JP2002183255A - 製品の製造プロセスの最適化と製品の評価を循環させ顧客満足度を高める方法 - Google Patents

製品の製造プロセスの最適化と製品の評価を循環させ顧客満足度を高める方法

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JP2002183255A
JP2002183255A JP2000404241A JP2000404241A JP2002183255A JP 2002183255 A JP2002183255 A JP 2002183255A JP 2000404241 A JP2000404241 A JP 2000404241A JP 2000404241 A JP2000404241 A JP 2000404241A JP 2002183255 A JP2002183255 A JP 2002183255A
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徳太郎 山本
Shinichi Tanaka
信一 田中
Eiji Hiyama
栄二 桧山
Shin Nakajima
伸 中島
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TALK CO Ltd
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    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造仕様を顧客側に立って導きだし、製造仕
様に沿った費用の客観的な判定や、各製造工程の進捗状
況を共有化によるスタッフの実績を評価する。さらに、
成果物(製造物)に対して、顧客側の評価の実態を取得
できる仕組みをシステム化する。 【解決手段】 製造仕様を要望項目に合致する方法に最
適化し、製造費用の判定手段を標準料金と比較し妥当性
を明確にする。製造工程は各スタッフが共有する進捗情
報をインターネット上で配信や確認行為でリアルタイム
な管理を可能としスタッフの実績を評価する。顧客の評
価は製造物とインターネットのホームページ上に特有の
マークを施し、顧客の評価の実態を取得する。この評価
を繰り返し循環させることで顧客満足度の高い製造物
(製品)を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、インターネットを
介し、製造プロセスの最適化と製品の評価をするコンピ
ュータシステムを利用したIT手法の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物の製造方法は、発注者側で
提示した印刷仕様を、製造(制作)する側(従来から取
引関係がある製造スタッフ候補)が提示された仕様(製
造物の内容や見本)を類推し、作業難易度を過去の経験
値に基づいて製造費用を試算(見積もり)する。発注者
側は、製造(制作)候補者の中から最も安い見積額を提
示したスタッフへ製造(制作)を委託し作業が開始され
る。製造(制作)過程で企画側の提示内容と製造側の製
造精度を調整(修正)しながら、最終の印刷物や製品を
完成させ、顧客側に提供しているが、その評価は製造に
関わったスタッフ側の範疇で行われ、実際に使う顧客側
の評価がなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】印刷物の製造工程は、
企画(プランニング)に関わる工程と制作・製版・刷版
・印刷・製本・運送工程で構成されており、企画は媒体
の設計部門、制作から製本は製造部門に分かれ、それぞ
れの工程ごと担当者(プロジェクトチーム)が異なる。
企画者は配布対象者(製造スタッフ以外の営業部員、販
売部員などの社内ユーザーと社外のエンドユーザー)に
対して効果がある印刷物を提供することを主眼として仕
様(どのような内容や形態が良いか)を設計している
が、現状では、自らの関係者の中の評価予測で製作し、
実際に使う(利用する)顧客側からの公平な評価を取得
する手段を持ち合わせていない。また、企画者側では印
刷物がどのような製造手段を講じれば最もコストが安く
なるか印刷製造工程の各費用構造を理解していない。一
方、受託側の印刷会社は、企画側から提示された仕様を
基に、製造費用の概算を行うが、自社の設備を最優先に
して見積もりを実施する他、発注者(企画者)側の意図
