JP2002173139A - 生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用容器。 - Google Patents

生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用容器。

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JP2002173139A JP2000373285A JP2000373285A JP2002173139A JP 2002173139 A JP2002173139 A JP 2002173139A JP 2000373285 A JP2000373285 A JP 2000373285A JP 2000373285 A JP2000373285 A JP 2000373285A JP 2002173139 A JP2002173139 A JP 2002173139A
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Kosaku Okamura
廣作 岡村
Yasuo Nakabayashi
泰男 中林
Akihiro Ichimura
明宏 一村
Sekiji Ito
碩二 伊藤
Yasuto Yuto
康人 湯藤
Hiroshi Ura
寛 浦
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Daiseki Co Ltd
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YUUSHIN SYSTEM KK
Daiseki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、流通用容器としてダンボール容器や、発
泡スチロール容器が使用されているが、これらの容器は
数回の繰り返し使用を経た後産業廃棄物として処理され
てる。産業廃棄物として処理される量は膨大な量に達
し、資源保護、環境保護の観点から、これらの廃棄物を
減少させなければならないという課題があった。 【解決手段】本発明は、折り畳み可能な容器本体と、こ
の容器本体の上部開口に被覆される蓋体とを透明な合成
樹脂材により二重壁構造体とした、生鮮食料品等を搬送
する折りたたみ可能な流通用容器であって、容器本体を
迅速かつ容易に折り畳んだり、組み立てることができ、
また、内部を見通すことができ、外気を遮断し容器内の
断熱効果を向上させ、かつ使用後には洗浄するだけで再
利用のできるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生鮮食料品等を搬
送する流通用容器に関し、さらに詳細には、容易に折り
畳むことができ、保冷温(断熱)性に優れ、且つ再利用
が可能な生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍食肉等の畜産品や生鮮魚類等の水産
品などの生鮮食料品の流通では、保冷温や衝撃保護など
の必要性から、現在、その生鮮食料品の包装容器として
様々な形状、機能、性能、材質のものが使用されてい
る。
【0003】このうち、畜産品の流通用包装容器として
は、ダンボール容器が一般的に用いられている。この目
的は、冷凍された内容物の外部からの衝撃保護及び内容
物のロット流通にあり、これらの保冷は、冷凍倉庫での
保管及び冷凍車での運送手段を講じることによりなされ
る。そして、一度使用されたダンボール容器は、容器が
破損や汚損をし易いこと、或いは容器の生産コストが安
いこと等の理由により、通常再利用されることはなく、
小売り店又は消費者側で廃棄物として処理されている。
【0004】また、水産品の流通用容器としては、発泡
スチロール容器が一般に用いられている。この目的は上
記と同様であり、保冷も上記と同様の手法の他に、発泡
スチロールの優れた断熱性能を活かし、容器内部に氷ま
たは保冷材を挿入した後に、生鮮魚類等の内容物を収納
する方法を講じることによりなされることが多い。しか
しながら、発泡スチロール特有の多孔質な材料組成と相
俟って、その微小孔に細菌が繁殖し易いことから、通常
その再利用は2〜3回程度とされることが多く、その後
は小売店又は消費者側で廃棄物として処理されている。
【0005】とくに、再利用可能な流通用容器、例えば
通い箱等の流通用容器としては、すでに種々の形状の容
器が提供されているが、通常、この容器に対しては容器
回収時における運送車への収納効率の向上等を目的とし
て、容器を折り畳むことによリ、容器自体の占有体積を
減少させることが要求される。このため、その形状、使
用材料又は折り畳み機構の特徴等から、これらの容器
は、断熱用途としてのオプション部品等を付加しない限
り、生鮮食料品用として要求される保冷性能を満足する
に至らず、その結果今日に至るまで、生鮮食料品の流通
用容器には、上記のようにダンボール容器や発泡スチロ
ール容器が採用されているのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらのダンボール容
