JP2002191026A - ストリーム情報処理システム - Google Patents

ストリーム情報処理システム

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JP2002191026A JP2001305753A JP2001305753A JP2002191026A JP 2002191026 A JP2002191026 A JP 2002191026A JP 2001305753 A JP2001305753 A JP 2001305753A JP 2001305753 A JP2001305753 A JP 2001305753A JP 2002191026 A JP2002191026 A JP 2002191026A
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和之 宇山
Yuji Ito
雄司 伊藤
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストリーム情報記録の処理に関する改善。 【解決手段】1以上の第1データ単位(トランスポート
パケット)を含む第2データ単位(ストリームブロッ
ク)により構成されるMPEGビットストリーム(トラ
ンスポートストリーム)を記録する情報媒体が用いられ
る。ここで、前記第2データ単位(ストリームブロッ
ク)は、前記MPEGビットストリーム内のIピクチャ
情報の有無を示すヘッダ情報(503)を格納するよう
に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル放送な
どのビットストリーム情報あるいはパケット構造をもっ
て伝送されるストリームデータを生成(エンコード)
し、エンコードされたストリームデータを情報媒体に記
録し、エンコードされたストリームデータをデコード
し、あるいは記録されたストリームデータを部分的に消
去(仮消去/本消去)する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、TV放送はデジタル放送の時代に
突入してきた。それに伴い、デジタルTV放送のデジタ
ルデータをその内容を問わずデジタルデータのままで保
存する装置、いわゆるストリーマが要望されるようにな
ってきた。
【0003】現在放送されているデジタルTV放送で
は、MPEGのトランスポートストリームが採用されて
いる。今後も、動画を使用したデジタル放送の分野で
は、MPEGトランスポートストリームが標準的に用い
られると考えられる。
【0004】このデジタル放送データを記録するストリ
ーマとして、現在市販されているものとしては、D−V
HS(デジタルVHS)などの家庭用デジタルVCRが
ある。このD−VHSを利用したストリーマでは、放送
されたビットストリームがそのままテープに記録され
る。そのため、ビデオテープには、複数の番組が多重さ
れて記録されることになる。
【0005】再生時には、最初から再生する場合、ある
いは途中から再生する場合にも、そのまま全てのデータ
が、VCRからセットトップボックス(デジタルTVの
受信装置:以下STBと略記する)に送り出される。こ
のSTBにおいて、ユーザ操作等により、送り出された
データ内から所望の番組が選択される。選択された番組
情報は、STBからデジタルTV受像機等に転送され
て、再生(ビデオ+オーディオ等の再生)がなされる。
【0006】このD−VHSストリーマでは、記録媒体
にテープが用いられるため、素早いランダムアクセスが
実現できず、所望の番組の希望位置に素早くジャンプし
て再生することが困難となる。
【0007】このようなテープの欠点(ランダムアクセ
スの困難性)を解消できる有力な候補として、DVD−
RAMなどの大容量ディスクメディアを利用したストリ
ーマが考えられる。その場合、ランダムアクセスおよび
特殊再生などを考えると、必然的に、管理データを放送
データとともに記録する必要性が出てくる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、情報記憶媒体
としてDVD−RAMディスクを用いた場合には16セ
クタ毎にECCブロックを構成し、そのECCブロック
内ではデータのインターリーブ(並び替え)とエラー訂
正用コードが付加されている。そのため、ECCブロッ
ク内の特定のセクタのみを消去しあるいは書き換え、さ
らに追記するためには、次のような複雑な処理が必要に
なる。
【0009】すなわち、一旦ECCブロック内の全デー
タを読み取り(リード)、バッファメモリ内で再び並べ
替え(デインターリーブ)を行った後、特定セクタ分の
データを消去しあるいは書き換え、そこに追記を行い
(モディファイ)、再度インターリーブ(並び替え)と
エラー訂正用コードを付加して記録する「リード・モデ
ィファイ・ライト」と言う処理が必要となる。
【0010】この処理は非常に時間が掛かる処理であ
り、ストリームデータの記録や部分消去がリアルタイム
で行えないと言う問題がある。
【0011】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、ストリーム情報記録の処理に関する改
善を図ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の実施の形態では、1以上の第1データ単
位(トランスポートパケット)を含む第2データ単位
(ストリームブロック)により構成されるMPEGビッ
トストリーム(トランスポートストリーム)を記録する
情報媒体が用いられる。ここで、前記第2データ単位
(ストリームブロック)は、前記MPEGビットストリ
ーム内のIピクチャ情報の有無を示すヘッダ情報(図8
(a)の503)を格納するように構成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係るストリームデータの生成方法、そ
の記録方法、および記録されたストリームデータの部分
消去処理方法その他を説明する。
【0014】図1は、この発明の一実施の形態に係るス
トリームデータのデータ構造を説明する図である。
【0015】DVD−RAMディスク等の情報記憶媒体
上に記録されるストリームデータは、ストリームデータ
内の映像情報のコンテンツ毎にストリームオブジェクト
(以下、適宜SOBと略記する)としてまとめられてい
る。各SOBは、1つのリアルタイムな連続記録により
得られたストリームデータにより形成される。
【0016】図1(f)は、1以上あるストリームオブ
ジェクトのうち1個のSOB#A・298について示し
ている。DVD−RAMディスクにこのストリームデー
タが記録される場合には、各々が2048kバイトのセ
クタを最小単位として記録される。さらに、16個のセ
クタをまとめて1個のECCブロックとし、同一ECC
ブロック内でインターリーブ(データ配列順序の並び替
え)とエラー訂正用の訂正コードの付加が行われる。
【0017】この実施の形態では、1個または複数のE
CCブロックを単位としてストリームブロックが構成さ
れ、このストリームブロック単位でストリーム情報の記
録あるいは部分消去が行われる。ここにこの発明の特徴
がある。
【0018】この実施の形態では、何個のECCブロッ
クでストリームブロックが構成されるかは、転送される
ストリームデータの転送レートに応じて決めることがで
きる。たとえば、図1(e)の例では、ストリームブロ
ック#1は2つのECCブロック#α、#βで構成さ
れ、ストリームブロック#2は3つのECCブロック#
γ、#δ、#εで構成されている。DVDストリーマで
は、2個のECCブロック(32セクタ)で1つのスト
リームブロック(ストリームオブジェクトユニットSO
BU)が構成される。
【0019】各ECCブロックは、図1(d)に示すよ
うに、16セクタで構成される。したがって、図1
(d)(e)から分かるように、2ECCブロックで構
成されるストリームブロック(あるいはSOBU)#1
は、32セクタ(セクタNo.0〜セクタNo.31)
に相当する。
【0020】つまり、1セクタ=2kバイトとすれば、
ストリームブロック(SOBU)は、64kバイト(3
2セクタ)の固定サイズとして、この発明を実施するこ
とができる。
【0021】各セクタの内容はストリームパック(詳細
は図9等を参照して後述)に対応している。そして、た
とえばセクタNo.0(図1(d))に対応するストリ
ームパックは、図1(c)に示すように、パックヘッダ
1と、PESヘッダ6と、ストリームブロックヘッダ
(図11を参照して後述)11と、データエリア21と
を含んでいる。また、セクタNo.1(図(d))に対
応するストリームパックは、図1(c)に示すように、
パックヘッダ2と、PESヘッダ7と、セクタデータヘ
ッダ(図12を参照して後述)12と、データエリア2
2とを含んでいる。
【0022】なお、図1(c)のPESヘッダ6、7の
内部構成例は、図10を参照して後述する。
【0023】図1(c)のデータエリア21は、図1
(b)に示すように、タイムスタンプとトランスポート
パケットとのペアの配列(タイムスタンプa、トランス
ポートパケットa、タイムスタンプb、………トランス
ポートパケットd)を含んでいる。同様に、データエリ
ア22は、タイムスタンプとトランスポートパケットと
のペアの別配列を含んでいる。一方、後方のデータエリ
ア23は、図1(b)に示すように、トランスポートパ
ケットf、エンドコード31、およびパディングエリア
36を含んでいる。
【0024】図1(b)のタイムスタンプとトランスポ
ートパケットの複数ペアは、図1(a)に示すような配
列のビットストリームとなる。
【0025】SOB#A・298(図1(f))の前方
のストリームブロック#1(図1(e))のデータ構造
は図1(d)〜(b)のようになるが、SOB#A・2
98の後方のストリームブロック#2(図1(g))の
データ構造は、次のようになる。
【0026】すなわち、ストリームブロック#2の末尾
ECCブロック#εの後方セクタNo.78(図1
(h))は、図1(i)に示すように、パックヘッダ3
と、PESヘッダ8と、セクタデータヘッダ13と、デ
ータエリア24とを含んでいる。また、ECCブロック
#εの最終セクタNo.79(図1(h))は、図1
(i)に示すように、パックヘッダ4とパディングパケ
ット40を含んでいる。
【0027】セクタNo.78のデータエリア24は、
図1(j)に示すように、トランスポートパケットz
と、エンドコード32と、パディングエリア37とを含
んでいる。また、最終セクタNo.79のパディングパ
ケット40は、図1(j)に示すように、PESヘッダ
9とパディングエリア38を含んでいる。
【0028】なお、パディングエリア38の内容につい
ては、図26を参照して後述する。
【0029】図2は、この発明の一実施の形態に係るデ
ータファイルのディレクトリ構造を説明する図である。
【0030】DVDーRAMディスク等の情報記憶媒体
に記録される情報は、各情報毎に階層ファイル構造を持
っている。この実施の形態において説明される映像情報
とストリームデータ情報は、DVD_RTRディレクト
リ(またはDVD_RTAV)102と言う名のサブデ
ィレクトリ101内に入っている。
【0031】DVD_RTR(DVD_RTAV)ディ
レクトリ102内には、以下の内容のデータファイル1
03が格納される。
【0032】すなわち、管理情報(ナビゲーションデー
タ)のグループとして、RTR.IFO(またはVR_
MANGR.IFO)104と、STREAM.IFO
(SR_MANGR.IFO/SR_MANGR.BU
P)105と、SR_PRIVT.DAT/SR_PR
IVT.BUP105aとが格納される。
【0033】また、データ本体(コンテンツ情報)とし
て、STREAM.VRO(またはSR_TRANS.
SRO)106と、RTR_MOV.VRO(VR_M
OVIE.VRO)107と、RTR_STO.VRO
(またはVR_STILL.VRO)108と、RTR
_STA.VRO(またはVR_AUDIO.VRO)
109とが格納される。
【0034】上記データファイル103を含むサブディ
レクトリ101の上位階層にあるルートディレクトリ1
00には、その他の情報を格納するサブディレクトリ1
10を設けることができる。
【0035】このサブディレクトリの内容としては、ビ
デオプログラムを収めたビデオタイトルセットVIDE
O_TS111、オーディオプログラムを収めたオーデ
ィオタイトルセットAUDIO_TS112、コンピュ
ータデータ保存用のサブディレクトリ113等がある。
【0036】有線または無線のデータ通信経路上をパケ
ット構造の形で伝送されたデータに対して、パケット構
造を保持したまま情報記憶媒体に記録したデータを、
「ストリームデータ」と呼ぶ。
【0037】そのストリームデータそのものはSTRE
AM.VRO(またはSR_TRANS.SRO)10
6と言うファイル名でまとめて記録される。そのストリ
ームデータに対する管理情報が記録されているファイル
が、STREAM.IFO(またはSR_MANGR.
IFOとそのバックアップファイルSR_MANGR.
BUP)105である。
【0038】また、VCR(VTR)あるいは従来TV
などで扱われるアナログ映像情報をMPEG2規格に基
づきデジタル圧縮して記録されたファイルが、RTR_
MOV.VRO(またはVR_MOVIE.VRO)1
07であり、アフターレコーディング音声あるいはバッ
クグランド音声等を含む静止画像情報を集めたファイル
がRTR_STO.VRO(またはVR_STILL.
VRO)108であり、そのアフレコ音声情報ファイル
がRTR_STA.VRO(またはVR_AUDIO.
VRO)109である。
【0039】図3は、この発明の一実施の形態に係る情
報媒体、たとえばDVDーRAMディスク等の録再可能
光ディスク201上の記録データ構造を説明する図であ
る。
【0040】図3(a)の情報記憶媒体201の内周方
向202の端部と外周方向203の端部とで挟まれた領
域には、図3(b)に示すように、リードインエリア2
04と、ファイルシステム情報が記録されているボリュ
ーム&ファイル構造情報206と、データエリア207
と、リードアウトエリア205が存在する。リードイン
エリア204はエンボスおよび書替可能データゾーンで
構成され、リードアウトエリア205は書替可能データ
ゾーンで構成されている。データエリア207も書替可
能データゾーンで構成されている。
【0041】データエリア207内は、図3(c)に示
すように、コンピュータデータとオーディオ&ビデオデ
ータとが混在記録可能となっている。この例では、コン
ピュータデータエリア208およびコンピュータデータ
エリア209の間に、オーディオ&ビデオデータエリア
210が、挟まれる形態となっている。
【0042】オーディオ&ビデオデータエリア210内
は、図3(d)に示すように、リアルタイムビデオ記録
エリア221およびストリーム記録エリア222の混在
記録が可能となっている。(リアルタイムビデオ記録エ
リア221あるいはストリーム記録エリア222の一方
だけを使用することも可能である。)図3(e)に示す
ように、リアルタイムビデオ記録エリア221には、図
2に示された、RTRのナビゲーションデータRTR.
IFO(VR_MANGR.IFO)104と、ムービ
ーリアルタイムビデオオブジェクトRTR_MOV.V
RO(VR_MOVIE.VRO)107と、スチルピ
クチャリアルタイムビデオオブジェクトRTR_ST
O.VRO(VR_STILL.VRO)108と、ア
フターレコーディング等のオーディオオブジェクトRT
R_STA.VRO(VR_AUDIO.VRO)10
9とが記録される。
【0043】同じく図3(e)に示すように、ストリー
ム記録エリア222には、図2に示された、ストリーマ
のナビゲーションデータSTREAM.IFO(SR_
MANGR.IFO/SR_MANGR.BUP)10
5と、トランスポートビットストリームデータSTRE
AM.VRO(SR_TRANS.VRO)106とが
記録される。
【0044】なお、図3(d)(e)では図示しない
が、ストリーム記録エリア222には、図2に示したア
プリケーション固有のナビゲーションデータSR_PR
IVT,DAT/SR_PRIVT.BUP105aを
記録することもできる。
【0045】このSR_PRIVT,DAT105a
は、ストリーマに接続(供給)された個々のアプリケー
ションに固有のナビゲーションデータであり、ストリー
マにより認識される必要のないデータである。
【0046】ストリームデータに関する管理情報である
STREAM.IFO(またはSR_MANGR.IF
O)105は、図3(f)〜(i)に示すようなデータ
構造を有している。
【0047】すなわち、図3(f)に示すように、ST
REAM.IFO(またはSR_MANGR.IFO)
105は、ビデオマネージャ(VMGIまたはSTR_
VMGI)231と、ストリームファイル情報テーブル
(SFIT)232と、オリジナルPGC情報(ORG
_PGCI)233と、ユーザ定義PGC情報テーブル
(UD_PGCIT)234と、テキストデータマネー
ジャ(TXTDT_MG)235と、製造者情報テーブ
ル(MNFIT)またはアプリケーション固有のナビゲ
ーションデータSR_PRIVT.DAT105aを管
理するアプリケーションプライベートデータマネージャ
(APDT_MG)236とで構成されている。
【0048】図3(f)のストリームファイル情報テー
ブル(SFIT)232は、図3(g)に示すように、
ストリームファイル情報テーブル情報(SFITI)2
41と、1以上のストリームオブジェクト情報(SOB
I)#A・242、#B・243、………と、オリジナ
ルPGC情報一般情報271と、1以上のオリジナルセ
ル情報#1・272、#2・273………とを含むこと
ができるようになっている。
【0049】図3(f)の各ストリームオブジェクト情
報(たとえばSOBI#A・242)は、図3(h)に
示すように、ストリームオブジェクト一般情報(SOB
I_GI)251、タイムマップ情報252、その他を
含むことができる。
【0050】また、図3(f)の各オリジナルセル情報
(たとえば#1・272;後述するが図28で示される
SCIに対応)は、図3(h)に示すように、セルタイ
プ281(後述するが図28で示されるC_TYに対
応)と、セルID282と、該当セル開始時間(後述す
る図15(l)、図28その他で示されるSC_S_A
PATに対応)283と、該当セル終了時間(後述する
図15(l)、図28その他で示されるSC_E_AP
ATに対応)284とを含むことができる。
【0051】なお、図3(f)の情報内容については、
図27を参照して後述する。
【0052】図3(g)のSOBI#Aに含まれる図3
(h)のタイムマップ情報252は、図3(i)に示す
ように、ストリームブロック番号261、第1ストリー
ムブロックサイズ262、第1ストリームブロック時間
差263、第2ストリームブロックサイズ264、第2
ストリームブロック時間差265、………を含むことが
できる。タイムマップ情報252を構成する各ストリー
ムブロック時間差の内容については、図5を参照して後
述する。
【0053】図4は、この発明におけるストリームオブ
ジェクト(SOB)、セル、プログラムチェーン(PG
C)等の間の関係を説明する図である。以下、図4の例
示を用いてこの発明におけるSOBとPGCの関係につ
いて説明する。
【0054】ストリームデータ(STREAM.VRO
またはSR_TRANS.SRO)106内に記録され
たストリームデータは、1個以上のECCブロックの集
まりとしてストリームブロックを構成し、このストリー
ムブロック単位で記録、部分消去処理がなされる。この
ストリームデータは、記録する情報の内容毎(たとえば
デジタル放送での番組毎)にストリームオブジェクトと
言うまとまりを作る。
【0055】このSTREAM.VRO(SR_TRA
NS.SRO)106内に記録されたストリームオブジ
ェクト(SOB#A、SOB#B)毎の管理情報(オリ
ジナルPGC情報233、ユーザ定義PGC情報テーブ
ル234等)は、ナビゲーションデータSTREAM.
