JP2002167593A - 潤滑油組成物 - Google Patents
潤滑油組成物Info
- Publication number
- JP2002167593A JP2002167593A JP2001360701A JP2001360701A JP2002167593A JP 2002167593 A JP2002167593 A JP 2002167593A JP 2001360701 A JP2001360701 A JP 2001360701A JP 2001360701 A JP2001360701 A JP 2001360701A JP 2002167593 A JP2002167593 A JP 2002167593A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- oil
- composition
- lubricating oil
- lubricating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10M—LUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
- C10M159/00—Lubricating compositions characterised by the additive being of unknown or incompletely defined constitution
- C10M159/12—Reaction products
- C10M159/20—Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products
- C10M159/22—Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products containing phenol radicals
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10M—LUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
- C10M159/00—Lubricating compositions characterised by the additive being of unknown or incompletely defined constitution
- C10M159/12—Reaction products
- C10M159/20—Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products
Abstract
する潤滑油組成物を提供すること。 【解決手段】 中速4ストロークトランクピストン圧縮
点火船舶エンジン用潤滑油組成物であって、(A)多量
の、潤滑粘度を有するオイルと、(B)少量の、油溶性
過塩基化金属清浄剤の塩基性物質が1種より多くの界面
活性剤により安定化されている複合体の形態にある油溶
性過塩基化金属清浄剤添加剤との混合物を含み;実質的
に分散剤を含まないかあるいは組成物の質量をベースと
して1質量%又は1質量%未満、好ましくは0.5質量
%未満の分散剤を含み;かつ3.5〜100、好ましく
は8〜100の範囲のTBNを有する組成物。
Description
トランクピストン圧縮点火(ディーゼル)船舶エンジン
に適する潤滑油組成物に関するものである。用語“船
舶”は、エンジンを水上船(water-borne vessel)におい
て使用されるものに制限するものではなく;当該技術分
野において理解されるように、それは、また、補助発電
用のもの及び発電用の上記タイプの主推進固定陸地ベー
スエンジン(main propulsion stationary land-based e
ngine)用のものを含む。
物(又は潤滑剤)が知られており、トランクピストンエ
ンジンオイル又はTPEOとして称することができる。
それらは、それらの性能を改善するための添加剤とし
て、無灰分散剤及び過塩基化清浄剤を含むことが知られ
ている。EP-A-0 662 508には、300より高いTBNを
有するヒドロカルビル置換フェナート濃縮物、及び少な
くとも1種のヒドロカルビル置換サリチレート及びヒド
ロカルビル置換スルホネートを含む組成物の使用が記載
されている。その組成物は、また、エンジンの種々の部
分において堆積物の形成を最小化するための分散剤を含
む。EP-A-0 662 508は、数種の添加剤の必要性を教示
し、従って、費用感度環境(acost-sensitive environme
nt)における費用の上昇を教示する。驚くべきことに、
分散剤を含まないあるいは分散剤含量の低いTPEO
(その中において、金属清浄剤は複合体清浄剤である)
により、ピストン清浄の分野における優秀な性能が提供
されることを見い出した。
ストロークトランクピストン圧縮点火(ディーゼル)船
舶エンジン用潤滑油組成物であって、(A)多量の、潤
滑粘度を有するオイルと、(B)少量の、油溶性過塩基
化金属清浄剤の塩基性物質が1種より多くの界面活性剤
により安定化されている複合体の形態にある油溶性過塩
基化金属清浄剤添加剤との混合物を含み;実質的に分散
剤を含まないかあるいは組成物の質量をベースとして1
質量%又は1質量%未満、好ましくは0.5質量%未満
の分散剤を含み;かつ3.5〜100、好ましくは8〜
100の範囲のTBNを有する組成物である。本発明の
第2の態様は、分散剤を含まないかあるいは1質量%又
は1質量%未満、好ましくは0.5質量%未満の分散剤
を含む潤滑油組成物を中速4ストロークトランクピスト
