JP2002191092A - 多機能型発音体と携帯端末機 - Google Patents

多機能型発音体と携帯端末機

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JP2002191092A
JP2002191092A JP2000390128A JP2000390128A JP2002191092A JP 2002191092 A JP2002191092 A JP 2002191092A JP 2000390128 A JP2000390128 A JP 2000390128A JP 2000390128 A JP2000390128 A JP 2000390128A JP 2002191092 A JP2002191092 A JP 2002191092A
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恒夫 京野
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    • H04R31/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of transducers or diaphragms therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】音響と振動の両方を発生する多機能型発音体に
おいて、落下による衝撃を受けて機械振動系が大きくラ
ジアル方向に変位して、サスペンションやコイルが変形
したり破損したりすることを防止する。 【解決手段】サスペンションに弾性支持された磁気回路
の外側に鍔部を設けるとともに、筐体の内周面に設置し
たスペーサーの内周面に複数の突起部を設けて、鍔部を
突起部内に位置させて収納することにより、ラジアル方
向の変位の際、鍔部が突起部に当接することで、機械振
動系の変位を制止して、サスペンションやコイルの変形
や破損を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話や小型情
報通信端末等の携帯端末機(以下、機器と云う)に搭載
され、着信を音響あるいは振動によって使用者に知らせ
る多機能型発音体デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記機器は、使用者に着信を知らせるの
にブザー音やメロディ音を発するか、音は出さずサイレ
ントモードで、振動を発生させるかを切り替えて使える
よう構成してあるのが一般的で、そのため小型スピーカ
ーに類する音響発生用の発音体と、偏心重りを小型モー
タで回転させる振動発生用の振動体を双方共に搭載する
構成であった。このように発音体と振動体の両方を搭載
するのは取付け工程での手間、及び機器の小型化や軽量
化の上で不利であったが、近年、1つの発音体(デバイ
ス)で音響と振動の両方を発生する多機能型発音体が提
案されている。
【0003】図8は上記従来の多機能型発音体を示した
分解斜視図、図9は図8の多機能型振動体をダイアフラ
ム7側から見た平面図、図10は図9の多機能型発音体
のカバー15の取外し状態を示す底面図、及び図11は図
9をB−B線に沿う断面で切断したときの側断面図をそれ
ぞれ示すものである。
【0004】図8に示すように、従来の多機能型発音体
は、円環状のボイスコイル8と、ボイスコイル8を片面
で接合支持するダイアフラム7と、磁気回路2を形成す
るための円盤状マグネット14及び該マグネット14を保持
する受け皿状の磁気ヨーク11’及び磁気ヨーク11’の上
部側に重ねられる円板状のポールピース12と、更に磁気
ヨーク11’を上下両端面で弾性支持するリング状板バネ
のサスペンション9,9’と、金属製の底部カバー15
と、これら各部品を組み付ける円環状の筐体4’とから
構成されている。
【0005】ダイアフラム7とカバー15は、図11に示
すように各々その外周縁で筐体4’に支持固着されてお
り、一方、図10に示すように、サスペンション9,
9’は各々約120度等間隔で設けられた突片9a,9b,
9c,9’a,9’b,9’cを、筐体4’の枠内に設
けた高低差を持つ2種類の切欠段部4’a又は4’bに
嵌め込んで接着され、弾性支持される。又、ボイスコイ
ル8は磁気回路2の磁気空隙に挿入設置され、その結果
ダイヤフラム7と磁気回路2とは互いに面対向で筐体
4’内に組み付けられる。
