JP2002189847A - 販売管理システム、販売管理方法、及び販売管理プログラム - Google Patents

販売管理システム、販売管理方法、及び販売管理プログラム

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JP2002189847A
JP2002189847A JP2000375200A JP2000375200A JP2002189847A JP 2002189847 A JP2002189847 A JP 2002189847A JP 2000375200 A JP2000375200 A JP 2000375200A JP 2000375200 A JP2000375200 A JP 2000375200A JP 2002189847 A JP2002189847 A JP 2002189847A
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buyer
sales
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sales management
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JP2000375200A
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Atsushi Yamada
山田  敦
Keisuke Inoue
恵介 井上
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International Business Machines Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 売り手には商品の開発費の早期回収を実現さ
せ、買い手には割高な価格での買い急ぎになってしまう
リスクを低減させる販売管理システムを提供する。 【解決手段】 買い手が商品を購入する際に、購入順番
N、Nの関数の初期販売価格Pi、及びNと将来的な各
販売実数Sとの関数の実質販売価格Psを提示される。
買い手は初期販売価格Piで商品を購入し、もし該商品
の販売実数が所定値Sに達したならば、初期販売価格P
iからSに対応の実質販売価格Psを引いた額の金の払戻
しを受け取ることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、売り手及び買い手
が合理的な価格で商品等を売買できるようにした販売管
理システム、販売管理方法、及び販売管理プログラムに
関し、特に、新製品等の初期販売を活発化できる販売管
理システム、販売管理方法、及び販売管理プログラムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】「発売記念キャンペーン」という販売手
法がある。新商品の発売初期の一定期間あるいは一定個
数に対して値引きを行う手法である。この手法では、買
い手の初期リスクを減少させて買い易くしているが、そ
の一方で売り手のリスクが増加する。商品販売が軌道に
乗らなければ、値引き額は全て売り手の負担となるから
である。
【0003】また、投資効果を持つ商品売買方法とし
て、例えば古美術品の売買などがある。これら商品は、
購入後に商品の価値が上がる可能性がある点が通常の商
品と異なる。購入価格と比べてそれ以上の価値が将来に
生じる可能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えばパッケージ・ソ
フトのような商品の一般的なライフ・サイクルを考える
と、新商品の発売時には機能も不安定で価格も高いが、
売上が増加するに連れて、機能も、改善され、安定し、
価格も低下する。よって、買い手の立場に立つと、早い
時期に商品を購入すると不利となる場合が多い。また、
販売する商品の種類によっては、一定個数販売できれ
ば、その実績が評判となり、それ以降は順調に販売が進
むものや、販売個数の多さが商品の価値となるものがあ
る。この場合、初期の買い手が、販売の促進に協力して
いるとも言える。一方、売り手の立場に立つと、新規商
品の発売時に、その商品が最終的にどれくらいの個数売
れるのかを知ることはできない。よって、一般的には、
売り手は販売個数を予想し、その個数で開発コストを回
収し、利益を生むように、商品の価格を設定する。その
ため、発売初期の価格は比較的高くならざるを得ない。
このように新しい商品の発売の初期においては、売り
手、買い手双方にとってリスクが大きい。このことは新
商品が市場を開拓するための大きな弊害となっており、
売り手側に対しては開発コストの未回収に対する不安、
商品販売が軌道に乗りにくいという弊害があり、買い手
側に対しては、早く買った者が損をするという不公平感
がある。
【0005】「発売記念キャンペーン」の販売手法で
は、買い手には、初期リスクを減少させて、買い易くさ
せているが、商品販売が軌道に乗らなければ、値引き額
は全て売り手の負担となるため、売り手のリスクは増大
する。古美術品の売買では、買い手が、将来の値上がり
を見込んで、見込み相当の額で商品を購入するので、リ
スクは当然であり、また、売り手には開発費等は存在し
ない。したがって、パッケージ・ソフトのような多数及
び継続的な販売品に、買い手及び売り手が古美術品と同
様な論理で売買することは考えられない。
【0006】本発明の目的は、相当数の同一品を新規に
販売する場合に、販売初期に購入する買い手のリスク及
び売り手の開発費回収不能リスクを低減して売買を促進
できる販売管理システム、販売管理方法、及び販売管理
プログラムを提供することである。本発明の目的は、鑑
識眼のある買い手であれば初期購入のリスクを緩和でき
る販売管理システム、販売管理方法、及び販売管理プロ
グラムを提供することである。本発明の目的は、販売品
についての売り手の開発費回収期間を短縮化できる販売
管理システム、販売管理方法、及び販売管理プログラム
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明の販売管理シ
ステムは次のものを有している。 ・買い手Bへの売り手の販売品Gの初期販売価格Pi
買い手Bの購入順番Nに基づいて算出する初期販売価格
算出手段 ・買い手Bが売り手の販売品Gを購入順番Nで購入した
ときに該買い手Bの実質販売価格Psを該買い手Bの購
入順番Nと販売品Gの仮定的な販売実数sとに基づいて
算出する実質販売価格算出手段 ・もし販売品Gを今、購入したならば購入順番Nとなる
買い手Bからの購入希望に対してNに対応する初期販売
価格Piと実質販売価格Psとを提示する販売価格提示手