ン圧縮点火船舶エンジンにおいて使用する際にピストン
アンダークラウン堆積物(piston undercrown deposit)
を制御するための、第1の態様に記載の添加剤(B)
の、該組成物中における使用である。本発明の第3の態
様は、中速4ストロークトランクピストン圧縮点火船舶
エンジンを潤滑化する方法であって、該エンジンに、第
1の態様に記載の潤滑油組成物を供給することを含む方
法である。
ことを意味する。“少量”は、組成物の50質量%未満
であることを意味し、記載の添加剤の点及び組成物中に
存在する全添加剤の全質量%の点の両方につき、添加剤
の活性成分として計算した。“含む”又は同族語は、記
載の特徴、工程、整数又は成分の存在を特定するために
使用されるが、1つ又はそれより多くの他の特徴、工
程、整数、成分又はそれらの群の存在又は追加を排除す
るものではない。“TBN(全塩基価)”は、ASTM D28
96により測定されたものであり、かつ、粘度指数は、AS
TM D2270により測定されたものである。本発明の特徴
を、以下により詳細に記載する。本発明の潤滑油組成物
は、エンジン回転速度が200〜2000rpm、例え
ば400〜1000rpmであり、かつ、シリンダーあ
たりのブレーキ馬力(BHP)が50〜5000、例え
ば3000まで、好ましくは100〜2000又は30
00までの4ストロークトランクピストンエンジンにお
ける使用に適切なものであり得る。
00、好ましくは8〜100、及びより好ましくは10
〜60の範囲にある。好ましくは、潤滑油組成物の粘度
指数は、少なくとも90、より好ましくは少なくとも9
5で、最大140、例えば120、好ましくは110で
ある。好ましい粘度指数範囲は、95〜115である。
潤滑油組成物は、例えば、100℃での動粘度(ASTM D
445により測定)が少なくとも9、好ましくは少なくと
も13、より好ましくは14〜24、例えば14〜22
mm2s-1の範囲であってもよい。組成物の使用におい
て、それは、少量の燃料、例えば残留燃料等で汚染され
たものとなることが多く、燃料中におけるアスファルテ
ン成分の存在により生じる清浄問題がもたらされる。本
発明により、その問題が軽減され得る。
る)は、トランクピストンエンジンの潤滑化に適するオ
イルであってもよい。潤滑油は、適切には、動物油、植
物油又は鉱油であってもよい。適切には、潤滑油は、石
油誘導潤滑油、例えばナフテン系ベースオイル、パラフ
ィン系ベースオイル又は混合ベースオイルである。ある
いはまた、潤滑油は、合成潤滑油であってもよい。適切
な合成潤滑油としては、合成エステル潤滑油が挙げら
れ、その油としては、ジエステル、例えばジオクチルア
ジペート、ジオクチルセバケート及びトリデシルアジペ
ート、又はポリマー性炭化水素潤滑油、例えば液体ポリ
イソブテン及びポリαオレフィンが挙げられる。通常、
鉱油を使用する。潤滑油は、一般には、60質量%より
多く、典型的には70質量%より多くの組成物を含んで
いてもよく、典型的には、2〜40、例えば3〜15m
m2s-1の100℃での動粘度及び80〜100、例え
ば90〜95の粘度指数を有していてもよい。他のクラ
スの潤滑油は、水素分解油(hydrocracked oil)であり、
ここで、精製処理では、水素の存在下で高温及び中圧
で、中間及び重質留出フラクションが更に分解される。
水素分解油は、典型的には、2〜40、例えば3〜15
mm2s- 1の100℃での動粘度及び100〜110、
例えば105〜108の範囲の粘度指数を有する。
トストック”は、一般には、28〜36mm2s-1の1
00℃での動粘度を有する減圧残油からの溶剤抽出され
た脱アスファルト化生成物であり、かつ、典型的には、
組成物の質量をベースとして30質量%未満、好ましく
は20質量%未満、より好ましくは15質量%未満、最
も好ましくは10質量%未満、例えば5質量%未満の割
合で使用されるベースオイルを意味する。組成物は、分
散剤を全く含まないか、分散剤を実質的に含まないか、
あるいは分散剤を1質量%又は1質量%未満、好ましく
は0.5質量%未満含むかのいずれかである。より好ま
しくは、組成物は、0.4質量%未満、より好ましくは
0.3質量%未満、より好ましくは0.2質量%未満、
更により好ましくは0.1質量%未満、及び最も好まし
くは0.01質量%未満の分散剤を含む。分散剤は、固
体及び液体汚染物質をサスペンション中に保持し、それ
により、それらをパシベート(passivate)し、スラッジ
堆積物を低減すると同時にエンジン堆積物を低減するこ
とが主な機能である潤滑油組成物用添加剤である。従っ
て、例えば、分散剤は、潤滑油の使用の間の酸化が原因
である油不溶性物質をサスペンションに保持し、従っ
て、エンジンの金属部分上におけるスラッジのフロキュ
レーション及び沈澱又は堆積を防止する。
未満、好ましくは0.011質量%未満、より好ましく
は0.007質量%未満、更により好ましくは0.00
4質量%未満、及び最も好ましくは0.0004質量%
未満の窒素を含む。注目すべきクラスの分散剤は、“無
灰”であり、これは、金属含有の、従って、灰形成の物
質と対照的に、燃焼で実質的に灰を形成しない非金属有
機材料を意味する。無灰分散剤は、極性ヘッドを有する
長鎖炭化水素を含み、その極性は、例えばO、P又はN
原子の包含物から誘導される。炭化水素は、例えば40
〜500個の炭素原子を有する、油溶性を付与する親油
基である。従って、無灰分散剤は、分散される粒子と結
合可能な官能基を有する油溶性ポリマー性炭化水素主鎖
を含んでいてもよい。
温ワニス及びラッカー堆積物の形成を低減する添加剤で
あり;それは、酸中和特性を有し、サスペンション中に
微細固体を維持することが可能である。それは、金属
