0239】その後、IEEE1394の転送方式を用
いて図11のフォーマッタ/デフォーマッタ部413に
データを転送する場合には、図5(e)に示すように、
タイムスタンプとトランスポートパケットの組が細かく
分割されて転送されることになる。
【0240】図11のフォーマッタ/デフォーマッタ部
413では、STB装置416からIEEE1394で
転送されてきたストリームデータが、図5(d)の形
(図1(g)の形に相当)に一旦戻される。そして、図
5(d)の形式のビットストリーム(図5(j)のスト
リームパック列)が、情報記憶媒体201に記録され
る。具体的には、この発明の一実施の形態においては、
各セクタの先頭には、システムクロック情報などが記録
されたパックヘッダとPESヘッダが配置される(図5
(j)等参照)。
【0241】データエリア(図1(f))には複数のタ
イムスタンプおよびトランスポートパケット(図1
(g))が逐次詰め込まれるが、1個のトランスポート
パケット(図1(g)ではパケット1k;図5(d)で
は番組2のパケットb)が複数のセクタ(図1(e)で
はNo.1とNo.2;図5(h)(i)では部分パケ
ット)に跨って記録されことも可能になっている。ここ
に特徴の1つがある。
【0242】この特徴を生かしたデータ構造を用いるこ
とにより、セクタサイズ(例えば2048バイト)より
も大きなサイズを持つパケットを記録することができ
る。この点について、さらに説明する。
【0243】デジタル放送では図5(c)に示すように
トランスポートストリームと呼ばれるマルチプログラム
対応の多重・分離方式を採用しており、1個のトランス
ポートパケットb・522のサイズが188バイト(ま
たは183バイト)の場合が多い。前述したように1セ
クタサイズは2048バイトであり、各種ヘッダサイズ
を差し引いても1個のデータエリア(図1(f))内に
はデジタル放送用のトランスポートパケットが10個前
後記録できる。それに対して、ISDNなどのデジタル
通信網では1パケットサイズが4096バイトある大き
なロングパケットが転送される場合がある。
【0244】デジタル放送などのように1個のデータエ
リア(図1(f))内に複数個のトランスポートパケッ
トを記録するだけでなく、ロングパケットのようにパケ
ットサイズの大きなパケットの場合でも記録できるよ
う、前記特徴を生かしたデータ構造(1パケットのデー
タを複数パケットに跨って記録できる特徴)を用いるこ
とにより、1個のパケットを複数のデータエリアに連続
して跨るように記録する。そうすれば、デジタル放送用
のトランスポートパケットやデジタル通信用のロングパ
ケットなどは、パケットサイズに依ることなく、全ての
パケットをストリームブロック内に端数なく記録するこ
とができる。
【0245】図11の装置構成を機能別にみると、ST
B装置416内は、「受信時刻管理部」と、「ストリー
ムデータ内容解析部」と、「ストリームデータ転送部」
と、「時間関連情報生成部」とに分割/分類できる。
【0246】ここで、「受信時刻管理部」は、デモジュ
レータ(復調部)422、受信情報セレクタ部423、
多重化情報分離部425、STB制御部404等で構成
される。この「受信時刻管理部」は、衛星アンテナ42
1でデジタルTV放送を受信し、受信した放送情報内の
各トランスポートパケット毎の受信時刻を記録する。
【0247】「ストリームデータ内容解析部」は、多重
化情報分離部425、STB制御部404等で構成され
る。この「ストリームデータ内容解析部」は、受信した
ストリームデータの中身を解析し、I,B,Pの各ピク
チャ位置および/またはPTS値を抽出する。
【0248】「ストリームデータ転送部」は、多重化情
報分離部425、受信情報セレクタ部423、STB制
御部404、データ転送インターフェース部420等で
構成される。この「ストリームデータ転送部」は、各ト
ランスポートパケット毎の差分受信時刻間隔を保持した
ままストリームデータを光ディスク装置415へ転送す
る。
【0249】「時間関連情報生成部」は、多重化情報分
離部425、STB制御部404、データ転送インター
フェース部420等で構成される。この「時間関連情報
生成部」は、「受信時刻管理部」で記録した受信時刻
(タイムスタンプ)情報と「ストリームデータ内容解析
部」で抽出した表示時刻情報(PTS値および/または
フィールド数)との間の関係情報を作成する。
【0250】次に、図11の装置におけるストリームデ
ータ録画時の処理について説明する。図5(c)に示す
ように、デジタル放送では1個のトランスポンダ内に複
数番組情報が時分割多重化されている。その情報に対し
て受信情報セレクター部423内で図5(d)に示すよ
うに特定番組のみのトランスポートパケットを抽出す
る。
【0251】前記「受信時刻管理部」では、必要な番組
情報を多重化情報分離部425内のメモリ部426内に
一時保管すると同時に各トランスポートパケット毎の受
信時刻を測定し、その値を図5(d)のようにタイムス
タンプとして各トランスポートパケット毎に付加する。
この付加したタイムスタンプ情報はメモリ部426内に
記録される。
【0252】前記「ストリームデータ内容解析部」で
は、メモリ部426内に記録されたトランスポートパケ
ット内の情報が解析される。具体的には、トランスポー
トパケット列から、各ピクチャ境界位置の切り出しと、
再生タイムスタンプ(PTS)情報の抽出が行なわれ
る。各ピクチャ境界位置の切り出し方法は前述したよう
に2通り存在し、ストリームデータ内容に応じて選択す
る。同様にピクチャヘッダ情報41内にあるPTS情報
53を抽出する。次にメモリ部426に一時保管された
ストリームデータを情報記憶媒体201上に記録する。
【0253】STB装置416から再生開始位置として
タイムスタンプ値が指定された場合、対応するストリー
ムブロックを算出するための情報がタイムマップ情報2
52である。このタイムマップ情報252は、図3
(e)〜(h)に示すように、ストリームデータに対す
る管理情報記録領域であるSTREAM.IFO105
内のストリームオブジェクト情報243の一部として記
録されている。
【0254】図3(i)に示すように、タイムマップ情
報252内には各ストリームブロック毎のタイムスタン
プ差分時間情報しか記録されていない。従って、各スト
リームオブジェクト情報242、243毎にタイムマッ
プ情報252内の各ストリームブロックの時間差の値を
逐次加算し、その逐次加算値がSTB装置416側で指
定したタイムスタンプ時刻に到達するかどうか比較する
必要がある。その比較結果を元に、STB装置416側
が指定した時刻はどのストリームオブジェクト内の何番
目のストリームブロックの中に含まれるタイムスタンプ
値と一致するかが、割り出される。
【0255】次に、既に情報記憶媒体201上に記録し
てあるストリームデータの部分消去に関する実施例の説
明を行う。
【0256】ストリームデータの記録再生装置では、前
述した部分消去処理はSTB制御部404により制御さ
れ、その中でも特にストリームデータ部分消去制御部と
言う名のシーケンシャルプログラムが中心となり処理実
行が行なわれる。
【0257】図11のSTB制御部404では、部分消
去が行われる前に、ストリームデータに関する管理情報
(STRI)が記載されているSTREAM.IFO1
05の情報が読み込みまれ、ワークRAMメモリ部40
7に一時保管されている。部分消去処理が完了すると、
部分消去対象のセクタが図2のSTREAM.VRO
(またはSR_TRANS.SRO)106から外され
る。その後、管理情報(SOBIおよびSCIを含むS
TRI)が図9(l)に示した内容に変更され、図2の
STREAM.IFO105内のデータが書き替えられ
る。
【0258】次に、ストリームオブジェクト内の再生開
始したいストリームデータへのアクセス方法として、
「MPEG方式による映像圧縮に対応し、デコーダによ
るデコードタイミングを意識した」アクセス方法につい
て説明する。
【0259】この発明の実施の形態では、STB装置4
16からアイソクロナス・モードでストリームデータが
転送されると同時に、リアルタイムでIピクチャ情報が
転送され、その情報が図1(a)のようにストリームデ
ータを記録するSTREAM.VRO106ファイル内
に記録される。また、この発明の実施の形態では、この
情報は、ストリームデータの管理情報が記録されている
STREAM.IFO105内にも記録される。
【0260】図11に示すSTB装置416側で、例え
ば図7のBピクチャ情報504を再生表示したい場合に
は、その直前に存在するIピクチャ情報501の先頭に
位置するトランスポートパケット1aに対応したタイム
スタンプ1aの値を、光ディスク装置415に通知す
る。
【0261】光ディスク装置415では、図1あるいは
図3に示した構造を有するタイムマップ情報252の情
報を用いて再生開始するセクタ位置を割り出し、情報記
憶媒体201上の所定位置へアクセスし、再生したいス
トリームデータをSTB装置416へ転送する。する
と、STB装置416のデコーダ部402では、Iピク
チャ情報501からデコードを開始し、指定されたBピ
クチャ情報504から表示を開始する。
【0262】Bピクチャ情報504の開始情報が記録さ
れているトランスポートパケット41d(図7)には、
図5(a)(b)に示すように、そのトランスポートパ
ケットヘッダ311内に表示開始時刻を示す再生タイム
スタンプ(プレゼンテーションタイムスタンプ)PTS
305の情報が記録されている。デコーダ部402で
は、このPTS305を読み取って、再生開始時刻を設
定する。
【0263】図11のデコーダ部402でIピクチャ位
置を抽出する方法に付いて前述した。しかしデジタルT
V放送局によっては送信の段階で各ピクチャ位置情報を
送信する場合もある。送信の段階で既に記録されている
各ピクチャ位置情報について、以下に説明する。
【0264】この発明の実施の形態では、部分消去後の
ストリームデータに対しても初期記録時に設定したスト
リームブロック境界位置を不変に保つとともに、部分消
去部分を境界として残存部分を新たなストリームオブジ
ェクトに定義し直すようにしている。この場合、ストリ
ームオブジェクト内の最初と最後のストリームブロック
のサイズが他のストリームブロックのサイズより小さく
なることがある。そのため、図1(l)あるいは図3