IFO(SR_MANGR.IFO)105(図4の最
下部および図3(e)(f)参照)内に記録されてい
る。
【0056】図4の各ストリームオブジェクト#A・2
98、#B・299毎の管理情報(STREAM.IF
O105)は、図3(f)(g)に示すように、ストリ
ームファイル情報テーブル(SFIT)232内のスト
リームオブジェクト情報(SOBI)#A・242、#
B・243として記録されている。
【0057】ストリームオブジェクト情報(SOBI)
#A・242、(SOBI)#B・243それぞれの内
部は、主にストリームブロック毎のデータサイズおよび
時間情報等が記載されているタイムマップ情報252を
含んでいる。
【0058】ストリームデータの再生時には、1個以上
のセルの連続で構成されるプログラムチェーン(PG
C)の情報(後述する図28のPGCI#iに対応)が
利用される。このPGCを構成するセルの設定順にした
がって、ストリームデータを再生することができる。
【0059】PGCには、STREAM.VRO(SR
_TRANS.SRO)106に記録された全ストリー
ムデータを連続して再生することのできるオリジナルP
GC290(図3(f)ではORG_PGCI・23
3)と、ユーザが再生したいと希望する場所と順番を任
意に設定できるユーザ定義PGC#a・293、#b・
296(図3(f)ではUD_PGCIT・234の中
身に対応)の2種類が存在する。
【0060】オリジナルPGC290を構成するオリジ
ナルセル#1・291、#2・292は、基本的にスト
リームオブジェクト#A・298、#B・299と一対
一に対応して存在する。
【0061】それに対して、ユーザ定義PGCを構成す
るユーザ定義セル#11・294、#12・295、#
31・297は、1個のストリームオブジェクト#A・
298または#B・299の範囲内では任意の位置を設
定することができる。
【0062】なお、各ストリームブロックのセクタサイ
ズは種々に設定可能であるが、好ましい実施の形態とし
ては、図4のストリームブロック#1のように、2EC
Cブロック(32セクタ)で一定サイズ(64kバイ
ト)のストリームオブジェクトユニット(SOBU)
を、ストリームブロックとして採用するとよい。
【0063】このようにストリームブロックを一定サイ
ズ(たとえば2ECCブロック=32セクタ=64kバ
イト)のSOBUに固定すれば、次の利点が得られる:
(01)SOBU単位でストリームデータの消去あるい
は書替を行っても、そのSOBUのECCブロックが、
消去あるいは書替対象以外のSOBUのECCブロック
に影響しない。そのため、消去あるいは書替に伴う(消
去あるいは書替の対象でないSOBUに対する)ECC
のデインターリーブ/インターリーブのやり直しが、生
じない;(02)任意のSOBU内部の記録情報に対す
るアクセス位置を、セクタ数(あるいはセクタ数に対応
した他のパラメータ;たとえば後述する図9のストリー
ムパックおよびその内部のアプリケーションパケット群
の情報)で特定できる。たとえば、あるSOBU#kの
中間位置にアクセスする場合は、SOBU#kー1とS
OBU#kとの境界から16セクタ目(あるいは16セ
クタ目に対応するアプリケーションパケットの位置)を
指定すればよい。
【0064】図5は、タイムマップ情報におけるストリ
ームブロックサイズ、ストリームブロック時間差の内容
を説明する図である。以下、図5を用いてタイムマップ
情報252内の各データの内容について説明する。
【0065】図5(f)(g)(h)に例示するよう
に、ストリームオブジェクト(SOB)#A・298は
2つのストリームブロック#1、#2で構成されてい
る。
【0066】図5(f)(h)の例では、SOB#A・
298を構成するストリームブロック#1のデータサイ
ズは2ECCブロック(#α、#β)で構成され、32
セクタ分(図5(e)(i))のサイズを持っている。
すなわち、タイムマップ情報252(図5(a)
(k))内の第1ストリームブロックサイズ262(図
5(j))は、32セクタ(64kバイト)となる。
【0067】SOB#A・298(図5(g))の先頭
にあるストリームブロック#1(図5(f))はその先
頭にセクタNo.0(図5(e))を持ち、セクタN
o.0に含まれるデータエリア21(図5(d))の先
頭にはタイムスタンプaが記録されている。
【0068】また、SOB#A・298(図5(g))
の後続ストリームブロック#2(図5(f))はその先
頭にセクタNo.32(図5(e))を持ち、セクタN
o.32に含まれるデータエリア311(図5(d))
の先頭にはタイムスタンプpが記録されている。
【0069】図5(c)に示すように、ストリームブロ
ック#1の最初のストリームデータのタイムスタンプ値
はタイムスタンプaであり、次のストリームブロック#
2の最初のストリームデータのタイムスタンプ値はタイ
ムスタンプpとなっている。
【0070】図5(b)(図3(i)のストリームブロ
ック時間差263に対応)の第1ストリームブロック時
間差263の値は、上記タイムスタンプpとタイムスタ
ンプaとの差分値([タイムスタンプp]−[タイムス
タンプa])で与えられる。
【0071】なお、図5(a)のタイムマップ情報25
2は、図29を参照して後述するストリームオブジェク
ト情報SOBI内のアクセスデータユニットAUDも含
むものとして、取り扱うことができる。このAUDに含
まれる情報(アクセスユニット開始マップAUSM等)
により、アクセスしたい情報を含むSOBUを特定でき
る。
【0072】図6は、オリジナルセルおよびユーザ定義
セルにおけるセルの範囲指定方法を説明する図である。
【0073】それぞれのセルの範囲指定は、開始時刻と
終了時刻の時間指定により行なうことができる。
【0074】具体的には、図15以降を参照して後述す
る部分消去の実行前(ストリームデータの録画直後)の
オリジナルセルにおける該当セルの開始時間283およ
び該当セルの終了時間284(図6(b))の時間とし
て、該当するストリームオブジェクト#A・298(図
6(f))内の最初のタイムスタンプaの値および最後
のタイムスタンプz(図6(c))の値が使用される。
【0075】それに対して、ユーザ定義セル#12・2
95(図6(k))での時間範囲指定は、任意時刻を指
定できる。たとえば、図6(i)(j)に示すように指
定されたトランスポートパケットd、nに対応したタイ
ムスタンプd、nの値を、該当セルの開始時間331と
該当セルの終了時間332の値として設定することがで
きる。
【0076】図6(f)は、ストリームオブジェクト
(SOB)#A・298は2つのストリームブロック#
1および#2で構成されている場合を例示している。
【0077】図6(e)(g)の例では、ストリームブ
ロック#1は32セクタ(セクタNo.0〜No.3
1)で構成され、ストリームブロック#2は48セクタ
(セクタNo.32〜No.79)で構成されている。
【0078】ストリームブロック#1の先頭セクタN
o.0は、図6(e)(d)に示すように、パックヘッ
ダ1、PESヘッダ6、ストリームブロックヘッダ1
1、データエリア21等で構成されている。
【0079】また、ストリームブロック#2の後方セク
タNo.78は、図6(e)(d)に示すように、パッ
クヘッダ3、PESヘッダ8、セクタデータヘッダ1
3、データエリア24等で構成されている。
【0080】さらに、図6(g)のセクタNo.1には
図6(h)に示すようにパックヘッダ2、セクタデータ
ヘッダ12、データエリア22その他が記録され、図6
(g)のセクタNo.33には図6(h)に示すように
セクタデータヘッダ321、データエリア312その他
が記録されている。
【0081】図6(d)(h)のデータエリア21に
は、図6(c)(i)に示すように、タイムスタンプa
とトランスポートパケットaとのペアないしタイムスタ
ンプdとトランスポートパケットdとのペアが記録され
ている。
【0082】また、図6(d)のデータエリア24の領
域には、複数のタイムスタンプおよびトランスポートパ
ケットのペアと、最後のタイムスタンプz+トランスポ
ートパケットzのペアの後に続くエンドコード32と、
パディングエリア37(図1(j)のパディングエリア
37に対応)が記録されている。
【0083】また、図6(h)のデータエリア22に
は、図6(i)に示すように、データエリア21のトラ
ンスポートパケットdの後続内容を含むトランスポート
パケットdが含まれている。つまり、この例では、トラ
ンスポートパケットdの内容が、データエリア21とデ
ータエリア22とで分断されて記録されている。
【0084】図6(i)のトランスポートパケットdの
前半部分(データエリア21側)は、後述する図8
(f)の末尾側部分パケットに対応し、図6(i)のト
ランスポートパケットdの後半部分(データエリア22
側)は、後述する図8(g)の先頭側部分パケットに対
応している。
【0085】さらに、図6(h)のデータエリア312
には、図6(i)に示すように、タイムスタンプnとト
ランスポートパケットnとのペアおよびその他の同様な
ペアが記録されている。
【0086】ここで、ユーザ等が再生開始時間を指定し
た箇所に該当するセルの開始時間331(図6(j))
は、データエリア21および22に分断された2つのト
ランスポートパケットd全体に対するタイムスタンプd
(図6(i))により指定される。
【0087】トランスポートパケットをアプリケーショ
ンパケットと読み替え、アプリケーションパケット到着
時間をAPATとした場合に、上記セル開始時間331
は、セル開始APATとして表現できる。
【0088】また、ユーザ等が再生終了時間を指定した
箇所に該当するセルの終了時間332(図6(j))
は、データエリア312のトランスポートパケットnに
対するタイムスタンプn(図6(i))により指定され
る。このセル終了時間332は、セル終了APATとし
て表現できる。
【0089】以上のセル開始時間(セル開始APAT)
331およびセル終了時間(セル終了APAT)332
は、図6(k)に示すように、ユーザ定義セル情報#1
2・295内部に記録される。
【0090】このユーザ定義セル情報#12・295
は、図3(f)または図4下段に示すユーザ定義PGC
情報テーブル234内に記録することができる。
【0091】以上はユーザ定義セル情報(ユーザ定義P
GCの情報)に関するセル開始/終了時間情報について
であるが、オリジナルセル情報(オリジナルセルの情
報)に関するセル開始/終了時間情報については、次の
ような例示ができる。
【0092】すなわち、図6(c)の先頭側タイムスタ
ンプaにより図6(b)の該当セルの開始時間283を
示すことができ、末尾側タイムスタンプzにより該当セ
ルの終了時間284を示すことができる。
【0093】図6(b)の該当セルの開始時間283
は、セル開始APAT(後述するストリームセル開始A
PAT(SC_S_APAT)または消去開始APAT
(ERA_S_APAT)も含む)に対応させることが
できる。
【0094】また、図6(b)の該当セルの終了時間2
84は、セル終了APAT(後述するストリームセル終
了APAT(SC_E_APAT)または消去終了AP
AT(ERA_E_APAT)も含む)に対応させるこ
とができる。
【0095】以上のセル開始時間(セル開始APAT)
283およびセル終了時間(セル終了APAT)284
は、図6(a)に示すように、オリジナルセル情報#1
・272内部に記録される。
【0096】このオリジナルセル情報#1・272は、
図3(f)または図4下段に示すオリジナルPGC情報
233内に記録することができる。
【0097】なお、上記セル開始APATおよびセル終
了APATについては、後述する図18〜図21、図3
0〜図33の説明において具体例を示す。
【0098】図7は、この発明の一実施の形態に係るス
トリームデータ記録再生装置(ストリーマ)の構成を説
明する図である。
【0099】以下、図7を用いて、この発明の好ましい
実施形態としてのストリームデータ記録再生装置(スト
リーマ)の内部構造の説明を行う。
【0100】この実施の形態におけるストリームデータ
記録再生装置は、エンコーダ部401、デコーダ部40
2、STB部403、主MPU部404、V(ビデオ)
ミキシング部405、フレームメモリ部406、キー入
力部407、表示部408、DVD−RAMディスク2
01に対して情報記録あるいは情報再生を行なうディス
クドライブ部409、データプロセサ(D−PRO)部
410、一時記憶部411、A/V(オーディオ・ビデ
オ)入力部412、TVチューナ部413を備えてい
る。
【0101】このストリームデータ記録再生装置はさら
に、STB部403に接続された衛星アンテナ421、
システムタイムカウンタ(STC)部424、Vミキシ
ング部405からパーソナルコンピュータ(PC)43
5へデジタルビデオ信号を送るインターフェイス(I/
F)434、アナログTV437用D/A変換部436
を備えている。
【0102】ここで、Vミキシング部405は、デコー
ド部402のV−PRO部438からのデジタルビデオ
信号と、STB部403からのデジタルビデオ信号42
3とを、適宜ミキシングする機能を持っている。このミ
キシング機能により、たとえばTV437の表示画面の
左側にSTB部403からの放送画像を表示し、TV4
37の表示画面の右側にディスク201から再生した画
像を表示することができる。
【0103】あるいは、STB部403からの放送画像
とディスク201からの再生画像とを、PC435のモ
ニタ画面において、オーバーラッピングウインドウに重
ねて表示することもできる。
【0104】以上の構成において、エンコーダ部401
内は、ビデオおよびオーディオ用のA/D変換部41
4、A/D変換部414からのデジタルビデオ信号また
はSTB分03からのデジタルビデオ信号423を選択
してビデオエンコード部416に送るセレクタ415、
セレクタ415からのビデオ信号をエンコードするビデ
オエンコード部416、A/D変換部414からのオー
ディオ信号をエンコードするオーディオエンコード部4
17、TVチューナ部413からのクローズドキャプシ
ョン(cc)信号あるいは文字放送信号等を副映像(S
P)にエンコードするSPエンコード部418、フォー
マッタ部419、バッファメモリ部420より構成され
る。
【0105】一方、デコード部402内は、メモリ42
6を内蔵する分離部425、縮小画像(サムネールピク
チャ)生成部439を内蔵するビデオデコード部42
8、SPデコード部429、オーディオデコード部43
0、TSパケット転送部427、ビデオプロセサ(V−
PRO)部438、オーディオ用D/A変換部432よ
り構成されている。
【0106】デコード部430でデコードされたデジタ
ルオーディオ信号は、インターフェイス(I/F)43
1を介して外部出力可能となっている。また、このデジ
タルオーディオ信号をD/A変換部432でアナログ化
したアナログオーディオ信号により、外部のオーディオ
アンプ(図示せず)を介してスピーカ433が駆動され
るようになっている。
【0107】なお、D/A変換部432は、オーディオ
デコード部430からのデジタルオーディオ信号のみな
らず、STB部403からのデジタルオーディオ信号4
22のD/A変換もできるように構成される。
【0108】なお、ディスク201からの再生データを
STB部403に転送する場合は、TSパケット転送部
427において分離部425からの再生データ(ビット
ストリーム)をトランスポートパケット(TSパケッ
ト)に変更し、STC424からの時間情報に転送時間
を合わせて、TSパケットをSTB部403に送ればよ
い。
【0109】図7の主MPU部404は、作業用メモリ
としてのワークRAM404aと、ストリームデータ作
成制御部404bという名の制御プログラムと、ストリ
ームデータ再生制御部404cという名の制御プログラ
ムと、ストリームデータの部分消去/仮消去制御部40
4dという名の制御プログラム等を含んでいる。
【0110】ここで、ファイルの管理領域(図2あるい
は図3(e)のナビゲーションRTR.IFO104、
STREAM.IFO105)などを読み書きするため
に、主MPU部404は、D−PRO部410に、専用
のマイクロコンピュータバスを介して接続されている。
【0111】ストリームデータ記録再生装置における録
画時の制御は、上記制御プログラム(シーケンシャルな
制御プログラム)を用い主MPU部404により行われ
る。
【0112】まず、図7の装置における録画時のビデオ
信号の流れについて説明をする。録画時には、主MPU
部404内のストリームデータ作成制御部404bとい
う名のシーケンシャルプログラムにしたがって、一連の
処理が行われる。
【0113】すなわち、IEEE1394規格に準拠し
た伝送経路経由してSTB部403からエンコード部4
01へ送出されたストリームデータは、まずフォーマッ
タ部419に転送される。
【0114】フォーマッタ部419のIEEE1394
受信側は、STC424のタイムカウント値に基づい
て、ストリームデータ転送開始からの時間を読み込む。
読み込んだ時間情報は、管理情報として主MPU部40
4へ送られ、ワークRAM部404aに保存される。
【0115】主MPU部404は、上記時間情報に基づ
いて、ストリームデータをストリームブロック毎(リア
ルタイムRTRレコーダではVOBU毎、ストリーマで
はSOBU毎)に切り分ける区切れ情報を作成するとと
もに、この区切れ情報に対応したセルの切り分け情報お
よびプログラムの切り分け情報、さらにはPGCの切り
分け情報を作成し、主MPU部404内のワークRAM
部404aに逐次記録する。
【0116】フォーマッタ部419は、主MPU部40
4のストリームデータ作成制御部404bからの指示に
したがって、図1(a)の形でSTB部403から送ら
れてきたストリームデータを図1(c)(i)の形(後
述する図8(h)のストリームパックの列)に変換し、
変換されたストリームパック列をD−PRO部410へ
入力する。入力されたストリームパックはセクタと同じ
2048バイトの一定サイズを持っている。D−PRO
部410は、入力されたストリームパックを16セクタ
毎にまとめてECCブロックにして、ディスクドライブ
部409へ送る。
【0117】ここで、ディスクドライブ部409におい
てRAMディスク(情報記憶媒体)201への記録準備
ができていない場合には、D−PRO部410は、記録
データを一時記憶部411に転送して一時保存し、ディ
スクドライブ部409においてデータ記録準備ができる
まで待つ。
【0118】ディスクドライブ部409において記録準
備ができた段階で、D−PRO部410は一時記憶部4
11に保存されたデータをディスクドライブ部409に
転送する。これにより、ディスク201への記録が開始
される。一時記憶部411に保存されたデータの記録が
済むと、その続きのデータはフォーマッタ部419から
D−PRO部410へシームレスに転送されるようにな
っている。
【0119】ここで、一時記憶部411は、高速アクセ
ス可能で数分以上の記録データを保持できるようにする
ため、大容量メモリを想定している。
【0120】次に、再生時のデータ処理について説明す
る。ストリームデータ記録再生装置における再生時の制
御は、ストリームデータ再生制御部404cという名の
シーケンシャルプログラムにしたがい、主MPU部40
4によって、一連の処理が行われる。
【0121】まず、ディスクドライブ部409により、
RAMディスク(情報記憶媒体)201からストリーム
データが再生される。再生されたストリームデータは、
D−PRO部409を経由してデコーダ部402に転送
される。
【0122】デコーダ部402内部では、再生されたス
トリームデータ中のトランスポートパケットを分離部4
25が受け取る。
【0123】分離部425は、図10を参照して後述す
るストリームID603およびサブストリームIDに従
って、ビデオパケットデータ(MPEGビデオデータ)
はビデオデコード部428へ転送し、オーディオパケッ
トデータはオーディオデコード部430へ転送し、副映
像パケットデータはSPデコード部429へ転送する。
【0124】ビデオデコード部428でデコードされた
ビデオデータは、Vミキシング部405およびD/A変
換部436を介してアナログTV信号に変換され、TV
437に転送されて画像表示される。
【0125】同時に、オーディオデコード部430でデ
コードされたオーディオ信号もD/A変換部432へ送
られ、デジタル音声データに変換される。変換されたデ
ジタル音声データは、I/F431を介して外部オーデ
ィオ機器(図示せず)のデジタル入力に転送される。あ
るいは、変換されたデジタル音声データは、D/A変換
部432によりアナログ音声信号に変換され、図示しな
いオーディオアンプを介して、スピーカ433に送られ
る。
【0126】以上この発明の実施の形態におけるストリ
ームデータ記録再生装置(ストリーマ)内での信号の流
れを説明した。
【0127】以上説明したように、DVD−RAMディ
スク(情報記憶媒体)201へ記録するストリームデー
タは、フォーマッタ部419内で図1(c)(i)の構
造に変換される。この変換プロセスを中心にしたストリ
ームデータ録画手順は、図13のフローチャートを参照
して後述する。
【0128】また、ストリームデータの再生手順につい
ては、図14のフローチャートを参照して後述する。
【0129】図8は、デジタル放送のコンテンツとIE
EE1394における映像データ転送形態とストリーマ
におけるストリームパックとの対応関係を説明する図で
ある。
【0130】デジタル放送では、MPEG2規格に従っ
て圧縮された映像情報がトランスポートパケットに乗っ
て転送されてくる。このトランスポートパケット内は、
図8(b)に示すように、トランスポートパケットヘッ
ダ511と、記録情報のデータ本体が記録されているペ
イロード512とで構成されている。
【0131】トランスポートパケットヘッダ511は、
図8(a)に示すように、ペイロードユニット開始イン
ジケータ501、パケットID(PID)502、ラン
ダムアクセスインジケータ503、プログラムクロック
リファレンス504等で構成されている。
【0132】MPEG圧縮された映像情報は、Iピクチ
ャ情報、Bピクチャ情報、およびPピクチャ情報を含ん
でいる。Iピクチャ情報(後述する図9の571)が記
録されている最初のトランスポートパケットには、図8
(a)のランダムアクセスインジケータ503に”1”