器や発泡スチロール容器は、その容器内に収容される内
容物の多様性を反映して、その使用材料から構造、耐用
性に至るまで様々な種類が存在しており、またそれらの
多くは、通常生産者から消費者へのワンウェイで流通さ
れるか、或いは数回の繰り返し使用を経た後、産業廃棄
物または可燃ゴミとして処理されている。ところで、こ
れらの廃棄物として処理される使用済みの包装容器の量
は、日常的に消費される生鮮食料品の量から推測しても
膨大な量に及ぶため、地球資源保護や環境保護の観点か
らも、これらの廃棄物を減少させる必要性があり、最近
ではこの要求がとくに強まっている。しかしながら、上
述のように包装容器に要求される機能、性能の多様性か
ら、それらの標準化、共用化は今日においてもはかどら
ないまま、問題点のみが顕在化してきているという課題
がある。
【0007】本発明は、上述のような事情からなされた
ものであり、本発明の目的は、多機能、高性能で、且つ
廃棄物を作り出さないようにした生鮮食料品等を搬送す
る折り畳み可能な流通用容器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、生鮮食料品等
を搬送する折り畳み可能な流通用容器に関するものであ
って、本発明の上記目的は、前記生鮮食料品等を載置す
る略方形状の底板と、前記底板の4つの端辺にヒンジ連
結されると共に該底板に対し折り畳み可能なヒンジ部を
有する4つの側壁と、前記ヒンジ部を補強し前記側壁の
起立を保持する保持部材とにより形成された容器本体、
及び前記容器本体の上部開口を被覆する蓋体とを具備し
てなることを特徴とする、請求項1に係る生鮮食料品等
を搬送する折り畳み可能な流通用容器を提供することに
より達成される。
【0009】また、本発明の上記目的は、前記容器本体
を形成する底板及び4つの側壁、並びに前記蓋体は内部
に空気層を有する二重壁の構造体であることを特徴とす
る、請求項2に係る生鮮食料品等を搬送する折り畳み可
能な流通用容器を提供することによって、より効果的に
達成される。
【0010】また、本発明の上記目的は、前記容器本体
を形成する底板及び4つの側壁、並びに前記蓋体は透明
な合成樹脂材で作られていることを特徴とする、請求項
3に係る生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用
容器を提供することによって、より効果的に達成され
る。
【0011】また、本発明の上記目的は、前記底板に対
して折り畳み可能な4つの側壁はそれぞれ隣接する同志
がヒンジ連結されると共に、相対向する2つの側壁には
該側壁の両端部下方より立ち上がる山形状のヒンジ部が
形成され、且つ該ヒンジ部を補強する前記保持部材がス
ライダーであることを特徴とする、請求項4に係る生鮮
食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用容器を提供す
ることによって、より効果的に達成される。
【0012】また、本発明の上記目的は、前記蓋体の上
面には凹部が形成され、前記容器本体の底板下面には前
記凹部に嵌合される台座が突設されていることを特徴と
する、請求項5に係る生鮮食料品等を搬送する折り畳み
可能な流通用容器を提供することによって、より効果的
に達成される。
【0013】また、本発明の上記目的は、前記底板の下
面形状が前記容器本体の上部開口に嵌合するように作ら
れていることを特徴とする、請求項6に係る生鮮食料品
等を搬送する折り畳み可能な流通用容器を提供すること
によって、より効果的に達成される。
【0014】さらにまた、本発明の上記目的は、前記容
器本体の側壁にはICカードを収納できるICカード収
納ポケットが設けられていることを特徴とする、請求項
7に係る生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用
容器を提供することによって、より効果的に達成され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面に示す実施例に基づ
き、本発明に係る生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能
な流通用容器を詳細に説明する。図1は本発明の生鮮食
料品等を搬送する折り畳み可能な流通用容器の一実施例
を示す斜視図である。図中1は生鮮食料品等を収容でき
る容器本体を示し、この容器本体1は底板10と4つの
側壁20、21、22、23とから構成されている。す
なわち、底板10は略方形状であり、その4つの端辺1
1から立ち上って4つの側壁20、21、22、23が
形成され、これら4つの側壁20、21、22、23と
底板10とにより生鮮食料品等を収納できる容器本体1
が形成される。なお図1において、30は後述するスラ
イダーであり、また43は後述する下げ手である。前記
4つの側壁20、21、22、23は、図2に平面図で
示されるように、底板10の4つの端辺11が4つのヒ
ンジH10で結合され、起立した側壁20、21、2