“石鹸”、即ち、酸性有機化合物の金属塩をベースと
し、界面活性剤と称されることがある。清浄剤は、長疎
水性尾を有する極性ヘッドを含み、極性ヘッドは、化合
物中に酸の金属塩を含む。多量の金属塩基は、過剰の金
属化合物、例えば酸化物又は水酸化物を、酸性ガス、例
えば二酸化炭素と反応させて、金属塩(metal base)(例
えばカーボネート)のミセルの外層として中和清浄剤を
含む過塩基化清浄剤を得ることにより包含される。本発
明の過塩基化清浄剤は、200〜500、好ましくは2
50〜400の範囲のTBNを有していてもよい。
1種より多くの界面活性剤により安定化されている複合
体の形態にある。従って、複合体は、2種又はそれより
多くの別の過塩基化清浄剤の混合物とは区別され、その
ような混合物の例は、過塩基化フェナート清浄剤と過塩
基化サリチレート清浄剤のものである。当該技術分野に
おいては、過塩基化複合体清浄剤の例が知られている。
例えば、国際特許出願公報Nos 97/6643/4/5/6及び7に
は、1種より多くの酸性有機化合物と塩基性金属化合物
との混合物を中和し、その後、過塩基化することにより
製造したハイブリッド複合体が記載されている。清浄剤
の塩基性ミセルの各々は、従って、複数の界面活性剤に
より安定化される。EP-A-0 750 659には、カルシウムフ
ェナートをカルボキシル化し、その後、カルシウムサリ
チレートとカルシウムフェナートとの混合物を硫化及び
過塩基化することにより製造したカルシウムサリチレー
トフェナート複合体が記載されている。そのような複合
体は、“フェナレート(phenalate)”と称することがで
きる。
例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム及
びマグネシウムであってもよい。カルシウムが好まし
い。使用することができる界面活性剤としては、有機カ
ルボキシレート、例えば非硫化又は硫化サリチレート;
スルホネート;非硫化又は硫化フェナート;チオホスホ
ネート;及びナフテネートを含む。例えば、界面活性剤
は、サリチレート及びフェナートであってもよい。過塩
基化金属清浄剤の界面活性剤系のための界面活性剤は、
少なくとも1種のヒドロカルビル基を、例えば芳香環上
の置換基として含んでいてもよい。本件明細書において
使用する用語“ヒドロカルビル”は、その対象の基が、
主に、水素及び炭素原子からなり、及び炭素原子を介し
て分子の残部に結合していることを意味するが、その基
の実質的な炭化水素特性に悪影響するのに不充分な割合
での他の原子又は基の存在を排除するものではない。有
利には、本発明における使用のための界面活性剤中にお
けるヒドロカルビル基は、脂肪族基、このアルキル又は
アルキレン基、特にはアルキル基であり、それは、線状
であっても分枝であってもよい。界面活性剤中の炭素原
子の総数は、所望の油溶性を付与するのに少なくとも十
分なものであるべきである。
ースとして、0.1〜30質量%、好ましくは2〜15
質量%又は20質量%までの範囲の割合で使用すること
ができる。他の添加剤、例えば当該技術分野において知
られているものを、本発明の潤滑油組成物中に導入して
もよい。それらは、例えば、複合体清浄剤でない他の過
塩基化金属清浄剤、例えば、アルカリ土類金属(例えば
Ca又はMg)のフェナート又はサリチレート;耐摩耗
剤;酸化防止剤;流動点降下剤;消泡剤;及び/又は解
乳化剤を含んでいてもよい。これらのうち、耐摩耗剤に
ついては、以下において更に詳細に記載する。
ているクラスの耐摩耗剤の構成要素となる。ジヒドロカ
ルビルジチオホスフェート金属中における金属は、アル
カリ又はアルカリ土類金属、又はアルミニウム、鉛、
錫、モリブデン、マンガン、ニッケル又は銅であっても
よい。錫塩が好ましく、好ましくは潤滑油組成物の全質
量をベースとして0.1〜1.5質量%、好ましくは
0.5〜1.3質量%の範囲にある。それらは、知られ
ている技術に従って、最初に、ジヒドロカルビルジチオ
リン酸(DDPA)を、通常は、1種又はそれより多く
のアルコール又はフェノールとP2S5との反応により形
成し、その後、形成されたDDPAを亜鉛化合物で中和
することにより製造することができる。例えば、ジチオ
リン酸は、第1級及び第2級アルコールの混合物を反応
させることにより製造することができる。あるいはま
た、全体的に第2の特性のヒドロカルビル基及び全体的
に第1の特性のヒドロカルビル基の両方を含む複数のジ
チオリン酸を製造することができる。亜鉛塩を製造する
ために、塩基性又は中性亜鉛化合物を使用してもよい
が、酸化物、水酸化物及びカーボネートが最も一般的に
使用される。商業的な添加剤は、過剰な亜鉛を含むこと
が多く、これは、中和反応における過剰の塩基性亜鉛化
合物の使用によるものである。
鉛は、ジヒドロカルビルジチオリン酸の油溶性塩であ
り、また、以下の式により表すことができる: [(RO)(R1O)P(S)S]2Zn (式中、R及びR1は、1〜18個、好ましくは2〜1
2個の炭素原子を含む同一又は異なるヒドロカルビル基
であってもよく、アルキル、アルケニル、アリール、ア
リールアルキル、アルカリール及びシクロ脂肪族基等の
基を含む)。R及びR1として特に好ましいものは、2
〜8個の炭素原子を有するアルキル基である。従って、
その基は、例えば、エチル、n−プロピル、1−プロピ
ル、n−ブチル、1−ブチル、sec−ブチル、アミ
ル、n−ヘキシル、1−ヘキシル、n−オクチル、デシ
ル、ドデシル、オクダデシル、2−エチルヘキシル、フ
ェニル、ブチルフェニル、シクロヘキシル、メチルシク
ロペンチル、プロペニル、ブテニルであってもよい。油
溶性を得るために、ジチオリン酸中における(即ち、R