のフラグが立つ。また、各B、Pピクチャ情報(後述す
る図9の573、574、572)の最初のトランスポ
ートパケットには、図8(a)のペイロードユニット開
始インジケータ501に”1”のフラグが立つ。
【0133】これらのランダムアクセスインジケータ5
03およびペイロードユニット開始インジケータ501
の情報を利用して、I−ピクチャマッピングテーブル
(後述する図11の641)およびB、P−ピクチャ開
始位置マッピングテーブル(後述する図11の642)
の情報が作成される。
【0134】たとえば、図8(a)に示したペイロード
ユニット開始インジケータ501に”1”のフラグが立
ったトランスポートパケットに対して、B、P−ピクチ
ャ開始位置マッピングテーブル(図11の642)内の
該当個所のビットが”1”になる。
【0135】デジタル放送では、ビデオ情報とオーディ
オ情報がそれぞれ異なるトランスポートパケットに入っ
て転送される。そして、それぞれの情報の区別が、図8
(a)のパケットID(PID)502で識別される。
このPID502の情報を用いて、ビデオパケットマッ
ピングテーブル(後述する図11の643)とオーディ
オパケットマッピングテーブル(後述する図11の64
4)が作成される。
【0136】図8(c)に示すように、デジタル放送で
は、1個のトランスポンダに複数の番組(この例では番
組1〜番組3)がパケット化された形で時分割されて転
送されてくる。
【0137】たとえば、図8(b)のトランスポートパ
ケットヘッダ511およびペイロード(記録情報)51
2の情報は、図8(c)に示される番組2のトランスポ
ートパケットb・522、e・525により転送され
る。
【0138】いま、たとえばデジタル放送受信者(図7
のSTBのユーザ等)の操作により、図8(c)に示さ
れる番組2が、図3または図7の情報記憶媒体201に
記録される場合を想定してみる。この場合、図7のST
B部403において、図8(c)の番組2のトランスポ
ートパケットb、eのみが抽出される。
【0139】そのとき、STB部403では、図8
(d)に示すように、各トランスポートパケットb・5
22、e・525を受信した時刻情報がタイムスタンプ
531、532の形で付加される。
【0140】その後、IEEE1394の転送方式によ
って図7のSTB部403からフォーマッタ部419へ
データを転送する場合には、図8(e)に示すように、
上記タイムスタンプ531とトランスポートパケット5
22との組が細かく分割されて転送されることになる。
【0141】図7のフォーマッタ部419では、STB
部403からIEEE1394で転送されてきたストリ
ームデータが、図8(d)の形(図1(a)の形あるい
は図8(f)(g)(h)の形に相当)に一旦戻され
る。そして、図1(a)あるいは図8(f)(g)
(h)の形式のビットストリーム(図8(h)のストリ
ームパック列)が、情報記憶媒体201に記録される。
【0142】具体的には、この発明の一実施の形態にお
いては、各セクタ(図1(d)(h))の先頭には、シ
ステムクロック情報などが記録されたパックヘッダ1、
2、3、4とPESヘッダ6、7、8、9が配置される
(図1(c)(i)、図6(d)参照)。その直後に
は、セクタデータヘッダ12、13(図1(c)
(i)、図6(d))が記録されるが、各ストリームブ
ロック先頭のセクタのみ、セクタデータヘッダではな
く、ストリームブロックヘッダ11が記録される(図1
(c)、図6(d))。
【0143】データエリア21、22、23、24(図
1(c)(i))には複数のタイムスタンプおよびトラ
ンスポートパケット(図1(a))が逐次詰め込まれる
が、1個のトランスポートパケット(図1(b)ではパ
ケットd;図8(e)ではパケットb)が複数のセクタ
(図1(d)ではNo.0とNo.1;図8(f)
(g)では部分パケット)に跨って記録される。ここ
に、この発明の特徴の1つがある。
【0144】この特徴を生かしたデータ構造を用いるこ
とにより、セクタサイズ(例えば2048バイト)より
も大きなサイズを持つパケットを記録することができ
る。この点について、さらに説明する。
【0145】デジタル放送では図8(c)に示すように
トランスポートストリームと呼ばれるマルチプログラム
対応の多重・分離方式を採用しており、1個のトランス
ポートパケットb・522のサイズが188バイト(ま
たは183バイト)の場合が多い。
【0146】前述したように1セクタサイズは2048
バイトであり、各種ヘッダサイズを差し引いても1個の
データエリア21、22、23、24(図1(c)
(i))内にはデジタル放送用のトランスポートパケッ
トが10個前後記録できる。
【0147】それに対して、ISDNなどのデジタル通
信網では1パケットサイズが4096バイトある大きな
ロングパケットが転送される場合がある。
【0148】デジタル放送などのように1個のデータエ
リア21、22、23、24(図1(c)(i))内に
複数個のトランスポートパケットを記録するだけでな
く、ロングパケットのようにパケットサイズの大きなパ
ケットの場合でも記録できるよう、前記特徴を生かした
データ構造(1パケットのデータを複数パケットに跨っ
て記録できる特徴)を用いることにより、1個のパケッ
トを複数のデータエリア21、22、23、24に連続
して跨るように記録する。
【0149】そうすれば、デジタル放送用のトランスポ
ートパケットやデジタル通信用のロングパケットなど
は、パケットサイズに依ることなく、全てのパケットを
ストリームブロック内に端数なく記録することができ
る。
【0150】また、通常のパケットにはタイムスタンプ
が付いているが、図8(g)に示すように、部分パケッ
トではタイムスタンプを省略することができる。
【0151】このようにすると、2つの隣接ストリーム
パック(図8(h))の境界で分断された部分パケット
(パケット1つあたり188バイトとすれば部分パケッ
トのサイズは1〜187バイト;平均して100バイト
弱)を情報記録に有効利用できる。のみならず、部分パ
ケットに対して省略されたタイムスタンプの分(タイム
スタンプ1つあたり例えば4バイト)、媒体201に対
する記憶容量を増やすことができる。
【0152】なお、図8(g)の先頭部分パケットの直
後にくるタイムスタンプの位置は、後述する図12
(b)のファーストアクセスポイント625あるいは図
12(c)のFIRST_AP_OFFSETにより、
特定することができる。
【0153】ところで、ストリームブロック内に余り部
分が生じた場合には、パディングデータ(データが未記
録である領域と認識できる情報)が記録される。たとえ
ば、図1(b)のようにストリームブロック#1内の最
後のトランスポートパケットfの後ろにはエンドコード
31が配置され、残りの部分はパディングエリア36と
している。図1(j)のパディングエリア37、38も
同様なパディングデータ用のエリアである。
【0154】なお、パディングエリアの具体的な内部デ
ータ構造については、図26を参照して後述する。
【0155】図9は、MPEGにおける映像情報圧縮方
法とトランスポートパケットとの関係、およびMPEG
におけるトランスポートパケットとストリーマにおける
アプリケーションパケットとの関係を説明する図であ
る。
【0156】前述したように、デジタル放送では、映像
情報はMPEG2の規格に従って圧縮された情報が転送
されてくる。
【0157】図9に示すように、Iピクチャ551の圧
縮情報561はIピクチャ情報571としてトランスポ
ートパケットa、b、…に記録される。Bピクチャ55
3の差分情報563、564はBピクチャ情報573と
してトランスポートパケットd、…に記録される。ま
た、Bピクチャ554の差分情報565、566はBピ
クチャ情報573、574としてトランスポートパケッ
トd、f、…に記録される。そして、Pピクチャ552
の差分情報562がPピクチャ情報572としてトラン
スポートパケットh、…に記録される。
【0158】このように各I、B、Pピクチャ情報は異
なるトランスポートパケットに記録されている。
【0159】このようなトランスポートパケットがスト
リーマに記録されるときは、トランスポートパケットの
内容はアプリケーションタイムスタンプ(ATS)とい
うタイムスタンプ付きのパケット(アプリケーションパ
ケット)に移し替えられる。
【0160】そして、ATS付きアプリケーションパケ
ットの一群(通常10パケット前後)がストリームPE
Sパケット内のアプリケーションパケットエリアに格納
される。
【0161】このストリームPESパケットにパックヘ
ッダを付したものが図8(h)で例示した1つのストリ
ームパックになる。
【0162】ストリームPESパケットは、PESヘッ
ダと、サブストリームIDと、アプリケーションヘッダ
と、アプリケーションヘッダエクステンション(オプシ
ョン)と、スタッフィングバイト(オプション)と、上
記ATS付きアプリケーションパケット群を格納するア
プリケーションパケットエリアとで、構成される。
【0163】なお、PESヘッダ(ストリームPESパ
ケットヘッダ)の内容については、図10を参照して後
述する。また、アプリケーションヘッダ(ストリームブ
ロックヘッダ11またはセクタデータヘッダ12に対
応)については、図11および図12を参照して、後述
する。
【0164】図10は、図1、図8、図9等に示された
PESヘッダの内部構造を説明する図である。
【0165】図10(a)のPESヘッダ601は、図
10(b)に示すように、パケット開始コードプリフィ
ックス602、ストリームID603、再生タイムスタ
ンプ604等を含んでいる。このPESヘッダ601
は、図1(c)(i)(j)のPESヘッダ6〜9、図
8(h)のPESヘッダ6〜7、図9のPESヘッダ6
等に対応している。
【0166】また、図10(d)のストリームPESヘ
ッダは、パケット開始コードプリフィックス、ストリー
ムID(プライベートストリーム2)、PESパケット
長、サブストリームID等を含んでいる。このストリー
ムPESヘッダは、図9のストリームPESヘッダと同
じもので、図10(a)のPESヘッダ601に対応す
る内容を持つ。
【0167】図1(j)のPESヘッダ9が図10
(a)に示すPESヘッダ601の内部構造を持つとき
は、MPEGの規格では、このPESヘッダのストリー
ムID603(図10(b))が”10111110”
のときに、このPESヘッダを持つパケットを、パディ
ングパケット40(図1(i)にすると定義されてい
る。
【0168】一方、ストリームID603(図10
(c)のサブストリームID)が”00000010”
のときは、そのPESパケットの付いたパケットは、ス
トリーム記録データを含むことになる。
【0169】図1(e)のストリームブロック#1で
は、最後のトランスポートパケットf(図1(a))が
最後のセクタNo.31(図1(d))内に存在してい
る。しかし、ストリームブロック#2(図1(e)
(g))では、ユーザ等により途中で録画が終了された
ために、最後のトランスポートパケットz(図1
(j))がセクタNo.78(図1(h))に配置さ
れ、セクタNo.79(図1(h))内はストリームデ
ータが記録されいない空き領域となっている。このた
め、セクタNo.79は、パディングパケット40(図
1(i))として記録されている。
【0170】図11は、図1(c)に示されたストリー
ムブロックヘッダの内部構造を説明する図である。
【0171】ストリームブロックヘッダ11は、図11
(a)に示すように、図9下段のサブストリームID、
アプリケーションヘッダ、スタッフィングバイト等に対
応した内容を持つ。
【0172】ストリームブロックヘッダ11は、図11
(b)に示すように、トランスポートパケット情報61
1、ストリームブロック情報612、セクタデータヘッ
ダ情報613等を含んでいる。
【0173】図11(b)のトランスポートパケット情
報611は図11(c)のトランスポートパケット情報
611とおなじものを指す。
【0174】ストリームブロック全体に関する情報が記
録されている図11(b)のストリームブロック情報6
12は、図11(c)の記録時間622(情報記憶媒体
201に記録した年月日と時刻情報)、トランスポート
パケット属性623(トランスポートパケットに関する
属性情報)、ストリームブロックサイズ624(該当す
るストリームブロックのデータサイズ(たとえばECC
ブロック数で記載できる))、ストリームブロック時間
差625等に対応する。
【0175】ここで、図1(b)を例にとれば、該当ス
トリームブロック内の時間範囲情報は、[ストリームブ
ロック時間差]=[ストリームブロック#2内の最初に
くるタイムスタンプ値]−[タイムスタンプaの値]と
して計算される。この[ストリームブロック時間差]
が、ストリームブロック時間差625となる。
【0176】また、図11(b)のセクタデータヘッダ
情報613は、図11(c)のファーストアクセスポイ
ント626およびトランスポートパケット接続フラグ6
27に対応する。このセクタデータヘッダ情報613
は、後述する図12のセクタデータヘッダ12と同様な
情報を含んでいる。
【0177】図11(c)のトランスポートパケット情
報611は、図11(d)に示すように、トランスポー
トパケットの数(アプリケーションパケットの数)63
1、トランスポートパケットマッピングテーブル632
等を含んでいる(図11(dのアプリケーションパケッ
トの数は、後述する図12(c)のAP_Nsに対応す
る)。
【0178】図11(d)のトランスポートパケット
(アプリケーションパケット)の数631は、図11
(e)に示すように、Iピクチャマッピングテーブル6
41、B,Pピクチャマッピングテーブル642等を含
むことができる。
【0179】また、図11(d)のトランスポートパケ
ットマッピングテーブル632は、ビデオパケットマッ
ピングテーブル643、オーディオパケットマッピング
テーブル644、プログラム固有情報マッピングテーブ
ル645等を含むことができる。
【0180】トランスポートパケットマッピングテーブ
ル632内の各マッピングテーブル(図11(e))
は、ビットマップ形式で構成されている。
【0181】たとえば、1個のストリームブロック内に
n個のトランスポートパケット(アプリケーションパケ
ット)が記録されている場合には、図11(d)のトラ
ンスポートパケット数(アプリケーションパケット数)
631の値は”n”となる。
【0182】さらに、各マッピングテーブル643〜6
45は”nビットデータ”からなり、ストリームブロッ
ク内に前から並んでいる個々のトランスポートパケット
(アプリケーションパケット)に対してそれぞれ1ビッ
トずつが割り当てられている。
【0183】図12は、図1に示されたセクタデータヘ
ッダの内部構造を説明する図である。
【0184】図1(c)(i)のセクタデータヘッダ1
2、13は、データエリア21、22、23、24内の
データ配列情報を示し、図12に示すように、ファース
トアクセスポイント651およびトランスポートパケッ
ト接続フラグ652を含む内部構造を持っている。
【0185】ところで、図12(d)(および図9下
段)に示すように、1セクタと同じく2048バイトの
サイズを持つ1つのストリームパックは、パックヘッダ
およびストリームPESヘッダで構成されている。そし
て、このストリームPESパケット内に、図12(a)
のセクタデータヘッダ12あるいは図11(a)のスト
リームブロックヘッダ11の一部に対応した、アプリケ
ーションパケットヘッダが含まれている。
【0186】このアプリケーションパケットヘッダは、
図12(c)に示すように、以下のものを含んでいる: *アプリケーションパケットヘッダ形式のバージョン記
載; *該当ストリームパック内で開始するアプリケーション
パケット(トランスポートパケット)の数AP_Ns; *該当ストリームパック内で開始する先頭アプリケーシ
ョンパケットのタイムスタンプの位置をそのストリーム
パックの最初のバイトからの相対値で記述した、先頭ア
プリケーションパケット・タイムスタンプ位置FIRS
T_AP_OFFSET; *ヘッダエクステンションおよび/またはスタッフィン
グバイトが存在するか否かを示すエクステンションヘッ
ダ情報EXTENSION_HEADER_IFO; *該当ストリームを生成したサービスの識別子SERV
ICE_ID。
【0187】上記図12(d)のアプリケーションパケ
ットに含まれるFIRST_AP_OFFSETは、図
12(a)のセクタデータヘッダ12に含まれるファー
ストアクセスポイント651に対応する。
【0188】図1(b)に示すように、トランスポート
パケットdは2個のセクタに跨って記録されている。こ
こで、セクタ内の最後のタイムスタンプ、またはトラン
スポートパケットが次のセクタへ跨った場合には、トラ
ンスポートパケット接続フラグ652が”1”に設定さ
れる。また図1(b)の例では、次のセクタへ跨ったト
ランスポートパケットdの次にくるタイムスタンプ先頭
位置のデータエリア22内のアドレスが、ファーストア
クセスポイント651内に記録(ビット単位の表現)さ
れている。
【0189】図1(d)に示すセクタNo.1(または
その対応ストリームパック)のファーストアクセスポイ
ント値を、セクタNo.1のデータエリア22(図1
(c))のサイズよりも大きな値に設定することができ
る。そうすることにより、セクタNo.1内に記録され
たパケットの次にくるパケットに対応するタイムスタン
プの位置が、次以降のセクタに存在することが示され
る。
【0190】この発明の一実施の形態では、ファースト
アクセスポイント651の値としてデータエリア21、
22、23、24のサイズよりも大きな値を指定可能に
することで、セクタサイズ(あるいはストリームパック
サイズ=2048バイト)よりも大きなサイズを有する
パケットに対しても、タイムスタンプ先頭位置を指定す
ることができる。
【0191】たとえば、図1(d)のデータ構造におい
て、1個のパケットがセクタNo.0からセクタNo.
2まで跨って記録されているとする。さらに、そのパケ
ットに対するタイムスタンプはセクタNo.0のデータ
エリア21内の最初の位置に記録されるとともに、その
次のパケットに対するタイムスタンプがセクタNo.2
のデータエリア内のTビット目に配置されている場合を
考える。
【0192】この場合、セクタNo.0のファーストア
クセスポイントの値は”0”、セクタNo.1のファー
ストアクセスポイントの値は”セクタNo.1のデータ
エリア22サイズ+T”、セクタNo.2のファースト
アクセスポイントの値は”T”となる。
【0193】図13は、この発明の一実施の形態に係る
ストリームデータのエンコード手順および録画手順を説
明するフローチャートである。
【0194】まず、図7のエンコード部401におい
て、パケット化されたデータが、タイムスタンプ(図1
(b)、図8(f)等のタイムスタンプ、あるいは図9
のATS)と一緒に、バッファメモリ部420に一時記
憶される(ステップS01)。
【0195】別の言い方をすると、ステップS01にお
いて、図7の装置(ストリーマ)により、連続するスト
リームブロック(SOBU)のセクタに格納される再生
データのエリアが、タイムスタンプ(ATS)付きトラ
ンスポートパケット(アプリケーションパケット)によ
り埋められる。ここで付加されるタイムスタンプには、
図7のSTC部424から得たローカルクロック値が用
いられる。
【0196】次に、バッファメモリ部420に一時記憶
されたタイムスタンプとパケットデータとのビット列
が、ストリームブロック(あるいはSOBU)毎に切り
分けられる(ステップS02)。
【0197】この実施の形態では、図1(b)に示すよ
うに同一のトランスポートパケット(d)が異なるスト
リームブロック(#1、#2)に跨って記録されること
を禁止できる。この場合、図7のバッファメモリ部42
0に一時記録されたタイムスタンプとパケットデータを
ストリームブロック毎に切り分けるS02のステップで
は、タイムスタンプとトランスポートパケットの組が完
全に1個のストリームブロック内に収まるように切り分
けを行なう必要がある。
【0198】切り分けられた各ストリームブロック(S
OBU)内のデータ末尾には、エンドコード(図1
(j))と、必要に応じてパディングエリアが追記され
る(ステップS03)。
【0199】こうしてバッファメモリ部420内でスト
リームブロック(SOBU)毎に切り分けられたタイム
スタンプとパケットデータのビット列の内部が、さら
に、セクタ毎(あるいは2048バイトのストリームパ
ック毎)に分割される(ステップS04)。
【0200】この実施の形態では、同一のトランスポー
トパケット(d)を、異なるセクタ(図1(d)のN
o.0とNo.1)に跨って記録させることもできる。
この場合は、セクタ毎に分割するS04のステップで
は、各データエリア21、22、23、24に割り当て
られた所定サイズに従って、無造作に分割が行われる。
【0201】その後、バッファメモリ部420内で各セ
クタ(ストリームパック)の先頭位置に、図1(c)、
図9その他に示すような、パックヘッダおよびPESヘ
ッダの情報が挿入される(ステップS05)。
【0202】なお、ステップS05において挿入される
パックヘッダおよびPESヘッダの情報は、トランスポ
ートパケット(アプリケーションパケット)を生成した
デバイス(アプリケーションデバイス)が任意に出力す
るシーケンスヘッダの情報でもある。
【0203】次に、ストリームブロック(SOBU)内
の最後にあるパディングエリアサイズがセクタ記録サイ
ズ(ストリームパックサイズ2048バイト)より大き
いかどうかチェックされる(ステップS06)。
【0204】たとえば図1(f)のストリームオブジェ
クト#A・298の最後のストリームブロック#2で
は、ユーザ等により任意の位置での録画終了処理が行わ
れる可能性がある。そのため、ストリームブロック#2
内の記録可能領域のサイズに対して記録すべきストリー
ムデータのサイズの方が大幅に小さい場合が生じる。
【0205】この場合には、ステップS06の判定結果
として、トータルのパディングエリアサイズがセクタ記
録サイズより大きい状況になる。(図1(f)〜(j)
の例では、ストリームデータはセクタNo.78の途中
まで記録され、セクタNo.79内は実質的に記録され
ない状態になっている。この場合、図1(j)のパディ
ングエリア37、38のトータルサイズがセクタNo.