2、23はそれぞれこのヒンジH10を折り目として底
板10の上面に対して折り畳めるようになっている。
【0016】4つの側壁20、21、22、23のそれ
ぞれは、図2に破断面図で示されるように、外壁及び内
壁からなる二重壁構造、すなわち外壁20aと内壁20
b、外壁21aと内壁21b、外壁22aと内壁22
b、外壁23aと内壁23bで構成され、各二重壁の間
隙部Sには空気層が形成されている。この空気層の介在
により外気が遮断され、容器本体1内が断熱される。同
様に前記底板10も、図3に部分側断面図で示されよう
に、外壁10a及び内壁10bからなる二重壁構造とさ
れ、二重壁の間隙部Sには空気層が形成されている。こ
こに、前記各間隙部Sには、二重壁を補強するためのリ
ブ35が介在されているが、この詳細は図9に基づき後
述する。なお、容器本体1をいくつか積み重ねて搬送す
る場合など、下部に位置する容器本体1にかかる垂直荷
重を支持するために、図3に示されるように、側板22
及び23の下端部における内側の略半分が底板10の端
部に支持されている。
【0017】容器本体1を構成する4つの側壁20、2
1、22、23及び底板10は、透明ないし半透明の、
例えばポリプロピレン等の合成樹脂材により成形加工に
より作られている。これにより、容器本体1の内部を外
側から見通すことができ、また、容器本体1の内壁表面
が微小孔の全くない平滑面となっているので、細菌類が
容器内部で繁殖することを防止することができる。
【0018】底板10の下面の4隅には、図3に側面図
で、図4に底面図で示されるように、三角形状の台座1
2、13、14、15が突設されている。これらの台座
12、13、14、15は、後述するように、本流通用
容器を積み重ねて搬送する際の荷崩れや位置ずれを防止
する機能を有する外、図6に平面図で示されるように、
容器本体1が折り畳まれて重ね合わされたときのずれを
防止する機能も有している。また、図2に平面図で、図
3には部分側断面図で示されるように、容器本体1の上
部開口の側壁22及び23の上端部内側には切欠き部2
2c及び23cが設けられている。この切欠き部22
c、23cには容器本体1の底部に設けられた底板10
の短辺部が嵌合されると同時に、長辺部が側壁20及び
21の内壁面に嵌合され、これにより容器本体1の内部
を密封した状態で垂直方向に複数個積み重ねて搬送でき
るようになっている。なお、このような場合には蓋体5
0が最上位にある容器本体1の上部開口に被覆される。
【0019】前記底板10に対して折り畳み可能な4つ
の側壁20、21、22、23は、図2に平面図で、図
5に部分拡大斜視図で示されるように、それぞれ隣接す
る端部同志がヒンジH1、H2、H3、H4により連結
されている。図5はその状態を側壁20と側壁23につ
いて示したもので、図示されるように、側壁20の一端
に隣接する側壁23の一端がヒンジH1によりヒンジ連
結されている。以下同様に、側壁20の他端と側壁22
の一端はヒンジH2により、側壁23の他端と側壁21
の一端はヒンジH3により、側壁22の他端と側壁21
の他端はヒンジH4によりそれぞれ連結されている。な
お、これらの各ヒンジ部は、側壁20、21、22、2
3を容易に折り畳める程度の強度をもって薄く成形され
ている。このように4つの側壁20、21、22、23
は互いに隣接する同志がヒンジ連結されることにより折
り畳み可能となっている。
【0020】前記4つの側壁20、21、22、23の
うち相対向する長辺側の2つの側壁20、21には、図
3に側面図で、図6には折り畳まれた状態の平面図で示
されるように、各側壁の両端部下方より立ち上がる山形
状のヒンジH5とH7及びH6とH8が形成されてい
る。これらのヒンジH5、H6、H7、H8に沿って容
器本体1の角部が、図6に示されるように、底板10の
上面に対して折り畳み可能とされている。
【0021】図3及び図7(a)に側面図で示されるよ
うに、前記ヒンジH5、H6、H7、H8に跨って、そ
れぞれスライダー部30が付設されている。図7(a)
はその一部である側壁21のヒンジH8に付設されたス
ライダー部30の構造を側面から見たものであり、この
B−B断面を示したものが図7(b)である。図示され
るように、ヒンジH8と直交するの右傾斜上方には上方
鞘部31が、この斜め下方には下方鞘部32が付設され
ている。この上方鞘部31と下方鞘部32内にはスライ
ダー33が滑動可能に挿入されている。なお、スライダ
ー33が挿入されて滑動する側壁21の表面部分には凹
部21hが形成されている。このスライダー33は、そ
の下端が下方鞘部32の実線で示される位置Lと、上方
鞘部31の点線で示される位置Uとの間を滑動可能とさ
れ、作業者が摘み部33aをもってスライダー33の下
端を位置Lに移動させると、スライダー33はヒンジH
8に跨ってかんぬき作用をなし、これにより側壁21の
起立状態が強固に保持される。逆に下端が位置Uに移動
されると、スライダー33によるヒンジH8の保持が解
除され、側壁21の角部はヒンジH8に沿って折り畳み
が可能な状態に置かれる。
