JP2002171123A - カセグレンアンテナ - Google Patents

カセグレンアンテナ

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JP2002171123A
JP2002171123A JP2000369146A JP2000369146A JP2002171123A JP 2002171123 A JP2002171123 A JP 2002171123A JP 2000369146 A JP2000369146 A JP 2000369146A JP 2000369146 A JP2000369146 A JP 2000369146A JP 2002171123 A JP2002171123 A JP 2002171123A
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JP2000369146A
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English (en)
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Toshihiro Teraoka
俊浩 寺岡
Koichi Ogawa
晃一 小川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成では、1次放射器から放射された
電磁波の一部は副反射鏡で反射され再び1次放射器の方
向に向かうことになり、アンテナのVSWR特性が劣化
してしまうという問題がある。 【解決手段】 副反射鏡2の本体をレドーム5と一体で
樹脂で成形し、レドーム5の内面にカセグレンアンテナ
の副反射鏡として電磁波を反射させるための双曲面を設
け、その双曲面上に導体メッキを施すことで副反射鏡2
を構成する。このとき、副反射鏡2の双曲面の頂点部に
一部メッキを施していない非導体部4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロ波、ミリ波
帯で使用されるカセグレンアンテナに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波、ミリ波帯の無線通信で用い
られる高利得アンテナでは、パラボラアンテナなどの開
口面アンテナが用いられている。マイクロ波、特にミリ
波帯では信号の伝送損失が大きくなるため、前方より給
電を行う一般的なパラボラアンテナではなく、副反射鏡
を用いて、主反射鏡の後方より給電を行うカセグレンア
ンテナが広く用いられている。
【0003】図7は従来用いられている一般的なカセグ
レンアンテナの構成である。図7において、101は主
反射鏡、102は副反射鏡、103は1次放射器、10
4は副反射鏡102を支持するためのステー、105は
レドームである。ここで、放物面で構成される主反射鏡
101の焦点を共有して双曲面で構成される副反射鏡1
02が配置され、副反射鏡102の他方の焦点に1次放
射器103が配置されてカセグレンアンテナを構成して
いる。
【0004】これにより1次放射器103から放射され
た電磁波は1次放射器103の前方に置かれた副反射鏡
102で反射され、更に主反射鏡101で反射されてア
ンテナ前方で位相がそろって鋭い指向性で放射される。
また、主反射鏡101の後方より給電するので、給電線
路を短くすることができ伝送損失が小さくてすむという
利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7の従来の
構成では、1次放射器103から放射された電磁波の一
部は副反射鏡102で反射され再び1次放射器103の
方向に向かうことになり、アンテナのVSWR特性が劣
化してしまうという問題がある。また、この副反射鏡1
03に戻る電磁波はアンテナ前方に放射されないのでア
ンテナの放射効率としては低下する原因ともなる。
【0006】また、副反射鏡102を支持するステー1
04は通常、金属の棒で構成されており、前方への放射
を妨げ放射効率を低下させる要因となるだけではなく、
