JP2002175066A - 表示方法および装置 - Google Patents

表示方法および装置

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JP2002175066A
JP2002175066A JP2000371113A JP2000371113A JP2002175066A JP 2002175066 A JP2002175066 A JP 2002175066A JP 2000371113 A JP2000371113 A JP 2000371113A JP 2000371113 A JP2000371113 A JP 2000371113A JP 2002175066 A JP2002175066 A JP 2002175066A
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JP2000371113A
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Tatsuo Uchida
龍男 内田
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Tohoku Techno Brains Corp
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Tohoku Techno Brains Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 実画面に同時表示されない画像部分間の相
対位置関係をより明確に把握でき、また、画像の拡縮時
に見たい部分を目で追いやすい表示方法および装置を提
供する。 【解決手段】 画像の全体を含む仮想画面1内に表示域
2を設定し、該表示域内の画像またはその拡縮像(拡縮
の倍率α)を実画面3に表示する表示方法において、前
記実画面のxy面内での運動(並進50および/または回
転51)に応じて前記表示域を前記仮想画面内で移動(並
進50A および/または回転51A )させる、および/また
は、前記実画面とその観察者の目とのz方向距離に応じ
て前記倍率を変化させる表示方法および該方法を実行し
うる装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示方法および装
置に関し、とくに、次世代の高機能携帯電話に適した表
示方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話の普及は目ざましいもの
があるが、現在のところ回線容量の制限があってパソコ
ンと対等に交信できるほどの高機能のものはまだ出回っ
ていない。しかし、昨今、IT(情報通信技術)革命が
叫ばれる趨勢のなかで、近い将来、回線容量の制限が撤
廃され、パソコンと対等に交信でき、さらにはパソコン
並のデータ処理能力を有する高機能の携帯電話の需要が
増してくるのは必定である。
【0003】携帯電話を高機能化するにあたっては、デ
ータ処理部や表示部として、パソコン並みの容量をもち
ながらパソコンよりも格段に小さいサイズのものが必要
であるが、データ処理部を構成するメモリやCPUなど
については、すでに十分に小型で大容量のものが開発さ
れており、特に問題はなさそうである。また、一方、表
示装置については、現状の液晶製造技術で画素を50μm
角程度に小さくできるので、パソコン並の容量(画素数
1000×1000程度)を確保しつつ画面サイズを50mm角程度
に縮小することができ、これも特に問題はなさそうであ
る。ただし、画素が小さくなると、例えば通常のパソコ
ンソフトの表示様式(メニュー画面など)の画像などで
は、文字や図形等の表示像が小さくなりすぎて識別困難
となる問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、パソコン等の
表示装置では、画像の全体を含む仮想画面内に表示域を
設定し、この表示域内の画像を実画面に表示するという
方法が採用されている。表示域はマウスキー操作等で仮
想画面内を移動させることができる。また、画像拡縮機
能を有する表示装置では、拡縮の倍率αに応じて表示域
の範囲を1/α倍に拡縮しかつ表示域内の画像をα倍に拡
縮した像を実画面に表示する。
【0005】携帯電話の小さい画面(画素が小さい)に
画像全体を表示したのでは細部が見えにくくなる場合、
画像拡縮機能をもたせることで、表示像を識別可能な大
きさに拡大できる。画像を拡大すると表示域が縮小する