及びR1中における)炭素原子の総数は、一般には、5
又はそれより高いであろう。ジヒドロカルビルジチオリ
ン酸亜鉛は、従って、ジアルキルジチオリン酸亜鉛を含
んでいてもよい。
剤パッケージ又は濃縮物を製造し、それにより、添加剤
(B)及び他の添加剤を、提供されるべきである場合に
は、潤滑粘度を有するオイル(ベースオイル)に同時に
添加して、潤滑油組成物を形成可能であることが望まし
いが、必須ではない。潤滑油中への添加剤パッケージの
溶解は、溶剤により、及びマイルドな加熱を伴う混合に
より促進することができるが、必須ではない。添加剤パ
ッケージは、典型的には、それが所定量のベース潤滑剤
と組み合せられた時の最終配合物において所望濃度を提
供し、及び/又は所定の機能を発揮するのに適切な量で
添加剤を含むように配合される。従って、添加剤(B)
及び他の添加剤は、提供されるべきである場合には、少
量のベースオイル又は他の適合性溶剤及び他の所望の添
加剤と混合して、添加剤パッケージをベースとして、例
えば2.5〜90質量%、好ましくは5〜75質量%、
最も好ましくは8〜60質量%の添加剤の適切な割合の
量において活性成分含有添加剤パッケージを形成するこ
とができ、残部はベースオイルである。
量%の添加剤パッケージを含んでいてもよく、残部はベ
ースオイルである。本件明細書において使用する用語
“活性成分”(a.i.)は、希釈剤でない添加剤材料
を意味する。本件明細書において使用する用語“油溶
性”又は“油分散性”は、必ずしも、化合物又は添加剤
が、全ての割合でベースオイル中において、溶性、溶解
性、混和性、又は懸濁可能であることを示す訳ではな
い。これらは、しかしながら、それらが、例えば、オイ
ルが使用される環境においてそれらの所定の作用が発揮
されるのに十分な程度でオイル中に溶解又は安定分散性
であることを意味する。更に、所望なら、他の添加剤の
更なる導入により、また、特定の添加剤の高レベルでの
導入が可能となる。本発明の潤滑油組成物は、混合前及
び後に化学的同一性が保たれ得る又は得ない、所定の個
々の(即ち、別々の)成分を含む。
定されることを意味する訳ではない。成分 実施例において使用した成分は次のとおりである:過塩基化金属清浄剤 B1 − 168のTBNを有するカルシウムサリチレ
ート B2 − 280のTBNを有するカルシウムサリチレ
ート B3 − 300のTBNを有するカルシウムサリチレ
ート B4 − 250のTBNを有するカルシウムフェナー
ト B5 − 例えばEP-A-0 750 659に記載されたように、
カルシウムサリチレートとカルシウムフェナートとの混
合物を硫化し、その後過塩基化することにより製造し
た、270のTBNを有するカルシウムサリチレート/
フェナート複合体 B6 − 例えば国際特許出願公報Nos 97/6643/4/5/6
及び7に記載されたように、サリチル酸、フェノール及
び塩基性カルシウム化合物の混合物を過塩基化すること
により製造した、325のTBNを有するカルシウムサ
リチレート/フェナートハイブリッド複合体。分散剤 D − ポリイソブテンスクシンイミド
組成物を、ベースストック、1種又はそれより多くの成
分B1〜B6及び場合により分散剤(D)を混合するこ
とにより製造した。混合は、高温で行った。4つの組成
物を調製したが、2つ(オイル1及び2)は、本発明の
オイルであり、2つ(参照オイル1及び2)は比較用の
ものである。参照オイル3、商業的に入手可能なトラン
クピストン船舶ディーゼル潤滑油を、また、比較の目的
で試験した。5つのオイルの全ては30のTBNを有
し;それらは、以下の添加剤を含んでおり、ここで、マ
ル印は、添加剤の存在を示す:
複合体清浄剤を示す。各オイルは、本件明細書において
記載したような他の添加剤成分を含む。
カタピラ/AVL 1Y540試験エンジンを潤滑化
し、重質燃料について操作し、一定の速度及び荷重条件
(1400rpm、BMEP18.2bar)で96時
間のランにより試験した。試験終了時、エンジンのピス
トンを分解し、CRC Manual No. 18 (1991), Chapter
V,"Modified CRC Diesel Piston Rating Method"に記載
されたCRC評価手段に従って視覚的に評価した。各オ
イルは、ピストンアンダークラウンの清浄性について評
価した。この領域には、特に、堆積物が蓄積する傾向が
あり、従って、潤滑剤性能の評価につき特に重要な関心
がもたれる。各試験後、ピストンを清浄化し、再び組み
立ててエンジンとし、エンジンを溶剤でフラッシュし
た。
り低い値が、優秀な性能を示す。 *3試験の平均。他の全ては単回試験結果である。結果
から、ピストンアンダークラウン領域における本発明の
オイルの両方の優秀性が説明される。
Claims (7)
- 【請求項1】 中速4ストロークトランクピストン圧縮
点火船舶エンジン用潤滑油組成物であって、 (A)多量の、潤滑粘度を有するオイルと、(B)少量
の、油溶性過塩基化金属清浄剤の塩基性物質が1種より
多くの界面活性剤により安定化されている複合体の形態
にある油溶性過塩基化金属清浄剤添加剤との混合物を含
み;実質的に分散剤を含まないかあるいは組成物の質量
をベースとして1質量%又は1質量%未満、好ましくは
0.5質量%未満の分散剤を含み;かつ3.5〜10
0、好ましくは8〜100の範囲のTBNを有する組成
物。 - 【請求項2】 (B)において、少なくとも1種の界面
活性剤がサリチレートである請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】 (B)において、別の界面活性剤がフェ
ナートである請求項2に記載の組成物。 - 【請求項4】 (B)において、金属清浄剤がカルシウ