段 ・購入順番Nの買い手Bへ販売品Gを販売した後の所定
払戻し時点tにおける販売品Gについて販売実数sを検
出しN及びsに関係する実質販売価格Psに基づいて買
い手Bへの払戻し額を算出する払戻し額算出算出手段
【0008】販売品Gは、物品としての商品に限定され
ず、サービス、及び入会金を伴う加入権等が含まれる。
該販売管理システムにおける販売品Gの提示及び買い手
Bの購入注文及び代金の支払いは、好ましくはインター
ネット上で行われる。買い手Bの代金の支払いには、例
えば、電子マネー、クレジットカード、及びデビットカ
ードが利用される。売り手から買い手Bへの商品の送付
は例えば宅配便等が利用される。差額に基づく金の相当
物とは、例えば金額相当の図書券、各種商品券、旅行券
等、及び引換券等を含む。
【0009】本発明の適用される典型的な販売管理シス
テムでは、売り手は単一、買い手Bは多数である。共同
販売のように、複数の売り手が共通の買い手Bへの販売
品Gの販売に関与してもよい。所定払戻し時点tとは、
例えば販売品Gの販売開始から所定期間経過後の時点、
及び販売品Gの販売実数sが所定数に達した時点であ
る。N及びsに関係する実質販売価格Psに基づいて算
出される買い手Bへの払戻し額は、買い手Bへの払戻し
が1回のみである場合には、典型的には、初期販売価格
iから買い手BについてのPsを引いた差額である。買
い手Bへの払戻しが複数回である場合には、合計の払戻
し額は、買い手Bへの払戻しが1回のみである場合と同
様に、典型的には、初期販売価格Piから買い手Bにつ
いてのPsを引いた差額である。
【0010】買い手Bは、購入順番N及び初期販売価格
iで販売品Gを購入しても、販売品Gのその後の売れ
行きしだいでは、実質販売価格Psが値下がりし、実質
販売価格Psに対応する払戻しを受け取ることができ、
すなわち、最終的には販売品Gを実質販売価格Psで購
入することができるので、販売品Gの初期販売時の買い
手Bのリスクを低減できる。一方、売り手にとっては、
初期販売価格Piを、初期の所定販売数量でも販売品G
についての開発費等を適当に又は十分に回収できる価格
に設定しておくことにより、販売初期時の販売品Gの販
売数量が伸び悩んでも、開発費の回収を早めることがで
きる。
【0011】第2の発明の販売管理システムは、第1の
発明の販売管理システムにおいて、さらに、次のものを
有している。 ・払戻し額算出手段の算出した払戻し額に対応する金銭
又はその相当物を買い手Bへ売り手が支払うことを指示
する指示手段
【0012】買い手Bへ払戻し額に対応する金銭又はそ
の相当物の払戻しは、コンピュータ及びインターネット
を利用した自動実行以外に、指示手段からの指示を受け
た売り手が自ら行うこともできる。
【0013】第3の発明の販売管理システムは、第1の
発明の販売管理システムにおいて、さらに、次のものを
有している。 ・払戻し額算出手段の算出した払戻し額に対応する金銭
又はその対応物を買い手Bへ払戻す払戻し手段
【0014】払戻しを金銭により買い手Bへ払戻すとき
は、好ましくは、インターネットバンキング等を利用し
て、買い手Bの銀行口座へ差額が送金される。
【0015】払戻しが、IT(情報技術)を利用して、買
い手Bへ払戻されることにより、払戻し処理が確実化さ
れる。
【0016】第4の発明の販売管理システムによれば、
第1の発明の販売管理システムにおいて、払戻し時点t
は1個だけである。
【0017】払戻し時点tが1個だけとは、払戻し額算
出手段が、買い手Bへの払戻し額を1回だけ算出し、こ
の1回の算出により買い手Bへの全部の払戻し額を算出
することを意味する。買い手Bへの払戻し自体は、払戻
し額の算出後において、1回で行うことなく、数回で行
ってもよいとする。また、払戻し時点tが1個だけと
は、各買い手Bについての払戻し時点tが1回だけ定め
られることを意味し、買い手B全体では払戻し時点tが
2〜買い手Bの人数の数範囲であってもよい。ただし、
買い手B全体で1個の払戻し時点tを定め、該1個の払
戻し時点tに基づいて買い手B全部の払戻し額を算出す
ることもできる。なお、払戻し時点tは、例えば、販売
品Gの販売を終了した時や、販売品Gの販売実数sの伸
びが頭打ちになって、実質販売価格Psの減少額が基準
以下になった時等である。
【0018】第5の発明の販売管理システムによれば、
第2又は第3の発明の販売管理システムにおいて、払戻
し時点tは複数個、あり、払戻し額算出手段は、各払戻
し時点tにおいて、買い手Bについての今回の払戻し時
点tにおける実質販売価格P sと前回までの払戻しの総
額とに基づいて払戻し額を算出し、払戻し指示手段又は
払戻し手段は、払戻し額算出手段が払戻し額を算出する
ごとに払戻しを指示又は払戻しを行う。
【0019】買い手Bへの払戻しを1回だけとすると、
販売品Gの販売実数sの増加が十分に低下して、これ以
上、待っても、実質販売価格Psの減少はないと言う時
点まで、買い手Bへの払戻し額が算出されず、買い手B
は払戻しをなかなか受けることができない事態が予想さ
れる。これに対して、払戻し時点tを複数個、設定し、
最後の払戻し時点tは、販売品Gの販売実数sの増加が
十分に低下した時点に設定したとしても、最初の1個又
は複数個の払戻し時点tは適当に早まり、買い手Bは払
戻し額の所定分については適当に早い時期に受けること
ができる。
【0020】第6の発明の販売管理システムによれば、
第2又は第3の発明の販売管理システムにおいて、払戻
し時点は、買い手Bが販売品Gを購入する際に、決めら
れている。
【0021】払戻し時点は、例えば、買い手Bが販売品
Gを購入した時から所定期間後とか、販売品Gの販売実
数sの伸びが頭打ちになって、実質販売価格Psの減少
額が基準以下になった時等である。払戻し時点は、買い
手Bが決めてもよいし、売り手が決めてもよい。
【0022】第7の発明の販売管理システムによれば、
第2又は第3の発明の販売管理システムにおいて、払戻
し時点は、買い手Bが販売品Gを購入した後に買い手B
が適宜、選択できるようになっている。
【0023】買い手Bが、販売品Gの購入後、自分の好
きな払戻し時点を選択できるように、買い手Bが、所定
のウェブページへインターネットを介してアクセスすれ
ば、払戻し時点を現時点としたときの買い手Bの実質販
売価格Psや買い手Bへの払戻し額に係る情報を入手で
きるようになっているのが好ましい。
【0024】第8の発明の販売管理システムによれば、
第2又は第3の発明の販売管理システムにおいて、実質
販売価格算出手段は、小さいNのときの実質販売価格P
s程、各販売実数sにおいてNに対応する実質販売価格
sが小さくなるように、実質販売価格Psを算出する。
【0025】購入順番Nの早い買い手B程、実質販売価
格Psが安くなって、得をするようになっているので、