から、それまで表示域内にあった画像の一部が同域外に
移るが、この移った部分はマウスキー操作等で表示域を
移動させることにより、同域内に再度取り込める。そし
て、表示域を仮想画面の全域に亘って動かすことによ
り、実画面上の画像を移り変わらせて画像の全体を大ま
かに把握することができる。
【0006】しかし、上記のような表示方法では、画像
観察者には覗き窓相当の実画面の向こう側で仮想画面自
体が走行しているように実感されるので、仮想画面内の
二点の相対位置関係は曖昧にしか把握できない。そのた
め、前に見た画像部分をもう一度見たいとき、その見た
い画像部分の在り場所へと表示域を戻すのに手間を要す
る問題がある。
【0007】また、表示像を拡縮するとき、画像観察者
には、仮想画面自体が自分に対して遠近方向に急速に移
動するように見えるので、拡縮の過程で画像中の見たい
部分から目が離れやすい問題がある。そこで、本発明
は、実画面に同時表示されない画像部分間の相対位置関
係をより明確に把握でき、また、画像の拡縮時に見たい
部分を目で追いやすい表示方法および装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
には、仮想画面が静止状態にあると実感できるようにす
ればよいと考えられる。というのは、例えば仮想画面に
地図あるいは景色が描かれているとして、人間にとっ
て、地図あるいは景色が移動状態にある場合はこれを判
読する(異なる部分の相対位置関係を把握する)ことが
困難であるが、地図あるいは景色が静止状態にある場合
はこれを容易に判読しうるからである。
【0009】本発明者は、この考え方に立って、仮想画
面が静止して見えるようにするための手段を考究し、以
下に記載の本発明をなした。 (1)画像の全体を含む仮想画面内に表示域を設定し、
該表示域内の画像をまたはこれを拡縮した像を実画面に
表示する表示方法において、前記実画面のxy面内での
運動に応じて前記表示域を前記仮想画面内で移動させ
る、および/または、前記実画面とその観察者の目との
z方向距離の変化に応じて前記拡縮の倍率を変化させる
ことを特徴とする表示方法。
【0010】本発明(1)では、前記倍率を実画面内表
示場所により変えることが好ましい。 (2)画像データを格納し指定アドレスの格納データを
出力する1次メモリと、該出力を前記指定アドレスと対
応付けて記録する2次メモリと、該2次メモリの記録を
用いて表示像を設定する表示設定器と、該設定された表
示像を表示する実画面と、前記指定アドレスを生成する
1次制御器とを有する表示装置において、前記実画面の
位置または加速度または速度を検出する検出器と、該検
出器の検出結果に基づいて前記指定アドレスを変更する
2次制御器とを有することを特徴とする表示装置。
【0011】本発明(2)では、実画面の前面にレンズ
を有するものが好ましく、また、該レンズはVFレンズ
であることがさらに好ましい。本発明において、実画面
は電気信号に応じて濃淡や色等の表示状態を変えうる画
素をマトリックス状に配列したもの(例えば液晶画面)
であり、また、表示域は実画面と相似な平面形状を有す
るものとし、拡縮の倍率=実画面寸法/表示域寸法であ
る。また、xy面は実画面を含む平面であり、z方向は
xy面に垂直な方向であり、実画面のxy面内での運動
および表示域の仮想画面内での移動には並進、回転の少
なくともいずれか一方が含まれる。また、VFレンズと
は焦点距離可変レンズを意味する。
【0012】
【発明の実施の形態】まず、(1)記載の表示方法(本
発明方法)について説明する。その概念を図1〜図2に
示す。仮想画面1には画像の全体(例えば書物の複数頁
分の内容など)が含まれており、仮想画面1内には表示
域2が設定され、実画面3には表示域2内の画像をα倍
に拡大(この例ではα>1)した像が表示されている。
このとき表示域2の大きさは実画面3の1/α倍に設定さ
れている。なお、本発明方法においては、倍率α≦1
(原寸または縮小)の場合も含まれる。
【0013】本発明方法のうち、実画面のxy面内での
運動に応じて前記表示域を前記仮想画面内で移動させる
方法(方法)では、図1に示すように、実画面3がx
y面内で並進50すればそれに応じて表示域2を仮想画面
1内で並進50A させ(図1(a))、および/または、実画
面3がxy面内で回転51すればそれに応じて表示域2を
仮想画面1内で回転51A させる(図1(b))。このとき、
表示域2の移動速度は実画面3のそれに比例させること
が好ましい。
【0014】これにより、実画面の観察者には、実画面