(i)に示すようにタイムマップ情報252では個々の
ストリームブロックサイズ情報も記録してある。
【0265】この実施の形態においては、上記に限ら
ず、例えば最初と最後のストリームブロックサイズ情報
のみ持ち、他にはそれ以外の共通のストリームブロック
サイズ情報のみ記録することも可能である。
【0266】図12は、図11のシステムによりビット
ストリームの情報記録を行なう場合において、アプリケ
ーションパケットとストリームオブジェクトとの位置合
わせ、およびストリームオブジェクト末尾のパディング
処理がどのように行われるかを説明するフローチャート
図である。
【0267】図11の光ディスク装置(ストリーマ)4
15において、記録するビットストリーム(トランスポ
ートパケットの内容)が、スタッフィングパケット内の
アプリケーションパケットエリアに分配される(ステッ
プST10)。
【0268】最初のアプリケーションパケットのアプリ
ケーションタイムスタンプ(ATS)の先頭バイト(こ
れをAとする)と、ビットストリームが記録されるスト
リームオブジェクト(SOB)の開始部分にくる最初の
ストリームパケット内のアプリケーションパケットエリ
アの開始部分(これをBとする)とが比較される(ステ
ップST12)。
【0269】ATSの先頭バイト(A)と最初のストリ
ームパケット内のアプリケーションパケットエリアの開
始部分(B)とが一致しないときは(ステップST14
ノー)、たとえば必要バイト数のスタッフィングバイト
をストリームパケット内に設けて、先頭バイト(A)と
開始部分(B)とを一致(アライン)させる(ステップ
ST16)。
【0270】ATSの先頭バイト(A)と最初のストリ
ームパケット内のアプリケーションパケットエリアの開
始部分(B)とが一致するとき(ステップST14イエ
ス)、あるいは先頭バイト(A)と開始部分(B)とを
一致(アライン)させたあと、記録するビットストリー
ムの実際のデータを含む最終アプリケーションパケット
(これをCとする)の末尾と、ビットストリームが記録
されるSOBの末尾(これをDとする)との間に、1ス
トリームパケット分(1セクタ分)以上の余白があるか
どうかチェックされる(ステップST18)。
【0271】アプリケーションパケット(C)の末尾と
SOBの末尾(D)との間に1ストリームパケット分
(1セクタ分)以上の余白があるときは(ステップST
18イエス)、この余白は、1つのATSを含む1以上
のスタッフィングパケットで埋められる(ステップST
20)。
【0272】アプリケーションパケット(C)の末尾と
SOBの末尾(D)との間に余白がないとき(ステップ
ST18ノー)、あるいはアプリケーションパケット
(C)の末尾とSOBの末尾(D)との間の余白がスタ
ッフィングパケットで埋められたあと、記録するビット
ストリームの内容を含む1以上のアプリケーションパケ
ット群(適宜スタッフィングパケットあるいはスタッフ
ィングエリアバイトを含み得る)が、情報媒体201に
記録される(ステップST22)。
【0273】その後、記録情報に対応して管理情報(S
TRI)に書き込みが行われる(ステップST24)。
【0274】上記記録ステップST22においては、以
下の処理が適宜行なわれる。
【0275】(10)アプリケーションパケットエリア
の末尾に余白部分があるときは、この余白部分に(タイ
ムスタンプがなく)所定バイト数のスタッフィングエリ
ア(図5(h)または図19(j)のパディングエリア
37)を設ける。
【0276】また、上記記録ステップST22〜ST2
4においては、以下の処理が適宜行なわれる。
【0277】(11)複数のデータユニット(図8
(a)のSOBU#α…#λ)によりストリームデータ
(SOB)を構成し、所定のタイムスタンプ(TMS)
情報が内部に記録されている1以上の前記データパケッ
ト(図8(b)のTP/AP)により各々の前記データ
ユニット(SOBU#α…#λ)を構成し、複数の前記
データユニット(SOBU#α…#λ)のうち、少なく
とも、第1のデータユニット(SOBU#α)内に記録
された第1タイムスタンプ(TMS1a)と、第2のデ
ータユニット(SOBU#β)内に記録された第2タイ
ムスタンプ(TMS33a)との差分に対応した時間差
値(図8(c)(d)の切り上げ丸め値)を、管理領域
(STRIまたはSTREAM.IFO/SR_MAN
GR.IFO)内に記録する。
【0278】(12)ストリームデータ(SOB)に、
1以上のセル(図18)の情報を記録し、管理領域(S
TRIまたはSTREAM.IFO/SR_MANG
R.IFO)に、1以上のセルの集まりを記述したプロ
グラムチェーン(PGC)の情報(図3(f)または図
13のPGCI)を記録し、前記ストリームデータ(S
OB)の記録内容の一部を再生時にスキップする際に、
そのスキップ位置の目印として利用できるエントリポイ
ント(EP)の情報(SC_EPI)を、前記管理情報
(STRI)に記録する。
【0279】(13)管理情報(STRI)に、ストリ
ームデータ(SOB)の記録時間情報(SOB_REC
_TM)、前記ストリームデータ(SOB)の始まり部
分のデータパケット到着時間(SOB_S_APA
T)、および前記ストリームデータ(SOB)の終わり
部分のデータパケット到着時間(SOB_E_APA
T)のうち、少なくとも1つを含むストリームオブジェ
クト一般情報(図7(d)または図15のSOBI_G
I)を書き込む。
【0280】図13は、ストリーマの管理情報(図2ま
たは図3のSTREAM.IFOに対応)の内部データ
構造を説明する図である。
【0281】図2あるいは図3(e)に示した管理情報
(ナビゲーションデータ)であるSTREAM.IFO
(SR_MANGR.IFO)105は、図13に示す
ように、ストリーマ情報STRIを含んでいる。
【0282】このストリーマ情報STRIは、図3
(f)あるいは図13に示すように、ストリーマビデオ
マネージャ情報STR_VMGIと、ストリームファイ
ル情報テーブルSFITと、オリジナルPGC情報OR
G_PGCI(より一般的に表現すればPGC情報PG
CI#i)と、ユーザ定義PGC情報テーブルUD_P
GCITと、テキストデータマネージャTXTDT_M
Gと、アプリケーションプライベートデータマネージャ
APDT_MGとで、構成されている。
【0283】ストリーマビデオマネージャ情報STR_
VMGIは、図13に示すように、STRI、STR_
VMGIに関する管理情報等が記述されたビデオマネー
ジャ情報管理情報VTSI_MATと、ストリーム内の
プレイリストをサーチするためのサーチポインタが記述
されたプレイリストサーチポインタテーブル(PL_S
RPT)とを含んでいる。
【0284】ここで、プレイリストとは、プログラムの
一部のリストである。このプレイリストにより、(プロ
グラムの内容に対して)任意の再生シーケンスをユーザ
が定義できる。
【0285】ストリームファイル情報テーブルSFIT
は、ストリーマ動作に直接関係する全てのナビゲーショ
ンデータを含むものである。ストリームファイル情報テ
ーブルSFITの詳細については、図15を参照して後
述する。
【0286】オリジナルPGC情報ORG_PGCI
は、オリジナルPGC(ORG_PGC)に関する情報
を記述した部分である。ORG_PGCはプログラムセ
ットを記述したナビゲーションデータを示す。ORG_
PGCはプログラムの連なり(チェーン)であり、図2
または後述する図18の「.SRO」ファイル(図2で
はSR_TRANS.SRO106)内に記録されたス
トリームデータを含む。
【0287】ここで、プログラムセットとは、情報記憶
媒体201の記録内容全体(全てのプログラム)を示す
ものである。プログラムセットの再生においては、任意
のプログラムが編集されオリジナル記録に対してその再
生順序が変更されている場合を除き、再生順序としては
そのプログラムの記録順序と同じ再生順序が用いられ
る。このプログラムセットは、オリジナルPGC(OR
G_PGC)と呼ばれるデータ構造に対応している。
【0288】また、プログラムは、ユーザにより認識さ
れあるいはユーザにより定義されるところの、記録内容
の論理単位である。プログラムセット中のプログラム
は、1以上のオリジナルセルにより構成される。プログ
ラムはオリジナルPGC内でのみ定義されるものであ
る。
【0289】さらに、セルは、プログラムの一部を示す
データ構造である。オリジナルPGC内のセルは「オリ
ジナルセル」と呼ばれ、後述するユーザ定義PGC内の
セルは「ユーザ定義セル」と呼ばれる。
【0290】プログラムセット内の各々のプログラム
は、少なくとも1個のオリジナルセルで構成される。ま
た、各々のプレイリスト中のプログラムの一部それぞれ
は、少なくとも1個のユーザ定義セルで構成される。
【0291】一方、ストリーマでは、ストリームセル
(SC)だけが定義される。各ストリームセルは、記録
されたビットストリームの一部を参照するものである。
この発明の実施の形態においては、特に断り無く「セ
ル」と述べた場合は、「ストリームセル」のことを意味
している。
【0292】なお、プログラムチェーン(PGC)と
は、上位概念的な単位を示す。オリジナルPGCでは、
PGCはプログラムセットに対応したプログラムの連な
り(チェーン)を指す。また、ユーザ定義PGCでは、
PGCはプレイリストに対応するプログラムの一部の連
なり(チェーン)を指す。
【0293】また、プログラムの一部のチェーンを指す
ユーザ定義PGCは、ナビゲーションデータだけを含
む。そして、各プログラムの一部が、オリジナルPGC
に属するストリームデータを参照するようになってい
る。
【0294】図13のユーザ定義PGC情報テーブルU
D_PGCITは、ユーザ定義PGC情報テーブル情報
UD_PGCITIと、1以上のユーザ定義PGCサー
チポインタUD_PGC_SRP#nと、1以上のユー
ザ定義PGC情報UD_PGCI#nとを含むことがで
きる。
【0295】ユーザ定義PGC情報テーブル情報UD_
PGCITIは、図示しないが、ユーザ定義PGCサー
チポインタUD_PGC_SRPの数を示すUD_PG
C_SRP_Nsと、ユーザ定義PGC情報テーブルU
D_PGCITの終了アドレスを示すUD_PGCIT
_EAとを含む。
【0296】UD_PGC_SRP_Nsが示すUD_