購入順番Nの早い買い手Bの初期販売価格Piを高めて
も、販売品Gの良好な初期販売を維持して、売り手によ
る開発費回収を早めることができる。
【0026】第9の発明の販売管理システムによれば、
第2又は第3の発明の販売管理システムにおいて、Nの
小さい領域におけるNの単位量増大当たりの実質販売価
格P sの減少量は、Nの大きい領域におけるNの単位量
増大当たりの実質販売価格Psの減少量より大に設定さ
れている。
【0027】販売品Gを早く購入する程、所定量の購入
順位差による実質販売価格Psの減少量は大となるの
で、買い手Bの購入決断の早めることができる。
【0028】第10の発明の販売管理システムによれ
ば、第2又は第3の発明の販売管理システムにおいて、
実質販売価格算出手段は、所定値以下の購入順番Nの買
い手Bの実質販売価格Psが、所定販売実数s以上で
は、負となるように、実質販売価格Psを算出する。
【0029】買い手Bの実質販売価格Psが負になると
言うことは、該買い手Bは、販売品Gの売れ行きが良け
れば、販売品G自体の使用価値がほとんどなくても、支
払い以上の金が最終的に自分の所へ戻って来ることを意
味し、あるいは販売品Gの商品性に自信と資金が十分に
あれば、販売品Gを仕入れて、他人に再販売して、利益
を得られることを意味する。したがって、鑑識眼及び資
金に自信のある買い手Bは、販売品Gを一層購入し易く
なり、資金の少ないながら商品力のある販売品Gを開発
できる売り手の開発費回収に寄与できることになる。
【0030】第11の発明の販売管理システムによれ
ば、第2又は第3の発明の販売管理システムにおいて、
初期販売価格算出手段は、購入順番Nの増大に対して単
調減少する初期販売価格Piを算出する。
【0031】買い手Bは、最初は初期販売価格Piの金
を用意し、その用意した金を売り手に支払って、販売品
Gを購入し、初期販売価格Pi自体は、Nの増大に連れ
て単調減少するものとされる。したがって、販売品Gが
新製品であって、購入するか否かを決めかねて購入を逸
してしまっても、次の購入判断時での購入に対する抵抗
を減らすことができる。
【0032】第12の発明の販売管理システムによれ
ば、第2又は第3の発明の販売管理システムにおいて、
初期販売価格算出手段は、横軸及び縦軸をそれぞれ購入
順番Nの対数及び初期販売価格Piとした場合のN−Pi
関係において、横軸方向へ順番に第1、第2、及び第3
の範囲を定義したとき、第1及び第3の範囲の勾配の絶
対値は第2の範囲の勾配の絶対値よりも小になるよう
に、実質販売価格Psを算出する。
【0033】第1、第2、及び第3の範囲は販売品Gに
ついての販売の前期、中期、及び後期に対応させること
ができる。第1の範囲では、初期販売価格Piは比較的
高い値に維持されているので、買い手Bは開発費の回収
の遅れを回避できる。第2の範囲は、販売品Gの売れ行
きが活発になってきた範囲であり、初期販売価格Pi
急激に下げても、所定期間当たりの利益を十分に確保で
きるとともに、初期販売価格Piの値下げ効果により販
売品Gの販売数を伸ばすことができる。第3の範囲は、
販売品Gの販売の終期であるので、初期販売価格Pi
低い値に維持して、売上を維持しつつ、売り手の利益を
確保できる。
【0034】第13の発明の販売管理システムによれ
ば、第12の発明の販売管理システムにおいて、第1の
範囲から第2の範囲への移行範囲のNは、単位期間当た
りの販売実数sが所定値以上になると予測されるNにほ
ぼ設定される。
【0035】第1の範囲から第2の範囲への移行範囲の
Nは、開発費及び第1の範囲の初期販売価格Piに基づ
いて設定されるのが好ましい。通常は、第1の範囲から
第2の範囲への移行範囲のNを大きくした場合には、第
1の範囲の初期販売価格Piは小さくし、また、第1の
範囲から第2の範囲への移行範囲のNを小さくした場合
には、第1の範囲の初期販売価格Piは大きくする。
【0036】第14の発明の販売管理システムによれ
ば、第13の発明の販売管理システムにおいて、第2の
範囲から第3の範囲への移行範囲のNは、販売品Gの販
売について所定量の利益を確保できたと判断できるNに
ほぼ設定される。
【0037】好ましくは、第2の範囲から第3の範囲へ
の移行範囲のNは、第1の範囲から第2の範囲への移行
範囲のNに関係して設定する。
【0038】第15の発明の販売管理システムによれ
ば、第2又は第3の発明の販売管理システムにおいて、
買い手Bによる販売品Gの購入に先立ち、買い手Bが該
販売品Gの将来の販売実数sを予測するのに役立つ情報
を買い手Bに提示する情報提示手段を有している。
【0039】買い手Bが該販売品Gの将来の販売実数s
を予測するのに役立つ情報とは、例えば該販売品Gの商
品性及び仕様、販売品Gについての販売促進のための取
り組み予定等である。こうして、買い手Bは、該販売品
Gが将来的に売れ行きを伸ばせるか否かの客観的情報を
入手し、自分の鑑識眼で該販売品Gを現時点で購入する
か否かを決定できる。買い手Bは、販売品Gについて自
ら商品性を調査することにより、自分の購入リスクを低
減できる。また、売り手には、商品性に自信のある販売
品Gは、鑑識眼の高い買い手Bに速やかに受け入れられ
ることになるので、競争力のある販売品Gの販売を速や
かに伸ばすことができる。
【0040】第16の発明の販売管理システムによれ
ば、第2又は第3の発明の販売管理システムにおいて、
販売品Gは、商品、サービス、又は加入権である。
【0041】商品には、例えば、パッケージ・ソフト、
ハードディスク等のパソコン周辺機器、自動車、新規格
のゲーム機、百科事典等が含まれる。加入権は、入会金
を支払伴う加入権であり、例えば携帯電話、通信サービ
ス、放送サービス、及びネットワークゲームサービスが
含まれる。
【0042】本発明が適用されて大きな威力を発揮する
販売品Gは一般に次のような特徴を1個以上もつもので
ある。 (a)商品開発時期に初期投資が必要だが、量産のコス
トは低い。 (b)消耗品ではない。すなわち買い手Bが定期的に何
度も購入する商品ではない。 (c)販売予測が立てにくい。 (d)多数売れていることが、直接的間接的にその商品
自体の魅力(付加価値)になる。例えば、マイナーな規
格のものを持っていても意味がないもの。例:ビデオ、
ゲーム機等、携帯電話や通信サービス等の加入権(入会
金)。 (e)ネットワークゲームサービスのように、多くの人
が参加することに意味があるサービスの入会金。ケープ
ル・テレビや情報サービスのように加入数が増えれば、
資金がかけられるので、品質が向上するサービスの入会
金。 (f)その業種でたくさんの製品(ブランド)が生き残
れず、独占または寡占状態になり易いもの。 (g)上述の条件と重複するが、最初に販売を軌道に乗
せることが非常に重要であるため、初期の購買者を優遇
する妥当性が認められるもの。逆に言うと、それをして
