JP2002185817A - 映像信号処理方法および映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理方法および映像信号処理装置

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JP2002185817A
JP2002185817A JP2000385279A JP2000385279A JP2002185817A JP 2002185817 A JP2002185817 A JP 2002185817A JP 2000385279 A JP2000385279 A JP 2000385279A JP 2000385279 A JP2000385279 A JP 2000385279A JP 2002185817 A JP2002185817 A JP 2002185817A
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image
signal processing
video signal
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screen
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Application number
JP2000385279A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kondo
敏志 近藤
Tomoko Yasunari
智子 安成
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号に対するフラッシング、シーンチェ
ンジ、あるいはフェードの発生を判定する処理を、少な
いデータ処理量もって行う。 【解決手段】 入力映像データVinに対して、フィール
ド画面を4つの領域に分割する画面分割処理を施す画面
分割器101と、各分割画面に対応する、隣接フィール
ド間での画像データの差分データに基づいて、第1のし
きい値Ath1で定める程度以上の大きな画像変化が生じ
た分割領域(判定候補領域)の数が第2のしきい値以上
であるとき、該隣接フィールド画面間でシーンチェンジ
が生じたと判定し、上記大きな映像変化が生じた分割領
域(判定候補領域)の数が第2のしきい値より少ないと
き、該判定候補領域にてフラッシングが生じていると判
定する画面特徴検出器110aとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号処理方法
および映像信号処理装置に関し、特に、映像を構成する
各画面の画像にて発生する画像変化である、フラッシン
グ,シーンチェンジ,あるいはフェードを検出する信号
処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MPEG(Moving Picture Experts Gro
up)−2等に対応した従来の映像符号化方法では、映像
信号の時間方向の冗長性を除去するために動き補償が用
いられる。一般的に動き補償における動き検出では、所
定の大きさの領域(MPEG−2では16×16画素)
を単位として、処理対象となる対象領域に対応する、参
照画面中で映像信号の差分値が最も小さくなる領域を探
し出す処理が行われる。
【0003】上記従来の動き検出方式では、フラッシン
グ映像,つまりカメラのフラッシュの映像や点滅する照
明の映像に対して、正しい動きを検出することができな
い。これは、フラッシング映像に対する動き検出では、
対象領域と、正しい動きベクトルに対応する参照領域と
の間での輝度信号の差分値が大きくなることから、その
正しい動きベクトルが選択されないためである。したが
って、フラッシング映像の動き検出を行う際には、フラ
ッシング映像の信号成分に対して補正処理を施す必要が
ある。
【0004】このフラッシング映像を含む映像に対する
補正処理を行う方法としては、映像を構成する個々の画
面(フレーム)がフラッシング映像の画面であるか否か
に応じて信号成分の補正処理を行う方法が考えられる。
【0005】このような信号成分の補正処理を行う場合
には、予めフラッシング映像を検出する必要があり、従
来から、映像信号に基づいて得られる映像における、フ
ラッシング(つまりカメラのフラッシュの映像や点滅す
る照明の映像),シーンチェンジ(つまり画像シーンの
変わり目),さらにフェード(つまり映像の輝度が時間
的に増加または減少する映像)を検出する種々の方式が
提案されている。
【0006】例えば、特開平10−93970号公報
(文献1)には、映像信号処理装置として、各フレーム
の直流成分の時間的変化を用いてフラッシング映像を検
出し、動き補償の差分データの総和を用いてシーンチェ
ンジ点を検出するものが開示されている。また、特開平
10−224741号公報(文献2)には、動画像のカ
ット点検出方法として、隣接フレーム間の画素値相関
と、2,3フレーム離れたフレーム間の画素値相関とを
用いて、フラッシング映像とシーンチェンジ点を検出す
る方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フラッ
シング映像の画面には、その一部分だけにフラッシング
現象が起こっているものが数多くある。このため、映像
(1つの画像系列)を構成する個々の画面に対して、画
面全体としてフラッシング現象が起こっているか否かを
判定するだけでは、動き検出の際にフラッシング映像に
対する正しい補正を行うことができない。従って、動き
検出の前処理として、上記文献1や文献2に記載のフラ
ッシング映像の検出処理は用いることができない。
【0008】また、文献1記載のシーンチェンジ検出方
法では、動き補償により得られる差分データを用いてシ
ーンチェンジを行うため、データ処理量が動き検出に起
因して大きいものとなるという問題がある。文献2記載
では、フラッシングやシーンチェンジをフレーム間の画
素値相関を用いて検出するため、フラッシングやシーン
チェンジの検出に必要なデータ処理量が多く、また数フ
レーム離れたフレーム間の画素値相関を計算するため、
フレームメモリ等を必要とし、コストの増大を招くとい
う問題がある。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、少ないデータ処理量でもってシーンチ
ェンジ、フラッシング、あるいはフェードを検出するこ
とができ、しかもフラッシング検出の際には、画面内で
フラッシングが発生している領域を特定することができ
る映像信号処理方法および映像信号処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る映像信号処理方法は、映像を構成する画面の画像に
て、予め判定の対象とされている複数種類の画像変化の
うちのいずれが発生しているかを判定するための信号処
理を、映像信号に基づいて各画面毎に行う映像信号処理
方法であって、入力される映像信号を、該映像信号が形
成する画面の画像を区分する所定数の画像領域の各々に
対応するよう分割して、各画像領域に対応する分割画像
信号を生成する分割ステップと、各画像領域に対応する
分割画像信号に基づいて、各画像領域を構成する画素の
画素値の、近接する画面間での平均的な差分値を、各画
像領域別に計算する計算ステップと、上記各画像領域に
対応する差分値に基づいて、上記信号処理の対象となる
対象画面の画像にて、上記複数種類の画像変化のうちの
いずれが発生しているかを判定する判定ステップとを含
むものである。
【0011】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
映像信号処理方法において、上記複数種類の画像変化
を、画面に表れる画像シーンが隣接画面間で切り替わる
シーンチェンジ、画面の一部または全体に瞬間的に光源
の画像が現れるフラッシング、及び、画面全体の輝度レ
ベルが一定期間にわたって一定レベルで変化するフェー
ドとしたものである。
【0012】この発明(請求項3)は、請求項2記載の
映像信号処理方法において、上記判定ステップを、その
差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を
判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を計数
する領域計数ステップと、上記判定候補領域の数が第2
のしきい値より大きいとき、上記対象画面の画像にてシ
ーンチェンジが発生しているという判定を行う画像判定
ステップとから構成したものである。
【0013】この発明(請求項4)は、請求項2記載の
映像信号処理方法において、上記判定ステップを、その
差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を
判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を計数
する領域計数ステップと、上記判定候補領域の数が第2
のしきい値以下であるとき、上記対象画面の画像におけ
る上記判定候補領域にてフラッシングが生じているとい
う判定を行う画像判定ステップとから構成したものであ
る。
【0014】この発明(請求項5)は、請求項2記載の
映像信号処理方法において、上記判定ステップを、その
差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を
判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を計数
する領域計数ステップと、上記判定候補領域の数が第2
のしきい値よりも大きいとき、上記対象画面の画像にて
シーンチェンジが発生しているという判定を行い、一方
上記判定候補領域の数が第2のしきい値以下であると
き、上記対象画面の画像における上記判定候補領域にて
フラッシングが生じているという判定を行う画像判定ス
テップとから構成したものである。
【0015】この発明(請求項6)は、請求項2記載の
映像信号処理方法において、上記判定ステップを、その
差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を
判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を計数
する領域計数ステップと、上記各判定候補領域に対応す
る差分値が、その極小から極大まであるいはその極大か
ら極小まで変化するのに要する時間を変化時間として計
測する時間計測ステップと、上記判定候補領域の数が第
2のしきい値よりも大きく、かつ上記各判定候補領域の
変化時間の平均値が第3のしきい値より小さいとき、上
記対象画面の画像にてシーンチェンジが発生していると
いう判定を行う画像判定ステップとから構成したもので
ある。
【0016】この発明(請求項7)は、請求項2記載の
映像信号処理方法において、上記判定ステップを、その
差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を