【0006】この構造により、ある周波数を持つ電流が
給電端子16からボイスコイル8に印加されると、コイル
8と、マグネット14と磁気ヨーク11’とポールピース12
とで構成する磁気回路2の間に電磁力が働いて互いに磁
気的吸引と反発を繰り返して振動を始める。この時、電
流の周波数がある程度高くて可聴周波数領域であれば、
コイル8を接合してあるダイアフラム7の振動が大きく
なり、その振動でブザー音、メロディ音、音声等の可聴
音を発生する。
【0007】一方、サスペンション9,9’の方は固有
振動数が低いためほとんど振動しない。電流の周波数が
可聴周波数領域を下回る比較的低いものであると、ダイ
アフラム7は振動しなくなるため音が出なくなり、代わ
りに磁気回路2を固定したサスペンション9,9’の振
動が大きくなる。すると、磁気回路2とサスペンション
9,9’とで構成される機械振動系10が振動し、この振
動系10の全体質量により振動エネルギーが大きくなるた
め、発生した振動が筐体4’を介して多機能型発音体
3’を搭載した図示しない機器に伝わり、使用者に着信
を知らせる。このようにして、1つの発音体が発音と振
動の2通りの動作をするのである。
【0008】振動発生源である機械振動系10の磁気ヨー
ク11’の外周壁からは約120度等間隔で、鍔部6が筐体
4’の内周面に向けて突出するように設けられている。
この鍔部6は、磁気ヨーク11’と筐体4’との接触によ
る衝撃を防止するストッパーであると共に、磁気ヨーク
11’の質量を一定に保ちつつ、磁気ヨーク11’の全体厚
みを薄く形成するためにも設けられるものである。
【0009】この鍔部6は、図10に示すように筐体
4’の内周面に設けた凹部17に収納される。この凹部17
は、筐体4’の直径幅を小さく抑える逃げ部であると同
時に、筐体4’の中心線方向に対しラジアルな方向の鍔
部6の変位を規制するストッパーでもある。その変位を
阻止することによって、サスペンション9,9’やコイ
ル8の変形を未然に防止することができる。この凹部17
を設けるため、切欠段部4’a,4’bは突片を嵌め込
むのに必要な最小限の大きさに設定されると共に、上下
に高低差をつけて2つのサスペンション9,9’を設置
するために、高低差をつけて形成される。
【0010】近年、機器の着信報知の感度良好化への要
望が高まるにつれ、振動での着信報知時の更なる振動量
の増加が望まれるようになっている。しかしながら、上
記構成の多機能型振動体3’では、その構成上図8又は
図10に示すように2つのサスペンション9,9’が鍔
部6と重なり合って、鍔部6は挟まれる格好になるた
め、機械振動系10の上下振動の際、サスペンション9,
9’の許容弾性変位量以上に鍔部6が上下に変位するこ
とは不可能となる。即ち磁気回路2の上下振動がサスペ
ンション9,9’で抑え込まれる形になるため、大きな
振動量が取り出しにくかった。
【0011】又、前記の通り、鍔部6は耐衝撃用ストッ
パーの機能も有するため、ある程度の強度を得る必要が
ある。従って、厚みを一定以上薄くすることは困難であ
り、このことも磁気回路2の上下振動量を制限する原因
の一つとなっていた。
【0012】そこで、振動量を増加させるために、図1
2、図13及び図14に示すような多機能型発音体3が
考案された。図12は、多機能型発音体3の平面図、図
13は、図12の多機能型発音体3をC−C線に沿う断面
で切断したときの側断面図である。図12の多機能型発
音体3が図8〜11までの多機能型発音体3’と主に異
なる点は、約120度等間隔で磁気回路2の外側に設けら
れた鍔部6と2つのサスペンション9,9’が互いに重
ならないように配置されている点である。このような配
置をとるために、図示しない2つのサスペンション9,
9’の突片を同一位置に配置して、平面から見て2つの
サスペンション9,9’が互いに重なり合うように配置
している。このように上下にサスペンション9,9’を
配置することにより、鍔部6が入り込む空間18が設けら
れるので、サスペンション9,9’で磁気ヨーク11を弾
性支持しても、鍔部6とサスペンション9,9’が互い
に重なり合うこと無く配置することが可能となる。
【0013】反面、2つのサスペンション9,9’の突
片が同一位置にあるため、円環状の筐体4内周面に上下
に2つのサスペンション9,9’を弾性支持するために
は、図13に示すように、突片の間にスペーサ1を設け
ねばならない。突片は1つのサスペンションに3ヶ所あ