も後の購買者が大きな不公平感を感じ難いもの。
【0043】本発明の実施が有望と思われるタイプの売
り手として、ベンチャー企業が挙げられる。ベンチャー
企業は、ビジネス開始時に高いリスクを持つ。最初の商
品の売上が順調に伸びなければ、次の商品開発に投資す
ることはできないし、また会社自体が倒産するリスクも
ある。よって、このようなタイプの会社が本発明による
販売管理システムにより商品の価格決定を行うことによ
り、販売初期のリスクを低減させることができる。
【0044】第17の発明の販売管理方法は次のステッ
プを有している。 ・買い手Bへの売り手の販売品Gの初期販売価格Pi
買い手Bの購入順番Nに基づいて算出するステップ ・買い手Bが売り手の販売品Gを購入順番Nで購入した
ときに該買い手Bの実質販売価格Psを該買い手Bの購
入順番Nと販売品Gの仮定的な販売実数sとに基づいて
算出するステップ ・もし販売品Gを今、購入したならば購入順番Nとなる
買い手Bからの購入希望に対してNに対応する初期販売
価格Piと実質販売価格Psとを提示するステップ ・購入順番Nの買い手Bへ販売品Gを販売した後の所定
払戻し時点tにおける販売品Gについて販売実数sを検
出しN及びsに関係する実質販売価格Psに基づいて買
い手Bへの払戻し額を算出するステップ
【0045】第18の発明の販売管理方法は、第17の
発明の販売管理方法において、さらに、次のステップを
有している。 ・算出した払戻し額に対応する金銭又はその相当物を買
い手Bへ売り手が支払うことを指示するステップ
【0046】第19の発明の販売管理方法は、第17の
発明の販売管理方法において、さらに、次のステップを
有している。 ・算出した払戻し額に対応する金銭又はその対応物を買
い手Bへ払戻すステップ
【0047】第20の発明の販売管理方法によれば、第
17の発明の販売管理方法において、払戻し時点tは1
個だけである。
【0048】第21の発明の販売管理方法によれば、第
18又は第19の発明の販売管理方法において、払戻し
時点tは複数個、あり、払戻し額算出ステップでは、各
払戻し時点tにおいて、買い手Bについての今回の払戻
し時点tにおける実質販売価格Psと前回までの払戻し
の総額とに基づいて払戻し額を算出し、払戻し指示ステ
ップ又は払戻しステップでは、払戻し額算出ステップに
おいて払戻し額を算出するごとに払戻しを指示又は払戻
しを行う。
【0049】第22の発明の販売管理方法によれば、第
18又は第19の発明の販売管理方法において、払戻し
時点は、買い手Bが販売品Gを購入する際に、決められ
ている。
【0050】第23の発明の販売管理方法によれば、第
18又は第19の発明の販売管理方法において、払戻し
時点は、買い手Bが販売品Gを購入した後に買い手Bが
適宜、選択できるようになっている。
【0051】第24の発明の販売管理方法によれば、第
18又は第19の発明の販売管理方法において、実質販
売価格算出ステップでは、小さいNのときの実質販売価
格P s程、各販売実数sにおいてNに対応する実質販売
価格Psが小さくなるように、実質販売価格Psを算出す
る。
【0052】第25の発明の販売管理方法によれば、第
18又は第19の発明の販売管理方法において、Nの小
さい領域におけるNの単位量増大当たりの実質販売価格
sの減少量は、Nの大きい領域におけるNの単位量増
大当たりの実質販売価格Psの減少量より大に設定され
ている。
【0053】第26の発明の販売管理方法によれば、第
18又は第19の発明の販売管理方法において、実質販
売価格算出ステップでは、所定値以下の購入順番Nの買
い手Bの実質販売価格Psが、所定販売実数s以上で
は、負となるように、実質販売価格Psを算出する。
【0054】第27の発明の販売管理方法によれば、第
18又は第19の発明の販売管理方法において、初期販
売価格算出ステップでは、購入順番Nの増大に対して単
調減少する初期販売価格Piを算出する。
【0055】第28の発明の販売管理方法によれば、第
18又は第19の発明の販売管理方法において、初期販
売価格算出ステップでは、横軸及び縦軸をそれぞれ購入
順番Nの対数及び初期販売価格Piとした場合のN−Pi
関係において、横軸方向へ順番に第1、第2、及び第3
の範囲を定義したとき、第1及び第3の範囲の勾配の絶
対値は第2の範囲の勾配の絶対値よりも小になるよう
に、実質販売価格Psを算出する。
【0056】第29の発明の販売管理方法によれば、第
28の発明の販売管理方法において、第1の範囲から第
2の範囲への移行範囲のNは、単位期間当たりの販売実
数sが所定値以上になると予測されるNにほぼ設定され
る。
【0057】第30の発明の販売管理方法によれば、第
29の発明の販売管理方法において、第2の範囲から第
3の範囲への移行範囲のNは、販売品Gの販売について
所定量の利益を確保できたと判断できるNにほぼ設定さ
れる。
【0058】第31の発明の販売管理方法によれば、第
18又は第19の発明の販売管理方法において、買い手
Bによる販売品Gの購入に先立ち、買い手Bが該販売品
Gの将来の販売実数sを予測するのに役立つ情報を買い
手Bに提示する情報提示ステップを有している。
【0059】第32の発明の販売管理方法によれば、第
18又は第19の発明の販売管理方法において、販売品
Gは、商品、サービス、又は加入権である。
【0060】第33の発明の販売管理プログラムは次の
手順をコンピュータに実行させる。 ・買い手Bへの売り手の販売品Gの初期販売価格Pi
買い手Bの購入順番Nに基づいて算出する手順 ・買い手Bが売り手の販売品Gを購入順番Nで購入した
ときに該買い手Bの実質販売価格Psを該買い手Bの購
入順番Nと販売品Gの仮定的な販売実数sとに基づいて
算出する手順 ・もし販売品Gを今、購入したならば購入順番Nとなる
買い手Bからの購入希望に対してNに対応する初期販売
価格Piと実質販売価格Psとを提示する手順 ・購入順番Nの買い手Bへ販売品Gを販売した後の所定
払戻し時点tにおける販売品Gについて販売実数sを検
出しN及びsに関係する実質販売価格Psに基づいて買
い手Bへの払戻し額を算出する手順
【0061】第34の発明の販売管理プログラムは、さ
らに、第33の発明の販売管理プログラムにおいて、さ
らに、次の手順をコンピュータに実行させる。 ・算出した払戻し額に対応する金銭又はその相当物を買
い手Bへ売り手が支払うことを指示する手順
【0062】第35の発明の販売管理プログラムは、さ
らに、第33の発明の販売管理プログラムにおいて、さ
らに、次の手順をコンピュータに実行させる。 ・算出した払戻し額に対応する金銭又はその対応物を買
い手Bへ払戻す手順
【0063】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1はインターネットシステ