判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を計数
する領域計数ステップと、上記各判定候補領域に対応す
る差分値が、その極小から極大まであるいはその極大か
ら極小まで変化するのに要する時間を変化時間として計
測する時間計測ステップと、上記各判定候補領域の変化
時間の平均値が第3のしきい値以上であるとき、上記対
象画面の画像における上記判定候補領域にてフラッシン
グが生じているという判定を行う画像判定ステップとか
ら構成したものである。
【0017】この発明(請求項8)は、請求項2記載の
映像信号処理方法において、上記判定ステップを、その
差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を
判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を計数
する領域計数ステップと、上記各判定候補領域に対応す
る差分値が、その極小から極大まであるいはその極大か
ら極小まで変化するのに要する時間を変化時間として計
測する時間計測ステップと、上記判定候補領域の数が第
2のしきい値よりも大きく、かつ上記各判定候補領域の
変化時間の平均値が第3のしきい値より小さいとき、上
記対象画面の画像にてシーンチェンジが発生していると
いう判定を行い、一方、上記各判定候補領域の変化時間
の平均値が第3のしきい値以上であるとき、上記対象画
面の画像における上記判定候補領域にてフラッシングが
生じているという判定を行う画像判定ステップとからな
る構成したものである。
【0018】この発明(請求項9)は、請求項2記載の
映像信号処理方法において、上記判定ステップを、その
差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を
判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を計数
する領域計数ステップと、上記すべての判定候補領域に
対応する差分値の符号が同一であるとき、該判定候補領
域にてフラッシングが生じているという判定を行う画像
判定ステップとから構成したものである。
【0019】この発明(請求項10)は、請求項2記載
の映像信号処理方法において、上記判定ステップを、そ
の差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域
を判定候補領域として検出して、該判定候補領域の数を
計数する領域計数ステップと、すべての判定候補領域に
対応する差分値の符号が反転するのに要する時間が、第
3のしきい値よりも短いとき、該判定候補領域ではフラ
ッシングが生じたという判定を行う画像判定ステップと
から構成したものである。
【0020】この発明(請求項11)は、請求項2記載
の映像信号処理方法において、上記判定ステップを、そ
の差分値の絶対値が第1のしきい値以上であり、かつ該
第1のしきい値より大きい第2のしきい値未満である画
像領域を判定候補領域として検出し、該判定候補領域の
数を計数する領域計数ステップと、上記判定候補領域の
数が第3のしきい値よりも大きいとき、上記対象画面に
てフェードが生じているという判定を行う画像判定ステ
ップとから構成したものである。
【0021】この発明(請求項12)は、請求項1記載
の映像信号処理方法において、上記映像を構成する画面
の画像をフィールド画像またはフレーム画像とし、上記
信号処理を、フィールド単位またはフレーム単位で行う
ものである。
【0022】この発明(請求項13)に係る映像信号処
理装置は、映像を構成する画面の画像にて、予め判定の
対象とされている複数種類の画像変化のうちのいずれが
発生しているかを判定するための信号処理を、映像信号
に基づいて各画面毎に行う映像信号処理装置であって、
入力される映像信号を、該映像信号が形成する画面の画
像を区分する所定数の画像領域の各々に対応するよう分
割して、各画像領域に対応する分割画像信号を出力する
画面分割器と、各画像領域に対応する分割画像信号に基
づいて、各画像領域を構成する画素の画素値の、近接す
る画面間での平均的な差分値を、各画像領域別に計算す
る差分計算装置と、上記各画像領域に対応する差分値に
基づいて、上記信号処理の対象となる対象画面の画像に
て、上記複数種類の画像変化のうちのいずれが発生して
いるかを検出する画面特徴検出器とを備えたものであ
る。
【0023】この発明(請求項14)は、請求項13記
載の映像信号処理装置において、上記差分計算装置を、
上記各画面分割器から出力される各画像領域に対応する
分割画像信号を、一定時間保持した後、各画像領域に対
応する遅延画像信号として出力する画像メモリと、各画
像領域に対応する分割画像信号と、各画像領域に対応す
る遅延画像信号とに基づいて、各画像領域を構成する画
素の画素値の、近接する画面間での差分値の平均値ある
いは累積値を、上記各画像領域に対応する平均的な差分
値として計算する差分演算器とから構成したものであ
る。
【0024】この発明(請求項15)は、請求項13記
載の映像信号処理装置において、上記差分演算装置を、
上記各画面分割器から出力される各画像領域に対応する
分割画像信号に基づいて、各画像領域を構成する画素の
画素値の平均値を算出する平均値演算器と、各画像領域
を構成する画素の画素値の平均値を一定時間保持した
後、各画像領域に対応する遅延平均値として出力する平
均値メモリと、上記平均値演算器から出力される平均値
と平均値メモリから出力される遅延平均値とに基づい
て、各画像領域を構成する画素の画素値の平均値の、近
接する画面間での差分値を、上記各画像領域に対応する
平均的な差分値として計算する差分演算器とから構成し
たものである。
【0025】この発明(請求項16)は、請求項13記
載の映像信号処理装置において、上記映像を構成する画
面の画像をフィールド画像またはフレーム画像とし、上
記信号処理を、フィールド単位またはフレーム単位で行
うものである。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、本発明の基本原理について
説明する。本発明の映像信号処理方法及び映像信号処理
装置は、フラッシング映像,シーンチェンジ,及びフェ
ードを、これらの映像変化が発生したときの輝度レベル
の変化に基づいて検出するものである。
【0027】具体的には、フラッシング映像が発生した
ときの輝度レベルの変化のパターンは、これを構成する
画面の一部または全体の輝度レベルが1フィールドから
数フレーム期間に渡って激しく変化するというもの(第
1の変化パターン)である。また、シーンチェンジが発
生したときの輝度レベルの変化のパターンは、映像を構
成する画面全体の輝度レベルが1フィールド期間の間に
激しく変化するというもの(第2の変化パターン)であ
る。さらに、フェードが発生したときの輝度レベルの変
化のパターンは、映像を構成する画面全体の輝度レベル
が数フレームに渡ってほぼ一定の割合で増加あるいは減
少するというもの(第3の変化パターン)である。
【0028】そこで、本発明は、入力される映像信号に
基づいて画面の一部または全体の輝度レベルの変化を検
出し、該輝度レベルが上記第1〜第3の変化パターンの
いずれかのパターンであるかに応じて、上記フラッシン
グ映像,シーンチェンジ,及びフェードのいずれかの発
生を検出するものとしている。以下本発明の実施の形態
について説明する。
【0029】(実施の形態1)本発明の実施の形態1を
図1〜図4を用いて説明する。図1は、本発明の実施の
形態1による映像信号処理装置を説明するためのブロッ
ク図である。この実施の形態1の映像信号処理装置10
0aは、フィールド単位で入力される映像信号(以下入
力映像データともいう。)Vinに対して画面分割処理を
施して、該入力映像データにより形成される画像空間
(フィールド画面)を4分割して得られる4つの画像領
域(以下分割領域ともいう。)の各々に対応する分割画
像データ(分割画像信号)Vr1〜Vr4を出力する画
面分割器101と、該画面分割器101の4つの出力に
対応して設けられ、該画面分割器101から出力される
分割画像データVr1〜Vr4を1フィールド期間だけ
保持し、その後遅延画像データ(遅延画像信号)Vm1
〜Vm4として出力する画像メモリ102〜105とを
有している。
【0030】また、上記映像信号処理装置100aは、
上記画面分割器101から出力される分割画像データV
r1と、画像メモリ102から出力される遅延画像デー
タVm1との差分値を演算し、該差分値を差分データV
d1として出力する差分演算器106と、上記画面分割
器101から出力される分割画像データVr2と、画像
メモリ103から出力される遅延画像データVm2との
差分値を演算し、該差分値を差分データVd2として出
力する差分演算器107と、上記画面分割器101から
出力される分割画像データVr3と、画像メモリ104
から出力される遅延画像データVm3との差分値を演算
し、該差分値を差分データVd3として出力する差分演
算器108と、上記画面分割器101から出力される分
割画像データVr4と、画像メモリ105から出力され
る遅延画像データVm4との差分値を演算し、該差分値
を差分データVd4として出力する差分演算器109と
を有している。
【0031】さらに、上記映像信号処理装置100a
は、上記各差分演算器106〜109から出力される差
分データVd1〜Vd4に基づいて、フィールド画面に
おける画像変化を判定する画面特徴検出器110aとを
有している。ここで、判定の対象となる画像変化は、画
面に表れる画像シーンが隣接画面間で切り替わるシーン
チェンジ、及び画面の一部または全体に瞬間的に光源の
画像が現れるフラッシングのいずれかである。
【0032】図2は、画面分割手段101aでの入力映
像データVinに対する画面分割処理を説明するための模
式図である。図2(a)は、入力映像データに対応する入
力映像を示している。この入力映像Iは複数のフィール
ドF1a,F1b,F2a,F2b,F3a,F3b,
F4a,F4b,・・・から構成されている。なお、こ
こでフレームF1は第1フィールドF1aと第2フィー
ルドF1bから構成されており、同様にフレームF2,
F3,F4はそれぞれ、第1フィールドF2a,F3
a,F4aと第2フィールドF2b,F3b,F4bと
から構成されている。
【0033】図2(b)は入力映像Iを構成する上記複数
のフィールドのうちの1つのフィールドの画面200を
示しており、図2(c)は、図2(b)に示すフィールド画面
200を4分割して得られた4つの画像領域(分割領
域)201〜204を示している。
【0034】なお、この実施の形態1では、上記画面分
割手段101は入力映像データVinに対して、入力画像
データにより形成されるフィールド画面(画像空間)を
4分割する画面分割処理を施すものとしているが、上記
画面分割手段101における画面分割処理は、フィール
ド画面を4分割するものに限らず、さらに多くの領域,
例えば16個の領域に分割するものであってもよい。