PGC_SRPの数は、ユーザ定義PGC情報(UD_
PGCI)の数と同じであり、ユーザ定義PGC(UD
_PGC)の数とも同じである。この数は、最大「9
9」まで許されている。
【0297】UD_PGCIT_EAは、該当UD_P
GCITの終了アドレスを、そのUD_PGCITの先
頭バイトからの相対バイト数(F_RBN)で記述した
ものである。
【0298】ここで、F_RBNとは、ファイル内にお
いて、定義されたフィールドの先頭バイトからの相対バ
イト数を示すもので、ゼロから始まる。
【0299】オリジナルPGC情報ORG_PGCIあ
るいはユーザ定義PGC情報テーブルUD_PGCIT
内のユーザ定義PGC情報UD_PGCIを一般的に表
現したPGCI#iについては、図14を参照して後述
する。
【0300】図13のテキストデータマネージャTXT
DT_MGは、補足的なテキスト情報である。このTX
TDT_MGは、図14のプライマリテキスト情報PR
M_TXTIとともに、プレイリストおよびプログラム
内に格納できる。
【0301】図13のアプリケーションプライベートデ
ータマネージャAPDT_Mは、図示しないが、アプリ
ケーションプライベートデータマネージャ一般情報AP
DT_GIと、1以上のAPDTサーチポインタAPD
T_SRP#nと、1以上のAPDTエリアAPADT
A#nとを含むことができる。
【0302】ここで、アプリケーションプライベートデ
ータAPDTとは、ストリーマに接続されたアプリケー
ションデバイスが任意の非リアルタイム情報(リアルタ
イムストリームデータに加えさらに望まれる情報)を格
納できるような概念上のエリアである。
【0303】図14は、PGC情報(図3のORG_P
GCI/UD_PGCITまたは図13のPGCI#
i)の内部データ構造を説明する図である。図14のP
GC情報PGCI#iは、図13のオリジナルPGC情
報ORG_PGCIあるいはユーザ定義PGC情報テー
ブルUD_PGCIT内のユーザ定義PGC情報UD_
PGCIを一般的に表現したものである。
【0304】図14に示すように、PGC情報PGCI
#iは、PGC一般情報PGC_GIと、1以上のプロ
グラム情報PGI#mと、1以上のストリームセル情報
サーチポインタSCI_SRP#nと、1以上のストリ
ームセル情報SCI#nとで構成されている。
【0305】PGC一般情報PGC_GIは、プログラ
ムの数PG_Nsと、ストリームセル情報サーチポイン
タSCI_SRPの数SCI_SRP_Nsとを含んで
いる。
【0306】各プログラム情報PGI(たとえばPGI
#1)は、プログラムタイプPG_TYと、該当プログ
ラム内のセルの数C_Nsと、該当プログラムのプライ
マリテキスト情報PRM_TXTIと、アイテムテキス
トのサーチポインタ番号IT_TXT_SRPNとを含
んでいる。
【0307】ここで、プログラムタイプPG_TYは、
該当プログラムの状態を示す情報を含む。とくに、その
プログラムが誤消去などから保護された状態にあるかど
うかを示すフラグ、すなわちプロテクトフラグを含む。
【0308】このプロテクトフラグが「0b」のときは
該当プログラムは保護されておらず、「1b」のときは
保護された状態にある。
【0309】セルの数C_Nsは、該当プログラム内の
セルの数を示す。PGCの全プログラムおよび全セルの
全体に渡り、セルは、その昇順に従い、プログラムに
(暗黙のうちに)付随している。
【0310】たとえば、PGC内でプログラム#1がC
_Ns=1を持ち、プログラム#2がC_Ns=2を持
つとすれば、そのPGCの最初のストリームセル情報S
CIはプログラム#1に付随するものとなり、第2、第
3のSCIはプログラム#2に付随するものとなる。
【0311】プライマリテキスト情報PRM_TXTI
は、情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)201を
世界中で利用可能とするために、1つの共通キャラクタ
セット(ISO/IEC646:1983(ASCII
コード))を持ったテキスト情報を記述したものであ
る。
【0312】アイテムテキストのサーチポインタ番号I
T_TXT_SRPNは、アイテムテキスト(該当プロ
グラムに対応するテキストデータ)IT_TXTに対す
るサーチポインタ番号を記述したものである。該当プロ
グラムがアイテムテキストを持たないときは、IT_T
XT_SRPNは「0000h」にセットされる。
【0313】各ストリームセル情報サーチポインタSC
I_SRP(たとえばSCI_SRP#1)は、対応ス
トリームセル情報SCIの開始アドレスを示すSCI_
SAを含んでいる。このSCI_SAは、PGCIの先
頭バイトからの相対バイト数(F_RBN)で記述され
る。
【0314】各ストリームセル情報SCI(たとえばS
CI#1)は、ストリームセル一般情報SC_GIと、
1以上のストリームセルエントリポイント情報SC_E
PI#nとで構成される。
【0315】ストリームセル一般情報SC_GIは、仮
消去(テンポラリイレーズ;TE)状態を示すフラグT
Eを含むセルタイプC_TYと、ストリームセルのエン
トリポイント情報の数SC_EPI_Nsと、ストリー
ムオブジェクト番号SOB_Nと、ストリームセル開始
APAT(図9で示したSC_S_APAT)と、スト
リームセル終了APAT(図9で示したSC_E_AP
AT)と、セルが仮消去状態(TE=10b)にあると
きにその仮消去セルの開始APATを示す消去開始AP
AT(ERA_S_APAT)と、セルが仮消去状態
(TE=10b)にあるときにその仮消去セルの終了A
PATを示す消去終了APAT(ERA_E_APA
T)とを含んでいる。
【0316】セルタイプC_TYは、該当ストリームセ
ルの形式およびその仮消去状態を記述するものである。
【0317】すなわち、セルの形式C_TY1=「01
0b」は全てのストリームセルの形式に記述される(こ
のC_TY1=「010b」によりストリームセルとそ
れ以外のセルの区別ができる)。
【0318】一方、フラグTEが「00b」であれば該
当セルは通常の状態にあることが示され、フラグTEが
「01b」あるいは「10b」であれば該当セルは仮消
去の状態にあることが示される。
【0319】フラグTE=「01b」は、該当セル(仮
消去状態にあるセル)が、SOBU内で開始する最初の
アプリケーションパケットの後から開始し、同じSOB
U内の最終アプリケーションパケットの前で終了する場
合を示す。
【0320】また、フラグTE=「10b」は、該当セ
ル(仮消去状態にあるセル)が、少なくとも1つのSO
BU境界(先頭アプリケーションパケットあるいは最終
アプリケーションパケットがそのSOBU内で開始す
る)を含む場合を示す。
【0321】なお、プログラムのプロテクトフラグと、
そのプログラム内のセルのTEフラグとは、同時に設定
できないようになっている。それゆえ、(a)プロテク
ト状態にあるプログラム内のセルは何れも仮消去状態に
設定できず;(b)仮消去状態にあるセルを1以上含む
プログラムはプロテクト状態に設定できない。
【0322】ストリームセルのエントリポイント情報の
数SC_EPI_Nsは、該当ストリームセル情報SC
I内に含まれるストリームセルエントリポイント情報の
数を記述したものである。
【0323】図14の各ストリームセルエントリポイン
ト情報SC_EPI(たとえばSC_EPI#1)は、
2種類(タイプAとタイプB)存在する。
【0324】タイプAのSC_EPIは、エントリポイ
ントタイプEP_TYとエントリポイントのアプリケー
ションパケット到着時間EP_APATとを含む。タイ
プAは、エントリポイントタイプEP_TY1=「00
b」により示される。
【0325】タイプBのSC_EPIは、タイプAのE
P_TYおよびEP_APATの他に、プライマリテキ
スト情報PRM_TXTIを含む。タイプBは、エント
リポイントタイプEP_TY1=「01b」により示さ
れる。
【0326】任意のストリームセルにおいて、記録内容
の一部をスキップする道具として、エントリポイントを
利用することができる。全てのエントリポイントはアプ
リケーションパケット到着時間(APAT)により特定
できる。このAPATにより、どこからデータ出力が開
始されるのかを特定できる。
【0327】ストリームオブジェクト番号SOB_N
は、該当セルが参照するSOBの番号を記述したもので
ある。
【0328】ストリームセル開始APAT(SC_S_
APAT)は、該当セルの開始APATを記述したもの
である。
【0329】ストリームセル終了APAT(SC_E_
APAT)は、該当セルの終了APATを記述したもの
である。
【0330】消去開始APAT(ERA_S_APA
T)は、少なくとも1個のSOBU境界を含む仮消去セ
ル(そのC_TYのTEフィールドが「10b」)にお
いて、この仮消去セルに先頭が含まれる最初のSOBU
内で開始する最初のアプリケーションパケットの到着時
間(APAT)を記述したものである。
【0331】消去終了APAT(ERA_E_APA
T)は、少なくとも1個のSOBU境界を含む仮消去セ
ル(そのC_TYのTEフィールドが「10b」)にお
いて、仮消去セルのすぐ後に続くアプリケーションパケ
ットを含むSOBU内で開始する最初のアプリケーショ
ンパケットの到着時間(APAT)を記述したものであ
る。
【0332】図15は、ストリームファイル情報テーブ
ル(SFIT)の内部データ構造を説明する図である。
【0333】図15に示すように、ストリームファイル
情報テーブルSFITは、ストリームファイル情報テー
ブル情報SFITIと、1以上のストリームオブジェク
トストリーム情報SOB_STI#nと、ストリームフ
ァイル情報SFIとで構成される。
【0334】ストリームファイル情報テーブル情報SF
ITIは、情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)2
01上のストリームファイル情報の数SFI_Nsと、
SFITIに続くストリームオブジェクトストリーム情
報の数SOB_STI_Nsと、SFITの終了アドレ
スSFIT_EAと、SFIの開始アドレスSFI_S
Aとで構成される。
【0335】SFIT_EAは、SFITの先頭バイト
からの相対バイト数(F_RBN)でSFITの終了ア
ドレスを記述したものである。