を十分にくみ取れなかったり、発注者側の印刷費用構造
の知識度を勘案して、本来なすべき顧客に対するサービ
ス(印刷価格を決定する3大要素である「Q=クォリテ
ィ/品質」・「D=デリバリー/納期」・「C=費用/
コスト」の最適な組み合わせの製造手段による適正な見
積額を提示できないケースが多い。反面、発注者側の吟
味不足による中途変更での製造工程の組み換えや、変更
個所の費用請求の根拠不足や伝達手段の不備で、発注者
のいいなりの作業負荷によった赤字作業も発生している
など、公平な製造費用の積算(精算)がなされていない
ケースがほとんどである。また、協力的な製造者であっ
て業界に業務(製造実績)を評価する基準・手法が確立
されておらず、極めて不公平な取引関係が慢性的に続
き、良い提案・業務対応をしても正当な評価がなされな
い閉塞感からモラル低下にもつながっている。したがっ
て従来の印刷物の製造プロセスは、企画者側の「不明確
な仕様提示」による「不明確な製造手段」と「不明瞭な
見積額」で印刷物が製造されていることが大半を占め、
最終顧客である消費者の満足度を高め、これによって提
供側(発注者)のブランド力の強化につなげることがで
きないでいる。つまり、発注者と顧客、この両者の橋渡
しをする製造者の3者間が最適な意思で繋がれている状
況ではないことが印刷製造物の大半を占めているといっ
ても過言ではない。本発明が解決しようとする課題は、
これらの背景や問題点に対して、(1)顧客に対して、
発信するコンテンツ(情報の内容)をどのような印刷ツ
ールや形態の印刷物に反映させれば最適であるか。
(2)最適な印刷ツールや形態をどのように試算すれ
ば、妥当性のある適正な見積提示額となり、製造委託候
補者を公平に選定することが可能となるか。また(3)
どのようにすれば、委託スタッフの製造能力を正当に評
価させることができるか。加えて(4)これらの課題を
印刷物や製品ごとに実績データとして蓄え、製造物が循
環するごとに製造スタッフの格付け(製造者の客観的な
評価)がなされ、顧客側の意見を反映させた印刷物や製
品の製造プロセスを最適化に導く循環型の評価システム
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明は、IT手法を利用した
コンピュータシステムによって上記課題を解決してい
る。 (1)顧客に提供する印刷物や製品の仕様をインターネ
ット上のWeb対応のアプリケーションソフト(印刷製
造仕様の作成支援プログラム)によって、目的(どうし
たい)、対象(誰に対して)、地域(対象とする領
域)、何を(製品の属性)といった発注側の基本要望事
項の回答結果で、印刷ツール(チラシ・カタログ・DM
・ポスター等)を絞りこむ。次に提供する場面の設定条
件(新発売・イベント・セール・キャンペーン等)、場
所(自社・会場・通販等)といった印刷媒体や製造物の
企画に必要不可欠な検討項目を整理(確認)する。この
手段によって、今まで作っていた印刷物や製品が従来通
りでよかったかをチェックしたり、新規の製造物をどの
ようにして作ったらよいのか分からない発注担当者の悩
みを、画面上の質問項目で支援(確認・整理)しながら
最適なツールを導き出す。この最適な印刷物や製品を導
き出す判断材料として、最終顧客(企業の製造担当者以
外及びエンドユーザー)の評価を収集した製造物ごとの
データベース(表現方法・訴求点・製造物の機能などの
評価を蓄積したデータ)を利用する。
【0005】(2)印刷製造仕様の最適化支援システム
で導き出された印刷ツールの製造費用を次の手段によっ
て算出後、委託スタッフを客観的に判定し、その結果を
記録しておく。見積もり仕様入力画面で印刷見積もり費
用を算出する製造仕様(費用算出条件=印刷部数・サイ
ズ・色数・ページ数・部品点数・紙質・配送方法)を入
力すると、市場単価指標[(財)経済調査会発行の印刷
料金、(財)建設物価調査会発行の物価資料の印刷料金
データ及び蓄積されている実績料金データ]の3通りの
データまたは、発注側で設定した社内標準料金データを
利用して、査定する標準印刷製造費用を上限標準値と下
限標準値を自動積算し、各工程の費用額を蓄積してお
く。次に、受託候補者(入札業者)が見積もった各工程
毎費用額をレーダーチャート上に重ね合わせ各工程別
(企画・製造・製版・印刷・製本・用紙)の下限値に最
も近い値を示し、各工程の合計額が最も低いスタッフを