ステー104で散乱された電磁波によってアンテナ前方
へ放射される電磁波の位相が乱れるのでサイドローブレ
ベルの劣化を招く、及び重量の増加ということが問題と
なっている。
【0007】また、主反射鏡101は通常BSアンテナ
の反射鏡のようにアルミ板金をプレス加工で製作されて
おり、また、レドーム105はABSなどの樹脂材料に
て成形されている。このため、アンテナ全体としては金
属材料の主反射鏡と樹脂材料のレドームを合わせた構成
となっている。このような構成では材料としての温度膨
張係数が異なるために、屋外環境下のように温度上昇に
よる膨張・温度低下による収縮の繰返しによってレドー
ム105に歪みが発生するということが問題となってい
る。
【0008】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、VSWR特性の改善、放射効率低下の改善、
サイドローブレベル劣化の改善、軽量化、レドームの歪
みの低減がなされたカセグレンアンテナを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の本発明(請求項1に対応)は、主反射鏡
と、双曲面で構成された副反射鏡部と、電磁波を放射す
る1次放射器とを備え、前記副反射鏡部の少なくとも前
記双曲面頂点部を含む所定の領域が非導体部分となって
いることを特徴とするカセグレンアンテナである。
【0010】第2の本発明(請求項2に対応)は、前記
双曲面頂点部を含む所定の領域以外の領域で反射した電
磁波が前記1次放射器に戻らないように、前記非導体部
分が形成されていることを特徴とする第1の本発明に記
載のカセグレンアンテナである。
【0011】以上の構成により、副反射鏡で反射された
電磁波が1次放射器に戻ってVSWR特性を劣化させる
ことを抑えることができる。
【0012】第3の本発明(請求項3に対応)は、前記
副反射鏡部が、樹脂材料で形成された双曲面状の本体部
と、その本体部の前記主反射鏡側の前記双曲面頂点部を
含む所定の領域以外に形成されている導体とで構成され
ており、前記本体部の前記双曲面頂点部を含む所定の領
域の厚さが、前記1次放射器から放射された所定の周波
数の電磁波が前記双曲面頂点部を含む所定の領域を通っ
て前方に放射されるさいの位相と、前記1次放射器から
放射された前記所定の周波数の電磁波が前記副反射鏡部
および前記主反射鏡で反射されて前記前方に放射される
さいの位相とが実質上同位相となるような厚さであるこ
とを特徴とする第1の本発明に記載のカセグレンアンテ
ナである。
【0013】第4の本発明(請求項4に対応)は、前記
副反射鏡部が、樹脂材料で形成された双曲面状の本体部
と、その本体部の前記主反射鏡側の前記双曲面頂点部を
含む所定の領域以外に形成されている導体とで構成され
ており、前記本体部の前記双曲面頂点部を含む所定の領
域の厚さが、前記1次放射器から放射された所定の周波
数の電磁波が前記双曲面頂点部を含む所定の領域を通っ
て前方に放射されるさいの位相と、前記1次放射器から
放射された前記所定の周波数の電磁波が前記副反射鏡部
および前記主反射鏡で反射されて前記前方に放射される
さいの位相とが実質上逆位相となるような厚さであるこ
とを特徴とする第1の本発明に記載のカセグレンアンテ
ナである。
【0014】第5の本発明(請求項5に対応)は、前記
主反射鏡の前方を覆うレドームを備え、前記副反射鏡部
が、樹脂材料で形成された双曲面状の本体部と、その本
体部の前記主反射鏡側の前記双曲面頂点部を含む所定の
領域以外に形成されている導体とで構成されており、前
記本体部の前記双曲面頂点部を含む所定の領域の厚さ、
およびその所定の領域の背面と対向する前記レドームの
部分の厚さが、前記1次放射器から放射された所定の周
波数の電磁波が前記双曲面頂点部を含む所定の領域を通
って前方に放射されるさいの位相と、前記1次放射器か
ら放射された前記所定の周波数の電磁波が前記副反射鏡
部および前記主反射鏡で反射されて前記前方に放射され
るさいの位相とが実質上同位相となるような厚さである
ことを特徴とする第1の本発明に記載のカセグレンアン
テナである。