79内サイズより大きくなる。)この場合(ステップS
06イエス)には、図10(b)のストリームID60
3の値が前述したように”10111110”に設定さ
れ、セクタNo.79(全てがパディングエリアで埋め
られるセクタ)がパディングパケット40に変換される
(ステップS07)。
【0206】ステップS06においてパディングエリア
サイズがセクタ記録サイズ以下と判定されれば(ステッ
プST06ノー)、あるいはステップS07においてパ
ディングパケットへの変換処理が済めば、バッファメモ
リ部420に記録されているストリームブロック(SO
BU)内のパケットデータ列が解析される。この解析結
果から、トランスポートパケット情報の関連情報(図1
1(b)〜(e)、図12(b)〜(d))が作成され
る。そして、ストリームブロック内で最初のセクタのP
ESヘッダの直後に図11(a)のストリームブロック
11が挿入される(ステップS08)。
【0207】あるいは、ストリームブロック(SOB
U)内で最初のセクタ(最初のストリームパック)のP
ESヘッダの後に図9、図11その他で示したアプリケ
ーションヘッダが挿入される(ステップS08)。
【0208】さらに、ストリームブロック内の先頭セク
タとパディングパケットを除いた全てのセクタに対し
て、そのPESヘッダの直後に図12(a)のセクタデ
ータヘッダ12が挿入される(ステップS09)。
【0209】あるいは、ストリームブロック(SOB
U)内の先頭セクタ(最初のストリームパック)とパデ
ィングエリアを除いた全てのセクタ(ストリームパッ
ク)に対して、そのPESヘッダの後に図9、図12そ
の他で示したアプリケーションヘッダが挿入される(ス
テップS09)。
【0210】上記ステップS08およびステップS09
でのヘッダ挿入は、バッファメモリ部420内で行われ
る。
【0211】以上の工程(ステップS01〜ステップS
09)によりエンコードされたビットストリーム(バッ
ファメモリ部420上で作成したデータ構造を持つスト
リーム情報)が、図7の装置により、DVD−RAMデ
ィスク等の情報記憶媒体(図3または図7の201)に
記録される。
【0212】なお、ステップS08では、ストリームブ
ロック(SOBU)内の全トランスポートパケットヘッ
ダ511(図8(b))を検索し、図8(a)のペイロ
ードユニット開始インジケータ501、PID502、
ランダムアクセスインジケータ503の値を利用して、
図11(e)のトランスポートパケットマッピングテー
ブル632内の各データを作成することができる。
【0213】また、次のストリームブロック(SOB
U)内の最初にくるタイムスタンプの値と現行のストリ
ームブロック(SOBU)内の最初にくるタイムスタン
プの値との差を計算して、図8(c)のストリームブロ
ック時間差625の値を求めることもできる。
【0214】図14は、この発明の一実施の形態に係る
ストリームデータのデコード手順および再生手順を説明
するフローチャートである。
【0215】以下、図1(c)(i)あるいは図8
(h)の構造で情報記憶媒体(DVD−RAMディス
ク)201上に記録されたストリーム情報から、図7の
分離部425内部でトランスポートパケットを抽出する
プロセスを中心に、ストリームデータの再生手順を説明
する。
【0216】ユーザ等からは再生すべき範囲が時間情報
で指定される。この場合の再生時には、指定された時間
情報に対応する、再生すべきストリームブロック(また
はSOBU)を探す処理が必要となる。
【0217】まず、図13で例示した方法で情報記録が
なされたRAMディスク(図3あるいは図7の情報記憶
媒体)201が、図7のディスクドライブ部409に装
填される。その後、例えば装置ユーザが、希望する再生
範囲を、「再生開始時間」と「再生終了時間」で指定し
たとする。この指定がなされたあと図7のキー入力部4
07(あるいは図示しないリモートコントローラ)のプ
レイキー(再生ボタン)が押されたとする。
【0218】すると、図7の主MPU部404は、制御
プログラム「ストリームデータ再生制御部404c」に
従い図3(f)のストリームファイル情報テーブル(S
FIT)232にアクセスして、図3(h)のタイムマ
ップ情報252の内容を読み取る。読み取られた情報内
容から、主MPU部404は、指定された「再生開始時
間」の位置(再生開始時刻位置)が含まれるストリーム
ブロック(SOBU)の番号とそのストリームブロック
(SOBU)の先頭位置アドレスを割り出す(ステップ
S11)。
【0219】ここで、図3(i)の実施の形態では、タ
イムマップ情報252内には各ストリームブロック毎の
差分時間情報しか記録されていない。この場合、主MP
U部404内のストリームデータ再生制御部(再生制御
プログラム)では、各ストリームオブジェクト情報(S
OBI)242、243(図3(g))毎にタイムマッ
プ情報252内の各ストリームブロックの時間差(図5
(b)参照)263、265の値を逐次加算し、ユーザ
が指定した時刻に到達するか比較する。その比較結果を
元に、ユーザが指定した時刻はどのストリームオブジェ
クト(SOB)内の何番目のストリームブロック(SO
BU)の中に含まれるタイムスタンプ値と一致するかを
割り出す。これにより、アクセスしようとするストリー
ムブロック(SOBU)の先頭位置アドレスを割り出す
ことができる。
【0220】あるいは、後述する図29に示すようなデ
ータ構造を持つストリームオブジェクト情報(SOB
I)が用いられるときは、このSOBIに含まれる情報
(タイムマップ情報MAPL、MAPLのエントリ数M
APL_ENT_Ns等)を用いて、アクセスしようと
するストリームブロック(SOBU)の先頭位置アドレ
スを割り出すことができる。
【0221】ステップS11で割り出された先頭位置ア
ドレスは、ディスクドライブ部409に通知される。こ
うしてアクセス先のアドレス情報を得たデスクドライブ
部409は、このアドレス情報に対応する所定のストリ
ームブロック(SOBU)の先頭位置にアクセスする。
そして、このストリームブロック(SOBU)の先頭を
起点として、ディスクドライブ部409は、装填された
ディスク201から、ストリームブロック(SOBU)
単位で、記録済みのストリームデータを読み込む(ステ
ップS12)。
【0222】ステップS12の処理により、パケット到
着時間(またはアプリケーションパケット到着時間AP
AT)を伴う個別のトランスポートパケット(またはア
プリケーションパケット)が検索され、検索されたパケ
ットの回収(その記録内容の再生)が可能になる。
【0223】こうして読み込まれたストリームデータ
は、D−PRO部410を介して、ディスクドライブ部
409からデコード部402内の分離部425へ転送さ
れる。転送されたストリームデータは、分離部425の
内部メモリ426に一時的に保管される(ステップS1
3)。
【0224】分離部425の内部メモリ426に保管さ
れたストリームデータが一定量を越えると、そこからパ
ディングエリア(図1(j)の37、38等)のパケッ
トが自動的に検索される。パディングパケットであるか
どうかは、図10(c)のサブストリームIDをチェッ
クすることで分かる。
【0225】分離部425の内部メモリ426上でパデ
ィングパケットが見つかると、パディングパケットが含
まれるパディングエリアが、分離部425の内部メモリ
426上で消去される(ステップS14)。
【0226】こうしてパディングパケットが除かれたス
トリームデータから、分離部425の内部メモリ426
上で、各種ヘッダ(パックヘッダ、PESヘッダ、スト
リームブロックヘッダ、セクタデータヘッダ、その他)
が消去される。こうして、分離部425の内部メモリ4
26上のストリームデータが、タイムスタンプ(AT
S)およびパケットデータだけの列情報(ビットストリ
ーム)に変換される(ステップS15)。
【0227】次に、変換されたビットストリームデータ
を、通信回線(IEEE1394シリアルバス等)を用
いて外部装置(図7のSTB部403等)に転送する必
要があるかどうか、チェックされる(ステップS1
6)。
【0228】ステップS16のチェックは、例えば次の
ような方法で行なうことができる。すなわち、図7の装
置ユーザが装置の初期設定において「再生したビットス
トリームを外部装置に転送しますか?…イエス/ノー」
という設定画面(図示せず)でイエスを選択している場
合に、そのイエスのフラグが立っているかどうかで判定
できる。
【0229】情報記憶媒体201から再生したストリー
ムデータを図7のSTB部403に送る必要がある場合
には(ステップS16イエス)、各トランスポートスト
リームに付いているタイムスタンプのタイミングに同期
させて、再生したストリームデータをSTB部403へ
逐次転送する(ステップS17)。このSTB部403
への転送手段としてIEEE1394が利用される場合
は、再生したストリームデータは図8(e)に示すよう
なデータ構造に変換されて転送される。
【0230】上記IEEE1394転送が不要なら(ス
テップS16ノー)、あるいは上記IEEE1394転
送が実施されたあと、分離部425の内部メモリ426
上で、ステップS15で変換されたビットストリームか
らタイムスタンプ(ATS)が消去され、パケットデー
タのみのデータ列に変換される(ステップS18)。
【0231】こうして変換されたデータ列中のパケット
データには、記録時の内容に応じて、ビデオパケット、
副映像(SP)パケット、オーディオパケット等が含ま
れている。これらのパケットを含むデータパックはパッ
クヘッダを持ち、そのパックヘッダ内のストリームID
(図示せず)により、データの種類(ビデオか副映像か
オーディオか等)が区別できるようになっている。
【0232】このストリームIDの内容を参照すること
で、ビデオパケットは図7のビデオデコード部428に
転送され、副映像パケットはSPデコード部429に転
送され、オーディオパケットはオーディオデコード部4
30に転送される。こうして、各デコード部(428〜
430)において、該当する記録内容が、それぞれ個別
にデコードされる(ステップS19)。
【0233】以上のようにして記録された各種情報(ビ
デオ、副映像、オーディオ等)のデコードが個別に開始
されると、図7のSTC(システムタイムカウンタ)4
24にセットされた再生タイムスタンプに基づいて、ビ
デオ情報、副映像情報、および/またはオーディオ情報
等が、所定のタイミングで再生される(モニタTVに画
面表示されあるいはスピーカから音声再生される)(ス
テップS20)。
【0234】ここで、ステップS20の再生タイムスタ
ンプは、図1、図10その他に例示されたPESヘッダ
に格納されたもの(図10(b)では604)を用いる
ことができる。
【0235】あるいは、ステップS20の再生タイムス
タンプとして、図8(h)その他に例示されたパックヘ
ッダ内のSCR(システムクロックリファレンス)ベー
ス(図示せず)を用いることも可能である。
【0236】図15および図16は、この発明の一実施
の形態に係るストリームデータの部分消去方法を説明す
る図である。
【0237】図15は部分消去後の見かけ上の前半残存
領域743について詳細を示しており、図16は部分消
去後の見かけ上の後半残存領域744について詳細を示
している。
【0238】また、図22および図24は、この発明の
他実施の形態に係るストリームデータの部分消去方法を
説明するもので、各ストリームブロックが一定サイズ
(32セクタ64kバイト)のストリームオブジェクト
ユニットSOBUで構成される場合を示している。
【0239】図22は部分消去後の見かけ上の前半残存
領域743について詳細を示しており、図24は部分消
去後の見かけ上の後半残存領域744について詳細を示
している。
【0240】さらに、図23および図25は、この発明
の他実施の形態に係るストリームデータの仮消去方法を
説明するもので、各ストリームブロックが一定サイズ
(32セクタ64kバイト)のストリームオブジェクト
ユニットSOBUで構成される場合を示している。
【0241】図23は、図22(g)(h)の消去領域
(741、742)が仮消去領域(747、748)で
ある場合のデータ構造を例示している。また、図25
は、図24(g)(h)の消去領域(741、742)
が仮消去領域(747、748)である場合のデータ構
造を例示している。
【0242】以下では、図3または図7の情報記憶媒体
201上に既に記録してあるストリームデータの一部を
部分的に消去する場合(あるいは仮消去する場合)につ
いて説明を行う。
【0243】ストリームデータの記録再生装置(ストリ
ーマ)では、部分消去処理(仮消去処理)は、図7の主
MPU部404の制御プログラム「ストリームデータ部
分消去/仮消去制御部」404dにより実行される。
【0244】この発明の一実施の形態では、データ消去
(あるいは仮消去)は常にストリームブロック単位(あ
るいはSOBU単位)で行なわれる。さらに、オリジナ
ルセル範囲を指定した時間情報(セル開始APAT(S
C_S_APAT/ERA_S_APAT);セル終了
APAT(SC_E_APAT/ERA_E_APA
T))を利用して、細かい部分消去範囲(あるいは仮消
去範囲)をユーザが指定できるようにしている。ここに
もこの発明の特徴がある。
【0245】この発明の一実施の形態では、図1(b)
(j)に示すようにストリームブロック(あるいはSO
BU)の最後をパディングエリア36、38とし、同一
のトランスポートパケットが異なるストリームブロック
(SOBU)を跨って記録できないような構造になって
いる。
【0246】このようにすると、常にトランスポートパ
ケットの切れ目とストリームブロック(SOBU)の切
れ目が一致するため、ストリームブロック(SOBU)
単位での部分消去が容易に実行可能になる。
【0247】図17は、この発明の一実施の形態に係る
ストリームデータの部分消去の手順(記録情報の一部を
完全消去する手順)を説明するフローチャートである。
このフローチャートを利用して仮消去の手順(記録情報
の一部があたかも消去されたかの如く管理情報を変更す
るが、情報本体そのものは消去されずに残す手順)につ
いても説明する。
【0248】図17では図示を省いているが、図7の主
MPU部404により「ストリームデータ部分消去/仮
消去制御部」404dという制御プログラムがスタート
すると、まず、図7のディスクドライブ部409に装填
された情報記憶媒体201から、ストリームデータに関
する管理情報が記載されているSTREAM.IFO1
05(図2、図3(e)等参照)の情報が読み込まれ
る。読み込まれた管理情報は、主MPU部404内のワ
ークRAM部404aに一時保管される。
【0249】図7のディスクドライブ部409に装填さ
れた情報記憶媒体201には、消去前(あるいは仮消去
前)の状態として、ストリームオブジェクト(SOB)
#B・299が記録されている。このSOB#Bは、ス
トリームブロック(またはSOBU)#3〜#5から構
成され、その中に記録されている全トランスポートパケ
ット(あるいはアプリケーションパケット)が再生可能
な状態になっている場合を考える。
【0250】この場合の消去処理では、SOB#B・2
99に対応するオリジナルセル情報#2・273(図3
(g);このオリジナルセル情報は、ワークRAM部4
04aに一時保管された管理情報STREAM.IFO
105の一部に含まれる)の指定範囲として、以下の指
定がなされる: (1a)該当セルの開始時間751(図15(l)また
は図22(l))の時刻をトランスポートパケットr
(図15(k)または図22(k))に対応したタイム
スタンプrの時刻(トランスポートパケットrの到着時
刻を表す)に指定し、(2a)該当セルの終了時間75
6(図16(l)または図24(l))の時刻をトラン
スポートパケットw(図16(k)または図24
(k))に対応したタイムスタンプwの時刻(トランス
ポートパケットwの到着時刻を表す)に指定する。
【0251】一方、仮消去処理の場合には、SOB#B
・299に対応するオリジナルセル情報#2・273
(図3(g);STREAM.IFO105の一部)の
指定範囲として、以下の指定がなされる: (1b)該当セルの開始時間752(図23(l))の
時刻をトランスポートパケットrr(図23(k))に
対応したタイムスタンプrrの時刻(トランスポートパ
ケットrrの到着時刻を表す)に指定し、(2b)該当
セルの終了時間758(図25(l))の時刻をトラン
スポートパケットj(図25(k))に対応したタイム
スタンプjの時刻(トランスポートパケットjの到着時
刻を表す)に指定する。
【0252】以下の部分消去手順(または仮消去手順)
の説明において、部分消去前後(仮消去前後)で図2の
STREAM.IFO105およびSTREAM.VR
O106の内容がどのように変化するかを、図15、図
16および図22〜図25を適宜参照しながら説明す
る。
【0253】初めは、部分消去の場合を説明し、その後
に仮消去の場合を説明する。
【0254】[部分消去の場合]いま、図15(f)、
図16(f)、図22(f)あるいは図24(f)に示
すストリームオブジェクト(SOB)#B・299の中
央部を部分消去するものとし、図15(g)、図16
(g)、図22(g)あるいは図24(g)に示すよう
に見かけ上の消去領域741が設定される場合を想定し
て、図17のフローチャートの説明に入る。
【0255】まず、ユーザ等により、部分消去範囲が、
時間情報(部分消去の開始時刻と部分消去の終了時刻)
等により指定される(ステップS21)。
【0256】この指定により、図15(g)等に示した
「見かけ上の消去領域741」の範囲が特定される。こ
の消去範囲指定操作後は、図15(f)等のSOB#B
・299内に、見かけ上の前半残存領域743および見
かけ上の後半残存領域744が残る(図15(g)、図
16(g)、図22(g)あるいは図24(g)参
照)。
【0257】上記ステップS21により「見かけ上の消
去領域741」の範囲が特定されると、図7のストリー
ムデータ部分消去/仮消去制御部404dを実行する主
MPU部404により、タイムマップ情報(図3(h)
の252あるいは後述する図29のSOBI)が読み出
される。読み出されたタイムマップ情報の内容に基づい
て、ユーザが指定した部分消去の範囲に完全に含まれる
ストリームブロック(1または複数のSOBUあるいは
1以上のSOBUを含んだSOB;代表的にはストリー
ムブロック=SOBU)が、検索される。そして、検索
されたストリームブロック(換言すると該当SOBに含
まれるトランスポートパケットあるいはアプリケーショ
ンパケットのうち消去終了位置より前の全てのパケッ
ト)が消去される(ステップS22)。
【0258】こうして消去されたストリームブロック
(あるいはSOBU)は、図2の管理情報(STREA
M.IFO/SR_MANGR.IFO)105によ
り、ファイルSTREAM.VRO106にないものと
して扱われる(つまり、ファイルシステムは、消去され
たストリームブロック/SOBUを無視する)。
【0259】なお、消去されたストリームブロック/S
OBUの情報が記録されていた情報記憶媒体201上の
物理アドレス位置には、図2のDVD_RTRディレク
トリ102以外のディレクトリ(管理情報105が関与
できないところ、たとえば図2のコンピュータデータ保
存用サブディレクトリ113)の下に存在する別ファイ
ルを記録することもできる。この場合も、サブディレク
トリ113の下に存在する別ファイルを記録した情報記
憶媒体201上の物理的な記録場所は、ファイルシステ
ム上は、ファイルSTREAM.VRO106から外さ
れる。
【0260】次に、図15(g)等に示す部分消去範囲
に対する前半残存領域743と後半残存領域744とで
ストリームオブジェクト(SOB)を分割する。続い
て、この分割により生じた新たなストリームオブジェク
ト(図15(h)等のSOB#B*745、SOB#C
・746)に対するSOB情報(SOBI)が作成さ
れ、作成されたSOBIが図7の主MPU部404内の
ワークRAM部404aに一時記憶される。その際、分
割前のSOB#Bに対して記録されていたタイムマップ
情報252内の該当個所を転記する形で、新たなSOB
#B*745およびSOB#C・746に対するタイム
マップ情報も作成される(ステップS23)。
【0261】上記タイムマップ情報の内容変更(転記・
作成)の具体的な対象は、たとえば図3(i)に示す各
種情報(261〜265)、あるいは図29に示すスト
リームオブジェクト情報(SOBI)の内容(MAP
L、MAPL_ENT_Ns等)である。
【0262】なお、部分消去によりタイムマップ情報
(MAPL)が短くなったときは、短くなったタイムマ
ップ情報(MAPL)を含むSOBIの後にくる「1以
上の後続SOBIおよび全ての後続情報テーブル」は、
変更された(短くなった)SOBIにアラインされる。
こうすることで、隣接SOBI間にギャップが生じるこ
とを防止できる。
【0263】その場合、図29のSOBI_SRP#、
SFITの一部、図3(f)または図27のSTR_V
MGI(SFIT以降の情報テーブルの開始アドレス全
て)等も、上記SOBIアラインに対応して修正され
る。
【0264】上記ステップS23の処理内容について、
さらに説明する。
【0265】図7の主MPU部404は、ストリームデ
ータ部分消去/仮消去制御部404dに関するシーケン
シャルプログラムに従って処理を実行し、ディスクドラ
イブ部409に対してデータ読み出しの指示を出す。こ
れにより、情報記憶媒体201上でストリームデータが
記録されているファイルSTREAM.VRO(または
SR_TRANS.SRO)106(図2)内から、ス
トリームブロック#5のデータ(図16または図24の
(i)〜(l))が再生され、そのデータが主MPU部
404内のワークRAM部404aに一時保管される。
【0266】次に、主MPU部404は、その一時保管
したデータ内を検索し、図16(g)または図24
(g)で示す見かけ上の後半残存エリア744の開始時
刻に最も近い値を持つタイムスタンプの値を、検索す
る。
【0267】その検索結果が図16(i)〜(k)で示
すようにセクタNo.112内にあるタイムスタンプk
(あるいは図24(i)〜(k)で示すようにセクタN
o.144内にあるタイムスタンプk)の値と一致しあ
るいは近似していた場合には、このタイムスタンプkの
値が、オリジナルセル情報#3・762の該当セルの開
始時間752の値に設定される。
【0268】こうして設定された該当セルの開始時間
(SC_S_ATAP等)752が、主MPU部404
内のワークRAM部404aに一時保管された、ストリ
ームデータの管理情報STREAM.IFO(またはS
R_MANGR.IFO)105内に追記される。
【0269】同様に、オリジナルセル情報#3・762
の該当セルの終了時間(SC_E_ATAP等)756
の値としては、部分消去前のオリジナルセル情報#2・
273の該当セルの終了時間756の値が転記される。
【0270】ところで、図15、図16、図22あるい
は図24の実施の形態では、ストリームブロック#4が
部分消去の範囲内に完全に含まれるので、その部分が実
質上の消去領域742として実質的に消去される。
【0271】このとき、ストリームブロック#3とスト
リームブロック#5は実質的には消去されずにそのまま
残存するが、図15、図16、図22あるいは図24の
(e)〜(g)に示すように、ストリームブロック#3
の末尾側およびストリームブロック#5の先頭側の一部
は、ユーザ等により指定された見かけ上の消去領域74
1に含まれている。
【0272】この発明の一実施の形態では、部分消去の
範囲741に対する前半残存エリア743および後半残
存エリア744において、ストリームオブジェクト(S
OB#B)が分割・分離されるとともに、それに対応し
てオリジナルセル範囲も分割・分離される。
【0273】この分割・分離に対応して、図15、図1
6、図22あるいは図24の実施の形態では、ストリー
ムブロック#5の位置を新たにストリームオブジェクト
#C・746と定義される。
【0274】一方、消去前のストリームオブジェクト
(SOB)#B・299に対応するストリームオブジェ
クト情報(SOBI)#B・243(図3(g))内に
記載されたタイムマップ情報(その内容は図3(i)と
同様であり、図29のSOBIの内容に対応する)の中
で、ストリームブロック#5に対するストリームブロッ
クサイズおよびストリームブロック時間差の値は、部分
消去前後で変化しない。
【0275】そこで、図17のステップS23に示すよ
うに、このタイムマップ情報がそっくりそのまま、ST
REAM.IFO105内に新規に作成されるストリー
ムオブジェクト#C・746(図16(h)、図24
(h)等)に対応するストリームオブジェクト情報#C
内のタイムマップ情報情報として、転記される。
【0276】この新たに定義されたストリームオブジェ
クト#C・746に対応した部分消去後のオリジナルセ
ル情報#3・762(図16(m)または図24
(m))が指定する表示範囲は、ユーザが指定した見か
け上の後半残存エリア744の範囲と一致する。
【0277】ステップS23の処理によりタイムマップ
情報の作成が済むと、新たに定義されたSOB(SOB
##B*、SOB#C)に対するオリジナルセル情報が
作成される(ステップS24)。
【0278】このオリジナルセル情報の作成において、
対応オリジナルセル#3・762(図16(m)、図2
4(m))の指定範囲が設定される。
【0279】この設定は、ユーザ等により指定された部
分消去終了時刻に該当セルの開始時刻を合わせること
で、(あるいはユーザ等により指定された部分消去開始
時刻に該当セルの終了時刻を合わせることで)行われ
る。
【0280】具体的には、後述する図31下段の図解を
例に採れば、完全消去後(部分消去が完全に実行された
後)の新たなSOBのセル#k+1(完全消去前はセル
#k+2)の開始時刻(SC_S_APATk+1)
を、ユーザ等により指定された消去終了時刻(完全消去
前のセル#k+1のSC_E_APATk+1)に合わ
せることになる。
【0281】あるいは、完全消去後のSOBのセル#k
(完全消去前もセル#k)の終了時刻(SC_E_AP
ATk)を、ユーザ等により指定された消去開始時刻
(完全消去前のセル#k+1のSC_S_APATk+
1)に合わせてもよい。
【0282】なお、図31下段の図解例において、完全
消去の前後で変更のないセル#kについては、その開始
時刻(SC_S_APATk)および終了時刻(SC_
E_APATk)に変更はない。
【0283】上記ステップS24の処理により、前述し
た「SOBIアライン」がなされる(これにより隣接S
OBI間にギャップが生じることを防止できる)。
【0284】次に、元の(消去前の)ストリームオブジ
ェクト情報(SOBI)#B・243(図3(g))に
関する情報(タイムマップ情報等)が書き替えられる
(ステップS25)。
【0285】具体的には、実質上の消去領域742(図
16(h)、図24(h))の部分および新たに定義さ
れたSOB領域746(図16(h)、図24(h))
の部分を元のタイムマップ情報から除去した内容に、タ
イムマップ情報が書き替えられる。
【0286】そうする理由は、部分消去後にはSOB#
B*745(図15(h)、図22(h))を構成する
ストリームブロックは#3のみとなったので、部分消去
前のSOBI#B・243内のタイムマップ情報から、
実質的に消去されたストリームブロック#4の部分、お
よび別のストリームオブジェクト(SOB#C)の所属
になったストリームブロック#5の情報を削除する必要
があるからである。
【0287】この情報削除がステップS25の情報書替
処理である。この削除処理は、図7の主MPU部404
内のワークRAM部404aに一時保管された管理情報
(STREAM.IFO/SR_MANGR.IFO)
105に対してなされる。
【0288】このステップS25における情報(タイム
マップ情報等)の書き替えにおいても、前述した「SO
BIアライン」がなされる(これにより隣接SOBI間
にギャップが生じることを防止できる)。
【0289】次に消去前のオリジナルセル情報#2・2
73に関する情報内容の変更処理が行なわれる。ここで
は、ステップS24におけるオリジナルセル情報#3・
762の作成と同様な処理が実行される。
【0290】まず、タイムマップ情報が書き替えられた
SOBに対応したオリジナルセルの時刻範囲が変更され
る(ステップS26)。
【0291】この変更は、ユーザ等により指定された部
分消去開始時刻に該当セルの終了時刻を合わせること
で、(あるいはユーザ等により指定された部分消去終了
時刻に該当セルの開始時刻を合わせることで)行われ
る。
【0292】具体的には、後述する図31下段の図解を
例に採れば、セル#k(完全消去前もセル#k)の終了
時刻(SC_E_APATk)を、ユーザ等により指定
された消去開始時刻(完全消去前のセル#k+1のSC
_S_APATk+1)に合わせることになる。
【0293】あるいは、完全消去後のセル#k+1(完
全消去前はセル#k+2)の開始時刻(SC_S_AP
ATk+1)を、ユーザ等により指定された消去終了時
刻(完全消去前のセル#k+1のSC_E_APATk
+1)に合わせてもよい。
【0294】次に、図7の主MPU部404は、ストリ
ームデータ部分消去/仮消去制御部404dに関するシ
ーケンシャルプログラムに従って処理を実行し、ディス
クドライブ部409に対してデータ読み出しの指示を出
す。これにより、情報記憶媒体201上でストリームデ
ータが記録されているファイルSTREAM.VRO
(またはSR_TRANS.SRO)106(図2)内
から、ストリームブロック#3のデータ(図15または
図22の(i)〜(l))が再生され、そのデータが主
MPU部404内のワークRAM部404aに一時保管
される。
【0295】主MPU部404は、その一時保管したデ
ータ内を検索し、図15(g)または図22(g)で示
される見かけ上の前半残存エリア743の終了時刻にも
っとも近い値を持つタイムスタンプの値を、検索する。
【0296】その検索結果が図15または図22の
(i)〜(k)で示すようにセクタNo.90内にある
タイムスタンプvの値と一致しあるいは近似していた場
合には、このタイムスタンプvの値が、部分消去後のオ
リジナルセル情報#2・761(図15(m)、図22
(m))の該当セルの終了時間757(図15(l)、
図22(l))の値として設定される。
【0297】こうして設定された値が、主MPU部40
4内のワークRAM部404a内に一時保管された管理
情報(STREAM.IFO/SR_MANGR.IF
O)105に追記される。
【0298】なお、部分消去後のオリジナルセル情報#
2・761の該当セルの開始時間751の値(SC_S
_APAT)は、部分消去前のオリジナルセル情報#2
・273の該当セルの開始時間751の値(SC_S_
APAT)と同じなので、変更されずにそのままの値が
管理情報(STREAM.IFO/SR_MANGR.