ム清浄剤である請求項1〜3のいずれか1項に記載の組
成物。 - 【請求項5】 更に、少量の、残留燃料含量での燃料油
を含む請求項4に記載の組成物。 - 【請求項6】 分散剤を含まないかあるいは1質量%又
は1質量%未満、好ましくは0.5質量%未満の分散剤
を含む潤滑油組成物を中速4ストロークトランクピスト
ン圧縮点火船舶エンジンにおいて使用する際にピストン
アンダークラウン堆積物を制御するための、請求項1〜
4のいずれか1項に記載の添加剤(B)の、該組成物中
における使用。 - 【請求項7】 中速4ストロークトランクピストン圧縮
点火船舶エンジンを潤滑化する方法であって、該エンジ
ンに、請求項1〜5のいずれか1項に記載の潤滑油組成
物を供給することを含む方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP00204222A EP1209218A1 (en) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | Lubricating oil compositions |
EP00204222.4 | 2000-11-27 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002167593A true JP2002167593A (ja) | 2002-06-11 |
JP2002167593A5 JP2002167593A5 (ja) | 2005-04-28 |
JP4217401B2 JP4217401B2 (ja) | 2009-02-04 |
Family
ID=8172343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001360701A Expired - Fee Related JP4217401B2 (ja) | 2000-11-27 | 2001-11-27 | 潤滑油組成物 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6660697B2 (ja) |
EP (1) | EP1209218A1 (ja) |
JP (1) | JP4217401B2 (ja) |
CN (1) | CN1253542C (ja) |
CA (1) | CA2363645C (ja) |
ES (1) | ES2734874T3 (ja) |
SG (1) | SG112817A1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005002341A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-06 | Infineum Internatl Ltd | 潤滑剤組成物 |
JP2008524367A (ja) * | 2004-12-16 | 2008-07-10 | トータル・フランス | 4行程船舶エンジン用の潤滑剤組成物 |
JP2009185293A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | Infineum Internatl Ltd | エンジン潤滑油 |
JP2015500393A (ja) * | 2011-12-16 | 2015-01-05 | シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー | ディーゼルエンジンオイル |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6852679B2 (en) * | 2002-02-20 | 2005-02-08 | Infineum International Ltd. | Lubricating oil composition |
US20040220059A1 (en) * | 2003-05-01 | 2004-11-04 | Esche Carl K. | Low sulfur, low ash, low and phosphorus lubricant additive package using overbased calcium oleate |
US20040224858A1 (en) * | 2003-05-06 | 2004-11-11 | Ethyl Corporation | Low sulfur, low ash, and low phosphorus lubricant additive package using overbased calcium phenate |
US20050119140A1 (en) * | 2003-10-30 | 2005-06-02 | Laurent Chambard | Method of reducing deposit formation in a centrifuge system in a trunk piston diesel engine |
US7781385B2 (en) * | 2006-08-08 | 2010-08-24 | Infineum International Limited | Lubricating oil composition |
US9175237B2 (en) | 2007-12-12 | 2015-11-03 | Chevron Oronite Technology B.V. | Trunk piston engine lubricating oil compositions |