【0015】第6の本発明(請求項6に対応)は、前記
主反射鏡の前方を覆うレドームを備え、前記副反射鏡部
が、樹脂材料で形成された双曲面状の本体部と、その本
体部の前記主反射鏡側の前記双曲面頂点部を含む所定の
領域以外に形成されている導体とで構成されており、前
記本体部の前記双曲面頂点部を含む所定の領域の厚さ、
およびその所定の領域の背面と対向する前記レドームの
部分の厚さが、前記1次放射器から放射された所定の周
波数の電磁波が前記双曲面頂点部を含む所定の領域を通
って前方に放射されるさいの位相と、前記1次放射器か
ら放射された前記所定の周波数の電磁波が前記副反射鏡
部および前記主反射鏡で反射されて前記前方に放射され
るさいの位相とが実質上逆位相となるような厚さである
ことを特徴とする第1の本発明に記載のカセグレンアン
テナである。
【0016】第7の本発明(請求項7に対応)は、前記
双曲面頂点部を含む所定の領域には抵抗体が形成されて
いることを特徴とする第1または第2の本発明に記載の
カセグレンアンテナである。
【0017】第8の本発明(請求項8に対応)は、主反
射鏡と、双曲面で構成された副反射鏡部と、電磁波を放
射する1次放射器と、前記主反射鏡の前方を覆うレドー
ムとを備え、前記副反射鏡部の背面と対向する前記レド
ームの領域において、前記副反射鏡部が前記レドームに
固定されていることを特徴とするカセグレンアンテナで
ある。
【0018】以上の構成により、副反射鏡を支持するス
テーを必要としないのでブロッキングが減少し、電磁波
の乱れによるサイドローブレベル劣化を抑えることがで
きる。また、アンテナの軽量化の効果も得られる。
【0019】第9の本発明(請求項9に対応)は、主反
射鏡と、双曲面で構成された副反射鏡部と、電磁波を放
射する1次放射器と、前記主反射鏡の前方を覆うレドー
ムとを備え、前記主反射鏡が本体部とその本体部に形成
された導体とで構成されており、前記主反射鏡の本体部
および前記レドームが樹脂材料で形成されていることを
特徴とするカセグレンアンテナである。
【0020】以上の構成により、主反射鏡とレドームを
同じ材料で製作して熱膨張係数を同じにしているので、
温度による膨張・収縮による歪みを抑えることができ
る。また、樹脂材料を用いているので軽量化の効果も得
られる。
【0021】第10の本発明(請求項10に対応)は、
前記主反射鏡の導体と、前記副反射鏡部の導体とが金属
メッキで形成されていることを特徴とする第9の本発明
に記載のカセグレンアンテナである。
【0022】第11の本発明(請求項11に対応)は、
前記副反射鏡部が、樹脂材料で形成された副反射鏡本体
部と、その副反射鏡本体部に形成された副反射鏡導体と
で構成されており、前記主反射鏡の導体がプレス加工さ
れた金属板であり、前記副反射鏡導体が双曲面形状にプ
レス加工された金属板であって、前記主反射鏡の導体が
前記主反射鏡の本体部にはめ込まれており、前記副反射
鏡導体が前記副反射鏡本体部にはめ込まれていることを
特徴とする第9の本発明に記載のカセグレンアンテナで
ある。
【0023】以上の構成により、メッキ処理の工程を必
要としないので低コストで製作することができる。ま
た、アンテナ全体の機械的強度は樹脂によって得られて
いるので、主反射鏡全体を金属で加工するよりも金属板
を薄くすることができ、軽量化の効果も得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を用いて、本発
明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれらの実
施の形態に限定されない。
【0025】(実施の形態1)以下に本発明の実施の形
態1について図1、図2を用いて説明する。
【0026】図1には本発明の実施の形態1におけるカ
セグレンアンテナの全体構成図を示した。1は主反射
鏡、2は副反射鏡、3は1次放射器、5はレドームであ
る。レドーム5はABS樹脂を用いて主反射鏡1全面を
覆うように成形されており、これによりアンテナの防水
特性を得ている。
【0027】主反射鏡1は、本体がABS樹脂を用いて
放物面形状に成形されており、カセグレンアンテナとし
ての反射面に導体メッキを施している。ここで、副反射
鏡2の本体はレドーム5と一体で成形されており、レド
ーム5の内面にカセグレンアンテナの副反射鏡として電
磁波を反射させるための双曲面を設け、その双曲面上に
導体メッキを施すことで副反射鏡2を構成している。
【0028】このとき、副反射鏡2の双曲面の頂点部を
含む所定の領域にメッキを施していない非導体部4を設
けている。非導体部4の形状は円形としている。これに
はレドーム5と副反射鏡2の本体を形成しているABS
樹脂に選択的にメッキを施すことでこのような構成を得
ている。ここで、非導体部4の大きさは、基本的には1
次放射器3より放射された波が副反射鏡2で反射されて
再び1次放射器3に戻らないように、光学的設計により
求めたものとしているが、厳密には実験により決定して
いる。
【0029】従来、副反射鏡の頂点部で反射された電磁
波は再び1次放射器に戻ってVSWR特性を劣化させて
いたが、このような構成とすることで、副反射鏡を形成
しているABS樹脂をある程度透過していくのでVSW
R特性の劣化を抑えることができる。
【0030】ここで、副反射鏡2の周辺を拡大した図を
図2に示す。図2では1次放射器3より放射された電磁
波が、X−A−B−Cと進む経路、つまり副反射鏡2で
反射され、更に主反射鏡1で反射されて前方に放射され
る電磁波の経路と、X−D−E−Fと進む経路、つまり
副反射鏡2の頂点部の非導体部4を通って前方に放射さ
れる電磁波の経路を示している。
【0031】前者の経路の電気長L1はL1=XA+A
B+BCであり、後者の経路の電気長L2はレドーム5
のABS材料の比誘電率をεrとすると、L2=XD+
(εr)1/2×DE+EFで表される。使用する周波数
での空間波長をλとすると、本実施の形態では、この電
気長L1とL2の長さをL1−L2=Nλ(N:整数)
の関係となるように、非導体部4の厚さが決められてい
る。
【0032】これにより、1次放射器3から放射され、
副反射鏡2に設けた非導体部分4を通って前方に放射さ
れる電磁波の位相と、1次放射器3から放射され、副反
射鏡2及び主反射鏡1で反射されて前方に放射される電
磁波の位相とが使用する周波数において同位相となるの
で、アンテナ前方に放射される電磁波はこれらの足し合
わせとして、従来の構成のカセグレンアンテナよりも電
磁波を有効に利用することができる。すなわち放射効率
の改善をすることができる。
【0033】また、このように副反射鏡2の本体をレド
ーム5と一体とすることで、ステーを用いることなく副
反射鏡2を所定の位置に固定することができるので、ブ
ロッキングによる放射効率低下の改善、電磁波の乱れに
よるサイドローブレベル劣化の改善を行うことができ
る。
【0034】また、主反射鏡1の本体とレドーム5を同
じABS材料を用いて製作することで、熱膨張係数を同
じにして温度による膨張・収縮による歪みを抑えること
ができる。また、樹脂材料を用いているので軽量化の効
果も得ることができる。
【0035】なお、本実施の形態において、主反射鏡本
体、副反射鏡本体を成形している材料をABS樹脂とし
たが、他の材料を用いてもよい。
【0036】また、非導体部4の形状を円形としたが、
矩形など他の形状でもよい。
【0037】(実施の形態2)以下に本発明の実施の形
態2について図3、図4を用いて説明する。
【0038】図3には本発明の実施の形態2におけるカ
セグレンアンテナの全体構成図を示しており、1は主反
射鏡、2は副反射鏡、3は1次放射器、5はレドームで
あり、基本的な構成は実施の形態1のカセグレンアンテ
ナと同様である。また、レドーム5の内面に副反射鏡2
が一体で成形されており、副反射鏡2の双曲面の頂点部
に非導体部4が設けられている。
【0039】図4には副反射鏡2の周辺を拡大した図を
示した。図4では1次放射器3より放射された電磁波
が、X−A−B−Cと進む経路、つまり副反射鏡2で反
射され、更に主反射鏡1で反射されて前方に放射される
電磁波の経路と、X−D−E−Fと進む経路、つまり副
反射鏡2の頂点部の非導体部4を通って前方に放射され
る電磁波の経路を示している。