がxy平面内で運動したときに仮想画面自体が実画面の
運動と逆向きに運動するように見える。これは覗き窓を
上下左右に動かしながらそこから静止像を観察するとき
の視感覚と同じであるから、実画面を通して見えている
仮想画面は静止しているものと実感される。そのため、
仮想画面内の部分部分の相対位置関係がより明確に把握
できるようになり、前に見た部分をより迅速に再表示で
きるようになる。
【0015】また、方法によれば、カーソルを実画面
に固定して実画面を運動させることにより画像の所望の
位置にカーソルを合わせることができるので、マウスキ
ーと適宜使い分けできて操作が楽になる。あるいはマウ
スキーを省略して携帯電話のキーボードをより簡素化す
ることも可能である。一方、実画面とその観察者の目と
のz方向距離の変化に応じて前記拡縮の倍率を変化させ
る方法(方法)では、例えば図2に示すように、倍率
αを実画面と目とのz方向距離Lの増加関数として変化
させるのがよい。図2ではαをLに比例させた場合を示
した。この場合は、距離Lの変化ΔLに応じて倍率α
を、Δα=ΔL/LC だけ変化させる。なお、LC は目
の位置Eと仮想画面との距離であり、これには任意の定
数を与えればよい。
【0016】これによれば、距離Lの増加/減少に伴っ
て可視範囲が縮小/拡大するように見える。これは、覗
き窓を前後(視線方向)に動かしながらそこから静止像
を眺めているときの視感覚と同じであるから、観察者に
は仮想画面が自分に対して遠近方向(z方向)に静止し
ていると実感される。よって、観察者は、実画面に目を
(あるいは目に実画面を)近づけていくことで、画像の
見たい箇所を見失うことなく見える範囲を広げていくこ
とができる。
【0017】本発明方法には、方法、を併用するこ
とも含まれる。両方法を併用する方法によれば、観察者
は、仮想画面内の部分部分の相対位置関係がより明確に
把握できて前に見た部分をより迅速に再表示できるよう
になるとともに、画像の見たい箇所を見失うことなく画
像可視範囲を広げていくことができる。また、本発明方
法では、実画面に表示する像の倍率はその実画面内表示
場所によって変えることが好ましい。この方法では、実
画面内周辺部に表示する像の倍率を、実画面内中央部に
表示する像の倍率よりも小さくするのがよい。これによ
れば、中央部の回りの可視範囲が拡大するため、全体と
の関連性がさらによく把握でき、他の見たい箇所へさら
に早く到達できるようになる。なお、実画面の中で局所
的に倍率を変える方法は、通常の画像処理機能の一つで
ある部分ズーム機能を適用することにより容易に実施す
ることができる。
【0018】また、本発明(1)において、実画面が視
線に垂直な平面に対して傾斜するように運動した場合、
その傾斜の方向と角度に応じて表示域を変形(非一様縮
小変形)させるという表示方法も考えられる。これによ
れば、仮想画面の静止実在感がより強化されて、さらに
好ましい。なお、本発明方法では、実画面の位置や運動
の記述に直交座標系(xyz座標系)を用いたが、これ
に限るものではなく、円筒座標系(ρφz座標系;ρ=
√(x2+y2) ,φ= tan-1(y/x) ,z=z)や球座標系
(rθφ座標系;r=√(x2+y2+z2),θ= tan-1( √(x
2+y2)/z),φ= tan-1(y/x) )も自明に用いうる。この
点は後述の本発明装置においても同様である。
【0019】次に、(2)記載の表示装置(本発明装
置)について説明する。本発明装置は、図3に示すよう
に、画像データを格納し指定アドレスA0の格納データD0
を出力する1次メモリ4と、該出力D0を前記指定アドレ
スA0と対応付けて記録する2次メモリ5と、該2次メモ
リ5の記録を用いて表示像を設定する表示設定器6と、
該設定された表示像を表示する実画面3と、前記指定ア
ドレスA0を生成する1次制御器7とを有する表示装置に
おいて、前記実画面3の位置または加速度または速度を
検出する検出器8と、該検出器8の検出結果に基づいて
前記指定アドレスを変更する2次制御器9とを有するも
のである。
【0020】なお、10は2次制御器9をオンオフさせる
とともに2次制御器9のオフ時に1次制御器7の指定ア
ドレスを設定あるいは変更するための操作手段である。
操作手段10は押しボタン等などで構成される。1次メモ
リ4のアドレス(x,y) に対応する格納場所には画像デー
タP(x,y)が格納されている。よって、例えば寸法(横×
縦の画素数で表す、以下同じ)が「 xの全個数× yの全
個数」になる画面を想定し、同画面において、アドレス
(x,y)に対応する画素を、画像データP(x,y)に対応する
表示状態にすることにより本発明方法における仮想画面
が構成される。
【0021】1次メモリ4は、指定アドレスA0に対応す
る格納データD0を出力する。この指定アドレスA0の範囲
が本発明方法における表示域の範囲となる。指定アドレ
スA0は操作手段10を操作して1次制御器7を作動させる
ことにより設定あるいは変更しうる。操作手段10による
指定アドレスの設定方法や変更方法は適宜設計しうる。
【0022】2次メモリ5は、1次メモリ4の出力デー
タD0を前記指定アドレスA0と対応付けて記録する。表示
設定器6は、2次メモリ5の記録(指定アドレスA0とこ
れに対応する画像データD0)を用いて表示像を設定し、
この設定された表示像が実画面3に表示される。
【0023】表示像の設定にあたっては、指定アドレス
A0の範囲から表示域寸法S2 を算出し、その結果と実画
面寸法S3 とから倍率α(=S3 /S2 )を算出する
(この倍率αは別途2次制御器9に送られる)。そし
て、指定アドレスとデータの対応関係を用いて、表示域
2の中心と実画面3の中心が一致し、かつデータD0によ
る表示域内描像図形のα倍の図形が実画面3内に表示さ
れるように、実画面3の各画素に付与すべき画像データ
を算出する。この演算は、既存の画像処理ソフトウエア
を用いて実行可能である。これにより実画面3での画像
表示状態が設定される。
【0024】検出器8は、例えば図4に示すように、実
画面3に設定したxyz軸(x,y軸は実画面の横,縦
方向にとり、z軸は実画面法線方向にとって実画面中心
位置を通した。)の各軸毎に、その軸方向の並進を検出
可能に配置された加速度センサ11と、その軸まわりの回
転を検出可能に配置された回転センサ12(例えば角速度
センサ)と、これらセンサの検出結果を用いて初期位置
(原点)からの並進距離あるいは回転角を算出する演算
器13とで構成しうる。
【0025】演算器13は、加速度センサ11の出力を時間
積分して並進速度を算出し、この並進速度を時間積分し
て並進距離を算出し、一方、回転センサ12の出力を時間
積分して回転角度を算出する。なお、初期位置(積分演
算の原点)および積分演算に用いる積分定数は、操作手
段10によりセット/リセット可能としておくのがよい。
【0026】この構成によれば、実画面3の運動中に、
微小時間間隔で加速度センサ11および回転センサ12の出
力を演算器13で演算処理することにより、実画面3の時
々刻々のxyzの各軸方向の並進および各軸まわりの回
転に関する変位量を算出することができる。なお、xy
zの各軸方向の加速度を検出する加速度センサをそれぞ
れ11x,11y,11z とし、各軸まわりの回転を検出する回転
センサをそれぞれ12x,12y,12z とすると、xy面内での
並進を検出する場合は少なくとも加速度センサ11x,11y
があれば十分であること、また、xy面内での並進およ
び回転を検出する場合は少なくとも加速度センサ11x,11
y と回転センサ12z とがあれば十分であること、また、
z軸方向の並進を検出する場合は少なくとも11z があれ
ば十分であること等々から、これらセンサのうちのいず
れかを適宜省略したものも本発明に含まれる。
【0027】なお、上記のように複数の加速度センサや
回転センサおよびこれらセンサの出力を処理する演算器
で構成した検出器では、実画面が動かない限り変位を検
出できないから、観察者が静止実画面に目を近接・離間
させて目と実画面との距離を変えた場合は画像可視範囲
は変わらない。逆に、観察者が実画面を保持したまま歩
行などによって移動する場合は、画像可視範囲は変化し
ないようにすることが望ましい。これらの場合には、観
察者の頭部などに加速度センサを付けて実画面の加速度
センサとの間で差分をとれば良い。あるいは、観察者の
目と実画面との距離を実測しうる手段(例えばレーザ距
離計や超音波距離計など)を検出器に組み込めばよい。
【0028】また、本発明では、検出器において、セン
サとして上記例の加速度センサの代わりに速度センサあ
るいは位置センサを用い、演算器としてそれらのセンサ
の出力を処理するのに適したものを用いるようにしても
よい。2次制御器9は、検出器8の検出結果(演算器13
の出力)に基づいて指定アドレスを変更する。この指定
アドレス変更の際に倍率αが用いられる。演算器13およ
び2次制御器9の演算出力周期はできるだけ短周期とす
るのが望ましい。2次制御器9は操作手段10によりオン
オフされる。2次制御器9のオン中は1次制御器7は動
作しない。
【0029】指定アドレスの変更方法は、演算器13の出