るので、スペーサも3つ必要である。しかし、3つ別々
にスペーサを設けることは製造コストがかかるばかりで
なく、組み立て効率も低下する。そこで3ヶ所のスペー
サを1つに連結形成したリング状のスペーサが使用され
ている。図14はリング状スペーサー1と、磁気回路2
との構成を示す平面図であり、図15は鍔部6とスペー
サー1の要部拡大図である。。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図12、図13の多機
能型発音体3を組み込んだ機器を使用者が誤って落とす
と、多機能型発音体3は外力による衝撃を受ける。その
時、前記鍔部6の突出方向(図14矢印Y方向、つまり
120度等間隔方向)に衝撃が加わった場合は、図15に
示すように鍔部6先端とスペーサー1との隙間d1は充
分小さいため、鍔部6がストッパーの役目を果たして機
械振動系10の過大変位を防止する。
【0015】しかし、実際の使用下ではそれ以外のラジ
アル方向(図14中の矢印Y以外のあらゆる方向)に衝
撃が加わる場合がほとんどで、この場合、鍔部6とスペ
ーサー1との隙間d2はd1に比べかなり大きくなるた
め、機械振動系10の過大変位量も予想外に大きくなる。
従って、その変位量による衝撃でサスペンション9,
9’が過大に変位して塑性変形を起こし、振動発生の共
振特性が劣化したり、筐体4内部で部品同士が接触して
動作中に擦過音を生じたりすることがあった。
【0016】更に、上記構成の多機能型発音体3では、
筐体4内周面にスペーサー1という別部材を新たに設け
る必要があるため、図8〜11の多機能型振動体3’の
ように筐体4’内周面に凹部17を設けることは不可能で
あった。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の発明は、電流印加用のボイ
スコイルと、前記ボイスコイルを片面で支持するダイア
フラムと、少なくとも1つのマグネット及び前記マグネ
ットを保持する磁気ヨークとから形成される磁気回路及
び前記磁気ヨークを弾性支持するサスペンションとを含
む機械振動系と、前記磁気回路の磁気空隙に前記ボイス
コイルを挿入して、前記ダイアフラムと前記磁気回路と
を互いに面対向で支持する円環状の筐体と、前記磁気回
路の外側に設けられ、前記外側より前記筐体の内周面に
向けて突出する鍔部と、前記筐体の内周面に設けられた
スペーサーと、前記鍔部に当接することによって、前記
筐体の中心線方向に対しラジアルな方向の前記機械振動
系の変位を制限するように、前記スペーサーの内周面に
形成された複数の突起部と、を備えた多機能型発音体を
提供するものである。
【0018】又、本発明の請求項2記載の発明は、電流
印加用のボイスコイルと、前記ボイスコイルを片面で支
持するダイアフラムと、少なくとも1つのマグネット及
び前記マグネットを保持する磁気ヨークとから形成され
る磁気回路及び前記磁気ヨークを弾性支持するサスペン
ションとを含む機械振動系と、前記磁気回路の磁気空隙
に前記ボイスコイルを挿入して、前記ダイアフラムと前
記磁気回路とを互いに面対向で支持する円環状の筐体
と、前記磁気回路の外側に設けられ、前記外側より前記
筐体の内周面に向けて突出する鍔部と、前記筐体の内周
面に設けられたスペーサーと、前記鍔部に当接すること
によって、前記筐体の中心線方向に対しラジアルな方向
の前記機械振動系の変位を制限するように、前記スペー
サーの内周面に形成された複数の凹部と、を備えた多機
能型発音体を提供する。
【0019】以上のように多機能発音体を構成すること
により、振動量の増加を図りながら、衝撃時に機械振動
系が大きく変位しようとしても、鍔部がスペーサーの突
起部又は凹部に当接して変位が防止されるので、サスペ
ンションやコイルの変形及び破損等を防止できる。これ
により、発音と振動の二つの作用をする多機能型発音体
であって信頼性の高いものが、簡単な構造で廉価に実現
できる。
【0020】又、本発明の請求項3記載の発明は、請求
項1又は請求項2のいずれかに記載の多機能型発音体を
搭載する携帯端末機である。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、図面に基づい
て本発明の第1の実施例を説明する。図1は本実施例の
主要部であるスペーサー1aと、磁気回路2との構成を
示す平面図であり、図2は図1のスペーサー1aと磁気
回路2を搭載した多機能型発音体3の平面図、図3は図
2の多機能型発音体3をA−A線に沿う断面で切断したと
きの側断面図、図4は、図2の多機能型発音体3が衝撃
力を受けて、磁気回路2が大きくラジアル方向に変位し
ようとするときの状態を示す平面図である。
【0022】本実施例の多機能型発音体の構造について
は、図11〜図13に示す従来例の多機能型発音体と異
なる点についてのみ説明し、従来例と同じ構成部品につ
いては同じ番号を付し、重複した記載は省略する。図1
において、本実施例の多機能型発音体3が従来例と異な
る点は、筐体4内周面に設置されるスペーサ1aの内周
面に、複数の突起部5を設けて、鍔部6をその突起部5
内に位置させて収納した点である。
【0023】図2,3に示す多機能型発音体3の基本的
な動作は従来例と同じで、ダイアフラム7に接合された
ボイスコイル8に可聴周波数の信号電流を流すと、ダイ
アフラム7が振動してブザー音、メロディ、音声等の可
聴音を発し、それより低い周波数の信号を用いると、磁
気回路2とサスペンション9,9’とを含む機械振動系
10が振動し、この振動が筐体4を経てこの多機能型発音
体3を搭載した機器に伝わるものである。
【0024】上記のようなスペーサー1aを使用するこ
とにより、多機能発音体3がラジアル方向(図3の筐体
4中心線方向に垂直な方向)に衝撃力を受けて磁気回路
2が図4の破線で表すように、大きくラジアル方向に変
位しようとすると、鍔部6が突起部5に当接して磁気回
路2の過大なラジアル方向の変位が防止されるため、機
械振動系10のラジアル方向の変位が防止される。従って
サスペンション9,9’の塑性変形や、磁気ヨーク11や
ポールピース12がボイスコイル8に衝突して、ボイスコ
イル8が変形したり破損したりすること等を防止でき
る。
【0025】更に、上記のようなスペーサー1aを使用
することで、機械振動系10の変位を防止しながら、2つ
のサスペンション9,9’と鍔部6とを互いに重ならな
いように配置できるため、機械振動系10の上下振動の
際、鍔部6の上下変位量がサスペンション9,9’に抑
止されない。従って、機械振動系10を大きく上下に振動
させられるため、振動量を増加することも可能となる。
【0026】(実施例2)次に、図5、図6及び図7に
基づいて本発明の第2の実施例を説明する。図5は本実
施例の主要部であるスペーサー1bと、磁気回路2との
構成を示す平面図であり、図6は図5のスペーサー1b
と磁気回路2とを搭載した多機能型発音体3の側断面図
であり、図7は、図6の多機能型発音体3が衝撃力を受
けて、磁気回路2が大きくラジアル方向に変位しようと
するときの状態を示す平面図である。
【0027】本実施例の多機能型発音体3の構造につい
ては第1の実施例の多機能型発音体3と異なる点につい
てのみ説明し、同じ構成部品については同じ番号を付
し、重複した記載は省略する。図5において、本実施例
の多機能型発音体3が第1の実施例と異なる点は、筐体
4内周面に設置されるスペーサー1bの内周面に、凹部1
3を設けて、鍔部6をその凹部13内に位置させて収納し
た点と、鍔部6をスペーサー1b内周面より更に外側に
向かって延設した点、及び鍔部6の延長に伴い図6に示
すように筐体4の内周面とカバー15の外周縁を鍔部6に
当接しないように形成した点である。
【0028】このように構成することによって、多機能
発音体3がラジアル方向(図6の筐体4中心線方向に垂
直な方向)に衝撃力を受けて磁気回路2が図7の破線で
表すように、大きくラジアル方向に変位しようとする
と、鍔部6が凹部13に当接して磁気回路2の過大なラジ
アル方向の変位が防止されるため、機械振動系10のラジ
アル方向の変位が防止される。よって機械振動系10の振
動量増加と、ラジアル方向変位の防止を図りつつ、鍔部
6をスペーサー1b内周面より更に外側に向かって延設
できるため、その分機械振動系10の全体重量を増加する
ことができる。よって振動エネルギーをより大きくする
ことができるものである。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の多機能型発音体によれば、磁気回路の振動量の増加を
図りながら、万が一の落下による衝撃時に、機械振動系
が大きくラジアル方向に変位しようとしても、鍔部がス
ペーサーの突起部に当接してその変位拡大を防止するの
で、サスペンションやコイルの変形及び破損等を防止で
きる。これにより、発音と振動の二つの作用をする多機
能型発音体であって信頼性の高いものが、簡単な部品構