選定する。自動積算方法は客観的な数値を算出するため
に、使用する用紙に存在するサイズ、印刷可能な出力形
態(印刷機)と諸条件(印刷可能サイズと印刷不可サイ
ズや用紙対応条件など)の組み合わせに矛盾がでない積
算論理計算(物理的に不可能な製造手段を除外し、手作
業による積算で起こるミスを多面的角度から排除する)
を用いて論理的に判断し、最も安い組み合わせとなる印
刷製造費用の算出を行なう。発注するスタッフの選定基
準は、一例として見積額に妥当性があり(標準値を逸脱
しないなど論理的な矛盾がない)且つ、次項のWeb対
応の進捗管理システムの進捗実績データベースから取得
したスタッフ評価データベースに蓄えられている評価が
高いスタッフを優先とする。
【0006】(3)発注が決定すると、インターネット
を介して作動するWeb対応の進捗管理システムを起動
させ、納品期日までの各工程のスケジュール(どの工程
を何時までに処理したいかの予定情報)を設定する。こ
のスケジュール情報はスタッフ(製造関係者全員)が閲
覧でき、各工程のスタッフが当該の仕事の着手と完了予
定(または、完了確定日時)をリアルタイムに配信し、
未着手工程(次工程以降)のスタッフも閲覧可能で前工
程がどのような進捗状況かを知ることで着工タイミング
を計ることができる。この進捗管理システムは、あらか
じめ設定した予定工期と実務工期(作業実態)を進捗実
績管理データベースに自動記録されることで、どの工程
のどのスタッフ(担当者または部門)が進捗度合いを阻
害しているかを判定できる。この進捗状況を阻害する工
程やスタッフ(担当部門・担当者)が、生産効率を下げ
不必要なコスト高を生じさせている要因となり、他工程
に負荷を及ぼし、減点対象として評価を下げることにな
る。評価方法は、スケジュールの配信・確認のレスポン
ス、納期対応、品質管理、事故発生率などの評価項目を
設定し、各工程のスタッフの業務実績をスタッフ評価デ
ータベースに記録しておく。この進捗実績管理データベ
ースとスタッフ評価データベースを使うことで精算額
(見積もり額との差異)が容易に算出するほか、他の製
造物を委託するスタッフを選定する際に活用する。
【0007】(4)完成した製造物の評価を取得する仕
組みとして、印刷物(または製品)に顧客の評価を促進
させる特有マーク(顧客満足度測定専用の目印マーク)
を刷り込むかラベルを貼っておく。このマークには、一
例として「この印刷物(製品)についてのご意見はこち
らへ」などと目的を記述し、インターネットのホームペ
ージアドレスを付記しておく。評価する顧客は製品を提
供する企業のホームページへアクセスし、画面上に配置
してある同一のマークをクリックする。この操作をする
と、あらかじめ設定してある印刷物(製品)のイメージ
画面が表れ、同一かを確認する。続いて、評価者の名前
と属性(年齢・性別・職業・趣味など個人情報)を入力
させる。さらに、内部ユーザー(営業員や店頭販売員な
ど自社関係者)の場合は、「営業面で役立っている度合
いの点数」や「デザインの善し悪し」などの判定や「要
望事項」について回答してもらう。外部ユーザー(エン
ドユーザー)の場合は、「見やすさや分かりやすさ」の
度合いをチェックしてもらう他、「購買動機となった
か」「他社の媒体(製品)と比較」「当該物の入手先や
掲載媒体名」など製造物を評価したい項目や、顧客の希
望を記入または該当項目にチェックを入れてもらう。こ
れらの具体的な評価データを顧客毎に蓄積しておき、マ
ーケティングパートナーといった位置づけの顧客データ
ベースを構築する。具体的な評価を促進させる手段とし
て、回答者の回答数が増える毎にポイントを加算し、特
典を与える。ここで得られた顧客データと評価データを
(1)で記述した「印刷製造仕様の作成支援システム」
の顧客評価データベース部に格納しておき、他の印刷物
や製品の製造プロセスを最適化に導く際に利用する。
【0008】この顧客データ(顧客の属性を記録したデ
ータ)と顧客評価データ(印刷物や製品を個別に評価し
たデータ)及び(3)で記述したスタッフ評価データを
印刷物や製品を企画・製造するごとに繰り返し更新する
ことで、より精度の高い顧客満足を得られる製造物を提
供することができる。
【0009】
【実施例】「図1」は、本発明の「請求項1」印刷物の
製造(制作)仕様を合理的に導き出すようにしたシステ
ムの処理フローである。以下は添付図面に従って一実施
例を説明する。発注者(企画者)は、インターネットの