【0022】なお、前記側壁21の外面には、図3に示
されるように,この容器本体1内に収納される生鮮食料
品等の商品の名称や商品の搬送先など、各種の情報が書
き込まれているICカード41を収納できるICカード
収納ポケット40が付設されている。これにより、収納
されている商品と搬送先との対応付け等が明確になり、
内容物の取り違えや搬送ミス等のトラブルが防止され
る。さらにまた、側壁22及び側壁23の外側には容器
本体1を持ち運びするための下げ手43が付設されてい
る。
【0023】以上のとおり構成された容器本体1の上部
開口には蓋体50が被覆される。この蓋体50は、図8
に斜視図で、図9には図8のA−A断面図で示されるよ
うに、前記容器本体1と同一の樹脂材により外壁50a
及び内壁50bからなる二重壁構造に作られ、その間隙
部Sには空気層が形成されている。なお、この間隙部S
には前述した補強用のリブ35が介在されている。この
ように作られた蓋体50によって外気が遮断され、容器
本体1内が断熱される。また、蓋体50は容器本体1と
同一の素材で作られているので、流通用容器としての耐
用期間が過ぎた後には、容器本体1と共に、破砕処理を
することにより原料として再利用をすることができる。
【0024】蓋体50の外周端部の下面は鈎の手状に切
り欠かれて段付部53が形成されている。この段付部5
3は側壁20,21,22,23の各上端部と係合し、
外気を完全に遮断する機能を有している。また蓋体50
の上面周縁部の内側には凹部54が形成れている。この
凹部54は前記容器本体1の底面に突設された台座1
2、13、14、15の外側端部に嵌合するように設計
されている。この嵌合により、本流通用容器を積み重ね
て搬送する際の荷崩れやずれが防止される。
【0025】次に以上のとおり構成された本流通用容器
の使用方法を説明する。本流通用容器は、図8に斜視図
で、図9には断面図で示されるように、容器本体1と蓋
体50により完全に密閉された内部に生鮮食料品等の商
品が収納され、搬送に供せられるが、使用された後の容
器本体1は平坦な状態に折り畳まれる。この折り畳みに
際しては、先ず、側壁20及び21に付設されている各
スライダー33の下端部を、図7に基づき説明したよう
に、下方の位置Lから上方の位置Uに滑動させる。これ
により、側壁20及び21に形成されている各ヒンジH
5とH7及びH6とH8がスライダー33による保持を
解除されるため、側壁20及び21は、図10に続いて
図11に斜視図で示されるように、それぞれヒンジH5
とH7及びH6とH8を折れ目として除々に内側に折り
込まれる。この側壁20及び21の作用に伴い、これら
側壁とヒンジH1、H2、H3、H4により連結されて
いる短辺側の側壁22及び23も徐々に内側に折り込ま
れ、最終的には、図12に示されるように、全側壁が底
板10の上面に対して平らに折り畳まれる。このよう
に、容器本体1はスライダー33を僅かに滑動させるだ
けで容易に折り畳むことができる。
【0026】反対に、図12の折り畳み状態から図1に
示される起立した容器本体1を組み立てる場合には、前
記折り畳み手順と逆の手順を行うことにより目的が達成
される。すなわち、図12のように折り畳まれている容
器本体1の側壁22及び23の上端を把持して左右に拡
げると、側壁20、21、22、23は直ちに起立さ
れ、このような状態において、各スライダー33の下端
部を上方の位置Uから下方の位置Lまで滑動させること
により側壁20、21、22、23の起立状態が強固に
保持される。以上のように、本発明の実施形態に係る容
器本体1は極めて簡単な操作で組み立てたり、平らに折
り畳むことができるように作られている。
【0027】以上、本発明の内容を一実施形態に基づき
説明したが、本発明は必ずしもこのような実施形態に限
られるものではなく、その構成において次のような変更
が可能である。
【0028】先ず、側壁の起立を保持する保持部材とし
ては、図7に示されたスライダー部30に置き換え、図
13(a)(b)に示されるようなスライダー部30A
を適用することができる。このスライダー部30Aは、
図13(a)に正面図で、(b)には(a)のC−C断
面図で示されるように、側壁21に形成されたヒンジH
8を跨ぐ垂直方向に付設され、スライダー33を上方鞘
部31Aと下方鞘部32Aとの垂直距離間を矢印で示す
ように滑動させて側壁21の起立及び起立解除を行うよ
うに構成されている。スライダー部30Aをこのように
付設すると、容器本体1を積み重ねて搬送する場合に、
上部に位置する容器本体1の下面、すなわち底板10の
底面によりスライダー33Aの上端部の浮き上がりが規
制されるので、搬送中であっても側壁21の起立を確実
かつ強固に保持することができる。なお、このスライダ
ー部30Aを付設した容器本体1が図6に示されるよう
に平らに折り畳まれると、スライダー33Aの摘み部側
上部は側壁20及び側壁21の頂部より突き出た状態に
なるので全体の平坦さが助長される。
【0029】また、保持部材のさらに他の形態として、
図14に示されるスライダー30Bを適用することも可