【0040】X−A−B−Cという経路での電気長をL
1、X−D−E−Fという経路での電気長をL2とする
と、本実施の形態では、ある周波数(波長λ1)におい
て、L1−L2=(N+1/2)×λ1(N:整数)の
関係となるように、非導体部4および、非導体部4背面
に対応する位置のレドーム5の厚さが決められている。
【0041】これにより、1次放射器3から放射され、
副反射鏡2に設けた非導体部分4を通って前方に放射さ
れる電磁波の位相と、1次放射器3から放射され、副反
射鏡2及び主反射鏡1で反射されて前方に放射される電
磁波の位相とが逆位相となるので、その周波数において
はアンテナ前方に放射される電磁波は一部キャンセルさ
れることになる。ここである周波数とは、無線機の受信
回路におけるイメージ周波数あるいは強い妨害波の周波
数、送信回路におけるスプリアス周波数のいずれかであ
る。
【0042】なお、非導体部4および、非導体部4背面
に対応する位置のレドーム5の厚さを調整することによ
って、L1−L2=Nλ(N:整数)とすることができ
る。つまり、1次放射器3から放射され、副反射鏡2に
設けた非導体部分4を通って前方に放射される電磁波の
位相と、1次放射器3から放射され、副反射鏡2及び主
反射鏡1で反射されて前方に放射される電磁波の位相と
が所定の周波数において同位相となるようにすることが
できる。
【0043】このような構成とすることで、VSWR特
性の改善、放射効率低下の改善、サイドローブレベル劣
化の改善、レドームの歪み抑圧、軽量化の効果だけでな
く、無線機における不要波の抑圧という効果も得ること
ができる。
【0044】(実施の形態3)以下に本発明の実施の形
態3について図5を用いて説明する。
【0045】図5には本発明の実施の形態3におけるカ
セグレンアンテナの全体構成図を示しており、1は主反
射鏡、2は副反射鏡、3は1次放射器、5はレドームで
あり、基本的な構成は実施の形態1のカセグレンアンテ
ナと同様である。また、レドーム5の内面に副反射鏡2
の本体が一体で成形されており、副反射鏡2の双曲面の
頂点部には、電磁波を吸収する抵抗体6が設けられてい
る。
【0046】これにより、従来、副反射鏡の頂点部で反
射された電磁波は再び1次放射器に戻ってVSWR特性
を劣化させていたが、このような構成とすることで、副
反射鏡において電磁波が吸収されVSWR特性の劣化を
抑えることができる。
【0047】また、実施の形態1と同様、放射効率低下
の改善、サイドローブレベル劣化の改善、レドームの歪
み抑圧、軽量化の効果も得ることができる。
【0048】(実施の形態4)以下に本発明の実施の形
態4について図6を用いて説明する。
【0049】図6には本発明の実施の形態4におけるカ
セグレンアンテナの分解図を示している。10は樹脂で
成形した放物面であり、カセグレンアンテナの主反射鏡
の形状をしている。11は薄い金属板をプレス加工にて
放物面に加工した主反射鏡である。13は1次放射器で
あり、15はレドーム、14はレドーム15の内面にレ
ドーム15とともに一体で成形された双曲面である。1
2は主反射鏡11と同様、薄い金属板をプレス加工にて
双曲面に加工した副反射鏡である。ここでは放物面10
及びレドーム15にはABS樹脂を、金属板としてはア
ルミを材料として加工している。
【0050】本実施の形態では、放物面10に主反射鏡
11の金属板をはめ込み、また、双曲面14に副反射鏡
12の金属板をはめ込んでカセグレンアンテナを構成し
ている。
【0051】以上の構成により、メッキ処理の工程を必
要としないので低コストで製作することができる。ま
た、アンテナ全体の機械的強度は樹脂によって得られて
いるので、従来のように主反射鏡全体を金属で加工する
よりも金属板を薄くすることができ、軽量化の効果も得
られる。
【0052】なお、本実施の形態において、放物面、双
曲面を成形している樹脂材料としてABS樹脂、主反射
鏡、副反射鏡を成形している金属板としてアルミとした
が、他の金属材料でもよい。
【0053】以上説明したように、本発明のカセグレン
アンテナの構成によれば、副反射鏡の本体を樹脂で成形
し、その双曲面の頂点部に非導体部分を設けてメッキを