ム10の概略図である。インターネットシステム10
は、通信網としてインターネット11と、該インターネ
ット11へ接続されている販売サーバ12等の通信機器
を含むものとする。インターネット11には、売り手の
販売サーバ12が接続されている、多数の買い手13
は、インターネット11へ自分のパーソナルコンピュー
タ14を接続し、売り手の販売サーバ12の所定のウェ
ブページをブラウザにより閲覧し、ウェブページ上で売
り手の販売品に対して購入を通知する。買い手13は、
販売品の購入の際に、電子マネー、クレジットカード、
又はデビットカードのIDをキーボードから入力してか
ら、販売サーバ12へ送信することにより代金を支払う
とともに、住所等の必要な情報を販売サーバ12へ送信
する。販売品が例えば商品である場合には、該商品は、
後日、宅配便等を介して買い手の指定場所へ送付され
る。販売品が例えばコンピュータプログラムである場合
には、購入通知後、販売サーバ12から買い手13のパ
ーソナルコンピュータ14のハードディスク装置へ該プ
ログラムがインターネット11を介してダウンロードさ
れる。販売品が、例えば入会金の支払いを必要とする入
会権である場合には、買い手13は、購入通知後、速や
かに会員としてのサービスの享受を開始される。
【0064】図2は販売価格設定ルーチンのフローチャ
ートである。なお、図2〜図4のフローチャートに係る
プログラムは販売サーバ12の記憶装置に保管されてい
る。売り手により初期販売価格q(x)及び実質販売価
格q(x,y)が設定される(S20,S21)。初期
販売価格q(x)及び実質販売価格q(x,y)の例
は、図6及び図7を参照して、後述される。
【0065】図3は販売ルーチンのフローチャートであ
る。S27において、販売品Gの購入についての閲覧要
求が有るか否かを判定し、有れば、S28へ進み、無け
れば、該ルーチンを終了する。S28では、販売中の販
売品Gについての今回の閲覧者Bの購入順番Nを検出す
る。S29では、Nに対応する初期販売価格p(N)を
算出する。S30では、各販売実数yにおけるNに対応
の実質販売価格q(N,y)を算出する。S31では、
閲覧者BへN,p(N),q(N,y)を提示する。こ
れにより、閲覧者Bは、図11を参照して後述されるよ
うに、自分のパーソナルコンピュータ14の画面に自分
の購入順番N,初期販売価格p(N),実質販売価格q
(N,y)を表示される。S32では、閲覧者Bが購入
及び非購入のどちらを選択したかを判断し、購入を選択
したと判断したときは、S33へ進み、また、非購入を
選択したと判断したときは、該プログラムを終了する。
閲覧者Bは購入を選択すると、以降、買い手Bと呼ばれ
る。S33では、買い手Bが入力した住所や銀行口座番
号等の情報と共に買い手Bの購入順番Nが販売サーバ1
2の記憶装置に登録される。
【0066】図4は払戻しルーチンのフローチャートで
ある。S39では、払戻し時期になったか否かを判定
し、該判定がYESであれば、S40へ進み、NOであ
れば、該ルーチンを終了する。払戻し時期とは、買い手
への払戻しを1回で済ませる場合には、例えば販売品G
の販売開始から所定期間経過した時、販売実数が所定数
に達した時、及び販売品Gの販売終了時等の所定時期等
である。また、買い手への払戻しを複数回で行う場合に
は、例えば所定期間経過ごと、販売実数が所定量増加ご
とである。S40では、現在の販売実数Sを検出する。
S41では、買い手BのNを販売サーバ12の記憶装置
から読出す。S42では、p(N)及びq(N,S)を
算出又は販売サーバ12の記憶装置から読出す。S43
では、払戻し額を算出する。買い手への払戻しを1回で
済ませる場合、及び複数回で行う場合の最初の払戻しで
は、S43における払戻し額は例えばp(N)−q
(N,S)となる。これに対して、買い手への払戻しを
複数回で行う場合の2回目以降の払戻しでは、S43に
おいて算出する払戻し額は、前回までに買い手へ払戻し
た払戻し額の総額を今回のp(N)−q(N,S)から
引いた額となる。S44では、払戻し額に相当する金銭
又はその等価物(例:図書券、各種商品券、旅行券等、
及び引換券等)を買い手Bへ払戻す。金銭で払戻すとき
は、例えば売り手の銀行口座から買い手Bの銀行口座へ
差額の金が送金される。
【0067】図5は機能ブロック図である。算出法設定
手段50,51はそれぞれ初期販売価格q(x)及び実
質販売価格q(x,y)の算出法を設定する。ここで言
う算出法とは販売品Gについてのq(x)及びq(x,
y)の具体式を定義することになる。閲覧要求検出手段
54は、閲覧者から閲覧の要求の有無を検出する。検出
手段55は、もし今回の閲覧要求者が販売品Gを購入し
たと想定しそのときの購入順番Nを検出する。算出手段
56は、検出手段55の検出したNに基づいて初期販売
価格p(N)(例:図6)を算出する。算出手段57
は、検出手段55の検出したNに基づいて実質販売価格
q(N,y)(例:図7)を算出する。提示手段58
は、検出手段55の検出した及び算出手段56,57の
算出したN,p(N),q(N,y)を表示したウェブ
ページを閲覧者のパソコンに提示する。検出手段59
は、閲覧者が購入及び非購入のいずれを選択するかを監
視し、選択した方を検出する。閲覧者Bが販売品Gの購
入を選択した場合には、該閲覧者Bは以降、買い手Bと
呼ばれる。情報記憶手段60は買い手Bについての情報
を記憶する。買い手Bの情報には、提示手段58が買い
手Bに提示した情報、及びその他の情報として買い手B
の氏名、住所、払戻し金の払戻しのための銀行口座番号
が含まれる。ただし、後の払戻し時に、p(N),q
(N,y)を記憶手段60からの読み出しでなく、後述
の算出手段67における算出によって適宜算出できる場
合には、記憶手段60へのp(N),q(N,y)の記
憶は省略できる。
【0068】払戻し時期判定手段64は、払戻し時期に
なったか否かを判定する。払戻し時期とは、例えば販売
品Gの販売開始から所定期間経過した時、販売実数が所
定数に達した時、販売品Gの販売終了時、又は製造終了
時等である。払戻し時期は前述した提示手段58による
購入希望者への情報提示時に予め知らせておくことが好
ましい。検出手段65は現在(=払戻し時期)における
販売実数Sを検出する。読出し手段66は、情報記憶手
段60から買い手BのNを読出す。算出手段67は、N
に基づいてp(N)及びq(N,S)を算出する。算出
手段68は払戻し額を算出する。買い手への払戻しを1
回で済ませる場合、及び複数回で行う場合の最初の払戻
しでは、算出手段68の算出する払戻し額は例えばp
(N)−q(N,S)となる。これに対して、買い手へ
の払戻しを複数回で行う場合の2回目以降の払戻しで
は、算出手段68において算出する払戻し額は、前回ま