力項目に応じて適宜に定めうる。該出力項目を、例え
ば、 xy面内並進量(画素数換算値) xy面内での回転角度(回転中心=実画面中心) z方向変位量(画素数換算値) の3項目(何れも正負の向きを有する)とした場合、指
定アドレスの変更方法は、例えば次のように定められ
る。また、アドレスやデータの値を求める演算処理では
その演算結果を適宜四捨五入などにより整数化して次ス
テップに供するものとする。
【0030】の並進量への対応は、次式を用いて指定
アドレスを変更する。 x'=x +Kx ×m/α, y'=y +Ky ×n/α ここに、x, y :変更前の指定アドレス x', y':変更後の指定アドレス m,n:x,y方向の並進量 Kx ,Ky :x,y方向の移動に対する係数 ここで、Kx ,Ky は1とするのが基本であるが、必要
に応じて一定の倍率とするために1以外の値を用いても
よい。この措置により、実画面のxy面内並進運動と表
示域の仮想画面内並進運動とが連動し、仮想画面が実画
面と逆向きに並進(とくにKx ,Ky を1とした場合、
実画面の向こう側で静止)しているように実感できる。
【0031】の回転角度への対応は、次式を用いて指
定アドレスを変更する。 x'=r×cos(θ+Δθ) , y'=r×sin(θ+Δθ) r=√((x-x0)2+(y-y0)2) , θ= tan-1((y-y0)/(x-x
0)) ここに、x, y :変更前の指定アドレス x', y':変更後の指定アドレス x0,y0 :指定アドレス範囲の中心アドレス Δθ :回転角度 この措置により、実画面のxy面内回転と表示域の仮想
画面内回転とが連動し、仮想画面が実画面と逆向きに回
転(実画面の向こう側で静止)しているように実感でき
る。
【0032】の変位量への対応は、前記式:Δα=Δ
L/LC (Δα:倍率の変化量、ΔL:変位量、LC
定数)で求めた倍率の変化量Δαを用いて指定アドレス
の範囲をそれまでの範囲の1/(1+Kz ×Δα/α) 倍に
変更する(範囲の中心は変えない)。ここで、Kz は倍
率変化の係数であり、1とするのが基本であるが、必要
に応じて1以外の値に設定してもよい。
【0033】例えば、変更前の指定アドレス( x,y)が、 x1≦x ≦x2, y1≦y ≦y2 を満たす範囲にある場合、変更後の指定アドレス(x',
y') は、次式を満たす範囲のアドレスとされる。 x1-u≦x'≦x2+u, y1-v ≦y'≦y2+v ここに、u=K(x2-x1)/2, v=K(y2-y1)/2, K=1/(1+Kz ×
Δα/α) この措置により、実画面が目に近づくにつれて画像可視
範囲が広がり、実画面が目から遠ざかるにつれて画像可
視範囲が狭まるので、実画面が覗き窓であるという実感
が得られ、とくにKz =1とした場合は実画面の向こう
側で仮想画面が静止しているように実感できる。
【0034】また、実画面に表示する像の倍率はその実
画面内表示場所によって変えるには、表示設定器6に前
記部分ズーム機能を組み込んでおき、1次制御器7から
の指令により当該機能を実行させるようにすればよい。
ところで、本発明装置では画像可視範囲を広げるために
目と実画面の距離を短縮する必要があるが、一般に目と
被視体の距離が近視限未満になると被視体を視認できな
くなる。そこで、近視限を短縮して画像可視範囲を広げ
るために、本発明装置では実画面の前面にレンズ14を配
置すること(図5参照)が好ましい。このレンズとして
は、遠視眼または老眼の視力矯正に通常使用される凸レ
ンズが好ましく用いうるが、より好ましくはレンズ厚を
より薄くできるフレネルレンズである。
【0035】また、それにも増して好ましいのは、焦点
距離を変化させることができて、原理的には近視限を無
限小となしうる、VFレンズである。VFレンズを用い
る場合、その焦点距離は目と実画面の距離とともに増大
させることが好ましい。VFレンズの構成例を図6に示
す。同図には、携帯電話20に組み込んだ本発明装置の実
画面3前面に配設した透光子15と、目と実画面3の距離
を実測するレーザ距離計16と、該距離計の実測距離に応
じて透光子15の焦点距離を調節する焦点調節器17とで構
成されたVFレンズ18を示した。
【0036】焦点調節器17に行わせる焦点調節方法とし
ては、例えば透光子15を軟質プラスチックあるいは組合
せレンズ等で形成しその半径方向の厚み分布を機械的ま
たは電気的に変更する方法、また、例えば透光子15を液
晶で形成しその半径方向屈折率(分子配向)分布を電気
的に変更する方法等々が好ましく用いうる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、静止した大きな仮想画
面を小さな覗き窓相当の実画面から覗いて仮想画面に描
かれた全画像の一部を見ているという実感が得られる。
このため、実画面を縦横に動かすことで全画像の部分部
分の相対位置関係を容易に認識できて、再度見たい画像
部分を迅速に再表示できるようになり、また、実画面を
遠近方向に動かすことで見たい部分を見失わずに画像可
視範囲を自在に拡縮できるようになる。それゆえ、本発
明を携帯電話に適用することにより、大量の受信画像情
報のより迅速な視認判別を可能ならしめる高機能携帯電
話が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(方法)の概念図である。
【図2】本発明(方法)の概念図である。
【図3】本発明装置の概要を示すブロック図である。
【図4】位置検出器の一例を示すブロック図である。
【図5】実画面前面のレンズ配置形態を示す模式図であ
る。
【図6】VFレンズの構成例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 仮想画面 2 表示域 3 実画面 4 1次メモリ 5 2次メモリ 6 表示設定器 7 1次制御器 8 検出器 9 2次制御器 10 操作手段 11 加速度センサ 12 回転センサ 13 演算器 14 レンズ 15 透光子 16 レーザ距離計 17 焦点調節器 18 VFレンズ 20 携帯電話 50,50A 並進 51,51A 回転
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C082 AA00 AA21 AA24 BA12 BA42 BB15 BB25 CA33 CA34 CA36 CA40 CA52 CA72 CB01 CB05 DA61 MM10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の全体を含む仮想画面内に表示域を
    設定し、該表示域内の画像またはこれを拡縮した像を実
    画面に表示する表示方法において、前記実画面のxy面
    内での運動に応じて前記表示域を前記仮想画面内で移動
    させる、および/または、前記実画面とその観察者の目
    とのz方向距離の変化に応じて前記拡縮の倍率を変化さ
    せることを特徴とする表示方法。
  2. 【請求項2】 前記倍率を実画面内表示場所により変え
    ることを特徴とする請求項1記載の表示方法。
  3. 【請求項3】 画像データを格納し指定アドレスの格納
    データを出力する1次メモリと、該出力を前記指定アド
    レスと対応付けて記録する2次メモリと、該2次メモリ
    の記録を用いて表示像を設定する表示設定器と、該設定
    された表示像を表示する実画面と、前記指定アドレスを
    生成する1次制御器とを有する表示装置において、前記
    実画面の位置または加速度または速度を検出する検出器
    と、該検出器の検出結果に基づいて前記指定アドレスを
    変更する2次制御器とを有することを特徴とする表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記実画面の前面にレンズを有する請求
    項3記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズはVFレンズである請求項3
    記載の表示装置。
JP2000371113A 2000-12-06 2000-12-06 表示方法および装置 Pending JP2002175066A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204799A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置
JP2011112678A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Nec Casio Mobile Communications Ltd 表示制御装置、表示制御方法およびプログラム
JP2017187758A (ja) * 2009-11-09 2017-10-12 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated マルチスクリーン画像表示

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