US9175236B2 (en) | 2008-05-08 | 2015-11-03 | Chevron Oronite Technology B.V. | Lubricating oil composition and method for use with low sulfur marine residual fuel |
US8349776B2 (en) | 2009-09-29 | 2013-01-08 | Chevron Oronite Company Llc | Trunk piston engine lubricating oil compositions |
US9102896B2 (en) * | 2012-12-17 | 2015-08-11 | Chevron Japan Ltd. | Fuel economical lubricating oil composition for internal combustion engines |
US9200230B2 (en) | 2013-03-01 | 2015-12-01 | VORA Inc. | Lubricating compositions and methods of use thereof |
ES2759077T3 (es) | 2014-12-19 | 2020-05-07 | Infineum Int Ltd | Lubricación de motor marino |
EP3935144A1 (en) * | 2019-03-08 | 2022-01-12 | Chevron U.S.A. Inc. | Composition and method for preventing or reducing low speed pre-ignition in direct injected spark-ignited engines |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9400417D0 (en) * | 1994-01-11 | 1994-03-09 | Bp Chemicals Additives | Lubricating oil composition |
GB9400415D0 (en) * | 1994-01-11 | 1994-03-09 | Bp Chemicals Additives | Detergent compositions |
GB9611424D0 (en) * | 1996-05-31 | 1996-08-07 | Exxon Chemical Patents Inc | Overbased metal-containing detergents |
GB9611318D0 (en) * | 1996-05-31 | 1996-08-07 | Exxon Chemical Patents Inc | Overbased metal-containing detergents |
GB9611316D0 (en) * | 1996-05-31 | 1996-08-07 | Exxon Chemical Patents Inc | Overbased metal-containing detergents |
SG55446A1 (en) * | 1996-10-29 | 1998-12-21 | Idemitsu Kosan Co | Lube oil compositions for diesel engines |
GB9709006D0 (en) * | 1997-05-02 | 1997-06-25 | Exxon Chemical Patents Inc | Lubricating oil compositions |
US6277794B1 (en) * | 1998-12-28 | 2001-08-21 | Infineum Usa L.P. | Lubricant compositions |
US5942476A (en) * | 1998-06-03 | 1999-08-24 | Chevron Chemical Company | Low-viscosity highly overbased phenate-carboxylate |
US6159912A (en) * | 1998-11-05 | 2000-12-12 | Chevron Chemical Company Llc | Low viscosity, chloride-free, low overbased alkyl-aryl-sulfonate, its application as an additive for lubricating oil, and methods of preparation |
GB9908771D0 (en) * | 1999-04-17 | 1999-06-09 | Infineum Uk Ltd | Lubricity oil composition |
US6348438B1 (en) * | 1999-06-03 | 2002-02-19 | Chevron Oronite S.A. | Production of high BN alkaline earth metal single-aromatic ring hydrocarbyl salicylate-carboxylate |
-
2000
- 2000-11-27 EP EP00204222A patent/EP1209218A1/en not_active Withdrawn
-
2001
- 2001-11-13 ES ES01204513T patent/ES2734874T3/es not_active Expired - Lifetime