でに買い手へ払戻した払戻し額の総額を今回のp(N)
−q(N,S)から引いた額となる。指示手段69は買
い手Bへ払戻し額の払戻しを指示する。払戻し手段70
は、指示手段69からの指示に基づいて買い手Bへ買い
手Bの払戻し額に相当する金銭又はその等価物を払戻
す。
【0069】図6は購入順番と初期販売価格との関係の
一例を示すグラフである。横軸及び縦軸はそれぞれ購入
順番x及び初期販売価格p(x)である。ただし、横軸
の目盛りは購入順番xの対数log10xで表され、縦軸
の数値の単位は万円である。特性線の式は図9の(1)
式で定義されている。該式において、各記号は次のよう
に定義されている。 p0:購入順番x=0における初期販売価格Pi。 m:1個の販売品G当たりに確保する利益。 b:1個の販売品G当たりの製造原価(該製造原価から
は開発費は除外されている。)。 α:図6の特性線をxの増大方向へ順番にq(x)の初
期フラット領域(以下、「第1の領域」と言う。)、右
下がり領域(以下、「第2の領域」と言う。)、及び最
終フラット領域(以下、「第3の領域」と言う。)に分
けたとき、第1の領域における線部分のx軸方向長さに
関与する定数。 B:第2の領域における線部分の勾配に関与する定数。
【0070】上記のように各記号を定義すると、このグ
ラフでは、販売実数が102個(=インターネットシス
テム100個)までに購入する人はほぼ1000万円で
購入し、107個目くらいに購入する人は200万円で
購入することを示している。
【0071】図7は初期販売価格をパラメータとして販
売実数と実質販売価格との関係の一例を示すグラフであ
る。横軸及び縦軸はそれぞれ販売実数及び実質販売価格
q(x,y)である。ただし、横軸の目盛りは販売実数
yの対数log10yで表され、縦軸の数値の単位は万円
である。特性線の式は図9の(2)式で定義されてい
る。該式において、各記号は次のように定義されてい
る。 β:図9の(2)式の第3項が実質販売価格q(x,
y)へ与える影響度に係る定数であり、大きいβ程、影
響度が大となる。 D:図9の(1)式のBと同じ趣旨の定数。実質販売価
格q(x,y)の右下がり領域の勾配に関与する定数。
D=0であると、初期買い手の払戻し額が大きくなり過
ぎることがある。 k:0<k≦1。 なお、図9の(2)式の第2項及び第3項のdpの積分
については図9の(3)のように定義されている。
【0072】図7の特性線はβ=1.5、k=0.5、
及びD=500を選択している。図7ではq(x,y)
について計5本の特性線が示されており、下の特性線か
ら順番に、q(0,y),q(102,y),q(1
3,y),q(104,y),q(106,y)となっ
ている。例えばこのグラフの下から2番目の特性線q
(102,y)は、購入順番が102の時に購入した買い
手に関する特性線であり、購入時(即ち販売個数が10
2個の時)の実質購入価格は約1000万円であるが、
販売個数が104個の時、実質購入価格は0円近くにな
り、販売個数が107個の時、実質購入価格は約−75
0万円となっている。
【0073】図8は各時点の買い手に対して販売品Gが
無限大だけ売れた場合のその買い手にとっての実質購入
価格q(x,∞)を示すグラフである。横軸及び縦軸は
それぞれ購入順番及び実質販売価格q(x,∞)であ
る。ただし、横軸の目盛りは購入順番xの対数log10
xで表され、縦軸の数値の単位は万円である。製品が非
常に多く売れた場合、購入順番x=103より少し前の
買い手にとっては、実質購入価格はマイナスの値となっ
ており、これは、商品をただで手に入れただけでなく、
追加の返金を手に入れたことを表している。特に一番に
商品を購入した人は−1000万円で販売品Gを購入し
たこととなる。一方、購入順番xが107の頃に購入し
た買い手は250万円程度で商品を購入したこととな
る。さて、この例の場合、何個、売れれば売り手に利益
が生まれるかを考える。商品開発にかかったコストを
c、商品1個当りの製造コストをbとした場合、図9の
式(4)のr(y)が正となる最小のy個以上商品が売れ
たとき売り手に利益が生じる。
【0074】図10は買い手13が販売品Gを購入しよ
うとするときの状況図、図11は図10の買い手13が
閲覧しているウェブページの一例を示している。買い手
13がパーソナルコンピュータ14のインターネットブ
ラウザを介して販売サーバ12へアクセスすると、パー
ソナルコンピュータ14の画面80には図11のウェブ
ページが表示される。該ウェブページに係るサイトに
は、トップ、商品情報、及び価格情報の3個のボタンが
用意され、買い手13はこれら3個のボタンのいずれか
を選択して、マウスでクリックすることにより、各ウェ
ブページを閲覧する。図11では、価格情報のウェブペ
ージが示されており、買い手13がこの閲覧時点で商品
(CD−ROM版「世界の古文書全集」)を購入した場
合の購入順番、初期販売価格Piとしての¥49,80
0、今後の返金予定表に表示されているように、総販売
個数が各数値に達したときの返金額及び実質販売価格P
sが提示される。なお、図11の今後の返金予定表の返
金額の列に表示されている金額は、同一行の実質購入額
を1個上の行の実質購入額から引いた額である。すなわ
ち、例えば、3行目の変金額3,400は、42,90
0−39,500に一致する。すなわち、各行に表示さ
れている返金額は、総販売個数0個のときの実質購入額
=初期販売価格であるので、初期販売価格−今回の実質
販売価格Psから前回までの返金額の総額を引いた額で
ある。買い手13は、さらに、商品情報のウェブページ
を閲覧し、商品情報に基づいて該商品が将来的にヒット
しそうかを考察する。買い手13は、該販売商品を自分
が使用する価値、購入時に支払う初期販売価格Pi、及
び該販売商品の将来の販売実数についての自分の予想数
に基づく返金額等を踏まえて、今の時点で購入するか否
かを考える。そして、購入しても損はないと考えれば、
該販売商品を購入する決定を行い、そうでない場合に
は、今の時点では購入しないことを決定する。買い手1
3が該販売商品を今の時点で購入するときは、¥49,
800を支払うために、電子マネー、クレジットカー
ド、又はデビットカード等のIDやパスワード等のその
他の情報をパーソナルコンピュータ14のキーボードか
ら入力して、販売サーバ12へ伝送する。
【図面の簡単な説明】
【図1】インターネットシステムの概略図である。
【図2】販売価格設定ルーチンのフローチャートであ
る。
【図3】販売ルーチンのフローチャートである。
【図4】払戻しルーチンのフローチャートである。
【図5】機能ブロック図である。
【図6】購入順番と初期販売価格との関係の一例を示す
グラフである。
【図7】初期販売価格をパラメータとして販売実数と実
質販売価格との関係の一例を示すグラフである。