行う構成としており、これにより、副反射鏡で反射され
た電磁波が1次放射器に戻ってVSWR特性を劣化させ
るのを改善することができる。
【0054】また、1次放射器から放射され、副反射鏡
に設けた非導体部分を通って前方に放射される電磁波の
位相と、1次放射器から放射され、副反射鏡及び主反射
鏡で反射されて前方に放射される電磁波の位相とを同位
相とし、アンテナ前方に放射される電磁波をこれらの足
し合わせとすることができるので、従来の構成のカセグ
レンアンテナよりも電磁波を有効に利用することがで
き、すなわち放射効率の改善をすることができる。
【0055】また、副反射鏡の本体をレドームの内面に
一体で成形することで、副反射鏡を支持するステーを必
要としないのでブロッキングが減少し、電磁波の乱れに
よるサイドローブレベル劣化を抑えることができる。ま
た、アンテナの軽量化の効果も得られる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、VSWR特性の改善、放射効率低下の改
善、サイドローブレベル劣化の改善、軽量化、レドーム
の歪みの低減がなされたカセグレンアンテナを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のカセグレンアンテナの全体構成
【図2】実施の形態1の副反射鏡部を拡大して示す構成
【図3】実施の形態2のカセグレンアンテナの全体構成
【図4】実施の形態2の副反射鏡部を拡大して示す構成
【図5】実施の形態3のカセグレンアンテナの全体構成
【図6】実施の形態4のカセグレンアンテナの全体構成
【図7】従来のカセグレンアンテナの構成を示す図
【符号の説明】
1 主反射鏡 2 副反射鏡 3 1次放射器 4 非導体部 5 レドーム 6 抵抗体 10 放物面 11 主反射鏡(金属板) 12 副反射鏡(金属板) 13 1次放射器 14 双曲面 15 レドーム 104 ステー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主反射鏡と、双曲面で構成された副反射
    鏡部と、電磁波を放射する1次放射器とを備え、前記副
    反射鏡部の少なくとも前記双曲面頂点部を含む所定の領
    域が非導体部分となっていることを特徴とするカセグレ
    ンアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記双曲面頂点部を含む所定の領域以外
    の領域で反射した電磁波が前記1次放射器に戻らないよ
    うに、前記非導体部分が形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のカセグレンアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記副反射鏡部が、樹脂材料で形成され
    た双曲面状の本体部と、その本体部の前記主反射鏡側の
    前記双曲面頂点部を含む所定の領域以外に形成されてい
    る導体とで構成されており、 前記本体部の前記双曲面頂点部を含む所定の領域の厚さ
    が、前記1次放射器から放射された所定の周波数の電磁
    波が前記双曲面頂点部を含む所定の領域を通って前方に
    放射されるさいの位相と、前記1次放射器から放射され
    た前記所定の周波数の電磁波が前記副反射鏡部および前
    記主反射鏡で反射されて前記前方に放射されるさいの位
    相とが実質上同位相となるような厚さであることを特徴
    とする請求項1に記載のカセグレンアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記副反射鏡部が、樹脂材料で形成され
    た双曲面状の本体部と、その本体部の前記主反射鏡側の
    前記双曲面頂点部を含む所定の領域以外に形成されてい
    る導体とで構成されており、 前記本体部の前記双曲面頂点部を含む所定の領域の厚さ
    が、前記1次放射器から放射された所定の周波数の電磁
    波が前記双曲面頂点部を含む所定の領域を通って前方に
    放射されるさいの位相と、前記1次放射器から放射され