造で廉価に実現できるのである。
【0030】又、スペーサー内周面に凹部を設けて、そ
こに鍔部を収納することにより、上記効果に加え、鍔部
をより大きく設けて、その分機械振動系の全体質量を増
加することで振動エネルギーをより大きくすることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の主要部であるスペーサーと、磁気
回路との構成を示す平面図
【図2】 図1のスペーサーと磁気回路を搭載した多機
能型発音体の平面図
【図3】 図2の多機能型発音体をA−A線に沿う断面で
切断したときの側断面図
【図4】 図2の多機能型発音体が衝撃力を受けて、磁
気回路2が大きくラジアル方向に変位しようとするとき
の状態を示す平面図
【図5】 実施例2の主要部であるスペーサーと、磁気
回路との構成を示す平面図
【図6】 図5のスペーサーと磁気回路とを搭載した多
機能型発音体の側断面図
【図7】 図6の多機能型発音体が衝撃力を受けて、磁
気回路2が大きくラジアル方向に変位しようとするとき
の状態を示す平面図
【図8】 従来例の多機能型発音体を示した分解斜視図
【図9】 図8の多機能型振動体をダイアフラム側から
見た平面図
【図10】 図9の多機能型発音体のカバー取外し状態
を示す底面図
【図11】 図9をB−B線に沿う断面で切断したときの
側断面図
【図12】 他の従来例の多機能型発音体の平面図
【図13】 図12の多機能型発音体をC−C線に沿う断
面で切断したときの側断面図
【図14】 従来例のスペーサーと、磁気回路との構成
を示す平面図
【図15】 図14の鍔部とスペーサーの要部拡大図
【符号の説明】
1,1a,1b・・・スペーサー 2・・・磁気回路 3,3’・・・多機能型発音体 4,4’・・・筐体 4’a,4’b・・・切欠段部 5・・・突出部 6・・・鍔部 7・・・ダイアフラム 8・・・ボイスコイル 9,9’・・・サスペンション 9a,9b,9c,9’a,9’b,9’c・・・突片 10・・・機械振動系 11,11’・・・磁気ヨーク 12・・・ポールピース 13・・・凹部 14・・・マグネット 15・・・カバー 16・・・給電端子 17・・・凹部 18・・・空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流印加用のボイスコイルと、前記ボイ
    スコイルを片面で支持するダイアフラムと、少なくとも
    1つのマグネット及び前記マグネットを保持する磁気ヨ
    ークとから形成される磁気回路及び前記磁気ヨークを弾
    性支持するサスペンションとを含む機械振動系と、前記
    磁気回路の磁気空隙に前記ボイスコイルを挿入して、前
    記ダイアフラムと前記磁気回路とを互いに面対向で支持
    する円環状の筐体と、前記磁気回路の外側に設けられ、
    前記外側より前記筐体の内周面に向けて突出する鍔部
    と、前記筐体の内周面に設けられたスペーサーと、前記
    鍔部に当接することによって、前記筐体の中心線方向に
    対しラジアルな方向の前記機械振動系の変位を制限する
    ように、前記スペーサーの内周面に形成された複数の突
    起部と、を備えた多機能型発音体。
  2. 【請求項2】 電流印加用のボイスコイルと、前記ボイ
    スコイルを片面で支持するダイアフラムと、少なくとも
    1つのマグネット及び前記マグネットを保持する磁気ヨ
    ークとから形成される磁気回路及び前記磁気ヨークを弾
    性支持するサスペンションとを含む機械振動系と、前記
    磁気回路の磁気空隙に前記ボイスコイルを挿入して、前
    記ダイアフラムと前記磁気回路とを互いに面対向で支持
    する円環状の筐体と、前記磁気回路の外側に設けられ、
    前記外側より前記筐体の内周面に向けて突出する鍔部
    と、前記筐体の内周面に設けられたスペーサーと、前記
    鍔部に当接することによって、前記筐体の中心線方向に
    対しラジアルな方向の前記機械振動系の変位を制限する
    ように、前記スペーサーの内周面に形成された複数の凹
    部と、を備えた多機能型発音体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の多機能型発音体を搭載する携帯端末機。
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