ホームページ上にある印刷物の製造仕様の設定サイトに
アクセスする。設定サイトで「仕様提示」と「仕様相
談」を選択する。「仕様提示」を選択すると、チラシ、
カタログ、DM(ダイレクトメール)、ポスターなど印
刷ツール名とツールの形態(印刷物の形状をイメージ化
したアイコン)を選択する画面が表れ、目的のツールま
たは、ツールの形態をクリックし、具体的な印刷の見積
もりをするために必要な「見積もり仕様入力画面」へ導
く。一方、「仕様相談」を選択した場合、仕様を決定づ
ける基本的な要望事項(目的・対象・地域・商品/図中
[]基本要望事項の内訳例)について記述された具体
的な回答項目を指定(クリック)する。すると、仕様最
適化データベースから製作するために注意すべきコンセ
プトを提示し、最適な印刷物のメインツール(チラシ、
カタログ、DM、ポスター、マニュアルなど)の候補が
表示される。付属して必要となるサブツール(POP=
販売する場面・店頭に置く宣伝物/ポイントオブパーチ
ェス・カード類)を表示する。続いて、仕様を詳細項目
(場面・場所・時期・期間/図中[]詳細要望事項の
内訳例)について記述された具体的な回答項目を指定
(クリック)すると、仕様最適化データベースから最も
適した印刷メインツールとサブツールを表示する。これ
らのツールについて、形態(印刷物の形状をイメージ化
したアイコン)を選択する画面が表れ、目的のツールの
形態をクリックし、具体的な印刷の見積もりをするため
に必要な「見積もり仕様入力画面」へ移行させる。
【0010】「図2」は、本発明の「請求項2」製造仕
様に沿った製造(制作)費用の適正範囲を客観的に判定
するシステムの処理フローである。以下は添付図面に従
って一実施例を説明する。 (1)見積もり仕様入力画面で、見積範囲(一部の工程
が全ての工程か)を指定し、画面上に表記された見積仕
様(部数はどれくらいか、サイズは何か、色は何色使う
のか、頁数は何頁であるか、写真や図版など部品点数は
何点か、刷る紙質は何か)を入力する。すると、標準料
金データベースに格納されている市場標準料金モデルデ
ータまたは、発注用に登録してある社内標準料金データ
を用いて、見積仕様で可能(物理的に不可能な製造手段
を除外し、手作業による積算でおこるミスを多面的角度
から除外する積算の最適化論理計算)な印刷製造費用の
見積額を自動演算する。この演算結果を印刷製造費用の
構成を企画・デザイン・DTP・刷版・印刷・用紙・製
本・運送費用に分けてグラフ化する。各費用額には上限
標準値(モデル料金のままで計算)と下限標準値(設定
例として、上限標準値に中小企業庁編「中小企業の原価
指標」の一般印刷業データを用い、総費用に対する販売
管理費用を差し引いた製造原価構成率を乗算した値)を
表示する。このデータに入札業者(またはそれに準ずる
者)が見積もった各工程費用額データを重ね合わせる。 (2)次に見積額の妥当性を判断するが、手段の一例と
して業者の見積額が標準見積額の上限値から下限値の範
囲以内であり、最も下限値の合計額に近い業者を落札
(委託)業者とする。また、請求項目3の進捗実績デー
タベースに蓄えられているスタッフ評価データベースの
評点が高い業者を優先とする。比較計算結果は入札実績
データベースに蓄積しておき、実績値を開示すべき場面
が必要であれば入札実績として公開する。
【0011】「図3」は、本発明の「請求項3」発注
(委託)した印刷物や製品(印刷媒体以外の製造物)の
各製造工程の進捗情報をインターネットを介した共有化
によって得られた進捗実績管理データを分析すること
で、信頼できるスタッフ(製造関係者)であるかの評価
(格付・業績ランキング)が客観的に得られるようにし
たシステムの処理フローである。以下は添付図面に従っ
て一実施例を説明する。 (1)発注者側で製造物の納品期日までの各工程のスケ
ジュール(どの工程をいつ迄に処理するかの予定情報)
を設定する。このスケジュールを標準工期(当初の希望
予定)とする。 (2)この標準工期を、当該製造物に関わるスタッフに
配信する。この当初予定に無理矛盾がある工程のスタッ
フは発注者にその旨を返信し、発注者は納期の調整を行
い、標準工期を再設定する。(返信がなければ当初予定
のまま) (3)この標準工期に対して、直近のスタッフから順次
着手・完了予定及び担当工期の完了確定日を配信し次工
程以降のスタッフが閲覧できるようにし、実務工期(先
の予定情報と現況実績)をリアルタイムに管理し、未着
手工程のスタッフが前工程がどのような進捗状況である
かを知ることで、担当工程の着工タイミングを計ること
ができるようにする。 (4)実務工期の進捗作業実態はデータとして自動記録
され、進捗実績管理データベースに蓄積される。 (5)作業の進捗実態のデータに評価項目(一例として
配信レスポンス、納期遅延日数などスタッフ評価をした
い項目)を設定しておくことで、各工程のスタッフの貢
献度をスタッフ評価データベースに蓄積しておき、次の
製造物を発注する際の選択基準として活用する。
【0012】この実施例には以下の態様をとることがで
きる。 (1)標準工期は前年実績値を参考としてスケジュール
設定を行うことができる。また、製造物のボリュームや
製造難易度を設定しておくことで、標準工期を自動生成
することができる。 (2)各パートの作業実態に伴った原価が自動算出でき
るシステムを連動させることで、見積額との差額など精
算見積額の自動算出ができる。 (3)精算見積額の算出により、支払い予定額を自動発
行させることが可能となり、この情報を経理システムに
つなぎ、経理処理の効率化が図れる。 (4)進捗状況がリアルタイムに行われることで、各工
程(作業段階)に必要な資材の調達タイミングの精度が
向上し、インターネットを介した正確なジョブチケット
(作業指示書)の発行も可能となり、SCM(サプライ
チェーンマネジメント)の基幹システムとしての機能を
有する。
【0013】「図4」は、本発明の「請求項4」完成し
た製造物に対して顧客の評価を誘導する特有のマークを
施しておき、製品を提供する側のインターネット上のホ
ームページ上にも同一マークを施しておく。このマーク
同士をリンク(連結)させて、インターネット(We
b)を介して顧客サイドの評価の実態(顧客満足度)を
取得するシステムの処理フローである。以下は添付図面
に従って一実施例を説明する。 (1)成果物(印刷物または製品)に顧客の評価を促す
ことを目的とした特有のマークを刷り込むかまたはラベ
ルを貼る。このマークはCSリンクマーク(CS=カス
タマーサティスファクション=顧客満足度)といった仮
称で印刷物や製品に対する顧客の声を反映してもらうた
めのインターフェースの役割を有する目印マーク。 (2)このマークと同一形態のマーク(グラフィックイ
メージ)を製品提供企業のインターネットのホームペー
ジ画面に配置しておく。 (3)ホームページ上の同一マークをクリックすると、
初めてアクセスした人への仕組みの説明や、製品コード
を入力枠またはイメージで確認できるボタンを用意し、
製品イメージを確認する。 (3)すると、内部ユーザー(製品提供側の営業マンや
店頭販売員など)の声を収集する画面と外部ユーザー
(エンドユーザー)の声を収集する画面に分かれ、それ
ぞれの立場で製品を評価して欲しい項目について具体的
に回答させる。 (4)この回答結果は、内部ユーザーと外部ユーザーに
分類され「顧客評価データベース(内部)」「と顧客評
価データベース(外部ユーザー)」に蓄積させる。 (5)「顧客評価データベース」には回答者の属性(年
齢・性別・地域・職業・趣味)も「顧客データベース」
として蓄積しておき、このデータを他の印刷物や製品の
製造プロセスを最適化に導く際に活用したり、マーケテ
ィング活動の分析資料として利用する。
【0014】この実施例には以下の態様をとることがで
きる。 (1)製造物のマークに製品コードやホームページアド
レスを記載しておき、アクセスしやすくしたり、ホーム
ページアドレスが記載していなくても、ホームページに
貼ってある製品イメージを直接確認して評価画面へ入る
ことができる。 (2)マークにバーコードも付加し読み取り器を利用し
て企業のホームページに接続できる。 (3)この仕組みは、印刷物に限らず、顧客の評価を直
接収集したい製品、商品など形を有するものであれば、
対象業種や分野を問わない。
【0015】「図5」は、本発明の「請求項5」に対し
て「請求項1」から「請求項4」の手段を循環させる
(繰り返す)ことで、製造物の提供側と顧客側とのミス
マッチ(提供側の一方的な製造意図と顧客側が受ける意
識とのギャップ)を防止し、本来の目的・目標である顧
客側の視点に立った製造仕様が立てられるようにしたシ
ステムの一連の仕組みを著した処理フローである。以下
は添付図面に従って一実施例を説明する。 (1)「請求項2」の製造仕様に伴った製造(制作)費