【0035】次に動作について説明する。本実施の形態
1の映像信号処理装置100aには、映像データVinが
フィールド単位で順次に入力される。すると、画面分割
器101では、入力映像データVinに対して画面分割処
理が施され、分割画像データVr1〜Vr4が出力され
る。この分割映像データVr1〜Vr4はそれぞれ、入
力映像データVinにより形成される画像空間(フィール
ド画面)を4分割して得られる画像空間である画像領域
(分割領域)201〜204を形成するものである。画
面分割器101から出力される各分割領域に対応する分
割画像データVr1〜Vr4は、それぞれ対応する画像
メモリ102〜105と、対応する差分演算器106〜
109とに入力される。
【0036】つまり、分割領域201に対応する分割画
像データVr1は、画像メモリ102及び差分演算器1
06に入力される。分割領域202に対応する分割画像
データVr2は画像メモリ103及び差分演算器107
に入力される。分割領域203に対応する分割画像デー
タVr3は画像メモリ104及び差分演算器108に入
力される。分割領域204に対応する分割画像データV
r4は画像メモリ105及び差分演算器109に入力さ
れる。
【0037】画像メモリ102〜105では、上記分割
画像データVr1〜Vr4は1フィールド期間保持さ
れ、その後、該各分割画像データVr1〜Vr4は、対
応する差分演算器106〜109に、遅延画像データV
m1〜Vm4として出力される。この結果、上記各差分
演算器106〜109にはそれぞれ、分割領域201〜
204に対応する、連続する2フィールドの分割画像デ
ータVr1〜Vr4が入力されることになる。
【0038】そして、差分演算器106〜109では、
この連続する2フィールドの分割画像データVr1〜V
r4に対する差分データVd1〜Vd4を求める演算が
行われる。ここで、該差分データは、連続する2フィー
ルドの一方の分割画像データを構成する各画素値と、連
続する2フィールドの他方の分割画像データを構成する
各画素値との差分値の平均値(差分平均値)である。ま
た、上記個々の画素値の差分値(以下、画素差分値とも
いう。)は、前後のフィールドにて分割領域における位
置が同じである画素の画素値の差分である。なお、上記
差分データは、連続する2フィールドの一方の分割画像
データを構成する各画素の画素値と、連続する2フィー
ルドの他方の分割画像データを構成する各画素の画素値
との差分値の平均値に限らず、例えば、該差分値の累積
値としてもよい。
【0039】上記差分演算器106〜109での演算に
より得られた各分割領域に対応する差分データVd1〜
Vd4は、画面特徴検出器110aに入力される。画面
特徴検出器110aでは、各分割領域に対応する差分デ
ータに基づいて、フィールド画面の特徴(画像変化)を
検出する特徴検出処理が行われ、判定出力Dc1とし
て、フラッシングの発生あるいはシーンチェンジの発生
を示す信号が出力される。
【0040】図3は、画面特徴検出器110aの処理内
容をフローチャートにより示す図である。まず、画面特
徴検出器110aでは、上記各差分データVd1〜Vd
4に基づいて、該各差分データVd1〜Vd4が示す画
素差分値の平均値の絶対値Ad1〜Ad4が第1のしき
い値Ath以上である分割領域が判定候補領域として計
数される(ステップS301)。
【0041】次に、上記計数結果,つまり差分平均値の
絶対値(以下、差分絶対値ともいう。)が第1のしきい
値Ath以上である判定候補領域が全分割領域の何割を
占めるかが計算され、その割合が第2のしきい値より大
きいか否かの判定が行われる(ステップS302)。こ
こで、判定候補領域の全分割領域に対する割合(R)
は、判定候補領域の数(n)と全分割領域の数(N)と
により、下記の式(1)により表される。 R=n/N ・・・(1)
【0042】この判定の結果、その割合(R)が第2の
しきい値より大きい場合には、上記連続する2フィール
ド間でシーンチェンジが発生したものと判定される(ス
テップS304)。一方、上記割合(R)が第2のしき
い値以下である場合には、上記差分絶対値が第1のしき
い値以上であった分割領域,つまり判定候補領域にてフ
ラッシングが発生したものと判定される(ステップS3
03)。
【0043】図4(a)〜図4(d)はそれぞれ、上記各分割
領域201〜204に対応する差分絶対値Ad1〜Ad
4の時間的変化の一例を示している。図中、Athは第1
のしきい値である。また、ここで上記第2のしきい値は
75%とする。
【0044】この例では、時刻t1では、すべての分割
領域201〜204に対応する差分絶対値Ad1〜Ad
4が第1のしきい値Ath以上となっている。また、時刻
t2では、50%の領域(つまり分割領域201及び2
02)に対応する差分絶対値Ad1及びAd2が第1の
しきい値Ath以上となっている。ここでは、フラッシン
グの発生時には、画面の一部または全体の輝度レベルが
1フィールドから数フレーム期間に渡って激しく変化
し、シーンチェンジの発生時には画面全体の輝度レベル
が1フィールド期間で激しく変化するという特徴を利用
して、時刻t1での画像変化はシーンチェンジであると
判定され、時刻t2では、分割領域201及び202に
てフラッシングが発生していると判定される。
【0045】このように本実施の形態1の映像信号処理
装置100aでは、入力映像データVinに対して、該入
力映像データにより形成されるフィールド画面を4つの
領域に分割する画面分割処理を施して、各分割領域に対
応する分割画像データVr1〜Vr4を生成する画面分
割器101と、各分割領域に対応する、隣接フィールド
間での分割画像データの差分データVd1〜Vd4に基
づいて、第1のしきい値Athにより定められる程度以上
の大きな画像変化が生じた分割領域の数が第2のしきい
値以上であるとき、該隣接フィールド画面間でシーンチ
ェンジが生じたと判定し、上記大きな画像変化が生じた
分割領域の数が第2のしきい値より少ないとき、大きな
画像変化が生じた分割領域にてフラッシングが生じてい
ると判定する画面特徴検出器110とを備えたので、フ
レーム間での画素値相関を用いないで、少ないデータ処
理量でもってフラッシングの発生とシーンチェンジの発
生とを区別して検出することができ、しかもフィールド
画面におけるフラッシングが発生した領域を特定するこ
ともできる。
【0046】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2を図2,図5,図6及び図7を用いて説明する。図5
は本実施の形態2の映像信号処理装置を説明するための
ブロック図である。この実施の形態2の映像信号処理装
置100bは、実施の形態1の映像信号処理装置100
aにおける画面特徴検出器110aに代えて、各分割領
域に対応する差分平均値が極大から極小まで変化する時
間(変化時間)と、判定候補領域の数,つまり差分絶対
値が第1のしきい値を以上である分割領域の数とに基づ
いて、フラッシングの発生とシーンチェンジの発生とを
区別して検出する画面特徴検出器110bを備えたもの
である。従って、この実施の形態2のその他の構成は実
施の形態1の映像信号処理装置100aと同一である。
【0047】次に動作について説明する。この実施の形
態2の映像信号処理装置100bでは、画面分割器10
1,画像メモリ102〜105,及び差分演算器106
〜109では、実施の形態1の映像信号処理装置100
aと同一の処理が行われる。つまり、上記映像信号処理
装置100bに入力映像データVinが入力されると、画
面分割器101では入力映像データVinに対する画面分
割処理が行われる。該画面分割処理により得られた分割
画像データVr1〜Vr4は、それぞれ対応する画像メ
モリ102〜105に入力され、その入力時点から1フ
ィールド期間が経過した時点で差分演算器106〜10
9に出力される。各差分演算器106〜109では、上
記分割画像データVr1〜Vr4と画像メモリ102〜
105からの遅延画像データVm1〜Vm4に基づい
て、各分割領域201〜204(図2参照)に対応する
差分データVd1〜Vd4が求められる。この差分デー
タは、隣接する2つのフィールド間での、各分割領域の
同じ位置の画素に対応する画素値の差分値の平均値であ
る。
【0048】そして、この実施の形態2の画面特徴検出
器110bでは、各分割領域に対応する差分平均値が極
大から極小まで変化する時間(変化時間)と、上記差分
絶対値が第1のしきい値以上である分割領域の数とに基
づいて、フラッシングの発生とシーンチェンジの発生と
を区別して判定する処理が行われる。
【0049】図6は、画面特徴検出器110bの判定処
理をフローチャートにより示す図である。まず、画面特
徴検出器110bでは、上記各差分データVd1〜Vd
4に基づいて、該各差分データVd1〜Vd4が示す差
分平均値の絶対値(差分絶対値)が第1のしきい値以上
である分割領域を計数する計数処理が行われる。またこ
の際、各分割領域毎に、差分平均値がその極大値からそ
の極小値まで、あるいはその極小値から極大値まで変化
するのに要する時間(変化時間)を求める時間算出処理
が行われる(ステップS401)。
【0050】次に、画面特徴検出器110bでは、上記
計数処理の結果に基づいて、差分絶対値が第1のしきい
値以上である分割領域が、フィールド画面における全領
分割域のうちで占める割合(R)を算出する割合算出処
理が行われる。また、差分絶対値が第1のしきい値以上
である各分割領域に対応する変化時間の平均値Taを算
出する平均時間算出処理が行われる(ステップS40
2)。
【0051】さらに、画面特徴検出器110bでは、そ
の割合(R)が第2のしきい値より大きく、かつ変化時
間の平均値Taが第3のしきい値より小さいというシー
ンチェンジ検出条件が満たされるか否かの判定が行われ
る(ステップS403)。この判定の結果、シーンチェ
ンジ判定条件が満たされる場合には、判定出力Dc2と
して、上記隣接する2つのフィールド間でシーンチェン
ジが発生したことを示すシーンチェンジ判定信号が出力
される(ステップS405)。一方、ステップS403
での判定の結果、上記シーンチェンジ判定条件が満たさ
れない場合には、判定出力Dc2として、上記差分絶対
値が第1のしきい値以上であった分割領域(判定候補領
域)にてフラッシングが発生したことを示すフラッシン
グ判定信号が出力される(ステップS404)。
【0052】図7(a)〜図7(d)はそれぞれ、上記各分割
領域201〜204に対応する差分平均値Dd1〜Dd
4の時間的変化の一例を示している。図中、Dthは第1
のしきい値である。また、ここで上記第2のしきい値は
75%とする。この例では、時刻t1では、分割領域2
01〜203、つまりフィールド画面内における75%
の分割領域に対応する差分平均値D1,D2,D3が第
1のしきい値Dth以上となっている。そして、上記時刻
t1以降に、上記分割領域201,203に対応する差
分平均値D1,D3が極大値から極小値まで変化するの
に、それぞれ時間ΔTaを要しており、上記時刻t1以