- 2001-11-20 US US09/996,178 patent/US6660697B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-11-22 CA CA002363645A patent/CA2363645C/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-11-27 SG SG200107317A patent/SG112817A1/en unknown
- 2001-11-27 JP JP2001360701A patent/JP4217401B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2001-11-27 CN CNB011394862A patent/CN1253542C/zh not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005002341A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-06 | Infineum Internatl Ltd | 潤滑剤組成物 |
JP2008524367A (ja) * | 2004-12-16 | 2008-07-10 | トータル・フランス | 4行程船舶エンジン用の潤滑剤組成物 |
JP2009185293A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | Infineum Internatl Ltd | エンジン潤滑油 |
JP2015500393A (ja) * | 2011-12-16 | 2015-01-05 | シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー | ディーゼルエンジンオイル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1253542C (zh) | 2006-04-26 |
CA2363645A1 (en) | 2002-05-27 |
CN1356384A (zh) | 2002-07-03 |
US6660697B2 (en) | 2003-12-09 |
JP4217401B2 (ja) | 2009-02-04 |
CA2363645C (en) | 2008-01-29 |
SG112817A1 (en) | 2005-07-28 |
EP1209218A1 (en) | 2002-05-29 |
US20020098992A1 (en) | 2002-07-25 |
ES2734874T3 (es) | 2019-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4149684B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
CA2370880C (en) | Lubrication | |
JP5436615B2 (ja) | 潤滑剤組成物 | |
CA2358371C (en) | Lubricating oil composition | |
JP4217401B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JP2003041284A (ja) | 潤滑油組成物 | |
AU2014202402B2 (en) | Marine engine lubrication | |
US6599868B2 (en) | Lubricating oil compositions | |
EP1195426B1 (en) | Lubricating oil composition for gas-fuelled engines | |
EP1209219B1 (en) | Lubricating oil compositions | |
EP1229102A1 (en) | Lubricating oil composition | |
CN105713703A (zh) | 船用发动机润滑 | |
EP1199349A1 (en) | Lubricating compositions for fuelled-gas engines |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040616 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040616 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060724 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061024 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080609 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080908 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20081017 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081104 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081110 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4217401 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |