JP2002188921A - 角速度センサの故障診断装置および故障診断方法 - Google Patents

角速度センサの故障診断装置および故障診断方法

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JP2002188921A
JP2002188921A JP2000388214A JP2000388214A JP2002188921A JP 2002188921 A JP2002188921 A JP 2002188921A JP 2000388214 A JP2000388214 A JP 2000388214A JP 2000388214 A JP2000388214 A JP 2000388214A JP 2002188921 A JP2002188921 A JP 2002188921A
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velocity sensor
failure
signal
determination
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JP2000388214A
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Shiyougo Yoshino
彰悟 吉野
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障していない場合に故障しているという誤
診頻度の少ない、角速度センサの故障診断装置を提供す
る。 【解決手段】 振動型の角速度センサ100の故障診断
装置10は、角速度センサ100の振動子102からの
フィードバック信号の波形が正常および異常のいずれの
状態にあるかを判断するための波形判断手段20を含
む。故障判定手段40は、波形判断手段20による判断
が故障判定のために規定した一定時間または一定周期以
上継続して異常の状態にある場合に、角速度センサ10
0が故障の状態にあると判定する。自己診断信号発生手
段50は、故障判定手段40の判定に基づいて出力信号
が変わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は角速度センサの故
障診断装置および故障診断方法に関し、特に、たとえば
車両の姿勢検出に利用される振動型の角速度センサの故
障診断装置および故障診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9―127153号には、この発
明の背景となる従来のヨーレートセンサの異常検出装置
が開示されている。この異常検出装置では、センサの出
力信号の大きさが、正常時にはあり得ないような値たと
えば電源電圧の上下限に振り切った状態を一定時間以上
継続した時に、センサの故障と判断するようにしてい
る。また、図4は従来の振動型の角速度センサの故障診
断装置の一例を示すブロック図である。図4に示す故障
診断装置1は波形判断手段2を含む。波形判断手段2
は、振動型の角速度センサ5の振動子6を駆動するため
の駆動信号または振動子6からのフィードバック信号
が、あらかじめ規定した波形となっているかどうかを判
断するためのものである。なお、その角速度センサ5の
振動子6の入力端には、駆動信号発生手段7の出力端が
接続され、振動子6の出力端は信号検出手段8の入力端
に接続され、信号検出手段8の出力端は駆動信号発生手
段7の入力端に接続される。そして、角速度センサ5の
駆動信号発生手段7の出力端および信号検出手段8の出
力端が、故障診断装置1の波形判断手段2の入力端に接
続される。また、波形判断手段2の出力端は、自己診断
信号発生手段3の入力端に接続される。自己診断信号発
生手段3は、波形判断手段2の判断に基づいて、角速度
センサ5の異常を後段の上位システムに通報するための
信号を発生するためのものである。図4に示す故障診断
装置1では、駆動信号またはフィードバック信号などの
角速度センサ5の振動子6の動作と連動した信号の振
幅、位相、周波数などのいずれかが、ある規格値から外
れたことをもって、振動子6の破損や回路網の断線など
の角速度センサ5の故障と判断するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平9―12715
3号に開示されている異常検出装置では、センサの出力
信号が振り切った状態にあることをモニタしているが、
センサの出力は、不要なノイズ成分を除去するために、
低域周波数のみを通すローパスフィルタを介しているこ
とが多い。そのため、センサが故障してから出力信号が
異常レベルまで変化するためには、数十ms〜数秒とい
う時間的な遅れが生じる。この時間的な遅れは、比較的
ゆっくりとした角速度を検出するたとえば車両のヨーコ
ントロールのような用途であれば、問題となりにくい。
しかしながら、振動型の角速度センサの用途として想定
される車両の横転検出の場合には、車両の挙動変化が急
であるため、数ms周期でまたは常時、センサが正常動
作していることをモニタしておく必要がある。そのた
め、故障発生から時間的な遅れのあるセンサ出力の変化
だけで故障診断するのは、適切ではない。これを解決す
るために、図4に示す振動型の角速度センサ5の故障診
断装置1の場合には、角速度センサ5の振動子6が常に
正常な振幅、位相、周波数で振動しているかどうかをモ
ニタするようにしている。振動子6の発振周波数は5k
〜20kHz程度であるので、数百μsオーダで角速度
センサ5の故障診断情報が更新できる。ところで、振動
型の角速度センサが利用されるたとえば自動車内では、
さまざまな振動などが発生している。たとえば、走行中
の路面からのロードノイズや車体の振動などによる連続
的な振動、路面の石や凹凸、マンホール、橋梁の継ぎ
目、急カーブや急な坂をドライバーに注意喚起するため
の意図的につけられた路面の凹凸などの路上構造物を踏
んだ場合に発生する瞬間的な振動や衝撃などである。こ
のような外乱振動などを受けると、角速度センサの振動
子の動作も瞬間的に不安定になり、振動状態を示す駆動
信号やフィードバック信号が乱れる場合がある。図4に
示す従来の振動型の角速度センサ5の故障診断装置1で
は、これらの瞬間的な不安定信号も振動子6または回路
網の故障と判断し、故障信号をアクティブにしてしまう
ことがある。上述のように、路面の凹凸などにより頻繁
に故障信号がアクティブになるため、図4に示す従来の
振動型の角速度センサ5の故障診断装置1では、後段の
上位システムに、それが突発的なものなのか恒久的な角
速度センサ5の故障によるものなのかを判断するような
アルゴリズムや判断回路を設ける必要があり、システム
全体を高価なものにしてしまっている。また、そのよう
な故障診断装置1では、故障診断の信憑性が低い。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、故
障していない場合に故障しているという誤診頻度の少な
い、角速度センサの故障診断装置および故障診断方法を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる角速度
センサの故障診断装置は、振動型の角速度センサの故障
診断装置において、角速度センサの振動子を駆動するた
めの駆動信号または振動子からのフィードバック信号の
波形が正常および異常のいずれの状態にあるかを判断す
るための波形判断手段と、波形判断手段による判断が故
障判定のために規定した一定時間または一定周期以上継
続して異常の状態にある場合に、角速度センサが故障の
状態にあると判定するための故障判定手段と、故障判定
手段の判定に基づいて出力信号が変わる自己診断信号発
生手段とを含むことを特徴とする、角速度センサの故障
診断装置である。この発明にかかる角速度センサの故障
診断装置では、自己診断信号発生手段は、故障判定手段
によって角速度センサが故障の状態にあると判定した場
合に、たとえば角速度センサの故障状態を通知する故障
信号を出力する。また、この発明にかかる角速度センサ
の故障診断装置では、自己診断信号発生手段は、波形判
断手段による判断が異常判定のために規定した一定時間
または一定周期以上かつ故障判定のために規定した一定
時間または一定周期未満継続して異常の状態にある場合
に、たとえば角速度センサの異常状態を通知する異常信
号を出力する。この発明にかかる角速度センサの故障診
断方法では、振動型の角速度センサの故障診断方法にお
いて、角速度センサの振動子を駆動するための駆動信号
または振動子からのフィードバック信号の波形が正常お
よび異常のいずれの状態にあるかを判断し、その判断が
故障判定のために規定した一定時間または一定周期以上
継続して異常の状態にある場合に、角速度センサが故障
の状態にあると判定する、角速度センサの故障診断方法
である。この発明にかかる角速度センサの故障診断方法
では、角速度センサが故障の状態にあると判定した場合
に、たとえば角速度センサの故障状態を通知する。ま
た、この発明にかかる角速度センサの故障診断方法で
は、判断が異常判定のために規定した一定時間または一
定周期以上かつ故障判定のために規定した一定時間また
は一定周期未満継続して異常の状態にある場合に、たと
えば角速度センサの異常状態を通知する。
【0006】この発明にかかる角速度センサの故障診断
装置および故障診断方法では、角速度センサの振動子を
駆動するための駆動信号または振動子からのフィードバ
ック信号の波形が一定時間または一定周期以上継続して
異常の状態にある場合にのみ、角速度センサが故障の状
態にあると判定する。そのため、この発明にかかる角速
度センサの故障診断装置および故障診断方法では、振動
や衝撃などによる角速度センサの駆動信号やフィードバ
ック信号の突発的な波形の乱れを故障と判断しないよう
になる。
【0007】この発明の上述の目的、その他の目的、特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1はこの発明にか
かる振動型の角速度センサの故障診断装置の一例を示す
ブロック図であり、図2はその故障診断装置の回路図で
ある。
【0009】まず、図1および図2に示す故障診断装置
10が用いられる図1に示す振動型の角速度センサ10
0について説明する。
【0010】図1に示す振動型の角速度センサ100は
振動子102を含む。振動子102は、角速度によって
生じるコリオリの力を検出するためのものである。振動
子102の入力端には、駆動信号発生手段104の出力
端が接続される。駆動信号発生手段104は、駆動信号
として振動子102を強制振動させるための電気的また
は磁気的エネルギーを振動子102に供給するためのも
のである。振動子102の出力端は、信号検出手段10
6の入力端に接続される。信号検出手段106は、振動
子102が振動することにより生ずる電気的変化を検出
し、電圧信号に変換するためのものである。また、信号
検出手段106の出力端は、駆動信号発生手段104の
入力端に接続される。
【0011】図1に示す角速度センサ100では、振動
子102、信号検出手段106および駆動信号発生手段
104によって、クローズドループが構成される。駆動
信号発生手段104は、振動子102に駆動信号として
電気的または磁気的なエネルギーを供給する。これによ
り、振動子102は強制的に変形させられ、その変形に
よって電気的な状態が変化し、電荷の発生や静電容量の
変化を生ずる。このとき生じた電気的な状態の変化を信
号検出手段106によって好適な振幅、波形に増幅し
て、駆動信号発生手段104へフィードバックする。駆
動信号発生手段104では、クローズドループを一周す
る信号の位相が360°となるように、信号検出手段1
06から入ってくる信号の位相を調整する。このように
クローズドループを構成することで、自励発振回路が形
成され、その発振周波数は、振動子102の機械的な固
有振動数と一致する。また、駆動信号発生手段104で
は、信号検出手段106の出力電圧が周囲温度などによ
らず一定となるように、AGC回路(図示せず)が内臓
されていて、駆動信号発生手段104の出力電圧を調整
することによって、振動子102の駆動力を調整してい
る。なお、角速度センサ100の振動子102として
は、圧電性を有する部材、圧電性を有する部材を貼り付
けた構造物、シリコンマイクロマシニングやメッキなど
化学反応により形成された構造物などのいずれが用いら
れてもよい。
【0012】次に、図1および図2に示す故障診断装置
10について説明する。
【0013】図1および図2に示す故障診断装置10は
波形判断手段20を含む。波形判断手段20は、角速度
センサ100の振動子102からのフィードバック信号
の波形が正常および異常のいずれの状態にあるかを判断
するためのものであり、具体的には、信号検出手段10
6の出力信号があらかじめ規定した振幅となっているか
どうかを判断するためのものである。波形判断手段20
は、波形情報検出手段としてたとえば半波整流手段、全
波整流手段またはピークホールド手段などからなる振幅
検出手段22を含む。振幅検出手段22は、信号検出手
段106の出力信号の振幅を検出するためのものであ
り、その入力端が信号検出手段106の出力端に接続さ
れる。振幅検出手段22の出力端は、振幅検出手段22
の出力信号があらかじめ規定した電圧となっているかど
うかを判断するための比較判断手段24の入力端に接続
される。すなわち、比較判断手段24は、2つのオペア
ンプ26aおよび26bを含み、一方のオペアンプ26
aの反転入力端および他方のオペアンプ26bの非反転
入力端が、振幅検出手段22の出力端に接続される。ま
た、一方のオペアンプ26aの非反転入力端は、直列に
接続した3つの抵抗28a、28bおよび28cで電源
電圧Vccを分圧した電位点のうちあらかじめ規定した
電圧の上限の電位点30aに接続され、他方のオペアン
プ26bの反転入力端は、直列に接続した3つの抵抗2
8a、28bおよび28cで電源電圧Vccを分圧した
電位点のうちあらかじめ規定した電圧の下限の電位点3
0bに接続される。さらに、それらのオペアンプ26a
および26bの出力端は、抵抗28dを介して、電源電
圧Vccの電位点に接続されプルアップされるととも
に、比較判断手段24の出力端および波形判断手段20
の出力端として用いられる。
【0014】波形判断手段20の出力端は、故障判定手
段40の入力端に接続される。故障判定手段40は、波
形判断手段20による判断が故障判定のために規定した
一定時間または一定周期以上継続して異常の状態にある
場合に、角速度センサ100が故障の状態にあると判定
するためのものである。言い換えると、故障判定手段4
0は、故障の診断に冗長性を持たせて、波形判断手段2
0の出力信号の異常が突発的な異常によるものなのかそ
れとも角速度センサ100の故障によるものなのかを判
定するためのものである。この故障判定手段40はシフ
トレジスタ42を含む。シフトレジスタ42は、3段の
Dフリップフロップ44a、44bおよび44cを含
む。そして、波形判断手段20の出力端は、バッファ4
6aを介して、初段のDフリップフロップ44aの入力
端Dに接続される。また、外部クロック信号が、バッフ
ァ46bを介して、3段のDフリップフロップ44a、
44bおよび44cのそれぞれのクロック入力端CLK
に与えられる。
【0015】故障判定手段40の出力端は、故障判定手
段40の判定に基づいて出力信号が変わる自己診断信号
発生手段50の入力端に接続される。自己診断信号発生
手段50はナンド回路52を含み、ナンド回路52は3
つの入力端を含む。そして、故障判定手段40の3段の
Dフリップフロップ44a、44bおよび44cの出力
端Qの逆の出力端が、ナンド回路52の3つの入力端に
それぞれ接続される。
【0016】次に、図1および図2に示す故障診断装置
10で図1に示す角速度センサ100の故障状態を診断
する方法について述べる。
【0017】図1に示す角速度センサ100が正常であ
るときには、信号検出手段106の出力信号の波形は、
あらかじめ設計された振幅、位相、周波数の信号の波形
となる。なお、このときには、駆動信号発生手段104
の出力信号の波形も、同様に、あらかじめ設計された振
幅、位相、周波数の信号の波形となる。
【0018】図1および図2に示す故障診断装置10で
は、波形判断手段20において、角速度センサ100の
信号検出手段106の出力信号があらかじめ規定した振
幅となっているかどうかが判断される。この場合、波形
判断手段20の振幅検出手段22によって、信号検出手
段106の出力信号の振幅が検出される。また、比較判
断手段24によって、振幅検出手段22の出力信号があ
らかじめ規定した電圧の上限と下限との間にあるかどう
かが判断される。そして、振幅検出手段22の出力信号
があらかじめ規定した電圧の上限と下限との間にあると
判断された場合には、信号検出手段106の出力信号が
あらかじめ規定した振幅となっていて正常であると判断
され、波形判断手段20の出力信号の電位が高い電位と
なる。一方、振幅検出手段22の出力信号があらかじめ
規定した電圧の上限と下限との間にないと判断された場
合には、信号検出手段106の出力信号があらかじめ規
定した振幅となっておらず異常であると判断され、波形
判断手段20の出力信号の電位が低い電位となる。
【0019】故障判定手段40では、波形判断手段20
の出力信号を一定間隔で監視している。この一定間隔
は、角速度センサ100の振動子102の発振周波数に
よって最適な値が異なるが、外部クロック信号によるた
とえば0.1ms〜2ms間隔である。そして、この故
障判定手段40では、その一定間隔が3回以上連続する
間において、波形判断手段20の出力信号が低い電位で
ある場合に、角速度センサ100が故障状態であると判
定される。さらに、この故障判定手段40では、波形判
断手段20の出力信号が高い電位である場合に、角速度
センサ100が正常状態であると判定される。
【0020】そして、自己診断信号発生手段50は、故
障判定手段40による判定結果に基づいて、角速度セン
サ100の故障状態などを上位システムに通知するため
の故障信号などを発生する。この自己診断信号発生手段
50では、角速度センサ100の故障時に0.5V以下
の故障信号を出力し、角速度センサ100の正常時に
2.5V以上の正常信号を出力する。
【0021】なお、Dフリップフロップ44a、44
b、44cおよびナンド回路52の出力などの関係を表
1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】この故障診断装置10では、角速度センサ
100の振動子102からのフィードバック信号の波形
が一定時間または一定周期以上継続して異常の状態にあ
る場合にのみ角速度センサ100が故障の状態にあると
判定されるので、走行中に発生する突発的な振動、衝撃
による故障通知の誤報頻度を少なくすることができる。
これによって、後段の上位システムには、それが突発的
な異常によるものなのか角速度センサ100の故障によ
るものなのかを判断するようなアルゴリズムや判断回路
を設ける必要がなくなり、システム構成を単純化し、安
価にすることができる。また、この故障診断装置10で
は、角速度センサ100の故障診断精度が向上し、故障
診断の信憑性が向上する。
【0024】(実施例2)図3はこの発明にかかる振動
型の角速度センサの故障診断装置の他の例を示す回路図
である。図3に示す故障診断装置10は、図1および図
2に示す故障診断装置10と比べて、自己診断信号発生
手段50が、2つのアンド回路52aおよび52bと判
断回路54とからなる。アンド回路52aおよび52b
は、3つずつの入力端を含む。そして、故障判定手段4
0の3段のDフリップフロップ44a、44b、44c
の3つの出力端Qおよび出力端Qの逆の3つの出力端
が、アンド回路52aの3つの入力端およびアンド回路
52bの3つの入力端にそれぞれ接続される。また、ア
ンド回路52aの出力端およびアンド回路52bの出力
端は、判断回路54の2つに入力端にそれぞれ接続され
る。判断回路54は、アンド回路52aの出力が0でア
ンド回路52bの出力が1のときに0.5V以下の故障
信号を出力し、アンド回路52aの出力が0でアンド回
路52bの出力が0のときに1V以上3V以下の異常信
号を出力し、アンド回路52aの出力が1でアンド回路
52bの出力が0のときに4V以上の正常信号を出力す
る。
【0025】図3に示す故障診断装置10では、図1お
よび図2に示す故障診断装置10と比べて、角速度セン
サ100が故障の状態にあると判断した場合に、判断回
路54は0.5V以下の故障信号を出力し、角速度セン
サ100が異常の状態にあると判断した場合に、判断回
路54は1V以上3V以下の異常信号を出力し、角速度
センサ100が正常の状態にあると判断した場合に、判
断回路54は4V以上の正常信号を出力する。
【0026】なお、Dフリップフロップ44a、44
b、44c、アンド回路52a、52bおよび判断回路
54の出力などの関係を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】したがって、図3に示す故障診断装置10
では、図1および図2に示す故障診断装置10と比べ
て、角速度センサ100の故障状態および正常状態だけ
でなく異常状態も判断することができる。すなわち、図
3に示す故障診断装置10では、突発的に発生した波形
の異常では、角速度センサが異常であることを通知し、
故障信号を発生しないように故障の診断に冗長性を持た
せている。図3に示す故障診断装置10では、単に角速
度センサの故障状態と正常状態とを判断をするだけでな
く、一時的に動作が異常であったことを上位システムへ
通知することができるため、後段のシステム側ではこの
間の角速度センサの出力をサンプリングしないようにす
るなどより細かい故障の診断が可能になり、高度な車両
制御が可能となる。
【0029】なお、上述の各故障診断装置10では、角
速度センサ100の振動子102からのフィードバック