能である。このスライダー30Bは、容器本体1の4つ
の側壁20、21、22、23のうち山形状のヒンジH
5及びH7の形成された側壁20の上端部と、同じくヒ
ンジH6及びH8の形成された側壁21の上端部に下向
きコの字状のチャンネル部材をスライド可能に設けてな
るもので、側壁20及び21を起立させる場合には、図
14に示されるように、各ヒンジH5、H6、H7、H
8の頂部に配置され、折り畳む場合にはここから退去さ
れるようになっている。このスライダー30Bによると
きは機構が簡単であるので安価に作ることができる。但
し、蓋体50と容器本体1との密封性の点では、若干工
夫が必要である。
【0030】さらにまた、容器本体1を折り畳む方式と
しては、例えば特開平9−175541号公報に開示さ
れているプラスチック容器、すなわち、プラスチックシ
ートを真空成形するとき、成形後の容器を上下方向に押
さえ付けたときに内方に折り込み可能なリブを側壁に一
体成形して、側壁を偏平に折り畳めるようにした搬送や
保管に適したプラスチック容器、などで公知のいくつか
の方式を適用することが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る生
鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用容器によれ
ば次のような効果がある。 (1) 容器本体が生鮮食料品等を載置する略方形状の
底板と、前記底板の4つの端辺にヒンジ連結されると共
に該底板に対し折り畳み可能なヒンジ部を有する4つの
側壁と、前記ヒンジ部を補強し前記側壁の起立を保持す
る保持部材とにより形成されているので、容器本体を極
めて簡単な操作で迅速かつ確実に組み立てたり、折り畳
むことがてきる。 (2) とくに、前記底板に対して折り畳み可能な4つ
の側壁がそれぞれ隣接する同志でヒンジ連結されると共
に、相対向する2つの側壁に該側壁の両端部下方より立
ち上がる山形状のヒンジ部が形成され、且つ該ヒンジ部
を補強するスライダーが設けられた容器によれば、上記
効果を一段と向上させることができる。 (3) また、前記容器本体を形成する底板及び4つの
側壁、並びに前記蓋体が内部に空気層を有する二重壁の
構造体とされているので、外気を確実にを遮断して容器
内を断熱状態にすることができる。 (4) また、前記容器本体を形成する底板及び4つの
側壁、並びに前記蓋体が透明な合成樹脂からなる同一素
材で作られているので、容器本体内に収納されている商
品を外部から確認することができる。また、容器内壁が
微小孔のない平滑面とされるので、細菌類の繁殖が防止
され、使用後は単に洗浄するだけで再利用をすることが
できる。さらにまた、容器本体及び蓋体が同一素材で作
られているので、容器の耐用期間が過ぎた後は本容器を
破砕処理することにより、原料のリサイクルができる。 (5) また、前記蓋体の上面には凹部が形成され、前
記容器本体の底板下面には前記凹部に嵌合される台座が
突設されているので、本流通用容器を複数個積み重ねて
搬送しても、荷崩れや容器のずれを起こすことがない。
また、容器本体が平らに折り畳まれ重ね合わされると
き、この台座が上部に置かれる容器本体に形成させてい
る凹部と嵌合して位置ずれが防止される。 (6)また、前記底板の下面形状が前記容器本体の上部
開口に嵌合するように作られているので、本流通用容器
を積み重ねることにより、蓋体なしで内部を密閉するこ
とができる。 (7) さらにまた、前記容器本体の側壁にはICカー
ドを収納できるICカード収納ポケットが設けられてい
るので、容器本体内に収納されている商品と搬送先の対
応付け等が明確になり、内容物の取り違いや搬送ミス等
のトラブルを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る容器本体の斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態に係る容器本体の平面図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態に係る容器本体の側面図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態に係る容器本体の底面図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態に係る容器本体のヒンジ部
の構造を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る容器本体を折り畳ん
だ状態の平面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るスライダー部の構造
を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)のB−B
断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る流通用容器の外観を
示す斜視図である。
【図9】上記図8に示される流通用容器のA−A断面図