    た前記所定の周波数の電磁波が前記副反射鏡部および前
    記主反射鏡で反射されて前記前方に放射されるさいの位
    相とが実質上逆位相となるような厚さであることを特徴
    とする請求項1に記載のカセグレンアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記主反射鏡の前方を覆うレドームを備
    え、 前記副反射鏡部が、樹脂材料で形成された双曲面状の本
    体部と、その本体部の前記主反射鏡側の前記双曲面頂点
    部を含む所定の領域以外に形成されている導体とで構成
    されており、 前記本体部の前記双曲面頂点部を含む所定の領域の厚
    さ、およびその所定の領域の背面と対向する前記レドー
    ムの部分の厚さが、前記1次放射器から放射された所定
    の周波数の電磁波が前記双曲面頂点部を含む所定の領域
    を通って前方に放射されるさいの位相と、前記1次放射
    器から放射された前記所定の周波数の電磁波が前記副反
    射鏡部および前記主反射鏡で反射されて前記前方に放射
    されるさいの位相とが実質上同位相となるような厚さで
    あることを特徴とする請求項1に記載のカセグレンアン
    テナ。
  6. 【請求項6】 前記主反射鏡の前方を覆うレドームを備
    え、 前記副反射鏡部が、樹脂材料で形成された双曲面状の本
    体部と、その本体部の前記主反射鏡側の前記双曲面頂点
    部を含む所定の領域以外に形成されている導体とで構成
    されており、 前記本体部の前記双曲面頂点部を含む所定の領域の厚
    さ、およびその所定の領域の背面と対向する前記レドー
    ムの部分の厚さが、前記1次放射器から放射された所定
    の周波数の電磁波が前記双曲面頂点部を含む所定の領域
    を通って前方に放射されるさいの位相と、前記1次放射
    器から放射された前記所定の周波数の電磁波が前記副反
    射鏡部および前記主反射鏡で反射されて前記前方に放射
    されるさいの位相とが実質上逆位相となるような厚さで
    あることを特徴とする請求項1に記載のカセグレンアン
    テナ。
  7. 【請求項7】 前記双曲面頂点部を含む所定の領域には
    抵抗体が形成されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のカセグレンアンテナ。
  8. 【請求項8】 主反射鏡と、双曲面で構成された副反射
    鏡部と、電磁波を放射する1次放射器と、前記主反射鏡
    の前方を覆うレドームとを備え、前記副反射鏡部の背面
    と対向する前記レドームの領域において、前記副反射鏡
    部が前記レドームに固定されていることを特徴とするカ
    セグレンアンテナ。
  9. 【請求項9】 主反射鏡と、双曲面で構成された副反射
    鏡部と、電磁波を放射する1次放射器と、前記主反射鏡
    の前方を覆うレドームとを備え、 前記主反射鏡が本体部とその本体部に形成された導体と
    で構成されており、前記主反射鏡の本体部および前記レ
    ドームが樹脂材料で形成されていることを特徴とするカ
    セグレンアンテナ。
  10. 【請求項10】 前記主反射鏡の導体と、前記副反射鏡
    部の導体とが金属メッキで形成されていることを特徴と
    する請求項9に記載のカセグレンアンテナ。
  11. 【請求項11】 前記副反射鏡部が、樹脂材料で形成さ
    れた副反射鏡本体部と、その副反射鏡本体部に形成され
    た副反射鏡導体とで構成されており、 前記主反射鏡の導体がプレス加工された金属板であり、
    前記副反射鏡導体が双曲面形状にプレス加工された金属
    板であって、 前記主反射鏡の導体が前記主反射鏡の本体部にはめ込ま
    れており、前記副反射鏡導体が前記副反射鏡本体部には
    め込まれていることを特徴とする請求項9に記載のカセ
    グレンアンテナ。
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