IFO)105内に残される。
【0299】以上一連の処理が終了すると、図7のワー
クRAM部404a内で変更されたストリームデータの
管理情報(STREAM.IFO/SR_MANGR.
IFO)105の情報を元に、主MPU部404からデ
ィスクドライブ部409へ指示が出される。
【0300】これにより、情報記憶媒体201上のST
REAM.IFO/SR_MANGR.IFO105の
情報が書き替えられる(ステップS27)。
【0301】この情報書き替えの結果、削除されたスト
リームブロック(SOBU)は図2のファイルシステム
(DVD_RTAVのファイルシステム)から無視され
るようになる。
【0302】最後に、S28で情報記憶媒体201上に
記録されたボリューム&ファイル構造情報206(図3
(b))の情報が書き替えられて、ファイルシステム情
報が更新される(ステップS28)。
【0303】ストリームブロック毎のデータサイズと時
間情報(時間差)が記録されているストリームオブジェ
クト情報(SOBI)による指定範囲に対して、この指
定範囲に対応した再生範囲を示すオリジナルセル情報の
指定範囲を、等しいかあるいは狭くすることができる
(図15、図16、図22あるいは図24の(f)〜
(h)参照)。このようにすれば、ユーザは、見かけ
上、ストリームブロックよりも細かな任意の範囲で、記
録済みSOB情報の部分消去が可能となる。
【0304】なお、各ストリームブロック毎のデータサ
イズを加算することで、特定のストリームブロックが記
録されている位置(=アドレス情報)を算出することが
できる。
【0305】上記のように部分消去処理を行った後に情
報記憶媒体201から再生が行われると、図4に示すよ
うに1個のオリジナルPGC290ではオリジナルセル
#2とオリジナルセル#3が連続して再生される。
【0306】つまり、部分消去処理が実行された情報記
憶媒体201からユーザ等により再生が行われる場合に
は、オリジナルセル情報#2・761(図15(m)
等)内の該当セルの開始時間751から該当セルの終了
時間757の時刻まで再生された直後に、オリジナルセ
ル情報#3・762(図16(m)等)内の該当セルの
開始時間752の位置から、続けて(通常はシームレス
に)再生が始まる。
【0307】[仮消去の場合]DVDストリーマでは、
2種類の消去が可能となっている。第1は上述したスト
リームの一部を完全に消去するものであり、第2は以下
に述べるストリームの一部を仮に消去する(仮消去また
はテンポラリ・イレーズ;これを適宜TEと略記する)
ものである。
【0308】仮消去に関しては: (11)ストリームの仮消去部分は完全に構成し直すこ
とができる; (12)仮消去部分の開始位置および終了位置は、アプ
リケーションパケット到着時間(APAT)の精度で、
時間情報によりマークできる(ストリーマのユーザは、
SOB、SOBU、SOBI/MAPL等の内部情報を
認識できないが、記録時間は認識できる。そこで、仮消
去の範囲、すなわち仮消去部分の開始位置および終了位
置を、ユーザが時間ベースでマークできるようにしてい
る。); (13)記録中、ストリーマのフォーマットは、ストリ
ーム内に配慮せず、仮消去部分を完全消去状態にするこ
とができる(これにより、仮消去部分をリアルタイムで
リサイクル利用できるようになる)。
【0309】上記(11)〜(13)は、図3(f)、
図4、図27または図32に示すオリジナルPGC(ユ
ーザ定義PGCに非ず)内のストリームセル情報SCI
(図28)に含まれるプロテクトフラグTE(図28)
を利用して、実現できる。このTEフラグは仮消去され
たセルを示すものである。
【0310】次に、図23(f)あるいは図25(f)
に示すストリームオブジェクト(SOB)#B・299
の中央部を仮消去するものとし、図23(g)あるいは
図25(g)に示すように見かけ上の仮消去領域747
が設定される場合を想定して、図17のフローチャート
の説明に入る。
【0311】仮消去の処理においては、図17のステッ
プS21〜S23の「部分消去範囲」あるいは「消去範
囲」を「仮消去範囲」と読み替えれば、処理内容の手順
は同様である。また、図17のステップS27〜S28
も、処理手順としては、部分消去の場合も仮消去の場合
も変わらない。
【0312】以下では、図17のステップS24〜S2
6に関して、仮消去の場合の手順を、図23および図2
5を参照しながら、説明する。
【0313】ステップS23の処理によりタイムマップ
情報の作成が済むと、新たに定義されたSOB(SOB
##B*、SOB#C)に対するオリジナルセル情報が
作成される(ステップS24)。
【0314】このオリジナルセル情報の作成において、
対応オリジナルセルの指定範囲が設定される。
【0315】具体的には、後述する図30(b)の図解
を例に採れば、仮消去フラグTEが”10b”に設定さ
れたセル#k+1の開始時刻は、ユーザ等により指定さ
れた仮消去開始時刻(ERA_S_APAT;仮消去の
開始マーク)となる。また、仮消去フラグTEが”10
b”に設定されたセル#k+1の終了時刻は、ユーザ等
により指定された仮消去終了時刻(ERA_E_APA
T;仮消去の終了マーク)となる。
【0316】あるいは、後述する図31上段の図解を例
に採れば、仮消去フラグTEが”10b”に設定された
セル#k+1の開始時刻はSC_S_APATk+1と
なり、このセル#k+1の終了時刻はSC_E_APA
Tk+1となる。
【0317】次に、元の(仮消去前の)ストリームオブ
ジェクト情報(SOBI)に関する情報(タイムマップ
情報等)が、前述した部分消去と同様な方法で書き替え
られる(ステップS25)。
【0318】この仮消去では、仮消去対象のデータ自体
が消去されるのではなく、消去対象のデータの管理情報
が「仮消去」状態に書き替えられるだけである。しか
し、仮消去対象のデータ(図30(b)あるいは図31
上段の例ではセル#k+1のデータ)が完全消去される
と、以下の処理がなされる。
【0319】まず、タイムマップ情報が書き替えられた
SOBに対応したオリジナルセルの時刻範囲が変更され
る(ステップS26)。
【0320】具体的には、後述する図30の図解を例に
採れば、図30(b)の仮消去セル#k+1の開始時刻
(ERA_S_APAT)が図30(c)の完全消去後
のセル#kの終了時刻(SC_E_APAT)に合わせ
られ、図30(b)の仮消去セル#k+1の終了時刻
(ERA_E_APAT)が図30(c)の完全消去後
のセル#k+1(完全消去前はセル#K+2)の開始時
刻(SC_S_APAT)に合わせられることになる。
【0321】以上の仮消去処理の要点を纏めると、次の
ようになる。
【0322】(a)仮消去の開始時刻(ERA_S_A
PAT)および仮消去の終了時刻(ERA_E_APA
T)によって、ストリームオブジェクト(SOB)に含
まれるビットストリーム情報の一部(図23または図2
5の仮消去領域747)に対する仮の消去範囲が指定さ
れる(ステップS21において、「部分消去範囲」を
「仮消去範囲」に読み替える)。
【0323】開始時刻(SC_S_APAT)がストリ
ームブロック(SOBU)内で開始するトランスポート
パケット(アプリケーションパケット)の先頭に一致す
るときに、開始時刻(SC_S_APAT)を伴うトラ
ンスポートパケット(アプリケーションパケット)を含
むところのストリームブロック(SOBU)内で開始す
るトランスポートパケット(アプリケーションパケッ
ト)のうちの最初のものの開始時刻(SC_S_APA
T)に、仮消去の開始時刻(ERA_S_APAT)を
合わせる(ステップS26において、「部分消去」を
「仮消去」に読み替える)。そして、ストリーマ情報
(STREAM.IFO/STRI)を書き替える(ス
テップS27)。
【0324】(b)あるいは、仮消去の開始時刻(ER
A_S_APAT)および仮消去の終了時刻(ERA_
E_APAT)によって、ストリームオブジェクト(S
OB)に含まれるビットストリーム情報の一部(図23
または図25の仮消去領域747)に対する仮の消去範
囲が指定される(ステップS21において、「部分消去
範囲」を「仮消去範囲」に読み替える)。
【0325】仮の消去範囲が指定された部分に相当する
セル(TEセル)がストリームオブジェクト(SOB)
の先頭を含むときに、開始時刻(SC_S_APAT)
を伴うトランスポートパケット(アプリケーションパケ
ット)を含むところのストリームブロック(SOBU)
内で開始するトランスポートパケット(アプリケーショ
ンパケット)のうちの最初のものの開始時刻(SC_S
_APAT)に、仮消去の開始時刻(ERA_S_AP
AT)を合わせる(ステップS26において、「部分消
去」を「仮消去」に読み替える)。そして、ストリーマ
情報(STREAM.IFO/STRI)を書き替える
(ステップS27)。
【0326】(c)あるいは、仮消去の開始時刻(ER
A_S_APAT)および仮消去の終了時刻(ERA_
E_APAT)によって、ストリームオブジェクト(S
OB)に含まれるビットストリーム情報の一部(図23
または図25の仮消去領域747)に対する仮の消去範
囲が指定される(ステップS21において、「部分消去
範囲」を「仮消去範囲」に読み替える)。
【0327】開始時刻(SC_S_APAT)を伴うト
ランスポートパケット(アプリケーションパケット)を
含むところのストリームブロック(図30(b)のSO
BU#3)が直後に続く他のストリームブロック(図3
0(b)のSOBU#2)内で開始するトランスポート
パケット(アプリケーションパケット)のうちの最初の
ものの開始時刻(SC_S_APAT)に、仮消去の開
始時刻(ERA_S_APAT)を合わせる(ステップ
S26において、「部分消去」を「仮消去」に読み替え
る)。そして、ストリーマ情報(STREAM.IFO
/STRI)を書き替える(ステップS27)。
【0328】(d)あるいは、仮消去の開始時刻(ER
A_S_APAT)および仮消去の終了時刻(ERA_
E_APAT)によって、ストリームオブジェクト(S
OB)に含まれるビットストリーム情報の一部(図23
または図25の仮消去領域747)に対する仮の消去範
囲が指定される(ステップS21において、「部分消去
範囲」を「仮消去範囲」に読み替える)。
【0329】仮の消去範囲が指定された部分に相当する
セル(TEセル)の直後に続くトランスポートパケット
(アプリケーションパケット)を含むところのストリー
ムブロック(図30(c)のセル#k+1のSOBU#
1)内で開始するトランスポートパケット(アプリケー
ションパケット)のうちの最初のものの開始時刻(SC
_S_APAT)に、仮消去の終了時刻(ERA_E_
APAT)を合わせる(ステップS26において、「部
分消去」を「仮消去」に読み替える)。そして、ストリ
ーマ情報(STREAM.IFO/STRI)を書き替
える(ステップS27)。
【0330】図18は、MPEGエンコードされた映像
データ(部分消去前あるいは仮消去前)に対する時間管
理情報設定方法を説明する図である。
【0331】また、図19は、図18の映像データに対
応したオリジナルセル情報(部分消去前あるいは仮消去
前)における時間情報とフィールド情報との関係を説明
する図である。
【0332】前述した実施の形態では、特定のデータサ
イズ(たとえば32セクタ/64kバイト)毎に分割し
たストリームブロック(SOBU)毎に実質的な部分消
去を行い、詳細な見かけ上の部分消去範囲を、オリジナ
ルセル範囲で定義できるようになっている。
【0333】しかし、この発明はそれだけに限られな
い。映像データなどの特定のデータをユニットもしくは
ブロックに分割管理し、そのユニットもしくはブロック
単位で消去を行なうとともに、再生情報(セルなど)の
範囲指定により「ユーザによる詳細な再生範囲を指定で
きる」あらゆる方法に対して、この発明を適用すること
ができる。
【0334】たとえば、MPEG2により記録された映
像情報を管理する管理情報ファイルであるRTR.IF
O104(図2)では、図18に示すようにMPEG2
の動画圧縮に特有なIピクチャから次のIピクチャの手
前までがユニット化されて取り扱われる。このユニット
は、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)と呼ばれ
る。このVOBUは、ストリームオブジェクトユニット
(SOBU)に対応させて考えることができる。
【0335】NTSCのTV規格では、1秒間に約30
枚の画像(フレーム)を表示している。各画像をピクチ
ャと呼び、インターレース方式では1枚のピクチャ(フ
レーム)を2回のフィールド走査(奇数フィールド走査
と偶数フィールド走査)で表現している。
【0336】ストリーマでは、ストリームデータが受信
機に到達した時刻情報が記録されているタイムスタンプ
情報を、時間(時刻)情報として利用している。しか
し、この発明の一実施の形態においては、映像情報に対
しては、図18に示す最初のIピクチャaから数えたフ
ィールド数で、時間(時刻)情報を表わすことも可能と
している。
【0337】この実施の形態でのタイムマップ情報は、
VOBU(あるいはSOBU)毎のユニットとして管理
される。たとえば、図3(i)のストリームブロックサ
イズ262に対しては、1個のVOBU(あるいはSO
BU)のデータサイズが対応する。また、ストリームブ
ロック時間差263に対応する時間情報としては、1個
の対応するVOBU(あるいはSOBU)内に含まれる
フィールド数が当てはまる。
【0338】このとき、オリジナルセル#1の情報(図
28のSCI)763(図19)における該当セルの開
始時間(SC_S_APATあるいはERA_S_AP
AT)753および該当セルの終了時間(SC_E_A
PATあるいはERA_E_APAT)758の情報
は、図18の先頭Iピクチャaから数えたフィールド数
で表現できる。
【0339】たとえば、図18のn枚目のピクチャの時
間情報は、2n番目のフィールドとして表現できる。
【0340】図20は、MPEGエンコードされた映像
データ(部分消去後あるいは仮消去後)に対する時間管
理情報設定方法を説明する図である。
【0341】また、図21は、図20の映像データに対
応したオリジナルセル情報(部分消去後あるいは仮消去
後)における時間情報とフィールド情報との関係を説明
する図である。
【0342】図18の映像情報に対して部分消去の処理
を行った場合には、図20に示すように、VOBU#2
(SOBU#2)のみが実質的に部分消去される。ユー
ザ等が指定した細かい部分消去の範囲は、図15その他
を参照して説明したストリームデータの部分消去の場合
と同様、セルの範囲設定で規定できる。
【0343】すなわち、図20において、ユーザ等がB
ピクチャfからBピクチャsまで部分消去を指定した場
合、部分消去指定範囲に完全に含まれるVOBU#2
(SOBU#2)は完全に消去される。このとき、一部
のみ部分消去の指定範囲に含まれるVOBU#1(SO
BU#1)およびVOBU#3(SOBU#3)は、V
OBU単位(SOBU単位)で実質的に残存する。
【0344】ストリームデータの場合と同様に、部分消
去した部分の前後でVOB(あるいはSOB)が分割さ
れてVOB#1(SOB#1)とVOB#2(SOB#
2)になる。これに対応して、部分消去前のセルは、オ
リジナルセル#1とオリジナルセル#2に分かれる。
【0345】このとき、図21に示すように、オリジナ
ルセル#1の情報(SCI)764の該当セルの終了時
間(SC_E_APATあるいはERA_E_APA
T)759としてBピクチャfに対応した2f番目のフ
ィールドを指定し、オリジナルセル#2の情報(SC
I)765の該当セルの開始時間(SC_S_APAT
あるいはERA_S_APAT)754としてBピクチ
ャsに対応した2(s―q)番目のフィールドを指定す
ることができる。
【0346】たとえば、図20のf枚目のピクチャの時
間情報は、2f番目のフィールドとして表現できる。
【0347】図20、図21の実施の形態では、フィー
ルド数は、必ずVOB(SOB)毎にVOBの先頭ピク
チャから数えたフィールド数で表わしている。さらに、
セル情報(SCI)内で、フィールド数により、対応す
るVOB(SOB)を指定できるようにしている。ここ
にこの実施の形態の特徴がある。
【0348】図26は、ストリームブロック(SOB
U)を構成するセクタの内部構成(アプリケーションパ
ケットを含むストリームパックおよびスタッフィングパ
ケットを含むストリームパック)の一例を説明する図で
ある。
【0349】図26(d)のストリームオブジェクト
(SOB)#A・298は、図26(c)(e)に示す
ように、複数のストリームブロック#1、#2、…で構
成されている。
【0350】各ストリームブロック#1、#2、…は全
て、2ECCブロックサイズ(=32セクタ=64kバ
イト)のストリームオブジェクトユニット(SOBU)
で構成される。
【0351】このようにすると、たとえばストリームブ
ロック(SOBU)#2を削除しても、ストリームブロ
ック(SOBU)#1のECCブロックはこの削除に影
響されない。
【0352】SOB#A・298の先頭ストリームブロ
ック(SOBU)#1は、図26(b)に示すように、
セクタNo.0〜セクタNo.31(32セクタ/64
kバイト)で構成されている。
【0353】ストリームブロック(SOBU)#1の各
セクタは、同様なデータ構造を持っている。、たとえば
セクタNo.0についていうと、図26(a)に示すよ
うになっている。
【0354】すなわち、セクタNo.0は2048バイ
ト(2kバイト)のストリームパックにより構成され
る。このストリームパックは、14バイトのパックヘッ
ダと、2034バイトのストリームPESパケットとで
構成される。
【0355】ストリームPESパケットは、6バイトの
PESヘッダと、1バイトのサブストリームIDと、2
027バイトのストリームデータエリアとで構成され
る。
【0356】ストリームデータエリアは、9バイトのア
プリケーションヘッダと、アプリケーションヘッダエク
ステンション(オプション)と、スタッフィングバイト
(オプション)と、アプリケーションパケットエリアと
で構成される。
【0357】アプリケーションパケットエリアは、おの
おのがアプリケーションタイムスタンプ(ATS)を先
頭に持つアプリケーションパケット群で構成される。
【0358】たとえば188バイトサイズのトランスポ
ートパケットがアプリケーションパケットとしてアプリ
ケーションパケットエリアに格納されるときは、10個
程度のアプリケーションパケットがアプリケーションパ
ケットエリアに格納できる。
【0359】ストリーム記録においては、記録内容を生
成するアプリケーションは、パック長の調整を別途行な
う必要がないように、自身でスタッフィングを行なう。
このため、ストリーム記録においては、ストリームパッ
クが常に必要な長さ(たとえば2048バイト)を持つ
ものとして扱うことができる。
【0360】図26(a)のスタッフィングバイトは、
ストリームパックを常に所定長(2048バイト)に保
つために利用できる。
【0361】ストリームの記録時において、最初のアプ
リケーションパケットのアプリケーションタイムスタン
プATSの先頭バイトは、ストリームオブジェクトSO
Bの始まりにおける最初のストリームパケット内のアプ
リケーションパケットエリアの開始位置に、アラインさ
れている必要がある。
【0362】一方、SOB内のその後のストリームパケ
ットについては、隣接ストリームパケット境界で、アプ
リケーションパケットが分割(スプリット)されてもよ
い。図9の下段に例示した部分パケットは、この分割
(スプリット)により生じたアプリケーションパケット
を示している。
【0363】ストリームパケット内で開始される最初の
アプリケーションタイムスタンプのバイトオフセット、
およびそのストリームパケット内で開始されるアプリケ
ーションパケットの数は、そのアプリケーションヘッダ
に記述される。
【0364】こうすることにより、あるストリームパケ
ット内において、最初のアプリケーションタイムスタン
プの前および最後のアプリケーションパケットの後にお
けるスタッフィングが、自動的に行われる。この自動ス
タッフィングにより、ストリームパケットは常に必要な
長さを持つことになる。
【0365】図26(a)のパックヘッダは、図示しな
いが、パック開始コードの情報、SCRベースの情報、
SCRエクステンションの情報、プログラム最大レート
の情報、マーカビット、パックスタッフィング長の情報
等を含んでいる。
【0366】SCRベースは32ビットで構成され、そ
の32ビット目はゼロとされる。また、プログラム最大
レートとしては、10.08Mbpsが採用される。
【0367】図26(a)のPESヘッダおよびサブス
トリームIDは、図10(c)に示したような内容を持
っている。
【0368】図26(a)のアプリケーションヘッダ
は、図12(c)に示したように、バージョン情報、ア
プリケーションパケット数AP_Ns、先頭アプリケー
ションパケットのタイムスタンプ位置FIRST_AP
_OFFSET、エクステンションヘッダ情報EXTE
NSION_HEADER_IFO、サービスID等を
含んでいる。
【0369】ここで、バージョンには、アプリケーショ
ンヘッダフォーマットのバージョン番号が記述される。
【0370】アプリケーションヘッダのAP_Nsは、
該当ストリームパック内で開始するアプリケーションパ
ケットの数を記述したものである。該当ストリームパッ
ク内にATSの先頭バイトが格納されているときは、こ
のストリームパック内でアプリケーションパケットが開
始すると見なすことができる。
【0371】FIRST_AP_OFFSETには、該
当ストリームパケット内で開始される最初のアプリケー
ションパケットのタイムスタンプ位置が、このストリー
ムパケットの最初のバイトからの相対値として、バイト
単位で、記述される。もしストリームパケット内で開始
するアプリケーションパケットがないときは、FIRS
T_AP_OFFSETには「0」が記述される。
【0372】EXTENSION_HEADER_IN
FOには、該当ストリームパケット内にアプリケーショ
ンヘッダエクステンションおよび/またはスタッフィン
グバイトが存在するか否かが、記述される。
【0373】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が00bの場合は、アプリケーションヘッダ
の後にアプリケーションヘッダエクステンションもスタ
ッフィングバイトも存在しないことが示される。
【0374】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が10bの場合は、アプリケーションヘッダ
の後にアプリケーションヘッダエクステンションがある
が、スタッフィングバイトは存在しないことが示され
る。
【0375】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が11bの場合は、アプリケーションヘッダ
の後にアプリケーションヘッダエクステンションが存在
し、かつアプリケーションヘッダエクステンションの後
にスタッフィングバイトも存在することが示される。
【0376】EXTENSION_HEADER_IN
FOの内容が01bとなることは禁止されている。
【0377】アプリケーションパケットエリアの前のス
タッフィングバイト(オプション)は、「EXTENS
ION_HEADER_INFO=11b」によりアク
ティブになる。こうすることで、アプリケーションヘッ
ダエクステンション内のバイト数と、アプリケーション
パケットエリア内に格納できるアプリケーションパケッ
ト数との間に矛盾が生じた場合に「パッキングパラドク
ス」が起きるのを防止できる。
【0378】SERVICE_IDには、ストリームを
生成するサービスのIDが記述される。このサービスが
未知のものであれば、SERVICE_IDに0x00
00が記述される。
【0379】図26(a)のアプリケーションパケット
エリアは、図9の下段に示したと同様に構成できる(図
9のパケットを図26ではアプリケーションパケットに
読み替える)。
【0380】すなわち、アプリケーションパケットエリ
アの先頭に部分アプリケーションパケットが記録され、
その後に、アプリケーションタイムスタンプATSとア
プリケーションパケットとのペアが複数ペア、シーケン
シャルに記録され、末尾に部分アプリケーションパケッ
トが記録される。
【0381】別の言い方をすると、アプリケーションパ
ケットエリアの開始位置には、部分アプリケーションパ
ケットが存在できる。アプリケーションパケットエリア
の終了位置には、部分アプリケーションパケットあるい
は予約されたバイト数のスタッフィングエリアが存在で
きる。
【0382】各アプリケーションパケットの前に配置さ
れたアプリケーションタイムスタンプ(ATS)は32
ビット(4バイト)で構成される。このATSは、2つ
の部分、すなわち基本部分と拡張部分に分けられる。基
本部分は90kHzユニット値と呼ばれる部分であり、
拡張部分は27MHzで測った細かい値(less signifi
cant value)を示す。
【0383】図26(a)において、アプリケーション
ヘッダエクステンションは、アプリケーションパケット
〜アプリケーションパケット間で異なり得る情報を格納
するのに用いることができる。このような情報は、必ず
しも全てのアプリケーションに必要なものではない。
【0384】それゆえ、アプリケーションヘッダのデー
タフィールドは、ストリームデータエリア内にオプショ
ンのアプリケーションヘッダエクステンションが存在す
ることを(前述したEXTENSION_HEADER
_INFOにおいて)記述できるように定義されいる。
【0385】ストリームの記録時において、最初のアプ
リケーションパケットのアプリケーションタイムスタン
プATSの先頭バイトは、ストリームオブジェクトSO
Bの始まりにおける最初のストリームパケット内のアプ
リケーションパケットエリアの開始位置に、アラインさ
れている必要がある。
【0386】一方、SOB内のその後のストリームパケ
ットについては、隣接ストリームパケット境界で、アプ
リケーションパケットが分割(スプリット)されてもよ
い。図8(f)(g)あるいは図9に示した部分アプリ
ケーションパケットは、この分割(スプリット)により
生じたアプリケーションパケットを示している。
【0387】ストリームパケット内で開始される最初の
アプリケーションタイムスタンプのバイトオフセット、
およびそのストリームパケット内で開始されるアプリケ
ーションパケットの数は、そのアプリケーションヘッダ
に記述される。
【0388】こうすることにより、あるストリームパケ
ット内において、最初のアプリケーションタイムスタン
プの前および最後のアプリケーションパケットの後にお
けるスタッフィングが、自動的に行われる。
【0389】すなわち、上記自動化メカニズムにより、
「アプリケーションが自分でスタッフィングを行なう」
ことが実現される。この自動スタッフィングにより、ス
トリームパケットは常に必要な長さを持つことになる。
【0390】アプリケーションヘッダエクステンション
(オプション)はエントリのリストからなる。ここに
は、該当ストリームパケット内で開始する各アプリケー
ションパケットに対する1バイト長の1エントリがあ
る。これらエントリのバイトは、アプリケーションパケ
ット毎に異なり得る情報を格納するのに利用できる。
【0391】なお、1バイトのアプリケーションヘッダ
エクステンション(オプション)には、1ビットのAU
_STARTと、1ビットのAU_ENDと、2ビット
のCOPYRIGHTとが、記述される。
【0392】AU_STARTが”1”にセットされる
と、関連アプリケーションパケットが、ストリーム内に
ランダムアクセスエントリポイント(ランダムアクセス
ユニットの開始)を含むことが示される。
【0393】AU_ENDが”1”にセットされると、
関連アプリケーションパケットがランダムアクセスユニ
ットの最終パケットであることが示される。
【0394】COPYRIGHTには、関連アプリケー
ションパケットの著作権の状態が記述される。
【0395】図26(a)のパケット構造は、SOB#
A・298の最終セクタ以外に適用できるが、最終セク
タには必ずしも適用されない。
【0396】たとえば、SOB#A・298の末尾が図
26(f)のセクタNo.63であり、このセクタが図
26(g)に示すようにパディングパケット40(図1
(i)参照)で構成されるときは、そのパディングエリ
ア38(図26(h))の内容が、図26(a)と違っ
たものになる。
【0397】すなわち、図26(i)に示すように、パ
ディングパケット40としてのスタッフィングパケット
は、14バイトのパックヘッダと、6バイトのPESヘ
ッダと、1バイトのサブストリームIDと、9バイトの
アプリケーションヘッダと、2018バイトのアプリケ
ーションパケットエリアとで構成される。
【0398】スタッフィングパケットの先頭を含むパッ
クでは、このアプリケーションパケットエリアは、4バ
イトのアプリケーションタイムスタンプATSおよび2
014バイト分のゼロバイトデータ(実質的な記録内容
を持たないデータ)で構成される。
【0399】一方、その後続スタッフィングパケットを
含むパックでは、このアプリケーションパケットエリア
は、2018バイト分のゼロバイトデータ(ATSな
し)で構成される。
【0400】ビットレートが極めて低い記録がなされる
場合、タイムマップ情報(図3(h)の252;あるい
は図29のSOBI内MAPL)の回復(再生)を確実
にするためにスタッフィングが必要になる。図26
(i)のスタッフィングパケットは、そのための概念的
な単位として定義されている。このスタッフィングパケ
ットの目的は、スタッフィングエリアを含め夫々のSO
BUが少なくとも1つのATS値を含むようにすること
で、達成される。
【0401】スタッフィングパケットには、以下の条件
が付く: *1または複数のスタッフィングパケットは、常に、実
際のアプリケーションパケットデータを含むパックの後
のパックのアプリケーションパケットエリアから開始す
る; *1または複数のスタッフィングパケットは、1つの4
バイトATSと、該当SOBUの残りパックのアプリケ
ーションデータエリアを埋め尽くすのに必要なだけのゼ
ロバイトデータ(ATSの後に続く)とで構成される。
いま、SOBU1個あたりのセクタ数をSOBU_SI
Zとしたときに、0≦n≦SOBU_SIZー1とすれ
ば、スタッフィングパケットの全長は、「4+2014
+n×2018」バイトとなる。
【0402】スタッフィングパケットのATSは、次の
ように設定される: *少なくとも1個のパックが実際のアプリケーションパ
ケットデータを含んでいるSOBU内では、スタッフィ
ングパケットのATSは、スタッフィングパケットに先
行するアプリケーションパケットのATSに設定され
る; *実際のアプリケーションパケットデータを含まないS
OBU内では、スタッフィングパケットのATSはタイ
ムマップ情報等の内容に応じて決定される。
【0403】スタッフィングパケットあるいはスタッフ
ィングパケットの一部を含む全てのパックは、次のよう
に構成される: *パックヘッダのSCRは、先行パックのSCRに「2
048×8ビット÷10.08Mbps」を加えたもの
とする; *PESパケットヘッダおよびサブストリームIDは、
他の全てのPESパケットに対するものと同じにする; *アプリケーションヘッダ(図12(c)(d)参照)
内において、AP_Ns=0、FIRST_AP_OF
FSET=0、EXTENSION_HEADER_I
FO=00b、SERVICE_ID=0(アプリケー
ションヘッダ内のその他のパラメータも0)とする。
【0404】図27は、ストリーマの管理情報(図2の
STREAM.IFOまたはSR_MANGR.IFO
に対応)の内部データ構造を説明する図である。
【0405】図2あるいは図3(e)に示した管理情報
(ナビゲーションデータ)であるSTREAM.IFO
(SR_MANGR.IFO)105は、図27に示す
ように、ストリーマ情報STRIを含んでいる。
【0406】このストリーマ情報STRIは、図3
(f)あるいは図27に示すように、ストリーマビデオ
マネージャ情報STR_VMGIと、ストリームファイ
ル情報テーブルSFITと、オリジナルPGC情報OR
G_PGCI(より一般的に表現すればPGC情報PG
CI#i)と、ユーザ定義PGC情報テーブルUD_P
GCITと、テキストデータマネージャTXTDT_M
Gと、アプリケーションプライベートデータマネージャ
APDT_MGとで、構成されている。
【0407】ストリーマビデオマネージャ情報STR_
VMGIは、図27に示すように、STRI、STR_
VMGIに関する管理情報等が記述されたビデオマネー
ジャ情報管理情報VTSI_MATと、ストリーム内の
プレイリストをサーチするためのサーチポインタが記述
されたプレイリストサーチポインタテーブル(PL_S
RPT)とを含んでいる。
【0408】ここで、プレイリストとは、プログラムの
一部のリストである。このプレイリストにより、(プロ
グラムの内容に対して)任意の再生シーケンスをユーザ
が定義できる。
【0409】ストリームファイル情報テーブルSFIT
は、ストリーマ動作に直接関係する全てのナビゲーショ
ンデータを含むものである。ストリームファイル情報テ
ーブルSFITの詳細については、図29を参照して後
述する。
【0410】オリジナルPGC情報ORG_PGCI
は、オリジナルPGC(ORG_PGC)に関する情報
を記述した部分である。ORG_PGCはプログラムセ
ットを記述したナビゲーションデータを示す。ORG_
PGCはプログラムの連なり(チェーン)であり、図2
または図32の「.SRO」ファイル(図2ではSR_
TRANS.SRO106)内に記録されたストリーム
データを含む。
【0411】ここで、プログラムセットとは、情報記憶
媒体201の記録内容全体(全てのプログラム)を示す
ものである。プログラムセットの再生においては、任意
のプログラムが編集されオリジナル記録に対してその再
生順序が変更されている場合を除き、再生順序としては
そのプログラムの記録順序と同じ再生順序が用いられ
る。このプログラムセットは、オリジナルPGC(OR
G_PGC)と呼ばれるデータ構造に対応している。
【0412】また、プログラムは、ユーザにより認識さ
れあるいはユーザにより定義されるところの、記録内容
の論理単位である。プログラムセット中のプログラム
は、1以上のオリジナルセルにより構成される。プログ
ラムはオリジナルPGC内でのみ定義されるものであ
る。
【0413】さらに、セルは、プログラムの一部を示す
データ構造である。オリジナルPGC内のセルは「オリ
ジナルセル」と呼ばれ、後述するユーザ定義PGC内の
セルは「ユーザ定義セル」と呼ばれる。
【0414】プログラムセット内の各々のプログラム
は、少なくとも1個のオリジナルセルで構成される。ま
た、各々のプレイリスト中のプログラムの一部それぞれ
は、少なくとも1個のユーザ定義セルで構成される。
【0415】一方、ストリーマでは、ストリームセル
(SC)だけが定義される。各ストリームセルは、記録
されたビットストリームの一部を参照するものである。
この発明の実施の形態においては、特に断り無く「セ
ル」と述べた場合は、「ストリームセル」のことを意味
している。
【0416】なお、プログラムチェーン(PGC)と
は、上位概念的な単位を示す。オリジナルPGCでは、
PGCはプログラムセットに対応したプログラムの連な
り(チェーン)を指す。また、ユーザ定義PGCでは、
PGCはプレイリストに対応するプログラムの一部の連
なり(チェーン)を指す。
【0417】また、プログラムの一部のチェーンを指す
ユーザ定義PGCは、ナビゲーションデータだけを含
む。そして、各プログラムの一部が、オリジナルPGC
に属するストリームデータを参照するようになってい
る。
【0418】図27のユーザ定義PGC情報テーブルU
D_PGCITは、ユーザ定義PGC情報テーブル情報
UD_PGCITIと、1以上のユーザ定義PGCサー
チポインタUD_PGC_SRP#nと、1以上のユー
ザ定義PGC情報UD_PGCI#nとを含むことがで
きる。
【0419】ユーザ定義PGC情報テーブル情報UD_
PGCITIは、ユーザ定義PGCサーチポインタUD
_PGC_SRPの数を示すUD_PGC_SRP_N
sと、ユーザ定義PGC情報テーブルUD_PGCIT
の終了アドレスを示すUD_PGCIT_EAとを含
む。
【0420】UD_PGC_SRP_Nsが示すUD_
PGC_SRPの数は、ユーザ定義PGC情報(UD_
PGCI)の数と同じであり、ユーザ定義PGC(UD
_PGC)の数とも同じである。この数は、最大「9
9」まで許されている。
【0421】UD_PGCIT_EAは、該当UD_P
GCITの終了アドレスを、そのUD_PGCITの先
頭バイトからの相対バイト数(F_RBN)で記述した
ものである。
【0422】ここで、F_RBNとは、ファイル内にお
いて、定義されたフィールドの先頭バイトからの相対バ
イト数を示すもので、ゼロから始まる。
【0423】オリジナルPGC情報ORG_PGCIあ
るいはユーザ定義PGC情報テーブルUD_PGCIT
内のユーザ定義PGC情報UD_PGCIを一般的に表
現したPGCI#iについては、図28を参照して後述
する。
【0424】図27のテキストデータマネージャTXT
DT_MGは、補足的なテキスト情報である。このTX
TDT_MGは、図28のプライマリテキスト情報PR
M_TXTIとともに、プレイリストおよびプログラム
内に格納できる。
【0425】図27のアプリケーションプライベートデ
ータマネージャAPDT_Mは、図示しないが、アプリ
ケーションプライベートデータマネージャ一般情報AP
DT_GIと、1以上のAPDTサーチポインタAPD
T_SRP#nと、1以上のAPDTエリアAPADT
A#nとを含むことができる。
【0426】ここで、アプリケーションプライベートデ
ータAPDTとは、ストリーマに接続されたアプリケー
ションデバイスが任意の非リアルタイム情報(リアルタ
イムストリームデータに加えさらに望まれる情報)を格
納できるような概念上のエリアである。
【0427】図28は、PGC情報(図3のORG_P
GCI/UD_PGCITまたは図27のPGCI#
i)の内部データ構造を説明する図である。
【0428】図28のPGC情報PGCI#iは、図2
7のオリジナルPGC情報ORG_PGCIあるいはユ
ーザ定義PGC情報テーブルUD_PGCIT内のユー
ザ定義PGC情報UD_PGCIを一般的に表現したも
のである。
【0429】図28に示すように、PGC情報PGCI
#iは、PGC一般情報PGC_GIと、1以上のプロ
グラム情報PGI#mと、1以上のストリームセル情報
サーチポインタSCI_SRP#nと、1以上のストリ
ームセル情報SCI#nとで構成されている。
【0430】PGC一般情報PGC_GIは、プログラ
ムの数PG_Nsと、ストリームセル情報サーチポイン
タSCI_SRPの数SCI_SRP_Nsとを含んで
いる。
【0431】各プログラム情報PGI(たとえばPGI
#1)は、プログラムタイプPG_TYと、該当プログ
ラム内のセルの数C_Nsと、該当プログラムのプライ
マリテキスト情報PRM_TXTIと、アイテムテキス
トのサーチポインタ番号IT_TXT_SRPNとを含
んでいる。
【0432】ここで、プログラムタイプPG_TYは、
該当プログラムの状態を示す情報を含む。とくに、その
プログラムが誤消去などから保護された状態にあるかど
うかを示すフラグ、すなわちプロテクトフラグを含む。
【0433】このプロテクトフラグが「0b」のときは
該当プログラムは保護されておらず、「1b」のときは
保護された状態にある。
【0434】セルの数C_Nsは、該当プログラム内の
セルの数を示す。PGCの全プログラムおよび全セルの
全体に渡り、セルは、その昇順に従い、プログラムに
(暗黙のうちに)付随している。
【0435】たとえば、PGC内でプログラム#1がC
_Ns=1を持ち、プログラム#2がC_Ns=2を持
つとすれば、そのPGCの最初のストリームセル情報S
CIはプログラム#1に付随するものとなり、第2、第
3のSCIはプログラム#2に付随するものとなる。
【0436】プライマリテキスト情報PRM_TXTI
は、情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)201を
世界中で利用可能とするために、1つの共通キャラクタ
セット(ISO/IEC646:1983(ASCII
コード))を持ったテキスト情報を記述したものであ
る。
【0437】アイテムテキストのサーチポインタ番号I
T_TXT_SRPNは、アイテムテキスト(該当プロ
グラムに対応するテキストデータ)IT_TXTに対す
るサーチポインタ番号を記述したものである。該当プロ
グラムがアイテムテキストを持たないときは、IT_T
XT_SRPNは「0000h」にセットされる。
【0438】各ストリームセル情報サーチポインタSC
I_SRP(たとえばSCI_SRP#1)は、対応ス
トリームセル情報SCIの開始アドレスを示すSCI_
SAを含んでいる。このSCI_SAは、PGCIの先
頭バイトからの相対バイト数(F_RBN)で記述され
る。
【0439】各ストリームセル情報SCI(たとえばS
CI#1)は、ストリームセル一般情報SC_GIと、
1以上のストリームセルエントリポイント情報SC_E
PI#nとで構成される。
【0440】ストリームセル一般情報SC_GIは、仮
消去(テンポラリイレーズ;TE)状態を示すフラグT
Eを含むセルタイプC_TYと、ストリームセルのエン
トリポイント情報の数SC_EPI_Nsと、ストリー
ムオブジェクト番号SOB_Nと、ストリームセル開始
APAT(図6他で示したSC_S_APAT)と、ス
トリームセル終了APAT(図6他で示したSC_E_