である。
【図10】本発明の実施の形態に係る容器本体の折畳み
手順を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る容器本体の折畳み
手順を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る容器本体の折畳み
手順を示す説明図である。
【図13】本発明の他の実施の形態に係るスライダー部
の構造を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)の
C−C断面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態に係るスライ
ダー部の構造を示す斜視図である
【符号の説明】
1 容器本体 10 底板 11 端辺 14 台座 20、21、22、23 側壁 30、30A、30B スライダー 35 リブ 40 ICカード収納ポケット 43 下げ手 50 蓋体 H1〜H8 ヒンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一村 明宏 東京都目黒区洗足2−16−8 (72)発明者 伊藤 碩二 兵庫県神戸市西区伊川谷町潤和1308−4 (72)発明者 湯藤 康人 兵庫県神戸市西区伊川谷町長坂811−5 (72)発明者 浦 寛 兵庫県神戸市長田区北町2−37−603 Fターム(参考) 3E061 AA05 AB09 CA01 CA02 CA22 DA03 DB17 3E067 AA11 AB02 AB04 BA05A BB14A BC07A CA11 CA18 EE22 EE38 EE50 GA12 GD03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流
    通用容器であって、前記生鮮食料品等を載置する略方形
    状の底板と、前記底板の4つの端辺にヒンジ連結される
    と共に該底板に対し折り畳み可能なヒンジ部を有する4
    つの側壁と、前記ヒンジ部を補強し前記側壁の起立を保
    持する保持部材とにより形成された容器本体、及び前記
    容器本体の上部開口を被覆する蓋体とを具備してなるこ
    とを特徴とする、生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能
    な流通用容器。
  2. 【請求項2】前記容器本体を形成する底板及び4つの側
    壁、並びに前記蓋体は内部に空気層を有する二重壁の構
    造体であることを特徴とする、請求項1に記載の生鮮食
    料品等を搬送する折り畳み可能な流通用容器。
  3. 【請求項3】前記容器本体を形成する底板及び4つの側
    壁、並びに前記蓋体は透明な合成樹脂材で作られている
    ことを特徴とする、請求項1ないし請求項2のいずれか
    に記載の生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用
    容器。
  4. 【請求項4】前記底板に対して折り畳み可能な4つの側
    壁はそれぞれ隣接する同志がヒンジ連結されると共に、
    相対向する2つの側壁には該側壁の両端部下方より立ち
    上がる山形状のヒンジ部が形成され、且つ該ヒンジ部を
    補強する前記保持部材がスライダーであることを特徴と
    する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の生鮮
    食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用容器。
  5. 【請求項5】前記蓋体の上面には凹部が形成され、前記
    容器本体の底板下面には前記凹部に嵌合される台座が突
    設されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載の生鮮食料品等を搬送する折り畳み
    可能な流通用容器。
  6. 【請求項6】前記底板の下面形状が前記容器本体の上部
    開口に嵌合するように作られていることを特徴とする、
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の生鮮食料品
    等を搬送する折り畳み可能な流通用容器。
  7. 【請求項7】前記容器本体の側壁にはICカードを収納
    できるICカード収納ポケットが設けられていることを
    特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載
    の生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用容器。
JP2000373285A 2000-12-07 2000-12-07 生鮮食料品等を搬送する折り畳み可能な流通用容器。 Pending JP2002173139A (ja)

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