【図8】各時点の買い手に対して販売品が無限大だけ売
れた場合のその買い手にとっての実質購入価格を示すグ
ラフである。
【図9】初期販売価格等の定義式を例示する図である。
【図10】買い手が販売品Gを購入しようとするときの
状況図である。
【図11】図10の買い手が閲覧しているウェブページ
の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 インターネットシステム 11 インターネット 12 販売サーバ 13 買い手 14 パーソナルコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 敦 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内 (72)発明者 井上 恵介 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 買い手Bへの売り手の販売品Gの初期販
    売価格Piを買い手Bの購入順番Nに基づいて算出する
    初期販売価格算出手段、 買い手Bが売り手の販売品Gを購入順番Nで購入したと
    きに該買い手Bの実質販売価格Psを該買い手Bの購入
    順番Nと販売品Gの仮定的な販売実数sとに基づいて算
    出する実質販売価格算出手段、 もし販売品Gを今、購入したならば購入順番Nとなる買
    い手Bからの購入希望に対してNに対応する初期販売価
    格Piと実質販売価格Psとを提示する販売価格提示手
    段、及び購入順番Nの買い手Bへ販売品Gを販売した後
    の所定払戻し時点tにおける販売品Gについて販売実数
    sを検出しN及びsに関係する実質販売価格Psに基づ
    いて買い手Bへの払戻し額を算出する払戻し額算出算出
    手段、を有していることを特徴とする販売管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記払戻し額算出手段の算出した払戻し
    額に対応する金銭又はその相当物を買い手Bへ売り手が
    支払うことを指示する指示手段、を有していることを特
    徴とする請求項1記載の販売管理システム。
  3. 【請求項3】 前記払戻し額算出手段の算出した払戻し
    額に対応する金銭又はその対応物を買い手Bへ払戻す払
    戻し手段、 を有していることを特徴とする請求項1記載の販売管理
    システム。
  4. 【請求項4】 前記払戻し時点tは1個だけであること
    を特徴とする請求項1記載の販売管理システム。
  5. 【請求項5】 前記払戻し時点tは複数個、あり、前記
    払戻し額算出手段は、各払戻し時点tにおいて、買い手
    Bについての今回の払戻し時点tにおける実質販売価格
    sと前回までの払戻しの総額とに基づいて払戻し額を
    算出し、前記払戻し指示手段又は前記払戻し手段は、前
    記払戻し額算出手段が払戻し額を算出するごとに払戻し
    を指示又は払戻しを行うことを特徴とする請求項2又は
    3記載の販売管理システム。
  6. 【請求項6】 払戻し時点は、買い手Bが販売品Gを購
    入する際に、決められていることを特徴とする請求項2
    又は3記載の販売管理システム。
  7. 【請求項7】 払戻し時点は、買い手Bが販売品Gを購
    入した購入後に買い手Bが適宜、選択できるようになっ
    ていることを特徴とする請求項2又は3記載の販売管理
    システム。
  8. 【請求項8】 前記実質販売価格算出手段は、小さいN
    のときの実質販売価格Ps程、各販売実数sにおいてN
    に対応する実質販売価格Psが小さくなるように、実質
    販売価格Psを算出することを特徴とする請求項2又は
    3記載の販売管理システム。
  9. 【請求項9】 Nの小さい領域におけるNの単位量増大
    当たりの実質販売価格Psの減少量は、Nの大きい領域
    におけるNの単位量増大当たりの実質販売価格Psの減
    少量より大に設定されていることを特徴とする請求項2
    又は3記載の販売管理システム。
  10. 【請求項10】 前記実質販売価格算出手段は、所定値
    以下の購入順番Nの買い手Bの実質販売価格Psが、所
    定販売実数s以上では、負となるように、実質販売価格
    sを算出することを特徴とする請求項2又は3記載の
    販売管理システム。
  11. 【請求項11】 前記初期販売価格算出手段は、購入順
    番Nの増大に対して単調減少する初期販売価格Piを算
    出することを特徴とする請求項2又は3記載の販売管理
    システム。
  12. 【請求項12】 前記初期販売価格算出手段は、横軸及
    び縦軸をそれぞれ購入順番Nの対数及び初期販売価格P
    iとした場合のN−Pi関係において、横軸方向へ順番に
    第1、第2、及び第3の範囲を定義したとき、第1及び
    第3の範囲の勾配の絶対値は第2の範囲の勾配の絶対値
    よりも小になるように、実質販売価格Psを算出するこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の販売管理システ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記第1の範囲から前記第2の範囲へ
    の移行範囲のNは、単位期間当たりの販売実数sが所定
    値以上になると予測されるNにほぼ設定されることを特
    徴とする請求項12記載の販売管理システム。
  14. 【請求項14】 前記第2の範囲から前記第3の範囲へ
    の移行範囲のNは、販売品Gの販売について所定量の利
    益を確保できたと判断できるNにほぼ設定されることを
    特徴とする請求項13記載の販売管理システム。
  15. 【請求項15】 買い手Bによる販売品Gの購入に先立
    ち、買い手Bが該販売品Gの将来の販売実数sを予測す
    るのに役立つ情報を買い手Bに提示する情報提示手段を
    有していることを特徴とする請求項2又は3記載の販売
    管理システム。
  16. 【請求項16】 前記販売品Gは、商品、サービス、又
    は加入権であることを特徴とする請求項2又は3記載の
    販売管理システム。
  17. 【請求項17】 買い手Bへの売り手の販売品Gの初期
    販売価格Piを買い手Bの購入順番Nに基づいて算出す
    るステップ、 買い手Bが売り手の販売品Gを購入順番Nで購入したと
    きに該買い手Bの実質販売価格Psを該買い手Bの購入
    順番Nと販売品Gの仮定的な販売実数sとに基づいて算
    出するステップ、 もし販売品Gを今、購入したならば購入順番Nとなる買