APAT)と、セルが仮消去状態(TE=01b)にあ
るときにその仮消去セルの開始APATを示す消去開始
APAT(図6他で示したERA_S_APAT)と、
セルが仮消去状態(TE=10b)にあるときにその仮
消去セルの終了APATを示す消去終了APAT(図6
他で示したERA_E_APAT)とを含んでいる。
【0441】セルタイプC_TYは、該当ストリームセ
ルの形式およびその仮消去状態を記述するものである。
【0442】すなわち、セルの形式C_TY1=「01
0b」は全てのストリームセルの形式に記述される(こ
のC_TY1=「010b」によりストリームセルとそ
れ以外のセルの区別ができる)。
【0443】一方、フラグTEが「00b」であれば該
当セルは通常の状態にあることが示され、フラグTEが
「01b」あるいは「10b」であれば該当セルは仮消
去の状態にあることが示される。
【0444】フラグTE=「01b」は、該当セル(仮
消去状態にあるセル)が、SOBU内で開始する最初の
アプリケーションパケットの後から開始し、同じSOB
U内の最終アプリケーションパケットの前で終了する場
合を示す。
【0445】また、フラグTE=「10b」は、該当セ
ル(仮消去状態にあるセル)が、少なくとも1つのSO
BU境界(先頭アプリケーションパケットあるいは最終
アプリケーションパケットがそのSOBU内で開始す
る)を含む場合を示す。
【0446】なお、プログラムのプロテクトフラグと、
そのプログラム内のセルのTEフラグとは、同時に設定
できないようになっている。それゆえ、 (a)プロテクト状態にあるプログラム内のセルは何れ
も仮消去状態に設定できず; (b)仮消去状態にあるセルを1以上含むプログラムは
プロテクト状態に設定できない。
【0447】ストリームセルのエントリポイント情報の
数SC_EPI_Nsは、該当ストリームセル情報SC
I内に含まれるストリームセルエントリポイント情報の
数を記述したものである。
【0448】図28の各ストリームセルエントリポイン
ト情報SC_EPI(たとえばSC_EPI#1)は、
2種類(タイプAとタイプB)存在する。
【0449】タイプAのSC_EPIは、エントリポイ
ントタイプEP_TYとエントリポイントのアプリケー
ションパケット到着時間EP_APATとを含む。タイ
プAは、エントリポイントタイプEP_TY1=「00
b」により示される。
【0450】タイプBのSC_EPIは、タイプAのE
P_TYおよびEP_APATの他に、プライマリテキ
スト情報PRM_TXTIを含む。タイプBは、エント
リポイントタイプEP_TY1=「01b」により示さ
れる。
【0451】任意のストリームセルにおいて、記録内容
の一部をスキップする道具として、エントリポイントを
利用することができる。全てのエントリポイントはアプ
リケーションパケット到着時間(APAT)により特定
できる。このAPATにより、どこからデータ出力が開
始されるのかを特定できる。
【0452】ストリームオブジェクト番号SOB_N
は、該当セルが参照するSOBの番号を記述したもので
ある。
【0453】ストリームセル開始APAT(SC_S_
APAT)は、該当セルの開始APATを記述したもの
である。
【0454】ストリームセル終了APAT(SC_E_
APAT)は、該当セルの終了APATを記述したもの
である。
【0455】消去開始APAT(ERA_S_APA
T)は、少なくとも1個のSOBU境界を含む仮消去セ
ル(そのC_TYのTEフィールドが「10b」)にお
いて、この仮消去セルに先頭が含まれる最初のSOBU
内で開始する最初のアプリケーションパケットの到着時
間(APAT)を記述したものである。
【0456】消去終了APAT(ERA_E_APA
T)は、少なくとも1個のSOBU境界を含む仮消去セ
ル(そのC_TYのTEフィールドが「10b」)にお
いて、仮消去セルのすぐ後に続くアプリケーションパケ
ットを含むSOBU内で開始する最初のアプリケーショ
ンパケットの到着時間(APAT)を記述したものであ
る。
【0457】図29は、ストリームファイル情報テーブ
ル(図3(f)または図27のSFIT)の内部データ
構造を説明する図である。
【0458】図29に示すように、ストリームファイル
情報テーブルSFITは、ストリームファイル情報テー
ブル情報SFITIと、1以上のストリームオブジェク
トストリーム情報SOB_STI#nと、ストリームフ
ァイル情報SFIとで構成される。
【0459】ストリームファイル情報テーブル情報SF
ITIは、情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)2
01上のストリームファイル情報の数SFI_Nsと、
SFITIに続くストリームオブジェクトストリーム情
報の数SOB_STI_Nsと、SFITの終了アドレ
スSFIT_EAと、SFIの開始アドレスSFI_S
Aとで構成される。
【0460】SFIT_EAは、SFITの先頭バイト
からの相対バイト数(F_RBN)でSFITの終了ア
ドレスを記述したものである。
【0461】また、SFI_SAは、SFITの先頭バ
イトからの相対バイト数(F_RBN)でSFIの開始
アドレスを記述したものである。
【0462】ストリームオブジェクトストリーム情報S
OB_STIは、3種類のパラメータを含む。各パラメ
ータは箇々のビットストリーム記録に対して固有な値を
持つことができる。しかしながら、通常は、多くのビッ
トストリーム記録においてこれらのパラメータセットは
等しいものにできる。それゆえ、SOB_STIは、ス
トリームオブジェクト情報(SOBI)のテーブルとは
別のテーブルに格納され、幾つかのストリームオブジェ
クト(SOB)が同じSOB_STIを共有する(つま
り同じSOB_STIをポイントする)ことが認められ
ている。したがって、通常は、SOBの数よりもそB_
STIの数の方が少なくなる。
【0463】図27の各ストリームオブジェクトストリ
ーム情報SOB_STI(たとえばSOB_STI#
1)は、アプリケーションパケットサイズAP_SIZ
と、サービスIDの数SERV_ID_Nsと、サービ
スID(SERV_IDs)と、アプリケーションパケ
ットデバイスユニークID(AP_DEV_UID)と
を含んでいる。
【0464】AP_SIZは、アプリケーションデバイ
スからストリーマへ転送されたビットストリーム内のパ
ケットのバイト長で、アプリケーションパケットサイズ
を記述したものである。
【0465】なお、DVDストリーマではアプリケーシ
ョンパケットサイズは、各ビットストリーム記録におい
て、一定とされている。そのため各々の中断のない記録
中においてアプリケーションパケットサイズが変化する
ようなことがあれば、現在のストリームオブジェクト
(現SOB)はそこで終了され、新たなストリームオブ
ジェクト(新SOB)が、新たなAP_SIZを伴って
開始される。その際、現SOBおよび新SOBの双方
は、オリジナルPGC情報(ORG_PGCI)内の同
じプログラムに属するものとなる。
【0466】SERV_ID_Nsは、後続パラメータ
に含まれるサービスIDの数を記述したものである。
【0467】SERV_IDsは、サービスIDのリス
トを任意の順序で記述したものである。
【0468】AP_DEV_UIDは、記録されたビッ
トストリームを供給したアプリケーションデバイスに固
有の、ユニークなデバイスIDを記述したものである。
【0469】ストリームファイル情報SFIは、図29
に示すように、ストリームファイル一般情報SF_GI
と、1以上のストリームオブジェクト情報(SOB情
報)サーチポインタ(SOBI_SRP)#nと、1以
上のSOB情報(SOBI)#nとで構成されている。
【0470】ストリームファイル一般情報SF_GI
は、SOBIの数SOBI_Nsと、SOBU1個あた
りのセクタ数SOBU_SIZと、タイムマップ情報の
一種であるMTU_SHFTとを含んでいる。
【0471】ここで、SOBU_SIZは、SOBUの
サイズをセクタ数で記述したもので、このサイズは32
(32セクタ=64kバイト)で一定となっている。こ
のことは、各タイムマップ情報(MAPL)内におい
て、最初のエントリが、SOBの最初の32セクタ内に
含まれるアプリケーションパケットに関係していること
を意味する。同様に、2番目のエントリは、次の32セ
クタに含まれるアプリケーションパケットに関係する。
3番目以降のエントリについても以下同様である。
【0472】各SOB情報サーチポインタ(たとえばS
OBI_SRP#1)は、SOBIの開始アドレスSO
BI_SAを含んでいる。このSOBI_SAは、スト
リームファイル情報SFIの先頭バイトから相対バイト
数(F_RBN)でもって関連SOBIの開始アドレス
を記述したものである。
【0473】各SOB情報(たとえばSOBI#1)
は、ストリームオブジェクト一般情報SOB_GIと、
タイムマップ情報MAPLと、アクセスユニットデータ
AUD(オプション)とで構成される。
【0474】ストリームオブジェクト一般情報SOB_
GIは、ストリームオブジェクトのタイプSOB_TY
と、ストリームオブジェクト記録時間SOB_REC_
TMと、ストリームオブジェクトのストリーム情報番号
SOB_STI_Nと、アクセスユニットデータフラグ
AUD_FLAGSと、ストリームオブジェクトの開始
アプリケーションパケット到着時間SOB_S_APA
Tと、ストリームオブジェクトの終了アプリケーション
パケット到着時間SOB_E_APATと、該当ストリ
ームオブジェクトの先頭ストリームオブジェクトユニッ
トSOB_S_SOBUと、タイムマップ情報のエント
リ数MAPL_ENT_Nsとを含んでいる。
【0475】ストリームオブジェクトのタイプSOB_
TYは、仮消去状態(TE状態)を示すビットおよび/
またはコピー世代管理システムのビットを記述できる部
分である。
【0476】ストリームオブジェクト記録時間SOB_
REC_TMは、関連ストリームオブジェクト(SO
B)の記録時間を記述したものである。
【0477】ストリームオブジェクトのストリーム情報
番号SOB_STI_Nは、該当ストリームオブジェク
トに対して有効なSOB_STIのインデックスを記述
したものである。
【0478】アクセスユニットデータフラグAUD_F
LAGSは、該当ストリームオブジェクトにたいしてア
クセスユニットデータ(AUD)が存在するか否か、ま
た存在するならどんな種類のアクセスユニットデータな
のかを記述したものである。
【0479】アクセスユニットデータ(AUD)が存在
する場合は、AUD_FLAGSにより、AUDの幾つ
かの特性が記述される。
【0480】アクセスユニットデータ(AUD)自体
は、図29に示すように、アクセスユニット一般情報A
U_GIと、アクセスユニットエンドマップAUEM
と、再生タイムスタンプリストPTSLとで構成され
る。
【0481】アクセスユニット一般情報AU_GIは、
該当SOBに対して記述されたアクセスユニットの数を
示すAU_Nsと、該当SOBに属するSOBUのどれ
がアクセスユニットを含むのかを示すアクセスユニット
開始マップAUSMとを含んでいる。
【0482】アクセスユニットエンドマップAUEM
は、(もし存在するときは)AUSMと同じ長さのビッ
トアレイであり、該当SOBのアクセスユニットに付随
するビットストリームセグメントの終端をどのSOBU
が含むのかを示す。
【0483】再生タイムスタンプリストPTSLは、該
当SOBに属する全てのアクセスユニットの再生タイム
スタンプのリストである。このリストに含まれる1つの
PTSLエレメントは、対応アクセスユニットの再生タ
イムスタンプ(PTS)を含む。
【0484】なお、アクセスユニット(AU)とは、記
録されたビットストリームのうちの任意の単一連続部分
を指し、個別の再生に適するように構成されている。た
とえばオーディオ・ビデオのビットストリームにおいて
は、アクセスユニットは、通常は、MPEGのIピクチ
ャに対応する部分となる。
【0485】ここで再びSOB_GIの内容説明に戻
る。
【0486】AUD_FLAGSは、フラグRTAU_
FLGと、フラグAUD_FLGと、フラグAUEM_
FLGと、フラグPTSL_FLGとを含んでいる。
【0487】フラグRTAU_FLGが0bのときは、
該当SOBのリアルタイムデータ内にアクセスユニット
フラグはないことが示される。
【0488】フラグRTAU_FLGが1bのときは、
図26(a)のアプリケーションヘッダエクステンショ
ン内に記述されるAUフラグ(AU_START、AU
_END)が、該当SOBのリアルタイムデータ内に存
在可能なことが示される。この状態は、下記AUD_F
LGが0bの場合にも許される。
【0489】フラグAUD_FLGが0bのときは、該
当SOBに対してアクセスユニットデータ(AUD)が
ないことが示される。
【0490】フラグAUD_FLGが1bのときは、該
当SOBに対してアクセスユニットデータ(AUD)が
存在し得ることが示される。
【0491】フラグAUEM_FLGが0bのときは、
該当SOBにAUEMが存在しないことが示される。
【0492】フラグAUEM_FLGが1bのときは、
該当SOBにAUEMが存在することが示される。
【0493】フラグPTSL_FLGが0bのときは、
該当SOBにPTSLが存在しないことが示される。
【0494】フラグPTSL_FLGが1bのときは、
該当SOBにPTSLが存在することが示される。
【0495】SOB_S_APATは、ストリームオブ
ジェクトの開始アプリケーションパケット到着時間を記
述したものである。つまり、SOB_S_APATによ
り、該当SOBに属する最初のアプリケーションパケッ
ト到着時間が示される。
【0496】このパケット到着時間(PAT)は、2つ
の部分、すなわち基本部分と拡張部分に分けられる。基
本部分は90kHzユニット値と呼ばれる部分であり、
拡張部分は27MHzで測った細かい値(less signifi
cant value)を示す。
【0497】SOB_E_APATは、ストリームオブ
ジェクトの終了アプリケーションパケット到着時間を記
述したものである。つまり、SOB_E_APATによ
り、該当SOBに属する最後のアプリケーションパケッ
ト到着時間が示される。
【0498】SOB_S_SOBUは、該当ストリーム
オブジェクトの先頭ストリームオブジェクトユニットを
記述したものである。つまり、SOB_S_SOBUに
より、ストリームオブジェクトの先頭アプリケーション
パケットの開始部分を含むSOBUが示される。
【0499】MAPL_ENT_Nsは、SOBI_G
Iの後に続くタイムマップ情報(MAPL)のエントリ
数を記述したものである。
【0500】タイムマップ情報MAPLは、図3(h)
のタイムマップ情報252に対応する内容を持つ。
【0501】図30は、あるプログラム#jの一部が部
分的に消去(仮消去および本消去)された場合におけ
る、セルと対応時間情報(SC_S_APAT/SC_
E_APAT;ERA_S_APAT/ERA_E_A
PAT)との関係例(その1)を説明する図である。
【0502】この発明の一実施の形態に係るストリーマ
は、図17のところで前述したように、ストリームの一
部を完全に消去する部分消去と、ストリームの一部を仮
に消去(テンポラリイレーズ;TE)する仮消去とを扱
うことができる。
【0503】いま、図30(a)に示すようにオリジナ
ルプログラム(SOB#nに対応)のプログラム#jが
セル#kで構成され、このセル#kがSOBU#1〜S
OBU#6で構成されているとする。このとき、セル#
kの開始時間がSC_S_APATで示され、その終了
時間がSC_E_APATで示されている。
【0504】このようなプログラム#jにおいて、スト
リーマのユーザが、図30(b)に示すように、SOB
U#3〜SOBU#4を完全に含むエリア(SC_S_
APATから始まりSC_E_APATで終わる)を仮
消去セル#k+1として設定したとする。このとき、セ
ル#k+1の仮消去フラグTEは「10b」となる。
【0505】この場合、仮消去前(図30(a))のセ
ル#kのSOBU#1〜SOBU#2に対応する部分
は、仮消去後(図30(b))も変わらずセル#kとな
る。また、仮消去セル(TEセル)#k+1に含まれる
SOBU#3〜SOBU#4の後のSOBU#5〜SO
BU#6に対応する部分は、仮消去後(図30(b))
のセル#k+2となる。
【0506】図30(b)に示すように、仮消去セル
(TEセル)#k+1は、SOBU#3とSOBU#4
との間にできるSOBU境界を含んでいる。この場合、
SOBU#3内で開始する先頭アプリケーションパケッ
トのアプリケーションパケット到着時間が、TEセル#
k+1のERA_S_APATで示される。また、TE
セル#k+1の直ぐ後に続くアプリケーションパケット
を含むSOBU#5内で開始する先頭アプリケーション
パケットのアプリケーションパケット到着時間が、TE
セル#k+1のERA_E_APATで示されている。
【0507】図30(b)のプログラム#jからTEセ
ル#k+1が本当に消去(完全消去)されると、オリジ
ナルプログラム(図30(a))ではSOB#nに属し
ていたプログラム#jは、図30(c)に示すように、
SOB#nとSOB#n+1とに分かれる。
【0508】この場合、完全消去後のセル#kのSC_
E_APATを、TEセル#k+1のERA_S_AP
ATに合わせることができる。また、完全消去後のセル
#k+1のSC_S_APATは、TEセル#k+1の
ERA_E_APATに合わせることができる。
【0509】このようにSC_S_APATおよびSC
_E_APATだけでなくERA_S_APATおよび
ERA_E_APATも用いる理由を以下に述べる。
【0510】TEセルは、2種類の特別なAPAT、す
なわちSC_S_APAT/SC_E_APATとER
A_S_APAT/ERA_E_APATを持つことが
できる。それは、TEセル内のSOBU(図30(b)
ではSOBU#3〜SOBU#4)を、記録中に再利用
できるようにするためである。
【0511】換言すれば、記録中に媒体(DVD−RA
Mディスク)201が満杯になってしまったとき、スト
リーマは、TEセルを完全消去することにより新たな未
記録状態のSOBU(図30(b)ではSOBU#3〜
SOBU#4)を獲得し、このSOBUを用いて記録を
中断なく継続する。
【0512】この「新たな未記録状態のSOBUの獲
得」という目的に対しては、TEセルのSC_S_AP
ATおよびSC_E_APATだけでは不十分である。
というのも、タイムマップ情報(MAPL)を介した検
索において、割り当てられたSOBUには2つの可能な
検索位置ができてしまうためである。しかし、ERA_
S_APATおよびERA_E_APATを用いれば、
ストリームに何ら関与することなく正確なSOBU位置
を特定できるようになる。
【0513】図31は、あるプログラム#jの一部が部
分的に消去(仮消去および本消去)された場合におけ
る、セルと対応時間情報(SC_S_APAT/SC_
E_APAT)との関係例(その2)を説明する図であ
る。
【0514】図31において、オリジナル記録のプログ
ラム#jは、TEフラグが「00b」のセル#k(開始
時間はSC_S_APAT;終了時間はSC_E_AP
AT)で構成されている。
【0515】ここでは、仮消去セルがSOBU境界を含
まない場合(ERA_S_APAT/ERA_E_AP
ATを)を想定している。
【0516】このプログラム#jの途中の一部(APA
T=AからAPAT=Bまでの範囲)に対して仮消去が
実行されると、オリジナル記録のセル#kは、セル#k
(TEフラグが「00b」;開始時間はSC_S_AP
ATk;終了時間はSC_E_APATk)と、セル#
k+1(TEフラグが「10b」;開始時間はSC_S
_APATk+1;終了時間はSC_E_APATk+
1)と、セル#k+2(TEフラグが「00b」;開始
時間はSC_S_APATk+2;終了時間はSC_E
_APATk+2)に3分割される。
【0517】仮消去(TE)実行後、オリジナルセルを
再編成すると、図31の中段に示すように、プログラム
#jは再びTEフラグが「00b」のセル#k(開始時
間はSC_S_APAT;終了時間はSC_E_APA
T)となる。
【0518】ここで、仮消去(TE)動作はオリジナル
PGC情報の内容には影響せず、ストリームファイル情
報SFIの内容は変更されず残される。
【0519】一方、ユーザ定義PGC情報は、変更され
ないか、あるいはユーザ定義セルがTEセルを参照しな
いように修正できる。
【0520】仮消去の主な動作は、プログラム#j内で
実行される。仮消去は、プログラム#jのセルを、通常
のストリーム部(消去されていない部分)および仮消去
部をカバーする部分に分割することで実行される。
【0521】ユーザ定義PGC情報の内容を変更せずに
そのままにしておく場合は、TE動作の再構成後も、ナ
ビゲーションデータは仮消去前の状態と全く変わらな
い。
【0522】情報記憶媒体201の未記録領域を使いき