降に、上記分割領域202に対応する差分平均値D2が
極大値から極小値まで変化するのに時間ΔTbを要して
いる。従って、この場合、差分平均値D1,D2,D3
が第1のしきい値Dth以上である分割領域201〜20
3に対する変化時間の平均値Taveは、(ΔTa+ΔT
b×2)/3となる。
【0053】そして、ここでは、フラッシングの発生時
には、画面の一部または全体の輝度レベルが1フィール
ドから数フレーム期間に渡って激しく変化し、シーンチ
ェンジの発生時には画面全体の輝度レベルが1フィール
ド期間で激しく変化するという特徴を利用して以下の判
定が下される。つまり、この平均値Tave(=(ΔTa
+ΔTb×2)/3)が第3のしきい値未満であれば、
時刻t1ではシーンチェンジが発生しているという判定
が行われる。また、上記平均値Taveが第3のしきい値
以上であれば、上記分割領域201〜203ではフラッ
シングが発生しているという判定が行われる。
【0054】このように本実施の形態2の映像信号処理
装置100bでは、入力映像データVinに対して、該入
力映像データにより形成されるフィールド画面を4つの
領域に分割する画面分割処理を施して、各分割領域に対
応する分割画像データVr1〜Vd4を生成する画面分
割器101と、各分割領域に対応する、隣接フィールド
間での画像データの差分データに基づいて、第1のしき
い値Athで定める程度以上の大きな輝度変化が生じた分
割領域(判定候補領域)の数が一定数より多く、かつ、
各判定候補領域の差分平均値の極大から極小までの変化
時間の平均値Taが一定時間より短いというシーンチェ
ンジ判定条件が満たされたとき、該隣接フィールド画面
間でシーンチェンジが生じたと判定し、上記シーンチェ
ンジ判定条件が満たされないとき、大きな画像変化が生
じた分割領域(判定候補領域)にてフラッシングが生じ
ていると判定する画面特徴検出器110bとを備えたの
で、上記実施の形態1と同様、フィールド間での画素値
相関を用いないで、少ないデータ処理量でもって、フラ
ッシングの発生とシーンチェンジの発生を区別して検出
することができ、しかもフラッシングが発生している分
割領域を特定することができる。
【0055】また、この実施の形態2では、各分割領域
の差分絶対値に対応する第1のしきい値,全分割領域に
対する判定候補領域の割合に対応する第2のしきい値,
各分割領域の差分平均値の変化時間に対応する第3のし
きい値を用いて、フラッシングの発生とシーンチェンジ
の発生を判定するので、実施の形態1のように2つのし
きい値を用いるものに比べて、判定処理を精度よく行う
ことができる。
【0056】具体的には、実施の形態1では、フラッシ
ングやシーンチェンジの検出精度を高めるため、差分平
均値(輝度レベル)に対する第1のしきい値を小さい値
とした場合には、フラッシングをシーンチェンジと誤判
定するおそれが増大するが、この実施の形態2では、差
分平均値(輝度レベル)及び判定候補領域の数だけでな
く、シーンチェンジの特徴である画像変化の急峻さに基
づいてフラッシングの発生とシーンチェンジの発生を判
別するので、第1のしきい値を小さい値とした場合に、
フラッシングとシーンチェンジとの誤判定が増大するの
を回避できる。
【0057】(実施の形態3)次に本発明の実施の形態
3を図2,図8,図9及び図10を用いて説明する。図
8は本実施の形態3の映像信号処理装置を説明するため
のブロック図である。
【0058】この実施の形態3の映像信号処理装置10
0cは、実施の形態1の映像信号処理装置100aにお
ける画面特徴検出器110aに代えて、上記各分割領域
に対応する差分絶対値が第1のしきい値以上である分割
領域の数と、差分絶対値が第1のしきい値以上である分
割領域に対応する差分平均値の符号とに基づいて、フラ
ッシングの発生とシーンチェンジの発生とを区別して検
出する画面特徴検出器110cを備えたものである。従
って、この実施の形態3のその他の構成は実施の形態1
の映像信号処理装置100aと同一である。
【0059】次に動作について説明する。この実施の形
態3の映像信号処理装置100cでは、画面分割器10
1,画像メモリ102〜105,及び差分演算器106
〜109では、実施の形態1の映像信号処理装置100
aと同一の処理が行われる。
【0060】つまり、上記映像信号処理装置100cに
入力映像データVinが入力されると、画面分割器101
では入力映像データVinに対する画面分割処理が行わ
れ、画像メモリ102〜105では、画面分割処理によ
り得られた分割画像データVr1〜Vr4が1フィール
ド期間遅延される。また、各差分演算器106〜109
では、上記分割画像データVr1〜Vr4と画像メモリ
102〜105からの遅延画像データVm1〜Vm4に
基づいて、各分割領域201〜204(図2参照)に対
応する差分データVd1〜Vd4が求められる。
【0061】そして、この実施の形態3の画面特徴検出
器110cでは、上記各分割領域に対応する差分絶対値
が第1のしきい値以上である分割領域の数と、差分絶対
値が第1のしきい値以上である分割領域に対応する差分
平均値の符号とに基づいて、フラッシングの発生とシー
ンチェンジの発生とを区別して検出する判定処理が行わ
れる。
【0062】図9は、画面特徴検出器110cの判定処
理をフローチャートにより示す図である。まず、画面特
徴検出器110cでは、上記各差分データVd1〜Vd
4に基づいて、該各差分データVd1〜Vd4が示す差
分値の平均値の絶対値(差分絶対値)が第1のしきい値
以上である領域(判定候補領域)を計数する計数処理が
行われる(ステップS501)。
【0063】次に、上記すべての判定候補領域,つまり
差分絶対値が第1のしきい値以上であったすべての分割
領域に対応する差分平均値が正(または負)であるとい
うフラッシング判定条件が満たされるか否かが判定され
る(ステップS502)。上記判定の結果、上記フラッ
シング検出条件が満たされた場合には、差分絶対値が第
1のしきい値以上であった分割領域(判定候補領域)に
て、フラッシングが発生したことを示す信号が判定出力
Dc3として出力される(ステップS503)。
【0064】また上記ステップS502での判定の結
果、上記フラッシング判定条件が満たされないた場合に
は、差分絶対値が第1のしきい値以上である分割領域
が、フィールド画面における全分割領域のうちで占める
割合(R)を算出する割合算出処理が行われ、その割合
(R)が第2のしきい値より大きいか否かの判定が行わ
れる(ステップS504)。
【0065】上記ステップS504での判定の結果、上
記割合(R)が第2のしきい値より大きい場合には、そ
のフィールド間でシーンチェンジが発生したことを示す
信号が判定出力Dc3として出力される(ステップS5
05)。一方、上記ステップS504での判定の結果、
上記割合(R)が第2のしきい値以下である場合には、
上記シーンチェンジあるいはフラッシングの発生を示す
信号は出力されない(ステップS506)。
【0066】図10(a)〜図10(d)はそれぞれ、上記各
分割領域201〜204に対応する差分平均値(輝度レ
ベル)Dd1〜Dd4の変化の一例を示している。図
中、Dthは第1のしきい値である。また、ここで上記第
2のしきい値は75%とする。
【0067】そして、ここでは、フラッシングの発生時
には、画面の一部または全体の輝度レベルが1フィール
ドから数フレーム期間に渡って激しく変化し、またその
際には、輝度レベルの変化方向(増加または減少)は画
面内で同じであり、シーンチェンジの発生時には画面全
体の輝度レベルが1フィールド期間で激しく変化し、ま
たその際には、輝度レベルの変化方向は画面内でランダ
ムであるという特徴を利用して、フラッシングの発生及
びシーンチェンジの発生が判定される。
【0068】この例では、時刻t1では、分割領域20
1〜203の差分平均値D1〜D3が第一のしきい値以
上となっており、これらの差分平均値の符号は正であ
る。従って、時刻t1では、フラッシングが発生してい
るという判定が下される。
【0069】また、時刻t2では、分割領域201〜2
03、つまりフィールド画面内における75%の分割領
域に対応する差分平均値D1,D2,D3の絶対値が第
1のしきい値Dth以上となっているが、分割領域201
及び203に対応する差分平均値D1及びD3の符号は
負であり、分割領域202に対応する差分平均値D2の
符号は正である。従って、時刻t2ではフラッシングで
はなく、シーンチェンジが発生したという判定が行われ
る。
【0070】このように本実施の形態3の映像信号処理
装置100cでは、入力映像データVinに対して、該入
力映像データにより形成されるフィールド画面を4つの
領域に分割する画面分割処理を施して、各分割領域に対
応する画像データVr1〜Vr4を生成する画面分割器
101と、差分絶対値が第1のしきい値以上であったす
べての分割領域(判定候補領域)の差分平均値が正(ま
たは負)である場合には、上記判定候補領域にてフラッ
シングが発生したという判定を行い、すべての判定候補
領域の差分平均値が正(または負)でない場合には、判
定候補領域がフィールド画面における全領分割域のうち
で占める割合(R)が第2のしきい値以上であるとき、
隣接フィールド間でシーンチェンジが発生したと判定す
る画面特徴検出器110cとを備えたので、上記実施の
形態1と同様、フィールド間での画素値相関を用いない
で、少ないデータ処理量でもって、フラッシングの発生
とシーンチェンジの発生を区別して検出することがで
き、しかもフラッシングが発生している分割領域を特定
することができる。
【0071】また、この実施の形態3では、各分割領域
の差分絶対値に対応する第1のしきい値,及び全分割領
域に対する判定候補領域の割合に対応する第2のしきい
値に加えて、各分割領域の差分平均値の符号を用いて、
フラッシングの発生とシーンチェンジの発生を判定する
ので、実施の形態1のように2つのしきい値(第1及び
第2のしきい値)を用いるものに比べて、判定処理を精
度よく行うことができる。
【0072】具体的には、実施の形態1では、フラッシ
ングやシーンチェンジの検出精度を高めるため、差分平
均値(輝度レベル)に対する第1のしきい値を小さい値
とした場合には、フラッシングをシーンチェンジと誤判
定するおそれが増大するが、この実施の形態3では、差
分平均値(輝度レベル)及び判定候補領域の数だけでな
く、各分割領域の差分平均値の符号、つまりシーンチェ
ンジの特徴である、各分割領域における輝度レベルの増
減がランダムに生ずる点に基づいて、フラッシングの発
生とシーンチェンジの発生を判別するので、第1のしき
い値を小さい値とした場合に、フラッシングとシーンチ
ェンジとの誤判定が増大するのを回避できる。
【0073】(実施の形態4)次に本発明の実施の形態
4を図2,図11,図12及び図13を用いて説明す
る。図11は本実施の形態4の映像信号処理装置を説明
するためのブロック図である。
【0074】この実施の形態4の映像信号処理装置10
0dは、実施の形態1の映像信号処理装置100aにお
ける画面特徴検出器110aに代えて、上記各分割領域
に対応する差分平均値の絶対値(差分絶対値)が第1の
しきい値以上である分割領域の数と、差分絶対値が第1
のしきい値以上であるすべての分割領域の差分平均値の
符号が反転するのに要する時間とに基づいて、フラッシ
ングの発生とシーンチェンジの発生とを区別して検出す
る画面特徴検出器110dを備えたものである。従っ
て、この実施の形態4のその他の構成は実施の形態1の
映像信号処理装置100aと同一である。
【0075】次に動作について説明する。この実施の形
態4の映像信号処理装置100dでは、画面分割器10
1,画像メモリ102〜105,及び差分演算器106
〜109では、実施の形態1の映像信号処理装置100
aと同一の処理が行われる。つまり、上記映像信号処理
装置100dに入力映像データVinが入力されると、画
面分割器101では入力映像データVinに対する画面分
割処理が行われ、画像メモリ102〜105では、画面
分割処理により得られた分割画像データVr1〜Vr4
が1フィールド期間遅延される。また、各差分演算器1
06〜109では、上記分割画像データVr1〜Vr4
と画像メモリ102〜105からの遅延画像データVm
1〜Vm4に基づいて、各分割領域201〜204(図
2参照)に対応する差分データVd1〜Vd4が求めら
れる。
【0076】そして、この実施の形態4の画面特徴検出
器110dでは、上記各分割領域に対応する差分平均値
の絶対値(差分絶対値)が第1のしきい値以上である分
割領域の数と、差分絶対値が第1のしきい値以上である
すべての分割領域の差分平均値の符号が反転するのに要
する時間とに基づいて、フラッシングの発生とシーンチ
ェンジの発生とを区別して検出する判定処理が行われ
る。
【0077】図12は、画面特徴検出器110dの判定
処理をフローチャートにより示す図である。まず、画面
特徴検出器110dでは、上記各差分データVd1〜V
d4に基づいて、該各差分データVd1〜Vd4が示す
差分平均値の絶対値(差分絶対値)が第1のしきい値以
上である領域を計数する計数処理が行われる(ステップ
S601)。
【0078】次に、差分絶対値が第1のしきい値以上で
あったすべての分割領域の差分平均値の符号が第3のし
きい値で示される所定時間内に正から負(またはその
逆)に変化しているというフラッシング判定条件が満た
されるか否かが判定される(ステップS602)。該ス
テップS602での判定の結果、上記フラッシング判定
条件が満たされた場合には、差分絶対値が第1のしきい
値以上であった分割領域(判定候補領域)にて、フラッ
シングが発生したことを示す信号が判定出力Dc4とし
て出力される(ステップS605)。
【0079】また上記ステップS602での判定の結
果、上記フラッシング判定条件が満たされないた場合に
は、判定候補領域がフィールド画面における全領分割域
のうちで占める割合(R)を算出する割合算出処理が行
われ、その割合が第2のしきい値より大きいか否かの判
定が行われる(ステップS603)。
【0080】上記ステップS603での判定の結果、上
記割合(R)が第2のしきい値より大きい場合には、フ
ィールド間でシーンチェンジが発生したことを示す信号
が判定出力Dc4として出力される(ステップS60
4)。一方、上記ステップS603での判定の結果、上
記割合(R)が第2のしきい値以下である場合には、上
記シーンチェンジあるいはフラッシングの発生を示す信
号(判定出力)Dc4は出力されない(ステップS60
6)。
【0081】図13(a)〜図13(d)はそれぞれ、上記各
分割領域201〜204に対応する差分平均値Dd1〜
Dd4の変化の一例を示している。図中、Dthは第1の
しきい値である。また、ここで上記第2のしきい値は7
5%とする。そして、ここでは、フラッシングの発生時
には、画面の一部または全体の輝度レベルが1フィール
ドから数フレーム期間に渡って激しく変化し、またその
際には、輝度レベルの変化方向(増加または減少)は画
面内で同じであり、シーンチェンジの発生時には、画面
全体の輝度レベルが1フィールド期間で激しく変化し、
またその際には、輝度レベルの変化方向は画面内でラン
ダムであるという特徴を利用して、フラッシングの発生
及びシーンチェンジの発生が判定される。
【0082】この例では、時刻t1では、フィールド画
面における75%の分割領域,つまり分割領域201〜
203の差分平均値D1〜D3が第1のしきい値Dth以
上となっている。そして、分割領域201,202,2
03の差分平均値D1,D2,D3の符号が正から負に
反転するのに、それぞれ時間ΔTr1、ΔTr2,ΔT
r3を要している。ここで時間ΔTr1、ΔTr2,Δ
Tr3は、次式(2)で表される大小関係を満たしてい
る。 ΔTr2<ΔTr1<ΔTr3・・・式(2)
【0083】従って、上記第3のしきい値が示す所定時
間が、上記反転時間ΔTr3以上の時間であれば、時刻
t1では分割領域201、202、203ではフラッシ
ングが発生していると判断される。また、第3のしきい
値が時間ΔTr3より短い値であれば、時刻t1ではシ
ーンチェンジが発生していると判定される。
【0084】このように本実施の形態4の映像信号処理
装置100dでは、入力映像データVinに対して、該入
力映像データにより形成されるフィールド画面を4つの
領域に分割する画面分割処理を施して、各分割領域に対
応する画像データを生成する画面分割器101と、差分
絶対値が第1のしきい値以上であったすべての分割領域
(判定候補領域)の差分平均値の符号が反転するのに要
する時間が第3のしきい値で示される時間以内あれば、
判定候補領域にてフラッシングが発生したという判定が
行われ、いずれかの判定候補領域の差分平均値の符号が
反転するのに要する時間が第3のしきい値で示される時
間より長い場合には、判定候補領域がフィールド画面に
おける全領分割域のうちで占める割合(R)が第2のし
きい値以上であるとき、フィールド間でシーンチェンジ
が発生したと判定する画面特徴検出器110dとを備え
たので、上記実施の形態1と同様、フィールド間での画
素値相関を用いないで、少ないデータ処理量でもって、
フラッシングの発生とシーンチェンジの発生を区別して
検出することができ、しかもフラッシングが発生してい
る分割領域を特定することができる。
【0085】また、この実施の形態4では、各分割領域
の差分絶対値に対応する第1のしきい値,全分割領域に
対する判定候補領域の割合に対応する第2のしきい値,
及び各判定候補領域の差分平均値の符号が反転するのに
要する時間に対する第3のしきい値を用いて、フラッシ
ングの発生とシーンチェンジの発生を判定するので、実
施の形態1のように2つのしきい値を用いるものに比べ
て、判定処理を精度よく行うことができる。
【0086】具体的には、実施の形態1では、フラッシ
ングやシーンチェンジの検出精度を高めるため、差分平
均値(輝度レベル)に対する第1のしきい値を小さい値
とした場合には、フラッシングをシーンチェンジと誤判
定するおそれが増大するが、この実施の形態4では、差
分平均値(輝度レベル)及び判定候補領域の数だけでな
く、各判定候補領域の差分平均値の符号が反転するのに
要する時間、つまりシーンチェンジの特徴である、各分
割領域における輝度レベルの増減がランダムに生ずる点
に基づいて、フラッシングの発生とシーンチェンジの発
生を判別するので、第1のしきい値を小さい値とした場
合に、フラッシングとシーンチェンジとの誤判定が増大
するのを回避できる。
【0087】(実施の形態5)次に本発明の実施の形態
5を図2,図14,図15及び図16を用いて説明す
る。図14は本実施の形態5の映像信号処理装置を説明
するためのブロック図である。
【0088】この実施の形態5の映像信号処理装置10
0eは、実施の形態1の映像信号処理装置100aにお
ける画面特徴検出器110aに代えて、上記各分割領域
に対応する差分平均値の絶対値(差分絶対値)が第1の
しきい値以上であり、かつ第1のしきい値より大きい第
2のしきい値未満である分割領域(判定候補領域)の数
に基づいて、フェードの発生を検出する画面特徴検出器
110eを備えたものである。従って、この実施の形態
5のその他の構成は実施の形態1の映像信号処理装置1
00aと同一である。
【0089】次に動作について説明する。この実施の形
態5の映像信号処理装置100eでは、画面分割器10
1,画像メモリ102〜105,及び差分演算器106
〜109では、実施の形態1の映像信号処理装置100
aと同一の処理が行われる。
【0090】つまり、上記映像信号処理装置100dに
入力映像データVinが入力されると、画面分割器101
では入力映像データVinに対する画面分割処理が行わ
れ、画像メモリ102〜105では、画面分割処理によ
り得られた分割画像データVr1〜Vr4が1フィール
ド期間遅延される。また、各差分演算器106〜109
では、上記分割画像データVr1〜Vr4と画像メモリ
102〜105からの遅延画像データVm1〜Vm4に
基づいて、各分割領域に対応する差分データVd1〜V
d4が求められる。
【0091】そして、この実施の形態5の画面特徴検出
器110eでは、上記各分割領域に対応する差分平均値
の絶対値(差分絶対値)が第1のしきい値以上であり、
かつ第2のしきい値未満である分割領域(判定候補領
域)の数に基づいて、フェードの発生を判定する処理が
行われる。
【0092】図15は、画面特徴検出器110eの判別
処理をフローチャートにより示す図である。まず、画面
特徴検出器110eでは、上記各差分データVd1〜V
d4に基づいて、該各差分データVd1〜Vd4が示す
差分平均値の絶対値(差分絶対値)が第1のしきい値A
th1以上であり、かつ第2のしきい値Ath2(Ath1<
Ath2)未満である領域(判定候補領域)の数を計数す
る計数処理が行われる(ステップS701)。
【0093】次に、画面特徴検出器110eでは、その
計数結果が示す判定候補領域の数が全分割領域の数の何
割であるかが計算され、その割合が第3のしきい値以上
であるか否かが判定される(ステップS702)。さら
に、上記判定の結果、その割合が第3のしきい値以上で
ある場合には、そのフィールドではフェードが発生して
いるものと判定され(ステップS703)、その割合が
第3のしきい値以下である場合には、そのフィールドで
はフェードは発生していないものと判定される(ステッ
プS704)。
【0094】図16(a)〜図16(d)はそれぞれ、上記各
分割領域201〜204に対応する差分絶対値Ad1〜
Ad4の時間的変化の一例を示している。図中、Ath1
は第1のしきい値、Ath2は第1のしきい値Ath1より
大きい第2のしきい値である。また、ここで上記第3の
しきい値は75%とする。また、ここではフェード画像
では画面全体の輝度レベルが数フレームに渡ってほぼ一
定の割合で増減するという特徴を利用してフェード発生
の判定が行われる。
【0095】この例では、時刻t1〜t2の期間では、
分割領域201〜204、つまりフィールド画面内にお
ける75%以上の分割領域に対応する差分絶対値Ad
1,Ad2,Ad3,Ad4が第1のしきい値Ath1以
上かつ第2のしきい値Ath2未満となっているので、こ
の区間はフェードの発生期間であると判定される。
【0096】このように本実施の形態5の映像信号処理
装置100eでは、入力映像データVinに対して、該入
力映像データにより形成されるフィールド画面を4つの
領域に分割する画面分割処理を施して、各分割領域に対
応する画像データを生成する画面分割器101と、各分
割画面に対応する、隣接フィールド間での画像データの
差分データに基づいて、差分絶対値が第1のしきい値A
th1以上であり、かつ第2のしきい値Ath2未満である
領域(判定候補領域)の数が第3のしきい値以上である
とき、フィールド画面間でフェードが生じたと判定する
画面特徴検出器110eとを備えたので、上記実施の形
態1と同様、フィールド間での画素値相関を用いない
で、少ないデータ処理量でもってフェードの発生区間を
検出することができる。
【0097】なお、上記各実施の形態では、フィールド
画面を4つの領域に分割する場合について説明したが、
フィールド画面を分割する分割数は4でなくてもよい。
例えば、フィールド画面を16分割してもよい。
【0098】また、上記各実施の形態では、映像信号の
処理はフィールド単位で行う場合について説明したが、
映像信号の処理はフレーム単位で行うようにしてもよ
い。また、上記各実施の形態では、画面特徴検出器に
は、各分割領域に対応する差分データとして、各分割領
域のフィールド間での差分画素値の平均値を供給するよ
うにしているが、差分データは、分割領域のフィールド
間での、画素値の平均値の差分値であってもよい。
【0099】(実施の形態6)図17は、本発明の実施
の形態6による映像信号処理装置を説明するためのブロ
ック図である。この実施の形態6の映像信号処理装置1
00fは、実施の形態1の映像信号処理装置100aに
おける各分割領域に対応する差分データである、各分割
領域のフィールド間での差分画素値の平均値に代えて、
分割領域のフィールド間での、画素値の平均値(画素平
均値)の差分値を用いるものである。
【0100】すなわち、映像信号処理装置100fは、
実施の形態1の映像信号処理装置100aと同様、フィ
ールド単位で入力される映像データ(以下入力映像デー
タともいう。)Vinに対して画面分割処理を施して、該
入力映像データにより形成される画像空間(フィール
ド)を4分割して得られる4つの領域の各々に対応する
分割画像データVr1〜Vr4を出力する画面分割器1
01を有している。
【0101】そして、この映像信号処理装置100f
は、実施の形態1における画像メモリ102〜105に
代えて、画面分割器からの各分割領域に対応する画像デ
ータに基づいて、各分割領域の画像データの平均値を演
算する平均値演算器1302〜1305と、各分割領域
の画像データの平均値を記憶する平均値メモリ1306
〜1309とを備えている。ここで、上記平均値演算器
1302〜1305は、各分割領域の画像データを受
け、各分割領域の1フィールド分の画素値の平均値を演
算し、画素平均値Var1〜Var4を出力するものであ
る。また、平均値メモリ1306〜1309は、画素平
均値Var1〜Var4を1フィールド期間遅延するもので
あり、入力された画素平均値Var1〜Var4を記憶し、
その入力時点から1フィールド期間が経過した後、該画
素平均値Var1〜Var4を遅延平均値Vam1〜Vam4と
して出力するものである。
【0102】さらに上記映像信号処理装置100fは、
画素平均値Var1〜Var4と、対応する遅延平均値Vam
1〜Vam4との差分値を差分データVad1〜Vad4とし
て出力する差分演算器1310〜1313と、上記各差
分演算器1310〜1313から出力される差分データ
Vad1〜Vad4に基づいて、画像変化の特徴を検出する
画面特徴検出器110fとを有している。この画面特徴
検出器110fは、実施の形態1の画面特徴検出器11
0aと同一構成となっている。
【0103】次に動作について説明する。上記映像信号
処理装置100fに入力映像データVinが入力される
と、画面分割器101では入力映像データVinに対する
画面分割処理が行われ、該画面分割処理により得られた
分割画像データVr1〜Vr4が平均値演算器1302
〜1305に出力される。
【0104】すると、平均値演算器1302〜1305
では、分割画像データVr1〜Vr4の平均値、つまり
各分割領域の1フィールド分の画素値の平均値が演算さ
れ、画素平均値Var1〜Var4が平均値メモリ1306
〜1309及び差分演算器1310〜1313に出力さ
れる。このとき、平均値メモリ1306〜1309で
は、1フィールド期間の間、入力された画素平均値が保
持され、その後、遅延平均値Vam1〜Vam4として出力
される。したがって、各差分演算器1310〜1313
には、隣接するフィールドの同じ領域の画素平均値が入
力される。
【0105】そして、差分演算器1310〜1313で
は、画素平均値Var1〜Var4と、対応する遅延平均値
Vam1〜Vam4との差分値が演算され、平均差分データ
Vad1〜Vad4が画面特徴検出器110fに出力され
る。該画面特徴検出器110fでは、平均差分データV
ad1〜Vad4に基づいて、上記実施の形態1の画面特徴
検出器110aでの特徴検出処理と同様の処理が行わ
れ、シーンチェンジの発生あるいはフラッシングの発生
が検出される。
【0106】このように実施の形態6では、実施の形態
1における各分割領域に対応する差分データである、各
分割領域のフィールド間での差分画素値の平均値に代え
て、分割領域のフィールド間での画素平均値の差分値を
用いて、画面の特徴検出を行うので、実施の形態1の効
果に加えて以下の効果が得られる。
【0107】つまり、平均値メモリに格納するデータ
は、各分割領域に対応する1フィールドの画素値の平均
値となり、実施の形態1で分割領域に対応する1フィー
ルドの画素値を格納する画像メモリに比べて非常にデー
タ量の少ないものとなる。また、差分演算器では、隣接
するフィールドに対応する画素差分値の平均ではなく、
隣接するフィールドに対応する画素平均値の差分値を算
出するので、差分演算器での演算量は実施の形態1にお
けるものと比べて大きく削減することができる。
【0108】
【発明の効果】以上のようにこの発明(請求項1)に係
る映像信号処理方法によれば、入力される映像信号を、
該映像信号が形成する画面の画像を区分する所定数の画
像領域の各々に対応するよう分割する分割ステップを含
み、各画像領域を構成する画素の画素値の、近接する画
面間での平均的な差分値に基づいて、信号処理の対象と
なる対象画面の画像にて、複数種類の画像変化のうちの
いずれが発生しているかを検出するので、画面間での画
素値相関を用いることなく、少ないデータ処理量でもっ
て、上記複数種類の画像変化であるフラッシング,シー
ンチェンジ及びフェードを検出することが可能となる。
また、フラッシングが発生しているという判定を行う際
には、上記画面の画像を区分する複数の画像領域のいず
れの領域でフラッシングが発生しているかを特定するこ
とができる。
【0109】この発明(請求項2)によれば、請求項1
記載の映像信号処理方法において、上記複数種類の画像
変化を、画面に表れる画像シーンが隣接画面間で切り替
わるシーンチェンジ、画面の一部または全体に瞬間的に
光源の画像が現れるフラッシング、及び、画面全体の輝
度レベルが一定期間にわたって一定レベルで変化するフ
ェードとしたので、入力される映像信号に基づいて画面
の一部または全体の輝度レベルの変化に応じて、上記フ
ラッシング映像,シーンチェンジ,及びフェードのいず
れかの発生を検出することができる。
【0110】この発明(請求項3)によれば、請求項2
記載の映像信号処理方法において、画素値の平均的な差
分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域(判
定候補領域)の数が第2のしきい値より大きいとき、上
記対象画面の画像にてシーンチェンジが発生していると
いう判定を行うので、シーンチェンジの発生を、隣接画
面間での画素値変化の大きい画像領域の数に基づいて簡
単に判定することができる。
【0111】この発明(請求項4)によれば、請求項2
記載の映像信号処理方法において、画素値の平均的な差
分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域(判
定候補領域)の数が第2のしきい値以下であるとき、上
記対象画面の画像における上記判定候補領域にてフラッ
シングが生じているという判定を行うので、フラッシン
グの発生を、隣接画面間での画素値変化の大きい画像領
域の数に基づいて簡単に判定することができる。
【0112】この発明(請求項5)によれば、請求項2
記載の映像信号処理方法において、その差分値の絶対値
が第1のしきい値以上である画像領域(判定候補領域)
の数が第2のしきい値よりも大きいとき、上記対象画面
の画像にてシーンチェンジが発生しているという判定を
行い、一方上記判定候補領域の数が第2のしきい値以下
であるとき、上記対象画面の画像における上記判定候補
領域にてフラッシングが生じているという判定を行うの
で、フラッシングの発生及びシーンチェンジの発生を、
隣接画面間での画素値変化の大きい画像領域の数が一定
数より大きい否かによって簡単に判定することができ
る。
【0113】この発明(請求項6)によれば、請求項2
記載の映像信号処理方法において、画素値の平均的な差
分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域(判
定候補領域)の数を計数し、上記各判定候補領域に対応
する差分値が、その極小から極大まであるいはその極大
から極小まで変化するのに要する時間を変化時間として
計測し、その後、上記判定候補領域の数が第2のしきい
値よりも大きく、かつ上記各判定候補領域の変化時間の
平均値が第3のしきい値より短いとき、上記対象画面の
画像にてシーンチェンジが発生しているという判定を行
うので、シーンチェンジ発生の検出を、3つのしきい値
に基づいてより精度よく行うことができる。
【0114】この発明(請求項7)によれば、請求項2
記載の映像信号処理方法において、画素値の平均的な差
分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を判
定候補領域として検出し、上記各判定候補領域に対応す
る差分値が、その極小から極大まであるいはその極大か
ら極小まで変化するのに要する時間を変化時間として計
測し、その後、上記各判定候補領域の変化時間の平均値
が第3のしきい値以上であるとき、上記対象画面の画像
における上記判定候補領域にてフラッシングが生じてい
るという判定を行うので、フラッシング発生の検出を、
3つのしきい値に基づいてより精度よく行うことができ
る。
【0115】この発明(請求項8)によれば、請求項2
記載の映像信号処理方法において、画素値の平均的な差
分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を判
定候補領域として検出し、上記各判定候補領域に対応す
る差分値が、その極小から極大まであるいはその極大か
ら極小まで変化するのに要する時間を変化時間として計
測し、その後、上記判定候補領域の数が第2のしきい値
よりも大きく、かつ上記各判定候補領域の変化時間の平
均値が第3のしきい値より短いとき、上記対象画面の画
像にてシーンチェンジが発生しているという判定を行
い、一方、上記各判定候補領域の変化時間の平均値が第
3のしきい値以上であるとき、上記対象画面の画像にお
ける上記判定候補領域にてフラッシングが生じていると
いう判定を行うので、フラッシングの発生及びシーンチ
ェンジの発生を、3つにしきい値に基づいてより精度よ
く判定することができる。
【0116】この発明(請求項9)によれば、請求項2
記載の映像信号処理方法において、画素値の平均的な差
分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を判
定候補領域として検出し、上記すべての判定候補領域に
対応する差分値の符号が同一であるとき、該判定候補領
域にてフラッシングが生じているという判定を行うの
で、フラッシングの発生を、フラッシング発生時におけ
る判定候補領域での輝度レベルの変化方向が一定方向で
あるという点に基づいて、より精度よく判定することが
できる。
【0117】この発明(請求項10)によれば、請求項
2記載の映像信号処理方法において、画素値の平均的な
差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領域を
判定候補領域として検出して、すべての判定候補領域に
対応する差分値の符号が反転するのに要する時間が、第
3のしきい値よりも短いとき、該判定候補領域ではフラ
ッシングが生じたという判定を行うので、フラッシング
の発生を、フラッシング発生時における判定候補領域で
の輝度レベルの変化方向が一定方向であるという点に基
づいて、より精度よく判定することができる。
【0118】この発明(請求項11)によれば、請求項
2記載の映像信号処理方法において、画素値の平均的な
差分値の絶対値が第1のしきい値以上であり、かつ該第
1のしきい値より大きい第2のしきい値未満である画像
領域を判定候補領域として検出し、上記判定候補領域の
数が第3のしきい値よりも大きいとき、上記対象画面に
てフェードが生じているという判定を行うので、画面間
での画素値相関を用いることなく、フェードの発生を、
少ないデータ演算量でもって精度よく判定することがで
きる。
【0119】この発明(請求項12)によれば、請求項
1記載の映像信号処理方法において、上記映像を構成す
る画面の画像をフィールド画像またはフレーム画像と
し、上記信号処理を、フィールド単位またはフレーム単
位で行うので、フラッシング,シーンチェンジ,及びフ
ェードのいずれかの発生を、フィールド単位あるいはフ
レーム単位で判定することができる。
【0120】この発明(請求項13)に係る映像信号処
理装置によれば、入力される映像信号を、該映像信号が
形成する画面の画像を区分する所定数の画像領域の各々
に対応するよう分割して、各画像領域に対応する分割画
像信号を出力する画面分割器を備え、各画像領域を構成
する画素の画素値の、近接する画面間での平均的な差分
値に基づいて、信号処理の対象となる対象画面の画像に
て、複数種類の画像変化のうちのいずれが発生している
かを検出するので、画面間での画素値相関を用いること
なく、少ないデータ処理量でもって、上記複数種類の画
像変化であるフラッシング,シーンチェンジ及びフェー
ドを検出することができる。また、フラッシングが発生
しているという判定を行う際には、上記画面の画像を区
分する複数の画像領域のいずれの領域でフラッシングが
発生しているかを特定することができる。
【0121】この発明(請求項14)によれば、請求項
13記載の映像信号処理装置において、各画像領域に対
応する分割画像信号と、各画像領域に対応する遅延画像
信号とに基づいて、各画像領域を構成する画素の画素値
の、近接する画面間での差分値の平均値あるいは累積値
を、上記各画像領域に対応する平均的な差分値として計
算するので、画像変化の発生の検出に用いる、近接する
画面間での画素値の差分データを、各画像領域に対応す
る分割画像信号を遅延するメモリなどを用いて簡単に作
成することができる。
【0122】この発明(請求項15)によれば、請求項
13記載の映像信号処理装置において、各画像領域を構
成する画素の画素値の平均値を算出する平均値演算器
と、各画像領域を構成する画素の画素値の平均値を一定
時間保持した後、各画像領域に対応する遅延平均値とし
て出力する平均値メモリとを備え、上記平均値演算器か
ら出力される平均値と平均値メモリから出力される遅延
平均値とに基づいて、各画像領域を構成する画素の画素
値の平均値の、近接する画面間での差分値を、上記各画
像領域に対応する平均的な差分値として計算するので、
画像変化の発生の検出に用いる、近接する画面間での平
均的な画素値の差分データを、各画像領域に対応する分
割画像信号を遅延するメモリなどを用いて簡単に作成す
ることができる効果に加えて、メモリには、各画像領域
に対しては平均値として1つの値のみ格納するだけでよ
く、メモリとして記憶容量の小さいものを用いることが
できる。
【0123】この発明(請求項16)によれば、請求項
13記載の映像信号処理装置において、上記映像を構成
する画面の画像をフィールド画像またはフレーム画像と
し、上記信号処理を、フィールド単位またはフレーム単
位で行うので、フラッシング,シーンチェンジ,及びフ
ェードのいずれかの発生を、フィールド単位あるいはフ
レーム単位で判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による映像信号処理装置
を説明するためのブロック図である。
【図2】上記実施の形態1の映像信号処理装置における
画面分割処理を説明するための模式図である。
【図3】上記実施の形態1の映像信号処理装置における
画面特徴検出処理をフローチャートにより説明するため
の図である。
【図4】上記実施の形態1の映像信号処理装置における
画面特徴検出処理の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2による映像信号処理装置
を説明するためのブロック図である。
【図6】上記実施の形態2の映像信号処理装置における
画面特徴検出処理をフローチャートにより説明するため
の図である。
【図7】上記実施の形態2の映像信号処理装置における
画面特徴検出処理の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3による映像信号処理装置
を説明するためのブロック図である。
【図9】上記実施の形態3の映像信号処理装置における
画面特徴検出処理をフローチャートにより説明するため
の図である。
【図10】上記実施の形態3の映像信号処理装置におけ
る画面特徴検出処理の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態4による映像信号処理装
置を説明するためのブロック図である。
【図12】上記実施の形態4の映像信号処理装置におけ
る画面特徴検出処理をフローチャートにより説明するた
めの図である。
【図13】上記実施の形態4の映像信号処理装置におけ
る画面特徴検出処理の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態5による映像信号処理装
置を説明するためのブロック図である。
【図15】上記実施の形態5の映像信号処理装置におけ
る画面特徴検出処理をフローチャートにより説明するた
めの図である。
【図16】上記実施の形態5の映像信号処理装置におけ
る画面特徴検出処理の一例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態6による映像信号処理装
置を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
100a〜100f 映像信号処理装置 101 画面分割器 102〜105 画像メモリ 106〜109,1310〜1313 差分演算器 110a〜110f 画面特徴検出器 200 フィールド画面 201〜204 分割領域 1302〜1305 平均値演算器 1306〜1309 平均値メモリ Ad1〜Ad4 差分絶対値 Ath1,Dth 第1のしきい値 Ath2 第2のしきい値 D1〜D4 差分平均値 Dc1〜Dc6 判定出力 F1〜F4 フレーム F1a〜F4a 第1フィールド F1b〜F4b 第2フィールド I 入力映像 Vad1〜Vad4 平均差分データ Vam1〜Vam4 遅延平均値 Var1〜Var4 画素平均値 Vd1〜Vd4 差分データ Vin 入力映像データ Vm1〜Vm4 遅延画像データ Vr1〜Vr4 分割画像データ
フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA66 PA72 PA78 RA01 RA15 SA21 XA31 XB13 YC08 YC09 YC10 ZA03 5C059 KK47 MA01 NN08 NN24 NN27 NN36 NN43 NN45 PP04 SS01 UA02 UA37 5J064 BA01 BB01 BC01 BC05 BC21 BC25 BC26 5L096 AA06 BA08 CA02 DA02 GA08 GA19 GA51

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を構成する画面の画像にて、予め判
    定の対象とされている複数種類の画像変化のうちのいず
    れが発生しているかを判定するための信号処理を、映像
    信号に基づいて各画面毎に行う映像信号処理方法であっ
    て、 入力される映像信号を、該映像信号が形成する画面の画
    像を区分する所定数の画像領域の各々に対応するよう分
    割して、各画像領域に対応する分割画像信号を生成する
    分割ステップと、 各画像領域に対応する分割画像信号に基づいて、各画像
    領域を構成する画素の画素値の、近接する画面間での平
    均的な差分値を、各画像領域別に計算する計算ステップ
    と、 上記各画像領域に対応する差分値に基づいて、上記信号
    処理の対象となる対象画面の画像にて、上記複数種類の
    画像変化のうちのいずれが発生しているかを判定する判
    定ステップとを含むことを特徴とする映像信号処理方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の映像信号処理方法におい
    て、 上記複数種類の画像変化は、画面に表れる画像シーンが
    隣接画面間で切り替わるシーンチェンジ、画面の一部ま
    たは全体に瞬間的に光源の画像が現れるフラッシング、
    及び、画面全体の輝度レベルが一定期間にわたって一定
    レベルで変化するフェードであることを特徴とする映像
    信号処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の映像信号処理方法におい
    て、 上記判定ステップは、 その差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領
    域を判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を
    計数する領域計数ステップと、 上記判定候補領域の数が第2のしきい値より大きいと
    き、上記対象画面の画像にてシーンチェンジが発生して
    いるという判定を行う画像判定ステップとからなること
    を特徴とする映像信号処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の映像信号処理方法におい
    て、 上記判定ステップは、 その差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領
    域を判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を
    計数する領域計数ステップと、 上記判定候補領域の数が第2のしきい値以下であると
    き、上記対象画面の画像における上記判定候補領域にて
    フラッシングが生じているという判定を行う画像判定ス
    テップとからなることを特徴とする映像信号処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の映像信号処理方法におい
    て、 上記判定ステップは、 その差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領
    域を判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を
    計数する領域計数ステップと、 上記判定候補領域の数が第2のしきい値よりも大きいと
    き、上記対象画面の画像にてシーンチェンジが発生して
    いるという判定を行い、一方上記判定候補領域の数が第
    2のしきい値以下であるとき、上記対象画面の画像にお
    ける上記判定候補領域にてフラッシングが生じていると
    いう判定を行う画像判定ステップとからなることを特徴
    とする映像信号処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の映像信号処理方法におい
    て、 上記判定ステップは、 その差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領
    域を判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を
    計数する領域計数ステップと、 上記各判定候補領域に対応する差分値が、その極小から
    極大まであるいはその極大から極小まで変化するのに要
    する時間を変化時間として計測する時間計測ステップ
    と、 上記判定候補領域の数が第2のしきい値よりも大きく、
    かつ上記各判定候補領域の変化時間の平均値が第3のし
    きい値より小さいとき、上記対象画面の画像にてシーン
    チェンジが発生しているという判定を行う画像判定ステ
    ップとからなることを特徴とする映像信号処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の映像信号処理方法におい
    て、 上記判定ステップは、 その差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領
    域を判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を
    計数する領域計数ステップと、 上記各判定候補領域に対応する差分値が、その極小から
    極大まであるいはその極大から極小まで変化するのに要
    する時間を変化時間として計測する時間計測ステップ
    と、 上記各判定候補領域の変化時間の平均値が第3のしきい
    値以上であるとき、上記対象画面の画像における上記判
    定候補領域にてフラッシングが生じているという判定を
    行う画像判定ステップとからなることを特徴とする映像
    信号処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の映像信号処理方法におい
    て、 上記判定ステップは、 その差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領
    域を判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を
    計数する領域計数ステップと、 上記各判定候補領域に対応する差分値が、その極小から
    極大まであるいはその極大から極小まで変化するのに要
    する時間を変化時間として計測する時間計測ステップ
    と、 上記判定候補領域の数が第2のしきい値よりも大きく、
    かつ上記各判定候補領域の変化時間の平均値が第3のし
    きい値より小さいとき、上記対象画面の画像にてシーン
    チェンジが発生しているという判定を行い、一方、上記
    各判定候補領域の変化時間の平均値が第3のしきい値以
    上であるとき、上記対象画面の画像における上記判定候
    補領域にてフラッシングが生じているという判定を行う
    画像判定ステップとからなることを特徴とする映像信号
    処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の映像信号処理方法におい
    て、 上記判定ステップは、 その差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領
    域を判定候補領域として検出し、該判定候補領域の数を
    計数する領域計数ステップと、 上記すべての判定候補領域に対応する差分値の符号が同
    一であるとき、該判定候補領域にてフラッシングが生じ
    ているという判定を行う画像判定ステップとからなるこ
    とを特徴とする映像信号処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の映像信号処理方法にお
    いて、 上記判定ステップは、 その差分値の絶対値が第1のしきい値以上である画像領
    域を判定候補領域として検出して、該判定候補領域の数
    を計数する領域計数ステップと、 すべての判定候補領域に対応する差分値の符号が反転す
    るのに要する時間が、第3のしきい値よりも短いとき、
    該判定候補領域ではフラッシングが生じたという判定を
    行う画像判定ステップとからなることを特徴とする映像
    信号処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の映像信号処理方法にお
    いて、 上記判定ステップは、 その差分値の絶対値が第1のしきい値以上であり、かつ
    該第1のしきい値より大きい第2のしきい値未満である
    画像領域を判定候補領域として検出し、該判定候補領域
    の数を計数する領域計数ステップと、 上記判定候補領域の数が第3のしきい値よりも大きいと
    き、上記対象画面にてフェードが生じているという判定
    を行う画像判定ステップとからなることを特徴とする映
    像信号処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の映像信号処理方法にお
    いて、 上記映像を構成する画面の画像はフィールド画像または
    フレーム画像であり、 上記信号処理は、フィールド単位またはフレーム単位で
    行われることを特徴とする映像信号処理方法。
  13. 【請求項13】 映像を構成する画面の画像にて、予め
    判定の対象とされている複数種類の画像変化のうちのい
    ずれが発生しているかを判定するための信号処理を、映
    像信号に基づいて各画面毎に行う映像信号処理装置であ
    って、 入力される映像信号を、該映像信号が形成する画面の画
    像を区分する所定数の画像領域の各々に対応するよう分
    割して、各画像領域に対応する分割画像信号を出力する
    画面分割器と、 各画像領域に対応する分割画像信号に基づいて、各画像
    領域を構成する画素の画素値の、近接する画面間での平
    均的な差分値を、各画像領域別に計算する差分計算装置
    と、 上記各画像領域に対応する差分値に基づいて、上記信号
    処理の対象となる対象画面の画像にて、上記複数種類の
    画像変化のうちのいずれが発生しているかを検出する画
    面特徴検出器とを備えたことを特徴とする映像信号処理
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の映像信号処理装置に
    おいて、 上記差分計算装置は、 上記各画面分割器から出力される各画像領域に対応する
    分割画像信号を、一定時間保持した後、各画像領域に対
    応する遅延画像信号として出力する画像メモリと、 各画像領域に対応する分割画像信号と、各画像領域に対
    応する遅延画像信号とに基づいて、各画像領域を構成す
    る画素の画素値の、近接する画面間での差分値の平均値
    あるいは累積値を、上記各画像領域に対応する平均的な
    差分値として計算する差分演算器とから構成されている
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の映像信号処理装置に
    おいて、 上記差分演算装置は、 上記各画面分割器から出力される各画像領域に対応する
    分割画像信号に基づいて、各画像領域を構成する画素の
    画素値の平均値を算出する平均値演算器と、 各画像領域を構成する画素の画素値の平均値を一定時間
    保持した後、各画像領域に対応する遅延平均値として出
    力する平均値メモリと、 上記平均値演算器から出力される平均値と平均値メモリ
    から出力される遅延平均値とに基づいて、各画像領域を
    構成する画素の画素値の平均値の、近接する画面間での
    差分値を、上記各画像領域に対応する平均的な差分値と
    して計算する差分演算器とから構成されていることを特
    徴とする映像信号処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項13記載の映像信号処理装置に
    おいて、 上記映像を構成する画面の画像はフィールド画像または
    フレーム画像であり、 上記信号処理は、フィールド単位またはフレーム単位で
    行われることを特徴とする映像信号処理装置。
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