    い手Bからの購入希望に対してNに対応する初期販売価
    格Piと実質販売価格Psとを提示するステップ、及び購
    入順番Nの買い手Bへ販売品Gを販売した後の所定払戻
    し時点tにおける販売品Gについて販売実数sを検出し
    N及びsに関係する実質販売価格Psに基づいて買い手
    Bへの払戻し額を算出するステップ、を有していること
    を特徴とする販売管理方法。
  18. 【請求項18】 前記算出した払戻し額に対応する金銭
    又はその相当物を買い手Bへ売り手が支払うことを指示
    するステップ、を有していることを特徴とする請求項1
    7記載の販売管理方法。
  19. 【請求項19】 前記算出した払戻し額に対応する金銭
    又はその対応物を買い手Bへ払戻すステップ、を有して
    いることを特徴とする請求項17記載の販売管理方法。
  20. 【請求項20】 前記払戻し時点tは1個だけであるこ
    とを特徴とする請求項17記載の販売管理方法。
  21. 【請求項21】 前記払戻し時点tは複数個、あり、払
    戻し額算出ステップでは、各払戻し時点tにおいて、買
    い手Bについての今回の払戻し時点tにおける実質販売
    価格Psと前回までの払戻しの総額とに基づいて払戻し
    額を算出し、払戻し指示ステップ又は前記払戻しステッ
    プでは、前記払戻し額ステップにおいてが払戻し額を算
    出するごとに払戻しを指示又は払戻しを行うことことを
    特徴とする請求項18又は19記載の販売管理方法。
  22. 【請求項22】 払戻し時点は、買い手Bが販売品Gを
    購入する際に、決められていることを特徴とする請求項
    18又は19記載の販売管理方法。
  23. 【請求項23】 払戻し時点は、買い手Bが販売品Gを
    購入した後に買い手Bが適宜、選択できるようになって
    いることを特徴とする請求項18又は19記載の販売管
    理方法。
  24. 【請求項24】 前記実質販売価格算出ステップでは、
    小さいNのときの実質販売価格Ps程、各販売実数sに
    おいてNに対応する実質販売価格Psが小さくなるよう
    に、実質販売価格Psを算出することを特徴とする請求
    項18又は19記載の販売管理方法。
  25. 【請求項25】 Nの小さい領域におけるNの単位量増
    大当たりの実質販売価格Psの減少量は、Nの大きい領
    域におけるNの単位量増大当たりの実質販売価格Ps
    減少量より大に設定されていることを特徴とする請求項
    18又は19記載の販売管理方法。
  26. 【請求項26】 前記実質販売価格算出ステップでは、
    所定値以下の購入順番Nの買い手Bの実質販売価格Ps
    が、所定販売実数s以上では、負となるように、実質販
    売価格Psを算出することを特徴とする請求項18又は
    19記載の販売管理方法。
  27. 【請求項27】 前記初期販売価格算出ステップでは、
    購入順番Nの増大に対して単調減少する初期販売価格P
    iを算出することを特徴とする請求項18又は19記載
    の販売管理方法。
  28. 【請求項28】 前記初期販売価格算出ステップでは、
    横軸及び縦軸をそれぞれ購入順番Nの対数及び初期販売
    価格Piとした場合のN−Pi関係において、横軸方向へ
    順番に第1、第2、及び第3の範囲を定義したとき、第
    1及び第3の範囲の勾配の絶対値は第2の範囲の勾配の
    絶対値よりも小になるように、実質販売価格Psを算出
    することを特徴とする請求項18又は19記載の販売管
    理方法。
  29. 【請求項29】 前記第1の範囲から前記第2の範囲へ
    の移行範囲のNは、単位期間当たりの販売実数sが所定
    値以上になると予測されるNにほぼ設定されることを特
    徴とする請求項28記載の販売管理方法。
  30. 【請求項30】 前記第2の範囲から前記第3の範囲へ
    の移行範囲のNは、販売品Gの販売について所定量の利
    益を確保できたと判断できるNにほぼ設定されることを
    特徴とする請求項29記載の販売管理方法。
  31. 【請求項31】 買い手Bによる販売品Gの購入に先立
    ち、買い手Bが該販売品Gの将来の販売実数sを予測す
    るのに役立つ情報を買い手Bに提示する情報提示ステッ
    プを有していることを特徴とする請求項18又は19記
    載の販売管理方法。
  32. 【請求項32】 前記販売品Gは、商品、サービス、又
    は加入権であることを特徴とする請求項18又は19記
    載の販売管理方法。
  33. 【請求項33】 買い手Bへの売り手の販売品Gの初期
    販売価格Piを買い手Bの購入順番Nに基づいて算出す
    る手順、 買い手Bが売り手の販売品Gを購入順番Nで購入したと
    きに該買い手Bの実質販売価格Psを該買い手Bの購入
    順番Nと販売品Gの仮定的な販売実数sとに基づいて算
    出する手順、 もし販売品Gを今、購入したならば購入順番Nとなる買
    い手Bからの購入希望に対してNに対応する初期販売価
    格Piと実質販売価格Psとを提示する手順、及び購入順
    番Nの買い手Bへ販売品Gを販売した後の所定払戻し時
    点tにおける販売品Gについて販売実数sを検出しN及
    びsに関係する実質販売価格Psに基づいて買い手Bへ
    の払戻し額を算出する手順、をコンピュータに実行させ
    る販売管理プログラム。
  34. 【請求項34】 前記算出した払戻し額に対応する金銭
    又はその相当物を買い手Bへ売り手が支払うことを指示
    する手順、をコンピュータに実行させる請求項33記載
    の販売管理プログラム。
  35. 【請求項35】 前記算出した払戻し額に対応する金銭
    又はその対応物を買い手Bへ払戻す手順、をコンピュー
    タに実行させる請求項33記載の販売管理プログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7033536B2 (ja) 2016-02-06 2022-03-10 エスブイ インク イベント成功による販売収益分配を用いた商品販売促進システム
CN115049403A (zh) * 2022-04-15 2022-09-13 山东浪潮爱购云链信息科技有限公司 一种针对企业采购的电子超市下单方法及设备
JP7502098B2 (ja) 2020-06-30 2024-06-18 正 岸 販売支援装置

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