り記録スペースが不足すると、仮消去セル#k+1は完
全消去される。すると、図31の下段に示すように、仮
消去時のセル#kは完全消去後にも変更されずセル#k
となるが、仮消去時のセル#k+2は完全消去後にセル
#k+1となる。
【0523】図32は、オリジナルPGCあるいはユー
ザ定義PGCで指定されるセルと、これらのセルに対応
するSOBUとが、タイムマップ情報によってどのよう
に関係付けられるかを例示する図である。
【0524】ユーザ定義PGCは自身のSOBを含まな
いが、オリジナルPGC内のSOBを参照する。それゆ
え、ユーザ定義PGCはPGC情報を用いることのみで
記述できる。このことは、SOBデータを何らいじるこ
となく任意の再生シーケンスが実現可能なことを意味す
る。
【0525】ユーザ定義PGCはまた、プログラムを含
まず、オリジナルPGC内のプログラムの一部に対応し
たセルの連なり(チェーン)で構成される。
【0526】このようなユーザ定義PGCの一例が、図
32に示されている。この例は、PGC内のセルがオリ
ジナルPGC内のSOBを参照するようにユーザ定義P
GC#nが作成されている場合を示す。
【0527】図32において、PGC#nは4つのセル
#1〜#4を持っている。そのうち2つはSOB#1を
参照し、残りの2つがSOB#2を参照している。
【0528】ユーザ定義PGC内のセルからオリジナル
PGCへ(SOBIのタイムマップ情報へ)の実線矢印
は、該当セルに対する再生期間を示している。ユーザ定
義PGC内のセル再生順序は、オリジナルPGCにおけ
る再生順序と全く異なってもよい。
【0529】任意のSOBおよびそのSOBUの再生
は、図32の開始APAT(S_APAT)および終了
APAT(E_APAT)により特定される。
【0530】SOBあるいはSOBUのS_APAT
は、該当SOBのストリームパックのペイロード(図8
(b)参照)内に記録されたタイムスタンプに関係して
定義される。SOBの記録中、各到来アプリケーション
パケットには、ストリーマ内のローカルクロックリファ
レンスによりタイムスタンプが付される。これが、アプ
リケーションパケット到着時間(APAT)である。
【0531】SOBの先頭アプリケーションパケットの
APATはSOB_S_APATとして記憶される。全
てのAPATの4最下位バイト(4 least significant
bytes)は、〜.SROファイル内の対応アプリケーシ
ョンパケット用に予め固定されている。
【0532】SOBあるいはSOBUのデータを再生す
るために、ストリーマ内部のリファレンスクロックはS
CR値にセットされ、その後クロックが自動的にカウン
トされる。このSCR値は、再生が始まる最初のストリ
ームパック内(パックヘッダ内)に記述されている。こ
のクロックに基づいて、SOBあるいはSOBUからの
全ての後続アプリケーションパケットの再生・出力が、
実行される。
【0533】任意のストリームセル(SC)が、そのS
CがポイントするSOBのSOB_S_APATとSO
B_E_APATとの間の任意の値を持つストリームセ
ル開始APAT(SC_S_APAT)を規定している
ときは、所望のAPATを伴うアプリケーションパケッ
トを含んだSOBUを見つけるためのアドレスが必要と
なる。
【0534】SOBU1個あたりのストリームパックの
数は一定であるが、各SOBUにより捕らえられた到着
時間の間隔はフレキシブルである。それゆえ、各SOB
は、該当SOBのSOBUの到着時間間隔が記述された
タイムマップ情報(MAPL)を持つ。つまり、タイム
マップ情報(MAPL)により実現されるアドレス方式
は、任意のAPATをファイル内の相対論理ブロックア
ドレスに変換して、所望のアプリケーションパケットを
見つけることができるSOBUをポイントする。
【0535】図33は、各ストリームオブジェクト(S
OB)を構成するSOBUの内容が、図3のデータエリ
ア207(図1ではデータエリア21〜23)にどのよ
うに記録されるかを例示する図である。ここでは、SO
Bが記録されるときにSOBをどのようにアロケートす
るかを説明する。
【0536】情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)
201のフリースペースを有効活用するため、図33に
示すように、媒体(ディスク)全体に分散したデータエ
リア内にSOBをアロケートすることができる。
【0537】このようなSOBを媒体(ディスク)から
読み取るときは、あるデータエリアから次のデータエリ
アにジャンプする間、媒体(ディスク)からのデータ供
給が中断する。このような場合でもSOBデータの連続
供給を保証するためには、SOBデータのアロケーショ
ンは次のような条件で行なう。
【0538】すなわち、SOBは連続データエリア(以
下適宜CDAと略記する)のチェーン内にアロケートす
る。CDAは基本的には媒体(ディスク)内の連続物理
セクタのシーケンスとなる。
【0539】DCAの最小長およびCDA内のデータア
ロケーションは、各SOBを連続再生できるような再生
装置モデルにより制限を受ける。
【0540】連続データエリア(CDA)は媒体(ディ
スク)内の連続物理セクタである。CDAは複数のEC
Cブロックからなる。CDA内では、CDA内で幾つか
の物理セクタが記録時にスキップするような場合を除
き、SOBデータが連続的にアロケートされる。
【0541】SOBデータがCDA内に記録される際の
制限としては、以下のものがある: (21)SOBデータとその他のデータは、同じECC
ブロック内に記録しない; (22)SOBデータの記録中に欠陥セクタに出くわし
たとしても、交替処理(リニアリプレイスメント)は用
いない。
【0542】ここで、複数アプリケーションパケットを
含むあるSOBU内にセル開始APATがある場合の再
生について、説明を補足しておく。
【0543】セルは、SOBU境界に一致しないセル開
始APATあるいはセル終了APATを持つことができ
る。いま、2つの連続SOBU#K−1およびSOBU
#kがあり、SOBU#k内の中間部分にセル開始AP
ATがある場合を考えてみる。
【0544】上記セル開始APATにより特定されるア
プリケーションパケットから一連のアプリケーションパ
ケットの再生を開始する場合には、まず、目的のアプリ
ケーションパケット(所望のAPATに対応)を含むS
OBU#kにアクセスする必要がある。いきなり目的の
アプリケーションパケットにアクセスしないのは、タイ
ムマップ情報(MAPL)によるアドレス方式がSOB
Uの開始アドレスしか与えない場合を想定しているから
である。
【0545】所望のAPATを見つけるためには、上記
SOBU#k内の全てのアプリケーションパケットを初
め(SOBU#k−1とSOBU#kとの境界)からス
キャンしなければならない。このスキャンにより所望の
APATが見つかれば、見つかった位置から以後のアプ
リケーションパケットの再生出力が、それらのアプリケ
ーションパケットのタイムスタンプ(ATS)にしたが
って開始される。
【0546】以上説明したように、この発明の実施の形
態における効果をまとめると、以下のようになる。
【0547】1.情報記憶媒体上に記録するストリーム
データを所定サイズのストリームブロック単位(あるい
はSOBU単位)で構成し、そのストリームブロック単
位で記録・消去するため、ストリームブロック先頭位置
のアドレス割り出しが非常に容易となり、再生時のアク
セス制御がしやすくなる。(図14のS12に示すよう
に再生時には、ストリームブロック先頭位置から再生を
開始する。) 2.情報記憶媒体上に記録するストリームデータを所定
サイズ(たとえば32セクタ64kバイト)のストリー
ムブロックで構成し、同一ストリームブロック内ではタ
イムスタンプやデータパケット(トランスポートパケッ
ト)が異なるセクタを跨いで記録できるため、セクタサ
イズ(2048kバイト)よりも大きなサイズのデータ
パケット(トランスポートパケット)を記録することが
できる。
【0548】3.情報記憶媒体としてDVD−RAMデ
ィスクが用いられる場合には、16セクタ毎にECCブ
ロックが構成され、そのECCブロック内ではデータの
インターリーブ(並び替え)とエラー訂正用コードが付
加されている。そのため、ECCブロック内の特定のセ
クタのみを消去し、あるいは書き換え、もしくは追記す
るためには、一度ECCブロック内の全データを読み取
り(リード)、バッファメモリ内で再並び替え(デイン
ターリーブ)を行った後、特定セクタ分のデータを消去
あるいは書き換え、追記を行い(モディファイ)、再度
インターリーブ(並び替え)とエラー訂正用コードを付
加して記録する(リード・モディファイ・ライト)と言
う処理が必要となる。この処理は非常に時間が掛かりス
トリームデータの記録や部分消去が実時間で行えないと
言う問題がある。
【0549】それに対してストリームブロックサイズを
ECCブロックサイズの整数倍(たとえばSOBU=2
ECCブロックサイズ)にして、ストリームブロック単
位(SOBU単位)で記録、部分消去を行う。このた
め、リード・モディファイ・ライト処理が不要となり、
直接ECCブロック単位で情報記憶媒体上に上書きが可
能となる。その結果、ストリームデータの記録あるいは
部分消去の処理が高速で行え、実時間処理(リアルタイ
ム処理)が可能となる。
【0550】4.ストリームブロック毎に独自のヘッダ
情報(ストリームブロックヘッダあるいはアプリケーシ
ョンヘッダ)を持たせることにより、ストリームデータ
再生時にはストリームブロック先頭位置から再生を開始
することが可能となる。そのため、ストリームデータ記
録再生装置(ストリーマ)では早い時期にストリームブ
ロックヘッダを読み取ることで再生したストリームデー
タ処理を容易にすることができる。
【0551】5.上述したように基本的にストリームブ
ロック先頭位置から再生を開始するが、希なケースとし
てストリームブロック内の2番目以降のECCブロック
先頭位置から再生を開始する場合があり得る。
【0552】図1において同一のトランスポートパケッ
トdが2個のセクタ(セクタNo.0とセクタNo.
1)に跨って記録されている例に示すように、2番目以
降のECCブロック先頭位置から再生を開始した場合に
は、何処に次のタイムスタンプ情報が記録されているか
を知る必要がある。
【0553】各セクタの先頭位置に独自のヘッダ情報
(セクタデータヘッダあるいはアプリケーションヘッ
ダ)を配置させ、その中にファーストアクセスポイント
651(あるいは図12(c)のFIRST_AP_O
FFSET)を記録することで、ストリームブロック内
の2番目以降のECCブロックの先頭位置から再生開始
を容易にすることができる。
【0554】6.図1(j)に示すように、ストリーム
ブロック#2内に記録するストリームデータの最後には
エンドコード32が付けられている。しかし、情報記憶
媒体からのデータ再生時にECCブロック毎のエラー訂
正ミスあるいはストリームデータ記録再生装置内でのデ
ータ転送エラーによりエンドコード32が読めない場
合、パディングエリア38内にもストリームデータが記
録されていると誤解釈されて間違った映像が表示される
危険性がある。
【0555】図10のPESヘッダ601(あるいはス
トリームPESパケットヘッダ)のストリームID60
3(あるいはサブストリームID)を”1011111
0”にしてセクタNo.79をパディングパケット40
とした場合には、パディングエリア38内にもストリー
ムデータが記録されていると誤解釈されてデータ転送さ
れた場合でもエンコード部(ビデオエンコード部41
6、オーディオエンコード部417、SPエンコード部
418)でパディングパケット40と理解され、読み飛
ばしてくれる。
【0556】以上のようにパディングパケット40(あ
るいは図26(i)のスタッフィングパケット)を設定
することで、エンドコード32が読めずにパディングエ
リア38を誤認識した場合でも間違った映像を表示する
危険性を大幅に低下させることができる。
【0557】7.オリジナルセルで指定される領域範囲
を、ストリームオブジェクトで指定される領域範囲と等
しいか、それより小さくする。このように部分消去後の
残存したストリームオブジェクト内の再生範囲を指定す
ることで、ユーザは、見かけ上、任意の範囲を、精度良
く、部分消去の範囲として設定できる。
【0558】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、
各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されて
もよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0559】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
【0560】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ストリーム情報記録の処理に関する改善を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るストリームデー
タのデータ構造を説明する図。
【図2】この発明の一実施の形態に係るデータファイル
のディレクトリ構造を説明する図。
【図3】この発明の一実施の形態に係る情報媒体(DV
D録再ディスク)上の記録データ構造を説明する図。
【図4】この発明におけるストリームオブジェクト(S
OB)、セル、プログラムチェーン(PGC)等の間の
関係を説明する図。
【図5】タイムマップ情報におけるストリームブロック
サイズ、ストリームブロック時間差の内容を説明する
図。
【図6】オリジナルセルおよびユーザ定義セルにおける
セル範囲指定方法を説明する図。
【図7】この発明の一実施の形態に係るストリームデー
タ記録再生装置(ストリーマ)の構成を説明する図。
【図8】デジタル放送のコンテンツとIEEE1394
における映像データ転送形態とストリーマにおけるスト
リームパックとの対応関係を説明する図。
【図9】MPEGにおける映像情報圧縮方法とトランス
ポートパケットとの関係、およびMPEGにおけるトラ
ンスポートパケットとストリーマにおけるアプリケーシ
ョンパケットとの関係を説明する図。
【図10】図1、図8、図9等に示されたPESヘッダ
の内部構造を説明する図。
【図11】図1に示されたストリームブロックヘッダの
内部構造を説明する図。
【図12】図1に示されたセクタデータヘッダの内部構
造を説明する図。
【図13】この発明の一実施の形態に係るストリームデ
ータのエンコード手順および録画手順を説明するフロー
チャート図。
【図14】この発明の一実施の形態に係るストリームデ
ータのデコード手順および再生手順を説明するフローチ
ャート図。
【図15】この発明の一実施の形態に係るストリームデ
ータの部分消去方法を説明する図(例1)。
【図16】この発明の他の実施の形態に係るストリーム
データの部分消去方法説明図を説明する図(例2)。
【図17】この発明の一実施の形態に係るストリームデ
ータの部分消去手順を説明するフローチャート図。
【図18】MPEGエンコードされた映像データ(部分
消去前あるいは仮消去前)に対する時間管理情報設定方
法を説明する図。
【図19】図18の映像データに対応したオリジナルセ
ル情報(部分消去前あるいは仮消去前)における時間情
報とフィールド情報との関係を説明する図。
【図20】MPEGエンコードされた映像データ(部分
消去後あるいは仮消去後)に対する時間管理情報設定方
法を説明する図。
【図21】図20の映像データに対応したオリジナルセ
ル情報(部分消去後あるいは仮消去後)における時間情
報とフィールド情報との関係を説明する図。
【図22】図15の変形例であって、全ストリームブロ
ックが一定サイズ(32セクタ=2ECCブロック)の
SOBUで構成される場合におけるストリームデータの
部分消去方法の一例を説明する図。
【図23】図22の変形例であって、全ストリームブロ
ックが一定サイズ(32セクタ=2ECCブロック)の
SOBUで構成される場合におけるストリームデータの
仮消去方法の一例を説明する図。
【図24】図16の変形例であって、全ストリームブロ
ックが一定サイズ(32セクタ=2ECCブロック)の
SOBUで構成される場合におけるストリームデータの
部分消去方法の他例を説明する図。
【図25】図24の変形例であって、全ストリームブロ
ックが一定サイズ(32セクタ=2ECCブロック)の
SOBUで構成される場合におけるストリームデータの
仮消去方法の他例を説明する図。
【図26】ストリームブロック(SOBU)を構成する
セクタの内部構成(アプリケーションパケットを含むス
トリームパックおよびスタッフィングパケットを含むス
トリームパック)の一例を説明する図。
【図27】ストリーマの管理情報(図2のSTREA
M.IFOまたはSR_MANGR.IFOに対応)の
内部データ構造を説明する図。
【図28】PGC情報(図3のORG_PGCI/UD
_PGCITまたは図27のPGCI#i)の内部デー
タ構造を説明する図。
【図29】ストリームファイル情報テーブル(図3また
は図27のSFIT)の内部データ構造を説明する図。
【図30】あるプログラム#jの一部が部分的に消去
(仮消去および本消去)された場合における、セルと対
応時間情報(SC_S_APAT/SC_E_APA
T;ERA_S_APAT/ERA_E_APAT)と
の関係例(その1)を説明する図。
【図31】あるプログラム#jの一部が部分的に消去
(仮消去および本消去)された場合における、セルと対
応時間情報(SC_S_APAT/SC_E_APA
T)との関係例(その2)を説明する図。
【図32】オリジナルPGCあるいはユーザ定義PGC
で指定されるセルと、これらのセルに対応するSOBU
とが、タイムマップ情報によってどのように関係付けら
れるかを例示する図。
【図33】各ストリームオブジェクト(SOB)を構成
するSOBUの内容が、図3のデータエリア207(図
1ではデータエリア21〜23)にどのように記録され
るかを例示する図。
【符号の説明】 201…情報媒体、401…エンコード部、402…デ
コード部、404…メインMPU、409…ディスクド
ライブ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇山 和之 埼玉県熊谷市美土里町2丁目199 LM301 号 (72)発明者 伊藤 雄司 東京都大田区中央5−22−1−302号 (72)発明者 菊地 伸一 神奈川県横浜市磯子区洋光台4−23−1 ショックビラヨーコーV−202号 Fターム(参考) 5C053 FA25 GB06 GB15 GB37 LA07 5D044 AB07 BC04 CC06 DE27 DE38 DE54 DE59 EF03 EF05 FG10 FG18 GK08 GK12 5D110 AA17 AA29 BB01 DA12 DB05 DC02 DC16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1以上の第1データ単位を含む第2データ
    単位により構成されるMPEGビットストリームを記録
    することに用いられる情報媒体において、 前記第2データ単位が、前記MPEGビットストリーム
    内のIピクチャ情報に関係したヘッダ情報を格納するよ
    うに構成されたことを特徴とする情報媒体。
  2. 【請求項2】1以上の第1データ単位を含む第2データ
    単位により構成されるMPEGビットストリームを記録
    することに用いられる情報媒体において、 前記第2データ単位の末尾にパディングエリアを適宜設
    けることができるように構成されたことを特徴とする情
    報媒体。
  3. 【請求項3】1以上の第1データ単位を含む第2データ
    単位により構成されるMPEGビットストリームを記録
    することに用いられる情報媒体において、 前記第2データ単位を単位として記録内容の管理が行わ
    れるように構成されたことを特徴とする情報媒体。
  4. 【請求項4】1以上の第1データ単位を含む第2データ
    単位により構成されるMPEGビットストリームを記録
    することに用いられる情報媒体において、 前記第2データ単位を単位として記録内容の管理が行わ
    れるように構成され、 前記第2データ単位の末尾にパディングエリアを適宜設
    けることができるように構成され、 前記第2データ単位が前記MPEGビットストリーム内
    のIピクチャ情報の有無を示すヘッダ情報を格納するよ
    うに構成されたことを特徴とする情報媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の媒体を用いて情報記録あるいは記録情報の再生
    を行うように構成されたことを特徴とする装置あるいは
    システム。
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