信号の振幅が振幅検出手段22で検出されているが、こ
の発明では、同期検波手段で同期検波を行ってフィード
バック信号の振幅および位相が検出されてもよく、また
は、f―Vコンバータやカウンタなどによってフィード
バック信号の周波数が検出されてもよい。
【0030】また、上述の各故障診断装置10では、フ
ィードバック信号の振幅が検出されているが、この発明
では、角速度センサの振動子を駆動するための駆動信号
の振幅が検出されてもよい。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、故障していない場合
に故障しているという誤診頻度の少ない、角速度センサ
の故障診断装置および故障診断方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる振動型の角速度センサの故障
診断装置の一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す振動型の角速度センサの故障診断装
置の回路図である。
【図3】この発明にかかる振動型の角速度センサの故障
診断装置の他の例を示す回路図である。
【図4】従来の振動型の角速度センサの故障診断装置の
一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 故障診断装置 20 波形判断手段 22 振幅検出手段 24 比較判断手段 26a、26b オペアンプ 40 故障判定手段 42 シフトレジスタ 44a、44b、44c Dフリップフロップ 46a、46b バッファ 50 故障信号発生手段 52 ナンド回路 52a、52b アンド回路 54 判断回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動型の角速度センサの故障診断装置に
    おいて、 前記角速度センサの振動子を駆動するための駆動信号ま
    たは前記振動子からのフィードバック信号の波形が正常
    および異常のいずれの状態にあるかを判断するための波
    形判断手段、 前記波形判断手段による判断が故障判定のために規定し
    た一定時間または一定周期以上継続して異常の状態にあ
    る場合に、前記角速度センサが故障の状態にあると判定
    するための故障判定手段、および前記故障判定手段の判
    定に基づいて出力信号が変わる自己診断信号発生手段を
    含むことを特徴とする、角速度センサの故障診断装置。
  2. 【請求項2】 前記自己診断信号発生手段は、前記故障
    判定手段によって前記角速度センサが故障の状態にある
    と判定した場合に、前記角速度センサの故障状態を通知
    する故障信号を出力する、請求項1に記載の角速度セン
    サの故障診断装置。
  3. 【請求項3】 前記自己診断信号発生手段は、前記波形
    判断手段による判断が異常判定のために規定した一定時
    間または一定周期以上かつ故障判定のために規定した一
    定時間または一定周期未満継続して異常の状態にある場
    合に、前記角速度センサの異常状態を通知する異常信号
    を出力する、請求項1または請求項2に記載の角速度セ
    ンサの故障診断装置。
  4. 【請求項4】 振動型の角速度センサの故障診断方法に
    おいて、 前記角速度センサの振動子を駆動するための駆動信号ま
    たは前記振動子からのフィードバック信号の波形が正常
    および異常のいずれの状態にあるかを判断し、 前記判断が故障判定のために規定した一定時間または一
    定周期以上継続して異常の状態にある場合に、前記角速
    度センサが故障の状態にあると判定する、角速度センサ
    の故障診断方法。
  5. 【請求項5】 前記角速度センサが故障の状態にあると
    判定した場合に、前記角速度センサの故障状態を通知す
    る、請求項4に記載の角速度センサの故障診断方法。
  6. 【請求項6】 前記判断が異常判定のために規定した一
    定時間または一定周期以上かつ故障判定のために規定し
    た一定時間または一定周期未満継続して異常の状態にあ
    る場合に、前記角速度センサの異常状態を通知する、請
    求項4または請求項5に記載の角速度センサの故障診断
    方法。
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