用の適正範囲を客観的に判定するシステムから得られた
「入札実績データベース」、「請求項3」の各製造工程
の進捗状況の共有化によって得られた進捗実績データに
よるスタッフ評価システムから得られた「進捗実績管理
データベース」と「スタッフ評価データベース」、「請
求項4」の成果物を顧客側からの評価を回収するシステ
ムによって得られた「顧客評価データベース」を「請求
項1」のシステムと「請求項2」のシステムに活用し、
新たな製造物の製作・流通が循環(繰り返される)ごと
にデータが蓄積され、本来の目的・目標である顧客側の
視点に立った製造物の企画や製造プロセスの効率を上げ
る手段をインターネットを介して迅速に提供する。
【0016】
【発明の効果】この発明は、製作物の製造プロセスの効
率が上がり、極めて曖昧な判断基準で実施されてきた製
造費用の算出とスタッフ選定がクリアとなり、成果物の
評価を使用する顧客側から得ることを繰り返し循環させ
ることで、顧客満足度を高め、企業のブランドイメージ
を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発注者または企画者がインターネットを介し
て、基本要望事項や詳細要望事項に回答しながら、最適
な印刷物の仕様を導き出す処理フローの一例を示す。
【符号の説明】
[]基本要望事項の内訳の一例を示す。 []詳細要望事項の内訳の一例を示す。
【図2】印刷物の製造(制作)費用を市場標準モデル料
金と入札業者の見積額を各工程別に比較し、見積額の適
正範囲(妥当性)を判断する処理フローの一例を示す。
【図3】製造物の製作スタッフがインターネット上で各
担当工程に対して着手・完了予定・完了予定日をリアル
タイムに配信し、作業実績を管理できる処理フローの一
例を示す。
【図4】製品のマークと提供企業側のホームページのマ
ークを連結させて、製品に対する顧客の評価を収集する
処理フローの一例を示す。
【図5】製造プロセスの実態管理と顧客の評価を循環さ
せ、顧客満足度の高い製品を提供するための処理フロー
の一例を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷物の製造(制作)仕様を合理的に導き
    出すようにしたシステム。
  2. 【請求項2】製造仕様に伴った製造(制作)費用の適正
    範囲(妥当性)を客観的に判定するシステム。
  3. 【請求項3】発注(委託)した印刷物や製品(印刷媒体
    以外の製造物)の各製造工程の進捗情報をインターネッ
    トを介した共有化によって得られた進捗実績管理データ
    を分析することで、信頼できるスタッフ(製造関係者)
    であるかの評価(格付・業績ランキング)が客観的に得
    られるようにしたシステム。
  4. 【請求項4】成果物(製造物)に対して顧客の評価を誘
    導する特有のマークを施しておき、製品を提供する側の
    インターネット上のホームページ上にも同一マークを施
    しておく。このマーク同士をリンク(連結)させ、イン
    ターネット(Web)を介して顧客側の評価の実態(顧
    客満足度)を取得するシステム。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4の手段を循環させる
    (繰り返す)ことで、製造物の提供側と顧客側とのミス
    マッチ(提供側の一方的な製造意図と顧客側が受ける意
    識とのギャップ)を防止し、本来の目的・目標である顧
    客側の視点に立った製造仕様が立てられるようにしたシ
    ステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005293268A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Ricoh Co Ltd 見積支援システム、見積支援方法、及びプログラム

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JP2005293268A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Ricoh Co Ltd 見積支援システム、見積支援方法、及びプログラム

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