【0336】また、SFI_SAは、SFITの先頭バ
イトからの相対バイト数(F_RBN)でSFIの開始
アドレスを記述したものである。
【0337】各ストリームオブジェクトストリーム情報
SOB_STIは、3種類のパラメータを含む。各パラ
メータは箇々のビットストリーム記録に対して固有な値
を持つことができる。しかしながら、通常は、多くのビ
ットストリーム記録においてこれらのパラメータセット
は等しいものにできる。それゆえ、SOB_STIは、
ストリームオブジェクト情報(SOBI)のテーブルと
は別のテーブルに格納され、幾つかのストリームオブジ
ェクト(SOB)が同じSOB_STIを共有する(つ
まり同じSOB_STIをポイントする)ことが認めら
れている。したがって、通常は、SOBの数よりもSO
B_STIの数の方が少なくなる。
【0338】図15の各ストリームオブジェクトストリ
ーム情報SOB_STI(たとえばSOB_STI#
1)は、アプリケーションパケットサイズAP_SIZ
と、サービスIDの数SERV_ID_Nsと、サービ
スID(SERV_IDs)と、アプリケーションパケ
ットデバイスユニークID(AP_DEV_UID)と
を含んでいる。
【0339】AP_SIZは、アプリケーションデバイ
スからストリーマへ転送されたビットストリーム内のパ
ケットのバイト長で、アプリケーションパケットサイズ
を記述したものである。
【0340】なお、DVDストリーマではアプリケーシ
ョンパケットサイズは、各ビットストリーム記録におい
て、一定とされている。そのため、各々の中断のない記
録中において、アプリケーションパケットサイズが変化
するようなことがあれば、現在のストリームオブジェク
ト(現SOB)はそこで終了され、新たなストリームオ
ブジェクト(新SOB)が、新たなAP_SIZを伴っ
て開始される。その際、現SOBおよび新SOBの双方
は、オリジナルPGC情報(ORG_PGCI)内の同
じプログラムに属するものとなる。
【0341】SERV_ID_Nsは、後続パラメータ
に含まれるサービスIDの数を記述したものである。
【0342】SERV_IDsは、サービスIDのリス
トを任意の順序で記述したものである。
【0343】AP_DEV_UIDは、記録されたビッ
トストリームを供給したアプリケーションデバイスに固
有の、ユニークなデバイスIDを記述したものである。
【0344】ストリームファイル情報SFIは、図15
に示すように、ストリームファイル一般情報SF_GI
と、1以上のストリームオブジェクト情報(SOB情
報)サーチポインタ(SOBI_SRP)#nと、1以
上のSOB情報(SOBI)#nとで構成されている。
【0345】ストリームファイル一般情報SF_GI
は、SOBIの数SOBI_Nsと、SOBU1個あた
りのセクタ数SOBU_SIZとを含んでいる。
【0346】ここで、SOBU_SIZは、SOBUの
サイズをセクタ数で記述したもので、このサイズは32
(32セクタ=64kバイト)で一定となっている。こ
のことは、各タイムマップ情報(MAPL)内におい
て、最初のエントリが、SOBの最初の32セクタ内に
含まれるアプリケーションパケットに関係していること
を意味する。同様に、2番目のエントリは、次の32セ
クタに含まれるアプリケーションパケットに関係する。
3番目以降のエントリについても以下同様である。
【0347】各SOB情報サーチポインタ(たとえばS
OBI_SRP#1)は、SOBIの開始アドレスSO
BI_SAを含んでいる。このSOBI_SAは、スト
リームファイル情報SFIの先頭バイトから相対バイト
数(F_RBN)でもって関連SOBIの開始アドレス
を記述したものである。
【0348】各SOB情報(たとえばSOBI#1)
は、ストリームオブジェクト一般情報SOB_GIと、
タイムマップ情報MAPLと、アクセスユニットデータ
AUD(オプション)とで構成される。
【0349】ストリームオブジェクト一般情報SOB_
GIは、ストリームオブジェクトのタイプSOB_TY
と、ストリームオブジェクト記録時間SOB_REC_
TMと、ストリームオブジェクトのストリーム情報番号
SOB_STI_Nと、アクセスユニットデータフラグ
AUD_FLAGSと、ストリームオブジェクトの開始
アプリケーションパケット到着時間SOB_S_APA
Tと、ストリームオブジェクトの終了アプリケーション
パケット到着時間SOB_E_APATと、該当ストリ
ームオブジェクトの先頭ストリームオブジェクトユニッ
トSOB_S_SOBUと、タイムマップ情報のエント
リ数MAPL_ENT_Nsとを含んでいる。
【0350】ストリームオブジェクトのタイプSOB_
TYは、仮消去状態(TE状態)を示すビットおよび/
またはコピー世代管理システムのビットを記述できる部
分である。
【0351】ストリームオブジェクト記録時間SOB_
REC_TMは、関連ストリームオブジェクト(SO
B)の記録時間を記述したものである。
【0352】ストリームオブジェクトのストリーム情報
番号SOB_STI_Nは、該当ストリームオブジェク
トに対して有効なSOB_STIのインデックスを記述
したものである。
【0353】アクセスユニットデータフラグAUD_F
LAGSは、該当ストリームオブジェクトに対してアク
セスユニットデータ(AUD)が存在するか否か、また
存在するならどんな種類のアクセスユニットデータなの
かを記述したものである。
【0354】アクセスユニットデータ(AUD)が存在
する場合は、AUD_FLAGSにより、AUDの幾つ
かの特性が記述される。
【0355】アクセスユニットデータ(AUD)自体
は、図15に示すように、アクセスユニット一般情報A
U_GIと、アクセスユニットエンドマップAUEM
と、再生タイムスタンプリストPTSLとで構成され
る。
【0356】アクセスユニット一般情報AU_GIは、
該当SOBに対して記述されたアクセスユニットの数を
示すAU_Nsと、該当SOBに属するSOBUのどれ
がアクセスユニットを含むのかを示すアクセスユニット
開始マップAUSMとを含んでいる。
【0357】アクセスユニットエンドマップAUEM
は、(もし存在するときは)AUSMと同じ長さのビッ
トアレイであり、該当SOBのアクセスユニットに付随
するビットストリームセグメントの終端をどのSOBU
が含むのかを示す。
【0358】再生タイムスタンプリストPTSLは、該
当SOBに属する全てのアクセスユニットの再生タイム
スタンプのリストである。このリストに含まれる1つの
PTSLエレメントは、対応アクセスユニットの再生タ
イムスタンプ(PTS)の値を含む。
【0359】なお、アクセスユニット(AU)とは、記
録されたビットストリームのうちの任意の単一連続部分
を指し、個別の再生に適するように構成されている。た
とえばオーディオ・ビデオのビットストリームにおいて
は、アクセスユニットは、通常は、MPEGのIピクチ
ャに対応する部分となる。
【0360】ここで再びSOB_GIの内容説明に戻
る。
【0361】AUD_FLAGSは、フラグRTAU_
FLGと、フラグAUD_FLGと、フラグAUEM_
FLGと、フラグPTSL_FLGとを含んでいる。
【0362】フラグRTAU_FLGが0bのときは、
該当SOBのリアルタイムデータ内にアクセスユニット
フラグはないことが示される。
【0363】フラグRTAU_FLGが1bのときは、
図10(d)のアプリケーションヘッダエクステンショ
ン内に記述されるAUフラグ(AU_START、AU
_END)が、該当SOBのリアルタイムデータ内に存
在可能なことが示される。この状態は、下記AUD_F
LGが0bの場合にも許される。
【0364】フラグAUD_FLGが0bのときは、該
当SOBに対してアクセスユニットデータ(AUD)が
ないことが示される。
【0365】フラグAUD_FLGが1bのときは、該
当SOBに対してアクセスユニットデータ(AUD)が
存在し得ることが示される。
【0366】フラグAUEM_FLGが0bのときは、
該当SOBにAUEMが存在しないことが示される。
【0367】フラグAUEM_FLGが1bのときは、
該当SOBにAUEMが存在することが示される。
【0368】フラグPTSL_FLGが0bのときは、
該当SOBにPTSLが存在しないことが示される。
【0369】フラグPTSL_FLGが1bのときは、
該当SOBにPTSLが存在することが示される。
【0370】SOB_S_APATは、ストリームオブ
ジェクトの開始アプリケーションパケット到着時間を記
述したものである。つまり、SOB_S_APATによ
り、該当SOBに属する最初のアプリケーションパケッ
ト到着時間が示される。
【0371】このパケット到着時間(PAT)は、2つ
の部分、すなわち基本部分と拡張部分に分けられる。基
本部分は90kHzユニット値と呼ばれる部分であり、
拡張部分は27MHzで測った細かい値(less signifi
cant value)を示す。
【0372】SOB_E_APATは、ストリームオブ
ジェクトの終了アプリケーションパケット到着時間を記
述したものである。つまり、SOB_E_APATによ
り、該当SOBに属する最後のアプリケーションパケッ
ト到着時間が示される。
【0373】SOB_S_SOBUは、該当ストリーム
オブジェクトの先頭ストリームオブジェクトユニットを
記述したものである。つまり、SOB_S_SOBUに
より、ストリームオブジェクトの先頭アプリケーション
パケットの開始部分を含むSOBUが示される。
【0374】MAPL_ENT_Nsは、SOBI_G
Iの後に続くタイムマップ情報(MAPL)のエントリ
数を記述したものである。
【0375】タイムマップ情報MAPLは、図3(h)
のタイムマップ情報252に対応する内容を持つ。
【0376】図13および図15の内容の関連性の1つ
について纏めると、次のようになる:管理情報105に
含まれるストリーマ情報STRIは、ストリームデータ
の内容の一部を構成するストリームオブジェクトSOB
を管理するストリームファイル情報テーブルSFITを
含む。このSFITは、SOBを管理するストリームオ
ブジェクト情報SOBIを含む。このSOBIが、管理
情報(アクセスユニット開始マップAUSM)を含むア
クセスユニット一般情報AU_GIと、管理情報(PT
SL)とを含む。
【0377】ここで、管理情報(ATSまたはAUS
M)がストリームデータの転送時に使用される情報を含
み、管理情報(PTSまたはSC_S_APAT)が前
記ストリームデータを表示するときに使用される情報を
含む。
【0378】図16は、アクセスユニット開始マップ
(AUSM)とストリームオブジェクトユニット(SO
BU)との対応関係を例示する図である。
【0379】図示するように、AUSMのうちビット”
1”の部分が、対応SOBUにアクセスユニット(A
U)が含まれることを示している。
【0380】いま、AUSM内でビットがセットされた
i番目(1≦i≦AU_Ns)のビット位置をAUSM
_pos(i)としてみる。すると、アクセスユニット
AUの位置は次のようになる。
【0381】(1)もしAUSM_pos(i)により
示されるSOBU#iが1以上の開始AU(これはスト
リーム内で(もしあるなら)AU_STARTマークお
よびAU_ENDマークにより記述される)を含むな
ら、AUSM_pos(i)は、SOBU#i内で開始
する最初のAUに割り当てられる。ここで、SOBU#
iは、AUSM_pos(i)および(AUEMが存在
するなら)AUEM_pos(i)により記述されたS
OBUs内に配置されたものである。
【0382】(2)AUは、このAU開始後に最初に現
れるAU_ENDマークで終了し、かつ、AUは、(も
しAUEMが存在するなら)割り当てられたAUEMエ
レメントにより示される最後のSOBUで終了する。
【0383】なお、いずれのアクセスユニットデータに
おいても、SOBの各SOBU1個当たりに、2以上の
アクセス可能なアクセスユニットを記述することはでき
ない。
【0384】図17は、アクセスユニット開始マップ
(AUSM)およびアクセスユニット終了マップ(AU
EM)とストリームオブジェクトユニット(SOBU)
との対応関係を例示する図である。
【0385】AUEMは、(もし存在するなら)AUS
Mと同じ長さのビットアレイである。AUEMのビット
は、該当SOBのアクセスユニットに付随するビットス
トリームセグメントの末尾がどのSOBUに含まれるの
かを、示している。
【0386】AUEM内にセットされたビットの数はA
USM内にセットされたビットの数に一致する。すなわ
ち、AUSM内の各設定ビットは、AUEM内に対応し
てセットされたビットを持つ。
【0387】いま、AUSM内でビットがセットされた
i番目(1≦i≦AU_Ns)のビット位置をAUSM
_pos(i)とし、AUEM内でビットがセットされ
たi番目(1≦i≦AU_Ns)のビット位置をAUE
M_pos(i)としてみる。この場合、以下の関係が
ある。
【0388】(1)1≦AUSM_pos(i)≦AU
EM_pos(i)≦MAPL_ENT_Ns;(2)
AUSM_pos(i+1)>AUEM_pos
(i); (3)もしi==AU_NsあるいはAUSM_pos
(i+1)>1+AUEM_pos(i)なら、AU#
iは、SOBU#[AUEM_pos(i)]で終了す
る(1≦i≦AU_Ns); (4)もしAUSM_pos(i+1)==1+AUE
M_pos(i)なら、AU#iは、SOBU#[AU
EM_pos(i)]で終了する。あるいはSOBU#
[1+AUEM_pos(i)]==SOBU#[Au
SM_pos(i+1)]のところで終了する。つま
り、AU#iは、SOBU内においてAU#i+1が開
始するところで終了する(1≦i≦AU_Ns)。
【0389】図18は、オリジナルPGCあるいはユー
ザ定義PGCで指定されるセルと、これらのセルに対応
するSOBUとが、タイムマップ情報によってどのよう
に関係付けられるかを例示する図である。
【0390】ユーザ定義PGCは自身のSOBを含まな
いが、オリジナルPGC内のSOBを参照する。それゆ
え、ユーザ定義PGCはPGC情報を用いることのみで
記述できる。このことは、SOBデータを何らいじるこ
となく任意の再生シーケンスが実現可能なことを意味す
る。
【0391】ユーザ定義PGCはまた、プログラムを含
まず、オリジナルPGC内のプログラムの一部に対応し
たセルの連なり(チェーン)で構成される。
【0392】このようなユーザ定義PGCの一例が、図
18に示されている。この例は、PGC内のセルがオリ
ジナルPGC内のSOBを参照するようにユーザ定義P
GC#nが作成されている場合を示す。
【0393】図18において、PGC#nは4つのセル
#1〜#4を持っている。そのうち2つはSOB#1を
参照し、残りの2つがSOB#2を参照している。
【0394】ユーザ定義PGC内のセルからオリジナル
PGCへ(SOBIのタイムマップ情報へ)の実線矢印
は、該当セルに対する再生期間を示している。ユーザ定
義PGC内のセル再生順序は、オリジナルPGCにおけ
る再生順序と全く異なってもよい。
【0395】任意のSOBおよびそのSOBUの再生
は、図18の開始APAT(S_APAT)および終了
APAT(E_APAT)により特定される。
【0396】SOBあるいはSOBUのS_APAT
は、該当SOBのストリームパックのペイロード(図5
(b)参照)内に記録されたタイムスタンプに関係して
定義される。
【0397】SOBの記録中、各到来アプリケーション
パケットには、ストリーマ内のローカルクロックリファ
レンスによりタイムスタンプが付される。これが、アプ
リケーションパケット到着時間(APAT)である。
【0398】SOBの先頭アプリケーションパケットの
APATはSOB_S_APATとして記憶される。全
てのAPATの4最下位バイト(4 least significant
bytes)は、「〜.SRO」ファイル内の対応アプリケ
ーションパケット用に予め固定されている。
【0399】SOBあるいはSOBUのデータを再生す
るために、ストリーマ内部のリファレンスクロックはS
CR値にセットされ、その後クロックが自動的にカウン
トされる。このSCR値は、再生が始まる最初のストリ
ームパック内(パックヘッダ内)に記述されている。こ
のクロックに基づいて、SOBあるいはSOBUからの
全ての後続アプリケーションパケットの再生・出力が、
実行される。
【0400】任意のストリームセル(SC)が、そのS
CがポイントするSOBのSOB_S_APATとSO
B_E_APATとの間の任意の値を持つストリームセ
ル開始APAT(SC_S_APAT)を規定している
ときは、所望のAPATを伴うアプリケーションパケッ
トを含んだSOBUを見つけるためのアドレスが必要と
なる。
【0401】SOBU1個あたりのストリームパックの
数は一定であるが、各SOBUにより捕らえられた到着
時間の間隔はフレキシブルである。それゆえ、各SOB
は、該当SOBのSOBUの到着時間間隔が記述された
タイムマップ情報を持つ。つまり、タイムマップ情報に
より実現されるアドレス方式は、任意のAPATをファ
イル内の相対論理ブロックアドレスに変換して、所望の
アプリケーションパケットを見つけることができるSO
BUをポイントする。
【0402】図18に例示された各エントリポイント
(EP#i、EP#k)は、どこからデータ出力を開始
するのかを示すアプリケーションパケット到着時間(A
PAT)により特定できる。このエントリポイントのア
プリケーションパケット到着時間は、図14のEP_A
PATにより示される。
【0403】このエントリポイントを用いることによ
り、例えばセル#1のSOBU#1からの再生時におい
て、SOBU#2〜SOBU#(i−1)をスキップし
て、SOBU#iの指定位置(エントリポイントEP#
i)から再生を開始することができる。
【0404】図19は、この発明の他の実施の形態に係
るストリームデータのデータ構造を説明する図である。
【0405】DVD−RAMディスク等の情報記憶媒体
上に記録されるストリームデータは、ストリームデータ
内の映像情報のコンテンツ毎にストリームオブジェクト
(SOB)としてまとめられている。各SOBは、1つ
のリアルタイムな連続記録により得られたストリームデ
ータにより形成される。
【0406】図19(f)は、1以上あるストリームオ
ブジェクトのうち1個のSOB#A・298について示
している。DVD−RAMディスクにこのストリームデ
ータが記録される場合には、各々が2048kバイトの
セクタを最小単位として記録される。さらに、16個の
セクタをまとめて1個のECCブロックとし、同一EC
Cブロック内でインターリーブ(データ配列順序の並び
替え)とエラー訂正用の訂正コードの付加が行われる。
【0407】この実施の形態では、1個または複数のE
CCブロックを単位としてストリームブロックが構成さ
れ、このストリームブロック単位でストリーム情報の記
録あるいは部分消去が行われる。
【0408】この実施の形態では、何個のECCブロッ
クでストリームブロックが構成されるかは、転送される
ストリームデータの転送レートに応じて決めることがで
きる。たとえば、図19(e)の例では、ストリームブ
ロック#1は2つのECCブロック#α、#βで構成さ
れ、ストリームブロック#2は3つのECCブロック#
γ、#δ、#εで構成されている。DVDストリーマで
は、2個のECCブロック(32セクタ)で1つのスト
リームブロック(ストリームオブジェクトユニットSO
BU)が構成される。
【0409】各ECCブロックは、図19(d)に示す
ように、16セクタで構成される。したがって、図19
(d)(e)から分かるように、2ECCブロックで構
成されるストリームブロック(あるいはSOBU)#1
は、32セクタ(セクタNo.0〜セクタNo.31)
に相当する。
【0410】つまり、1セクタ=2kバイトとすれば、
ストリームブロック(SOBU)は、64kバイト(3
2セクタ)の固定サイズとして、この発明を実施するこ
とができる。
【0411】各セクタの内容はストリームパック(詳細
は図5、図6、図10参照)に対応している。そして、
たとえばセクタNo.0(図19(d))に対応するス
トリームパックは、図19(c)に示すように、パック
ヘッダ1xと、PESヘッダ6xと、ストリームブロッ
クヘッダ11xと、データエリア21xとを含んでい
る。また、セクタNo.1(図19(d))に対応する
ストリームパックは、図19(c)に示すように、パッ
クヘッダ2xと、PESヘッダ7xと、セクタデータヘ
ッダ12xと、データエリア22xとを含んでいる。
【0412】図19(c)のデータエリア21xは、図
19(b)に示すように、タイムスタンプとトランスポ
ートパケットとのペアの配列(タイムスタンプa、トラ
ンスポートパケットa、タイムスタンプb、………トラ
ンスポートパケットd)を含んでいる。同様に、データ
エリア22xは、タイムスタンプとトランスポートパケ
ットとのペアの別配列を含んでいる。一方、後方のデー
タエリア23xは、図19(b)に示すように、トラン
スポートパケットf、エンドコード31x、およびパデ
ィングエリア36xを含んでいる。
【0413】図19(b)のタイムスタンプとトランス
ポートパケットの複数ペアは、図19(a)に示すよう
な配列のビットストリームとなる。
【0414】SOB#A・298(図19(f))の前
方のストリームブロック#1(図19(e))のデータ
構造は図19(d)〜(b)のようになるが、SOB#
A・298の後方のストリームブロック#2(図19
(g))のデータ構造は、次のようになる。
【0415】すなわち、ストリームブロック#2の末尾
ECCブロック#εの後方セクタNo.78(図19
(h))は、図19(i)に示すように、パックヘッダ
3xと、PESヘッダ8xと、セクタデータヘッダ13
xと、データエリア24xとを含んでいる。また、EC
Cブロック#εの最終セクタNo.79(図19
(h))は、図19(i)に示すように、パックヘッダ
4xとパディングパケット40xを含んでいる。
【0416】セクタNo.78のデータエリア24x
は、図19(j)に示すように、トランスポートパケッ
トzと、エンドコード32xと、パディングエリア37
xとを含んでいる。また、最終セクタNo.79のパデ
ィングパケット40xは、図19(j)に示すように、
PESヘッダ9xとパディングエリア38xを含んでい
る。
【0417】なお、パディングエリア37xの内容は、
図5(h)に示すように、1以上のタイムスタンプとパ
ケットとのペアと、予約バイトのスタッフィングエリア
(スタッフィングエリアにタイムスタンプは付かない)
とで構成できる。この場合、スタッフィングエリアには
ストリームデータの記録はなされない。
【0418】一方、パディングエリア38の内容は、図
6(i)(j)に示すように、スタッフィングパケット
(先頭だけアプリケーションタイムスタンプATSが付
く)を含むアプリケーションパケットエリアで構成でき
る。
【0419】この発明では、以下のような特徴を持つデ
ータ構造を採用することもできる: A)各セクタ/ストリームパック毎にパックヘッダ/パ
ケットヘッダを設け、セクタ/ストリームパック毎に必
要な情報をパックヘッダ/パケットヘッダ内に記録する
データ構造(図1(a)〜(c)、図5(a)〜
(b)、図10(a)〜(g)参照)。
【0420】B)各トランスポートパケット/アプリケ
ーションパケットがデコーダに転送される時間間隔に関
係した時間情報を、タイムスタンプ情報として、各トラ
ンスポートパケット/アプリケーションパケットと一緒
に情報記憶媒体上に記録するデータ構造(図1(k)〜
(m)、図5〜図10参照)。
【0421】C)タイムスタンプとトランスポートパケ
ット/アプリケーションパケットをセクタ/ストリーム
パック内のパックヘッダ/パケットヘッダ以外の場所に
順次詰めて記録するデータ構造。そして、タイムスタン
プの切れ目またはトランスポートパケット/アプリケー
ションパケット毎に記録されるストリームデータの切れ
目がセクタ/ストリームパックの境界位置とは異なる場
合には、タイムスタンプまたはトランスポートパケット
/アプリケーションパケットのどちらかを、隣のセクタ
/ストリームパックに跨って配置記録するデータ構造
(図1(d)〜(g)、図5(e)〜(j)参照)。
【0422】D)ユーザ等が行う一回の録画映像の纏ま
りをストリームオブジェクト(SOB)とし、一回の映
像録画において情報記憶媒体上に記録された最後のトラ
ンスポートパケット/アプリケーションパケット位置
(1個のストリームオブジェクト内の最後のトランスポ
ートパケット/アプリケーションパケット位置)がセク
タ/ストリームパックの境界位置とは異なる場合には、
該当するセクタ/ストリームパック内に限りこの最後の
トランスポートパケット/アプリケーションパケット位
置以降をパディングエリアとするデータ構造(図1
(g)(k)、図6(g)〜(j)、図19(j)参
照)。
【0423】E)情報記憶媒体上にストリームデータを
記録するファイル(STREAM.VROあるいはRT
R_MOV.VRO)とは別に、そのファイル内のスト
リームデータを管理する管理ファイル(STREAM.
IFOあるいはRTR.IFO)を設けてストリームデ
ータの検索および/または編集を容易とするデータ構
造。
【0424】F)ストリームデータを管理する管理ファ
イル(STREAM.IFOあるいはRTR.IFO)
内では、STREAM.VROファイルあるいはRTR
_MOV.VROファイル内に記録してあるタイムスタ
ンプの値を、個々のトランスポートパケット/アプリケ
ーションパケット毎の識別/指定に利用するデータ構造
(図8(b)〜(d)参照)。
【0425】G)タイムサーチを容易にするため、複数
セクタを纏めてストリームブロックという単位(あるい
はストリームオブジェクトユニットSOBUというデー
タユニット)を管理ファイル上で構成し、このストリー
ムブロック(SOBU)毎の時間情報を持ったタイムマ
ップ情報を、この管理ファイル(STREAM.IFO
あるいはRTR.IFO)内に持たせるデータ構造(図
8(a)〜(d)参照)。
【0426】なお、少なくともストリームオブジェクト
内の最初と最後のストリームブロック(SOBU)のデ
ータサイズを、管理ファイル(STREAM.IFOあ
るいはRTR.IFO)内のタイムマップ情報に記録す
るようにしてもよい(図3(i)参照)。
【0427】H)各ストリームブロック(SOBU)内
の最初に配置されたタイムスタンプ(前のストリームブ
ロックから跨って記録されたタイムスタンプを除く)の
値を各ストリームブロック(SOBU)先頭時刻として
管理ファイル(STREAM.IFOあるいはRTR.
IFO)内で管理するデータ構造(図8(a)〜(d)
参照)。
【0428】具体的には、管理ファイル内のタイムマッ
プ情報に各ストリームブロック(SOBU)内で最初に
配置されたタイムスタンプ(たとえば図8(b)のTM
S1a)の値を記録する。
【0429】この発明に係るストリームデータ記録方法
では、第1の記録単位(セクタまたはストリームパッ
ク)毎に情報記録を行える情報記憶媒体を用い、第2の
記録単位(トランスポートパケット/アプリケーション
パケット)に分割されたストリームデータが記録され
る。
【0430】上記第2の記録単位(トランスポートパケ
ット/アプリケーションパケット)でストリームデータ
が記録される第1の記録領域(図3(d)のストリーム
記録エリア222)内に、上記第1記録単位(セクタ/
ストリームパック)毎に付与するパケットヘッダ(ある
いはパックヘッダ)情報と、上記第2の記録単位(トラ
ンスポートパケット/アプリケーションパケット)のス
トリームデータに関係する時間情報を有するタイムスタ
ンプ情報と、上記第2の記録単位(トランスポートパケ
ット/アプリケーションパケット)毎のストリームデー
タとが記録される。
【0431】上記タイムスタンプ情報の切れ目もしくは
上記第2の記録単位(トランスポートパケット/アプリ
ケーションパケット)毎に記録されるストリームデータ
の切れ目が上記第1の記録単位(セクタ/ストリームパ
ック)の境界位置とは異なる場合には、上記タイムスタ
ンプ情報または上記第2の記録単位(トランスポートパ
ケット/アプリケーションパケット)毎に記録されるス
トリームデータが複数の上記第1の記録単位(セクタ/
ストリームパック)に跨って配置されるように記録され
る(図5(e)の番組2のトランスポートパケットbの
前半部346と後半部347、および図5(h)〜
(j)参照)。
【0432】情報記憶媒体上に最後に記録されたストリ
ームデータにおいて、上記第2の記録単位(トランスポ
ートパケット/アプリケーションパケット)の最終位置
が上記第1の記録単位(セクタ/ストリームパック)の
境界位置とは異なる場合には、最後に記録された上記第
1の記録単位(セクタ/ストリームパック)または上記
第2の記録単位(トランスポートパケット/アプリケー
ションパケット)の最終位置以降に、パディングエリア
(図1(k)あるいは図6(h)の21)として、所定
のデータ(たとえば、オール1ビットあるいはオール0
ビット)が記録される(図6(i)(j)参照)。
【0433】上記第1の記録領域(ストリーム記録エリ
ア222)内に記録されたデータに関する管理情報を格
納する第2の記録領域(STREAM.IFOあるいは
RTR.IFO)が記録される(図3(d)(e)参
照)。
【0434】上記第1の記録領域(ストリーム記録エリ
ア222)に関する時間情報が記録された第3の記録領
域(ストリームファイル情報)に対して、上記第1の記
録単位(セクタ/ストリームパック)を複数集めて第3
の記録単位(ストリームブロック/SOBU)が構成さ
れる(図6(b)〜(e)、図8(a)〜(b)参
照)。
【0435】上記第1の記録領域(ストリーム記録エリ
ア222)内に記録されたストリームデータに対する上
記第3の記録単位(ストリームブロック/SOBU)毎
の先頭に配置されたタイムスタンプ情報間の差分値が、
タイムマップ情報として記録される(図1(i)〜
(m)、図8(a)〜(d)参照)。
【0436】また上記の方法でストリームデータが記録
されたデータ構造を有する情報記憶媒体も、この発明の
特徴となっている。
【0437】さらにIピクチャ開始位置を意識しながら
トランスポートパケット単位での部分消去を可能とする
方法として、以下のものがある。
【0438】I)部分消去場所前後で新たにストリーム
オブジェクトを分割する。
【0439】J)ストリームデータが記録されているS
TREAM.VROファイルあるいはRTR_MOV.
VROファイルに関する情報を記載するストリームファ
イル情報の情報と、ストリームデータの再生時に使用す
る再生単位情報(セル情報)を、管理ファイル(STR
EAM.IFOあるいはRTR.IFO)内に持つ。
【0440】K)ストリームデータが記録されているS
TREAM.VROファイルあるいはRTR_MOV.
VROファイルに対してはセクタ単位で部分消去処理を
行う。
【0441】L)管理ファイル(STREAM.IFO
あるいはRTR.IFO)上ではIピクチャ開始位置に
従ってストリームオブジェクトを分割する。
【0442】具体的には、ストリームファイル情報(図
7(d)のSOBI_GI・251)内にストリームオ
ブジェクト開始時間の情報(図7(C)のSOB_S_
APAT542)とストリームオブジェクト終了時間の
情報(図7(C)のSOB_E_APAT543)を持
たせ、部分消去後はIピクチャ開始位置が記録されてい
るトランスポートパケット(図7の1a)に対応したタ
イムスタンプ(図7の1a)の値をストリームオブジェ
クト開始時間(SOB_S_APAT542)の値に変
更(あるいは追記)し、部分消去境界位置を含むストリ
ームデータの直後に来るIピクチャ開始位置が記録され
ているトランスポートパケットの1個前のトランスポー
トパケット(図7のTP298g)に対応したタイムス
タンプ(図7のTMS298g)の値をストリームオブ
ジェクト終了時間(SOB_E_APAT543)の値
に変更(あるいは追記)する。
【0443】M)管理ファイル(STREAM.IFO
あるいはRTR.IFO)上では部分消去指定したトラ
ンスポートパケットに対応してセル情報内の開始/終了
位置を設定する。
【0444】具体的には、部分消去の範囲をトランスポ
ートパケット単位で指定し、その指定範囲に対して残存
したトランスポートパケットのうち、先頭のトランスポ
ートパケットに対応したタイムスタンプ(図9(j)の
TMS97c)の値を新たなオリジナルセルの該当セル
の開始時間(図9(l)のSC_S_APAT283)
とし、最後のトランスポートパケットに対応したタイム
スタンプ(図9(j)のTMS224k)の値を新たな
オリジナルセルの該当セルの終了時間(図9(l)のS
C_E_APAT284)として管理ファイル(STR
EAM.IFOあるいはRTR.IFO)内に変更(あ
るいは追記)する。
【0445】上述した部分消去方法を適用できる情報媒
体は、第1の記録単位(セクタ)毎に情報の記録が行え
る媒体である。この媒体は、ストリームデータが記録さ
れる第1の記録領域(STREAM.VROあるいはR
TR_MOV.VRO)と、上記第1の記録領域内に記
録されたデータに関する管理情報を記録した第2の記録
領域(STREAM.IFOあるいはRTR.IFO)
とを持つ。上記第1の記録領域(STREAM.VRO
あるいはRTR_MOV.VRO)内に、上記第1記録
単位(セクタ)毎に付与するパケットヘッダ情報と、上
記第2の記録単位(トランスポートパケット)のストリ
ームデータに関係する時間情報を有するタイムスタンプ
情報と、上記第2の記録単位(トランスポートパケッ
ト)毎のストリームデータが詰めて記録される。上記第
1の記録単位(セクタ)を複数集めて第3の記録単位
(ストリームブロック)が構成される。そして、複数の
前記第3の記録単位(ストリームブロック)から構成さ
れストリームデータに対する大きなデータのまとまりを
示す第4の記録単位(ストリームオブジェクト)が構成
される。上記第2の記録領域(STREAM.IFOあ
るいはRTR.IFO)内に、上記第3の記録単位(ス
トリームブロック)毎の時間情報(タイムマップ情報)
と上記第4の記録単位(ストリームオブジェクト)の開
始と終了位置での上記第3の記録単位(ストリームブロ
ック)のデータサイズ情報が記録される。
【0446】上記第1の記録領域(STREAM.VR
OあるいはRTR_MOV.VRO)内に記録されたス
トリームデータは、上記第1の記録単位(セクタ)で部
分消去できる。そして、部分消去後は新たなサイズを持
った第4の記録単位(ストリームオブジェクト)が形成
され、かつ上記新たなサイズを持った第4の記録単位
(ストリームオブジェクト)における開始位置もしくは
終了位置での上記第3の記録単位(ストリームブロッ
ク)でのデータサイズと時間情報の内の少なくともいず
れかの情報が、上記第2の記録領域(STREAM.I
FOあるいはRTR.IFO)内で書き換えられるか、
または新規記録される。
【0447】この発明の実施により得られる効果をまと
めると以下のようになる。
【0448】1.各トランスポートパケット毎の時間情
報をタイムスタンプ情報として各トランスポートパケッ
トとともに一緒に情報記憶媒体上に記録するため、 a)そのタイムスタンプ値に合わせてSTBへトランス
ポートパケットを転送するタイミングが分かる。
【0449】b)そのタイムスタンプ値に合わせたタイ
ミングでデコーダへトランスポートパケットを転送でき
るため、デコーダ側にバッファーがなくても破綻なく安
定にデコードと画面表示が行える。
【0450】c)そのタイムスタンプ値を用いて個々の
トランスポートパケットを識別・分別できるため、アク
セス時の到着位置指定や編集時の範囲指定が容易とな
る。
【0451】2.セクタ内のパケットヘッダを除いた残
りの部分にタイムスタンプとトランスポートパケットを
順次詰めて記録し、タイムスタンプの切れ目またはトラ
ンスポートパケット毎に記録されるストリームデータの
切れ目がセクタの境界位置とは異なる場合には、タイム
スタンプまたはトランスポートパケットのどちらかを隣
のセクタに跨って配置記録し、映像の録画終了位置(ス
トリームオブジェクトの最後の位置)のセクタ内にのみ
パディングエリアを設定する。このため、効率良く情報
記憶媒体上にストリームデータを記録できる。その結
果、トランスポートパケット毎に分割されたストリーム
データの録画記録時には情報記憶媒体の実行容量をほと
んど低下させずに記録できる。
【0452】3.セクタ内のパケットヘッダを除いた残
りの部分にタイムスタンプとトランスポートパケットを
順次詰めて記録し、タイムスタンプの切れ目またはトラ
ンスポートパケット毎に記録されるストリームデータの
切れ目がセクタの境界位置とは異なる場合には、タイム
スタンプまたはトランスポートパケットのどちらかを隣
のセクタに跨って配置記録し、映像の録画終了位置(ス
トリームオブジェクトの最後の位置)のセクタ内にのみ
パディングエリアを設定する。このため、セクタサイズ
(2048kバイト)よりも大きなサイズのトランスポ
ートパケットを記録することができる。
【0453】4.この発明の実施の形態に従えば、各セ
クタ内でパケットヘッダ直後にタイムスタンプがくると
は限らない。従って、各ストリームブロック毎の時間情
報の抽出方法として、この発明の実施の形態では、各ス
トリームブロック内の最初に配置されたタイムスタンプ
(前のストリームブロックから跨って記録されたタイム
スタンプを除く)の値を各ストリームブロック先頭時刻
として取り扱うことにより、管理ファイル(STREA
M.IFOあるいはRTR.IFO)内のタイムマップ
情報の作成を可能としている。そうすると、このタイム
マップ情報を用いた所定のトランスポートパケットに対
するアクセスが容易となる。
【0454】5.STREAM.VROファイルあるい
はRTR_MOV.VROファイル内のストリームデー
タに対してセクタ単位での部分消去を可能にすると、D
VD−RAMなどの情報記憶媒体に対する記録最小単位
(セクタ単位)でのSTREAM.VROファイルある
いはRTR_MOV.VROファイルの部分開放が可能
となる。その結果、STREAM.VROファイルある
いはRTR_MOV.VROファイルから開放されたセ
クタに対して後でコンピュータデータを記録する等の有
効利用が可能となる。
【0455】なお、上記内容と異なった部分消去単位と
して、例えばストリームブロック(SOBU)単位でし
か部分消去(STREAM.VROファイルあるいはR
TR_MOV.VROファイルの部分開放)しない場合
には、ユーザがセクタサイズ程度の細かい範囲での部分
消去を指定しても部分消去範囲が狭いために実質的にS
TREAM.VROファイルあるいはRTR_MOV.
VROファイルの部分開放が生じない。その結果、ユー
ザが指定した細かい範囲での部分消去の指定領域を他の
データ記録に利用できず、実質的には情報記憶媒体上に
情報が記録されない無駄領域が増える危険性がある。と
はいえ、この発明はSOBU単位での部分消去の利用を
排除するものではない。
【0456】6.情報記憶媒体上にストリームデータを
記録するファイル(STREAM.VROあるいはRT
R_MOV.VRO)とは別に、そのファイル内のスト
リームデータを管理する管理ファイル(STREAM.
IFOあるいはRTR.IFO)を設け、その管理ファ
イル内にストリームデータの再生時の再生単位を表すセ
ルに関する情報を記録したセル情報を記録する。そのセ
ルに関する開始/終了位置情報をタイムスタンプに対応
した時間情報で持たせることにより、タイムスタンプ値
で代表されるトランスポートパケットが指定できる。こ
のようにセルの開始/終了位置情報を時間情報で記述さ
せることで、部分消去後の再生範囲を実質的にトランス
ポートパケット単位で細かく指定できる。
【0457】7.情報記憶媒体上にストリームデータを
記録するファイル(STREAM.VROあるいはRT
R_MOV.VRO)とは別に、そのファイル内のスト
リームデータを管理する管理ファイル(STREAM.
IFOあるいはRTR.IFO)を設け、さらにその管
理ファイル内存在するストリームファイル情報内にスト
リームオブジェクト開始時間とストリームオブジェクト
終了時間情報を持たせる。そして、部分消去後はIピク
チャ開始位置が記録されているトランスポートパケット
に対応したタイムスタンプ値をストリームオブジェクト
開始時間の値に設定し直し、あるいは部分消去境界位置
を含むストリームデータの直後にくるIピクチャ開始位
置が記録されているトランスポートパケットの1個前の
トランスポートパケットに対応したタイムスタンプ値を
ストリームオブジェクト終了時間の値に設定し直すこと
でIピクチャ開始位置を境界位置としたストリームデー
タの部分消去(分割)が可能となる。その結果、 a)デコーダが常にIピクチャ位置からデコード開始で
きるので、フレーム単位の任意位置から表示開始が可能
となる。
【0458】b)管理ファイル(STREAM.IFO
あるいはRTR.IFO)の情報から常にIピクチャ位
置が分かり、Iピクチャ開始位置を区切りにストリーム
データが分割されているので異なる複数のストリームオ
ブジェクトを連続して再生する場合に、ストリームオブ
ジェクトの切れ目(変わり目)で画面が乱れることなく
シームレスに連続して映像再生が行える。
【0459】8.アイソクロナスパケットヘッダ34
3、344にIピクチャ位置を示すフラグを設けること
で、STB装置416から光ディスク装置415に対し
てストリームデータ(トランスポートパケット)の転送
と同時にIピクチャ位置情報をリアルタイムで通知でき
る。その結果、容易にストリームデータ記録ファイル
(STREAM.VROあるいはRTR_MOV.VR
O)内にIピクチャ位置情報をリアルタイムで記録でき
るとともに、管理ファイル(STREAM.IFOある
いはRTR.IFO)内にも容易にIピクチャ位置情報
を記録できる。
【0460】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、
各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されて
もよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0461】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
【0462】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ストリームデータを効率よく記録できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に係るストリ
ームデータのデータ構造を説明する図である。
【図2】この発明の一実施の形態に係るデータファイル
のディレクトリ構造を説明する図である。
【図3】この発明の一実施の形態に係る情報媒体(DV
D録再ディスク)上の記録データ構造(とくに管理情報
の構造)を説明する図である。
【図4】この発明におけるストリームオブジェクト(S
OB)、セル、プログラムチェーン(PGC)等の間の
関係を説明する図である。
【図5】デジタル放送、IEEE1394、およびスト
リーマにおける映像データ転送形態の関係を説明する図
である。
【図6】ストリームオブジェクトのデータを格納するセ
クタ構造を説明する図である。
【図7】MPEGにおける映像情報圧縮方法とトランス
ポートパケットとの関係を説明する図である。
【図8】図1その他で示されるタイムマップ情報の設定
方法をを説明する図である。
【図9】記録済みのストリームオブジェクトの一部を部
分的に消去した場合において、消去前後で、ストリーム
オブジェクト情報およびオリジナルセル情報がどのよう
に変化するかを説明する図である。
【図10】図5その他に示されるストリームパックのデ
ータ構造を説明する図である。
【図11】この発明の一実施の形態に係るストリームデ
ータ記録再生システム(光ディスク装置/ストリーマ、
STB装置)の構成を説明する図である。
【図12】図11のシステムによりビットストリームの
情報記録を行なう場合において、アプリケーションパケ
ットとストリームオブジェクトとの位置合わせ、および
ストリームオブジェクト末尾のパディング処理がどのよ
うに行われるかを説明するフローチャート図である。
【図13】ストリーマの管理情報(図2または図3のS
TREAM.IFOに対応)の内部データ構造を説明す
る図である。
【図14】PGC情報(図3のORG_PGCI/UD
_PGCITまたは図13のPGCI#i)の内部デー
タ構造を説明する図である。
【図15】ストリームファイル情報テーブル(SFI
T)の内部データ構造を説明する図である。
【図16】アクセスユニット開始マップ(AUSM)と
ストリームオブジェクトユニット(SOBU)との対応
関係を例示する図である。
【図17】アクセスユニット開始マップ(AUSM)お
よびアクセスユニット終了マップ(AUEM)とストリ
ームオブジェクトユニット(SOBU)との対応関係を
例示する図である。
【図18】オリジナルPGCあるいはユーザ定義PGC
で指定されるセルと、これらのセルに対応するSOBU
とが、タイムマップ情報によってどのように関係付けら
れるかを例示する図である。
【図19】この発明の他の実施の形態に係るストリーム
データのデータ構造を説明する図である。
【符号の説明】 201…情報記憶媒体/情報記憶媒体(DVD−RAM
ディスク等);415…光ディスク装置;416…セッ
トトップボックス装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/92 H04N 5/92 H (72)発明者 宇山 和之 埼玉県熊谷市美土里町2丁目199 LM301 号 (72)発明者 伊藤 雄司 東京都大田区中央5−22−1−302号 (72)発明者 菊地 伸一 神奈川県横浜市磯子区洋光台4−23−1 ショックビラヨーコーV−202号 Fターム(参考) 5C052 AA04 AB03 AB04 AB09 CC06 DD04 5C053 FA20 FA25 GB05 GB06 5D044 AB05 AB07 BC06 CC04 DE02 DE03 DE17 DE48 GK07 5D110 AA19 BB06 DA03 DA11 DA12 DA17 DB02 EA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイムスタンプ付アプリケーションパケッ
    トを1以上持つアプリケーションパケットエリアを含む
    ストリームパックを用いてストリームデータが記録され
    るデータ領域と、前記ストリームデータに関する管理情
    報が記録される管理領域とを有する情報媒体に情報記録
    を行なう方法において、 複数の前記ストリームパック内の前記アプリケーション
    パケットエリアに前記ストリームデータが分配されて記
    録され、 上記記録の結果、前記ストリームパック1つ分以上の余
    白が残る場合は、この余白部分埋めるスタッフィングデ
    ータが記録されるように構成したことを特徴とする情報
    記録方法。
  2. 【請求項2】タイムスタンプ付アプリケーションパケッ
    トを1以上持つアプリケーションパケットエリアを含む
    ストリームパックを用いてストリームデータが記録され
    るデータ領域と、前記ストリームデータに関する管理情
    報が記録される管理領域とを有する情報媒体に情報記録
    を行なう方法において、 複数の前記ストリームパック内の前記アプリケーション
    パケットエリアに前記ストリームデータが分配されて記
    録され、 上記記録の結果、前記ストリームデータを実際に含む最
    後の前記ストリームパックの末尾と前記ストリームデー
    タが記録される領域の末尾との間に前記ストリームパッ
    ク1つ分以上の余白がある場合は、この余白部分埋める
    スタッフィングパケットが記録されるように構成したこ
    とを特徴とする情報記録方法。
  3. 【請求項3】データパケットとこのデータパケットより
    大きなデータユニットとによりストリームデータが記録
    されるデータ領域と、前記ストリームデータに関する管
    理情報が記録される管理領域とを有する情報媒体に情報
    記録を行なう方法において、 前記データパケットを1以上含むストリームパックが複
    数用いられ、これら複数のストリームパックに前記スト
    リームデータが分配されて記録され、 前記複数のストリームパックのうち、第1のストリーム
    パックが第1のストリームデータエリアを含むストリー
    ムパケットを含み、 前記複数のストリームパックのうち、前記第1のストリ
    ームパックに後続する第2のストリームパックが第2の
    ストリームデータエリアを含むストリームパケットを含
    み、 前記ストリームデータの一部のデータが前記第1のスト
    リームデータエリアと前記第2のストリームデータエリ
    アとに跨って記録される場合において、前記一部のデー
    タの前半部が前記第1のストリームデータエリアの末尾
    側に記録され、前記一部のデータの後半部が前記第2の
    ストリームデータエリアの先頭側に記録されるように構
    成したことを特徴とする情報記録方法。
  4. 【請求項4】タイムスタンプ付アプリケーションパケッ
    トを1以上持つアプリケーションパケットエリアを含む
    ストリームパックを用いてストリームデータが記録され
    るデータ領域と、前記ストリームデータに関する管理情
    報が記録される管理領域とを有する情報媒体への情報記
    録に用いられるデータ構造において、 複数の前記ストリームパック内の前記アプリケーション
    パケットエリアに前記ストリームデータが分配されて記
    録されるように構成され、 上記記録の結果、前記ストリームパック1つ分以上の余
    白が残る場合は、この余白部分埋めるスタッフィングデ
    ータが記録されるように構成されたことを特徴とするデ
    ータ構造。
  5. 【請求項5】タイムスタンプ付アプリケーションパケッ
    トを1以上持つアプリケーションパケットエリアを含む
    ストリームパックを用いてストリームデータが記録され
    るデータ領域と、前記ストリームデータに関する管理情
    報が記録される管理領域とを有する情報媒体への情報記
    録に用いられるデータ構造において、 複数の前記ストリームパック内の前記アプリケーション
    パケットエリアに前記ストリームデータが分配されて記
    録されるように構成され、 上記記録の結果、前記ストリームデータを実際に含む最
    後の前記ストリームパックの末尾と前記ストリームデー
    タが記録される領域の末尾との間に前記ストリームパッ
    ク1つ分以上の余白がある場合は、この余白部分埋める
    スタッフィングパケットが記録されるように構成された
    ことを特徴とするデータ構造。
  6. 【請求項6】データパケットとこのデータパケットより
    大きなデータユニットとによりストリームデータが記録
    されるデータ領域と、前記ストリームデータに関する管
    理情報が記録される管理領域とを有する情報媒体への情
    報記録に用いられるデータ構造において、 前記データパケットを1以上含むストリームパックが複
    数用いられ、これら複数のストリームパックに前記スト
    リームデータが分配されて記録されるように構成され、 前記複数のストリームパックのうち、第1のストリーム
    パックが第1のストリームデータエリアを含むストリー
    ムパケットを含むように構成され、 前記複数のストリームパックのうち、前記第1のストリ
    ームパックに後続する第2のストリームパックが第2の
    ストリームデータエリアを含むストリームパケットとを
    含むように構成され、 前記ストリームデータの一部のデータが前記第1のスト
    リームデータエリアと前記第2のストリームデータエリ
    アとに跨って記録される場合において、前記一部のデー
    タの前半部が前記第1のストリームデータエリアの末尾
    側に記録され、前記一部のデータの後半部が前記第2の
    ストリームデータエリアの先頭側に記録されるように構
    成されたことを特徴とするデータ構造。
  7. 【請求項7】ストリームデータが記録されるデータ領域
    と、前記ストリームデータに関する管理情報が記録され
    る管理領域とを有する情報媒体への情報記録に用いられ
    るデータ構造において、 前記管理情報が前記ストリームデータに対応するファイ
    ル情報を管理する情報テーブルを含むように構成され、 前記情報テーブルが前記ストリームデータの記録時間に
    関する情報を含むように構成されたことを特徴とするデ
    ータ構造。
  8. 【請求項8】 前記情報テーブルが、前記ストリームデ
    ータの開始時間に関する情報および/または前記ストリ
    ームデータの終了時間に関する情報を含むように構成さ
    れたことを特徴とする請求項7に記載のデータ構造。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし請求項8のいずれか1項
    に記載のデータ構造を用いて情報記録あるいは記録情報
    の再生を行うように構成されたことを特徴とする情報媒
    体。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の媒体を用いて情報記
    録あるいは記録情報の再生を行うように構成されたこと
    を特徴とする装置あるいはシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012198982A (ja) * 2012-05-28 2012-10-18 Toshiba Corp デジタルav情報記憶媒体とこの媒体を用いる再生方法、再生装置、および記録装置

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